JP4966052B2 - 電力増幅器及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力増幅器及び通信装置に関し、より具体的には、低い歪み動作が要求される電力増幅器、及び、当該電力増幅器を備える通信装置に関する。
携帯電話や無線通信では、デジタル変調方式として、QPSK(4元位相変移変調)やQAM(4元振幅変調)等が一般に用いられている。これらのデジタル変調システムは、信号の振幅と位相の両方に情報を乗せるため、信号の波形の忠実な増幅が必要であり、電力増幅器には低い歪み動作が要求される。
増幅歪みを補償する機能を有する従来の電力増幅器が下記の特許文献1及び特許文献2に開示されている。以下、特許文献1及び特許文献2に開示の従来の電力増幅器について、図17を参照して説明する。
図17に示すように、当該従来の電力増幅器20は、入力端子Ninと、電力増幅用のエミッタ接地された第1バイポーラトランジスタQ1と、出力端子Noutと、可変インピーダンス用の第2バイポーラトランジスタQ2と、電圧供給端子Nvbと、抵抗R1、R2と、キャパシタC1、C2と、可変インピーダンス回路21を備える。ここで、図17中の破線で囲まれた部分が、特許文献1に開示の従来の電力増幅器に該当し、可変インピーダンス回路21を追加した全体が、特許文献2に開示の従来の電力増幅器に該当する。尚、特許文献2に開示の従来の電力増幅器では、特許文献1に開示の従来の電力増幅器に対して、増幅歪みの補償の調整範囲を広げる改良が施されている。
入力端子Ninは、キャパシタC1を介して第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子(ノードN1)に高周波信号RFinを入力する。出力端子Noutは、第1バイポーラトランジスタQ1のコレクタ端子を介して増幅された高周波信号RFoutを出力する。電圧供給端子Nvbは、第2バイポーラトランジスタQ2のコレクタ端子に接続し、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子(ノードN2)、抵抗R1を夫々介して、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子にバイアス電圧を供給する。抵抗R2は、電圧供給端子Nvbと第2バイポーラトランジスタQ2のベース端子(ノードN3)との間に接続されている。キャパシタC1は、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子に供給されるバイアス電圧を入力端子Ninに対して分離するためのキャパシタである。キャパシタC2は、一方端が第2バイポーラトランジスタQ2のベース端子に、他方端が可変インピーダンス回路21の一方端に夫々接続され、可変インピーダンス回路21の他方端は接地されている。
第2バイポーラトランジスタQ2は、エミッタ端子が第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子に抵抗R1を介して接続され、コレクタ端子が電圧供給端子Nvbに接続され、ベース端子が抵抗R2に接続されている。第2バイポーラトランジスタQ2は、エミッタ電流がベース電流とコレクタ電流との和になるが、コレクタ電流はベース電流にほぼ比例する。このため、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ電流は、バイアス電圧に対してダイオード的な電流−電圧特性を有する。従って、第2バイポーラトランジスタQ2は、可変インピーダンス素子として機能する。
第2バイポーラトランジスタQ2は、ベース電流が抵抗R2によって可変であるため、コレクタ電流及びエミッタ電流も抵抗R2によって可変となる。従って、使用する第2バイポーラトランジスタQ2を選定した後であっても、抵抗R2によって第2バイポーラトランジスタQ2の可変抵抗特性を調整することができる。
高周波信号RFinの信号電力が大きくなると、第1バイポーラトランジスタQ1のベース電流が増加し、抵抗R1等によって電圧降下が生じ、第1バイポーラトランジスタQ1のベース電圧が低下し、増幅器の利得の低下等の増幅歪みが生じる。特許文献1に開示の電力増幅器では、可変インピーダンス素子として機能する第2バイポーラトランジスタQ2によって、当該電圧降下を補償し、結果として増幅歪みを補償することを可能としている。これは、入力された高周波信号RFinの大きさに応じて第2バイポーラトランジスタQ2のコレクタ・エミッタ間のインピーダンスが減少し、その結果、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子の電圧が上昇する作用を利用したものである。つまり、入力された高周波信号RFinの一部は、抵抗R1を通り、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子に入力される。その結果、第2バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間に発生する高周波電圧によってベース・エミッタ間に瞬時電圧として大きな値が発生し、コレクタ・エミッタ間の直流電流の増加となって現れる。このコレクタ・エミッタ間の直流電流の増加が、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子N1の電圧降下に反して、ベース端子の電圧を上昇させる作用となるのである。
更に、可変インピーダンス回路21は、インピーダンスを変化させることで、入力端子Ninに入力された高周波信号RFinに対する、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子に入力される高周波信号の比率を増減させることができる。従って、第2バイポーラトランジスタQ2に対して、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子の電圧上昇作用を変化させ、上記電圧降下とのバランスを変えることで増幅歪みの補償の調整を行うことができる。この結果、電力増幅器における歪み補正の調整自由度を広げることが可能となる。
特許第3607855号 特開平2007−036973号公報
しかしながら、上記従来の電力増幅器には以下のような問題がある。即ち、電力増幅器に使用するバイポーラトランジスタは周波数特性を有するため、特許文献1に開示されているように、歪み補償回路にバイポーラトランジスタを用いると、周波数の違いによって歪み補償に差異が生じ、複数の周波数帯域、或いは、広い周波数範囲で、均等に歪み補償するのが困難となっている。
そこで、特許文献2に開示されているように、可変インピーダンス回路を設けてインピーダンスを調整することで、バイポーラトランジスタを用いた歪み補償回路の補償程度の調整が可能となり、電力増幅器の周波数帯域に合わせた調整が可能となる。しかし、広い周波数範囲に亘って歪み調整を行う場合に、周波数帯域別の調整が必要となり、複数の周波数帯域で歪み調整を行うことが簡単には行えないという問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、複数の周波数帯域で歪み調整が容易な電力増幅器を提供する点にあり、第2の目的は、広い周波数帯域の通信方式において低歪みで信号送信可能な通信装置を提供する点にある。
上記第1の目的を達成するための本発明に係る電力増幅器は、ベース端子が直接または間接に入力端子に接続され、コレクタ端子が出力端子に接続され、エミッタ端子が接地された第1バイポーラトランジスタと、直流電流が導通可能な2端子回路で構成され、一方端が前記第1バイポーラトランジスタのベース端子に接続するインピーダンス回路と、エミッタ端子が前記インピーダンス回路の他方端に接続された第2バイポーラトランジスタと、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続する電圧供給端子と、前記第2バイポーラトランジスタのベース電圧を生成するベース電圧生成回路と、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子と接地ノード間に設けられ、当該両端子間に印加される電圧の直流成分に対して非導通であるとともに、交流成分に対して周波数に応じてインピーダンスが変化するフィルタ回路と、を備えてなり、前記入力端子に入力される電力が一定の場合において、前記第2バイポーラトランジスタに入力される電力の周波数に対する変化が、前記第1バイポーラトランジスタの電圧利得の周波数に対する変化と同じになるように、前記フィルタ回路のインピーダンスの周波数に対する変化を設定することを特徴とする。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記フィルタ回路が、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子と接地ノード間の電流経路上に、キャパシタを備えて構成されている。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記フィルタ回路が、キャパシタとインダクタの直列回路で構成された共振回路で構成されている。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記フィルタ回路が、第1のキャパシタと第1のインダクタの直列回路で構成され、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子と接地ノード間に設けられた第1の共振回路と、第2のキャパシタと第2のインダクタの直列回路で構成され、前記第1の共振回路の前記第1のキャパシタと前記第1のインダクタの接続点と接地ノード間に設けられた第2の共振回路と、を備えて構成されている。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記フィルタ回路が、第1のキャパシタとインダクタの並列回路からなる共振回路と、第2のキャパシタの直列回路で構成されている。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記インピーダンス回路が、前記第1バイポーラトランジスタのベース端子側から見た前記第1バイポーラトランジスタのインピーダンスより、高インピーダンスである。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記インピーダンス回路が、抵抗またはインダクタを備えて構成されている。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記インピーダンス回路が、直流電流が導通可能なインピーダンス素子とキャパシタの並列回路で構成されている。
更に、上記本発明に係る電力増幅器は、好ましくは、前記ベース電圧生成回路が、前記電圧供給端子に供給される電圧を抵抗分圧して前記第2バイポーラトランジスタのベース電圧を生成するように構成されている。
上記第2の目的を達成するための本発明に係る通信装置は、上記何れかの特徴の電力増幅器を備えていることを特徴とする。
上記特徴の通信装置は、好ましくは、入力信号を処理する信号処理回路と、キャリア信号を発振する局部発振器と、前記キャリア信号を受けて前記処理された信号を変調する変調器と、前記変調された信号を増幅する送信電力増幅器と、前記送信電力増幅器からの送信信号を出力するアンテナと、を備え、前記送信電力増幅器が、上記何れかの特徴の電力増幅器を含む。
上記特徴の本発明に係る電力増幅器によれば、フィルタ回路の周波数特性を第2バイポーラトランジスタの周波数特性に適合するように調整することで、第2バイポーラトランジスタの周波数特性によって生じる周波数による歪み補償の効き方の違いを低減することができる。その結果、周波数の異なる複数の帯域に対応した電力増幅器、周波数帯域が広い通信方式の電力増幅器等において、周波数の違いによる歪みの補償の差を低減し、複数の周波数帯域及び広い周波数範囲で増幅歪みの抑制された電力増幅器を提供することが可能となる。また、電力増幅器の利得の周波数特性のばらつきを抑制することにもなる。この結果、上記特徴の本発明に係る通信装置によれば、広い周波数帯域の通信方式において低歪みで信号送信可能な通信装置を提供することが可能となる。
次に、本発明に係る電力増幅器、及び、本発明に係る電力増幅器を備えた通信装置について、図面を参照して説明する。
〈第1実施形態〉
図1に、本発明に係る電力増幅器の第1実施形態における回路構成を示す。尚、図1において、本発明の理解の容易のために、本発明に係る電力増幅器1と図17に示す従来の電力増幅器との間で共通する回路要素には同じ符号を付して説明する。尚、以下、特に断らない限り、「本発明に係る電力増幅器」を単に「電力増幅器」と称し、「従来の電力増幅器」には、都度「従来の」と付記して区別する。
図1に示すように、電力増幅器1は、入力端子Ninと、電力増幅用のエミッタ接地された第1バイポーラトランジスタQ1と、出力端子Noutと、可変インピーダンス用の第2バイポーラトランジスタQ2と、電圧供給端子Nvbと、インピーダンス回路2と、フィルタ回路3と、抵抗R2、R3と、キャパシタC1、C2と、を備えて構成される。
第1バイポーラトランジスタQ1は、ベース端子がインピーダンス回路2の一方端(ノードN1)、及び、キャパシタC1を介して入力端子Ninに接続され、コレクタ端子が出力端子Noutに接続され、エミッタ端子が接地されている。第2バイポーラトランジスタQ2は、ベース端子N3が抵抗R2、R3の夫々に接続され、コレクタ端子が電圧供給端子Nvbに接続され、エミッタ端子N2がインピーダンス回路2の他方端(ノードN2)に接続されている。
第2バイポーラトランジスタQ2のベース電圧を生成するベース電圧生成回路4が、抵抗R2、R3とキャパシタC2で構成されている。具体的には、抵抗R2、R3の直列回路が電圧供給端子Nvbと接地ノード間に設けられ、その中点(ノードN3)が第2バイポーラトランジスタQ2のベース端子とキャパシタC2の一方端に接続し、キャパシタC2の他方端が接地されている。第2バイポーラトランジスタQ2のベース電圧は、電圧供給端子Nvbの端子電圧VBと、抵抗R2、R3の抵抗比で定まる。尚、図1に示すベース電圧生成回路4は一例であり、図1に示す回路構成に対して、種々の変形例が可能である。
インピーダンス回路2は、直流電流が導通可能な2端子回路で構成され、一方端が第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子(ノードN1)に、他方端が第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子(ノードN2)に夫々接続している。図1に示す回路構成では、インピーダンス回路2は、直流電流が導通可能な抵抗R1で構成されているが、抵抗R1の他に、インダクタ、抵抗とインダクタの直列回路、或いは、抵抗、インダクタ、抵抗とインダクタの直列回路等のインピーダンス素子とキャパシタの並列回路等で構成されても構わない。
電圧供給端子Nvbは、第2バイポーラトランジスタQ2のコレクタ端子に接続され、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子(ノードN2)、及び、インピーダンス回路2を経由して、第1バイポーラトランジスタのベース端子(ノードN1)にバイアス電圧を供給する。尚、キャパシタC1は、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子に供給されるバイアス電圧を入力端子Ninに対して分離するためのキャパシタである。
フィルタ回路3は、第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子(ノードN2)と接地ノード間に設けられ、当該両端子間に印加される電圧の直流成分に対して非導通であるとともに、交流成分に対して周波数に応じてインピーダンスが変化し、通過特性が変化するように構成されている。第1実施形態では、フィルタ回路3は、インダクタL1とキャパシタC3の直列回路からなるLC直列共振回路として構成され、インダクタL1の一方端がノードN2に、他方端がキャパシタC3の一方端に夫々接続され、キャパシタC3の他方端が接地されて構成される。
次に、図1に示す電力増幅器1の動作について説明する。入力端子Ninへの入力電力Pin、出力端子Noutからの出力電力Pout、電力増幅器1の利得をG(f)とすると、これらの間の関係は、以下の数1で表される。尚、数1に示される入力電力Pinと出力電力Poutの次元は「dBm」としている。
[数1]
Pout=G(f)+Pin
ここで、利得G(f)は、第1バイポーラトランジスタQ1の周波数特性により、周波数fの関数で表され、周波数が高いほど小さくなる。よって、数1に示す関係式より、出力端子Noutから一定の出力電力Poutを出力しようとする場合、周波数が高いほどより多くの入力電力を入力する必要がある。そのため、同じ出力電力Poutのとき、入力電力Pinの一部を利用して歪み補償を行っているので、入力電力が大きいほど、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子(ノードN2)から第2バイポーラトランジスタQ2側に入力される電力も大きくなり、歪み補償効果も大きくなる。つまり、周波数が高いほど、歪み補償が効くことになる。この結果、周波数によって歪み補償に差が生じる。
斯かる周波数による歪み補償の差をなくすには、周波数が高くなるほど歪み補償が効かなくすればよい。つまり、周波数が高くなるほど、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子(ノードN2)から第2バイポーラトランジスタQ2側に入力される電力を減らせばよい。よって、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子の手前(第1バイポーラトランジスタQ1側)に、周波数が高くなるほど、より大きな電力が入力されるようなフィルタ回路3を備える。この結果、フィルタ回路3に、周波数が高くなるほど電力が入力され、逆に第2バイポーラトランジスタQ2側に入力される電力は減少する。
ここで、この歪み補償の周波数による差は、第1バイポーラトランジスタQ1の利得の周波数特性によるもので、その変化に比例する。よって、このときのフィルタ回路3の特性を、入力端子Ninに入力される電力が一定で考えたときの第2バイポーラトランジスタQ2側に入力される電力の周波数による変化を、第1バイポーラトランジスタQ1の利得の周波数特性による変化と同じになるように決めることで、周波数による歪み補償の差を低減させることができる。
また、フィルタ回路3は、第2バイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子N2に接続しており、第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子N1からは、インピーダンス回路2を介して接続する。このとき、インピーダンス回路2は、ノードN1から見た第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子側のインピーダンスより、高インピーダンスにする。こうすることで、インピーダンス的に、インピーダンス回路2側を第1バイポーラトランジスタQ1から切り離し、フィルタ回路3のインピーダンスの変化が、インピーダンス回路2を介して第1バイポーラトランジスタQ1のベース端子(ノードN1)へ影響しないようにする。
図2に、フィルタ回路3を備えた図1に示す回路構成の電力増幅器1の振幅歪み特性を、入力端子Ninに入力する高周波入力信号の周波数が、2GHz、3GHz、4GHzの3通りについて、縦軸を振幅歪み(dGain)、横軸を出力電力(dBm)として、夫々示す。
図3に、フィルタ回路3を備えた図1に示す回路構成の電力増幅器1のEVM(Error Vector Magnitude)を、入力端子Ninに入力する高周波入力信号の周波数が、2GHz、3GHz、4GHzの3通りについて、縦軸をEVM、横軸を出力電力(dBm)として、夫々示す。
図4に、比較例として、図1に示す回路構成からフィルタ回路3を除外した電力増幅器の振幅歪み特性を、入力端子Ninに入力する高周波入力信号の周波数が、2GHz、3GHz、4GHzの3通りについて、縦軸を振幅歪み(dGain)、横軸を出力電力(dBm)として、夫々示す。
図5に、比較例として、図1に示す回路構成からフィルタ回路3を除外した電力増幅器のEVMを、入力端子Ninに入力する高周波入力信号の周波数が、2GHz、3GHz、4GHzの3通りについて、縦軸をEVM、横軸を出力電力(dBm)として、夫々示す。
尚、図4及び図5の比較例として用いる電力増幅器の回路構成は、フィルタ回路3の有無による効果を検証するための比較例であるため、図1に示す電力増幅器1からフィルタ回路3を除去した点だけが異なる回路構成であり、図17に例示した従来の電力増幅器とは異なる。
図2と図4を比較すると、図4の比較例では、高周波入力信号の周波数が2GHz、3GHz、4GHzの隣接する各周波数間で、増幅歪みの差が大きく現れているが、図2の電力増幅器1では、2GHzと3GHzの間で増幅歪みの差が小さくなっている。その結果、図3と図5を比較すると、図5の比較例では、周波数によってEVMに大きな差が現れている。しかし、図3の電力増幅器1では、図2における増幅歪みの差が小さくなった2GHzと3GHzのEVMの差がなくなり、この2つの周波数2GHz、3GHzにおいて低いEVMを維持している。
図6に、図4及び図5の比較例と同じ図1に示す回路構成からフィルタ回路3を除外した電力増幅器における、第2バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力端子Noutの出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差(電圧利得差C=電圧利得B−電圧利得A)を、縦軸を各電圧利得、横軸を周波数として夫々示す。また、図7に、図4及び図5の比較例と同じ図1に示す回路構成からフィルタ回路3を除外した電力増幅器の出力電力が20dBm時のEVMを、縦軸をEVM、横軸を周波数として示す。
図6と図7を比較すると、上述した通り、図6において電圧利得差Cの傾きが小さいほど、歪み補償の周波数特性(周波数依存性)が小さいことを示す。図6では、電圧利得差Cの傾きが大きいため、歪み補償の周波数特性が大きく、図7に示すように、EVMが周波数特性を有し、周波数が高いほどEVMが大きくなっている。ここで、図6の電圧利得Cの値と、図7のEVMを対比させると、図7におけるEVMが2%未満の範囲を考えると、図1に示す電力増幅器1においては、電圧利得差Cが、−18から−16(dB)の範囲に入っていれば、増幅歪みの周波数特性が小さくなり、低いEVMを維持できることが分かる。
図8に、フィルタ回路3を備えた図1に示す回路構成の電力増幅器1の図6に対応する各電圧利得A〜C、つまり、第2バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力端子Noutの出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差(電圧利得差C=電圧利得B−電圧利得A)を、縦軸を各電圧利得、横軸を周波数として夫々示す。また、図9に、フィルタ回路3を備えた図1に示す回路構成の電力増幅器1の出力電力が20dBm時のEVMを、縦軸をEVM、横軸を周波数として示す。
図8と図9を比較すると、図8における電圧利得差Cが−18から−16(dB)の範囲に収まる周波数は、2GHzから3GHzの範囲になる。この2GHzから3GHzの範囲で、図9のEVMを見ると、この周波数範囲で、低いEVMになっており、図1のフィルタ回路3を付加することによって、歪み補償回路における周波数特性を小さく抑制できることが、図8と図9から分かる。
図1に示す電力増幅器1の回路構成では、上述の如く、電力増幅器1の第2バイポーラトランジスタQ2の電圧利得の周波数特性による歪み補償の効果の差を抑制することができる。その結果、各周波数でのEVMを低く抑えることを可能としているので、広帯域の増幅器において、より歪みを抑制した電力増幅器の提供が可能となり、異なる周波数帯域で動作する電力増幅器において、フィルタ回路3による1つの歪み補償回路での歪み補償動作が可能となる。
ここで、図1に示すフィルタ回路3は、LC共振を利用していることから、共振周波数が存在し、図8より、図2、図3、図8、図9の特性測定に利用した実施例では、3.3GHz付近に共振周波数があることは分かる。このため、本実施例では、3.3GHz付近でのEVMが悪化して、周波数特性を抑制できる範囲が2GHzから3GHzとなっている。従って、フィルタ回路3を構成するLC共振回路の共振周波数を調整することで、周波数特性を抑制できる範囲を広げることができる。
〈第2実施形態〉
図10に、本発明に係る電力増幅器の第2実施形態における回路構成を示す。尚、図10において、本発明の理解の容易のために、第2実施形態の電力増幅器5と図1に示す第1実施形態の電力増幅器1との間で共通する回路要素には同じ符号を付して説明する。
図10に示すように、第2実施形態の電力増幅器5は、第1実施形態の電力増幅器1のフィルタ回路3を別のフィルタ回路6に置換した点で異なるだけで、他の回路構成要素は第1実施形態と同じであり、重複する説明は割愛する。
フィルタ回路6は、第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子(ノードN2)と接地ノード間に設けられ、当該両端子間に印加される電圧の直流成分に対して非導通であるとともに、交流成分に対して周波数に応じてインピーダンスが変化し、通過特性が変化するように構成されている。第2実施形態では、フィルタ回路6は、インダクタL1、L2とキャパシタC3、C4を備えて構成され、インダクタL1の一方端がノードN2に、インダクタL1の他方端がキャパシタC3とインダクタL2の各一方端に夫々接続され、インダクタL2の他方端がキャパシタC4の一方端に接続され、キャパシタC3、C4の各他方端が相互に接続して接地されている。つまり、フィルタ回路6は、インダクタL1とキャパシタC3からなる第1のLC直列共振回路と、インダクタL2とキャパシタC4からなる第2のLC直列共振回路を備えた構成となっている。
フィルタ回路6は、第1実施形態のフィルタ回路3と同様に、周波数が高くなるほど、より大きな電力が入力される構成であるため、第2実施形態の電力増幅器5は、第1実施形態の電力増幅器1と同様の効果、つまり、第2バイポーラトランジスタQ2の電圧利得の周波数特性による歪み補償の効果の差を抑制して、各周波数でのEVMを低く抑える効果を奏する。
図11に、フィルタ回路6を備えた図10に示す回路構成の電力増幅器5における、第2バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力端子Noutの出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差(電圧利得差C=電圧利得B−電圧利得A)を、縦軸を各電圧利得、横軸を周波数として夫々示す。また、図12に、フィルタ回路6を備えた図10に示す回路構成の電力増幅器5の出力電力が20dBm時のEVMを、縦軸をEVM、横軸を周波数として示す。
第1実施形態と同様に、図11と図12を比較すると、図11における電圧利得差Cが−18から−16(dB)の範囲に収まる周波数は、2GHzから3.6GHzの範囲となる。図12において、この2GHzから3.6GHzの範囲でEVMを見ると、この周波数範囲のEVMは全て2%未満であり、図10のフィルタ回路6を付加することによって、当該周波数範囲でEVMを低く抑制可能であることが分かる。
第2実施形態では、第1実施形態に比べて、より広い周波数範囲で周波数特性を抑制できる。第2実施形態のフィルタ回路6においては、第1実施形態のフィルタ回路3より、共振周波数をより高い周波数に設定できるため、広い周波数範囲で、歪み補償の周波数特性の差を抑制でき、歪みを抑制することが可能になる。
〈第3実施形態〉
図13に、本発明に係る電力増幅器の第3実施形態における回路構成を示す。尚、図13において、本発明の理解の容易のために、第3実施形態の電力増幅器7と図1に示す第1実施形態の電力増幅器1との間で共通する回路要素には同じ符号を付して説明する。
図13に示すように、第3実施形態の電力増幅器7は、第1実施形態の電力増幅器1のフィルタ回路3を別のフィルタ回路8に置換した点で異なるだけで、他の回路構成要素は第1実施形態と同じであり、重複する説明は割愛する。
フィルタ回路8は、第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子(ノードN2)と接地ノード間に設けられ、当該両端子間に印加される電圧の直流成分に対して非導通であるとともに、交流成分に対して周波数に応じてインピーダンスが変化し、通過特性が変化するように構成されている。第3実施形態では、フィルタ回路8は、インダクタL1とキャパシタC3、C5を備えて構成され、インダクタL1とキャパシタC5の各一方端が共通にノードN2に接続され、インダクタL1とキャパシタC5の各他方端が共通にキャパシタC3の一方端に接続され、キャパシタC3の他方端が接地されている。つまり、フィルタ回路8は、インダクタL1とキャパシタC5からなるLC並列共振回路を備えた構成となっている。
フィルタ回路8は、第1実施形態のフィルタ回路3と同様に、周波数が高くなるほど、より大きな電力が入力される構成であるため、第3実施形態の電力増幅器7は、第1実施形態の電力増幅器1と同様の効果、つまり、第2バイポーラトランジスタQ2の電圧利得の周波数特性による歪み補償の効果の差を抑制して、各周波数でのEVMを低く抑える効果を奏する。
図14に、フィルタ回路8を備えた図13に示す回路構成の電力増幅器7における、第2バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力端子Noutの出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差(電圧利得差C=電圧利得B−電圧利得A)を、縦軸を各電圧利得、横軸を周波数として夫々示す。また、図15に、フィルタ回路8を備えた図13に示す回路構成の電力増幅器7の出力電力が20dBm時のEVMを、縦軸をEVM、横軸を周波数として示す。
第1実施形態と同様に、図14と図15を比較すると、図14における電圧利得差Cが−18から−16(dB)の範囲に収まる周波数は、2GHzから4GHzの範囲となる。図15において、この2GHzから4GHzの範囲でEVMを見ると、この周波数範囲のEVMは全て2%未満であり、図13のフィルタ回路8を付加することによって、当該周波数範囲でEVMを低く抑制可能であることが分かる。
第3実施形態では、第1及び第2実施形態に比べて、より広い周波数範囲で周波数特性を抑制できる。第3実施形態のフィルタ回路8においては、共振周波数を2GHzより低い周波数に設定できるため、広い周波数範囲で、歪み補償の周波数特性の差を抑制でき、歪みを抑制することが可能になる。
〈第4実施形態〉
図16に、本発明に係る通信装置(以下、適宜「本発明装置」と称する)の概略的な構成を示す。図16に示すように、本発明装置10は、信号処理回路11、変調器12、局部発振器13、ドライバ増幅器14、送信電力増幅器15、送受切換スイッチ16、アンテナ17、及び、電源18を備えて構成される。
信号処理回路11で処理された信号は、変調器12で局部発振器13からのキャリア信号を受けて変調される。当該変調信号は、ドライバ増幅器14において増幅され、更に、送信電力増幅器15において増幅される。送信電力増幅器15から出力される送信信号は、送受切換スイッチ16を介してアンテナ17から送信される。電源18は、送信電力増幅器15に電力を供給する。送信電力増幅器15は、上記第1乃至第2実施形態の電力増幅器1、5、7の何れか1つを少なくとも含んで構成される。
従って、本発明装置10は、複数の異なる周波数帯域または周波数帯域が広い通信方式で動作させる場合に、本発明に係る電力増幅器を用いることで、周波数帯域毎に歪み補償回路を調整したり、複数の歪み補償回路を用いたりする必要がなくなる。この結果、広い周波数範囲をカバーでき、小型化した通信装置が実現可能となる。
本発明は、電力増幅器及び通信装置、特に、低い歪み動作が要求される電力増幅器、及び、当該電力増幅器を備える通信装置に利用可能である。
本発明に係る電力増幅器の第1実施形態の回路構成を示す回路図 第1実施形態の電力増幅器の振幅歪みと出力電力の関係を周波数別に示す図 第1実施形態の電力増幅器のEVMと出力電力の関係を周波数別に示す図 第1実施形態の電力増幅器からフィルタ回路を除いた場合の振幅歪みと出力電力の関係を周波数別に示す図 第1実施形態の電力増幅器からフィルタ回路を除いた場合のEVMと出力電力の関係を周波数別に示す図 第1実施形態の電力増幅器からフィルタ回路を除いた場合の第2バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差の各周波数特性を示す図 第1実施形態の電力増幅器からフィルタ回路を除いた場合の出力電力が20dBm時のEVMの周波数特性を示す図 第1実施形態の電力増幅器の第2バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差の各周波数特性を示す図 第1実施形態の電力増幅器の出力電力が20dBm時のEVMの周波数特性を示す図 本発明に係る電力増幅器の第2実施形態の回路構成を示す回路図 第2実施形態の電力増幅器の第2バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差の各周波数特性を示す図 第2実施形態の電力増幅器の出力電力が20dBm時のEVMの周波数特性を示す図 本発明に係る電力増幅器の第3実施形態の回路構成を示す回路図 第3実施形態の電力増幅器の第2バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間の電圧利得(電圧利得A)と、出力電圧利得(電圧利得B)と、電圧利得Aと電圧利得Bの差の各周波数特性を示す図 第3実施形態の電力増幅器の出力電力が20dBm時のEVMの周波数特性を示す図 本発明に係る通信装置の概略の構成を示すブロック図 従来の電力増幅器の一回路構成例を示す回路図
符号の説明
1、5、7: 本発明に係る電力増幅器
2: インピーダンス回路
3、6、8: フィルタ回路
4: ベース電圧生成回路
10: 本発明に係る通信装置
11: 信号処理回路
12: 変調器
13: 局部発振器
14: ドライバ増幅器
15: 送信電力増幅器
16: 送受切換スイッチ
17: アンテナ
18: 電源
20: 従来の電力増幅器
21: 可変インピーダンス回路
C1〜C5: キャパシタ
L1、L2: インダクタ
N1: ノード(第1バイポーラトランジスタのベース端子)
N2: ノード(第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子)
N3: ノード(第2バイポーラトランジスタのベース端子)
Nin: 入力端子
Nout: 出力端子
Nvb: 電圧供給端子
R1〜R3: 電気抵抗素子
RFin: 高周波入力信号
RFout: 高周波出力信号
Q1: 第1バイポーラトランジスタ
Q2: 第2バイポーラトランジスタ

Claims (11)

  1. ベース端子が直接または間接に入力端子に接続され、コレクタ端子が出力端子に接続され、エミッタ端子が接地された第1バイポーラトランジスタと、
    直流電流が導通可能な2端子回路で構成され、一方端が前記第1バイポーラトランジスタのベース端子に接続するインピーダンス回路と、
    エミッタ端子が前記インピーダンス回路の他方端に接続された第2バイポーラトランジスタと、
    前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続する電圧供給端子と、
    前記第2バイポーラトランジスタのベース電圧を生成するベース電圧生成回路と、
    前記第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子と接地ノード間に設けられ、当該両端子間に印加される電圧の直流成分に対して非導通であるとともに、交流成分に対して周波数に応じてインピーダンスが変化するフィルタ回路と、を備えてなり、
    前記入力端子に入力される電力が一定の場合において、前記第2バイポーラトランジスタに入力される電力の周波数に対する変化が、前記第1バイポーラトランジスタの電圧利得の周波数に対する変化と同じになるように、前記フィルタ回路のインピーダンスの周波数に対する変化を設定することを特徴とする電力増幅器。
  2. 前記フィルタ回路が、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子と接地ノード間の電流経路上に、キャパシタを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力増幅器。
  3. 前記フィルタ回路が、キャパシタとインダクタの直列回路で構成された共振回路であることを特徴とする請求項1に記載の電力増幅器。
  4. 前記フィルタ回路が、
    第1のキャパシタと第1のインダクタの直列回路で構成され、前記第2バイポーラトランジスタのエミッタ端子と接地ノード間に設けられた第1の共振回路と、
    第2のキャパシタと第2のインダクタの直列回路で構成され、前記第1の共振回路の前記第1のキャパシタと前記第1のインダクタの接続点と接地ノード間に設けられた第2の共振回路と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の電力増幅器。
  5. 前記フィルタ回路が、第1のキャパシタとインダクタの並列回路からなる共振回路と、第2のキャパシタの直列回路で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力増幅器。
  6. 前記インピーダンス回路が、前記第1バイポーラトランジスタのベース端子側から見た前記第1バイポーラトランジスタのインピーダンスより、高インピーダンスであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電力増幅器。
  7. 前記インピーダンス回路が、抵抗またはインダクタを備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電力増幅器。
  8. 前記インピーダンス回路が、直流電流が導通可能なインピーダンス素子とキャパシタの並列回路で構成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電力増幅器。
  9. 前記ベース電圧生成回路が、前記電圧供給端子に供給される電圧を抵抗分圧して前記第2バイポーラトランジスタのベース電圧を生成することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の電力増幅器。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の電力増幅器を備えていることを特徴とする通信装置。
  11. 前記通信装置が、
    入力信号を処理する信号処理回路と、
    キャリア信号を発振する局部発振器と、
    前記キャリア信号を受けて前記処理された信号を変調する変調器と、
    前記変調された信号を増幅する送信電力増幅器と、
    前記送信電力増幅器からの送信信号を出力するアンテナと、を備え、
    前記送信電力増幅器が、請求項1〜9の何れか1項に記載の電力増幅器を含むことを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
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