JP3362388B2 - ブレーカ取外し支点部材の取着構造 - Google Patents

ブレーカ取外し支点部材の取着構造

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JP3362388B2
JP3362388B2 JP35189197A JP35189197A JP3362388B2 JP 3362388 B2 JP3362388 B2 JP 3362388B2 JP 35189197 A JP35189197 A JP 35189197A JP 35189197 A JP35189197 A JP 35189197A JP 3362388 B2 JP3362388 B2 JP 3362388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分電盤等に配設さ
れる導電バーに対して一端部が差込み接続されたブレー
カを取り外す際に利用されるブレーカ取外し支点部材の
取着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の分電盤では、主幹ブレーカの2次
側に接続された帯板状の導電バー(主幹バー)と分岐ブ
レーカとの電気的な接続は、主幹バーの長手方向に直交
する方向(以下、「幅方向」と呼ぶ。)から端子ねじを
用いて接続される分岐バーを介して行われているが、か
かる構造では分岐ブレーカの端子ねじの締め忘れや緩み
により発熱し、発煙等の不具合が生じる虞があった。
【0003】これに対して本出願人は、導電バー(主幹
バー)に直接差込み接続される受刃を分岐ブレーカに具
備する構造を提案している。この構造では、導電バーの
幅方向から差込み接続される受刃を分岐ブレーカの一端
部に設け、導電バーに対して幅方向から分岐ブレーカを
スライドさせて受刃を導電バーに差込み接続し、反対方
向にスライドさせることで受刃を導電バーから引き抜い
て分岐ブレーカを取り外す、所謂プラグイン方式になっ
ている。
【0004】上記プラグイン方式では、導電バーから分
岐ブレーカを取り外す際に、受刃の弾発力が分岐ブレー
カの抜き抵抗としてそのまま加わり、分岐ブレーカが取
外し難いという欠点がある。そこで本出願人は、分電盤
内に分岐ブレーカの導電バー側の端部と当接するブレー
カ取外し支点部材を設け、この支点部材に当接する端部
を支点として導電バーの幅方向の平面内で分岐ブレーカ
の他方の端部を持ち上げるようにして回動させることに
より、受刃を導電バーから引き抜くようにして導電バー
から分岐ブレーカを容易に取り外すことができるように
する構造を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構造では分電盤内にブレーカ取外し支点部材が取着され
る部材を設けなければならないという問題があった。本
発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、ブレ
ーカ取外し支点部材を取着するための余分な部材を設け
る必要がないブレーカ取外し支点部材の取着構造を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、2つの受台により長手方向両側
で支持される導電バーの長手方向と略直交する幅方向か
ら一端部が差込み接続されたブレーカを前記導電バーか
ら取外す際に、当該ブレーカの他端部を前記導電バーの
長手方向に略直交する平面内で回動させたときに導電
バーに差込み接続されている方のブレーカの端部に当接
するブレーカ取外し支点部材を前記2つの受台に取着し
たことを特徴とし、ブレーカ取外し支点部材を取着する
ための余分な部材を設ける必要がなくなるものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記各受台の互いに対向する面に前記ブレーカ取外
し支点部材の端部を差し込んで取着する差込溝を設ける
とともに、この差込溝内に前記ブレーカ取外し支点部材
の端部に当接するストッパを設けたことを特徴とし、製
造ばらつきによってブレーカ取外し支点部材の差込み方
向の寸法が変化しても、ストッパによって受台の差込溝
に対する差込量が規制され、ブレーカ取外し支点部材を
受台に取着することができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記受台の少なくとも一方を、前記導電バーの幅方
向両側から一端部が差込み接続される一対の受台部材に
より構成したことを特徴とし、幅方向の寸法が異なる複
数種類の導電バーを支持することができて受台の共通化
が図れる。請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記各受台部材を貫通するように差込溝を設けると
ともに、前記ブレーカ取外し支点部材の差込方向におけ
前記各受台部材の略中央にストッパを設けたことを特
徴とし、一対の受台部材を同一の形状に形成することが
できて部品の共通化が図れる。
【0009】請求項5の発明は、請求項3又は4の発明
において、前記ブレーカ取外し支点部材の長手方向両側
前記受台の差込溝に差し込まれる差込部を具備し、
該差込部の一方前記ブレーカ取外し支点部材の片側端
面より突出して形成するとともに、当該差込部の他方
もう片側端面よりも内側に形成したことを特徴とし、受
台の両側の差込溝からブレーカ取外し支点部材の差込部
を差し込むことができ、導電バーをつなげるために受台
を連続して設ける場合にもブレーカ取外し支点部材を連
続してつなげることで対応することができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項2〜5の何れか
の発明において、前記差込溝内に差し込まれる前記ブレ
ーカ取外し支点部材の端部と、該端部に対して前記導電
バーの幅方向に対向する前記差込溝の側面との間に隙間
を設けたことを特徴とし、導電バーからブレーカを取り
外す際にブレーカ取外し支点部材の差込部に力が加わら
ず、差込部の破損を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、ブレーカ取外し支点部材
(以下、「支点部材」と略す。)1を単相3線用の分電
盤50に取着する場合の実施形態を、図面を参照して詳
細に説明する。まず、本発明に係る支点部材1の取着構
造について説明する前に分電盤50の全体構造を簡単に
説明する。
【0012】図6及び図7は本実施形態における分電盤
50を示しており、前面が開口するとともに前面に扉5
2が開閉自在に取り付けられた筺体51内の底面に基板
53が固定され、この基板53の上部に主幹ブレーカ6
0が取り付けられている。この主幹ブレーカ60に各上
端が接続された略L形帯板状の導電バー33〜35は互
いに上下左右の方向に間隔を置いて設置され、電圧極の
導電バー33,34の間に中性極の導電バー35が配置
されている。
【0013】さらに、これらの導電バー33〜35の下
端は、図8に示すように基板53の水平方向略中央に取
り付けられた第1の受台(以下、「上受台」と略す。)
10において帯板状の3本の導電バー30〜32の上端
と各々固定ねじ36によりに固定されている。また、こ
れら3本の導電バー30〜32の下端は第2の受台(以
下、「下受台」と略す。)20により支持されており、
2本の電圧極の導電バー30,31の間に1本の中性極
の導電バー32が前後方向に間隔を置いて配置されてい
る。そして、筺体51内の左右方向略中央に配置された
3本の上記導電バー30〜32に対して、分岐ブレーカ
となる複数のブレーカ(回路遮断器)40が左右方向
(導電バー30〜32の幅方向)から接続固定されてい
る。なお、図7中の56は、主幹ブレーカ60やブレー
カ40のハンドル45等を前方に露出させる窓を有して
開閉自在に基板53に取り付けられる中蓋である。
【0014】本実施形態におけるブレーカ40は、図9
及び図10に示すようにブレーカ本体41と、このブレ
ーカ本体41の一方の側端側に装着されるカバー42と
からなるもので、各カバー42内は2つの隔壁(図示せ
ず)によって前後3つの部屋に区画されており、カバー
42内に接続端子板43,44が配設されている。ブレ
ーカ本体41は、前面にハンドル45を、カバー42が
装着される側端側に2つの端子46,47を備えてい
る。また、カバー42は上述のように一側端側が隔壁に
よって前後3つの部屋に区画されているとともに、各部
屋に面する側壁に切り溝42aを備えている。
【0015】そして、カバー42内に配設された2つの
接続端子板43,44は、いずれも一端に受刃48,4
8を備えており、カバー42の前記3つの部屋のうちの
前側の部屋に受刃48の部分を納めた接続端子板44
は、他端をブレーカ本体41の端子47に接続してお
り、中程の部屋に受刃48の部分を納めた接続端子板4
3は、他端をブレーカ本体41の端子46に接続してい
る。なお、接続端子板43,44の他端と端子46,4
7への接続固定は、カバー42の表面側に設けた工具挿
通孔42b,42bを通じて端子46,47におけるね
じ37を閉めることによって行われる。
【0016】ところで、上述のブレーカ40は前側に配
置された電圧極の導電バー30と中性極の導電バー32
とに接続されて単相100Vを負荷側に供給する構造を
有しているが、これ以外にも後側に配置された電圧極の
導電バー31と中性極の導電バー32とに接続されて単
相100Vを負荷側に供給する構造のものや、2本の電
圧極の導電バー30,31に接続されて単相200Vを
負荷側に供給する構造のものがあり、これらの構造の違
いは、ブレーカ本体41の端子、接続端子板の形状及び
受刃48が収められるカバー42の部屋が異なる点にあ
る。なお、これらの構造の違いが視認できるように、カ
バー42の表面に「L1」、「L2」、「200」のよ
うな表記を設けることが望ましい。
【0017】このように構成された3種類のブレーカ4
0は、図6に示すように、前から電圧極の導電バー3
0、中性極の導電バー32、そして電圧極の導電バー3
1の順で前後に間隔をおいて設置された単相三線の電源
ラインに接続されるのであるが、これらの導電バー30
〜32の側方から各カバー42の切り溝42aに導電バ
ー30〜32の幅方向の片側半分を差し込めば、例え
ば、上述のブレーカ40であれば接続端子板43の受刃
48が中性極の導電バー32に、接続端子板44の受刃
48は電圧極の導電バー30に接続される。なお、各ブ
レーカ40は、図8にも示すように、導電バー30〜3
2の左右いずれからでも接続することができる。
【0018】ところで、ブレーカ本体41の後側両側端
に各々引掛凹所49,49が形成されており、分電盤5
0内に固定されている基板53の略中央寄りに多数列設
された固定爪54と、導電バー30…の幅方向(筺体5
1の左右方向)に各固定爪54と対向して配設された弾
性爪55とが上記引掛凹所49,49に引掛係止される
ことで基板53にブレーカ40が取付固定される。すな
わち、カバー42の側壁に前後方向へ列設された3つの
切り溝42aに3本の導電バー30〜32を当て、導電
バー30〜32の長手方向に略直交する平面内で、ブレ
ーカ40のカバー42と反対側の端部を基板53に近づ
ける方向へ回動すれば、先にカバー42側の引掛凹所4
9に固定爪54が係止し、次に上記回動に伴ってブレー
カ本体41の後端部で弾性爪55を押し拡げ、最終的に
弾性片55が弾性復帰したときにブレーカ本体41の外
側の引掛凹所49に弾性爪55が係止されてブレーカ4
0が基板53に取付固定される(図10参照)。このと
き、カバー42の切り溝42a内に配置されている受刃
48が導電バーの幅方向から差込み接続される。
【0019】一方、ブレーカ40を取り外すには、弾性
爪55の先端を指で押して弾性片55を外側に撓ませる
ことによって引掛凹所49との係合を外し、その状態で
図11に示すようにブレーカ本体41のカバー42と反
対側の端部を手前に引くようにする。このとき、カバー
42の側壁前端に支点部材1が当接し、この支点部材1
に当接する部位を支点としてブレーカ本体41を回動さ
せれば、受刃48が導電バー30〜32から引き抜かれ
るとともに固定爪54と引掛凹所49との係合も外れて
ブレーカ40を取り外すことができる。
【0020】次に本発明の要旨である上記支点部材1の
取着構造について、図1〜図5を参照して詳細に説明す
る。本発明は、導電バー30〜32、33〜35の端部
を支持する上受台10と下受台20とに支持部材1の両
端部をそれぞれ取着する構造とした点に特徴がある。図
1は本発明の要旨にかかる部分の分解斜視図を示してい
る。支持部材1は剛性を有する絶縁材料によって帯板状
に形成された主体2と、主体2の上側端部に設けられて
上受台10の差込溝14に差し込まれる差込部3と、主
体2の下側端部近傍に設けられて下受台20の差込溝2
5に差し込まれる差込部4とを備えている。上側の差込
部3は短冊形に形成され、その長手方向が主体2の幅方
向に略直交するように主体2の上端から突出させて設け
られている。また、下側の差込部4は上記差込部3より
もやや幅広の短冊形に形成され、その長手方向が主体2
の幅方向に略直交するように主体2の下端から若干内側
(上側)に設けられている。
【0021】上受台10は絶縁材料により形成されるも
のであって、ブレーカ40が取り付けられる3本の導電
バー30〜32がそれぞれ挿通される挿通孔11a〜1
1cを有する主部11と、上記挿通孔11a〜11cと
連通する凹所を有し主部11の上面より突設されるとと
もに前面及び片方の側面が開口した3つの箱台部12 1
〜123 と、主部11の両側端より後側へ突設された断
面略L形の固定片13とを備え、主部11の前側に上記
差込溝14が下面に開口するように形成されている。そ
して、固定片13に設けた切欠13aにねじを挿通し、
このねじを用いて上受台10が基板53に固定される。
【0022】図2に示すように、前後方向に並ぶ主部1
1の挿通孔11a〜11cに3本の導電バー30〜32
の上端部が挿通されるとともに、3つの箱台部121
12 3 の側面開口に主幹ブレーカ60に接続された3本
の導電バー33〜35の下端部が各々挿入される。ここ
で、導電バー30〜32の上端部及び導電バー33〜3
5の下端部には各々ねじ孔30a…が設けられており、
電圧極の導電バー30と33、31と34並びに中性極
の導電バー32と35同士が上記ねじ孔30a…に螺合
する固定ねじ36により接続固定されて、各々箱台部1
1 〜123 の凹所に収納されている。なお、固定ねじ
36のねじ頭を逃がすために箱台部12 1 〜123 の上
下方向の寸法は前側程短くしてある。また、各箱台部1
1 〜123 の上方及び側方の壁は各々導電バー30〜
32,33〜35の先端に当接して挿入量を規制する役
割を担っている。
【0023】さらに、図3に示すように主部11の前側
に形成された差込溝14に支点部材1の差込部3が差し
込まれ、上受台10によって支点部材1の上部が支持さ
れる。ここで、上受台10の差込溝14に差込部3が差
し込まれた状態では支持部材1の主体2の上端が差込溝
14の開口周縁前側に当接しており、これによって差込
溝14に対する支持部材1の差込部3の差込量が規制さ
れている。すなわち、本実施形態においては、上受台1
0については主部11がストッパの機能を具備してい
る。なお、図6に示すように差込溝14内の側面と差込
部3の長手方向側端との間に隙間ができるように差込部
3並びに差込溝14の寸法が設定されている。
【0024】一方、支持部材1の下端部は下受台20に
取着されており、上受台10と下受台20とで支持部材
1が上下両側で支持される。この下受台20は、同一形
状に形成された受台部材21,21から成る。上記受台
部材21は絶縁材料製で全体が略L形の周壁に囲まれた
筒状に形成され、図1に示すように上下方向中央に底部
22が設けてある。また、周壁の一側面には3本の導電
バー30〜32の下端部が差し込まれるスリット23が
前後方向に間隔を置いて列設されている。さらに、受台
部材21のスリット23が設けられる側面に背向する側
面の後部からねじ挿通孔24aを有する取付片24が突
設されており、取付片24のねじ挿通孔24aに挿通さ
れたねじを用いて受台部材21が基板53に取り付けら
れる。而して、受台部材21,21のスリット23に各
導電バー30〜32の下端部を差し込むことにより、左
右一対の受台部材21,21から成る下受台20で3本
の導電バー30〜32をその幅方向から挟むようにして
支持することができる。
【0025】ここで、各受台部材21のスリット23よ
りも前側に、支持部材1の下側の差込部4が差し込まれ
る差込溝25が受台部材21を短幅方向に貫通するよう
に形成されており、この差込溝25内で支持部材1の差
込方向(受台部材21の短幅方向)の略中央に、差込部
4と当接して上記差込溝25内への差込部4の差込量を
規制するストッパ26が設けてある(図4参照)。
【0026】このように受台部材21を貫通するように
差込溝25を設けるとともに、支点部材1の差込方向に
おける受台部材21の略中央にストッパ26を設けるこ
とで、一対の受台部材21,21を同一の形状に形成す
ることができて部品の共通化が図れるという利点があ
る。また、上受台10及び下受台20にストッパ26を
設けることにより、製造ばらつきによって支点部材1の
差込み方向の寸法が変化しても、ストッパ26(及びス
トッパの機能を有する主体2)によって受台10,20
の差込溝14,25に対する差込量が規制され、上記の
ような寸法の変化がある場合にも支点部材1を受台1
0,20に取着することができる。さらに、下受台20
を、導電バー30〜32の幅方向両側から一端部が差込
み接続される一対の受台部材21,21により構成する
ことで、図12に示すように幅方向の寸法が異なる複数
種類の導電バー30’〜32’を支持することができて
受台1の共通化が図れるという利点もある。
【0027】しかも、図5に示すように受台部材21,
21の短幅方向両側から差込溝25に支点部材1の差込
部3,4をそれぞれ差し込むことができるため、導電バ
ー30…をつなげるために受台20を連続して設ける場
合にも、支点部材1を連続してつなげることで対応する
ことができる。ところで、上記差込溝25内の側面と差
込部3,4の長手方向側端との間に隙間ができるように
差込部3,4並びに差込溝25の寸法が設定されてお
り、上下の受台10,20の差込溝14,25内で支持
部材1の差込部3,4の長手方向の両端と受台10,2
0との間に隙間を設けたことにより、導電バー30〜3
2からブレーカ40を取り外す際に支点部材1の差込部
3,4に力が加わらず、差込部3,4の破損を防止する
ことができるという利点がある。
【0028】上述のように本実施形態では、導電バー3
0…を支持する受台10,20に支持部材1を取着する
ようにしたので、支持部材1を取着するための余分な部
材を設ける必要がなくなり、部品点数や組立工程の削減
並びにコストダウンが図れるものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、2つの受台により長
手方向両側で支持される導電バーの長手方向と略直交す
る幅方向から一端部が差込み接続されたブレーカを前記
導電バーから取外す際に、当該ブレーカの他端部を前記
導電バーの長手方向に略直交する平面内で回動させたと
きに導電バーに差込み接続されている方のブレーカの
端部に当接するブレーカ取外し支点部材を前記2つの
台に取着したので、ブレーカ取外し支点部材を取着する
ための余分な部材を設ける必要がなくなるという効果が
ある。
【0030】請求項2の発明は、前記各受台の互いに対
向する面に前記ブレーカ取外し支点部材の端部を差し込
んで取着する差込溝を設けるとともに、この差込溝内に
前記ブレーカ取外し支点部材の端部に当接するストッパ
を設けたので、製造ばらつきによってブレーカ取外し支
点部材の差込み方向の寸法が変化しても、ストッパによ
って受台の差込溝に対する差込量が規制され、ブレーカ
取外し支点部材を受台に取着することができるという効
果がある。
【0031】請求項3の発明は、前記受台の少なくとも
一方を、前記導電バーの幅方向両側から一端部が差込み
接続される一対の受台部材により構成したので、幅方向
の寸法が異なる複数種類の導電バーを支持することがで
きて受台の共通化が図れるという効果がある。請求項4
の発明は、前記各受台部材を貫通するように差込溝を設
けるとともに、前記ブレーカ取外し支点部材の差込方向
における前記各受台部材の略中央にストッパを設けたの
で、一対の受台部材を同一の形状に形成することができ
て部品の共通化が図れるという効果がある。
【0032】請求項5の発明は、前記ブレーカ取外し支
点部材の長手方向両側に前記受台の差込溝に差し込まれ
る差込部を具備し、当該差込部の一方前記ブレーカ取
外し支点部材の片側端面より突出して形成するととも
に、当該差込部の他方をもう片側端面よりも内側に形成
したので、受台の両側の差込溝からブレーカ取外し支点
部材の差込部を差し込むことができ、導電バーをつなげ
るために受台を連続して設ける場合にもブレーカ取外し
支点部材を連続してつなげることで対応することができ
るという効果がある。
【0033】請求項6の発明は、前記差込溝内に差し込
まれる前記ブレーカ取外し支点部材の端部と、該端部に
対して前記導電バーの幅方向に対向する前記差込溝の側
面との間に隙間を設けたので、導電バーからブレーカを
取り外す際にブレーカ取外し支点部材の差込部に力が加
わらず、差込部の破損を防止することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の要部を示す分解斜視図である。
【図2】同上の要部を示す一部省略した側面断面図であ
る。
【図3】同上の要部を示す一部省略した側面断面図であ
る。
【図4】同上の要部を示す一部省略した側面断面図であ
る。
【図5】同上の要部を示す一部省略した正面図である。
【図6】同上における分電盤を示す正面図である。
【図7】同上における分電盤を示す下面断面図である。
【図8】同上の要部を示す一部省略した正面図である。
【図9】同上におけるブレーカを示す側面図である。
【図10】同上におけるブレーカの取付状態を示す要部
斜視図である。
【図11】同上におけるブレーカと取付及び取外し方法
を説明するための説明図である。
【図12】同上の他の構成を示す分電盤の下面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ブレーカ取外し支持部材 2 主体 3 差込部 4 差込部 10 上受台 14 差込溝 20 下受台 25 差込溝 30〜32 導電バー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−241540(JP,A) 実開 平5−29207(JP,U) 実開 昭61−74222(JP,U) 米国特許3172014(US,A) 米国特許3346777(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 1/40 - 1/42 H01H 73/06,73/08,73/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの受台により長手方向両側で支持さ
    れる導電バーの長手方向と略直交する幅方向から一端部
    が差込み接続されたブレーカを前記導電バーから取外す
    際に、当該ブレーカの他端部を前記導電バーの長手方向
    に略直交する平面内で回動させたときに導電バーに差
    込み接続されている方のブレーカの端部に当接するブレ
    ーカ取外し支点部材を前記2つの受台に取着したことを
    特徴とするブレーカ取外し支点部材の取着構造。
  2. 【請求項2】 前記各受台の互いに対向する面に前記
    レーカ取外し支点部材の端部を差し込んで取着する差込
    溝を設けるとともに、この差込溝内に前記ブレーカ取外
    し支点部材の端部に当接するストッパを設けたことを特
    徴とする請求項1記載のブレーカ取外し支点部材の取着
    構造。
  3. 【請求項3】 前記受台の少なくとも一方を、前記導電
    バーの幅方向両側から一端部が差込み接続される一対の
    受台部材により構成したことを特徴とする請求項2記載
    のブレーカ取外し支点部材の取着構造。
  4. 【請求項4】 前記各受台部材を貫通するように差込溝
    を設けるとともに、前記ブレーカ取外し支点部材の差込
    方向における前記各受台部材の略中央にストッパを設け
    たことを特徴とする請求項3記載のブレーカ取外し支点
    部材の取着構造。
  5. 【請求項5】 前記ブレーカ取外し支点部材の長手方向
    両側に前記受台の差込溝に差し込まれる差込部を具備
    し、当該差込部の一方前記ブレーカ取外し支点部材の
    片側端面より突出して形成するとともに、当該差込部の
    他方をもう片側端面よりも内側に形成したことを特徴と
    する請求項3又は4記載のブレーカ取外し支点部材の取
    着構造。
  6. 【請求項6】 前記差込溝内に差し込まれる前記ブレー
    カ取外し支点部材の端部と、該端部に対して前記導電バ
    ーの幅方向に対向する前記差込溝の側面との間に隙間を
    設けたことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の
    ブレーカ取外し支点部材の取着構造。
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