JP4978432B2 - 業務仕様理解支援システム及び方法 - Google Patents
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Description
次に、プログラムを解析し、プログラムに対する入出力データ項目とおそのデータ項目対応するデータベースを求める。
それぞれで求められた結果を用い、1つの業務機能において更新されるデータ項目と、そのデータ項目を生成するために必要となるデータ項目がどのインタフェースから入力されたものであるかを抽出する。
これまでの解析結果から、ある業務機能に対して、前提条件項目と判断されたデータ項目が、どの業務機能において更新されるかを判定することで、2つの業務機能間にある依存関係を求める。
図2は、受注登録業務機能に対するユーザに対する出入力と、それらに対応するプログラムに対する出入力の処理の流れを模式図として表したものである。
ユーザに対して受注登録画面が表示される。ユーザは、受注登録画面に対して得意先コード(CD)、商品CD、商品数量を入力する。受注登録画面は、入力されたデータ項目のうち、商品CDを引数として受注登録確認処理プログラムを呼び出す。受注登録確認処理プログラムは、商品CDをキーとして商品マスタを検索し、結果として商品CDに対応する商品名を引き当てる。受注登録確認処理プログラムは、商品CDと商品名を引き継いで受注登録確認画面を生成する。受注登録確認画面では、{得意先CD、商品名、商品数量}をユーザに表示する。受注登録画面は、ユーザの「登録」ボタン押下によって{得意先CD、商品CD、商品名、商品数量}を引数として受注登録処理プログラムを呼び出す。受注登録処理プログラムは、得意先CDをキーとして得意先マスタを検索し、結果として得意先CDに対応する得意先名を引き当てる。さらに受注登録処理プログラムは、{得意先CD、得意先名}から得意先IDを生成し、受注NO(ナンバー)を自動生成する。受注登録処理プログラムは、受注NOをキーとして、受注伝票レコード{受注NO、商品CD、商品名、商品数量、得意先ID}を更新する。
対象システムの解析は、業務機能ごとに行われる。解析業務機能テーブル17は、解析の対象となる業務機能を管理する。
全てマーク済みである場合、対象とする全ての業務機能について解析は終了していると判断し、ステップ800に進む。
それ以外の場合、解析は終了していないと判断し、ステップ400に進む。
プログラム解析の結果は、プログラムテーブル62に格納される。
前提条件探索の結果は、業務機能テーブル71に格納される。
依存関係特定の結果は、前提業務機能テーブル81に格納される。
解析I/Fテーブルのフラグ22を探索し、全てがマークされているか否かを判断する(ステップ520)。
全てがマーク済みである場合、対象とする全てのI/Fについて解析は終了したと判断し、ステップ500の処理を終了する。
それ以外の場合、解析は終了していないと判断し、ステップ530に進む。
取り出されたI/F名をキーとして、I/Fソースプログラムから該当するI/Fを取り出し、解析を行う。
I/F解析では、該I/Fがどのようなデータを出力するのかを表す出力項目と、その出力項目がどのようなプログラムまたはI/Fに対して出力されるかを表す出力先と、その出力先がプログラムであるかI/Fであるかを表す種別と、出力項目がどのような入力項目から生成されるのかを表す入力項目と、その入力項目がどこから入力されるかを表す入力元を結果として出力する。
例えば、I/Fの一例を画面であるとして、その画面に表示されるような項目である場合、出力先55は空欄であるとし、種別56に”ユーザ”を記入する。
また、例えば、画面におけるテキスト入力など、I/Fに対して明らかにユーザから入力されるようなデータ項目については、入力元58に”ユーザ”と記入し、それ以外のものは入力元58を空欄とする。
全てがマーク済みである場合、対象とする全てのプログラムについて解析は終了したと判断し、ステップ600の処理を終了する。
それ以外の場合、解析は終了していないと判断し、ステップ630に進む。
取り出されたプログラム名をキーとして、処理ソースプログラムから該当するプログラムを取り出し、解析を行う。
対象とするプログラムに対する入力データ項目のうち、DBを参照している項目については、入力元68に該当するDB名を記入し、それ以外のものは入力元68を空欄とする。
例えば、解析対象のプログラムが「受注登録処理」であり、解析の結果、「得意先ID」は「得意先CD」と「得意先名」の2つの入力項目から生成されるデータであることが分かった場合、プログラムテーブルに{受注登録処理、得意先ID、受注伝票、DB、得意先CD、“ ”}と{受注登録処理、得意先ID、受注伝票、DB、得意先名、得意先マスタ}の2行を記入する。
全てがマーク済みである場合、対象とするデータ項目について解析は終了したと判断し、ステップ700の処理を終了する。
それ以外の場合、解析は終了していないと判断し、ステップ730に進む。
入力起点探索処理とは、あるプログラムやI/Fにおける出力項目が、そのプログラム内やI/F内においてどのような入力項目を基に生成されているかを特定し、特定された入力項目を出力するようなプログラムやI/Fを探索し、その項目をそのプログラムやI/Fにおける出力項目として先述の処理を繰り替えることで、結果としてはじめに着目した出力項目が、対象としている業務機能内においてどのような形式で入力されているかを探索する処理である。
入力起点探索処理の結果として、該業務機能を業務機能テーブル71の業務機能72に格納し、さらに対象とするデータ項目が該業務機能内では入力されないと判断されたデータ項目を業務機能テーブル71の入力項目73に格納する。
ステップ740の入力は、ステップ730にて読み込んだ解析データテーブルの1行である。
次に、取り出した行を読み込み、当該行の入力元68が空欄であるかどうかを判定する(ステップ743)。
入力元68が空欄でなかった場合、着目したデータ項目の入力元はDBである、と判断し、ステップ749に進む。
空欄であった場合、着目したデータ項目の入力元は、該プログラムの外部であると判断する。
次に、抽出された行の1行を読み込み、入力元58が空欄かどうかを判定する(ステップ745)。
入力元58が空欄でなかった場合、着目したデータ項目の入力元はユーザであり、そのデータ項目は当該業務機能内で入力されるデータであると判断し、ステップ740の処理を終了する。
例えば、着目したデータが「商品CD」であった場合、対応する入力元は空欄であるため、「商品CD」はユーザ以外から入力されるデータであると判断する。
例えば、ステップ744で着目したI/Fが受注登録確認画面であった場合、これをキーとして業務I/Fテーブルを探索することで、直前に処理されるI/Fとして受注登録画面を得る。
該当する行が存在しない場合、解析データテーブル29の出力項目32に格納されているデータ項目に関する探索は全て終了したと判断し、ステップ740の処理を終了する。
該当する行が存在した場合、解析業務機能テーブル13のI/F15をキーとして、解析プログラムテーブル23を探索し、該当する行のプログラム25に格納されているプログラムを取り出す。取り出したプログラムと、I/Fテーブル52のステップ744で取り出した行の入力項目57に格納されているデータ項目をプログラムテーブルに対する探索条件とし、探索対象を、それぞれプログラムテーブル62のプログラム63、出力項目64であるとし、ステップ742に戻る。
ステップ100にて作成した解析業務機能テーブル17のフラグ19を全て空欄にする(ステップ810)。
全てがマーク済みである場合、対象とする業務機能全てについて解析は終了したと判断し、ステップ800の処理を終了する。
それ以外の場合は、解析は終了してないと判断し、ステップ830に進む。
次に、解析業務機能テーブル17を1行読み込み、業務機能18に格納されている業務機能名を取り出して、フラグ19にマークする(ステップ830)。フラグ19に対するマークとして、例えば“○”などの記号を入力する。
取り出した業務機能名をキーとして、業務テーブル71の業務72を探索し、該当する行の業務機能72に格納されている業務機能名と項目73に格納されているデータ項目を取り出し、解析前提項目テーブル35の業務機能36、入力項目37に転記することで、解析前提項目テーブル35を作成する(ステップ840)。
全てマーク済みである場合、解析終了と判断し、ステップ890に進む。
それ以外の場合、解析は終了していないと判断し、ステップ850に進む。
当該行の業務機能36に格納されている業務機能名を取り出す。
当該行の項目37に格納されている入力項目をキーとして、更新項目テーブル75の出力77を探索する(ステップ870)。
例えば{受注登録業務}に対して、図18に示す解析前提項目テーブルより、「受注登録業務」が前提条件とする項目は「商品名」と「得意先」であり、これらの項目をキーとして更新項目テーブル75の出力項目77を探索することで、2つの業務機能「商品登録業務」と「得意先登録業務」を得る。前提業務機能テーブル81には、{受注登録業務、商品登録業務}、{受注登録業務、得意先登録業務}の2行が追加される。
例えば、「得意先登録業務機能」、「商品登録業務機能」、「受注登録業務機能」を表す四角を描き、前者2つからからそれぞれ後者1つに向けて矢印を描き、ユーザに表示する。
12 業務機能に対するユーザからの入力を受け付ける業務機能指定画面
13 業務機能とI/Fとの対応関係を示す業務機能I/Fテーブル
50 I/Fの解析を行うI/F解析処理部
52 I/Fの解析結果を格納するI/Fテーブル
60 プログラムの解析を行うプログラム解析処理部
62 プログラムの解析結果を格納するプログラムテーブル
70 業務機能に対する前提条件を探索する前提条件探索処理部
71 業務機能と前提条件となるデータ項目の対応を示す業務機能テーブル
75 業務機能とその中で更新されるデータ項目の対応を示す更新項目テーブル
80 業務機能間の依存関係を解析する依存関係解析処理部
81 業務機能とその前提となる業務機能との対応を示す前提業務機能テーブル
90 業務機能間の依存関係を出力する依存関係表示処理部
91 業務機能間の依存関係をユーザに示す依存関係表示画面
Claims (4)
- 複数の業務が関連し、各業務は1つまたは複数のインタフェースを有する業務システムの業務仕様の理解を支援する業務仕様理解支援方法において、
業務インタフェース選択処理部が、業務に関する情報と、当該業務に使用される1つまたは複数のインタフェースに関する情報とを受け付け、
インタフェース解析処理部が、前記受け付けられたインタフェースを解析し、当該インタフェースで使用されるプログラムを抽出し、
プログラム解析処理部が、前記抽出されたプログラムを解析し、当該プログラムが出力するデータ項目のうち、記憶装置に出力し、データを更新しているデータ項目を抽出し、
当該抽出されたデータ項目を、当該業務と対応させて記憶装置に格納し、
前提条件探索処理部が、前記更新されたデータ項目が、当該業務内のインタフェースが入力を受けるデータ項目であるかを判定し、
前記判定の結果、当該業務内のインタフェースが入力を受け付けるデータ項目でない場合、当該データ項目を前提条件項目と特定し、
依存関係解析処理部が、前記各業務に対応するように格納された更新されるデータ項目のなかに、当該前提条件項目がある場合、前記格納された更新されるデータ項目を更新する業務を、前提業務として特定し、
依存関係表示処理部が、当該前提業務が、前記業務に先行する業務である旨の出力をすることを特徴とする業務仕様理解支援方法。 - 請求項1に記載の業務仕様理解支援方法において、
前記業務インタフェース選択処理部は、前記受け付けられたインタフェースに関する情報を、対応する業務に関する情報毎に記憶装置に格納し、
前記インタフェース解析処理部が、前記業務毎に前記インタフェースを解析することを特徴とする業務仕様理解支援方法。 - 請求項2に記載の業務仕様理解支援方法において、
前記前提条件探索処理部が、前記インタフェースで当該プログラムに対して出力される各データ項目について、当該データ項目がユーザからの入力データであるか、業務システム内の他のプログラムからインタフェースに対して出力されたデータであるかを識別する情報に基づいて当該業務内のインタフェースが入力を受けるデータ項目であるかを判定していることを特徴とする業務仕様理解支援方法。 - 複数の業務が関連し、各業務は1つまたは複数のインタフェースを有する業務システムの業務仕様の理解を支援する業務仕様理解支援システムにおいて、
業務に関する情報と、当該業務に使用される1つまたは複数のインタフェースに関する情報とを受け付ける業務インタフェース選択処理部と、
前記受け付けられたインタフェースを解析し、当該インタフェースで使用されるプログラムを抽出するインタフェース解析処理部と、
前記抽出されたプログラムを解析し、当該プログラムが出力するデータ項目のうち、記憶装置に出力しデータを更新しているデータ項目を抽出し、
当該抽出されたデータ項目を、当該業務と対応させて記憶装置に格納するプログラム解析処理部と、
前記更新されたデータ項目が、当該業務内のインタフェースが入力を受けるデータ項目であるかを判定し、
前記判定の結果、当該業務内のインタフェースが入力を受け付けるデータ項目でない場合、当該データ項目を前提条件項目と特定する前提条件探索処理部と、
前記各業務に対応するように格納された更新されるデータ項目のなかに、当該前提条件項目がある場合、前記格納された更新されるデータ項目を更新する業務を、前提業務として特定する依存関係解析処理部と、
当該前提業務が、前記業務に先行する業務である旨の出力をする依存関係表示処理部とを有することを特徴とする業務仕様理解支援システム。
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