JP4975699B2 - エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4975699B2
JP4975699B2 JP2008200714A JP2008200714A JP4975699B2 JP 4975699 B2 JP4975699 B2 JP 4975699B2 JP 2008200714 A JP2008200714 A JP 2008200714A JP 2008200714 A JP2008200714 A JP 2008200714A JP 4975699 B2 JP4975699 B2 JP 4975699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
light
layer
translucent glass
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008200714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010040288A (ja
Inventor
小田  敦
芳一 塩野目
康貴 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamagata Promotional Organization for Ind Tech
Hotalux Ltd
Original Assignee
Yamagata Promotional Organization for Ind Tech
NEC Lighting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamagata Promotional Organization for Ind Tech, NEC Lighting Ltd filed Critical Yamagata Promotional Organization for Ind Tech
Priority to JP2008200714A priority Critical patent/JP4975699B2/ja
Publication of JP2010040288A publication Critical patent/JP2010040288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4975699B2 publication Critical patent/JP4975699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

本発明は、光取り出し効率が高く、照明用途に好適なエレクトロルミネッセンス(以下、ELと表す)素子およびその製造方法に関する。
EL素子は、自己発光型素子であり、有機化合物を発光材料とする有機ELと、無機化合物を発光材料とする無機ELとに分けられる。
これらのEL素子は、いずれも、高速度での発光が可能であるため、動画の表示に好適であり、また、素子構造が簡単でディスプレイパネルの薄型化が可能である等の特性を有している。このような優れた特性を有していることから、EL素子は、携帯電話や車載用ディスプレイとして、日常生活において普及しつつある。
さらに、近年では、上記のような薄型面発光という特長を活かして、次世代の照明としても注目されている。
通常のEL素子では、素子を構成する各層が平行に積層されていること、また、各層の構成材料の屈折率の差により、発光層−透明電極、透明電極−ガラス基板、ガラス基板−空気のそれぞれの界面において、全反射が発生する。
このため、発光層での発光がEL素子内に閉じ込められ、通常、全発光量の20%程度の光しか外部に取り出して利用することができない。
従来から、このような素子内に閉じ込められた発光を取り出すための種々の方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、ガラス基板の外側に、高屈折率膜としてZrO2と、低屈折率膜としてMgF2とを交互に積層させた反射防止膜を設けることが記載されている。
また、特許文献2には、TiO2、SbO5、CaO、In25等の散乱中心粒子を含むポリマーマトリックスを塗布した光散乱層を設けることが記載されている。
さらに、ガラス基板をマイクロレンズ状や所定形状の凹凸基板として加工する方法も提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。
特開2005−203142号公報 特開2004−127942号公報 特開2005−327688号公報 特開2000−77181号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された方法は、反射防止膜が複数層からなり、蒸着または貼り付け等の工程が煩雑となり、素子の厚さ自体も厚くなるという課題を有している。
上記特許文献2に記載された方法も、素子の発光に応じて、光散乱層の構成を調整して塗布するため、同様に、工程が煩雑となり、素子の厚さも増加する。
また、上記特許文献3,4に記載された方法は、ガラス基板自体に細工を施すものであるが、所定の表面形状とするための複雑な設計加工を要するという課題を有している。
上記のように、従来から、有機層−透明電極、透明電極−ガラス基板の各界面で様々な細工を施す方法が検討されているが、いずれの方法も、煩雑な工程を要するものであり、しかも、これらの界面での細工は、素子特性に影響を及ぼすおそれがある。
したがって、素子特性への影響を及ぼさないようにする観点からは、ガラス基板−空気界面、すなわち、ガラス基板表面に、簡便な方法で細工を施して、全反射を抑制することが好ましく、外部に光を取り出す最も実用的な方法と言える。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、EL素子のガラス基板表面を簡便な方法で形状加工し、ガラス基板−空気界面の形状を変化させることにより、全反射を抑制し、外部への光取り出し効率の向上を図ることができるEL素子およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係るEL素子は、透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とが積層され、前記透光性ガラス基板表面に、レーザー照射により形成された光散乱クラックを備えていることを特徴とする。
上記のような光散乱クラックを形成することにより、素子構成を変更することなく、簡便に、外部への光の取り出し効率の向上を図ることができる。
前記EL素子において、光散乱クラックは、前記透光性ガラス基板表面における幅が0.1〜5μm、前記透光性ガラス基板表面からの深さが5〜20μmであることが好ましい。
上記のようなクラックであれば、前記透光性ガラス基板の十分な強度およびガスバリア性を保持しつつ、光取り出し効率を効果的に向上させることができる。
また、本発明に係るEL素子の製造方法は、透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とを積層させた後、この透光性ガラス基板表面にレーザーを照射して、該透光性ガラス基板表面に光散乱クラックを形成することを特徴とする。
このような方法によれば、上記の本発明に係るEL素子を好適に製造することができる。
また、本発明に係るEL素子の製造方法は、透光性ガラス基板にレーザーを照射して、光散乱クラックを形成した後、この透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とを積層させて形成することを特徴とする。
このように、予めクラック加工を施した透光性ガラス基板を用いて、素子を形成してもよい。
上記製造方法において、前記光散乱クラックは、前記透光性ガラス基板表面における幅が0.1〜5μm、前記透光性ガラス基板表面からの深さが5〜20μmであることが好ましい。
本発明に係るEL素子によれば、EL素子のガラス基板表面を簡便な方法で形状加工し、ガラス基板−空気界面の形状を変化させることにより、光を散乱させて全反射を抑制し、外部への光取り出し効率の向上を図ることができる。
また、本発明に係る製造方法よれば、素子構成を変更することなく、かつ、素子特性に影響を与えることなく、発光効率に優れた上記の本発明に係るEL素子を好適に得ることができる。
したがって、本発明は、従来のディスプレイ用途のみならず、照明等の光源用途においても、高演色性に優れた面発光体としての特性をより活用することに寄与し得る。
以下、本発明について、より詳細に説明する。
なお、以下においては、EL素子のうち、代表として、有機EL素子について説明するが、本発明は、有機EL素子に限定されるものではなく、無機EL素子にも同様に適用することができる。
図7に、一般的な有機EL素子の層構成を示す。図7に示す有機EL素子は、透光性ガラス基板2の一方の面に、透明電極3と、少なくとも一層の発光層を含む有機層4と、金属電極5とが積層されている。そして、前記透光性ガラス基板2の他方の面が空気1との界面を有しており、この面が光取り出し側となる。
図中の矢印破線は、有機層からの発光の進路を示している。光の一部は、各層の界面において全反射する。
本発明に係るEL素子の製造方法においては、有機EL素子の場合、透光性ガラス基板2上に、透明電極3と、少なくとも一層の発光層を含む有機層4と、金属電極5とを積層させたもの、すなわち、図7に示すような層構成の素子を形成した後、この透光性ガラス基板2の表面にレーザーを照射して、該透光性ガラス基板2表面に光散乱クラックを形成する。
本発明は、レーザー処理が、ガラス基板表面に散乱効果を付与することができる形状加工の手法として好適であることを見出したことに基づくものである。
本発明においては、クラック形成に用いるレーザーは、特に限定されるものではないが、例えば、CO2レーザーが好適である。CO2レーザーは、波長10.6μmであり、通常、切断、マーキング、溶接、穴あけ、医療用途等に用いられている。
レーザーを透光性ガラス基板表面に照射すると、ガラスがレーザーを吸収し、そのエネルギーの熱変換による急激なガラス基板表面温度の上昇、下降の変化により、ガラス基板表面にクラックが発生する。
また、レーザーの照射によれば、クラックが発生していない部分の透光性ガラス基板表面は、荒れることなく、平坦性を保持することができる。しかも、透光性ガラス基板の他方の面に積層されている素子特性に影響を及ぼすことはない。
なお、レーザーの出力は、用いる透光性ガラス基板の厚さに応じて、クラックが貫通しない程度に適宜調整して照射する。
図1に、CO2レーザーの照射により、透光性ガラス基板表面にクラック加工を施した有機EL素子の表面の写真を示す。
図1に示すように、透光性ガラス基板表面には、ほぼ均等な密度でクラックが形成される。
このようにしてクラックが形成された透光性ガラス基板により、EL素子内部での発光の全反射を抑制することができ、外部への光の取り出し効率を向上させることができる。
図2に、図1の有機EL素子の透光性ガラス基板表面を拡大した顕微鏡写真を示す。また、図3に、図2のA−A断面におけるクラックの深さをレーザーにより測定したデータを示す。
図2,3に示すように、前記クラックは、前記透光性ガラス基板表面における幅が0.1〜5μm、前記透光性ガラス基板表面からの深さが5〜20μmであることが好ましい。
上記のように、前記クラックは、光の全反射を抑制する役割を果たすものであるが、それとともに、透光性ガラス基板がEL素子の基板としての十分な強度およびガスバリア性を保持することができるようにする観点から、基板を貫通することなく、上記範囲内の幅および深さで形成されていることが好ましい。
上記のように、積層構造が形成された素子に対して、レーザーを照射する方法によれば、簡便な工程で、全反射抑制効果を得ることができるが、予めクラック加工を施した透光性ガラス基板を用いて、素子を形成してもよい。
すなわち、本発明に係るEL素子の製造方法の他の態様として、透光性ガラス基板にレーザーを照射して、光散乱クラックを形成した後、この透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とを積層させて形成することもできる。
素子を構成する各層の積層工程において、割れや欠けを生じない程度であれば、透光性ガラス基板に予めクラック加工を施しておいた場合でも、上記と同様の全反射抑制効果を得ることができる。
なお、前記透光性ガラス基板のクラック形成面は、EL素子の最表面側に限らず、素子構成が積層される側の面としてもよい。
この場合は、前記積層工程前に、下地となるガラス基板の平坦化のために、前記透光性ガラス基板のクラック形成面にパッシベーション膜を形成しておくことが好ましい。
本発明におけるEL素子の層構成は、従来の一般的なEL素子と同様で差し支えない。
以下、有機EL素子についての各層の具体的な態様の一例を説明する。
前記透明電極は、透光性ガラス基板の一方の面に、仕事関数が大きい(4eV以上)電極材料により形成される。
このような電極材料としては、例えば、金、銀、ニッケル、パラジウム、白金等の金属等の薄膜により形成することもできるが、一般には、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛、酸化亜鉛等の金属酸化物が用いられ、特に、透明性や導電性等の観点から、ITOが好適に用いられる。
この透明電極の膜厚は、必要とされる光透過性の程度により異なるが、可視光の透過率を、通常、60%以上とすることが好ましく、より好ましくは、80%以上とする。このような光透過性および導電性の確保のため、膜厚は、通常、5〜1000nm、好ましくは、10〜500nm程度とする。
一方、前記透明電極に対向する金属電極は、通常、仕事関数の小さい(4eV以下)金属、合金により構成される。例えば、アルミニウム、アルミニウム−リチウム合金、マグネシウム−銀合金等が挙げられる。
前記金属電極の膜厚は、10〜500nmであることが好ましく、50〜200nmであることがより好ましい。
前記透明電極および金属電極の形成は、CVD法、スパッタ法、真空蒸着法等の通常用いられる方法で成膜することにより形成することができる。
また、本発明に係る有機EL素子における有機層は、少なくとも一層の発光層を有するものであれば、単層でも複層でもよく、公知の有機EL素子の層構造とすることができる。前記有機層の具体的な層構造としては、発光層のみ、正孔輸送層/発光層、発光層/電子輸送層、正孔輸送層/発光層/電子輸送層等の構造が挙げられる。
さらに、正孔注入層、正孔輸送発光層、正孔阻止層、電子注入層、電子輸送発光層等をも含む公知の積層構造とすることもできる。
前記有機層の各層を構成する材料は、特に制限されるものではなく、公知のものを用いることができ、低分子系または高分子系のいずれであってもよい。
これらの各層の形成は、真空蒸着法、スパッタリング法等などの乾式法、インクジェット法、キャスティング法、ディップコート法、バーコート法、ブレードコート法、ロールコート法、グラビアコート法、フレキソ印刷法、スプレーコート法等の湿式法により行うことができる。好ましくは、真空蒸着により成膜する。
また、前記各層の膜厚は、各層同士の適応性や求められる全体の層厚さ等を考慮して、適宜状況に応じて定められるが、通常、5nm〜5μmの範囲内であることが好ましい。
上記のように、本発明においては、有機層の層構成および構成材料は、改めて設計し直す必要はなく、従来の素子構成および形成方法を適用することができる。
また、本発明における製造方法は、前記有機層が、電荷発生層を介して直列に複数層接続されたマルチフォトン構造の有機EL素子であっても、同様に適用することができる。
以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例により制限されるものではない。
[実施例1]
以下の方法により、図7示すような層構成からなる有機EL素子を作製した。
(透光性ガラス基板・透明電極)
まず、パターニング済みの透明電極(ITO)が膜厚300nmで成膜された厚さ0.7mmの透光性ガラス基板を、純水と界面活性剤による超音波洗浄、純水による流水洗浄、純水とイソプロピルアルコールの1:1混合溶液による超音波洗浄、イソプロピルアルコールによる煮沸洗浄の順で洗浄処理した。この基板を沸騰中のイソプロピルアルコールからゆっくり引き上げ、イソプロピルアルコール蒸気中で乾燥させ、最後に、紫外線オゾン洗浄を行った。
この透光性ガラス基板を陽極とし、真空チャンバ内に配置し、1×10-6Torrまで真空排気し、該真空チャンバ内には、蒸着材料をそれぞれ充填した各モリブデン製ボートと、所定のパターンで成膜するための蒸着用マスクを設置しておき、前記ボートを通電加熱し、蒸着材料を蒸発させることにより、順次、有機層および金属電極の成膜を行った。
(有機層)
前記基板の透明電極上に、三酸化モリブデン(MoO3)を膜厚5nmで成膜し、正孔注入層を形成した。
次に、正孔輸送性材料としてNS−21(新日鉄化学株式会社製)を用い、MoO3とともに、各ボートを同時に通電加熱して、共蒸着した。NS21:MoO3=80:10を膜厚20nmで成膜し、さらに、NS21を膜厚5nmで成膜し、正孔輸送層を形成した。
そして、黄色発光素子となるように、発光層は、NPD:ルブレン=98:2を膜厚20nmで成膜して形成した。
前記発光層の上に、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(p−フェニルフェノラート)アルミニウム(BAlq)を膜厚5nmで成膜し、正孔阻止層を形成した。
(金属電極)
真空チャンバを真空に保ったまま、マスクを交換し、陰極蒸着用のマスクを設置し、アルミニウム(Al)層を膜厚100nmで形成し、陰極とした。
真空チャンバを大気圧に戻し、上記により各層を蒸着させた基板を取り出し、窒素置換されたグローブボックスに移し、UV硬化樹脂を用いて、別のガラス板により封止し、有機EL素子を得た。
この素子の層構成を簡略化して示すと、ITO(300nm)/MoO3(5nm)/NS21:MoO3(10nm,90:10)/NS21(5nm)/NPD:ルブレン(20nm,98:2)/BAlq(5nm)/Al(100nm)である。
この黄色発光素子の透明ガラス基板側に、CO2レーザーを照射し、クラックを形成した。具体的には、出力40WのCO2レーザーを用いて、その出力強度を12〜20W程度に調整して、ガルバノスキャン方式(スキャン速度:400〜700mm/秒程度)で照射位置を制御し、基板全面に均等にレーザー照射することにより、クラックを形成した。
[実施例2]
実施例1において、緑色発光素子となるように、発光層は、Alq3を膜厚20nmで成膜して形成した。
それ以外は、実施例1と同様にして、透光性ガラス基板表面にクラック加工を施した緑色発光素子を作製した。
この素子の層構成を簡略化して示すと、ITO(300nm)/MoO3(5nm)/NS21:MoO3(10nm,90:10)/NS21(5nm)/Alq3(20nm)/BAlq(5nm)/Al(100nm)である。
[実施例3]
実施例1において、白色発光素子となるように、発光層は、NS21:EY52(e-Ray Optoelectronics Technology社(以下、e-Ray社という)製)=98.7:1.3を膜厚20nmで成膜し、さらに、EB43(e-Ray社製):EB52(e-Ray社製)=98.8:1.2を膜厚30nmで成膜して形成した。
それ以外は、実施例1と同様にして、透光性ガラス基板表面にクラック加工を施した白色発光素子を作製した。
この素子の層構成を簡略化して示すと、ITO(300nm)/MoO3(5nm)/NS21:MoO3(10nm,90:10)/NS21(5nm)/NS21:EY52(20nm,98.7:1.3)/EB43:EB52(30nm,98.8:1.2)/BAlq(5nm)/Al(100nm)である。
[実施例4]
CO2レーザーにより、予め、透光性ガラス基板表面にクラック加工を施しておき、これを用いて、それ以外については、実施例3と同様にして、透明ガラス基板表面にクラック加工を施した白色発光素子を作製した。
上記実施例で得られた各有機EL素子について、ほぼ可視領域である波長300〜800nmにおける発光強度の測定を行った。
図4〜6に、実施例1〜3について測定した発光強度の各グラフを示す。なお、比較のため、クラック加工を施した素子(加工品)とクラック加工を施していない素子(未加工)とを併せて示す。
クラック加工を施した素子は、クラック加工を施していない素子と比較して、光束量が、黄色発光素子(実施例1)は33%、緑色発光素子(実施例2)は18%、白色発光素子(実施例3)は23%、白色発光素子(実施例4)は20%、それぞれ向上し、光取り出し効率が向上していることが認められた。
クラック加工を施した有機EL素子の透光性ガラス基板表面の写真である。 図1の有機EL素子の透光性ガラス基板表面を拡大した顕微鏡写真である。 図2AのA−A断面におけるクラックの深さのレーザー測定データを示す。 実施例1に係る有機EL素子について測定した発光強度のグラフである。 実施例2に係る有機EL素子について測定した発光強度のグラフである。 実施例3に係る有機EL素子について測定した発光強度のグラフである。 一般的な有機EL素子の層構成を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1 空気
2 透光性ガラス基板
3 透明電極
4 有機層
5 金属電極

Claims (5)

  1. 透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とが積層され、前記透光性ガラス基板表面に、レーザー照射により形成された光散乱クラックを備えていることを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記光散乱クラックは、前記透光性ガラス基板表面における幅が0.1〜5μm、前記透光性ガラス基板表面からの深さが5〜20μmであることを特徴とする請求項1記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  3. 透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とを積層させた後、この透光性ガラス基板表面にレーザーを照射して、該透光性ガラス基板表面に光散乱クラックを形成することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 透光性ガラス基板にレーザーを照射して、光散乱クラックを形成した後、この透光性ガラス基板上に、透明電極と、少なくとも一層の発光層を含む層と、金属電極とを積層させて形成することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  5. 前記光散乱クラックは、前記透光性ガラス基板表面における幅が0.1〜5μm、前記透光性ガラス基板表面からの深さが5〜20μmであることを特徴とする請求項3または4記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
JP2008200714A 2008-08-04 2008-08-04 エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 Active JP4975699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200714A JP4975699B2 (ja) 2008-08-04 2008-08-04 エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200714A JP4975699B2 (ja) 2008-08-04 2008-08-04 エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010040288A JP2010040288A (ja) 2010-02-18
JP4975699B2 true JP4975699B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=42012626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008200714A Active JP4975699B2 (ja) 2008-08-04 2008-08-04 エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4975699B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5588301B2 (ja) * 2010-10-26 2014-09-10 スタンレー電気株式会社 発光装置およびその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002151249A (ja) * 2000-11-07 2002-05-24 Canon Inc 有機発光装置
JP3988935B2 (ja) * 2002-11-25 2007-10-10 富士フイルム株式会社 網目状導電体及びその製造方法並びに用途
JP2005038681A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Toyota Industries Corp ボトムエミッション型発光素子形成用の透明基板及び当該透明基板を用いた発光デバイス
JP2005134562A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Sharp Corp 表示装置およびその製造方法
JP2005158665A (ja) * 2003-11-24 2005-06-16 Toyota Industries Corp 照明装置
KR100607520B1 (ko) * 2004-11-11 2006-08-02 엘지전자 주식회사 유기 전계발광표시소자 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010040288A (ja) 2010-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9825258B2 (en) Layered structure for OLED device, method for manufacturing the same, and OLED device having the same
KR102273555B1 (ko) 일렉트로루미네센스 소자
JP2008066027A (ja) 凹凸表面を有する基板およびそれを用いた有機el素子
WO2016123916A1 (zh) 一种显示基板及其制备方法和一种显示设备
JPWO2011126097A1 (ja) 有機led素子、透光性基板、および有機led素子の製造方法
KR20040070102A (ko) 방출이 개선된 컬러 oled 디스플레이
EP2704226A2 (en) Substrate for oled and method of manufacturing the same
JP2010055926A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法
WO2014077422A1 (ko) 투명 도전성막 및 이를 포함하는 유기 발광 소자
KR101397071B1 (ko) 광추출 효율이 향상된 나노 캐버티 유기 발광 소자 및 그의 제조방법
EP2172991A1 (en) OLED with a composite semi-transparent electrode to enhance light-extraction over a large range of wavelengths
JP6340674B2 (ja) 有機発光素子用の光取出し基板、その製造方法、及びこれを含む有機発光素子
JP4975699B2 (ja) エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法
JP6047038B2 (ja) 有機el装置
CN109390489A (zh) 发光二极管及其制备方法与应用
JP4580160B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンスデバイス
JP2010238774A (ja) 発光素子
JP2011040173A (ja) 有機エレクトロルミネセンス装置
KR100978584B1 (ko) 표면 플라즈몬 공명을 이용한 형광 강화 oled
JP2007294438A (ja) 有機el素子
CN209993623U (zh) 发光二极管
US20170352839A1 (en) Light extracting substrate for organic light emitting device, method of manufacturing same, and organic light emitting device including same
KR101428790B1 (ko) 투명 전극층을 습식 식각하여 광추출 효율을 향상시킨 유기 발광 소자 및 이의 제조방법
KR101470293B1 (ko) 유기발광소자용 광추출 기판 제조방법
JP5020423B1 (ja) 有機発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120328

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4975699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350