JP4977655B2 - エンジン駆動発電機 - Google Patents
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Description
エンジン駆動発電機によれば、左右のグリップを握って持ち上げることで、支持脚を路面の上方に持ち上げた状態に保つことが可能である。
支持脚を路面の上方に持ち上げた状態で、運搬用のハンドルを押すことにより、車輪を回転させてエンジン駆動発電機を運搬できるとされている。
しかし、エンジン駆動発電機を運搬する際に、例えば、エンジン駆動発電機を引張りながら運搬したい場合など種々の運搬方法が求められる。
このため、特許文献1のエンジン駆動発電機では、種々の運搬方法に対応し難く、運搬性をさらに高めることができる技術の実用化が望まれていた。
よって、一方側固定把手および他方側固定把手の間隔を大きく確保した状態で配置することができる。
したがって、エンジン駆動発電機を2人で持ち上げて運搬することが可能になり、運搬性を高めることができる。
よって、1人の運搬者が他方側固定把手を押しながら車輪を回転させてエンジン駆動発電機を運搬することができる。
車輪を回転させてエンジン駆動発電機を運搬することで、エンジン駆動発電機の位置を微調整することが可能になる。
これにより、エンジン駆動発電機を保管する際に、エンジン駆動発電機を保管位置に容易に合わせることができる。
よって、支え軸から離れた位置、すなわち車輪から離れた位置に可動把手を配置することができる。
これにより、可動把手を手で握って、車軸を軸にして可動把手を持ち上げる際に、可動把手の持上力を小さく抑えることが可能になり、運搬性を高めることができる。
これにより、種々の運搬方法を選択することができ、エンジン駆動発電機の運搬性を高めることができる。
このアンダカバーに左右の把手支え部を設け、左右の把手支え部に一方側固定把手を設けた。
これにより、一方側固定把手を左右の把手支え部に強固に取り付けることができる。
この剛性の高い鉛直フレームに他方側固定把手および可動把手を設けることで、他方側固定把手や可動把手を鉛直フレームに強固に取り付けることができる。
エンジン駆動発電機10は、本体としての骨格を形成する骨格部材11と、骨格部材11に設けられたエンジン/発電機ユニット12と、エンジン/発電機ユニット12の出力を制御する電装部13と、エンジン/発電機ユニット12に燃料を供給する吸気/燃料供給機構14(図4参照)と、エンジン/発電機ユニット12に冷却風を導く冷却構造15と、エンジン駆動発電機10を運ぶための運搬構造16と、エンジン/発電機ユニット12および電装部13を覆うケース17と、ケース17内の収容空間20を仕切る断熱部材18と、エンジン/発電機ユニット12のエンジン21に設けられたマフラー23(図4参照)とを備えている。
後端部25bは、左右の車輪31,32側の端部である。
左右の隅部25c,25dは、左右の車輪31,32と反対側の両隅部である。
左右の脚部29は、それぞれラバー材で形成されている。
これにより、エンジン駆動発電機10を安定させた姿勢で使用することができる。
エンジン/発電機ユニット12は、エンジン21と、エンジン21で駆動する発電機22(図4参照)とが一体に設けられている。
エンジン21は、シリンダブロック35が駆動軸34を軸にして左右の車輪31,32側(具体的には、左右の車輪31,32を支持する車軸113側)に角度θ傾斜した状態に配置されている。
なお、図2に示す符号36は、シリンダブロック35のシリンダ中心を示す。
エンジン21の高さH1を低く抑えることで、エンジン駆動発電機10の高さを低く抑えて、エンジン駆動発電機10のコンパクト化を図ることができる。
この車輪収容空間38に、運搬構造16の左右の車輪31,32が配置されている。
車輪収容空間38を利用して左右の車輪31,32を配置することで、エンジン駆動発電機10のコンパクト化を一層良好に図ることができる。
具体的には、エンジン駆動発電機10の重心Gは、左右の車輪31,32と左右の脚部29との間で、かつ左右の車輪31,32側に寄せられている。
なお、エンジン駆動発電機10の重心Gを左右の車輪31,32側に寄せた理由については図12、図14、図15で詳しく説明する。
アンダカバー25は後端部25bの近傍に車軸横リブ144が左右方向に向けて延出されるように設けられている。
車軸横リブ144は、上方に向けて隆起されることで断面略逆U字状に形成された補強用の部位である。
車軸113は、左右方向に向いて、エンジン21の駆動軸34に対して平行に配置されている。
左右の支え軸受211,212は、アンダカバー25の底面28にボルト204…で取り付けられている。
車軸113の左右の端部に左右の車輪31,32がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
よって、左右の車輪31,32を上方(すなわち、高位置)に配置することが可能になる。これにより、シリンダブロック35の下方に配置された車軸113をエンジン/発電機ユニット12の取付部材33の上方に配置することが可能になる。
このように、車輪収容空間38を利用して左右の車輪31,32を配置することで、左右の車輪31,32を上方(高位置)に配置することが可能になる。
これにより、エンジン駆動発電機10のコンパクト化を良好に図ることができる。
エンジン/発電機ユニット12は、エンジン21の駆動軸34が左右方向に向いて横置きに配置された状態でアンダカバー25に取り付けられている。
このエンジン/発電機ユニット12は、エンジン21が駆動することにより駆動軸34が回転する。駆動軸34の回転が冷却ファン85に伝わり、冷却ファン85が回転する。
冷却ファン85が回転することで、発電機22のロータ22aがステータ22bの外周に沿って回転する。ロータ22aが回転することで電力が発電される。
マフラー23は、エンジン21のシリンダブロック35(図2参照)から排出された排気ガスを排気口39から排出するものである。
また、エンジン/発電機ユニット12の発電機22の上方に、吸気/燃料供給機構14の燃料タンク41が設けられている。
ケース17は、ポリプロピレン(PP)などの樹脂で形成され、アンダカバー25の上方に設けられている。
ケース17をアンダカバー25の上方に設けることで、ケース17およびアンダカバー25で収容空間20が形成されている。
この左車輪31は、外側面31aが左側壁部66の外側に突出しないように、左側壁部66に対して内側(すなわち、ケース17の前後方向中央寄り)に配置されている。
この右車輪32は、外側面32aが右側壁部68の外側に突出しないように、右側壁部68に対して内側(すなわち、ケース17の前後方向中央寄り)に配置されている。
操作パネル79には、エンジン始動用のスイッチや、発電された電力を出力するための交流端子や直流端子などが前ケース部46の開口部48から外部に臨むように設けられている。
インバータユニット78は、発電機22の出力周波数を制御する機器である。
吸気/燃料供給機構14は、エンジン/発電機ユニット12のエンジン21(図4参照)に燃料(混合気)を供給するものである。
この吸気/燃料供給機構14は、発電機22(図4参照)の上方に配置された燃料タンク41と、エンジン21のシリンダブロック35(図2参照)に設けられた気化器101とを備えている。
気化器101は、燃料タンク41から導かれた燃料を、エアクリーナ(図示せず)から導かれた空気に混合させてエンジン21に供給する機器である。
燃料タンク41や気化器101は、センタフレーム27(断熱部材18)の右側の領域、すなわちクール領域53(図4参照)に配置されている。
なお、図4に示すように、エンジン21やマフラー23は、センタフレーム27(断熱部材18)の左側の領域、すなわちホット領域54に配置されている。
後端中央部25eは、後端部25bのうち中央の部位である。
エンジン21には、始動用のリコイルスタータ111が設けられている。
エンジン21の上方には、排気用のマフラー23(図4参照)が設けられている。
この断熱部材18は、図4に示すように、ケース17内の収容空間20をクール領域53およびホット領域54に仕切る部材である。
なお、発電機22(図4参照)の上方には燃料タンク41が設けられている。
すなわち、図2に示すように、エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させた状態で、シリンダブロック35の下方に車輪収容空間38が確保されている。
この空間を利用して、アンダカバー25の後端部25bのうち、左右の隅部25f、25gに左右のホイールハウス115,116が形成されている。
また、右ホイールハウス116下方の右凹部116aに右車輪32が配置されている。
そして、右車輪32のうち、路面120に接する部位32b(図4も参照)のみが、右凹部116aから下方に突出(露出)されている。
これにより、エンジン駆動発電機10の底部を簡単に下げることができる。
なお、左右のホイールハウス115,116は左右対称の部位である。左右の凹部115a,116aは左右対称の部位である。
運搬構造16は、運搬用に用いられる左右の車輪31,32と、エンジン駆動発電機10の後側を持ち上げるための後固定把手(一方側固定把手)118と、エンジン駆動発電機10の前側を持ち上げるための前固定把手(他方側固定把手)119と、エンジン駆動発電機10を牽引するための牽引ハンドル125とを備えている。
左右の脚部29を路面(地面)から持ち上げた状態で、左右の車輪31,32を回転させることで、エンジン駆動発電機10の運搬が可能である。
すなわち、左把手支え部121は、後端部25bの左側部に立設されている。右把手支え部122は、後端部25bの右側部に立設されている。
また、右把手支え部122に後固定把手118の右端部118bがボルト123(図示せず)で固定されている。
このアンダカバー25に左右の把手支え部121,122を設け、左右の把手支え部121,122に後固定把手118を設けた。
これにより、後固定把手118を左右の把手支え部121,122に強固に取り付けることができる。
この後固定把手118は、平面視で略コ字状に形成され、ケース17の後方側(ケース17の前後方向の一方側)に突出した状態に配置されている。
これにより、運搬者はケース17の後ケース47に手を接触させることなく、把持部118cを容易に把持することができる。
なお、後固定把手118を後ケース47の高さ方向略中央の位置に配置した理由については図17で詳しく説明する。
ベース部181は、鉛直フレーム26の上部中央26aにボルト129…でセンタフレーム27とともに共締めされている。
左右のブラケット部182,183には、左右の支持孔182a(左支持孔182aのみ図8に示す)がそれぞれ形成されている。
左右の支持孔182aには支え軸131が貫通された状態で支持されている。
よって、牽引ハンドル125は、ケース17の外側のうち、ケース17の上部17a側で、かつ車輪31,32の反対側の部位17bに配置されている。
牽引ハンドル125は、鉛直フレーム26の上部中央26aにハンドル支え部128を介して上下方向にスイング移動自在に支持されている。
この剛性の高い鉛直フレーム26に牽引ハンドル125(可動把手132)を設けることで、牽引ハンドル125(可動把手132)を鉛直フレーム26に強固に取り付けることができる。
左右のブラケット部182,183は、ケース17の上部17a(図1参照)側で、かつ左右の車輪31,32の反対側に突出されている。
よって、支え軸131は、ケース17の上部17a(図1参照)側で、かつ左右の車輪31,32の反対側に突出されている。
この支え軸131は、前固定取手(前固定グリップ)119の内部に同軸上に設けられている。
左揺動アーム191は、支え軸131の左端部131aに設けられた基部232と、基部232に基端部233aが設けられたアーム本体233とを備えている。
アーム本体233は、基部232に基端部233aが設けられ、支え軸131を軸にして上下方向にスイング自在に設けられている。
アーム本体233を繊維強化プラスチックで形成することで、アーム本体233の肉厚を薄くすることが可能になり、アーム本体233を断面略コ字状に形成することが可能になる。
これにより、アーム本体233の軽量化を図ることができる。
よって、右揺動アーム192は、左揺動アーム191と同様に、右揺動アーム192のアーム本体234(図5参照)の軽量化を図ることができる。
支え軸131は、左ブラケット部182および右ブラケット部183に左右の端部131a,131bがそれぞれ設けられている。
左右のブラケット部182,183は、ハンドル支え部128のベース部181に設けられている。
よって、可動把手132は、左右の揺動アーム191,192、支え軸131およびハンドル支え部128を介して鉛直フレーム26の上部中央26aに設けられている。
この可動把手132は、繊維強化プラスチック(FRP(fiber-reinforced plastics))で形成されている。
よって、アーム本体233,234や可動把手132の剛性を確保するとともに、各部材の薄肉化が可能になる。
さらに、左揺動アーム191のアーム本体233、右揺動アーム192のアーム本体234を断面略コ字状に形成することができる。
さらに、アーム本体233,234や可動把手132の軽量化を図ることで、牽引ハンドル125の取扱いが容易になり、使い勝手の向上を図ることができる。
位置決め構造230は、可動把手132を運搬位置P1や収容位置P2に位置決めする手段である。
この位置決め構造230は、可動把手132(図5参照)を運搬位置P1に位置決めする規制部241と、支え軸131に設けられて規制部241に当接可能なストッパ部242とを備えている。
なお、右規制部は、左規制部243と左右対称の部材であり、左規制部243の説明で右規制部の説明を兼ねる。
一対の張出部243a,243bでストッパ部242を所定位置に規制する。保持爪244でストッパ部242を運搬位置P1に保持する。
なお、右ストッパ部は、左ストッパ部245と左右対称の部材であり、左ストッパ部245の説明で右ストッパ部の説明を兼ねる。
よって、可動把手132(図5参照)が運搬位置P1に位置決めされた状態に保たれる。
すなわち、図9に示すように、可動把手132の運搬位置P1は、可動把手132を運搬位置P1に位置決めした状態において、可動把手132から左右の車輪31,32(左右の車輪31,32の中心)まで延びた延長線220の近傍にエンジン駆動発電機10の重心Gが位置するように設定されている。
なお、延長線220の近傍に重心Gが位置するように運搬位置P1を設定した理由については図9〜図11で詳しく説明する。
図8(b)に示すように、突片245aが保持爪244を乗り越えて張出部243bに当接するとともに、突片245bが張出部243aに当接する。
可動把手132(図5参照)が収容位置P2に位置決めされる。
そして、ストッパ部242を規制部241に当接することで、可動把手132を運搬位置P1に位置決めするようにした。
左右のブラケット部182,183は支え軸131を支持する部位であり、剛性が高く形成されている。
これにより、可動把手132を運搬位置P1に確実に位置決めでき、かつ、可動把手132で脚部29を路面から確実に持ち上げることができるので、エンジン駆動発電機10を容易に運搬することができる。
前側把持部119aは、前ケース部46の上部に一体に形成されている。
前側把持部119aは、左端部および右端部がそれぞれボルト249で左ブラケット部182および右ブラケット部183に取り付けられている。
この前固定把手119は、図2に示すように、牽引ハンドル125の支え軸131を覆うように、かつ、支え軸131に対して同軸上に設けられている。
よって、前固定把手119を支え軸131で補強することができる。
これにより、前固定把手119の剛性を確保しつつ、前固定把手119を簡素化できるので、エンジン駆動発電機10の軽量化を図ることができる。
よって、前固定把手119は、ハンドル支え部128を介して鉛直フレーム26の上部中央26aに設けられている。
この剛性の高い鉛直フレーム26に前固定把手119を設けることで、前固定把手119を鉛直フレーム26に強固に取り付けることができる。
すなわち、前固定把手119は、ケース17の前方側(ケース17の前後方向の他方側)で、かつケース17の上側に配置されている。
これにより、運搬者はケース17の部位17bに手を接触させることなく、前固定把手119を容易に把持することができる。
この状態で、可動把手132を牽引することで、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を運搬する(運ぶ)ことが可能である。
この状態で、後固定把手118および前固定把手119を把持してエンジン駆動発電機10を持ち上げて運ぶことが可能である。
エンジン駆動発電機10のエンジン21は、シリンダブロック35が駆動軸34を軸にして左右の車輪31,32側(具体的には、左右の車輪31,32を支持する車軸113側)に角度θ傾斜した状態に配置されている。
エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させることで、エンジン21の高さH1を下げて(図2参照)、エンジン駆動発電機10の高さH4を低く抑えている。
この空間38を利用して、アンダカバー25の後端部25bのうち、左右の隅部25f、25gに左右のホイールハウス115,116が形成されている。
車輪収容空間38を利用して左右の車輪31,32を配置することで、左右の車輪31,32が上方(高位置)に配置されている。
よって、エンジン駆動発電機10の底部、すなわちアンダカバー25の底面28の高さH5が低く抑えられている。
図5に示すように、左凹部115aに左車輪31が収容され、右凹部116aに右車輪32が収容されている。
また、右車輪32のうち、路面120に接する部位32b(図4も参照)のみを、右凹部116aから下方に突出させることができる。
これにより、エンジン駆動発電機10の底部、すなわちアンダカバー25の底面28の高さH5を簡単に下げることができる。
延長線220は、可動把手132の中心から左右の車輪31,32の中心まで延びた直線である。
よって、延長線220を比較的高い位置に配置することが可能になり、エンジン駆動発電機10の重心Gの近傍に延長線220を配置することができる。
よって、エンジン駆動発電機10を運搬する際に重心Gの上昇量を小さく抑えることができる。
これにより、エンジン駆動発電機10を安定させた状態で運搬することが可能になる。
エンジン21(図9参照)の重心を左右方向に移動させることなく低く抑えることで、エンジン21の重心をエンジン駆動発電機10の幅方向略中心に配置することができる。
よって、エンジン駆動発電機10の重心Gは、高さH6が低く抑えられるとともに、エンジン駆動発電機10の幅方向略中央に配置されている。
よって、鉛直線223に対する左側傾斜線221の角度βを大きく確保することができる。この角度βは、エンジン駆動発電機10が左側に傾倒(転倒)する場合の最大傾斜角である。
これにより、エンジン駆動発電機10が左側に傾倒する場合の最大傾斜角βを大きく確保することができる。
これにより、エンジン駆動発電機10が右側に傾倒する場合の最大傾斜角βを大きく確保することができる。
牽引ハンドル125を牽引位置P1に位置決めする。可動把手132の略中央部132aを運搬者225の手226で把持し、可動把手132を実運搬位置(実際に運搬する位置)P3まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
この状態で、可動把手132を前方に引っ張ることで、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を前方に運搬することができる。
左傾倒線251は、可動把手132の略中央部132aと、左車輪31(路面120に接する部位31b)とを結ぶ線である。
右傾倒線252は、可動把手132の略中央部132aと、右車輪32(路面120に接する部位32b)とを結ぶ線である。
左傾倒線251を高さ方向において重心Gの近傍に配置することで、エンジン駆動発電機10を不整地などで運搬する際に、エンジン駆動発電機10が左傾倒線251を軸にして傾倒(転倒)することを良好に防ぐことができる。
右傾倒線252を高さ方向において重心Gの近傍に配置することで、エンジン駆動発電機10を運搬する際に、エンジン駆動発電機10が右傾倒線252を軸にして傾倒することを良好に防ぐことができる。
これにより、エンジン駆動発電機10を不整地などにおいても安定させた状態で運搬することができ、エンジン駆動発電機10の運搬性を高めることができる。
位置決め構造230で運搬位置P1を調整する方法としては、例えば、図8に示す規制部241(具体的には、張出部243a,243b)の位置を変えることで運搬位置P1の調整が可能である。
(a),(b)において、牽引ハンドル125を牽引位置P1(図9参照)に配置し、可動把手132の略中央部132a((b)参照)を運搬者225の手226で把持する。
可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
また、可動把手132は脚部29側に設けられている。よって、エンジン駆動発電機10の重心Gを可動把手132から離すことができる。
これにより、可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P3まで持ち上げることができる。
よって、支え軸131から離れた位置、すなわち左右の車輪31,32から離れた位置に可動把手132を配置することができる。
これにより、可動把手132を手226で握って、車軸113を軸にして可動把手132を持ち上げる際に、可動把手132の持上力を小さく抑えることが可能になり、運搬性を高めることができる。
よって、運搬者225がエンジン駆動発電機10に背を向けて可動把手132を片手226で握り、可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げることが可能である。
これにより、可動把手132を片手226で引っ張りながらエンジン駆動発電機10を良好に運搬することができる。
左車輪31とエンジン駆動発電機10の重心Gとを結んだ左側傾斜線221の傾斜角αが小さく抑えられている。よって、エンジン駆動発電機10の最大傾斜角βが大きく確保されている。
これにより、エンジン駆動発電機10の運搬の際に、エンジン駆動発電機10が左側に傾倒し難くなる。
これにより、エンジン駆動発電機10を不整地などで運搬する際に、エンジン駆動発電機10が右側に傾倒し難くなる。
牽引ハンドル125を牽引位置P1(図9参照)に配置し、運搬者225がエンジン駆動発電機10に対向した状態で可動把手132の略中央部132a(図12(b)参照)を運搬者225の両手226で把持する。
可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
また、可動把手132は脚部29側に設けられている。よって、エンジン駆動発電機10の重心Gを可動把手132から離すことができる。
可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P3まで持ち上げた状態で、可動把手132を後方に押すことにより、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を後方に運搬することができる。
牽引ハンドル125を収納位置P2に配置し、前固定把手119(図1も参照)を運搬者225の手226で把持する。
前固定把手119を実運搬位置P4まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
また、前固定把手119は脚部29側に設けられている。よって、エンジン駆動発電機10の重心Gを前固定把手119から離すことができる。
可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P4まで持ち上げた状態で、前固定把手119を後方に押すことにより、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を後方に運搬することができる。
これにより、エンジン駆動発電機10を保管する際に、エンジン駆動発電機10を保管位置に容易に合わせることができる。
ケース17の後方側に後固定把手118を配置し、ケース17の前方側でかつケース17の上側に前固定把手119を配置した。
よって、後固定把手118および前固定把手119の間隔Lを大きく確保した状態で配置することができる。
したがって、エンジン駆動発電機10を2人の運搬者225,227で持ち上げて運搬することが可能になり、運搬性を高めることができる。
(a)において、牽引ハンドル125を収納位置P2に配置した状態で、後固定把手118((b)参照)を運搬者225の左手226で握り、前固定把手119を運搬者225の右手226で握る。
この状態で、エンジン駆動発電機10を1人の運搬者225で持ち上げて運搬することができる。
よって、車両255の荷台256に左右の車輪31,32を載せる際に、後固定把手118の持上高さを低く抑えることができる。
そして、左右の車輪31,32が荷台256に乗った状態で、前固定把手119を押して、エンジン駆動発電機10を荷台256の所定位置に容易に配置することができる。
これにより、種々の運搬方法を選択することが可能になり、エンジン駆動発電機10の運搬性を高めることができる。
Claims (1)
- 運搬用の車輪が車軸を介してアンダカバーに設けられ、前記アンダカバーにエンジンが設けられ、前記エンジンがケースに収容されたエンジン駆動発電機において、
前記車輪側の上方に前記車軸に対して平行に設けられ、前記ケースの前後方向の一方側に配置された一方側固定把手と、
前記車輪の反対側に前記車軸に対して平行に設けられ、前記ケースの前後方向の他方側でかつ前記ケースの上側に配置された他方側固定把手と、
前記他方側固定把手の内部に同軸上に設けられた支え軸と、
前記支え軸に上下方向にスイング自在に設けられた左右の揺動アームと、
前記左右の揺動アームに架け渡された可動把手と、
を備えたエンジン駆動発電機であって、
前記アンダカバーのうち、前記車輪の反対側の端部近傍に立設された壁状の鉛直フレームと、
前記鉛直フレームおよび前記アンダカバーの前記車輪側の端部に架け渡されたセンタフレームと、を備え、
前記アンダカバー、前記鉛直フレームおよび前記センタフレームの3部材で骨格部材が形成され、
前記アンダカバーに左右の把手支え部を介して前記一方側固定把手が設けられ、
前記鉛直フレームに前記他方側固定把手が設けられ、
前記鉛直フレームに前記支え軸および前記左右の揺動アームを介して可動把手が設けられたことを特徴とするエンジン駆動発電機。
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