JP2010099967A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源装置から記録素子に連なる電力供給系統において発生した異常を、速やかに検出することが可能な記録装置を提供すること。
【解決手段】インクジェットプリンタは、電源50から、インクジェットヘッド3の圧電アクチュエータ32に駆動電力を供給する電力供給系統55の電圧が、所定電圧以上か否かを検出する電圧検出回路62を備えている。そのため、制御回路52は、電圧検出回路62の検出結果から、電力供給系統55の異常を速やかに把握することができるようになる。
【選択図】図6

Description

本発明は、被記録媒体に画像等を記録する記録装置に関する。
記録用紙などの被記録媒体に画像等を記録する記録装置は、一般的に、記録素子を備えた記録ヘッドと、この記録ヘッドに駆動用電力を供給する電源装置と、記録ヘッドを制御する制御回路とを備えている。
例えば、特許文献1には、記録装置の一例として、インクジェット式の記録ヘッドを備えたインクジェットプリンタが開示されている。このインクジェットプリンタの記録ヘッドは、複数のノズルと、これら複数のノズルから液滴を噴射させるためのアクチュエータユニットを備えており、アクチュエータユニットにはフレキシブル配線基板(FPC)が接続されている。また、FPC上には記録ヘッドのアクチュエータユニットを駆動するドライバICが実装され、このドライバICは、FPCに接続されたフレキシブルフラットケーブル(FFC)を介して中継基板に接続されている。そして、ドライバICに、FFC及びFPCを介して、中継基板上の制御回路から制御信号が入力されるとともに、電源装置から中継基板を経由して電力が供給されることで、ドライバICは記録ヘッドを駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を記録ヘッドのアクチュエータユニットへ出力する。
特開2005−288957号公報(図2)
ところで、電源装置から記録ヘッドへの電力供給系統には、様々な要因によって異常が生じることがある。例えば、上述した特許文献1の記録装置においては、記録ヘッドのアクチュエータユニットは、ドライバICが実装されたFPCや、このFPCと接合されたFFCといった、フレキシブルな配線基板を介して電源装置に接続されている。そのため、FPCやFFCに破断等が生じて、それらの配線部材上の電力供給線が断線すると、記録ヘッドへの電力供給が停止することになる。また、記録ヘッドのアクチュエータユニットにおける短絡等が生じたときに、記録ヘッドへ過大な電流が供給されてしまう虞もある。
しかし、従来の記録装置においては、配線基板の破断による電力供給停止や記録ヘッドへの過電流等、電源装置から記録ヘッドに至る電力供給系統における異常を、制御回路が直接検知できるようには構成されていない。そのため、制御回路は、上述したような電力供給異常を速やかに認識できず、重大な故障に繋がる前に、電源停止等の適切な対応を取ることができない。
本発明の目的は、電源装置から記録素子に連なる電力供給系統において発生した異常を速やかに検出することが可能な記録装置を提供することである。
第1の発明の記録装置は、被記録媒体に対して記録を行う記録素子と、前記記録素子に駆動電力を供給する電源装置と、前記電源装置及び前記記録素子の動作を制御する制御手段と、前記電源装置から前記記録素子に連なる電力供給系統の電圧が、所定電圧以上か否かを検出する電圧検出手段とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の記録装置は、電源装置から記録素子に連なる電力供給系統の電圧が所定電圧以上確保されているか否かを検出する電圧検出手段を備えているため、この電圧検出手段により、電力供給系統の断線に起因する電圧低下や、過電流に起因する電力供給系統の電圧低下等、異常発生時に電力供給系統において生じる電圧低下を検出できる。従って、この電圧検出手段の検出結果から、制御手段は電力供給系統の異常を速やかに把握することができる。
第2の発明の記録装置は、前記第1の発明において、前記制御手段は、前記電圧検出手段により、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っていることが検出されたときに、前記電源装置に前記記録素子への電力供給を停止させることを特徴とするものである。
この構成によれば、電圧検出手段により、電力供給系統の電圧が低下していることが検出されたときに、制御手段は、電源装置から記録素子への電力供給を停止させるため、電力供給系統に異常がある状態で記録素子が動作するのを防止できる。
第3の発明の記録装置は、前記第1又は第2の発明において、前記電源装置は、可撓性を有する配線部材を介して前記記録素子に接続されていることを特徴とするものである。
電源装置と記録素子とが可撓性を有する配線部材によって接続されている場合には、装置使用中に配線部材が破断して断線が生じることもあり得るが、本発明においては、電圧検出手段の検出結果に基づいて、制御手段は、配線部材の破断による電力供給異常を速やかに把握することが可能となる。
第4の発明の記録装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記制御手段からの信号を受けて制御信号を生成するロジック回路と、前記電源装置から供給された電力によって前記ロジック回路で生成された前記制御信号を増幅し、前記記録素子を駆動する駆動信号を生成する増幅回路とを有する、ドライバICを備え、前記電圧検出手段は、前記ドライバIC内に組み込まれて、このドライバIC内において前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧以上か否かを検出することを特徴とするものである。
本発明においては、記録素子を駆動する駆動信号を生成するドライバIC内に電圧検出手段が設けられて、このドライバIC内において電圧検出手段が電力供給系統の電圧検出を行う。このように、電圧検出手段がドライバIC内に組み込まれていると、ドライバICとは別の箇所に設けられる場合と比較して、構成が簡素化される。
第5の発明の記録装置は、前記第4の発明において、前記電源装置から前記記録素子へ電力を供給する前記電力供給系統は、前記ドライバICを経由して、このドライバICから前記記録素子へ前記駆動信号を供給する第1供給系統と、前記ドライバICを経由せず、前記電源装置から前記記録素子へ一定電圧の信号を直接供給する第2供給系統とを含むことを特徴とするものである。
本発明においては、ドライバIC内に電圧検出手段が設けられていることから、ドライバICを経由する第1供給系統で過電流が生じたときの電力供給系統の異常な電圧低下は、当然ながら電圧検出手段で検出できる。また、ドライバICを経由しない第2供給系統で過電流が生じたときでも、その過電流による異常な電圧低下は、電源装置が第2供給系統と共通する第1供給系統にも及ぶため、第2供給系統で発生した過電流に起因する電力供給系統全体の電圧低下をも、電圧検出手段により検出できる。
第6の発明の記録装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記記録素子の周囲温度に応じてグランドよりも高い電圧信号を制御手段に出力するサーミスタを備え、前記電圧検出手段は、前記サーミスタから前記制御手段への信号出力線に接続され、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っているときには、グランドレベルの信号を前記信号出力線から前記制御手段に出力することを特徴とするものである。
電力供給系統の電圧が所定電圧以上である正常な状態では、サーミスタから、記録素子の周囲温度(環境温度)に応じたグランドよりも高い電圧信号が制御手段に出力される。一方、電力供給系統の電圧が所定電圧未満となった異常な状態では、電圧検出手段から、サーミスタの信号出力線にグランドレベルの信号が出力される。このように、1本の信号出力線から制御手段に入力される信号の電圧レベルの違いにより、入力されたのが温度信号なのか、電圧が異常低下した状態を示す信号なのかを、制御手段が判別することが可能となる。
第7の発明の記録装置は、前記第6の発明において、前記電圧検出手段は、前記電力供給系統の電圧を前記所定電圧と比較する比較器と、前記比較器の出力信号に基づいて、前記サーミスタの信号出力線をグランドに短絡させるスイッチとを備えていることを特徴とするものである。
電力供給系統の電圧が所定電圧よりも高い場合には、スイッチはサーミスタの信号出力線をグランドに短絡させないため、サーミスタから周囲温度に応じた電圧信号が制御手段に出力される。一方、電力供給系統の電圧が異常に低下して所定電圧よりも低くなった場合には、比較器からの出力信号を受けて、スイッチはサーミスタの信号出力線をグランドに短絡させる。すると、グランドレベルの信号が、サーミスタの信号出力線から制御手段へ出力されることになる。
本発明の記録装置は、電源装置から記録素子に連なる電力供給系統の電圧が所定電圧以上確保されているか否かを検出する電圧検出手段を備えているため、この電圧検出手段により、電力供給系統の断線に起因する電圧低下や、過電流に起因する電力供給系統の電圧低下等、異常発生時に電力供給系統において生じる電圧低下を検出できる。従って、この電圧検出手段の検出結果から、制御手段は電力供給系統の異常を速やかに把握することができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態では、記録用紙(被記録媒体)にインクの液滴を噴射して画像等を記録するインクジェットプリンタに、本発明を適用した一例である。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1(以下、単にプリンタ1ともいう)は、図1の左右方向に移動可能なキャリッジ2と、このキャリッジ2に設けられ、記録用紙Pに対してインクを噴射するシリアル型のインクジェットヘッド3と、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する搬送ローラ4を備えている。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2と一体的に図1の左右方向へ移動しつつ、図示しないインクカートリッジから供給されたインクを、その下面に配置されたノズル15(図2〜図5参照)から記録用紙Pに対してインクを噴射する。また、搬送ローラ4は、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する。そして、インクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド3のノズル15から記録用紙Pへインクを噴射させながら、搬送ローラ4により記録用紙Pを前方へ搬送させることで、記録用紙Pに所望の画像や文字等を記録するように構成されている。
次に、インクジェットヘッド3について詳細に説明する。図2は図1のインクジェットヘッド3の平面図、図3は図2の部分拡大図、図4は図3のIV-IV線断面図、図5は図3のV-V線断面図である。なお、図2、図3では、図面を分かりやすくするため、点線で描くべき後述する中間電極45を一点鎖線によって描いている。
図2〜図5に示すように、インクジェットヘッド3は、後述する圧力室10などのインク流路が形成された流路ユニット31と、圧力室10内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ32とを備えている。
まず、流路ユニット31について説明する。流路ユニット31は、キャビティプレート21、ベースプレート22、マニホールドプレート23及びノズルプレート24が互いに積層されることによって構成されている。これら4枚のプレート21〜24のうち、キャビティプレート21、ベースプレート22及びマニホールドプレート23の3枚のプレートは、ステンレスなどの金属材料で形成されている。また、ノズルプレート24は、ポリイミド等の合成樹脂材料で形成されている。あるいは、ノズルプレート24もプレート21〜23と同様、金属材料によって構成されていてもよい。
キャビティプレート21には、複数の圧力室10となる貫通孔が形成されており、キャビティプレート21のこの貫通孔を取り囲む部分が、圧力室10の側壁となっている。圧力室10は、走査方向(図2の左右方向)を長手方向とする略楕円の平面形状を有している。そして、複数の圧力室10は、紙送り方向(図2の上下方向)に配列されることにより圧力室列を形成しているとともに、このような圧力室列が走査方向に2列に配列されている。
ベースプレート22には、平面視で圧力室10の長手方向の両端部と重なる部分に、それぞれ、貫通孔12、13が形成されている。マニホールドプレート23には、マニホールド流路11が形成されている。マニホールド流路11は、図2の右側に配列された圧力室10の略右半分、及び、図2の左側に配列された圧力室10の略左半分と重なるように紙送り方向に2列に延びているとともに、図2における下端部においてこれら2列に延びた部分が互いに接続されている。マニホールド流路11には、その図2における下端部に形成されたインク供給流路9からインクが供給される。また、マニホールドプレート23には平面視で貫通孔13と重なる部分に貫通孔14が形成されている。
ノズルプレート24には、平面視で貫通孔14と重なる部分にノズル15が形成されている。そして、流路ユニット31においては、マニホールド流路11が貫通孔12を介して圧力室10に連通しており、圧力室10が貫通孔13、14を介してノズル15に連通している。すなわち、流路ユニット31には、マニホールド流路11の出口から圧力室10を経てノズル15に至る複数の個別インク流路が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ32について説明する。圧電アクチュエータ32は、3枚の圧電シート41、42、43、下部電極44、中間電極45及び複数の上部電極46を有する。
3枚の圧電シート41〜43は、それぞれ、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする強誘電性の圧電材料によって形成されており、互いに積層された状態で、複数の圧力室10を覆うようにキャビティプレート21の上面に配置されている。
下部電極44は、最下層の圧電シート41と中間層の圧電シート42との間のほぼ全域に連続的に形成されている。また、圧電シート42、43の端部領域(図2における上側の領域)には貫通孔(スルーホール)が形成され、この貫通孔内に充填された導電性材料を介して、下部電極44は、最上層の圧電シート43の上面に形成された接続端子44aに接続されている。接続端子44aは、最上層の圧電シート43の上面に対向して配置される、図示しないフレキシブル配線基板(FPC)上に実装されたドライバIC47(図6参照)と接続される。尚、下部電極44は、ドライバIC47により、常にグランドに保持されている。
中間電極45は、中間層の圧電シート42と最上層の圧電シート43との間に形成されている。また、この中間電極45は、複数の対向部45a及び接続部45bを有する。複数の対向部45aは、走査方向を長手方向とする略長方形状を有し、平面視で複数の圧力室10の紙送り方向の略中央部にそれぞれ配置されている。接続部45bは、図2に示すように、平面視で2列の圧力室列の間と重なる領域において紙送り方向に延びており、その両側にそれぞれ千鳥状に配置された複数の対向部45aのノズル15側の端部同士を接続している。
また、最上層の圧電シート43の端部領域(図2における上側の領域)には貫通孔(スルーホール)が形成され、この貫通孔内に充填された導電性材料を介して、中間電極45の接続部45bは、圧電シート43の上面に形成された接続端子45cに接続されている。接続端子45cは、最上層の圧電シート43の上面に対向して配置される、図示しないフレキシブル配線基板(FPC)上に実装されたドライバIC47と接続される。尚、中間電極45には、ドライバIC47により、常に所定の駆動電圧(例えば20V程度)が印加されている。
複数の上部電極46は、圧力室10と同様の略楕円の平面形状を有し、圧電シート43の上面において、平面視で複数の圧力室10の全域とそれぞれ重なるように配置されている。つまり、上部電極46は、圧力室10の紙送り方向に関する略中央部(圧力室10の、図3における上下方向中央領域)と重なる部分において中間電極45(対向部45a)と対向しているとともに、圧力室10の紙送り方向に関する両端部(圧力室10の、図3における上側と下側の縁部近傍)と重なる部分において、中間電極45を挟むことなく下部電極44と対向している。
また、上部電極46は、走査方向に関するノズル15と反対側の端部が、圧力室10と対向しない部分まで延びており、その先端部が接続端子46aとなっている。そして、複数の接続端子46aには、最上層の圧電シート43の上面に対向して配置される、図示しないフレキシブル配線基板(FPC)上に実装されたドライバIC47と接続される。尚、複数の上部電極46のそれぞれに対して、ドライバIC47により、グランドと所定の駆動電圧が選択的に印加される。
尚、2枚の圧電シート42、43の下部電極44と上部電極46とに挟まれた部分(図5における圧力室10の左右両端部と対向する部分)は、鉛直方向下向きに分極されており、圧電シート43の中間電極45と上部電極46とに挟まれた部分(図5における圧力室10の中央部と対向する部分)は、鉛直方向上向きに分極されている。
以上説明した圧電アクチュエータ32の、ノズル15から液滴を噴射させる際の動作について述べる。まず、前述したように、ドライバIC47によって、下部電極44は常時グランドに保持されており、一方、中間電極45は、常時所定の駆動電圧が印加された状態となっている。また、液滴を噴射しない待機状態においては、複数の上部電極46は全てグランドに保持されている。
この状態では、中間電極45と上部電極46との間の電位差により、最上層の圧電シート43の、電極45,46に挟まれた部分(図5における圧力室10の中央部と対向する部分)に鉛直方向上向きの電界が生じている。この電界の向きは、圧電シート43のこの部分の分極方向と一致しているので、圧電シート43は、電極45,46と挟まれた部分において電界方向と直交する水平方向に収縮する。これにともなって、圧電シート41〜43の圧力室10と対向する部分は、圧力室10側(図4、図5における下側)に凸となるように変形(いわゆるユニモルフ変形)する。これにより、圧力室10は、圧電シート41〜43が変形していない状態と比較して、その容積が小さくなっている。
この状態から、ドライバIC47によって、あるノズル15に対応する上部電極46に駆動電圧が印加されると、中間電極45と上部電極46とに挟まれた圧電シート43の部分に電界が作用しなくなるため、上記部分の変形が元に戻る。これと同時に、下部電極44と上部電極46との間に電位差が生じて、圧電シート42、43の電極44,46に挟まれた部分(図5における圧力室10の左右両端部と対向する部分)には、鉛直方向下向きの電界が発生する。この電界の方向は、圧電シート42、43のこの部分の分極方向と一致しているため、圧電シート42、43のこの部分は、分極方向と直交する水平方向に収縮する。これにより、圧電シート41〜43の圧力室10の略中央部と重なる部分が上方に引っ張られることとなり、圧電シート41〜43の圧力室10と対向する部分は全体として圧力室10と反対側(図4、図5における上側)に凸となるように変形して、圧力室10の容積が増加する。
その後、ドライバIC47によって上部電極46が再びグランドに戻されると、圧電シート42、43の下部電極44と上部電極46とに挟まれた部分に電界が作用しなくなる一方で、圧電シート43の中間電極45と上部電極46とに挟まれた部分に鉛直方向上向きの電界が生じるため、待機状態、即ち、圧電シート41〜43の圧力室10と対向する部分が全体として圧力室10側に凸となるように変形した状態に戻る。このときに、圧力室10の容積が大きく減少するため、圧力室10内のインクの圧力が増加して、圧力室10に連通するノズル15からインクが噴射される。
尚、上述したインクジェットヘッド3における、ノズル15や圧力室10を含む個別インク流路と、圧力室10内にインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ32とが、被記録媒体(記録用紙P)に対して記録を行う、本発明の記録素子に相当する。
次に、インクジェットヘッド3の制御系及び電力供給系について、図6のブロック図を参照して説明する。図6に示すように、プリンタ1は、インクジェットヘッド3を含むプリンタ1の各部に駆動電力を供給する高圧系(例えば、24V)の電源50(本発明の電源装置に相当)と、制御用電力を供給する低圧系(例えば、3.3V)の電源51と、PC等の外部装置から入力された記録画像に関するデータに基づいて、インクジェットヘッド3や上記電源を含むプリンタ1の各部を制御する制御回路52(本発明の制御手段に相当)を備えている。
また、インクジェットヘッド3は、前述した圧電アクチュエータ32を駆動するドライバIC47を備えている。このドライバIC47は、ロジック回路60と増幅回路61を有する。ロジック回路60は、低圧系の電源51から電力供給を受けており、記録画像データに基づいた制御回路52からの信号を受けて制御信号を生成し、生成した制御信号を増幅回路61に送る。増幅回路61は、高圧系の電源50から電力供給を受け、ロジック回路60で生成された制御信号を増幅して圧電アクチュエータ32を駆動する駆動信号を生成する(図6の経路(1))。より具体的には、この駆動信号は、上述した圧電アクチュエータ32において、各ノズル15(各圧力室10)に対応する上部電極46に駆動電圧を印加するか、上部電極46をグランドに保持するかを切り替えるパルス信号である。さらに、ドライバIC47内には、高圧系の電源50からの電力供給系統55における電圧を検出する、本願特有の電圧検出回路62(電圧検出手段)が組み込まれている。これについては後ほど詳しく説明する。
また、図6に示すように、高圧系の電源50からドライバIC47への電力供給配線56の途中に分岐が存在し、この分岐した配線57は、ドライバIC47を経由することなく、圧電アクチュエータ32の中間電極45の接続端子45c(図2参照)に接続されている(図6の経路(2))。つまり、電源50から圧電アクチュエータ32に電力を供給する電力供給系統55は、ドライバIC47を経由して、このドライバIC47の増幅回路61から圧電アクチュエータ32の上部電極46へ、パルス状の駆動信号という形で電力を供給する第1供給系統55aと、ドライバIC47を経由せず、圧電アクチュエータ32の中間電極45へ、一定電圧の信号という形で電力を直接供給する第2供給系統55bの、2つの系統を含んでいる。尚、圧電アクチュエータ32の下部電極44は、ドライバIC47のグランド配線に接続されることによって、常時グランドに保持されている(図6の経路(3))。
また、インクジェットヘッド3は、その周囲の温度(環境温度)を検出するためのサーミスタ53を備えている。このサーミスタ53は、インクジェットヘッド3の周囲温度に応じてグランドよりも高い電圧信号を制御回路52に出力する。このサーミスタ53からの信号を受けて、制御回路52は、環境温度に応じてインクジェットヘッド3を適切に動作させることが可能となる。例えば、インクの温度が変化すると粘度等のインク特性が変化し、記録画像の色合い等が変化してしまうことがあるが、環境温度に応じて駆動信号の波形や駆動電圧を変更することで補正することが可能となる。
尚、以上説明した、電源50,51及び制御回路52と、インクジェットヘッド3(ドライバIC47、圧電アクチュエータ32、及び、サーミスタ53)との間の電気的接続は、インクジェットヘッド3に接合された、可撓性を有するFPC(配線部材)によって行われる。
ところで、上述した構成を有するプリンタ1において、高圧系の電源50からインクジェットヘッド3への電力供給系統55に異常が生じる場合がある。例えば、本実施形態では、電源50とインクジェットヘッド3は、可撓性を有するFPCによって接続されている。そのため、このFPCが何らかの原因によって破断して配線56に断線が生じることも考えられ、その場合には、電源50からドライバIC47及び圧電アクチュエータ32への電力供給が停止してしまう。また、圧電アクチュエータ32の3種類の電極(下部電極44、中間電極45、上部電極46)の間で、短絡が生じた場合などには、電力供給系統55を流れる電流が過大になり、ICの異常発熱や故障等の要因となる。しかしながら、従来では、電力供給系統55に上述したような断線や過電流の異常が発生しても、このような異常を制御回路52が把握することは困難であった。
例えば、制御回路52からドライバIC47に液滴を噴射させる信号が送られても、FPCの断線によって圧電アクチュエータ32への電力供給が停止していると、圧電アクチュエータ32が正常に動作せず、ノズル15から液滴が噴射されないことになるが、電力供給停止に関する信号は制御回路52に送られるようにはなっていないため、断線による電力供給停止の異常を制御回路52が検出することはできない。
また、過電流については、それによるドライバIC47の温度の上昇によって検知できる可能性は多少はある。一般的に、駆動用のICには、異常発熱防止の観点から温度検出用の回路が内蔵されていることが多く、この場合には、ICの異常発熱を検出することによって、IC内の過電流を把握することはある程度可能である。しかし、このようなICの温度上昇によって、電力供給系統55の過電流を間接的に検知する手法では、過電流を速やかに検知することは難しい。そのため、電源停止等の対応を瞬時にとることができず、致命的な故障につながる虞がある。また、IC内の温度検出回路が故障した場合には、過電流を検知することが事実上不可能となり、IC自体の故障など、過電流に起因する重大な故障を未然に防ぐことができなくなる。
さらに、特に本実施形態においては、第1供給系統55aにおいて電源50からドライバIC47を経由して圧電アクチュエータ32に駆動信号が供給されるとともに、第2供給系統55bにおいて電源50からドライバIC47を経由せずに一定電圧の信号が供給される。このような構成では、ドライバIC47を経由する第1供給系統55aの過電流はドライバIC47内の温度検出回路で検出できても、ドライバIC47を経由しない第2供給系統55bの過電流は検出できない。また、一定電圧の信号が圧電アクチュエータ32の中間電極45へ常時印加される第2供給系統55bでは、パルス状の駆動信号によって上部電極46への電圧印加が断続的にON/OFFされる第1供給系統55aと異なり、一旦過電流が発生すると、電力供給を停止するまで過電流の状態が継続することとなるため、第2供給系統55bにおける過電流の検出ができないことは致命的である。
そこで、本実施形態においては、ドライバIC47内に、電源50から圧電アクチュエータ32に至る電力供給系統55の電圧が異常に低下したことを検出して、その異常検出信号を制御回路52に出力する、電圧検出回路62が組み込まれている。この電圧検出回路62により、FPCの断線による電力供給停止と、過電流発生という、電力供給系統55における2つの大きな異常をそれぞれ検出できるようになる。尚、電圧検出回路62は、電力供給系統55のどの位置に設けられてもよく、ドライバIC47とは別の位置に設けられてもよいのであるが、電圧検出回路62がドライバIC47に組み込まれていると、構成を簡素化できるというメリットがある。
(断線検知)
FPCが破断して、電源50とインクジェットヘッド3のドライバIC47とを接続する配線56に断線が生じると、その断線位置から下流側における電力供給系統55の電圧が低下してほぼ0となる。このとき、ドライバIC47内に組み込まれた電圧検出回路62により、ドライバIC47内の電力供給系統55の電圧が所定電圧を下回ったことが検出され、その検出結果が制御回路52に送られる。従って、FPCの断線を制御回路52が把握できるようになる。
(過電流検知)
図7は、一般的な電源の出力電圧と出力電流との関係を示す図である。この図7に示すように、電源50からの出力電流がIa以下の比較的低い値である場合には、出力電圧は、ほぼ定格電圧Va(例えば、24V)となる。しかし、電力供給系統55で過電流が発生し、電源50からの出力電流が大きくなると(Ib)、電源50の出力電圧が定格電圧から低下してVb(例えば、16V程度)となる。さらに、電力供給系統55を流れる電流が大きくなるほど、この電力供給系統55を構成する配線や回路素子等における電圧低下が大きくなり、下流側の電圧が低くなる。
このとき、電圧検出回路62により、ドライバIC47内において電力供給系統55の電圧が所定電圧を下回ったことが検出され、その検出結果が制御回路52に送られる。これにより、電力供給系統55における過電流を制御回路52が把握できるようになる。また、ドライバIC47を経由しない第2供給系統55bで過電流が生じたときであっても、その過電流は、第1供給系統55aと共通の電源50の出力電圧低下を引き起こし、その結果、第1供給系統55aの電圧も低下するため、第1供給系統55aのドライバIC47内にある電圧検出回路62によって、第2供給系統55bで生じている過電流をも検出できることになる。
このように、電圧検出回路62により電力供給系統55の電圧が所定電圧を下回っていることが検出されて、電圧検出回路62からその検出信号が制御回路52に出力されると、制御回路52は、電力供給系統55に異常が生じていると判断して、電源50にインクジェットヘッド3への電力供給を停止させる。これにより、電力供給系統55に異常がある状態でインクジェットヘッド3の液滴噴射動作が行われてしまうのを防止できる。
特に、電源50が、その最大出力電流値Ia(定格電圧Vaを維持できる電流値)とインクジェットヘッド3における最大消費電流との差が小さい、余裕の小さい電源である場合には、何らかの異常により前記最大消費電流を超える過電流が流れたときに、すぐに、電源50の出力電圧が定格電圧Vaを下回ることになるため、電圧検出回路62により過電流を早期に検出することができる。
さらに、電圧検出回路62の具体的な回路構成について説明する。図8は、電圧検出回路62の回路図である。図8に示すように、電圧検出回路62は、2つの抵抗R1,R2と、比較器70と、比較器70の出力に接続されたスイッチSWとを備えている。
抵抗R1,R2は電源50とグランドとの間に直列に配置されており、電源電圧(例えば、24V)を分圧するものである。比較器70は、抵抗R1と抵抗R2によって分圧された電圧を、基準電圧VREFと比較する。尚、低圧電源51(図6参照)の出力を比較器70に入力すれば、この低圧電源51の電圧(例えば、3.3V)を基準電圧VREFとすることができる。
スイッチSWは、比較器70の出力信号に基づいて、電圧検出回路62の出力線71をグランドに短絡させる。より具体的には、電源50に連なる電力供給系統55の、抵抗R1,R2によって分圧された後の電圧値が、基準電圧VREFを下回ったときに、電圧検出回路62の制御回路52への出力線71をグランドに短絡させる。つまり、電圧検出回路62からグランドレベルの信号が制御回路52に出力されたときに、制御回路52は、電力供給系統55の電圧が所定値を下回るまでに低下したことを認識する。
さらに、図6、図8に示すように、電圧検出回路62の出力線71は、サーミスタ53の信号出力線と共通である。言い換えれば、電圧検出回路62の出力が、サーミスタ53の信号出力線71に接続されている。従って、電圧検出回路62は、サーミスタ53の信号出力線71を経由して制御回路52にグランドレベルの信号を出力する。このように、サーミスタ53と電圧検出回路62の制御回路52への出力線が共通であっても、以下の理由から、制御回路52は、両者の信号を識別することが可能である。
サーミスタ53は、温度が変化したときの電気抵抗の変化を利用して、温度に応じた電圧信号を出力する温度検出素子である。図9は、サーミスタ53の温度と出力電圧との関係を概略的に示す図である。図9に示すように、サーミスタ53の周囲温度(環境温度)が比較的低い温度(T1)である場合には、サーミスタ53から出力される電圧は高い値(V1)を示す。一方、サーミスタ53の周囲温度が高くなると(T2)、サーミスタ53から出力される電圧は低くなる(V2)。但し、温度がかなり高くなった場合(例えば、100℃以上)であっても、サーミスタ53の出力信号の電圧が0(グランド)まで落ちることはなく、サーミスタ53は、常にグランドよりも十分に高い電圧信号を出力する。
つまり、前述した電圧検出回路62から出力される異常検出信号として、サーミスタ53からは通常出力されない、グランドレベルの信号を使用することで、サーミスタ53と電圧検出回路62からそれぞれ出力される信号を識別できるようになっている。
電力供給系統55の電圧が所定電圧以上である正常な状態では、電圧検出回路62のスイッチSWが作動しておらず、信号出力線71はグランドに短絡されない(電圧検出回路62からグランドレベルの信号が出力されない)。そのため、この状態では、サーミスタ53から、環境温度に応じた、グランドよりも高い電圧信号が信号出力線71から制御回路52に出力される。一方、電力供給系統55の電圧が所定電圧を下回った異常状態では、電圧検出回路62のスイッチSWが作動して、信号出力線71がグランドに短絡される。つまり、電圧検出回路62からグランドレベルの信号が、信号出力線71を経由して制御回路52に出力される。
このように、1本の信号出力線71から制御回路52に入力される信号の電圧レベルの違いにより、制御回路52は、入力された信号が、サーミスタ53からの温度検出信号なのか、電圧検出回路62からの異常検出信号を示す信号なのかを判別する。これによれば、制御回路52の入力を減らすことができることから、コスト低減に非常に有効である。
以上の本実施形態のプリンタ1によれば、電圧検出回路62により、電力供給系統55の断線に起因する電圧低下や、過電流に起因する電力供給系統55の電圧低下等、異常発生時に電力供給系統55において生じる電圧低下を検出できる。従って、この電圧検出回路62の検出結果から、制御回路52が電力供給系統55の異常を速やかに把握することができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態においては、電源50からインクジェットヘッド3の圧電アクチュエータ32に電力を供給する電力供給系統55は、図6に示すように、ドライバIC47を経由して駆動信号を供給する第1供給系統55aと、ドライバIC47を経由せずに直接圧電アクチュエータ32に一定電圧の信号を供給する第2供給系統55bとを含んでいる。しかし、本発明の適用対象はこのような構成の電力供給系統55を有するプリンタに限られるものではなく、例えば、ドライバIC47を経由しない第2供給系統55bの存在しない構成に対しても本発明を適用することは可能である。
例えば、圧電アクチュエータとして、図10に示すように、振動板80(圧電変形しない非活性層)と、この振動板80上に配置された1枚の圧電層81(圧電変形可能な活性層)と、圧電層81を挟む2種類の電極(共通電極82及び個別電極83)のみで構成された、ユニモルフ式アクチュエータが知られている。この圧電アクチュエータにおいては、共通電極82は常にグランドに保持され、一方、個別電極83にはドライバICから駆動信号が供給されて、駆動電圧の印加が間欠的に行われる。このような圧電アクチュエータにおいては、前記実施形態の圧電アクチュエータ32と違って、電源50から常時一定電圧の信号が印加される電極(前記実施形態の中間電極45:図2〜図5参照)がなく、圧電アクチュエータへの電力供給は全てドライバICを経由して駆動信号という形で行われる。
2]電圧検出回路は、高圧系の電源から圧電アクチュエータに至る電力供給系統の電圧を検出できる位置であれば、特にその位置は限定されない。従って、圧電アクチュエータを駆動するドライバIC内に組み込まれている必要は必ずしもなく、ドライバICとは別の位置に設けられてもよい。
3]本発明の適用対象は、圧電駆動式のインクジェット記録装置に限られない。例えば、圧電式以外のアクチュエータによってインクの液滴噴射が行われるインクジェット記録装置であってもよい。あるいは、サーマルプリンタなどのインクジェット式以外の記録装置に本発明を適用することも可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の部分拡大図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 インクジェットヘッドの制御系及び電力供給系を示すブロック図である。 電源の出力電圧と出力電流との関係を示す図である。 電圧検出回路の回路図である。 サーミスタの温度と出力電圧との関係を概略的に示す図である。 変更形態のインクジェットヘッドの図4相当の断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
3 インクジェットヘッド
15 ノズル
32 圧電アクチュエータ
47 ドライバIC
50 電源
52 制御回路
53 サーミスタ
55 電力供給系統
55a 第1供給系統
55b 第2供給系統
60 ロジック回路
61 増幅回路
62 電圧検出回路
70 比較器
71 信号出力線
P 記録用紙
SW スイッチ

Claims (7)

  1. 被記録媒体に対して記録を行う記録素子と、
    前記記録素子に駆動電力を供給する電源装置と、
    前記電源装置及び前記記録素子の動作を制御する制御手段と、
    前記電源装置から前記記録素子に連なる電力供給系統の電圧が、所定電圧以上か否かを検出する電圧検出手段とを備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記電圧検出手段により、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っていることが検出されたときに、前記電源装置に前記記録素子への電力供給を停止させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記電源装置は、可撓性を有する配線部材を介して前記記録素子に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段からの信号を受けて制御信号を生成するロジック回路と、前記電源装置から供給された電力によって前記ロジック回路で生成された前記制御信号を増幅し、前記記録素子を駆動する駆動信号を生成する増幅回路とを有する、ドライバICを備え、
    前記電圧検出手段は、前記ドライバIC内に組み込まれて、このドライバIC内において前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧以上か否かを検出することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の記録装置。
  5. 前記電源装置から前記記録素子へ電力を供給する前記電力供給系統は、
    前記ドライバICを経由して、このドライバICから前記記録素子へ前記駆動信号を供給する第1供給系統と、
    前記ドライバICを経由せず、前記電源装置から前記記録素子へ一定電圧の信号を直接供給する第2供給系統とを含むことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録素子の周囲温度に応じてグランドよりも高い電圧信号を制御手段に出力するサーミスタを備え、
    前記電圧検出手段は、前記サーミスタから前記制御手段への信号出力線に接続され、前記電力供給系統の電圧が前記所定電圧を下回っているときには、グランドレベルの信号を前記信号出力線から前記制御手段に出力することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の記録装置。
  7. 前記電圧検出手段は、
    前記電力供給系統の電圧を前記所定電圧と比較する比較器と、
    前記比較器の出力信号に基づいて、前記サーミスタの信号出力線をグランドに短絡させるスイッチとを備えていることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
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