JP4975018B2 - 吸収性衣類 - Google Patents

Description

本出願は、２００３年１２月１５日付けの米国特許出願一連番号１０／７３６，０６９号の一部継続出願である。上記先出願の開示は、引用によりここに組み込まれる。

本発明は、概して、吸収性衣類、より特定的には、通常の衣服の外観を有するような吸収性衣類に関する。

個人着用衣類及び他の物品は、これらに制限されるものではないが、オムツ、子供用トイレ訓練用パンツ、大人用失禁用衣類、衛生ナプキン及び同様のもの、並びに外科用包帯及びスポンジを含む個人用ケア−製品として、広く使用されている。これらの物品の主な目的は、着用者から放出された身体排出物を取り入れて、保持し、これにより着用者又は介護人の衣服を汚さないようにすることである。ある吸収性物品は、限定された期間の使用の後廃棄され、すなわち、物品は、再使用のために洗濯又は保存されるものではないという点で、使い棄てに適したものである。使い棄て吸収性物品は、典型的には、着用者の肌に接触するライナーと、吸収性本体により吸収された液体身体排出物が物品から漏れるのを妨げる外カバーとの間に配置される吸収性本体を含む。吸収性物品のライナーは、典型的には液体透過性であり、吸収性本体により吸収するために、液体身体排出物を通過させる。

子供用訓練用パンツなどの特定の吸収性物品においては、物品を通常の衣類のように、更に特定的には通常の下着のように見えるようにさせる図形又は他の特性を付与することなどにより、物品が更に魅力的に見えるような吸収性物品を形成するために、様々な試みが成されてきた。訓練用パンツは、子どもにとって、オムツの使用と布製下着の使用との間の中間段階を表わすものである。訓練用パンツを、兄又は親が着用する下着又は他の衣類に極めて似せて形成することにより、トイレ訓練をしようとする子供達が、訓練用パンツを着用することに従順になるであろうと考えられる。他の吸収性パンツ型物品は、夜間に失禁を経験する比較的大きい子どもたち及び継続的に失禁を経験する大人によって着用される。これらの人達は、典型的には、目立たないということに敏感であり、したがって自分が吸収性パンツを着用しているという事実を隠す方法を望んでいる。

現在の吸収性パンツの外観を単に改善することに対する１つの欠点は、使用後、パンツ全体を廃棄しなければならないことである。その結果、子どもたちに対してパンツを着用するような気にさせるため、或いはパンツの吸収体の外観を隠すために加えられる付加的特性は、パンツを形成し、使用するのに要する経費を増加させることとなる。更に、吸収性パンツの上に衣服を着用しなければならず、これは不快であり、むしろ嵩高な外観を形成する。又、訓練用パンツ又は他の吸収性パンツなどの吸収性物品から排出物が漏れるのを妨げるために、物品が着用者の身体に対して、全体的にぴったり適合することが重要である。例えば、従来の訓練用パンツは、着用者の腰部及び着用者の脚部周囲に全体的に弾性適合を与えるように形成され、パンツからの漏れを防ぐ。しかしながら、ショーツ、スカート、スコート、ボクサー型ショーツ、水着用トランクス及び同様のものなどの、人の腰部周囲に着用される多くの通常の衣類はすべてが、特に着用者の脚部周囲では、緩く適合した外観を有する。

この結果、通常の衣服の外観及び望ましい適合性を有する、改善された使い棄て吸収性衣類の必要性がある。

米国特許出願一連番号１０／７３６，０６９ 米国特許第３，８４９，２４１号公報 米国特許第５，２１３，８８１号公報 米国特許第４，３４０，５６３号公報 米国特許第３，６９２，６１８号公報 米国特許第３，８０２，８１７号公報 米国特許第３，３３８，９９２号公報 米国特許第３，３４１，３９４号公報 米国特許第３，５０２，７６３号公報 米国特許第３，５０２，５３８号公報 米国特許第３，５４２，６１５号公報 米国特許第５，８５８，５１５号公報 ＰＣＴ特許出願ＷＯ００／３７００９ 米国特許第４，９４０，４６４号公報 米国特許第５，７６６，３８９号公報 米国特許第４，７０４，１１６号公報 米国特許第５，４８６，１６６号公報 米国特許第５，４９０，８４６号公報 米国特許第５，３６４，３８２号公報 米国特許第４，９４０，４６４号公報 米国特許第５，２２４，４０５号公報 米国特許第５，１０４，１１６号公報 米国特許第５，０４６，２７２号公報 米国特許第４，６６３，２２０号公報 米国特許第５，２２６，９９２号公報 欧州特許出願番号ＥＰ０２１７０３２ ＰＣＴ出願ＷＯ０１／８８２４５

一般的には、着用者の腰部周りに着用するための使い棄て吸収性衣類に関する本発明の一形態は、衣類シェル及び吸収性組立体を含む。衣類シェルは、着用者の腰部を囲むように形成され、前腰部端部を有する前腰部領域、及び後腰部端部を有する後腰部領域を有する。衣類シェルは、横方向両側の側縁部を有する前パネル組立体、及び横方向両側の側縁部を有する後パネル組立体を含む。衣類シェルは、更にその前及び後腰部端部に位置する腰バンドを含む。着用者により放出された身体排出物を取り入れて、保持するように形成された吸収性組立体は、衣類シェル内に配置される。吸収性組立体は、衣類シェルの前腰部領域と並列する関係の前腰部領域、及び衣類シェルの後腰部領域と並列する関係の後腰部領域を有する。吸収性組立体は更に、前腰部領域と後腰部領域との間に縦方向に延び、かつ相互結合する股部領域を含む。吸収性組立体の前腰部端部は、前取り付け領域を有し、吸収性組立体の後腰部端部は、後取り付け領域を有する。前取り付け領域は、衣類シェルの前腰部領域に永久的に取り付けられ、後取り付け領域は、衣類シェルの後腰部領域に永久的に取り付けられる。吸収性組立体は、その幅を定める横方向両側の外側縁部を有する。前取り付け領域及び後取り付け領域各々は、吸収性組立体の幅の約１パーセントから約７０パーセントの幅を有する。

本発明の別の形態においては、衣類シェルは、少なくとも衣類シェル前腰部端部又は衣類シェル後腰部端部に作動的に取り付けられた、少なくとも１つの弾性部材を含むシェル腰部バンドを含み、更に吸収性組立体は、着用者の腰部周囲に吸収性組立体を支持するために、吸収性組立体の前腰部及び後腰部端部に取り付けられた内側腰部バンドを含む。吸収性組立体は、その幅を定める横方向両側の外側縁を有し、前取り付け領域及び後取り付け領域各々は、吸収性組立体の幅の約５パーセントから約６０パーセントの幅を有する。シェル腰部バンドは、前及び後取り付け領域で、内側腰部バンドに永久的にかつ作動的に取り付けられる。

更に本発明の別の形態においては、衣類シェルは、少なくとも衣類シェル前腰部端部又は衣類シェル後腰部端部に作動的に取り付けられた、少なくとも１つの弾性部材を含むシェル腰部バンドを含み、更に吸収性組立体は、着用者の胴部周囲に吸収性組立体を支持するために、吸収性組立体の横方向両側の外側縁に取り付けられた内側バンドを含む。吸収性組立体横方向両側の外側縁は、その幅を定め、前取り付け領域及び後取り付け領域各々は、吸収性組立体の幅の約１パーセントから約９５パーセントの幅を有する。シェル腰部バンドは、前及び後取り付け領域で、吸収性組立体に永久的にかつ作動的に取り付けられる。吸収性衣類は、少なくとも１つの外側脚部開口、及び少なくとも１つの脚部開口から切り離されて、衣類シェル内に配置された１対の内側脚部開口を有する。吸収性組立体は、少なくとも一部は、吸収性衣類の内側脚部開口を定め、衣類シェルは、吸収性衣類の少なくとも１つの外側脚部開口を定める。吸収性組立体は、吸収性衣類の内側脚部開口で、着用者の脚部に対して吸収性組立体の弾性嵌合を与えるように形成され、衣類シェルは、吸収性衣類の少なくとも１つの外側脚部開口で、着用者の脚部周囲に全体的に緩く垂れ下がるように形成される。

前述した全体的な説明及び以下の詳細な説明の両方が例示的なものであり、本特許請求の範囲の説明を更に提供するものである。本申請書の一部に組み込まれ、更にその一部である添付された図面は、本発明の物品を更に理解するものとして描かれ、提供されている。説明と共に図面は、本発明の様々な態様を説明するものである。

（定義）
本明細書の内容においては、以下の各々の用語及び言い回しは、次のような意味を含む。

「取り付ける」及びこの派生語は、２つの要素を接合する、粘着する、結合する、接着する、互いを縫い合わせる、又は同様のことを意味する。２つの要素は、互いに一体であるか、又は互いに直接取り付けられているか、或いは、各々に直接中間要素に取り付けられている時のように、互いに間接的に取り付けられている時に、互いに取り付けられていることを意味する。「取り付ける」及びその派生語は、永久的取り付け、取り外し可能な取り付け、又は再締結可能な取り付けを含む。更に、取り付けは、製造工程の間に、又は最終使用者によってのいずれによっても完成することができる。

「親水性」は、繊維と接触した時に水性液体によって湿潤する繊維又は繊維の表面をいうものである。材料の湿潤程度は、接触角度及び含まれる液体及び材料の表面張力を使用して説明される。特定の繊維材料又は繊維材料の混合物の湿潤性を測定するのに適当な装置及び技術は、Ｃａｈｎ ＳＦＡ−２２２表面張力分析システム又は、実質的には同等のシステムによって得られる。このシステムで計測する場合は、接触角度が９０度より小さい繊維を「湿潤性」すなわち親水性を意味し、接触角度が９０度より大きい繊維を「非湿潤性」すなわち疎水性を意味する。

単数で使用される場合の「層」は、単一要素又は複数の要素の２つの意味を有することができる。

層又は多層積層体を説明する場合に使用される「液体不透過性」は、通常の使用条件の下で、尿などの液体身体排出物が、液体が接触した地点で、層又は積層体の平面にほぼ垂直な方向に、層又は積層体を通って通過しないことを意味する。

「液体透過性」は、液体不透過性ではないあらゆる材料を意味する。

「縦方向」及び「横方向」又は「横向き」は、図４にそれぞれ１４２及び１４４と示した縦方向軸及び横方向軸により示される、慣用的意味を持つ。

「メルトブローン」は、複数の微細な、通常は円形のダイ毛管を通して、溶融状態の熱可塑性材料を、集中した高速で、加熱された気体（例えば空気）中に溶融状態の糸又はフィラメントとして押し出し、この気体がフィラメントまたは溶融状態熱可塑性材料を細くして、その直径を減少させることにより形成された繊維を意味する。その後、メルトブローン繊維は高速気体流により運ばれて、集積表面に堆積され、ランダムに分散されたメルトブローン繊維のウエブを形成する。このような方法は、例えば、Ｂｕｔｉｎ他の米国特許第３，８４９，２４１号に記載されている。メルトブローン繊維は、連続又は非連続のものとすることができ、概して約０．６デニールより小さく、集積表面に堆積される時、一般的に自己接着する。本発明に使用されるメルトブローン繊維は、実質的には、長さ方向に連続のものとすることが好ましい。

「ミクロ繊維」という用語は、例えば約０．５ミクロンから約５０ミクロンの直径を持つような、約１００ミクロンより大きくない平均直径を有する小直径繊維を意味し、より特定的には、ミクロ繊維は、約１ミクロンから約２０ミクロンの平均直径を有することができる。約３ミクロン又はこれより小さい平均直径を有するミクロ繊維は、一般的には超微細ミクロ繊維と言われる。超微細ミクロ繊維の例示的形成法の説明は、例えば、「Ａ Ｎｏｎｗｏｖｅｎ Ｗｅｂ Ｗｉｔｈ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｂａｒｒｉｅｒ Ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓ」という名称の米国特許第５，２１３，８８１号に記載されている。

材料、ウエブ又は布に関して使用される「不織」は、個々の繊維又は糸が組み合わされているが、編み布のように規則的な識別可能な形ではない構造を持つ材料、ウエブ又は布を意味する。不織材料、布又はウエブは、例えば、メルトブロー法、スパンボンド法、空気堆積法、及びボンデッドカーデッドウエブ法などの多くの方法から形成されてきた。不織成物の基本重量は、通常、平方ヤード当たりの材料オンス（ｏｓｙ）又は平方メートルあたりの材料グラム（ｇｓｍ）で表わされ、更に繊維直径は、通常ミクロンであらわされる（ｏｓｙからｇｓｍに換算するには、ｏｓｙに３３．９１を掛ける。）

別の要素に弾性部材を取り付けることに関して「作動的に結合した」は、弾性部材が、要素に取り付けられるか又は結合された時、或いは延伸、機械的歪み又は同様のものによって熱処理或いは化学処理された時に、要素に弾性特性を与えることを意味し、更に非弾性部材を別の要素に取り付けることに関しては、部材及び要素が、意図した又は述べたような接合材の機能を形成することが可能なあらゆる適当な方法で取り付けることができることを意味する。接合、取り付け、結合又は同様のものは、部材を直接要素に接合するなどの直接的なもの、又は部材と要素との間に配置された別の部材によってなどの間接的なものとすることができる。

「再締結可能な」は、２つの要素が、実質的に永久的な変形又は破断することなく取り外し可能な取り付け、切り離し、及び続く取り外し可能な再取り付けが可能であるという特性を意味する。

「取り外し可能に取り付けられた」、「取り外し可能に係合した」及びこれらの変成語は、１つ又は両方の要素に与えられた分離力がない場合は、要素は結合したままであるように２つの要素が結合又は結合可能であり、要素は、実質的に永久的な変形又は破断することなく切り離しが可能である。必要とする分離力は、典型的には、物品を着用中に遭遇する範囲を超えるものである。

「スパンボンドされた繊維」又は「スパンボンド繊維」は、押し出されるフィラメントの直径を持つ、複数の微細な、円形又は他の形態を有する紡糸口金の毛管からフィラメントとして溶融熱可塑性材料を押し出し、次いで急激に大きさを減少させることにより形成される、小直径の繊維を意味し、例えば、Ａｐｐｅｌ他の米国特許第４，３４０，５６３号、Ｄｏｒｓｃｈｎｅｒ他の米国特許第３，６９２，６１８号、Ｍａｔｓｕｋｉ他の米国特許第３，８０２，８１７号、Ｋｉｎｎｅｙの米国特許第３，３３８，９９２号及び第３，３４１，３９４号、Ｈａｒｔｍａｎの米国特許第３，５０２，７６３号、Ｐｅｔｅｒｓｅｎの米国特許第３，５０２，５３８号、及びＤｏｂｏ他の米国特許第３，５４２，６１５号に記載されており、各々の特許の全体は、本特許と一貫性がある範囲で引用により組み入れられる。スパンボンド繊維は冷却され、集積された表面上に堆積した時、概して粘着性がない。スパンボンド繊維は、一般的には連続しており、７ミクロンより大きい、より特定的には約１０ミクロンないし３０ミクロンの平均直径を有する。スパンボンド材料、層、又は基体は、スパンボンドされた（又はスパンボンド）繊維を含む。

「延伸接着した」は、弾性部材が、弛緩した状態の長さの少なくとも約２５パーセントだけ延伸された状態で、別の部材に接着されている弾性部材を意味する。より適当なものとしては、「延伸接着した」という用語は、他の部材と接着する時に、弾性部材が、その弛緩した状態の長さの少なくとも約１００パーセント、更により適当なものとしては少なくとも約３００パーセントだけ延びているような状況を意味する。

「延伸接着した積層体」は、１つがギャザー寄せ可能な層で、もう一方が弾性層である少なくとも２つの層を有する複合材料を意味する。これらの層は、弾性層が延びた状態の時に互いに結合され、層が弛緩した時にギャザー寄せ可能な層がギャザー寄せされる。

「粘着した」は、２つの要素の一時的接合、粘着、結合、接着、又は同様のものを意味する。２つの要素が切り離された場合は、切り離されたままである。

「熱可塑性」は、熱に曝された時柔軟になり、更に室温に冷却された場合は、柔軟ではない状態に実質的に回復する材料を意味する。

これらの用語は、本発明の残りの部分において、付加的言語で定められることがある。

対応する参照番号は、図面全体にわたって対応する部分を示す。

図面、特に図１及び２を参照すると、本発明の一実施形態による吸収性衣類が、参照番号１０で、その全体を示されている。吸収性衣類１０は、着用者の腰部に着用された形態であり、一般的には、全体を１２で示される前腰部領域、全体を１４で示される後腰部領域、及び全体を１５で示される股部領域を有する。前及び後腰部領域１２、１４は、それぞれ側縁部１６、１８を有し、特定の実施形態においては、衣類の側部シーム１９に沿って互いに取り付けられて、着用中に衣類の三次元形態を形成し、全体を２０で示される腰部開口を有する。ここで用いられる、「シーム」という用語は、２つの部品が重なるか、又はそうでなければ互いが突き当たる部分に沿った領域を意味し、互いに取り付けられるか或いは取り付けられないものとすることもできる。

更に、ここで示されているように、吸収性衣類は、適当なものとしては、ショーツ（例えば、ボクサー型ショーツ、運動用ショーツ、ランニング用ショーツなど）、スカート、スコート（すなわちスカートと１対のショーツの組み合わせ）、水泳用トランクス及び同様のものなどの通常の衣服に似せて形成されるが、着用者から放出される身体排出物を取り入れて、保持するなどの従来の吸収性物品の機能を与えるものである。吸収性衣類１０は、全体を２２で示され、通常の衣服の望ましい類似点を与えるように形成された衣類シェル、及び全体を２４で示され、衣類シェル内に配置されて、取り外し可能に取り付けられ、更に着用者から放出される身体排出物を取り入れて、保持するように形成された吸収性組立体を含む。

図１及び２を特に参照すると、衣類シェル２２は、全体を２６で示される、横方向両側の側縁部４８を有する前パネル組立体及び図２に全体を２８で示される、横方向両側の側縁部５０を有する後パネル組立体を含む。示された実施形態においては、前パネル組立体２６の側縁部４８は、吸収性衣類１０の前部側縁部１６を広く定め、後パネル組立体２８の側縁部５０は、吸収性衣類の後部側縁部１８を広く定めるものである。更にこの後詳細に示されるように、衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８の側縁部４８、５０は重なり、互いが取り付けられて、吸収性衣類１０の側面シーム１９を広く定め、着用中に衣類シェルの三次元形態を形成する。

図１及び図２に示されるような三次元形態においては、衣類シェル２２は、吸収性衣類１０の前腰部領域１２を少なくとも部分的に定める前腰部領域３２、吸収性衣類の後腰部領域１４を少なくとも部分的に定める後腰部領域３４、及び衣類シェルの腰部開口３６を全体的に定め、それぞれが５６及び５８で示される前及び後腰部端部を有する。図示された実施形態においては、衣類シェル２２は、１対のショーツに似せて形成され、衣類シェルの前腰部領域３２と後腰部領域３４との間に縦方向に延び、相互結合する股部領域３８を更に有する。衣類シェル２２の股部領域３８は、吸収性衣類１０の股部領域１５を少なくとも部分的に定め、更に部分的に衣類シェルの脚部開口４０を定める（ここでは、吸収性衣類の外側脚部開口として広く意味する）。しかしながら、衣類シェル２２の股部領域３８は、省略することができ（吸収性衣類１０の股部領域１５は、ここに後で述べるように、吸収性組立体２４によってのみ定められる。）、この場合には衣類シェルは、本発明の範囲から外れることなく、スカートに似せるように意図される。（衣類シェルの１つだけの脚部開口４０が、着用者の両方の脚部を受け入れるように形成される。）

衣類シェル２２の前パネル組立体２６は１対のパネル部材４２を含み、超音波接着、圧力接着、熱接着、接着剤接着、縫い合わせ又は他の従来の取り付け技術などによって、衣類シェルの前腰部領域３２から股部領域３８まで縦方向に延びる中央シーム４４に沿って、互いに永久的に取り付けられる。後パネル組立体２８は、前パネル組立体２６のパネル部材４２と類似した方法で、衣類シェル２２の後腰部領域３４から股部領域３８まで縦方向に延びる中央シーム４７（図３）に沿って、互いが永久的に取り付けられるように形成された１対のパネル部材４６を含む。しかしながら、前及び後パネル組立体２６、２８各々は、本発明の範囲から外れることなく、単一のパネル部材（例えば、一体した構成で）で形成することができることが理解される。代替的には、衣類シェル２２の１つの側面上の前及び後パネル部材４２、４６は、その股部領域３８で一体に形成することができ、脚部開口ではパネル部材のどんな取り付けも必要ではない。

衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８のパネル部材４２、４６は、あらゆる適当な材料で、より適当なものとしては、全体的に布のような手触りを与える材料で形成することができる。パネル部材４２、４６は、適当なものとしては比較的耐久性のある材料で形成され、衣類シェル２２は、吸収性組立体の多数の入れ替えを通して再使用することができる。パネル部材４２、４６は、必須ではないが、衣類シェルの洗濯を可能にさせる、洗濯に適した材料で形成することができる。例として、パネル部材４２、４６は、天然及び／又は合成材料から形成することができ、これらに制限されるものではないが、スパンボンド、メルトブローン、スパンボンドフィルム積層体、ボンデッドカーデッドウエブ、スパンレース、水素交絡、及びニードルパンチされた布などの不織成物、ストレッチ編み、フリース編み、ヘリンボーン編み、ジャージー編み、及びラッシェル編みなどの編み布、及びブロード、綾織物、パーケル、ポプリン、モスリン、キャンブリック、チノクロス、フランネル、シルク及び毛織物などの織成布を含むあらゆる適当な方法で形成することができる。パネル部材は、本発明の範囲から外れることなく液体不透過性とすることができると理解されるが、パネル部材４２、４６は、適当なものとしては液体透過性とすることができる。

図２及び３を特に参照すると、衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８は、パネル組立体のそれぞれの側縁部において、互いに取り外し可能に取り付けることができる。例えば、示された実施形態においては、締結部品５２は、前パネル組立体２６の各々の側縁部４８に取り付けられて、更に後パネル組立体２８の各々の側縁部に取り付けられた捕捉的締結部品５４と再締結可能に係合するようにさせる。図２に示された衣類シェル２２は、取り外し可能に取り付けられている時、前パネル組立体２６の側縁部４８に重なる後パネル組立体２８の側縁部５０を有するが、衣類シェルは、取り外し可能な取り付けのために、前パネル組立体の側縁部が後パネル組立体の側縁部に重なるように、代わりに形成することができる。

締結部品５２、５４は、接着剤締結具、粘着材締結具、機械的締結具、又は同様のものなどの、衣類に適当なあらゆる再締結可能な締結具を含むことができる。特に適当な実施形態においては、締結部品５２、５４は、フック型、ループ型、バルブ型、マッシュルーム型、矢じり状、ステム上のボール、雄・雌噛合い部品、バックル、スナップ又は同様のものなどの、相互係合させる幾何学的形状の材料により形成される機械的締結要素を含む。例えば、示された実施形態においては、締結部品５２は、フック型締結具を含み、締結部品５４は、フック締結具が着用者から全体的に離れた側に向くように配列された捕捉的ループ型締結具を含む。代替的には、締結部品５２は、ループ型締結具を含み、締結部品５４は、捕捉的フック型締結具を含むことができる。フック・ループ型の形状、密度及びポリマー組成物は、締結部品５２、５４の間に望ましい程度の係合を得るように選択することができることを当業者は認識している。一層強力なフック材料は、大きい平均フック高さ及び／又は大きい割合の方向的に整列したフックを有する材料を含むことができる。締結部品５２、５４は、相互係合する類似の表面締結具、又は接着剤締結具及び接着剤受容ランディング領域又は材料などの接着及び粘着締結要素、又は同様のものを含むことができると考えられる。

ここで使用されるループ締結具は、複数のループ材料を含む布又は材料を意味する。ループ材料は、アクリル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステルなどの、あらゆる適当な材料で形成することができ、ラップ編み、縫い合わせ接着又はニードルパンチングなどの方法で形成することができる。ループ材料は、エラストマー性及び非エラストマー性複合体を含む、カーデッド、スパンボンデッド又は他の不織ウエブ又は複合体などの、フック材料を交絡又は捕捉することが可能なあらゆる繊維性構造を含むことができる。適当なループ材料は、米国ノースカロライナ州グリーンズボーロのＧｕｉｌｆｏｒｄ Ｍｉｌｌｓ， Ｉｎｃ．からの商標番号３６５４９が入手可能である。別の適当なループ材料は、１９９９年１月１２日付けのＳｔｏｋｅｓ他の本出願人に譲渡された米国特許第５，８５８，５１５号に記載されているようなパターン非接着状態のウエブを含むことができ、これは引用によりここに組み入れられる。

ループ材料は、基材又は裏あて構造に取り付けて、次に衣類シェル２２の前又は後パネル組立体２６、２８などの吸収性衣類１０の特定の部品に取り付けた複合体に取り付けることができるか、或いはループ材料は、部品（例えば衣類シェル）がループ材料の裏あてとして機能するように吸収性衣類部品に直接取り付けることができるか、或いはループ材料は、ループ材料を含むように、１又はそれ以上の層又は部品の表面を形成するなどにより、部品（例えば衣類シェル）と一体に形成することができる。

ここで用いられるフック締結具は、基材又は裏あて構造を有する布又は材料を意味し、複数のフック部材は、裏あて構造の少なくとも１つの表面から上方向に延びる。フック部材に関して使用される場合の「フック」という用語は、フック締結具の係合要素が、固定された状態ではあるが破壊することなく取り外し可能な取り付けを提供するようにして取り外し可能にループ締結具と係合される限り、フック型、「Ｔ型」「マッシュルーム型」、又は他のあらゆる形状などの形状を含むことができるという意味で、制限されるという意味ではないことが理解されるべきである。取り付けは、制限された期間で可能であり、例えば繰り返される係合及び取り外しに伴って、取り付け力の漸次的な低下が起こり得ることを理解すべきである。

適当なものとしては、可撓性布を含むループ締結具に対して、フック材料は、有利な形としては、弾性のある材料を含み、フック材料が変形して、衣服又は他の品目を捕捉した結果の締結部品５２、５４の望まない取り外しを、最小にすることができる。フック締結具に関してここで用いられる「弾性のある」という用語は、予め定められた形状を有する相互係合した材料、及び相手側の、相補的相互係合する材料から係合及び取り外しされた後、予め定められた形状を回復するような相互係合する材料の特性を意味する。

適当なフック材料は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン又は別の適当な材料から成型又は押し出される。締結部品５２、５４、並びに後にここで述べる他の締結部品のための適当な片側配置のフック材料は、オランダ、アムステルダムのＶｅｌｃｒｏ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ Ｂ．Ｖ．又はその支社より入手可能な約０．９ミリメートル（３５ミル）の厚さを有するＶｅｌｃｒｏ ＨＴＨ−８２９及び約０．５ミリメートル（２０ミル）の厚さを有するＨＴＨ−８５１、及び米国ミネソタ州セントポールのＭｉｎｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ＆ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏ．より入手可能なＣＳ−６００と識別される特定の材料を含む。ループ締結具のように、フック材料は、本発明の範囲から外れることなく、締結部品５２、５４の場合における衣類シェル２２のように、吸収性衣類１０の部品と一体に形成することができると考えられる。

締結部品５２、５４が、図２及び３に、全体的に長方形の形状を有するものとして示されているが、代わりに四角、円、楕円、湾曲又は他の適当な形状とすることができる。締結部品５２、５４は、ほぼパネル組立体の腰部端部５６、５８から衣類シェルの腰部端部と脚部開口４０の中間部分の位置まで、前及び後パネル組立体２６、２８のそれぞれの側縁部４８、５０に沿って延び、吸収性衣類の側縁部１６、１８は、側面シーム１９の上部セグメントに沿って、互いに取り外し可能に取り付けられる。例として、締結部品５２、５４は、適当なものとしては、その側縁部４８、５０に沿って、衣類シェル２２の前及び後腰部端部５６、５８から、側縁部の長さの約２５パーセントから約５０パーセントの範囲（広くは、吸収性衣類１０の側面シーム１９の長さの約２５パーセントから約５０パーセント）で延びる。しかしながら、締結部品５２、５４は、本発明の範囲から外れることなく長く又は短くすることができることが理解される。このように、示された実施形態においては、吸収性衣類の側面シーム１９の部分だけが再締結可能である。

側縁部４８、５０が取り外し可能に取り付けられない（例えば、衣類シェルの締結部品５２、５４の底部から脚部開口４０まで延びる）衣類シェル２２のセグメントは、どのような形態の取り付け形状もないものとすることが適切である。このような実施形態においては、吸収性衣類１０の側面シーム１９の再締結可能ではない部分は、開口していることを意味し、その側縁部１６、１８は、取り付けられていないことを意味する。代替的には、衣類シェル２２の前及び後組立体２６、２８の側縁部４８、５０は、接着剤、熱接着、超音波接着、又は他の適当な取り付け技術などによって、締結部品の底部から脚部開口４０まで延びる側縁部の部分に沿って、互いに再締結不可能に（例えば、壊しやすい又は永久的に）取り付けることができる。

締結部品５２、５４は、前及び後パネル組立体２６、２８の側縁部４８、５０に沿って部分的に上方向に、衣類シェルの脚部開口４０から代わりに延びることができる（例えば、吸収性衣類の側面シーム１９の低いセグメントだけが、再締結可能であるように）と考えられる。締結部品５２、５４の上部から衣類シェル２２の腰部端部５６、５８に延びる側縁部４８、５０は、前述した方法で、互いに再締結不可能に（例えば壊しやすい又は永久的に）取り付けることができる。他の実施形態においては、締結部品５２、５４は、衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８の側縁部４８、５０全体の長さに延びることができる（例えば、吸収性衣類１０の側面シーム１９は、その全体の長さに沿って再締結可能であるように）。又、締結部品５２、５４は、各々の側縁部４８、５０に沿って連続するように示されているが、２つ又はそれ以上の締結部品が、本発明の範囲から外れることなく、側縁部に沿って離れた関係で、各々の側縁部に取り付けることができることを理解すべきである。

衣類シェル２２の側縁部４８、５０は、代わりにその全体の長さのすべて又は一部分に沿って、永久的に又は壊しやすく（例えば、再締結不可能に）取り付けることができ、側縁部のどの部分も再締結可能ではないようにすることが、更に考えられる。衣類シェル２２は、シェルの各々の側面にそれぞれ前及び後パネル部材４２、４６を一体して形成するなどにより、その側縁部４８、５０を省いて形成することができることも理解される。

衣類シェル２２の側面シーム１９における前及び後パネル組立体２６、２８の側縁部４８、５０の間の重なり（広い意味では、吸収性衣類１０の前及び後腰部領域１２、１４の側縁部１６、１８の重なり）の量は、適当なものとしては、約０．１インチ（２．５ミリメートル（ｍｍ））から約６インチ（１５２．４ｍｍ）の範囲、より適当なものとしては、約０．５（１２．７ｍｍ）インチから約３インチ（７６．２ｍｍ）の範囲とする。前及び後パネル組立体２６、２８の少なくとも１つの締結部品５２、５４は、重なりの範囲に対応する幅を有することができ、着用者の大きさの比較的広い範囲にわたって、吸収性衣類を変化させて嵌合を可能とすることが考えられる。

締結部品５２、５４は、適当なものとしては、機械接着により、それぞれの前及び後パネル組立体２６、２８に取り付けられる。ここで用いられるように、機械接着は、圧力、超音波エネルギー、熱、レーザーエネルギー、又は締結部品をパネル組立体２６、２８に取り付けるあらゆる他の適当な形態のエネルギーの付与などによる、非接着剤接着を意味する。代替的には、又は付加的には、締結部品５２、５４は、接着剤又は粘着手段により、それぞれの前及び後パネル組立体２６、２８に接着することができる。締結部品５２、５４は、それぞれの前及び後パネル組立体２６、２８に一体に形成することができ、本発明の範囲内に留まると考えられる。

衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８が、それぞれの側縁部４８、５０において互いに取り外し可能に取り付けられていることに加えて、或いはこれに替わるものとして、パネル組立体は、衣類シェルの股部領域３８において互いに取り外し可能に取り付けられ、吸収性組立体を点検するか又はそうでなければ取り替えのために、衣類シェルを股部領域で締結解除し、吸収性組立体２４に対して引き上げることができるようにすることが考えられる。例えば、締結部品（図２−４には示されていないが、図８の６０、６２に示されている）は、全体的に股部領域３８において、衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８に取り付けることができ、股部領域においてパネル組立体の取り外し可能に取り付けることができるようにする。

吸収性衣類１０の外観を改善し、並びに着用者の腰部への吸収性衣類の嵌合性を増進するために、１又はそれ以上の弾性部材６４（例えば、腰バンド弾性材）が、全体的にそれぞれの腰部端部５６、５８で、前及び後パネル組立体２６、２８と作動的に結合するようにすることができる。例えば、図２及び３に最も良く見られるように、２つの弾性部材６４は、吸収性組立体２４の横方向両側の側面上で、衣類シェル２２の前腰部端部５６と作動的に結合することができる。２以上の弾性部材６４は、同じく吸収性組立体２４の横方向両側の側面上で、後腰部端部５８に作動的に結合することができる。弾性部材６４は、延伸された状態で、衣類シェル２２に作動的に取り付けることができ、収縮した時に、弾性部材は、前及び後腰部端部５６、５８で衣類シェルをギャザー寄せし、ギャザー寄せされた外観を形成して、着用者の腰部に吸収性衣類の弾性嵌合を与える。代替的には、単一の弾性部材（図示されず）は、衣類シェル２２の各々の腰部端部５６、５８に取り付けることができ、本発明の範囲から外れることなく、全体にわたって、又はそれぞれの腰部端部の幅の一部だけに、横方向に延びることができる。

更に図２−６を参照すると、吸収性組立体２４は、前腰部領域１２２、後腰部領域１２４、前及び後腰部領域と相互結合する股部領域１２６、着用者と接触する関係で形成される内側表面１２８、及び内側表面と反対側の外側表面１３０を含む。前腰部領域１２２は、吸収性衣類１０が着用された時、着用者の前部に位置決めされる吸収性組立体の部分を含み、後腰部領域１２４は、着用者の後部に位置決めされる吸収性組立体の部分を含む。吸収性組立体２４の股部領域１２６は、着用者の脚部の間に位置決めされる組立体の部分を含み、着用者の低胴部を覆う。図４を更に参照すると、吸収性組立体２４は、横方向両側の側面縁１３６及び縦方向両側の腰部端部を有し、それぞれはここで、前腰部端部１３８及び後腰部端部１４０として示されている。

吸収性組立体２４は、適当なものとしては「使い棄て」であり、ここで用いられるこの用語は、制限された期間を使用した後、再使用のために洗濯されるか又はそうでなければ貯蔵される代わりに廃棄することを意図する物品を意味する。しかしながら、吸収性組立体は再使用することができ、これも本発明の範囲内であると考えられる。説明だけのために、吸収性組立体２４を形成する様々な材料及び方法が、２０００年６月２９日付けのＡ．Ｆｌｅｔｃｈｅｒ他の米国特許出願ＷＯ００／３７００９、１９９０年７月１０日付けのＶａｎ Ｇｏｍｐｅｌ他の米国特許第４，９４０，４６４号、及び１９９８年６月１６日付けのＢｒａｎｄｏｎ他の米国特許第５，７６６，３８９号に記載されており、引用によりここに組み入れられる。

衣類シェル２２から取り外され、平坦な形態に置かれた吸収性組立体２４が図４及び４ａに示されている。吸収性組立体２４は、適当なものとしては、長方形の形状で示されており、縦方向軸１４２、及び横方向、すなわち横向き軸１４４を有する。吸収性組立体２４は、砂時計型、Ｔ字型、Ｉ字型又は本発明から外れることない他の適当な形状などの長方形以外の形状とすることができると理解される。図３を参照すると、吸収性組立体２４は、外カバー１４６（図３）、外カバーと重なる関係の身体側ライナー１４８（図４）、外カバーと身体側ライナーとの間に置かれる外側吸収性本体１５０、及び吸収性組立体の側縁部１３６までライナー上の身体排出物の横方向き流れを妨げるように形成された、１対の横方向に間隔を持つ収容フラップ１５２を含む。

吸収性組立体２４の外カバー１４６は、適当なものとしては、実質的に液体不透過性の材料を含み、更に延伸可能又は非延伸可能とすることができる。ここで用いられる「延伸可能な」という用語は、伸長可能又は弾性を有する材料を意味する。すなわち、材料は、破断されることなく、伸長、変形又は同様のものとすることができ、伸長力が取り除かれた後、著しく収縮することができるか、又は収縮することができないものもある。ここで用いられる「弾性」という用語は、伸び力を取り除いた場合に、材料が実質的には、その伸長していない大きさ及び形状に回復する可能性があるか、又は材料が著しい収縮力を示すといった材料の特性を意味する。「伸長可能な」という用語は、伸び力を取り除いた場合に、材料が実質的には永久的変形を形成するか、又は材料が、著しい収縮力を示さないといった材料の特性を意味する。

より適当なものとしては、外カバー１４６は、少なくとも層の１つが液体不透過性である多層積層体構造を含む。例えば、外カバー１４６は、液体透過性外側層１５４及び液体不透過性内側層１５６を含むことができ、これらは、適当なものとして、積層体接着剤、超音波接着、圧力接着、熱接着又は同様のものにより、互いに結合される。ビーズ、スプレー、平行渦巻き、又は同様のものとして、連続して又は断続的に施される適当な積層体接着剤は、米国ウイスコンシン州、ウオ−ワトサのＦｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅｓ，Ｉｎｃ．又は米国ニュージャージー州ブリッジウオーターのＮａｔｉｏｎａｌ Ｓｔａｒｃｈ ａｎｄ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙから得ることができる。液体透過性外カバー１５４は、あらゆる適当な材料とすることができ、全体的に布のような手触りを与えるものであることが望ましい。このような材料の１つの例は、２０ｇｓｍ（平方メートル当たりのグラム）スパンボンドポリプロピレン不織ウエブである。外側層１５４は、ここで後に述べられるような、液体透過性身体側ライナー１４８が形成されるような材料で形成することができる。

外カバー１４６の内側層１５６は、液体及び蒸気の両方に対して不透過性とすることができるか、又は液体不透過性で、かつ蒸気透過性とすることができる。内側層１５６は、薄い可塑性フィルムから製造することができるが、他の可撓性液体不透過性材料も、又使用することができる。液体不透過性内側層１５６は、廃棄物材料がベッドシート及び布などの物品、並びに着用者及び介護人を湿潤するのを妨げる。外カバー１４６の液体不透過性内側層１５６として使用するのに適当な液体不透過性フィルムは、米国イリノイ州シャウムバーグのＰｌｉａｎｔ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎより商業的に入手可能な、０．０２ミリメートルのポリエチレンフィルムである。

代替的には、外カバー１４６は、液体不透過性材料の単一層を含むことができる。前に述べたように、液体不透過性材料は、使い棄て吸収性物品の内側から蒸気を逃がすことは可能であるが、外カバー１４６を通して液体を通過させることは妨げる。例えば外カバー１４６は、マイクロポーラスポリマーフィルム、又は望ましい程度の液体不透過性を与えるように被膜されるか又はそうでなければ処理された不織布で形成することができる。１つのこのようなマイクロポーラスフィルムは、日本の東京の三井東圧化学株式会社より商業的に入手可能なＰＭＰ−１フィルム材料、又は米国ミネソタ州ミネアポリスの３Ｍ Ｃｏｍｐａｎｙより商業的に入手可能なＸＫＯ−８０４４ポリオレフィンフィルムである。単一層外カバー１４６は、エンボス加工及び／又はつや消し仕上げされて、より布のような外観を形成することができる。

液体透過性身体側ライナー１４８は、外カバー１４６及び吸収性本体１５０に重なるように示されており、必須ではないが、外カバー１４６の寸法と同じ寸法とすることができる。身体側ライナー１４８は、しなやかで、柔軟な感触を持ち、更に着用者の肌に刺激を与えないことが望ましい。更に、身体側ライナー１４８は、吸収性本体１５０より親水性ではなく、着用者に比較的乾燥した表面を与え、ライナーを通して液体が容易に挿通することを可能とさせる。代替的には、身体側ライナー１４８は、一層親水性とすることができるか、又は本質的には吸収性本体１５０と同じ程度に湿分に対して親和性を有することができ、着用者に比較的湿潤した表面を与え、湿潤している感覚を増加させる。この湿潤感覚は、訓練方法としては有益なものとすることができる。親水性／疎水性特性は、身体側ライナー１４８及び吸収性本体１５０の長さ、幅及び深さにわたって変化することができ、望ましい湿潤感覚又は漏れ性能を達成することができる。

身体側ライナー１４８は、合成繊維（例えば、ポリエステル又はポリプロピレン繊維）、天然繊維（例えば、木質又は綿繊維）、天然繊維と合成繊維の組み合わせ、多孔性発泡体、網目状発泡体、孔あき可塑性フォルム、又は同様のものなどのウエブ材料から広く選択して製造することができる。様々な織成及び不織布が、身体側ライナー１４８に使用することができる。例えば、身体側ライナー１４８は、ポリオレフィン繊維のメルトブローンウエブ又はスパンボンドウエブで形成することができる。身体側ライナーは、天然及び／又は合成繊維で形成されたボンデッドカーデッドウエブとすることができる。身体側ライナー１４８は、実質的には、疎水性材料で形成することができ、更に疎水性材料は、任意ではあるが、望ましい程度の湿潤性及び親水性を与えるために、表面活性剤又はその他の方法で処理することができる。例えば、材料は、米国ノースカロライナ州マウントホーリーのＨｏｄｇｓｏｎ Ｔｅｘｔｉｌｅ ＣｈｅｍｉｃａｌｓからのＡｈｃｏｖｅｌ Ｎ−６２とペンシルベニア州アンブラーのＨｅｎｋｅｌ ＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎからのＧｌｕｃｏｐａｎ２２０ＵＰを活性比３：１で混合した、約０．４５重量パーセントの表面活性剤混合物で表面処理することができる。表面活性剤は、スプレー、印刷、ブラシ被膜又は同様のものなどのあらゆる従来の手段で付与することができる。表面活性剤は、身体側ライナー１４８全体に付与することができるか、又は縦方向中央線に沿った中間部分などの身体側ライナーの特定の部分に選択して付与することができる。

適当な液体透過性身体側ライナー１４８の１つの例は、約２７ｇｓｍの基本重量を有する不織二成分ウエブである。不織二成分ウエブは、スパンボンド二成分ウエブ又はボンデッドカーデッド二成分ウエブとすることができる。適当な二成分繊維は、日本の大阪のチッソコーポレーションより入手可能なポリエチレン／ポリプロピレン二成分繊維を含む。この特定の二成分繊維は、ポリプロピレンが芯を形成し、かつポリエチレンが繊維の鞘を形成する。複突部、横方向並列配置、端部突合せ、又は同様のものなどの他の繊維配向が可能である。

吸収性本体１５０（図４）は、外カバー１４６と身体側ライナー１４８の間に位置決めされ、接着剤、超音波接着、圧力接着、熱接着、又は同様のものなどのいずれか適当な手段で互いに結合することができる。吸収性本体１５０は、全体的に圧縮性、順応性があり、子供の肌に刺激がなく、更に液体及びある種の身体排出物を吸収して保持することが可能であり、広く種々異なる大きさ及び形状で、かつ当技術で一般的に使用される広く種々異なる液体吸収性材料から形成することができる。例えば、吸収性本体１５０は、適当なものとしては、セルロース系フラフのウエブなどの、超吸収性材料として一般的に知られている高吸収性材料の粒状物と混合された親水性繊維のマトリックスを含むことができる。特定の実施形態においては、吸収性本体１５０は、木質パルプフラフなどのセルロース系フラフのマトリックス及び超吸収性ヒドロゲル形成粒状物を含む。木質パルプフラフは、合成、ポリマー性メルトブローン繊維又はショートカットされたホモフィル二成分合成繊維及び天然繊維と交換することができる。超吸収性粒状物は、実質的には、親水性繊維と均一に混合するか、又は非均一に混合することができる。フラフ及び超吸収性粒状物は、身体排出物をより良好に含み、吸収するために、吸収性本体１５０の望ましい領域に選択して配置することができる。超吸収性粒状物の濃度は、吸収性本体１５０の厚さを通して変化させることができる。代替的には、吸収性本体１５０は、繊維性ウエブの積層体及び超吸収性材料、発泡体、又は他の適当なウエブ構成物を含むことができる。

適当な超吸収性材料は、天然ポリマー、合成ポリマー、及び変成天然ポリマー及び材料から選択することができる。超吸収性材料は、シリカゲルなどの無機材料、又は例えば中和されたポリアクリル酸ナトリウムのような架橋結合したポリマーなどの有機化合物とすることができる。適当な超吸収性材料は、米国ミシガン州ミッドランドに所在するＤｏｗ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ、及びドイツ連邦共和国クレーフェルト、Ｄ−４７８０５のＳｔｏｃｋｈａｕｓｅｎ ＧｍｂＨ ＆ Ｃｏ．ＫＧなどの様々な商業的供給者から入手可能である。典型的には、超吸収性材料は、水の中で、その重量の少なくとも約１０倍を吸収することが可能であり、適当なものとしては、水の中で、その重量の約２５倍より多く吸収することが可能である。

一実施形態においては、吸収性本体１５０は、木質パルプフラフ及び超吸収性材料の混合物を含む。パルプの１つの適当な型は、米国アラバマ州チルダースバーグのＵ．Ｓ．Ａｌｌｉａｎｃｅより入手可能な、商標名ＣＲ１６５４と特定され、主に軟材木質繊維及び約１６％の硬材繊維を含む、漂白された高吸収性硫酸塩木質パルプである。概して、超吸収性材料は、吸収性組立体の総重量を基準にして、０から約９０重量パーセントの量で、吸収性本体１５０に存在する。吸収性本体１５０は、適当なティッシュラップによりラップされるか又は囲むことができるか、或いはできないことがあり、これは、使用中に吸収性組立体の一体性及び／又は形状を維持することを助けるものである。

収容フラップ１５２は、吸収性組立体２４の側面縁１３６にほぼ近接して位置することができ、図４に示されるように、吸収性組立体２４の全体の長さに沿って、又は吸収性組立体の長さの部分にだけ沿って、縦方向に延びることができる。フラップ弾性部材１５３（図４）は、弾性部材をフラップに接着するなどの、当業者によく知られている適当な方法で、収容フラップ１５２と作動的に結合することができ、その場合において、フラップが、弾性部材により縦方向にギャザー寄せされた形態に付勢されるように、弾性部材は延伸した状態にされる。弾性化された収容フラップ１５２は、部分的に取り付けられていない末端縁（例えばライナー１４８に取り付けられていない）を定め、着用中に、吸収性組立体２４の少なくとも股部領域１２６において、直立した形態を呈し、着用者の身体に対して、シール（例えば、弾性嵌合）を形成する。収容フラップ１５２に対する適当な構成及び配列は、一般的に当業者に良く知られており、１９８７年１１月３日付けのＥｎｌｏｅの米国特許第４，７０４，１１６号に記載されており、引用によりここに組み入れられる。しかしながら、収容フラップ１５２は、本発明の範囲から外れることなく、省略することができる。

着用者に対する吸収性衣類１０の着用性を更に増進するために、かつ身体排出物の漏れを更に妨げるために、吸収性組立体は、当業者に知られているような、腰部弾性部材１５８（図２及び４）及び脚部弾性部材１６０（図４）を有することができる。腰部弾性部材１５８は、弾性部材が延伸した状態の時に、弾性部材が外カバー１４６及び／又は身体側ライナー１４８に取り付けるなどにより、腰部端部１３８及び１４０で、吸収性組立体２４と作動的に結合することができ、収縮した時、弾性部材は、腰部端部で吸収性組立体をギャザー寄せし、着用者の腰部に対して弾性的な適合を形成する。示した実施形態においては、吸収性組立体２４と作動的に結合する弾性部材１５８、及び吸収性組立体の横方向両側の側面上で、衣類シェル２２と作動的に結合する弾性部材６４は、互いが、実質的には着用者の腰部全体に対して、吸収性衣類１０の弾性的な適合性を与える。吸収性組立体２４のそれぞれの前及び後腰部端部１３８、１４０を部分的にだけ横切って延びる弾性部材１５８が、図４に示されている。しかしながら、弾性部材１５８は、本発明の範囲から外れることなく、１つ又は両方の腰部端部１３８、１４０で、吸収性組立体２４の幅全体にわたって、横方向に延びることができることが理解される。

脚部弾性部材１６０は、外カバー１４６及び／又は身体側ライナー１４８と作動的に結合し、吸収性組立体２４の股部領域１２６を全体的に通して、両側の側面縁１３６に近接して縦方向に延びることができる。各々の脚部弾性部材１６０は、前末端点１６２及び後末端点１６４を有し、該末端点は脚部弾性部材により形成された弾性ギャザー寄せの縦方向端部を表わす。

フラップ弾性部材１５３、腰部弾性部材１５８（並びに衣類シェル２２と作動的に結合する弾性部材６４）、及び脚部弾性部材１６０は、あらゆる適当な弾性材料で形成することができる。当業者によく知られているように、適当な弾性材料は、シート、天然ゴムのストランド又はリボン、合成ゴム、又は熱可塑性エラストマー性ポリマーを含む。弾性材料は、延伸して基体に接着するか、ギャザー寄せされた基体に接着するか、又は基体に接着してから、弾性収縮力が基体に与えられるように、例えば熱の付与で弾性化又は収縮することができる。

吸収性組立体２４は、液体を最初に受け取り、一時的に貯蔵し、及び／又は吸収性本体１５０と互いに向き合う表面に沿って該液体を移動させるように設計された他の材料又は部品を組み込むことができ、これにより、吸収性組立体の吸収容量を最大にすることができる。例えば、１つの適当な付加的部品は、一般的にはサージ層（図示されず）と言われる。サージ層は、液体サージを迅速に集積して、一時的に保持し、一時的に保持した液体を吸収性本体１５０に移動するように形成されるものとして、当業者に一般的によく知られている。

サージ層を形成するために、様々な織成及び不織布を使用することができる。例えば、サージ層は、ポリオレフィン繊維などの合成繊維のメルトブローン又はスパンボンドウエブで形成された層とすることができる。サージ層は、天然繊維及び合成繊維で形成されたボンデッドカーデッドウエブ又は空気堆積ウエブとすることもできる。例えば、ボンデッドカーデッドウエブは、低溶融結合材繊維、粉末剤又は接着剤を使用して接着される、熱により接着されたウエブとすることができる。ウエブは、任意ではあるが、異なる繊維の混合物を含むことができる。サージ層は、実質的には疎水性材料で形成することができ、疎水性材料は、任意ではあるが、望ましい程度の湿潤性及び親水性を与えるために、表面活性剤又はその他の方法で処理することができる。

サージ層に適した材料の例は、１９９６年１月２３日付けで、「ＦＩＢＲＯＵＳ ＮＯＮＷＯＶＥＮ ＷＥＢ ＳＵＲＧＥ ＬＡＹＥＲ ＦＯＲ ＰＥＲＳＯＮＡＬ ＣＡＲＥ ＡＢＳＯＲＢＥＮＴ ＡＲＴＩＣＬＥＳ ＡＮＤ ＴＨＥ ＬＩＫＥ」という名称のＣ．Ｅｌｌｉｓ他の米国特許第５，４８６，１６６号、１９９６年２月１３日付けで、「ＩＭＰＲＯＶＥＤ ＳＵＲＧＥ ＭＡＮＡＧＥＭＥＮＴ ＦＩＢＲＯＵＳ ＮＯＮＷＯＶＥＮ ＷＥＢ ＦＯＲ ＰＥＲＳＯＮＡＬ ＣＡＲＥ ＡＢＳＯＲＢＥＮＴ ＡＲＴＩＣＬＥＳ ＡＮＤ ＴＨＥ ＬＩＫＥ」という名称のＥｌｌｉｓ他の米国特許第５，４９０，８４６号、及び１９９４年１１月１５日付けで、「ＡＢＳＯＲＢＥＮＴ ＳＴＲＵＣＴＵＲＥ ＨＡＶＩＮＧ ＩＭＰＲＯＶＥＤ ＦＬＵＩＤ ＳＵＲＧＥ ＭＡＮＡＧＥＭＥＮＴ ＡＮＤ ＰＲＯＤＵＣＴ ＩＮＣＯＲＰＯＲＡＴＩＮＧ ＳＡＭＥ」という名称のＬａｔｉｍｅｒ他の米国特許第５，３６４，３８２号に記載されており、これらの特許は本明細書に一貫性がある範囲で引用によりここに組み入れられる。

図２−４ａを特に参照すると、吸収性組立体２４は、衣類シェル２２に取り外し可能に取り付けられ、使い棄て、洗濯、又は衣類シェル２２を新しい衣類シェルに取り替えることなく、吸収性組立体の取り外し及び取り替え（又は吸収性組立体が使い棄てではない場合は、その取り外し又は洗濯）をすることが可能である。より適当なものとしては、吸収性組立体２４の前及び後腰部端部１３８、１４０は、その前及び後腰部端部５６、５８それぞれで、全体的に衣類シェル２２に取り外し可能に取り付けられる。例えば、締結部品６６は、その前腰部端部１３８で互いが横方向に間隔を持つ関係で、全体的に吸収性組立体２４の外カバー１４６に取り付けられる。対応する横方向に間隔を持つ相補的締結部品６８は、吸収性組立体２４の前腰部端部１３８で、締結部品６６に取り外し可能に取り付けるために、その前腰部端部５６で、衣類シェル２２の内側表面に取り付けられる。付加的締結部品６６は、吸収性組立体の後腰部端部で、締結部品６６に取り外し可能に取り付けるために、衣類シェル２２の後腰部端部５８の内側表面に取り付けられた締結部品６８に対応して、その後腰部端部１４０で、全体的に吸収性組立体２４の外カバー１４６に取り付けることができる。

締結部品６６、６８は、接着剤締結、粘着材締結、機械的締結具、又は同様のものなどの、ここで前述したような、衣類に適当なあらゆる再締結可能な締結手段を含むことができる。特定の適当な実施形態においては、締結部品６６、６８は、フック型、ループ型、バルブ型、マッシュルーム型、矢じり型、ステム上のボール、雄・雌接合部品、バックル、スナップ、又は同様のものなどの、相互係合する幾何学的形状の材料により形成される機械締結要素を含む。例えば、示された実施形態においては、吸収性組立体２４の前及び後腰部端部１３８、１４０に取り付けられた締結部品６６は、フック締結具を含み、更に衣類シェル２２の前及び後腰部端部５６、５８に取り付けられた締結部品６８は、相補的ループ締結具を含む。

代替的には、締結部品６６は、ループ締結具を含むことができ、更に締結部品６８は、相補的フック締結具を含むことができる。別の実施形態においては、締結部品６６、６８は、相互係合する類似の表面締結具又は、接着剤締結具及び接着剤受容ランディング領域又は材料、或いは同様のものなどの接着剤及び粘着材締結要素を含むことができる。当業者は、フック及びループの形状、密度及びポリマー組成物は、締結部品６６、６８間に望ましい程度の係合を与えるように選択することができることを理解している。より強力なフック材料は、大きい平均フック高さ及び／又は大きい割合の方向的に整列したフックを有する材料を含むことができる。

締結部品６６、６８は、長方形の形状で示されているが、締結部品は、四角、円、湾曲又は他の適当な形状とすることができることが理解される。締結部品６６、６８各々は、適当なものとしては、約３ｍｍから約５０ｍｍの範囲の幅（例えば、示された実施形態においては衣類１０の縦方向軸に平行に求められる）、及び約２０ｍｍから約１７５ｍｍの範囲の長さ（例えば、示された実施形態においては衣類１０の横方向軸に平行に求められる）を有する。しかしながら、締結部品６６、６８は、本発明の範囲から外れることなく、幅及び／又は長さが大きいか又は小さいものとすることができることが考えられる。又、単一締結部品６６は、それぞれの前及び後腰部端部１３８、１４０で、吸収性組立体２４に取り付けることができると考えられる。このような実施形態においては、単一締結部品６６は、適当なものとしては、それぞれの腰部端部１３８、１４０で、吸収性組立体２４の中央線上に、横方向に配置され、腰部端部で、吸収性組立体の幅全体にわたって、部分的に又は全体的に延びることができる。

示された実施形態の締結部品６６は、接着剤、熱接着又は超音波接着、又は他のあらゆる適当な取り付け技術によって、吸収性組立体２４の前及び後腰部端部１３８、１４０に取り付けることができる。締結部品６８は、同様にあらゆるこれらの取り付け技術により衣類シェル２２の前及び後腰部端部５６、５８に取り付けることができ、締結部品６６を吸収性組立体２４の前及び後腰部端部１３８、１４０に取り付けるために使用されるのと同じ取り付け技術を使用して、或いは異なる取り付け技術により取り付けることができる。締結部品６６は、これらと一体に形成することにより、吸収性組立体２４の前及び後腰部端部１３８、１４０に取り付けることができることも考えられる。同様に、締結部品６８は、衣類シェル２２のそれぞれの前及び後腰部端部５６、５８と一体に形成することができる。

衣類シェル２２に再締結可能に取り付けられた吸収性組立体２４では、吸収性組立体の弾性化した側面縁１３６は、吸収性組立体の横方向両側の弾性脚部開口１７０（広くは、吸収性衣類１０の内側脚部開口）を全体的に定め、そこでは、吸収性組立体は、着用者の脚部の少なくとも部分に対して弾性嵌合を付与する。衣類シェル２２の腰部端部５６、５８と共に吸収性組立体２４の腰部端部１３８、１４０は、吸収性衣類１０の腰部開口２０を広く定める。衣類シェル２２の脚部開口４０は、吸収性組立体脚部開口１７０から離れて（例えば別個に）、吸収性衣類１０の外側脚部開口を広く定め、そこでは、吸収性衣類は、着用者の脚部に全体的に緩く垂れ下がる。

図面には示されていないが、吸収性組立体２４は、吸収性組立体の腰部端部１３８、１４０ではないところで、付加的に、衣類シェルに取り外し可能に取り付けることができ、これは本発明の範囲内であると考えられる。例えば、吸収性組立体２４は、吸収性組立体の腰部端部１３８、１４０の中間部分に、より適当なものとしては、吸収性組立体の股部領域１２６内に、縦方向に衣類シェルに固定することができる。

図５に示されている吸収性組立体２４の代替的実施形態においては（並びに、図６に示され、以下に述べられている吸収性衣類１０の第二の代替的実施形態においては）、吸収性組立体２４は、着用者の腰部全体に着用するように形成された、子供用訓練用パンツ、水泳用パンツ又は大人用失禁用製品などの、ブリーフ型吸収性組立体とすることができる。すなわち、吸収性組立体２４は、衣類シェル２２に取り付けないで着用者の腰部に着用することができる。より特定的には、図４に示され更にここで前述された部品に加えて、図５及び６に示される吸収性組立体２４は、それぞれが１８０、１８２で示される前及び後側面パネルを含み、吸収性組立体のそれぞれの前及び後腰部領域１２２、１２４で、全体的に吸収性組立体２４の各々の側面上に配置され、そこから外向き横方向に延びる。側面パネル１８０、１８２は、接着剤、又は熱接着、又は超音波接着、又は当業者に知られている他の適当な取り付け技術により、吸収性組立体２４の身体側ライナー１４８及び／又は外カバー１４６に取り付けることができる。代替的には、側面パネル１８０、１８２は、吸収性組立体２４の部品の一体した部分として形成することができる。例えば、側面パネル１８０、１８２は、外カバー１４６、身体側ライナー１４８、及び／又は吸収性組立体２４の別の部品の広い部分を全体的に含むことができる。

前及び後側面パネル１８０、１８２は、それぞれ外側縁１８４を有し、その前及び後腰部領域１２２、１２４において吸収性組立体２４の側面縁を広く定める。側面パネル１８０、１８２は、吸収性組立体２４の縦方向中央及びそれぞれの腰部端部縁１８８に向かって配置されたそれぞれの脚部端部縁１８６を有し、該腰部端部縁は、吸収性組立体２４のそれぞれの前又は後腰部端部１３８、１４０を更に定める。後側面パネル１８２の脚部端部縁１８６は、横方向軸１４４に対して湾曲しているか及び／又は角度を有するように示され、着用者の脚部周囲に吸収性組立体２４の良好な嵌合を与えることができる。しかしながら、前側面パネル１８０の脚部端部縁１８６は、付加的に、又は代替的に湾曲するか又は角度を持つことができるか、或いは本発明の範囲から外れることなく、脚部端部縁が湾曲又は角度を持たないこともできる。

側面パネル１８０、１８２は、適当なものとしては、延伸可能な材料を、更に適当なものとしては弾性材料含むことができ、吸収性組立体２４の横方向軸１４４にほぼ平行な方向に延伸可能である。適当な弾性材料、並びに弾性側面パネルをブリーフ型吸収性組立体に組み込む１つの方法は、１９９０年７月１０日付けのＶａｎ Ｇｏｍｐｅｌ他の米国特許第４，９４０，４６４号、１９９３年７月６日付けのＰｏｈｊｏｌａの米国特許第５，２２４，４０５号、１９９２年４月１４日付けのＰｏｈｊｏｌａの米国特許第５，１０４，１１６号、及び１９９１年９月１０日付けのＶｏｇｔ他の米国特許第５，０４６，２７２号に記載されており、これらのすべては引用によりここに組み入れられる。特定の実施形態においては、弾性材料は、延伸熱接合積層体（ＳＴＬ）、ネック付与状態で接着した積層体（ＮＢＬ）、可逆的にネック付与した積層体、又は延伸接着した積層体（ＳＢＬ）材料を含むことができる。このような材料の形成方法は、当業者によく知られており、１９８７年５月５日付けのＷｉｓｎｅｓｋｉ他の米国特許第４，６６３，２２０号、１９９３年７月１３日付けのＭｏｒｍａｎの米国特許第５，２２６，９９２号、１９８７年４月８日付けのＴａｙｌｏｒ他の欧州特許出願番号ＥＰ０２１７０３２、及びＷｅｌｃｈ他のＰＣＴ出願ＷＯ０１／８８２４５に記載されており、これらすべては引用によりここに組み入れられる。代替的には、側面パネル材料は、外カバー１４６又は身体側ライナー１４８に適したものとして上記されたもの、機械的に予め歪められた複合体、延伸可能ではあるが非弾性材料（例えば伸長可能）、又は非延伸可能な材料などの、他の織成又は不織材料を含むことができる。

図５及び６を参照すると、本実施形態の吸収性組立体２４は、そのほぼ外側縁１８４で、前側面パネル１８０に取り付けられた横方向に間隔を持つ第一締結部品１９２、及びそのほぼ外側縁で後側面パネル１８２に取り付けられ、第一締結部品と再締結可能に係合するようにさせた捕捉的第二締結部品１９４を含み、取り外し可能に側面パネルを互いに取り付けて、これにより着用者の腰部周囲に着用することができる吸収性組立体の三次元形態を定める。締結部品１９２、１９４は、接着剤締結具、粘着材締結具、機械締結具、又は同様のものなどの、吸収性衣類に適当なものとしてここに前述した、あらゆる再締結可能な締結具を含むことができる。特定の実施形態においては、締結部品１９２、１９４は、性能の改善のために機械的締結要素を含む。適当な機械的締結要素は、フック型、ループ型、バルブ型、マッシュルーム型、矢じり型、ステム上のボール、雄・雌接合部品、バックル、スナップ又は同様のものなどの、相互係合した幾何学的形状の材料により付与することができる。

示された実施形態においては、第一締結部品１９２は、フック締結具を含み、第二締結具品１９４は、相補的ループ締結具を含む。代替的には、第一締結部品１９２は、ループ締結具を含むことができ、第二締結部品１９４は、相補的フック締結具を含むことができる。別の実施形態においては、締結部品１９２、１９４は、相互係合する類似の表面締結具、又は接着剤締結具及び接着剤受容ランディング領域又は材料などの接着剤及び粘着材締結要素、又は同様のものを含むことができる。吸収性組立体の側面パネル１８０、１８２は、接着剤、熱接着又は超音波接着、又は他の適当な取り付け技術などにより、互いが再締結可能でない状態で（例えば、永久的に又は壊しやすく）取り付けることができ、これは本発明の範囲内であると考えられる。

示された実施形態においては、後側面パネル１８２は、側面パネルを取り外し可能に取り付けた場合、前側面パネル１８０に重なる。しかしながら、本発明の範囲から外れることなく、代わりに前側面パネル１８０が後側面パネル１８２に重なることができることが理解される。側面パネル１８０、１８２は、衣類シェル２２に取り付けられず、吸収性衣類１０を組み立てる時に、側面パネルは互いに取り付けられて、衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８の側縁部４８、５０は、互いに別個に取り付けられる。

図６に示されているように、側面パネル１８０、１８２が吸収性組立体２４の三次元形態を定めるように互いが取り付けられた時、吸収性組立体２４の前及び後腰部端部１３８、１４０は共に、衣類シェル２２の腰部開口３６から離れた吸収性組立体の腰部開口１９６を定める。このような実施形態においては、吸収性組立体２４の腰部開口１９６は、吸収性衣類１０の腰部開口２０を広く定める。側面パネル１８０、１８２の脚部端部縁１８６を含む吸収性組立体２４の側縁１３６は、吸収性組立体２４の弾性脚部開口１７０（広くは、吸収性衣類１０の内側脚部開口）を定め、吸収性組立体は、その周囲で着用者の脚部に対して弾性嵌合を付与する。衣類シェル２２の前及び後パネル組立体２６、２８の取り付けられた側縁部４８、５０は、吸収性衣類１０の側縁部１６、１８を広く定め、吸収性衣類の側面シーム１９の全体又は部分に沿って、取り外し可能に取り付けられる。図３の実施形態におけるように、図６に示される衣類シェル２２の脚部開口４０は、吸収性組立体の脚部開口１７０から離れた（例えば、別個の）吸収性衣類１０の外側脚部開口を広く定め、その時吸収性衣類は、着用者の脚部周囲に全体的に緩く垂れ下がる。

図７及び８を参照すると、本発明の別の実施形態による吸収性衣類１０は、全体を２２２で示される衣類シェル、衣類シェル内に配置されて、全体を２２４で示される吸収性組立体、及び全体を２７４で示され、かつ着用者の腰部に吸収性衣類を適当に嵌合するように形成するために、着用者の腰部周囲に延びるように形成された腰部ベルトを含む。例えば、腰部ベルト２７４は、適当なものとしては、延伸していない長さの約１２０パーセントから約２００パーセントの範囲の長さに延伸可能である。

腰部ベルト２７４は、適当なものとしては、これらに制限されるものではないが、弾性ストランド、弾性フィルム、不織弾性ウエブ、メルトブローン又はスパンボンドエラストマー性繊維性ウエブを含む、エラストマー性材料で形成される。適当なエラストマー性材料の例は、ＥＳＴＡＮＥ（登録商標）エラストマー性ポリウレタン（オハイオ州クリーブランドに所在するＢ．Ｆ．Ｇｏｏｄｒｉｃｈ ａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙより入手可能）、ＰＥＢＡＸ（登録商標）エラストマー（ペンシルベニア州フィラデルフィアに所在するＡｔｏＣｈｅｍより入手可能）、ＨＹＴＲＥＬ（登録商標）エラストマー性ポリエステル（デラウエア州ウイルミントンに所在するＥ．Ｉ．ＤｕＰｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｒｓより入手可能）、ＫＲＡＴＯＮ（登録商標）エラストマー（テキサス州ヒューストンのＫｒａｔｏｎ，Ｉｎｃ．より入手可能）、ＬＹＣＲＡ（登録商標）エラストマーのストランド（デラウエア州ウイルミントンに所在するＥ．Ｉ．ＤｕＰｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｒｓより入手可能）又は同様のもの、並びにこれらの組み合わせを含む。適当なエラストマー性材料は、編み紐状にする、編み、織成又はそうでなければ天然繊維、又はポリエステル、ナイロン又はポリオレフィンなどの合成繊維と結合することができる。

代替的には、腰部ベルト２７４は、延伸可能な材料で形成することができるか、又は延伸可能ではない材料で形成することもでき、これは本発明の範囲から外れるものではない。腰部ベルト２７４は、適当なものとしては、少なくとも約６ｍｍ、より適当なものとしては約２０ｍｍから約８０ｍｍの範囲の幅を有する。例として、図７及び８に示される腰部ベルト２７４は、およそ３８ｍｍの幅を有する。

示された実施形態においては、腰部ベルト２７４は、適当なものとしては、着用者の腰部周囲に延びる時、重なる端部部分２７６を定めるような長さを持つ大きさであり、これにより、端部部分はベルトの下側にある部分（例えば、着用者の腰部周囲に延びる部分）と重なる。ベルトの重なる端部部分を下側の部分に取り外し可能に取り付け、着用者の腰部にベルトを固定して使用するために、締結部品２７８は、腰部ベルト２７４の重なる端部部分２７６に取り付けることができる。例えば、図８に示される腰部ベルト２７４は、ベルトの重なる端部部分２７６で、全体的に互いが長さ方向に間隔を持つフック締結具のような、１対の締結部品２７８を有する。フック締結具は、接着剤、熱又は超音波接着、又は他の適当な取り付け技術によって、腰部ベルト２７４に取り付けることができる。

腰部ベルト２７４材料は、フック締結具の取り外し可能な取り付けのために、適当なループ材料を含むことができる。２つより多い締結部品２７８は、腰部ベルト２７４の重なる端部部分２７６に取り付けることができるか、又は単一締結部品が、腰部ベルトに固定されて、腰部ベルトの重なる端部部分の全体又は部分に沿って、縦方向に延びることができると理解される。適当なループ材料を形成する腰部ベルト２７４材料に代わって、１又はそれ以上の相補的締結部品（図示されず）は、腰部ベルトの下側にある部分に取り付けることができ、腰部ベルトの重なる端部部分２７６上で、締結部品２７８に取り外し可能に取り付けることができると理解される。このような実施形態においては、腰部ベルト２７４に取り付けられた締結部品は、吸収性衣類に適しているとして前述された、あらゆる締結部品を含むことができる。腰部ベルト２７４の重なる端部部分２７６は、本発明の範囲から外れることなく、ベルトの下側にある部分に永久的に取り付けることができることが、更に理解される。

衣類シェル２２２は、実質的には、図１−３の衣類シェル２２と類似しており、それぞれの側縁部２４８、２５０で互いに取り付けられた、全体をそれぞれが２２６及び２２８で示される前及び後パネル組立体を含み、衣類シェルの三次元形態を形成する。図７及び８に示された実施形態においては、前及び後パネル組立体２２６、２２８の側縁部２４８、２５０は、衣類シェル２２２の前及び後腰部端部２５６、２２８から衣類シェルの腰部端部及び脚部開口２４０の中間位置まで（例えば示された実施形態においては、腰部端部と脚部開口との間の約半分）、全体的に互いが永久的に取り付けられる。前及び後パネル組立体２２６、２２８の側縁部２４８、２５０は、適当なものとしては、例えば、永久的取り付けの底部から衣類シェル２２２の脚部開口２４０まで、図２の締結部品５２、５４の構成と類似した適当な締結部品２５２、２５４によって、互いが取り外し可能に取り付けられる。このように、本実施形態の吸収性衣類１０の側面シーム１９は、側面シームの低い部分だけに沿って、取り外し可能に取り付けられると考えられる。

代替的には、衣類シェル２２２の前及び後パネル組立体２２６、２２８は、図２に示された、前述したのと同一の方法で、実質的には取り付けることができる。前及び後パネル組立体２２６、２２８は代わりに、側縁部２４８、２５０の全体の長さに沿って、互いが永久的に取り付けることができるか、又は側縁部の長さ全体に沿って、互いが取り外し可能に取り付けることができると理解される。衣類シェル２２２の前及び後パネル組立体２２６、２２８は、側縁部２４８、２５０の長さの部分だけに沿って、互いが永久的に又は取り外し可能に取り付けることができ、更にそうでなければ本発明の範囲から外れることなく、側縁部の残りの部分に沿っては、何も取り付けられないと考えられる。示された実施形態においては、前及び後パネル組立体２２６、２２８は更に、適当な締結部品６０、６２によって、衣類シェル２２２の股部領域２３８で、互いが取り外し可能に取り付けられる。しかしながら、衣類シェル２２２の前及び後パネル組立体２２６、２２８は、股部領域２３８で互いが永久的に取り付けることができるか、又は衣類シェルの股部領域は、すべて省略することができる（衣類シェルが、スカートを模倣しようとする場合など）ことが理解される。

図面、特に図１２及び１３を参照すると、本発明の一実施形態による吸収性衣類が、参照番号１０で、その全体を示されている。この実施形態においては、吸収性組立体７２４は、衣類シェル７２２に永久的に取り付けることができ、吸収性衣類全体は使い棄てである。吸収性衣類１０は、着用者の腰部に着用された形態であり、一般的には、全体を７１２で示される前腰部領域、全体を７１４で示される後腰部領域、及び全体を７１５で示される股部領域を有する。前及び後腰部領域７１２、７１４は、それぞれ側面領域７１６、７１８を有し、側面シーム７１９に沿って互いに取り付けられる。ここで用いられる、「シーム」という用語は、２つの部品が重なるか、又はそうでなければ互いが突き当たる部分に沿った領域を意味し、互いに取り付けられるか或いは取り付けられないものとすることもできる。

図１２及び１３を特に参照すると、衣類シェル７２２は、全体を７２６で示される、横方向両側の側縁部７４８を有する前パネル組立体及び図１２に全体を７２８で示される、横方向両側の側縁部７５０を有する後パネル組立体を含む。更にこの後詳細に示されるように、衣類シェル７２２の前及び後パネル組立体７２６、７２８の側縁部７４８、７５０は、互いに取り付けられて、吸収性衣類１０の側面シーム７１９を広く定め、更に着用中に衣類シェルの三次元形態を形成する。

図１２に示されるような三次元形態においては、衣類シェル７２２は、吸収性衣類１０の前腰部領域７１２を少なくとも部分的に定める前腰部領域７３２、吸収性衣類の後腰部領域７１４を少なくとも部分的に定める後腰部領域７３４、及び衣類シェルの腰部開口７３６を全体的に定め、それぞれが７５６及び７５８で示される前及び後腰部端部を有する。示された実施形態においては、衣類シェル７２２は、１対のショーツに似せて形成され、衣類シェルの前腰部領域７３２と後腰部領域７３４との間に縦方向に延び、更に相互結合する股部領域７３８を更に有する。衣類シェル７２２の股部領域７３８は、吸収性衣類１０の股部領域７１５を少なくとも部分的に定め、更に部分的に衣類シェルの脚部開口７４０を定める（ここでは、吸収性衣類の外側脚部開口として広く意味する）。しかしながら、衣類シェル７２２の股部領域７３８は、省略することができ（吸収性衣類１０の股部領域７１５は、ここに後で述べるように、吸収性組立体７２４によってのみ定められる。）、この場合は衣類シェルは、本発明の範囲から外れることなく、スカートに似せるように意図される。（衣類シェルの１つだけの脚部開口７４０が、着用者の両方の脚部を受け入れるように形成される。）

衣類シェル７２２の前パネル組立体７２６は１対のパネル部材７４２を含み、特定の実施形態においては、超音波接着、圧力接着、熱接着、接着剤接着、縫い合わせ又は他の従来の取り付け技術などによって、衣類シェルの前腰部領域７３２から股部領域７３８まで縦方向に延びる中央シーム７４４に沿って、互いに永久的に取り付けられる。後パネル組立体７２８は、前パネル組立体７２６のパネル部材７４２と類似した方法で、衣類シェル７２２の後腰部領域７３４から股部領域７３８まで縦方向に延びる中央シーム（図示されず）に沿って、互いが永久的に取り付けられるように形成された１対のパネル部材７４６を含む。しかしながら、前及び後パネル組立体７２６、７２８各々は、本発明の範囲から外れることなく、単一のパネル部材（例えば、一体した構成で）で形成することができることが理解される。代替的には、衣類シェル７２２の１つの側面上の前及び後パネル部材７４２、７４６は、その股部領域７３８で一体に形成することができ、脚部開口ではパネル部材のどんな取り付けも必要ではない。

衣類シェル７２２の前及び後パネル組立体７２６、７２８のパネル部材７４２、７４６は、あらゆる適当な使い棄て材料で、より適当なものとしては、全体的に布のような手触りを与える材料で形成することができる。衣類シェルは、一回の使用の後使い棄て可能であることを意図していることが望ましい。例として、パネル部材７４２、７４６は、天然及び／又は合成材料から形成することができ、これらに制限されるものではないが、スパンボンド、メルトブローン、スパンボンドフィルム積層体、ボンデッドカーデッドウエブ、スパンレース、水素交絡、及びニードルパンチされた布などの不織成物を含む、あらゆる適当な方法で形成することができる。パネル部材７４２、７４６は、適当なものとしては、液体透過性であるが、本発明の範囲から外れることなく、パネル部材は、液体不透過性とすることができると考えられる。

衣類シェル７２２の側面シーム７１９で、前及び後パネル組立体７２６、７２８の側縁部７４８、７５０の間の重なりの量は（広くは、吸収性衣類１０の前及び後腰部領域７１２、７１４の側部領域７１６、７１８の重なり）、適当なものとしては、約０．１インチ（２．５ミリメートル（ｍｍ））から約２５．４ｍｍ（１インチ）の範囲、より適当なものとしては、約１３（ｍｍ）（０．５インチ）から約５ｍｍ（０．２インチ）の範囲とする。前及び後パネル組立体７２６、７２８は、「ラップ」シーム方式、又は「端片」或いは「フィン」シーム方式で、側面シーム７１９に重なることができることを留意するべきである。

吸収性衣類１０の外観を改善し、並びに着用者の腰部への吸収性衣類の適合性を増進するために、弾性部材７６４（例えば、腰バンド弾性材）が、全体的にそれぞれの腰部端部７５６、７５８で、前及び後パネル組立体７２６、７２８と作動的に結合することができる。望ましくは、図１２及び１３に最もよく見られるように、弾性部材７６４は、衣類シェル７２２の前腰部端部７５６と作動的に結合することができる。同様に、別の弾性部材７６４は、後腰部端部７５８に作動的に結合することができる。弾性部材７６４は、延伸された状態の時に、衣類シェル７２２に作動的に取り付けることができ、収縮した時に、弾性部材は、前及び後腰部端部７５６、７５８で衣類シェルをギャザー寄せし、ギャザー寄せされた外観を形成して、着用者の腰部に吸収性衣類の弾性的適合性を与え、シェル腰部バンド８１１を形成する。弾性部材７６４は、外側に向く表面又は前及び後腰部端部７５６、７５８の身体側表面のいずれかに結合することができる。

最も望ましくは、吸収性組立体７２４全体は、「使い棄て」であり、ここに述べられた吸収性組立体２４と同一の材料から形成される。このように、吸収性組立体７２４を形成するための様々な材料及び方法は、図３及び３Ａに示されているような、吸収性組立体２４のものと同じものである。更に、吸収性組立体７２４が形成される材料は、延伸可能とすることができる。

衣類シェル７２２から取り外され、平坦な形態に置かれた吸収性組立体７２４が図１４及び１４Ａに示されている。吸収性組立体７２４は、長方形の形状で示されており、縦方向軸７７０、及び横方向、すなわち横向き軸７７２を有する。吸収性組立体７２４は、砂時計型、Ｔ字型、Ｉ字型又は本発明から外れることない他の適当な形状などの長方形以外の形状とすることができると理解される。更に、吸収性組立体７２４は、サポーターのように形成することができる。吸収性組立体７２４は、外カバー７７４、外カバーと重なる関係の身体側ライナー７７６、外カバーと身体側ライナーとの間に置かれる外側吸収性本体７７８、及び吸収性組立体の側縁部７８２までライナー上の身体排出物の横方向き流れを妨げるように形成された、１対の横方向に間隔を持つ収容フラップ７８０を含む。吸収性組立体７２４は、更に前ベルト部材７８９及び後ベルト部材７９１を含む。

吸収性衣類１０の各々のベルト部材７８９、７９１は、図１２及び１３に見られるように、内側腰部バンド８０１を形成することにより、吸収性衣類１０内に吸収性組立体７２４の適合性を高めるために使用される。より特定的には、互いに、更にここで述べたように吸収性組立体に取り付けられると、ベルト部材７８９、７９１は、吸収性組立体の腰部端部７９６、７９８に沿って、張力を付与することとなる。これは、吸収性衣類１０が着用者によって着用されると、吸収性組立体７２４の覆う範囲を最大にするように機能する。図１７に見られるように、腰部ベルトは、本発明の範囲から外れることなく、一体に結合することができ、左ベルト部材８０５及び右ベルト部材８０７を形成することが更に認識される。最も望ましいものとしては、ベルト部材７８９、７９１又は代替的ベルト部材８０５、８０７のいずれかにより与えられる張力は、衣類シェル７２２の腰部弾性材７６４により与えられる張力より大きい。このように、シェル腰部バンド８１１は、内側腰部バンド８０１より大きい張力を有することが望ましい。内側腰部バンド８０１は、シェル腰部バンド８１１と同一平面にある必要はなく、かつシェル腰部バンドと正確に整列されている必要もない。

ベルト部材７８９、７９１（又は８０５、８０７）は、適当なものとしては、延伸可能であり、最も適当なものとしては弾性材が最も望ましい。腰部ベルト材料は、同じ材料から形成することができ、ここで述べた腰部ベルト２７４と同じ特性を示す。各々のベルト部材７８９、７９１は、適当なものとしては、少なくとも約６ｍｍの幅を、より適当なものとしては、約２０ｍｍから約８０ｍｍの範囲の幅を有する。例として、図１２−１７に示されているベルト部材７８９、７９１は、およそ３８ｍｍの幅を有する。

各々のベルト部材７８９、７９１の端部部分８１０は、縫い合わせ、接着剤、又は熱、或いは圧力或いは超音波接着、又は他の適当な取り付け技術より、吸収性組立体７２４に取り付けられる。適当なものとしては、各々の端部部分８１０は、約３から１２ｍｍが、又は使用中に内側腰部バンド８０１の延伸に耐性があるように、十分な剪断力を与えるのに必要な長さが、吸収性組立体のそれぞれの腰部端部７９６、７９８に重なる。

図１４Ａにおいては、内側腰部バンド８０１が、どのように形成されるかを述べるために、ベルト部材７８９、７９１はそれぞれが、腰部ベルト７８９ａ、ｂ及び７９１ａ、ｂと示されている。特に、ベルト部材端部縁８１４ａは、互いが永久的に取り付けられて、ベルト部材７８９ａ及び７９１ａに結合することができる。同様に、ベルト部材端部縁８１４ｂは、互いが永久的に取り付けられて、腰部ベルト７８９ｂ及び７９１ｂに結合することができる。それぞれの端部縁８１４は、「ラップ」シーム方式で、或いは「端片」又は「フィン」シーム方式で重なることができる。それぞれの端部縁８１４の取り付けは、縫い合わせ又は接着剤、熱、圧力或いは超音波接着、又は他の適当な取り付け技術によって形成することができる。

更に図１４Ａに示されるように、補強パネル８１２は、吸収性組立体７２４の外カバー７７４に取り付けることができ、腰部端部７９６、７９８を補強及び／又は各々のベルト部材７８９、７９１の取り付けられた端部部分８１０を覆うことができる。望ましくは、各々の補強パネル８１２は、スパンボンド、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド、ＢＣＷ、及び同様のものなどの長方形片の不織材料とし、端部部分８１０を腰部端部７９６、７９８に取り付ける前に、吸収性組立体のそれぞれの腰部端部７９６、７９８に取り付ける。ベルト部材７８９、７９１は、補強パネル８１２と、対応する吸収性組立体腰部端部７９６、７９８の間に挟まれることが望ましい。

外カバー７７４は、実質的には、図３及び３Ａの外カバー７４と類似しており、少なくとも１つの層が液体不透過性である多層積層体構造を含む。例えば、図１４及び１４Ａを参照すると、外カバー７７４は、液体透過性外側層７８４及び液体不透過性内側層７８６を含むことができ、これらは適当なものとしては、積層体接着剤、超音波接着、圧力接着、熱接着、又は同様のものにより互いが結合する。外カバー７７４の内側層７８６は、液体及び蒸気の両方に不透過性とすることができるか、或いは液体不透過性及び蒸気透過性とすることができる。内側層７８６は、薄い可塑性フィルムから製造することができるが、他の可撓性液体不透過性材料も使用することができる。内側層７８６のために、ここに述べられたような、適当な薄い可塑性フィルムを使用することができる。

代替的には、外カバー７７４は、液体不透過性材料の単一層を含むことができる。前述したように、液体不透過性材料は、使い棄て吸収性物品の内側から蒸気を逃がすことは可能であるが、外カバー７７４を通して液体を通過させることは妨げる。例えば外カバー７７４は、マイクロポーラスポリマーフィルム、又は望ましい程度の液体不透過性を与えるように被膜されるか又はそうでなければ処理された不織布で形成することができる。外カバー７４に対してここに述べられたような、適当なマイクロポーラスフィルムを使用することができる。

液体透過性身体側ライナー７７６は、外カバー７７４及び吸収性本体７７８に重なるように示されており、外カバー７７４の寸法と同じ寸法とすることができるが、必ずしもではない。身体側ライナー７７６は、しなやかで、柔軟な感触を持ち、更に着用者の肌に刺激を与えないことが望ましい。更に、身体側ライナー７７６は、吸収性本体７７８より親水性ではなく、着用者に比較的乾燥した表面を与え、ライナーを通して液体が容易に挿通することを可能とさせる。代替的には、身体側ライナー７７６は、一層親水性とすることができるか、又は本質的には吸収性本体７７８と同じ程度に湿分に対して親和性を有することができ、着用者に比較的湿潤した表面を与え、湿潤している感覚を増加させる。この湿潤感覚は、訓練方法としては有益なものとすることができる。親水性／疎水性特性は、身体側ライナー７７６及び吸収性本体７７８の長さ、幅及び深さにわたって変化することができる。身体側ライナー７７６は、ここで述べた身体側ライナー１４８を製造するために使用されるのと同じウエブ材料から製造することができる。

吸収性本体７７８（図１４）は、外カバー７７４と身体側ライナー７７６の間に位置し、接着剤、超音波接着、圧力接着、熱接着、又は同様のものなどのあらゆる適当な手段によって互いが結合することができる。吸収性本体１５０に関して上記しているように、吸収性本体７７８は、吸収性本体７８に対して述べられたようなあらゆる構造とすることができる。

収容フラップ７８０は、吸収性組立体７２４の側面縁７８２にほぼ近接して位置することができ、図１４に示されるように、吸収性組立体７２４の全体の長さに沿って又は吸収性組立体の長さの部分にだけ沿って、縦方向に延びることができる。フラップ弾性部材７８８（図１４）は、弾性部材をフラップに接着するなどの、当業者によく知られている適当な方法で、収容フラップ７８０と作動的に結合することができ、その間、フラップが、弾性部材により縦方向にギャザー寄せされた形態に付勢されるように、弾性部材は延伸した状態にある。弾性化された収容フラップ７８０は、部分的に取り付けられていない末端縁（図示されず）で、ライナー７７６に取り付けられないように定められ、着用中に、吸収性組立体７２４の少なくとも股部領域７９０において、直立した形態を呈し、着用者の身体に対して、シール（例えば、弾性的適合）を形成する。収容フラップ７８０に対する適当な構成及び配列は、上記したように一般的に当業者によく知られている。しかしながら、収容フラップ７８０は、本発明の範囲から外れることなく、省略することができると理解される。

着用者の吸収性衣類１０の適合性を増進するために、かつ身体排出物の漏れを更に妨げるために、吸収性組立体は、当業者に知られているような、脚部弾性部材７９４（図１４）を有する。脚部弾性部材７９４は、外カバー７７４及び／又は身体側ライナー７７６の作動的に結合することができ、吸収性組立体７２４の股部領域７９０を全体的に通して、両側の側面縁７８２に近接して縦方向に延びることができる。各々の脚部弾性部材７９４は、特定の実施形態においては、前末端点８００及び後末端点８０２を有し、該末端点は脚部弾性部材により形成された弾性ギャザー寄せの縦方向端部を表わす。

吸収性衣類１０の適合性を更に増進するために、吸収性組立体７２４は、前及び後腰部領域７３２及び７３４で、衣類シェルに作動的に取り付けられる。横方向軸７７２（図１４参照）の方向において、吸収性組立体の端部幅８２０全体を、互いがギャザー寄せ又は凝集するのを妨げるために、作動的取り付けが特定の領域においてのみ成される。望ましくは、腰部端部７９６は、前取り付け領域８２２で、予め設計された作動的取り付け領域を有し、かつ腰部端部７９８は、後取り付け領域８２４で、予め設計された作動的取り付け領域を有する。図１４に見られるように、各々の取り付け領域８２２、８２４は、透視図に示しているような長方形形状を有する。しかしながら、該形状は、本発明の範囲から外れることなく、砂時計型、楕円型、Ｉ字型、又はあらゆる他の適当な形状などの、長方形以外の形状とすることができる。

各々の取り付け領域８２２、８２４の幅８２６は、吸収性衣類１０が着用される時、吸収性組立体７２４が、衣類シェル７２２内に十分に固定された状態にあるが、吸収性組立体腰部端部７９６、７９８が着用者の腰部にわたって十分に広げられて、排出物の漏れを防ぐことを可能にさせる。「十分に固定された」は、使用中に、吸収性組立体７２４が、取り付け領域８２２、８２４の位置で、衣類シェル７２２に永久的に取り付けられたままであることを意味する。吸収性組立体７２４の縦方向軸は、着用された時、衣類シェル腰部端部７５６、７５８にほぼ垂直であることが望ましい。適当なものとしては、取り付け領域８２２、８２４は、吸収性組立体幅８２０の約１パーセントから約７０パーセントである領域幅８２６を有することが望ましい。より適当なものとしては、取り付け領域８２２、８２４は、吸収性組立体幅８２０の約５パーセントから約６０パーセントである領域幅８２６を有することが望ましい。更により適当なものとしては、取り付け領域８２２、８２４は、吸収性組立体幅８２０の約２０パーセントから約５０パーセントである領域幅８２６を有することが望ましい。しかしながら、取り付け領域８２２、８２４は、吸収性組立体幅８２０の約１パーセントから約９５パーセントの範囲の領域幅８２６を有することができる。

取り付け領域８２２、８２４により定められた領域内では、弾性部材が延伸した状態にある時、腰部端部７９６、７９８は、シェル腰部弾性部材７６４を外カバー７７４及び／又は身体側ライナー７７６に取り付けるなどにより、吸収性組立体７２４にそれぞれ作動的に結合される。収縮した時は、弾性部材７６４は、取り付け領域８２２、８２４で、吸収性組立体をギャザー寄せする。示した実施形態においては、腰部端部７９６、７９８は、取り付け領域８２２、８２４それぞれで、吸収性組立体７２４に作動的に結合される。最も望ましくは、図１２及び１３に示されるように、前腰部ベルト７８９、後腰部ベルト７９１、及び腰部弾性部材７６４の吸収性組立体７２４への作動的な取り付けの組み合わせが、実質的には着用者の腰部全体に対して吸収性衣類１０の弾性的適合性を付与する。更に、内側腰部バンド８０１（前腰部ベルト７８９、後腰部ベルト７９１、及び腰部端部７９６、７９８の組み合わせ）は、衣類シェル７２２の腰部弾性材７６４より大きい張力を付与することが最も望ましい。

吸収性組立体７２４は、吸収性本体７７８と互いに向き合う表面に沿って、最初に液体を受け取り、一時的に貯蔵及び／又は移動するように設計された他の材料又は部品を組み込むことができ、これにより吸収性組立体の吸収容量を最大にすることができる。例えば、１つの適当な付加的部品は、典型的には、サージ層（図示されず）と言われる。上記したように、様々な織成布及び不織布が、サージ層を形成するために使用することができる。

図１６に示されるような吸収性組立体の代替的実施形態においては、単一腰部ベルト８３０が、図１２−１５に示されている実施形態のベルト部材７８９、７９１に代わるものである。このように、単一腰部ベルト８３０は、内側腰部バンド８０１である。前の実施形態におけるように、腰部ベルト８３０は、衣類シェル７２２の腰部弾性材７６４より大きい張力を付与することが望ましい。吸収性組立体７２４の腰部端部７９６及び７９８への腰部ベルト８３０の作動的取り付けは、実質的には着用者の腰部全体に対して、吸収性衣類１０の弾性的適合性を付与する。腰部ベルト８３０は、示されているようにライナー７７６又は外カバー７７４（図示されず）のいずれかに作動的に取り付けることができる。

図１６を参照すると、取り付け領域８２２、８２４及び腰部端部７９６、７９８は、弾性部材が延伸した状態の時に、シェル腰部弾性部材７６４を腰部ベルト８３０及び／又は吸収性組立体の外カバー７７４に取り付けることにより、それぞれが作動的に結合される。収縮した時、腰部ベルト８３０と組み合わせた弾性部材７６４は、取り付け領域８２２、８２４で吸収性組立体をギャザー寄せする。しかしながら、この実施形態においては、腰部弾性材７６４は、衣類シェル７２２が取り付け領域８２２、８２４に作動的に取り付けられる場合は省略することができ（図示されず）、取り付け領域で吸収性組立体をギャザー寄せするように、腰部ベルト８３０だけを残す。

図１７に示される衣類１０の代替的実施形態においては、吸収性組立体は、吸収性組立体の幅８２０にわたって、及び取り付け領域８２２、８２４の下及び／又は内側腰部バンド８０１の下に、横方向に延びる応力集中又は切り離し線８５０を有する。切り離し線８５０は、外カバー７７４及びライナー７７６の両方を通して、吸収性組立体７２４に孔形成するか、又は接着、切り取り、刻み目付きロールの付与、又は同様のものなどの、あらゆる他の適当な方法によって形成することができる。切り離し線８５０は、図１−１６及び図１８に示された実施形態に組み込むことができる。衣類１０に切り離し線を有する目的は、着用者が吸収体部分８０９（図１４に見られるように、腰部端部７９６、７９８の間に位置する）を衣類シェル７２２から永久的に切り離すための方法を付与することである。例えば、着用者が吸収性組立体の吸収体部分８０９を汚した場合は、吸収体部分８０９を引き裂き、衣類シェル７２２の着用を続けることができる。このような状況は、朝の早い時間などに、放出が起きた後、着用者が新しい対の下着を取り出すのに不便な場合に起こることがある。

図１８に示される吸収性組立体の代替的実施形態は、各々のベルト部材７８９、７９１（内側バンド）が、縁部８１０で吸収性組立体７２４の側面７８２に取り付けられて、着用者の臀部に対して吸収性衣類１０の密な適合性を付与すること以外は、図１２−１５に示されたものと同じである。代替的には、図１２の実施形態におけるように、ベルト部材７８９及び７９１は、単一の左及び右ベルト部材（図示されず）に代えることができる。図１９に示される吸収性組立体７２４の更に代替的実施形態は、内側腰部バンド８０１の周囲全体に、応力集中又は切り離し線８６０を有し、吸収体部分８０９を衣類シェル７２２から永久的に切り離すために、別の方法を着用者に提供する。この切り離し線８６０は、ミシン目の線、又は接着済み領域、切取り部分、接着剤の少ない領域、予め応力を与えられた又は弱められた部分、及び同様のものなどの他の応力集中装置とすることが望ましい。切り離し線８６０は、図１−１６に示されるどの実施形態にも付与することができる。最も望ましくは、取り付け領域は、切り離し線８６０の上に位置され、このような取り付け領域は、前取り付け領域８２２ａ及び後取り付け領域８２４ａのように表わされる。更に、腰部バンド８３０全体を有する切り離し線８６０の周囲を、図１６の実施形態に付与することが最も望ましい。

フラップ弾性部材７８８、腰部弾性部材７６４、脚部弾性材７７４、ベルト部材７８９、７９１、８０５及び８０７、及び腰部ベルト８３０は、あらゆる適当な弾性材料で形成することができる。当業者によく知られているように、適当な弾性材料の例は、シート、天然ゴムのストランド又はリボン、合成ゴム、又は熱可塑性エラストマー性ポリマーを含む。弾性材料は、弾性収縮力が基体に与えられるように、例えば熱の付与により、延伸させて基体に接着する、ギャザー寄せさせた基体に接着する、又は基体に接着して、次に弾性化又は収縮させることができる。

図１２−１７及び図１９に関連する実施形態に対して、内側腰部バンド８０１は、衣類が着用される時、内側腰部バンド８０１をシェル腰部バンド８１１とある程度同心に維持するために、衣類を着用者の臀部で引っ張りあげることにより、衣類シェル７２２に粘着することができる。更に、衣類１０を着用する時、着用者は、内側腰部バンド８０１及びシェル腰部バンド８１１を通して脚部を入れようとはしない。例えば、図１３に見られるように、単一粘着点８０３は、側面シーム７１９に近位に位置する。更に又は代替的には、２又はそれ以上の粘着点が、側縁部７５０、７４８で又はその近くで、内側腰部バンド８０１をシェル腰部バンド８１１に一時的に取り付けるために使用することができる。粘着点の位置に関係なく、粘着点を形成する接着は、衣類が着用されると、着用者に永久的に破壊される。このような接着を破壊する目的は、吸収性組立体の更なる快適さ及びあまり拘束されないようにするために、吸収性組立体に、衣類シェル７２２が更に独立して機能するようにさせることである。粘着点８０３は、接着剤、圧力又は熱接着又はあらゆる他の適当な方法で形成することができる。

簡潔さのために、図１５、１６、１８及び１９で示された吸収性組立体の様々な実施形態が図式的に示されている。これらの図面に示された吸収性組立体は、収容フラップ、脚部弾性材、外カバー、ライナー、吸収性本体などの様々な特徴を含むことができることを意図している。更に、前及び後取り付け領域の幅８２６は、図１２−１４の実施形態に描かれるように、変化することができる。

様々な変更が、本発明の範囲から外れることなく、上記した構成及び方法に成されることができるが、上記した説明に含まれる事柄及び添付図面に示されたすべての事柄は、説明のものとして解釈され、制限する意味ではないことを意図する。

本発明の要素又はこれらの好ましい実施形態を示す時に、「１つの」、「その」及び「前記」という単語は、１又はそれ以上の要素があることを意味するものである。「含む」、「含まれる」及び「有する」という用語は、包括的であることを意図し、示した要素以外に付加的要素が存在することがあるという意味である。

本発明の一実施形態による吸収性衣類の正面図である。 吸収性衣類の側面シームを締結しない状態の、図１の吸収性衣類の斜視図である。 吸収性衣類の側面シームを締結しない状態の、図１の吸収性衣類の側面立面図である。 締結しないで、延伸され、更に平坦な状態に置かれた吸収性組立体で、吸収性衣類の着用者側の吸収性組立体の表面を示し、かつ下にある特性を示すために部分的に切り取られた状態の、図１の吸収性衣類の吸収性組立体の平面図である。 図４と類似しているが、着用者と反対側の吸収性衣類の吸収体の表面を示した平面図である。 吸収性組立体の代替的実施形態を示した図４ａに類似した平面図である。 吸収性衣類の側面シームを締結させないで、吸収性組立体の１対の側面パネルも、締結されない状態で示した、図５の吸収性組立体に組み込まれた吸収性衣類の第二実施形態の側面立面図である。 本発明の吸収性衣類の第三実施形態の正面図である。 図７の吸収性衣類の組立斜視図である。 本発明の吸収性衣類の第四実施形態の正面図である。 締結していない状態で示された吸収性衣類の側面シームを有する、本発明の吸収性衣類の第五実施形態の斜視図である。 締結していない状態で示された吸収性衣類の側面シームを有する、本発明の吸収性衣類の第六実施形態の斜視図である。 本発明の吸収性衣類の第七実施形態の斜視図である。 衣類シェルの１つの側面が延伸した状態で、かつ内側腰部バンドが延伸していない状態の、図１２の吸収性衣類の斜視図である。 衣類の１つの側面を組み立てていない状態を示した、図１２の吸収性衣類の斜視図である。 部分的に組み立てられず（腰部バンドを分割した）、延伸され、平坦に置かれた状態で、吸収性衣類の着用者側の吸収性組立体の表面を示し、更に下にある特性が見えるように部分を切り取った、図１２の吸収性衣類の吸収性組立体の平面図である。 図４と類似しているが、吸収性衣類の着用者と反対側の吸収体の表面を示した平面図である。 図１４の吸収性組立体の略透視図である。 吸収性衣類の第八実施形態の吸収性組立体の略透視図である。 本発明の吸収性衣類の第九実施形態の透視図である。 吸収性衣類の第十実施形態の吸収性組立体の略透視図である。 吸収性衣類の第十一実施形態の吸収性組立体の略透視図である。

符号の説明

１２ 前腰部領域
１４ 後腰部領域
１５ 股部領域
１６ 側縁部
１９ 側面シーム
２２ 衣類シェル
２４ 吸収性組立体
２６ 前パネル組立体
２８ 後パネル組立体
４２ パネル部材
４６ パネル部材
５２ 締結部品
５４ 締結部品
８０１ 内側腰部バンド
８２２ 取り付け領域
８２４ 取り付け領域
８３０ 腰部ベルト
８５０ 切り離し線

Claims (20)

1. 着用者の腰部周囲に着用するための使い棄て吸収性衣類であって、
   前腰部領域、前記前腰部領域の前腰部端部及び横方向両側の側縁部を有する前パネル組立体と、後腰部領域、前記後腰部領域の後腰部端部及び横方向両側の側縁部を有する後パネル組立体とから成り、弾性部材から形成されると共に両側の前記側縁部の間に延びるように前記前及び後腰部端部に配置されたシェル腰部バンドを更に有し、前記前パネル組立体の両側の側縁部及び前記後パネル組立体の対向する両側の側縁部の間にシームを形成することにより、前記着用者の腰部を囲むように形成された衣類シェルと、
   前記衣類シェル内に置かれ、前記着用者から放出された身体排出物を取り入れて、保持するように形成された吸収性組立体であって、前記衣類シェルの前記前腰部領域と並列する関係の前方腰部領域、前記衣類シェルの前記後腰部領域と対向する関係の後方腰部領域、前記前方腰部領域と前記後方腰部領域との間に縦方向に延びて、これらを相互結合する股部領域、前記衣類シェルの前記前腰部領域に取り付けられた前記吸収性組立体の前方取り付け領域を有する前方腰部端部、及び前記衣類シェルの前記後腰部領域に取り付けられた前記吸収性組立体の後方取り付け領域を有する後方腰部端部とを有する該吸収性組立体とから成り、
   前記吸収性組立体は、その横方向幅を定める横方向両側の外側縁を有し、前記前方取り付け領域及び前記後方取り付け領域は、前記吸収性組立体の前記横方向幅の１パーセントから７０パーセントの前記横方向幅を有することを特徴とする使い棄て吸収性衣類。
2. 前記前方取り付け領域及び前記後方取り付け領域は、各々が前記吸収性組立体の前記横方向幅の２０パーセントから５０パーセントの前記横方向幅を有することを特徴とする請求項１に記載の使い棄て吸収性衣類。
3. 前記吸収性組立体は、１対の縦方向収容フラップを更に含み、前記前方及び後方取り付け領域各々は、前記両縦方向収容フラップの間に位置することを特徴とする請求項１に記載の使い棄て吸収性衣類。
4. 前記吸収性組立体は、第一ベルト及び第二ベルト弾性部材を更に含み、前記第一及び第二ベルト弾性部材各々は、前記吸収性組立体の横方向両側の各々の外側縁の間に延びて、内側腰部バンドを形成することを特徴とする請求項１に記載の使い棄て吸収性衣類。
5. 前記内側腰部バンドは、前記シェル腰部バンドに対して実質的には同心の位置に置かれて、前記着用者の腰部に対して、前記吸収性組立体の弾性的適合性を付与することを特徴とする請求項４に記載の使い棄て吸収性衣類。
6. 前記内側腰部バンドは、前記側縁部の周囲に位置する１又はそれ以上の粘着点で、前記シェル腰部バンドに粘着されて、前記衣類が前記着用者に着用される時、前記シェル腰部バンドと実質的には同心の関係を維持することを特徴とする請求項５に記載の使い棄て吸収性衣類。
7. 前記吸収性衣類は、少なくとも１つの外側脚部開口と、前記少なくとも１つの外側脚部開口とは別に構成され、前記衣類シェル内に配置された１対の内側脚部開口を有し、前記吸収性組立体は、前記吸収性衣類の前記内側脚部開口を少なくとも部分的に定め、前記衣類シェルは、前記吸収性衣類の前記少なくとも１つの外側脚部開口を定めることを特徴とする請求項１に記載の使い棄て吸収性衣類。
8. 前記吸収性組立体は、前記吸収性衣類の前記内側脚部開口で、前記着用者の脚部に対して前記吸収性組立体の弾性的適合性を付与するように形成され、前記衣類シェルは、前記吸収性衣類の前記少なくとも１つの外側脚部開口で、前記着用者の脚部周囲に、全体的に緩く垂れ下がるように形成されることを特徴とする請求項７に記載の使い棄て吸収性衣類。
9. 前記内側腰部バンドの弾性張力は、前記シェル腰部バンドの弾性張力より大きいことを特徴とする請求項４に記載の使い棄て吸収性衣類。
10. 前記衣類シェルは、ボクサーショーツの形態を有することを特徴とする請求項９に記載の使い棄て吸収性衣類。
11. 前記衣類シェルは、パンツ、スコート、スカート及び水泳用トランクスから成るグループから選択された形態を有することを特徴とする請求項９に記載の使い棄て吸収性衣類。
12. 前記吸収性組立体の取り付け領域の下方に位置する切り離し線を更に含み、前記吸収性組立体は、前記切り離し線で前記衣類シェルから永久的に切り離すことができることを特徴とする請求項１に記載の使い棄て吸収性衣類。
13. 前記吸収性組立体は、前記着用者と接触する関係にされる前記吸収性組立体の前記内側表面を定める液体透過性ライナー、前記ライナーと全体的に対向する関係で、前記吸収性組立体の前記外側表面を定める外カバー、及び前記ライナーと前記外カバーの間に位置される使い棄て吸収性本体を含むことを特徴とする請求項１に記載の使い棄て吸収性衣類。
14. 前記吸収性組立体の前記外カバーは液体不透過性で、前記衣類シェルは液体透過性であることを特徴とする請求項１３に記載の使い棄て吸収性衣類。
15. 着用者の腰部周りで個人用に着用するための使い棄て吸収性衣類であって、
    前記着用者の腰部を囲むように形成され、前腰部領域と、前記前腰部領域の前腰部端部と、後腰部領域と、前記後腰部領域の後腰部端部とを有し、吸収性組立体が、全体的に内部に位置する衣類シェルと、
    少なくとも前記衣類シェルの前腰部端部及び前記衣類シェルの後腰部端部にそれぞれ作動的に取り付けられた弾性部材を含むシェル腰部バンドと、
    前記衣類シェル内に位置し、前記着用者より放出された身体排出物を取り入れて、保持するように形成され、前記衣類シェルの前記前腰部領域と並列する関係の前方腰部領域、前記衣類シェルの前記後腰部領域と並列する関係の後方腰部領域、前記前方腰部領域と前記後方腰部領域の間に縦方向に延び、かつ相互結合する股部領域、前記前方腰部領域に位置し前方取り付け領域を有する前方腰部端部、及び前記後方腰部領域に位置し後方取り付け領域を有する後方腰部端部を有する吸収性組立体と、
    前記着用者の腰部周囲の前記吸収性組立体を支持し、前記吸収性組立体の前記前方腰部端部及び前記後方腰部端部に取り付けられて該前方及び後方腰部端部と共に前記着用者の腰部周囲を囲うようにされると共に弾性部材で形成された内側腰部バンドとを含み、
    前記吸収性組立体は、その横方向幅を定める横方向両側の外側縁を有し、前記前方取り付け領域及び前記後方取り付け領域は、前記吸収性組立体の横方向幅の５パーセントから６０パーセントの横方向幅をもって、それぞれ前記衣類シェルの前腰部領域及び後腰部領域に取り付けられ、更に前記シェル腰部バンドは、前記前方及び後方取り付け領域で、前記内側腰部バンドに永久的に更に作動的に取り付けられることを特徴とする使い棄て吸収性衣類。
16. 前記内側腰部バンドの弾性張力は、前記シェル腰部バンドの弾性張力より大きいことを特徴とする請求項１５の使い棄て吸収性衣類。
17. 前記衣類シェルは、ボクサーショーツの形態を有することを特徴とする請求項１５に記載の使い棄て吸収性衣類。
18. 前記吸収性組立体の取り付け領域の下方に位置する切り離し線を更に含み、前記吸収性組立体は、前記切り離し線で前記衣類シェルから永久的に切り離すことができることを特徴とする請求項１７に記載の使い棄て吸収性衣類。
19. 着用者の腰部周りで個人用に着用するための使い棄て吸収性衣類であって、
    前記着用者の腰部を囲むように形成され、前腰部領域と、前記前腰部領域の前腰部端部と、後腰部領域と、前記後腰部領域の後腰部端部とを有し、吸収性組立体が、全体的にその内部に位置する衣類シェルと、
    少なくとも前記衣類シェルの前腰部端部及び前記衣類シェルの後腰部端部にそれぞれ作動的に取り付けられた弾性部材を含むシェル腰部バンドと、
    前記衣類シェル内に位置し、前記着用者より放出された身体排出物を取り入れて、保持するように形成され、前記衣類シェルの前記前腰部領域と並列する関係の前方腰部領域、前記衣類シェルの前記後腰部領域と並列する関係の後方腰部領域、前記前方腰部領域と前記後方腰部領域の間に縦方向に延び、かつ相互結合する股部領域、前記前方腰部領域に位置し前方取り付け領域を有する前方腰部端部、及び前記後方腰部領域に位置し後方取り付け領域を有する後方腰部端部を有する吸収性組立体と、
    前記着用者の胴部周囲に前記吸収性組立体を支持するための弾性部材で形成された内側バンドとを含み、
    前記吸収性組立体は、その横方向幅を画定する横方向両側の外側縁を有し、前記前方取り付け領域及び前記後方取り付け領域各々は、前記吸収性組立体の横方向幅の１パーセントから９５パーセントの横方向幅を有し、
    前記内側バンドは、前記吸収性組立体の前記横方向両側の外側縁に取り付けられて前記前方及び後方腰部端部と共に前記着用者の腰部周囲を囲うようにされ、
    前記シェル腰部バンドは、前記前方及び後方取り付け領域で、前記吸収性組立体に永久的に及び作動的に取り付けられ、
    前記吸収性衣類は、前記衣類シェル内に位置する、少なくとも１つの外側脚部開口及び前記少なくとも１つの脚部開口から切り離された１対の内側脚部開口を有し、前記吸収性組立体は、少なくとも部分的に前記吸収性衣類の前記内側脚部開口を画定し、前記衣類シェルは、前記吸収性衣類の前記少なくとも１つの外側脚部開口を画定し、前記吸収性組立体は、前記吸収性衣類の前記内側脚部開口で、前記着用者の脚部に対して、前記吸収性組立体の弾性適合を付与するように形成され、前記衣類シェルは、前記吸収性衣類の前記少なくとも１つの外側脚部開口で、前記着用者の脚部周囲に、全体的に垂れ下がるように形成されることを特徴とする吸収性衣類。
20. 前記内側バンドは、前記着用者の臀部を囲むように、前記シェル腰部バンドの下に置かれて、前記着用者の臀部に対して、前記吸収性組立体の弾性的適合性を付与することを特徴とする請求項１９に記載の使い棄て吸収性衣類。

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