JP4971026B2 - 金型鋳造機 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に開示されている構造においても、歯車機構を介して電動モータの回転力を伝達するものであるため、歯車機構の分だけ装置が大型化して伝達効率が悪いという問題点があった。
ACサーボモータによりナット部材を回転させ、該ナット部材内に螺合されている昇降ネジ軸を上下動させて上型を昇降させる構成の金型鋳造機において、
前記ACサーボモータは、本体の中央部に縦方向の中空孔を有し、本体の上端側には、エンコーダーが内蔵されたエンコーダーボックスの上方へ延びる中空状の回転軸が設けられ、本体の下端側には下方へ延びる中空状の出力軸が設けられて、0〜950rpm以下の回転数で回転され高トルクが出せるように設定されてなり、
前記ナット部材は、スラストベアリングとラジアルベアリングを備えた縦方向の軸受ユニットに支持されてなり、
前記ACサーボモータの中空状出力軸の下端に前記ナット部材を同軸状に連結するとともに、該ナット部材内から立ち上がる前記昇降ネジ軸を、前記中空状出力軸内およびACサーボモータ本体の中空孔内を通し、前記エンコーダーボックス内を貫通して中空状の前記回転軸内に上端側を挿入させて垂直に立設させ
前記昇降ネジ軸の上下動をロックさせるディスクブレーキを構成するディスクホイールを、前記ACサーボモータの回転軸の外周に設けて構成し、
前記昇降ネジ軸の下降端位置で金型が閉じた状態において、該金型の熱膨張による上向き反力を前記昇降ネジ軸とナット部材を介し前記ACサーボモータに回転力として伝え、該上向き反力による回転力を電気抵抗として検知して、前記中空ACサーボモータをトルクが一定となるように少し逆転させるように制御するとともに、金型が冷えて上方への反力がなくなった場合に中空ACサーボモータのトルクが一定となるように少し正転させるように制御して、金型の型締め力が一定に維持されるように前記ACサーボモータのトルクを制御する構成としたことである。
前記ACサーボモータは、本体の中央部に縦方向の中空孔を有し、本体の上端側には、エンコーダーが内蔵されたエンコーダーボックスの上方へ延びる中空状の回転軸が設けられ、本体の下端側には下方へ延びる中空状の出力軸が設けられて、0〜950rpm以下の回転数で回転され高トルクが出せるように設定されてなり、
前記ナット部材は、スラストベアリングとラジアルベアリングを備えた縦方向の軸受ユニットに支持されてなり、
前記ACサーボモータの中空状出力軸の下端に前記ナット部材を同軸状に連結するとともに、該ナット部材内から立ち上がる前記昇降ネジ軸を、前記中空状出力軸内およびACサーボモータ本体の中空孔内を通し、前記エンコーダーボックス内を貫通して中空状の前記回転軸内に上端側を挿入させて垂直に立設させ
前記昇降ネジ軸の上下動をロックさせるディスクブレーキを構成するディスクホイールを、前記ACサーボモータの回転軸の外周に設けて構成し、
前記昇降ネジ軸の下降端位置で金型が閉じた状態において、該金型の熱膨張による上向き反力を前記昇降ネジ軸とナット部材を介し前記ACサーボモータに回転力として伝え、該上向き反力による回転力を電気抵抗として検知して、前記中空ACサーボモータをトルクが一定となるように少し逆転させるように制御するとともに、金型が冷えて上方への反力がなくなった場合に中空ACサーボモータのトルクが一定となるように少し正転させるように制御して、金型の型締め力が一定に維持されるように前記ACサーボモータのトルクを制御する構成としたことにより、
ベルトや歯車などの減速機構を介することなく、ACサーボモータの回転力をナット部材に直接伝達することができ、ナット部材の回転により、ナット部材内に螺合されている昇降ネジ軸を上下動させて、上型を良好に昇降させることができ、伝達効率が良いものとなり、また、従来のようなベルトや歯車機構などの部品も不要であり、全体をコンパクト化させて、省スペースで設置できるものとなる。
また、ACサーボモータは市販のものに比べて低回転で、減速装置等が不要となり、金型鋳造に最適な高トルクが得られて、良好にナット部材を回転させることができるものとなる。
また、上下方向の荷重を軸受ユニットで受けることができ、ACサーボモータは回転方向のみの負荷を受ける構造のものとして、ACサーボモータを小型化させることができる。
また、ディスクホイールをACサーボモータの回転軸の外周に設けて、ディスクブレーキを省スペースで設置でき、昇降ネジ軸の下降端あるいは上昇端でACサーボモータを停止させた時にも、ディスクブレーキを作動させて昇降ネジ軸の上下動をロックさせることができ、上型を下降端あるいは上昇端でディスクブレーキによりその位置を良好に保持させることができ、ディスクブレーキの作動時にはACサーボモータを停止させておけるため、電力消費を少なくすることができるものとなる。
また、ACサーボモータのトルクを制御して、金型内にアルミ溶湯が注入されて金型が熱膨張した際にも、金型の型締め力を一定に維持することができ、また、金型内で溶湯が冷えて固まった時にもACサーボモータを制御して、金型の型締め力を一定に維持することができるものとなる。
図1は、低圧金型鋳造機の正面概略構成図であり、図2は、低圧金型鋳造機の平面概略構成図である。
4本の縦柱2,2,2,2および2本の支柱3,3の上端には、横方向に上型スライドフレーム4が枠組みされて設けられ、この上型スライドフレーム4には、上型7および上型昇降機構14全体を横方向へスライド移動させる際のガイドとなるレール4a,4aが設けられている。
この昇降ベース8から左右2本のガイドバー9,9が立設されており、2本のガイドバー9,9の上端は連結部材10で連結されている。この左右のガイドバー9,9には、それぞれ外面側にノコ歯状の落下防止ラック9a,9aが形成されており、ガイドバー9,9は、それぞれスライドベース5に立設固定された筒状のハウジング11内に挿通されて、ハウジング11内で上下動できるように構成されている。
成形空間P1内では、上型7が下型に整合され、上型と下型で構成される金型のキャビティ内に、下型ベース6の下方に配設されている図示しないるつぼ内のアルミ溶湯がストークを介して注入されて、金型のキャビティ内部でアルミが固まり製品が形成されるものであり、アルミが固まった後に、上型7が上昇されて、上型7は成形空間P1から製品取出空間P2側へ移動され、製品取出空間P2において、上型7が下降され、製品が上型7から取り出されるものである。なお、図中36は、操作盤である。
即ち、上型昇降機構14は、垂直に立設された昇降ネジ軸15と、中央部に縦方向の中空孔16cを有する中空ACサーボモータ16と、中空ACサーボモータ16の下方に配設された軸受ユニット17で構成されており、昇降ネジ軸15は、その下端側が昇降ベース8に固定されており、昇降ネジ軸15の外周には、ボールネジで構成される雄ネジ部1
5aが設けられている。
この昇降ネジ軸15は、軸受ユニット17内に回転可能に設けられたナット部材31の内周に形成されている雌ネジに雄ネジ部15aが螺合されて、ナット部材31内に立設され、昇降ネジ軸15は更に上方へ延びて中空ACサーボモータ16の中空状の出力軸16b内に遊挿され、中空ACサーボモータ16本体内の中空孔16c内を貫通して、更に上方へ延びて垂直に立設されている。
なお、図中39は、軸受ユニット17の下端側とベース20間に覆蓋されて、内部への埃等の侵入を防ぐことのできる蛇腹状の保護カバーである。
また、中空ACサーボモータ16本体の下端側には、下方へ延びる中空状の出力軸16bが設けられ、中空ACサーボモータ16本体の上端側には、エンコーダーボックス25の上方へ延びる回転軸16aが設けられている。また、この中空ACサーボモータ16には、内部のモータを冷やすための冷却ファン24が取り付けられている。
この上型7の昇降時に、ガイドバー9がハウジング11に沿って昇降動するものであり、所定位置で停止された時には、スライドベース5上に配置されているバネ13を備えたラチェット12が、ハウジング11の開口11a内に差し込まれて、ガイドバー9の落下防止ラック9aに係合されるように構成されており、ラチェット12が落下防止ラック9aに係合されることでガイドバー9の下降が阻止され、上型7の落下を防いで、上型7を所定位置に保持できるように構成されている。
この回転軸16aの外周にはディスクホイール34が固定されており、このディスクホイール34は、側面に設けられたディスクブレーキ33の作動により、ディスクブレーキ33内のキャリバーにより挟み込まれて、回転軸16aをロックすることができるように構成されている。
このディスクブレーキ33は、上型7が少なくとも下降端あるいは上昇端の位置にある時に作動して、回転軸16aを固定させることで、中空ACサーボモータ16の出力軸16bに同軸状に連結されたナット部材31を介して昇降ネジ軸15の上下動をロックさせることができ、ディスクブレーキ33を作動させることで上型7を下降端あるいは上昇端の位置等で良好に停止状態にすることができ、この状態では、中空ACサーボモータ16は停止させておけば良く、電力消費を少なくできるものである。
また、上型7の下降端位置では上型7が下型に整合されて、るつぼ内のアルミ溶湯がストークを介して金型のキャビティ内に注入されるものであるが、アルミ溶湯の注入により金型が熱膨張して、上型7には上向きの反力が掛かってくるが、この上向き反力を、昇降ネジ軸15とナット部材31を介しACサーボモータ16の出力軸16bに回転力として伝えることができ、上向き反力による回転力を電気抵抗として良好に検知して、中空ACサーボモータ16をトルクが一定となるように少し逆転させるように制御することができ、金型の熱膨張に影響されることなく、上型7の下型に対する型締め力を一定に維持することができる。
なお、昇降方向の荷重は、軸受ユニット17のスラストベアリング28,28が受けるため、中空ACサーボモータ16の負荷は回転方向のみとなり、中空ACサーボモータ16は小型化することができる。
2 縦柱
3 支柱
4 上型スライドフレーム
4a レール
5 スライドベース
6 下型ベース
7 上型
8 昇降ベース
9 ガイドバー
11 ハウジング
12 ラチェット
14 上型昇降機構
15 昇降ネジ軸
15a 雄ネジ部
16 中空ACサーボモータ
16a 回転軸
16b 出力軸
16c 中空孔
17 軸受ユニット
18 ブラケット
27 ラジアルベアリング
28 スラストベアリング
29 外筒
30 ホルダー
31 ナット部材
33 ディスクブレーキ
34 ディスクホイール
Claims (1)
- ACサーボモータによりナット部材を回転させ、該ナット部材内に螺合されている昇降ネジ軸を上下動させて上型を昇降させる構成の金型鋳造機において、
前記ACサーボモータは、本体の中央部に縦方向の中空孔を有し、本体の上端側には、エンコーダーが内蔵されたエンコーダーボックスの上方へ延びる中空状の回転軸が設けられ、本体の下端側には下方へ延びる中空状の出力軸が設けられて、0〜950rpm以下の回転数で回転され高トルクが出せるように設定されてなり、
前記ナット部材は、スラストベアリングとラジアルベアリングを備えた縦方向の軸受ユニットに支持されてなり、
前記ACサーボモータの中空状出力軸の下端に前記ナット部材を同軸状に連結するとともに、該ナット部材内から立ち上がる前記昇降ネジ軸を、前記中空状出力軸内およびACサーボモータ本体の中空孔内を通し、前記エンコーダーボックス内を貫通して中空状の前記回転軸内に上端側を挿入させて垂直に立設させ
前記昇降ネジ軸の上下動をロックさせるディスクブレーキを構成するディスクホイールを、前記ACサーボモータの回転軸の外周に設けて構成し、
前記昇降ネジ軸の下降端位置で金型が閉じた状態において、該金型の熱膨張による上向き反力を前記昇降ネジ軸とナット部材を介し前記ACサーボモータに回転力として伝え、該上向き反力による回転力を電気抵抗として検知して、前記中空ACサーボモータをトルクが一定となるように少し逆転させるように制御するとともに、金型が冷えて上方への反力がなくなった場合に中空ACサーボモータのトルクが一定となるように少し正転させるように制御して、金型の型締め力が一定に維持されるように前記ACサーボモータのトルクを制御する構成とした
ことを特徴とする金型鋳造機。
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