JP4964356B2 - 防虫剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は衣類用防虫剤に用いられる新規な防虫剤組成物に関し、更に詳細には、有効成分であるピレスロイド系防虫薬剤の分解を防ぐことにより、この分解に伴う異臭の発生を防止した防虫剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピレスロイド系化合物は、衣類用防虫剤として広く用いられている。しかし、この物質は、衣類用の防虫剤として用いる場合は6ケ月〜1年間の長期に渡って使用するため、種々の外的条件、例えば熱、光、湿度などの影響を受けて異臭を生じるという問題が生じていた。
【0003】
従来より、ピレスロイド系化合物の分解を防止する方法として例えばBHT等の酸化防止剤を添加する方法が採られていた。また、特開平3−72409号には1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルクリサンテマートに2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2−tert−ブチル−6(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等を混合することが提案されている。しかし、上記何れの場合も異臭防止の効果は不十分であった。
【0004】
一方、本出願人はエムペントリンとn−オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートとを含有する異臭防止効果のある防虫殺虫剤組成物を提案している(特開平5−271017号)。しかし、この組成物も長期間使用したり保存するような場合はエムペントリンの異臭の発生を十分に抑えているとは言い難かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、長期間使用したり保存するような場合であってもピレスロイド系化合物の分解を抑制し、異臭の発生を防ぐ手段の開発が要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ピレスロイド系化合物の分解による異臭の発生の原因について鋭意研究した結果、特に光による影響を受け異臭が発生していることを知った。そしてさらに研究を進めた結果、ピレスロイド系防虫薬剤と特定のベンゾトリアゾール誘導体を組合せることによりピレスロイド系化合物の分解を抑制し、異臭の発生を防ぐことができること、更にこの効果は、酸化防止剤を添加することでより高まることを見いだし、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明はピレスロイド系防虫薬剤と次式(I)、
【化7】
Figure 0004964356
[式中R1はアルキル基またはアルコキシ基を示し、R2は水素原子、アルキル基、次式(II)
【化8】
Figure 0004964356
で示される基または次の基(III)
【化9】
Figure 0004964356
(ここで、R3、およびR4は水素原子またはアルキル基を意味する)で表される基を示す]
で示される化合物とを含有してなる防虫剤組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の防虫剤組成物の有効成分であるピレスロイド系防虫薬剤としては、イガ、コイガ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ等の衣類害虫に対し防虫効果のある従来公知のピレスロイド系防虫薬剤を用いることができる。例えば、エムペントリン、シフェノトリン、フェノトリン、アレスリン、プラレトリン、ペルメトリン、フタルスリン、シフルスリン、デルタメトリン、エトフェンプロックス、フラメトリン、トランスフルスリン等があげられ、これらの一種もしくは二種以上の混合物を使用することができる。
【0009】
一方、本発明の防虫剤組成物においては次の式(I)、
【化10】
Figure 0004964356
[式中、R1はアルキル基またはアルコキシ基を示し、R2は水素原子、アルキル基、次の式(II)
【化11】
Figure 0004964356
で示される基または次の基(III)
【化12】
Figure 0004964356
(ここで、R3およびR4はそれぞれ水素原子またはアルキル基を意味する)で表される基を示す]
で示される化合物が用いられる。
【0010】
この2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体(I)の具体例としては、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2'−ヒドロキシ−3'−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5'−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−ブチル−6'−tert−ブチル−4'−メチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−ブチル−4',6'−ジ−tert−ブチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−ブチル−4',6'−ジ−tert−アミル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−ブチル−4',6'−ジ−tert−オクチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチル−6'−tert−ブチル−4'−メチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチル−4',6'−ジ−tert−ブチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチル−4',6'−ジ−tert−アミル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチル−4',6'−ジ−tert−オクチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−メチル−6'−tert−ブチル−4'−メチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−メチル−4',6'−ジ−tert−ブチル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−メチル−4',6'−ジ−tert−アミル−2,2'−メチレンビスフェノール、6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−メチル−4',6'−ジ−tert−オクチル−2,2'−メチレンビスフェノール等を挙げることができる。
【0011】
本発明の防虫剤組成物の調製は、上記したピレスロイド系防虫薬剤と、2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体とを常法に従って混合し、攪拌することにより行われるが、この際に必要に応じて2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体をアセトン等の適当な有機溶媒に溶解させてからピレスロイド系防虫薬剤と混合してもよく、また、必要により混合時に加熱操作を加えてもよい。
【0012】
なお、ピレスロイド系防虫薬剤に対する2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体の配合量は、これがピレスロイド系防虫薬剤に溶解可能であれば特に限定されないが、通常ピレスロイド系防虫薬剤100重量部に対し、2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体0.01重量部から100重量部程度添加すればよく、特にピレスロイド系防虫薬剤100重量部に対し、0.1重量部から10重量部程度添加することが好ましい。2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体の添加量が多すぎると、ピレスロイド系防虫薬剤に対する2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体の溶解性が悪く、使用中の析出、使用後の粉残りが起こる場合があり、逆に少なすぎると異臭防止効果が不十分となる。
【0013】
なお、ピレスロイド系化合物に特定のベンゾトリアゾール類又はその塩を配合した防虫剤組成物はすでに提案されているが(特開昭61−30505号)、この組成物で用いられる特定のベンゾトリアゾール類(ベンゾトリアゾール、5−クロロベンゾトリアゾール)と、本発明に用いられるベンゾトリアゾール化合物(2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体)とは構造が異なり、しかもこの組成物は金属腐食、例えば銅製品の腐食を防ぐものであり、本発明のようにピレスロイド系化合物の分解を抑制し、異臭の発生を防ぐものではない。
【0014】
本発明の防虫剤組成物には、上記2成分の他、更に効果を増強する目的で酸化防止剤を添加することができ、これによりピレスロイド系防虫薬剤の劣化を相乗的に防止することが可能となる。
【0015】
このために用いられる酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤等を挙げることができる。
【0016】
このうち、フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のモノフェノール系酸化防止剤;2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル−4−メチルフェニルアクリレート、2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−〔β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン等のビスフェノール系酸化防止剤;1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−〔メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,3'−ビス−(4'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、1,3,5−トリス(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、トコフェロール類等の高分子形フェノール系酸化防止剤を挙げることができる。
【0017】
また、硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリル 3,3'−チオジプロピオネート、ジミリスチル 3,3'−チオジプロピオネート、ジステアリル 3,3'−チオジプロピオネート、ペンタエリトリチルペンタキス (3−ラウリルチオプロピオネート)、ジトリデシル 3,3−チオジプロピオネート等の化合物を用いることができる。
【0018】
更にホスファイト系酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニルジトリデシル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスァイト)、トリス(モノノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジフォスファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト等を挙げることができる。
【0019】
上記の酸化防止剤は、一種もしくは二種以上を混合して使用することができ、本発明の防虫剤組成物に添加する場合の添加量は、酸化防止剤と2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体との混合比を1:100から100:1程度、好ましくは1:50から50:1程度、特に好ましくは1:10から10:1程度とすればよい。なお、酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤を用いることが好ましい。
【0020】
本発明の防虫剤組成物は、上記各成分を混合したものをそのまま防虫剤として用いても良いが、他の防虫成分を配合することもできる。他の防虫成分としてはベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルエタノール、l−カルボン等を挙げることができる。また、必要に応じて他の任意成分を配合することもできる。任意成分としては、防かび剤、消臭剤、各種香料、効力増強剤、紫外線吸収剤、金属不活性剤を挙げることができる。
【0021】
また、本発明の防虫剤組成物は公知に種々の態様で使用することができる。例えば本発明を液体のまま用いても良く、必要に応じて有機溶媒と混合後、紙、織布、不織布、木片、シリカ、タルク、プラスチック、セルロースビーズ等に含浸させて用いても良く、これらを成形して固形剤をしても良い。また、水添ヒマシ油、12−ヒドロキシステアリン酸等のゲル化剤を用いてゲル状にしても良い。
【0022】
【実施例】
次に、実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0023】
実 施 例 1
ピレスロイド系防虫薬剤であるエムペントリンと、種々の化合物を組み合わせて表1の防虫剤組成物を調製し、エムペントリンの分解による臭いの発生を官能評価により調べた。官能評価は、各防虫剤組成物を濾紙(12×6cm)に含浸させ、直射日光下に約2週間放置し、放置後の臭いの発生を5名のパネラーが下記の6段階により評価した。この結果を表2に示す。
【0024】
( 組 成 )
【表1】
Figure 0004964356
【0025】
なお、上記表中で使用の化合物はそれぞれ次の通りである。
化合物1:2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール[VIOSORB 520(共同薬品(株)製)]
化合物2:2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール[VIOSORB 582(共同薬品(株)製)]
化合物3:2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール[VIOSORB 583(共同薬品(株 )(製)]
化合物4:2−(2'−ヒドロキシ−3'−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール[VIOSORB 590(共同薬品(株)製)]
化合物5:2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール[VIOSORB 591(共同薬品(株)製)]
化合物6:6−(2−ベンゾトリアゾリル)−4−tert−オクチルー6'−tert−ブチル−4'−メチル−2,2'−メチレンビスフェノール[JAST 500(城北化学工業(株)製)]
化合物7:1,2,3−ベンゾトリアゾール[BENZONE 120(大和化成(株)製)]
化合物8:2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール[VIOSORB 550(共同薬品(株)製)]
化合物9:2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール[VIOSORB 580(共同薬品(株)製)]
化合物10:2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート[SUMISORB 400(住友化学工業(株)製)]
化合物11:n−オクタデシル−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート[SUMILIZERBP76(住友化学工業(株)製)]
化合物12:3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン[SUMILIZER GA80(住友化学工業(株)製)]
【0026】
( 官能評価基準 )
評 点 評 価 内 容
0 臭いの発生が認められない。
1 わずかに臭いの発生が認められる。
2 弱い臭いの発生が認められる。
3 臭いの発生が認められる。
4 かなり強い臭いの発生が認められる。
5 強い臭いの発生が認められる。
【0027】
( 結 果 )
【表2】
Figure 0004964356
【0028】
上記の結果から、ピレスロイド系防虫薬剤と2−N−置換ベンゾトリアゾール誘導体とを組み合わせた本発明の防虫剤組成物は、ピレスロイド系防虫薬剤の分解を防ぐことができ、臭いの発生を抑制できるものであることが明らかになった。
【0029】
【発明の効果】
本発明の防虫剤組成物は、光などの影響を受けにくく、ピレスロイド系防虫薬剤の分解による異臭の発生をおさえるため、長期間にわたって使用しても衣類に異臭が付着することはない。また、ピレスロイド系防虫薬剤の変質が防止される結果、薬剤自体も有効に使用することができる。
以 上

Claims (2)

  1. ピレスロイド系防虫薬剤、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールから選ばれる2−N−置換ベンゾトリアゾール並びにn−オクタデシル−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートおよび3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンから選ばれるフェノール系酸化防止剤を含有してなる防虫剤組成物。
  2. ピレスロイド系防虫薬剤がエムペントリンである請求項第1項記載の防虫剤組成物。
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