JP4962014B2 - ハブユニットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軸、内輪、転動体および外輪を備えるハブユニットの製造方法に関する。
従来、軸、内輪、玉および外輪を組み立ててハブユニットを製造する場合、軸の測定精度のバラツキ、内輪の測定精度のバラツキ、外輪の測定精度のバラツキ、ボールの規格内における寸法のバラツキ、軸に内輪を圧入することによる内輪軌道寸法の変化、軸、内輪、玉および外輪の夫々の温度に依存する寸法の変化などに対応するために、各部品単体の寸法を測定する必要があり、測定に時間がかかり、ハブユニットの製造時間の短縮、製造コストの低減を行ううえで、障害となっていた。
特開平02−159536号公報
そこで、本発明の課題は、アキシアル隙間精度を格段に向上できるハブユニットの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のハブユニットの製造方法は、
小径軸部に段部を介して連なる大径軸部に第1の外周軌道面を有する軸と、
上記軸の上記小径軸部に嵌合すると共に、第2の外周軌道面を有する内輪と、
第1の内周軌道面と第2の内周軌道面とを有する外輪と
を備え、
上記第1の内周軌道面と上記第1の外周軌道面との間に第1の転動体を配置すると共に、上記第2の内周軌道面と上記第2の外周軌道面との間に第2の転動体を配置しているハブユニットを製造するハブユニットの製造方法であって、
上記第1の内周軌道面と上記第1の外周軌道面との間に第1の転動体を組み付けると共に、上記第2の内周軌道面と上記軸の外周面との間に第2の転動体を配置した状態で、上記軸の中心軸に略垂直な平面から上記第2の転動体までの第1距離と、上記平面から上記軸の上記段部までの第2距離とを測定して、
上記第1距離と上記第2距離との差に基づいて、上記内輪の軸方向の寸法を調整することを特徴としている。
本発明によれば、上記軸と、上記外輪と、上記第1の転動体と、上記第2の転動体とを組み立てた状態で、上記第1距離と上記第2距離を測定し、上記第1距離と上記第2距離に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整するので、上記軸単体の寸法バラツキ、上記外輪単体の寸法バラツキ、上記第1の転動体自体の寸法バラツキ、および、上記第2の転動体自体の寸法バラツキが有っても、内輪の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。また、同様に、軸単体の寸法を測る測定機の軸測定バラツキ、および、外輪単体の寸法を測る測定機の外輪測定バラツキが有っても、内輪の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間のバラツキを従来と比して格段に低減できて、アキシアル隙間を所定値に適正に設定でき、ハブユニットの耐久性、耐荷重性等の性能を格段に向上できる。
また、本発明によれば、軸単体の寸法測定、内輪単体の寸法測定および外輪単体の寸法測定を行う必要がない、又は、狙い寸法が緩和できるので、ハブユニットの製造時間を大幅に制限できる。
また、一実施形態のハブユニットの製造方法は、上記内輪の内径と、上記軸の上記小径軸部の外径とを測定して、上記軸の上記小径軸部と上記内輪との間の締め代を算出し、算出された締め代に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整する。
上記実施形態によれば、上記内輪の内径と、上記軸の上記小径軸部の外径とを測定して、上記軸と上記内輪との間の締め代を算出し、算出された締め代に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整するので、締め代の大きさに依存してハブユニットのアキシアル隙間が変動したとしても、すなわち、内輪の圧入の大きさに依存してハブユニットのアキシアル隙間が変動したとしても、内輪の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定の値に更に近づけることができる。
また、一実施形態のハブユニットの製造方法は、上記軸、上記内輪および上記外輪の温度を、ハブユニットの組立前に測定し、上記軸、上記内輪および上記外輪の温度に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整する。
上記実施形態によれば、上記各部品の温度に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整するので、上記各部品の寸法が、温度膨張によってばらついたとしても、上記内輪の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を、適切に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定の値に更に近づけることができる。
また、一実施形態のハブユニットの製造方法は、上記軸、上記内輪、上記第1の転動体、上記第2の転動体および上記外輪の組み立て後に、上記内輪を上記軸に固定するために、上記軸の上記内輪側の端面に行うカシメによるアキシアル隙間の変動に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整する。
上記実施形態によれば、上記軸、上記内輪、上記第1の転動体、上記第2の転動体および上記外輪の組み立て後に、上記軸の上記内輪側の端面に行うカシメによるアキシアル隙間の変動に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整するので、上記軸の上記内輪側の端面に行うカシメによって、ハブユニットのアキシアル隙間が変動したとしても、上記内輪の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を、適切に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定の値に更に近づけることができる。
また、一実施形態のハブユニットの製造方法は、上記第1距離および上記第2距離の測定後に、上記軸と上記外輪との間における上記第1の転動体と上記第2の転動体との間にグリースを封入し、このグリースの封入後に、上記軸の上記小径段部に、軸方向の寸法が調整された上記内輪を嵌合させる。
上記実施形態によれば、上記第1距離および上記第2距離の測定後に、上記軸と上記外輪との間における上記第1の転動体と上記第2の転動体との間にグリースを封入し、このグリースの封入後に、上記軸に、軸方向の寸法が調整された上記内輪を嵌合させるので、上記第1距離と上記第2距離との測定に、グリースの影響が及ぶことがない。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定値に精密に調整できる。
また、上記実施形態によれば、一度組み立てられた部品を、グリースの封入のためにばらす必要がないので、ハブユニットを製造する時間を短縮できると共に、ハブユニットの製造コストを低減できる。
本発明のハブユニットの製造方法によれば、軸と、外輪と、第1の転動体と、第2の転動体とを組み立てた状態で、第1距離と第2距離を測定し、上記第1距離と上記第2距離に応じて、内輪の軸方向の寸法を調整するので、上記軸単体の寸法バラツキ、上記外輪単体の寸法バラツキ、上記第1の転動体自体の寸法バラツキ、上記第2の転動体自体の寸法バラツキ、軸単体の寸法を測る測定機の測定バラツキ、および、外輪単体の寸法を測る測定機の測定バラツキが有っても、内輪の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間のバラツキを従来と比して格段に低減できて、アキシアル隙間を所定値に適正に設定でき、ハブユニットの耐久性、耐荷重性等の性能を格段に向上できる。
また、本発明によれば、軸単体の寸法測定、内輪単体の寸法測定および外輪単体の寸法測定を行う必要がないので、ハブユニットの製造時間を大幅に制限できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1A〜図1Fは、この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。
以下に、図1A〜図1Fを用いて、この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明することにする。尚、図1A〜図1Fにおいて、1は、軸であり、2は、内輪であり、3は、第1の転動体の一例としての第1の玉であり、4は、第2の転動体の一例としての第2の玉であり、5は、外輪である。
先ず、サブアッシイ組立工程を行う。このサブアッシイ組立工程では、軸1、外輪5、第1の玉3および第2の玉4を、軸1の第1の外周軌道面と、外輪5の第1の内周軌道面との間に、第1の玉3が組み付けられると共に、軸1の外周面と、外輪5の第2の内周軌道面との間に、第2の玉4が配置されるように、組み立てて、図1Aに示すように、軸1、外輪5、第1の玉3および第2の玉4を有するアッセンブリを組み立てる。
続いて、第1距離測定工程および第2距離測定工程を行う。なお、各測定工程の直前に温度測定工程を行う。この温度測定工程では、軸1、内輪2、第1の玉3、第2の玉4および外輪5の温度の測定を行うとともに、気温の測定を行う。この第1距離測定工程および第2距離測定工程では、図1Aに示す上記アッセンブリにおける第2の玉4側の軸1と外輪5との間の開口から図示しない測定治具を挿入して、第2の玉4を外輪5の第2の内周軌道面に当接させて第2の内周軌道面に静止させた上で、図1Bに示すように、ダイアルゲージ等の距離測定機を用いて、軸1の中心軸pに略垂直な平面qから第2の玉4までの第1距離aと、平面qから軸1の段部7までの第2距離bを測定する。なお、第1距離aを測定後、第2の玉4を組込み、距離bを測定してもよい。
続いて、内輪寸法測定工程を行う。この内輪寸法調整工程では、図1Bに示すように、内輪2の第2の外周軌道面上に、第2の玉4と同じ型(規格が同じ)の玉10又は相当する治具を配置して、内輪2の中心軸rと略垂直な平面sから玉10までの第3距離cと、平面sから内輪1の小端面11までの第4距離dとを測定する。このとき、軸(又は外輪)を回転させながら、距離a,bを測定すると、測定バラツキを低減することができる(内輪も同様)。
続いて、締め代測定工程を行う。この締め代測定工程では、図1Bに示すアッセンブリの軸1の小径軸部(内輪2嵌合側の軸部)の外径eをダイアルゲージ等の測定器を用いて測定すると共に、図1Cに示す内輪2の内径fをダイアルゲージ等の測定器を用いて測定する。そして、締め代(e−f)を検出する。
次に、内輪寸法調整工程を行う。この内輪寸法調整工程では、第2距離bと第1距離aの差(b−a)と、第3距離cと、第4距離dと、軸1の測定温度に基づく軸1の寸法変化と、内輪2の温度測定に基づく内輪2の寸法変化と、第1の玉3の温度測定に基づく第1の玉3の寸法変化と、第2の玉4の温度測定に基づく第2の玉4の寸法変化と、外輪5の温度測定に基づく外輪5の寸法変化と、バブユニットの客先使用時の温度と、気温(気温は、図1Aに示すアッセンブリを製造してから第1距離および第2距離の測定までの時間が長くて、軸1、内輪2、第1の玉3、第2の玉4および外輪5の温度が、気温に等しいと考えられる場合に使用する)と、締め代(圧入による膨張)に依存するハブユニットのアキシアル隙間の変動(以下に詳述する)と、カシメに依存するハブユニットのアキシアル隙間の変動(以下に詳述する)とに応じて、内輪1の軸方向の寸法を調整する。詳しくは、図1Dに示すように、内輪2を回転させながら、内輪2の小端面11を、回転している砥石13に接触させて研磨して、内輪2の軸方向の寸法を、上記種々の要因によって一意に決定された寸法に、正確に調整する。この実施形態の方法では、個別の軸1、第1の玉3、第2の玉4、外輪5の寸法誤差に関係なく、それらの累積誤差の影響を表す第2距離bと第1距離aの差(b−a)に基づいて、第2距離bと第1距離aの差(b−a)が大きいときには、内輪2の小端面11の研磨量を小さくして内輪2の軸方向寸法を大きくする一方、第2距離bと第1距離aの差(b−a)が小さいときには、内輪2の小端面11の研磨量を大きくして内輪2の軸方向寸法を小さくするように調整して、所望のアキシアル隙間を簡単正確に設定できるのである。
尚、締め代の値を増加させれば、組立後のハブユニットの負隙間(圧縮寸法)が減少することが、実験により確認されている。上記締め代に依存するハブユニットのアキシアル隙間の変動とは、この締め代に対する負隙間の変動について言及したものである。
また、後述するカシメを行うと、軸や内輪等の部品の材質や、ハブユニットの大きさに依存して、組立後のハブユニットの負隙間(圧縮寸法)が変動する。この変動値は、軸や内輪等の部品の材質や、ハブユニットの大きさ毎に、算出されており、データベースに納められている。上記カシメに依存するハブユニットのアキシアル隙間の変動とは、この軸や内輪等の部品の材質や、ハブユニットの大きさ毎に算出されているハブユニットの負隙間の変動値をさすものである。
尚、各部品の温度、締め代およびカシメの影響を無視する時には、第3距離c(図1C参照)に玉10の直径tを加えた(c+t)から第4距離dを引いた(c+t−d)と、(b−a)とに基づいて、内輪の軸方向の寸法を調整する(この実施形態では、各部品の温度、締め代およびカシメに起因するアキシアル隙間の変動を補償しており、この方法は、採用しない。)。
次に、グリース封入工程を行う。このグリース封入工程では、図1Eに示すように、細長いノズル15を有するグリース封入機16を用いて、図1Aに示すアッセンブリにおいて、軸1と外輪5との間における第1の玉3と第2の玉4との間に、グリース17を封入する。
この後、内輪嵌合工程を行う。この内輪嵌合工程では、図1Eに示すグリースが封入されたアッセンブリの軸1に、軸方向の寸法が適切に調整された内輪2の内周面を、圧入によって外嵌させて、内輪2をグリースが封入されたアッセンブリに取り付ける。
最後に、カシメ工程を行う。このカシメ工程では、軸1の内輪2側の端面をカシメて、図1Fに示すように、内輪2の上記端面の一部に、軸1の一部が覆いかぶさるようにして、内輪2を軸1に強固に固定して、ハブユニットを完成させる。
図2は、グリース封入工程で用いるグリース封入装置16の部分拡大図であり、図3は、第2の玉4の中心を通過する径方向の断面図である。尚、図3において、18は、保持器の内周面を示している。
図2に示すように、このグリース封入装置16のノズル15の径方向の寸法は、第2の玉4と軸1との径方向の隙間よりも小さくなっている。また、このグリース封入装置16のノズル15の軸方向の寸法は、軸1の内輪2側の端面から第1の玉3と第2の玉4との間の隙間までの寸法と略同等の長さになっている。
また、図3に示すように、このノズル15の周方向の少なくとも一部の外周面は、第2の玉4とこの第2の玉を保持している保持器とによって画定される表面に略対応する表面形状をしている。このように、このグリース封入装置16は、ノズル15の外周面の形状が、第2の玉4とこの第2の玉4を保持している保持器とによって画定される表面に略対応する表面形状であるので、容易に、第1の玉3と第2の玉4との間の隙間にグリースを封入できる。また、ノズル15における保持器に対応する部分から多量のグリースを封入できる。尚、ノズルは、周方向の全周に亘って存在する環状形状でも良いし、周方向の一部のみに存在しても良い。ノズルが環状形状である場合、周方向に略均等にグリースを封入できて、第1の玉、第2の玉等の部品の焼付を確実に防止できる。
上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、軸1と、外輪5と、第1の玉3と、第2の玉4とを組み立てた状態で、第1距離aと第2距離bを測定し、第1距離aと第2距離bに応じて、内輪2の軸方向の寸法を調整するので、軸1単体の寸法バラツキ、外輪5単体の寸法バラツキ、第1の玉3自体の寸法バラツキ、および、第2の玉4自体の寸法バラツキが有っても、内輪2の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。また、同様に、軸1単体の寸法を測る測定機の軸測定バラツキ、および、外輪5単体の寸法を測る測定機の外輪測定バラツキが有っても、内輪2の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間のバラツキを従来と比して格段に低減できて、アキシアル隙間を所定値に適正に設定でき、ハブユニットの耐久性、耐荷重性等の性能を格段に向上できる。また、スキマバラツキを低減できれば、小型、軽量なハブユニットの設計も可能となる。
また、上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、従来と異なり、軸1単体の寸法測定、内輪2単体の寸法測定および外輪5単体の寸法測定を行う必要がないので、ハブユニットの製造時間を大幅に制限できる。
また、上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、内輪2の内径と、軸1の小径軸部の外径とを測定して、軸1と内輪2との間の締め代を算出し、算出された締め代に応じて、内輪2の軸方向の寸法を調整するので、締め代の大きさに依存してハブユニットのアキシアル隙間が変動したとしても、すなわち、内輪2の圧入の大きさに依存してハブユニットのアキシアル隙間が変動したとしても、内輪2の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を適正に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定の値に更に近づけることができる。
また、上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、軸1、内輪2、第1の玉3、第2の玉4および外輪5の温度に応じて、内輪2の軸方向の寸法を調整するので、上記各部品の寸法が、温度膨張によってばらついたとしても、内輪2の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を、適切に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定の値に更に近づけることができる。
また、上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、軸1、内輪2、第1の玉3、第2の玉4および外輪5の組み立て後に、軸1の内輪2側の端面に行うカシメによるアキシアル隙間の変動に応じて、内輪2の軸方向の寸法を調整するので、軸1の内輪2側の端面に行うカシメによって、ハブユニットのアキシアル隙間が変動したとしても、内輪2の軸方向の寸法を調整することによって、ハブユニットのアキシアル隙間を、適切に設定できる。したがって、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定の値に更に近づけることができる。
また、上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、第1距離aおよび第2距離bの測定後に、軸1と外輪5との間における第1の玉3と第2の玉4との間にグリースを封入し、このグリースの封入後に、軸1に、軸方向の寸法が調整された内輪2を嵌合させるので、第1距離aと第2距離bとの測定に、グリースの影響が及ぶことがなくて、ハブユニットのアキシアル隙間を、所定値に精密に調整できる。
また、上記実施形態のハブユニットの製造方法によれば、一度組み立てられた部品を、グリースの封入のためにばらす必要がないので、ハブユニットを製造する時間を短縮できると共に、ハブユニットの製造コストを低減できる。
この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。 この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。 この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。 この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。 この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。 この発明のハブユニットの製造方法の一実施形態を説明するための図である。 グリース封入工程で用いるグリース封入装置の部分拡大図である。 第2の玉の中心を通過する径方向の断面図である。
符号の説明
1 軸
2 内輪
3 第1の玉
4 第2の玉
5 外輪
7 段部
11 小端面
15 ノズル
16 グリース封入装置
a 第1距離
b 第2距離
e 軸の外径
f 内輪の内径
p 軸の中心軸
q 軸の中心軸に略垂直な平面
r 内輪の中心軸
s 内輪の中心軸に略垂直な平面

Claims (5)

  1. 小径軸部に段部を介して連なる大径軸部に第1の外周軌道面を有する軸と、
    上記軸の上記小径軸部に嵌合すると共に、第2の外周軌道面を有する内輪と、
    第1の内周軌道面と第2の内周軌道面とを有する外輪と
    を備え、
    上記第1の内周軌道面と上記第1の外周軌道面との間に第1の転動体を配置すると共に、上記第2の内周軌道面と上記第2の外周軌道面との間に第2の転動体を配置しているハブユニットを製造するハブユニットの製造方法であって、
    上記第1の内周軌道面と上記第1の外周軌道面との間に第1の転動体を組み付けると共に、上記第2の内周軌道面と上記軸の外周面との間に第2の転動体を配置した状態で、上記軸の中心軸に略垂直な平面から上記第2の転動体までの第1距離と、上記平面から上記軸の上記段部までの第2距離とを測定して、
    上記第1距離と上記第2距離との差に基づいて、上記内輪の軸方向の寸法を調整することを特徴とするハブユニットの製造方法。
  2. 請求項1に記載のハブユニットの製造方法において、
    上記内輪の内径と、上記軸の上記小径軸部の外径とを測定して、上記軸の上記小径軸部と上記内輪との間の締め代を算出し、算出された締め代に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整することを特徴とするハブユニットの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のハブユニットの製造方法において、
    上記軸、上記内輪および上記外輪の温度を、ハブユニットの組立前に測定し、上記軸、上記内輪および上記外輪の温度に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整することを特徴とするハブユニットの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のバブユニットの製造方法において、
    上記軸、上記内輪、上記第1の転動体、上記第2の転動体および上記外輪の組み立て後に、上記内輪を上記軸に固定するために、上記軸の上記内輪側の端面に行うカシメによるハブユニットのアキシアル隙間の変動に応じて、上記内輪の軸方向の寸法を調整することを特徴とするハブユニットの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載のハブユニットの製造方法において、
    上記第1距離および上記第2距離の測定後に、上記軸と上記外輪との間における上記第1の転動体と上記第2の転動体との間にグリースを封入し、このグリースの封入後に、上記軸の上記小径軸部に、軸方向の寸法が調整された上記内輪を嵌合させることを特徴とするハブユニットの製造方法。
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