JP4974000B2 - 質量流量制御装置及び実ガスの質量流量制御方法 - Google Patents

質量流量制御装置及び実ガスの質量流量制御方法 Download PDF

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本発明は、半導体製造装置で使用されるプロセスガスなどの質量流量を一定の範囲に制御する質量流量制御装置及び実ガスの質量流量制御方法に関する。
半導体製造装置では、シリコン基板の表面への成膜や基板内部のエッチング又はクリーニングを行うために、種々のプロセスガス、例えばNガスやHeガスなどの不活性ガスや、Hガスなどの還元性ガス、フッ化水素ガス(以下、HFガスという)などの腐食性ガスが使用されている。集積回路の小型化及び高集積化を実現するために、質量流量制御装置により、流量センサで実ガスの流量を検出し、その流量信号に基づいてガス流路を開閉する流量制御弁の開度を調整する。この質量流量制御装置では、センサ感度は校正ガス(例えばNガス)に対応して定められているので、流入ガス(実ガス)の流量を測定し、この測定値に質量流量換算係数(コンバージョンファクタ)を乗じて実ガスに対応した流量に制御することが行われている。しかるに、各種プロセスガスのうち、例えばHFガスは、温度や圧力が変動すると2個以上の同一分子が共有結合以外の分子間相互作用によって結合し、1個の分子のように行動する性質をもつので、2分子会合体(H)や6分子会合体(H)などの多分子会合体を生成し易くなる。多分子会合体が生成されると、ガスの物性が変化するので、質量流量(以下単に流量という)を高精度で制御することができないという不具合が発生する。
そこで、従来は、高精度の流量検出を行うために、HFガスの物性が温度や圧力に依存することを考慮して、HFガスの温度又は圧力を調整することが行われている。例えば流量制御装置を加熱して、HF分子の会合を解離させ、一分子状態にしたHFガスを流量制御装置により流量制御することが提案されている(特許文献1参照)。
また、クラスター化した(会合体が形成された)HFガスを会合が起こりうる圧力よりも低い分圧以下に希釈してHFガスの分子の会合を解離させ、単分子状態にして流量制御装置により流量制御することが提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−264881号公報(第5頁、図1) 特開2006−31498号公報(第21−22頁、図5)
しかしながら特許文献1及び2に記載されているように流量制御装置に加熱手段や希釈ガス供給手段を付設した場合は、半導体製造装置の設備費が増大するという問題がある。また加熱装置を設けてHFガスを単分子状態とするためには、流量制御装置を約85℃程度まで加熱することが必要となるが、流量制御装置に組み込まれている制御用電子部品が高温に曝されないようにするために、加熱装置が設置されている配管系から離間して設置する必要があり、複雑な設備になるといった問題も発生する。
したがって本発明の目的は、制御の対象となるガスの種類や性状によらず、ガス流量を高精度にかつ低コストで制御できる流量制御装置、および実ガスの質量流量制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の質量流量制御装置は、実ガスが流入する流入管部と、前記実ガスの温度を検出する温度センサと、前記実ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記実ガスの質量流量を検出する流量センサと、前記実ガスの流出量を制御する流量制御弁と、前記各センサの出力に基づいて前記流量制御弁の開度を調整する制御回路と、を有する質量流量制御装置であって、
前記制御回路は、圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により流量設定信号(流量制御の目標値)を補正し、補正された流量設定信号と流量センサからの流量信号を比較するディジタル演算回路を有することを特徴とするものである。
また、本発明の質量流量制御装置は、実ガスが流入する流入管部と、前記実ガスの温度を検出する温度センサと、前記実ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記実ガスの質量流量を検出する流量センサと、前記実ガスの流出量を制御する流量制御弁と、前記各センサの出力に基づいて前記流量制御弁の開度を調整する制御回路と、を有する質量流量制御装置であって、
前記制御回路は、圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により前記流量センサからの流量信号を補正し、流量設定信号(流量制御の目標値)と環境補正係数により補正された流量センサからの流量信号とを比較するディジタル演算回路を有することを特徴とするものである。
また、本発明の質量流量制御装置は、実ガスが流入する流入管部と、前記実ガスの温度を検出する温度センサと、前記実ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記実ガスの質量流量を検出する流量センサと、前記実ガスの流量を制御する流量制御弁と、前記各センサの出力に基づいて前記流量制御弁の開度を調整する制御回路と、を有する質量流量制御装置であって、
前記制御回路は、圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により流量設定信号(流量制御の目標値)を補正するディジタル演算回路と、前記流量センサからの流量信号と前記ディジタル演算回路で補正された流量設定信号を比較する比較部と、を有する構成とすることもできる。
本発明において、前記制御回路はPID制御を行う制御部を有するとともに、前記流量センサと前記比較部との間に、制御定数抵抗切換部を接続することができる。
本発明において、前記温度センサ及び前記圧力センサを、前記流入管部に設置することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の実ガスの質量流量制御方法は、実ガスの質量流量を所望の設定値に制御する実ガスの質量流量制御方法であって、
所望の実ガスの質量流量に対応する流量設定信号および流量センサからの流量信号を読み込むステップと、
実ガスの圧力に対応する圧力信号および温度に対応する温度信号を読み込むステップと、
圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である複数の環境補正係数が格納された記憶部から、前記圧力信号および前記温度信号に基づいてそれに対応する環境補正係数を算出するステップと、
前記環境補正係数に基づいて前記流量設定信号を補正し補正設定値を演算するステップと、
前記補正設定値を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し最終補正設定値を演算するステップと、
前記最終補正設定値と流量センサから出力される流量信号とを比較してその差を駆動信号として駆動回路に出力するステップと、
前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力され流量制御弁を駆動するステップと、
を有することを特徴とするものである。
また、本発明の実ガスの質量流量制御方法は、環境補正係数に基づいて補正される値を流量センサからの流量信号に対応する流量値とし、前記流量信号を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し補正流量信号を演算するステップと、前記環境補正係数に基づいて前記補正流量信号を補正し最終補正流量信号を演算するステップと、前記最終補正流量信号と前記流量設定信号とを比較してその差を駆動信号として出力するステップと、前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力されバルブを駆動するステップと、を有することもできる。
また、本発明の実ガスの質量流量制御方法は、実ガスの質量流量を所望の設定値に制御する実ガスの質量流量制御方法であって、
所望の実ガスの質量流量に対応する流量設定信号および流量センサからの流量信号を読み込むステップと、
実ガスの圧力に対応する圧力信号および温度に対応する温度信号を読み込むステップと、
圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である複数の環境補正係数が格納された記憶部から、前記圧力信号および前記温度信号に基づいてそれに対応する環境補正係数を算出するステップと、
前記環境補正係数に基づいて前記流量設定信号を補正し補正設定値を演算するステップと、
前記補正設定値を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し最終補正設定値を演算するステップと、
前記最終補正設定値はアナログ値に変換され比較部において流量センサから出力された流量信号と比較され、その差を駆動信号として出力するステップと、
前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力されバルブを駆動するステップと、
を有するものである。
さらに、前記最終補正設定値に基づいて制御定数抵抗切り替え信号が出力され制御定数抵抗を切換えるステップを有することが望ましい。
本発明の質量流量制御装置および実ガスの質量流量制御方法によれば、実ガスの温度及び圧力に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により前記流量センサからの流量信号又は流量設定信号(流量制御の目標値)を補正し、補正された設定信号と流量センサからの流量信号を比較するか、あるいは流量設定信号(流量制御の目標値)と補正された流量センサからの流量信号とを比較して流量制御弁の駆動を制御するので、制御の対象となるガスの種類や性状によらずガス流量を高精度で制御することができる。特にHFガスのような温度・圧力条件によって性状が大きく変化するガスであっても特別な設備を付設しなくても実ガスの温度及び圧力に対応した正確な流量を算出し制御することができ、もって、設備の低コスト化を実現することができる。
以下本発明の実施の形態を添付図面により説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係わる質量流量制御装置の概略図、図2はデータテーブルの内容を示す図、図3は実施の形態1における制御フローの一例を示すフローチャート、図4は校正ガスにおける流量設定信号とガス流量の関係を示す図、図5は実ガスにおける流量設定信号とガス流量の関係を示す図、図6は実施の形態1における制御フローの他の例を示すフローチャート、図7は実ガスにおける流量センサからの流量信号とガス流量の関係を示す図、図8は本発明の実施の形態2に係わる質量流量制御装置の概略図、図9は実施の形態2における制御フローを示すフローチャート、図10は本発明の実施の形態3に係わる質量流量制御装置の概略図、図11は実施の形態3における制御フローを示すフローチャートである。
[実施の形態1]
図1に示す質量流量制御装置1は、実ガス(例えばHFガス)が流入する流入管部2と、流入した実ガスの流路を分岐させるバイパス部31と実ガスの質量流量を検出する流量センサ5を有するセンサ管32及び流量制御弁6を含む流量制御部3と、流量が所定値になるように調整された実ガスが流出する流出管部4と、流量制御弁6の駆動を制御する制御回路9とを備えている。また流入管部2には、流入した実ガスの温度を検出する温度センサ7及び実ガスの圧力を検出する圧力センサ8が設けられている。流量制御弁6は、スペーサ62を介して流出管部4へのガス流出量を制御する金属ダイアフラム63を駆動するアクチュエータ61を有する。
制御回路9は、流量制御弁6の駆動回路18に供給する指令電圧(駆動信号)を算出するプログラムを含む複数のプログラムを実行するディジタル演算回路10と、流量設定信号(例えば0〜5Vの範囲の直流電圧)を所定ビットのディジタル量に変換してディジタル演算回路10に入力するA/Dコンバータ回路11と、ディジタル演算回路10で算出された流量値をアナログ信号(例えば0〜5Vの範囲の直流電圧)に変換するD/Aコンバータ回路12と、ディジタル演算回路10から出力された駆動信号をアナログ信号(例えば0〜5Vの範囲の直流電圧)に変換するD/Aコンバータ回路17と、温度センサ7で検出された温度信号をディジタル量に変換してディジタル演算回路10に入力するA/Dコンバータ回路13と、圧力センサ8で検出された圧力信号をディジタル量に変換してディジタル演算回路10に入力するA/Dコンバータ回路14とを有する。
制御回路9においては、流量センサ5の流量信号は、増幅回路15で増幅された後、A/Dコンバータ回路16でディジタル信号に変換されてディジタル演算回路10に供給される。ディジタル演算回路10では、上記流量信号に基づいて駆動信号が算出され、その駆動信号はD/Aコンバータ回路17でアナログ信号(例えば0〜5Vの直流電圧)に変換された後、駆動回路18に出力される。駆動回路18は、入力された駆動信号に基づいて流量制御弁6にバルブ駆動電圧を出力し、アクチュエータ61を駆動して金属ダイアフラム63の開度が調節される。このようにして流量制御弁6の開度がフィードバック制御により調整されて流量(流出管部4へのガス流出量)を流量設定信号(流量制御の目標値)に一致させることができる。
(制御フロー1)
上記の流量制御装置1は、実ガスの使用条件(温度、圧力)に対応した環境補正係数を導出し、制御回路で、この環境補正係数により流量設定信号又は流量センサからの流量信号を補正してから流量制御弁の駆動回路に駆動信号を出力する点に特徴があるので、その詳細を図2〜6により説明する。
まずディジタル演算回路10は、異なる温度及び圧力ごとに複数の環境補正係数CFが保存されたデータテーブル(図2参照)及び複数の演算処理プログラム(不図示)が格納されたROM110と、このデータテーブルから環境補正係数CFを読み出して流量設定信号SP(流量制御の目標値)を補正するプログラムを実行するCPU120がバス140に接続されている。またバス140には演算処理で得られるデータ(後述の補正設定値や最終補正設定値など)を一時的に記憶するRAM130も接続されている。なお、バス140には、上述したA/Dコンバータ回路やD/Aコンバータ回路が接続されてアナログ信号/ディジタル信号の入出力を行うことができる。
図2に示すデータテーブルは、異なる温度Tm(mは1以上の整数で、T、T、T‥と右列になるほど温度が高くなる)ごとに、複数の圧力Pn(nは1以上の整数で、P、P、P‥と下行になるほど圧力が高くなる)に対応して、校正ガス(例えばNガス)の流量に対する実ガスの流量の比率である、複数の環境補正係数CFm,n(CF1,1、、CF1,2、CF1,3‥)がテーブル化されたものである。例えばHFガスの場合、これらの環境補正係数は、理論的には1以下の値であり、圧力が低い(例えば20kPa以下)場合は、略1.0となり、それより高圧力側では、1.0未満となり、また高温になるほど、同じ圧力であっても環境補正係数の数値は大きくなる。図2においてテーブル化された各環境補正係数CFの値は、質量流量制御装置で設定可能な最大流量(100%の流量)が出力されるように実ガスを流したときに、測定された実測値から算出された値である。
また図2に記載された温度の中間の温度T(TとTm+1の間の温度)、および図2に記載された圧力の中間の圧力P(PとPn+1の間の圧力)のときの環境補正係数CFx、yを算出する場合は、式(1)に示すように直線補間によって環境補正係数を算出することができる。式(1)において、CFx,nは、温度T(T<T<Tm+1)、圧力Pにおける環境補正係数を示し、式(2)から求められる。また、CFx,n+1は温度T(T<T<Tm+1)、圧力Pn+1における環境補正係数を示し、式(3)から求められる。ここで、式(2)および式(3)のCFm+1,n、CFm,n 、CFm+1,n+1、CFm,n+1は、それぞれ温度温度Tm+1、圧力Pにおける環境補正係数、温度温度Tm、圧力Pにおける環境補正係数、温度温度Tm+1、圧力Pn+1における環境補正係数、温度温度Tm、圧力Pn+1における環境補正係数を示す。
Figure 0004974000
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次に、図1に示す質量流量制御装置1において、制御可能な最大流量(以下、フルスケール流量という)を100sccmとし、流出管部4に流出させる実ガスの目標流量を80sccmに設定した場合の制御手順を図3と図4、5により説明する。
図3に示す制御フローにおいて、STEP1では、目標流量(80sccm)に対応する流量設定信号SPをRAM130に読み込む。例えばフルスケールの流量範囲に相当する電圧が0〜5Vの範囲にある場合には、流量設定信号SPとして4V{=5V×(80/100)}の値を読み込む。また、流量センサ5からの流量信号FOをRAM130に読み込む。
STEP2では、温度センサ7で検出された実ガスの温度(例えばT)に対応する温度信号と圧力センサ8で検出された実ガスの圧力(例えばP)に対応する圧力信号をRAM130に読み込む。
STEP3では、CPU120が図2に示すデータテーブルから上記の温度信号及び圧力信号に対応する環境補正係数CFを読み出しその値をRAM130に読み込む。あるいは上記温度信号及び圧力信号に対応する環境補正係数CFがデータテーブルにない場合には、前述した通りの直線補間による演算処理を行って環境補正係数CF(例えば0.9)を算出して求め、その値をRAM130に読み込む。
STEP4では、CPU120が、RAM130から読み出した流量設定信号SP(=4V)に同じくRAM130から読み出した環境補正係数CF(=0.90)を除する(環境補正係数CFで補正する)ことにより、補正設定値SP1(=4.4V)を算出する。この補正により、流量設定信号SPは実ガスを流した場合のフルスケール流量に対する目標流量(80sccm)の割合に対応する値である補正設定値SP1に変更される。補正設定値SP1は、実ガスの温度および圧力により定まる環境補正係数CFを使って補正されるので、従来の、実ガスごとに環境条件によらず固定された質量流量換算係数(コンバージョンファクタ)による補正に比べて環境条件による誤差因子が取り除かれ高精度で変更される。
STEP5では補正設定値SP1(図4を参照)をさらに補正して最終補正設定値SP2(図5を参照)を算出する。両図において、横軸は流量設定信号、縦軸はガス流量を示し、直線X(一点鎖線)は校正ガスにより直線化された流量センサに校正ガスを流した場合の特性を示し、曲線Y(太い実線)は制御対象となる実ガスを流した場合の特性を示し、これらの特性は各圧力、温度条件ごとにROM110に記憶されている。図4に示すとおり、校正ガスで流量センサからの流量信号と流量の関係が線形(一次曲線)になるように直線化された流量センサに実ガスを流したとき、実ガスが一次曲線的な流量特性を有する場合には、補正設定値SP1は実際の流量Qに対応した値となる。しかるに、図5に示すように実ガスは二次曲線的な特性(曲線Y)を有するので、補正設定値SP1に対応する流量はQ’となり(Sから下ろした直線と曲線Yとの交点Sにおける流量)、実際の流量Qと一致しない。そこで、交点Sから延長した直線と曲線Yとの交点Sにおける最終補正設定値SP2を算出して、これをRAM130に読み込む。
STEP6で、最終補正設定値SP2と流量信号FO(流量センサの出力)に基づいて流量制御弁の駆動電圧が算出される。すなわちCPU120において、RAM130から読み出した最終補正設定値SP2と流量信号FOとが比較され、これらの電圧の差(駆動信号)が出力される。
次いでSTEP7で、D/Aコンバータ回路17により駆動信号が直流電圧に変換され、駆動回路18に出力される。駆動回路18は、入力された駆動信号に基づいて流量制御弁6にバルブ駆動電圧を出力して、アクチュエータ61を駆動し金属ダイアフラム63の位置が調節され流量制御弁6の開度が制御される。
この制御回路においては、流量設定信号SPが環境補正係数CFに基づいて実際の使用状態に対応するように実際の温度および圧力に依存して補正されるので、質量流量制御装置が組み込まれる設備の変更を伴わずに実際の使用条件に応じた高精度の流量制御を行うことができる。
なお、図1の質量流量制御装置においては、流量センサ5からの流量信号はディジタル演算回路10により上記のSTEP4、STEP5と逆の演算が行なわれて流量値が算出され、流量値はD/Aコンバータ回路12によりアナログ信号に変換され、表示装置などの外部機器(不図示)に出力することができる。
(制御フロー2)
図1の制御装置によれば、制御回路9(ROM110)に別のプログラムを内蔵することにより、図6に示す制御フローを実行することができる。この制御フローでは、STEP11〜13及び17は各々、図3に示すSTEP1〜3及び7と同じなので、図3と異なるSTEPについてのみ説明する。
STEP14では、流量センサ5からの流量信号FOを補正して補正流量信号FO1を算出する。図7において、横軸は流量センサからの流量信号、縦軸はガス流量を示し、直線X(一点鎖線)は校正ガスにより直線化された流量センサに校正ガスを流した場合の特性を示し、曲線Y(太い実線)は制御対象となる実ガスを流した場合の特性を示し、これらの特性は各圧力、温度条件ごとにROM110に記憶されている。上述の制御フロー1で説明したとおり、実ガスは二次曲線的な特性(曲線Y)を有するので、流量センサからの流量信号FOは流量Q”(交点Sにおける流量)と一致し、実際の流量Qと一致しない。そこで、流量センサからの流量信号FOは実際の流量Qに対応する補正流量信号FO1(流量Qと直線Xとの交点Sにおけるセンサからの流量信号)に補正される。
STEP15では、補正流量信号FO1にCF(=0.9)を乗じて最終補正流量信号FO2を算出する。このようにSTEP14およびSTEP15の補正により、流量センサに実ガスを流したときに出力される流量センサからの流量信号FOは、流量設定信号SPに対応する値に変更される。
STEP16では、CPU120により、流量設定信号SPと最終補正流量信号FO2とが比較され、2つの出力電圧の差が出力され、次いでSTEP17で、その差電圧がアナログ値に変換された後、駆動信号として駆動回路18に出力されて、駆動回路18からバルブ駆動電圧が出力されて流量制御弁6の開度が制御される。
[実施の形態2]
本発明の質量流量制御装置は、図1に示す構成に限定されず、例えば図8に示す構成とすることができる。同図において、図1と同一部分は同一の参照符号で示す。図8の質量流量制御装置1は、制御回路9に、ディジタル演算回路10とは別に比較部20を設け、そこで流量センサ5からの流量信号FOと、ディジタル演算回路10で算出された最終補正設定値SP2を比較する以外は図1と同様の構成であり、重複する部分の説明を省略する。
(処理手順3)
この質量流量制御装置1の制御フローを図9により説明する。同図おいては、STEP21〜25は各々、図3に示すSTEP1〜5と同じなので、図3と異なるSTEPについてのみ説明する。
STEP26では、RAM130から読み出した最終補正設定値SP2をD/Aコンバータ回路19でアナログ値に変換する。
STEP27では、比較回路20で、アナログ値に変換された最終補正設定値SP2と流量センサ5からの流量信号FOとが比較され、その差電圧(駆動信号)が出力される。この駆動信号は駆動回路18に出力されて、流量制御弁6の開度が制御される。
この制御回路においても、流量設定信号SPが環境補正係数に基づいて実ガスに対応するように補正されているので、高精度の流量制御を行うことができる。また、この制御回路によれば、流量センサからの流量信号FOをディジタル変換することなく、アナログ信号で最終補正設定値SP2と連続して比較し駆動回路に駆動信号を出力するので、図1に示すようにディジタル演算回路により駆動信号の演算を行い出力する場合に生じる制御周期遅れが発生せず、D/Aコンバータの分解能によらず連続した制御を行なうことができる。
[実施の形態3]
また、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば図10に示すように、温度センサ7と圧力センサ8は、質量流量制御装置1と別体で設けてもよい。この場合、温度センサ7と圧力センサ8は、流入管部2の上流側に設けられた例えば流路ブロック22などの流路構成部材に設置することができる。また、流出管部4の下流側に設けることもできる。このような構成によれば、環境補正係数を使用して流量設定信号を補正し流量センサ5からの流量信号と比較して駆動信号を出力する処理を、例えばパーソナルコンピュータなどの外部機器で負担することによって、従来の質量流量制御装置をそのまま適用して、実ガスの環境条件(温度、圧力)によらず高精度の流量制御を行なうことができる。なお、図10において、図1と同一部分は同一の参照符号で示し、その説明を省略する。
また、図10の質量流量制御装置1のディジタル演算回路10においては、フィードバック制御(例えばPID制御)が行われるが、適切な制御定数抵抗(比例ゲイン、積分ゲイン及び微分ゲイン)を設定するために、比較部20と増幅回路15との間に制御定数抵抗切換部21が接続されている。制御定数抵抗切換部21は、比較回路20と増幅回路15との間に並列に接続された複数(例えば10個)の抵抗R1、R2、…R10と、各抵抗に直列に接続された切換スイッチSW1、SW2、…SW10とを有する。これらの抵抗R1、R2、…R10は、流量のフルスケールを複数の領域に等分に分割し、各領域に応じて最適な応答性が得られる抵抗値をもつように設定されている。抵抗の選択は、ディジタル演算回路10から出力され、各流量領域に対応する制御信号により所望の切換スイッチを作動させることにより行われる。このように流量に応じて比較回路20に入力される流量センサの時定数を変化させるので、フィードバック制御の応答性を高めることができる。
(処理手順4)
この流量制御装置1の制御フローを図11により説明する。同図においては、STEP31〜35、37〜39は各々、図9に示すSTEP21〜25、26〜28と同じなので、図3と異なるSTEP36についてのみ説明する。
STEP36では、ディジタル演算回路10において最終補正設定値SP2に基づく制御定数抵抗の切換信号Scを求め、その信号を切換スイッチに供給する動作が行われる。
図1、図8及び図10に示す流量制御装置において、主要部は次の構造とすることができる。流量センサとしては、熱式流量計又は差圧式流量計を使用できる。例えば熱式流量計の場合は、センサ管32の上流側及び下流側に巻回した2つの検出用抵抗線51、52と2つの基準用抵抗線でブリッジ回路53を構成し、このブリッジ回路53から出力電圧(抵抗変化)を取り出すように構成される。したがって、ガス流量がゼロのときはセンサ管の中間点を基準として対称な温度分布曲線となり、ガスが流動すると上流側の抵抗線の温度が下流側の抵抗線の温度よりも低下して、非対称な温度分布曲線となるので、この温度変化を検出することにより、ガス流量を検出することができる。差圧式流量計では、ガスをオリフィスに導入し、かつ上流側の圧力が下流側の圧力の2倍以上になるようにすることにより、オリフィスを通過するガスの流速は音速になるので、流量は上流側の圧力で定まることを利用する。
熱式流量計を使用する場合、センサ部に流れるガス流量が大きくなると、熱交換ができないので、温度差が得られない(流量を測定できない)という不具合を防止するために、センサ管32と並列にバイパス管31を設けることにより、センサ管32に流れるガスの流量が調整される。バイパス管は、キャピラリー管、エッチング加工されたステンレス鋼板の積層体、リストリクターなどで形成することができる。
流量制御弁としては、駆動源として圧電体を積層した圧電アクチュエータを備えたもの、ヒーターによる熱膨張を利用するサーマル式のもの、あるいは電磁弁など種々の形式のものを使用できる。これらのうちでは、図1に示すように、微小な変位を精度よく制御することが可能でかつ大きな加重を発生することが可能であるので、圧電アクチュエータ61でスペーサ62を介して金属ダイアフラム63を変位させる(図示しない弁座に当接又はそれから離間させる)形式のものが好適であり、流量制御装置の小型化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係わる質量流量制御装置の機器構成を示す図である。 データテーブルの内容を示す図である。 実施の形態1における制御フローの一例を示すフローチャートである。 校正ガスを流した場合の流量設定信号とガス流量の関係を示す図である。 実ガスを流した場合の流量設定信号とガス流量の関係を示す図である。 実施の形態1における制御フローの他の例を示すフローチャートである。 実ガスを流した場合の流量センサからの流量信号とガス流量の関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る質量流量制御装置の機器構成を示す図である。 実施の形態2における制御フローを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る質量流量制御装置の機器構成を示す図である。 実施の形態3における制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1:質量流量制御装置、2:流入管部、3:流量制御部、31:バイパス部、32:センサ管、4:流出管部、5:流量センサ、51:検出用抵抗体、52:検出用抵抗体、53:ブリッジ回路、6:流量制御弁、61:アクチュエータ、62:スペーサ、63:金属ダイアフラム、7:温度センサ、8:圧力センサ、9:制御回路、10:ディジタル演算回路、11、13、14、16:A/Dコンバータ回路、12、17、19:D/Aコンバータ回路、15:増幅回路、18:駆動回路、20:比較部、21:制御定数抵抗切換部、22:流路ブロック、110:ROM、120:CPU、130:RAM、140:バス

Claims (9)

  1. 実ガスが流入する流入管部と、前記実ガスの温度を検出する温度センサと、前記実ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記実ガスの質量流量を検出する流量センサと、前記実ガスの流出量を制御する流量制御弁と、前記各センサの出力に基づいて前記流量制御弁の開度を調整する制御回路と、を有する質量流量制御装置であって、
    前記制御回路は、圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により流量設定信号(流量制御の目標値)を補正し
    、補正された流量設定信号と流量センサからの流量信号を比較するディジタル演算回路を有することを特徴とする質量流量制御装置。
  2. 実ガスが流入する流入管部と、前記実ガスの温度を検出する温度センサと、前記実ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記実ガスの質量流量を検出する流量センサと、前記実ガスの流出量を制御する流量制御弁と、前記各センサの出力に基づいて前記流量制御弁の開度を調整する制御回路と、を有する質量流量制御装置であって、
    前記制御回路は、圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により前記流量センサからの流量信号を補正し、流量設定信号(流量制御の目標値)と環境補正係数により補正された流量センサからの流量信号とを比較するディジタル演算回路を有することを特徴とする質量流量制御装置。
  3. 実ガスが流入する流入管部と、前記実ガスの温度を検出する温度センサと、前記実ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記実ガスの質量流量を検出する流量センサと、前記実ガスの流量を制御する流量制御弁と、前記各センサの出力に基づいて前記流量制御弁の開度を調整する制御回路と、を有する質量流量制御装置であって、
    前記制御回路は、圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である環境補正係数により流量設定信号(流量制御の目標値)を補正するディジタル演算回路と、前記流量センサからの流量信号と前記ディジタル演算回路で補正された流量設定信号を比較する比較部と、を有することを特徴とする質量流量制御装置。
  4. 前記制御回路はPID制御を行う制御部を有するとともに、前記流量センサと前記比較部との間に、制御定数抵抗切換部が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の質量流量制御装置。
  5. 前記温度センサ及び前記圧力センサは、前記流入管部に設置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の質量流量制御装置。
  6. 実ガスの質量流量を所望の設定値に制御する実ガスの質量流量制御方法であって、
    所望の実ガスの質量流量に対応する流量設定信号および流量センサからの流量信号を読み込むステップと、
    実ガスの圧力に対応する圧力信号および温度に対応する温度信号を読み込むステップと、
    圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である複数の環境補正係数が格納された記憶部から、前記圧力信号および前記温度信号に基づいてそれに対応する環境補正係数を算出するステップと、
    前記環境補正係数に基づいて前記流量設定信号を補正し補正設定値を演算するステップと、
    前記補正設定値を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し最終補正設定値を演算するステップと、
    前記最終補正設定値と流量センサから出力される流量信号とを比較してその差を駆動信号として駆動回路に出力するステップと、
    前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力され流量制御弁を駆動するステップと、
    を有することを特徴とする実ガスの質量流量制御方法。
  7. 実ガスの質量流量を所望の設定値に制御する実ガスの質量流量制御方法であって、
    所望の実ガスの質量流量に対応する流量設定信号および流量センサからの流量信号を読み込むステップと、
    実ガスの圧力に対応する圧力信号および温度に対応する温度信号を読み込むステップと、
    圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である複数の環境補正係数が格納された記憶部から、前記圧力信号および前記温度信号に基づいてそれに対応する環境補正係数を算出するステップと、
    前記流量信号を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し補正流量信号を演算するステップと、
    前記環境補正係数に基づいて前記補正流量信号を補正し最終補正流量信号を演算するステップと、
    前記最終補正流量信号と前記流量設定信号とを比較してその差を駆動信号として出力するステップと、
    前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力され流量制御弁を駆動するステップと、
    を有することを特徴とする実ガスの質量流量制御方法。
  8. 実ガスの質量流量を所望の設定値に制御する実ガスの質量流量制御方法であって、
    所望の実ガスの質量流量に対応する流量設定信号および流量センサからの流量信号を読み込むステップと、
    実ガスの圧力に対応する圧力信号および温度に対応する温度信号を読み込むステップと、
    圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である複数の環境補正係数が格納された記憶部から、前記圧力信号および前記温度信号に基づいてそれに対応する環境補正係数を算出するステップと、
    前記環境補正係数に基づいて前記流量設定信号を補正し補正設定値を演算するステップと、
    前記補正設定値を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し最終補正設定値を演算するステップと、
    前記最終補正設定値はアナログ値に変換され比較部において流量センサから出力された流量信号と比較され、その差を駆動信号として出力するステップと、
    前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力され流量制御弁を駆動するステップと、
    を有することを特徴とする実ガスの質量流量制御方法。
  9. 実ガスの質量流量を所望の設定値に制御する実ガスの質量流量制御方法であって、
    所望の実ガスの質量流量に対応する流量設定信号および流量センサからの流量信号を読み込むステップと、
    実ガスの圧力に対応する圧力信号および温度に対応する温度信号を読み込むステップと、
    圧力と温度に依存し、校正ガスの流量に対する実ガスの流量の比率である複数の環境補正係数が格納された記憶部から、前記圧力信号および前記温度信号に基づいてそれに対応する環境補正係数を算出するステップと、
    前記環境補正係数に基づいて前記設定信号を補正し補正設定値を演算するステップと、
    前記補正設定値を前記流量センサに実ガスを流した場合の出力特性に基づいて補正し最終補正設定値を演算するステップと、
    前記補正設定値に基づいて制御定数抵抗切り替え信号が出力され制御定数抵抗を切換えるステップと、
    前記補正設定値がアナログ値に変換され比較部において流量センサから出力された流量信号と比較され、その差を駆動信号として出力するステップと、
    前記駆動信号に基づいてバルブ駆動電圧が出力され流量制御弁を駆動するステップと、
    を有することを特徴とする実ガスの質量流量制御方法。
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