JP4974772B2 - 電源装置および寿命検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置および電源装置の寿命検出方法に関するものである。
従来の寿命検知機能を搭載した電源装置では、特許文献1のように、寿命検知対象となる平滑コンデンサの近傍に温度センサを配置し、測定した結果から、コンデンサの温度を推定し、この推定値を元にアレニウスの寿命計算式よりコンデンサの寿命時間を算出し、その算出時間から電源装置の残り寿命時間を類推していた。
また、その他の方法として、特許文献2のように平滑コンデンサとは別に寿命検知のためにコンデンサを用意したり、特許文献3のように1つのコンデンサ容器の中に平滑用と寿命検知用の2つのコンデンサを封入したコンデンサを用意するなど、電源装置の動作に必要な平滑コンデンサとは別に、寿命検知のためのみのコンデンサを用意してその容量劣化を測定し、電源装置の寿命検知としていた。
特開2006−229130号公報 特開2001−231253号公報(第2図) 特開2001−327162号公報(第7図)
従来の、コンデンサ直近の温度を測定し、アレニウスの寿命計算式を用いてコンデンサ寿命を精度良く算出する方法では、コンデンサの周囲温度、コンデンサに加わるリップル電流による自己発熱を測定する必要がある。しかし、このようにコンデンサ近傍の温度センサのみで測定する場合では、コンデンサの自己発熱温度を、コンデンサの外側の温度を測定することにより類推することができるのみで、正確でない。また、周囲温度測定用に温度センサを追加しない場合には、周囲温度については電源装置の動作状態を想定した想定値を用いることとなり、結果として精度良くコンデンサ寿命を算出することができないという課題がある。
また従来の、平滑コンデンサとは別、あるいは同一ケース内に寿命測定用のコンデンサを用意し、その劣化容量を測定する方法では、実際に寿命に影響する平滑コンデンサと寿命測定用のコンデンサが別に存在することになり、以下の4つの測定精度に関わる課題が生じる。
1つめの課題は、平滑コンデンサと寿命測定用コンデンサを別とする場合には、平滑コンデンサのみの故障、寿命測定用のコンデンサのみの故障のいずれかが発生した場合、正しい寿命予測を実施できないということである。
2つめの課題は、上記のようにそれぞれのコンデンサが故障しておらず正常品であったとしても、通常の電解コンデンサの初期静電容量の許容差は±10%から20%程度存在するため、これらの最悪値もマージンとして含める必要が生じるということである。この課題はコンデンサの温度測定による寿命予測の場合でも同様である。
3つめの課題は、同一ケース内のコンデンサを測定するなど、平滑コンデンサの使用環境を平滑コンデンサに近似させる工夫がなされた場合でも、寿命測定用のコンデンサの環境温度を平滑コンデンサの測定時の使用環境、使用条件における自己発熱温度に近似したにすぎず、電源装置の保障範囲内の最悪値で保障することを考慮すると、実使用状態に対してマージンを持たせた寿命を提示する必要があるということである。平滑コンデンサと寿命測定用コンデンサが別に存在する場合には、これよりさらに多くのマージンを含める必要が生じる。
4つめの課題は、コンデンサの静電容量は常温で規定されており、その静電容量は温度に依存し、温度が高い程、静電容量が大きくなることが知られているが、測定温度を寿命推定に反映させていないため、誤差が生じるということである。
本発明は、電源装置の寿命をより高い精度で検出することを目的とする。
本発明の一の態様に係る電源装置は、
入力電源の電圧を平滑化する複数のコンデンサを備えた電源装置であって、
前記複数のコンデンサに近接し、各コンデンサの温度を測定する温度測定部と、
各コンデンサの静電容量を測定する容量測定部と、
前記温度測定部により測定された温度と前記容量測定部により測定された静電容量とに基づいて、前記複数のコンデンサの寿命を演算することにより、前記電源装置の寿命を検出する演算部とを備えることを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、電源装置において、演算部が、温度測定部により測定された温度と容量測定部により測定された静電容量とに基づいて、複数のコンデンサの寿命を演算することにより、電源装置の寿命をより高い精度で検出することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る電源装置100の機能構成図である。
図1において、交流電源入力101より入力された交流電圧は一次整流/平滑回路102により整流され、安定化される。安定化された電圧はスイッチング制御回路103(PWM(Pulse・Width・Modulation)回路)にてスイッチングされ、変圧/絶縁回路104に送られる。変圧されたスイッチング電圧は二次整流/平滑回路105にて整流され、平滑され、直流電源出力107にて直流電圧として出力される。
二次整流/平滑回路105のうち平滑を行うコンデンサが、本実施の形態にて被測定対象となる平滑コンデンサであり、その寿命検知を行うのが寿命検出回路106である。
図2は、寿命検出回路106の詳細図である。
寿命検出回路106は、抵抗器201,202、温度測定用のサーミスタ203,204、切替部205,206、コンデンサ207,208(平滑コンデンサ)、放電抵抗209(放電部)、マイコン210(マイクロコンピュータ)を備える。
抵抗器201とサーミスタ203の抵抗比による温度計測電圧信号線211からの信号(温度計測電圧信号)がマイコン210のA/Dコンバータ217に入力され、マイコン210にてコンデンサ207の近傍温度が計測される。抵抗器202とサーミスタ204についても同様に、温度計測電圧信号線212からの信号(温度計測電圧信号)がマイコン210のA/Dコンバータ217に入力され、マイコン210にてコンデンサ208の近傍温度が計測される。
切替部205,206はそれぞれ、切替指示信号線214,215からの信号(切替指示信号)に従い、コンデンサ207,208を本線216から切り離し、静電容量測定用電圧信号線213に接続する。
静電容量測定用電圧信号線213にはコンデンサ207,208に蓄積した電圧を放電するための放電抵抗209が接続されており、放電抵抗209により放電される電圧が静電容量測定用電圧信号線213の信号(静電容量測定用電圧信号)としてマイコン210のA/Dコンバータ217に入力される。
マイコン210は温度計測電圧信号線211,212、静電容量測定用電圧信号線213からの信号を入力するA/Dコンバータ217と、A/Dコンバータ217のデータを記憶するRAM218(Random・Access・Memory)と、マイコン210のプログラムや寿命予測時に使用するデータテーブルを記憶するROM219(Read・Only・Memory)と、切替指示信号線214,215への信号を出力するためのI/O部220(Input/Output部)と、プログラムを実行するCPU221(Central・Processing・Unit)とを備える。
以上のように、本実施の形態では、電源装置100は、コンデンサ207,208の温度を測定する温度測定部として、抵抗器201,202、コンデンサ207,208に近接するサーミスタ203,204、温度計測電圧信号線211,212、および、マイコン210を備えている。また、電源装置100は、コンデンサ207,208の静電容量を測定する容量測定部として、切替部205,206、放電抵抗209、静電容量測定用電圧信号線213、切替指示信号線214,215、および、マイコン210を備えている。また、電源装置100は、温度測定部により測定された温度と容量測定部により測定された静電容量とに基づいて、コンデンサ207,208の寿命を演算することにより、電源装置100の寿命を検出する演算部として、マイコン210の内部にCPU221を備えている。
例えば、切替部205は、コンデンサ207を電源の本線216に接続した状態を、コンデンサ207を電源の本線216から切り離した状態に切り替えることができる。また、その逆に、後者の状態を前者の状態に切り替えることもできる。放電抵抗209は、切替部205により電源の本線216から切り離されたコンデンサ207の充電電圧を放電させる。上記容量測定部は、放電抵抗209によりコンデンサ207から放電された放電電圧を測定し、測定した放電電圧に基づいて、コンデンサ207の静電容量を測定する。切替部205、コンデンサ207を、切替部206、コンデンサ208に置き換えた場合も同様である。
上記温度測定部は、上記容量測定部によりコンデンサ207の放電電圧が測定される度に、コンデンサ207の温度を測定する。切替部205は、上記温度測定部により測定された温度がコンデンサ207の周囲温度(所定の温度の一例)より高い場合には、コンデンサ207を電源の本線216に接続した状態に切り替え、コンデンサ207が充電された後にコンデンサ207を電源の本線216から切り離した状態に再び切り替える。上記容量測定部は、コンデンサ207が切替部205により電源の本線216から切り離される度に、放電抵抗209によりコンデンサ207から放電される放電電圧を測定し、上記温度測定部により測定された温度がコンデンサ207の周囲温度と略等しくなるまでに複数回測定した放電電圧に基づいて、コンデンサ207の静電容量を測定する。切替部205、コンデンサ207を、切替部206、コンデンサ208に置き換えた場合も同様である。
図3は、マイコン210に搭載されたCPU221がROM219からプログラムを読み出して実行することにより実施する寿命検出処理の手順(寿命検出方法)を示すフローチャートである。
CPU221は、処理開始時、まず、2つの平滑コンデンサのうち、コンデンサ207とコンデンサ208のどちらについて測定を実施するかを選択する(ステップS101)。ここでは初回の測定として、コンデンサ207を選択することとする。
次に、CPU221は、選択したコンデンサ207を本線216から切り離すために、マイコン210のI/O部220から切替指示信号線214に信号を出力し、切替部205を制御して、本線216からコンデンサ207を切り離す(ステップS102)。
コンデンサ容量計測時以外の通常時は、コンデンサ207およびコンデンサ208の両方が本線216に接続され、電源の平滑化を行っている。それに対し、上記のとおりコンデンサ207を切り離した状態、即ち、コンデンサ208のみで電源の平滑化を行っている状態でも、電源装置100の動作には支障が無い(安定化電源を出力可能な)ようにコンデンサ208の容量が選択されているものとする(コンデンサ207についても同様)。
コンデンサ207を本線216から切り離した後、CPU221は、コンデンサ207の直近の温度を測定するために、マイコン210のA/Dコンバータ217にて温度計測電圧信号線211の信号の電圧を取り込み、デジタルデータとしてRAM218に蓄積する(ステップS103)。
温度測定後、CPU221は、切替部205により本線216から切り離されたコンデンサ207から、放電抵抗209を通して放電される電圧を静電容量測定用電圧信号線213の信号としてA/Dコンバータ217より取り込み、デジタルデータとしてRAM218に蓄積する(ステップS104)。このとき取り込んだ電圧をVとする。
CPU221は、電圧Vを取り込んでから一定時間Tn(数ミリ秒〜1秒オーダの固定値)が経過したかどうかを判定し(ステップS105)、時間Tnが経過したと判定した場合、再び静電容量測定用電圧信号線213からの信号をA/Dコンバータ217より取り込み、デジタルデータとしてRAM218に蓄積する(ステップS106)。このとき取り込んだ電圧をVnとする。
ここまでの処理でコンデンサ207の静電容量を計算するためのパラメータとして、温度、初期放電電圧V、電圧V測定から一定時間Tn経過後の放電電圧Vnの情報を1セット準備できたこととなる。放電電圧V、時間Tn経過後の放電電圧Vnの関係を図4に示す。
CPU221は、さらにステップS106から一定時間が経過したかどうかを判定する(ステップS107)。ここで、CPU221がステップS102〜S107の処理を実行している間、コンデンサ207は本線216から切り離されているため、コンデンサ207にリップル電流が流れ込むことが無く、リップル電流によるコンデンサ207の自己発熱が無くなる。そのためコンデンサ207の温度はステップS103での測定値よりも低くなり、最低でコンデンサ207の周囲温度まで温度が低下することとなる。
CPU221は、ステップS107の判定にて一定時間の経過を検出した後、上記のように低下したコンデンサ207の直近の温度を測定するために、マイコン210のA/Dコンバータ217に温度計測電圧信号線211からの信号の電圧を取り込み(ステップS108)、コンデンサ207の直近の温度が規定温度まで低下したかどうかを判定する(ステップS109)。この規定温度は、ステップS102〜S107のループ処理の各回ごとに設定されているものとする。
CPU221は、時間の経過によりコンデンサ207の直近の温度が規定温度まで低下したと判定した場合、I/O部220から切替指示信号線214に信号を出力し、切替部205を制御して、コンデンサ207を本線216に再び接続し、コンデンサ207の再充電を行う(ステップS110)。
コンデンサ207の再充電後、CPU221は、再びステップS102〜S107の処理を実行することにより、先の第1セット目の温度、電圧V、電圧Vnのセットと同様に第2セット目(および第3セット目以降)の温度、電圧V、電圧Vnのセットを取得し、RAM218に記憶する。
ステップS102〜S107のループ処理を複数回繰り返すと、ステップS108の温度測定結果が1つ前のループ処理で得られた温度より下がらない状態となる。この状態は、コンデンサ207の温度の自己発熱分が放熱され、周囲温度と同一温度(所定の温度)まで下がったことを示している。CPU221は、この状態を検知した場合、温度、電圧V、電圧Vnの取得ルーチンを終了して、ステップS111に進む。
ここまでの処理で、コンデンサ207のリップル電流による自己発熱を含む実使用温度から、コンデンサ207の周囲温度までの各規定温度ごとの複数の電圧データセットを取得することができる。
CPU221は、データセット中の電圧VおよびVn、時間Tn、放電抵抗209の値Rdより、下記の計算式(1)を使用してコンデンサ207の静電容量Cを各規定温度ごとに計算する(ステップS112)。
Tn=C・Rd・ln(V/Vn)・・・(1)
ROM219には、各温度での静電容量に対するコンデンサ寿命データテーブルが予め記憶されている。このデータテーブルには、コンデンサ207の静電容量と寿命の対応関係が示されているものとする。CPU221は、上記の計算式(1)により測定した各温度でのコンデンサ207の静電容量とROM219に予め用意されているコンデンサ寿命データテーブルを参照し、先に計算した各温度での静電容量よりコンデンサ寿命を求める(ステップS113)。ここで求まる各温度別のコンデンサ寿命は一致することが望ましいが、それぞれ少なからず誤差を含んでおり、値がばらつく場合がある。そこで、CPU221は、各温度のコンデンサ寿命値の平均値を、コンデンサ207の寿命値として計算する(ステップS114)。これにより、精度の高いコンデンサ寿命を算出することができる。
以上のように、コンデンサ207の寿命が算出され、次に同様の手順でコンデンサ208の寿命が算出される(CPU221がステップS101にてコンデンサ208を選択した上でステップS102以降の処理を実行する)。
ステップS102〜S114の処理は複数のコンデンサ207,208のそれぞれに対し、一定時間ごとに交互に実施する。
以上のように、電源装置の寿命を決定する平滑コンデンサの実静電容量を、放電電圧を測定することで正確に求めることができるため、コンデンサの近傍温度のみを測定し、アレニウスの式から寿命を推定する方式に対し、より精度良く寿命推定することができる。
また、寿命を決定する平滑コンデンサそのものを測定しているため、従来の平滑コンデンサと寿命予測用コンデンサを別に用意する方式で生じる、双方の初期静電容量偏差に基づく寿命予測誤差が無くなる。
また温度に起因する誤差に対しては、コンデンサの静電容量を、リップル電流による自己発熱を含む実使用温度から、コンデンサ周囲温度までの各規定温度ごとの容量を測定するようにしているので、電源装置の使用環境による温度変化、電源使用環境での負荷変動による温度変化などから生じるコンデンサ周囲温度の変化、負荷変動によるリップル発熱の変化などから生じるコンデンサ温度の変化に起因するコンデンサ静電容量の変化を検出することができるため、より精度良く寿命を推定することができる。
以上のように、本実施の形態に係る電源装置は、複数の電源リップル平滑用コンデンサを備え、それぞれの平滑用コンデンサの直近にコンデンサの温度を測定する温度測定部を備え、それぞれの平滑用コンデンサの静電容量を測定する容量測定部を備え、コンデンサの温度および静電容量からコンデンサの寿命を検知することで、当該電源装置の寿命を判断する演算部を備えることを特徴としたものである。
また、上記電源装置は、複数の平滑用コンデンサそれぞれを電源の本線から切り離す切替部を備え、切替部により本線から切り離されたコンデンサの充電電圧を放電させる放電部を備え、放電電圧を計測する電圧計測部(容量測定部)を備え、放電電圧を測定することでコンデンサの静電容量を演算する演算部を備えることを特徴としたものである。
また、上記電源装置は、複数コンデンサのうち1つのコンデンサを、電源の本線から切り離した状態で当該電源装置を動作させたとき、安定化電源としての動作を満足することを特徴としたものである。
また、上記電源装置は、1つのコンデンサの静電容量を計測するにあたり、コンデンサ周囲温度に加え自己発熱をした状態での容量から、自己発熱分の熱を放熱し、周囲温度に等しい状態での容量まで、複数温度における静電容量を測定することで、温度条件により変動し易い静電容量から正確にコンデンサ寿命を判断する演算部を備えることを特徴としたものである。
このように、本実施の形態では、交流電圧を整流し、整流した電圧の平滑化を行うコンデンサを含み、直流電圧を出力する直流安定化電源装置において、この電源装置が動作状態にあっても、コンデンサが容量劣化を起こし、規定の容量を下回ることを測定し、電源装置の寿命を判定できる。そのために、本実施の形態では、電源装置が、電源装置の寿命を直接決定する(電源装置に含まれるコンデンサの中で最も寿命が短い)平滑コンデンサを複数個有し、それぞれのコンデンサの直近の温度を測定する計測部と、それぞれのコンデンサを本線から切り離す切替部と、切り離したコンデンサの静電容量を測定する計測部とを有し、1つのコンデンサが切り離された状態でも電源装置の動作を継続し、それぞれの平滑コンデンサの温度条件を含めた正確な静電容量を検出し、寿命検知できる機能を有している。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図5は、本実施の形態に係る電源装置100の機能構成図である。
実施の形態1は、図1に示したとおり、二次整流/平滑回路105に存在する平滑コンデンサが電源装置100の寿命を決定する場合において、二次整流/平滑回路105に存在する平滑コンデンサの寿命を予測することで電源装置100の寿命予測を実施するようにしたものである。一方、本実施の形態は、一次整流/平滑回路102に存在する平滑コンデンサが電源装置100の寿命を決定する場合において、一次整流/平滑回路102に実施の形態1と同様の寿命検出回路106を設けて一次整流/平滑回路102に存在する平滑コンデンサの寿命を予測することで電源装置100の寿命予測を実施するようにしたものである。
一次側の平滑コンデンサに加わる電圧は一般的に二次側に比べて高電圧となる。そのため、本実施の形態では、寿命検出回路106において、図2に示した静電容量測定用電圧信号線213からの信号をマイコン210のA/Dコンバータ217に入力可能な電圧範囲に分圧して入力するものとする。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
実施の形態1に係る電源装置の機能構成図である。 実施の形態1に係る寿命検出回路の詳細図である。 実施の形態1に係る寿命検出方法を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る平滑コンデンサからの放電電圧Vと一定時間Tn経過後の放電電圧Vnとの関係を示すグラフである。 実施の形態2に係る電源装置の機能構成図である。
符号の説明
100 電源装置、101 交流電源入力、102 一次整流/平滑回路、103 スイッチング制御回路、104 変圧/絶縁回路、105 二次整流/平滑回路、106 寿命検出回路、107 直流電源出力、201,202 抵抗器、203,204 サーミスタ、205,206 切替部、207,208 コンデンサ、209 放電抵抗、210 マイコン、211,212 温度計測電圧信号線、213 静電容量測定用電圧信号線、214,215 切替指示信号線、216 本線、217 A/Dコンバータ、218 RAM、219 ROM、220 I/O部、221 CPU。

Claims (6)

  1. 入力電源の電圧を平滑化する複数のコンデンサを備えた電源装置であって、
    前記複数のコンデンサに近接し、各コンデンサの温度を測定する温度測定部と、
    各コンデンサの静電容量を測定する容量測定部と、
    前記温度測定部により測定された温度と前記容量測定部により測定された静電容量とに基づいて、前記複数のコンデンサの寿命を演算することにより、前記電源装置の寿命を検出する演算部とを備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源装置は、さらに、
    各コンデンサを前記電源の本線から切り離した状態に切り替え可能な切替部と、
    前記切替部により前記電源の本線から切り離されたコンデンサの充電電圧を放電させる放電部とを備え、
    前記容量測定部は、前記放電部により該コンデンサから放電された放電電圧を測定し、測定した放電電圧に基づいて、該コンデンサの静電容量を測定することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記温度測定部は、前記容量測定部により1つのコンデンサの放電電圧が測定される度に、該コンデンサの温度を測定し、
    前記切替部は、前記温度測定部により測定された温度が所定の温度より高い場合には、該コンデンサを前記電源の本線に接続した状態に切り替え、該コンデンサが充電された後に該コンデンサを前記電源の本線から切り離した状態に再び切り替え、
    前記容量測定部は、該コンデンサが前記切替部により前記電源の本線から切り離される度に、前記放電部により該コンデンサから放電される放電電圧を測定し、前記温度測定部により測定された温度が所定の温度と略等しくなるまでに複数回測定した放電電圧に基づいて、該コンデンサの静電容量を測定することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記所定の温度は、該コンデンサの周囲温度であることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記電源装置は、前記複数のコンデンサのうち、1つのコンデンサが前記切替部により前記電源の本線から切り離された状態でも、安定化電源を出力可能であることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の電源装置。
  6. 電源の電圧を平滑する複数のコンデンサを備えた電源装置の寿命を検出する寿命検出方法であって、
    前記電源装置が備える温度測定部が、前記複数のコンデンサに近接し、各コンデンサの温度を測定し、
    前記電源装置が備える容量測定部が、各コンデンサの静電容量を測定し、
    前記電源装置が備える演算部が、前記温度測定部により測定された温度と前記容量測定部により測定された静電容量とに基づいて、前記複数のコンデンサの寿命を演算することにより、前記電源装置の寿命を検出することを特徴とする寿命検出方法。
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