JP4969974B2 - 開閉器 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る開閉器1の全体構成を示す斜視図、図2(a)〜(c)は図1の連結体3を示した説明図、図3は図1の緩衝器4の断面図である。
実施の形態1に係る開閉器1は、回転自在な主軸2と、一端部が主軸2の中間部に固定され、主軸2を中心に回動する連結体3と、この連結体3に主軸2と平行な回転軸3aを介して回動自在に連結された緩衝器4とを備えている。
主軸2の一端部には、出力レバー5が主軸2と一体に固定され、この出力レバー5の先端には、第1の出力リンク6が回動自在に設けられている。
第1の出力リンク6の反出力レバー5側には、第2の出力リンク7が回動自在に設けられ、第2の出力リンク7の反第1の出力リンク6側には、図示しない接点の可動子が設けられている。
出力レバー5の上方および下方には、それぞれ第1のストッパー8および第2のストッパー9が設けられており、出力レバー5の可動範囲を規制している。
主軸レバー10の上側には、主軸レバー10と当接可能なバネレバーピン11が主軸2と平行に設けられている。
バネレバーピン11の反主軸レバー10側には、一端部がバネレバーピン11を回動可能に保持した第1のバネリンク12が設けられ、第1のバネリンク12の他端部には、軸を介して第2のバネリンク13が設けられている。
第2のバネリンク13は、バネリンク固定軸14を中心に回動可能である。
また、第2のバネリンク13の反第1のバネリンク12側には、一端部が第2のバネリンク13と当接可能な駆動バネであるコイルバネ15が設けられている。
バネレバーピン11の下方には、周縁の一部が径方向外側へ突起した蓄勢レバー18が蓄勢レバー回転軸19を中心に回転可能に設けられており、蓄勢レバー18が回転するとバネレバーピン11と当接する。
第1の歯車20の近傍には、第1の歯車20と歯合する第2の歯車21が設けられ、この第2の歯車21は、モータ22の駆動により回転する。
第2の緩衝器レバー25の反第1の緩衝器レバー23側には、後述する緩衝器4のピストンロッド26が回転軸3aを介して設けられている。
ピストン29は、シリンダ28の側壁と接触しながら摺動する円盤状のピストン本体29aと、ピストン本体29aに固定されシリンダ28の軸線に沿ってシリンダ28外部まで延びたピストンロッド26とを有している。
ケース27の内部には、オイル30が充填され、シリンダ28内の上部には、空気層31が形成されている。
空気層31は、ピストンロッド26がシリンダ28内に押し込まれたときに、シリンダ28内部に閉めるピストンロッド26の体積変化分を空気層31の圧縮や膨張により吸収するためである。
ピストンロッド26側のケース27の端面には、ピストンロッド26を覆うようにしてシール39が設けられている。
シール39は、オイル30がケースの端面とピストンロッド26との間から漏れ出すのを防いでいる。
モータ22を回転させると、第2の歯車21が回転し、第2の歯車21と歯合した第1の歯車20も回転する。
第1の歯車20の回転により、蓄勢レバー回転軸19を介して、蓄勢レバー18が回転する。
蓄勢レバー18がバネレバーピン11と当接し、さらに回転すると、バネレバーピン11がバネレバー回転軸17を中心に回動する。
バネレバーピン11の回動により、第1のバネリンク12を介して、第2のバネリンク13がバネリンク固定軸14を中心に回動し、コイルバネ15の端部と当接し、コイルバネ15を収縮する方向に押す。
蓄勢レバー18が所定の角度以上に回転すると、蓄勢レバー18からバネレバーピン11が外れ、収縮したコイルバネ15が一気に伸長し、その力により第1のバネリンク12および第2のバネリンク13を介して、バネレバーピン11が回動する。
回動するバネレバーピン11が、主軸レバー10と当接し、さらに回動すると、主軸2が回動し、出力レバー5が第1のストッパー8と当接する方向に回動する。
出力レバー5が回動すると、出力レバー5と連結された第1の出力リンク6および第2の出力リンク7が上方へ移動して、接点である可動子が閉位置に移動する。
このとき、シリンダ28内部には、オイル30が充填されているので、ピストン本体29aの反ピストンロッド26側のオイル30が圧縮され、シリンダ28の側壁に形成された連通孔である貫通孔32からシリンダ28の外部へ押し出される。
一方、ピストン本体29aのピストンロッド26側のオイル30は膨張され、シリンダ28の側壁に形成された貫通孔32からシリンダ28の内部へ吸引される。
このとき、オイル30が貫通孔32を通過するものの、貫通孔32は小さく形成されているので、ピストンロッド26には、押し込まれた力に対して反対方向の力が働く。
その結果、回転する主軸2に対して、緩衝器4が緩衝力を与える。
主軸2が回転を続けると、連結体3とピストンロッド26とが一直線上に並ぶ。この時、シリンダ28内では、ピストン本体29aがケース27の端面と最も近接している(図2(b)参照)。
さらに、主軸2が回転を続けると、ピストンロッド26が連結体3により引き出され、ピストン本体29aはシリンダ28内を主軸2側へ移動する(図2(c)参照)。
このとき、貫通孔32には、先ほど逆方向のオイル30の流れが発生し、回転する主軸2に対して、緩衝器4が緩衝力を与える。
その後、ピストン本体29aがケース27の主軸2側の端面と最も近接したところで、ピストン本体29aが停止する。また、同時に主軸2も停止する。
図4(a)〜(c)は実施の形態2に係る開閉器1の連結体3と緩衝器4との関係を示す説明図である。
実施の形態2に係る開閉器1は、主軸2に固定された第1の緩衝器レバー23の反主軸2側に回転軸3aを介して緩衝器4のピストンロッド26が回動可能に連結されている。
ケース27の反ピストンロッド26側は、緩衝器回転軸33を中心に回動可能となっている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、緩衝器4が緩衝器回転軸33を中心に回動するので、ピストンロッド26に径方向の力が作用しにくくなるので、ピストンロッド26とシリンダ28との接触、摩擦などが発生しにくくなり、耐久性を向上させることができる。
図5は実施の形態3に係る開閉器1の緩衝器4内部の断面図である。
実施の形態3に係る開閉器1の緩衝器4は、シリンダ28の側壁に加えピストン本体29aにも貫通孔32が形成されている。
ピストン本体29aのピストンロッド26側には、貫通孔32を覆うようにした逆止弁34が設けられている。
逆止弁34は、ピストン本体29a近傍をピストンロッド26の軸線方向に沿って移動可能な可動弁35と、この可動弁35の反ピストン本体29a側に設けられたコイルバネ36と、このコイルバネ36の反可動弁35側に設けられたバネ押さえ37とを有している。
その他の構成は、実施の形態2と同様である。
主軸2が回動し、ピストンロッド26が押し込まれ、ピストン本体29aがシリンダ28内部を反主軸2側へ移動すると、ピストン本体29aの反ピストンロッド26側のシリンダ28内部にあるオイル30がシリンダ28に形成された貫通孔32およびピストン本体29aに形成された貫通孔32を通じて押し出される。
主軸2がさらに回動して、ピストンロッド26がケース27の端面まで届き、その後、逆方向にピストンロッド26が移動すると、シリンダ28に形成された貫通孔32を通じて、ピストン29の反ピストンロッド26側のシリンダ28内部にオイル30が流入するものの、ピストン本体29aに形成された貫通孔32には、逆止弁34により、オイル30が通過せず、緩衝器4による緩衝力は増大する。
図6は実施の形態4に係る開閉器1の連結体3および緩衝器4を示した説明図、図7は図6の緩衝器4の断面図である。
実施の形態4に係る開閉器1は、連結体3および緩衝器4が主軸2の下方に設けられており、シリンダ28がほぼ鉛直方向に設けられている。
緩衝器4は、シリンダ28とケース27との間には、隙間がなく、シリンダ28とケース27とが一部材で形成されている。
ピストン本体29aには、オイル30が通過可能な貫通孔32が形成されている。
シリンダ28内部の上部には、空気層31が形成されている。
その他の構成は、実施の形態2と同様である。
図8(a)〜(c)は、実施の形態5に係る開閉器1の連結体3と緩衝器4との関係を示す説明図である。
実施の形態5に係る開閉器1は、連結体3が扇形をした連結板38であり、この連結板38には、ピストンロッド26の端部を案内する案内部38aが形成されている。
案内部38aは、中間部が最も主軸2に近づくように形成されている。
ピストンロッド26の端部は、案内部38aに摺動可能に係合している。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
主軸2が回動すると、同時に連結板38が回動する。
連結板38が回動すると、まず、案内部38aと主軸2との距離が徐々に短くなる。その結果、ピストンロッド26の端部が主軸2側へ引き出され、ピストン本体29aはシリンダ28内を主軸2側へ移動する(図8(a)参照)。
ピストンロッド26の端部が、案内部38aの中で、最も主軸2に近い位置まで移動すると、ピストン本体29aはシリンダ28内の主軸2側の端面に当接する(図8(b)参照)。
さらに、主軸2が回動し続けると、連結板38が回動して、ピストンロッド26の端部は、主軸2から離れる方向に移動するので、ピストン本体29aはシリンダ28内を反主軸2側へ移動する(図8(c)参照)。
ピストンロッド26の端部が案内部38aの端部まで移動すると、ピストン29はシリンダ28内の反主軸2側の端面に当接する。
Claims (5)
- 回転により接点を開閉させる主軸と、
前記主軸に連結され、蓄勢された力を前記主軸に伝えて回転させる駆動バネと、
前記主軸に連結され、前記主軸の回転を緩衝する緩衝器とを備えた開閉器において、
一端部が前記主軸に固定され、他端部が前記緩衝器に回動可能に連結された連結体を備え、
前記緩衝器は、ケースと、
前記ケース内部に配置されたシリンダと、
前記シリンダの内部に設けられ、摺動可能なピストンとを有し、
前記シリンダの内部にはオイルが充填され、
前記ピストンには、前記シリンダおよび前記ピストンにより区画された複数の空間を連通して、前記オイルが通過可能な貫通孔が形成され、
前記主軸が一方向に回動する間に、前記ピストンが前記シリンダ内で一往復し、
前記緩衝器は、前記ピストンのストローク方向が鉛直方向になるように配置され、
前記ケースと前記シリンダとが一部材で構成されていることを特徴とする開閉器。 - 前記緩衝器の反主軸側は、前記主軸と平行な緩衝器回転軸を中心に回動自在であることを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
- 前記貫通孔は複数形成され、
少なくとも1つの前記貫通孔には、逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉器。 - 前記連結体は、前記緩衝器の一端部が摺動可能に係合する案内部が形成された連結板であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の開閉器。
- 前記緩衝器は、前記接点の開位置および閉位置で、前記ピストンが前記ケースの端面と当接し、前記ピストンの運動を規制することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の開閉器。
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