JP4969171B2 - 昇降装置の揚高検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧システムを用いた昇降装置における昇降具の揚高検出に関する。
従来、フォークリフトにおいてはフォークの揚高を検出することが行われており、検出された揚高を利用して作業性や安全性の向上が図られている。例えば特許文献1の技術では、ポンプを駆動するモータにエンコーダを取り付け、モータの回転数から揚高を検出するようにしており、特許文献2の技術では、ワイヤーによってフォークと連結されたリールにエンコーダを取り付け、リールの回転数から揚高を検出するようにしている。又、複数段のマスト装置では、例えば特許文献3に示すように、インナマストに対するリフトブラケットの高さを検出する検出器と、アウタマストに対するインナマストの高さを検出する検出器とを組み合わせて揚高を検出することがある。
特開2003−252589号公報 特開2004−75347号公報 特開2005−82396号公報
さて、特許文献1の技術のように、モータの回転数から揚高を算出するようにすると、簡単な構成で揚高検出を行えるようになり、又、ポンプの容積効率を考慮することでポンプの内部漏れによる検出誤差が抑えられる。但し、ポンプの容積効率は常に一定の値となるものではないため、その時々のポンプの容積効率を揚高検出に反映させることが望ましい。
そこで本発明の目的は、より正確に揚高検出を行えるようにすることである。
上記の目的を達成するため、本第1の発明は、マストに昇降可能に支持される可動台と、該可動台を上記マストに対し昇降させるシリンダとを備え、上記シリンダへポンプで作動油を供給し該シリンダを伸長させ、上記シリンダから上記ポンプを通して作動油を回収し該シリンダを短縮させるようにした昇降装置において、上記可動台の揚高を検出する揚高検出装置であって、上記ポンプ又は該ポンプに連結されたモータに付設され、その回転数に対応するパルス信号を出力する回転検出手段と、該回転検出手段の出力に基づいて上記可動台の揚高を算出する揚高導出手段を備え、上記揚高導出手段は、上記可動台の上昇時に上記回転検出手段から出力されるパルス信号をカウントする上昇時用計数手段と、上記可動台の下降時に出力される上記パルス信号をカウントする下降時用計数手段と、上記上昇時用計数手段による計数値、及び予め設定される上昇時用の係数に基づいて上記揚高を算出する上昇時用算出手段と、上記下降時用計数手段による計数値、及び予め設定される下降時用の係数に基づいて上記揚高を算出する下降時用算出手段とを備えることを特徴とする構成としている。
ここで、上昇時用の係数とは可動台の上昇時における回転検出手段からの出力と揚高の関係を表すもの、下降時用の係数とは可動台の下降時における回転検出手段からの出力と揚高の関係を表すものであり、例えば1パルス当たりの可動台の揚高や、単位揚高だけ可動台が上昇又は下降する間に出力されるパルス信号の数である。
このような本第1の発明によれば、同じ回転検出手段の出力を受けて、可動台の上昇中には上昇時用の係数を用いて、下降中には下降時用の係数を用いて揚高が算出される。従って、例えばポンプの容積効率など負荷状態が同じでも上昇時と下降時とで異なる値を考慮しそれぞれの係数を適切に設定して、揚高検出の正確性を高めることができる。
上記の構成において、上記揚高導出手段は、上記のうち一方の計数手段による計数値を他方の計数手段による計数値に換算する変換手段を備えており、上記上昇時用計数手段及び上記下降時用計数手段は、上記変換手段より与えられる換算された計数値からそれぞれカウントを始めるものとすることができる。
このようにすれば、変換手段によって、上昇時用計数手段による計数値は下降時用計数手段による計数値に換算して下降時用計数手段に与えられ、下降時用計数手段による計数値は上昇時用計数手段による計数値に換算して上昇時用計数手段に与えられる。そして、上昇時には上昇時用計数手段が換算された計数値からカウントを始め、下降時には下降時用計数手段が換算された計数値からカウントを始める。従って、上昇時用の係数と下降時用の係数とが異なっていても、上昇と下降との切り替わりを気にすることなく、正確に可動台の揚高を算出することができる。
又、上記の目的を達成するため、本第2の発明は、固定マストに昇降可能に支持される可動マストと、該可動マストに昇降可能に支持される可動台と、該可動台を上記可動マストに対し昇降させる第1のシリンダと、上記可動マストを上記固定マストに対し昇降させる第2のシリンダとを備え、上記第1及び第2のシリンダへポンプで作動油を供給し各シリンダを伸長させ、上記第1及び第2のシリンダから上記ポンプを通して作動油を回収し各シリンダを短縮させるようにした昇降装置であり、上記第1のシリンダへ優先的に作動油が供給され、上記第2のシリンダから優先的に作動油が回収されるようにした昇降装置において、上記可動台の揚高を検出する揚高検出装置であって、上記ポンプ又は該ポンプに連結されたモータに付設され、その回転数に対応するパルス信号を出力する回転検出手段と、該回転検出手段の出力に基づいて上記可動台の揚高を算出する第1の揚高導出手段と、上記可動マストと連結して設けられ、上記可動マストの昇降量に対応する信号を出力する昇降検出手段と、該昇降検出手段の出力に基づいて上記可動台の揚高を算出する第2の揚高導出手段とを備え、上記第1の揚高導出手段は、上記第1のシリンダが伸縮する際に、上記可動台の上昇時に出力される上記パルス信号をカウントする上昇時用計数手段と、上記可動台の下降時に出力される上記パルス信号をカウントする下降時用計数手段と、上記上昇時用計数手段による計数値、及び予め設定される上昇時用の係数に基づいて上記揚高を算出する上昇時用算出手段と、上記下降時用計数手段による計数値、及び予め設定される下降時用の係数に基づいて上記揚高を算出する下降時用算出手段とを備えるものであり、上記第2の揚高導出手段は、上記第2のシリンダが伸縮する際に、上記昇降検出手段の出力と上記第1のシリンダが最伸長した状態での上記可動マストに対する上記可動台の高さとに基づいて上記可動台の揚高を算出するものであることを特徴とする構成としている。
ここで、上昇時用の係数とは可動台の上昇時における回転検出手段からの出力と揚高の関係を表すもの、下降時用の係数とは可動台の下降時における回転検出手段からの出力と揚高の関係を表すものであり、例えば1パルス当たりの可動台の揚高や、単位揚高だけ可動台が上昇又は下降する間に出力されるパルス信号の数である。
このような本第2の発明によれば、第1のシリンダで可動台が昇降する際には回転検出手段の出力に基づいて可動台の揚高が算出され、第2のシリンダで可動マストが昇降する際には昇降検出手段の出力と、第1のシリンダが最伸長した状態での可動マストに対する可動台の高さ(既知の値)に基づいて可動台の揚高が算出されることになる。従って、何れのシリンダでの昇降であるかにかかわらず可動台が固定マストに対して昇降する全範囲で揚高を検出することができ、又、第1のシリンダでの可動台の昇降に対応するよう可動台と連結して別の昇降検出手段を設ける必要がないので、視界の悪化を抑えることができる。
更に、第1のシリンダで昇降する際に、同じ回転検出手段の出力を受けて、可動台の上昇中には上昇時用の係数を用いて、下降中には下降時用の係数を用いて揚高が算出される。従って、例えばポンプの容積効率など負荷状態が同じでも上昇時と下降時とで異なる値を考慮しそれぞれの係数を適切に設定して、揚高検出の正確性を高めることができる。
上記の構成において、上記第1の揚高導出手段は、上記のうち一方の計数手段による計数値を他方の計数手段による計数値に換算する変換手段を備えており、上記上昇時用計数手段及び上記下降時用計数手段は、上記変換手段より与えられる換算された計数値からそれぞれカウントを始めるものとすることができる。
このようにすれば、変換手段によって、上昇時用計数手段による計数値は下降時用計数手段による計数値に換算して下降時用計数手段に与えられ、下降時用計数手段による計数値は上昇時用計数手段による計数値に換算して上昇時用計数手段に与えられる。そして、上昇時には上昇時用計数手段が換算された計数値からカウントを始め、下降時には下降時用計数手段が換算された計数値からカウントを始める。従って、上昇時用の係数と下降時用の係数とが異なっていても、上昇と下降との切り替わりを気にすることなく、正確に可動台の揚高を算出することができる。
以上に説明したように、本第1及び第2の発明によれば、ポンプの容積効率などを考慮して上昇時用と下降時用の係数をそれぞれ適切に設定し、それらを用いて揚高の算出を行うことができるので、揚高検出の正確性が高められる。又、第2の発明によれば、第2のシリンダでの可動台の昇降に対応するよう可動台と連結して昇降検出手段を設けるものの、第1のシリンダでの可動台の昇降に対応するよう、可動台と連結して昇降検出手段を更に設ける必要がないので、視界の悪化を抑えながら可動台が昇降する全範囲で揚高を検出することができる。
以下、本発明をフォークリフトに適用した実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例に係るフォークリフトは、車体1の後部に後方へ延設された左右一対のストラドルレッグ2を備え、各ストラドルレッグ2の先端部に後輪3が設けられる。図1と図2に示すように、車体1の前部中央には前輪4が設けられ、その右方に各種油圧装置が、左方に制御装置5が搭載される。この制御装置5とは一体的にインバータ6が搭載されており、インバータ6が制御装置5により制御されることで後述するモータ22の制御がなされるようになっている。又、図2に示すように、車体1の後部には、このフォークリフトの駆動源であるバッテリ7が搭載される。
図1と図2に示すように、車体1の後部にはマスト装置8が立設されている。マスト装置8は、車体1に固定支持されるアウタマスト9と、アウタマスト9に昇降可能に支持されるミドルマスト10と、ミドルマスト10に昇降可能に支持されるインナマスト11とを備え、更に、インナマスト11に設置されるファーストシリンダ12と、アウタマスト9とミドルマスト10とにかけて設けられるセカンドシリンダ13とを備える。
インナマスト11には作業者が搭乗する運転台14が昇降可能に支持され、図3に示すように、インナマスト11と運転台14とを連結するチェーンをファーストシリンダ12が支持する。これにより、ファーストシリンダ12が伸長するとインナマスト11に対し運転台14が上昇し、短縮すると運転台14が下降する。又、アウタマスト9とインナマスト11とを連結するチェーンはミドルマスト10に支持されており、セカンドシリンダ13が伸長するとアウタマスト9に対しミドルマスト10及びインナマスト11が上昇し、短縮するとミドルマスト10及びインナマスト11が下降する。尚、図1と図2に示すように、運転台14はマスト装置8の後方に配置されており、運転台14上の作業者から見て前方に各マストやシリンダ、チェーンが位置している。
図1に示すように、運転台14の床部には後方へ延設された左右一対のフォーク15が備えられ、前壁部には、前輪4を操舵輪として回転させその向きを変えるためのステアリングハンドル16、運転台14を昇降させるための操作ボックス17が備えられている。操作ボックス17は、運転台14を上昇させる指示を行うための上昇スイッチ17Aと、下降させる指示を行うための下降スイッチ17Bとを備えており、作業者がスイッチ操作を行うと上昇指示又は下降指示が信号として制御装置5へ伝えられる。更に、運転台14の前壁部には、前輪4を駆動輪として回転させ走行速度を調節するためのアクセル18が備えられている。
又、図3に示すように、アウタマスト9にはワイヤー式の回転センサ19が設けられており、ワイヤーはミドルマスト10に連結されている。回転センサ19はエンコーダからなり、アウタマスト9に対するミドルマスト10の昇降量に応じてパルス信号を出力し、これが制御装置5へ伝えられる。
さて、車体1に設けられる油圧装置は、主に、作動油を貯溜するタンク20、ポンプ21、ポンプ21に連結され一体的に回転するモータ22、モータ22の回転数を検出する回転センサ23、及び作動油の流れを制御するバルブ24と、各装置を結ぶ油圧配管とからなる。図3に示すように、タンク20とポンプ21、ポンプ21とバルブ24、バルブ24とファーストシリンダ12及びセカンドシリンダ13がそれぞれ油圧配管により結ばれている。
ここで、回転センサ23はエンコーダからなり、モータ22の回転数に応じてパルス信号を出力し、これが制御装置5へ伝えられる。尚、ポンプ21とモータ22とは一体的に回転するので、ポンプ21にその回転数を検出する回転センサ23を設けても良く、その場合も後述する内容と同様に揚高検出を行うことができる。
又、バルブ24は、ポンプ21から両シリンダへの作動油の流れを許容し、逆向きの流れを禁止する上昇位置と、ポンプ21と両シリンダとの間の双方向の流れを許容する下降位置とに切換え可能な電磁弁である。制御装置5によりバルブ24が備えるソレノイドが励磁されると下降位置に切換えられ、励磁が止められるとバルブ24が備えるスプリングにより上昇位置に戻るようになっている。
ポンプ21がモータ22により正転駆動されると、タンク20から作動油を吸入すると共にバルブ24へ向けて作動油を吐出する。吐出された作動油はバルブ24を通して両シリンダへ供給される。ここで、ファーストシリンダ12とセカンドシリンダ13とにかかる負荷の違いから、先ずはファーストシリンダ12へ優先して作動油が供給され、ファーストシリンダ12へ供給できなくなるとセカンドシリンダ13へ作動油が供給される。つまり、セカンドシリンダ13が最短縮した状態でファーストシリンダ12へ作動油が供給されて伸長し、ファーストシリンダ12が最伸長した状態でセカンドシリンダ13へ作動油が供給されて伸長する。
一方、バルブ24が下降位置にあるときにポンプ21の正転駆動を止めると、バルブ24を通して両シリンダからの作動油がポンプ21へ流入し、ポンプ21が逆転する。ここで、ファーストシリンダ12とセカンドシリンダ13とにかかる負荷の違いから、先ずはセカンドシリンダ13から優先して作動油が回収され、セカンドシリンダ13から回収できなくなるとファーストシリンダ12から作動油が回収される。つまり、ファーストシリンダ12が最伸長した状態でセカンドシリンダ13から作動油が回収されて短縮し、セカンドシリンダ13が最短縮した状態でファーストシリンダ12から作動油が回収されて短縮する。
図4に示すように、制御装置5は、上昇スイッチ17及び下降スイッチ17Bの操作に従ってインバータ6を介してモータ22を制御すると共にバルブ24を制御する昇降制御部51と、運転台14の揚高Hを求める揚高算出部52とを備える。
昇降制御部51は、上昇スイッチ17が操作されると、モータ22を力行制御して正転させてポンプ21を駆動させ、下降スイッチ17Bが操作されると、バルブ24を励磁しモータ22の逆転を回生制御する。これと同時に、昇降制御部51は、上昇スイッチ17又は下降スイッチ17Bが操作されると、その旨の信号を揚高算出部52に伝える。又、昇降制御部51には揚高算出部52で求められた揚高Hが伝えられ、これに応じて昇降制御部51はモータ22の回転数やバルブ24への励磁、励磁停止のタイミングなどを制御する。
揚高算出部52は、回転センサ23から出力されるパルス信号をカウントして揚高Hを算出する導出部52Aと、回転センサ19から出力されるパルス信号をカウントして揚高Hを算出する導出部52Bと、導出部52A及び導出部52Bの何れによって揚高Hを算出するかを決定する判定部52Cと、算出された揚高Hなどを記憶する記憶部52Dを備え、各部が次のように機能して揚高Hが求められる。
図5に示すように、このフォークリフトが起動されると、導出部52Aは記憶部52Dに記憶されている揚高Hを読み出し、揚高Hを予め設定された係数K1uで除算してその時点でのカウント総数C1uを算出すると共に、揚高Hを係数K1dで除算してその時点でのカウント総数C1dを算出する。ここで、C1uは上昇時のカウント総数、C1dは下降時のカウント総数であり、K1uは上昇時に用いられるカウント総数C1uと揚高Hとの関係を表す係数、K1dは下降時に用いられるカウント総数C1dと揚高Hとの関係を表す係数である。又、導出部52Bは、記憶部52Dに記憶されている揚高Hを読み出し、この揚高Hを予め設定された係数K2で除算してその時点でのカウント総数C2を算出する(S1)。ここで、K2はカウント総数C2と揚高Hとの関係を表す係数である。
続いて、判定部52Cは、昇降制御部51からの信号に基づいて上昇スイッチ17A又は下降スイッチ17Bが操作されてるか否かを判定し(S2)、何れかが操作されていれば、ファーストシリンダ12が動作中であるか否かを判定する(S3)。
ファーストシリンダ12が動作中、つまり、その時点での揚高Hがファーストシリンダ12の伸縮による揚高範囲内にあれば、判定部52Cは導出部52Aを選択し、導出部52Aに揚高Hを算出させる。
選択された導出部52Aは、回転センサ23からのパルス信号をカウントし、運転台14が上昇中であるか否かを判定する(S4)。上昇中であれば、カウント総数C1uにその変化量ΔC1u(正の値)を加算してカウント総数C1uを更新し(S5)、このカウント総数C1uに係数K1uを乗算して揚高Hを算出する(S6)。こうして算出された揚高Hは記憶部52Dに記憶されると共に、昇降制御部51へ伝えられ、昇降制御部51でのモータ22及びバルブ24の制御に利用される。更に、導出部52Aは、算出された揚高Hを係数K1dで除算してカウント総数C1dを算出する(S7)。つまり、カウント総数C1uをカウント総数C1d(=H/K1d=C1u×K1u/K1d)に換算する。従って、次にファーストシリンダ12が短縮して運転台14が下降する際には、このカウント総数C1dからパルス信号のカウントが行われる。
S4において、上昇中でない、つまり下降中であれば、導出部52Aは、カウント総数C1dにその変化量ΔC1d(負の値)を加算してカウント総数C1dを更新し(S8)、このカウント総数C1dに係数K1dを乗算して揚高Hを算出する(S9)。こうして算出された揚高Hは記憶部52Dに記憶されると共に、昇降制御部51へ伝えられ、昇降制御部51でのモータ22及びバルブ24の制御に利用される。更に、導出部52Aは、算出された揚高Hを係数K1uで除算してカウント総数C1uを算出する(S10)。つまり、カウント総数C1dをカウント総数C1u(=H/K1u=C1d×K1d/K1u)に換算する。従って、次にファーストシリンダ12が伸長して運転台14が上昇する際には、このカウント総数C1uからパルス信号のカウントが行われる。
S3において、その時点での揚高Hがファーストシリンダ12の伸縮による揚高範囲内になければ、ファーストシリンダ12は動作中でなくセカンドシリンダ13が動作中であると判定し、判定部52Cは導出部52Bを選択し、導出部52Bに揚高Hを算出させる。
選択された導出部52Bは回転センサ19からのパルス信号をカウントし、図5に示すように、カウント総数C2にその変化量ΔC2(上昇時は正の値、下降時は負の値)を加算してカウント総数C2を更新する(S11)。そして、このカウント総数C2に係数K2を乗算して揚高Hを算出する(S12)。こうして算出された揚高Hは記憶部52Dに記憶されると共に、昇降制御部51へ伝えられ、昇降制御部51でのモータ22及びバルブ24の制御に利用される。
このような実施例によれば、ファーストシリンダ12によってインナマスト11に対し運転台14が昇降する際には回転センサ23の出力に基づいて運転台14の揚高Hが算出され、セカンドシリンダ13でアウタマスト9に対しミドルマスト10及びインナマスト11が昇降する際には回転センサ19の出力に基づいて運転台14の揚高Hが算出される。従って、何れのシリンダで昇降するかにかかわらず、運転台14が昇降する全範囲で揚高Hを検出することができる。
又、ファーストシリンダ12での運転台14の昇降に対応するよう運転台14と連結してインナマスト11に回転センサなどを設ける必要がないので、視界の悪化が抑えられる。従って、作業者はステアリングハンドル16やアクセル18に向き合った状態でも前方を確認しやすく、この実施例によって運転に係る負担が増すことはない。
更に、この実施例によれば、ファーストシリンダ12で昇降する際に、同じ回転センサ23の出力を受けて、運転台14の上昇中には係数K1uを用いて、下降中には係数K1dを用いて揚高Hが算出される。従って、係数K1u,K1dをそれぞれ適切に設定しておくことで、算出される揚高Hの正確性を高めることができる。
又、導出部52Aによって、上昇時に更新されたカウント総数C1uはカウント総数C1dに換算されて次に下降する際にはこのカウント総数C1dからカウントが始められ、下降時に更新されたカウント総数C1dはカウント総数C1uに換算されて次に上昇する際にはこのカウント総数C1uからカウントが始められる。従って、係数K1uと係数K1dとが異なっていても、上昇と下降との切り替わりを気にすることなく、正確に運転台14の揚高Hを算出することができる。
尚、上記の実施例では、上昇スイッチ17A、下降スイッチ17Bの何れかが操作されていることを条件に揚高Hを算出するようにしているが、これに代えて、又はこれに加えて、モータ22が回転していることを条件に揚高Hを算出するようにしても良い。
又、上記の実施例では、その時点での揚高Hがファーストシリンダ12の伸縮による揚高範囲内にあるか否かによって、ファーストシリンダ12が動作中かセカンドシリンダ13が動作中かを判定している。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、他の構成によって判定をして導出部52A,52Bの何れかを選択するようにしても良い。例えば、モータ22の回転中における回転センサ19の出力の有無によって判定することができ、モータ22が回転している時に、回転センサ19からパルス信号が出力されなければファーストシリンダ12が動作中と判定し、パルス信号が出力されればセカンドシリンダ13が動作中と判定することができる。もちろん、アウタマスト9やセカンドシリンダ13に別のセンサを設けて、その出力から判定することも可能である。
更に、上記の実施例では、回転センサ23の出力から上昇中であるか否かの判定をしているが、操作されているスイッチが上昇スイッチ17Aか下降スイッチ17Bかによって判定することも可能である。
又、上記の実施例では、導出部52Aによって算出された揚高Hを用いてカウント総数C1uとカウント総数C1dとの換算を行うようにしているが、本発明の変換手段はこれに限られるものでない。例えば、係数Kn(=K1u/K1d)を予め設定しておき、図5のS7においてC1d=C1u×Knの演算で換算を行い、S10においてC1u=C1d/Knの演算で換算を行うようにしても構わない。
本発明の実施例に係るフォークリフトの後方斜視図である。 本発明の実施例に係るフォークリフトの前方斜視図である。 本発明の実施例に係る荷役用昇降装置の概略図である。 本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の制御フロー図である。
符号の説明
1 車体
5 制御装置
51 昇降制御部
52 揚高算出部
52A 導出部
52B 導出部
52C 判定部
52D 記憶部
6 インバータ
8 マスト装置
9 アウタマスト
10 ミドルマスト
11 インナマスト
12 ファーストシリンダ
13 セカンドシリンダ
14 運転台
17 操作ボックス
17A 上昇スイッチ
17B 下降スイッチ
19 回転センサ
21 ポンプ
22 モータ
23 回転センサ

Claims (4)

  1. マストに昇降可能に支持される可動台と、該可動台を上記マストに対し昇降させるシリンダとを備え、上記シリンダへポンプで作動油を供給し該シリンダを伸長させ、上記シリンダから上記ポンプを通して作動油を回収し該シリンダを短縮させるようにした昇降装置において、上記可動台の揚高を検出する揚高検出装置であって、
    上記ポンプ又は該ポンプに連結されたモータに付設され、その回転数に対応するパルス信号を出力する回転検出手段と、該回転検出手段の出力に基づいて上記可動台の揚高を算出する揚高導出手段を備え、
    上記揚高導出手段は、上記可動台の上昇時に上記回転検出手段から出力されるパルス信号をカウントする上昇時用計数手段と、上記可動台の下降時に出力される上記パルス信号をカウントする下降時用計数手段と、上記上昇時用計数手段による計数値、及び予め設定される上昇時用の係数に基づいて上記揚高を算出する上昇時用算出手段と、上記下降時用計数手段による計数値、及び予め設定される下降時用の係数に基づいて上記揚高を算出する下降時用算出手段とを備えることを特徴とする昇降装置の揚高検出装置。
  2. 上記揚高導出手段は、上記のうち一方の計数手段による計数値を他方の計数手段による計数値に換算する変換手段を備えており、上記上昇時用計数手段及び上記下降時用計数手段は、上記変換手段より与えられる換算された計数値からそれぞれカウントを始めることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置の揚高検出装置。
  3. 固定マストに昇降可能に支持される可動マストと、該可動マストに昇降可能に支持される可動台と、該可動台を上記可動マストに対し昇降させる第1のシリンダと、上記可動マストを上記固定マストに対し昇降させる第2のシリンダとを備え、上記第1及び第2のシリンダへポンプで作動油を供給して各シリンダを伸長させ、上記第1及び第2のシリンダから上記ポンプを通して作動油を回収し各シリンダを短縮させるようにした昇降装置であり、上記第1のシリンダへ優先的に作動油が供給され、上記第2のシリンダから優先的に作動油が回収されるようにした昇降装置において、上記可動台の揚高を検出する揚高検出装置であって、
    上記ポンプ又は該ポンプに連結されたモータに付設され、その回転数に対応するパルス信号を出力する回転検出手段と、該回転検出手段の出力に基づいて上記可動台の揚高を算出する第1の揚高導出手段と、上記可動マストと連結して設けられ、上記可動マストの昇降量に対応する信号を出力する昇降検出手段と、該昇降検出手段の出力に基づいて上記可動台の揚高を算出する第2の揚高導出手段とを備え、
    上記第1の揚高導出手段は、上記第1のシリンダが伸縮する際に、上記可動台の上昇時に出力される上記パルス信号をカウントする上昇時用計数手段と、上記可動台の下降時に出力される上記パルス信号をカウントする下降時用計数手段と、上記上昇時用計数手段による計数値、及び予め設定される上昇時用の係数に基づいて上記揚高を算出する上昇時用算出手段と、上記下降時用計数手段による計数値、及び予め設定される下降時用の係数に基づいて上記揚高を算出する下降時用算出手段とを備えるものであり、
    上記第2の揚高導出手段は、上記第2のシリンダが伸縮する際に、上記昇降検出手段の出力と上記第1のシリンダが最伸長した状態での上記可動マストに対する上記可動台の高さとに基づいて上記可動台の揚高を算出するものであることを特徴とする昇降装置の揚高検出装置。
  4. 上記第1の揚高導出手段は、上記のうち一方の計数手段による計数値を他方の計数手段による計数値に換算する変換手段を備えており、上記上昇時用計数手段及び上記下降時用計数手段は、上記変換手段より与えられる換算された計数値からそれぞれカウントを始めることを特徴とする請求項3に記載の昇降装置の揚高検出装置。
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