JP4970126B2 - 抜栓式中栓の成形金型と成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、抜栓式中栓の成形金型と成形方法、とくに、成形時の金型の抜き取りに関するものである。
容器口筒部に装着し、上部に蓋体を装着し、プルリングを抜き取ることで底壁の除去部を抜栓して底壁に注出口を開口するようにした抜栓式中栓において、複数の金型を組み合わせて中栓を成形する空間を形成し、空間に溶融樹脂を流し込み、冷やしてある程度固まってから、それぞれの金型を引き抜き、中栓を成形することは、従来より一般的に実施されている。
また、プルリングによる初期開封が容易に行えるように、底壁の除去部の切断溝の厚さを薄くすることが望まれている。
このため、成形時の金型引き抜きの際に、プルリングを形成する金型の引き抜き力によりプルリングが上方に引張られることで、切断溝を破断して注出口が開口するという問題を解決するため、中栓の底壁下面に凸部、または凹部を設け、中栓の底部下面と、それを成形する金型との係合力を上げるようにした中栓、および成形金型は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−76718号
しかしながら、上記特許文献1記載の中栓の成形金型では、中栓の底壁に設ける凸部または凹部は円柱形であり、凸部または凹部の高さが低いと金型との係合力が上がらず、プルリングが上方に引張られて切断溝を破断してしまうという問題があった。
また、凹部の場合は、プルリングの支柱の構造上、それ程高く形成することができなかった。
さらに、金型との係合力が上がると、プルリングが上方に引張られて切断溝を破断することは防止できるが、逆に、中栓の底壁下面の凸部または凹部と、それを成形する金型との係合力が強くなり、その金型を引き抜く際に、底部の除去部を下方に引張り、切断溝を破断してしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決することを課題として、抜栓式中栓を成形する際に、金型により底壁の除去部が上方に引張られて切断溝が破断されることを阻止するとともに、底壁の除去部が下方に引張られて切断溝が破断されることを阻止することができ、また、生産速度が遅くならないようにした抜栓式中栓の成形金型と成形方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、抜栓式中栓の成形金型として、底壁に、切断溝を刻設して形成された除去部の上面に、支柱を介してプルリングが形成され、底壁の除去部下面に、凸部または凹部が形成された抜栓式中栓を成形する成形金型において、成形金型には、中栓の底壁下面を成形する下部コアと、下部コア内で上下動するスライドピンを具え、下部コアおよびスライドピンにより、除去部下面に凸部または凹部を成形する成形凹型または成形凸型が形成されていることを特徴とする構成を採用する。
下部コアとスライドピンの実施例として、スライドピンが、下部コアに対して移動可能とされ、下部コア抜き取り時に、スライドピンの先端が、中栓の除去部下面を支えるようにしたことを特徴とする構成を採用する。
除去部下面の凹凸部の実施例として、中栓の除去部下面の凸部、または凹部の側周面を、凸部の場合は下方に向かって拡径し、凹部の場合は上方に向かって拡径して成形されるようにしていることを特徴とする構成を採用し、また別実施例として、スライドピンの先端に、縦凹型と、縦凹型の下端に内方に延びる横凹型を形成し、中栓の除去部下面の凸部の内側下端に横突起を成形するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
成形金型の別実施例として、切断溝の支柱側の除去部側面に、凸部または凹部が形成され、成形金型の下部コアの上面に、中栓の底壁の切断溝を成形する成形凸型の内周側の支柱の付け根の裏面位置に、成形時に、中栓の切断溝に凸部または凹部を形成する成形凹型または成形凸型が配設されており、下部コアに成形された中栓を移動させるスライドピンを設けたことを特徴とする構成を採用する。
成形金型による抜栓式中栓の成形方法として、上部コア抜き取り時に、中栓の底壁の除去部下面に形成された凸部または凹部と、下部コアおよびスライドピンにより形成された成形凹型または成形凸型とが係合することにより、底壁の切断溝が破断されるのを防止することを特徴とする構成を採用し、また、下部コア抜き取り時に、スライドピンが、下部コアの移動に対して元位置に残され、スライドピンの先端が、中栓の除去部下面を支え、底壁の切断溝が破断されるのを防止するとともに、中栓下面から下部コアの離型性をよくすることを特徴とする構成を採用する。
本発明の抜栓式中栓は、成形金型の中栓の底壁下面を成形する下部コア、および下部コア内で上下動するスライドピンにより、中栓の底壁に凸部または凹部を形成するとともに、該凸部、または凹部に金型の成形面を係合させることで、成形時の金型抜き取りの際に、金型の引き抜き力により、底壁の除去部が上方または下方に引張られることを阻止し、切断溝の破断を防止することができる。
また、成形金型の下部コアと中栓の底壁との係合が強くなっても、スライドピンの先端で底壁を押し止め、下部コアの離型性を上げることができる。
次に、本発明の抜栓式中栓の成形金型と成形方法について、実施例を上げ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは中栓、Bは中栓Aを成形する成形金型である。
中栓Aは、注出筒1と底壁2と、注出筒1の外周に上壁を介して連設され、外周上部が蓋体と係合する蓋係合筒3と、蓋係合筒3外周に上壁を介して連設され、内周が容器本体に係合される係合筒4とを具えている。
底壁2には、両側のテーパー面と薄肉の切断面から形成される切断溝5が刻設されており、切断溝5の薄肉部を切断することにより底壁2に注出口を形成する除去部6が形成され、除去部6の上面には、支柱7を介してプルリング8が設けられている。
除去部6下面の支柱7部には、下方に向かってある程度拡径する凸部9が形成されている。
成形金型Bは、上部コアB1と、上部筒状コアB2と、上部スライドキャビティB3と、下部コアB4と、スライドピンB5と、下部筒状コアB6と、下部キャビティB7で構成されており、中栓Aを成形する空間を形成している。
また、成形金型Bには、溶融樹脂を導入するためのスプルーとランナーが形成されている。
上部コアB1は、上部筒状コアB2の内周で上下方向に移動可能な金型であり、中栓Aの底壁2上面と、プルリング8内周および支柱7内周を成形する。
上部筒状コアB2は、内周で上部コアB1が上下方向に移動可能であるとともに、上部スライドキャビティB3内周で上下方向に移動可能な金型であり、中栓Aの底壁2上面と、プルリング8外周と支柱7外周と、注出筒1内周とを成形する。
上部スライドキャビティB3は、内周で上部筒状コアB2が上下方向に移動可能であるとともに、左右に開閉可能な金型であり、注出筒1外周上部と、蓋係合筒3上部外周および係合筒4外周とを成形する。
下部コアB4は、下部筒状コアB6の内周で上下方向に移動可能な金型であり、中栓Aの底壁2の下面と、注出筒1外周下部および蓋係合筒3内周とを成形する。
下部コアB4の所定の位置には、中栓Aの凸部9を成形するため、下方に向かって拡径した凸部9の側周面を成形する側周面10aと、凸部9の下面を成形する底面10bとを具えた成形凹型10が設けられ、底面10bの中央には、内周でスライドピンB5が上下方向に移動するスライド孔11が穿設されている。
スライドピンB5は、下部コアB4のスライド孔11の内周で、上下方向に移動可能であり、スライドピンB5の先端面12は、下部コアB4の底面10bとともに、中栓Aの凸部9の下端面を成形するようになっている。
下部筒状コアB6は、内周で下部コアB4が上下方向に移動可能であるとともに、下部キャビティB7内周で上下方向に移動可能な金型であり、中栓Aの蓋係合筒3下部外周と、係合筒4内周を成形する。
次に、本実施例の中栓の成形方法、および作用効果について説明する。
成形金型Bによって形成される空間に、上部コアB1のスプルーより溶融樹脂を流し込み、中栓Aを成形する。
次に、樹脂がある程度冷え、固まってきたら、まず、上部コアB1を引き抜き、次いで、上部筒状コアB2を抜き取る。
その際、上部筒状コアB2とともに、中栓Aの底壁2のプルリング8、およびプルリング8を介して支柱7がわずかに上方に引張られるが、図2(a)に示すように、下部コアB4の成形凹型10およびスライドピンB5の先端面12により形成された中栓Aの底壁2の凸部9が、下部コアB4の成形凹型10と係合し、抵抗力が付与される。
この抵抗力により、底壁2の支柱7付近が上方に引張られて変形することを防止するので、切断溝5が破断して注出口が開口されることを防ぐことができる。
次に、下部コアB4を抜き取る。
その際、下部コアB4とともに、中栓Aの底壁2の凸部9が下部コアB4の成形凹型10との係合により下方に引張られるが、図2(b)に示すように、スライドピンB5は、移動せず、先端面12が中栓Aの底壁2の凸部9の下面を押し止めるようになるので、凸部9と成形凹型10との係合が外れ、中栓Aの底壁2から下部コアB4を簡単に外すことができる。
スライドピンB5により、凸部9と成形凹型10との係合が簡単に外れ、底壁2の凸部9付近が下方に引張られて変形することを防止するので、切断溝5を破断して注出口が開口してしまうことを防ぐことができる。
また、スライドピンB5の先端部12が凸部9の下面を押し止めるようになるので、中栓Aの底壁2から下部コアB4の離型性がよくなる。
次に、上部スライドキャビティB3が開き、さらに下部筒状コアB6およびスライドピンB5に対し下部キャビティB7を押し上げることで中栓Aが成形される。
本実施例は、中栓Aの凸部9と、成形金型Bの下部コアB4の成形凹型10との係合により、上部筒状コアB2の抜き取り時に、中栓Aの底壁2の切断溝5を破断することを防止できる。
また、下部コアB4の抜き取り時に、スライドピンB5が中栓Aの凸部9を押し止めるので、中栓Aの底壁2の切断溝5を破断してしまうのを防止することができる。
さらに、中栓Aの凸部9が、下部コアB4の成形凹型10により下方に向かってある程度拡径するように形成され、成形凹型10との係合が強くできるので、従来の円柱形に比べ、凸部9の高さをそれ程高く形成しなくてもよくなった。
次に、第1実施例の中栓の底壁および成形金型の下部コアの形状を変えた第2実施例について説明する。
第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略する。
図3に示すように、中栓Aの底壁2には、切断溝5が刻設されており、薄肉の切断溝5を切断することで底壁2に注出口を形成する除去部6が形成され、除去部6の上面には、支柱7を介してプルリング8が設けられている。
除去部6下面の支柱7部には、上方に向かってある程度拡径する凹部15が形成されている。
下部コアB4の上面で支柱7の付け根の裏面位置には、中栓Aの凹部15を成形するため、上方に向かって拡径した凹部15の側内面を成形する側周面16aと、凹部15の上内面を成形する上面16bとを具えた成形凸型16が設けられている。
成形凸型16の上面16bの中央には、内周でスライドピンB5が上下方向に移動するスライド孔17が穿設されている。
スライドピンB5は、下部コアB4のスライド孔17の内周で、上下方向に移動可能となっている。
スライドピンB5の先端面18は、下部コアB4の上面16bとともに中栓Aの凹部15上内面を成形するようになっている。
次に、本実施例の中栓の成形方法、および作用効果について説明する。
成形金型Bによって形成される空間に、上部コアB1のスプルーより溶融樹脂を流し込み、樹脂がある程度冷え、中栓Aが固まってきたら、成形金型Bのそれぞれの型を離型していく。
上部筒状コアB2を抜き取る際には、図4(a)に示すように、中栓Aの底壁2に形成された凹部15と、下部コアB4の成形凸型16とが係合し、上部筒状コアB2とともに、底壁2の支柱7付近が上方に引張られて変形することを防止するので、切断溝5を破断して注出口が開口されることを防ぐことができる。
下部コアB4を抜き取る際には、図4(b)に示すように、スライドピンB5が、移動せず、先端面18が中栓Aの底壁2の凹部15の上内面を押し止めるようになるので、凹部15と成形凸型16との係合を外し、中栓Aの底壁2の切断溝5を破断してしまうのを防止するとともに、中栓Aの底壁2から下部コアB4の離型性がよくなる。
その他、第1実施例と同一の作用効果を得ることができる。
次に、第1実施例の中栓の底壁の凸部および成形金型の下部コアとスライドピンの形状を変えた第3実施例について説明する。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略する。
図5に示すように、中栓Aの底壁2には、切断溝5が刻設されており、薄肉の切断溝5を切断して底壁2に注出口を形成する除去部6が形成され、除去部6の上面には、支柱7を介してプルリング8が設けられている。
除去部6下面の支柱7部には、凸部20が形成され、凸部20の側周下端の除去部6内方側には横突起21が形成されている。
下部コアB4の所定の位置には、内周でスライドピンB5が上下方向に移動するスライド孔22が穿設されている。
スライドピンB5は、下部コアB4のスライド孔22の内周で、上下方向に移動可能である。
スライドピンB5の先端部には、下部コアB4のスライド孔22内周上部とともに中栓Aの凸部20を成形する縦凹型23と、横突起21を成形する横凹型24とが形成されている。
次に、本実施例の中栓の成形方法、および作用効果について説明する。
成形金型Bによって形成される空間に、上部コアB1のスプルーより溶融樹脂を流し込み、樹脂がある程度冷え、中栓Aが固まってきたら、成形金型Bのそれぞれの型を離型していく。
上部筒状コアB2を抜き取る際には、図6(a)に示すように、中栓Aの底壁2に形成された凸部20と横突起21に、スライドピンB5の縦凹型23と横凹型24と下部コアB4のスライド孔22とが係合し、上部筒状コアB2とともに、底壁2の支柱7付近が上方に引張られて変形することを防止するので、切断溝5を破断して注出口が開口されることを防ぐことができる。
下部コアB4を抜き取る際には、図6(b)に示すように、スライドピンB5は、移動せず、スライドピンB5の先端部が中栓Aの底壁2の支柱7付近の下面を押し止めたようになるので、中栓Aの底壁2の切断溝5を破断してしまうのを防止するとともに、中栓Aの底壁2から下部コアB4の離型性がよくなる。
また、スライドピンB5を抜き取る際には、縦凹型23と横凹型24に、中栓Aの底壁2に形成された凸部20と横突起21が係合しているが、凸部20が横縦方向に簡単に変形することが可能であり、離型の邪魔にはならない。
その他、第1実施例と同一の作用効果を得ることができる。
次に、第1実施例の中栓の底壁の切断溝に凸部を形成し、成形金型の下部コアの形状を変えた第4実施例について説明する。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略する。
図7に示すように、中栓Aの底壁2には、両テーパ面から形成される切断溝5が刻設されており、薄肉の切断溝5を切断することで底壁2に注出口を形成する除去部6が形成され、除去部6の上面には、支柱7を介してプルリング8が設けられている。
切断溝5の支柱7側の除去部6側面の下端には、凸部25が形成されている。
下部コアB4の上面は、中栓Aの底壁2を形成するとともに、中栓Aの底壁2の切断溝5を成形する成形凸型26が配設され、成形凸型26の内周側の支柱7の付け根の裏面位置には、中栓A成形時に中栓Aの切断溝5に凸部25を形成する成形凹型27が配設されている。
下部コアB4の所定の位置には、スライドピンB5が上下方向に移動するスライド孔28が穿設されている。
スライドピンB5は、下部コアB4のスライド孔28の内周で、上下方向に移動可能であり、先端面29は、中栓Aの除去部6の支柱7部下面に、底壁の一部を形成するようになっている。
次に、本実施例の中栓の成形方法、および作用効果について説明する。
成形金型Bによって形成される空間に、上部コアB1のスプルーより溶融樹脂を流し込み、樹脂がある程度冷え、中栓Aが固まってきたら、成形金型Bのそれぞれの型を離型していく。
上部筒状コアB2を抜く際には、図8(a)に示すように、中栓Aの切断溝5に形成された凸部25と、下部コアB4の成形凸型26の成形凹型27が係合し、上部筒状コアB2とともに、底壁2の支柱7付近が上方に引張られて変形することを防止するので、切断溝5を破断して注出口が開口されることを防ぐことができる。
下部コアB4を抜く際には、図8(b)に示すように、スライドピンB5が移動せず、スライドピンB5の先端面29が中栓Aの底壁2の支柱7付近の下面を押し止めるようになるので、中栓Aの底壁2の切断溝5を破断するのを防止するとともに、中栓Aの底壁2から下部コアB4の離型性がよくなる。
その他、第1実施例と同一の作用効果を得ることができる。
本実施例では、中栓Aの底壁2に設けた切断溝5に凸部25を形成するように、下部コアB4の成形凸型26に成形凹型27を形成したが、別実施例として、図9に示すように、中栓Aの底壁2に設けた切断溝5に凹部30を形成するように、下部コアB4の成形凸型26に成形凸型31を形成することで、成形凸型31により凹部30が形成されるとともに、凹部30が成形凸型31と係合して上部筒状コアB2の抜き取りによる切断溝5の破断を防止することができる。
前記実施形態では、中栓に上蓋を螺着するようにした抜栓式中栓について説明したが、中栓と上蓋を一体としたヒンジ式キャップとしてもよい。
すなわち、底壁に除去部を具えた注出筒と、容器本体に嵌合される係合筒とからなるキャップ基体と、係合筒の上端にヒンジを介して注出筒を被う開閉蓋を取着したキャップにおいて、注出筒の底壁に、前記実施例の切断溝を設け、その成形のための成形金型を採用してもよい。
中栓の底壁に、凸部または凹部を形成するように、成形金型の下部コアに凹部または凸部を配設するとともに、下部コア内で上下動するスライドピンが中栓の底壁を押し止めるようになるので、成形金型の上部コア、または下部コアを抜き取る際に、切断溝を破断して注出口が開口されることを防止できる。
また、不良品の数を少なくすることができるとともに、中栓の生産速度を上げることができ、各種の抜栓式中栓のヒンジキャップ等の成形金型と成形方法として、広く利用できる。
本発明の第1実施例の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 成形金型の離型時の説明図で、(a)は上部コアおよび上部筒状コア抜き取り時、(b)は下部コア抜き取り時である。 本発明の第2実施例の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 成形金型の離型時の説明図で、(a)は上部コアおよび上部筒状コア抜き取り時、(b)は下部コア抜き取り時である。 本発明の第3実施例の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 成形金型の離型時の説明図で、(a)は上部コアおよび上部筒状コア抜き取り時、(b)は下部コア抜き取り時である。 本発明の第4実施例の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は要部拡大図である。 成形金型の離型時の説明図で、(a)は上部コアおよび上部筒状コア抜き取り時、(b)は下部コア抜き取り時である。 本発明の第4実施例の別実施例の要部拡大図である。
符号の説明
A 中栓
B 成形金型
B1 上部コア
B2 上部筒状コア
B3 上部スライドキャビティ
B4 下部コア
B5 スライドピン
B6 下部筒状コア
B7 下部キャビティ
1 注出筒
2 底壁
3 蓋係合筒
4 係合筒
5 切断溝
6 除去部
7 支柱
8 プルリング
9、20、25 凸部
10、27 成形凹型
10a、16a 側周面
10b 底面
11、17、22、28 スライド孔
12、18、29 先端面
15、30 凹部
16、26、31 成形凸型
16b 上面
21 横突起
23 縦凹型
24 横凹型

Claims (7)

  1. 底壁に、切断溝を刻設して形成された除去部の上面に、支柱を介してプルリングが形成され、底壁の除去部下面に、凸部または凹部が形成された抜栓式中栓を成形する成形金型において、
    成形金型には、中栓の底壁下面を成形する下部コアと、下部コア内で上下動するスライドピンを具え、
    下部コアおよびスライドピンにより、除去部下面に凸部または凹部を成形する成形凹型または成形凸型が形成されていることを特徴とする抜栓式中栓の成形金型。
  2. スライドピンが、下部コアに対して移動可能とされ、
    下部コア抜き取り時に、スライドピンの先端が、中栓の除去部下面を支えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の抜栓式中栓の成形金型。
  3. 中栓の除去部下面の凸部、または凹部の側周面を、凸部の場合は下方に向かって拡径し、凹部の場合は上方に向かって拡径して成形されるようにしていることを特徴とする請求項1の抜栓式中栓の成形金型。
  4. スライドピンの先端に、縦凹型と、縦凹型の下端に内方に延びる横凹型を形成し、
    中栓の除去部下面の凸部の内側下端に横突起を成形するようにしたことを特徴とする請求項1の抜栓式中栓の成形金型。
  5. 切断溝の支柱側の除去部側面に、凸部または凹部が形成され、
    成形金型の下部コアの上面に、中栓の底壁の切断溝を成形する成形凸型の内周側の支柱の付け根の裏面位置に、成形時に、中栓の切断溝に凸部または凹部を形成する成形凹型または成形凸型が配設されており、
    下部コアに成形された中栓を移動させるスライドピンを設けたことを特徴とする抜栓式中栓の成形金型。
  6. 上部コア抜き取り時に、中栓の底壁の除去部下面に形成された凸部または凹部と、下部コアおよびスライドピンにより形成された成形凹型または成形凸型とが係合することにより、
    底壁の切断溝が破断されるのを防止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の成形金型による抜栓式中栓の成形方法。
  7. 下部コア抜き取り時に、スライドピンが、下部コアの移動に対して元位置に残され、
    スライドピンの先端が、中栓の除去部下面を支え、
    底壁の切断溝が破断されるのを防止するとともに、中栓下面から下部コアの離型性をよくすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の成形金型による抜栓式中栓の成形方法。
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