JP2008016468A - トランス - Google Patents

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Tomohiro Sugimura
智宏 杉村
Sadao Morimoto
貞雄 森元
Hisafumi Totani
寿文 戸谷
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Abstract

【課題】周囲からの磁気的影響を受けにくいトランスを提供することを目的とするもの。
【解決手段】ロ字型磁心18と、ロ字型磁心18の対向する一方の磁脚に設けた第1の一次巻線10aと第1の二次巻線と、対向する他方の磁脚に設けた第2の一次巻線10bと第2の二次巻線11とを備え、第1の一次巻線10aと第1の二次巻線11との距離、ならびに第2の一次巻線10bと第2の二次巻線11との距離は第1の一次巻線10aと第2の一次巻線10bとの対面距離よりも小さな距離とし、第1の一次巻線10aで発生する磁束方向と第2の一次巻線10bで発生する磁束方向とはロ字型磁心18内で同一方向とした。
【選択図】図2

Description

本発明は各種電子機器のディスプレイ点灯用回路に使用されるトランスに関するものである。
従来のトランスの断面図を図12に、斜視図を図13に示す。
図12および図13に示す如く、従来のトランスにおいては一次巻線1と二次巻線2とを閉磁路3に対向して巻回配置しており、通常この構造においては一次巻線1や二次巻線2から発生する磁束のうち、閉磁路3を通らないで外部へ放出される漏れ磁束が多く存在していた。
そして、この漏れ磁束を低減するためにトランス4を銅箔5などにより覆うことにより遮蔽する方法を採っていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては例えば特許文献1が知られている。
特開平11−345724号公報
昨今の液晶ディスプレイにおいては、画面の大型化とともにディスプレイ筐体の薄型化が要求され、これに伴いバックライト点灯用インバータ回路ユニットもまた薄型化が求められている。
このバックライト点灯用インバータ回路ユニットの薄型化を行う場合は、当該回路で使用する部品の低背化という対策や或いは、当該回路を覆う鉄板などから成る筐体と、当該回路で使用する部品とを隔てる距離を小さくすることによる対策とすることが一般である。
しかしながら特に後者に示したところの、回路を覆う鉄板などから成る筐体と、当該回路で使用する部品とを隔てる距離、ここにおいてはトランスとを隔てる距離を小さくすることによる対策を行った場合、トランスをはじめとする磁気特性を有する部品においては、その鉄板が近接することにより磁気的影響を大きく受けることとなり、その結果としてトランスの電力伝送効率の低下などが引き起こされることが問題となっていた。
これは例えば、図14に示す如く基板6へ実装されたトランス4の、一次巻線1で発生した磁束7は閉磁路3を通り二次巻線2へ向かうものと並行して、図15に示す如く一次巻線1から鉄板8を通り二次巻線2へ向かう磁束9の流れが発生し、この磁束9によって鉄板8に渦電流が発生し、これによる温度上昇が起こることによりエネルギー損失が生じ、その結果としてトランスの電力伝送効率の低下などが引き起こされるというものであった。
そして、このような鉄板8などからの磁気的影響を受けにくくするために、図13に示す如くトランス4を銅箔5などにより遮蔽する方法や、或いは図15に示すトランス上方に位置する鉄板8をトランス4が対面する寸法相当分くり抜き除去する方法を採っていた。
しかしながら、このような対応を行った場合、トランス生産における部品点数増や、鉄板の形状限定などの、生産効率の劣化につながるものであることが否定できないものであった。
そこで本発明は、部品点数増などの生産効率を劣化させるものでなく、且つ鉄板等が近接することなどによる周囲からの磁気的影響を受けにくいトランスを提供することを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために、ロ字型磁心と、このロ字型磁心の対向する一方の磁脚に設けた第1の一次巻線と第1の二次巻線と、対向する他方の磁脚に設けた第2の一次巻線と第2の二次巻線とを備え、前記第1の一次巻線と前記第1の二次巻線との距離、ならびに前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線との距離は前記第1の一次巻線と前記第2の一次巻線との対面距離よりも小さな距離とし、前記第1の一次巻線で発生する磁束方向と前記第2の一次巻線で発生する磁束方向とは前記ロ字型磁心内で同一方向としたことを特徴としたものである。
本発明によれば、一次巻線と二次巻線が密結合状態となり、或いは巻線部近傍にもれ磁束に起因する磁束密度の高い領域が存在しにくくなることから、周囲に磁束遮蔽のための機能を有するものの配置及びそれに伴う加工などを行わずとも、磁気的影響を受けにくいトランスを得ることが可能となるものである。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態におけるトランスの分解斜視図で、一次巻線10a、10bおよびこの一次巻線10a、10bそれぞれに磁気的に高結合状態であり且つ隣接した二次巻線11を巻回したボビン12は貫通孔13を有している。
そしてこの貫通孔13へコ字型磁心14の磁脚15およびコ字型磁心16の磁脚17を挿入し、コ字型磁心14とコ字型磁心16を対向させて閉磁路を形成しており、一次巻線10a、10bはボビン12の磁脚15に対し外周側にあたる部分に、二次巻線11はボビン12の磁脚17に対し外周側にあたる部分にそれぞれ巻回配置している。
また、一次巻線10aと一次巻線10bは、それらから発生する磁束が和動動作となるように、巻回方向を互いに反対方向とすることや、あるいは和動動作となる接続としている。
さらに、一次巻線10aと二次巻線11と、および一次巻線10bと二次巻線11とは高結合状態であり且つ隣接配置しており、その隣接距離は、一次巻線10aと一次巻線10bとの対面距離ならびに二次巻線11どうしの対面距離の双方よりも小さいものとしている。
上記構成の本実施形態のトランスについて、以下その作用および効果を説明する。
本実施の形態のトランスでは図2に示すように、コ字型磁心14およびコ字型磁心16を対向させロ字型磁心18を形成し、磁脚15へ一次巻線10aおよび10bを巻回配置し、磁脚17へ二次巻線11を一次巻線10a、10bへ隣接して巻回配置することにより、一次巻線10aへ加えた信号は主としてロ字型磁心18により高結合状態となっている二次巻線11に、ならびに一次巻線10bへ加えた信号もまた主としてロ字型磁心18により高結合状態となっている二次巻線11へ伝達されることとなる。
そして、一次巻線10aと二次巻線11と、ならびに一次巻線10bと二次巻線11とは高結合状態で且つ隣接させていることから、ロ字型磁心18を通らず外部に放出される磁束φaaと磁束φbbを少なくすることができる。
これは言い換えれば、一次巻線10aで発生した全ての磁束φA(図示せず)、一次巻線10aで発生しロ字型磁心18を通る磁束φa、一次巻線10aで発生しロ字型磁心18を通らず外部に放出される磁束φaa、および一次巻線10aで発生しロ字型磁心18を通らずに二次巻線2の導体部を通り銅損の要因となる磁束φaaa(図示せず)の関係は、
φA=φa+φaa+φaaa
と表現できる。
そしてここでは一次巻線10aと二次巻線11とを隣接させ、一次巻線10aと一次巻線10bとの対面距離よりも小さな距離で隣接していることにより、磁束φaaaの磁束φaaに対する比率を、一次巻線10aと一次巻線10bとの対面距離よりも大きな距離で隣接している場合よりも大きくすることができる。
よって磁束φAと磁束φaとを一定であると仮定すれば、結果的にトランスの外部へ放出される磁束φaaの値を小さくすることができる。
これに関しては当然ながら、φbbに関しても同様である。
さらにここで、一次巻線10aと一次巻線10bは、それぞれから発生し閉磁路11を通る、磁束φaと磁束φbが閉磁路18内において同一方向となるように巻回方向や接続方法は和動動作となる形態としていること、そして一次巻線10aと一次巻線10bはほぼ左右対称に対向して配置していることにより、図3に示す如く、一次巻線10aと一次巻線10bとから閉磁路11の外部へ放出される磁束φaaと磁束φbbは、一次巻線10aと一次巻線10bからの影響を最も受けやすいA点付近においては、それぞれが相殺する方向へ発生するものであることから、実際にA点付近に存在する磁束密度は非常に小さな値とすることができる。
このことから、図4に示す如く、鉄板21のような磁気的影響を与え易い物体が、実装基板22上に実装されたトランス23の一次巻線10aおよび一次巻線10bの上方近傍に接近した場合においても、一次巻線10aと一次巻線10bとに挟まれた空間やこの空間の近傍領域に存在する磁束が少ないことで、磁気回路に与える影響度は限定的なものとすることができる。
そしてこの効果と先に述べた、図2に示す如く一次巻線10a、10bと二次巻線11は高結合状態で且つ隣接配置していることにより磁束φaaと磁束φbbを低く抑えていることによる、これらの相乗効果によって図4に示す如く、鉄板のような磁気的影響を与え易い物体が一次巻線10aおよび一次巻線10bの上方近傍に接近した場合においても磁気回路に与える影響度は、極めて限定的なものとすることができる。
以上のことから、一次巻線10a、10bと二次巻線11とが高結合状態となり、あるいは巻線部近傍、特に一次巻線10aと一次巻線10bとに挟まれた空間やこの空間の近傍領域に磁束密度の高い領域が存在しにくくなることから、周囲に磁束遮蔽のための機能を有するものの配置及びそれに伴う加工などを行わずとも、磁気的影響を受けにくいトランスを得ることが可能となるものである。
ここではまた、図2に示す如く、一次巻線10aと一次巻線10bをそれぞれ二次巻線11に磁気的に高結合状態で且つ隣接配置させた場合に、一次二次間の結合度の調整を採る方法として様々な選択肢を得ることができる。
例えば図5に示す如く、一次巻線10a、10b側の磁脚15の幅を二次巻線11側の磁脚17の幅より大きくし、磁脚15の断面積を磁脚17の断面積より大きくすることにより、調整が可能となる。
この場合、一次巻線10a、10bの巻線径が二次巻線11の巻線径よりも大きくなることから、磁脚15の幅と磁脚17の断面積とが同等である場合に比較して、図3に示す如く外部へ放出される磁束φaaと磁束φbbの量は増加するものの、先に述べたとおり、一次巻線10a、10bからの影響を受けやすいA点付近では磁束は相殺する方向となるため、実際に外部へ放出される磁束は抑制できる。
従って、鉄板のような磁気的影響を与え易い物体が一次巻線10aおよび一次巻線10bの上方近傍に接近した場合においても、磁気回路に与える影響度は限定的なものとなる。
これと同時に図5に示す如く、一次巻線10a、10b側の磁脚15の幅を二次巻線11側の磁脚17の幅より大きくし、磁心14の全体にわたる断面積を磁心16の全体にわたる断面積より大きくすることにより、一次巻線10aと一次巻線10bとの結合度の調整が採れたうえで実際に外部へ放出される磁束は抑制でき、これに加えて一次巻線10a、10bにおける磁気飽和を起こし難くすることも可能となる。
或いはこれと逆に、図6に示す如く、一次巻線10a、10b側の磁脚15の幅を二次巻線11側の磁脚17の幅より小さくし、磁心14の断面積を磁心16の断面積より小さくすることによっても一次二次間の結合度の調整を採ることは可能である。
この場合、一次巻線10a、10bの外周径が小さくなり、一次巻線10a、10bの直流抵抗を低下させることができることから、一次巻線10a、10bにおける発熱量抑制に関して有効なものとなる。
また、結合度の調整に関しては一次巻線10a、10b、および二次巻線11の巻回数の調整によって行うことも可能であり、磁脚15の幅による調整と同時に行うことにより、結合度の微調整も可能となる。
そして一次巻線10aと一次巻線10bとは独立して巻回配置していることから、それぞれについて二次巻線11に対する異なる結合度を持たせることも可能である。
さらにここでは、図2に示す如く、一次巻線10aと一次巻線10bはコ字型磁心14を共有し、二つの二次巻線11はコ字型磁心16を共有しており、さらに一次巻線10aと一次巻線10b、二つの二次巻線11は左右対称に配置することにより、二つの二次巻線11から得られる出力信号は非常にバランスの採れたものとすることができる。
また、図7(a)に示す如く、一次巻線10aと一次巻線10bはそれぞれ独立した入力信号回路19c、19cを有した形態や、あるいは図7(b)に示す如く、一次巻線10aと一次巻線10bは一つの入力信号回路19cに対して並列接続とした形態であってもよく、またあるいは図7(c)に示す如く、一次巻線10aと一次巻線10bは一つの入力信号回路19cに対して直列接続とした形態であってもよいが、一出力あたりのトランス数の低減という実装面積効率の観点からは、一入力二出力の形態である図7(b)もしくは図7(c)の接続が望ましい。
ここでは入力信号回路19cにおいて、一次巻線10aと一次巻線10bは並列接続とすることにより、一次巻線10aと一次巻線10bへ等しい電圧を供給し、二つの二次巻線11から均等な出力電圧を得ることによって放電灯20の点灯状態のバラツキを抑制することができるという点からは図7(b)の形態がより望ましい。
そしてさらに、図8(a)に示す如く入力信号回路19cにおいて、一次巻線10aと一次巻線10bは並列接続としたうえで、二つの二次巻線11へ二つの放電管20を直列接続する擬似U字管接続や、図8(b)に示す如く二つの二次巻線11へU字型放電管21を接続するU字管接続とすることが最も望ましい。
図8(a)に示す如く擬似U字管接続を行った場合、二つの二次巻線11のうち一方の出力をV+、他方をV−とすることにより2本の放電管20に加わる電位差が2Vとなる。ここで1本あたりの放電管20に加わる電位差はVであり従来の接続と変化は無いが、二つの二次巻線11を一つの回路に組み入れるこの接続により一つのトランス23内における二つの二次巻線11の間の特性差、いわゆる特性ばらつきの平均化を図ることが可能となり、結果として放電管20毎の点灯状態の均一化が可能となる。
また、図8(b)に示す如くU字型放電管21を接続するU字管接続を行った場合もまた、二つの二次巻線11を一つの回路に組み入れ、二つの二次巻線11のうち一方の出力をV+、他方をV−とすることにより、U字型放電管21の両端には逆位相の電位を加えることで常に2Vの電位差の維持が可能となる。
またさらに、一つのトランス23内における二つの二次巻線11の間の特性差、いわゆる特性ばらつきの平均化を図ることが可能となり、結果として点灯状態のちらつきを抑制する手段として有効である。
或いは図9(a)に示す如く、本発明におけるトランス23の一次巻線10aと一次巻線10bとはそれぞれ独立して巻回していることから、スイッチ25の切り換えにより一次巻線10aに信号入力し一次巻線10bは非通電状態とすることや、この逆の、一次巻線10bに信号入力し一次巻線10aは非通電状態とすることである、プッシュフル動作回路として使用することも可能である。
さらに図9(b)に示す如く、二本の放電管20に対して二つのトランス23、24を適用することにより、放電管20が大型の大電圧を必要とする場合においても放電管20の安定した点灯が可能となる。
これは、トランス23の二次巻線11の出力をV+、トランス24の二次巻線11の出力をV−とすることで、一本の放電管20に加わる電位差を2Vとすることができ、大型放電管に対応可能とするものであり、ここでもまた、一つの放電管20を点灯する回路内にトランス23の二次巻線11とトランス24の二次巻線11が存在することから二つの二次巻線11の間の特性差、いわゆる特性ばらつきの平均化を図ることが可能となり、結果として点灯状態のちらつきを抑制する手段としても有効となる。
また図2に示す如く、大電流が流れることとなる一次巻線10a、10b側のコ字型磁心14には単位断面積あたりの飽和磁束密度の高いMn−Zn系の材料を適用することにより、コ字型磁心14の断面寸法を小さくでき、トランス全体の寸法を小さくすることが可能となる。
ここで、二次巻線11側のコ字型磁心16も同時にMn−Zn系の材料としても構わないが、Mn−Zn系の材料は導電性を有する材料であること、それに加えて二次巻線11は高電位を有するため、一次巻線10a、10bと二次巻線11とはコ字型磁心14、16を介することにより絶縁状態を保ち難くなり、耐電圧の低下や短絡が発生し易くなることが考えられる。よって二次巻線11側のコ字型磁心16にはNi−Zn系の非導電性の特性を有した磁性材を使用することが望ましい。
(第二の実施形態)
図10は本発明の第二の実施形態におけるトランスの分解斜視図で、一次巻線10a、10bおよびこの一次巻線10a、10bそれぞれに磁気的に高結合状態とし且つ隣接配置した二次巻線11を巻回したボビン12は貫通孔13を有しており、この貫通孔13へコ字型磁心25の磁脚26を挿入し、コ字型磁心25と棒状磁心27を対向させ、図11に示す如くロ字型磁心28を形成している。
また、一次巻線10aと一次巻線10bは、それらから発生する磁束が和動動作となるように、巻回方向を互いに反対方向とすることや、或いは和動動作となる接続としており、そして一次巻線10aと一次巻線10bは左右対称に対向して配置していることが望ましい。
この第二の実施形態においても第一の実施形態における効果と同様に、一次巻線10a、10bと二次巻線11とが、一次巻線10aと一次巻線10bとの対面距離よりも小さな距離で、ならびに二次巻線11どうしの対面距離よりも小さな距離で隣接配置としている。
これにより、結果的に巻線部近傍のB点に磁束密度の高い領域が存在しにくくなることから、周囲に磁束遮蔽のための機能を有するものの配置及びそれに伴う加工などを行わずとも、磁気的影響を受けにくいトランスを得ることが可能となるものである。
ここで第二の実施形態の基本的構成は第一の実施形態と類似したものであるが、コ字型磁心25と棒状磁心27との対向部29を、一次巻線10a、10bもしくは二次巻線11の巻回部の外側に位置させている。
この対向部29が一次巻線10a、10bもしくは二次巻線11により内包された位置に存在する場合(図示せず)、対向部29と一次巻線10a、10bもしくは二次巻線11との位置関係の変化により、対向部29から漏洩する磁束φcからの影響度が変化し、その結果一次巻線10a、10bと二次巻線11との結合度をはじめ特性に影響を与えることとなり、この位置関係に関しては細やかな管理が必要となる。
これに対し、対向部29を一次巻線10a、10bもしくは二次巻線11の外側に位置させ、対向部29から漏洩する磁束φcからの影響度を低減させることによって、対向部29と一次巻線10a、10bもしくは二次巻線11との位置関係による特性の変化量を低く抑えることが可能となり、量産時の特性ばらつきを低減することには効果的である。
本発明は、インバータトランスにおいて、周囲からの磁気的影響を受けにくくする効果を有し、各種電子回路において有用である。
本発明の第一の実施形態のトランスの分解斜視図 同上面図 同磁束の流れを示す上面図 同近接鉄板との断面図 同磁脚幅を変更した第一例の上面図 同磁脚幅を変更した第二例の上面図 同使用時の第一例の放電管点灯用回路図 同使用時の第二例の放電管点灯用回路図 同使用時の第三例の放電管点灯用回路図 本発明の第二の実施形態のトランスの分解斜視図 同上面図 従来のトランスの断面図 同斜視図 同磁束の流れを示す側面図 同磁束の流れを示す側面図
符号の説明
10a 一次巻線
10b 一次巻線
11 二次巻線
12 ボビン
14 コ字型磁心
15 磁脚
16 コ字型磁心
17 磁脚
18 ロ字型磁心
φa 磁束
φb 磁束

Claims (5)

  1. ロ字型磁心と、
    このロ字型磁心の対向する一方の磁脚に設けた第1の一次巻線および第1の二次巻線と、
    対向する他方の磁脚に設けた第2の一次巻線および第2の二次巻線とを備え、
    前記第1の一次巻線と前記第1の二次巻線との距離、
    ならびに前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線との距離は、
    前記第1の一次巻線と前記第2の一次巻線との対面距離よりも小さな距離とし、
    前記第1の一次巻線で発生する磁束方向と前記第2の一次巻線で発生する磁束方向とは前記ロ字型磁心内で同一方向としたトランス。
  2. 第1、第2のコ字型磁心の磁脚どうしを対向させて形成したロ字型磁心と、
    前記第1のコ字状磁心に巻回した第1、第2の一次巻線と、
    前記第2のコ字状磁心に巻回した第1、第2の二次巻線とを備え、
    前記第1の一次巻線は前記第1のコ字状磁心の一方の前記磁脚に、
    前記第1の二次巻線は前記第2のコ字状磁心の一方の前記磁脚に、
    前記第2の一次巻線は前記第1のコ字状磁心の他方の前記磁脚に、
    前記第2の二次巻線は前記第2のコ字状磁心の他方の前記磁脚にそれぞれ設け、
    前記第1の一次巻線と前記第1の二次巻線との距離、
    ならびに前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線との距離は、
    前記第1の一次巻線と前記第2の一次巻線との対面距離よりも小さな距離とし、
    前記第1のコ字型磁心の断面積は前記第2のコ字型磁心の断面積より大きくし、
    前記第1の一次巻線で発生する磁束方向と前記第2の一次巻線で発生する磁束方向とは前記ロ字型磁心内で同一方向としたトランス。
  3. 前記第1の一次巻線と前記第1の二次巻線との距離、
    ならびに前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線との距離は、
    前記第1の二次巻線と前記第2の二次巻線の対面距離よりも小さな距離とし、
    前記第1のコ字型磁心の磁脚断面積は前記第2のコ字型磁心の断面積より小さくした、請求項2に記載のトランス。
  4. 前記第1のコ字型磁心はMn−Zn系磁性材料からなり、
    前記第2のコ字型磁心はNi−Zn系磁性材料からなる、
    請求項2もしくは請求項3に記載のトランス。
  5. コ字型磁心の磁脚と棒状磁心を対向させて形成したロ字型磁心と、
    前記コ字型磁心に設けた第1、第2の一次巻線と、第1、第2の二次巻線とを備え、
    前記第1の一次巻線と前記第1の二次巻線とは前記コ字状磁心の一方の前記磁脚に、
    前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線とは前記コ字状磁心の他方の前記磁脚にそれぞれ、
    前記第1の一次巻線と前記第2の一次巻線との対面距離ならびに前記二次巻線どうしの対面距離の双方より小さな距離で隣接配置し、
    前記第1の一次巻線で発生する磁束方向と前記第2の一次巻線で発生する磁束方向とは前記ロ字型磁心内で同一方向としたトランス。
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