JP4962358B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば車両(自動車)用の自動変速機、建設機械(建機)用の自動変速機、航空機(固定翼機、回転翼機、飛行船等)等で使用されるジェネレータ(発電機)用の自動変速機、ポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の自動変速機として利用する、トロイダル型無段変速機の改良に関する。具体的には、トラニオンの大型化を伴う事なく、このトラニオンの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油(トラクションオイル)を流通させる事ができる、簡素且つ低コストで得られる構造を実現するものである。
自動車用変速装置としてトロイダル型無段変速機を使用する事が、一部で実施されて周知である。図17は、現在実施されているトロイダル型無段変速機の基本構成を示している。先ず、この従来構造の第1例に就いて、簡単に説明する。1対の入力側ディスク1a、1bを入力回転軸2に対し、それぞれがトロイド曲面(断面円弧形の凹面)であって特許請求の範囲に記載した軸方向片側面に相当する入力側内側面3、3同士を互いに対向させた状態で、互いに同心に、且つ、同期した回転を自在に支持している。又、上記入力回転軸2の中間部周囲に、中間部外周面に出力歯車4を固設した出力筒5を、この入力回転軸2に対する回転を自在に支持している。又、この出力筒5の両端部に出力側ディスク6、6を、スプライン係合により、この出力筒5と同期した回転自在に支持している。この状態で、それぞれがトロイド曲面であって特許請求の範囲に記載した軸方向片側面に相当する、上記両出力側ディスク6、6の出力側内側面7、7が、上記両入力側内側面3、3に対向する。
又、上記入力回転軸2の周囲で上記入力側、出力側両内側面3、7同士の間部分(キャビティ)に、それぞれの周面を球状凸面としたパワーローラ8、8を、2個ずつ配置している。これら各パワーローラ8、8は、それぞれトラニオン9、9の内側面に、基半部と先半部とが偏心した支持軸10、10と、複数の転がり軸受とを介して、これら各支持軸10、10の先半部回りの回転、及び、これら各支持軸10、10の基半部を中心とする若干の揺動変位自在に支持されている。又、上記各トラニオン9、9は、それぞれの長さ方向(図17の表裏方向)両端部にこれら各トラニオン9、9毎に互いに同心に設けられた、傾転軸11、11(例えば後述する図22等参照)を中心として揺動変位自在である。これら各トラニオン9、9を揺動(傾斜)させる動作は、例えばこれら各トラニオン9、9毎に設けた油圧式のアクチュエータ29、29(例えば後述する図24等参照)により行う。即ち、変速時には、これら各アクチュエータ29、29への圧油の給排により、上記各トラニオン9、9を上記各傾転軸11、11の軸方向に変位させる。この結果、上記各パワーローラ8、8の周面と上記入力側、出力側各内側面3、7との接触部(トラクション部)の接線方向に作用する力の方向が変化する(サイドスリップが発生する)ので、上記各トラニオン9、9が上記各傾転軸11、11を中心として揺動変位する。
上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時には、駆動軸12により一方(図17の左方)の入力側ディスク1aを、ローディングカム式の押圧装置13を介して回転駆動する。この結果、前記入力回転軸2の両端部に支持された1対の入力側ディスク1a、1bが、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、上記各パワーローラ8、8を介して前記両出力側ディスク6、6に伝わり、前記出力歯車4から取り出される。上記入力回転軸2と上記出力歯車4との回転速度の比を変える場合で、先ず入力回転軸2と出力歯車4との間で減速を行う場合には、上記各トラニオン9、9を図17に示す位置に揺動させ、上記各パワーローラ8、8の周面を、上記各入力側ディスク1a、1bの入力側内側面3、3の中心寄り部分と上記両出力側ディスク6、6の出力側内側面7、7の外周寄り部分とにそれぞれ当接させる。反対に、増速を行う場合には、上記各トラニオン9、9を図17と反対方向に揺動させ、上記各パワーローラ8、8の周面を、上記両入力側ディスク1a、1bの入力側内側面3、3の外周寄り部分と上記両出力側ディスク6、6の出力側内側面7、7の中心寄り部分とにそれぞれ当接させる。上記各トラニオン9、9の揺動角度を中間にすれば、上記入力回転軸2と出力歯車4との間で、中間の速度比(変速比)を得られる。
上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時には、動力の伝達に供される各部材、即ち、入力側、出力側各ディスク1a、1b、6と上記各パワーローラ8、8とが、前記押圧装置13が発生する押圧力(推力)に基づいて弾性変形する。そして、この弾性変形に伴って、上記各ディスク1a、1b、6が軸方向に変位する。又、上記押圧装置13が発生する押圧力は、上記トロイダル型無段変速機により伝達するトルクが大きくなる程大きくなり、それに伴って上記各部材の弾性変形量も多くなる。従って、上記トルクの変動に拘らず、上記入力側、出力側各側面3、7と上記各パワーローラ8、8の周面との接触状態を適正に維持する為に、これら各パワーローラ8、8を上記各トラニオン9、9に対し、上記各ディスク1a、1b、6の軸方向に変位させる機構が必要になる。
上述の図17に示した従来構造の場合は、上記各パワーローラ8、8を支持した前記各支持軸10、10の先半部を、同じく基半部を中心として揺動変位させる事により、上記各パワーローラ8、8を上記軸方向に変位させる様にしている。但し、この様な、偏心軸である支持軸10、10により、上記各パワーローラ8、8を揺動させる構造の場合、偏心量を回転半径とする円弧運動に基づいてこれら各パワーローラ8、8が、各傾転軸11、11の軸方向に、僅かとは言え変位する。一方、特許文献1、2には、この様な傾転軸の軸方向に関する変位を抑えつつ(この様な変位を伴う事なく)、各パワーローラを各トラニオンに対し、各ディスクの軸方向に変位させられる構造が記載されている。但し、上述の図17に示した構造に関しても、上記特許文献1、2に記載された構造に関しても、何れも、上記各パワーローラを各ディスクの軸方向に変位させる為の構造が複雑で、部品製作、部品管理、組立作業が何れも面倒になり、コストが嵩む事が避けられない。
この様な問題を解決する為の技術として、特許文献3に記載された構造が知られている。この従来構造の第2例に就いて、図18〜23により説明する。トラニオン9aは、両端部に互いに同心に設けられた1対の傾転軸11、11と、これら両傾転軸11、11同士の間に存在し、少なくとも入力側、出力側両ディスク1a、1b、6(図17参照)の径方向(図19、21〜23の上下方向)に関する内側(図19、21〜23の上側)の側面を円筒状凸面14とした、支持梁部15とを備える。上記両傾転軸11、11は、それぞれラジアルニードル軸受16、16を介して、ヨーク(図示せず)或いは揺動フレーム(例えば特許文献1参照)に、揺動を可能に支持する。又、上記円筒状凸面14の中心軸イは、図19、22に示す様に、上記両傾転軸11、11の中心軸ロと平行で、この傾転軸11、11の中心軸ロよりも、上記各ディスク1a、1b、6の径方向に関して外側(図19、21〜23の下側)に存在する。
又、上記支持梁部15とパワーローラ8aの外側面との間に設けるスラスト玉軸受17を構成する外輪18の外側面に、部分円筒面状の凹部19を、この外側面を径方向に横切る状態で設けている。尚、上記スラスト玉軸受17が、特許請求の範囲に記載したスラスト転がり軸受に相当する。そして、上記凹部19と、上記支持梁部15の円筒状凸面14とを係合させ、上記トラニオン9aに対し上記外輪18を、上記各ディスク1a、1b、6の軸方向に関する揺動変位を可能に支持している。尚、図示の例の構造の場合は、上記凹部19の断面形状の曲率半径r19とこの円筒状凸面14の断面形状の曲率半径r14(図23)とを一致させて、これら凹部19と円筒状凸面14とを、直接当接させている。尚、この凹部19側の曲率半径r19を、この円筒状凸面14側の曲率半径r14よりも大きく(r19>r14)しても良い。
又、図示の例の構造の場合には、上記外輪18の内側面中央部に支持軸10aを、この外輪18と一体に固設して、上記パワーローラ8aをこの支持軸10aの周囲に、ラジアルニードル軸受20を介して、回転自在に支持している。又、上記外輪18及び上記支持軸10aの内部に、上記スラスト玉軸受17及び上記ラジアルニードル軸受20に潤滑油(トラクションオイル)を供給する為の支持軸側給油路21を、上記支持梁部15の内部に、この支持軸側給油路21に繋がる支持梁部側給油路22を、それぞれ設けている。上記外輪18の外側面でこの支持軸側給油路21の上流端開口を囲む部分には、この外輪18の揺動方向に長い凹部23を形成して、この外輪18の揺動変位に拘らず、上記両通油路21、22同士が互いに連通する様にしている。更に、上記支持梁部15の外部に、この支持梁部側給油路22に繋がる給油パイプ24を設けている。この給油パイプ24の上流側端部は、上記トラニオン9aの端部に設けた、同期ケーブルを架け渡す為のプーリ25の内径側に開口させ、このプーリ25の内径側を通じて、潤滑油の供給を可能にしている。
又、図示の例の構造の場合には、上記トラニオン9aの内側面のうち、上記支持梁部15の両端部と1対の傾転軸11、11との連続部に、互いに対向する1対の段差面26、26を設けている。これら両段差面26、26同士の間隔は、上記外輪18の外径よりも極く僅か(例えば数十μm程度)だけ大きい。従って、上記凹部19と上記円筒状凸面14とを当接させた状態で、上記外輪18の外周面が、上記両段差面26、26に当接若しくは近接対向する。即ち、上記外輪18をこれら両段差面26、26同士の間に、上記パワーローラ8aからこの外輪18に加わるトラクション力を何れかの段差面26、26で支承可能な状態に組み付けている。
上述の様な従来構造の第2例の場合には、トロイダル型無段変速機の運転時に、入力側、出力側各ディスク1a、1b、6、各パワーローラ8aの弾性変形に基づき、これら各パワーローラ8aをこれら各ディスク1a、1b、6の軸方向に変位させる必要が生じると、これら各パワーローラ8aを回転自在に支持している前記スラスト玉軸受17の外輪18が、外側面に設けた部分円筒面状の凹部19と支持梁部15の円筒状凸面14との当接面を滑らせつつ、この円筒状凸面14の中心軸イを中心として揺動変位する。この揺動変位に基づき、上記各パワーローラ8aの周面のうちで、上記各ディスク1a、1b、6の軸方向片側面と転がり接触する部分が、これら各ディスク1a、1b、6の軸方向に変位し、上記接触状態を適正に維持する。この場合に、上記円筒状凸面14の中心軸を中心とする揺動変位の揺動半径は、上記変速動作の際の揺動半径よりも大きく、上記入力側ディスク1a、1bと出力側ディスク6との間の変速比の変動に及ぼす影響は少ない(無視できるか、容易に修正できる範囲に留まる)。
ところで、上述した従来構造の第2例の場合には、トラニオン9aを構成する支持梁部15の背面(パワーローラ8aと反対側の面)に、支持梁部側給油路22の上流端を開口させている。ところが、この様な支持梁部側給油路22を形成した上記支持梁部15は、トロイダル型無段変速機の運転時に、入力側、出力側各ディスク1a、1b、6から各パワーローラ8aに加わるスラスト荷重に基づいて、このパワーローラ8a側が凹辺となる方向に弾性変形する。そして、この様な弾性変形に伴ない、上記支持梁部15の背面(凸辺)に大きな引っ張り応力が加わる。上述した従来構造の第2例の場合には、上述の様な支持梁部側給油路22を形成しても(支持梁部15の背面に上流端を開口させても)、上記支持梁部15延いては上記トラニオン9aの強度を十分に確保できる様に、この支持梁部15の外径(厚さ寸法並びに幅寸法)を大きくしている。但し、この様に支持梁部15延いてはトラニオン8aの寸法が大きくなる事(大型化)は、ケーシング内の限られた空間内への組み込み性(組み込み易さ、搭載し易さ)を低下させる等、好ましくない。特に、上記支持梁部15の背面には、この背面から突出する状態で給油パイプ24が設けられている為、この面からも寸法が嵩み易く、トロイダル型無段変速機の径方向寸法の増大に繋がる等、好ましくない。
又、上述した従来構造の第2例の場合、給油パイプ24を通じて支持梁部側給油路22に導入された潤滑油が、支持軸側給油路21を介してスラスト玉軸受17及びラジアルニードル軸受20に供給される。但し、この様にスラスト玉軸受17及びラジアルニードル軸受20に潤滑油を供給できても、支持梁部15の円筒状凸面14と外輪18の凹部19の内面との摺接部の潤滑を、十分に図れない可能性がある。即ち、これら円筒状凸面14と凹部19の内面とは、上記トロイダル型無段変速機を通過するトルクや変速比の変動に伴う、上記支持梁部15と外輪18との揺動に基づいて、互いに摺接する。但し、上記給油パイプ24を通じて支持梁部側給油路22に導入された潤滑油は、そのまま支持軸側給油路21に導入される為、上記円筒状凸面14と上記凹部19の内面との摺接部に潤滑油が十分に導入されない可能性がある。そして、この様に潤滑油が十分に導入されない場合には、当該部分で揺動(摺接)を円滑に行えなくなる可能性がある他、当該部分で微小摩耗、微小剥離(peeling :ピーリング)等の損傷を発生する可能性がある。
尚、上述の図18〜23に示した様なパワーローラユニットにより、トロイダル型無段変速機を構成する場合に、例えば図24に示す様な構造とする事が考えられる。この図24は、本発明に先立って考えた構造である。尚、この図24の上下方向は、実際の使用状態での上下方向に対応(一致)する。この様な構造の場合は、円筒状凸面14と凹部19の内面とのうちで、設置状態で支持軸側、支持梁部側両給油路21、22よりも鉛直方向下側部分、即ち、図24のα部分には、これら両給油路21、22を流通する潤滑油のうちの一部が、重力に基づいて入り込む。但し、この部分よりも鉛直方向上側部分、即ち、図24のβ部分には、上記重力の加わる方向と逆方向である為、潤滑油が不足する可能性がある。この為、例え図24に示す様にパワーローラユニットを配置した場合でも、上記上側部分(図24のβ部分)で揺動(摺接)を円滑に行えなくなったり、微小摩耗、微小剥離(peeling :ピーリング)等の損傷を発生する可能性がある。
尚、本発明に関連する先行技術文献として、上述した様な特許文献1〜3の他、例えば特許文献4が挙げられる。この特許文献4には、前述の図17に示した様な構造、即ち、パワーローラ8を偏心軸である支持軸10により揺動変位させる構造で、トラニオンの内側面に設けた凹溝を通じて潤滑油を供給する技術が記載されている。但し、この様な特許文献4に記載された構造の場合には、外輪とトラニオンの内側面との間に、このトラニオンに対する外輪の揺動を円滑に行う為のスラストニードル軸受(図17のスラストニードル軸受27参照)を設けており、このスラストニードル軸受27を構成するニードル同士の間を潤滑油が流通する。この為、上述した円筒状凸面14と凹部19の内面との摺接部の様な、潤滑油の不足に伴う揺動不良や損傷等の不都合は生じにくい。
独国特許出願公開第10246432号明細書(DE10246432A1) 特開2003−294099号公報 特開2008−25821号公報 特開2002−349657号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、簡素且つ低コストで、トラニオンの大型化を伴う事なく、このトラニオンの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油を流通させる事ができる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は何れも、前述した従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様に、少なくとも1対のディスクと、複数のトラニオンと、複数のパワーローラとを備える。
このうちの各ディスク(例えば入力側ディスク、出力側ディスク)は、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面(例えば入力側内側面、出力側内側面)同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持されている。
又、上記各トラニオンは、軸方向に関してこれら各ディスクの軸方向片側面同士の間位置の円周方向に関して複数個所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられている。
更に、上記各パワーローラは、上記各トラニオンの内側面に、それぞれスラスト転がり軸受(例えばスラスト玉軸受)を介して回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、上記両ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接(転がり接触)させている。
又、上記各トラニオンは、両端部に互いに同心に設けられた1対の上記傾転軸と、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも上記両ディスクの径方向に関する内側の側面を、上記両傾転軸の中心軸と平行でこの傾転軸の中心軸よりも上記両ディスクの径方向に関して外側に存在する中心軸を有する、円筒状凸面とした支持梁部とを備える。
又、上記各スラスト転がり軸受は、この支持梁部と上記各パワーローラの外側面との間に設けられたもので、この支持梁部側に設けられた外輪と、この外輪の内側面に設けられた外輪軌道と上記パワーローラの外側面に設けられた内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備える。
そして、上記外輪は、外側面に設けられた部分円筒面状の凹部と上記支持梁部の円筒状凸面とを係合させる事により、上記各トラニオンに対し、上記両ディスクの軸方向に関する揺動変位を可能に支持する。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機のうち、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記凹部の内面と上記円筒状凸面とのうちの少なくとも一方の面に、この面から凹入する状態で、これら凹部及び円筒状凸面の中心軸と平行に、少なくとも設置状態で上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に凹溝を設ける。そして、この凹溝を通じて、潤滑油を流通させる。
より具体的には、少なくとも、上記パワーローラの中心軸と、設置状態でこのパワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側で、且つ、上記スラスト転がり軸受のピッチ円に略対応する部分との間に設ける。この場合により好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記凹溝の上流端を、設置状態で上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向下側に位置させると共に、同じく下流端を、このパワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側で、且つ、上記スラスト転がり軸受のピッチ円に対応する部分に位置させる。或は、請求項3に記載した発明の様に、上記凹溝の上流端を、設置状態で上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に位置させると共に、同じく下流端を、このパワーローラの中心軸に対応する部分に位置させる。
又、請求項4、5に記載したトロイダル型無段変速機に於いては、上記凹部の内面と上記円筒状凸面との間に部分円筒状の挟持部材を設ける。そして、この挟持部材の部分円筒部のうちで、上記凹溝と整合する部分に設けられた、この部分円筒部の内外両周面同士を連通させる貫通孔を通じて、潤滑油を(例えば上記凹溝から下流側に)流通させる。
又、本発明のトロイダル型無段変速機を実施する場合により好ましくは、請求項6に記載した発明の様に、上記外輪の外周面のうちで、上記凹溝の上流端と整合する部分に、この外周面から径方向内側に凹入する平坦面(平坦部)を設け、この平坦面を、上記トラニオンの内側面のうちで、支持梁部の端部と傾転軸との連続部に設けた段差面に対向させる。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、何れも、トラニオンの大型化を伴う事なく、このトラニオンの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油を流通させる事ができる構造を、簡素且つ低コストで実現できる。
即ち、潤滑油を供給する為の給油路を、トラニオンを構成する支持梁部の円筒状凸面と外輪の凹部の内面とのうちの少なくとも一方の面に凹溝を設ける事により構成する。この為、上記トラニオンの支持梁部の背面(パワーローラと反対側の面)に給油路を開口させない為、この支持梁部延いてはトラニオンの強度を確保し易く、このトラニオンの大型化を防止できる(小型に構成できる)。しかも、上記凹溝は、上記円筒状凸面と上記凹部の内面とのうちの少なくとも一方の面に直接設けられている。この為、この凹溝を通じて、上記円筒状凸面と凹部の内面との摺動部に潤滑油を、他の部分に逃げる事なく直接送り込む事ができ、この摺動部で揺動不良や微小摩耗、微小剥離(peeling :ピーリング)等の損傷が発生する事を防止できる。又、上記凹溝は、切削や穿孔により形成できる為、給油パイプを設ける場合に比べ、簡素且つ低コストに構成できる。
又、請求項1に記載した発明の様に、上記凹溝を、少なくとも設置状態で上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に設ければ、この設置状態との関係で潤滑油が最も不足し易くなる、上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に、上記凹溝を通じて潤滑油を確実に送り込む事ができる。この為、上記円筒状凸面と上記凹部の内面との間の潤滑油の不足を、より確実に防止できる。又、この場合に、請求項3に記載した発明の様に、上記凹溝の上流端を、設置状態で上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に位置させると共に、同じく下流端を、このパワーローラの中心軸に対応する部分に位置させれば、同じく上流端を上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向下側に位置させる場合(請求項2に記載した構造の場合)に比べ、上記凹溝の長さを短くできる。この為、上記支持梁部延いてはトラニオンの強度をより確保し易くできると共に、加工コストの更なる低減も図れる。尚、上記下流端を、上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向下側に位置させなくても、このパワーローラの中心軸よりも鉛直方向下側部分には、上記凹溝を流通する潤滑油の一部が重力に基づいて入り込む為、当該部分の潤滑油の不足は防止できる。
又、請求項4、5に記載した発明の様に、凹部の内面と円筒状凸面との間に部分円筒状の挟持部材を設けた場合には、この挟持部材により、凹溝の上流端とこの凹溝の上流端に通じる給油路の下流端との接続部分(外輪の外周面とトラニオンの内側面とが対向する部分)から潤滑油が漏洩する量を低減できる。又、これと共に、上記挟持部材の厚さに応じて、パワーローラの位置決めを図れる(トラニオンに対するパワーローラの組立高さを調節できる)為、このパワーローラの組み込み位置を高精度に規制しつつ、トロイダル型無段変速機の組立作業を容易に行える。又、請求項6に記載した発明の様に、外輪の外周面のうちで凹溝の上流端と整合する部分に平坦面を設けた場合には、この平坦面と、この平坦面に対向する、トラニオンの内側面との隙間を小さくできる。この為、上記凹溝の上流端とこの凹溝の上流端に通じる給油路の下流端との接続部分(外輪の外周面とトラニオンの内側面とが対向する部分)から潤滑油が漏洩する量を低減できる。
[実施の形態の第1例]
図1〜3は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、トラニオン9bの大型化を伴う事なく、このトラニオン9bの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油を流通させるべく、給油路(後述する第一、第二両凹溝35、36、上流側給油路37)の構造等を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図17〜23に示した従来構造、或いは、前述の図24に示した本発明に先立って考えた構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。尚、図1〜3{並びに後述する図4〜7、9〜11、12(a)、13〜16)}の上下方向は、実際の使用状態での上下方向に対応する。
本例の場合も、前述の図17〜24に示した構造と同様に、トラニオン9bの一端部(図1下端部)に設けた、同期ケーブルを掛け渡す為のプーリ25の内径側を通じて、潤滑油の供給を可能にしている。この為に、本例の場合は、上記トラニオン9bの一端部に設けた、このトラニオン9bと一体のロッド28の外周面と、このトラニオン9bを傾転軸11、11の軸方向に変位させる為のアクチュエータ29を構成するピストン部材30の内周面との間に、上記潤滑油を流通させる為の第一隙間空間31を設けている。そして、この第一隙間空間31を通じて送られた上記潤滑油を、上記ピストン部材30と上記プーリ25との間で軸方向に挟持したワッシャ32の内径側を通じて、このプーリ25の内周面とこのプーリ25を外嵌支持する小径段部33の外周面との間に設けた、第二隙間空間34に送り込んでいる。
一方、上記トラニオン9bを構成する支持梁部15の円筒状凸面14aと、パワーローラ8aを回転自在に支持する為のスラスト玉軸受17を構成する外輪18の凹部19aの内面との両面に、これら両面から凹入する状態でそれぞれ、上記潤滑油を流通させる為の第一、第二両凹溝35、36を設けている。これら第一、第二両凹溝35、36は、図1に示した中立状態で、上記円筒状凸面14aと上記凹部19aの内面とのうちで、上記パワーローラ8aに最も近い側{入力側、出力側各ディスク1a、1b、6(図17参照)の径方向に関して最も内径側}に、これら凹部19a並びに円筒状凸面14aの中心軸と平行に設けている。
又、上記第一、第二両凹溝35、36のうち、上記外輪18の凹部19aの内面に設けた上記第一凹溝35は、この外輪18の外周面のうち、設置状態で最も下側となる部分(図1、3の最も下側の部分)、即ち、上記トラニオン9bの内側面を構成する下側の段差面26(支持梁部15の下端部と下側の傾転軸11との連続部に設けた下側の段差面26)に対向する部分を、上流端としている。そして、この部分から、同じく設置状態で上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側で、且つ、上記スラスト玉軸受17のピッチ円に略対応する部分まで、上記第一凹溝35を設けている(ピッチ円に略対応する部分を下流端としている)。尚、この第一凹溝35の中間部で、上記各パワーローラ8aの中心軸に対応する部分に、このパワーローラ8aを支持する為の支持軸10aの内部に設けた、支持軸側給油路21の上流端を開口させている。又、この支持軸側給油路21の上流端に、この支持軸側給油路21の上流端開口よりも大きな内径を有する凹部23を設けている。
一方、上記第一、第二両凹溝35、36のうち、上記トラニオン9bの支持梁部15の円筒状凸面14aに設けた第二凹溝36は、このトラニオン9bの内側面のうち、設置状態で最も下側となる部分(図1、2の最も下側の部分)、即ち、このトラニオン9bの内側面のうちで、上記下側の段差面26に対応する部分を、上流端としている。そして、この部分から、同じく設置状態で上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側で、且つ、上記スラスト玉軸受17のピッチ円に略対応する部分まで、上記第二凹溝36を設けている(ピッチ円に略対応する部分を下流端としている)。尚、上記第一、第二両凹溝35、36の幅(凹部19a並びに円筒状凸面14aの円周方向に関する寸法)は、上記支持梁部15と外輪18との揺動変位に拘らず、これら両溝35、36同士の少なくとも一部が互いに対向する(互いに連通する)大きさにする事が好ましい。但し、この様に両溝35、36の少なくとも一部が常に対向する大きさにしなくても、上記外輪18の凹部19aの内面に設けた上記凹部23を通じて、上記第一、第二両凹溝35、36同士を互いに連通する様にしても良い。
又、上記トラニオン9bの下端部に設けた(下側の)傾転軸11に、この傾転軸11の中心軸と平行に、この傾転軸11の下端面と上記下側の段差面26とを貫通する状態で、上流側通油路37を(穿孔により)設けている。この上流側通油路37の上流端は、上記傾転軸11の下端面で、前記第二隙間空間34に整合する位置に開口している。一方、この上流側通油路37の下流端は、上記下側の段差面26のうちで、上記第二凹溝36の上流端と整合する部分に開口させ、これら第二凹溝36と上流側給油路37とを互いに連続(連通)させている。前述の様に第二隙間空間34に送り込まれた潤滑油は、上記上流側通油路37を通じて、上記第一、第二両凹溝35、36内に導入される。そして、この様に第一、第二両凹溝35、36内に導入された潤滑油の一部が、これら第一、第二両凹溝35、36の下流端にまで流入すると共に、その残部が、前記支持軸側給油路21を通じて、スラスト玉軸受17及びラジアルニードル軸受20に供給される。
上述の様に構成する本例によれば、トラニオン9bの大型化を伴う事なく、このトラニオン9bの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油を流通させる事ができる構造を、簡素且つ低コストで実現できる。
即ち、潤滑油の供給を、外輪18の凹部19aの内面に設けた第一凹溝35と、トラニオン9bを構成する支持梁部15の円筒状凸面14aに設けた第二凹溝36とにより行う。この為、上記トラニオン9bの支持梁部15の背面(パワーローラ8aと反対側の面)に給油路を開口させなくて済み、この支持梁部15延いてはトラニオン9bの強度を確保し易く、このトラニオン9bの大型化を防止できる(小型に構成できる)。又、上記第一、第二凹溝35、36は、上記円筒状凸面14aと上記凹部19aの内面との両面に直接設けられている為、これら第一、第二凹溝35、36を通じて、上記円筒状凸面14aと上記凹部19aの内面との摺動部に潤滑油を、他の部分に逃げる事なく直接送り込む事ができる。しかも、上述した様に、上記第一、第二凹溝35、36を、設置状態でパワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側で、且つ、スラスト玉軸受17のピッチ円に略対応する部分(上記パワーローラ8aからのスラスト荷重を最も強く受ける為、特に潤滑油を必要とする部分)にまで設けている為、上記円筒状凸面14aと凹部19aの内面とのうちで、潤滑油が不足し易い部分である、設置状態で上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側部分にも、潤滑油を確実に送り込む事ができる。この為、上記円筒状凸面14aと上記凹部19aの内面との摺動部全体に亙り潤滑状態を良好にでき、揺動不良や微小摩耗、微小剥離(peeling :ピーリング)等の損傷が発生する事を防止できる。又、上記第一、第二両凹溝35、36は、切削により形成できる為、前述の図18〜23に示した様な給油パイプ24(図18、19、21〜23参照)を設ける場合に比べ、簡素且つ低コストに構成できる。
[実施の形態の第2例]
図4〜6は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合は、第一、第二両凹溝35、36の上流端を、設置状態でパワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側に位置させている。即ち、上記第一、第二両凹溝35、36のうち、外輪18の凹部19aの内面に設けた上記第一凹溝35は、この外輪18の外周面のうち、設置状態で最も上側となる部分(図4、6の最も上側の部分)、即ち、トラニオン9bの内側面を構成する上側の段差面26(支持梁部15の上端部と上側の傾転軸11との連続部に設けた上側の段差面26)に対向する部分を、上流端としている。そして、この部分から、同じく上記パワーローラ8aの中心軸、即ち、上記外輪18の支持軸10aの内部に設けた支持軸側給油路21の上流端開口まで、上記第一凹溝35を設けている(パワーローラ8aの中心軸に対応する部分を下流端としている)。又、上記第一、第二両凹溝35、36のうち、トラニオン9bの支持梁部15の円筒状凸面14aに設けた上記第二凹溝36は、このトラニオン9bの内側面のうち、設置状態で最も上側となる部分(図4、5の最も上側の部分)、即ち、このトラニオン9bの内側面のうちで、上記上側の段差面26に対応する部分を、上流端としている。
又、上記トラニオン9bの上端部に設けた(上側の)傾転軸11に、この傾転軸11の上端面と上記上側の段差面26とを貫通する状態で、上流側通油路37aを(穿孔により)設けている。この上流側通油路37aの上流端は、上記傾転軸11の上端面の中心に開口させている。一方、この上流側通油路37aの下流端は、上記上側の段差面26のうちで、上記第二凹溝36の上流端と整合する部分に開口させ、これら第二凹溝36と上流側給油路37aとを互いに連続させている。又、本例の場合は、隣り合うキャビティ毎にそれぞれ設けた1対の支柱38の上端部同士を、連結板39により連結すると共に、この連結板39内に設けた連結板側給油路40の下流端と、上記傾転軸11の上端面に開口する、上記上流側通油路37aの上流端とを、パイプ状の給油プラグ41により連通している。この様な本例の場合には、上記連結板側給油40並びに上記給油プラグ41を通じて上記上流側通油路37aに送り込まれた潤滑油が、この上流側通油路37aを通じて、上記第一、第二両凹溝35、36内に導入される。そして、この様に第一、第二両凹溝35、36内に導入された潤滑油が、上記支持軸側給油路21を通じて、スラスト玉軸受17及びラジアルニードル軸受20に供給される。
この様な本例の場合も、前述した実施の形態の第1例と同様に、トラニオン9bの大型化を伴う事なく、このトラニオン9bの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油を流通させる事ができる構造を、簡素且つ低コストで実現できる。しかも、本例の場合には、前述した第1例の場合に比べ、第一、第二両凹溝35、36の長さを短くできる。この為、支持梁部15延いてはトラニオン9bの強度をより確保し易くできると共に、加工コストの更なる低減も図れる。尚、本例の場合は、第一、第二両凹溝35、36の下流端を、パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向下側に位置させていないが、このパワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向下側部分には、上記第一、第二両凹溝35、36を流通する潤滑油の一部が重力に基づいて入り込む為、当該部分の潤滑油の不足は防止できる。但し、必要に応じて、上記第一、第二両凹溝溝35、36(のうちの少なくとも何れか)の下流端を、設置状態で上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向下側で、且つ、上記スラスト玉軸受17のピッチ円に略対応する部分に迄延長する事もできる。
その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
[実施の形態の第3例]
図7〜12は、請求項1、2、4、5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合は、外輪18の凹部19の内面とトラニオン9bを構成する支持梁部15の円筒状凸面14aとの間に、部分円筒状の挟持部材42を設けている。この挟持部材42は、図12に示す様に、金属板等の板材(薄板材)にプレス成形、折り曲げ成形等を施す事により、部分円筒状に形成したもので、外周面が上記凹部19の内面と実質的に同じ曲率(曲率半径)を有する部分円筒部43と、この部分円筒部43の軸方向両端部に設けられた、この部分円筒部43の径方向外方に折れ曲がった、1対の側板部44、44とを有する。このうちの部分円筒部43には、この部分円筒部43の内外両周面を貫通する状態で貫通孔45a〜45cを設けている。より具体的には、上記凹部19の内面と上記円筒状凸面14aとの間に上記挟持部材42を挟持した状態で(円筒状凸面14aに挟持部材42を被せた状態で)、上記部分円筒部43のうちで上記円筒状凸面14aに設けた第二凹溝36と整合する位置に、上記各貫通孔45a〜45cを設けている。
本例の場合には、上記貫通孔45a〜45cを3個設けており、このうちの1個の貫通孔45bを、上記挟持部材42を組み付けた状態で支持軸側給油路21の上流端と整合する位置に、残り2個の貫通孔45a、45cをそれぞれ、同じく組み付けた状態でスラスト玉軸受17のピッチ円と整合する位置に、それぞれ設けている。そして、これら各貫通孔45a〜45cを通じて潤滑油を、上記第二凹溝36から下流側に送り込み自在としている。尚、本例の場合は、上記外輪18の凹部19の内面に第一凹溝35(例えば図1、3参照)を設けていない。但し、上記3個の貫通孔45a〜45cのうち、軸方向両端部にそれぞれ設けた2個の貫通孔45a、45cを通じて、上記挟持部材42の部分円筒部43の外周面と上記凹部19の内面との間に潤滑油を送り込める。又、上記各側板部44、44は、上記挟持部材42を上記支持梁部15と外輪18との間に組み付けた状態で、上記トラニオン9bの内側面と、この内側面に対向する上記外輪18の両側面との間に、それぞれ挟持される。尚、本例の場合は、前述した実施の形態の第1〜2例の様に、トラニオン9bの内側面に段差面26、26を設けていない。上記挟持部材42の各側板部44、44が、この段差面26、26と同様の機能を有する(外輪18の外周面と対向する)。
この様な挟持部材42を備えた本例の場合には、上記第二凹溝36の上流端と、この第二凹溝36の上流端に通じる、上流側給油路37の下流端との接続部分、即ち、前述の図1、4並びに図10でそれぞれXの符号を付して囲った部分である、上記外輪18の外周面とトラニオン9bの内側面とが対向する部分から、潤滑油が漏洩する量を低減できる。又、これと共に、上記挟持部材42の厚さに応じて、パワーローラ8aの位置決めを図れる(トラニオン9bに対するパワーローラ8の組立高さを調節できる)為、このパワーローラ8aの組み込み位置を高精度に規制しつつ、トロイダル型無段変速機の組立作業を容易に行える。
その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。尚、上述の図7〜12に示した構造は、前述の第1例の構造(設置状態で鉛直方向下側から潤滑油を供給する構造)に対応するが、本例の構造を、前述の第2例の構造(設置状態で鉛直方向上側から潤滑油を供給する構造)に適用する事もできる。この場合には、挟持部材42の円筒部に設ける貫通孔45a〜45cのうち、設置状態で下側となる貫通孔45cを省略しても良い。又、前述の第2例の構造で、例えば第二凹溝36の下流端を、設置状態で上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向下側で、且つ、上記スラスト玉軸受17のピッチ円に略対応する部分に位置させる場合には、上記貫通孔45cを設けたままとしても良い。
[実施の形態の第4例]
図13〜15は、請求項1、2、6に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、外輪18の外周面のうちで、トラニオン9bの内側面に設けた両段差面26、26(支持梁部15の両端部と1対の傾転軸11との連続部にそれぞれ設けた、互いに対向する両段差面26、26)と対向する部分に、この外周面から径方向内側に凹入する状態で、互いに平行な1対の平坦面46、46を設けている。そして、これら両平坦面46、46を上記両段差面26、26に、それぞれ当接若しくは近接対向させている。尚、上記両平坦面46、46のうち、鉛直方向下側(図13、図15の下側)の平坦面46は、上記外輪18の凹部19aの内面に設けた第一凹溝35の上流端と整合している。
この様な本例の場合は、上記両平坦面46、46と上記段差面26、26とを平坦面同士で当接させる事により、これら各面46、26との間の隙間を小さくできる。この為、第一、第二両凹溝35、36の上流端と、これら両凹溝35、36の上流端に通じる、上流側給油路37の下流端との接続部分、即ち、前述の図1、4並びに図13でそれぞれXの符号を付して囲った部分である、上記外輪18の外周面とトラニオン9bの内側面とが当接若しくは対向する部分から、潤滑油が漏洩する量を低減できる。
その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。尚、上述の図13〜15に示した構造は、前述の第1例の構造(設置状態で鉛直方向下側から潤滑油を供給する構造)に対応するが、本例の構造を、前述の第2例の構造(設置状態で鉛直方向上側から潤滑油を供給する構造)に適用する事もできる。又、上述した実施の形態の第3例の様な、挟持部材42を設ける事もできる。
本発明に関連する参考例
図16は、本発明に関連する参考例を示している。本参考例の場合には、前述した実施の形態の第1〜4例の構造の様な、第一、第二凹溝35、36(例えば図1、4、10、13等参照)を設けていない。本参考例の場合には、トラニオン9cを構成する支持梁部15aに、この支持梁部15a(の円筒状凸面14b)の中心軸と同心又はこの中心軸に平行に、第一給油路47を(穿孔により)設けている。又、これと共に、この第一給油路47に対し直交する方向に配設され、この第一給油路47に上流端を、円筒状凸面14bに下流端を、それぞれ開口させた3本の第二給油路48a〜48cを、それぞれ(穿孔により)設けている。そして、これら3本の第二給油路48a〜48cのうちの、設置状態で最も鉛直方向上側(一方の側)の第二給油路48aの下流端開口を、上記円筒状凸面14bの軸方向に関し、パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側に位置(開口)させている。
より具体的には、上記最も上側の第二給油路48aの下流端開口を、上記パワーローラ8aの中心軸と、設置状態でこのパワーローラ8aの中心軸よりも上側で、且つ、スラスト玉軸受17のピッチ円に対応する部分との間に位置(開口)させている。尚、上記3本の第二給油路48a〜48cのうちの、設置状態で鉛直方向中央の第二給油路48bの下流端開口は、上記パワーローラ8aの中心軸、即ち、支持軸側給油路21の上流端開口と整合する位置に開口させている。又、最も鉛直方向下側(他方の側)の第二給油路48cの下流端開口は、上記パワーローラ8aの中心軸と、設置状態でこのパワーローラ8aの中心軸よりも下側で、且つ、スラスト玉軸受17のピッチ円に対応する部分との間に位置(開口)させている。更に本参考例の場合には、鉛直方向下側の傾転軸11の下端面と、上記第一給油路47との間に、第三給油路49を(穿孔により)設け、この第三給油49を通じてこの第一給油路47に潤滑油を送り込める様にしている。尚、上記支持梁部15aの下端面で、上記第一給油路47が開口する部分には、プラグ50を内嵌固定し、この下流端開口を通じて潤滑油が漏れ出ない様にしている。
この様な本参考例の場合も、前述した実施の形態の第1〜4例と同様に、トラニオン9cの大型化を伴う事なく、このトラニオン9cの強度を確保しつつ、必要な部分に潤滑油を流通させる事ができる構造を、簡素且つ低コストで実現できる。
即ち、潤滑油を供給する為の給油路を、上述の様な第一〜第三給油路47、48a〜48c、49により構成している為、上記トラニオン9cの支持梁部15aの背面(パワーローラ8aと反対側の面)に給油路を開口させなくて済む。この為、この支持梁部15a、延いてはトラニオン9cの強度を確保し易く、このトラニオン9cの大型化を防止できる(小型に構成できる)。又、上記第二給油路48a〜48cのうちの鉛直方向上側と同じく下側の第二給油路48a、48cの下流端は、上記円筒状凸面14aのうちで、上記支持軸側給油路21の上流端開口に対向する部分から外れた位置に開口している為、上記上側、下側両第二給油路48a、48cを通じて、上記円筒状凸面14aと上記凹部19aの内面との摺動部に潤滑油を、他の部分に逃げる事なく直接送り込む事ができる。しかも、上述の様に最も上側の第二給油路48aの下流端を、上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側に位置(開口)させている。この為、上記円筒状凸面14bと凹部19aの内面とのうちで、潤滑油が不足し易い部分である、設置状態で上記パワーローラ8aの中心軸よりも鉛直方向上側部分にも、潤滑油を確実に送り込む事ができ、当該部分で揺動不良や微小摩耗、微小剥離(peeling :ピーリング)等の損傷が発生する事を防止できる。
又、上記第一〜第三給油路47、48a〜48c、49は、穿孔により形成できる為、前述の図18〜23に示した様な給油パイプ24(図18、19、21〜23参照)を設ける場合に比べ、簡素且つ低コストに構成できる。しかも、本参考例の場合には、最も上側と下側の第二給油路48a、48cの下流端開口を、上記スラスト転玉軸受17のピッチ円に対応する部分から外れた部分に位置(開口)させている為、上記支持梁部15a延いてはトラニオン9cの強度をより確保し易くできる。この理由は、上記上流端開口が、上記スラスト転玉軸受17の(各玉)を通じて最も大きな力が加わる部分から外れる事で、この上流端開口に加わる応力の低減を図れる為である。尚、図示は省略するが、上記最も上側の第二給油路48aの下流端を、設置状態で上記スラスト転玉軸受17のピッチ円に対応する部分よりも鉛直方向上側で、且つ、トラニオン9bの内側面に設けた上側の段差面26よりも下側に位置(開口)させる事もできる。又、前述の第2例の様に、設置状態で鉛直方向上側から潤滑油を送り込む構造に、本参考例の構造を適用する事もできる。この場合には、第三給油路の上流端を、鉛直方向上側の傾転軸11の上端面に開口させる。又、第一の給油路を支持梁部の上端面に開口させると共に、この開口部分にプラグを内嵌固定する。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図24と同様の断面図。 トラニオンを取り出して内側(パワーローラを設置する側)から見た図。 外輪を取り出して外側(トラニオンを設置する側)から見た図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の断面図。 同じく、図2と同様の図。 同じく、図3と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例を、トラニオンにパワーローラ等を組み付けた状態で、図2と同方向から見た図。 図7のA−A断面図。 図7のB−B断面図。 図9のC部拡大図。 トラニオンを取り出して内側(パワーローラを設置する側)から見た図。 挟持部材を取り出して示す図で、(a)は図9の右方から見た図、(b)は(a)のD−D断面図。 本発明の実施の形態の第4例を示す、図9と同様の断面図。 同じく、図2と同様の図。 同じく、図3と同様の図。 本発明に関連する参考例を示す、図9と同様の断面図。 従来構造の第1例を示す断面図。 同第2例を示す要部斜視図。 同正面図。 図19の上方から見た平面図。 図19の右方から見た側面図。 図20のE−E断面図。 図19のF−F断面図。 従来構造の第2例に関連する、本発明に先立って考えた構造を示す、図17のG−G断面に対応する方向から見た断面図。
1a、1b 入力側ディスク
2 入力回転軸
3 入力側内側面
4 出力歯車
5 出力筒
6 出力側ディスク
7 出力側内側面
8、8a パワーローラ
9、9a、9b、9c トラニオン
10、10a 支持軸
11 傾転軸
12 駆動軸
13 押圧装置
14、14a、14b 円筒状凸面
15、15a 支持梁部
16 ラジアルニードル軸受
17 スラスト玉軸受
18 外輪
19、19a 凹部
20 ラジアルニードル軸受
21 支持軸側給油路
22 支持梁部側給油路
23 凹部
24 給油パイプ
25 プーリ
26 段差面
27 スラストニードル軸受
28 ロッド
29 アクチュエータ
30 ピストン部材
31 第一隙間空間
32 ワッシャ
33 小径段部
34 第二隙間空間
35 第一凹溝
36 第二凹溝
37、37a 上流側給油路
38 支柱
39 連結板
40 連結板側給油路
41 給油プラグ
42 挟持部材
43 部分円筒部
44 側板部
45a、45b、45c 貫通孔
46 平坦面
47 第一給油路
48a、48b、48c 第二給油路
49 第三給油路
50 プラグ

Claims (6)

  1. それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持された少なくとも1対のディスクと、軸方向に関してこれら各ディスクの軸方向片側面同士の間位置の円周方向に関して複数個所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられた複数のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面に、それぞれスラスト転がり軸受を介して回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、上記両ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させた複数のパワーローラとを備え、
    上記各トラニオンは、両端部に互いに同心に設けられた1対の上記傾転軸と、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも両ディスクの径方向に関する内側の側面を、上記両傾転軸の中心軸と平行でこの傾転軸の中心軸よりも上記両ディスクの径方向に関して外側に存在する中心軸を有する、円筒状凸面とした支持梁部とを備えたものであり、各スラスト転がり軸受は、この支持梁部と各パワーローラの外側面との間に設けられたもので、この支持梁部側に設けられた外輪と、この外輪の内側面に設けられた外輪軌道と上記パワーローラの外側面に設けられた内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものであって、上記外輪は、外側面に設けられた部分円筒面状の凹部と上記支持梁部の円筒状凸面とを係合させる事により上記各トラニオンに対し、上記両ディスクの軸方向に関する揺動変位を可能に支持されている
    トロイダル型無段変速機に於いて、
    上記凹部の内面と上記円筒状凸面とのうちの少なくとも一方の面に、この面から凹入する状態で、これら凹部及び円筒状凸面の中心軸と平行に、少なくとも設置状態で上記パワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に凹溝を設け、この凹溝を通じて潤滑油を流通させる
    事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 凹溝の上流端を、設置状態でパワーローラの中心軸よりも鉛直方向下側に位置させると共に、同じく下流端を、このパワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側で、且つ、スラスト転がり軸受のピッチ円に対応する部分に位置させた、
    請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  3. 凹溝の上流端を、設置状態でパワーローラの中心軸よりも鉛直方向上側に位置させると共に、同じく下流端を、このパワーローラの中心軸に対応する部分に位置させた、
    請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  4. 凹部の内面と円筒状凸面との間に部分円筒状の挟持部材を設けており、この挟持部材の部分円筒部のうちで凹溝と整合する部分に設けられた、この部分円筒部の内外両周面同士を連通させる貫通孔を通じて、潤滑油を流通させる、
    請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
  5. それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を自在に支持された少なくとも1対のディスクと、軸方向に関してこれら各ディスクの軸方向片側面同士の間位置の円周方向に関して複数個所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられた複数のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面に、それぞれスラスト転がり軸受を介して回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、上記両ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させた複数のパワーローラとを備え、
    上記各トラニオンは、両端部に互いに同心に設けられた1対の上記傾転軸と、これら両傾転軸同士の間に存在し、少なくとも両ディスクの径方向に関する内側の側面を、上記両傾転軸の中心軸と平行でこの傾転軸の中心軸よりも上記両ディスクの径方向に関して外側に存在する中心軸を有する、円筒状凸面とした支持梁部とを備えたものであり、各スラスト転がり軸受は、この支持梁部と各パワーローラの外側面との間に設けられたもので、この支持梁部側に設けられた外輪と、この外輪の内側面に設けられた外輪軌道と上記パワーローラの外側面に設けられた内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものであって、上記外輪は、外側面に設けられた部分円筒面状の凹部と上記支持梁部の円筒状凸面とを係合させる事により上記各トラニオンに対し、上記両ディスクの軸方向に関する揺動変位を可能に支持されている
    トロイダル型無段変速機に於いて、
    上記凹部の内面と上記円筒状凸面とのうちの少なくとも一方の面に、この面から凹入する状態で、これら凹部及び円筒状凸面の中心軸と平行に凹溝を設けると共に、これら凹部の内面と円筒状凸面との間に部分円筒状の挟持部材を設けており、この挟持部材の部分円筒部のうちで上記凹溝と整合する部分に設けられた、この部分円筒部の内外両周面同士を連通させる貫通孔と、上記凹溝とを通じて潤滑油を流通させる
    事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  6. 外輪の外周面のうちで、凹溝の上流端と整合する部分に、この外周面から径方向内側に凹入する平坦面を設け、この平坦面を、トラニオンの内側面のうちで、支持梁部の端部と傾転軸との連続部に設けた段差面に対向させた、
    請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
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