JP4975736B2 - 靴底用シート、靴底、靴および履き物 - Google Patents

靴底用シート、靴底、靴および履き物 Download PDF

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Description

本願発明は、水やオイルで濡れている床面に対して、高い耐滑性能を発揮する耐滑靴の靴底用シート、靴底および当該靴底用シート若しくは靴底を用いた靴等に関するものである。
従来、耐滑性能に優れた靴に関する発明として特許文献1記載の技術が知られている。当該特許に係る発明は、地面と接触するブロックの形状および硬度等を一定の条件にすることにより、従来にない耐滑性を発揮する耐滑靴を提供するものである。
特許第3451205号公報
上記従来の発明に係る耐滑靴は、水やオイルで濡れている床面に対して高い耐滑性能を発揮するものである。しかし、さらに耐滑性能を向上させることにより、滑りによる転倒事故を軽減することができるものである。本願発明は、当該観点からさらに高い耐滑性能を発揮する靴を研究し、本願発明に至ったものである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は以下の構成を備えたことを特徴とするものである。
成形型によって直方体状の接地ブロックを有するように形成された靴底または靴底用シートであって、
当該靴底または靴底用シートは、NBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)の重量部100に対して、2以上26以下の重量部のシリカと、重量部10以上の可塑剤が配合されたゴム素材によって形成されていること。
また、請求項2記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
(A)NBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)の成形によって、略均一な肉厚を有する平板状の基部表面に均一な高さの複数の凸条またはブロックを規則的に配列した靴底用シートであること。
(B)前記各凸条またはブロックの接地面は、各々凹凸の無い平滑面であるとともに、長
手方向に沿って略平行な2辺を有する長方形若しくは当該長方形と同様の略平行な2辺を
有する形状を成していること。
(C)少なくとも前記略平行な2辺を形成する接地面と側面との境界を成す角部は、異な
る金型片を略直角に組み合わせて形成した凹型の隅部によって形成されていること。
(D)前記NBRの重量部100に対して、2以上26以下の重量部のシリカと、10重量部以上の可塑剤が付加されていること。
また、請求項3記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
(A)略均一な肉厚を有する平板状の基部表面に均一な高さの複数の凸条またはブロック
を規則的に配列した靴底用シートであること。
(C)少なくとも前記ブロックの接地面と側面との境界を成す角部は、異なる金型片を略
直角に組み合わせて形成した凹型の隅部によって形成されていること。
(D)NBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)の重量部100に対して、2以上26以下の重量部のシリカと、10重量部以上の可塑剤が付加されていること。
また、請求項4記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
前記基部上に配列される凸条またはブロックの断面形状が、幅が6±1mm、高さが4±1mmであることを特徴とする請求項2または3記載の靴底用シート。
また、請求項5記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
前記基部上に配列される凸条またはブロックの断面形状が、幅が6±1mm、高さが4±1mmであり、
前記基部上に配列されるブロックの横幅が、16ないし21±1mmであることを特徴とする請求項2または3記載の靴底用シート。
また、請求項6記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
温度20℃においてJIS K6253タイプAデュロメータ(硬度計)で計測される硬度が、57〜70の範囲であることを特徴とする請求項2ないし5の何れか一項記載の靴底用シート。
また、請求項7記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
前記基部の肉厚が4mm以下であることを特徴とする請求項2ないし6の何れか一項記載の靴底用シート。
また、請求項8記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シートである。
前記基部上に配列される凸条またはブロックの間隔が、概ね3〜4±1mmであることを特徴とする請求項2ないし6の何れか一項記載の靴底用シート。
また、請求項9記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴である。
請求項2ないし8の何れかに記載の靴底用シートを靴裏全面または前足底若しくは踵面の形状に併せて裁断若しくは成形し、それぞれ対応する部分に貼り付けたことを特徴とする靴。
また、請求項10記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする靴底である。
請求項2ないし8の何れかに記載の靴底用シートを靴裏全面または前足底若しくは踵面の形状に併せて裁断若しくは成形し、当該靴底用シートをミッドソールのそれぞれ対応する部分に貼り付け若しくは一体成形したことを特徴とする靴底。
また、請求項11記載の発明は下記の構成を備えたことを特徴とする履き物である。
請求項2ないし8の何れかに記載の靴底用シートを裏全面または前足底若しくは踵面の形状に併せて裁断若しくは成形し、それぞれ対応する部分に貼り付けたことを特徴とする履き物。
本願発明に係る靴底シートおよび靴底は、床面と接する凸条またはブロックの形状とシリカの配合量を調整することによって、極めて高い耐滑性能を発揮することができるものである。特に、凸条またはブロックの幅が大凡6mm、高さが3〜6mm、シリカの配合量がNBR100重量部に対して10重量部前後の条件である場合に、高い耐滑性が得られることが確認されており、シリカの配合量が0を越え30以下の範囲で概ね高い耐滑性が得られている。
以下、本願発明に係る耐滑靴用の靴底シートについて説明する。当該靴底シートは、床面側に、表面を接地面とする凸条若しくはブロックを複数設けたものであり、当該凸条若しくはブロックの形状と、後述する配合成分としてのシリカ(含水ケイ酸)の配合量との関係によって、高い動摩擦係数を得ることができるものである。なお、第1図〜第2図に示した靴底シートの外形は、説明のために略長方形状にしているが、図5に示すように必要とされる靴裏に合わせた外形形状に適宜変更されるものである。また、動摩擦係数の測定方法については、詳細には後述する1991年3月に日本国の労働省産業安全研究所が発行した「産業安全研究所技術指針」(以下単に「技術指針」という)に示された方法および条件に準じて行ったものである。
第1図の(a)〜(f)は、靴底に貼り付ける靴底シートの種々の形状を示している。以下、各図に示された靴底シートの形状を説明する。
第1図の(a)は、靴底シート1aの接地面形状と、当該靴底シート1aに設けられた凸条2aの長手方向側から見た断面図である。また、各凸条2aの間隔は、3mmに設定されている。本実施の形態では、上述した靴底シートの形状を「W6xL96xH5xT2」と表記する。すなわち、第1図の(a)に示した靴底シート1aは、6mm×96mmの長方形状の接地面を有する高さが5mmの凸条2aを有したものということである。なお、外形は略100mm四方の矩形であるが、前述したように図示した形状には限定されない。
以下、前記第1図(a)の靴底シート1aと同様に説明すると、第1図(b)に示した靴底シート1bの凸条2bの形状は、縦幅(W)が6mm、横幅(L)が96mm、高さ(H)が4mm、基部3aの厚み(T)が2mm、各凸条間の間隔が3mmに形成されている「W6xL96xH4xT2」の場合である。靴底シート1bの外形は、靴底シート1aと同様に略100mm四方の矩形である。
第1図(c)に示した靴底シート1cの凸条2cの形状は、縦幅(W)が6mm、横幅(L)が96mm、高さ(H)が3mm、基部3aの厚み(T)が2mm、各凸条間の間隔が3mmに形成されている「W6xL96xH3xT2」の場合である。靴底シート1cの外形は、靴底シート1aと同様に略100mm四方の矩形である。
第1図(d)に示した靴底シート1dの凸条2dの形状は、縦幅(W)が5mm、横幅(L)が96mm、高さ(H)が5mm、基部3aの厚み(T)が2mm、各凸条間の間隔が3mmに形成されている「W5xL96xH5xT2」の場合である。靴底シート1dの外形は、靴底シート1aと同様に略100mm四方の矩形である。
第1図(e)に示した靴底シート1eの凸条2eの形状は、縦幅(W)が4mm、横幅(L)が96mm、高さ(H)が4mm、基部3aの厚み(T)が2mm、各凸条間の間隔が3mmに形成されている「W4xL96xH4xT2」の場合である。靴底シート1eの外形は、靴底シート1aと同様に略100mm四方の矩形である。
第1図(f)に示した靴底シート1fの凸条2fの形状は、縦幅(W)が3mm、横幅(L)が96mm、高さ(H)が3mm、基部3aの厚み(T)が2mm、各凸条間の間隔が3mmに形成されている「W3xL96xH3xT2」の場合である。靴底シート1fの外形は、靴底シート1aと同様に略100mm四方の矩形である。
なお、上記の寸法などを整理すると表1のようになる。
Figure 0004975736
次に、上記各靴底シート1に形成した凸条2について説明する。凸条2を含む靴底シート1は、一例として耐油性があるNBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)に一定割合のシリカ、可塑剤等を添加して混合し、当該混合物を金型に入れた後に加圧、加熱して加硫し、所定形状に固形化したものである。なお、シリカの代わりに炭酸カルシウムを用いることもできる。
凸条2を成形する金型部分は、凸条若しくはブロックの成形部となる凹部を、複数個の金型片を組み合わせて構成した組み合わせ型(若しくは嵌合型)になっている。当該組み合わせ型を用いるのは、凸条2の接地面と側面との境界となる角を、丸みのない鋭い角に形成するためである。エンドミルによる切削や放電加工で形成した凹部では、僅かに角に丸みが生じてしまうため、本実施の形態では角を2つの金型片の合わせ部分で成形し、極力丸みのない角を形成するようになっている。このように鋭く形成した角は、床面と接する際に、床にこぼれている水や油を切り、接地面と床面との間に水や油が介在しないようにすることを目的として形成されたものである。
次に、前記靴底シート1の成分を説明する。本実施の形態に係る靴底シート1の主成分の一例は前述したNBRであり、当該NBRに一般的な成分としてNBRの重量100に対して可塑剤を10(「10重量部」という)加え、その他常法により配合剤を混入し、さらに、シリカを所定量配合したものである。
「重量部」とは重量百分率(wt%)のことであり、本実施の形態の場合、使用するNBRの重量を100とした場合の添加される成分の重量割合を表している。例えば、NBRが100重量部に対してシリカが30重量部という場合には、NBRが100gに対してシリカが30g添加されることを表し、NBRを200g用いる場合にはシリカが60g加えられるということである。
図2(a)は、NBRの重量100に対して、シリカを0〜40の範囲で段階的に加え、当該成分を有する上記各靴底シート1a〜1fを成形して、それぞれ動摩擦係数を測定し、その結果をまとめた表である。また、図2(b)は、図2(a)の表をグラフにまとめたものである。当該グラフは、シリカ量を変数(横軸)とし、各靴底シート1a〜1fによる計測対象を奥行き方向の軸に配置し、各測定結果を高さとして表したものである。
また、各靴底シート1a〜1fは、凸条2の短手方向(長手方向と直交する方向)に対して高い耐滑性を発揮するものであり、図2に示されたデータは凸条2の短手方向の動摩擦係数となっている。
当該グラフから、以下のことが解る。
第1に、凸条2の縦幅が3mmから6mmにかけて増加するにつれて、動摩擦係数も増加するということである。
第2に、凸条2の高さが3mmから5mmにかけて増加するにつれて、僅かに動摩擦係数も増加するということである。
第3に、シリカの配合量が10重量部である場合に動摩擦係数が最高値となっていることである。なお、シリカの配合量を細分化してデータを取得することにより、最高値を示すシリカの配合量が10重量部からシフトすることも想定されるが、当該グラフを見る限り、少なくとも10〜15重量部の範囲で動摩擦係数の最高値が得られることは明かである。
第4に、シリカの配合量が0〜10重量部の範囲にかけて、動摩擦係数が急激に高くなり、10〜30重量部以降にかけて、動摩擦係数が緩やかに低下するということである。
なお、計測された動摩擦係数の値は、測定器の違い、滑らせる金属板の状態、オイルの量等によって多少の増減(グラフ全体の上下変動)はあり得るが、グラフで示されている上記第1〜第4の傾向は変わらない。
また、本実施の形態の場合、グラフではシリカを含まない場合であっても、各靴底シート1a〜1fの動摩擦係数が0.25以上を示す傾向が認められる。特に、靴底シート1a(W6xL96xH5xT2)では、0.4程度(0.39)の動摩擦係数が計測されている。これは、凸条を組み合わせによる金型で形成したことで鋭い角が形成されたことに起因するものである。一般的には、動摩擦係数が0.3程度以上であれば、耐滑性能が体感されるので、シリカを含有しない場合であっても、実用上十分な耐滑性が発揮されていると認められる。
また、靴底シート1d(W5xL96xH5xT2)、靴底シート1c(W6xL96xH3xT2)では、シリカの配合量が0の場合に、動摩擦係数が0.3以下ではあるものの大凡0.25〜0.26程度の値となっている。しかし、当該靴底シート1d、靴底シート1cもシリカの配合量が10に近づくにしたがって、急激に動摩擦係数が0.3を超えて高くなっている。当該データから、シリカの配合量が0を超えた場合に、各靴底シートが概ね0.3程度以上の高い動摩擦係数を有することが解る。
また、靴底シート1f(W3xL96xH3xT2)、靴底シート1e(W4xL96xH4xT2)、靴底シート1d(W5xL96xH5xT2)、靴底シート1c(W6xL96xH3xT2)では、シリカの配合量が30の場合に、0.3以下ではあるものの0.3に近い大凡0.27以上の動摩擦係数が得られている。そして、当該靴底シート1f、靴底シート1e、靴底シート1d、靴底シート1cもシリカの配合量が30から10に近づくにしたがって、急激に動摩擦係数が0.3を超えて高くなる傾向がわかる。当該データから、シリカの配合量が30以下である場合に、各靴底シートが概ね0.3程度以上の高い動摩擦係数を有することが解る。以上の説明から明らかな通り、シリカの配合量が0を超え30以下である場合に、高い動摩擦係数が得られることが解る。
さらに、各靴底シートが概ね0.3程度以上の高い動摩擦係数を有している場合の各靴底シートの硬さは57〜70となっている。硬さは、シリカの他、NBRゴムに添加される可塑剤等の他の成分によって変動するが、当該他の成分の添加による硬度も動摩擦係数の向上に影響を与える要素となっている。
また、前述のように、シリカが10重量部の場合に動摩擦係数が最大値を示し、当該10重量部を基準として大凡−5〜+10の範囲で0.4程度以上の動摩擦係数を得ており、特に、靴底シート1a〜靴底シート1c(縦幅が6mmの例)では、0.5程度以上の動摩擦係数が計測されている。また、10重量部を基準として大凡−10を超え+20前後まで0.3程度以上の動摩擦係数を得ることができるという傾向が伺える。
なお、前述の如く、測定点を細かくすることにより、動摩擦係数の最大値となるシリカ量を把握することができるが、グラフに示された曲線から動摩擦係数が最大値となるシリカ量が10〜15の範囲にあることは明かであり、この範囲で少なくとも0.6以上の動摩擦係数が得られているので、製品として靴底シート1a〜1fを形成するには十分なデータである。
次に、靴底シート1の他の例を示す。
図3(a)は、前述した靴底シート1aであり、大凡シリカの配合量が10〜15重量部で動摩擦係数が0.6を超え、5〜20重量部の範囲で動摩擦係数が0.5を超え、0を超え30重量部までの範囲で動摩擦係数が0.4を超えるものである。
図3(b)は、当該靴底シート1aに縦方向に約4mm幅の溝を等間隔に3本設け、凸条2aを、長方形状のブロック2gとしたものである。図3(b)の靴底シート1gは、約4mm幅の溝を形成したものの、シリカ量と動摩擦係数の関係では靴底シート1aと同様の傾向を示すものである。すなわち、動摩擦係数値は全体的に上下するものの、大凡シリカの配合量が10〜15重量部で動摩擦係数が最大となり、5〜20重量部の範囲、0を超え30重量部までの範囲の順で動摩擦係数の下限が低くなる傾向に変わりはない。
また、図3(c)は、前記靴底シート1aに縦方向に約4mmの溝を等間隔に4本設け、凸条2aを、長方形状のブロック2hとしたものである。したがって、前記図3(b)の例と同様に、シリカ量と動摩擦係数の関係は、靴底シート1aと同様の傾向を示すものであり、動摩擦係数値は変動するものの、大凡シリカの配合量が10〜15で動摩擦係数が最大となり、5〜20の範囲、0を超え30までの範囲の順で動摩擦係数の下限が低くなる傾向になる。
次に、前記図3(c)に示した靴底シート1hを、実際の靴等に適用する場合について説明する。
図4(a)〜(d)は、前記図3(c)において説明したブロック2hを有する靴底シート10を、靴底部を形成するミッドソール11の裏面に貼り付けた状態を表している。
図4(a)は、靴底部の裏面を表しており、ミッドソール11の裏面に、当該裏面の輪郭形状に外形を切り抜いた靴底シート10を貼り付けた状態を表している。
図4(b)は、図4(a)のA−A’線断面図、図4(c)は、図4(a)のB−B’線断面図、図4(d)は、図4(a)のC−C’線断面図である。
当該図4に示すように、靴底シート1aの凸条2aに、溝を設けてブロック2hとしたのは、靴の前後方向のみならず、横方向に対する耐滑性能を持たせることと、軽量化と柔軟性(履き心地)を考慮した結果である。また、溝を設けたとしても、接地面積の変化率は約0.83であり、当該接地面積の減少によって動摩擦係数が当該割合を超えて大きく減少することは無い。
表2は、図3(a)に示した縦幅6mm×横幅(L)96mmの靴底シート1aと、当該靴底シート1aの凸条2aを4mm幅の溝によって2分割した靴底シート(形状は図示せず)と、靴底シート1aの凸条2aを4mm幅の溝によって4分割した図3(b)記載の靴底シート1gの動摩擦係数の比較表である。当該表に示されるとおり、溝による凸条の分割による動摩擦係数の変化率は、接地総面積の変化率と比較して小さいものとなっている。
Figure 0004975736
図5は、切り抜く前の靴底シート10を表している。本実施の形態では、予め靴底面の大きさ以上の靴底シート10を形成し、靴のサイズ(一点鎖線で示した12、13)に合わせて裁断し、ミッドソール11の裏面、若しくはミッドソールを介さないで靴の裏面に直接貼り付けるようになっている。
なお、本実施の形態においては、このように大きめのシートから靴底シートを切り抜く例を説明したが、予め輪郭形状も含めて靴底シートを金型によって成形し、当該成型シートをミッドソール11の裏面、若しくはミッドソールを介さないで靴の裏面に貼り付けてもよい。
また、以上の説明では、靴底シートを接着によって貼り付ける例を中心に説明したが、常法により靴底シートと履き物本体またはミッドソールとを金型を用いた成型によって一体的に形成してもよいものである。
図6は、従来の耐滑靴と本願発明に係る耐滑靴の相違点を説明するための説明図である。図6(a)は従来の耐滑靴の底面(ブロックパターン)を表し、図6(b)は本願発明に係る前述した図4記載の耐滑靴のブロックパターンを表している。両者を比較して一見して解ることは、本願発明に係る耐滑靴のブロックは、従来のものと比較して大きいということである。このブロックの大きさの違いは、動摩擦係数の差のみならず、床面との接地状態にも影響するものである。
図6(c)と図6(d)は、下水の側溝や、排水口の蓋等に用いられる細溝14を多数形成した蓋や網等と、靴底裏面のブロックとの関係を簡略的に表したものである。当該図の比較から、図6(d)に表した本実施の形態に係る靴底の方が、図6(c)の従来の靴底と比較して細溝の中に入り込まないようになっていることが解る。
また、図6(e)と図6(f)は、同じく下水の側溝や、排水口の蓋等に用いられる、孔15を多数穿設したパンチングメタル等の蓋と、靴底裏面のブロックとの関係を簡略的に表したものである。当該図の比較から、図6(f)に表した本実施の形態に係る靴底の方が、図6(e)従来の靴底と比較して孔15の中に入り込まないようになっていることが解る。
ブロックが、溝や孔に入り込むことは、歩行時の障害になるとともに、ブロックを破損することにもなるので、なるべく、入り込まないようにすることが望ましい。
また、耐滑靴の使用環境は、衛生上の観点から床面がステンレス板である場合や、表面に微細な凸粒を設けたもの等種々の床がある。床面がステンレス板である場合には、前述したデータに示したのと同等の耐滑性能が得られるものであるが、本実施の形態に係る靴底は、表面に微細な凸粒を設けた床であっても十分な耐滑性を発揮できるものである。
すなわち、本実施の形態における6mm幅のブロックは、前記微細な凸粒に対して十分に大きな面積を有するものであり、接地面が凸粒を完全に覆った状態で床面と接することができる。これにより、接地面全体が床面から浮いた状態になるのを防いで十分な接地面積を確保でき、耐滑性を減少させることがないようになっている。
また、図12aは靴底シート1g、1hのような接地面を有する靴底シート21の湾曲の様子を表した斜視図であり、図13aは同靴底シート21の湾曲の様子を表す側面(断面)図である。
靴底シート1g、1hの接地面は、歩行の際、踵側から接地を開始して順次接地部分が靴先の方へ移動するようになっている。この際、靴底シート1g、1hに設けられた接地ブロック2g、2hは図12aに示した長方形状のブロック22のように、ほぼ横一列を単位として、キャタピラー(登録商標)の履板が順次接地するようにブロック22が接地する。すなわち、横一列にならんでいるブロック22が、ほぼ同時に後方の角部から接地を開始し、面全体が接地する。そして、前方の角部が油膜等を排除しつつ接地面全体と床面とが接する。そして、当該動作を繰り返す。
本願発明に係る靴底用シートは、床面に油膜等の耐滑性を低下させるようなものが存在する場合に、耐滑の効果が顕著に表れる。それは、ブロックの角が油膜等を排除しつつ、接地面と床面を接触させる作用があるからである。本願発明に係る靴底用シートは、ブロック22が横一列に並んでいるので前記油膜等の排除、床面との接地が、ブロック一列単位で効率よく行われるので、耐滑性が高いものとなっている。
一方、図12bのように基部201に対して、立方体状のブロック32を横一列ではなく互い違いに設けることもできる。しかし、この場合にはブロック32は横一列に並んでいないので、油膜等の排除、床面との接地が図13bに示すようにブロック一列単位で行われることはない。このように、前記横一列に配置したブロックの配置による靴底シートは、互い違い配置の場合と比較して耐滑性に優れた形態となっている。
前述した動摩擦係数の測定結果は、前述した技術指針に示された方法および条件に準じて行ったものである。当該技術指針の第16頁乃至第18頁には、試験装置、試験体、試験方法等についての記載がある。図7は当該技術指針の第17頁に示された試験装置の図4-8であり、図8は図4-9を表している。当該技術指針の記載内容は以下の通りである。
「4.2 耐滑性試験
(1)試験装置
試験機は試験床Bと試験体を保持する支持部とから成り、試験床B又は靴Sのいずれか一方を静止させた状態で他方を動かす方式により滑りを発生させる。試験機は、靴Sを試験床面に定められた鉛直力で押しつけ、定められた速度で滑らかに動かすことのできる構造とする。水平方向の力の検出のために、センサーを静止している側の靴支持部又は試験床面部に取り付ける。靴を履かせる人工足は、図4-8に示すような形状とし、前後それぞれ2個の、直径が男性用にあっては55mm、女性用にあっては40mmの接触円盤を備える。人工足が靴の内部で滑るのを防止するために、円盤の下に凹凸加工又は滑り止めテープなどをはり付ける。人工足の中心軸から前後の2個の円盤間の中央までの距離は、それぞれ靴のサイズに応じて調節できる構造とし、男性用の靴については60mm±3mm、女性用の靴については55mm±3mmとする。試験床Bの表面には、中心線平均粗さ1.6μm(JIS B0601)以下の滑らかなステンレス板を使用する。図において、S1は鉛直力センサー、S2は水平力センサー、S3は位置センサー、W1は調整用錘、W2は錘を表している。
(2)試験体
試験体は,男性用、女性用とも標準供試品の靴の左又は右の片方とし、数量は1つの型式につき3個(1足半)とする。測定前に試験体の靴底を50%±5%のエタノール液で洗浄し、室温で自然乾燥させる。
(3)試験条件
試験場所の温度 23℃±2℃
試験場所の湿度 50%±20%RH
潤滑液 自動車用エンジンオイルSAE10W30(SAEJ300)
測定方向 靴の前方向へのすべりについて計測する。
足の接地角 0°(水平)
鉛直力 500N±30N
滑り速度 30cm/s±5cm/s
(4)試験方法
互いに接する試験体と試験床面とのいずれかを動かしてすベりを発生させ、そのときの摩擦面に働く鉛直力と水平力とを計測し、動摩擦係数を算定する。床面には少なくとも厚さ0.1mm(1ml/100cm2)の潤滑膜が形成されるように潤滑液をまく。試験中に潤滑液に靴底の摩耗材やほこり等の不純物を含んだ場合は潤滑液を交換する。潤滑液は試験体ごとに交換することが望ましい。試験体を人工足に履かせ、しっかりと固定する。試験条件を整えた後、測定開始前に10回ほど予備テストを行う。測定前に試験床面上の潤滑液が一様に分布するようにする。試験体を試験床に押しつけてから水平に滑らせて、そのときの水平力と鉛直力との比から動摩擦係数を求める。(図4-9参照)この測定を5回行う。5回の測定のうち最大値と最小値とを除き、平均動摩擦係数を算定する。(以降省略)」
次に、ゴムや発泡ウレタン等の硬度について説明する。尚、単にゴムと称する場合は「加硫ゴム」を意味している。
本願明細書中に記載した硬度は、全てゴムについては日本の旧JIS規格である「JIS K6301」に準拠したスプリング式A形硬度計(高分子計器株式会社製:ASKER JA型)を用いて20℃の温度環境で測定した値を記載している。また、発泡ウレタンや発泡EVAといった発泡素材によって形成した靴底の場合には、JIS K7312に準拠したスプリング式C形硬度計(高分子計器株式会社製:ASKER C型)によって測定した値を記載している。ゴム系の素材と発泡系の素材は、組成や性質が異なるものであるから、業界では、上記のようにスプリング式A形ゴム硬度計とスプリング式C形硬度計とを使い分けている。
図9を用いて、簡単にDurometerと称されているスプリング式硬度計(以下「硬度計」という)について説明する。
図に示したM1、M2、M3は、それぞれ同一の硬度計200の静止状態および動作状態を表している。硬度計200は、規定の表面積を有する平らな加圧面201を有しており、当該加圧面201の中央からバネ202によって加圧された押し針203が突出し、当該押し針の後退量に比例して指針204を動作させることにより、0〜100の範囲の数値を硬度として表すものである。
当該硬度計の性質を決定する要素は、主として押し針203の先端形状と、押し針を加圧するバネ202の設定(バネ定数および押し針が後退を開始する際の初期荷重)と、押し針のストローク(先端が加圧面201と同一面に至るまでの距離)である。
前記硬度計200は、M1の状態(測定開始前の状態)において、指針204は「0」を指し示している。また、この状態で押し針203には、バネ202の弾性によって初期荷重が加わっている。例えば、図10に示したJIS K6301に準拠した硬度計の場合、初期荷重は539mNである。
また、硬度計200を硬いものに押し当てて、押し針203を加圧面201と同一面まで押し上げた状態(図9のM3)が、硬度100として指針204が「100」を指す状態である。例えば、図10に示したJIS K6301に準拠した硬度計の場合、硬度100を示した場合の押し針203の荷重は8379mNである。
図9のM2は、実際の測定時の状態を表している。硬度計200を、加圧面201が試験体205の表面に押しつけられるまで押すと、試験体205の変形とともに押し針203が上昇する。このときの押し針203に作用している荷重と比例して、指針204が所定の数値を指すようになっている。この時に示された数値が硬度である。
また、図9のM5は、スプリング式A形硬度計の押し針の形状を表した図であり、旧JIS規格および現行のISO規格に準じた新JIS規格とも共通の形状となっている。図9のM6は、スプリング式C形硬度計の押し針の形状を表した図である。
図10は、本願明細書中の硬度として記載した旧JIS規格に係るスプリング式A形硬度計の主要要素と、現行の規格であるISO7619と同一のJIS K6253に係るスプリング式A形硬度計の主要要素との対比表である。当該2つの規格は、前述した押し針を加圧するバネの設定(バネ定数および押し針が後退を開始するときの荷重)と、押し針のストローク(先端が加圧面と同一面となるまでの距離)が若干異なるものとなっている。
図11は、本願明細書中における発泡ウレタンや発泡EVAといった発泡素材等により形成した靴底の硬度を表す場合に使用するスプリング式C形硬度計の主要要素を表した表である。図11と前記図10のJIS K6301の内容を比較すると解るように、両者の相違点は押し針の先端形状のみである。
本願発明の靴底に用いる素材は、主としてNBR(耐油性の加硫ゴム)等の比較的剛性の高い素材による靴底シートと、発泡ウレタンや発泡EVAといった軟質系の素材によるミッドソールに分けられる。そして、本願明細書で説明したゴムの硬度測定には、前述した旧JIS規格に係るスプリング式A形硬度計を使用し、ミッドソールの硬度測定には、JIS K7312に準拠したスプリング式C形硬度計を使用している。
なお、本発明では靴底に貼り付ける靴底シートとして説明しているが、この用途に限定されるものではなく、他の例としては滑りやすい床などに什器を置く場合の滑り止めシート、滑りやすい床などに金型などをおく際の滑り止めシートまたは凸条を手のひらと反対側となるように持って硬いびんの蓋を開けるシート、地下足袋やその他履き物の底などとして使用することもできる。靴その他の履き物とは、足全体を覆わないスリッパ、サンダル等である。
また、上記の実施例は主として素材にゴムを用いた場合を中心に説明したが、上記実施例に示した靴底の形状は、ゴムに換えてポリ塩化ビニル(PVC)、ウレタン等の合成樹脂を使用した場合であっても、従来一般の耐滑靴に対して優れた耐滑性を発揮するものとなっている。
また、ゴムの場合には形状の保持、耐摩耗性の観点からシリカを配合しているが、素材の性質として形状の保持、耐摩耗性を有している合成樹脂を使用する場合にはシリカの配合が不要の場合もある。
さらに、上記の実施例は、靴底シートを形成して、当該靴底シートを靴等の履き物に貼り付ける例を中心に説明したが、本実施の形態は靴底面の形状に加えて耐滑性のあるゴムの配合にも特徴がある。したがって、本願発明は、アッパーの底面に加熱しながら加硫して直接靴底を形成する方式の靴についても適用することができるものである。
本願発明に係る靴底用シートおよび靴底は、耐滑靴を形成するものとして利用可能であり、耐滑靴は水や油が床面に散乱した状態が多い厨房や食品加工工場等で利用可能である。
本願発明に係る靴底用シートの一例を表す平面図等であり、第1図aは靴底シートの形状がW6xL96xH5xT2の場合、第1図bはW6xL96xH4xT2の場合、第1図cはW6xL96xH3xT2の場合、第1図dはW5xL96xH5xT2の場合、第1図eはW4xL96xH4xT2の場合、第1図fはW3xL96xH3xT2の場合を表している。 aは本願発明に係る靴底用シートの動摩擦係数の測定データ、bは同測定データを表したグラフである。 本願発明に係る靴底用シートの応用例を表す平面図等であり、aはW6xL96xH5xT2の場合、bはW6x(L96の4分割)xH5xT2の場合、cはW6x(L96の5分割)xH5xT2の場合を表している。 図4aは本願発明に係る靴底用シート用いた靴の裏面を表しており、図4bは図4aのA−A’線断面図、図4cは図4aのB−B’線断面図、図4dは図4aのC−C’線断面図である。 図5aは本願発明に係る靴底用シートの使用例を表す平面図、図5bは同側面図である。 図6aは従来の耐滑靴の底面を表した図、図6bは本願発明に係る図4記載の耐滑靴のブロックパターンを表した図、図6cおよび図6dは側溝や排水口の蓋に用いる細溝14と靴底裏面のブロックとの関係を表した図であり、図6eおよび図6fは、下水や排水口に用いる孔付き蓋と靴底裏面のブロックとの関係を表した図である。 動摩擦係数の測定装置の説明図である。 動摩擦係数の測定装置の説明図である。 硬度計の説明図であり、M1は測定開始前の状態、M2は測定時の状態、M3は押し針が加圧面と同一面まで押し上げられた状態、M5はスプリング式A形硬度計の押し針の形状、M6はスプリング式C形硬度計の押し針の形状を表している。 ISO7691型硬度計の説明図である。 SRIS0101型硬度計の説明図である。 図12aは本願発明に係る靴底用シートの湾曲の様子を表した斜視図であり、図12bは他の靴底用シートの湾曲の様子を表した斜視図である。 図13aは本願発明に係る靴底用シートの湾曲の様子を表した側面図であり、図13bは他の靴底用シートの湾曲の様子を表した側面図である。
符号の説明
1(1a〜1h) 靴底シート
2(2a〜2f) 凸条
2g ブロック
2h ブロック
3(3a〜3h) 基部
10 靴底シート
11 ミッドソール
14 細溝
15 孔

Claims (11)

  1. 成形型によって直方体状の接地ブロックを有するように形成された靴底または靴底用シートであって、
    当該靴底または靴底用シートは、NBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)の重量部100に対して、2以上26以下の重量部のシリカと、重量部10以上の可塑剤が配合されたゴム素材によって形成されていること。
  2. 下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シート
    (A)NBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)の成形によって、略均一な肉厚を有する平板状の基部表面に均一な高さの複数の凸条またはブロックを規則的に配列した靴底用シートであること。
    (B)前記各凸条またはブロックの接地面は、各々凹凸の無い平滑面であるとともに、長手方向に沿って略平行な2辺を有する長方形若しくは当該長方形と同様の略平行な2辺を有する形状を成していること。
    (C)少なくとも前記略平行な2辺を形成する接地面と側面との境界を成す角部は、異なる金型片を略直角に組み合わせて形成した凹型の隅部によって形成されていること。
    (D)前記NBRの重量部100に対して、2以上26以下の重量部のシリカと、10重量部以上の可塑剤が付加されていること。
  3. 下記の構成を備えたことを特徴とする靴底用シート
    (A)略均一な肉厚を有する平板状の基部表面に均一な高さの複数の凸条またはブロックを規則的に配列した靴底用シートであること。
    (C)少なくとも前記ブロックの接地面と側面との境界を成す角部は、異なる金型片を略直角に組み合わせて形成した凹型の隅部によって形成されていること。
    (D)NBR(アクリロニトリルブタジエンラバー)の重量部100に対して、2以上26以下の重量部のシリカと、10重量部以上の可塑剤が付加されていること。
  4. 前記基部上に配列される凸条またはブロックの断面形状が、幅が6±1mm、高さが4±1mmであることを特徴とする請求項2または3記載の靴底用シート。
  5. 前記基部上に配列される凸条またはブロックの断面形状が、幅が6±1mm、高さが4±1mmであり、
    前記基部上に配列されるブロックの横幅が、16ないし21±1mmであることを特徴とする請求項2または3記載の靴底用シート。
  6. 温度20℃においてJIS K6253タイプAデュロメータ(硬度計)で計測される硬度が、57〜70の範囲であることを特徴とする請求項2ないし5の何れか一項記載の靴底用シート。
  7. 前記基部の肉厚が4mm以下であることを特徴とする請求項2ないし6の何れか一項記載の靴底用シート。
  8. 前記基部上に配列される凸条またはブロックの間隔が、概ね3〜4±1mmであることを特徴とする請求項2ないし6の何れか一項記載の靴底用シート。
  9. 請求項2ないし8の何れかに記載の靴底用シートを靴裏全面または前足底若しくは踵面の形状に併せて裁断若しくは成形し、それぞれ対応する部分に貼り付けたことを特徴とする靴。
  10. 請求項2ないし8の何れかに記載の靴底用シートを靴裏全面または前足底若しくは踵面の形状に併せて裁断若しくは成形し、当該靴底用シートをミッドソールのそれぞれ対応する部分に貼り付け若しくは一体成形したことを特徴とする靴底。
  11. 請求項2ないし8の何れかに記載の靴底用シートを裏全面または前足底若しくは踵面の形状に併せて裁断若しくは成形し、それぞれ対応する部分に貼り付けたことを特徴とする履き物。
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