JP4960798B2 - 電力監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、分岐ブレーカにおける負荷回路への供給電力を示す電力情報を計測ユニットで監視する電力監視システムに関するものである。
従来から、主幹ブレーカと、それぞれ負荷回路に接続される負荷端子を具備しており複数本の電力線を介して主幹ブレーカに接続される複数個の分岐ブレーカと、前記電力線に接続される計測ユニットとを分電盤内に備え、各分岐ブレーカにおける負荷回路への供給電力を示す電力情報を計測ユニットでそれぞれ監視するように構成された電力監視システムが提案されている。
この種の電力監視システムとしては、分岐ブレーカごとに、負荷端子に接続された負荷出力線に対してカレントトランスを設け、各カレントトランスをそれぞれ計測ユニットに接続することにより、カレントトランスで検出された電力情報(ここでは、負荷回路に流れる電流)を計測ユニットで監視するように構成されたものがある。
また、カレントトランスを各分岐ブレーカにそれぞれ内蔵し、図7に示すように各分岐ブレーカ3をそれぞれ通信線25を介して計測ユニット4に接続することにより、電力情報が分岐ブレーカ3内のカレントトランス(図示せず)から通信線25を通して計測ユニット4に伝送される構成とした電力監視システムも提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特開2001−103622号公報(第3−4頁)
しかし、上述した従来の電力監視システムでは、分電盤内において分岐ブレーカ3ごとに、電力線2を介して主幹ブレーカ1と接続し、さらにカレントトランスあるいは通信線25を計測ユニット4に接続する必要があり、分電盤内での接続関係が複雑になる。したがって、分電盤内に分岐ブレーカ3を新設する際の接続作業が面倒であり、また、分岐ブレーカ3の点検・交換等のメンテナンス作業の効率もよくないという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、分岐ブレーカごとに電力情報を監視可能としながらも、分電盤内での接続関係が従来よりも簡素化された電力監視システムを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、主幹ブレーカと、それぞれ負荷回路に接続される負荷端子を具備しており複数本の電力線を介して主幹ブレーカに接続される複数個の分岐ブレーカと、前記電力線に接続される計測ユニットとを分電盤内に備え、各分岐ブレーカにおける負荷回路への供給電力を示す電力情報を計測ユニットでそれぞれ監視する電力監視システムであって、前記電力線が前記分電盤の前面に沿う面内で一方向に延長された金属板からなる導電バーを分電盤内に有し、導電バーの幅方向の両側には分岐ブレーカが導電バーの長手方向に沿って複数個ずつ並設されており、分岐ブレーカが、各導電バーとの対向部位にそれぞれ設けられ導電バーが挿入される凹溝と、凹溝内に設けられ導電バーに対して電気的に接続される電源端子と、負荷回路への供給電力を監視し電力情報を生成する監視部と、電力線と磁気結合されるコアと、コアに巻装される信号線と、電力線を伝送路として利用する電力線搬送通信により、信号線からコアを介して電力線に重畳されるPLC信号を用いて前記電力情報を計測ユニットに伝送する通信部とを有し、前記導電バーの幅方向の両側に配置されたもの同士が導電バーを前記凹溝内に収めるように互いに突き合わされており、前記コアが、各分岐ブレーカにおける各凹溝の周囲にそれぞれ設けられ、導電バーを挟んで対向する相手側の分岐ブレーカのコアと共に導電バーを包囲する形に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、分岐ブレーカは、電力線と磁気結合されるコアと、コアに巻装される信号線とを有し、通信部において、電力線を伝送路として利用する電力線搬送通信により、信号線からコアを介して電力線に重畳されるPLC信号を用いて電力情報を計測ユニットに伝送するので、電力情報は、専用の通信線ではなく電力線を介して計測ユニットに伝送されることとなる。したがって、分電盤内において、分岐ブレーカは電力線を介して主幹ブレーカに接続されていればよく、分岐ブレーカと計測ユニットとを接続する通信線は不要であるから、分電盤内での接続関係が従来よりも簡素化される。その結果、分電盤内に分岐ブレーカを新設する際の接続作業が簡単になり、また、分岐ブレーカの点検・交換等のメンテナンス作業の効率もよくなるという利点がある。
また、この構成によれば、分岐ブレーカは、凹溝内の電源端子が導電バーに接続されるように分電盤に取り付けられることにより電力線への接続が完了するいわゆるプラグイン式のものであって、各分岐ブレーカにそれぞれ電線を接続する構成に比べて、分岐ブレーカを新設・交換する際の接続作業が簡単になる。
さらに、この構成によれば、2個の分岐ブレーカのコアを用いて導電バーを包囲するので、1個の分岐ブレーカのコアで電力線を包囲する構成に比べて、コアを大型化することができる。これにより、磁束を高めることができ、信号線と電力線との間におけるPLC信号の減衰を小さく抑えることができる。
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記分岐ブレーカには前記電力線が2本ずつ接続されており、前記コアが各電力線に対してそれぞれ設けられており、各コアにそれぞれ巻装された前記信号線が、前記通信部の出力端間において直列に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、各コアにそれぞれ巻装された信号線が、通信部の出力端間において直列に接続されているから、信号線の自己インダクタンスが高くなり、仮に電力線側のインピーダンスが低い場合でも信号線側のインピーダンスを高く保つことができ、安定してPLC信号の送信を行うことができる。
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記分岐ブレーカには前記電力線が2本ずつ接続されており、前記コアが各電力線に対してそれぞれ設けられており、各コアにそれぞれ巻装された前記信号線が、前記通信部の出力端間において並列に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、各コアにそれぞれ巻装された信号線が、通信部の出力端間において並列に接続されているから、通信部から出力されるPLC信号の信号電圧をそのまま各信号線に印加することができ、また、通信部の出力端間において両信号線を直列接続する場合に比べて、通信部の出力端間の抵抗値が小さくなるから、銅損によるPLC信号の減衰を小さく抑えることができる。さらに、両信号線に電圧が均等に印加されるので、各信号線から電力線に重畳されるPLC信号の均衡が取れ、結果的に、電力線にコモンモード電流が生じにくくなる。
本発明は、分岐ブレーカの通信部において、電力線を伝送路として利用する電力線搬送通信により、信号線からコアを介して電力線に重畳されるPLC信号を用いて電力情報を計測ユニットに伝送するので、分岐ブレーカが電力線を介して主幹ブレーカに接続されていればよく、分岐ブレーカと計測ユニットとを接続する通信線は不要である。したがって、分電盤内での接続関係が従来よりも簡素化される。
(実施形態1)
本実施形態の電源監視システムは、図2に示すように、主幹ブレーカ1と、それぞれ複数本の電力線2を介して主幹ブレーカ1に接続される複数個の分岐ブレーカ3と、前記電力線2に接続される計測ユニット4とを分電盤5(図3参照)内に備えている。
ここでは、配電方式は、単相交流電源を中性極Nの電路と電圧極L1,L2の2本の電路とを用いて供給する単相3線式であるものと仮定して説明する。つまり、電力線2は中性極Nと電圧極L1,L2との3本からなる。また、以下では、建物(ビル、住宅、工場など)の壁に取り付けられる分電盤5を例示し、図3に示す取付状態の上下左右を上下左右として説明する。
分電盤5は、図3に示すように、前面開口の箱本体6と、箱本体6の前面側に結合される蓋体(図示せず)とで構成される。箱本体6は矩形状の背板7の外周縁の全周に亘って側板8が前方に立設された形状に形成される。
主幹ブレーカ1は、交流電源(商用電源)の引込線9が接続される1次側端子10と、分岐ブレーカ3等に接続された前記電力線2が接続される2次側端子11と、1次側端子10−2次側端子11間に挿入された接点(図示せず)とを有しており、電力線2への給電をオンオフするものである。図3の例では、主幹ブレーカ1は分電盤5内の左上部に配設されている。
計測ユニット4は、分電盤5内の上部における主幹ブレーカ1の右側方に配設され、2次側端子11に接続された電力線2の一部(図示例では、後述の連結バー)に対して電気的に接続されることで電力線2から動作電源を取得する。この計測ユニット4は、各分岐ブレーカ3にそれぞれ接続される負荷回路(建物内に配設されたコンセント、壁スイッチ等の配線器具や照明器具などを含む)への供給電力を示す電力情報を分岐ブレーカ3ごとに監視するものであって、電力情報を記憶する記憶手段(図示せず)と、電力情報を表示するなどして電力情報を出力する出力手段(図示せず)とを有している。
各電力線2は、主幹ブレーカ1の2次側端子11に接続された基端部から下方に延長され且つ先端部が右方に延長された平面視L字状の金属板からなる連結バー12と、上下方向に延長された金属板からなり上端部が連結バー12の先端部に接続される導電バー13とをそれぞれ有する。連結バー12の先端部と導電バー13の上端部とは、分電盤5内に設けた接続台14上で接続される。ここで、各極性(中性極N、電圧極L1,L2)の連結バー12の先端部は左右方向の位置が揃えられており、各極性の導電バー13は他の導電バー13の前後方向への投影面内に収まるように前後方向に等間隔で並設されている。導電バー13の下端部は、分電盤5の下部に設けた保持台(図示せず)によって保持される。ここでは、前後方向における中央の導電バー13を中性極N、前段の導電バー13を電圧極L1、後段の導電バー13を電圧極L2としてある(図4参照)。
分岐ブレーカ3は、図4に示すように前面が左右方向に長い直方体状に形成された器体15を具備し、導電バー13の幅方向(左右方向)の両側において導電バー13の長手方向に沿って複数個ずつ並設される。この分岐ブレーカ3は、導電バー13との対向部位に導電バー13が挿入される凹溝16を有し、且つ凹溝16内には導電バー13に対して電気的に接続される電源端子17(図1(a)参照)を有している。而して、導電バー13の幅方向の両側に分岐ブレーカ3を配設した状態では、各導電バー13は幅方向の両側から一対の分岐ブレーカ3に挟み込まれる形になる。このとき、分岐ブレーカ3は、導電バー13の幅方向の両側に配置されたもの同士が導電バー13を両者の凹溝16内に収めるように互いに突き合わされる。つまり、分岐ブレーカ3としては、導電バー13が凹溝16内に挿入されるように取り付けられることで電力線2との電気的接続が完了するいわゆるプラグイン式のものを用いる。
さらに詳しく説明すると、凹溝16は3本の導電バー13に対応するように器体15における前後方向の3箇所に形成され、電源端子17は前段および後段のいずれか一方と中央との計2箇所の凹溝16内に設けられる。これにより、各分岐ブレーカ3は、それぞれ3本の導電バー13のうち中性極Nを含む2本の導電バー13に対してのみ電気的に接続される。ここでは、導電バー13の左側に配設される分岐ブレーカ3が中性極Nおよび一方の電圧極L1に接続され、導電バー13の右側に配設される分岐ブレーカ3が中性極Nおよび他方の電圧極L2に接続される構成とすることで、導電バー13を幅方向の両側から挟み込む一対の分岐ブレーカ3の電圧極(L1、L2)を互いに異極性としてある。
また、分岐ブレーカ3の器体15の左右方向における電源端子17(凹溝16)と反対側の端部には、負荷回路(図示せず)が接続される負荷端子18が設けられている。負荷端子18は、電線挿入口19から電線の先端部が挿入されるだけで電線との電気的接続および電線の機械的保持を行ういわゆる速結端子からなる。分岐ブレーカ3は電源端子17と負荷端子18との間に介在する接点(図示せず)を器体15内に具備しており、負荷回路への給電をオンオフする。器体15の前面側には、接点を操作するためのハンドル20が設けられている。なお、各分岐ブレーカ3の寸法は、いわゆる分電盤協約寸法(分電盤5の内器の規格としてJIS規格に定められた寸法)に設定してある。
ところで、本実施形態の各分岐ブレーカ3は、図1に示すように、負荷回路への供給電力を監視し電力情報を生成する監視部(図示せず)と、電力線2と磁気結合されるコア21と、コア21に巻装される信号線22と、電力線2を伝送路として利用する電力線搬送通信により、信号線22からコア21を介して電力線に重畳されるPLC信号を用いて電力情報を計測ユニット4に伝送する通信部23とをそれぞれ有している。
監視部には、器体15に内蔵され電源端子17と負荷端子18との間に流れる電流を検出するカレントトランスなどが用いられる。また、監視部は、電力情報のほか、分岐ブレーカ3の接点の開閉(トリップ)状態等を示す制御情報を出力する構成であってもよい。
コア21は、図1(a)に示すように器体15内に内蔵された環状のトロイダルコアからなる。ここで、電力線2は上述した電源端子17から分岐ブレーカ3の器体15内に引き込まれた内部電路24を有している。コア21は各極性(中性極Nと電圧極L1あるいはL2)の内部電路24ごとにそれぞれ設けられており、各極性の内部電路24がそれぞれ対応するコア21内に挿通される形で配置されることにより、コア21が電力線2と磁気結合される。内部電路24を流れる電流は、導電バー13を流れる電流(つまり、複数個の分岐ブレーカ3に流す電流)に比べると小さいので、内部電路24にコア21が磁気結合された上記構成では、導電バー13にコア21を磁気結合する構成に比べてコア21が磁気飽和しにくい。また、コア21は環状であって閉磁路を形成しているから、コア21内に生じた磁束のほとんどをコア21内に閉じ込めることができ、透磁率の高いコア21を実現することができる。なお、本実施形態では内部電路24は電源端子17と一体の金属部材からなるものとする。
信号線22は、コア21ごとにそれぞれ設けられており、器体15内においてコア21に対して複数ターン(ここではnターンとする)ずつ、漏れ磁束が生じにくいように均等に巻回される。電力線2はコア21に挿通されることでコアに1ターン巻かれているものとみなせるので、信号線22は、コア21および電力線2と共に電力線2側:信号線22側の巻数比が1:nのトランスを形成する。したがって、通信部23から信号線22にPLC信号を印加すれば、PLC信号は、コア21の電磁誘導により信号線22からコア21を介して電力線2に重畳されることとなる。
本実施形態では、中性極Nの電力線2と、電圧極L1(あるいはL2)の電力線2とのそれぞれに対応するコア21に巻装された各信号線22は、図1(b)に示すように通信部23の出力端間に直列に接続される。また、各信号線22は、両信号線22から電力線2に重畳されたPLC信号が電力線2側において互いに同極性となるように巻回される。
通信部23は、PLC信号の発生源となる信号発生源P1と抵抗R1とを有している。この通信部23は、上記PLC信号を用いて電力情報を計測ユニット4に送信するほか、監視部が制御情報を出力する場合には、この制御情報についてもPLC信号を用いて計測ユニット4に送信する構成としてもよい。また、PLC信号の形態として、ここでは交流電源(商用電源)の周波数帯域よりも高い周波数帯域の搬送波を変調した信号を採用するが、たとえばベースバンド方式の信号としてもよい。通信部23は電力情報を定期的に計測ユニット4に伝送するものとする。
計測ユニット4側には、電力線搬送通信用の通信手段(図示せず)が設けられており、分岐ブレーカ3から電力線2を介して送信されたPLC信号を受信し、電力情報等を取得することができる構成となっている。
以上説明した構成によれば、分岐ブレーカ3は、監視部で生成した電力情報を、通信部23から信号線22に印加することで電力線2に重畳されるPLC信号を用いて計測ユニット4に伝送することができるので、各分岐ブレーカ3と計測ユニット4との間が電力線2で接続されていれば、各分岐ブレーカ3から計測ユニット4への電力情報の伝送が可能となる。すなわち、従来例のように、電力情報を伝送可能とするために専用の通信線で各分岐ブレーカ3と計測ユニット4とを接続する必要はなく、分電盤5内における接続関係が簡素化されるという利点がある。その結果、分電盤5内に分岐ブレーカ3を新設する際の接続作業が簡単になり、分岐ブレーカ3の点検・交換等のメンテナンス作業の効率もよくなる。
また、コア21は環状に形成されているので、漏れ磁束を少なく抑えることができ、信号線22と電力線2との間におけるPLC信号の減衰を小さく抑えることができる。さらに、各コア21にそれぞれ巻装された信号線22が、通信部23の出力端間において直列に接続されているから、信号線22の自己インダクタンスが高くなり、仮に電力線2側のインピーダンスが低い場合でも信号線22側のインピーダンスを高く保つことができ、安定してPLC信号の送信を行うことができる。
なお、コア21には電力線2が挿通されているので、コア21に巻装された信号線22の出力から、電力線2を流れる電流値を検出することもできる。すなわち、コア21および信号線22を監視部のカレントトランスに兼用することができる。この場合、監視部のカレントトランスを別途設ける構成に比べて、分岐ブレーカ3の部品点数を少なくすることができ、本発明を採用したことによる分岐ブレーカ3の大型化を抑制することができる。
(実施形態2)
本実施形態の電力監視システムは、各分岐ブレーカ3に設けた2本の信号線22が、通信部23の出力端間において並列に接続されている点が実施形態1の電力監視システムと相違する。
すなわち、本実施形態では、図5(a)に示すように中性極Nの電力線2と、電圧極L1(あるいはL2)の電力線2とのそれぞれに対応するコア21に巻装された各信号線22は、図1(b)に示すように通信部23の出力端間に並列接続される。ここで、各信号線22は、両信号線22から電力線2に重畳されたPLC信号が電力線2側において互いに同極性となるように巻回される。
上述した構成によれば、通信部23から出力されるPLC信号の信号電圧が、両信号線22で分圧されることなく、そのまま各信号線22に印加されることとなり、また、通信部23の出力端間において両信号線22を直列接続する場合に比べて、通信部23の出力端間の抵抗値が小さくなるから、銅損によるPLC信号の減衰を小さく抑えることができる。さらに、両信号線22に電圧が均等に印加されるので、各信号線22からコア21を介して電力線2に重畳されるPLC信号の均衡が取れ、結果的に、電力線2にコモンモード電流(コモンモードノイズ)が生じにくくなる。
ところで、上記実施形態では、通信部23は一方の出力端を回路グランドとしてPLC信号を信号線22の並列回路に印加するように構成されているが、通信部23の一方の出力端が接地された構成を採用してもよい。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の電力監視システムは、分岐ブレーカ3に設けたコア21’の形状およびコア21’を電力線2と磁気結合する構造が、実施形態1の電力監視システムと相違する。
本実施形態では、コア21’は図6に示すように分岐ブレーカ3の器体15内において各凹溝16の周囲にそれぞれ設けられている。各コア21’は、凹溝16の内周面に沿うように、導電バー13の長手方向に直交する断面形状がそれぞれコ字状に形成されており、導電バー13を挟んで突き合わされた相手側の分岐ブレーカ3のコア21’と共に導電バー13を包囲する。すなわち、導電バー13の幅方向の両側から導電バー13を挟み込むように一対の分岐ブレーカ3を配設した状態では、図6のように両分岐ブレーカ3のコア21’がギャップGを介して互いに突き合わされ、両分岐ブレーカ3のコア21’で囲まれた空間に導電バー13が挿通されることとなる。したがって、コア21’は内部電路24ではなく導電バー13に対して磁気結合される。
ここにおいて、導電バー13を流れる電流(つまり、複数個の分岐ブレーカ3に流す電流)は、各分岐ブレーカ3の内部電路24を流れる電流に比べて大きいので、導電バー13にコア21’が磁気結合された上記構成では、内部電路24にコア21を磁気結合する構成に比べてコア21’が磁気飽和する可能性が高くなる。ただし、導電バー13を包囲する両分岐ブレーカ3のコア21’間のギャップGを利用すれば、導電バー13を流れる電流によって磁気飽和が生じないように両コア21’で形成される磁気回路の磁気抵抗を調節することが可能である。
以上説明した本実施形態の構成によれば、各分岐ブレーカ3にそれぞれコ字状のコア21’を設けたことにより、導電バー13の幅方向の両側に配置された一対の分岐ブレーカ3のコア21’で電力線2(導電バー13)を包囲する略ロ字状のコアを実現することができる。したがって、両分岐ブレーカ3のコア21’間にはギャップGが生じるものの、コ字状のコア21’単独で導電バー13との磁気結合を図る場合に比べて、コア21’と導電バー13との磁気結合度を高めることができ、信号線22と電力線2との間におけるPLC信号の減衰を小さく抑えることが可能である。また、一対の分岐ブレーカ3のコア21’を用いて電力線2を包囲するので、単独の分岐ブレーカ3のコア21で電力線2を包囲する構成に比べて、電力線2を包囲するコア21’を大型化することができ、これにより、磁束を高めることができ、信号線22と電力線2との間におけるPLC信号の減衰を小さく抑えることができる。
ところで、本実施形態においても、各分岐ブレーカ3は、それぞれ3本の導電バー13のうち中性極Nを含む2本の導電バー13に対してのみ電気的に接続されている。そのため、信号線22は、全てのコア21’に巻装される必要はなく、分岐ブレーカ3に電気的に接続された2本の導電バー13に対応する2個のコア21’にのみ巻装される。したがって、電源端子17が設けられていない凹溝16の周囲のコア21’には信号線22は巻装されない。図6では信号線22の図示を省略している。
なお、本実施形態においてもコア21’は電力線2と磁気結合されているので、コア21’に巻装された信号線22の出力から、電力線2を流れる電流値を検出することができる。すなわち、コア21’および信号線22を監視部のカレントトランスに兼用することができる。ただし、この場合、信号線22が巻装されたコア21’のうち少なくとも1個のコア21’が、電源端子17よりも交流電源の上流側(主幹ブレーカ1側)で導電バー13に磁気結合されるように、コア21’と電源端子17との位置関係を設定する必要がある。さらに、この場合、各分岐ブレーカ3の監視部で検出される電流は、当該分岐ブレーカ3における負荷回路への供給電流に、当該分岐ブレーカ3よりも交流電源の下流側で導電バー13に接続された分岐ブレーカ3に流れる電流を加算したものとなるので、計測ユニット4においては、複数の分岐ブレーカ3からの電力情報を用いて各分岐ブレーカ3における負荷回路への供給電流をそれぞれ算出する演算処理が必要となる。
その他の構成および機能は実施形態1ないし実施形態3のいずれかと同様である。
本発明の実施形態1の構成を示し、(a)は分岐ブレーカの内部の概略構成図、(b)は概略回路図である。 同上の電力監視システムを示す概略システム構成図である。 同上の分電盤を示す概略図である。 同上の分岐ブレーカの取付例を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態2の構成を示し、(a)は分岐ブレーカの内部の概略構成図、(b)は概略回路図である。 本発明の実施形態3の構成を示す分岐ブレーカの内部の概略構成図である。 従来例を示す概略システム構成図である。
符号の説明
1 主幹ブレーカ
2 電力線
3 分岐ブレーカ
4 計測ユニット
5 分電盤
13 導電バー
16 凹溝
17 電源端子
18 負荷端子
21,21’ コア
22 信号線
23 通信部
24 内部電路

Claims (3)

  1. 主幹ブレーカと、それぞれ負荷回路に接続される負荷端子を具備しており複数本の電力線を介して主幹ブレーカに接続される複数個の分岐ブレーカと、前記電力線に接続される計測ユニットとを分電盤内に備え、各分岐ブレーカにおける負荷回路への供給電力を示す電力情報を計測ユニットでそれぞれ監視する電力監視システムであって、
    前記電力線は前記分電盤の前面に沿う面内で一方向に延長された金属板からなる導電バーを分電盤内に有し、導電バーの幅方向の両側には分岐ブレーカが導電バーの長手方向に沿って複数個ずつ並設されており、
    分岐ブレーカは、
    各導電バーとの対向部位にそれぞれ設けられ導電バーが挿入される凹溝と、凹溝内に設けられ導電バーに対して電気的に接続される電源端子と、負荷回路への供給電力を監視し電力情報を生成する監視部と、電力線と磁気結合されるコアと、コアに巻装される信号線と、電力線を伝送路として利用する電力線搬送通信により、信号線からコアを介して電力線に重畳されるPLC信号を用いて前記電力情報を計測ユニットに伝送する通信部とを有し、
    前記導電バーの幅方向の両側に配置されたもの同士が導電バーを前記凹溝内に収めるように互いに突き合わされており、前記コアは、各分岐ブレーカにおける各凹溝の周囲にそれぞれ設けられ、導電バーを挟んで対向する相手側の分岐ブレーカのコアと共に導電バーを包囲する形に形成されていることを特徴とする電力監視システム。
  2. 前記分岐ブレーカには前記電力線が2本ずつ接続されており、前記コアは各電力線に対してそれぞれ設けられており、各コアにそれぞれ巻装された前記信号線は、前記通信部の出力端間において直列に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電力監視システム。
  3. 前記分岐ブレーカには前記電力線が2本ずつ接続されており、前記コアは各電力線に対してそれぞれ設けられており、各コアにそれぞれ巻装された前記信号線は、前記通信部の出力端間において並列に接続されていることを特徴とする請求項記載の電力監視システム。
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