上記サービスを利用することにより、デジタルカメラやメディア等に記録された画像データや画像再生機器用に変換された画像データなどが記録された記録媒体を入手することができ、更に記録媒体に記録された画像データをコンピュータ機器のハードディスクなどにバックアップすることにより画像データを保管、管理することができるが、画像データをバックアップするためには、従来は所定のプログラム(例えば、ウィンドウズ(登録商標)のエクスプローラなど)を用いてユーザ自らが記録媒体の記録構造(フォルダ構成やフォルダ名称など)を調べ、この記録構造を参照して所望の画像データを特定しなければならず、操作が煩雑になるという問題があった。
また、ユーザ自らが画像データをバックアップする場合、画像データは任意の記録領域に記録すればよいわけではなく、画像データを管理するための特定の管理プログラムが管理可能な記録領域に記録しなければならず、従来はこの管理プログラムが管理可能な記録領域をユーザ自らが調べなければならないという問題もあった。
また、上記サービスを頻繁に利用するユーザの場合は、画像データが大量になるため、大量の画像データを管理しやすい名称のフォルダなどに整理して記録しないと、特定の管理プログラムを用いても画像データを簡単かつ確実に管理することができなくなってしまうという問題もあった。
そして、このような問題は、写真画像に基づく静止画像データに限らず、デジタルカメラなどで撮影して得られた動画データやインターネットなどを介して取得した音楽データ、コンテンツデータなどにおいても同様に生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、簡単かつ確実に画像データを管理することができるように画像データを所定の記録領域に記録するための制御を行う制御プログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体は、画像データと、コンピュータを、記録媒体に記録された画像データに基づく画像を表示手段に表示させる表示制御手段、前記表示制御手段を機能させた後において、前記画像データを特定の管理プログラムが管理可能な記録領域に記録する記録制御手段として機能させる制御プログラムと、が少なくとも記録されているものである。
また、本発明の記録媒体は、画像データと、コンピュータを、記録媒体に記録された画像データに基づく画像を表示手段に表示させる表示制御手段、前記表示制御手段を機能させた後において、前記画像データを自らが管理可能な記録領域に記録する特定の管理プログラムを起動させる起動制御手段として機能させる制御プログラムと、が少なくとも記録されているものである。
本発明においては、前記記録媒体に、前記管理プログラム又は前記管理プログラムをコンピュータにインストールするプログラムが記録されている構成とすることができる。
また、本発明においては、前記管理プログラムは、前記記録媒体がコンピュータに装填されると、前記記録媒体に記録されている前記画像データに基づく画像を自動的に表示させる構成とすることができる。
また、本発明においては、前記記録制御手段又は前記管理プログラムは、前記記録領域に、予め定められたルールに従って生成された名称のフォルダを作成し、該フォルダに前記画像データを記録する構成とすることができる。
また、本発明においては、前記記録媒体の論理アドレス領域外に、該記録媒体を識別するための特定の情報が記録されている構成とすることもでき、前記特定の情報は、前記記録媒体の製造者を特定する情報と前記記録媒体の識別情報とを含むことが好ましい。
このように、本発明の構成によれば、記録媒体には、管理の対象となる画像データと制御プログラムとがセットになって記録されているため、ユーザは記録媒体をコンピュータ機器などに装填するだけで、表示制御手段によって記録媒体に記録された画像データが自動的に表示され、その後、記録制御手段によって該画像データは管理プログラムが管理可能な領域に自動的に記録、又は、起動制御手段により起動される管理プログラムによって該画像データは自身が管理可能な領域に自動的に記録されるため、管理プログラムを用いて簡単かつ確実に画像データを管理することができる。
本発明の制御プログラムが記録された記録媒体によれば、管理プログラムを用いて画像データを簡単かつ確実に管理することが可能となる。
その理由は、記録媒体には、管理の対象となる画像データに加えて、画像データを表示手段に表示させ、表示後に、特定の管理プログラムが管理可能な領域に記録させる制御プログラムがセットになって記録されているため、ユーザは記録媒体をコンピュータ機器などに装填するだけで記録媒体に記録された画像データが自動的に表示され、その後、管理プログラムが管理可能な領域に自動的に記録されるからである。
また、記録媒体に、管理の対象となる画像データに加えて、画像データを表示手段に表示させ、表示後に、該画像データを自己が管理可能な記録領域に記録する特定の管理プログラムを起動させる制御プログラムがセットになって記録されているため、ユーザは記録媒体をコンピュータ機器などに装填するだけで、記録媒体に記録された画像データが自動的に表示され、その後、起動された管理プログラムによって自身が管理可能な領域に自動的に記録されるからである。
また、画像データの記録に際して、該画像データが予め定められたルールに従って作成されたフォルダに分類されて記録されるからである。
上記実施形態について詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る制御プログラムが記録された記録媒体について、図1乃至図14及び図17を参照して説明する。図1は、第1の実施例に係る記録装置及びコンピュータ機器の構成を模式的に示す図であり、図2乃至図5は、記録装置の他の構成を模式的に示す図である。また、図6は、記録装置の手段を示すブロック図であり、図7は、制御プログラムにより機能する手段を示すブロック図である。また、図8は、記録装置を用いた記録媒体の作成手順を示すフローチャート図であり、図9は、コンピュータ機器を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。また、図10及び図11は、データの記録構造を示す図、図12は、記録媒体におけるデータの記録領域を示す図、図13は記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。また、図14及び図17は、コンピュータ機器の表示手段に表示される画面の一例を示す図である。なお、本明細書及び特許請求の範囲における論理アドレス領域とは、ユーザのデータ(プログラム)が記録される領域であり、ユーザデータの配置情報が記録されるプログラムメモリ領域、リードイン・TOC領域やリードアウト領域などの情報領域、ディスクの応用コードやレーザ記録パワーの推奨値、その他の情報が記録される案内溝変調(ATIP:Absolute Time In Pre-groove)情報の領域は含まず、また、論理アドレス領域外とは上記論理アドレス領域以外の領域を指すものとする。
図1に示すように、本実施例のシステムは、記録媒体9を作成する記録装置1と、該記録媒体9を利用するコンピュータ機器10とからなり、記録装置1は、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)を装填するメディア装填部2、デジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器を有線又は無線、赤外線等によって接続するための機器接続部3、インターネット等の通信ネットワーク15を介してサーバ16から画像データなどをダウンロードするネットワーク接続部等のデータ入力手段と、メディア8やデジタルカメラ7から読み取った、又はサーバ16からダウンロードした画像データやDVDプレーヤやDVDレコーダ、ゲーム機などで再生可能な形式に変換された画像データと後述する制御プログラムとが記録されるCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blu−rayディスク等の記録媒体9を装填する記録媒体装填部4と、ボタン、キーボード、マウス等の操作手段6及びLCD、CRT等の表示手段5(図では操作手段6と表示手段5とを兼ね備えるタッチパネルを示している。)とを備えている。
なお、図1では記録装置1として写真店やコンビニエンスストアなどの店舗に設置される無人端末(キオスク)を示しているが、記録装置1の形態は任意であり、例えば、図2に示すようにパーソナルコンピュータなどのコンピュータ機器としたり、図3に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図4に示すようにポータブルライターなどとしたり、図5に示すように、演算処理機能を備えるHDDレコーダやDVDレコーダ、ゲーム機などとすることもできる。
また、記録装置1に備える主な手段をブロック図で示すと図6のようになり、メディア装填部2や機器接続部3、ネットワーク接続部などを用いて画像データを入力するデータ入力手段17と、必要に応じて、画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成したり、画像データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器で読み取り可能なVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などの動画データに変換するデータ変換手段18と、上記データと制御プログラムとを所定の記録手段(ここでは記録媒体9)に記録する制御を行うデータ記録手段19と、制御プログラムや管理プログラムなどを記憶する記憶手段20と、必要に応じて、記録媒体9に予め記録されている識別情報を読み取って該記録媒体9を識別する記録媒体識別手段21と、表示手段5及び操作手段6とを備えている。
また、記録媒体9に記録される制御プログラムにより機能する手段をブロック図で示すと図7のようになり、記録媒体9に記録された画像データをコンピュータ機器10の表示手段12に表示させる表示制御手段22と、表示制御手段22により画像データが表示された後に、該画像データを所定の記録領域に記録する制御を行う記録制御手段23とを備え、記録制御手段23には、画像データを管理するための特定の管理プログラムが管理可能な記録領域を特定する記録領域特定手段24を備えている。
上記構成の記録装置1を用いて記録媒体9を作成する手順について、図8のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS101で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク15に接続すると共に、記録媒体装填部4に記録媒体9を装填する。なお、記録媒体9はデータが記録されていないものを用いてもよいし、管理プログラムやスライドショープログラムなどの他のプログラム、音楽データなどが予め記録された記録媒体をユーザが購入する構成としてもよい。次に、ステップS102で、データ入力手段17を用いて、デジタルカメラ7やメディア8に記録された画像データ(静止画像データや動画データ、画像情報を含むデータなどを総称して画像データと呼ぶ。)やサーバ16に記録された画像データを読み取り、必要に応じて、表示手段5や操作手段6を用いて記録媒体9に記録する画像データを選択する。
次に、ステップS103で、必要に応じて、画像データを音楽付きスライドショーとして再生するためのBGMとして利用する音楽データをメディア8やサーバ16、記録装置1の記憶手段などから読み取る。なお、音楽データはユーザが選択してもよいし、予めデフォルトとして設定された音楽データを用いてもよい。
次に、ステップS104で、必要に応じて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成する。この縮小画像データは入力した画像データよりもデータサイズが小さいものであればよく、例えば、画素数を減縮した画像データや色数、色再現域を減縮した画像データなどとすることができる。
次に、ステップS105で、必要に応じて、読み取った画像データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器で読み取り可能な動画データ(Video−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータ)に変換する。なお、画像データから動画データを作成する方法は特に限定されないが、例えば、静止画像データをスライドショーのように表示する場合は、静止画像データにスライド表示の時間分の差分0のデータを付加して動画データを生成したり、静止画像データにスライドショープログラムで設定されたスライド効果に基づく差分データを付加して動画データを生成すればよい。
次に、入力された画像データや変換されたデータを記録媒体9に記録するが、その際、任意の記録媒体9に対してデータの記録ができるようにしてもよいし、正規に作成された記録媒体9に対してのみデータの記録を許可するようにしてもよい。後者の場合は、例えば、ステップS106で、記録媒体識別手段21を用いて、記憶手段20に予め記憶された位置情報(例えば、物理アドレス)を参照して、該位置に予め特定の識別情報が書き込まれているか否かを判断し、識別情報が書き込まれている場合にのみデータ記録手段15によるデータの記録を開始する構成とすることができる。
その場合、上記識別情報は不正なデータの記録を防止するために設けるものであるため、識別情報の記録場所や中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまい、不正なデータの記録を防止することができなくなってしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSではアクセスできない領域(すなわち、論理アドレス領域外)、具体的にはディスク型記録媒体の論理アドレス領域の内側の領域に書き込まれていることが好ましい。
ここで、一般的な記録媒体9の構造について、図13を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込み、読み出しを確実に行うためにはCD-Rがどのような色素を用いて製作されているかをドライブ側が認識する必要がある。そこで、CD−Rに用いる色素の種別やCD-Rを製作するメーカの名称などの情報を記録媒体9の製造段階でその最内周に書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このようにディスクの最内周の領域はCD-Rの素性に関する情報を記録する領域として使用され、通常、OSではアクセスすることができない領域であることから、この領域(論理アドレス領域外)に記録媒体9の識別情報を書き込むことにより、識別情報自体がコピーされないようにすることができる。
なお、識別情報の具体的な構成は任意であり、少なくとも記録媒体識別手段21が識別できる情報であればよいが、上記したように記録媒体9の論理アドレス領域外にはメーカの名称が予め記録されていることから、このメーカの名称と記録媒体9に対して付与される番号とを識別情報として用いることにより、記録媒体9が正規に作成されたものか否かを簡単かつ確実に識別することができる。
そして、識別情報が書き込まれている記録媒体9にデータを記録するが、画像再生機器ではデータを読み込むことができる記録領域が限定されるため、ステップS107で、作成された動画データや関連付けファイル等(以下、これらを総称して画像再生機器用データ群と呼ぶ。)を予め設けた書き込み用の所定のフォルダに転送した後、データ記録手段19を用いて、該フォルダから画像再生機器用データ群を読み出して、記録媒体9の論理アドレス領域の内側に記録する。その後、ステップS108で、必要に応じて、データ記録手段を用いて、コンピュータ機器用のデータの記録を行う前に、画像再生機器で使用可能なデータの領域を区分するために一旦セッションをクローズする。
次に、ステップS109で、予め記憶手段20に記録されている制御プログラム(制御プログラムの動作については後述する。)を読み出し、特定の管理プログラムによる管理対象となる画像データと制御プログラムと設定ファイルと必要に応じて音楽データなど(以下、これらを総称してコンピュータ機器用データ群と呼ぶ。)を予め設けた書き込み用の所定のフォルダに転送した後、データ記録手段19を用いて、該フォルダからコンピュータ機器用データ群を読み出して、記録媒体9に先に記録された画像再生機器用データ群の外側に記録して一連の書き込み処理を終了する。
上記手順で作成された記録媒体9には図12に示すように各種情報が記録され、ディスク型記録媒体9の最も内側の論理アドレス領域外には、必要に応じて所定の形式(好ましくはファイル形式でないデータ形式)の識別情報が記録され、その外側の論理アドレス領域の内側には、必要に応じて画像再生機器用データ群が記録され、更にその外側には本発明の特徴である画像データと制御プログラムとを含むコンピュータ機器データ群が記録される。
また、上記手順で作成された記録媒体9の記録構造は、例えば、図10に示すようになり、コンピュータ機器用データ群は、”PS_Roll”フォルダ内の画像データ、サムネイル画像データ、スクリーンネイル画像データなどの画像データ群、”APPL”フォルダ内の制御プログラム、スライドショープログラム、スライドショーの設定ファイル、自動起動ファイル(Autorun.inf)、必要に応じて”Filling box installer”フォルダ内の音楽データ、操作画面などを構成するデータ及び管理プログラムをインストールするためのプログラム(setup.exe)などの他のデータ群とで構成され、画像再生機器用データ群は、Video−CD形式のデータの場合は、図10(a)に示すように、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式データとして関連付けるファイル、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”DAT”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどで構成され、DVD−Video形式のデータの場合は、図10(b)に示すように、”VIDEO_TS”フォルダ内の、チャプター位置情報が記述されたVIDEO_TS.IFOとそのバックアップファイルであるVIDEO_TS.BUPとタイトル選択メニューのためのVIDEO_TS.VOBとで構成されるビデオマネージャ(VMG)と、チャプター位置情報が記述されたVTS_**_0.IFOとそのバックアップファイルであるVTS_**_0.BUPとVTSの各タイトルの動画データであるVTS_**_*.VOBなどとで構成されるビデオタイトルセット(VTS)などで構成される。
なお、画像データ群の記録構造は任意であるが、画像データ群をコンピュータ機器10などにバックアップした場合における管理を容易にするために、予め定められたルールに従ってフォルダを構成し、そのフォルダにユニークな名称を付与することが好ましい。例えば、図10に示すように、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎の画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx)を作成し、各々の要素を、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号などとしてもよい。
次に、上記記録装置1で作成された記録媒体9に記録された画像データを、管理プログラムで管理可能な記録領域(ここではコンピュータ機器10のハードディスク内の管理可能な記録領域)にバックアップする手順について、図9のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS201で、記録媒体9をコンピュータ機器10の記録媒体装填部14に装填すると、ステップS202で、記録媒体9に記録されている制御プログラムが自動的に起動する。そして、ステップS203で、制御プログラムの表示制御手段22により、コンピュータ機器10の表示手段12に画像データが自動的に表示される。なお、表示制御手段22による表示形態は任意であり、例えば、画像データに基づく画像を1つずつ表示してもよいし、複数の画像データに基づく画像を配列して表示してもよい。画像を配列して表示する場合は、例えば、図17に示すように、画像データの縮小画像(サムネイル画像)を一覧表示するアルバム表示欄31と、画像データを用いた処理を選択する作業メニュー欄32などを備える画像表示画面30を表示することもできる。
次に、ステップS204で、必要に応じて、マウスやキーボード、タッチパネルなどの操作手段13を用いて所望の画像データを選択すると、ステップS205で、制御プログラムの記録領域特定手段24は、特定の管理プログラムが管理可能な記録領域を特定する。この管理プログラムはコンピュータ機器10に予めインストールされている構成としてもよいし、記録媒体9に管理プログラムを記録しておく構成としてもよいし、記録媒体9に管理プログラムをインストールするためのプログラム(図10の記録構造における”Filing box installer”フォルダ内の”Setup.exe”)を記録しておき、所望のタイミング(例えば、記録媒体装填部14に記録媒体9を装填した時や画像データをバックアップする時など)で管理プログラムが自動的にインストールされる構成とすることもできる。また、特定の管理プログラムが管理可能な記録領域とは、該管理プログラムを起動すると該管理プログラムが自動的に画像データを検索する領域のことであり、管理プログラムとして特定のプログラムを用いる場合は該管理プログラムが検索する記録領域が予め分かっているため、記録領域特定手段24はその記録領域を画像データが記録される領域として特定する。
そして、ステップS206で、制御プログラムの記録制御手段23は、表示制御手段22によって表示された画像(又はその中から選択された画像)の基となる画像データを、記録領域特定手段24によって特定された記録領域に記録する。また、必要に応じて、記録された画像データを特定する情報や該画像データの記録場所を特定する情報などをデータベースとして所定のファイル(例えば、図10のinfo.txt)に記録する。また、必要に応じて、上記管理プログラムをコンピュータ機器10のハードディスクなどに記録する。なお、記録媒体9に複数種類の画像データ(例えば、図10に示すオリジナルの画像データとサムネイル画像データとスクリーンネイル画像データなど)が記録されている場合に、特定された記録領域には、全ての種類の画像データを記録してもよいし、特定の種類の画像データのみを記録してもよい。その選択を行う場合は、画像選択画面30の作業メニュー欄32に、全ての種類の画像データをバックアップするのか、特定の種類の画像データ(ここではサムネイル画像データ)のみをバックアップするのかなどを選択するためのボタンを設けておき、所望のボタンを押すと、ボタンで指定された種類の画像データがバックアップされるようにしてもよい。
ここで、該記録領域における画像データの記録構造も任意であるが、記録媒体9から読み取った画像データの管理を容易にするために、図11に示すように記録媒体9の記録構造を維持して画像データ群を記録することが好ましい。また、複数の記録媒体9の画像データをバックアップする場合にこれらの画像データを管理しやすくするために、PS_Rollフォルダの上位の階層に移住してきた画像データの格納場所を示すフォルダ(PSYYMMDDyyy_XXXXXXAAB:YYMMDD、yyy、XXXXXX、AA、Bの意味は上記と同様)などを作成してもよい。また、インストール用プログラム(図10の”Steup.exe”)を用いて管理プログラムをインストールする場合は、所定の記録位置(例えば、Program Filesの下位の階層)に所定のフォルダ(ここではFiling Box)を作成し、その中に管理プログラム(図11の”Filing box.exe”)を記録すると共に、他のアプリケーションやデータの格納場所を示すフォルダ(ここではinstaller)を作成してこれらのアプリケーションやデータを記録する構成とすることもできる。
そして、ステップS207で、管理プログラムを起動すると、該管理プログラムは上記記録領域に記録されている画像データを読み取り、ユーザが管理できる形態で表示する。この管理プログラムは画像データを管理するために用いられるプログラムの総称であり、画像データの管理が可能である限りにおいてその形態や機能は任意であるが、例えば、図14に示すような作業メニュー付きアルバム表示画面25が表示される構成とすることができる。この作業メニュー付きアルバム表示画面25には、例えば、画像データの供給元(例えば、コンピュータ機器10のHDD、記録媒体9、デジタルカメラ7やメディア8等)を示すタグ表示欄26と、画像データの縮小画像(サムネイル画像)を一覧表示するアルバム表示欄27と、画像データを用いた処理を選択する作業メニュー欄28とが表示され、タグ表示欄26で”HDD画像を見る”を選択すると、上記記録領域に記録された画像データが読み出され、アルバム表示欄27にアルバム状に配列して表示されるため、ユーザは画像データを簡単かつ確実に管理することができる。
なお、上記手順では、記録媒体9を記録媒体装填部14に装填すると、自動的に制御プログラムが起動して画像データをバックアップする構成としたが、記録媒体9を装填すると、メニュー画面が表示されて、その中からバックアップを選択した場合にバックアップが実行される構成としてもよい。
このように、本実施例では、記録装置1で作成される記録媒体9には、管理プログラムによる管理対象となる画像データと共に、該画像データを表示手段に表示させる表示制御機能と、表示制御機能が実行された後に該画像データを特定の管理プログラムが管理可能な記録領域に記録する記録制御機能とを有する制御プログラムと、必要に応じて、管理プログラム又は管理プログラムをインストールするためのプログラムとが記録されているため、ユーザは記録媒体9を装填するのみで、管理プログラムを用いて画像データを簡単かつ確実に管理することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る制御プログラムが記録された記録媒体について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、管理プログラムにより機能する手段を示すブロック図であり、図16は、コンピュータ機器を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。なお、前記した第1の実施例では、記録媒体9に記録する制御プログラムに画像データを所定の記録領域に記録させる記録制御機能を持たせたが、本実施例では、制御プログラムでは、自ら画像データを記録せずに特定の管理プログラムを起動させ、管理プログラムにより画像データを記録させる構成としている。
その場合、制御プログラムにより機能する手段をブロック図で示すと、図15のようになる。すなわち、記録媒体9に記録された画像データをコンピュータ機器10の表示手段12に表示させる表示制御手段22と、表示制御手段21により画像データが表示された後、該画像データを自己が管理可能な記録領域に記録する特定の管理プログラムを起動させる起動制御手段29とを備え、記録媒体9には、画像データと共に上記構成の制御プログラムが記録される。
次に、記録装置1で作成された記録媒体9に記録された画像データを、管理プログラムで管理可能な記録領域(ここではコンピュータ機器10のハードディスク内の管理可能な記録領域)にバックアップする手順について、図16のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS301で、記録媒体9をコンピュータ機器10の記録媒体装填部14に装填すると、ステップS302で、記録媒体9に記録されている制御プログラムが自動的に起動する。そして、ステップS303で、制御プログラムの表示制御手段22により、コンピュータ機器10の表示手段12に画像データが自動的に表示される。なお、表示制御手段22による表示形態は任意であり、第1の実施例と同様に、例えば、画像データに基づく画像を1つずつ表示してもよいし、複数の画像データに基づく画像を配列して表示してもよい。
次に、ステップS304で、必要に応じて、マウスやキーボード、タッチパネルなどの操作手段13を用いて所望の画像データを選択すると、ステップS305で、制御プログラムの起動制御手段29は、画像データを自己が管理可能な記録領域に記録する特定の管理プログラムを起動させる。この管理プログラムは、第1の実施例と同様に、コンピュータ機器10に予めインストールされていてもよいし、記録媒体9に管理プログラムを記録しておく構成としてもよいし、記録媒体9に管理プログラムをインストールするためのプログラム(図10の記録構造における”Filing box installer”フォルダ内の”Setup.exe”)を記録しておき、所望のタイミング(例えば、記録媒体装填部14に記録媒体9を装填した時など)に管理プログラムが自動的にインストールされるようにしてもよい。
そして、ステップS306で、特定の管理プログラムは、表示制御手段22によって表示された画像(又はその中から選択された画像)の基となる画像データを記録媒体9から読み出し、該画像データを自らが管理可能な記録領域に記録する。また、必要に応じて、記録された画像データを特定する情報や該画像データの記録場所を特定する情報などをデータベースとして所定のファイル(例えば、図10のinfo.txt)に記録する。
その後、ステップS307で、管理プログラムを操作すると、該管理プログラムは上記記録領域に記録されている画像データを読み取り、ユーザが管理できる形態で表示する。この管理プログラムは、第1の実施例と同様に、画像データの管理が可能である限りにおいてその形態や機能は任意であるが、例えば、図14に示すような作業メニュー付きアルバム表示画面25が表示される構成とすることができる。
このように、本実施例では、記録装置1で作成される記録媒体9には、管理プログラムによる管理対象となる画像データと共に、該画像データを表示手段に表示させる表示制御機能と、表示機能が実行された後に特定の管理プログラムを起動させる起動制御機能とを有する制御プログラムと、必要に応じて、管理プログラム又は管理プログラムをインストールするためのプログラムとが記録されているため、ユーザは記録媒体9を装填するのみで、管理プログラムを用いて画像データを簡単かつ確実に管理することができる。
なお、上記各実施例では、管理プログラムにより画像データを管理する場合について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、管理プログラムにより音楽データやコンテンツなどの他の種類のデータを管理する場合についても同様に適用することができる。例えば、音楽データを管理する場合は、音楽データを再生した後、記録制御機能又は起動制御機能によって起動された管理プログラムにより、音楽データを管理プログラムで管理可能な記録領域に記録することができる。