JP2016083301A - 使い捨て衣類及び吸収体 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿等の漏れが生じにくく、かつ外観が向上した使い捨て衣類及び吸収体を提供する。
【解決手段】本発明の使い捨て衣類1は、着用者Pの胴回りに装着される胴部装着部30と、前記胴部装着部30の前部から後部へ、前記着用者Pの股下を通って延びる領域の少なくとも一部分に配置される排泄物吸収用の吸収性コア13を、弾性力により身体側に押圧可能な弾性部材17,17a,171,172と、前記胴部装着部30及び前記弾性部材17,17a,171,172の外側に配置され上部に胴部開口部21及び下部に脚部開口部22が形成された外装体20と、を備えること、を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨て衣類及び吸収体に関するものである。
従来、排泄物吸収用の使い捨て衣類として、例えば使い捨ておむつ等がある。これらの使い捨ておむつは、脚周りに、漏れを防止するためのサイドギャザーが形成されているものが多い(特許文献1参照)。
特開2014−193210公報
しかし、従来の使い捨ておむつは、吸収体(吸収コア)が身体に密着されていないため、吸収体と身体との間に隙間が生じる。このような隙間があると、例えば就寝時において、使い捨ておむつを装着していても、身体が仰向けの状態で尿等が放出されたときに、尿等の放出スピードのほうが吸収体の吸収スピードより速い場合や、尿等が吸収体まで到達せずに腹部にたれる場合がある。
吸収体によって吸収されなかった尿等は、身体を伝って、使い捨ておむつのサイドギャザーに達する。サイドギャザーは、不織布等で形成されており、それ自体が吸収性を有するものではない。このため、流れる尿等を防ぎきれず、外部への尿等の漏れが生じる。身体が横向きの状態においても、同様である。
また、従来の使い捨ておむつにおいて、尿等が吸収されると、吸収された個所が膨れ、そこだけ盛り上がる。そうすると、外観的にも尿等が排出された後であることが一目瞭然で、着用者が好む状況ではない。
本発明の課題は、尿等の漏れが生じにくく、かつ外観が向上した使い捨て衣類及び吸収体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
請求項1に記載の発明は、着用者(P)の胴回りに装着される胴部装着部(30)と、前記胴部装着部(30)の前部から後部へ、前記着用者(P)の股下を通って延びる領域の少なくとも一部分に配置される排泄物吸収用の吸収性コア(13)を、弾性力により身体側に押圧可能な弾性部材(17,17a,171,172)と、前記胴部装着部(30)及び前記弾性部材(17,17a,171,172)の外側に配置され上部に胴部開口部(21)及び下部に脚部開口部(22)が形成された外装体(20)と、を備えること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記弾性部材(17a)は、前記胴部装着部(30)の前部と後部との間を架け渡され、前記前部から前記後部へ延びる方向に伸縮可能な弾性シート(17,171,172)に含まれていること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記弾性シート(17)は、前記胴部装着部(30)の前記前部に一端(F1)が接合された前部シート(171)と、前記胴部装着部(30)の前記後部に一端(G1)が接合された後部シート(172)と、を含み、前記弾性部材(17a)は、前記前部シート(171)及び前記後部シート(172)の少なくとも一方に含まれ、前記前部シート(171)の他端(F2)と前記後部シート(172)の他端(G2)とは互いに着脱可能で、前記前部シート(171)の他端(F2)と前記後部シート(172)の他端(G2)とが互いに着接された状態で、前記弾性部材(17,17a,171,172)が前記吸収性コア(13)を含む吸収体(10)を弾性力により身体側に押圧可能となること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記胴部装着部(30)の前記前部に一端(F1)が接合された前部シート(171)と、前記胴部装着部(30)の前記後部に一端(G1)が接合された後部シート(172)と、を備え、前記弾性部材(17a)は、前記前部シート(171)及び前記後部シート(172)の少なくとも一方に含まれ、前記吸収性コア(13)を含む吸収体(10)は、前記前部シート(171)の他端(F2)と前記後部シートの他端(G2)の間に着脱可能で、前記吸収体(10)が、前記前部シート(171)の他端(F2)と前記後部シート(172)の他端(G2)の間に保持された状態で、前記弾性部材(17,17a,171,172)が前記吸収体(10)を弾性力により身体側に押圧可能となること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記弾性部材(17,17a,171,172)の上方に配置され、前端(H)又は後端(I)の少なくとも一方が、前記胴部装着部(30)に取り付けられている内側シート(18)を備えること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記吸収性コア(13)を含む吸収体(10)を有し、前記吸収体(10)の前端(A)又は後端(B)の少なくとも一方は、前記胴部装着部(30)に取り付けられていること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記吸収性コア(13)を含む吸収体(10)を備え、前記弾性部材(17,17a,171,172)は、前記吸収性コア(13)の前記身体側と反対側に配置されていること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記外装体(20)はトランクス型であること、特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、前記外装体(22)は、前身頃(23)と、後身頃(24)と、前記前身頃(23)及び前記後身頃(24)と別体のマチ部を有し、前記前身頃(23)の面積と、前記マチ部(25)及び前記後身頃(24)を合わせた面積とが異なること、特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記胴部装着部(30)又は外装体(20)は、吸収性を有する部材(26d)を備えること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記胴部装着部(30)は、弾性を有すること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか1項に記載の使い捨て衣類(1)であって、前記胴部装着部(30)は、紐状部材によって前記胴部開口部(21)の大きさの調節が可能となっていること、を特徴とする使い捨て衣類(1)である。
請求項13に記載の発明は、トップシート(11)と、バックシート(12)と、前記トップシート(11)と前記バックシート(12)との間に配置された吸収性コア(13)と、を備える排泄物吸収用の吸収体(10)であって、前記吸収体(10)は、着用者(P)の前部から後部へ股下を通って延びる領域の少なくとも一部分に配置され、前記前部から前記後部へ延びる方向に伸縮可能な弾性部材(17a)を有し、前記弾性部材(17a)の弾性力により、前記吸収性コア(13)を身体側に押圧すること、を特徴とする吸収体(10)である。
なお、上記構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、尿等の漏れが生じにくく、かつ外観が向上した使い捨て衣類及び吸収体を提供することができる。
着用者により装着された状態の使い捨て衣類の外観図である。 使い捨て衣類の断面図である。 (a)〜(e)は第1弾性部と第2弾性部との接合方法の変形例を示した図である。 第2弾性部の断面図である。 (a)〜(p)は、弾性シートのバリエーションを示した図である。 (a)〜(h)は胴部装着部への弾性シートの取り付け方のバリエーションを示した図である。 (a),(b),(c)は接合部における部材間の重なり状態を示す。 吸収体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。 第1実施形態の使い捨て衣類の作用について説明する図である。 第1実施形態に対する比較形態の使い捨て衣類を示した図である。 第2実施形態の使い捨て衣類を示した図であり、(a)は吸収体が取り付けられていない状態、(b)は吸収体が取り付けられた状態、(c)は変形形態である。 (a)は第1実施形態、(b)は第3実施形態、(c)は第4実施形態を示した図である。 (a)は第5実施形態、(b)は第6実施形態、(c)は第7実施形態を示した図である。 (a)、(b)は第8実施形態を示した図であり、(c)は第9実施形態を示した図である。 第10実施形態の使い捨て衣類を説明する図である。 吸収体の断面図であり、(a)は、第10実施形態の吸収体の断面図であり、(b)、(c)、(d)は変形形態である。 本実施形態の第11実施形態を示した図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態である使い捨て衣類について説明する。
なお、本明細書において「使い捨て衣類」とは、布帛などの複雑な縫製を施した縫製品以外の、不織布等の素材等を用いて簡易に製造した衣類であり、1回の使用で廃棄するものに限らず、短期間の使用や数回の洗濯に耐えうるものも含む。
本明細書の使い捨て衣類の装着対象年齢は限定されず、大人でも、子供でもよい。また性別も限定されず、男女のいずれでもよい。さらには人間に限らず、犬や猫等のペット用であってもよい。
本明細書の使い捨て衣類は、尿を吸収する目的だけでなく、他のあらゆる排泄物、女性用の経血吸収目的のものであってもよい。
なお、本明細書において「吸収」とは、尿等の吸収に限らず、女性用の経血、汗等のあらゆる液体の吸収や、他の排泄物の吸収を含む。
図1は、着用者Pにより装着された状態の使い捨て衣類1の外観図である。図2は使い捨て衣類1の断面図である。
なお、本明細書においては、図1で示すように、着用者Pが使い捨て衣類1を装着して起立した状態における上下となる方向を、使い捨て衣類1の説明において上下方向として説明する。
また、着用者Pが使い捨て衣類1を装着して起立した状態における左右となる方向を、使い捨て衣類1の説明において横方向として説明する。
さらに、着用者Pが使い捨て衣類1を装着した状態での前後方向(図2参照)を、使い捨て衣類1の説明において前後方向として説明する。
図1及び図2に示すように、使い捨て衣類1は、外装体20と、胴部装着部30と、胴部装着部30の前部と後部との間に架け渡された弾性シート17と、を備える。弾性シート17の内側(上側、着用者側、肌当接側)には吸収体10が配置される。
(外装体)
外装体20は、図示するように、1つの胴部開口部21と、2つの脚部開口部22とを備えるトランクス型である。
ただし、これに限定されない。例えば、他の通常の下着のような形状であってもよい。一例として、女性用に両サイドが図1よりも短くカットされた形状(すなわち、両サイドが、上に上がった形状)でもよい。さらに女性用として、本実施形態より細身の形状であってもよい。さらには下着に限定されず、半ズボンや七分丈のズボン等の軽装用衣類の形状でもよく、1つの胴部開口部と1つの脚部開口部とを備えるスカート型であってもよい。
外装体20は、一例として、前身頃23と、後身頃24と、それらの身頃と一体または別体のマチ部25とを有する。なお、外装体20は、マチ部25を有さない構成であってもよい。
なお、前身頃23の面積と、マチ部25及び後身頃24を合わせた面積と、は異なる。このため、外装体20は立体縫製が可能となる。
前身頃23と後身頃24とは、側部において接合され、また前身頃23と後身頃24とは股下部でマチ部25を介して接合されている。このマチ部25によって外装体20は立体的に製造されている。
なお、接合方法は、例えばホットメルト、縫合、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
外装体20は、側部に開口部29を有してもよい。開口部29は、面ファスナー、ボタン、シール等その他公知の方法で開閉可能であってもよい。また、開口部29ではなく、側部に切れ込みやスリットを設けてもよい。
外装体20の材料は、これに限定されないが、紙や不織布の単層構造であってもよい。また、紙、不織布、紙又は不織布に高分子を含めたもの、及び、紙や不織布の間に高分子を挟んだもののうちの、1以上を含む多層構造でもよい。
外装体20の表面には、図1に一例として示すように印刷が施されている。本実施形態によると、表面に紙を使用した場合は、不織布と比べて鮮明な模様を印刷することができ、美観を有する模様を外装体20表面に付けることにより、着用者Pの使い捨て衣類1の装着に対する抵抗感をより低減することができる。
印刷面上は、例えば、ニス引き加工を行ったり、バインダーを加えたりすることにより、色落ち防止処理がなされていることが好ましい。バインダーとしては、PVA,CMC,EVA,アクリル,ラッカー等公知の材料があげられる。また、色落ち防止処理がなされているインクを使用することもできる。
(胴部装着部)
胴部装着部30は、着用者の胴部周りに装着される部分であり、外装体20の上部側に配置された第1弾性部26と、第1弾性部26よりも下部に配置された第2弾性部27とを備える。
胴部装着部30は、図1に示すように円環状で、本実施形態において、着用者Pの臀部を半分以上覆う長さである。ただし、これに限定されず、臀部の上部半分以下であってもよい。
(外装体と胴部装着部との接合方法)
図2に一例として示すように、外装体20の上端は、胴部開口部21において内側に折り曲げられて折曲部20Bを構成している。そして、外装体20の外側部20Aと折曲部20Bとの間に胴部装着部30の第1弾性部26が配置されている。
この第1弾性部26を伸長した状態で、外側部20Aと第1弾性部26と折曲部20Bとを接合部28において接合し、張力を緩めると、外装体20を着用者Pの腰回りに抑えるウエストギャザーが形成される。
なお、図において接合部28は縫合により接合されている形態で記載しているが、外側部20Aと第1弾性部26と折曲部20Bとの接合方法も、その他、例えばホットメルト、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
また、本実施形態で外装体20と胴部装着部30とを固定する形態について説明したが、これに限定されず、外装体20は胴部装着部30に対して着脱可能でもよい。
第1弾性部26の部分を、弾性が弱い部材にし、又は弾性を有さない部材にしてもよい。その場合、外装体20の外側部20Aと折曲部20Bとの間に紐を通し、その紐で胴部開口部21の大きさを調節して、胴部装着部30を胴部に固定する構造であってもよい。
(胴部装着部における第1弾性部と第2弾性部の接合方法)
本実施形態で第1弾性部26は、折曲部20Bより幅が広く、折曲部20Bの下方より延出している。そして、この延出部26cに、第1弾性部26と別体の第2弾性部27が接合されている。すなわち、第2弾性部27は、上部領域が外装体20に対して、第1弾性部26を介して間接的に接合されている(取り付けられている)。
第1弾性部26に対する第2弾性部27の接合方法は、例えばホットメルト、縫合、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
その取り付けられた部分よりも下部は、好ましくは、上述の取り付けられた部分よりも下部と、外装体20とが非接触状態、すなわち、例えばホットメルト、縫合、ヒートシール、超音波による接合、糊付等による接合が全面において行われていない状態である。この場合、着用者Pに装着されていない状態では第2弾性部27と外装体20の間に隙間が生じうる。
しかし、これに限定されない。例えば、第2弾性部27と外装体20とは、点接触、線接触、断続的接触状態であってもよい。
第2弾性部27は、図1に示すように円環状で、本実施形態において、着用者Pの臀部を半分以上覆う長さである。ただし、これに限定されず、臀部の上部半分以下であってもよい。
また、第2弾性部27は、全体に弾性を有していなくてもよく、一部でもよい。例えば、幅方向に一部、弾性を有していない部分があってもよい。
また、周方向の一部、例えば後述の吸収体10を取り付ける領域に弾性を有していない部分があってもよい。
本実施形態で第1弾性部26と第2弾性部27とは別体であるので、互いに異なる太さのゴムを用いてもよく、異なる弾性力のゴムを用いてもよく、用途によって強さを変えてもよい。
第2弾性部27は、外装体20の側部に設けられた開口部29より手を入れて下端部を上方に折り返し可能である。
このように第2弾性部27の長さを調整することで、第2弾性部27のフィット感の調整が可能である。例えば、夜の場合は、第2弾性部27をおりかえさずに長いままにすることで吸収体10と着用者Pとの密着性を高めて尿等の漏れを防止し、昼の場合は第2弾性部27を折り返して短くし、動きやすくすることができる。
第1弾性部26と第2弾性部27とは、上記の構造に限定されない。図3は変形例を挙げたものである。
例えば、図3(a)に示すように、折曲部20Bに第2弾性部27を取り付けてもよい。
図3(b)に示すように、第1弾性部26と第2弾性部27とを一体にしてもよい。この場合の一体にする方法は限定されず、外側の不織布が一枚でなくてもよく、第1弾性部26と第2弾性部27とを別途製造してつなぎあわせたものであってもよい。
図3(c)に示すように、外側部20Aと折曲部20Bとの接合部28の近傍に第2弾性部27を接合してもよい。
図3(d)に示すように、第1弾性部26の外周を外装体20と別体の第2外装体20Cで覆い、それの第2外装体20Cで覆われた第1弾性部26を外装体20の上部に取り付け、第2外装体20Cの下端に第2弾性部27を接合してもよい。
図3(e)に示すように、外装体20は折り返さずに、第1弾性部26を外装体20の上部に取り付け、第2弾性部27を第1弾性部26の下部に取り付けてもよい。
(胴部装着部を第1弾性部と第2弾性部27とが二部材であることの効果)
(1)胴部装着部30を、第1弾性部26と第2弾性部27との二部材ではなく、一部材で製造する場合、個々の体形に合わせて、ゴムの太さ、ピッチ寸法、本数を部分的に調整するには限界があり、体型にあった装着感を着用者に与えことには難しかった。
しかし、胴部装着部30を第1弾性部26と第2弾性部27との二部材で製造する場合、一部材で製造する場合と比べて、部分的に弾性を異ならせることが容易となる。
これにより、着用者Pの体型に合わせた、より自然な装着感を有する胴部装着部30を提供することが可能となる。
(2)第1弾性部26と第2弾性部27とが二部材の場合、互いに厚みを変えることも容易である。その場合、第1弾性部26と第2弾性部27とで、保温性、通気性を変えることができる為、体温調整が可能となる。
(3)さらに、第1弾性部26と第2弾性部27とで、肌触り感に配慮して異なる素材を選ぶことも可能となる。
(4)使い捨て衣類1における第1弾性部26を含む部分と、第2弾性部27を含む部分とで異なる製造場所で製造したものを、合わせて製造することも可能となる。
(5)使い捨て衣類1の使用により、汚れた部位が発生した場合、第1弾性部26と第2弾性部27との接合部28で分断し、汚れた部位のみ廃棄することも可能となる。
(外装体等の素材)
上記説明した、外装体20、胴部装着部30(第1弾性部26及び第2弾性部27)の素材に、吸収性を有する部材である吸収材を含めてもよい。一例として第2弾性部27について説明する。図4は、第2弾性部27の断面図である。
図示するように第2弾性部27は、吸収材26dを備える。すなわち、2枚の不織布26aの間に弾性部材26bだけでなく吸収材26dも配置されている。
この変形例によると、第2弾性部27が吸収材26dを含むため、吸収材26dを含まない場合と比べて水分の吸収性が向上する。
このように第2弾性部27の水分の吸収性が向上するので、着用者が寝返りを打つなどして体位を変更した場合において吸収体から尿等の漏れが生じた場合であっても第2弾性部27によって水分が吸収されるので、不快感が低減される。
なお、第2弾性部27に限定されず、外装体、第1弾性部26においても同様に、吸収材を含めてもよい。
吸収材としては、吸収性の材料であれば紙、粉砕パルプ、吸収性の高い不織布、高分子等、その他公知の材料のいずれの材料であってもよい。
また、第1弾性部26に吸収材を含めると、厚みが増加することにより、第1弾性部26が収縮したときの皺が粗くなり、通気性が向上する。
(弾性シートの材料)
弾性シート17は、長さ方向に伸縮可能なシート部材である。長さ方向とは、胴部装着部30の前部から後部へ、着用者Pの股下を通って延びる方向である。
長さ方向に伸縮可能なシート部材は、例えば不織布、透湿性のフィルム、紙等のシート部材に紐状のゴム17aを接合したものであってもよく、それ自体が弾性を有するゴム、ウレタン、シリコンシート、ストッキングのような素材、ニット等であってもよい。
図5は、弾性シート17のバリエーションを示した図である。図5では、概ね、弾性シート17の全体に弾性が付与されているものについて説明するが、これに限らず、弾性シート17の一部分に弾性が付与されているものであってもよい。
(a)の弾性シート17においてゴム17aは、弾性シート17の長手方向に均等に接合されている。
(b)の弾性シート17は、中央部において弾性を有さず、長手方向の前後の端部に弾性部材が接合されている。
(c)の弾性シート17において、弾性の強いゴム17a1が側部に配置され、それ以外の部分にはゴム17a1よりも弾性が弱いゴム17a2が配置されている。
この場合、側部のゴム17a1の弾性が強いので、身体側への密着性が高くなり、尿等の横漏れの防止効果が高くもなる。一方、側部以外は身体側への密着性が側部に比べて低いので圧迫感がない。
(d)の弾性シート17は、弾性の強いゴム17a1が中央部に配置され、それ例外の部分にはゴム17a1よりも弾性の弱いゴム17a2が配置されている。
この場合、中央部のゴム17a1の弾性が強いので、臀部のくぼみにフィットし、装着性がよい。
(e)の弾性シート17は、(c)と(e)とを組み合わせたものである。弾性シート17の前部は、(c)のように弾性の強いゴム17a1が側部に配置され、それ以外の部分にはゴム17a1よりも弾性が弱いゴム17a2が配置されている。弾性シート17の後部は、(e)のように弾性の強いゴム17a1が中央部に配置され、それ例外の部分にはゴム17a1よりも弾性の弱いゴム17a12が配置されている。
この場合、前部は、側部のゴム17a1の弾性が強いので、身体側への密着性が高くなり、尿等の横漏れの防止効果が高くもなり、側部以外は身体側への密着性が側部に比べて低いので圧迫感がない。一方、後部は、中央部のゴム17a1の弾性が強いので、臀部のくぼみにフィットし、装着性がよい。
(f)の弾性シート17は、ゴム17aが両側部に湾曲して配置されている。
(g)の弾性シート17は、側部においてゴム17aが密集して配置され(隣接するゴム17aの間隔が狭い)、内側のゴム17aは、隣接するゴム17a間の間隔が広い。この場合も(c)と同様の効果が得られる。
(h)の弾性シート17は、ゴム17aが長さ方向に連続しておらず、断続的に設けられている。
(i)の弾性シート17は、ゴム17aが長さ方向に連続して接合されておらず、断続的に接合されている。
(j)の弾性シート17は、ゴム17が前後に、湾曲して配置されている。
(k)の弾性シート17は、ゴム17aが直線状ではなく、波打つように配置されている。
(l)の弾性シート17は、ゴム17aが長手方向と短手方向に配置されており、交差している。
(m)の弾性シート17は、ゴム17aが斜めに交差して設けられている。
(n)の弾性シート17は、(f)と(k)とを組み合わせたもので、中央部は波状のゴム17aが長手方向に配置され、側部に湾曲したゴム17aが配置されている。
本実施形態は、これらの形態に限定されず、上記(a)から(n)の組み合わせでもよい。また、ゴム17aの強弱は、ゴム17aの太さ、張りの強弱、ピッチの狭い広い、連続して接合するか断続的に接合するか、等によって調整可能である。
図5(o)は弾性シート17の形状のバリエーションを示した図である。本実施形態の弾性シート17は、矩形であるが、これに限らず、(o)のように両端が広い形状でもよい。この形の弾性シート17を胴部装着部30に取り付けると、(p)のようなおむつ型になる。
(弾性シートの胴部装着部への取り付け方)
図2に戻り、弾性シート17の長手方向の一端領域は、本実施形態において胴部装着部30の、半分より上部の前側に接合されている。また、長手方向の他端領域は、胴部装着部30の後側における半分より上部に接合されている。すなわち、弾性シート17は、胴部装着部30の中央より上の部分より前後に渡って架け渡されている。なお、ここで一端領域及び他端領域とは、必ずしも端部を含まなくてもよく、端部から離間した領域であってもよい。
本実施形態では、胴部装着部30に弾性シート17を取り付ける際、胴部装着部30を伸長させない状態で弾性シート17を接合してもよく、また、胴部装着部30を伸長させた状態で弾性シート17を接合してもよい。
このように、胴部装着部30に対して弾性シート17の長手方向の一端領域と長手方向の他端領域が固定されることにより、弾性シート17は図1及び図2に示すように外装体20の内側に湾曲して保持される。
弾性シート17の略中央部の湾曲した下端は、使い捨て衣類1が着用者Pに装着されたときに、股部によって延ばされる。すなわち、非装着状態では、弾性シート17の湾曲した下端は、装着時よりも上に位置する。
本実施形態では、図1及び2に示すように、弾性シート17上に吸収体10が配置される。したがって、着用されたときに、弾性シート17が伸び、その収縮力によって、吸収体10は身体側に押圧される。
また、弾性シート17は、その接合された部分より下部において、胴部装着部30に対して非取付状態である。なお、非取付状態とは、例えばホットメルト、縫合、ヒートシール、超音波による接着、糊付等されていない状態であり、着用者Pに装着されていない状態では胴部装着部30と弾性シート17との間に隙間が生じうる。このように、弾性シート17は、胴部装着部30と非接合なので、胴部装着部30に対して例えば横方向に移動可能である。
なお、弾性シート17は、胴部装着部30に対して着脱可能でもよく、その場合、面ファスナーや粘着力の弱い接着テープ等により取り付けられる。
弾性シート17の胴部装着部30への取り付け方は限定されない。
図6は取り付け方のバリエーションを示した図である。
図6(a)は本実施形態で、弾性シート17の長手方向の一端が胴部装着部30の半分より上部の接合部C1で接合されている。
この場合、着用者Pが使い捨て衣類1を装着すると、弾性シート17の胴部装着部30でと重なっている部分が、着用者Pに対し胴部装着部30によって押さえられるので、弾性シート17の安定性が向上する。
接合部C1における胴部装着部30と弾性シート17との重なり状態を図7(a)に示す。図示するように、弾性シート17の外側の面が、胴部装着部30の内側の面に接合されている。
図6(b)は、弾性シート17の長手方向の一端が胴部装着部30の中央部の接合部C2で接合されている。
この場合も、着用者Pが使い捨て衣類1を装着すると、弾性シート17の胴部装着部30でと重なっている部分が、図6(a)よりは少ない部分であるが、胴部装着部30によって押さえられるので、弾性シート17の安定性が向上する。
また図6(a)と比べて弾性シート17が短くてよいので、図6(a)と比べて製造コストを安価にすることができる。
接合部C2における胴部装着部30と弾性シート17との重なり状態は図6(a)と同様に図7(a)である。
図6(c)は、弾性シート17の長手方向の一端が胴部装着部30の下部の接合部C3で接合されている。
この場合、図6(a)や図6(b)と比べて弾性シート17の長さが短くてよいので、図6(a)や図6(b)と比べて製造コストを安価にすることができる。
図6(c)の場合、図7(b)または図7(c)に示すような接合が可能である。図7(c)の場合、弾性シート17及び胴部装着部30の内側の面が重なるようにして接合すると、弾性シート17及び胴部装着部30の接合された接合端部19が外側に突出して肌に当たらないので好ましい。
図6(d)は、胴部装着部30が前部において切断され、不織布等の矩形部材30Aがその切断された一端と他端との間に配置されている。
胴部装着部30の一端と矩形部材30Aの一辺とが接合部D1で接合され、胴部装着部30の他端と矩形部材30Bの他辺とが接合部E1で接合されている。弾性シート17の一端は、矩形部材30Bの下端と接合部C4で接合されている。この場合、図7(b)または図7(c)に示すような接合が可能である。
図6(e)は、弾性シート17の端部が山形に切断されている。そして、胴部装着部30の接合箇所は、その端部の山形形状に合わせて切り取られている。
胴部装着部30の切り取られた部分の一辺と、弾性シート17の山形部分の一辺が接合部D2で接合され、胴部装着部30の切り取られた部分の他辺と、弾性シート17の山形部分の他辺が接合部E2で接合されている。この場合も図7(b)または図7(c)に示すような接合が可能である。また、接合部において、弾性シート17の長手方向の伸縮及び胴部装着部30の横方向の伸縮が確保される。
図6(f)は、胴部装着部30が前部及び後部において切断され、その切断された部分の間に、弾性シート17が配置されている。
そして、胴部装着部30の一端と弾性シート17の側辺の一方とが接合部D3で接合され、胴部装着部30の他端と弾性シート17の側辺の他方とが接合部E3で接合されている。この場合も、接合方法は、図7(b)又は(c)等が可能である。
図6(g)は、図6(e)の変形形態であり、接合箇所は山形でなく、湾曲していてもよい。胴部装着部30の一端と弾性シート17の側辺の一方とが接合部D4で接合され、胴部装着部30の他端と弾性シート17の側辺の他方とが接合部E4で接合されている。この場合も、接合方法は、図7(b)又は(c)等が可能である。
図6(h)も、図6(e)の変形形態であり、接合箇所は山形でなく、湾曲していてもよい。胴部装着部30の一端と弾性シート17の側辺の一方とが接合部D5で接合され、胴部装着部30の他端と弾性シート17の側辺の他方とが接合部E5で接合されている。この場合も、接合方法は、図7(b)又は(c)等が可能である。
図6において、胴部装着部30の前部と後部とに弾性シート17が同じように接合されている形態を図示したがこれに限定されず、たとえば前端が(a)で後端が(h)等、前端と後端とが異なる方法で接合されていてもよい。
(吸収体)
図8は、吸収体10を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。
図示するように、吸収体10は細長の略矩形部材で、トップシート11と、バックシート12と、トップシート11とバックシート12との間に配置される吸収性コア13と、を備える。だだし、吸収体10の形状は矩形に限らず、くびれ形状、楕円形状、その他の公知の吸収体のいずれの形状であってもよい。また、吸収体10の構成も、上記に限らず、公知のいずれの構成であってもよい。
トップシート11は、液体を透過する材料で製造されている。バックシート12は、液体を透過しない材料で製造され、通気性を有するのが好ましい。
吸収性コア13は、粉状または粒状の高分子吸収ポリマーを含有し、液体を吸収可能な材料で製造されている。ただしこれに限定されず、吸収性の材料であれば紙、粉砕パルプ、吸収性の高い不織布、高分子等、その他公知の材料のいずれの材料であってもよく、
またはそれらを組み合わせたものでもよい。なお、吸収性コア13は、紙素材等からなるティッシュ13a等でくるまれている。
トップシート11とバックシート12とは、吸収性コア13よりも面積が大きい。吸収性コア13は、トップシート11とバックシート12との間に挟み込まれ、接着されて固定されている。
なお、接着方法は、例えばホットメルト、縫合、ヒートシール、超音波による接着、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
トップシート11とバックシート12とにおける吸収性コア13が内部に挟持されていない外周部は、互いに重なり合い、外周部の長手方向に沿った部分は内側に折曲されて折り部14が形成されている。
折り部14の縁部には、ゴム部材15が取り付けられている。そして、折り部14は吸収体10の長手方向の前後端部において、トップシート11の表面に接着されている。
接着方法は、例えばホットメルト、縫合、ヒートシール、超音波による接着、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
一方、折り部14の長手方向の中央部は、トップシート11の表面に接着されていない。このため、吸収体10が図1及び2に示すようにU字型に曲げられたときに、ゴム部材15の収縮力によって折り部14の中央部は起立して、サイドギャザーを構成する。このサイドギャザーによって、尿等の横漏れが防止される。
吸収体10のバックシート12の裏面には、例えば、面ファスナーや粘着テープが取り付けられており、弾性シート17の肌側の面に貼着される等して弾性シート17に取り付けられる。すなわち、本実施形態で吸収体10は弾性シート17に対して着脱可能である。このように吸収体10が着脱可能な場合、吸収体10が尿等を吸収した場合に吸収体10だけを交換すればよいので経済的である。
ただし、これに限定されず、吸収体10を弾性シート17に対して固定してもよい。
吸収体10の弾性シート17への取り付けは、全面でないほうが好ましい。例えば、図2に示すように、吸収体10の一端Aと他端Bとの2か所でもよく、またA又はBのいずれか一方でもよい。さらに、AやBといった吸収体10の端部でなくとも、端部から所定距離離れた部分でもいい。
また、取り付け領域の形状は、点状でもよく、吸収体10の短手方向のライン状でもよく、それ以外であってもよい。上述の着脱可能な貼着や、固定の領域の形状は、長さ方向に短いほうが、弾性シート17の伸縮に影響を与えない。
なお、吸収体は長方形に限らない。瓢箪型でもよい。
(効果)
(1)図9は、本実施形態の使い捨て衣類1の作用について説明する図である。図示するように、弾性シート17上に吸収体10を配置した状態で、着用者Pが使い捨て衣類1を装着する。そうすると、弾性シート17が伸長され、弾性シート17の収縮する力によって、吸収体10は身体に向かう方向に押圧される。
この、身体方向に向かう押圧力によって、吸収体10は身体に密着される。
これに対して、従来の紙おむつ等の場合、吸収体が身体に密着されていない。この場合、例えば就寝時において、おむつ等を装着していても、以下のような問題がある。
身体が仰向けの状態で尿等が放出されると、尿等の放出スピードのほうが吸収体の吸収スピードより速いために吸収できない尿等が発生する。
その際、吸収できない尿等は、身体等を伝って、おむつ(吸収体)のサイドギャザーに達する。
サイドギャザーは、不織布等で形成されており、それ自体が吸収性を有するものではないため、流れる尿等を防ぎきれず、外部に尿等の漏れが生じる。
また、身体が横向きの状態においても、同様である。
しかし、本実施形態によると、上述のように、吸収体10が身体に密着しているので、身体と吸収体との間に隙間がない。尿等が直接かけられた部分において尿等がかかる速度が吸収速度よりも速くて吸収が間に合わなかった尿等があっても、身体と吸収体との間に隙間がないので、身体を伝わって流れることがなく、直接かかった部分の周囲の吸収体に吸収される。したがって、漏れが防止される。
(2)本実施形態の使い捨て衣類1は、図9に示すように、装着した際に弾性シート17が吸収体10の全体を覆う。
従来、例えば弾性シート17のように吸収体10の全体が押圧されていないと、吸収体が尿等を吸収したときに、尿等がかかった部分だけ膨れる。そうすると吸収された個所が膨れ、外観的にも尿等の排出後であることが一目瞭然で、着用者が好む状況ではない。
しかし、本実施形態の場合、弾性シート17が吸収体10の全体を押さえている。そうすると、吸収体10に吸収された尿等は、直接尿等がかかった部分だけでなくその周りにも広がりやすく、吸収体10内で尿等は従来よりも広い面積で吸収できる。ゆえに、一部分だけが膨らむ現象が従来より緩和され、外観性が向上する。
さらに、弾性シート17がない場合、尿等によって吸収体10の一部が膨れると、重力により下に垂れ下がるが、本実施形態によると、弾性シート17で吸収体10を下から押し上げているので、吸収体10が垂れ下がる程度が緩和される。したがって、外観性が向上する。
(3)本実施形態の使い捨て衣類1は、図9に示すように、装着した際に胴部装着部30が、弾性シート17の上から着用者Pの腰部から臀部に至る部分を覆うので、安定感やフィット感に優れる。
(4)本実施形態では、外側に外装体20を備えるので、外観が通常の衣類と同様である。したがって、使い捨ておむつを装着しただけの状態と比べると、違和感がない。すなわち、本実施形態の使い捨て衣類1は、紙おむつ等と比べて、フィット感のみならず外観も優れている。
(5)本実施形態は、外装体20もトランクスタイプであるので脚周りがゆったりしている。例えば、ブリーフタイプではなく、トランクスタイプをもともと好む着用者の場合、おむつ等を装着した場合、脚周りが圧迫感されると感じる場合がある。しかし、本実施形態では、脚周りがゆったりしているのでこのような圧迫感を感じない。
(6)外装体20は、図1に示すように、側部に開口部29を有しているので、そこから手を入れて胴部装着部30(第2弾性部27)を折り返すことができ、胴部装着部30の長さを調整することができる。
すなわち、昼の場合、動きやすいように第2弾性部27を折り返して短くしておく。一方、夜の場合、第2弾性部27を折り返さずに長くしておくことで、吸収体10をしっかりと押さえることができ、吸収体10を着用者Pに密着させて、尿等の漏れを防止することができる。
(7)ウエストギャザーに、直接、吸収体が取り付けられる比較形態に対する効果
(7−1)図10は、本実施形態に対する比較形態の使い捨て衣類100を示した図である。比較形態は、本実施形態における第2弾性部27を備えない構造であり、胴部開口部121に吸収体10Aが直接取り付けられている。
この比較形態によると、腰のゴム部分に、吸収体10Aが取り付けられている。このような使い捨て衣類は、紙おむつが尿等を吸収すると、紙おむつが重くなり、腰のゴム部分に重力がかかる。この重力により使い捨て衣類が下にずれ落ちることを防止するため、ウエストギャザーは通常の下着と比べて締め付け強い。
しかし、本実施形態によると、吸収体10は、ウエストギャザーに取り付けられておらず、第2弾性部27に取り付けられている。また、第2弾性部27によって吸収体10の接合部よりも下も押さえているので、重みが加わっても、重力が分散される。
すなわち、ウエストギャザーに大きな重力が加わらないため、ウエストギャザーの締め付けを強くする必要がなく、通常の下着の程度の締め付けでよいので、装着感がよい。
(7−2)また、比較形態によると、吸収体10Aがウエストギャザーから股下までと上下に長いので、就寝中などにおいて横方向にずれやすい。吸収体10Aが装着中にずれると、尿漏れ等の心配がある。
しかし、本実施形態によると、吸収体10の上下の長さが、ウエストギャザーから第2弾性部27に取り付けられている位置までの分だけ短くなり、さらに、第2弾性部27によって押さえられているので、吸収体10の横方向のずれが低減される。
したがって、装着者が寝返りを打つなどして体位を変更した場合においても、尿漏れ等が生じにくくなるので使い捨て衣類1の交換頻度を少なくすることができる。
(第2実施形態)
図11は本発明の第2実施形態の使い捨て衣類1Aを示した図である。図11(a)は吸収体10が取り付けられていない状態、(b)は吸収体10が取り付けられた状態を示す。(c)は変形形態である。
図示するように、第2実施形態は、第1実施形態と異なり、弾性シート17が、第1シート部材171と第2シート部材172との2つの部分で構成されている。
第1シート部材171の一端F1は、胴部装着部30の前部に接合され、他端は、吸収体10が取り付けられていない状態では自由端F2となっている。
第2シート部材172の一端G1は、胴部装着部30の後部に接合され、他端は、第1シート部材171と同様に吸収体10が取り付けられていない状態では自由端G2となっている。
第1シート部材171と第2シート部材172の少なくとも一方の材料は、上述の弾性シート17と同様に、長さ方向に伸縮可能なシート部材である。長さ方向とは、胴部装着部の前部から後部へ、着用者の股下を通って延びる方向である。
伸縮可能なシート部材は、例えば不織布、透湿性のフィルム、紙等のシート部材に紐状のゴム17aを接合したものであってもよく、それ自体が弾性を有するゴム、ウレタン、シリコンシート、ストッキングのような素材、ニット等であってもよい。
さらに、伸縮可能なシート部材は、シート部材の全体に弾性が付与されているものに限らず、シート部材の一部分に弾性が付与されているものも含む。
また、弾性の付与の形態も第1実施形態の弾性シート17と同様に図5に示すような形態が可能である。
第1シート部材171と第2シート部材172の胴部装着部30への接合方法は、縫合、ホットメルト、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
さらに、第1シート部材171と第2シート部材172の胴部装着部30への取り付け方も限定されず、第1実施形態の図6に示すバリエーションが可能である。また、第1シート部材171と第2シート部材172は、胴部装着部30に固定されていなくても良く、着脱可能でもよい。
第1シート部材171と第2シート部材172の自由端F2,G2は、互いに着脱可能で、図11(b)に示すように重ね合わせて接着された状態で、吸収体10を身体側に配置可能で、この状態で弾性力により吸収体10を身体側に押圧可能となる。
本実施形態によると、第1実施形態の効果に加えてさらに以下の効果を有する。
第1シート部材171と第2シート部材172の自由端F2,G2の重なり長さを調節することにより、弾性シート17の長さを調節することができる。これにより、痩せた着用者から太った着用者まで、体形に合わせて弾性シート17の長さを調節することができる。
図11(c)は第2実施形態の変形形態である。変形形態が第1実施形態の弾性シート17と異なる点は、シート部材171の一端F1は胴部装着部30の前部(または後部)に接合され、他端は、吸収体10が取り付けられていない状態では自由端F2となっている。
この形態においても、第1実施形態の効果に加えてさらに以下の効果を有する。
弾性シート17の自由端F2と胴部装着部30との重なり長さを調節することにより、弾性シート17の長さを調節することができる。これにより、痩せた着用者から太った着用者まで、体形に合わせて弾性シート17の長さを調節することができる。
(第3、第4実施形態)
図12は、第3実施形態及び第4実施形態を説明する図であり、(a)は比較のために第1実施形態を示し、(b)は第3実施形態、(c)は第4実施形態である。
第1実施形態で吸収体10は、弾性シート17の肌側の面の中央部に取り付けられている。
この場合、上述したように、吸収体10の弾性シート17への取り付けは、全面でないほうが好ましい。例えば、図示するように、吸収体10の一端Aと他端Bとの2か所でもよく、またA又はBのいずれか一方でもよい。さらに、吸収体10の端部でなくとも、AやBのような端部から所定距離離れた部分でもいい。また、取り付け部分の形状は点形状でもよく、吸収体10の短手方向のライン状であってもよく、それ以外であってもよい。なお、弾性シート17の胴部装着部30への取り付け個所は図中符号FとGで示す。
(b)に示すように第3実施形態では、吸収体10の一方の端部(他端B)が、胴部装着部30まで延びて、胴部装着部30に直接接合される。
なお、吸収体10の端部の胴部装着部30への接合方法も、縫合、ホットメルト、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。また、固定されていなくてもよく、着脱可能でもよい。また、弾性シート17の胴部装着部30への取り付け個所は図中符号CとDで示す。
この場合も、吸収体10の弾性シート17への取り付けは、全面でないほうが好ましい。例えば、吸収体10の他端Bは胴部装着部30に接合されているので、吸収体10のそれ以外の箇所は弾性シート17に取り付けられていなくてもよく、また、図示する吸収体10の一端Aが弾性シート17に取り付けられていてもよい。また、取り付けられている場合、一端Aでなくとも吸収体10のその他の部分でもいい。また、取り付け形状は点形状でもよく、吸収体10の短手方向のライン状であってもよく、それ以外であってもよい。
(c)に示すように第4実施形態では、吸収体10の両端が、胴部装着部30まで延びて、胴部装着部30に直接接合される。
この場合も、吸収体10と弾性シート17とは接合されていない。
(第5、第6、第7実施形態)
図13(a)は、本発明の第5実施形態、図13(b)は、本発明の第6実施形態、図13(c)は本発明の第7実施形態を説明する図である。第5実施形態、第6実施形態及び第7実施形態が第1実施形態と異なる点は、弾性シート17よりも上方(身体側)に、内側シート18を備える点である。内側シート18とは、紙、不織布、フィルムからなるシート部材である。内側シート18は、本実施形態においては非伸縮性又は弾性シート17と比べて伸縮性の弱いシートである。ただし、これに限らず、弾性シート17と同等又はそれ以上に伸縮可能なシートであってもよい。
図13(a)に示すように第5実施形態では、内側シート18の両端は胴部装着部30に接合されている。
接合方法は、接合方法は、縫合、ホットメルト、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。また、固定されていなくてもよく、着脱可能でもよい。
図13(b)の第6実施形態において内側シート18は、一端のみ胴部装着部30に接合されている。
図13(c)の第7実施形態において内側シート18は、(b)と同様に一端のみ胴部装着部30に接合され、さらに吸収体10の一端も胴部装着部30に接合されている。
第5、第6、第7実施形態によると、吸収体10は内側シート18に取り付けられる。
本実施形態によると、内側シート18が、非伸縮性の場合や伸縮性が弾性シート17に比べて弱い場合、弾性シート17に比べて皺がよらない。このため、着用者自身が吸収体10を内側シート18に取り付ける場合であっても、また、製造工程において吸収体10が内側シート18に取り付ける場合であっても、吸収体10を弾性シート17に取り付けることができるので、取り付けが容易である。
これに対して、内側シート18の弾性が上述の場合よりも強い場合、吸収体10を弾性シート17に取り付ける場合、内側シート18を広げること等が必要になる。
さらに、弾性シート17に吸収体10が直接取り付けられていないため、吸収体10の存在が弾性シート17の伸縮力に影響を与えることがない。
なお、内側シート18が伸縮可能なシートである場合は、弾性シート17の伸縮と相まって、身体に対する押圧力を増すことを可能とする。
なお、第5、第6、第7実施形態において、内側シート18は、第2実施形態の弾性シート17と同様に、第1内側シートと第2内側シートとの2つの部分で構成されていてもよい。
この場合、第2実施形態と同様に、第1内側シートと第2内側シートの少なくとも一方の材料が、上述の弾性シート17と同様に、長さ方向に伸縮可能シート部材であってもよい。長さ方向とは、胴部装着部の前部から後部へ、着用者の股下を通って延びる方向である。
伸縮可能なシート部材は、例えば不織布、透湿性のフィルム、紙等のシート部材に紐状のゴム17aを接合したものであってもよく、それ自体が弾性を有するゴム、ウレタン、シリコンシート、ストッキングのような素材、ニット等であってもよい。
さらに、伸縮可能なシート部材は、シート部材の全体に弾性が付与されているものに限らず、シート部材の一部分に弾性が付与されているものも含む。
また、弾性の付与の形態も第1実施形態の弾性シート17と同様に図5に示すような形態が可能である。
また、図13(a)及び(b)において示すように、第5、第6実施形態での吸収体10の内側シート18への接合点は、吸収体10の一端A及び他端Bである。
図13(c)において示すように、第7実施形態の吸収体10の内側シート18への接合点は吸収体10の一端Aであり、吸収体10の胴部装着部30への接合点は吸収体10の他端Bである。
吸収体10の内側シート18への取り付けは、全面でないほうが好ましい。図13(a)及び(b)の場合、吸収体10の一端Aと他端Bとの2か所でもよく、またA又はBのいずれか一方でもよい。さらに、吸収体10の端部でなくとも、端部から所定距離離れた部分でもいい。
図13(c)の場合、吸収体10の他端Bは胴部装着部30に接合されているので、吸収体10のそれ以外の箇所は内側シート18に取り付けられていなくてもよく、また、図示する吸収体10の一端Aが内側シート18に取り付けられていてもよい。また、取り付けられている場合、一端Aでなくとも吸収体10のその他の部分でもいい。また、取り付け形状は点形状でもよく、吸収体10の短手方向のライン状であってもよく、それ以外であってもよい。
内側シート18の胴部装着部30への接合点を図13(a)においてH,I、(b)及び(c)においてIで示す。また、弾性シート17の胴部装着部30への接合点を図13(a)から(c)においてF,Gで示す。
(第8実施形態)
図14は本発明の第8実施形態を示した図である。図14(a)は吸収体10が取り付けられていない状態、(b)は吸収体10が取り付けられた状態を示す。
図示するように、第8実施形態は、第2実施形態と同様に、弾性シート17が、第1シート部材171と第2シート部材172との2つの部分で構成されている。だだし、第2実施形態の第1シート部材171と第2シート部材172と比べて、本実施形態の第1シート部材171と第2シート部材172は短い。
第1シート部材171の一端F1は、胴部装着部30の前部に接合され、他端は、吸収体10が取り付けられていない状態では自由端F2となっている。
第2シート部材172の一端G2は、胴部装着部30の後部に接合され、他端は、第1シート部材171と同様に吸収体10が取り付けられていない状態では自由端G2となっている。
第1シート部材171と第2シート部材172の少なくとも一方の材料は、上述の弾性シート17と同様に、長さ方向に伸縮可能なシート部材である。長さ方向とは、胴部装着部の前部から後部へ、着用者の股下を通って延びる方向である。
伸縮可能なシート部材は、例えば不織布、透湿性のフィルム、紙等のシート部材に紐状のゴム17aを接合したものであってもよく、それ自体が弾性を有するゴム、ウレタン、シリコンシート、ストッキングのような素材、ニット等であってもよい。
さらに、伸縮可能なシート部材は、シート部材の全体に弾性が付与されているものに限らず、シート部材の一部分に弾性が付与されているものも含む。
また、弾性の付与の形態も第1実施形態の弾性シート17と同様に図5に示すような形態が可能である。
第1シート部材171と第2シート部材172の胴部装着部30への接合方法は、縫合、ホットメルト、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。
さらに、第1シート部材171と第2シート部材172の胴部装着部30への取り付け方も限定されず、第1実施形態の図6に示すバリエーションが可能である。また、第1シート部材171と第2シート部材172は、胴部装着部30に固定されていなくても良く、着脱可能でもよい。
第1シート部材171と第2シート部材172の自由端F2,G2は、図14(b)に示すように、吸収体10の端部A,Fに着脱可能である。そして、吸収体10が第1シート部材171と第2シート部材172とによって保持された状態で、第1シート部材171及び第2シート部材172の少なくとも一方の弾性力により吸収体10は身体側に押圧可能となる。
(第9実施形態)
図14(c)に本発明の第9実施形態を示す。
図示するように、第9実施形態は、第8実施形態と異なり、吸収体10の一端Aに第1シート部材171の一端F4が接合されている。吸収体10の他端Bに第2シート部材172の一端G4が接合されている。そして、図示しないが、第1シート部材171と第2シート部材172の他端F3,G3側が、胴部装着部30の前端と後端とにそれぞれ着脱可能となっている。
つまり、第8実施形態と第9実施形態とが異なる点は、第8実施形態では、第1シート部材171、第2シート部材172の自由端F2,G2が吸収体10の端部A,Bに接合又は着脱可能であるのに対して、第9実施形態では、第1シート部材171、第2シート部材172の端部F3,G3が胴部装着部30に対して接合又は着脱が可能である点である。
なお、第8実施形態と第9実施形態は組み合わせることが可能で、第1シート部材171と第2シート部材172の一方が吸収体10に固定され、他方が胴部装着部30に固定されているものであってもよい。
(第10実施形態)
図15は、本発明の第10実施形態の使い捨て衣類を説明する図である。
第10実施形態が第1実施形態と異なる点は、本実施形態の使い捨て衣類1が、弾性シート17を備えない点である。そして、吸収体10が直接、胴部装着部30に取り付けられており、吸収体10自体が、長さ方向に伸縮可能である。
図16は吸収体10の断面図である。図16(a)は、本実施形態の吸収体10の断面図であり、(b)、(c)、(d)は変形形態である。図示するように、本実施形態の吸収体10は、バックシート12と吸収性コア13との間(吸収性コア13に対して身体と反対側)に紐状のゴム17aが配置されている。ゴム17aは伸長した状態で例えばバックシート12に接合される。
この接合方法も、縫合、ホットメルト、ヒートシール、超音波による接合、糊付、その他公知の方法のいずれの方法であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。なお、吸収体10のその他の構造は第1実施形態と同様である。
また、吸収体10における弾性部材(ゴム17a)の配置は、図5の(a)から(n)に示した第1実施形態の弾性シート17の場合と同様である。また、吸収体10の全体に弾性が付与されているものに限らず、吸収体10の一部分に弾性が付与されているものも含む。また、弾性の付与の形態も第1実施形態の弾性シート17と同様に図5に示すような形態が可能である。
図5の(o)の弾性シート17の形状と同様な形状を、吸収体においても取ることができる。すなわち、本実施形態の吸収体10は矩形であるが、これに限らず、(o)のように両端が広い形状でもよい。この形の吸収体10を胴部装着部30に取り付けると、(p)のようなおむつ型になる。また。吸収体10は、その他、瓢箪型や楕円形状でもよい。
図16(b)は第1変形形態における吸収体10の断面図である。
図示するように吸収体10は、バックシート12の裏側(身体側と反対側)に紐状のゴム17aが配置されている。ゴム17aは伸長した状態で例えばバックシート12に接合される。
図16(c)は第2変形形態における吸収体10の断面図である。
図示するように吸収体10は、バックシート12の裏側(身体側と反対側)に紐状のゴム17aが配置され、さらにその裏側に不織布17fが配置されている。
図16(d)は第3変形形態における吸収体10の断面図である。
図示するように吸収体10は、バックシート12の裏側(身体側と反対側)に不織布17gが配置され、さらにその裏側に紐状のゴム17aが配置され、そして、その裏側に不織布17fが配置されている。
本実施形態によると、ゴム17aの収縮によって、吸収体10全体が収縮し、図15(b)に示すように吸収体10の身体接面に凹凸10aが形成される。
この吸収体10に形成された凹凸10aの凸部は、身体に密着する。この密着により第1実施形態と同様に尿等漏れが防止される。
さらに、本実施形態は、吸収体10に形成された凹部によって、通気性が確保されるので、蒸れが生じにくい。
(第11実施形態)
図17は本実施形態の第11実施形態を示した図である。
第11実施形態が第1実施形態と異なる点は、本実施形態の使い捨て衣類1が、弾性シート17を備えず、いわゆるパンツ型の紙おむつ110の外側に外装体20が配置されている点である。
そして、紙おむつ110自体が、第3実施形態と同様に、長さ方向に伸縮可能である。本実施形態によると、第3実施形態と同様の効果を有する。なお紙おむつ110の場合、ウエストギャザーの下の一定領域を胴部装着部30という。
以上、説明した実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:衣類、10:吸収体、11:トップシート、12:バックシート、13:吸収性コア、17:ゴム、17a:ゴム、17a1:ゴム、17a12:ゴム、17a2:ゴム、18:内側シート、19:接合端部、21:胴部開口部、22:脚部開口部、26:外装体、26:第1弾性部、27:第2弾性部、30:胴部装着部

Claims (13)

  1. 着用者の胴回りに装着される胴部装着部と、
    前記胴部装着部の前部から後部へ、前記着用者の股下を通って延びる領域の少なくとも一部分に配置される排泄物吸収用の吸収性コアを、弾性力により身体側に押圧可能な弾性部材と、
    前記胴部装着部及び前記弾性部材の外側に配置され上部に胴部開口部及び下部に脚部開口部が形成された外装体と、を備えること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  2. 請求項1に記載の使い捨て衣類であって、
    前記弾性部材は、前記胴部装着部の前部と後部との間を架け渡され、前記前部から前記後部へ延びる方向に伸縮可能な弾性シートに含まれていること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  3. 請求項2に記載の使い捨て衣類であって、
    前記弾性シートは、前記胴部装着部の前記前部に一端が接合された前部シートと、前記胴部装着部の前記後部に一端が接合された後部シートと、を含み、
    前記弾性部材は、前記前部シート及び前記後部シートの少なくとも一方に
    含まれ、
    前記前部シートの他端と前記後部シートの他端とは互いに着脱可能で、
    前記前部シートの他端と前記後部シートの他端とが互いに着接された状態で、前記弾性部材が前記吸収性コアを含む吸収体を弾性力により身体側に押圧可能となること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  4. 請求項1に記載の使い捨て衣類であって、
    前記胴部装着部の前記前部に一端が接合された前部シートと、
    前記胴部装着部の前記後部に一端が接合された後部シートと、を備え、
    前記弾性部材は、前記前部シート及び前記後部シートの少なくとも一方に
    含まれ、
    前記吸収性コアを含む吸収体は、前記前部シートの他端と前記後部シートの他端の間に着脱可能で、
    前記吸収体が、前記前部シートの他端と前記後部シートの他端の間に保持された状態で、前記弾性部材が前記吸収体を弾性力により身体側に押圧可能となること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記弾性部材の上方に配置され、前端又は後端の少なくとも一方が、前記胴部装着部に取り付けられている内側シートを備えること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記吸収性コアを含む吸収体を有し、
    前記吸収体の前端又は後端の少なくとも一方は、前記胴部装着部に取り付けられていること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  7. 請求項1に記載の使い捨て衣類であって、
    前記吸収性コアを含む吸収体を備え、
    前記弾性部材は、前記吸収性コアの前記身体側と反対側に配置されていること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記外装体はトランクス型であること、特徴とする使い捨て衣類。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記外装体は、前身頃と、後身頃と、前記前身頃及び前記後身頃と別体のマチ部を有し、前記前身頃の面積と、前記マチ部及び前記後身頃を合わせた面積とが異なること、
    特徴とする使い捨て衣類。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記胴部装着部又は外装体は、吸収性を有する部材を備えること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記胴部装着部は、弾性を有すること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の使い捨て衣類であって、
    前記胴部装着部は、紐状部材によって前記胴部開口部の大きさの調節が可能となっていること、
    を特徴とする使い捨て衣類。
  13. トップシートと、
    バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性コアと、
    を備える排泄物吸収用の吸収体であって、
    前記吸収体は、
    着用者の前部から後部へ股下を通って延びる領域の少なくとも一部分に配置され、
    前記前部から前記後部へ延びる方向に伸縮可能な弾性部材を有し、
    前記弾性部材の弾性力により、前記吸収性コアを身体側に押圧すること、
    を特徴とする吸収体。
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