JP4972531B2 - 走行減速機および建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、走行減速機および建設機械に関し、特に、カバーが外部に面している走行減速機およびそれを用いた建設機械に関する。
油圧ショベルやブルドーザといった建設機械は、一般に、足回り装置として、履帯式走行装置(クローラー式トラクタ)を用いている。履帯式走行装置によって、建設機械は不整地(例えば、軟弱地や傾斜地)を走行することができる。履帯式走行装置は、動力伝達源と、トラックフレームと、駆動スプロケット(起動輪)と、アイドラスプロケット(誘導輪)と、履帯(クローラーベルト)とを有している。なお、履帯式走行装置は、建設機械の左右両側に一対配置されている(例えば、特許文献1を参照。)。
動力伝達源は、例えば、パワートレイン最終部に当たる走行減速機(ファイナルドライブ)である。トラックフレームは、建設機械の本体下部に建設機械の前後方向に延びるように設けられており、下向きの略コの字形状のハウジング構造である。駆動スプロケットは、トラックフレームの前後一方に配置され、走行減速機によって駆動される部材である。アイドラスプロケットは、トラックフレームの前後他方に回転自在に取付けられ、履帯によって駆動される。履帯は、ピンやブッシュによってエンドレス状に連結された複数のリンクと、リンクに取りつけられた複数のシュープレートから構成されている。履帯は、駆動スプロケットとアイドラスプロケットに巻かれて、トラックフレームの周囲に配置されている。履帯式走行装置は、さらに、トラックフレームの下部に回転自在に設けられた複数のトラックローラ(下転輪)を有している。トラックローラは、建設機械の重量を分散して履帯に伝えるともに、履帯の蛇行を防止する。
走行減速機のカバーは、円盤状の部材であり、ボルトによって回転側ハウジングに固定されている。特許文献1から明らかなように、カバーの外側表面は平坦な面を構成している。
特開2000−291788号公報
建設機械が岩や瓦礫の多い場所を走行する際には、岩や硬くて鋭利な物体が走行減速機のカバーに衝突することがある。また、操作ミスによって油圧ショベルのバケットが走行減速機のカバーに当たることもある。物体がカバーに衝突する位置によっては、走行減速機の減速機構に不具合が生じる場合がある。例えば、カバーの外周側部分では内部の部材とカバーとの間に空間が確保されているため、カバーの外周側部分が局部的に変形したとしても、内部の部材の破損が生じにくい。一方、カバーの内周側部分には、キャリアやシャフトを支持するための支持部分が設けられており、支持部分はスラトワッシャを介してキャリアやシャフトに当接または近接している。そのため、カバーの内周側部分が局部的に変形すると、スラストワッシャやキャリアが破損して、その結果、損傷片が減速機構に噛み込んで他の部品に損傷を与えることがある。また、シャフトの支持部分が変形すると、シャフトの姿勢が変化して走行用モータに悪影響を与えてしまう。
以上より、一般には、車両の重量が大きくなるにつれて走行減速機のカバーの厚みを大きくすることで、物体の衝突による不具合を減らしていた。しかし、その場合はカバーの重量が増えるという問題があった。
本発明の課題は、カバーの重量をなるべく増やさずに、外部からの衝撃に対して減速機構を支持する部分を守ることができる走行減速機および建設機械を提供することにある。
第1の発明に係る走行減速機は、建設機械の走行減速機であって、減速機構と、減速機構の軸方向を覆うカバーとを備えている。カバーは、減速機構からの軸方向荷重を支持するための支持部分を有している。支持部分のカバー外側表面には、凹部が形成されている。凹部は、カバーの中心に配置された円状の第2凹部と第2凹部に同心に配置された環状の第1凹部を含んでいる。支持部分は複数形成されている。凹部は、支持部分に対応して複数形成されている。
この走行減速機では、支持部分の外側表面には凹部が形成されているため、走行中に例えば硬い物体がカバーの凹部周辺に衝突した場合でも、物体は凹部の周囲に当たりやすく、凹部そのものには当たりにくい。したがって、支持部分の変形が生じることが少なく、そのため、減速機構に不具合が生じにくい。なお、凹部は、カバー外側表面の平坦面に対して低くなっていても、高くなっていても、一致していても良い
この走行減速機では、環状凹部によって、例えば、減速機構のキャリアからの軸方向荷重を支持する支持部分を外部から保護可能である
この走行減速機では、各支持部分に対応して各凹部が形成されているため、各支持部分を確実に外部から保護可能である。
の発明に係る走行減速機は、第1の明において、凹部は支持部分を全て覆いさらに外側まで広がっている。
この走行減速機では、凹部が支持部分を覆っているため、凹部以外の部分に物体が当たった場合に支持部分が変形することが少ない。
の発明に係る走行減速機では、第1またはの発明において、凹部はカバーの外側表面の平坦面より凹んでいる。
この走行減速機では、局所的にでもカバーの肉を減らすことで凹部を形成しているため、カバーの軽量化を実現できる。
の発明に係る走行減速機では、第1〜の発明のいずれかにおいて、カバーは、凹部以外の部分からさらに軸方向外側に突出する凸部を有している。
この走行減速機では、カバー部が凹部以外の部分からさらに軸方向外側に突出する凸部を有しているため、硬い物体が走行減速機のカバーに衝突する際に凸部に当たることで支持部分に当たりにくくなる。したがって、支持部分の変形が生じることが少ない。
の発明に係る走行減速機では、第の発明において、凸部は、カバーにおいて最も外周側にある凹部よりもさらに外周側にある環状である。
この走行減速機では、カバーの外周部には減速機構を支持するための支持部分が設けられていないため、凸部に物体が衝突しても問題はない。
の発明に係る建設機械は、第1〜第の発明に係る走行減速機を備えている。
この建設機械では、上記減速走行機を用いることで、同様の作用効果を得られる。
本発明に係る走行減速機および建設機械では、カバーの重量をあまり大きくしなくても、外部からの衝撃に対して減速機構を支持する部分を守ることができる。
図1を用いて、本発明の一実施形態としての履帯式走行装置を採用した油圧ショベル(建設機械)1を説明する。
1.油圧ショベル1全体の構成
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、履帯式走行装置2と、旋回台3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、機器室9と、キャブ10とを備えている。
履帯式走行装置2は、進行方向左右両端部分に巻き掛けられた履帯Pを回転させることで、油圧ショベル1を前進、後進させるとともに、上面側に旋回台3を旋回可能な状態で搭載している。履帯式走行装置2は、動力伝達源としての走行減速機39を有している(後述)。なお、履帯式走行装置2は、は、油圧ショベル1の左右両側に一対配置されている。
旋回台3は、履帯式走行装置2上において、任意の方向に旋回可能であって、上面に作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、キャブ10とを搭載している。
作業機4は、ブーム11と、ブーム11の先端に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端に取り付けられたバケット13とを含むように構成されている。そして、作業機4は、図示しない油圧回路に含まれる各油圧シリンダ11a,12a,13a等によって、ブーム11やアーム12、バケット13等を上下に移動させながら、土砂や砂礫等の掘削を行う土木工事の現場において作業を行う。
カウンタウェイト5は、例えば、鋼板を組み立てて形成した箱の中に屑鉄やコンクリート等を入れて固めたものであって、採掘時等において車体のバランスをとるために旋回台3上におけるエンジンルーム6の後方に設けられている。
エンジンルーム6は、カウンタウェイト5に隣接するように、メインフレーム上における旋回台3の後端部に配置されている。エンジンルーム6は、外装フレームによって外郭部分が形成され、内部にエンジン等の収納空間を形成している。そして、エンジンルーム6は、履帯式走行装置2や作業機4を駆動するための動力源であるエンジン等を内部の収納空間に収納している。さらに、エンジンルーム6は、上面にメンテナンス用の開口部を有しており、メンテナンス時以外はこの開口を、ヒンジを介して開閉可能なエンジンフード26によって覆っている。
機器室9は、作業機4の後方に配置されており、図示しない燃料タンク、作動油タンクおよび操作弁等を収容する。
キャブ10は、油圧ショベル1のオペレータが乗降する運転室であって、作業機4の先端部を見通せるように、旋回台3上における作業機4の側方となる左側前部に配置されている。
2.走行減速機の構成
(1)基本構成
本発明の一実施形態に係る走行減速機39を図2に示す。この走行減速機39は、油圧により駆動される走行用モータ31の駆動力によってスプロケット42を回転させ、これにより履帯Pを駆動する。走行減速機39は、固定側ハウジング32と、回転側ハウジング33と、遊星歯車式減速機構34とを備える。
(2)固定側ハウジング
固定側ハウジング32は、走行用モータ31を収容しており、履帯式走行装置2に対して固定的に取り付けられる。なお、図2においては、走行用モータ31および固定側ハウジングは二点差線で外形のみを描いている。
(3)回転側ハウジング
回転側ハウジング33は、固定側ハウジング32の先端部を覆っており、固定側ハウジング32に対して回転可能に設けられている。回転側ハウジング33は、遊星歯車式減速機構34を内部に収納している。回転側ハウジング33は、ハブ41と、スプロケット42と、リングギヤ43と、カバー44とを有している。
ハブ41は、一対の軸受36,37を介して固定側ハウジング32に回転可能に取り付けられている。ハブ41の外周面には、スプロケット42が取り付けられるフランジ部41aが設けられている。
スプロケット42は、ハブ41のフランジ部41aにボルト38によって固定されており、履帯Pが巻回される部分である。
リングギヤ43は、ハブ41の先端側に設けられており、ハブ41に対して回転不能に固定されている。リングギヤ43の内周面には、ギヤ部43a,43bが形成されており、リングギヤ43は、遊星歯車式減速機構34を介して走行用モータ31からの回転を伝達される(後述)。
カバー44は、リングギヤ43の先端側に設けられており、回転側ハウジング33の内部空間の先端側を閉じている。カバー44の特徴については後述する。
(3)遊星歯車式減速機構
遊星歯車式減速機構34は、回転側ハウジング33内に設けられ、走行用モータ31から出力された回転を減速して回転側ハウジング33に伝達する機構である。遊星歯車式減速機構34は、第1減速部51と、第2減速部52とを有する。
第1減速部51は、第1サンギヤ53と、複数の第1プラネタリギヤ54と、第1キャリア55とを有する。
第1サンギヤ53は、走行用モータ31の出力軸に連結されており、回転側ハウジング33に対して回転可能に支持されている(後述)。第1サンギヤ53は、軸部53aと、その先端外周面に形成されたギヤ部53bを有している。
複数の第1プラネタリギヤ54は、第1サンギヤ53の周囲に配置されており、第1サンギヤ53の径方向外側において第1サンギヤ53と同心の円周上に配置されている。第1プラネタリギヤ54は、第1キャリア55に回転不能に支持された軸部54aと、軸部54aに回転可能に支持されたギヤ部54bとを有している。第1プラネタリギヤ54のギヤ部54bは、第1サンギヤ53のギヤ部53bおよびリングギヤ43のギヤ部43aと噛み合っている。
第1キャリア55には、後述する第2サンギヤ57の先端が挿入される孔が形成されており、孔の内周面には、第2サンギヤ57のギヤ部57aと噛み合うギヤ部55aが形成されている。
第2減速部52は、第2サンギヤ57と、複数の第2プラネタリギヤ58と、第2キャリア59とを有する。
第2サンギヤ57は、第1サンギヤ53と同心に配置されており、第1サンギヤ53に対して回転可能に設けられている。第2サンギヤ57の中心には、軸方向に貫通する孔57bが形成されており、第1サンギヤ53の軸部53aがこの孔57bに挿入されている。
第2プラネタリギヤ58は、第2サンギヤ57の周囲に配置されており、第2サンギヤ57の径方向外側において第2サンギヤ57と同心の円周上に配置されている。第2プラネタリギヤ58は、第2キャリア59に回転不能に支持される軸部58aと、軸部58aに回転可能に支持されたギヤ部58bとを有している。第2プラネタリギヤ58のギヤ部58bは、第2サンギヤ57のギヤ部57aおよびリングギヤ43のギヤ部43bと噛み合っている。
第2キャリア59は、上述したように、複数の第2プラネタリギヤ58の軸部58aを支持しており、さらに固定側ハウジング32の先端部にスプライン結合されている。
この遊星歯車式減速機構34では、走行用モータ31が回転すると、第1減速部51において、第1サンギヤ53が回転し、第1サンギヤ53とリングギヤ43との間で第1プラネタリギヤ54が自転しながら公転する。これにより、第1キャリア55が第1サンギヤ53の回りを回転する。
次に、第2減速部52では、第1キャリア55と噛合する第2サンギヤ57が回転し、この第2サンギヤ57と噛合する第2プラネタリギヤ58も回転する。しかし、第2キャリア59が固定側ハウジング32と回転しないため、第2プラネタリギヤ58は、第2キャリア59に嵌合された定位置の軸部58aを中心に回転する。これにより、リングギヤ43すなわち回転側ハウジング33が回転する。
3.カバーの構造
カバー44は、減速機構34の軸方向片側を覆うための部材である。カバー44は、例えば、円盤状の鋳物製であり、外周部がボルト35によってリングギヤ43に固定されている。なお、以下の説明において、「軸方向外側」とはカバー44から見て図左側の外部環境に向いた側であり、「軸方向内側」とはカバー44から見て図右側の減速機構34に向いた側である。
カバー44は、外側を向いた平坦面44aを有している。一例として、カバー44の厚みtは12〜25mmである。
図3に示すように、カバー44は、減速機構34の部品からの軸方向荷重を支持するための支持部分が形成されており、支持部分は第1支持部分15と第2支持部分16とを有している。
第1支持部分15は、第1キャリア55の軸方向荷重を支持するための部分である。第1支持部分15は、内側に突出する環状突起である。第1キャリア55の内周部のカバー対向面には図右側に凹んだ着座部55cが形成され、着座部55cには環状の第1スラストワッシャ22が配置されている。第1支持部分15は第1スラストワッシャ22に当接または近接しており、第1キャリア55を回転自在に支持する。その結果、第1支持部分15は、第1スラストワッシャ22を介して、第1キャリア55の軸方向荷重を支持する。なお、「近接」とは、例えば、1mm程度の隙間を有している場合をいう(以下、同じ)。
第2支持部分16は、第1サンギヤ53の軸方向荷重を支持するための部分である。第2支持部分16は、カバー44の中心に形成され、内側に延びて第1サンギヤ53の先端面に対向する円形突起である。第2支持部分16の先端16aには、図左側に凹んだ着座部16bが形成され、着座部16b内には円板状の第2スラストワッシャ23が配置されている。第2スラストワッシャ23は、第1サンギヤ53の先端面に対して軸方向に当接または近接しており、第1サンギヤ53を回転自在に支持する。その結果、第2支持部分16は、第2スラストワッシャ23を介して、第1サンギヤ53の軸方向荷重を支持する。
第1支持部分15の外側表面には、周囲(平坦面44a)より凹んだ第1凹部19が形成されている。図3、図4および図6に示すように、第1凹部19は、カバー44の表面に形成された環状の凹みであり、第1支持部分15に対応して形成されているが、第1支持部分15より外側まで広がっている。具体的には、図4に示すように、第1凹部19の半径方向の中心と第1支持部分15の先端部15aの半径方向の中心が一致又は近接しており、さらに、第1凹部19半径方向幅が第1支持部分15の先端部15aの半径方向幅より大きい。第1凹部19の幅は第1支持部分15の幅より、少なくともわずかに大きい必要があり、必要に応じて1.5倍〜2倍まで広げても良い。
第2支持部分16の外側表面には、周囲(平坦面44a)より凹んだ第2凹部20が形成されている。図3、図5および図6に示すように、第2凹部20は、カバー44の表面に形成された凹みであり、第2支持部分16に対応して形成されているが、第2支持部分16より外側まで広がっている。具体的には、図5に示すように、第2凹部20の中心と第2支持部分16の先端部16aの中心が一致又は近接しており、さらに、第2凹部20の径が第2支持部分16の先端部16aの径より大きい。第2凹部20の径は第2支持部分16の径より、少なくともわずかに大きい必要があり、必要に応じて1.5倍〜2倍まで広げても良い。
第1凹部19および第2凹部20の深さdは2〜3mmであり、カバーの厚みtに対してt/4〜t/8の範囲にある。なお、図において第1凹部19と第2凹部20の形状はなだらかに変化するように描かれているが、凹部は底面とそこから平坦面44aに対して直角に延びる周面とから形成されていても良い。
この走行減速機39では、第1および第2支持部分15、16の外側表面には周囲より凹んだ第1および第2凹部19,20が形成されているため、走行中に例えば硬い物体が第1または第2凹部19,20周辺に衝突した場合でも、図3に示すように、物体は第1または第2凹部19,20の周囲に当たりやすく、第1または第2凹部19,20には当たりにくい。したがって、第1または第2支持部分15,16の変形が生じることが少ない。したがって、第1スラストワッシャ22や第1キャリア55が破損しにくいし、また、走行用モータ31に悪影響が生じにくい。
また、支持部分(15,16)は複数形成されており、凹部(19,20)は支持部分(15,16)に対応して複数形成されている。このため、各支持部分(15,16)を確実に外部から保護可能である。
さらに、凹部(19,20)は支持部分(15,16)に対応して形成されているが、支持部分(15,16)を全て覆いさらに外側まで広がっている。このため、凹部(19,20)以外の部分に物体が当たった場合に支持部分(15,16)が変形することが少ない。
さらに、凹部(19,20)はカバー44の外側表面の平坦面44aより凹んでいる。このようにカバー44を局所的にでも薄肉化することで凹部(19,20)を形成しているため、カバー44の軽量化を実現できる。
4.第2実施例
図7に示す第2実施例では、カバー44は、前記実施例の構造に加えて、さらに、環状の凸部24を有している。凸部24は、凹部19,20以外の平坦な部分(平坦面44a)からさらに軸方向外側に突出している。凸部24は、カバー44の外周部に設けられている。つまり、凸部24は、最も外周側にある凹部19よりさらに外周側に配置されている。
この走行減速機では、カバー44が凹部19,20以外の部分(平坦面44a)からさらに外側に突出する凸部24を有しているため、硬い物体が走行減速機39のカバー44に衝突する際に凸部24に当たることで凹部19,20すなわち支持部分15,16に当たりにくくなる。したがって、支持部分15,16の変形が生じることが少ない。
また、この走行減速機39では、カバー44の外周部には減速機構34を支持するための支持部分が設けられていないため、凸部24に物体が衝突しても問題はない。
5.他の実施形態
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(1)第1変形例
図8に示すように、第1支持部分15に対応する部分19’の半径方向両側に環状の凸部28を設けることで、第1支持部分15に対応する部分19’を凹部としても良い。この場合、第1支持部分15に対応する部分19’の底面は、カバー44の外側表面の平坦面44aと同じ高さになっている。この構造は、第2支持部分および第2凹部にも適用できる。
(2)第2変形例
図9に示すように、第1支持部分15に対応する部分19’’を第1実施例のように平坦面44aに対して凹ませた上に、さらに平坦面44aから突出する凸部28’を周囲に設けることで、第1支持部分15に対応する部分19’’を凹部としても良い。この構造は、第2支持部分および第2凹部にも適用できる。
(3)他の変形例
減速機構の構造は前記実施形態に限定されない。
第1実施例では第1凹部および第2凹部の両方が設けられたカバーが示されているが、いずれか一方のみが設けられたカバーでも良い。
凹部の底面は、カバー外側平坦面と一致していても良いし、低くても良いし、高くなっていても良い。
カバーにおいてシャフトやキャリアを支持する部分に用いられる部材はスラストワッシャに限定されない。例えば、シャフトを支持する部材として球をカバーの凹部に配置しても良い。
環状の凹部とは、連続した凹部のみならず、部分的に切断されたもの(複数の弧状の凹部からなるもの)であっても良い。
本発明に係るカバーの重量をあまり大きくしなくても、外部からの衝撃に対して減速機構を支持する部分を守ることができるため、各種建設機械に適用可能である。
本発明の実施例が採用された油圧ショベルの斜視図。 本発明の第1実施例としての走行減速機の部分断面図(一部省略)。 図2の部分拡大図であり、カバーの断面形状を説明する図。 図3の部分拡大図であり、第1支持部分および第1凹部を説明するための図。 図3の部分拡大図であり、第2支持部分および第2凹部を説明するための図。 図3のVI矢視図であり、カバーの表面を説明する図。 本発明の第2実施形態としての走行減速機の部部分断面図。 支持部分及び凹部の形状の第1変形例を示す部分断面図。 支持部分及び凹部の形状の第2変形例を示す部分断面図。
1 油圧ショベル
15 第1支持部分
16 第2支持部分
19 第1凹部
20 第2凹部
22 第1スラストワッシャ
23 第2スラストワッシャ
24 凸部
39 走行減速機
44 カバー
44a 平坦面
53 第1サンギヤ
54 第1プラネタリギヤ
55 第1キャリア

Claims (6)

  1. 建設機械の走行減速機であって、
    減速機構と、
    前記減速機構の軸方向を覆うカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記減速機構からの軸方向荷重を支持するための支持部分を有しており、
    前記支持部分のカバー外側表面には、凹部が形成されており
    前記凹部は、前記カバーの中心に配置された円状の第2凹部と前記第2凹部に同心に配置された環状の第1凹部を含んでおり、
    前記支持部分は複数形成されており、
    前記凹部は前記支持部分に対応して複数形成されている、
    走行減速機。
  2. 前記凹部は前記支持部分を全て覆いさらに外側まで広がっている、
    請求項1に記載の走行減速機。
  3. 前記凹部は前記カバーの外側表面の平坦面より凹んでいる、
    請求項1または2に記載の走行減速機。
  4. 前記カバーは、前記凹部以外の部分からさらに軸方向外側に突出する凸部を有している、
    請求項1〜のいずれかに記載の走行減速機。
  5. 前記凸部は、前記カバーにおいて最も外周側にある凹部よりもさらに外周側にある環状である、
    請求項に記載の走行減速機。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の走行減速機を備えた建設機械。
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