本発明は、記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法に関する。
近年、写真画像に関する様々なサービスが提供されている。例えば、写真を撮影したデジタルカメラやデジタルカメラ用メディアをミニラボ等の写真店に持ち込み、店舗内に設けられた無人端末(キオスク)や店頭端末などを操作することによって、デジタルカメラやメディアに記録された画像データをCD−R、DVD−Rなどの記録媒体に書き込むことができる(上記無人端末に関しては、例えば、下記特許文献1参照)。
また、デジタルカメラやメディアから読み取った画像データを単に記録媒体に記録するのではなく、画像データと共に、これらの画像データを音楽付きスライドショーとして再生するための音楽データやスライドショープログラムをCD−RやDVD−Rなどの記録媒体に書き込むサービスや、これらの画像データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの家電機器で音楽付きスライドショーとして再生するためのデータ(以下、家電機器用データと呼ぶ。)を作成してCD−RやDVD−Rなどの記録媒体に書き込むサービスも行われている。
上記サービスを利用することにより、デジタルカメラやメディア等に記録された画像データなどが記録された記録媒体を入手することができ、この記録媒体をパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器や家電機器に装填することにより画像データをスライドショーとして再生することができるが、例えば、画像データに基づく画像を回転させたり、画像の一部を切り出したり、画像に文字やイラストを合成したり、画像の表示の際に音楽を再生させたり、画像の明るさやコントラスト、色彩などを調整するなど、画像データに対して様々な処理を施したり、特別なデザインのテンプレートを利用することによって、利用価値の高いスライドショーを作成することができる。また、特別なデザインのスキン(アプリケーションソフトの外観に関する情報を格納したファイル)を利用することによってスライドショーの作成を効果的に行うことができる。
その場合、編集プログラムなどの特定のプログラムや特別なテンプレートデータやスキンなどのデータ(以下、コンテンツデータと呼ぶ。)を利用することになるが、コンピュータ機器に上述特定のプログラムがインストールされていない場合や、インストールされているプログラムが上述した機能を備えていない場合には画像データに対して所望の処理を行うことができず、ユーザ自らが適切なプログラムを入手しなければならない。また、コンピュータ機器に上記コンテンツデータが記録されていない場合もユーザ自らが適切なコンテンツデータを入手しなければならない。
また、上記記録媒体は、該記録媒体を作成したユーザ自身が利用するのみならず、友人や知人などの他のユーザに利用させる場合もあり、その場合も、他のユーザのコンピュータ機器に特定プログラムがインストールされていない場合やコンテンツデータが記録されていない場合には、他のユーザ自身が適切なプログラムや適切なコンテンツデータを入手しなければならず不便であり、このような不便さが上記サービスの使用促進の妨げとなっていた。
そこで、記録媒体に予め特定のプログラムやコンテンツデータを記録しておき、この記録媒体を用いて特定のプログラムやコンテンツデータを利用できるようにすることもできる。しかしながら、記録媒体に単に特定のプログラムやコンテンツデータを記録しておくだけでは、コンピュータ機器に特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータをコピーする操作が必要であり、また、他のユーザに提供するために新たな記録媒体を作成する場合には、新たな記録媒体に特定のプログラムやコンテンツデータを記録する必要があり、利便性が悪いという問題があった。
また、コンピュータ機器に特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータや記録媒体の提供元を示すロゴマークのデータ(以下、ロゴタイプデータと呼ぶ。)をコピーした後、バージョンの異なる特定のプログラムや内容の異なるコンテンツデータやロゴタイプデータが記録された記録媒体を入手した場合に、特定のプログラムをバージョンアップしたり、コンテンツデータを増やしたり、ロゴタイプデータを差し替えるには、複数の記録媒体に記録されたプログラムやデータをユーザ自身が比較して、必要に応じて、特定のプログラムをインストールしたり、内容の異なるコンテンツデータやロゴタイプデータをコピーするなど操作を行わなければならず、利便性が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、特定のプログラムやコンテンツデータを効率的にユーザに提供できるようにする記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、適切な特定のプログラムやコンテンツデータ、ロゴタイプデータをユーザに提供できるようにする記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体は、特定のプログラムを第1の記録装置にインストールするための第1のデータと、前記特定のプログラムの機能の一部を制限したプログラムを第2の記録装置にインストールするための第2のデータと、コンテンツデータと、セットアッププログラムと、が少なくとも記録され、前記セットアッププログラムは、前記第1の記録装置を、前記第1のデータに基づいて、自装置に前記特定のプログラムをインストールすると共に、自装置に前記コンテンツデータと前記第2のデータとを記録する手段、として機能させるものである。
また、本発明の記録媒体は、特定のプログラムを第1の記録装置にインストールするための第1のデータと、前記第1の記録装置に記録するための第1のコンテンツデータと、前記特定のプログラムの機能の一部を制限したプログラムを第2の記録装置にインストールするための第2のデータと、前記第2の記録装置に記録するための、前記第1のコンテンツデータの内容を削減した第2のコンテンツデータと、セットアッププログラムと、が少なくとも記録され、前記セットアッププログラムは、前記第1の記録装置を、前記第1のデータに基づいて、自装置に前記特定のプログラムをインストールすると共に、自装置に前記第1のコンテンツデータと前記第2のデータと前記第2のコンテンツデータとを記録する手段、として機能させるものである。
本発明においては、前記特定のプログラムは、画像データを編集するための編集プログラムと、前記第2のデータと前記コンテンツデータ又は前記第2のコンテンツデータとを他の記録装媒体に記録するためのコピープログラムと、を含む構成とすることができ、更に、前記画像データに基づく画像を家電機器でスライドショーとして表示させる家電機器用データを生成するためのスライドショー作成プログラムを含む構成とすることもできる。
また、本発明においては、更に、前記記録媒体の提供元を示すロゴタイプデータが記録されている構成とすることができ、また、前記セットアッププログラムは、前記第1の記録装置を、前記第1の記録装置に予め定められた名称の所定のフォルダが存在するかを調べ、前記第1の記録装置に前記所定のフォルダが存在する場合において、前記記録媒体の前記特定のプログラムが、前記第1の記録装置に予めインストールされている特定のプログラムよりもバージョンが新しい場合に、前記第1のデータを用いて前記第1の記録装置に前記特定のプログラムをインストール又は前記第1の記録装置に予めインストールされている特定のプログラムをバージョンアップし、前記記録媒体の前記コンテンツデータ又は前記第1のコンテンツデータが、前記第1の記録装置に予め記録されているコンテンツデータ又は第1のコンテンツデータと異なるコンテンツデータを含む場合に、前記第1の記録装置に前記異なるコンテンツデータを追加し、前記記録媒体の前記ロゴタイプデータが、前記第1の記録装置に予め記録されているロゴタイプデータと異なる場合に、予め記録されているロゴタイプデータを前記記録媒体の前記ロゴタイプデータに差し替える手段、として機能させる構成とすることもできる。
また、本発明のデータの提供方法は、コピープログラムを含む特定のプログラムを第1の記録装置にインストールするための第1のデータと、前記特定のプログラムの機能の一部を制限したプログラムを第2の記録装置にインストールするための第2のデータと、コンテンツデータと、セットアッププログラムと、が記録された第1の記録媒体が前記第1の記録装置に装填された時に、前記セットアッププログラムを実行することにより、前記第1の記録装置が、前記第1のデータに基づいて、前記第1の記録装置に前記特定のプログラムをインストールすると共に、前記第1の記録装置に前記コンテンツデータと前記第2のデータとを記憶する第1のステップと、前記コピープログラムを実行することにより、前記第1の記録装置が、前記第1の記録装置に装填された第2の記録媒体に、前記第2のデータと、前記特定のプログラムの機能の一部を制限したプログラムを第3の記録装置にインストールするための第3のデータと、前記コンテンツデータと、セットアッププログラムと、を記録する第2のステップと、を少なくとも有するものである。
また、本発明のデータの提供方法は、コピープログラムを含む特定のプログラムを第1の記録装置にインストールするための第1のデータと、前記第1の記録装置に記録するための第1のコンテンツデータと、前記特定のプログラムの機能の一部を制限したプログラムを第2の記録装置にインストールするための第2のデータと、前記第2の記録装置に記録するための、前記第1のコンテンツデータの内容を削減した第2のコンテンツデータと、セットアッププログラムと、が記録された第1の記録媒体が前記第1の記録装置に装填された時に、前記セットアッププログラムを実行することにより、前記第1の記録装置が、前記第1のデータに基づいて、前記第1の記録装置に前記特定のプログラムをインストールすると共に、前記第1の記録装置に前記第1のコンテンツデータと前記第2のデータと前記第2のコンテンツデータとを記憶する第1のステップと、前記コピープログラムを実行することにより、前記第1の記録装置が、前記第1の記録装置に装填された第2の記録媒体に、前記第2のデータと、前記第2のコンテンツデータと、前記特定のプログラムの機能の一部を制限したプログラムを第3の記録装置にインストールするための第3のデータと、前記第3の記録装置に記録するための、前記第1のコンテンツデータの内容を削減した第3のコンテンツデータと、セットアッププログラムと、を記録する第2のステップと、を少なくとも有するものである。
このように、本発明の記録媒体を用いることにより、第1の記録装置に特定のプログラムをインストールしたりコンテンツデータを記録することができ、また、第2の記録装置に機能が制限された特定のプログラムをインストールしたり内容が削減されたコンテンツデータを記録する他の記録媒体を作成することができるため、特定のプログラムやコンテンツデータを効率的にユーザに提供することが可能になり、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本発明のセットアッププログラムを用いることにより、新しいバージョンの特定のプログラムをインストールしたり、新しいコンテンツデータを追加したり、ロゴタイプデータを差し替えることができるため、適切な特定のプログラムやコンテンツデータ、ロゴタイプデータをユーザに提供することが可能になり、ユーザの利便性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法によれば、特定のプログラムやコンテンツデータを効率的にユーザに提供することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
その理由は、記録媒体には、特定のプログラムを第1の記録装置にインストールするためのデータと、第1の記録装置に記録するためのコンテンツデータと、機能を制限した特定のプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータ及び第2の記録装置に記録するための内容を削減したコンテンツデータと、がセットになって記録されているため、この記録媒体を利用するだけで、第1の記録装置に特定のプログラムをインストールしたりコンテンツデータを記録することができ、また、第2の記録装置に機能が制限された特定のプログラムをインストールしたり内容が削減されたコンテンツデータを記録する他の記録媒体を作成することができるからである。
また、セットアッププログラムでは、第1の記録装置に所定のフォルダがあるかを調べ、所定のフォルダがある場合には、記録媒体の特定のプログラムが予めインストールされている特定のプログラムよりもバージョンが新しい場合に、記録媒体の特定のプログラムをインストール又は予めインストールされている特定のプログラムをバージョンアップしたり、記録媒体のコンテンツデータが予め記録されているコンテンツデータと異なるコンテンツデータを含んでいる場合に、異なるコンテンツデータを追加したり、記録媒体のロゴタイプデータが予め記録されているロゴタイプデータと異なる場合に、予め記録されているロゴタイプデータを記録媒体のロゴタイプデータに差し替える制御を行うからである。
本発明に係る記録媒体は、その好ましい一実施の形態において、編集プログラムやコピープログラム、スライドショー作成プログラムなどの特定のプログラムを第1の記録装置にインストールするためのデータと、第1の記録装置に記録するためのテンプレートデータやスキンなどのコンテンツデータと、機能を制限した特定のプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータ及び第2の記録装置に記録するための内容を削減したコンテンツデータと、がセットになって記録されているものであり、この記録媒体を利用するだけで、第1の記録装置に特定のプログラムをインストールしたりコンテンツデータを記録することができ、また、第2の記録装置に機能が制限された特定のプログラムをインストールしたり内容が削減されたコンテンツデータを記録するための他の記録媒体を作成することができ、これにより特定のプログラムやコンテンツデータを効率的にユーザに提供することが可能になり、ユーザの利便性を向上させることができる。
上記実施形態について詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法について、図1乃至図12を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係るシステムの構成を模式的に示す図であり、図2乃至図6は、第1の記録装置のバリエーションを示す図である。また、図7は、記録媒体を用いたデータの提供手順を示すフローチャート図であり、図8乃至図11は、データの記録構造を示す図である。また、図12は、記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。
図1に示すように、本実施例のシステムは、第1の記録媒体9aにより特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータを記録すると共に、第2の記録媒体9bを作成する第1の記録装置1と、第2の記録媒体9bにより機能の一部が制限された特定のプログラムをインストールしたり、内容が削減されたコンテンツデータを記録すると共に、第3の記録媒体9cを作成する第2の記録装置10などからなる。
上記第1の記録媒体9aには、画像データに基づく画像を回転させたり、画像の一部を切り出したり、画像に文字やイラストを合成したり、画像の表示の際に音楽を再生させたり、画像の明るさやコントラスト、色彩などを調整するなどの機能を備える編集プログラムや所定のデータを第2の記録媒体9bに記録するためのコピープログラムなどの特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録するための特別なデザインのテンプレートデータや特別なデザインのスキンなどのコンテンツデータと、特定のプログラムに備える機能の一部が利用できないように設定されたプログラム(以下、制限付きプログラムと呼ぶ。)を第2の記録装置10にインストールするためのデータ及び第2の記録装置1に記録するためのコンテンツデータの一部(以下、部分コンテンツデータと呼ぶ。)と、が記録されている。
また、第1の記録装置1には、CD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blu−rayディスク等の第1の記録媒体9や第2の記録媒体9bを装填する記録媒体装填部4と、特定のプログラムやコンテンツデータなどを記憶するハードディスクなどの記憶手段11と、LCD、CRT等の表示手段5と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段6とを備えている。
また、第2の記録装置10には、CD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blu−rayディスク等の第2の記録媒体9bや第3の記録媒体9cを装填する記録媒体装填部14と、制限付きプログラムや部分コンテンツデータなどを記録するハードディスクなどの記憶手段12と、LCD、CRT等の表示手段15と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段16とを備えている。
なお、図1では第1の記録装置1や第2の記録媒体10としてパーソナルコンピュータを示しているが、記録装置1及び第2の記録媒体10の形態は任意であり、例えば、図2に示すように写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)としたり、図3に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図4に示すようにポータブルライターなどとしたり、図5に示すように、演算処理機能を備えるHDDレコーダやDVDレコーダ、ゲーム機などとしたり、図6に示すように、ハードディスクを備えた端末と画像データの読み取りや書き込みを行う本体とが分離可能な携帯機器としたり、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。
次に、上記第1の記録媒体9a、第2の記録媒体9b…を利用して、第1の記録装置1、第2の記録装置10…に特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータを記録する手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下の説明では、特定のプログラムや制限付きプログラムを第1の記録装置1や第2の記録装置10にインストールする構成としているが、これらのプログラムを記録装置にインストールせずに、第1の記録媒体9aの特定のプログラムや第2の記録媒体9bの制限付きプログラムを機能させてもよい。
まず、ステップS101で、第1の記録装置1の記録媒体装填部4に第1の記録媒体9aを装填する。この第1の記録媒体9aには、例えば、図8に示すように、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータ(ここでは編集プログラムとなるcompressedit.dllと、コピープログラムとなるcompresscopy.dllと、これらを解凍して第1の記録装置1にインストールするためのSetup.exe)と、第1の記録装置1に記録するためのコンテンツデータ(ここではコンテンツAのA1.jpg…やA1.mp3…と、コンテンツBのB1.jpg…やB1.mp3…)と、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータ(ここでは制限付き編集プログラムとなるcompressedit1.dllと、コピープログラムとなるcompresscopy.dllと、これらを解凍して第2の記録装置1にインストールするためのSetup.exe)と、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツBのB1.jpg…やB1.mp3…)と、が記録されている。
なお、図8の構成は例示であり、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録されるコンテンツデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータと、第2の記録装置10に記録される部分コンテンツデータと、が記録されていればよい。また、図8では、編集プログラムの機能のみを制限する場合を示しているが、編集プログラムとコピープログラムの双方の機能を制限してもよい。また、図8では、プログラムの機能を制限すると共にコンテンツデータの内容を削減しているが、例えば、コピープログラムにコンテンツデータの一部のみをコピーする機能を持たせたり、編集プログラムにコンテンツデータの一部のみを利用可能にする機能を持たせるなど、コンテンツデータの内容を削減せずにプログラム側の機能を制限することによって第2の記録装置10でコンテンツデータの一部のみが利用できるようにしてもよい。
また、この第1の記録媒体9aは上記プログラムやコンテンツデータのみが記録されたものとしてもよいが、第1の記録媒体9aを識別するための識別情報が書き込まれていてもよい。この識別情報の内容は限定されないが、識別情報の中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP:Absolute Time In Pre-groove)による情報などとすることが好ましい。
ここで、一般的な記録媒体(CD−R)の構造について、図12を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込みを確実に行うためにはCD-Rのタイプやレーザ記録パワーの推奨値をドライブ側が認識する必要がある。そこで、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値などの情報を記録媒体の製造段階で案内溝変調(ATIP)による情報として書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このような案内溝変調(ATIP)は製造時にしか作成できないため、ユーザレベルでのコピーを防止することができる。また、上記以外の案内溝変調(ATIP)であるリードイン開始時間、最大リードアウト開始可能時間等も適宜設定することで識別情報として利用することができる。
次に、記録媒体装填部4に第1の記録媒体9aを装填すると、ステップS102で、第1の記録媒体9aのSetupプログラムが起動し、特定のプログラムが第1の記録装置1にインストールされると共に、所定のコンテンツデータが第1の記録装置1の記憶手段11にコピーされる。例えば、図9に示すように、所定のディレクトリの所定のフォルダ(ここではProgram files)の下位に、特定のプログラムや所定のコンテンツデータの格納場所を示すフォルダ(ここではUtility)が作成され、その中に特定のプログラム(ここではedit.exeとcopy.exe)と、コンテンツデータ(ここではコンテンツAとコンテンツB)と、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータ(ここではcompressedit1.dllと、compresscopy.dllと、Setup.exe)と、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(ここではコンテンツB)と、が記録される。
なお、ここでは、記録媒体装填部4に第1の記録媒体9aを装填したら自動的にSetupプログラムが起動するようにしたが、表示手段5にプログラムのインストールやコンテンツデータのコピーを開始するか否かを確認するための画面を表示し、ユーザの指示に従ってプログラムのインストールやコンテンツデータのコピーが開始されるようにしてもよい。
次に、ステップS103で、記録媒体装填部4に第2の記録媒体9bを装填した後、第1の記録装置1にインストールされたコピープログラム(又は第1の記録媒体9aのコピープログラム)を起動すると、ステップS104で、コピープログラムは記憶手段11に記憶された制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータや部分コンテンツデータを第2の記録媒体9bに記録する。この第2の記録媒体9bのデータ記録構造は、例えば、図10(a)に示すようになり、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータ(compressedit1.dllとcompresscopy.dllとSetup.exe)と、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、制限付きプログラムを第3の記録装置にインストールするためのデータ(compressedit1.dllとcompresscopy.dllとSetup.exe)と、第3の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、が記録される。
なお、図10(a)では、第2の記録装置10と第3の記録装置とに同じ制限付きプログラムと部分コンテンツデータとを記録する構成としているが、図10(b)に示すように、第3の記録装置には、制限付きプログラムの機能を更に制限したプログラム(compressedit2.dll)や部分コンテンツデータの内容を更に削減した部分コンテンツデータ(コンテンツBのB1.jpg…など)を記録する構成としてもよい。
次に、ステップS105で、第2の記録装置10の記録媒体装填部14に上記手順で作成した第2の記録媒体9bを装填すると、第2の記録媒体9bのSetupプログラムが起動し、ステップS106で制限付きプログラムのインストール及び部分コンテンツデータのコピーを開始し、第2の記録装置10には、例えば、図11に示すように、所定のディレクトリの所定のフォルダ(ここではProgram files)の下位に、特定のプログラムや所定のコンテンツデータの格納場所を示すフォルダ(ここではUtility)が作成され、その中に、制限付きプログラム(edit1.exe、copy.exe)と、部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、制限付きプログラムを第3の記録装置にインストールするためのデータ(compressedit1.dllとcompresscopy.dllとSetup.exe)と、第3の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、が記録される。
なお、第2の記録媒体9bに図10(b)に示すデータが記録されている場合は、図11(b)に示すように、制限付きプログラムを第3の記録装置にインストールするためのデータとしてcompressedit2.dllとcompresscopy.dllとSetup.exeとが記録され、第3の記録装置に記録するための部分コンテンツデータとしてコンテンツBのB1.jpg…が記録される。
その後、ステップS107で、第2の記録装置10の記録媒体装填部14に第3の記録媒体9cを装填し、ステップS108で、コピープログラム(copy.exe)を用いて、制限付きプログラムを第3の記録媒体9cにインストールするためのデータ及び部分コンテンツデータを記録する。以下、同様の操作を繰り返すことにより、第1の記録装置1には、特定のプログラムがインストールされると共にコンテンツデータが記録され、第2の記録装置10…には、制限付きプログラムがインストールされると共に部分コンテンツデータが記録される。
このように、本実施例では、第1の記録媒体9aに、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録するためのコンテンツデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータと、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータと、が記録されているため、ユーザ自身がプログラムやコンテンツデータを用意しなくても、特定のプログラムやコンテンツデータを第1の記録装置1、第2の記録装置10…で利用することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法について、図13乃至図25を参照して説明する。図13は、本発明の第2の実施例に係るシステムの構成を模式的に示す図であり、図14は、第1の記録装置の手段を示すブロック図である。また、図15は、記録媒体を用いたデータの提供手順を示すフローチャート図であり、図16乃至図20は、データの記録構造を示す図である。また、図21は、第2の記録媒体におけるデータの記録領域を模式的に示す図であり、図22乃至図25は、第1の記録装置の表示手段に表示される画面の一例を示す図である。
前記した第1の実施例では、第2の記録媒体9bや第3の記録媒体9cには制限付きプログラムと部分コンテンツデータのみを記録したが、これらに加えて、画像データや該画像データに基づいて生成された家電機器用データを記録することもできる。そこで、本実施例では、第1の記録装置1で画像データを読み取って家電機器用データを生成し、第2の記録媒体9bに制限付きプログラムと部分コンテンツデータに加えて、これらのデータを記録する場合について説明する。
図13に示すように、本実施例のシステムは、第1の記録媒体9aにより特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータを記録すると共に、画像データを入力して家電機器用データを生成し、第2の記録媒体9bを作成する第1の記録装置1と、第2の記録媒体9bにより機能の一部が制限された特定のプログラムをインストールしたり、内容が削減されたコンテンツデータを記録すると共に、第3の記録媒体9cを作成する第2の記録装置10などからなる。
また、図13及び図14に示すように、第1の記録装置1は、メディア装填部2に装填されたスマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)や、機器接続部3に接続されたデジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器から画像データ(静止画像データや動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。)を入力し、また、記録媒体装填部4に装填されたCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blu−rayディスク等の第1の記録媒体9aからコンテンツデータなどを入力するデータ入力手段20と、記録媒体装填部4に装填された第2の記録媒体9bに画像データや家電機器用データ、制限付きプログラム、部分コンテンツデータなどを記録するデータ記録手段21と、特定のプログラムやコンテンツデータなどを記憶するハードディスクなどの記憶手段11と、LCD、CRT等の表示手段5と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段6とを備えている。
なお、本実施例においても、第1の記録装置1や第2の記録媒体10の形態は任意であり、例えば、写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)としたり、専用のセットトップボックスとしたり、ポータブルライターなどとしたり、演算処理機能を備えるHDDレコーダやDVDレコーダ、ゲーム機などとしたり、ハードディスクを備えた端末と画像データの読み取りや書き込みを行う本体とが分離可能な携帯機器としたり、演算処理機能を備えたカーナビゲーション機器などとすることもできる。
次に、上記第1の記録媒体9aを元に、第1の記録装置1にプログラムやコンテンツデータを記録し、プログラムやコンテンツデータに加えて、第1の記録装置1で読み取った画像データや生成した家電機器用データを第2の記録媒体9bに記録する手順について、図15のフローチャート図を参照して説明する。なお、本実施例でも、特定のプログラムや制限付きプログラムを第1の記録装置1や第2の記録装置10にインストールする構成としているが、これらのプログラムを記録装置にインストールせずに、第1の記録媒体9aの特定のプログラムや第2の記録媒体9bの制限付きプログラムを機能させてもよい。
まず、ステップS201で、第1の記録装置1の記録媒体装填部4に第1の記録媒体9aを装填する。この第1の記録媒体9aには、例えば、図16に示すように、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータ(ここでは編集プログラムとなるcompressedit.dllと、コピープログラムとなるcompresscopy.dllと、家電機器用データを生成するスライドショー作成プログラムとなるcompressgenerate.dllと、これらを解凍して第1の記録装置1にインストールするためのSetup.exe)と、第1の記録装置1に記録されるコンテンツデータ(ここではコンテンツAのA1.jpg…やA1.mp3…と、コンテンツBのB1.jpg…やB1.mp3…)と、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータ(ここではcompressedit1.dllとcompresscopy.dllとcompressgenerate.dllとSetup.exe)と、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(ここではコンテンツBのB1.jpg…やB1.mp3…)と、が記録されている。
なお、図16の構成は例示であり、本実施例においても、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録されるコンテンツデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータと、第2の記録装置10に記録される部分コンテンツデータと、が記録されていればよい。また、図16では、編集プログラムの機能のみを制限する場合を示しているが、少なくとも1つのプログラムの機能の一部が制限されていればよく、コンテンツデータの内容を削減せずにプログラム側の機能を制限することによって第2の記録装置10でコンテンツデータの一部のみが利用できるようにしてもよい。また、この第1の記録媒体9aに、少なくとも一部がコンピュータのOSでは記録内容を制御できない情報、具体的にはプログラムメモリ領域の情報や、CD−R成型時に付与される案内溝変調(ATIP)による情報などで構成される識別情報が書き込まれていてもよい。
次に、記録媒体装填部4に第1の記録媒体9aを装填すると、ステップS202で、Setupプログラムが起動し、特定のプログラムが第1の記録装置1にインストールされると共に、所定のコンテンツデータが第1の記録装置1の記憶手段11にコピーされる。例えば、図17に示すように、所定のディレクトリの所定のフォルダ(ここではProgram files)の下位に、特定のプログラムや所定のコンテンツデータの格納場所を示すフォルダ(ここではUtility)が作成され、その中に特定のプログラム(ここではedit.exeとcopy.exeとgenerate.exe)と、コンテンツデータ(ここではコンテンツAとコンテンツB)と、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータ(ここではcompressedit1.dllとcompresscopy.dllとcompressgenerate.dllとSetup.exe)と、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(ここではコンテンツB)と、が記録される。
次に、ステップS203で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続すると、ステップS204で、データ入力手段20は、デジタルカメラ7やメディア8から画像データを読み取り、ステップS205で、表示手段5に図22に示すような画像一覧表示画面22が表示される。この画像一覧表示画面22には、例えば、画像データの供給元を示すタグ表示欄23と、画像データの縮小画像(サムネイル画像)を一覧表示する一覧表示欄24と、画像データに対して行う処理を選択する作業メニュー欄25とが表示される。
次に、ステップS206で、作業メニュー欄25の中から”新しいCDを作る”を選択すると、インストールされたスライドショー作成プログラムが起動し、表示手段5に図23に示すようなスライドショー作成画面26が表示される。このスライドショー作成画面26には、例えば、画像データの供給元を示すタグ表示欄23と、画像データの縮小画像を一覧表示する一覧表示欄24と、選択された画像データを表示する選択画像表示欄27と、操作手順を明示する手順表示欄28とが表示され、記録されたスキンにより特別のデザインのボタンやスイッチなどが表示される。
そして、一覧表示欄24の中からスライドショーとして再生する画像データを選択すると、選択された画像が選択画像表示欄27に順次表示されるが、その際、画像データを編集する場合は、ステップS207で画像データを選択した状態で編集ボタン29を押すと、インストールされた編集プログラムが起動し、ステップS208で各種編集を実行する画面が表示される。その際、記録されたスキンにより特別のデザインのボタンやスイッチなどが表示され、また、記録されたテンプレートデータにより特別なデザインのテンプレートが利用可能に表示されるため、利用価値の高いスライドショーの作成を効果的に行うことができる。
トリミングを行う場合には、例えば、図24に示すようなトリミング編集画面30が表示される。このトリミング編集画面30には、例えば、トリミングを行う画像データとトリミング枠32とを表示する画像表示領域31と、トリミング枠32の位置や大きさ、向きなどを調整するトリミング調整欄33とが表示され、ユーザは、トリミング調整欄33でトリミング枠32を動かしながら画像データに基づく画像の所望の領域を切り出す等の画像データの編集を行い、編集プログラムは、トリミング枠32内の画像データを新たに作成したり、画像データとトリミング枠32との関連付けを行う。
また、明るさを調整する場合には、例えば、オリジナルの画像データを表示する領域と、調整後の画像データを表示する領域と、明るさ調整部と、画像データの各画素の明度をヒストグラム表示する領域などからなる明るさ調整画面が表示され、ユーザは、調整後の画像とヒストグラムを確認しながら明るさ調整部を操作して画像データを所望の明るさに調整することができる。また、色を調整する場合には、例えば、オリジナルの画像データを表示する領域と、調整後の画像データを表示する領域と、RGB各色の色調整部などからなる色調整画面が表示され、ユーザは、調整後の画像を確認しながらRGB各色の色調整部を操作して画像データを所望の色彩に調整することができる。
また、スライドショー作成画面26の手順表示欄28に従って操作を行い、”文字を入れる”のステップになると、同様に編集プログラムが起動し、ステップS208で、例えば、図25に示すような文字合成画面34が表示される。この文字合成画面34には、例えば、文字やイラストを合成する画像を選択する欄と、選択された画像データを表示する画像表示領域31と、画像データに基づく画像を回転させる回転ボタン35と、合成する文字やイラストの位置や大きさ、向きなどを調整する合成調整欄36とが表示され、ユーザは、文字又はイラストを画像表示領域31の画像に重ねて表示させ、合成調整欄36で文字やイラストを動かしながら合成画像データを作成する等の画像データの編集を行い、編集プログラムは、文字やイラストが合成された合成画像データを作成したり、画像データと文字又はイラストとの関連付けを行う。
また、”BGMを選ぶ”のステップになると、同様に編集プログラムが起動し、ステップS208で、所定のBGM選択画面を表示する。このBGM選択画面には、例えば、画像の表示と共に再生する音楽データの記録場所を選択する欄や記録場所に記録されている音楽データの一覧を表示する欄、画像や音楽の再生条件(例えば、スライド効果やスライド間隔など)を設定する欄が表示され、ユーザは、操作手段13を用いて所望の音楽を選択したり再生条件を設定する等の画像データの編集を行い、編集プログラムは画像データと音楽データの関連付けを行う。
なお、ここでは編集プログラムで実行可能な処理として、画像の回転、トリミング、文字やイラストの合成、画像表示の際に再生する音楽データの関連付け、明るさ調整、コントラスト調整、色調整を例にして述べたが、編集プログラムで実行可能な処理はこれらに限定されず、画像データに対して実行可能な任意の処理とすることができる。また、図22乃至図25の画面構成は例示であり、所望の編集処理が実行可能な任意の構成とすることができる。
そして、画像データの編集が終了したら、ステップS209で、編集した画像データに基づいて動画データを生成(エンコード)し、生成された動画データに基づいて、家電機器で再生可能な形式の家電機器用データ(例えば、動画データがMPEG1形式の場合はVideo−CD形式のデータ、動画データがMPEG1又はMPEG2の場合はDVD−Video形式のデータ)を生成(オーサリング)する。また、必要に応じて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成する。
次に、ステップS210で、記録媒体装填部4に第2の記録媒体9bを装填した後、第1の記録装置1にインストールされたコピープログラムを起動すると、コピープログラムは第2の記録媒体9bに各種データを記録するが、その際、家電機器ではデータを読み込むことができる記録領域が限定されるため、家電機器用データを記録する場合は、ステップS211で、生成した家電機器用データを第2の記録媒体9bの論理アドレス領域の内周側に書き込み、必要に応じてセッションをクローズした後、ステップS212で、記憶手段11に記憶された制限付きプログラムをインストールするためのデータや部分コンテンツデータと読み取った画像データと生成した家電機器用データとを第2の記録媒体9bの先に記録した家電機器用データの外側に書き込む。
この第2の記録媒体9bには、例えば、図21に示すように各種データが記録され、ディスク型記録媒体9の最内周の論理アドレス領域外には識別情報が記録され、論理アドレス領域の内周側の領域には必要に応じて家電機器用データが記録され、家電機器用データの外周側の領域には制限付きプログラムや部分コンテンツデータ、画像データなどのコンピュータ機器用データが記録される。なお、この論理アドレス領域とは、ユーザのデータ(プログラム)が記録される領域であり、ユーザデータの配置情報が記録されるプログラムメモリ領域、リードイン・TOC(Table Of Contents)領域やリードアウト領域などの情報領域、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値、その他の情報が記録される案内溝変調(ATIP)情報の領域は含まず、また、論理アドレス領域外とは上記論理アドレス領域以外の領域を指すものとする。
また、この第2の記録媒体9bのデータ記録構造は、例えば、図18に示すようになり、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Rollフォルダ)内の画像データや縮小画像データ、管理データ(index.pvm)と、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータ(compressedit1.dllとcompresscopy.dllとcompressgenerate.dllとSetup.exe)と、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、制限付きプログラムを第3の記録装置にインストールするためのデータ(compressedit1.dllとcompresscopy.dllとcompressgenerate.dllとSetup.exe)と、第3の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB)などで構成されるコンピュータ機器用データと、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式用データとして関連付けるファイル、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”DAT”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどで構成される家電機器用データと、が記録される。
なお、図18では、第2の記録装置10と第3の記録装置とに同じ制限付きプログラムと部分コンテンツデータとを記録する構成としているが、図19(a)に示すように、第3の記録装置には、制限付きプログラムの機能を更に制限したプログラム(compressedit2.dll)や部分コンテンツデータの内容を更に削減した部分コンテンツデータ(コンテンツBのB1.jpg…)を記録する構成としてもよい。また、家電機器用データとしてDVD−Video形式のデータを生成した場合は、図19(b)に示すように、”VIDEO_TS”フォルダ内の、チャプター位置情報が記述されたVIDEO_TS.IFOとそのバックアップファイルであるVIDEO_TS.BUPとタイトル選択メニューのためのVIDEO_TS.VOBとで構成されるビデオマネージャ(VMG)と、チャプター位置情報が記述されたVTS_**_0.IFOとそのバックアップファイルであるVTS_**_0.BUPとVTSの各タイトルの動画データであるVTS_**_*.VOBなどとで構成されるビデオタイトルセット(VTS)などが記録される。
また、上記フォルダ構造やフォルダ名称、ファイル名称などは任意であるが、記録構造と識別情報とを対応付けるために、例えば、識別情報をYYMDyyyXXXXXXAAB(YYMD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z))とした場合は、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎のデータの格納場所を示すフォルダを設け、該フォルダの名称をROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx(YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号)としたり、各々のデータのファイル名称をCCYYMMDDxxxxxx(CC:データの種別、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、xxxxxx:シーケンシャル番号)などとすることが好ましい。
次に、ステップS213で、第2の記録装置10の記録媒体装填部14に上記手順で作成した第2の記録媒体9bを装填すると、第2の記録媒体9bのSetupプログラムが起動し、ステップS214で制限付きプログラムのインストール及び部分コンテンツデータのコピーを開始し、第2の記録装置10には、例えば、図20に示すように、所定のディレクトリの所定のフォルダ(ここではProgram files)の下位に、特定のプログラムや所定のコンテンツデータの格納場所を示すフォルダ(ここではUtility)が作成され、その中に、制限付きプログラム(edit1.exeとcopy.exeとgenerate.exe)と、部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、制限付きプログラムを第3の記録装置にインストールするためのデータ(compressedit1.dllとcompresscopy.dllとcompressgenerate.dllとSetup.exe)と、第3の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB)と、が記録される。
なお、第2の記録媒体9bに図19(a)に示すデータが記録されている場合は、図20(b)に示すように、制限付きプログラムを第3の記録装置にインストールするためのデータとしてcompressedit2.dllとcompresscopy.dllとcompressgenerate.dllとSetup.exeとが記録され、第3の記録装置に記録するための部分コンテンツデータとしてコンテンツBのB1.jpg…が記録される。
その後、第1の実施例と同様に、第2の記録装置10の記録媒体装填部14に第3の記録媒体9cを装填し、コピープログラム(copy.exe)を用いて、制限付きプログラムを第3の記録媒体9cにインストールするためのデータ及び部分コンテンツデータを記録し、以下、同様の操作を繰り返すことにより、第1の記録装置1には、特定のプログラムがインストールされると共にコンテンツデータが記録され、第2の記録装置10…には、制限付きプログラムがインストールされると共に部分コンテンツデータが記録される。
このように、本実施例では、第1の記録媒体9aに、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録するためのコンテンツデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置10にインストールするためのデータと、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータと、が記録されているため、ユーザ自身がプログラムやコンテンツデータを用意しなくても、特定のプログラムやコンテンツデータを第1の記録装置1、第2の記録装置10…で利用することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。また、第1の記録装置1で画像データに基づいて家電機器用データを生成し、第2の記録媒体9bに記録することにより、記録媒体の価値を高めることができる。
次に、本発明の第3の実施例に係る記録媒体及び該記録媒体を用いたデータの提供方法について、図26乃至図33を参照して説明する。図26は、本発明の第3の実施例に係るシステムの構成を模式的に示す図であり、図27は、記録媒体を用いたデータの提供手順を示すフローチャート図である。また、図28乃至図31は、データの記録構造を示す図であり、図32及び図33は、第1の記録装置の表示手段に表示される画面の一例を示す図である。
図26に示すように、本実施例のシステムは、複数の記録媒体(ここでは第1の記録媒体9aと他の記録媒体37)を用いて特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータやロゴタイプデータを記録すると共に、第2の記録媒体9bを作成する第1の記録装置1などからなる。なお、第1及び第2の実施例と同様に、第2の記録媒体9bにより機能の一部が制限された特定のプログラムをインストールしたり、内容が削減されたコンテンツデータを記録すると共に、第3の記録媒体9cを作成する第2の記録装置などを含んでもよい。
上記第1の記録媒体9aには、図28に示すように、編集プログラムやコピープログラムなどの特定のプログラム(バージョンをXとする。)を第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録するための特別なデザインのテンプレートデータ(Template A)やスライドショーと共に再生する音楽データ(BGM A)、特別なデザインのスキン(Skin A)などのコンテンツデータ(以下、コンテンツAと呼ぶ。)と、特定のプログラムを起動させた時に第1の記録装置1の表示手段5に表示される画面上に示されるロゴタイプデータ(Logo A)と、特定のプログラムに備える機能の一部が利用できないように設定された制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータ及び第2の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツデータA’と呼ぶ。)とが記録されている。
また、他の記録媒体37には、図29に示すように、特定のプログラム(バージョンをYとする。)を第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録するためのテンプレートデータ(Template B)や音楽データ(BGM B)、スキン(Skin B)などのコンテンツデータ(以下、コンテンツBと呼ぶ。)と、ロゴタイプデータ(Logo B)と、特定のプログラムに備える機能の一部が利用できないように設定された制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータ及び第2の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツデータB’)と、が記録されている。
ここで、第1の記録装置1に特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータやロゴタイプデータを記録するために使用する記録媒体は一つであるとは限らず、例えば、特定のプログラムが順次バージョンアップされる場合に、各々の記録媒体に記録されている特定のプログラムは種類が同じであってもバージョンが異なる場合がある。また、複数の会社がコンテンツデータを提供する場合には、各々の記録媒体に記録されているコンテンツデータの中身が異なる場合もある。また、特定のプログラムを起動する際に、コンテンツデータを提供する会社にとっては、その記録媒体に記録されているコンテンツデータが自社のものであることを示すためにロゴマークを表示させることを希望する場合もある。
そのような場合に、ユーザが第1の記録媒体9aを用いて第1の記録装置1にバージョンXの特定のプログラムをインストールし、コンテンツAのコンテンツデータやロゴAのロゴタイプデータを記録した後、他の記録媒体37を入手した場合に、特定のプログラムをどのようにインストールすればよいのか(例えば、バージョンXの特定のプログラムを削除してバージョンYの特定のプログラムを再インストールするか、バージョンXの特定のプログラムを残すか)、コンテンツデータやロゴタイプデータをどのように記録すればよいのか(例えば、コンテンツAやロゴAを削除してコンテンツBやロゴBを記録するか、コンテンツAやロゴAを残してコンテンツBやロゴBを追加するか)が分からず、古いバージョンの特定のプログラムをインストールしてしまったり、使いたいコンテンツデータを削除してしまったり、コンテンツとそのコンテンツデータが記録された記録媒体の提供元を示すロゴとが対応しなくなってしまうなどの問題が生じる。
そこで、本実施例では、特定のプログラムをインストールしたりコンテンツデータやロゴタイプデータを記録するためのSetupプログラム(本実施例では各々の記録媒体に記録されたSetup.exe)に、適切なバージョンの特定のプログラムがインストールされ、適切なコンテンツデータやロゴタイプデータが記録されるようにするための機能を持たせる。
具体的には、コンピュータを、記録先(第1の記録装置1)に予め定められたルールに従って生成された記録構造が存在するか(例えば、予め定められた所定の名称のフォルダがあるか)を調べ、その記録構造が存在する(例えば、所定の名称のフォルダがある)場合において、記録媒体の特定のプログラムが予めインストールされている特定のプログラムよりもバージョンが新しい場合に、記録媒体の特定のプログラムをインストール又は予めインストールされている特定のプログラムをバージョンアップし、記録媒体のコンテンツデータが予め記録されているコンテンツデータと異なる新しいコンテンツデータを含む場合に、その新しいコンテンツデータを記録先に追加し、記録媒体のロゴタイプデータが予め記録されているロゴタイプデータと異なる場合に、予め記録されているロゴタイプデータを記録媒体のロゴタイプデータに差し替える手段、として機能させる。
なお、上記ではSetupプログラムを各々の記録媒体に記録する構成としているが、このSetupプログラムは第1の記録装置1に備えていてもよいし、Setupプログラムが記録された別の記録媒体を用いてもよい。
次に、上記第1の記録媒体9a及び他の記録媒体37を利用して、第1の記録装置1に特定のプログラムをインストールしたり、コンテンツデータやロゴタイプデータを記録する手順について、図27のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では、第2の記録媒体9bを作成するまでの手順を示すが、第1及び第2の実施例と同様に、第3の記録媒体9c…を順次作成してもよい。
まず、ステップS301で、第1の記録装置1の記録媒体装填部4に第1の記録媒体9aを装填する。この第1の記録媒体9aには、例えば、図28に示すように、バージョンXの特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータ(ここでは編集プログラムとなるcompressedit.dllと、コピープログラムとなるcompresscopy.dllと、これらを解凍して第1の記録装置1にインストールするためのSetup.exe)と、第1の記録装置1に記録するためのコンテンツデータ(コンテンツA)及びロゴタイプデータ(ロゴA)と、制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータ(ここでは制限付き編集プログラムとなるcompressedit1.dllと、コピープログラムとなるcompresscopy.dllと、これらを解凍して第2の記録装置1にインストールするためのSetup.exe)と、第2の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツA’)とが記録されている。
なお、図28は例示であり、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録されるコンテンツデータ及びロゴタイプデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータと、第2の記録装置に記録される部分コンテンツデータとが記録されていればよい。また、編集プログラムとコピープログラムの双方の機能を制限してもよいし、コピープログラムにコンテンツデータの一部のみをコピーする機能を持たせたり、編集プログラムにコンテンツデータの一部のみを利用可能にする機能を持たせるなど、コンテンツデータの内容を削減せずにプログラム側の機能を制限することによって第2の記録装置でコンテンツデータの一部のみが利用できるようにしてもよい。
次に、ステップS302で、第1の記録媒体9aのSetupプログラムを起動すると、ステップS303で、Setupプログラムは、第1の記録装置1の記憶手段11の記録構造を調べ、ステップS304で、予め定められた所定の名称(Setupプログラムがコンテンツデータやロゴタイプデータ、第2の記録装置に記録するためのデータを記録する際に生成するフォルダ、ここでは”Utility”)のフォルダがあるか否かを判断する。
この段階では、第1の記録装置1の記憶手段11に所定の名称のフォルダがないことから、ステップS305で、バージョンXの特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールすると共に、コンテンツAのコンテンツデータ及びロゴAのロゴタイプデータを第1の記録装置1の記憶手段11に記録する。
この状態における第1の記録装置1のデータ記録構造は、例えば、図30に示すようになり、所定のディレクトリの所定のフォルダ(ここではProgram files)の下位に、特定のプログラムや所定のコンテンツデータ、ロゴタイプデータの格納場所を示すフォルダ(ここではUtility)が作成され、その中にバージョンXの特定のプログラムと、コンテンツAのコンテンツデータと、ロゴAのロゴタイプデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータと、第2の記録装置10に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツA’)とが記録される。
そして、ステップS315で、インストールされた特定のプログラムを起動すると、表示手段5には、例えば図32に示すような画面(ここではスライドショー作成画面26とする。)が表示される。このスライドショー作成画面26には、第2の実施例と同様に、画像データの供給元を示すタグ表示欄23と、画像データの縮小画像を一覧表示する一覧表示欄24と、選択された画像データを表示する選択画像表示欄27と、操作手順を明示する手順表示欄28とが表示され、記録されたスキン(スキンA)により特別のデザインのボタンやスイッチなどが表示される。また、スライドショー作成画面26の任意の場所に、ロゴタイプデータに基づくロゴマーク38(ここでは”AAA”)が表示され、この画面が第1の記録媒体9aに基づくものであることが認識できるようになっている。
ここで、第1及び第2の実施例では、その後、第2の記録媒体9bを作成したが、前述したように、ユーザが第1の記録媒体9aとは異なる他の記録媒体37を入手し、他の記録媒体37の利用を望む場合もある。その場合の動作を以下に説明する。
まず、ステップS301で、第1の記録装置1の記録媒体装填部4に他の記録媒体37を装填する。この他の記録媒体37には、例えば、図29に示すように、バージョンYの特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールするためのデータと、第1の記録装置1に記録するためのコンテンツBのコンテンツデータと、ロゴBのロゴタイプデータと、制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータと、第2の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツB’)とが記録されている。
次に、ステップS302で、第1の記録媒体9aのSetupプログラムを起動すると、ステップS303で、Setupプログラムは、第1の記録装置1の記憶手段11の記録構造を調べ、ステップS304で、予め定められた所定の名称(ここでは”Utility”)のフォルダがあるか否かを判断する。
ここで、前記したステップS305で、第1の記録媒体9aによって記憶手段11には予め所定の名称のフォルダが形成されていることから、ステップS306で、Setupプログラムは、記憶手段11に予めインストールされている特定のプログラムのバージョンを調べ、ステップS307で、そのバージョン(ここではバージョンX)と他の記録媒体37の特定のプログラムのバージョン(ここではバージョンY)とを比較し、予めインストールされている特定のプログラムのバージョン(バージョンX)の方が新しい場合はステップS309にスキップし、バージョンXの方が古い場合は、ステップS308で、バージョンYの特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールする。なお、インストールに際して、古いバージョンの特定のプログラムをアンインストールした後、新しいバージョンの特定のプログラムをインストールしてもよいし、アンインストールせずにバージョンアップしてもよい。
次に、ステップS309で、Setupプログラムは、記憶手段11に予め記録されているコンテンツデータ(コンテンツA)を調べ、ステップS310で、コンテンツAと他の記録媒体37のコンテンツBとを比較し、新しいコンテンツデータがない場合(すなわち、コンテンツAがコンテンツBを包含している場合)はステップS312にスキップし、新しいコンテンツデータがある場合は、ステップS311で、新しいコンテンツデータを第1の記録装置1に記録する。その際、予め記録されたコンテンツデータをユーザが使用する場合を考慮してそのコンテンツデータはそのまま残し、新しいコンテンツデータのみを追加する。
次に、ステップS312で、Setupプログラムは、記憶手段11に予め記録されているロゴタイプデータ(ロゴA)を調べ、ステップS313で、ロゴAと他の記録媒体37のロゴBとを比較し、ロゴAとロゴBとが同じ場合はステップS315にスキップし、ロゴAとロゴBとが異なる場合は、ステップS314で、ロゴAのロゴタイプデータを削除してロゴBのロゴタイプデータを第1の記録装置1に記録する。
この状態における第1の記録装置1のデータ記録構造は、例えば、図31に示すようになり、所定のディレクトリの所定のフォルダ(ここではProgram files)の下位に、特定のプログラムやコンテンツデータ、ロゴタイプデータの格納場所を示すフォルダ(ここではUtility)が作成され、その中にバージョンYの特定のプログラム(バージョンXよりもバージョンYの方が新しいとする。)と、コンテンツデータ(コンテンツA+B)と、ロゴタイプデータ(ロゴB)と、制限付きプログラムを第2の記録装置にインストールするためのデータと、第2の記録装置に記録するための部分コンテンツデータ(コンテンツA’+B’)とが記録される。なお、図31は、コンテンツAとコンテンツBとが重複していない場合であるが、コンテンツAとコンテンツBとが部分的に重複している場合は新しいコンテンツデータのみを記録すればよい。
そして、ステップS315で、インストールされた特定のプログラムを起動すると、表示手段5には、例えば、図33に示すような画面(ここではスライドショー作成画面26とする。)が表示される。また、このスライドショー作成画面26の任意の場所に、差し替えられたロゴタイプデータに基づくロゴマーク38(ここでは”BBB”)が表示され、この画面が他の記録媒体37に基づくものであることが認識できるようになっている。なお、ここでは、追加されたテンプレートやスキンを用いて一覧表示欄24や選択画像表示欄27のデザインを変更しているが、デザインを変更する可否かは任意である。
その後、第1及び第2の実施例と同様に、第2の記録装置10の記録媒体装填部14に第3の記録媒体9cを装填し、コピープログラム(copy.exe)を用いて、制限付きプログラムを第3の記録媒体9cにインストールするためのデータ及び部分コンテンツデータを記録する。以下、同様の操作を繰り返すことにより、第1の記録装置1には、特定のプログラムがインストールされると共にコンテンツデータが記録され、第2の記録装置10…には、制限付きプログラムがインストールされると共に部分コンテンツデータが記録される。
このように、特定のプログラムを第1の記録装置1にインストールすると共に、コンテンツデータやロゴタイプデータなどを第1の記録装置1に記録するためのsetupプログラムは、第1の記録装置1の記憶手段11に所定の名称のフォルダがあるかを調べ、所定の名称のフォルダがある場合において、特定のプログラムのバージョンが異なる場合にバージョンの新しい特定のプログラムをインストール又はバージョンアップし、新しいコンテンツデータがある場合に新しいコンテンツデータを追加し、ロゴタイプデータが異なる場合にロゴタイプデータを差し替える制御を行うるため、ユーザ自身がプログラムのバージョンやコンテンツデータ及びロゴタイプデータの中身を判断しなくても、適切なバージョンの特定のプログラムや適切な構成のコンテンツデータ及びロゴタイプデータを第1の記録装置1で利用することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、上記各実施例では、画像データに対して利用される特定のプログラムやコンテンツデータ、ロゴタイプデータを提供する場合を示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、音楽データなどの任意の種類のデータに対して利用される特定のプログラムやコンテンツデータ、ロゴタイプデータを提供する場合において同様に適用することができる。
本発明は、任意の形状、形態の記録媒体、及び、その記録媒体を用いて任意のデータを提供する方法に対して適用することができる。
本発明の第1の実施例に係るシステムの構成を模式的に示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録装置の他の構成を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録装置の他の構成を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録装置の他の構成を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録装置の他の構成を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録装置の他の構成を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る記録媒体を用いたデータの提供手順を示すフローチャート図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録媒体のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第1の記録装置のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第2の記録媒体のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第1の実施例に係る第2の記録装置のデータ記録構造を示す図である。
記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。
本発明の第2の実施例に係るシステムの構成を模式的に示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録装置の手段を示すブロック図である。
本発明の第2の実施例に係る記録媒体を用いたデータの提供手順を示すフローチャート図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録媒体のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録装置のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第2の記録媒体のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第2の記録媒体のデータ記録構造の他の例を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第2の記録装置のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第2の記録媒体のデータ記録領域を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録装置の表示手段に表示される画面構成例(画像一覧表示画面)を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録装置の表示手段に表示される画面構成例(スライドショー作成画面)を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録装置の表示手段に表示される画面構成例(トリミング編集画面)を示す図である。
本発明の第2の実施例に係る第1の記録装置の表示手段に表示される画面構成例(文字合成画面)を示す図である。
本発明の第3の実施例に係るシステムの構成を模式的に示す図である。
本発明の第3の実施例に係る記録媒体を用いたデータの提供手順を示すフローチャート図である。
本発明の第3の実施例に係る第1の記録媒体のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第3の実施例に係る他の記録媒体のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第3の実施例に係る第1の記録装置のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第3の実施例に係る第1の記録装置のデータ記録構造を示す図である。
本発明の第3の実施例に係る第1の記録装置の表示手段に表示される画面構成例(スライドショー作成画面)を示す図である。
本発明の第3の実施例に係る第1の記録装置の表示手段に表示される画面構成例(スライドショー作成画面)を示す図である。
符号の説明
1 第1の記録装置
2 メディア装填部
3 機器接続部
4 記録媒体装填部
5 表示手段
6 操作手段
7 デジタルカメラ
7a カメラ付き携帯電話機
8 メディア
9a 第1の記録媒体
9b 第2の記録媒体
9c 第3の記録媒体
10 第2の記録装置
11、12 記憶手段
14 記録媒体装填部
15 表示手段
16 操作手段
20 データ入力手段
21 データ記録手段
22 画像一覧表示画面
23 タグ表示欄
24 一覧表示欄
25 作業メニュー欄
26 スライドショー作成画面
27 選択画像表示欄
28 手順表示欄
29 編集ボタン
30 トリミング編集画面
31 画像表示領域
32 トリミング枠
33 トリミング調整欄
34 文字合成画面
35 回転ボタン
36 合成調整欄
37 他の記録媒体
38 ロゴマーク
100 ポリカーボネート基板
101 有機色素層
102 反射層
103 保護層