JP4972531B2 - 走行減速機および建設機械 - Google Patents
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Description
この走行減速機では、各支持部分に対応して各凹部が形成されているため、各支持部分を確実に外部から保護可能である。
この走行減速機では、凹部が支持部分を覆っているため、凹部以外の部分に物体が当たった場合に支持部分が変形することが少ない。
この走行減速機では、局所的にでもカバーの肉を減らすことで凹部を形成しているため、カバーの軽量化を実現できる。
この走行減速機では、カバー部が凹部以外の部分からさらに軸方向外側に突出する凸部を有しているため、硬い物体が走行減速機のカバーに衝突する際に凸部に当たることで支持部分に当たりにくくなる。したがって、支持部分の変形が生じることが少ない。
この走行減速機では、カバーの外周部には減速機構を支持するための支持部分が設けられていないため、凸部に物体が衝突しても問題はない。
この建設機械では、上記減速走行機を用いることで、同様の作用効果を得られる。
1.油圧ショベル1全体の構成
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、履帯式走行装置2と、旋回台3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、機器室9と、キャブ10とを備えている。
旋回台3は、履帯式走行装置2上において、任意の方向に旋回可能であって、上面に作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、キャブ10とを搭載している。
カウンタウェイト5は、例えば、鋼板を組み立てて形成した箱の中に屑鉄やコンクリート等を入れて固めたものであって、採掘時等において車体のバランスをとるために旋回台3上におけるエンジンルーム6の後方に設けられている。
キャブ10は、油圧ショベル1のオペレータが乗降する運転室であって、作業機4の先端部を見通せるように、旋回台3上における作業機4の側方となる左側前部に配置されている。
(1)基本構成
本発明の一実施形態に係る走行減速機39を図2に示す。この走行減速機39は、油圧により駆動される走行用モータ31の駆動力によってスプロケット42を回転させ、これにより履帯Pを駆動する。走行減速機39は、固定側ハウジング32と、回転側ハウジング33と、遊星歯車式減速機構34とを備える。
固定側ハウジング32は、走行用モータ31を収容しており、履帯式走行装置2に対して固定的に取り付けられる。なお、図2においては、走行用モータ31および固定側ハウジングは二点差線で外形のみを描いている。
回転側ハウジング33は、固定側ハウジング32の先端部を覆っており、固定側ハウジング32に対して回転可能に設けられている。回転側ハウジング33は、遊星歯車式減速機構34を内部に収納している。回転側ハウジング33は、ハブ41と、スプロケット42と、リングギヤ43と、カバー44とを有している。
リングギヤ43は、ハブ41の先端側に設けられており、ハブ41に対して回転不能に固定されている。リングギヤ43の内周面には、ギヤ部43a,43bが形成されており、リングギヤ43は、遊星歯車式減速機構34を介して走行用モータ31からの回転を伝達される(後述)。
カバー44は、リングギヤ43の先端側に設けられており、回転側ハウジング33の内部空間の先端側を閉じている。カバー44の特徴については後述する。
遊星歯車式減速機構34は、回転側ハウジング33内に設けられ、走行用モータ31から出力された回転を減速して回転側ハウジング33に伝達する機構である。遊星歯車式減速機構34は、第1減速部51と、第2減速部52とを有する。
第1サンギヤ53は、走行用モータ31の出力軸に連結されており、回転側ハウジング33に対して回転可能に支持されている(後述)。第1サンギヤ53は、軸部53aと、その先端外周面に形成されたギヤ部53bを有している。
第2サンギヤ57は、第1サンギヤ53と同心に配置されており、第1サンギヤ53に対して回転可能に設けられている。第2サンギヤ57の中心には、軸方向に貫通する孔57bが形成されており、第1サンギヤ53の軸部53aがこの孔57bに挿入されている。
この遊星歯車式減速機構34では、走行用モータ31が回転すると、第1減速部51において、第1サンギヤ53が回転し、第1サンギヤ53とリングギヤ43との間で第1プラネタリギヤ54が自転しながら公転する。これにより、第1キャリア55が第1サンギヤ53の回りを回転する。
カバー44は、減速機構34の軸方向片側を覆うための部材である。カバー44は、例えば、円盤状の鋳物製であり、外周部がボルト35によってリングギヤ43に固定されている。なお、以下の説明において、「軸方向外側」とはカバー44から見て図左側の外部環境に向いた側であり、「軸方向内側」とはカバー44から見て図右側の減速機構34に向いた側である。
カバー44は、外側を向いた平坦面44aを有している。一例として、カバー44の厚みtは12〜25mmである。
第1支持部分15は、第1キャリア55の軸方向荷重を支持するための部分である。第1支持部分15は、内側に突出する環状突起である。第1キャリア55の内周部のカバー対向面には図右側に凹んだ着座部55cが形成され、着座部55cには環状の第1スラストワッシャ22が配置されている。第1支持部分15は第1スラストワッシャ22に当接または近接しており、第1キャリア55を回転自在に支持する。その結果、第1支持部分15は、第1スラストワッシャ22を介して、第1キャリア55の軸方向荷重を支持する。なお、「近接」とは、例えば、1mm程度の隙間を有している場合をいう(以下、同じ)。
さらに、凹部(19,20)はカバー44の外側表面の平坦面44aより凹んでいる。このようにカバー44を局所的にでも薄肉化することで凹部(19,20)を形成しているため、カバー44の軽量化を実現できる。
図7に示す第2実施例では、カバー44は、前記実施例の構造に加えて、さらに、環状の凸部24を有している。凸部24は、凹部19,20以外の平坦な部分(平坦面44a)からさらに軸方向外側に突出している。凸部24は、カバー44の外周部に設けられている。つまり、凸部24は、最も外周側にある凹部19よりさらに外周側に配置されている。
また、この走行減速機39では、カバー44の外周部には減速機構34を支持するための支持部分が設けられていないため、凸部24に物体が衝突しても問題はない。
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
図8に示すように、第1支持部分15に対応する部分19’の半径方向両側に環状の凸部28を設けることで、第1支持部分15に対応する部分19’を凹部としても良い。この場合、第1支持部分15に対応する部分19’の底面は、カバー44の外側表面の平坦面44aと同じ高さになっている。この構造は、第2支持部分および第2凹部にも適用できる。
図9に示すように、第1支持部分15に対応する部分19’’を第1実施例のように平坦面44aに対して凹ませた上に、さらに平坦面44aから突出する凸部28’を周囲に設けることで、第1支持部分15に対応する部分19’’を凹部としても良い。この構造は、第2支持部分および第2凹部にも適用できる。
減速機構の構造は前記実施形態に限定されない。
第1実施例では第1凹部および第2凹部の両方が設けられたカバーが示されているが、いずれか一方のみが設けられたカバーでも良い。
カバーにおいてシャフトやキャリアを支持する部分に用いられる部材はスラストワッシャに限定されない。例えば、シャフトを支持する部材として球をカバーの凹部に配置しても良い。
15 第1支持部分
16 第2支持部分
19 第1凹部
20 第2凹部
22 第1スラストワッシャ
23 第2スラストワッシャ
24 凸部
39 走行減速機
44 カバー
44a 平坦面
53 第1サンギヤ
54 第1プラネタリギヤ
55 第1キャリア
Claims (6)
- 建設機械の走行減速機であって、
減速機構と、
前記減速機構の軸方向を覆うカバーと、を備え、
前記カバーは、前記減速機構からの軸方向荷重を支持するための支持部分を有しており、
前記支持部分のカバー外側表面には、凹部が形成されており、
前記凹部は、前記カバーの中心に配置された円状の第2凹部と前記第2凹部に同心に配置された環状の第1凹部を含んでおり、
前記支持部分は複数形成されており、
前記凹部は前記支持部分に対応して複数形成されている、
走行減速機。 - 前記凹部は前記支持部分を全て覆いさらに外側まで広がっている、
請求項1に記載の走行減速機。 - 前記凹部は前記カバーの外側表面の平坦面より凹んでいる、
請求項1または2に記載の走行減速機。 - 前記カバーは、前記凹部以外の部分からさらに軸方向外側に突出する凸部を有している、
請求項1〜3のいずれかに記載の走行減速機。 - 前記凸部は、前記カバーにおいて最も外周側にある凹部よりもさらに外周側にある環状である、
請求項4に記載の走行減速機。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の走行減速機を備えた建設機械。
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