JP4580160B2 - 有機エレクトロルミネッセンスデバイス - Google Patents

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本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)デバイスに関し、より詳しくは、外光反射の少ない有機エレクトロルミネッセンスデバイスに関する。
有機エレクトロルミネッセンス(EL)デバイスは、透過性基材上に成膜・パターニングが施された透明電極を陽極とし、その上に機能性有機材料、具体的にはホール輸送性材料、発光性材料、電子輸送性材料等を順に積層し、機能性有機材料の上にマグネシウム−銀合金や、アルミニウム−リチウム合金などを積層したものを陰極とする構成とされ、透過性基材を通してデバイス外部に取り出されるEL光をディスプレイとして利用する。
光を外部に取り出す方向と反対側に配された背面側の金属陰極は、高い反射性を持ち、デバイスに強い光学干渉効果をもたらす。従って、この背面金属陰極による内部EL光の反射干渉現象を最適化することにより、外部に取り出されるEL光強度を増強することが可能となる。
しかし、この背面金属陰極は、EL光を増強する反面、デバイス内部に入射する外部光の大部分を反射してしまうため、EL光の視認性が著しく低下してしまう。このため、有機ELデバイスには、背面金属陰極による外光反射を抑えるための手法を施す必要がある。
この外光反射を抑える一つの手法としては、円偏向フィルタを用いる方法がある。しかし、円偏向フィルタは、高価なパーツであるためコストの増大につながる。また円偏向フィルタは、フィルタ自体の透過率が40%程度であるので、円偏向フィルタを使用した場合には、内部EL光の取り出し光強度も40%前後に減衰してしまう。
外光反射を抑える為の他の手法としては、光学干渉効果を利用し、光学薄膜の低反射率積層構造体によって外光反射を低減する方法が知られている。この低反射率積層構造体を開示した先行技術としては、以下のようなものがある。
特開2001-332391号公報 ([0027]、第3図)
特開2001-332391号公報は、低反射率積層構造体としてアルミ、酸化亜鉛(ZnO)、及びアルミを開示している。具体的に、特開2001-332391号公報では、透明基材上に成膜された透明電極であるインジウム錫酸化物(ITO)の上に、正孔輸送層として4,4’−ビス−[(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]−ビフェニル(NPD)を、発光層としてトリス(8−キノリノラト−N1, 08)−アルミニウム(Alq3)を順に成膜した後に、フッ化リチウムを成膜している。そしてフッ化リチウム膜の上に、アルミ、酸化亜鉛(ZnO)、及びアルミを順に成膜し、低反射率積層構造体を構成している。
特開2001-332391号公報に開示された低反射率積層構造体にて用いられるZnOは導電性無機膜であるため、有機ELデバイスを製造する装置に蒸着源の追加が必要である。また、有機ELデバイスの有機層は、成膜時のダメージを受けやすく、ZnOのように熱蒸発に高温を要する無機材料では熱ダメージが発生する。また、EB蒸着が必要な材料では、反射電子によるダメージが発生する。ところが、低反射率積層構造体は、有機ELデバイスにおける陰極をかねるため、前記第2半透過性層は導電性を持つ必要がある。よって、特開2001-332391号公報に開示された例では、有機物へのダメージの少ない材料を選択することが出来なかった。
本発明の課題としては、有機ELデバイスにダメージを与えることなく、低反射率積層構造体を有機ELデバイスに付与すること等が挙げられる。
本発明の請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、陽極として機能する透明電極と、発光性の有機物を含む有機物薄膜積層体と、陰極として機能する背面電極構造体とを順に積層して構成される有機エレクトロルミネッセンスデバイスであって、
前記背面電極構造体は、前記有機物薄膜積層体上に、第1半透過性膜と、有機物からなる第2半透過性膜と、反射層とが順に成膜されてなる光学干渉を利用した低反射率積層構造を有し、前記第1半透過性膜および前記反射層は導電性を有し、前記第2半透過性膜は電子を供給する引き出し電極の上方には成膜されておらず、前記第1半透過性膜と前記反射層とが前記引き出し電極の上方の接続部にて接続されていることを特徴とする。
本願発明者らは、低反射率積層構造体を、通常有機ELデバイスを作製するときに用いるAlと、有機物で構成することが出来ることを見出した。また、発明者らは、半導体である有機物で構成された低反射率積層構造体を有機ELデバイスの陰極に用いることができることを見出した。
以下、図面を参照しながら本発明に係る有機ELデバイスの実施形態について、詳細に説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る有機ELデバイスの第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の有機ELデバイス10を示す図である。有機ELデバイス10は、透明基板11上に、陽極として機能するITOを素材とする透明電極12と、有機層13と、陰極として機能する背面電極構造体14とを順に積層して構成されている。
有機層13は、透明基板11上に成膜された透明電極12上にパターニングなどの必要な工程を施した後に、真空槽内で複数の有機物を順次加熱蒸着して作製されている。例えば、透明電極12の上に、ホール輸送層を数十〜数百nm堆積させた後、発光層を同じく堆積し、続いて電子輸送層を堆積する。これらの層の機能は、一つの層が複数の機能を有している場合もある。また、ひとつの機能を複数の材料の積層で構成することもある。以上は、低分子系有機EL材料の製膜方法であるが、高分子系有機EL材料等を用い、溶液をスピンコート法やインクジェット法等で順次塗布してもよい。
このようにして順次多層積層成膜された有機ELデバイスは、pn接合型の半導体発光ダイオードのように振る舞う。すなわち、透明電極12と背面電極構造体14の間に電圧を印加すると、陽極である透明電極12からホールが有機層13内部に注入され、陰極である背面電極構造体14から電子が有機層13内部に注入される。ホールは、ホール輸送層中を輸送され、電子は電子輸送層中を輸送され、発光層内部で両キャリアが再結合し、そのエネルギーが発光層分子を励起し、励起分子が基底状態に戻る際に蛍光またはリン光を発する。
背面電極構造体14は、有機層13上に成膜される層であり、複数の層から構成された低反射率積層構造体として機能する。この背面電極構造体14は、金属を素材とした第1半透過性膜15の上に有機物を素材とした第2半透過性膜16を蒸着し、第2半透過性膜16上に金属を素材とした反射層17が積層されて構成されている。
第1半透過性膜15は、透明基板11から入射した光を一部透過し、一部反射する。第1半透過性膜15は、膜にならない程薄く、段部における連続性が低いため、横方向(透明基板11に平行な方向、以下横方向)の配線抵抗が高く、電流を殆ど流さない。
第1半透過性膜15は、真空加熱蒸着法により有機層13上に成膜される光半透過性膜であり、具体的な素材としては、Al, Au, Cr, Cu, Agや、低仕事関数金属のMg,Ca等を用いることが可能である。第1半透過性膜15は、導電性でありかつ真空加熱蒸着法による成膜時に有機層13にダメージを与えないものであることが好ましい。
第2半透過性膜16は、有機物から構成され、第1半透過性膜15上に成膜された光半透過性薄膜である。第2半透過性膜16は、有機物を真空加熱蒸着法により第1半透過性膜15上に堆積することにより成膜される。第2半透過性膜は、第1半透過性膜15と反射層17間に電流を流す必要があるため、半導体または導体で構成されている。例として、第2半透過性膜16は、トリス(8―キノリノラト−N1, 08)−アルミニウム(Alq3)、銅フタロシアニン(CuPC)等を用いることが可能である。このAlq3及び銅フタロシアニンは、有機層13内部の層の組成と同一であるため、デバイス成膜時の蒸着源を増やすことなく第2半透過性膜16を成膜することが可能である。また、有機物である第2半透過性膜16として有機物を成膜する場合の蒸着温度は、200〜350℃程度である。この温度は、ZnO等の無機半透過膜を蒸着する場合の温度(1725℃)と比べて十分に低いため、有機層13へのダメージが少なく、また製造装置の真空槽への熱的負荷も小さい。
反射層17は、光学反射層であり、第1半透過性膜15と同じ素材でよく、異なっていてもよい。反射層17は、配線として十分に低抵抗で、図1の矢印に示す経路に沿って電流を流す電荷パスとして機能する。反射層17は、引き出し電極18から供給された電子を輸送し、第2半透過性膜16及び第1半透過性膜15を介して有機層13に電子を注入する。反射層17は、必ずしも第1半透過性膜15と同じ素材で構成する必要はないが、蒸着源の数を増やさないためには、第1半透過性膜と同一の素材であることが好ましい。
背面電極構造体14を構成する第1半透過性膜15、第2半透過性膜16、反射層17は、透明基板11の外部から入射する低反射率積層構造体として機能する。この低反射率積層構造体に入射した光は、有機層13と第1半透過性膜15の界面、第1半透過性膜と第2半透過性膜16の界面、及び第2半透過性膜16と反射層17の界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあう。低反射率積層構造体では、光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱めるように、第1半透過性膜15、第2半透過性膜16の厚みが調整されている。例としては、第2半透過性膜16の光学的膜厚が目的波長λの概略1/4となるように調整されている。
上記構成によれば、外部から有機ELデバイス10内部に入射した外部光は、低反射率積層構造体である背面電極構造体14に入射し、強度が弱められて低反射積層体外部に出力されるので、外部光の反射が小さいデバイスとなる。従って、背面電極構造体14は、有機ELデバイスの背面電極でありかつ低反射率積層構造体として機能することが可能である。
また、有機層13を構成する素材と同一の素材のもので第2半透過性膜16を成膜した場合には、第2半透過性膜16と蒸着源を共有できるため、蒸着源の数を減らすことが可能となる。また、コンタミネーションの影響もなくなる。
また、本実施形態でも、第1半透過性膜15としてAl、第2半透過性膜16としてAlq3を用いた場合には、ZnO等の無機物を成膜する場合よりも蒸着温度が低いため、有機層13へのダメージを低くすることが可能である。また、Al及びAlq3を用いた場合には、これらの蒸着温度が低いため、蒸着源への負荷を小さくすることが可能となる。
なお、本実施形態では、第2半透過性膜16は、導体又は半導体であるとしたが、第1半透過性膜15が、有機層13に電荷を供給できる程度の厚みを有し、横方向に連続性を有している場合には、絶縁体であってもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明に係る有機ELデバイスの第2実施形態について説明する。図2は、第2実施形態の有機ELデバイス20を示す図である。有機ELデバイス20は、透明基板21上に、陽極として機能するITOを素材とする透明電極22と、有機層23と、陰極として機能する背面電極構造体24とを順に積層して構成されている。透明基板21、透明電極22及び有機層23の構成は、第1実施形態に記載の透明基板11、透明電極12及び有機層13と同等である。
背面電極構造体24は、有機層23上に成膜される層であり、複数の層から構成された低反射率積層構造体として機能する。この背面電極構造体24は、導電性の第1半透過性膜25の上に有機物からなる第2半透過性膜26を蒸着し、第2半透過性膜26上に導電性の反射層27が積層されて構成されている。ここで、第1半透過性膜25,第2半透過性膜26,及び反射層27の素材は、第1実施形態に記載の第1半透過性膜15,第2半透過性膜16,及び反射層17と同一のものを用いることが可能である。
本実施形態では、第2半透過性膜が電子を供給する引き出し電極28の上方には成膜されておらず、第1半透過膜25と反射層27は、引き出し電極28の上方の接続部29にて接続されている。本実施形態の構成では、電流は、第1実施形態と異なり第2半透過性膜26を介さず、引き出し電極28から反射層27、接続部29、第1半透過性膜25の順に流れる。この場合、第2半透過性膜26は、絶縁性であってもよい。
背面電極構造体24を構成する第1半透過性膜25、第2半透過性膜26、反射層27は、透明基板21の外部から入射する低反射率積層構造体として機能する。この低反射率積層構造体に入射した光は、有機層23と第1半透過性膜25の界面、第1半透過性膜25と第2半透過性膜26の界面、及び第2半透過性膜26と反射層27の界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあう。低反射率積層構造体では、光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱めるように、第1半透過性膜25、第2半透過性膜26の厚みが調整されている。例としては、第2半透過性膜26の光学的膜厚が目的波長λの概略1/4となるように調整されている。
上記構成によれば、外部から有機ELデバイス20内部に入射した外部光は、低反射率積層構造体である背面電極構造体24に入射し、強度が弱められて低反射積層体外部に出力される。従って、外部光の出力を弱め、有機層23から出射するEL光強度を相対的に強めることが可能となる。従って、背面電極構造体24は、有機ELデバイスの背面電極でありかつ低反射率積層構造体として機能することが可能である。
また、本実施形態は、第2半透過性膜26としてAl及びAlq3を用いた場合には、ZnO等の無機物を成膜する場合よりも蒸着温度が低いため、有機層23へのダメージが低くすることが可能である。また、Al及びAlq3を用いた場合には、これらの蒸着温度が低いため、蒸着源への負荷が小さくすることが可能となる。
また、有機層を構成する素材と同一の素材のもので第2半透過性膜26を成膜した場合には、第2半透過性膜26用に蒸着源を共有できるため、蒸着源の数を減らすことが可能となる。
(層構造について)
図7は、第1実施形態及び第2実施形態の有機ELデバイス10,20の層構造を模式的に表したものである。
図7における有機ELデバイス100は、電極層105上に発光性の有機物を含む有機物薄膜積層体104が配置され、そして有機物薄膜積層体104上に、第1半透過性膜103、第2半透過性膜102及び反射層101が順に積層されて構成されている。
反射層101、第2半透過性膜102、および第1半透過性膜103は、光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱める低反射率積層構造を構成している。
第2半透過性膜102は、有機物によって構成されている。この第2半透過性膜102は、有機物薄膜積層体104を構成する有機物によって構成されていてもよい。
有機ELデバイス100では、第1半透過性膜103が有機物薄膜積層体104に電子またはホールを供給する電極として機能しており、第1半透過性膜103、有機物薄膜積層体104、及び電極層105によって有機EL光を発光させるための有機EL機能部が構成されている。すなわち、有機ELデバイス100においては、有機EL機能部と、低反射率積層構造とが一部重複している。
ここで、第1半透過性膜103は、第2半透過性膜102、または第2半透過性膜102及び反射層101を介して電子またはホールを受け取ってもよいし、外部の供給源または供給配線等から直接電子またはホールを受け取ってもよい。
この有機ELデバイス100では、電極層105と第1半透過性膜103からそれぞれ有機物薄膜積層体104に電子及びホールが供給され、有機物薄膜積層体104内で電子及びホールが再結合することにより発光する。発光した光は、電極層105側から外部に出射される。
また、外部から電極層105に入射した外部光は、有機物薄膜積層体104と第1半透過性膜103の界面、第1半透過性膜103と第2半透過性膜102の界面、及び第2半透過性膜102と反射層101の界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあい弱められる。したがって、外部光の反射率が低下し、相対的に有機物薄膜積層体104内で発光した発光光の輝度が向上する。
なお、有機物薄膜積層体104にて発光した光は、反射層101側から出射されるようにしてもよい。この場合には、第1半透過性膜103が実質的には反射層として機能し、そして反射層101が実質的には第1半透過性膜として機能し、反射層101から入射した外部光の反射率を低下させることが可能である。
ここで、本発明に係る有機ELデバイスの層構造としては、上記有機ELデバイス100に限られることはなく、様々な変形例が考えられる。
図8は、有機ELデバイスの層構造の第1の変形例を示す図である。
図8に示す有機ELデバイス110は、電極層115上に有機物層114が配置され、そして有機物層114上に、第1半透過性膜113、第2半透過性膜112及び反射層111が順に積層されて構成されている。
反射層111、第2半透過性膜112、および第1半透過性膜113は、光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱める低反射率積層構造を構成している。
また、本変形例では、発光性の有機物は、有機物層114、第1半透過性膜113及び第2半透過性膜112の何れか一つに設けられ、有機物層114、第1半透過性膜113及び第2半透過性膜112により有機物薄膜積層体が構成されている。
反射層111は、第2半透過性膜112に電子またはホールを供給する電極として機能しており、反射層111,第2半透過性膜112、第1半透過性膜113、有機物層114、第1半透過性膜113及び第2半透過性膜112及び電極層115によって有機EL光を発光させるための有機EL機能部が構成されている。すなわち、有機ELデバイス110においては、有機EL機能部が低反射率積層構造を含む構造となっている。
なお、少なくとも第2半透過性膜112は、有機物によって構成されている。
この有機ELデバイス110では、電極層115と第1半透過性膜113からそれぞれ有機物薄膜積層体に電子及びホールが供給され、有機物薄膜積層体内で電子及びホールが再結合することにより発光する。発光した光は、電極層115側から外部に出射される。
また、外部から電極層115に入射した外部光は、有機物層114と第1半透過性膜113の界面、第1半透過性膜113と第2半透過性膜112の界面、及び第2半透過性膜112と反射層111の界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあい弱められる。したがって、外部光の反射率が低下し、相対的に有機物薄膜積層体114内で発光した発光光の輝度が向上する。
なお、有機物薄膜積層体内にて発光した光は、反射層111側から出射されるようにしてもよい。この場合には、第1半透過性膜113が実質的には反射層として機能し、そして反射層111が実質的には第1半透過性膜として機能し、反射層111から入射した外部光の反射率を低下させることが可能である。
図9は、有機ELデバイスの層構造の第2の変形例を示す図である。
図9に示す有機ELデバイス120では、第1電極層123上に発光性の有機物を含む有機物薄膜積層体122が配置され、そして有機物薄膜積層体122上に、第2電極層121が配置されている。
ここで、第2電極層121、有機物薄膜積層体122及び第1電極層123は、それぞれ反射層、第2半透過性膜及び第1半透過性膜を構成し、全体として光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱める低反射率積層構造をなしている。また、第2電極層121、有機物薄膜積層体122及び第1電極層123によって有機EL光を発光させるための有機EL機能部が構成され、すなわち、有機ELデバイス120は、有機EL機能部全体が低反射率積層構造となる構造を有している。
この有機ELデバイス120では、第2電極層121と第1電極層123からそれぞれ有機物薄膜積層体122に電子及びホールが供給され、有機物薄膜積層体122内で電子及びホールが再結合することにより発光する。発光した光は、第1電極層123側から外部に出射される。
また、外部から第1電極層123に入射した外部光は、第1電極層123と外界との界面、第1電極層123と有機物薄膜積層体122との界面、及び有機物薄膜積層体122と第2電極層121との界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあい弱められる。したがって、外部光の反射率が低下し、相対的に有機物薄膜積層体122内で発光した発光光の輝度が向上する。
なお、有機物薄膜積層体122にて発光した光は、第2電極層121側から出射されるようにしてもよい。この場合には、第1電極層123が実質的には反射層として機能し、そして第2電極層121が実質的には第1半透過性膜として機能し、第2電極層121から入射した外部光の反射率を低下させることが可能である。
図10は、有機ELデバイスの層構造の第3の変形例を示す図である。
図10に示す有機ELデバイス130は、第1電極層137上に複数の有機物層136,135,134,133,132が順に積層され、有機物層132上に第2電極層131が積層されて構成されている。
複数の有機物層132,133,134,135,136の少なくとも一つは、発光性の有機物を含む発光層であり、複数の有機物層132,133,134,135,136全体で、有機物薄膜積層体を構成している。
本変形例では、有機物薄膜積層体の有機物層135が第1半透過性膜を、有機物層134が第2半透過性膜を、そして有機物層133が反射層を構成しており、全体で光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱める低反射率積層構造をなしている。そして、第1電極層131、複数の有機層132,133,134,135,136及び第2電極層137は、全体で有機EL光を発光させるための有機EL機能部を構成している。すなわち、有機ELデバイス130においては、有機EL機能部の内部に低反射率積層構造が設けられた構造となっている。
この有機ELデバイス130では、第1電極層137と第2電極層131からそれぞれ有機物薄膜積層体に電子及びホールが供給され、有機物薄膜積層体内で電子及びホールが再結合することにより発光する。発光した光は、第1電極層137側から外部に出射される。
また、外部から第1電極層137に入射した外部光は、有機物層136と有機物層135との界面、有機物層135と有機物層134との界面、及び有機物層134と有機物層133との界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあい弱められる。したがって、外部光の反射率が低下し、相対的に有機物薄膜積層体内で発光した発光光の輝度が向上する。
なお、有機物薄膜積層体にて発光した光は、第2電極層131側から出射されるようにしてもよい。この場合には、有機物層133が実質的には第1半透過性膜として機能し、そして有機物層135が実質的には反射層として機能することにより、第2電極層131側から入射した外部光の反射率を低下させることが可能である。
図11は、有機ELデバイスの層構造の第4の変形例を示す図である。
図11における有機ELデバイス140は、第1電極層146上に発光性の有機物を含む有機物薄膜積層体145が配置され、そして有機物薄膜積層体145上に第2電極層144が積層され、この第2電極層144上に第1半透過性膜143、第2半透過性膜142及び反射層141が順に積層されて構成されている。
反射層141、第2半透過性膜142、および第1半透過性膜143は、光学干渉や光の吸収により、目的とする波長の光を弱める低反射率積層構造を構成している。
第2半透過性膜142は、有機物によって構成されている。この第2半透過性膜142は、有機物薄膜積層体145を構成する有機物によって構成されていてもよい。
有機ELデバイス140では、第1電極層146、有機物薄膜積層体145及び第2電極層144によって有機EL光を発光させるための有機EL機能部が構成されている。すなわち、有機ELデバイス140においては、有機EL機能部上に低反射率積層構造が設けられている。
この有機ELデバイス140では、第1電極層146と第2電極層147からそれぞれ有機物薄膜積層体145に電子及びホールが供給され、有機物薄膜積層体145内で電子及びホールが再結合することにより発光する。発光した光は、第1電極層146側から外部に出射される。
また、外部から第1電極層146に入射した外部光は、第2電極層144と第1半透過性膜143の界面、第1半透過性膜143と第2半透過性膜142の界面、及び第2半透過性膜142と反射層141の界面で反射し、各界面での反射光は互いに干渉しあい弱められる。したがって、外部光の反射率が低下し、相対的に有機物薄膜積層体145内で発光した発光光の輝度が向上する。
なお、有機物薄膜積層体145にて発光した光は、反射層141側から出射されるようにしてもよい。この場合には、第1半透過性膜143が実質的には反射層として機能し、そして反射層141が実質的には第1半透過性膜として機能し、反射層141から入射した外部光の反射率を低下させることが可能である。
また、上記説明においては、各有機ELデバイスは、低反射率積層構造を一つ有するとして説明を行ったが、これに限られることはなく、複数の低反射率積層構造を一つの有機ELデバイス内に構成するようにしてもよい。
(実施例1)
第1実施形態及び第2実施形態に係る第2半透過性膜16,26として使用されるトリス(8-キノリノラト-N1,08)-アルミニウム(Alq3)を用いた低反射性積層体を作成した。低反射性積層体を構成するためには、簡単な場合には、Alq3の光学的膜厚が低減させるべき光の目的波長λの概略1/4であればよい。Alq3の屈折率は、たとえばエリプソメトリ法などで測定することが出来、波長525nmにおいて1.76である。
膜の屈折率をn、厚さをdとしたとき、その光学厚さはn×dで与えられ、Alq3膜の場合、λ=525nmの1/4となるdは

n・d = 525/4 = 131.25
∴ d =74.6 nm
である。
界面活性剤で超音波洗浄を行った後乾燥させたソーダライムガラス上に、真空加熱蒸着法によりアルミニウムを5nm堆積させた後、同じく真空加熱蒸着法によりAlq3を20, 40, 60, 80nm堆積させ、続いて同じく真空加熱蒸着法によりアルミニウムを100nm堆積した構造体を作製した。図3は、実施例1の、ソーダライムガラスから観察した光の反射率である。反射率の最低値は1%程度であり、また、Alq3厚さを調整することで、反射率の調整が可能であることが確認された。
(実施例2)
実施例2として、実施例1の低反射率積層構造体を第2実施形態に係る有機ELデバイス2の陰極として用いたものを作製した。ソーダライムガラス上に成膜された透明電極をパターニングし、その上に有機ELデバイスを以下の要領で作製した。
30×30mmサイズのソーダライムガラスに2mm幅でストライプをパターニングし、その上に6×12mmのサイズで有機物を蒸着した。ホール注入層として銅フタロシアニンを25nm、ホール輸送層としてNPDを45nm、発光層としてAlq3を60nm順次真空中にて加熱蒸着した。その後、電子注入添加材として、Li2Oを0.3nm積層した。その後、透明電極と直交する方
向に2mm幅のアルミニウムを5nm成膜した。続いて、Alq3を6×12mmのサイズで80nm成膜した。最後に、再び透明電極と直交する方向に2mm幅のアルミニウムを100nm蒸着した素子を作製した。本実施例では、画素の近傍で、導電性の高い高反射層である厚いアルミと、有機ELデバイスの電極となる第一の半透過膜である薄いアルミを接続することで、第一の半透過膜を有効に有機ELデバイスの陰極として作用させた。
(比較例1)
比較例1として、ソーダライムガラス上に成膜された透明電極をパターニングし、その上にホール注入層として銅フタロシアニンを25nm、ホール輸送層としてNPDを45nm、発光層としてAlq3を60nm順次真空中にて加熱蒸着した。その後、電子注入添加材として、Li2Oを0.3nm積層した後、アルミを100nm蒸着し、比較例1の有機ELデバイスとした。
図4は、実施例2と比較例1のデバイスの電圧-電流特性を示す図である。図4より、両デバイスの電圧-電流特性はほとんど同一であることがわかる。このことは、両デバイスにおいて有機ダイオードが等しく機能しており、同一電流に対するデバイスの内部発光強度も等しいと見なすことが出来る。また、視認された発光面は均一であり、Alq3を用いた低反射率積層構造体は、陰極として有効に働いていることがわかった。
(実施例3)
第1実施形態及び第2実施形態に係る第2半透過性膜16,26として使用される銅フタロシアニン(CuPC)を用いた低反射性積層体を作成した。界面活性剤で超音波洗浄を行った後に乾燥させたソーダライムガラス上に、真空加熱蒸着法によりアルミニウムを5nm堆積させた後、同じく、真空加熱蒸着法によりCuPCを50, 70, 90, 120, 150nm堆積させ、続いて同じく真空加熱蒸着法によりアルミニウムを100nm堆積した構造体をそれぞれ作成した。
図5は、第2半透過性膜をCuPCで構成した実施例3の低反射率積層構造体のソーダライムガラス側から観察した反射率である。反射率の最低値は、1%程度であり十分に反射光を抑制している。
(実施例4)
実施例4として、実施例3のうち最も反射率が低い厚さ70nmのCuPCで構成された低反射率積層構造体を第2実施形態に係る有機ELデバイス20の陰極として用いたものを作製した。ソーダライムガラス上に成膜された透明電極をパターニングし、その上に有機ELデバイスを以下の要領で作製した。
ソーダライムガラス上に成膜された透明電極をパターニングし、その上にホール注入層として銅フタロシアニンを25nm、ホール輸送層としてNPDを45nm、発光層としてAlq3を60nm順次真空中にて加熱蒸着した。そして発光層上に、電子注入添加剤としてLiO2を0.3nm、アルミニウムを5nm、銅フタロシアニンを70nm、アルミニウムを100nm、順次蒸着したデバイスを作製した。
(比較例2)
比較例2として、ソーダライムガラス上に成膜された透明電極をパターニングし、その上にホール注入層として銅フタロシアニンを25nm、ホール輸送層としてNPDを45nm、発光層としてAlq3を60nm順次真空中にて加熱蒸着した。その後、電子注入添加材として、Li2Oを0.3nm積層した後、アルミを100nm蒸着し、比較例1の有機ELデバイスとした。
図6は、実施例4と比較例2のデバイスの電圧-電流特性を示す図である。図4より、両デバイスの電圧-電流特性はほとんど同一であることがわかる。このことは、両デバイスにおいて有機ダイオードが等しく機能しており、同一電流に対するデバイスの内部発光強度も等しいと見なすことが出来る。また、視認された発光面は均一であり、CuPCを用いた低反射率積層構造体は、陰極として有効に働いていることがわかった。
本発明の第1実施形態に係る有機ELデバイスを示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る有機ELデバイスを示す断面図である。 実施例1の低反射率積層構造体のソーダライムガラス側から観察した反射率を示す図である。 実施例2と比較例1のデバイスの電圧−電流特性を比較する図である。 実施例2の低反射率積層構造体のソーダライムガラス側から観察した反射率を示す図である。 実施例4と比較例2のデバイスの電圧-電流特性を示す図である。 有機ELデバイスの層構造を示す模式的な断面図である。 有機ELデバイスの層構造の第1変形例を示す模式的な断面図である。 有機ELデバイスの層構造の第2変形例を示す模式的な断面図である。 有機ELデバイスの層構造の第3変形例を示す模式的な断面図である。 有機ELデバイスの層構造の第4変形例を示す模式的な断面図である。
符号の説明
10,20 有機ELデバイス
11,21 透明基板
12,22 透明電極(陽極)
13,23 有機層
14,24 背面電極構造体(低反射構造積層体)
15,25 第1半透過性膜
16,26 第2半透過性膜
17,27 反射層
18,28 引き出し電極
29 接続部

Claims (5)

  1. 陽極として機能する透明電極と、発光性の有機物を含む有機物薄膜積層体と、陰極として機能する背面電極構造体とを順に積層して構成される有機エレクトロルミネッセンスデバイスであって、
    前記背面電極構造体は、前記有機物薄膜積層体上に、第1半透過性膜と、有機物からなる第2半透過性膜と、反射層とが順に成膜されてなる光学干渉を利用した低反射率積層構造を有し、
    前記第1半透過性膜および前記反射層は導電性を有し、前記第2半透過性膜は電子を供給する引き出し電極の上方には成膜されておらず、前記第1半透過性膜と前記反射層とが前記引き出し電極の上方の接続部にて接続されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  2. 前記第1半透過性膜と、前記有機物からなる第2半透過性膜と、前記反射層とは、真空蒸着によって成膜されてなることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  3. 前記第2半透過性膜を構成する有機物はアルミキノリノール錯体であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  4. 前記第2半透過性膜を構成する有機物は銅フタロシアニンであることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  5. 前記第2半透過性膜は、前記発光性の有機物を含む前記有機物薄膜積層体のうちの一つと同一の素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
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