JP4965353B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置に関し、例えば複数色による画像形成を行う複写機、プリンタ、または印刷機などの画像処理装置における色ずれを抑制するための画像処理装置に関するものである。
従来のカラー複写機、カラープリンタ、またはカラー印刷機等においては、カラーの写真や文章などを複数の原色画像に分解した後、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の各色相のビットマップ画像(以下、「プレーン」ともいう)のデータを作成する。そして、作成したこれらのデータに応じて色相別のトナー像を別々の工程で作成し、それらを中間転写ベルトの上または用紙の上に重なるように転写する。
このような画像処理装置では、互いに色相が異なる複数のトナー像を重ねることによってカラー画像を形成するため、機械的な位置精度や用紙の送りスピードなどにより転写位置がずれると色ずれが生じてしまう。
例えば、有彩色の図形や写真の上に黒文字が描画された画像を形成する場合、シアン・マゼンタ・イエローのプレーンでは、上記図形や写真が描画されるカラー領域のうち、黒文字と重なる部分が中抜きされる。従って、この画像を形成する際に転写ずれが生じると、黒文字と図形や写真との間に白い隙間が生じてしまい、画質が著しく損なわれてしまう。
従来技術では、ブラックのプレーンにおいて黒領域を同定するとともに、シアン・マゼンタ・イエローのプレーンにおいては、ブラックのプレーンと重なる部分においては中抜き処理せずに画像を生成する方法があった(以下「オーバープリント」と呼ぶ)。
この方法によれば、中抜き処理が行われないことにより、白抜き部分の発生がなくなり、たとえ転写ずれが生じたとしても上述した白い隙間が生じるのを防止することができ、画質が向上する。
例えば、特許文献1では、オーバープリント機能を適用する際、背景の色を薄くすることにより、トナー消費量を抑制する方法が開示されている。
また、特許文献2では、オーバープリント機能を適用する際、特定のパターンによる間引き処理を行うことでトナー消費量を抑制する方法が開示されている。
特開2004−174964号公報(平成16年6月24日公開) 特開2005−39422号公報(平成17年2月10日公開)
オーバープリント処理は、通常100%黒の文字や図形の場合に有効になるため、100%黒の文字や図形についてはオーバープリントの処理は行われるが、100%未満の黒文字や図形については、オーバープリントの処理は行われない。
一方、環境の変化や部品等の消耗により画質劣化が発生する可能性があるため、キャリブレーション等により、濃度補正を行って画質を安定させる方法が用いられている。プリントエンジンの印刷濃度が目標値より高くなった場合は、最大濃度を100%未満にすることにより、印刷濃度を目標値にあわせている。
ところが、黒の最大濃度が100%未満になった場合には、オーバープリントの処理は行われないため、転写ずれが生じた場合、白い隙間が生じてしまう。
上述した特許文献1,2ともに、黒と重なる背景の色の濃度を薄くすることにより、トナー量の最大値を抑制するものであって、黒の最大濃度が100%未満になった場合についての工夫はされていない。
本発明は、上記に鑑み、トナー付着量に関係なく、黒文字や黒のベクターグラフックスに対してブラックオーバープリントの処理を行ない得る画像処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、描画オブジェクトの種類を示す属性情報を含む描画コマンドをビットマップに描画するビットマップ描画手段と、前記ビットマップを描画する際に前記描画オブジェクトの属性を取得するオブジェクト属性取得手段と、前記ビットマップを描画する際に最高濃度値を制御する最高濃度値制御手段と、前記ビットマップを描画する際にオーバープリント機能を制御するオーバープリント制御手段と、前記オーバープリント機能を適用する際に前記最高濃度値制御手段によって決定された最高濃度値に基づいて前記オーバープリント機能を実行するか否かを決定するオーバープリント実行決定手段とを具備することを特徴とする。
上記構成によると、最高濃度値制御手段によって決定された最高濃度値に基づいてオーバープリント機能を実行するか否かを決定するので、黒の最大濃度値が100%未満であっても、オーバープリント機能を実行することができる。したがって、背景の色と黒いオブジェクトの間に白い隙間が発生せず、版ずれに強い画像の生成が可能となる。
この場合、ビットマップ描画手段は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)色を原色とする色空間を使用することができる。
また、オーバープリント制御手段は、K(黒)で入力された色をビットマップに描画する際にオーバープリント機能を実行することができる。これにより、背景の色と黒いオブジェクトの間に白い隙間が発生しなくなる。
また、最高濃度制御手段は、濃度補正情報に基づいて最高濃度を制御することができる。濃度補正情報に基づいて最高濃度を制御するため、メモリに記憶した濃度補正情報に基づいて、オーバープリント機能を実行するか否かを容易に決定することができる。
また、最高濃度制御手段は、描画オブジェクト属性取得手段によって取得されたオブジェクト属性に基づいて、オブジェクト単位で制御することができる。オブジェクト単位で最高濃度を制御するため、背景の色と黒いオブジェクトとでオーバープリント機能を実行するか否かをオブジェクト単位で決定することができる。
また、最高濃度制御手段は、オブジェクト属性取得手段によって取得されたオブジェクト属性のうち、ひとつ又は複数のオブジェクトに対して制御を行うことができる。
これにより、複数のオブジェクトがあっても、オブジェクト単位でオーバープリント機能を実行するか否かを決定することができる。
また、最高濃度値制御手段は、キャリブレーションにより取得した濃度補正情報によって最高濃度制御を行うことができる。色違いを補正して調節した濃度補正情報によって得られた最高濃度値を閾値としてオーバープリント処理を行うか否かを決定するので、版ずれに強い均質な画像の生成が可能となる。
さらに、本発明に係る画像処理装置のデータ処理方法では、描画オブジェクトの種類を示す属性情報を含む描画コマンドをビットマップに描画するビットマップ描画工程と、前記ビットマップを描画する際に、描画オブジェクトの属性を取得するオブジェクト属性取得工程と、前記ビットマップに描画する際、最高濃度値を制御する最高濃度制御工程と、前記ビットマップに描画する際にオーバープリント機能を制御するオーバープリント制御工程と、前記オーバープリント機能を適用する際、最高濃度制御工程で決定した最高濃度値に基づいて、前記オーバープリント機能を実行するか否かを決定するオーバープリント実行決定工程とを実行することを特徴とする。
また、本発明では、描画オブジェクトの種類を示す属性情報を含む描画コマンドをビットマップに描画するビットマップ描画手段と、前記ビットマップを描画する際に前記描画オブジェクトの属性を取得するオブジェクト属性取得手段と、前記ビットマップを描画する際に最高濃度値を制御する最高濃度値制御手段と、前記ビットマップを描画する際にオーバープリント機能を制御するオーバープリント制御手段と、前記オーバープリント機能を適用する際に前記最高濃度値制御手段によって決定された最高濃度値に基づいて前記オーバープリント機能を実行するか否かを決定するオーバープリント実行決定手段とを具備する画像処理装置の各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムも提供することができる。
さらに、本発明では、前記プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体も提供することができる。
以上のとおり、本発明によると、最高濃度制御手段により制御される最高濃度値に基づいてオーバープリント機能を実行するか否かを決定するので、黒の最大濃度値が100%未満であっても、オーバープリント機能を実行することができる。したがって、背景の色と黒いオブジェクトの間に白い隙間が発生せず、版ずれに強い画像の生成が可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置(デジタル複合機)の構造を簡単に示す側面図である。この画像処理装置は、装置外部から与えられる画像データに基づき用紙Paに対してフルカラーまたはモノクロの画像を形成した用紙Pbを出力する。このため、本画像処理装置は、露光ユニット19と、感光体ドラム12a〜12dと、現像装置13a〜13dと、トナーカートリッジ23a〜23dと、画像を形成するための中間転写ベルト11、二次転写ローラ14、および一次転写ローラと、加熱ローラ(定着ローラとも言う)および加圧ローラからなる定着ユニット21と、用紙さばきローラ16と、排紙トレイ18とを備えている。
なお、図1において、用紙の搬送路は一点鎖線で示されており、搬送ローラを含む所定のローラ等により用紙が搬送経路を導かれる構成であるが、詳しい説明は省略する。
この画像処理装置は、ブラック(K)、並びに減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)からなる4色の各色相に対応した画像データに基づき画像形成を行う。
例えば、画像処理装置には、ブラックの画像形成を行うため、感光体ドラム12a、現像装置13a、帯電ローラ、およびクリーニングユニットが備えられており、他の3色の画像形成を行うため、同様の構成(感光体ドラム12b〜12dおよび現像装置13b〜13d等)が備えられている。これらの構成要素は、中間転写ベルト11の移動方向に沿って図1に示されるように一列に配置されている。
帯電ローラは、像の担持体である感光体ドラム12a〜12dの表面を所定の電位になるよう均一に帯電させる接触方式の帯電器である。なお、本実施形態では帯電装置として上記帯電ローラを使用しているが、使用される帯電装置は上記帯電ローラに限定されるものではなく、例えばファーブラシ、磁気ブラシ、コロナワイヤーを使用するものや、ノコ歯状のもの、またはイオン発生装置等、感光体に対して所望の帯電電位を付与するものであれば使用可能である。
レーザビーム走査装置である露光ユニット19は、半導体レーザと、ポリゴンミラー15と、複数の反射ミラー等とを含んでおり、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローの各色相に対応した画像データに基づき変調された4つのレーザビームのそれぞれを、対応する感光体ドラム12a〜12dの表面に照射する。このことにより、感光体ドラム12a〜12dの表面には、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエロー各色相に対応した画像データに基づく静電潜像が形成される。なお、上記半導体レーザに代えて、例えばELやLEDなどをアレイ状に配列した周知の書込みヘッドが使用されてもよい。
トナーカートリッジ23a〜23dは、現像装置13a〜12dの上部近傍に着脱自在に取り付けられており、ブラック、シアン、マゼンタ、またはイエローの色相に対応した現像剤であるトナーを貯留する。
現像装置13a〜13dは、静電潜像が形成された感光体ドラム12a〜12dの表面にトナーを供給し、静電潜像を現像剤像であるトナー像に顕像化する。具体的には現像装置13a〜13dは、上部に取り付けられたトナーカートリッジ23a〜23dの図示されない供給口から上記色相に対応したトナーを受け取り、このトナーにより感光体ドラム12a〜12dに形成された色相に対応した静電潜像をブラック、シアン、マゼンタ、またはイエローの色相に対応したトナー像に顕像化する。また、クリーニングユニット17は、現像および画像転写後における感光体ドラム12a〜12dの表面に残留したトナーを除去し回収する。
中間転写ベルト11は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムが無端状に形成された構造であって、駆動ローラと従動ローラとの間に張架されて図1に示されるようなループ状の移動経路を形成している。この中間転写ベルト11の外周面は、感光体ドラム12d、感光体ドラム12c、感光体ドラム12b、および感光体ドラム12aに対向しており、中間転写ベルト11はこれらの順番で各感光体ドラム12a〜12dに対向するよう回転する。この中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム12a〜12dに対向する位置には、一次転写ローラが配置されている。これらの一次転写ローラは、直径8〜10mmの金属製(例えばステンレス製)の軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDMや発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト11に対して均一に高電圧を印加することができる。なお、ここではローラ形状であるものとしたが、ブラシなどであってもよい。
フルカラー画像を形成する場合、この一次転写ローラには、感光体ドラム12a〜12dの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト11上に転写するために、トナーの帯電極性(−)と逆極性(+)の定電圧である一次転写バイアスが印加される。またこの一次転写ローラは、中間転写ベルト11の内周面に所定のニップ圧で圧接されている。このことによって、感光体ドラム12a〜12dに形成された各色相に対応するトナー像は中間転写ベルト11の外周面に順次重ねられるように転写され、中間転写ベルト11の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
また、モノクロ画像を形成する場合には、ブラックの感光体ドラム12aに対向する位置に配置される一次転写ローラのみが帯電し、その他の感光体ドラム12b〜12dに対向する位置に配置される一次転写ローラは帯電せず、所定の離接機構により中間転写ベルト11から所定距離だけ離される。このことにより、中間転写ベルト11の外周面にはブラックのトナー像のみが形成される。
このように、中間転写ベルト11の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転によって、二次転写ローラ14と対向する位置に搬送される。二次転写ローラ14は、画像形成時において、内周面が駆動ローラの周面に接触する中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。なお、このように圧接する場合、1対のローラの一方は金属等の硬質材料からなり、他方は弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等の弾性材料からなる。
用紙Paを収納する給紙カセットから用紙Paを一枚ずつ引き出す用紙さばきローラ16により給紙される用紙は、二次転写ローラ14と中間転写ベルト11との間を通過する際に、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧を二次転写ローラ14によって印加される。これにより、中間転写ベルト11の外周面から用紙の表面にフルカラーまたはモノクロのトナー像が転写される。なお、中間転写ベルト11に付着したトナーのうち用紙上に転写されることなく中間転写ベルト11上に残存したトナーは、混色を防止するため、従動ローラに摺接するよう設けられるクリーニングブレードを含むクリーニングユニットによって回収される。
このフルカラーまたはモノクロ画像であるトナー像が転写された用紙は、定着ユニット21に導かれ、定着ユニット21を構成する加熱ローラと加圧ローラとの間を通過して加熱および加圧を受ける。なお、加熱ローラは、図示されない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されている。この定着ユニット21の動作によって、トナー像は、用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙Pbは、排紙ローラによって排紙トレイ18上に(印刷面を下側に向けて)排出される。
以上のような画像の形成動作は、図示されない電動モータやギヤなどを含む複数の駆動部と、これらの駆動部を制御する制御部とにより行われ、上記制御部の機能は、図示されないセンサや操作入力部などの情報を受け付けるマイクロコンピュータにより実現される。
以下、この制御部の機能を含む本画像処理装置の機能的な構成について説明する。図2は、本発明における第1の実施形態に係る画像処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示される画像処理装置10は、外部のコンピュータ端末であるデータ処理装置2等から所定の通信回線を介して与えられる印刷用データを受け取り、受け取った印刷用データに応じた画像を所定の用紙上に出力する。
なお、上記印刷用データは、具体的には画像処理装置10において解釈可能なページ記述言語(PDL:Page Description Language)により記述されるデータを含むファイルである。また、画像処理装置10とデータ処理装置2とは、所定のケーブルやハブなどからなるLAN(Local Area Network)5により相互に通信可能に接続される。なお、このLAN5に代えて、WAN(Wide Area Network)やインターネットなど周知の相互通信網またはUSB(Universal Serial Bus)接続や各種パラレルインタフェースなどの通信接続手段が使用されてもよい。
この画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit )101、メモリ(半導体メモリ)102、および各種インタフェースなどにより構成されるプリンタコントローラ(基板)100と、液晶ディスプレイ等からなる表示装置とタッチパネルやボタンなどからなる入力装置とを含む操作表示部20と、ディスク状の磁気記憶媒体を含むハードディスク記憶装置(以下「ハードディスク」または「HDD」と略称する)30と、用紙に画像を形成して当該用紙を装置外へ排出するための画像形成部40とを備えている。
画像形成部40は、ビデオコントローラ115を介して印刷のためのビットマップデータを受け取り、対応する画像を所定の用紙上に形成する。また、キャリブレーションを行うための濃度センサ41、及び温湿度センサ42を有する。なお、画像形成部40における画像形成機構の詳細な構成については図1を参照して前述したとおりである。
図2に示されるように、プリンタコントローラ100は、CPU101と、メモリ102と、操作表示部20との接続インタフェースである操作表示部インタフェース112と、ハードディスク30との接続インタフェースであるハードディスクインタフェース113と、後述するバンドデータを圧縮または伸張する圧縮伸張回路114と、画像形成部40との接続インタフェースであるビデオコントローラ115と、LAN5を介してデータ処理装置2との間で通信を行うネットワークインタフェース116とを備える。
なお、上記CPU101と、自由に読み書き可能なメモリであるRAM(Random Access Memory)と、読み出し専用のメモリであるROM(Read Only Memory)とからなるメモリ102と、上記各種インタフェースとは、それぞれ所定のバス(メモリバス、システムバス、またはペリフェラルバスなど)で接続されている。これらのバスによる接続は一般的なコンピュータにおける周知の構成であるためその詳しい説明は省略する。
このプリンタコントローラ100は、対象となる文書の画像を光学的に読み取る図示されないスキャナユニットにより読み取られた画像を所定の用紙上に形成して出力するいわゆる複写機能や、外部のデータ処理装置2から受け取った印刷データ(画像データ)を所定の用紙上に形成して出力するいわゆるプリンタ機能などの周知の各種機能を有している。
これらの機能は、典型的にはメモリ102のROMに内蔵されまたはRAMに展開された所定のプログラムをCPU101が実行することにより実現される。ここで、上記プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるCD−ROMによって提供される。すなわち、上記プログラムの記録媒体としてのCD−ROMが本画像処理装置10内に補助記憶装置として内蔵された図示されないCD−ROM駆動装置に装着され、そのCD−ROMから上記プログラムが読み出されてハードディスク30にインストールされる。また、上記プログラムは、CD−ROM以外の記録媒体や通信回線を介して提供されてもよい。そして、本画像処理装置10の起動のための所定操作がなされると、ハードディスク30にインストールされた所定プログラムは、上記RAMに転送されてそこに展開され、CPU101によって実行される。これにより、上記各種機能が実現される。
次に、上記プリンタ機能に着目し、データ処理装置2等からLAN5を介して与えられるPDLデータの印刷処理について図3を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の各機能およびデータの流れを示す図である。PDLインタプリンタ200は、入力インタフェース部201、コマンド解析部202、オブジェクト判定部203、色空間変換部204、ブラックオーバープリント処理部205、中間データ生成部206、レンダリング部207、印刷処理部208から構成されている。本実施形態において、入力インタフェース部201、コマンド解析部202、オブジェクト判定部203、色空間処理部204、ブラックオーバープリント処理部205、中間データ生成部206、レンダリング部207、印刷処理部208は、ソフトウェアにより実現され、プログラムのコードの形態でメモリ102に格納されているが、その全部または一部をハードウェアにより実現することもできる。
入力インタフェース部201は、データ処理装置2からネットワークを介して、送られてきたPDLコマンドデータを一時的に格納する。入力インタフェース部201に格納されたPDLコマンドデータは、コマンド解析部202に渡され順次解析される。解析されたPDLコマンドは、オブジェクト判定部203で文字、図形、イメージの属性が与えられる。色空間変換部204では、文字、図形、イメージデータに適した色変換処理が行われる。
ブラックオーバープリント処理部205は、黒のオブジェクトか否かを判定し、そうである場合には、ブラックオーバープリントの処理を行い、そうでない場合は、通常の処理をおこなう。
中間データ生成部206は、解析されたPDLコマンドをオブジェクト及びバンド単位で分類された中間データを生成する。中間データには、描画すべきオブジェクト及びその属性(オブジェクトの種類、座標、色情報等)が記述されている。レンダリング部207は、各バンド単位で、中間データに基づき印刷用の画像データを生成する。印刷処理部208は、レンダリング部207で生成された印刷用画像データをプリントエンジンに送信する。
図4は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置によって実行される、印刷処理を説明するフローチャートである。図4において、まず、現在の濃度補正情報を取得する(ステップ101)。
この現在の濃度補正情報とは、画像形成部40で印刷した印刷物の濃度が一定になるように、画像形成部40の濃度センサ42及び温湿度センサ41の検出情報に基づき、図5のような濃度補正情報をプリンタコントローラ100のRAM102に記憶しておく。図5の左欄の入力情報である、現在の濃度補正情報から、右欄の出力情報における黒(K)の最大濃度値をブラックオーバープリント処理を行うか否かの閾値として設定する(ステップ102)。
現在の濃度補正情報が、図5の場合、最大濃度が254になるので254を設定する。そして、データ処理装置2の印刷を実行すると、プリンタドライバがPDLデータを生成する。LAN5を経由してプリンタコントローラ100に送られてきたPDLデータは、ネットワークインタフェース116から、メモリ102へ一旦蓄積される。PDLインタプリンタはこのデータを読み込んでPDLコマンドの解析を行う(ステップ103)。受信したPDLコマンドに色情報が含まれている場合は、現在の濃度補正情報に基づいて濃度補正処理を行う(ステップ104)。
PDLコマンドが黒(K)の文字、又は図形オブジェクトである場合は、ステップ102でセットした閾値と該オブジェクトの色情報から取得した黒(K)の値と比較し、ブラックオーバープリント処理を行うか否かを判定する。
ブラックオーバープリント処理を行う必要がない黒オブジェクトと判定された場合は、通常処理(該黒のオブジェクトの背景に描画されるオブジェクトかある場合には、中抜き処理をおこなう)を行うように設定する(ステップ107)。ブラックオーバープリント処理を行う必要がある黒オブジェクトであると判定された場合は、ブラックオーバープリント処理(該黒のオブジェクトの背景に描画されるオブジェクトかある場合でも、中抜き処理は行われない)を行うように設定する(ステップ106)。次に、PDLコマンドから中間コードを生成する(ステップ107)。処理すべきPDLコマンドがあれば(ステップ108)、上述した処理を繰り返す(ステップ103から108)。
すべてのPDLコマンド処理が終了したら、印刷処理を実行し(ステップ109)、プリント処理を終了する。
図6は、通常処理(ステップ106)で生成されるオブジェクトを描画した結果を示したものである。通常の処理では、背景のカラーオブジェクト(CMYK=220,120,0,0)の上に黒のオブジェクト(CMYK=0,0,0,254)を重ねて描画する場合は、黒のオブジェクトの背景の色が消去されるため、CMYKの各プレーンに版ずれが発生した場合は、図6のように白い隙間が見えてしまう。
図7は、ブラックオーバープリント処理(ステップ107)で生成されるオブジェクトを描画した結果を示したものである。ブラックオーバープリント処理では、背景のオブジェクト(CMYK=220,120,0,0)に黒のオブジェクト(CMYK=0,0,0,254)を重ねて描画する場合は、背景の色は消去しないため、黒のオブジェクト部分の色はCMYK=220,120,0,254となる。この場合、CMYKの各プレーンに版ずれが発生した場合でも、背景の色と黒いオブジェクトの間に白い隙間が発生しないため、版ずれに強い画像の生成が可能となる。
以上のように、上記実施形態では、現在の濃度補正情報の最大値をブラックオーバープリント処理を行うか否かの閾値として設定することにより、黒100%の色値が濃度補正情報により、CMYK=0,0,0,255にならない場合も、ブラックオーバープリント処理を行うことができるため、CMYKの各プレーンに版ずれが発生した場合でも、背景の色と黒いオブジェクトの間に白い隙間が発生せず、版ずれに強い画像の生成が可能となる。
本発明の実施形態である画像処理装置の構成を示す説明図 本発明の実施形態である画像処理装置の内部構成を示すブロック図 本発明の実施形態における、印刷処理を説明するフローチャート 本発明の実施の形態における、黒エッジ判定の処理を説明するフローチャート 本発明の実施の形態における、濃度補正情報を示す図 本発明の実施の形態における、ブラックオーバープリント処理を行わない場合に生成される画像を示す図 本発明の実施の形態における、ブラックオーバープリント処理を行った場合に生成される画像を示す図
符号の説明
2 …データ処理装置
5 …LAN
10 …画像処理装置
11 …中間転写ベルト
12a〜12d …感光体ドラム
13a〜13d …現像装置
14 …二次転写ローラ
15 …ポリゴンミラー
16 …用紙さばきローラ
18 …排紙トレイ
19 …露光ユニット
20 …操作表示部
21 …定着ユニット
23a〜23d …トナーカートリッジ
30 …ハードディスク
40 …画像形成部
50 …PDLインタプリタ
60 …印刷制御部
100 …プリンタコントローラ
Pa,Pb …用紙

Claims (10)

  1. 描画オブジェクトの種類を示す属性情報を含む描画コマンドをビットマップに描画するビットマップ描画手段と、
    前記ビットマップを描画する際に前記描画オブジェクトの属性を取得するオブジェクト属性取得手段と、
    前記ビットマップを描画する際に最高濃度値を制御する最高濃度値制御手段と、
    前記ビットマップを描画する際にオーバープリント機能を制御するオーバープリント制御手段と、
    前記オーバープリント機能を適用する際に前記最高濃度値制御手段によって決定された最高濃度値に基づいて前記オーバープリント機能を実行するか否かを決定するオーバープリント実行決定手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ビットマップ描画手段は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)色を原色とする色空間を使用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記オーバープリント制御手段は、K(黒)で入力された色をビットマップに描画する際にオーバープリント機能を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記最高濃度制御手段は、濃度補正情報に基づいて最高濃度を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記最高濃度制御手段は、前記描画オブジェクト属性取得手段によって取得されたオブジェクト属性に基づいてオブジェクト単位で制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記最高濃度制御手段は、前記オブジェクト属性取得手段によって取得されたオブジェクト属性のうち、ひとつ又は複数のオブジェクトに対して制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記最高濃度値制御手段は、キャリブレーションにより取得した濃度補正情報によって最高濃度制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置
  8. 描画オブジェクトの種類を示す属性情報を含む描画コマンドをビットマップに描画するビットマップ描画工程と、
    前記ビットマップを描画する際に、描画オブジェクトの属性を取得するオブジェクト属性取得工程と、
    前記ビットマップに描画する際、最高濃度値を制御する最高濃度制御工程と、
    前記ビットマップに描画する際にオーバープリント機能を制御するオーバープリント制御工程と、
    前記オーバープリント機能を適用する際、最高濃度制御工程で決定した最高濃度値に基づいて、前記オーバープリント機能を実行するか否かを決定するオーバープリント実行決定工程と
    を実行することを特徴とする画像処理装置のデータ処理方法。
  9. 描画オブジェクトの種類を示す属性情報を含む描画コマンドをビットマップに描画するビットマップ描画手段と、
    前記ビットマップを描画する際に前記描画オブジェクトの属性を取得するオブジェクト属性取得手段と、
    前記ビットマップを描画する際に最高濃度値を制御する最高濃度値制御手段と、
    前記ビットマップを描画する際にオーバープリント機能を制御するオーバープリント制御手段と、
    前記オーバープリント機能を適用する際に前記最高濃度値制御手段によって決定された最高濃度値に基づいて前記オーバープリント機能を実行するか否かを決定するオーバープリント実行決定手段と
    を具備する画像処理装置の各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムが記録されたことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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