JP4972234B1 - 指圧用サポーター - Google Patents

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Abstract

【課題】指圧の際に被施術者に温熱を与えることができ、かつ、施術者が従来と同様の感覚で被施術者に指圧を施すことができる、低コストで利用可能な指圧用サポーターを提供する。
【解決手段】指圧用サポーターの本体は、カイロ保持部40と、中指を通すための穴部を有する第1の突出部112と、人差し指を通すための穴部を有する第2の突出部132と、小指または薬指を通すための穴部を有する第3の突出部135と、手首に装着するためのバンド部材とカイロ保持部40とを連結する連結部材138とによって構成される。第1の突出部112は、カイロ保持部40の一端辺から突出するように設けられるのに対し、第2の突出部132および第3の突出部135は、カイロ保持部40の上記一端辺を基準としてその対辺側に所定距離Lxだけ離間した位置から突出するように設けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、指圧を行う者(以下、「施術者」という。)が指圧を受ける者(以下、「被施術者」という。)に温熱を与えながら指圧を施すことができるようカイロを保持可能にした、主に業務用に使用される指圧用サポーターに関する。
指圧は、一般に、被施術者の患部(肩、腹、背中、足など)の凝りや張りをほぐすために行われる。患部の凝りや張りは血行を良くすることによってほぐされるところ、人の身体を温めると(その人の)血行が良くなることは一般に知られている。温めることによって免疫力が活発になり(活性化され)、例えば神経痛が改善される。また、血行が良くなることで、人は自身の身体の心地良さを感じる。以上のような観点から、指圧中に患部に温熱が与えられた方が指圧の効果は高まると言える。また、施術者の手の指が温かいほど、被施術者の血行は良好な状態となり、被施術者は心地良く指圧を受けることができる。例えば、我が国にはいわゆる「プロ」と呼ばれる指圧師(業として指圧を行っている専門家)が多数存在するところ、顧客(被施術者)から高い評価を得ている指圧師の手は概して温かいようである。
ところで、指圧は本来的に素手で行われるものである。特にプロの指圧師は、被施術者の筋肉の状態等を把握しなければならないこと、微妙な力加減を要するために柔軟な指の動きが必要となること等の理由により、従来より素手で指圧を行っている。例えば、被施術者の筋肉をほぐしたりツボを押したりすることは、(施術者の)指先を使って行われる。このため、指圧中には、被施術者の患部に直接あるいは薄い下着等を介して施術者の手の指が触れることになる。従って、気温の低い時期など施術者の手の指が冷たければ、指圧の効果は低下する。逆に、上述したように、施術者の手の指が温かいほど、患部に温熱が与えられることにより、指圧の効果は高まる。そこで、特開2004−243079号公報には、指先部分を取り除いた左右一対の手袋状用具の掌(手のひら)側にカイロを取りつけたマッサージ用具についての発明が開示されている。このマッサージ用具によると、マッサージされる部分に温熱が与えられ、マッサージの効果が高まるとされている。
また、本願出願人は、指の動きが阻害されることなく本来の素手で行われるマッサージと同様のマッサージを可能ならしめるようにしたマッサージ用サポーターの発明について既に出願している(特開2009−273536号公報を参照)。
特開2004−243079号公報 特開2009−273536号公報
ところが、特開2004−243079号公報に開示されたマッサージ用具によると、施術者の指先部分以外は手袋状用具に覆われている。指圧やマッサージは一般に素手で行われるので、上述のようなマッサージ用具を装着した場合には、施術者は、柔軟な指の動きが阻害され、従来(マッサージ用具を装着していないとき)と同様の感覚で被施術者に指圧やマッサージを施すことができない。このため、被施術者に温熱は与えられるが、指圧・マッサージの効果はあまり高められない。
また、特開2009−273536号公報に開示されたマッサージ用サポーターに関しては、当該マッサージ用サポーターのカイロ保持手段は三角形状であるのに対し、一般に製造販売されているカイロは四角形状であるため、当該マッサージ用サポーターに適用できる三角形状のカイロを製造するのに高コストとなる。
そこで、本発明は、指圧の際に被施術者に温熱を与えることができ、かつ、施術者が従来と同様の感覚で(指の動きが阻害されることなく)被施術者に指圧を施すことができる、低コストで利用可能な(主に業務用に使用される)指圧用サポーターを提供することを目的とする。
第1の発明は、手に装着されるべき指圧用サポーターであって、
平面略矩形状の部材である第1の矩形部材と第2の矩形部材とを重ね合わせ、重ね合わせた状態における4つの端辺のうちの少なくとも一組の対辺近傍で前記第1の矩形部材と前記第2の矩形部材とを接合することによりカイロを保持可能にした、平面略矩形状のカイロ保持手段と、
中指を通すための穴部を有する第1の突出部と、
人差し指を通すための穴部を有する第2の突出部と、
小指または薬指を通すための穴部を有する第3の突出部と、
手首に装着するためのバンド部材と、
前記カイロ保持手段と前記バンド部材とを連結するための連結部材と
を備え、
前記第1の突出部は、前記カイロ保持手段の一端辺の中央部から突出するように設けられ、
前記第2の突出部および前記第3の突出部は、前記カイロ保持手段の4つの端辺のうちの前記第1の突出部が設けられている一端辺を基準としてその対辺側に所定距離だけ離間した位置から突出するように設けられていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記カイロ保持手段は、平面略矩形状の部材である第3の矩形部材を有し、
前記第3の矩形部材の一組の対辺を構成する2つの端辺をそれぞれ第1端辺,第2端辺と定義したとき、前記カイロ保持手段の4つの端辺のうちの前記第1の突出部が設けられている一端辺を基準としてその対辺側に前記所定距離だけ離間した位置において、前記第1端辺近傍が前記第2の矩形部材と接合され、前記カイロ保持手段の4つの端辺のうちの前記第1の突出部が設けられている一端辺の対辺近傍において、前記第2端辺近傍が前記第2の矩形部材と接合されていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記第2の突出部と前記第3の突出部と前記第3の矩形部材と前記連結部材とは、1枚の面状部材で構成されていることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記第1の突出部と前記第1の矩形部材とは、1枚の面状部材で構成されていることを特徴とする。
第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明において、
前記バンド部材と前記連結部材とは取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明において、
前記第1の矩形部材および前記第2の矩形部材は、防水性を有するゴム系の素材からなることを特徴とする。
第7の発明は、第6の発明において、
前記ゴム系の素材は、クロロプレンゴムを含むことを特徴とする。
第8の発明は、第1から第7までのいずれかの発明において、
前記第2の矩形部材には、複数の穴が形成されていることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、指圧用サポーターには、中指を通す(中指に引っ掛ける)ための第1の突出部,人差し指を通す(人差し指に引っ掛ける)ための第2の突出部,および小指を通す(小指に引っ掛ける)ための第3の突出部がカイロを保持するための平面略矩形状のカイロ保持手段から突出するように設けられている。ここで、第1の突出部はカイロ保持手段の一端辺から突出するように設けられているのに対し、第2の突出部および第3の突出部はカイロ保持手段の一端辺を基準としてその対辺側に所定距離だけ離間した位置から突出するように設けられている。すなわち、第1の突出部は、第2の突出部および第3の突出部よりも所定距離だけ指先側にずれた位置から突出している。このため、第2の突出部,第3の突出部をそれぞれ人差し指,小指に引っ掛けた後に第1の突出部を中指に引っ掛けると、掌(手のひら)上におけるカイロ保持手段の位置が全体的に指先側へと移動する。これにより、指圧にとって好適な位置(掌の窪みがある位置)にカイロが配置される。このようにカイロが掌の中央に配置されることとなる構造およびカイロ保持手段の一端辺から突出する第1の突出部を中指に引っ掛けるようにする構造によって、カイロ保持手段が掌に密着する。以上より、施術者は被施術者に対して効果的に指圧を行うことが可能となる。
また、指先から指の付け根(第3間接部分)に至るまで、何かに覆われているということはない。このため、施術者は、被施術者の患部を直接指で揉んだり押したりすることができる。また、指圧の際に指の動きに制限を受けることもない。以上より、施術者は、被施術者に継続的に温熱を与えつつ、本来の指圧(本発明に係る指圧用サポーターを装着していない状態での指圧)と同様の感覚で被施術者に指圧を施すことが可能となる。
さらに、カイロ保持手段は平面略矩形状となっているため、特別な形状のカイロを製造する必要がなく、一般に製造販売されているカイロ(サイズの例:90mm×55mm)を用いることができる。従って、施術者は、低コストで本発明に係る指圧用サポーターを用いることができる。
上記第2の発明によれば、施術者が指圧を行う際、施術者の掌とカイロとの間には、第2の矩形部材に加えて第3の矩形部材が配置される。このため、掌は、2枚の矩形部材によってカイロの熱から保護される。これにより、掌がカイロの熱を過度に受けることを防止することができる。
上記第3の発明によれば、比較的簡易な構成で、上記第2の発明と同様の効果が得られる指圧用サポーターが実現される。
上記第4の発明によれば、指圧用サポーターは、バンド部材と3枚の平面部材(第1の矩形部材と第1の突出部とを含む平面部材,第2の矩形部材を含む平面部材,および第3の矩形部材と第2の突出部と第3の突出部と連結部材とを含む平面部材)のみによって構成される。従って、複雑な製造工程を要することなく、指圧用サポーターが実現される。
上記第5の発明によれば、指圧中にカイロの温度が不充分な温度にまで低下した際に本体を迅速に取り替えることが可能となる。
上記第6の発明によれば、指圧の際に施術者の手や被施術者の身体から汗が出ても、指圧用サポーターが濡れた状態となることが防止される。
上記第7の発明によれば、一般的に用いられている素材を用いて、上記第6の発明と同様の効果が得られる指圧用サポーターが実現される。
上記第8の発明によれば、指圧中に施術者の手の熱がカイロに与えられるので、カイロの温度低下が抑制される。また、施術者にとってはカイロの熱を感じやすくなるので、施術者は、カイロが指圧に好適な温度で維持されているかを確認しつつ指圧を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る指圧用サポーター(左手用)の概略構成を示す斜視図である。 上記実施形態における本体の分解斜視図である。 上記実施形態において、第1〜第3の平面部材の平面図である。 上記実施形態において、平面部材間の接合の仕方について説明するための図である。 上記実施形態において、カイロ保持部について説明するための図である。 上記実施形態において、本体を横から見た図である。 上記実施形態において、カイロ保持部と第1の突出部,第2の突出部,および第3の突出部との位置関係を模式的に示した図である。 上記実施形態において、本体(右手用)を第3の平面部材側から見た図である。 上記実施形態において、本体とバンド部材との結合について説明するための図である。 上記実施形態において、指圧用サポーターの装着手順を示すフローチャートである。 上記実施形態に係る指圧用サポーターが施術者の左手に装着された状態を手の甲側から見た図である。 上記実施形態に係る指圧用サポーターが施術者の左手に装着された状態を掌側から見た図である。 上記実施形態に係る指圧用サポーターの使用状態の一例を示す図である。 上記実施形態における効果について説明するための図である。 上記実施形態における効果について説明するための図である。 上記実施形態における効果について説明するための図である。 上記実施形態における効果について説明するための図である。 上記実施形態の変形例(本体とバンド部材との結合手段がスナップボタンで実現される例)について説明するための図である。 上記実施形態の変形例(カイロ保持部が第3の矩形部材を有さない例)について説明するための図である。 上記実施形態の変形例(第1の矩形部材がメッシュ状部材で実現される例)について説明するための図である。 上記実施形態の変形例(第1の突出部が第2の平面部材の一部となっている例)について説明するための図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、指圧用サポーターが施術者の手に装着された状態において掌(手のひら)側を向いている面がある側を裏側といい、それとは異なる面がある側(外部側)を表側という。
<1.概略構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る指圧用サポーター(左手用)の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、この指圧用サポーターは、本体10とバンド部材20とによって構成されている。本体10は、第1の平面部材11,第2の平面部材12,および第3の平面部材13から成っている。すなわち、平面状の3枚の部材を重ね合わせることによって、この指圧用サポーターの本体10が実現されている。バンド部材20には、面ファスナー21が取り付けられている。第3の平面部材13にも面ファスナー139が取り付けられている(詳細は後述する)。これにより、本体10とバンド部材20とを結合させることが可能となっている。なお、図1では、第2の平面部材12と第3の平面部材13との接合部分を「ミシン目」として示しているところ、点線部分は外部から視認されない部分である。
各平面部材(第1の平面部材11,第2の平面部材12,第3の平面部材13)の生地については、特に限定はされないが、防水性を有するゴム系の素材の生地を用いることが好ましい。典型的には、ウェットスーツの生地(クロロプレンゴム製の生地)が採用される。防水性を有する生地が好ましい理由は、指圧をしていると、施術者は手に汗をかき、また、被施術者の身体からも汗が出るからである。なお、各平面部材は、1枚の生地素材から成るものであっても良いし、複数枚の生地素材を重ね合わせてできたものであっても良い。
<2.本体の構成>
次に、図2から図8を参照しつつ、この指圧用サポーターの本体10の詳しい構成について説明する。図2は、本体10の分解斜視図であり、図3は、第1〜第3の平面部材11〜13の平面図である。第1の平面部材11は、平面略矩形状の部材である第1の矩形部材110と中指を通すための穴部(以下、「第1の穴部」という。)113を有する第1の突出部112とによって構成されている。第1の突出部112は、図3に示すように、第1の矩形部材110の4つの端辺のうちの一端辺のほぼ中央部から突出するようにして設けられている。また、第1の矩形部材110には、いくつかの穴115が設けられている。第2の平面部材12は、平面略矩形状の部材である第2の矩形部材120によって構成されている。第2の矩形部材120には、多数の穴121が設けられている。第3の平面部材13は、平面略矩形状の部材である第3の矩形部材130と、人差し指を通すための穴部(以下、「第2の穴部」という。)133を有する第2の突出部132と、小指を通すための穴部(以下、「第3の穴部」という。)136を有する第3の突出部135と、平面略矩形状の部材であって裏側に面ファスナーが取り付けられた連結部材138とによって構成されている。なお、ここでは「第3の穴部」が小指を通すための穴部であるとして説明するが、本発明はこれに限定されず、「第3の穴部」が薬指を通すための穴部であっても良い。
図4は、平面部材間の接合の仕方について説明するための図である。第1の矩形部材110の符号51で示す領域(但し裏側)と第2の矩形部材120の符号52で示す領域(但し表側)とが互いに接合されている。また、第2の矩形部材120の符号61で示す領域(但し裏側)と第3の矩形部材130の符号62で示す領域(但し表側)とが互いに接合されている。さらに、第1の矩形部材110の符号71で示す領域(但し裏側)と第2の矩形部材120の符号72で示す領域(但し表側)とが互いに接合されている。さらにまた、第2の矩形部材120の符号72で示す領域(但し裏側)と第3の矩形部材130の符号73で示す領域(但し表側)とが互いに接合されている。平面部材間の接合方法としては、例えば縫い付けによる手法が採用されている。なお、第1の矩形部材110の符号71で示す領域,第2の矩形部材120の符号72で示す領域,および第3の矩形部材130の符号73で示す領域については、(縫い付けなどによって)一度にまとめて接合するようにしても良い。
ところで、本実施形態においては、第1の矩形部材110,第2の矩形部材120,および第3の矩形部材130が上述のように接合することによって、図5に示すように、カイロを保持するためのカイロ保持部40が実現されている。なお、カイロは、第1の矩形部材110と第2の矩形部材120との間の領域に保持される。カイロ保持部40のサイズについては、一例を挙げると、「短手方向の長さL1は69mm、長手方向の長さL2は79mm」とされる。
図6は、本体10を横から見た図である。平面部材間が上述のように接合することによって、本体10を横から見ると図6に示すような形状となる。また、図7は、カイロ保持部40と第1の突出部112,第2の突出部132,および第3の突出部135との位置関係を模式的に示した図である。図6および図7から把握されるように、第1の突出部112については、カイロ保持部40の一端辺から突出するように設けられている。第2の突出部132および第3の突出部135については、カイロ保持部40の4つの端辺のうちの第1の突出部112が設けられている一端辺を基準としてその対辺側に距離Lxだけ離間した位置から突出するように設けられている。距離Lxについては、上述のようにカイロ保持部40のサイズが「短手方向の長さL1が69mm、長手方向の長さL2が79mm」(図5参照)となっているとき、例えば「18mm」とされる。
図8は、右手用の本体10を第3の平面部材13側から見た図である。図8に示すように、第3の平面部材13の裏側全体,第2の平面部材12(第2の矩形部材120)の裏側の一部,および第1の平面部材11の第1の突出部112の裏側の大半部分が、外部(本体10の裏側)から視認される。
<3.本体とバンド部材との結合>
次に、本体10とバンド部材20との結合について説明する。本体10の第3の平面部材13には、カイロ保持部40とバンド部材20とを連結するための連結部材138が設けられおり、その連結部材138の裏側には、図9に示すように面ファスナー139が取り付けられている。また、バンド部材20の表側の一部の領域には、図1,図9に示ように面ファスナー21が取り付けられている。それらの面ファスナー139,21のうち一方はループで、他方はフックとなっている。すなわち、第3の平面部材13の連結部材138に取り付けられた面ファスナー139とバンド部材20に取り付けられた面ファスナー21とが互いに係合可能に構成されている。このような構成により、本体10とバンド部材20とが結合可能となっている。なお、連結部材138については、第1の平面部材11または第2の平面部材12の一部となっていても良い。
<4.指圧用サポーターの装着手順>
次に、以上のように構成された指圧用サポーターの装着手順について、図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、カイロは予めカイロ保持部40に格納されているものと仮定する。施術者は、まず、バンド部材20を手首に装着する(ステップ10)。このとき、面ファスナー21が掌と同じ側に配置されるようにする。次に、第3の突出部135に設けられている第3の穴部136に小指を通すとともに、第2の突出部132に設けられている第2の穴部133に人差し指を通す(ステップS20)。その後、第3の平面部材13の連結部材138に取り付けられている面ファスナー139とバンド部材20に取り付けられている面ファスナー21とを係合させる(ステップS30)。これにより、カイロ保持部40は連結部材138を介してバンド部材20と結合された状態となる。最後に、第1の突出部112に設けられている第1の穴部113に中指を通す(ステップS40)。以上のようにして、指圧用サポーターが施術者の手に装着される。
図11および図12は、この指圧用サポーターが施術者の左手に装着された状態を示す図である。なお、図11は手の甲側から見た図であり、図12は掌側から見た図である。施術者は、このようにして指圧用サポーターを手に装着した後、被施術者に対して例えば図13に示すようにして指圧を行う。
<5.効果>
次に、図14から図17を参照しつつ、本実施形態における効果について説明する。本実施形態に係る指圧用サポーターには、中指を通す(中指に引っ掛ける)ための第1の突出部112と、人差し指を通す(人差し指に引っ掛ける)ための第2の突出部132と、小指を通す(小指に引っ掛ける)ための第3の突出部135とが設けられている。ここで、第1の突出部112はカイロ保持部40の一端辺から突出するように設けられているのに対し、第2の突出部132および第3の突出部135はカイロ保持部40の一端辺を基準として距離Lxだけ対辺側に離間した位置から突出するように設けられている。換言すれば、第1の突出部112は、第2の突出部132および第3の突出部135よりも距離Lxだけ指先側にずれた位置から突出している。このため、指圧用サポーターの装着の際、第1の突出部112を中指に引っ掛ける前においては図14(a)に示すような状態になっているのが、第1の突出部112を中指に引っ掛けた後においては図14(b)に示すような状態となる。すなわち、第1の突出部112を中指に引っ掛けることによって、掌(手のひら)上におけるカイロ保持部40の位置が全体的に指先側へと移動する。その移動距離は、例えば12〜14mm程度となる。また、3枚の平面部材のうち最も外側にある第1の平面部材11の突出部(第1の突出部112)を中指に引っ掛けることによって、カイロ保持部40と掌との間の空間がなくなり、カイロ保持部40は掌に密着するようになる。このように、掌へのカイロ保持部40の顕著な密着力が得られる。
以上より、図15に示すように第2の突出部132および第3の突出部135が第1の突出部112と同様にカイロ保持部40の一端辺から突出するように設けられている場合には、カイロは図16(a)に示すように配置されるのに対し、本実施形態においては、カイロは図16(b)に示すように配置される。ところで、図17(a)で符号81で示すような位置(手根部に近い位置)にカイロが配置されるよりも、図17(b)で符号82で示すような位置(掌の窪みがある位置)にカイロが配置される方が、施術者は効果的に指圧を行うことができる。以上のように、本実施形態によれば、カイロ保持部40は掌に密着し、かつ、指圧にとって好適な位置(掌の窪みがある位置)にカイロ保持部40が配置されることによって、施術者は被施術者に対して効果的に指圧を行うことが可能となる。
また、図11〜図13において施術者の手の指に着目すると、指先から指の付け根(第3間接部分)に至るまで、何かに覆われているということはない。このため、施術者は、被施術者の患部を直接指で揉んだり押したりすることができる。また、指圧の際に指の動きに制限を受けることもない。以上より、施術者は、被施術者に継続的に温熱を与えつつ、本来の指圧(この指圧用サポーターを装着していない状態での指圧)と同様の感覚で被施術者に指圧を施すことが可能となる。その結果、高い指圧効果が得られる。
さらに、本体10のカイロ保持部40は平面略矩形状となっている。このため、特別な形状のカイロを製造する必要がなく、一般に製造販売されているカイロ(サイズの例:90mm×55mm)をこの指圧用サポーターに用いることができる。従って、施術者は、低コストでこの指圧用サポーターを用いることができる。
以上のように、本実施形態によれば、指圧の際に被施術者に温熱を与えることができ、かつ、施術者が従来と同様の感覚で(指の動きが阻害されることなく)被施術者に指圧を施すことができる、低コストで利用可能な(主に業務用に使用される)指圧用サポーターが実現される。
ところで、本実施形態においては、第1の矩形部材110にはいくつかの穴115が設けられている(図3参照)。このような構成により、カイロの熱が効果的に被施術者に与えられる。また、第2の矩形部材120には多数の穴121が設けられている(図3参照)。このような穴が設けられていることにより、(第3の矩形部材130を介して)施術者の手の温かさ(熱)がカイロに与えられる。これにより、カイロの温度が低下することを抑制することができる。また、施術者にとってはカイロの温かさ(熱)を感じやすくなるので、施術者は、カイロが指圧に好適な温度で維持されているかを確認しつつ指圧を行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、掌とカイロとの間には第2の矩形部材120と第3の矩形部材130とが配置されることとなる。すなわち、掌は、2枚の平面部材によってカイロの熱から保護される。このため、掌がカイロの熱を過度に受けることを防止することができる。
さらに、本実施形態に係る指圧用サポーターは、手首に装着するためのバンド部材20に本体10を結合させることができるように構成されている。このため、指圧用サポーターが施術者の手に装着された状態において、高い安定性が確保される。これにより、指圧中にこの指圧用サポーターが施術者の手からずれることが抑制される。また、本体10とバンド部材20とは取り外し可能に構成されている。このため、指圧中に本体10を迅速に取り替えることが可能となる。なお、本体10を取り替える必要がある理由は、指圧中にカイロの温度は徐々に低下する(一般的なカイロでは15分程度で不充分な温度にまで低下する)からである。
<6.変形例>
以下、上記実施形態の変形例について説明する。
<6.1 本体とバンド部材との結合手段について>
上記実施形態においては、本体10とバンド部材20との結合手段として、第3の平面部材13の連結部材138とバンド部材20とに面ファスナー139,21(図9参照)が設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示すように、第3の平面部材13の連結部材138にスナップボタンの雄部材42を設け、バンド部材20にスナップボタンの雌部材43を設ける構成にしても良い(雄部材と雌部材とが逆であっても良い)。
<6.2 カイロ保持部の構成について>
上記実施形態においては、カイロ保持部40には第1の矩形部材110,第2の矩形部材120,および第3の矩形部材130が含まれているが、本発明はこれに限定されない。図19に示すように、図6に示した構成(上記実施形態における構成)から第3の矩形部材130を取り除いた構成(カイロ保持部40が第3の矩形部材130を有さない構成)にしても良い。但し、この場合、掌とカイロとの間には1枚の矩形部材(第2の矩形部材120)のみが存在する構成となるので、施術者の掌をカイロの熱から保護するという観点では、上記実施形態と比較して劣ることになる。なお、本構成の場合、連結部材128は例えば第2の平面部材12に設けられる。
ここで、カイロ保持部40の最小構成を説明する。カイロ保持部40は、平面略矩形状の部材である第1の矩形部材110と第2の矩形部材120とを重ね合わせ、重ね合わせた状態における4つの端辺のうちの少なくとも一組の対辺近傍で第1の矩形部材110と第2の矩形部材120とを接合することによりカイロを保持可能にした、平面略矩形状のものである。
<6.3 第1の矩形部材について>
上記実施形態においては、第1の矩形部材110は図3に示すような構成となっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の矩形部材110は、図20に示すようなメッシュ状部材であっても良い。但し、この場合、カイロと外部の空気とが直接的に接する面積が大きくなるので、上記実施形態と比較して、カイロが短時間で冷たくなる。従って、カイロの温度を長時間高い温度で保つという観点では、上記実施形態のようにカイロと外部の空気とが接する面積が小さくなるような部材が第1の矩形部材110として採用される方が好ましい。
<6.4 第1の突出部について>
上記実施形態においては、第1の突出部112は第1の平面部材11の一部となっているが、本発明はこれに限定されない。図21に示すように、中指を通すための穴部123を備える第1の突出部122が第2の平面部材12の一部となっている構成であっても良い。すなわち、中指を通すための穴部(第1の穴部)を有する第1の突出部については、第1の矩形部材110の一端辺の中央部から突出するように設けられていても良いし、第2の矩形部材120の一端辺の中央部から突出するように設けられていても良い。
<7.従来技術との対比>
最後に、本発明と従来技術との相違点、当該相違点に基づく本発明の有利な効果について説明する。特開2004−243079号公報に開示されたマッサージ用具によると、施術者の指先部分以外は手袋状用具に覆われている。マッサージは一般に素手で行われるので、上述のようなマッサージ用具を装着した場合には、施術者は、柔軟な指の動きが阻害され、従来(マッサージ用具を装着していないとき)と同様の感覚で被施術者にマッサージを施すことができない。このため、被施術者に温熱は与えられるが、マッサージの効果はあまり高められない(指圧についても同様)。これに対して、本発明に係る指圧用サポーターによれば、施術者の指先が布などで覆われることはないので、施術者が従来と同様の感覚で(指の動きが阻害されることなく)被施術者に指圧を施すことができる。また、本発明に係る指圧用サポーターによれば、掌内の好適な位置(掌の窪みがある位置)にカイロが安定して配置される(掌に密着する)ので、施術者は効果的に指圧を行うことができる。
また、特開2009−273536号公報に開示されたマッサージ用サポーターにおいては、三角形状のカイロが必要となる。三角形状のカイロは一般的なものではないため製造コストが高くなる。また、カイロを三角形状にして掌内に収まるようにすると、カイロが小さくなりすぎるため温度が上がらず効果が得られない。これに対して、本発明に係る指圧用サポーターにおいては、カイロ保持部が矩形状になっているため、一般に製造販売されているカイロ(サイズの例:90mm×55mm)を用いることができ、低コストとなる。また、カイロは温熱効果が得られる充分な大きさとなり、例えば65〜70度の温度が7時間程度維持される。
11…第1の平面部材
12…第2の平面部材
13…第3の平面部材
20…バンド部材
21…面ファスナー
40…カイロ保持部
110…第1の矩形部材
112…第1の突出部
120…第2の矩形部材
130…第3の矩形部材
132…第2の突出部
135…第3の突出部
138…連結部材
139…面ファスナー

Claims (8)

  1. 手に装着されるべき指圧用サポーターであって、
    平面略矩形状の部材である第1の矩形部材と第2の矩形部材とを重ね合わせ、重ね合わせた状態における4つの端辺のうちの少なくとも一組の対辺近傍で前記第1の矩形部材と前記第2の矩形部材とを接合することによりカイロを保持可能にした、平面略矩形状のカイロ保持手段と、
    中指を通すための穴部を有する第1の突出部と、
    人差し指を通すための穴部を有する第2の突出部と、
    小指または薬指を通すための穴部を有する第3の突出部と、
    手首に装着するためのバンド部材と、
    前記カイロ保持手段と前記バンド部材とを連結するための連結部材と
    を備え、
    前記第1の突出部は、前記カイロ保持手段の一端辺の中央部から突出するように設けられ、
    前記第2の突出部および前記第3の突出部は、前記カイロ保持手段の4つの端辺のうちの前記第1の突出部が設けられている一端辺を基準としてその対辺側に所定距離だけ離間した位置から突出するように設けられていることを特徴とする、指圧用サポーター。
  2. 前記カイロ保持手段は、平面略矩形状の部材である第3の矩形部材を有し、
    前記第3の矩形部材の一組の対辺を構成する2つの端辺をそれぞれ第1端辺,第2端辺と定義したとき、前記カイロ保持手段の4つの端辺のうちの前記第1の突出部が設けられている一端辺を基準としてその対辺側に前記所定距離だけ離間した位置において、前記第1端辺近傍が前記第2の矩形部材と接合され、前記カイロ保持手段の4つの端辺のうちの前記第1の突出部が設けられている一端辺の対辺近傍において、前記第2端辺近傍が前記第2の矩形部材と接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の指圧用サポーター。
  3. 前記第2の突出部と前記第3の突出部と前記第3の矩形部材と前記連結部材とは、1枚の面状部材で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の指圧用サポーター。
  4. 前記第1の突出部と前記第1の矩形部材とは、1枚の面状部材で構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の指圧用サポーター。
  5. 前記バンド部材と前記連結部材とは取り外し可能に構成されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の指圧用サポーター。
  6. 前記第1の矩形部材および前記第2の矩形部材は、防水性を有するゴム系の素材からなることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の指圧用サポーター。
  7. 前記ゴム系の素材は、クロロプレンゴムを含むことを特徴とする、請求項6に記載の指圧用サポーター。
  8. 前記第2の矩形部材には、複数の穴が形成されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の指圧用サポーター。
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