JP4968237B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
さらに、記録素子を駆動する駆動信号を生成するドライバIC内に電圧検出手段が設けられて、このドライバIC内において電圧検出手段が電力供給系統の電圧検出を行う。このように、電圧検出手段がドライバIC内に組み込まれていると、ドライバICとは別の箇所に設けられる場合と比較して、構成が簡素化される。
本発明においては、ドライバIC内に電圧検出手段が設けられていることから、ドライバICを経由する第1供給系統で過電流が生じたときの電力供給系統の異常な電圧低下は、当然ながら電圧検出手段で検出できる。また、ドライバICを経由しない第2供給系統で過電流が生じたときでも、その過電流による異常な電圧低下は、電源装置が第2供給系統と共通する第1供給系統にも及ぶため、第2供給系統で発生した過電流に起因する電力供給系統全体の電圧低下をも、電圧検出手段により検出できる。
電力供給系統の電圧が所定電圧以上である正常な状態では、サーミスタから、記録素子の周囲温度(環境温度)に応じたグランドよりも高い電圧信号が制御手段に出力される。一方、電力供給系統の電圧が所定電圧未満となった異常な状態では、電圧検出手段から、サーミスタの信号出力線にグランドレベルの信号が出力される。このように、1本の信号出力線から制御手段に入力される信号の電圧レベルの違いにより、入力されたのが温度信号なのか、電圧が異常低下した状態を示す信号なのかを、制御手段が判別することが可能となる。
本発明の記録装置は、電源装置から記録素子に連なる電力供給系統の電圧が所定電圧以上確保されているか否かを検出する電圧検出手段を備えているため、この電圧検出手段により、電力供給系統の断線に起因する電圧低下や、過電流に起因する電力供給系統の電圧低下等、異常発生時に電力供給系統において生じる電圧低下を検出できる。従って、この電圧検出手段の検出結果から、制御手段は電力供給系統の異常を速やかに把握することができる。
また、電圧検出手段により、電力供給系統の電圧が低下していることが検出されたときに、制御手段は、電源装置から記録素子への電力供給を停止させるため、電力供給系統に異常がある状態で記録素子が動作するのを防止できる。
さらに、電力供給系統の電圧が所定電圧以上である正常な状態では、サーミスタから、記録素子の周囲温度(環境温度)に応じたグランドよりも高い電圧信号が制御手段に出力される。一方、電力供給系統の電圧が所定電圧未満となった異常な状態では、電圧検出手段から、サーミスタの信号出力線にグランドレベルの信号が出力される。このように、1本の信号出力線から制御手段に入力される信号の電圧レベルの違いにより、入力されたのが温度信号なのか、電圧が異常低下した状態を示す信号なのかを、制御手段が判別することが可能となる。
また、電圧検出手段により、電力供給系統の電圧が低下していることが検出されたときに、制御手段は、電源装置から記録素子への電力供給を停止させるため、電力供給系統に異常がある状態で記録素子が動作するのを防止できる。
さらに、第1の発明では、記録素子を駆動する駆動信号を生成するドライバIC内に電圧検出手段が設けられて、このドライバIC内において電圧検出手段が電力供給系統の電圧検出を行う。このように、電圧検出手段がドライバIC内に組み込まれていると、ドライバICとは別の箇所に設けられる場合と比較して、構成が簡素化される。
第4の発明では、電力供給系統の電圧が所定電圧以上である正常な状態では、サーミスタから、記録素子の周囲温度(環境温度)に応じたグランドよりも高い電圧信号が制御手段に出力される。一方、電力供給系統の電圧が所定電圧未満となった異常な状態では、電圧検出手段から、サーミスタの信号出力線にグランドレベルの信号が出力される。このように、1本の信号出力線から制御手段に入力される信号の電圧レベルの違いにより、入力されたのが温度信号なのか、電圧が異常低下した状態を示す信号なのかを、制御手段が判別することが可能となる。
FPCが破断して、電源50とインクジェットヘッド3のドライバIC47とを接続する配線56に断線が生じると、その断線位置から下流側における電力供給系統55の電圧が低下してほぼ0となる。このとき、ドライバIC47内に組み込まれた電圧検出回路62により、ドライバIC47内の電力供給系統55の電圧が所定電圧を下回ったことが検出され、その検出結果が制御回路52に送られる。従って、FPCの断線を制御回路52が把握できるようになる。
図7は、一般的な電源の出力電圧と出力電流との関係を示す図である。この図7に示すように、電源50からの出力電流がIa以下の比較的低い値である場合には、出力電圧は、ほぼ定格電圧Va(例えば、24V)となる。しかし、電力供給系統55で過電流が発生し、電源50からの出力電流が大きくなると(Ib)、電源50の出力電圧が定格電圧から低下してVb(例えば、16V程度)となる。さらに、電力供給系統55を流れる電流が大きくなるほど、この電力供給系統55を構成する配線や回路素子等における電圧低下が大きくなり、下流側の電圧が低くなる。
3 インクジェットヘッド
15 ノズル
32 圧電アクチュエータ
47 ドライバIC
50 電源
52 制御回路
53 サーミスタ
55 電力供給系統
55a 第1供給系統
55b 第2供給系統
60 ロジック回路
61 増幅回路
62 電圧検出回路
70 比較器
71 信号出力線
P 記録用紙
SW スイッチ
Claims (6)
- 被記録媒体に対して記録を行う記録素子と、
前記記録素子に駆動電力を供給する電源装置と、
前記電源装置及び前記記録素子の動作を制御する制御手段と、
前記電源装置から前記記録素子に連なる電力供給系統の電圧が、所定電圧以上か否かを検出する電圧検出手段と、
前記制御手段からの信号を受けて制御信号を生成するロジック回路と、前記電源装置から供給された電力によって前記ロジック回路で生成された前記制御信号を増幅し、前記記録素子を駆動する駆動信号を生成する増幅回路とを有する、ドライバICとを備え、
前記制御手段は、
前記電圧検出手段により、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っていることが検出されたときに、前記電源装置に前記記録素子への電力供給を停止させ、
前記電圧検出手段は、前記ドライバIC内に組み込まれて、このドライバIC内において前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧以上か否かを検出することを特徴とする記録装置。 - 前記電源装置から前記記録素子へ電力を供給する前記電力供給系統は、
前記ドライバICを経由して、このドライバICから前記記録素子へ前記駆動信号を供給する第1供給系統と、
前記ドライバICを経由せず、前記電源装置から前記記録素子へ一定電圧の信号を直接供給する第2供給系統とを含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記記録素子の周囲温度に応じてグランドよりも高い電圧信号を制御手段に出力するサーミスタを備え、
前記電圧検出手段は、前記サーミスタから前記制御手段への信号出力線に接続され、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っているときには、グランドレベルの信号を前記信号出力線から前記制御手段に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。 - 被記録媒体に対して記録を行う記録素子と、
前記記録素子に駆動電力を供給する電源装置と、
前記電源装置及び前記記録素子の動作を制御する制御手段と、
前記電源装置から前記記録素子に連なる電力供給系統の電圧が、所定電圧以上か否かを検出する電圧検出手段と、
前記記録素子の周囲温度に応じてグランドよりも高い電圧信号を前記制御手段に出力するサーミスタとを備え、
前記制御手段は、
前記電圧検出手段により、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っていることが検出されたときに、前記電源装置に前記記録素子への電力供給を停止させ、
前記電圧検出手段は、前記サーミスタから前記制御手段への信号出力線に接続され、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っているときには、グランドレベルの信号を前記信号出力線から前記制御手段に出力することを特徴とする記録装置。 - 前記電源装置は、可撓性を有する配線部材を介して前記記録素子に接続されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の記録装置。
- 前記電圧検出手段は、
前記電力供給系統の電圧を前記所定電圧と比較する比較器と、
前記比較器の出力信号に基づいて、前記サーミスタの信号出力線をグランドに短絡させるスイッチとを備えていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の記録装置。
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JP2008274572A JP4968237B2 (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 記録装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008274572A JP4968237B2 (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 記録装置 |
Publications (2)
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JP2010099967A JP2010099967A (ja) | 2010-05-06 |
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Family
ID=42291033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008274572A Active JP4968237B2 (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 記録装置 |
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JP7172651B2 (ja) * | 2019-01-25 | 2022-11-16 | セイコーエプソン株式会社 | 駆動回路、及び液体吐出装置 |
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-
2008
- 2008-10-24 JP JP2008274572A patent/JP4968237B2/ja active Active
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