JP4977655B2 - エンジン駆動発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬用の車輪を備え、エンジンがケースに収容されたエンジン駆動発電機に関する。
エンジン駆動発電機のなかには、運搬用の車輪や脚部がアンダカバーに設けられるとともに、アンダカバーに取付部材を介してエンジンが設けられ、エンジンがケースの内部に収容され、ケースの上部側で、かつ車輪の反対側に運搬用のハンドルが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−76550号公報
運搬用のハンドルは、ケースの左右端部からハンドルレバーがケースから離れる方向に略水平に延出され、左右のハンドルレバーの先端部にグリップがそれぞれ設けられている。
エンジン駆動発電機によれば、左右のグリップを握って持ち上げることで、支持脚を路面の上方に持ち上げた状態に保つことが可能である。
支持脚を路面の上方に持ち上げた状態で、運搬用のハンドルを押すことにより、車輪を回転させてエンジン駆動発電機を運搬できるとされている。
ここで、特許文献1のエンジン駆動発電機を運搬する方法は、左右のグリップを持ち上げて運搬用のハンドルを押すという一つの方法に限定されている。
しかし、エンジン駆動発電機を運搬する際に、例えば、エンジン駆動発電機を引張りながら運搬したい場合など種々の運搬方法が求められる。
このため、特許文献1のエンジン駆動発電機では、種々の運搬方法に対応し難く、運搬性をさらに高めることができる技術の実用化が望まれていた。
本発明は、エンジン駆動発電機を種々の運搬方法で運搬することが可能で、さらに運搬性を高めることが可能なエンジン駆動発電機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、運搬用の車輪が車軸を介してアンダカバーに設けられ、前記アンダカバーにエンジンが設けられ、前記エンジンがケースに収容されたエンジン駆動発電機において、前記車輪側の上方に前記車軸に対して平行に設けられ、前記ケースの前後方向の一方側に配置された一方側固定把手と、前記車輪の反対側に前記車軸に対して平行に設けられ、前記ケースの前後方向の他方側でかつ前記ケースの上側に配置された他方側固定把手と、前記他方側固定把手の内部に同軸上に設けられた支え軸と、前記支え軸に上下方向にスイング自在に設けられた左右の揺動アームと、前記左右の揺動アームに架け渡された可動把手と、を備えたエンジン駆動発電機であって、前記アンダカバーのうち、前記車輪の反対側の端部近傍に立設された壁状の鉛直フレームと、前記鉛直フレームおよび前記アンダカバーの前記車輪側の端部に架け渡されたセンタフレームと、を備え、前記アンダカバー、前記鉛直フレームおよび前記センタフレームの3部材で骨格部材が形成され、前記アンダカバーに左右の把手支え部を介して前記一方側固定把手が設けられ、前記鉛直フレームに前記他方側固定把手が設けられ、前記鉛直フレームに前記支え軸および前記左右の揺動アームを介して可動把手が設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ケースの前後方向の一方側に一方側固定把手を配置し、ケースの前後方向の他方側でかつケースの上側に他方側固定把手を配置した。
よって、一方側固定把手および他方側固定把手の間隔を大きく確保した状態で配置することができる。
これにより、一方側固定把手を1人の運搬者の手で握り、他方側固定把手を他の1人の運搬者の手で握った際に、それぞれの運搬者が接触することを防ぐことができる。
したがって、エンジン駆動発電機を2人で持ち上げて運搬することが可能になり、運搬性を高めることができる。
また、1人の運搬者が他方側固定把手を握って、他方側固定把手を持ち上げることで、車輪のみを路面に接地させた状態に保つことができる。
よって、1人の運搬者が他方側固定把手を押しながら車輪を回転させてエンジン駆動発電機を運搬することができる。
車輪を回転させてエンジン駆動発電機を運搬することで、エンジン駆動発電機の位置を微調整することが可能になる。
これにより、エンジン駆動発電機を保管する際に、エンジン駆動発電機を保管位置に容易に合わせることができる。
さらに、他方側固定把手の内部に同軸上に支え軸を設け、支え軸に揺動アームを介して可動把手を上下方向に移動自在に設けた。
よって、支え軸から離れた位置、すなわち車輪から離れた位置に可動把手を配置することができる。
これにより、可動把手を手で握って、車軸を軸にして可動把手を持ち上げる際に、可動把手の持上力を小さく抑えることが可能になり、運搬性を高めることができる。
以上説明したように、請求項1に係る発明では、一方側固定把手、他方側固定把手および可動把手を設けることで、それぞれの把手を用いてエンジン駆動発電機を運搬することができる。
これにより、種々の運搬方法を選択することができ、エンジン駆動発電機の運搬性を高めることができる。
さらに、請求項に係る発明では、アンダカバー、鉛直フレームおよびセンタフレームの3部材で骨格部材を形成した。よって、アンダカバーの剛性を充分に確保することができる。
このアンダカバーに左右の把手支え部を設け、左右の把手支え部に一方側固定把手を設けた。
これにより、一方側固定把手を左右の把手支え部に強固に取り付けることができる。
また、鉛直フレームに他方側固定把手および可動把手を設けた。鉛直フレームは骨格部材を形成する部材であり、鉛直フレームの剛性を充分に確保することができる。
この剛性の高い鉛直フレームに他方側固定把手および可動把手を設けることで、他方側固定把手や可動把手を鉛直フレームに強固に取り付けることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、本発明に係るエンジン駆動発電機10は牽引ハンドル125で引っ張る方向を前方とし、図中前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係るエンジン駆動発電機を示す斜視図、図2は本発明に係るエンジン駆動発電機を示す断面図である。
エンジン駆動発電機10は、本体としての骨格を形成する骨格部材11と、骨格部材11に設けられたエンジン/発電機ユニット12と、エンジン/発電機ユニット12の出力を制御する電装部13と、エンジン/発電機ユニット12に燃料を供給する吸気/燃料供給機構14(図4参照)と、エンジン/発電機ユニット12に冷却風を導く冷却構造15と、エンジン駆動発電機10を運ぶための運搬構造16と、エンジン/発電機ユニット12および電装部13を覆うケース17と、ケース17内の収容空間20を仕切る断熱部材18と、エンジン/発電機ユニット12のエンジン21に設けられたマフラー23(図4参照)とを備えている。
エンジン駆動発電機10は、骨格部材11の底部を構成するアンダカバー25の前端部25aのうち、左右の隅部25c,25dに左右の脚部(脚部)29が設けられ、後端部25bに左右の車輪(運搬用の車輪)31,32が設けられている。
後端部25bは、左右の車輪31,32側の端部である。
左右の隅部25c,25dは、左右の車輪31,32と反対側の両隅部である。
左右の脚部29は、それぞれラバー材で形成されている。
左右の脚部29および左右の車輪31,32が接地した状態で、アンダカバー25が略水平に配置可能に(支えられるように)構成されている。
これにより、エンジン駆動発電機10を安定させた姿勢で使用することができる。
このエンジン駆動発電機10は、骨格部材11のアンダカバー25に、エンジン/発電機ユニット12が4個の取付部材(マウント部材)33で取り付けられている。
エンジン/発電機ユニット12は、エンジン21と、エンジン21で駆動する発電機22(図4参照)とが一体に設けられている。
発電機22は、エンジン21の駆動軸(クランクシャフト)34に対して同軸上に設けられている(図4参照)。
エンジン21は、シリンダブロック35が駆動軸34を軸にして左右の車輪31,32側(具体的には、左右の車輪31,32を支持する車軸113側)に角度θ傾斜した状態に配置されている。
なお、図2に示す符号36は、シリンダブロック35のシリンダ中心を示す。
エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させることで、エンジン21の高さH1を低く抑えることができる。
エンジン21の高さH1を低く抑えることで、エンジン駆動発電機10の高さを低く抑えて、エンジン駆動発電機10のコンパクト化を図ることができる。
エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させた状態で、シリンダブロック35の下方に車輪収容空間38を確保することができる。
この車輪収容空間38に、運搬構造16の左右の車輪31,32が配置されている。
車輪収容空間38を利用して左右の車輪31,32を配置することで、エンジン駆動発電機10のコンパクト化を一層良好に図ることができる。
さらに、シリンダブロック35を左右の車輪31,32側に角度θ傾斜させることで、左右の脚部29および左右の車輪31,32が接地した状態において、エンジン駆動発電機10の重心Gを左右の車輪31,32側に寄せることができる。
具体的には、エンジン駆動発電機10の重心Gは、左右の車輪31,32と左右の脚部29との間で、かつ左右の車輪31,32側に寄せられている。
なお、エンジン駆動発電機10の重心Gを左右の車輪31,32側に寄せた理由については図12、図14、図15で詳しく説明する。
図3は本発明に係るアンダカバーに車輪を備えた状態を示す断面図である。
アンダカバー25は後端部25bの近傍に車軸横リブ144が左右方向に向けて延出されるように設けられている。
車軸横リブ144は、上方に向けて隆起されることで断面略逆U字状に形成された補強用の部位である。
この車軸横リブ144は、断面略逆U字状に形成されることで、車軸113を収容する収容凹部152をアンダカバー25の底面28に有している。
車軸113は、左右方向に向いて、エンジン21の駆動軸34に対して平行に配置されている。
収容凹部152に車軸113が収容された状態で、車軸113が左右の支え軸受211,212で支えられている。
左右の支え軸受211,212は、アンダカバー25の底面28にボルト204…で取り付けられている。
車軸113の左右の端部に左右の車輪31,32がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
図2で説明したように、エンジン21のシリンダブロック35の下方に車輪収容空間38を確保することで、車輪収容空間38に運搬構造16の左右の車輪31,32が配置可能になる。
よって、左右の車輪31,32を上方(すなわち、高位置)に配置することが可能になる。これにより、シリンダブロック35の下方に配置された車軸113をエンジン/発電機ユニット12の取付部材33の上方に配置することが可能になる。
具体的には、車軸113の高さH2は、取付部材33の高さH3より大きく(高く)設定されている。
このように、車輪収容空間38を利用して左右の車輪31,32を配置することで、左右の車輪31,32を上方(高位置)に配置することが可能になる。
これにより、エンジン駆動発電機10のコンパクト化を良好に図ることができる。
図4は図1の4−4線断面図である。
エンジン/発電機ユニット12は、エンジン21の駆動軸34が左右方向に向いて横置きに配置された状態でアンダカバー25に取り付けられている。
このエンジン/発電機ユニット12は、エンジン21が駆動することにより駆動軸34が回転する。駆動軸34の回転が冷却ファン85に伝わり、冷却ファン85が回転する。
冷却ファン85が回転することで、発電機22のロータ22aがステータ22bの外周に沿って回転する。ロータ22aが回転することで電力が発電される。
エンジン/発電機ユニット12のエンジン21の上方にマフラー23が設けられている。
マフラー23は、エンジン21のシリンダブロック35(図2参照)から排出された排気ガスを排気口39から排出するものである。
また、エンジン/発電機ユニット12の発電機22の上方に、吸気/燃料供給機構14の燃料タンク41が設けられている。
エンジン/発電機ユニット12、マフラー23および燃料タンク41は、断面略コ字状に形成されたケース17の内部に収容されている。
ケース17は、ポリプロピレン(PP)などの樹脂で形成され、アンダカバー25の上方に設けられている。
ケース17をアンダカバー25の上方に設けることで、ケース17およびアンダカバー25で収容空間20が形成されている。
ケース17は左右の側壁部66,68を有している。左側壁部66に対してケース17の前後方向中央寄りに左車輪31が配置されている。
この左車輪31は、外側面31aが左側壁部66の外側に突出しないように、左側壁部66に対して内側(すなわち、ケース17の前後方向中央寄り)に配置されている。
また、右側壁部68に対してケース17の前後方向中央寄りに右車輪32が配置されている。
この右車輪32は、外側面32aが右側壁部68の外側に突出しないように、右側壁部68に対して内側(すなわち、ケース17の前後方向中央寄り)に配置されている。
冷却構造15は、電装部13のインバータユニット78(図2参照)、エンジン21およびマフラー23などを冷却する手段である。
電装部13は、図2に示すように、エンジン/発電機ユニット12の出力を制御するもので、上半部に操作パネル79を備え、下半部にインバータユニット78を備えている。
操作パネル79には、エンジン始動用のスイッチや、発電された電力を出力するための交流端子や直流端子などが前ケース部46の開口部48から外部に臨むように設けられている。
インバータユニット78は、発電機22の出力周波数を制御する機器である。
図5は図1のエンジン駆動発電機からケースを除去した状態を示す斜視図、図6は本発明に係るエンジン駆動発電機を前方から見た状態を示す斜視図である。
吸気/燃料供給機構14は、エンジン/発電機ユニット12のエンジン21(図4参照)に燃料(混合気)を供給するものである。
この吸気/燃料供給機構14は、発電機22(図4参照)の上方に配置された燃料タンク41と、エンジン21のシリンダブロック35(図2参照)に設けられた気化器101とを備えている。
燃料タンク41は、エンジン21に供給する燃料を蓄えるタンクである。
気化器101は、燃料タンク41から導かれた燃料を、エアクリーナ(図示せず)から導かれた空気に混合させてエンジン21に供給する機器である。
燃料タンク41や気化器101は、センタフレーム27(断熱部材18)の右側の領域、すなわちクール領域53(図4参照)に配置されている。
なお、図4に示すように、エンジン21やマフラー23は、センタフレーム27(断熱部材18)の左側の領域、すなわちホット領域54に配置されている。
骨格部材11は、エンジン/発電機ユニット12を支持可能に形成されたアンダカバー25と、アンダカバー25の前端部(左右の車輪31,32の反対側の端部)25a近傍に立設された鉛直フレーム26と、鉛直フレーム26の上部中央26aおよびアンダカバー25の後端中央部25eに架け渡されたセンタフレーム27とから構成されている。
後端中央部25eは、後端部25bのうち中央の部位である。
アンダカバー25には、前述したように、エンジン21(図4参照)および発電機22を一体に備えたエンジン/発電機ユニット12が4個の取付部材33で取り付けられている。
エンジン21には、始動用のリコイルスタータ111が設けられている。
エンジン21の上方には、排気用のマフラー23(図4参照)が設けられている。
また、センタフレーム27に断熱部材18が設けられている。
この断熱部材18は、図4に示すように、ケース17内の収容空間20をクール領域53およびホット領域54に仕切る部材である。
なお、発電機22(図4参照)の上方には燃料タンク41が設けられている。
また、アンダカバー25に、運搬構造16の左右の車輪31,32が車軸113(図3参照)を介して回転自在に設けられている。
すなわち、図2に示すように、エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させた状態で、シリンダブロック35の下方に車輪収容空間38が確保されている。
この空間を利用して、アンダカバー25の後端部25bのうち、左右の隅部25f、25gに左右のホイールハウス115,116が形成されている。
左右のホイールハウス115,116は、それぞれ上方に略湾曲状に隆起されている。左右のホイールハウス115,116を設けることで、左右のホイールハウス115,116の下方に、左右の車輪31,32が収容可能な左右の凹部115a,116aが形成されている。
左ホイールハウス115下方の左凹部115aに左車輪31が配置されている。そして、左車輪31のうち、路面120(図4参照)に接する部位31b(図4も参照)のみが、左凹部115aから下方に突出(露出)されている。
また、右ホイールハウス116下方の右凹部116aに右車輪32が配置されている。
そして、右車輪32のうち、路面120に接する部位32b(図4も参照)のみが、右凹部116aから下方に突出(露出)されている。
これにより、エンジン駆動発電機10の底部を簡単に下げることができる。
なお、左右のホイールハウス115,116は左右対称の部位である。左右の凹部115a,116aは左右対称の部位である。
さらに、骨格部材11には運搬構造16が設けられている。
運搬構造16は、運搬用に用いられる左右の車輪31,32と、エンジン駆動発電機10の後側を持ち上げるための後固定把手(一方側固定把手)118と、エンジン駆動発電機10の前側を持ち上げるための前固定把手(他方側固定把手)119と、エンジン駆動発電機10を牽引するための牽引ハンドル125とを備えている。
左右の車輪31,32は、アンダカバー25の後端部25bに車軸113(図3参照)側を介して設けられている。
左右の脚部29を路面(地面)から持ち上げた状態で、左右の車輪31,32を回転させることで、エンジン駆動発電機10の運搬が可能である。
後固定把手118は、アンダカバー25の後端部25bに左右の把手支え部121,122を介して設けられている。
すなわち、左把手支え部121は、後端部25bの左側部に立設されている。右把手支え部122は、後端部25bの右側部に立設されている。
左把手支え部121に後固定把手(後固定グリップ)118の左端部118aがボルト123で固定されている。
また、右把手支え部122に後固定把手118の右端部118bがボルト123(図示せず)で固定されている。
アンダカバー25は、鉛直フレーム26およびセンタフレーム27とともに骨格部材11を形成している。よって、アンダカバー25の剛性を充分に確保することができる。
このアンダカバー25に左右の把手支え部121,122を設け、左右の把手支え部121,122に後固定把手118を設けた。
これにより、後固定把手118を左右の把手支え部121,122に強固に取り付けることができる。
後固定把手118を左右の把手支え部121,122に取り付けた状態で、後固定把手118は、左右の車輪31,32側の上方に設けられるとともに、車軸113(図2参照)に対して平行に設けられている。
この後固定把手118は、平面視で略コ字状に形成され、ケース17の後方側(ケース17の前後方向の一方側)に突出した状態に配置されている。
よって、後固定把手118の把持部118cをケース17の後ケース47(図1参照)から離すことができる。
これにより、運搬者はケース17の後ケース47に手を接触させることなく、把持部118cを容易に把持することができる。
また、後固定把手118は、後ケース47(図1参照)の高さ方向略中央の位置に配置されている。
なお、後固定把手118を後ケース47の高さ方向略中央の位置に配置した理由については図17で詳しく説明する。
牽引ハンドル125は、ハンドル支え部128の左右のブラケット部182,183に支持された支え軸131と、支え軸131の左右端部にそれぞれ設けられた左右の揺動アーム191,192と、左右の揺動アーム191,192の先端部191a,192aに架け渡された可動把手(可動グリップ)132と、可動把手132を運搬位置P1に位置決めする位置決め構造230とを備えている。
ハンドル支え部128は、横方向に延びたベース部181と、ベース部181の左右の端部から立設された左右のブラケット部182,183とを有している。
ベース部181は、鉛直フレーム26の上部中央26aにボルト129…でセンタフレーム27とともに共締めされている。
左右のブラケット部182,183には、左右の支持孔182a(左支持孔182aのみ図8に示す)がそれぞれ形成されている。
左右の支持孔182aには支え軸131が貫通された状態で支持されている。
ここで、鉛直フレーム26の上部中央26aは、ケース17の上部17a(図1参照)側で、かつ車輪31,32の反対側の部位17b(図1参照)に配置されている。
よって、牽引ハンドル125は、ケース17の外側のうち、ケース17の上部17a側で、かつ車輪31,32の反対側の部位17bに配置されている。
牽引ハンドル125は、鉛直フレーム26の上部中央26aにハンドル支え部128を介して上下方向にスイング移動自在に支持されている。
鉛直フレーム26は骨格部材11を形成する部材であり、鉛直フレーム26の剛性を充分に確保することができる。
この剛性の高い鉛直フレーム26に牽引ハンドル125(可動把手132)を設けることで、牽引ハンドル125(可動把手132)を鉛直フレーム26に強固に取り付けることができる。
支え軸131は、左ブラケット部182の左支持孔182a(図8参照)および右ブラケット部183の右支持孔(図示せず)に左右の端部がそれぞれ回動自在に挿入されている。
左右のブラケット部182,183は、ケース17の上部17a(図1参照)側で、かつ左右の車輪31,32の反対側に突出されている。
よって、支え軸131は、ケース17の上部17a(図1参照)側で、かつ左右の車輪31,32の反対側に突出されている。
この支え軸131は、前固定取手(前固定グリップ)119の内部に同軸上に設けられている。
図7は図1のエンジン駆動発電機の左揺動アームを示す斜視図である。
左揺動アーム191は、支え軸131の左端部131aに設けられた基部232と、基部232に基端部233aが設けられたアーム本体233とを備えている。
アーム本体233は、基部232に基端部233aが設けられ、支え軸131を軸にして上下方向にスイング自在に設けられている。
このアーム本体233は、剛性の高い繊維強化プラスチック(FRP(fiber-reinforced plastics))で形成された部材であって、外壁235、上壁236および下壁237で断面略コ字状に形成され、内部に補強リブ238が設けられている。
アーム本体233を繊維強化プラスチックで形成することで、アーム本体233の肉厚を薄くすることが可能になり、アーム本体233を断面略コ字状に形成することが可能になる。
これにより、アーム本体233の軽量化を図ることができる。
図5に示す右揺動アーム192は、左揺動アーム191と左右対称の部材である。
よって、右揺動アーム192は、左揺動アーム191と同様に、右揺動アーム192のアーム本体234(図5参照)の軽量化を図ることができる。
図5、図6に戻って、可動把手132は、左揺動アーム191(アーム本体233)の先端部191aおよび右揺動アーム192(アーム本体234)の先端部192aに、支え軸131と平行に架け渡されている。
支え軸131は、左ブラケット部182および右ブラケット部183に左右の端部131a,131bがそれぞれ設けられている。
左右のブラケット部182,183は、ハンドル支え部128のベース部181に設けられている。
そして、ハンドル支え部128は、鉛直フレーム26の上部中央26aにボルト129…で取り付けられている。
よって、可動把手132は、左右の揺動アーム191,192、支え軸131およびハンドル支え部128を介して鉛直フレーム26の上部中央26aに設けられている。
この可動把手132は、繊維強化プラスチック(FRP(fiber-reinforced plastics))で形成されている。
以上説明したように、左揺動アーム191のアーム本体233、右揺動アーム192のアーム本体234および可動把手132を繊維強化プラスチックで形成した。
よって、アーム本体233,234や可動把手132の剛性を確保するとともに、各部材の薄肉化が可能になる。
さらに、左揺動アーム191のアーム本体233、右揺動アーム192のアーム本体234を断面略コ字状に形成することができる。
これにより、エンジン駆動発電機10の軽量化を図ることが可能になり、エンジン駆動発電機10を容易に運搬することができる。
さらに、アーム本体233,234や可動把手132の軽量化を図ることで、牽引ハンドル125の取扱いが容易になり、使い勝手の向上を図ることができる。
図8(a),(b)は本発明に係る牽引ハンドルの位置決め構造を示す断面図である。(a)は牽引ハンドルを運搬位置に配置した状態を示し、(b)は牽引ハンドルを収納位置に配置した状態を示す。
位置決め構造230は、可動把手132を運搬位置P1や収容位置P2に位置決めする手段である。
この位置決め構造230は、可動把手132(図5参照)を運搬位置P1に位置決めする規制部241と、支え軸131に設けられて規制部241に当接可能なストッパ部242とを備えている。
規制部241は、左ブラケット部182に設けられて可動把手132を運搬位置P1や収容位置P2に位置決めする左規制部243と、右ブラケット部183(図5参照)に設けられて可動把手132を運搬位置P1や収容位置P2に位置決めする右規制部(図示せず)とを有する。
なお、右規制部は、左規制部243と左右対称の部材であり、左規制部243の説明で右規制部の説明を兼ねる。
左規制部243は、左ブラケット部182の外周から一対の張出部243a,243bが半径方向外向きに張り出されるとともに、弾性変形可能な保持爪244が設けられている。
一対の張出部243a,243bでストッパ部242を所定位置に規制する。保持爪244でストッパ部242を運搬位置P1に保持する。
ストッパ部242は、支え軸131の左端部131aに設けられて左規制部243に当接可能な左ストッパ部245と、支え軸131の右端部131b(図5参照)に設けられて右規制部に当接可能な右ストッパ部(図示せず)とを有する。
なお、右ストッパ部は、左ストッパ部245と左右対称の部材であり、左ストッパ部245の説明で右ストッパ部の説明を兼ねる。
左ストッパ部245は、左揺動アーム191の基部232に左規制部243を回動自在に支持する凹み部246(図7も参照)が設けられ、凹み部246の内周壁から半径方向内向きに一対の突片245a,245b(図7も参照)が突出されている。
位置決め構造230によれば、図8(a)に示すように、突片245aが張出部243aに当接するとともに、突片245bが張出部243bに当接した状態で、突片245aが保持爪244で保持される。
よって、可動把手132(図5参照)が運搬位置P1に位置決めされた状態に保たれる。
ここで、可動把手132の運搬位置P1は以下の条件を満たすように設定されている。
すなわち、図9に示すように、可動把手132の運搬位置P1は、可動把手132を運搬位置P1に位置決めした状態において、可動把手132から左右の車輪31,32(左右の車輪31,32の中心)まで延びた延長線220の近傍にエンジン駆動発電機10の重心Gが位置するように設定されている。
なお、延長線220の近傍に重心Gが位置するように運搬位置P1を設定した理由については図9〜図11で詳しく説明する。
この状態から可動把手132を下方に下げることで、保持爪244が突片245aで押圧されて弾性変形する。
図8(b)に示すように、突片245aが保持爪244を乗り越えて張出部243bに当接するとともに、突片245bが張出部243aに当接する。
可動把手132(図5参照)が収容位置P2に位置決めされる。
以上説明したように、位置決め構造230として規制部241およびストッパ部242を備え、規制部241を左右のブラケット部182,183(ケース17の上部側)に設けるとともにストッパ部242を支え軸131に設けた。
そして、ストッパ部242を規制部241に当接することで、可動把手132を運搬位置P1に位置決めするようにした。
左右のブラケット部182,183は支え軸131を支持する部位であり、剛性が高く形成されている。
剛性の高い左右のブラケット部182,183に規制部241を設けることで、規制部241にストッパ部242が当接した際に、規制部241でストッパ部242を確実に運搬位置P1に位置決めすることができる。
これにより、可動把手132を運搬位置P1に確実に位置決めでき、かつ、可動把手132で脚部29を路面から確実に持ち上げることができるので、エンジン駆動発電機10を容易に運搬することができる。
図6に戻って、前固定把手119は、前固定把手119の前半部を構成する前側把持部119aと、前固定把手119の後半部を構成する後側把持部119bとを備えている。
前側把持部119aは、前ケース部46の上部に一体に形成されている。
前側把持部119aは、左端部および右端部がそれぞれボルト249で左ブラケット部182および右ブラケット部183に取り付けられている。
後側把持部119bは、左端部および右端部がそれぞれボルト248で左ブラケット部182および右ブラケット部183に取り付けられている。
この前固定把手119は、図2に示すように、牽引ハンドル125の支え軸131を覆うように、かつ、支え軸131に対して同軸上に設けられている。
よって、前固定把手119を支え軸131で補強することができる。
これにより、前固定把手119の剛性を確保しつつ、前固定把手119を簡素化できるので、エンジン駆動発電機10の軽量化を図ることができる。
ここで、左右のブラケット部182,183は、ハンドル支え部128のベース部181に設けられている。また、ハンドル支え部128は、鉛直フレーム26の上部中央26aにボルト129…で取り付けられている。
よって、前固定把手119は、ハンドル支え部128を介して鉛直フレーム26の上部中央26aに設けられている。
また、鉛直フレーム26に前固定把手119を設けた。鉛直フレーム26は骨格部材11を形成する部材であり、鉛直フレーム11の剛性を充分に確保することができる。
この剛性の高い鉛直フレーム26に前固定把手119を設けることで、前固定把手119を鉛直フレーム26に強固に取り付けることができる。
また、ハンドル支え部128を介して鉛直フレーム26の上部中央26aに前固定把手119を設けることで、前固定把手119は、図1に示すように、ケース17の上部17a側で、かつ左右の車輪31,32の反対側の部位17bに車軸113(図2参照)に対して平行に設けられている。
すなわち、前固定把手119は、ケース17の前方側(ケース17の前後方向の他方側)で、かつケース17の上側に配置されている。
よって、前固定把手119を、ケース17の上部17a側で、かつ左右の車輪31,32の反対側の部位17b(図1参照)から離すことができる。
これにより、運搬者はケース17の部位17bに手を接触させることなく、前固定把手119を容易に把持することができる。
以上説明した運搬構造16によれば、牽引ハンドル125を支え軸131を中心にして牽引位置P1まで上方にスイング移動して、牽引ハンドル125の可動把手132を把持して牽引することが可能である。
すなわち、可動把手132を把持して持ち上げることで、左右の脚部29が路面(地面)120から持ち上げられる。
この状態で、可動把手132を牽引することで、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を運搬する(運ぶ)ことが可能である。
一方、牽引ハンドル125を支え軸131を中心にして収容位置P2(図8(b)参照)までスイング移動して、牽引ハンドル125を前ケース部46(図1参照)で保持する。
この状態で、後固定把手118および前固定把手119を把持してエンジン駆動発電機10を持ち上げて運ぶことが可能である。
図9は本発明に係るエンジン駆動発電機の重心位置と牽引位置との関係を示す側面図である。
エンジン駆動発電機10のエンジン21は、シリンダブロック35が駆動軸34を軸にして左右の車輪31,32側(具体的には、左右の車輪31,32を支持する車軸113側)に角度θ傾斜した状態に配置されている。
エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させることで、エンジン21の高さH1を下げて(図2参照)、エンジン駆動発電機10の高さH4を低く抑えている。
また、エンジン21のシリンダブロック35を角度θ傾斜させた状態で、シリンダブロック35の下方に車輪収容空間38(図2参照)が確保されている。
この空間38を利用して、アンダカバー25の後端部25bのうち、左右の隅部25f、25gに左右のホイールハウス115,116が形成されている。
車輪収容空間38を利用して左右の車輪31,32を配置することで、左右の車輪31,32が上方(高位置)に配置されている。
よって、エンジン駆動発電機10の底部、すなわちアンダカバー25の底面28の高さH5が低く抑えられている。
ここで、左右のホイールハウス115,116の下方に左右の凹部115a,116aがそれぞれ形成されている。
図5に示すように、左凹部115aに左車輪31が収容され、右凹部116aに右車輪32が収容されている。
よって、左車輪31のうち、路面120に接する部位31b(図4も参照)のみを、左凹部115aから下方に突出させることができる。
また、右車輪32のうち、路面120に接する部位32b(図4も参照)のみを、右凹部116aから下方に突出させることができる。
これにより、エンジン駆動発電機10の底部、すなわちアンダカバー25の底面28の高さH5を簡単に下げることができる。
このように、エンジン駆動発電機10の高さH4やアンダカバー25の底面28の高さH5を低く抑えることで、エンジン駆動発電機10の重心Gの高さ位置H6を低く抑えることができる。
ここで、可動把手132の運搬位置P1は、可動把手132を運搬位置P1に位置決めした状態において、延長線220の近傍にエンジン駆動発電機10の重心Gが位置するように設定されている。
延長線220は、可動把手132の中心から左右の車輪31,32の中心まで延びた直線である。
牽引ハンドル125の支え軸131をケース17の上方に配置することで、可動把手132の運搬位置P1を比較的高い位置に配置することができる。
よって、延長線220を比較的高い位置に配置することが可能になり、エンジン駆動発電機10の重心Gの近傍に延長線220を配置することができる。
また、運搬位置P1を比較的高い位置に配置することで、可動把手132を運搬位置P1から実運搬位置まで持ち上げる際の持上量を小さく抑えることができる。
よって、エンジン駆動発電機10を運搬する際に重心Gの上昇量を小さく抑えることができる。
これにより、エンジン駆動発電機10を安定させた状態で運搬することが可能になる。
図10は本発明に係るエンジン駆動発電機の重心位置を示す背面図である。
エンジン21(図9参照)の重心を左右方向に移動させることなく低く抑えることで、エンジン21の重心をエンジン駆動発電機10の幅方向略中心に配置することができる。
よって、エンジン駆動発電機10の重心Gは、高さH6が低く抑えられるとともに、エンジン駆動発電機10の幅方向略中央に配置されている。
エンジン駆動発電機10の重心Gを幅方向略中央に配置することで、左車輪31とエンジン駆動発電機10の重心Gとを結んだ左側傾斜線221の傾斜角αを小さく抑えることができる。
よって、鉛直線223に対する左側傾斜線221の角度βを大きく確保することができる。この角度βは、エンジン駆動発電機10が左側に傾倒(転倒)する場合の最大傾斜角である。
これにより、エンジン駆動発電機10が左側に傾倒する場合の最大傾斜角βを大きく確保することができる。
同様に、右車輪32とエンジン駆動発電機10の重心Gとを結んだ右側傾斜線222の傾斜角αを小さく抑えることができる。
これにより、エンジン駆動発電機10が右側に傾倒する場合の最大傾斜角βを大きく確保することができる。
図11は本発明に係るエンジン駆動発電機の傾倒を説明する斜視図である。
牽引ハンドル125を牽引位置P1に位置決めする。可動把手132の略中央部132aを運搬者225の手226で把持し、可動把手132を実運搬位置(実際に運搬する位置)P3まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
この状態で、可動把手132を前方に引っ張ることで、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を前方に運搬することができる。
ここで、可動把手132を持ち上げて左右の車輪31,32でエンジン駆動発電機10を不整地などで運搬する際に、エンジン駆動発電機10は左右の傾倒線251,252を軸にして傾倒(転倒)することが考えられる。
左傾倒線251は、可動把手132の略中央部132aと、左車輪31(路面120に接する部位31b)とを結ぶ線である。
右傾倒線252は、可動把手132の略中央部132aと、右車輪32(路面120に接する部位32b)とを結ぶ線である。
左傾倒線251は、図9に示す延長線220と比較して僅かに下方に位置している。よって、左傾倒線251は、高さ方向において重心Gの近傍に配置されている。
左傾倒線251を高さ方向において重心Gの近傍に配置することで、エンジン駆動発電機10を不整地などで運搬する際に、エンジン駆動発電機10が左傾倒線251を軸にして傾倒(転倒)することを良好に防ぐことができる。
右傾倒線252は、左傾倒線251と左右対称の傾倒線である。よって、右傾倒線252は、高さ方向において重心Gの近傍に配置されている。
右傾倒線252を高さ方向において重心Gの近傍に配置することで、エンジン駆動発電機10を運搬する際に、エンジン駆動発電機10が右傾倒線252を軸にして傾倒することを良好に防ぐことができる。
このように、左右の傾倒線251,252の高さ方向の近傍にエンジン駆動発電機10の重心Gを配置することで、エンジン駆動発電機10の重心Gが左右の傾倒線251,252の上方に配置された場合と比較して、エンジン駆動発電機10が左右側に傾倒し難くできる。
これにより、エンジン駆動発電機10を不整地などにおいても安定させた状態で運搬することができ、エンジン駆動発電機10の運搬性を高めることができる。
ここで、左右の傾倒線251,252は、図8に示す位置決め構造230で運搬位置P1を調整することで、エンジン駆動発電機10の重心G近傍で、かつ重心Gの下側、重心Gの上側または重心G上に配置することが可能である。
位置決め構造230で運搬位置P1を調整する方法としては、例えば、図8に示す規制部241(具体的には、張出部243a,243b)の位置を変えることで運搬位置P1の調整が可能である。
図12(a),(b)は本発明に係るエンジン駆動発電機を牽引ハンドルで牽引する例を説明する図である。
(a),(b)において、牽引ハンドル125を牽引位置P1(図9参照)に配置し、可動把手132の略中央部132a((b)参照)を運搬者225の手226で把持する。
可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
ここで、図2に示すように、シリンダブロック35を左右の車輪31,32側に角度θ傾斜させることで、エンジン駆動発電機10の重心Gが左右の車輪31,32側に寄せられている。
また、可動把手132は脚部29側に設けられている。よって、エンジン駆動発電機10の重心Gを可動把手132から離すことができる。
これにより、可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P3まで持ち上げることができる。
また、支え軸131に左右の揺動アーム191,192を介して可動把手132を上下方向に移動自在に設けた。
よって、支え軸131から離れた位置、すなわち左右の車輪31,32から離れた位置に可動把手132を配置することができる。
これにより、可動把手132を手226で握って、車軸113を軸にして可動把手132を持ち上げる際に、可動把手132の持上力を小さく抑えることが可能になり、運搬性を高めることができる。
さらに、左右の揺動アーム191,192の先端部191a,192aに可動把手132が支え軸131と平行に架け渡されている。
よって、運搬者225がエンジン駆動発電機10に背を向けて可動把手132を片手226で握り、可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げることが可能である。
可動把手132を片手226で握ることで、エンジン駆動発電機10に接触しないように運搬者225を離すことが可能になる。
これにより、可動把手132を片手226で引っ張りながらエンジン駆動発電機10を良好に運搬することができる。
可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げた状態で、可動把手132を前方に引っ張ることで、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を前方に運搬することができる。
図13は本発明に係るエンジン駆動発電機を牽引ハンドルで牽引する際の左右方向の安定性を説明する図である。
左車輪31とエンジン駆動発電機10の重心Gとを結んだ左側傾斜線221の傾斜角αが小さく抑えられている。よって、エンジン駆動発電機10の最大傾斜角βが大きく確保されている。
これにより、エンジン駆動発電機10の運搬の際に、エンジン駆動発電機10が左側に傾倒し難くなる。
また、図10に示すように、右車輪32とエンジン駆動発電機10の重心Gとを結んだ右側傾斜線222の傾斜角αも、左側傾斜線221と同様に小さく抑えられている。
これにより、エンジン駆動発電機10を不整地などで運搬する際に、エンジン駆動発電機10が右側に傾倒し難くなる。
このように、エンジン駆動発電機10を左右側に傾倒し難くすることで、エンジン駆動発電機10の運搬の際に、エンジン駆動発電機10を安定させた姿勢に保つことが可能になり、運搬を容易におこなうことができる。
図14は本発明に係るエンジン駆動発電機を可動把手で押しながら運搬する例を説明する図である。
牽引ハンドル125を牽引位置P1(図9参照)に配置し、運搬者225がエンジン駆動発電機10に対向した状態で可動把手132の略中央部132a(図12(b)参照)を運搬者225の両手226で把持する。
可動把手132を実運搬位置P3まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
ここで、図2に示すように、シリンダブロック35を左右の車輪31,32側に角度θ傾斜させることで、エンジン駆動発電機10の重心Gが左右の車輪31,32側に寄せられている。
また、可動把手132は脚部29側に設けられている。よって、エンジン駆動発電機10の重心Gを可動把手132から離すことができる。
これにより、可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P3まで持ち上げることができる。
可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P3まで持ち上げた状態で、可動把手132を後方に押すことにより、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を後方に運搬することができる。
図15は本発明に係るエンジン駆動発電機を固定把手で押しながら運搬する例を説明する図である。
牽引ハンドル125を収納位置P2に配置し、前固定把手119(図1も参照)を運搬者225の手226で把持する。
前固定把手119を実運搬位置P4まで持ち上げて左右の脚部29を路面120から持ち上げる。
ここで、図2に示すように、シリンダブロック35を左右の車輪31,32側に角度θ傾斜させることで、エンジン駆動発電機10の重心Gが左右の車輪31,32側に寄せられている。
また、前固定把手119は脚部29側に設けられている。よって、エンジン駆動発電機10の重心Gを前固定把手119から離すことができる。
これにより、前固定把手119を比較的小さな持上力で実運搬位置P4まで持ち上げることができる。
可動把手132を比較的小さな持上力で実運搬位置P4まで持ち上げた状態で、前固定把手119を後方に押すことにより、左右の車輪31,32が回転してエンジン駆動発電機10を後方に運搬することができる。
左右の車輪31,32を回転させてエンジン駆動発電機10を運搬することで、例えば、エンジン駆動発電機10の位置を微調整することが可能になる。
これにより、エンジン駆動発電機10を保管する際に、エンジン駆動発電機10を保管位置に容易に合わせることができる。
図16は本発明に係るエンジン駆動発電機を2人で持ち運ぶ例を説明する図である。
ケース17の後方側に後固定把手118を配置し、ケース17の前方側でかつケース17の上側に前固定把手119を配置した。
よって、後固定把手118および前固定把手119の間隔Lを大きく確保した状態で配置することができる。
これにより、牽引ハンドル125を収納位置P2に配置した状態で、後固定把手118を1人の運搬者225の手226で握り、前固定把手119を他の1人の運搬者227の手228で握った際に、それぞれの運搬者225,227が接触することを防ぐことができる。
したがって、エンジン駆動発電機10を2人の運搬者225,227で持ち上げて運搬することが可能になり、運搬性を高めることができる。
図17(a),(b)は本発明に係るエンジン駆動発電機を車両に乗せる例を説明する図である。
(a)において、牽引ハンドル125を収納位置P2に配置した状態で、後固定把手118((b)参照)を運搬者225の左手226で握り、前固定把手119を運搬者225の右手226で握る。
この状態で、エンジン駆動発電機10を1人の運搬者225で持ち上げて運搬することができる。
(b)において、後固定把手118は、後ケース47の高さ方向略中央の位置に配置されている。すなわち、後固定把手118は、前固定把手119と比較して低い位置に配置されている。
よって、車両255の荷台256に左右の車輪31,32を載せる際に、後固定把手118の持上高さを低く抑えることができる。
そして、左右の車輪31,32が荷台256に乗った状態で、前固定把手119を押して、エンジン駆動発電機10を荷台256の所定位置に容易に配置することができる。
図12〜図17で説明したように、エンジン駆動発電機10の運搬の際に、可動把手132、後固定把手118や前固定把手119を適宜選択して用いることができる。
これにより、種々の運搬方法を選択することが可能になり、エンジン駆動発電機10の運搬性を高めることができる。
なお、前記実施の形態で示した骨格部材11、ケース17、アンダカバー25、鉛直フレーム26、センタフレーム27、左右の脚部29、後固定把手118、前固定把手119、左把手支え部121、右把手支え部122、牽引ハンドル125、可動把手132、左揺動アーム191および右揺動アーム192などは例示した形状に限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、運搬用の車輪を備え、エンジンがケースに収容されたエンジン駆動発電機への適用に好適である。
本発明に係るエンジン駆動発電機を示す斜視図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を示す断面図である。 本発明に係るアンダカバーに車輪を備えた状態を示す断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図1のエンジン駆動発電機からケースを除去した状態を示す斜視図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を前方から見た状態を示す斜視図である。 図1のエンジン駆動発電機の左揺動アームを示す斜視図である。 本発明に係る牽引ハンドルの位置決め構造を示す断面図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機の重心位置と牽引位置との関係を示す側面図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機の重心位置を示す背面図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機の傾倒を説明する斜視図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を牽引ハンドルで牽引する例を説明する図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を牽引ハンドルで牽引する際の左右方向の安定性を説明する図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を可動把手で押しながら運搬する例を説明する図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を固定把手で押しながら運搬する例を説明する図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を2人で持ち運ぶ例を説明する図である。 本発明に係るエンジン駆動発電機を車両に乗せる例を説明する図である。
符号の説明
10…エンジン駆動発電機、11…骨格部材、12…エンジン/発電機ユニット、17…ケース、17a…ケースの上部、17b…左右の車輪の反対側の部位(車輪の反対側)、21…エンジン、25…アンダカバー、25a…アンダカバーの前端部(左右の車輪の反対側の端部)、25b…後端部(左右の車輪側の端部)、26…鉛直フレーム、27…センタフレーム、29…左右の脚部(脚部)、31,32…左右の車輪(運搬用の車輪)、113…車軸、118…後固定把手(一方側固定把手)、119…前固定把手(他方側固定把手)、121…左把手支え部、122…右把手支え部、125…牽引ハンドル、131…支え軸、132…可動把手、191…左揺動アーム、191a…左揺動アームの先端部、192…右揺動アーム、192a…右揺動アームの先端部。

Claims (1)

  1. 運搬用の車輪が車軸を介してアンダカバーに設けられ、前記アンダカバーにエンジンが設けられ、前記エンジンがケースに収容されたエンジン駆動発電機において、
    前記車輪側の上方に前記車軸に対して平行に設けられ、前記ケースの前後方向の一方側に配置された一方側固定把手と、
    前記車輪の反対側に前記車軸に対して平行に設けられ、前記ケースの前後方向の他方側でかつ前記ケースの上側に配置された他方側固定把手と、
    前記他方側固定把手の内部に同軸上に設けられた支え軸と、
    前記支え軸に上下方向にスイング自在に設けられた左右の揺動アームと、
    前記左右の揺動アームに架け渡された可動把手と、
    を備えたエンジン駆動発電機であって、
    前記アンダカバーのうち、前記車輪の反対側の端部近傍に立設された壁状の鉛直フレームと、
    前記鉛直フレームおよび前記アンダカバーの前記車輪側の端部に架け渡されたセンタフレームと、を備え、
    前記アンダカバー、前記鉛直フレームおよび前記センタフレームの3部材で骨格部材が形成され、
    前記アンダカバーに左右の把手支え部を介して前記一方側固定把手が設けられ、
    前記鉛直フレームに前記他方側固定把手が設けられ、
    前記鉛直フレームに前記支え軸および前記左右の揺動アームを介して可動把手が設けられたことを特徴とするエンジン駆動発電機。
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