JP4251170B2 - 画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体、画像処理装置、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体、画像処理装置、および画像処理方法 Download PDF

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Description

この発明は画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体、画像処理装置、および画像処理方法に関し、特に、デジタルデータを高品位にカラー出力する画像処理プログラム、画像処理プログラムを記録した記録媒体、画像処理装置、および画像処理方法に関する。
4サイクル画像形成装置やカラータンデム画像形成装置などの画像形成装置において電子写真などのデジタルデータをカラー出力する場合、基本色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)の各色トナーに対応した版の重ね合わせにより多色画像を形成する。
より具体的には、たとえばカラータンデム画像形成装置では、各々現像器を含んだ4色の作像部が中間転写ベルトに沿って列設されて構成され、それぞれに形成された各色のトナー画像である版を上記中間転写ベルトに転写し(一次転写)、各版の重ね合わせにより多色画像を形成する。さらに、中間転写ベルト上で重ね合わされた画像を記録媒体である用紙上に転写し(二次転写)、定着工程を経て出力する。
出力されるカラー画像が、CMY成分(の少なくとも1つ)が含まれるカラーの背景画像中にK成分単色の画像(K画像)が配置されたものである場合、各色版のずれによって、背景とK画像との境界部に白抜けが発生する場合がある。
また、背景中に配置された画像がK成分単色でなく、CMYK成分で構成された低彩度であるグレー色画像である場合においても、背景画像部分のCMYK成分量とグレー画像部分のCMYK成分量との間で、両者に重複しているCMYK成分があったとしても、その重複する成分量が小さい場合、各色版のずれによって、背景とグレー画像部分との境界部で、わずかにトナーがのってはいるが、ほぼ白抜けと同様な現象が発生してしまう場合がある。
これらを防止するために、K画像部分も背景色で埋めるように背景画像の上にK画像またはグレー画像を配置する「オーバープリント」という処理が用いられることがある。従来、オーバープリントは、単純に背景色にK成分単色のK画像を重ねる方法や、特許文献1に開示されているような、背景色を薄くしてK成分単色のK画像を重ねる方法で行なわれていた。
特開2004−174964号公報
しかしながら、オーバープリントを行なうと、K画像のK成分単色と背景色とが混ざるためにグレーの色味が変化し、K成分単色の色と、オーバープリントした領域の色とに差が出てしまうという問題がある。特許文献1による方法においては、背景色を薄くしているが、背景色として別の色味が加えられることには変わりはなく、背景色が低彩色である場合以外は、重合わせによって色味のずれは必ず発生する。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであって、対象画像のうちの特定領域を、背景色に応じた比率の各色トナーで置換することによって、置換領域の色味を保持しつつ、白抜けが発生することを防止して、デジタルデータを高品位にカラー出力する画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理プログラムは、画像処理装置において画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、画像処理装置に入力された対象画像から、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a 2 +b 2 )の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出ステップと、第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出ステップと、第1領域の色と隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて重合わせると判定された第1領域を置換領域として、置換領域の色と隣接色とに基づいて、置換領域の色と隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも重合わせ前の置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出ステップと、置換領域の色を上記比率で構成される色に置換える色置換ステップとを実行させる。
より詳しくは、判定ステップにおいては、第1領域の色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率と、隣接色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率とうち、各色について、比率の小なる方の値を重複量として得、重複量が所定値よりも小さい場合に重合わせると判定することが好ましい。
なお、低彩色は、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2の結果が16未満を満たす色であることが好ましい。
さらに、画像処理装置は、当該画像処理装置のカラープロファイルを用いて、低彩色の明度または黒の成分量を入力値とし、低彩色と同じLab値をもつ色の基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、置換色算出ステップでは、上記テーブルにおいて置換領域の色の明度または黒の成分量に応じたテーブルへの入力値を設定し、隣接色の基本色の各成分値を越えないように、上記テーブルから参照される基本色の成分値を補間して上記比率を算出することが好ましい。
または、画像処理装置は、画像処理装置のカラープロファイルを用いて、低彩色の黒の成分値と低彩色をLab値で表わしたときのL値,a値,b値とを入力値とし、低彩色と同じLab値をもつ色の基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、置換色算出ステップでは、上記テーブルにおいて置換領域の色の黒の成分値、およびL値,a値,b値に応じたテーブルへの入力値を設定し、隣接色の基本色の各成分値を越えないように、上記テーブルから参照される基本色の成分値を補間して上記比率を算出することが好ましい。
なお、算出ステップでは、上記テーブルにおいて、入力値に応じた基本色の成分値の範囲を設定し、補間して得られた値が上記範囲にない場合、入力値を変更してその範囲を再設定することが好ましい。
または、算出ステップでは、上記テーブルにおいて、入力値に応じた基本色の成分値の範囲を設定し、補間して得られた値が上記範囲にない場合、隣接色を構成する基本色のうち特定色の成分値を変更してその範囲を再設定することが好ましい。
本発明の他の局面に従うと、記録媒体はコンピュータ読取可能な記録媒体であって、上記画像処理プログラムを記録する。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理装置は、対象画像のうちの、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a 2 +b 2 )の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出手段と、第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出手段と、第1領域の色と隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定手段と、判定手段によって重合わせると判定された第1領域を置換領域として、置換領域の色と隣接色とに基づいて、置換領域の色と隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも重合わせ前の置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出手段と、置換領域の色を上記比率で構成される色に置換える色置換手段とを備える。
より詳しくは、判定手段は、第1領域の色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率と、隣接色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率とうち、各色について、比率の小なる方の値を重複量として得、重複量が所定値よりも小さい場合に重合わせると判定することが好ましい。
なお、低彩色は、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2の結果が16未満を満たす色であることが好ましい。
さらに、画像処理装置は、当該画像処理装置のカラープロファイルを用いて、低彩色の明度または黒の成分量を入力値とし、低彩色と同じLab値をもつ色の基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成するテーブル作成手段をさらに備え、置換色算出手段は、上記テーブルにおいて置換領域の色の明度または黒の成分量に応じたテーブルへの入力値を設定し、隣接色の基本色の各成分値を越えないように、上記テーブルから参照される基本色の成分値を補間して上記比率を算出することが好ましい。
または、画像処理装置は、当該画像処理装置のカラープロファイルを用いて、低彩色の黒の成分値と低彩色をLab値で表わしたときのL値,a値,b値とを入力値とし、低彩色と同じLab値をもつ色の基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成するテーブル作成手段をさらに備え、置換色算出手段は、上記テーブルにおいて置換領域の色の黒の成分値、およびL値,a値,b値に応じたテーブルへの入力値を設定し、隣接色の基本色の各成分値を越えないように、上記テーブルから参照される基本色の成分値を補間して上記比率を算出することが好ましい。
なお、算出手段は、上記テーブルにおいて、入力値に応じた基本色の成分値の範囲を設定し、補間して得られた値が上記範囲にない場合、入力値を変更してその範囲を再設定することが好ましい。
または、算出手段は、上記テーブルにおいて、入力値に応じた基本色の成分値の範囲を設定し、補間して得られた値が上記範囲にない場合、隣接色を構成する基本色のうち特定色の成分値を変更してその範囲を再設定することが好ましい。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理方法は、画像処理装置において画像処理を行なう方法であって、画像処理装置に入力された対象画像から、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a 2 +b 2 )の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出ステップと、第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出ステップと、第1領域の色と隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて重合わせると判定された第1領域を置換領域として、置換領域の色と隣接色とに基づいて、置換領域の色と隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも重合わせ前の置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出ステップと、置換領域の色を上記比率で構成される色色に置換える色置換ステップとを備える。
より詳しくは、判定ステップにおいては、第1領域の色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率と、隣接色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率とうち、各色について、比率の小なる方の値を重複量として得、重複量が所定値よりも小さい場合に重合わせると判定することが好ましい。
なお、低彩色は、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2の結果が16未満であることが好ましい。
さらに、画像処理装置は、画像処理装置のカラープロファイルを用いて、低彩色の明度または黒の成分量を入力値とし、低彩色と同じLab値をもつ色の基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、置換色算出ステップでは、上記テーブルにおいて置換領域の色の明度または黒の成分量に応じたテーブルへの入力値を設定し、隣接色の基本色の各成分値を越えないように、上記テーブルから参照される基本色の成分値を補間して上記比率を算出することが好ましい。
または、画像処理装置は、画像処理装置のカラープロファイルを用いて、低彩色の黒の成分値と低彩色をLab値で表わしたときのL値,a値,b値とを入力値とし、低彩色と同じLab値をもつ色の基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、置換色算出ステップでは、上記テーブルにおいて置換領域の色の黒の成分値、およびL値,a値,b値に応じたテーブルへの入力値を設定し、隣接色の基本色の各成分値を越えないように、上記テーブルから参照される基本色の成分値を補間して上記比率を算出することが好ましい。
なお、算出ステップでは、上記テーブルにおいて、入力値に応じた基本色の成分値の範囲を設定し、補間して得られた値が上記範囲にない場合、入力値を変更してその範囲を再設定することが好ましい。
または、算出ステップでは、上記テーブルにおいて、入力値に応じた基本色の成分値の範囲を設定し、補間して得られた値が上記範囲にない場合、隣接色を構成する基本色のうち特定色の成分値を変更してその範囲を再設定することが好ましい。
本発明にかかる画像処理装置では、無彩色または低彩色で表現されている領域を置換領域として、置換領域色を、置換領域の色と置換領域に隣接する領域の色とから算出される置換色で置換える画像処理が実行される。このため、通常のオーバープリントと同様の白抜け防止効果が得られ、K単体色の領域のグレーの色味、無彩色の領域の色味、および低彩度色の領域の色味を保つことができる。
また、プリンタ用プロファイルにおいて予め設定された所定のCMYK成分の比率に依存せず、置換領域の周辺色に応じて置換色を算出するため、置換領域の色味がより正確に再現される。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態においては、本発明にかかる画像形成装置をタンデム方式のデジタルカラープリンタ(以下、プリンタという)で適用する場合について説明するが、本発明にかかる画像形成装置はプリンタに限定されず、タンデム方式のファクシミリ装置やMFP(Multi Function Peripherals)などであってもよい。または、プリンタ等の画像出力装置に接続されたパーソナルコンピュータ等のコンピュータに適用されてもよい。
図1は、本発明にかかる画像形成装置が適用される、本実施の形態にかかるプリンタ10の概略構成を示す模式的断面図である。
図1を参照して、プリンタ10は、ローラ14,16,18により弛まないように懸架され、ローラ16が図1中で反時計回りに回転することで、所定速度で図1中矢印A方向に回転する無端ベルトである中間転写ベルト12と、中間転写ベルト12に沿って所定間隔で配置される、基本色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)各色トナーに対応する作像部20Y,20M,20C,20K(作像部20Y,20M,20C,20Kを代表させて作像部20とする)と、中間転写ベルト12を介してローラ18と対をなす二次転写ローラ34と、中間転写ベルト12のローラ16で支持された部分に、二次転写後に中間転写ベルト12上に残留するトナー等を掻きとり、廃トナーボックス40内に回収するクリーナ38と、記録媒体である用紙Sを収納する給紙カセット42と、給紙カセット42から送り出されてきた用紙Sを中間転写ベルト12上のトナー像との同期をとって二次転写領域36に給紙する用紙搬送部48と、二次転写されたトナー像を用紙Sに定着させる定着部50と、印刷された用紙を排出する排紙トレイ11と、CPU(Central Processing Unit)などからなる制御部70と、制御部70で実行されるプログラムや、プリンタ10のカラープロファイルなどの装置特性等を記憶する記憶部80とを含んで構成される。
さらに、上記作像部20は、感光体ドラム22Y,22M,22C,22K(これらを代表させて感光体ドラム22とする)と、各感光体ドラム22の表面を均一に帯電させる帯電チャージャ24Y,24M,24C,24K(これらを代表させて帯電チャージャ24とする)と、画像データを構成する各色データに基づいて各感光体ドラム22にレーザビームを出力して、均一に帯電された各感光体ドラム22の表面に、画像データに応じた露光を行なって静電潜像を形成するプリントヘッド26Y,26M,26C,26K(これらを代表させてプリントヘッド26とする)と、各感光体ドラム22の表面に形成された静電潜像を各色のトナーで現像し、トナー像を形成する現像器28Y,28M,28C,28K(これらを代表させて現像器28とする)と、各感光体ドラム22の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト12上に一次転写する、各感光体ドラム22と中間転写ベルト12を介して対をなす転写チャージャ30Y,30M,30C,30K(これらを代表させて転写チャージャ30とする)と、一次転写後に各感光体ドラム22の表面に残留するトナーを回収するクリーナ32Y,32M,32C,32K(これらを代表させてクリーナ32とする)とを含んで構成される。
制御部70は、記憶部80に記憶される所定のプログラムを実行することで外部装置や画像読取装置などから入力された画像信号に対して所定の画像処理を施し、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各色に色変換したデジタル信号を作成する。作成されたデジタル信号は、制御部70からプリントヘッド26に入力される。また、必要に応じて図1に示される各部に対して用紙搬送部駆動用モータ制御用、二次転写ローラ駆動用モータ制御用等の制御信号を出力し、印刷を実行させる。
制御部70からプリントヘッド26に出力されるデジタル信号は、上記画像処理に基づいて、上記画像を形成するための、シアン用の画像色データC、マゼンタ用の画像色データM、イエロー用の画像色データY、ブラック用の画像色データK、およびリサイクル用の画像色データR、または後述する画像安定化処理等に使用する基準パターンなどが該当する。
プリントヘッド26は、制御部70から入力された画像色データC,M,Y,Kや基準パターンなどに基づいて、各感光体ドラム22にレーザビームを出力する。
各作像部20において、上記制御信号、およびデジタル信号に基づいて露光、現像、および転写が行なわれて、各色のトナー像が中間転写ベルト12上に重合わせられる(一次転写)。
上記二次転写ローラ34は可動式であって、中間転写ベルト12と接触/非接触となる位置へ切替えられる。上記二次転写ローラ34と中間転写ベルト12との接触する領域は転写領域36を構成し、給紙カセット42から搬送された用紙Sは用紙搬送部48によって転写領域36に供給される。転写領域36に供給された用紙Sに中間転写ベルト12が接触することで、中間転写ベルト12上に重合わせられたトナー像が用紙Sに二次転写される。
トナー像が転写された用紙Sは、定着部50に備えられる定着ローラ対により加熱される。これにより、トナーは溶かされて用紙Sに定着する。その後、用紙Sは排紙トレイ11に排出される。
図2は、出力されるカラー画像が、CMY成分(の少なくとも1つ)が含まれるカラーの背景画像上にK成分単色の画像(K画像)が配置されたものである場合に、プリンタ10において画像処理を行なうためのソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。図2に示される各機能は、制御部70において記憶部80に記憶される所定のプログラムが実行されることで制御部70に形成される機能である。
図2を参照して、制御部70には、オーバープリント判定部101と、隣接色抽出部103と、オーバープリント用二次元LUT(Look Up Table)作成部105と、色算出部107と、色置換部109とを含む機能が形成される。
隣接色抽出部103は、処理対象の画像データである、外部装置や画像読取装置などから入力された画像信号を解析して置換領域を抽出し、その置換領域に隣接する領域の色を抽出して、オーバープリント判定部101および色算出部107に入力する。オーバープリント判定部101は、抽出された隣接色を用いて置換領域に対するオーバープリントの要否を判定する。
オーバープリント判定部101において、オーバープリントの要否は、白抜けとほぼ同様の現象が起こるか否かで判定される。具体的には、置換領域の色(Kのみ、またはCMYK)と、隣接色(CMYK)とで重複している色がない、または重複している色の重複量が所定値よりも低い、といった条件により判定される。判定のしきい値である上記所定値は機種により異なるため、実験などを行なって適当な値が設定されることが好ましい。
そして、オーバープリント判定部101は、オーバープリント要と判定した置換領域を色置換部109に入力し、判定結果に基づいて色置換部109に処理を要求する。
オーバープリント用二次元LUT作成部105は、記憶部80に記憶されるプリンタ10のカラープロファイルに基づいて、オーバープリント用の二次元LUTを作成する。オーバープリント用の二次元LUTとは、グレーをK成分単色で表現する際のK成分の量をx軸、およびその色と同明度、同色相、同彩度の色をCMYK成分で表現する際のCMYK成分の量とK成分の量との比率関係(K成分置換量とも称される)をy軸である入力値として、該当するCMYK成分値を出力値として格子点に格納するテーブルである。オーバープリント用二次元LUT作成部105における作成手法については、作成されたLUTを挙げて後述する。
色算出部107は、オーバープリント用二次元LUT作成部105で作成されたLUTを参照し、隣接色抽出部103から入力された色に関する情報に基づいて置換領域の置換える色である変換色を算出し、色置換部109に入力する。色置換部109は、オーバープリント判定部101からの要求に応じて、オーバープリント判定部101から入力された置換領域の色を色算出部107から入力された変換色に置換える。
図3は、オーバープリント用二次元LUT作成部105において二次元LUTを作成する第1の手法を説明するフローチャートである。第1の手法としては、ある任意の版を固定量にし、プリンタ10のカラープロファイルより、当該版のLab値に最も近いLab値を持つCMYK成分の比率(以下、CMYK値という)を探索する。
図3を参照して、始めに、K単色のLab値を取得し、保持する(ステップS101)。ここで使用するK単色の量は、二次元LUTのx軸に相当する。
次に、二次元LUTを保持するために必要なメモリ容量を確保する。そして、y=0に相当するメモリ領域に、K単色に相当するCMYK値(たとえば(0,0,0,50)など)を格納する(ステップS103)。
次に、CMY値とK値との比率関係を算出する(ステップS105)。すなわち、まずK単色でK=50%のときのLab値を取得し、K=0で固定したカラープロファイルのCMY空間上から、K=50%と同じLab値となるCMYの組合わせを算出する。そして、算出したCMY値およびK値(K=50%)から、y軸の格子区切り(たとえば0,,20,40,60,80,100など)に相当する、CMY値とK値との比率を算出する。なお、ここで算出する値は、あくまで目安であり、厳密である必要はない。
次に、y値を0に初期化して(ステップS107)、y値がN(Nは格子区切りの数)となるまで(ステップS109)、以下の処理を実行する。
すなわち、始めに、y軸における、各格子点のCMYK値の目安を算出する(ステップS111)。ステップS111では、y軸より1つ下の格子y−1の値を参照し、yの傾向を推測する。具体的には、y−1の格子点の値にステップS105で算出されたCMY値を加え、ステップS105で算出されたK値を差引く。
次に、プリンタ10のカラープロファイルより、格子点の値であるCMYK値を探索する(ステップS113)。ステップS113では、ステップS111で算出されたCMYK値の目安値を起点として、起点および起点の周辺±1を参照する。そのCMYK値をLab値に変換する。目的のLab値に最も近いLab値となる点が起点であるなら、処理を終了する。それ以外の値が最も近い場合は、最も色差が小さいLab値を起点に設定しなおして、再度、上記ステップS111の処理を行なう。そして、二次元LUTのy軸に相当するメモリ空間に、上記ステップS113で算出したCMYK値を格納する。その後y値を1インクリメントする(ステップS115)。
上記ステップS111〜S115の処理をy値がNとなるまで繰返す(ステップS109)。そして、ステップS117において、すべてのx値について上記処理が終了したか否かが判断され、すべてのx値について上記処理が終了すれば(ステップS117でYES)、オーバープリント用二次元LUT作成部105において二次元LUTが作成される。
オーバープリント用二次元LUT作成部105において二次元LUTを作成する第2の手法としては、二次元LUTに入れたいK値に合わせて仮想の色空間を作成し、この色空間を探索することで、グレーのCMYK値を算出する、以下の手法が挙げられる。
まず、プリンタ用プロファイルを作成するのと同じ方法で、Lab値→CMYK値変換テーブルを作成する。なお、ここでは、K値を最大にしたLab値→CMYK値変換テーブルを基準とし、段階的に、K値を減らしたLab値→CMYK値変換テーブルを作成する。なお、Lab値→CMYK値変換テーブルの作成方法はここでは限定されず、たとえば、本願出願人が先に出願して公開されている特開2002−369022号公報記載の「色変換テーブル作成方法、色変換方法および画像処理装置」や特開2004−364144号公報記載の「色変換方法、及びプログラム」で提示されている方法を使用することができる。
次に、各設定で作成したLab値→CMYK値変換を使って、K単色のLab値と同じLab値となるCMYK値を算出する。K値を最大にしたテーブルで算出したCMYK値はK単色とほぼ変わらないCMYK値となり、K値を減らして作成したLab値→CMYK値変換テーブルで算出したCMYK値は、その分CMY値が増え、K値が少なくなっている。
最後に、算出したCMYK値を、二次元LUTに格納する。K単色の濃度をx軸とし、y軸方向では、y値が増加すると、CMY値が増加してK値が減るように、各値を配置する。
オーバープリント用二次元LUT作成部105は、たとえば上述の2つの手法によってオーバープリント用二次元LUTを作成する。図4は、オーバープリント用二次元LUT作成部105で作成されるオーバープリント用二次元LUTを説明する図である。図4を参照して、作成されたオーバープリント用二次元LUTにおいては、x軸にK成分単色で表現する際のK成分の量(K単色の濃度)、y軸にCMYK成分の量とK成分の量との比率(K成分置換量)が配され、y軸方向に値を増加させるにしたがって、CMY成分の比率が増加しK成分の比率が減少する(CMYK成分に対してK成分の割合が減る)。
さらに、図5〜図8は、オーバープリント用二次元LUTを作成する際に用いた、CMYKの各値を算出するための、K成分濃度とK成分置換量ごとの置換色におけるCMYK版量の比率との関係の具体例を示す図である。
なお、オーバープリント用二次元LUTの具体例においては、K単色の濃度であるK成分の量がx軸であるものとされたが、明度Lがx軸であってもよい。また、CMYK成分の量とK成分の量との比率であるK成分置換量がy軸であるものとされたが、同じLab値のグレーを再現するCMYK成分の比率を変更する係数であれば他の値でもよい。
図9は、本実施の形態にかかるプリンタ10で実行される画像処理の基本的な流れを示すフローチャートである。
図9を参照して、始めに、出力されるカラー画像が取得され(ステップS5)、その画像がCMY成分(の少なくとも1つ)が含まれるカラーの背景画像上にK成分単色の画像(K画像)が配置されたものである場合、オーバープリント判定部101において置換領域が抽出され(ステップS10)、隣接色抽出部103において上記置換領域に隣接する領域の色が抽出される(ステップS20)。
そして、色算出部107において変換色が算出されて(ステップS30)、色置換部109において、上記置換領域の色が上記変換色に置換えられる(ステップS40)。
上記ステップS20〜S40の処理がすべての置換領域に対して行なわれることで(ステップS50でYES)、置換領域の全範囲にわたって、置換領域の色が変換色に置換えられる。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態においては、上記ステップS10において、置換領域として、低彩色で表現されている領域の1つの具体例である、K成分単色で再現されているグレー領域が抽出される。
図10は、第1の実施の形態にかかるプリンタ10で実行される画像処理の流れを示すフローチャートであって、図9に示される画像処理の基本的な流れをより詳細に示すフローチャートである。
図10を参照して、始めに、対象画像をCMYK色成分に変換し(ステップS201)、画像中から、K成分単体で再現されている領域であって、所定の一定濃度以上の領域を置換領域とするグレー領域として抽出する(ステップS203)。K成分単体で再現されている領域とは、CMY成分を含まず、K成分のみで構成されている画像領域を指す。ここまでの処理は、上記ステップS10に示された処理に相当する。
次に、K成分単体で再現されている領域に近接する領域の色を抽出して調べ(ステップS205)、隣接する領域にK成分以外の色があったときは(ステップS207でYES)、CMY各成分について最大値を取得する(ステップS209)。なお、隣接する領域がすべて白色かまたはK単体色で再現されているときは、色を置換える必要がないと判断され(ステップS207でNO)、処理が終了する。ここまでの処理は、上記ステップS20に示された処理に相当する。
以降、上記ステップS30に示された置換色の算出が行なわれる。置換色の算出には、上述のオーバープリント用の二次元LUTが用いられる。より詳しくは、図11に示されるように、オーバープリント用の二次元LUTより、上記ステップS203で抽出された領域のK成分の量または明度(K成分の量は明度に比例する)に最も近く、かつその量を上回らないx軸上の格子点x0が取得され(図11の(A))、格子点x0からy軸方向にLUTが探索される。具体的には、LUTの格子点内のCMY値と、目標となるCMYK値として上記ステップS209で取得された置換領域周辺色のCMY最大値とが比較されて、LUTの格子点内のCMY値が周辺色のCMY最大値を上回ったら上記探索が終了し、その時点のy値をy1とする(図11の(B))(ステップS211)。さらに、x軸上でx0より1つ上の格子点x1、およびy軸上でy1より1つ下の格子点y0が抽出され、格子点(x0,y0)、(x1,y0)、(x0,y1)、(x1,y1)で囲まれた領域を用いて補間が行なわれ、上記目標に合致するCMYK値が算出されて、置換色が得られる(図11の(C))(ステップS213)。
なお、上記ステップS213では、一例として以下のような補間式が用いられてCMYK値が算出される。
△x=(x−x0)/(x1−x0);
C0=(C(x1,y0)−C(x0,y0))×△x+C(x0,y0);
C1=(C(x1,y1)−C(x0,y1))×△x+C(x0,y1);
M0=(M(x1,y0)−M(x0,y0))×△x+M(x0,y0);
M1=(M(x1,y1)−M(x0,y1))×△x+M(x0,y1);
Y0=(Y(x1,y0)−Y(x0,y0))×△x+Y(x0,y0);
Y1=(Y(x1,y1)−Y(x0,y1))×△x+Y(x0,y1);
K0=(K(x1,y0)−K(x0,y0))×△x+K(x0,y0);
K1=(K(x1,y1)−K(x0,y1))×△x+K(x0,y1);
△y=MAX((maxC−C0)/(C1−C0),
(maxM−M0)/(M1−M0),
(maxY−Y0)/(Y1−Y0),
0)
C=(C1−C0)×△y+C0;
M=(M1−M0)×△y+M0;
Y=(Y1−Y0)×△y+Y0;
K=(K1−K0)×△y+K0;
ただし、上記maxC,maxM,maxYは置換領域周辺色のCMY最大値を指す。
なお、二次元LUT内のCMYK値とxy値とが図5〜図8に示されるような関係にあるとき、y値とCMYK値とはK値が小さい領域を除いてほぼ比例関係となる。このような場合、CMY最大値からy値を算出する一次元LUTが用意されて、上記処理において用いられてもよい。すなわち、図12に示されるように、上記比例関係を用いて隣接領域のCMY最大値から一次元LUTを用いてy値を算出し(図12の(B))、そのy値を上回らないy軸上の格子点y0が取得される(図12の(C))。なお、この場合の補間式は、一般的な二次元補間式を用いることができる。
また、上記ステップS211でy軸方向にLUTを探索する際、テーブルの端まで探索してもLUT格子点内のCMY値が周辺色のCMY最大値を上回らない場合(図5〜図7のx値が小さい領域)、図13に示されるように、y軸の最大値をそのまま使用してLUTを探索してもよいし(図13の(B),(C))、たとえばCMY値のY値が最大値であった場合はY値を減少させて、または無視してCM最大値を使用してLUTを探索してもよいし、x値を増やして(明度を増加させて)(またはx値を減らして(明度を減少させて))LUTを探索してもよい。なお、この場合、このような色の置換えを不可として、オーバープリントにおける色の置換え以外の方法(トラッピングなど)で白抜けを防止してもよい。
そして、以上の処理で算出されたCMYK値から得られる置換色で、K単体色で再現されている上記ステップS203で抽出された置換領域の色を置換える(ステップS215)。
[第2の実施の形態]
K成分単色で再現されているグレー領域だけでなく、無彩色のCMYK版量(トナー量)と周辺色のCMYK版量とが一定量以上で、双方の間で重複する版(領域)がない場合も、版ずれによる白抜けが発生しやすい。また、版が重複していても、重複量が小さい場合には、白抜けと同様の出力物となる。
そこで、第2の実施の形態においては、上記ステップS10において、置換領域としてCMY色を含んだ無彩色領域が抽出される。ここで、無彩色とは、低彩色に含まれる色彩であり、色空間のグレー軸近傍に存在する色で、彩度が極めて低い色であって、無彩色領域は版ずれによる白抜けや上述の白抜けと同様の出力となる現象が発生する可能性が高い領域である。ここでは、具体的に、Lab値で表わしたときに、カラーチャンネルa,bが以下の式を満たす色の範囲を無彩色の範囲とする。
√(a2+b2)<1
本実施の形態にかかるプリンタ10では、図10のフローチャートに示された処理と同様の画像処理が実行され、上記ステップS201,S203において、対象画像の各領域の色をLab値に変換し、上の式を用いて無彩色で構成されている領域を置換領域として抽出する。そして、当該領域に隣接する領域にK成分以外の色があったときは(ステップS207でYES)、二次元LUTを用いて上記ステップS30に示された置換色の算出が行なわれる。なお、第2の実施の形態においては、図14に示されるように、明度Lがx軸、CMYK成分の量とK成分の量との比率であるK成分置換量がy軸であるものである二次元LUTが用いられる。
ただし、対象画像の置換領域の明度が低い場合、K成分置換量を上げるとトナーの使用量が増加し、デバイスのトナー制限量を超える場合がある。この場合は、図14に示されるように、予め二次元LUTの該当する箇所に0を入れておき、制限範囲外であることが検知できるようにしておくことが好ましい。二次元LUTを探索する際に制限範囲外の格子が探索された場合には、探索に使用しているCMY最大値を、白抜けが発生しないレベルにまで減らして、再度探索を行なう。または、探索に使用しているCMY最大値を所定量ずつ、制限範囲内の格子が探索されるまで繰返し減らして探索を行なってもよい。それでも制限範囲内の格子が探索されない場合には、置換領域の明度を所定量上げて、再度探索を行なう。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態においては、上記ステップS10において、置換領域として低彩度色領域が抽出される。ここで低彩度色の範囲とは、K成分の比率が最も小さく、かつ明度Lが暗いときでも、すべての色相について、トナー制限量を超えずに再現できる色範囲をいうものとする。ここでは、具体的に、Lab値で表わしたときに、カラーチャンネルa,bが以下の式を満たす色の範囲を低彩色の範囲とする。
√(a2+b2)<16
本実施の形態にかかるプリンタ10では、図10のフローチャートに示された処理と同様の画像処理が実行され、上記ステップS201,S203において、対象画像の各領域の色をLab値に変換し、上の式を用いて低彩色で構成されている領域を置換領域として抽出する。そして、当該領域に隣接する領域にK成分以外の色があったときは(ステップS207でYES)、二次元LUTを用いて上記ステップS30に示された置換色の算出が行なわれる。本実施の形態においては、置換領域の色である低彩度色をCMYK成分で再現するためのCMYK値を算出するLUTとして、四次元LUTが用いられる。
図15は、四次元LUTの概念を説明する図である。図15を参照して、ここで用いられる四次元LUTは、K値ごとの、カラーチャンネルa,bおよび明度Lを各軸とする3次元LUTの集合として表現される(図15(A)はK=100、図15(B)はK=75、図15(C)はK=50)。また、図16(A)は、上記四次元LUTを配列で表わした具体例を示す図である。なお、図16(B)は、図16(A)の各配列の番号と、K値,L値,a値,b値との対応関係を表わしている。
本実施の形態においては、上記四次元LUTより、上記ステップS203で抽出された領域の明度、およびカラーチャンネルa,bに最も近く、かつその量を上回らない格子点y0,a0,b0が取得され、目標となる明度の範囲として、上記格子点からK値軸方向にLUTが探索される。
本実施の形態においては、上記ステップS213において、一例として以下のような補間式が用いられて、目標に合致するCMYK値が算出される(以下の補間式はC値を算出する補間式の具体例である)。以下の挙げられる補間式は、一般的な多次元補間式であって、三次元の格子を立方体補正する式を一次元拡張し、四次元に対応させたものである。
△L=(L−L0)/(L1−L0);
△a=(a−a0)/(a1−a0);
△b=(b−b0)/(b1−b0);
△y=(y−y0)/(y1−y0);
C=(1−△L)(1−△a)(1−△b)(1−△y)C(L0,a0,b0,y0)+
(△L)(1−△a)(1−△b)(1−△y)C(L1,a0,b0,y0)+
(1−△L)(△a)(1−△b)(1−△y)C(L0,a1,b0,y0)+
(△L)(△a)(1−△b)(1−△y)C(L1,a1,b0,y0)+
(1−△L)(1−△a)(△b)(1−△y)C(L0,a0,b1,y0)+
(△L)(1−△a)(△b)(1−△y)C(L1,a0,b1,y0)+
(1−△L)(△a)(△b)(1−△y)C(L0,a1,b1,y0)+
(△L)(△a)(△b)(1−△y)C(L1,a1,b1,y0)+
(1−△L)(1−△a)(1−△b)(△y)C(L0,a0,b0,y1)+
(△L)(1−△a)(1−△b)(△y)C(L1,a0,b0,y1)+
(1−△L)(△a)(1−△b)(△y)C(L0,a1,b0,y1)+
(△L)(△a)(1−△b)(△y)C(L1,a1,b0,y1)+
(1−△L)(1−△a)(△b)(△y)C(L0,a0,b1,y1)+
(△L)(1−△a)(△b)(△y)C(L1,a0,b1,y1)+
(1−△L)(△a)(△b)(△y)C(L0,a1,b1,y1)+
(△L)(△a)(△b)(△y)C(L1,a1,b1,y1);
なお、本実施の形態において用いられる四次元LUTが上述のようにL軸、a軸、b軸、およびUCR軸からなるものである場合、補間精度を向上させるために、図17に示されるような一次元LUTを上記補間前に適用するようにしてもよい。図17に示されるように、a軸およびb軸については、値の小さい領域では変化量が小さいため、この一次元LUTを適用させたa値およびb値は、値の小さい領域(低彩度の領域に相当する)では細かな刻みでLUTの格子点をもつことになり、その部分においては補間精度が向上する。
さらに、本実施の形態にかかるプリンタ10で実行される画像処理方法を、プログラムとして提供することもできる。図18を参照して、プリンタ10である本実施の形態にかかる画像送信装置を実現するコンピュータシステム2200について説明する。図18は、コンピュータシステム2200のハードウェア構成の具体例を表わすブロック図である。
コンピュータシステム2200は、相互にデータバスにより接続されたCPU2210と、指示の入力を受けるためのマウス2220およびキーボード2230と、入力されるデータあるいはプログラムに従って実行される処理によって生成されるデータを一時的に格納するRAM2240と、データを不揮発的に格納可能なハードディスク2250と、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置2260と、モニタ2280と、通信IF(Interface)2290とを含む。CD−ROM駆動装置2260には、CD−ROM2262が装着可能である。
プリンタ10である本実施の形態にかかる画像送信装置として機能するコンピュータシステム2200における処理は、CPU2210により実行されるプログラムプロダクトおよび当該プログラムプロダクトの実行に応じて作動する各ハードウェアによって実現される。このようなプログラムプロダクトは、RAM2240あるいはハードディスク2250に予め記憶されている場合もあれば、CD−ROM2262その他のデータ記録媒体に格納されて流通している場合もある。また、ネットワークを介したダウンロードによって流通している場合もある。なお、プログラムプロダクトは、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。データ記録媒体に格納されているデータは、CD−ROM駆動装置2260その他の読取装置によりそのデータ記録媒体から読取られて、ハードディスク2250に一旦格納される。
そのプログラムプロダクトは、RAM2240あるいはハードディスク2250から読み出されて、CPU2210によって実行される。図18に示されるコンピュータシステム2200のハードウェア自体は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM2240、ハードディスク2250、CD−ROM2262その他の記録媒体に格納されたプログラムプロダクトであるともいえる。なお、コンピュータシステム2200の各ハードウェアの動作は周知である。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態にかかるプリンタ10の概略構成を示す模式的断面図である。 プリンタ10のソフトウェア構成の具体例を示すブロック図である。 オーバープリント用二次元LUT作成部105において二次元LUTを作成する第1の手法を説明するフローチャートである。 二次元LUTを説明する図である。 C値を算出するための、K成分濃度とK成分置換量ごとの置換色におけるC版量の比率との関係の具体例を示す図である。 M値を算出するための、K成分濃度とK成分置換量ごとの置換色におけるM版量の比率との関係の具体例を示す図である。 Y値を算出するための、K成分濃度とK成分置換量ごとの置換色におけるY版量の比率との関係の具体例を示す図である。 K値を算出するための、K成分濃度とK成分置換量ごとの置換色におけるK版量の比率との関係の具体例を示す図である。 プリンタ10で実行される画像処理の基本的な流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかるプリンタ10で実行される画像処理の流れを示すフローチャートである。 二次元LUTを用いたCMYK値の探索を説明する図である。 二次元LUTを用いたCMYK値の探索を説明する図である。 二次元LUTを用いたCMYK値の探索を説明する図である。 第2の実施の形態において用いられる二次元LUTの具体例を示す図である。 第3の実施の形態において用いられる四次元LUTの概念を説明する図である。 四次元LUTを配列で表わした具体例、および各配列の番号と、K値,L値,a値,b値との対応関係を示す図である。 一次元LUTの具体例を示す図である。 プリンタ10である本実施の形態にかかる画像送信装置を実現するコンピュータシステム2200のハードウェア構成の具体例を表わすブロック図である。
符号の説明
10 プリンタ、12 中間転写ベルト、14,16,18 ローラ、20,20Y,20M,20C,20K 作像部、22,22Y,22M,22C,22K 感光体ドラム、24,24Y,24M,24C,24K 帯電チャージャ、26,26Y,26M,26C,26K プリントヘッド、28,28Y,28M,28C,28K 現像器、30,30Y,30M,30C,30K 転写チャージャ、34 二次転写ローラ、32,32Y,32M,32C,32K,38 クリーナ、40 廃トナーボックス、42 給紙カセット、48 用紙搬送部、50 定着部、11 排紙トレイ、70 制御部、80 記憶部、101 オーバープリント判定部、103 隣接色抽出部、105 オーバープリント用二次元LUT作成部、107 色算出部、109 色置換部、S 用紙、2200 コンピュータシステム、2210 CPU、2220 マウス、2230 キーボード、2240 RAM、2250 ハードディスク、2260 CD−ROM駆動装置、2280 モニタ、2290 通信IF、2262 CD−ROM。

Claims (19)

  1. 画像処理装置において画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像処理装置に入力された対象画像から、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出ステップと、
    前記第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出ステップと、
    前記第1領域の色と前記隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて重合わせると判定された前記第1領域を置換領域として、前記置換領域の色と前記隣接色とに基づいて、前記置換領域の色と前記隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも、重合わせ前の前記置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出ステップと、
    前記置換領域の色を前記比率で構成される色に置換える色置換ステップとを実行させ、
    前記画像処理装置は、前記画像処理装置のカラープロファイルを用いて、前記低彩色の明度または黒の成分量を入力値とし、前記低彩色と同じLab値をもつ色の前記基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、
    前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて前記置換領域の色の明度または黒の成分量に応じた前記テーブルへの入力値を設定し、前記隣接色の基本色の各成分値に応じて、前記テーブルから参照される前記基本色の成分値を補間して前記比率を算出する、画像処理プログラム。
  2. 画像処理装置において画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像処理装置に入力された対象画像から、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出ステップと、
    前記第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出ステップと、
    前記第1領域の色と前記隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて重合わせると判定された前記第1領域を置換領域として、前記置換領域の色と前記隣接色とに基づいて、前記置換領域の色と前記隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも、重合わせ前の前記置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出ステップと、
    前記置換領域の色を前記比率で構成される色に置換える色置換ステップとを実行させ、
    前記画像処理装置は、前記画像処理装置のカラープロファイルを用いて、前記低彩色の黒の成分値と前記低彩色をLab値で表わしたときのL値,a値,b値とを入力値とし、前記低彩色と同じLab値をもつ色の前記基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、
    前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて前記置換領域の色の黒の成分値、およびL値,a値,b値に応じた前記テーブルへの入力値を設定し、前記隣接色の基本色の各成分値に応じて、前記テーブルから参照される前記基本色の成分値を補間して前記比率を算出する、画像処理プログラム。
  3. 前記判定ステップにおいては、前記第1領域の色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率と、前記隣接色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率とのうち、各色について、比率の小なる方の値を重複量として得、前記重複量が所定値よりも小さい場合に重合わせると判定する、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記低彩色は、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が16未満を満たす色である、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
  5. 前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて、前記入力値に応じた前記基本色の成分値の範囲を設定し、前記補間して得られた値が前記範囲にない場合、前記入力値を変更して前記範囲を再設定する、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
  6. 前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて、前記入力値に応じた前記基本色の成分値の範囲を設定し、前記補間して得られた値が前記範囲にない場合、前記隣接色を構成する前記基本色のうち特定色の成分値を変更して前記範囲を再設定する、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
  8. 対象画像のうちの、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出手段と、
    前記第1領域の色と前記隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって重合わせると判定された前記第1領域を置換領域として、前記置換領域の色と前記隣接色とに基づいて、前記置換領域の色と前記隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも、重合わせ前の前記置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出手段と、
    前記置換領域の色を前記比率で構成される色に置換える色置換手段と、
    当該画像処理装置のカラープロファイルを用いて、前記低彩色の明度または黒の成分量を入力値とし、前記低彩色と同じLab値をもつ色の前記基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成するテーブル作成手段とを備え、
    前記算出手段は、前記テーブルにおいて前記置換領域の色の明度または黒の成分量に応じた前記テーブルへの入力値を設定し、前記隣接色の基本色の各成分値に応じて、前記テーブルから参照される前記基本色の成分値を補間して前記比率を算出する、画像処理装置。
  9. 対象画像のうちの、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出手段と、
    前記第1領域の色と前記隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって重合わせると判定された前記第1領域を置換領域として、前記置換領域の色と前記隣接色とに基づいて、前記置換領域の色と前記隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも、重合わせ前の前記置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出手段と、
    前記置換領域の色を前記比率で構成される色に置換える色置換手段と、
    当該画像処理装置のカラープロファイルを用いて、前記低彩色の黒の成分値と前記低彩色をLab値で表わしたときのL値,a値,b値とを入力値とし、前記低彩色と同じLab値をもつ色の前記基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成するテーブル作成手段とを備え、
    前記算出手段は、前記テーブルにおいて前記置換領域の色の黒の成分値、およびL値,a値,b値に応じた前記テーブルへの入力値を設定し、前記隣接色の基本色の各成分値に応じて、前記テーブルから参照される前記基本色の成分値を補間して前記比率を算出する、画像処理装置。
  10. 前記判定手段は、前記第1領域の色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率と、前記隣接色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率とのうち、各色について、比率の小なる方の値を重複量として得、前記重複量が所定値よりも小さい場合に重合わせると判定する、請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記低彩色は、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が16未満を満たす色である、請求項8または9に記載の画像処理装置。
  12. 前記算出手段は、前記テーブルにおいて、前記入力値に応じた前記基本色の成分値の範囲を設定し、前記補間して得られた値が前記範囲にない場合、前記入力値を変更して前記範囲を再設定する、請求項8または9に記載の画像処理装置。
  13. 前記算出手段は、前記テーブルにおいて、前記入力値に応じた前記基本色の成分値の範囲を設定し、前記補間して得られた値が前記範囲にない場合、前記隣接色を構成する前記基本色のうち特定色の成分値を変更して前記範囲を再設定する、請求項8または9に記載の画像処理装置。
  14. 画像処理装置において画像処理を行なう方法であって、
    前記画像処理装置に入力された対象画像から、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出ステップと、
    前記第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出ステップと、
    前記第1領域の色と前記隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて重合わせると判定された前記第1領域を置換領域として、前記置換領域の色と前記隣接色とに基づいて、前記置換領域の色と前記隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも、重合わせ前の前記置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出ステップと、
    前記置換領域の色を前記比率で構成される色に置換える色置換ステップとを備え、
    前記画像処理装置は、前記画像処理装置のカラープロファイルを用いて、前記低彩色の明度または黒の成分量を入力値とし、前記低彩色と同じLab値をもつ色の前記基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、
    前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて前記置換領域の色の明度または黒の成分量に応じた前記テーブルへの入力値を設定し、前記隣接色の基本色の各成分値に応じて、前記テーブルから参照される前記基本色の成分値を補間して前記比率を算出する、画像処理方法。
  15. 画像処理装置において画像処理を行なう方法であって、
    前記画像処理装置に入力された対象画像から、黒単体、または黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンからなる基本色のいずれか複数の色から構成され、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が所定値未満である、低彩色で表現されている第1領域を抽出する領域抽出ステップと、
    前記第1領域に隣接する第2領域の色である隣接色を抽出する隣接色抽出ステップと、
    前記第1領域の色と前記隣接色とを重合わせるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて重合わせると判定された前記第1領域を置換領域として、前記置換領域の色と前記隣接色とに基づいて、前記置換領域の色と前記隣接色とを重合わせた色の色彩値よりも、重合わせ前の前記置換領域の色に近い色彩値となる、黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率を算出する算出ステップと、
    前記置換領域の色を前記比率で構成される色に置換える色置換ステップとを備え、
    前記画像処理装置は、前記画像処理装置のカラープロファイルを用いて、前記低彩色の黒の成分値と前記低彩色をLab値で表わしたときのL値,a値,b値とを入力値とし、前記低彩色と同じLab値をもつ色の前記基本色の成分値を出力値とするテーブルを作成する手段を備え、
    前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて前記置換領域の色の黒の成分値、およびL値,a値,b値に応じた前記テーブルへの入力値を設定し、前記隣接色の基本色の各成分値に応じて、前記テーブルから参照される前記基本色の成分値を補間して前記比率を算出する、画像処理方法。
  16. 前記判定ステップにおいては、前記第1領域の色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率と、前記隣接色を構成する黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの比率とのうち、各色について、比率の小なる方の値を重複量として得、前記重複量が所定値よりも小さい場合に重合わせると判定する、請求項14または15に記載の画像処理方法。
  17. 前記低彩色は、Lab値で表わしたときに、色度a,bを用いて演算した√(a2+b2)の結果が16未満を満たす色である、請求項14または15に記載の画像処理方法。
  18. 前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて、前記入力値に応じた前記基本色の成分値の範囲を設定し、前記補間して得られた値が前記範囲にない場合、前記入力値を変更して前記範囲を再設定する、請求項14または15に記載の画像処理方法。
  19. 前記算出ステップでは、前記テーブルにおいて、前記入力値に応じた前記基本色の成分値の範囲を設定し、前記補間して得られた値が前記範囲にない場合、前記隣接色を構成する前記基本色のうち特定色の成分値を変更して前記範囲を再設定する、請求項14または15に記載の画像処理方法。
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