JP4967779B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗用車等の車両に搭載される車両用空調装置に関し、特に車室内空気の炭酸ガス濃度を検出するとともに、その検出結果に応じて対応処置の制御を行うようにした車両用空調装置に関するものである。
従来、この種の車両用空調装置としては、例えば、特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この特許文献1の従来装置においては、濃度センサにより車室内の炭酸ガスの濃度が検出され、その検出値があらかじめ設定された基準値を超えた場合に、空調装置の内外気導入制御、窓ガラス開放制御、警報告知等が行われる。この場合、炭酸ガス濃度の基準値が、正常なガス濃度と、人体に不快感を与えるガス濃度と、人体に悪影響を及ぼすガス濃度との3段階に区分されている。そして、人体に不快感を与えるガス濃度が検出された場合には、空調装置の内外気導入制御が実行されて、不快感が解消される。さらに、人体に悪影響を及ぼすガス濃度が検出された場合には、内外気導入制御と窓ガラス開放制御とが同時に実行されるとともに、警報告知が行われる。
特開2000−71752号公報
ところで、この従来の車両用空調装置においては、人体に不快感を与える炭酸ガス濃度の基準値、及び人体に悪影響を及ぼす炭酸ガス濃度の基準値が、それぞれ一定の値に設定されている。すなわち、空調装置の外気導入部が閉鎖されるとともに、内気循環のためのブロワが停止されている場合には、車室内の空気が流動されずに停滞している状態である。この状態においては、比重の大きい炭酸ガスは車室内の床部付近に沈降して、その床部付近の炭酸ガス濃度が乗員の顔付近の炭酸ガス濃度よりも高くなる。このため、例えば濃度センサが車室内の床部に配置されている場合、車室内の空気流動が行われていない状態では、空気流動が行われている場合と比較して、早い時期に基準値を超えたものと判断される。逆に、濃度センサが例えば車室内の天井部等の高い位置に配置されている場合には、沈降している炭酸ガスを検出しにくいため、炭酸ガス濃度が基準値を超えたと判断される時期が遅れ気味になる。
従って、従来の車両用空調装置においては、車室内の炭酸ガス濃度に応じた対応処置を適切なタイミングで行うことができないという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、車室内の炭酸ガス濃度の検出結果に応じた対応処置の制御を適切に行うことができる車両用空調装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1及び2に記載の発明は、車室内空気の炭酸ガス濃度を検出する第1検出手段と、車室内空気の炭酸ガス濃度の閾値を設定可能な設定手段と、前記第1検出手段により検出された炭酸ガス濃度が設定された閾値を超えた否かを判断する判断手段と、その判断結果に基づいて車両の所定の機器を動作させて外気導入モードを設定するようにした制御手段とを備え、前記設定手段には複数の異なる閾値を設定可能にするとともに、車室内空気の流動状態を検出するための第2検出手段と、その第2検出手段による検出結果に応じていずれかの閾値を選択するための選択手段とを設けたことを特徴としている。
従って、これら発明によれば、車室内の空気の流動状態に応じて、炭酸ガス濃度を規定する複数の閾値の中からひとつの規定値が選択され、その閾値に基づいて炭酸ガス濃度の検出値との比較が行われる。よって、車室内の炭酸ガス濃度を適切に把握して、外気取り入れ等の対応処置の制御を適正なタイミングで正確に行うことができる。
また、請求項1に記載の発明では、前記第1検出手段を車室内の高い位置に設置するとともに、前記設定手段は2つの閾値を設定し、前記選択手段は、車室内空気が流動状態であり、且つ流動状態とされてから一定時間経過した場合には高い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択するとともに、車室内空気が停滞状態であり、且つ停滞状態とされてから一定時間経過した場合には低い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択する。
請求項2に記載の発明では、前記第1検出手段を車室内の低い位置に設置するとともに、前記設定手段は2つの閾値を設定し、前記選択手段は、車室内空気が流動状態のときに低い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択するとともに、車室内空気が停滞状態のときには高い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択する。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記機器は、外気を車室内に取り入れるために動作されるアクチュエータであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記機器は、車室内空気の状態を表示する表示装置であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記制御手段は、外気導入モード下において、車室内空気の炭酸ガス濃度が選択された閾値を下回った場合に、外気導入モードを停止させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記制御手段は、外気導入モード下において、炭酸ガス濃度が選択された閾値を下回り、その状態が一定時間経過した後に、前記外気導入モードを停止させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記制御手段は、外気導入モード下において、炭酸ガス濃度が、選択された閾値を下回り、次いで、その閾値より低い値の別の閾値に達した場合に、前記外気導入モードを停止させることを特徴とする。
以上のように、この発明によれば、車室内空気の炭酸ガス濃度の検出結果に応じた外気取り入れの対応処置の制御を適切なタイミングで行うことができるという効果を奏する。
以下に、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、制御装置11は、車両用空調装置30全体の動作を制御する機能を有し、判断手段,選択手段及び制御手段を構成している。設定手段としてのメモリ12は、空調装置を動作させるためのプログラム及びそのプログラムの実行に必要な諸データ等を記憶するとともに、後述の濃度センサ13によって検出されたデータを一時的に記憶する。このメモリ12には、車室内の炭酸ガス濃度について、それぞれ異なった値の第1閾値及び第2閾値を記憶する第1閾値記憶部12a及び第2閾値記憶部12bが割り当てられている。また、このメモリ12には、選択された閾値が第1閾値記憶部12aまたは第2閾値記憶部12bから転送されて設定可能なワーキングエリア12cが割り当てられている。前記第1閾値及び第2閾値は車室内空気の炭酸ガス濃度の規定値を示すものであって、その規定値のレベル等の詳細については後述する。
図2に示すように、第1検出手段としての炭酸ガス濃度検出用センサ(以下、単に濃度センサという)13は、車両31の車室32内における高い位置,例えば天井部のオーバーヘッドコンソール中に配置され、車室32内の炭酸ガスの濃度を検出して、その検出結果を前記制御装置11に対して出力する。この濃度センサ13は、発光素子から発光された赤外線の空気中における吸収量を光学センサ素子により検出して、その吸収量の多寡に従う検出信号を前記制御装置11に対して出力する。
第2検出手段としてのブロワ作動状態検出用センサ14は、後述する空調装置30のブロワ用モータ17の作動状態に基づいて、車室32内の空気が流動状態にあるか否かを検出し、その検出信号を制御装置11に出力する。なお、前記ブロワ作動状態検出用センサ14は、例えば電流センサよりなり、ブロワ用モータ17に流れる電流を検出してブロワ用モータ17の作動の有無を検出する。
温度検出用センサ15は車室32内のダッシュボード34に配置され、空調装置の作動時に車室内の温度を検出して、その検出結果を前記制御装置11に対して出力する。操作部16は前記ダッシュボード34に配置され、空調装置30を起動停止させるための起動停止用のスイッチや、車室内の空調温度を設定するための温度設定器等を備えている。
アクチュエータを構成する前記ブロワ用モータ17は空調装置30の空調ダクト内に配置された図示しないブロアファンを回転させるものであって、制御装置11からの作動停止信号により作動または停止される。空調温度調整装置18は前記空調ダクト内に配置され、図示しないヒータやエバポレータを通過する空気の量を加減する等して、車室内に供給される吹出空気の温度を調整する。機器を構成するアクチュエータとしての内外気導入切替用モータ19は空調ダクトの空気導入部に配置された図示しない切替ダンパに連結されている。そして、この内外気導入切替用モータ19は制御装置11からの切替信号に基づいて作動され、これによって切替ダンパを動作させ、空調ダクトへの空気の導入を内気側と外気側とに切り替える。従って、切替ダンパの切替えによって、空調装置30が大気導入モードと内気循環モードとに切り替えられる。
アクチュエータとしての窓ガラス開閉用モータ20は、前記制御装置11からの作動信号に基づいて作動されて、車両の窓ガラスを開閉させる。この窓ガラス開閉用モータ20は前記空調装置30の一部を構成している。
機器としての表示装置21は、前記ダッシュボード34上に配置されたブザー及びランプから構成され、制御装置11からの作動信号に基づいて、車室内のエアの状態を報知するための音響表示及び点灯表示を行う。
そして、前記メモリ12の第1閾値記憶部12aに記憶された第1閾値は、内気循環モードにおいて、ブロワ用モータ17が作動されて車室内の空気が流動状態にある場合における車室内空気中の炭酸ガス濃度の規定値である。一方、メモリ12の第2閾値記憶部12bに記憶された第2閾値は、ブロワ用モータ17が停止されるとともに、前記切替ダンパが内気循環モードの状態にある場合、つまり車室内空気が流動状態になく、停滞状態にある場合における車室内空気中の炭酸ガス濃度の規定値である。
ここで、この第1実施形態では、第1閾値記憶部12aの第1閾値が炭酸ガス濃度1%、第2閾値記憶部12bの第2閾値が炭酸ガス濃度0.7%をそれぞれ規定し、第2閾値が第1閾値よりも小さいレベルの値となるように設定されている。これは、同じ炭酸ガス量であっても、車室内の空気が停滞状態にある場合には、車室内の天井部付近の炭酸ガス濃度が空気の流動状態の場合よりも低くなり、それに対処できるようにするためである。
そして、前記制御装置11は、車室内の空気の状態に応じて、前記メモリ12の第1閾値記憶部12aと第2閾値記憶部12bとのいずれか一方の閾値を選択する。すなわち、制御装置11は、切替ダンパが内気循環位置に切り替えられた状態において、ブロワ作動状態検出用センサ14からの出力信号に基づいて、ブロワ用モータ17が作動状態にあるか否か、つまり車室内の空気が流動状態にあるか否かを判断する。そして、制御装置11は車室内空気が流動状態にあると判断した場合には、第1閾値記憶部12aの第1閾値を選択するとともに、空気が流動状態になく、停滞状態にあると判断した場合には、第2閾値記憶部12bの第2閾値を選択して、それらをメモリ12のワーキングエリア12cに転送して、設定する。
さらに、制御装置11は、前記濃度センサ13から車室内空気の炭酸ガス濃度の検出信号を入力したとき、その炭酸ガス濃度の検出値と選択して設定された閾値とを比較する。そして、炭酸ガス濃度の検出値がワーキングエリア12cに設定された閾値を超えた場合には、表示装置が作動されて、その状態が表示されるとともに、前記内外気導入切替用モータ19,ブロワ用モータ17及び窓ガラス開閉用モータ20が作動されて、換気のために車室内に外気が取り入れられる。
次に、前記のように構成された車両用空調装置の動作を詳細に説明する。
さて、この車両用空調装置の運転時には、制御装置11の制御に基づいて、図3のフローチャートの各ステップ(以下、単にSという)に示す動作が順に実行される。なお、このフローチャートは、メモリ12に記憶されたプログラムが制御装置11の制御のもとに実行されるものである。
すなわち、S1において、内外気導入切替用モータ19により切替ダンパの切替位置が判断されて、内気循環モードであるか否かが判別される。内気循環モードであると判断されると、プログラムが次のS2に進行して、濃度センサ13からの出力信号が制御装置11に入力される。このため、濃度センサ13の動作が有効化される状態になる。
続いて、S3においては、ブロワ用モータ17の動作状態が判断されて、実際に内気循環状態にあるか否かが判別される。そして、ブロワ用モータ17が作動中で、車室内空気が循環されて、流動状態にある場合には、S4において、内気循環モードの空気流動状態に切り替えられ後一定時間(例えば、1分〜3分)以上経過したか否かが判別される。一定時間経過した場合は、S5においてメモリ12の第1閾値記憶部12aに記憶された第1閾値(炭酸ガス濃度1%)が選択され、その第1閾値がワーキングエリア12cに転送されて設定される。
これに対して、ブロワ用モータ17が停止中で、車室内の空気が流動状態ではなく、停滞状態にある場合には、S6において、停滞状態に切り替えられた後一定時間(例えば、1分〜3分)経過したか否かが判別され、一定時間経過した場合は、S7においてメモリ12の第2閾値記憶部12bに記憶された第2閾値(炭酸ガス濃度0.7%)が選択され、その第2閾値がワーキングエリア12cに転送されて設定される。
すなわち、内気循環状態においては、車室内空気が攪拌された状態にあるため、炭酸ガス濃度が均一化された状態にある。そのため、換気が必要な高い値の第1閾値が設定される。また、内気停滞状態においては、比重の大きな炭酸ガスが車室内の下部側に沈降する。このため、天井部の濃度センサ13では炭酸ガスを検出しにくいため、低い値の第2閾値が設定される。このようにすることにより、車室内空気の炭酸ガス濃度を適切に検出することが可能となる。
また、前記S4及びS6における時間経過の有無に関する判断は、誤動作防止のためである。つまり、例えば、搭乗者が誤って操作部16の空調スイッチを操作した後、それに気付いて誤操作を修正する場合があり、その場合は、その誤操作に基づく閾値の設定は実行する必要がないため、誤操作であるか否かの確認のための一定の遅延時間を設定している。
次に、S8においては、濃度センサ13により検出された車室内空気の炭酸ガス濃度の検出値と、ワーキングエリア12cに設定された第1または第2閾値とが比較されて、炭酸ガス濃度の検出値が第1または第2閾値を超えたか否かが判別される。
S8における判別において、炭酸ガス濃度の検出値が閾値を超えた場合には、S9において、その時間が一定時間(例えば10〜30秒)経過したか否かが確認される。S9において一定時間経過したと判断された場合には、S10において、表示装置21が動作されて、炭酸ガス濃度が規定値を上回ったことが搭乗者に対して報知される。ここで、車室内空気の炭酸ガス濃度が実際には設定された閾値に達していないにも関わらず、何らかの原因、例えば外部からのノイズにより瞬間的に誤信号が出力されたり、搭乗者のたばこの煙が濃度センサ13の部分に吹きかけられたりして、高いレベルの炭酸ガス濃度を示す信号が出力されたような場合が想定される。前記S9における判断は、このような状態を炭酸ガス濃度の判断から排除するために設けられている。
そして、S11において、内外気導入切替用モータ19,ブロワ用モータ17及び窓ガラス開閉用モータ20が作動されて外気導入モードとなり、換気のために車室内に新鮮な外気が取り入れられる。
次いで、S12においては、外気導入モード下において、濃度センサ13により検出された車室内空気の炭酸ガス濃度の検出値が、設定された閾値より低下したか否かが判別される。そして、炭酸ガス濃度の検出値が閾値よりも低くなった場合には、S13において一定時間経過(例えば、1〜3分)したか否かが判断される。次いで、S14に進行して、前記内外気導入切替用モータ19,ブロワ用モータ17や窓ガラス開閉用モータ20の作動が停止されたり、あるいは窓ガラスが閉鎖されるように窓ガラス開閉用モータ20が作動されたりして、車室内への外気の取り入れモードが停止される。
ここで、換気に際して炭酸ガス濃度の検出値がリニアにダウンすることなく、閾値を跨いで上下することもある。このような場合は、制御装置11による外気導入モードの停止と開始とが断続されて、いわばハンチング状態になるおそれがある。これを防止するために、前記S13においては、検出された炭酸ガス濃度の継続が確認され、その状態が安定化したことを条件に、外気導入モードが停止される。
以上のように構成された第1実施形態は以下の効果がある。
(1) 第1実施形態の車両用空調装置においては、メモリ12に2つの閾値があらかじめ設定され、ブロワ用モータ17の作動に伴う車室内の空気の流動状態に応じて、いずれかの閾値が選択される。このため、車室内の空気が流動状態にある場合、停滞状態にある場合のいずれにおいても、車室内の炭酸ガス濃度が所定値に達したかどうかを正確に判別することができる。よって、外気取り入れ等の対応処置を適正なタイミングで正確に行うことができる。
(2) 外気導入モード下において、炭酸ガス濃度の検出値が閾値付近で不安定に上下した場合であっても、制御装置11の動作がハンチング状態になることを防止できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第2実施形態においては、図2に2点鎖線で示すように、濃度センサ13が車室内の低い位置,例えば床部33に配置されている。そして、この第2実施形態においては、例えば第1閾値記憶部12aの内気循環状態に対応する炭酸ガス濃度の第1閾値が1%、第2閾値記憶部12bの内気停滞状態に対応する炭酸ガス濃度の第2閾値が1.2%のように、第2閾値が第1閾値よりも高い値となっている。これは、車室内空気が停滞状態にある場合には、比重の大きい炭酸ガスが車室内の床部33付近に沈降するため、その床部33付近の炭酸ガス濃度が空気の流動状態の場合よりも高くなりやすいためである。
そして、この第2実施形態においては、第1実施形態に比較して第1閾値及び第2閾値のレベルが異なるのみで、図3に示す動作が実行される。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図3のS13においては、誤動作を防止するために、一定時間の経過を待つように構成されている。これに代えて、第1,第2閾値にそれぞれ対応して、それらの第1,第2閾値より低い第3及び第4閾値を設定して、S13の判断においては、炭酸ガス濃度がそれらの第3または第4閾値のレベルにまでダウンすることにより、プログラムがS14に進行するように構成すること。このように構成しても、ハンチング動作を回避できる。
・ S11において実行される外気取り入れの動作を省略すること。つまり、車室内空気の炭酸ガス濃度が設定された閾値に達した場合には、S9を経てS10における表示動作のみが行われようにすること。従って、換気のための外気導入は、窓の開放等、搭乗者の作業に委ねられる。
・ S11において、窓ガラス開閉用モータ20の動作と、ブロワ用モータ17及び内外気導入切替用モータ19の動作とのうちの一方の動作のみが実行されるように構成すること。
・ 車室内空気の炭酸ガス濃度判別のための閾値を3段階以上の複数段階に設定し、搭乗者の人数の多少等に応じていずれかの閾値を選択できるように構成すること。
一実施形態の車両用空調装置の回路構成を示すブロック図。 実施形態の車両を示す簡略図。 図1の車両用空調装置の動作を示すフローチャート。
符号の説明
11…制御手段及び選択手段を構成する制御装置、12…メモリ、12a…第1閾値記憶部、12b…第2閾値記憶部、13…炭酸ガス濃度検出用センサ、14…ブロワ作動状態検出用センサ、17…ブロワ用モータ、19…機器としてのアクチュエータを構成する内外気導入切替用モータ、20…機器としてのアクチュエータを構成する窓ガラス開閉用モータ、21…機器としての表示装置、31…車両、32…車室。

Claims (7)

  1. 車室内空気の炭酸ガス濃度を検出する第1検出手段と、車室内空気の炭酸ガス濃度の閾値を設定可能な設定手段と、前記第1検出手段により検出された炭酸ガス濃度が設定された閾値を超えた否かを判断する判断手段と、その判断結果に基づいて車両の所定の機器を動作させて外気導入モードを設定するようにした制御手段とを備え、
    前記設定手段には複数の異なる閾値を設定可能にするとともに、車室内空気の流動状態を検出するための第2検出手段と、その第2検出手段による検出結果に応じていずれかの閾値を選択するための選択手段とを設け
    前記第1検出手段を車室内の高い位置に設置するとともに、前記設定手段は2つの閾値を設定し、
    前記選択手段は、車室内空気が流動状態であり、且つ流動状態とされてから一定時間経過した場合には高い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択するとともに、車室内空気が停滞状態であり、且つ停滞状態とされてから一定時間経過した場合には低い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車室内空気の炭酸ガス濃度を検出する第1検出手段と、車室内空気の炭酸ガス濃度の閾値を設定可能な設定手段と、前記第1検出手段により検出された炭酸ガス濃度が設定された閾値を超えた否かを判断する判断手段と、その判断結果に基づいて車両の所定の機器を動作させて外気導入モードを設定するようにした制御手段とを備え、
    前記設定手段には複数の異なる閾値を設定可能にするとともに、車室内空気の流動状態を検出するための第2検出手段と、その第2検出手段による検出結果に応じていずれかの閾値を選択するための選択手段とを設け
    前記第1検出手段を車室内の低い位置に設置するとともに、前記設定手段は2つの閾値を設定し、前記選択手段は、車室内空気が流動状態のときに低い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択するとともに、車室内空気が停滞状態のときには高い炭酸ガス濃度に対応する閾値を選択することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記機器は、外気を車室内に取り入れるために動作されるアクチュエータであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記機器は、車室内空気の状態を表示する表示装置であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記制御手段は、外気導入モード下において、車室内空気の炭酸ガス濃度が選択された閾値を下回った場合に、外気導入モードを停止させることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記制御手段は、外気導入モード下において、炭酸ガス濃度が選択された閾値を下回り、その状態が一定時間経過した後に、前記外気導入モードを停止させることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記制御手段は、外気導入モード下において、炭酸ガス濃度が、選択された閾値を下回り、次いで、その閾値より低い値の別の閾値に達した場合に、前記外気導入モードを停止させることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
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