JPH04270625A - 射出成形機における樹脂圧力制御方法 - Google Patents

射出成形機における樹脂圧力制御方法

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JPH04270625A
JPH04270625A JP14423491A JP14423491A JPH04270625A JP H04270625 A JPH04270625 A JP H04270625A JP 14423491 A JP14423491 A JP 14423491A JP 14423491 A JP14423491 A JP 14423491A JP H04270625 A JPH04270625 A JP H04270625A
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三戸口 文雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機における樹
脂圧力制御方法に関し、特に、保圧または背圧等の樹脂
に加わる圧力をフィードバック制御する樹脂圧力制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形においては、射出圧すなわち保
圧を段階的に可変制御して樹脂を金型内に一定圧力で保
持するようにしている。そして、油圧駆動式射出成形機
ではスクリューに印加する駆動油圧と樹脂に加わる圧力
とが良好に対応するから樹脂圧の検出ひいては保圧,背
圧の制御上あまり問題を生じない。
【0003】しかしながら、駆動モータの出力トルクに
より保圧や背圧を制御するモータ駆動式射出成形機にあ
っては、モータとスクリュー間に介在する伝動系の構成
部品例えば各種軸受部における機械的摩擦や伝動系のた
わみ等に起因して制御誤差が生じ易く、適正な保圧や背
圧の制御を行うことが困難であった。
【0004】上記不具合の解消のため、従来、保圧は金
型内樹脂圧力センサで検出し、検出圧力値に基づき、保
圧をフィードバック制御することが知られている。しか
しながら、樹脂圧力センサは高価で、高温高圧下での使
用における信頼性が乏しいという不都合がある。
【0005】また、保圧や背圧制御においては、保圧や
背圧を何段かに切換えて制御することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スクリューを軸方向に
駆動するモータによって、保圧や背圧を制御するモータ
駆動式射出成形機において、保圧や背圧をフィードバッ
ク制御し、かつ指令圧力(指令保圧圧力,指令背圧)を
多段に切換えて制御する場合、保圧,背圧制御開始時や
、指令圧力の切換え時においては、指令圧力とセンサで
検出される樹脂圧力との差、すなわち圧力偏差は大きな
ものとなる。この圧力偏差に基づいて操作量を変え樹脂
に保圧や背圧を与えるモータの出力トルク制御するフィ
ードバック制御においては、指令圧力が連続的に変化す
るものであれば問題ないが、指令圧力を切換えることに
より、圧力偏差が大きく変化すれば、モータのトルク指
令も大きく変動し、指令圧力の切換え時等の過渡的な状
態では、制御系が安定しないという問題が生じる。
【0007】そこで本発明の目的は、指令圧力の切換え
時等においても、安定した制御系を得るようにし、指令
圧力の切換え時に、樹脂圧力が素早く、かつスムーズに
指令圧力に移行できる樹脂圧力制御方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】スクリューを軸方向に駆
動するサーボモータで射出を行わせると共に保圧及び背
圧を制御する射出成形機における樹脂圧力制御方法にお
いて、本発明は、スクリューから樹脂に加わる圧力を検
出する歪検出器をスクリューを軸方向に駆動する駆動機
構中に配設し、上記歪検出器で検出された圧力を指令樹
脂圧力になるようにフィードバック制御し、上記指令樹
脂圧力が切換えられた過度状態では、上記フィードバッ
ク制御の伝達関数のゲインを下げ、安定した後上記ゲイ
ンを上昇させるようにすることによって、上記課題を解
決した。
【0009】
【作用】指令圧力を切換えた時には、この指令圧力と歪
検出器で検出された圧力との差である圧力偏差は、段階
的に増大することになるが、この時、フィードバック制
御の伝達関数のゲインをさげることによって応答性を悪
くする。そのため、圧力偏差が段階的に増大しても、サ
ーボモータの出力トルクは急激に変化せず、徐々に変化
し指令圧力に達するように制御され、オーバシュート,
アンダーシュートは生じない。また、過渡状態が過ぎて
も上記ゲインが低いと、応答性が悪く指令に対し遅れる
ことから、樹脂圧力を指令圧力に遅れなく保持すること
が難しくなるが、過渡状態を過ぎると、上記ゲインを大
きくし応答性を良くすることによって、遅れを少なくし
、樹脂圧力を指令圧力に保持するように制御する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の樹脂圧力制御装
置を装備した射出成形機の射出装置を示し、射出成形機
のベースに摺動可能に載置された射出ユニットにフロン
トプレート4,リアプレート5が固着されている。前記
フロントプレート4にはバレルナット6によって加熱シ
リンダ1が固着され、該加熱シリンダ1内にスクリュー
2が嵌装されている。なお、3は成形材料を加熱シリン
ダ1内に投入するホッパーである。前記スクリュー2の
スクリュー軸8はスクリュースリーブ11,スクリュー
リテーナ12,ナット13等によってプレッシャプレー
ト14に回転自在に固着されている。すなわち、スクリ
ュースリーブ11はスラストベアリング16,ラジアル
ベアリング17によって前記プレッシャプレート14に
回転自在に保持され、該スクリュースリーブ11は一端
にフランジ11a を有し、他端部にはネジ11b が
切ってあり、該ネジ11b と螺合するナット13と前
記フランジ11a により前記スラストベアリング16
,ラジアルベアリング17を前記プレッシャプレート1
4に固着されたベアリングリテーナ19を挾みつけるよ
うにして前記プレッシャプレート14に回転自在でかつ
軸方向移動不能に固着されている。
【0011】そして、前記スクリュー軸8はスクリュー
リテーナ12によって前記スクリュースリーブ11に固
着され、また、スクリュースリーブ11の他端面にはス
プライン軸18が固着され、スプライン軸18の回転を
スクリュースリーブ11及びスクリュー軸8へ伝動する
ようになっている。該スプライン軸18は該スプライン
軸18の歯と係合する内歯を有するナット20と係合し
、該ナット20はボルトで回転駆動管21に固着され、
該回転駆動管21はリアプレート5にベアリング23,
24によって回転自在に固着される。さらに、他端には
プーリ25がキー等で固着されている。そして、該プー
リ25は計量・混練用のモータにより回転させられるよ
うになっている。
【0012】前記プレッシャプレート14はフロントプ
レート4,リアプレート5間に設けられた4本のタイロ
ッド(図示せず)によってガイドされると共に前記スク
リュー7の軸心に対し対称的に前記フロントプレート4
,リアプレート5間に回転自在に設けられた2つのボー
ルネジ7a ,7b と螺合するボールナット15a 
,15b が固着されている。そして、2つのボールネ
ジ7a ,7b の一端にはプーリ9a ,9b が固
着され、該プーリ9a ,9b は射出用のサーボモー
タMによってタイミングベルトを介して回転駆動される
ようになっている。なお、10a ,10b はリテー
ナである。
【0013】さらに、歪検出器としての接着歪ゲージ2
6が前記ベアリングリテーナ19の環状中間壁の外周面
に貼着されているので、樹脂圧力がスクリュー2,スラ
ストベアリング16を介して圧力降下なく歪みゲージ2
6に伝達される。この歪ゲージ26は例えば従来公知の
抵抗線歪ゲージよりなり、後述のように保圧圧力等を表
わす電気信号を出力する。そして、そのリード線26a
 はプレッシャプレート14の切欠部14a を介して
外部に引き出され、歪ゲージアンプ27に接続され、該
歪ゲージアンプ27の出力は射出装置を駆動するサーボ
モータMのサーボ制御回路40に入力されている(図2
,図3参照)。
【0014】即ち、プレッシャープレート14は射出用
のサーボモータMによりタイミングベルトおよびプーリ
9a ,9b とボールネジ7a ,7b とを介して
スクリュー2の軸方向に駆動されるように構成されてお
り、該スクリュー2はスクリューリテーナ12およびス
クリュースリーブ11によりスラストベアリング16と
ベアリングリテーナ19とを介して回転自在かつ軸方向
移動不能にプレッシャープレート14に固着されており
、スクリュー2を回転駆動する回転駆動管21との係合
部は、ベアリングリテーナ19よりも後方のスクリュー
軸8にスプライン軸18として形設されている。
【0015】次に、この射出装置の動作を概説する。ま
ず、計量・混練時には射出用のサーボモータMによって
スクリュー2を設定背圧に保持し、計量・混練用のモー
タによりプーリ25を回転駆動して回転駆動管21を回
転し、ナット20,スプライン軸18を介してスクリュ
ースリーブ11及びスクリュー2を計量回転させる。ス
クリュー2の回転によってホッパー3内の樹脂が加熱シ
リンダ1内に導入されて溶融し、溶融された樹脂は、更
にスクリュー2の回転により加熱シリンダ1の先端部に
送り込まれて徐々に蓄積し、加熱シリンダ1の先端部に
蓄積された溶融樹脂の圧力が徐々に増大する。溶融樹脂
の圧力はスクリュー2を図1中右方(後退)へ押圧し、
溶融樹脂の圧力が設定背圧に達すると、スクリュー2を
設定背圧で保持するサーボモータMの保持力に溶融樹脂
の押圧力が打ち勝って該スクリュー2を後方へ移動させ
、プレッシャプレート14が後退することとなる。
【0016】また、射出時には射出用のサーボモータM
を駆動し、プーリ9a,9b を回転させボールネジ7
a ,7b を回転させると、該ボールネジ7a ,7
b と螺合するナット15a ,15bによりプレッシ
ャプレート14が前進しスクリュー2が前進し射出を行
うこととなる。そして、射出が終了し、保圧時には射出
用のサーボモータMの駆動によりスクリュー2を設定保
圧圧力で押圧する。
【0017】計量・混練時および保圧時のいずれの場合
も、スクリュー2に加わった樹脂からの圧力がスラスト
ベアリング16を介してベアリングリテーナ19を歪ま
せ、その歪が歪ゲージ26により検知され、樹脂に加わ
っている圧力として検出される。溶融樹脂とベアリング
リテーナ19との間にはスクリュー2とスラストベアリ
ング16とが介在するのみであり、樹脂の圧力がベアリ
ングリテーナ19に伝達されるまでの間に作用する慣性
質量が小さいので圧力検出の応答性に優れ、また、樹脂
の圧力がベアリングリテーナ19に伝達されるまでの間
に作用する摩擦力は加熱シリンダ1とスクリュー2との
間の摺動抵抗のみであって無駄な接触部分がないので、
圧力の伝達過程で不用意な圧力降下を生じることなく、
樹脂の圧力を正確に検出することができる。
【0018】次に、保圧及び背圧制御について述べる。 図2は本発明の一実施例の射出装置の駆動制御部の要部
ブロック図で、本実施例では射出用のサーボモータとし
て永久磁石同期電動機Mを用いたときの例を示している
。30は射出成形機全体を制御するための数値制御装置
等の制御装置を示し、40はサーボ制御回路である。 このサーボ制御回路40の概略はすでに公知公用である
が、本発明のために一部改良が加わっている。それは歪
ゲージ26から検出された保圧等の圧力をフィードバッ
ク制御する点で、図3に示すトランジスタPWM制御回
路41に圧力制御フィードバック回路52が設けられて
いる点である。以下、このサーボ制御回路の構成及び動
作を説明する。
【0019】Eは3相電源、42は整流回路、43はト
ランジスタインバータ、41はトランジスタPWM制御
回路、Mは永久磁石同期電動機、29は永久磁石同期電
動機Mのロータの位置及び速度を検出するためのパルス
エンコーダ等のロータ位置検出器である。トランジスタ
PWM制御回路41は、ロータ位置検出器29で検出さ
れる現在速度と制御装置からの速度指令値V0  を比
較し、トランジスタインバータ43の各トランジスタT
A〜TFをオンオフさせて、永久磁石同期電動機MのU
,V,W相の巻線の電流を制御して電動機Mの速度を制
御するものである。そして、このトランジスタPWM制
御回路41の構成は、図3に示すような構成になってい
る。
【0020】すなわち、図3において、45は信号処理
回路、46,47はロータの現在位置に対し、界磁主磁
束と直交した位相の出力すべきU相,W相の値を記憶し
たROM、48は差動増幅器で、速度指令を示す電圧V
0 と信号処理回路45からの現在の速度を示す電圧V
s との差を増幅し出力するものである。49はフイル
タで、周波数が大きいとゲインをおとし、周波数が小さ
いとゲインを高くするような周波数特性を有するフイル
タで、かつツェナダイオードZD1でピーク電圧をクラ
ンプしている。
【0021】50は数値制御装置等の制御装置30から
の保圧または背圧の圧力指令PLをデジタル信号からア
ナログ信号に変えるD/A変換器、52はD/A変換器
50からの圧力指令に応じて増幅器51の入力であるフ
イルタ49からの速度指令V0 と現在の速度Vs と
の誤差によって生じる電圧Vrをクランプ(+Vc ,
−Vc )して樹脂に加わる圧力が圧力指令値PLにな
るようフィードバック制御する圧力制御フィードバック
回路、53,54はマルチプライングデジタル・アナロ
グコンバータで、増幅器51から出力される電圧VE 
 とROM46,47から出力されるU相,W相の指令
値を掛け合わせて、U相,W相の各々の相電流指令RT
C,TTCを作るものである。
【0022】また、55は上記U相,W相の相電流指令
RTC,TTCを加算し、U相,W相から120度位相
のずれたV相の電流指令STCを作る加算器、56,5
7は同期電動機MのU相,W相の電機子巻線に流れる電
流Iu ,Iw を検出する検出器、58は上記U相,
W相電流検出器56,57で検出したU相,W相の相電
流IR,ITを加算してV相の相電流ISを算出する加
算器、59,60,61はU相,V相,W相へ流すべき
電流指令電圧を出力するための回路で入力信号が異なる
だけで、構成は同一構成である。すなわち、回路59は
、U相への相電流指令RTCと現在のU相の検出電流I
Rとの差を増幅する差動増幅器62と、この差動増幅器
62の出力の基準搬送波の周波数成分のみを通過させる
ためのローパスフイルタ回路63で構成されており、他
の回路60,61もそれぞれV相,W相の電流指令ST
C,TTC、及び現在の電流値IS,ITをそれぞれ入
力する点で異なるのみで、構成は回路59と同一である
。64はPWM信号処理回路及びトランジスタベース駆
動アンプからなる回路で、上記回路59,60,61か
らの信号と基準搬送波VA  とを比較し、トランジス
タインバータ43の各トランジスタTA〜TFをオンオ
フさせるPWM信号PA〜PFを出力するものである。
【0023】なお、PSTは制御装置30から出力され
る圧力フィードバック制御を行うか否かの切換信号、P
Hは歪ゲージアンプ27から出力される検出圧力フィー
ドバック信号である。上記サーボ制御回路40において
、本発明において改良された点は圧力制御フィードバッ
ク回路52を設けた点で、他の構成は従来から公知のも
のである。そこで、該圧力制御フィードバック回路52
を詳説したものが図4に示す回路である。
【0024】図4において、65は比較回路で、オペア
ンプIC3で構成され、制御装置30からの圧力指令P
LをD/A変換器50で電圧に変換した圧力指令電圧P
Vと歪ゲージ26及び歪ゲージアンプ27からの圧力フ
ィードバック信号PHとを比較し、その差を出力するも
のである。66は増幅補償回路で、比較回路65からの
出力を圧力フィードバックのゲインを決めるボリューム
RV1を介して入力し、オペアンプIC4,出力を一定
電圧でクランプするためのツェナダイオードZD2,圧
力フィードバックの安定性を図るためのコンデンサC1
及び抵抗R1〜R3等で構成されている。
【0025】ASWは圧力フィードバック制御を行うか
否かの切換信号PSTによって切換るアナログスイッチ
で、3つのスイッチSW1〜SW3を有し、Iはインバ
ータで、スイッチSW1とスイッチSW3は連動し同一
オン・オフ動作を行い、スイッチSW2は逆のオン・オ
フ動作を行う。すなわち、切換指令PSTがTTLロジ
ックレベルでLレベルのときはスイッチSW1,SW3
がオンし、スイッチSW2はオフである。また、Hレベ
ルとなると逆にスイッチSW1,SW3がオフとなり、
スイッチSW2がオンとなる。67は2つのオペアンプ
IC1,IC2,ダイオードD1,D2等で構成され、
オペアンプIC1で増幅器を構成し、オペアンプIC2
で符号変換器を構成しており、オペアンプIC1に入力
された負の電圧(圧力指令電圧PV及び増幅補償回路6
6の出力電圧は各々負の電圧である)はオペアンプIC
1で増幅され正の電圧として出力され、これが正のクラ
ンプ電圧+Vc となる。
【0026】また、符号変換器としてのオペアンプIC
2は該電圧+Vc を負の電圧−Vc に変換し、負の
クランプ電圧−Vc を形成する。すなわち、フイルタ
49の出力Vr (図3参照)が正のクランプ電圧+V
c 以上になるとダイオードD1が導通し、増幅器51
の入力はクランプ電圧+Vc 以上にはならない。同様
に、フイルタ49の出力Vr が負のクランプ電圧−V
c 以下になるとダイオードD2が導通し、増幅器51
の入力は負のクランプ電圧−Vc 以下にはならない。
【0027】ところで、従来からサーボモータのトルク
制御として行われているトルクリミット手段はこのクラ
ンプ回路67のみで構成し、D/A変換器50の出力を
該クランプ回路67に入力し、フイルタ49の出力Vr
 をクランプし、サーボモータの駆動電流を制御してト
ルク制御を行うものである。
【0028】なお、抵抗R4,R5,コンデンサC2は
積分回路を構成し、圧力指令電圧PVの変化(ステップ
電圧)をなまらせる作動をさせるものである。また、ア
ナログスイッチASWのスイッチSW3は該スイッチS
W3がオン時にコンデンサC1をショートし、コンデン
サC1の電荷を放電させるためのスイッチである。
【0029】以上のような構成よりなる本実施例の動作
を次に説明する。射出時においては、射出装置駆動用の
モータMを駆動し、前述のようにプーリ9a ,9b 
,ボールネジ7a ,7b を回転させてスクリュー2
を前進(図1左方)させる。この際、圧力制御は行わず
、制御装置30からの切換指令PSTはLレベルでスイ
ッチSW1,SW3がオン、スイッチSW2はオフ状態
である。そして、圧力指令PLは最大射出圧力としての
指令樹脂圧力に対応する値を出力しており、そのため、
アナログスイッチASWのスイッチSW1を介して最大
の圧力指令電圧PVがクランプ回路67に入力されてい
るため、フイルタ49からの出力Vr はクランプされ
ることなく(この場合のクランプ電圧+Vc ,−Vc
 はフイルタ49から出力されるツェナダイオードZD
1で決められた最高の電圧よりも大きい)増幅器51を
介してマルチプライングデジタル・アナログコンバータ
53,54に入力される。すなわち、この場合は、制御
装置30から出力される速度指令電圧V0によってのみ
制御され、射出速度の制御のみが行われることとなる。 この状態で圧力指令PLは最大の値を出力しているから
、各部の摩擦抵抗による駆動力の損失は十分に保証され
、スクリュー2は設定された射出速度を維持することが
できる。
【0030】次に、射出が終了し保圧を行うときには、
制御装置30からHレベルの切換指令信号PSTが出力
され、アナログスイッチASWは切換り、スイッチSW
1,SW3がオフ、スイッチSW2がオンとなる。一方
、制御装置30から第1段における保圧に対応する圧力
指令PLが出力され、それに対応する電圧PV(0〜−
電圧)がD/A変換器50から比較回路65に入力され
る。一方、射出終了後金型内の樹脂の圧力はスクリュー
2,スクリュースリーブ11,スラストベアリング16
を介してスラストベアリングリテーナ19に伝導され、
該スラストベアリングリテーナ19は歪を生じ、この歪
を歪ゲージ26が検出し、歪ゲージアンプ27を介して
樹脂に加わっている圧力に対応する電圧PH(0〜+電
圧)として検出される。
【0031】そして、上記圧力指令電圧PV(0〜−電
圧)と検出圧力電圧PHとの差が比較回路66に入力さ
れる。圧力フィードバック制御動作になった瞬間は歪ゲ
ージ26からの検出圧力PHは定まらず不安定であり、
また、圧力指令電圧PVが変化した際の過渡的な状態に
おいては増幅補償回路66のコンデンサC1が短時間シ
ョートした状態となり、オペアンプIC4のゲインは、
−R2/R1で決まる低いゲインの反転増幅器となる。 そして、コンデンサC1の充電が終了すると、オペアン
プIC4のゲインは、−(R2+R3)/R1となり高
いゲインとなる。すなわち、オペアンプIC4に入力さ
れる電圧が変動する過渡的な状態のときはゲインを下げ
、安定するに連れてゲインを上げ、クランプ電圧+Vc
 ,−Vc を徐々に変化させ、圧力フィードバック制
御の安定性を高めている。
【0032】こうして出力される増幅補償回路66の出
力はアナログスイッチASWのスイッチSW2を介して
クランプ回路67に入力され、クランプ回路67からは
上記保圧指令電圧PVと歪ゲージ26からの検出圧力電
圧PHの差に応じてクランプ電圧+Vc ,−Vc が
出力されることとなる。
【0033】一方、保圧時には射出機構のスクリューの
移動は殆ど停止し、電動機Mも停止している。しかし、
速度指令V0  は出力されているため、フイルタ49
から出力される電圧Vr はツェナダイオードZDの設
定値で決まり、電動機Mの有する最大の力で駆動させる
電圧Vr が出力されている。そのため、増幅器51の
入力はクランプ回路67でクランプされた電圧+Vc 
,−Vc の電圧にクランプされ、クランプ電圧+Vc
 ,−Vc に応じた電圧VE  が出力され、マルチ
プライングデジタル・アナログコンバータ53,54に
入力され、電動機Mの各相の駆動電流が制御されること
となる。その結果、電動機Mの出力トルクはクランプ電
圧+Vc ,−Vc によって制御されることとなり、
これは圧力指令PLの値によって制御されることを意味
する。
【0034】そこで、圧力指令PLによる電圧PVと歪
ゲージ26からの検出圧力電圧PHの差が大きいと増幅
補償回路66の出力は大きくなり、クランプ回路67に
入力される電圧は大きくなるため、クランプ電圧+Vc
 ,−Vcは増加し、これによりマルチプライングデジ
タル・アナログコンバータ53,54及び加算器55か
ら出力される各相の相電流指令RTC,TTC,STC
は増大し、電動機Mの出力トルクは増大する。一方、歪
ゲージ26からの検出信号の検出圧力電圧PHが増大し
、指令の電圧PVとの差が小さくなると増幅補償回路6
6の出力は減少し、クランプ回路67の出力+Vc ,
−Vc も減少し、電動機Mの出力トルクは減少する。
【0035】その結果、指令の電圧PVと歪ゲージ26
からの検出圧力電圧PHの差が一定値になった状態で安
定する。これは、制御装置30から指令した圧力指令す
なわち目標とする保圧圧力に負荷である金型内の樹脂圧
力が達したとき安定することを意味し、電動機Mからの
トルクが伝動装置の摩擦やバネ,ボールネジのたわみ等
によって吸収されたとしても、最終的な操作目標となる
スクリュー2に最も近接した位置に装着された歪ゲージ
26からの検出出力と指令の保圧圧力とを比較して、金
型内圧力が設定圧力になるよう、フルクローズドループ
と略同等のフィードバック制御がなされることを意味し
、従来のような損失トルクによる誤差を生じにくい。 また、保圧は数段にわたって切換えるが圧力指令PLの
値を切換えることによって電圧PVを切換えることによ
り自動的に保圧圧力を設定保圧に切換えることができる
【0036】保圧段階が終了し、計量・混練時において
は、計量・混練用のモータ(図示せず)を駆動し、プー
リ25,回転駆動管21,スプライン軸18を介してス
クリュー2を回転させると共に制御装置30が圧力指令
PLとして設定背圧を出力すると、前述したように歪ゲ
ージ26から検出される樹脂に加わっている圧力がフィ
ードバックされ、樹脂に加わる圧力が設定背圧になるよ
うフィードバック制御されることとなる。
【0037】また、上記実施例においては歪ゲージ26
の検出圧力信号PHをサーボ制御回路30にフィードバ
ックしてフィードバック制御するようにしたが、歪ゲー
ジ26の検出圧力信号PHをA/D変換して数値制御装
置等の制御装置30にフィードバックし、制御装置30
内でフィードバックされた検出圧力信号と指令圧力とを
比較して、検出圧力が指令圧力になるようフィードバッ
ク制御するようにしてもよい。この場合のトランジスタ
PWM制御回路41の構成は、従来のトルクリミットを
かけトルク制御を行う回路構成となる。すなわち、図4
において、比較回路65,増幅補償回路66,アナログ
スイッチASWは必要なく、D/A変換器50の出力で
ある圧力指令電圧PVは直接クランプ回路67に入力さ
れ(アナログスイッチSW1がオンになったときと同じ
状態)、制御装置30からの指令によって直接クランプ
回路67のクランプ電圧+Vc ,−Vc が制御され
、電動機Mのトルク制限が行われ、保圧や背圧の樹脂圧
力が制御されることとなる。
【0038】また、歪検出器として歪ゲージを使用する
代わりにロードセル等をベアリングリテーナに組込んで
もまったく同様の効果が期待できる。
【0039】本実施例では速度優先の射出制御に際して
切換信号PSTをLレベルとし、アナログスイッチAS
Wの各スイッチSW1〜SW3を切替えることにより、
最大射出圧力としての指令樹脂圧力に対応する圧力指令
PLをトルクリミット手段であるクランプ回路67に入
力し、フイルタ49からの出力Vr をクランプせずに
射出速度を制御するようにしたが、射出速度制御と保圧
・計量時の圧力制御との入力切替えのためのアナログス
イッチASWは必ずしも設ける必要がない。即ち、アナ
ログスイッチASWのスイッチSW1,SW3を取除き
、アナログスイッチASWのスイッチSW2に対応する
部分を常接とすることによりアナログスイッチASWを
省略することができる。
【0040】この場合、射出制御の場合においても歪ゲ
ージ26からの圧力フィードバック信号PHと最大射出
圧力に対応する圧力指令電圧PVとの偏差を増幅した値
がスイッチSW2に対応する常接部を介してクランプ回
路67に入力されることとなるが、溶融樹脂の充填完了
前の射出制御段階では溶融樹脂がスクリュー2に与える
反力、即ち、歪検出器26で検出される樹脂圧力の値が
小さいので、指令樹脂圧力PVと歪検出器で検出された
樹脂圧力PHとの差は最大射出圧力である指令樹脂圧力
PVそれ自体の値とほぼ等しく、この圧力偏差をクラン
プ回路67に入力してサーボモータMの出力制限を解除
することによっても、全く支障なく速度優先の射出制御
を行うことができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、保圧,背圧制御時において、
指令圧力(指令保圧,指令背圧)を切換えても、この切
換えた時の過度期ではフィードバック制御のゲインが小
さくされ応答性を悪くするので、切換えにより圧力偏差
が増大しても、サーボモータの出力トルクは急激には変
化せず、その結果、樹脂に係る圧力は、指令圧力に対し
て、オーバシュートしたり、アンダーシュートすること
がなく、切換え前の指令圧力から切換え後の指令圧力に
スムーズに移行し、圧力のかけすぎ、圧力不足等の現象
は生じない。また、過度状態を過ぎると上記ゲインを高
くするので、応答性が良くなり、検出樹脂圧力が指令圧
力からずれると、直ちにそのずれを補正するようにフィ
ードバック制御が行われる。その結果、非常に正確に保
圧,背圧の制御が行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を実施する樹脂圧力制御装置
を装備した射出成形機の射出装置を示す部分縦断面図で
ある。
【図2】同実施例における射出装置の駆動制御部の要部
ブロック図である。
【図3】同実施例におけるトランジスタPWM制御回路
のブロック図である。
【図4】同実施例における圧力フィードバック回路の詳
細図である。
【符号の説明】
7  スクリュー 14  プレッシャプレート 16  スラストベアリング 19  ベアリングリテーナ 26  歪ゲージ 27  歪ゲージアンプ 52  圧力制御フィードバック回路 65  比較回路 66  増幅補償回路 PV  圧力指令電圧 PH  検出圧力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  スクリューを軸方向に駆動するサーボ
    モータで射出を行わせると共に保圧及び背圧を制御する
    射出成形機における樹脂圧力制御方法において、スクリ
    ューから樹脂に加わる圧力を検出する歪検出器をスクリ
    ューを軸方向に駆動する駆動機構中に配設し、上記歪検
    出器で検出された圧力を指令樹脂圧力になるようにフィ
    ードバック制御し、上記指令樹脂圧力が切換えられた過
    度状態では、上記フィードバック制御の伝達関数のゲイ
    ンを下げ、安定した後上記ゲインを上昇させるようにし
    た射出成形機における樹脂圧力制御方法。
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