しかしながら、OFDMAのように、複数の周波数チャネルへ異なる通信端末を割り当てるシステムにおいて、送信データのスケジューリングを行なう場合、基地局は、割り当てを変更する周期毎にすべての通信端末から通知されたすべての周波数チャネルにおける受信品質を比較することが必要である。つまり、通信端末は全ての周波数チャネルにおける受信品質の測定結果を、周期的に基地局に通知する。このため、上りリンクの制御情報量が増加し、オーバヘッドが大きくなるという問題が生じる。また、基地局は、すべての通信端末から通知されたすべての周波数チャネルにおける受信品質に基づいて送信データのスケジューリングを行なっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、通信端末装置から通知する制御情報量を抑えつつ、スループットが向上するスケジューリングを行なう技術を提供するものである。
(1)上記課題を解決するために、本発明に係る通信端末装置の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、制御信号を前記通信制御装置から受信する受信部と、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記受信した制御信号と測定した受信品質測定結果とに基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記通信端末装置の一態様によれば、通信端末装置は、受信品質測定結果に基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となる。これにより、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
(2)また本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が良好な所定の数のチャネルを前記選択チャネルとして選択する選択チャネル選択部と、前記選択チャネル情報と、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す選択チャネル測定結果とを含む受信品質情報を生成する制御情報生成部とを備える。
このように、通信端末装置は、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。これにより、通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てができる。
(3)さらに、本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が所定の閾値より大きいチャネルを前記選択チャネルとして選択する選択チャネル選択部と、前記選択チャネル情報と、前記選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを受信品質情報として生成する制御情報生成部とを備える。
このように、前記受信品質情報生成部は、複数のチャネルから受信品質測定結果が閾値より大きいチャネルを選択チャネルとして選択することができる。これにより、所定の受信品質を備えるチャネルを選択チャネルとして通信制御装置へ通知することができる。
(4)本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記選択チャネル選択部は、前記受信品質測定結果が良好な順番に前記選択チャネルを選択することを特徴とする。
このように、受信品質の良好な順番に選択した選択チャネルを通信制御装置へ通知することができる。
(5)また、本発明に係る通信端末装置の別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択するチャネルの数を指定する選択可能チャネル数を前記通信制御装置から受信する受信部と、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記複数のチャネルから前記選択可能チャネル数に指定された数の選択チャネルを選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記通信端末装置は、選択可能チャネル数と受信品質測定結果とに基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、制御情報量を抑制し、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信制御装置は、通信状況に基づいて通信可能チャネル数を通知することにより、通信制御装置側で通信端末装置からの制御情報の量を調整することができる。
(6)本発明に係る通信端末装置の別の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果に基づいて、前記選択チャネルの数を変更する。
このように、前記受信品質情報生成部は、測定した受信品質測定結果に基づいて通信制御装置から通知された選択可能チャネル数の範囲内で選択チャネルの数を変更することができる。これにより、受信品質測定結果に応じて選択する選択チャネルの数を変更し、制御情報量を調整することができる。例えば、受信品質測定結果が悪い場合に制御情報量を減らすことになり、効率的な受信品質情報の通知が可能となる。
(7)本発明に係る通信端末装置の別の一態様において、前記受信品質情報生成部は、当該通信端末装置に割り当てられたチャネル数に基づいて、前記選択チャネルの数を変更する。
このように、前記受信品質情報生成部は、自己の通信端末装置へ割り当てられたチャネルの数と測定した受信品質測定結果に基づいて通信制御装置から通知された選択可能チャネル数の範囲内で変更することができる。自己の通信端末装置へ割り当てられたチャネルの数は、制御信号に含まれる制御情報に基づいて判断することができる。これにより、通信制御装置のチャネル割り当て状況に応じて選択チャネルを選択する選択チャネルの数を選択可能チャネル数の範囲内で変更し、制御情報量を調整することができる。
(8)本発明に係る通信端末装置の別の一態様において、前記受信品質情報生成部は、送信要求するデータの優先度に基づいて、前記選択チャネルの数を変更する。
このように、前記受信品質情報生成部は、データの優先度に基づいて、前記選択チャネルの数を変更することができる。これにより、データの優先度に応じて選択チャネルを選択する数を選択可能チャネル数の範囲内で変更し、制御情報量を調整することができる。
(9)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、各通信端末装置が割り当てられたチャネルの受信品質を測定した、チャネル毎の受信品質測定結果を割り当て測定結果として受信する受信部と、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記受信品質測定部が測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果とに基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記通信端末装置は、各チャネルに割り当てられた通信端末装置が測定した受信品質測定結果と自己が測定した受信品質測定結果に基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
(10)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様において、前記受信品質情報生成部は、各チャネルについて、前記測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果とを比較して受信品質差を算出する受信品質差算出部と、算出した受信品質差が所定の閾値より大きいチャネルを前記選択チャネルとして選択する選択チャネル選択部を備える。
このように、自己が測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果とから算出する受信品質差に基づいて、選択チャネルを選択することができる。これにより、チャネルに割り当てられた通信端末装置が測定した受信品質測定結果と相対的に比較して選択チャネルを選択することができる。
(11)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様において、前記受信部は、前記通信制御装置が受信品質情報に基づいて割り当て変更候補となるチャネルを識別する割り当て変更候補チャネル番号と、前記割り当て変更候補チャネルにおける割り当て測定結果とを受信し、前記受信品質情報生成部は、自己が測定した受信品質測定結果と、前記割り当て変更候補チャネルにおける前記割り当て測定結果とを比較し、比較結果に基づいて、前記選択チャネルを選択する。
このように、前記受信品質生成部は、通信制御装置から通知された割り当て変更候補チャネルの中から割り当てを希望する周波数チャネルを選択することができる。これにより、割り当て変更候補チャネルの受信品質測定結果と自己の通信端末装置の受信品質測定結果と比較することが可能となり、効率的なスケジューリングができる。
(12)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、複数のチャネルそれぞれについて、変調方式と符号化率との少なくとも一方を特定する変調パラメータを特定する変調パラメータ情報を受信する受信部と、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記受信した変調パラメータ情報と前記受信品質測定結果とに基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記通信端末装置は、前回各チャネルで用いられた変調パラメータと自己が測定した受信品質測定結果に基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
(13)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択するチャネルの数を指定する選択可能チャネル数を決定し、決定した選択可能チャネル数の選択チャネルを前記受信品質情報に基づいて前記複数のチャネルから選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記通信端末装置は、測定した受信品質測定結果に基づいて選択可能チャネル数の範囲内で選択チャネルの数を変更(制御)し、変更した選択チャネルの数と受信品質測定結果とに基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
(14)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、自己に割り当てられたチャネル数に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択するチャネルの数を指定する選択可能チャネル数を決定し、決定した選択可能チャネル数の選択チャネルを前記受信品質情報に基づいて前記複数のチャネルから選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記通信端末装置は、自己の通信端末装置へ割り当てられたチャネルの数受信品質測定結果に基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。自己の通信端末装置へ割り当てられたチャネルの数は、通信端末装置が通信制御装置から受信する制御信号に含まれる制御情報に基づいて判断することができる。これにより、通信制御装置のチャネル割り当て状況に応じて選択チャネルを選択する選択チャネルの数を変更し、制御情報量を調整することができる。
(15)また、本発明に係る通信端末装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、送信要求するデータの優先度に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択するチャネルの数を指定する選択可能チャネル数を決定し、決定した選択可能チャネル数の選択チャネルを前記受信品質情報に基づいて前記複数のチャネルから選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する送信部と、を備える。
このように、前記受信品質情報生成部は、データの優先度に基づいて、前記選択チャネルの数を決定することができる。通信端末装置は、決定した選択チャネルの数と受信品質測定結果とに基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。これにより、データの優先度に応じて選択チャネルを選択する数を変更し、制御情報量を調整することができる。
(16)また、本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、複数のチャネルの受信品質測定結果を平均した平均測定結果を算出し、算出した平均測定結果をさらに含む受信品質情報を生成する。
このように、通信端末装置が平均測定結果を通信制御装置へ通知することにより、通信制御装置は、通信端末装置の受信状況を把握することが可能となり、選択チャネルとして選択されなかったチャネルの割り当てに平均測定結果を用いることができる。
(17)また、本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、平均測定結果として、選択チャネルとして選択されなかったチャネルにおける受信品質測定結果を平均した平均値、または、複数のチャネルすべての受信品質測定結果を平均した平均値とのいずれかを含む受信品質情報を生成する。
このように、前記受信品質情報生成部は、平均測定結果として、全チャネルあるいは選択チャネルの受信品質測定結果の平均値を用いることができる。
(18)また、本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから受信品質の悪い一部分のチャネルを割り当て拒否チャネルとして選択し、選択した割り当て拒否チャネルを識別する割り当て拒否チャネル情報を受信品質情報へ含める。
このように、前記受信品質情報生成部は、割り当てを拒否する割り当てチャネルを通信制御装置へ通知することができる。これにより、受信品質の劣悪なチャネルへ割り当てられることを回避することができる。
(19)本発明に係る通信制御装置の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置であって、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信する受信部と、前記受信品質情報に基づいて、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定するスケジューラ部と、前記通信端末装置を送信先とする送信データを送信する送信部と、を備える。
このように、本発明に係る通信制御装置の一態様によれば、通信端末装置が選択した一部分の周波数チャネルの受信品質情報を取得することになるため、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
(20)また、本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、複数の通信端末装置それぞれから、前記選択チャネル情報と、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す選択チャネル測定結果と含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、複数の通信端末装置それぞれから送信された選択チャネル情報と選択チャネル測定結果に基づいて、チャネル毎に受信品質測定結果が良好な通信端末装置を選択し、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定し、前記送信部は、チャネル毎に選択した通信端末装置を送信先とする送信データを送信する。
このように、前記スケジューラ部は、通信端末装置から通知された受信品質情報に基づいて、受信品質が良好な通信端末装置をチャネルへスケジューリングすることができる。
(21)また、本発明に係る通信制御装置の別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置であって、前記通信端末装置が前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択するチャネルの数を指定する選択可能チャネル数を前記通信端末装置へ送信する送信部と、前記選択可能チャネル数に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信する受信部と、前記受信品質情報に基づいて、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定するスケジューラ部と、を備え、前記送信部は、チャネル毎に選択した通信端末装置を送信先とする送信データを送信する。
このように、前記通信制御装置は、通信端末装置が選択した選択可能チャネル数の周波数チャネルの受信品質情報を取得することになるため、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。通信制御装置は、選択可能チャネル数を通信端末装置へ通知することにより、通信状況にあわせて通信端末装置から通知される受信品質情報量を調整することができる。
(22)本発明に係る通信制御装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置であって、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信する受信部と、前記受信品質情報に基づいて、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定するスケジューラ部と、前記通信端末装置を送信先とする送信データを送信する送信部と、を備え、前記スケジューラ部は、前記受信品質情報に基づいて各チャネルへ通信端末装置を割り当て、複数のチャネルそれぞれについて、各チャネルへ割り当てた通信端末装置が測定した受信品質測定結果を用いて割り当て測定結果を生成し、前記送信部は、生成した割り当て測定結果を各通信端末装置へ送信する。
このように、本発明に係る通信制御装置のさらに別の一態様によれば、前記スケジューラ部は、割り当てた通信端末装置が測定した受信品質測定結果を用いて、各チャネルの受信品質測定結果を示す割り当て測定結果を生成することができる。これにより、通信制御装置は、各チャネルに割り当てられた通信端末装置測定した各チャネルの受信品質測定結果を各通信端末装置へ通知することができる。また、通信端末装置は、割り当て測定結果と自己が測定した受信品質測定結果とを比較して選択チャネルを選択することができる。従って、通信制御装置は、通信端末装置が前記割り当て測定結果に基づいて選択した一部分の周波数チャネルの受信品質情報を取得することになるため、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
(23)また、本発明に係る通信制御装置のさらに別の一態様において、前記スケジューラ部が生成した割り当て測定結果に基づいて、所定の条件より低いチャネルを割り当て変更候補チャネルとして選択する割り当て変更候補チャネル選択部を、更に備え、前記送信部は、前記割り当て変更候補チャネルを識別する割り当て変更候補チャネル情報と、前記割り当て変更候補チャネルにおける前記割り当て測定結果とを各通信端末装置へ送信する。
このように、前記スケジューラ部は、前記割り当て変更候補チャネルを選択し、通信端末装置へ通知することができる。これにより、通信端末装置は、割り当て変更候補チャネルと比較して、自己の受信品質想定結果が良好なチャネルを選択チャネルとして選択することが可能になり、通信制御装置は、割り当て変更候補チャネルの受信品質測定結果よりも良好な受信品質を有するチャネルを通信端末装置から受信することが可能になる。
(24)また、本発明に係る通信制御装置のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置であって、送信データの優先度を判定し、判定した優先度に応じて送信データを送信先とする通信端末装置へ割り当てる選択可能チャネル数を決定するスケジューラ部と、前記決定した選択可能チャネル数を各通信端末装置へ送信する送信部と、前記選択可能チャネル数に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信する受信部と、を備え、前記スケジューラ部は、前記受信品質情報に基づいて、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定し、前記送信部は、チャネル毎に選択した通信端末装置を送信先とする送信データを送信する。
このように、本発明に係る通信制御装置のさらに別の一態様によれば、前記スケジューラ部が送信データの優先度に基づいて選択可能チャネル数を決定するため、通信制御装置は、データの優先度に応じてシステム全体の通信状況を調整することができる。これにより、通信制御装置は、通信端末装置が選択した選択可能チャネル数の周波数チャネルの受信品質情報を取得することになるため、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
(25)また、本発明に係る通信制御装置のさらに別の一態様において、前記スケジューラ部によって各通信端末装置へ割り当てられたチャネルの数と、各通信端末装置から通知された選択チャネルの数とに基づいて、各通信端末装置の選択可能チャネル数を更新する統計処理部を、さらに備え、前記送信部は、更新された選択可能チャネル数を各通信端末装置へ送信する。
このように、前記統計処理部は、実際に通信端末装置へ割り当てられたチャネル数と通信端末装置から通知された選択チャネル数とに基づいて選択可能チャネル数を更新することができる。これにより、通信状況に応じて通信端末装置が選択する選択チャネル数を変更することができる。
(26)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、複数の通信端末装置それぞれから、前記選択チャネル情報と、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果と、各通信端末装置の複数の受信品質測定結果を平均した平均測定結果とを含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、前記平均測定結果に基づいて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ各通信端末装置を割り当てる。
このように、前記スケジューラ部は、平均測定結果に基づいて、選択チャネルとして各通信端末装置から選択されなかったチャネル(各通信端末装置から受信品質測定結果が通知されていなチャネル)について、平均測定結果に基づいて、スケジューリングを行なうことができる。
(27)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、複数の通信端末装置それぞれから、前記受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ前回割り当てた通信端末装置を割り当てる。
このように、前記スケジューラ部は、前回選択チャネルとして選択しなかったチャネルへ、前回割り当てた通信端末装置を割り当てることにより、スケジューリングの負荷を抑制することができる。
(28)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、複数の通信端末装置それぞれから、前記受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、ラウンドロビン法を用いて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ各通信端末装置を割り当てる。
このように、前記スケジューラ部は、各通信端末装置から選択チャネルに選択されなかったチャネルへ、ラウンドロビン法を用いてスケジューリングすることができる。
(29)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記通信端末装置から受信した受信品質情報に基づいて、変調方式と符号化率との少なくとも一方を特定する変調パラメータを、複数の周波数チャネルそれぞれへ選択する変調パラメータ選択部を、更に備える。
このように、前記変調パラメータ選択部は、各通信端末装置が通知した受信品質情報に基づいて、変調パラメータを選択することができる。
(30)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、前記平均測定結果に基づいて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ各通信端末装置を割り当て、前記平均測定結果に基づいて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部を、更に備える。
このように、前記変調パラメータ選択部は、各通信端末装置が選択チャネルとして選択しなかったチャネルについて、平均測定結果に基づいて変調パラメータを選択することができる。これにより、受信品質情報が通知されなかったチャネルについても、送信先の通信端末装置の受信状況に応じた変調パラメータを選択することができる。
(31)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、通信端末装置が割り当てを拒否する割り当て拒否チャネルを識別する割当拒否チャネル情報を含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、前記割り当て拒否チャネル情報を通知した通信端末装置を前記割り当て拒否チャネル情報が示すチャネルへ割り当てない。
このように、前記スケジューラ部は、割り当て拒否チャネルを通知した通信端末装置を、割り当て拒否チャネルへ割り当てることを回避することにより、各通信端末装置を受信品質の劣悪なチャネルへスケジューリングすることを防止することができる。
(32)本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、通信端末装置から選択チャネルとして選択されなかったチャネルを複数のサブチャネルに分割し、分割した複数のサブチャネルへ複数の通信端末装置を割り当てる。
このように、前記スケジューラ部は、各通信端末装置が選択チャネルとして選択しなかったチャネルについて、複数のサブチャネルへ分割して複数の通信端末装置を割り当てることができる。これにより、周波数ダイバーシチ効果を得られることができる。
(33)本発明に係る通信システムの一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信端末装置との間で通信を行なう通信システムであって、前記通信端末装置は、制御信号を前記通信制御装置から受信する端末側受信部と、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、前記受信した制御信号と測定した受信品質測定結果とに基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する端末側送信部と、を備え、前記通信制御装置は、前記選択チャネルにおける受信品質情報を前記通信端末装置から受信する制御側受信部と、前記受信品質情報に基づいて、前記選択チャネルから少なくとも一つのチャネルを選択するスケジューラ部と、前記選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てて送信する制御側送信部と、を備える。
このように、本発明に係る通信システムの一態様によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知する。これにより、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信端末装置において受信品質の良好な受信品質情報を通信制御装置へ通知することになるため、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。通信制御装置は、通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
(34)また、本発明に係る通信方法の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置の通信方法であって、制御信号を前記通信制御装置から受信し、各チャネルの受信品質を測定し、前記受信した制御信号と測定した受信品質測定結果とに基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成し、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信する。
このように、前記通信方法の一態様によれば、通信端末装置は、受信品質測定結果に基づいて全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することにより、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となる。これにより、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
(35)また、本発明に係る通信方法の別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置の通信方法であって、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信し、前記受信品質情報に基づいて、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定し、選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを送信する。
このように、本発明に係る通信方法の別の一態様によれば、通信端末装置が選択した一部分の周波数チャネルの受信品質情報を取得することになるため、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
(36)また、本発明に係る通信方法のさらに別の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信端末装置との間で通信を行なう通信方法であって、前記通信端末装置は、制御信号を前記通信制御装置から受信し、各チャネルの受信品質を測定し、前記受信した制御信号と測定した受信品質測定結果とに基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果とを前記通信制御装置へ通知する受信品質情報を生成し、生成した受信品質情報を前記通信制御装置へ送信し、前記通信制御装置は、前記選択チャネルにおける受信品質情報を前記通信端末装置から受信し、前記受信品質情報に基づいて、前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てるチャネルを決定し、選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを送信する。
このように、本発明に係る通信方法のさらに別の一態様によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知する。これにより、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信端末装置において受信品質の良好な受信品質情報を通信制御装置へ通知することになるため、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。通信制御装置は、通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
さらに、本発明に係る課題を解決するために次のような態様を取ることもできる。本発明に係る通信端末装置の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置であって、制御信号を通信制御装置から受信する受信部と、受信した制御信号に基づいて、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、測定した受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果を通信先装置(前記通信制御装置)へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信先装置へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
このように、前記通信制御装置の一態様によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
また、本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が良好な所定の数のチャネルを選択チャネルとして選択する選択チャネル選択部と、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル番号と、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す選択チャネル測定結果とを含む受信品質情報を生成する制御情報生成部とを備えることを特徴とする。
このように、通信端末装置において受信品質の良好な受信品質情報を通信制御装置へ通知することになるため、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が所定の閾値より大きいチャネルを選択チャネルとして選択する選択チャネル選択部と、選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果を受信品質情報として生成する制御情報生成部とを備えることを特徴とする。
このように、前記受信品質情報生成部は、複数のチャネルから受信品質測定結果が閾値より大きいチャネルを選択チャネルとして選択することができる。これにより、所定の受信品質を備えるチャネルを選択チャネルとして通信制御装置へ通知することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が良好な自己が設定した閾値の数のチャネルを選択チャネルとして選択する選択チャネル選択部と、選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果を受信品質情報として生成する受信品質情報生成部とを備えることを特徴とする。
これにより、受信品質の良好な順番に選択した選択チャネルを通信制御装置へ通知することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記選択チャネル選択部は、前記受信品質測定結果が良好な順番に選択チャネルを選択することを特徴とする。
これにより、前記選択チャネル選択部は、受信品質測定結果が良好な順番に選択チャネルを選択することができる。
さらに、本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信部は、選択するチャネルの数を指定する選択可能チャネル数を前記通信端末装置から受信し、前記選択チャネル選択部は、受信した選択可能チャネル数に指定された数の選択チャネルを選択することを特徴とする。
このように、通信制御装置が通信状況に基づいて通信可能チャネル数を通知することにより、通信制御装置側で通信端末装置からの制御情報の量を調整することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記制御情報生成部は、複数のチャネルの受信品質測定結果を平均した平均測定結果を算出し、算出した平均測定結果をさらに含む受信品質情報を生成することを特徴とする。
このように、平均測定結果を通信制御装置へ通知することにより、通信制御装置は、選択チャネルとして選択されなかったチャネルの割り当てに平均測定結果を用いることができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記制御情報生成部は、平均測定結果として、選択チャネルとして選択されなかったチャネルにおける受信品質測定結果を平均した平均値、または、複数のチャネルすべての受信品質測定結果を平均した平均値とのいずれかを含む受信品質情報を生成することを特徴とする。
このように、前記制御情報生成部は、平均測定結果として、全チャネルあるいは選択チャネルの受信品質測定結果の平均値を用いることができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信部は、各通信端末装置が割り当てられたチャネルの受信品質を測定した、チャネル毎の受信品質測定結果を割り当て測定結果として受信し、前記選択チャネル選択部は、自己が測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果とに基づいて、所定の数のチャネルを選択することを特徴とする。
このように、前記選択チャネル選択部は、各チャネルに割り当てられた受信品質測定結果に基づいて、選択チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、各チャネルについて、前記測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果とを比較して受信品質差を算出する受信品質差算出部を、更に備え、前記選択チャネル選択部は、算出した受信品質差が所定の閾値より大きいチャネルを選択チャネルとして選択することを特徴とする。
このように、受信品質差算出部を備えることにより、前記選択チャネル選択部は、受信品質差に基づいて、選択チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質差算出部は、前記測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果との差分、または、前記測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果との比率のいずれか一方を受信品質差として算出することを特徴とする。
このように、前記受信品質差算出部は、差分と比率など二つの値を比較する演算を用いて受信品質差を算出することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記選択チャネル選択部は、前記受信品質差が所定の閾値より大きいチャネルのうち、前回自己へ割り当てられたチャネルを優先して選択チャネルとして選択することを特徴とする。
このように、前記選択チャネル選択部は、閾値を用いて選択チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信部は、前記通信制御装置が受信品質情報に基づいて割り当て変更候補となるチャネルを識別する割り当て変更候補チャネル番号と、前記割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果とを受信し、前記選択チャネル選択部は、自己が測定した受信品質測定結果と、前記割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果とを比較し、比較結果に基づいて、選択チャネルを選択することを特徴とする。
このように、前記選択チャネル選択部は、通信制御装置から通知された割り当て変更候補チャネルの中から割り当てを希望する周波数チャネルを選択することができる。これにより、各チャネルにおいて自己の通信端末装置の受信品質測定結果と比較することが可能となり、効率的なスケジューリングができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを割り当て拒否チャネルとして選択し、選択した割り当て拒否チャネルを識別する割り当て拒否チャネル番号を受信品質情報へ含めることを特徴とする。
このように、前記受信品質情報生成部は、割り当てを拒否する割り当てチャネルを通信制御装置へ通知することができる。これにより、受信品質の劣悪なチャネルへ割り当てられることを回避することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が所定の閾値より低いチャネルを割り当て拒否チャネルとして選択することを特徴とする。
これにより、前記受信品質情報生成部は、閾値を用いて割り当て拒否チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果が悪い順に所定の数のチャネルを割り当て拒否チャネルとして選択することを特徴とする。
これにより、前記受信品質情報生成部は、受信品質の悪いチャネルから割り当て拒否チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記選択チャネル選択部は、算出した受信品質差が所定の閾値より小さいチャネルを割り当て拒否チャネルとして選択し、選択した割り当て拒否チャネルを識別する割り当て拒否チャネル番号を受信品質情報へ含めることを特徴とする。
これにより、前記選択チャネル選択部は、受信品質差に基づいて、割り当て拒否チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果に基づいて、変調方式と符号化率との少なくとも一方を特定する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部を、更に備え、前記制御情報生成部は、変調パラメータを受信品質測定結果として含む受信品質測定情報を生成することを特徴とする。
これにより、前記受信品質情報生成部は、受信品質測定結果に基づいて、変調パラメータを選択することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、受信信号電力、受信の成否、および、伝送レートの少なくとも一つを受信品質測定結果として受信品質情報を生成することを特徴とする。
このように、前記受信品質情報生成部は、受信品質として、受信信号電力、受信の成否、伝送レートのいずれかを用いることができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信部は、複数のチャネルそれぞれについて、変調方式と符号化率との少なくとも一方を特定する変調パラメータを特定する変調パラメータ情報を受信し、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果に基づいて、チャネル毎に変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、受信した変調パラメータ情報と選択したチャネル毎の変調パラメータとを比較して、選択チャネルを選択する選択チャネル選択部と、選択した選択チャネルを識別する選択チャネル番号と、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す選択チャネル測定結果と、を含む受信品質情報を生成する制御情報生成部とを備えることを特徴とする。
このように、前記受信品質情報生成部は、変調パラメータに基づいて受信品質情報を生成することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、前記受信品質測定結果に基づいて、前記閾値を変更すること特徴とする。
前記受信品質情報生成部は、受信品質測定結果に応じて、前記閾値を変更するため、受信品質に応じて選択チャネルの受信品質、あるいは、選択チャネルの数を変更することができる。これにより、受信品質測定結果応じて選択チャネルを選択する閾値を変更し、制御情報量を調整することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信部は、各チャネルに割り当てられた通信端末装置が測定した受信品質測定結果を割り当て測定結果として受信し、前記受信品質情報生成部は、自己が測定した受信品質測定結果と前記割り当て測定結果とに基づいて、前記閾値を変更することを特徴とする。
このように、前記受信品質情報生成部は、通信制御装置がチャネルに割り当てた通信端末装置が測定した受信品質測定結果に基づいて、前記閾値を変更することができる。これにより、通信制御装置のチャネル割り当て状況に応じて選択チャネルを選択する閾値を変更し、制御情報量を調整することができる。
本発明に係る通信端末装置の一態様において、前記受信品質情報生成部は、送信要求するデータの優先度に基づいて、前記閾値を変更すること特徴とする。
このように、前記受信品質情報生成部は、データの優先度に基づいて、前記閾値を変更することができる。これにより、データの優先度に応じて選択チャネルを選択する閾値を変更し、制御情報量を調整することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置であって、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信する受信部と、前記受信品質情報に基づいて、前記選択チャネルから少なくとも一つのチャネルを選択するスケジューラ部と、前記選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てて送信する送信部と、を備えることと特徴とする。
このように、本発明に係る通信制御装置の一態様によれば、通信端末装置が、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を取得することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
また、本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、複数の通信端末装置それぞれから、前記選択チャネルを識別する選択チャネル番号と、選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す選択チャネル測定結果と含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、複数の通信端末装置それぞれから送信された選択チャネル情報と選択チャネル測定結果に基づいて、チャネル毎に受信品質測定結果が良好な通信端末装置を選択し、前記送信部は、チャネル毎に選択した通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てて送信することを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、通信端末装置から通知された受信品質情報に基づいて、受信品質が良好な通信端末装置をチャネルへスケジューリングすることができる。
さらに、本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、各通信端末装置の複数の受信品質測定結果を平均した平均測定結果をさらに含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、前記平均測定結果に基づいて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ各通信端末装置を割り当てることを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、平均測定結果を取得することができる。これにより、選択チャネルとして各通信端末装置から選択されなかったチャネルについて、すなわち、受信品質測定結果が通知されていなチャネルについて、平均測定結果に基づいて、スケジューリングを行なうことができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ前回割り当てた通信端末装置を割り当てることを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、前回選択チャネルとして選択しなかったチャネルへ、前回割り当てた通信端末装置を割り当てることができる。これにより、スケジューリングの負荷を抑制することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、ラウンドロビン法を用いて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ各通信端末装置を割り当てることを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、各通信端末装置から選択チャネルに選択されなかったチャネルへ、ラウンドロビン法を用いてスケジューリングすることができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、各通信端末装置が要求する送信データに応じて、通信端末装置が選択チャネルを選択することが可能な選択可能チャネル数を決定し、前記送信部は、決定した選択可能チャネルを各通信端末装置へ送信することを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、通信制御装置が選択可能チャネル数を通信端末装置へ通知することにより、通信制御装置側が通信状況にあわせて、通信端末装置から通知される受信品質情報量を調整することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、前記受信品質情報に基づいて各チャネルへ通信端末装置を割り当て、複数のチャネルそれぞれについて、各チャネルへ割り当てた通信端末装置が測定した受信品質測定結果を用いて割り当て測定結果を生成し、前記送信部は、生成した割り当て測定結果を各通信端末装置へ送信することを特徴とする。
このように、スケジューラ部は、割り当てた通信端末装置が測定した受信品質測定結果を用いて、各チャネルの受信品質測定結果を示す割り当て測定結果を生成することができる。これにより、通信制御装置は、各チャネルに割り当てられた通信端末装置測定した各チャネルの受信品質測定結果を各通信端末装置へ通知することができる。通信端末装置は、割り当て測定結果と自己が測定した受信品質測定結果とを比較して選択チャネルを選択することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部が生成した割り当て測定結果に基づいて、所定の条件より低いチャネルを割り当て変更候補チャネルとして選択し、選択した割り当て変更候補チャネルを識別する割り当て変更候補チャネル番号と、前記割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果とを割り当て変更候補情報として生成し、前記送信部は、生成した割り当て変更候補情報を各通信端末装置へ送信することを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、前記割り当て変更候補チャネルを選択し、通信端末装置へ通知することができる。これにより、通信端末装置は、割り当て変更候補チャネルと比較して、自己の受信品質想定結果が良好なチャネルを選択チャネルとして選択することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、通信端末装置が割り当てを拒否する割り当て拒否チャネル番号を含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、前記割り当て拒否チャネル番号を通知した通信端末装置を前記割り当て拒否チャネル番号が示すチャネルへ割り当てないことを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、割り当て拒否チャネルを通知した通信端末装置を、割り当て拒否チャネルへ割り当てることを回避することができる。これにより、受信品質の劣悪なチャネルへのスケジューリングを防止することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、送信データの優先度を判定し、優先度の高い送信データの送信先となる通信端末装置から先にチャネルへ割り当てることを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、送信データの優先度に基づいて、スケジューリングする通信端末装置の順番を決めることができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、送信データの優先度を判定し、優先度に応じて送信データを送信先とする通信端末装置へ割り当てる選択可能チャネル数を決定することを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、送信データの優先度に基づいて、選択可能チャネルを決定することができる。これにより、データの優先度に応じてシステム全体の通信状況を調整することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部によって各通信端末装置へ割り当てられたチャネルの数と、各通信端末装置から通知された選択チャネルの数と基づいて、各通信端末装置の選択可能チャネル数を更新する統計処理部を、さらに備え、前記送信部は、更新された選択可能チャネル数を各通信端末装置へ送信することを特徴とする。
このように、前記統計処理部は、実際に通信端末装置へ割り当てられたチャネル数と通信端末装置から通知された選択チャネル数とに基づいて選択可能チャネル数を更新することができる。これにより、通信状況に応じて通信端末装置が選択する選択チャネル数を変更することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記統計処理部は、前記選択チャネルの数に対する前記割り当てられたチャネルの数の割合が大きい通信端末装置について前記選択可能チャネル数を増加させるように変更し、前記割合が小さい通信端末装置について前記選択可能チャネル数を減少させるように変更することを特徴とする。
このように、前記統計処理部は、前記選択チャネルの数に対する前記割り当てられたチャネルの数の割合に応じて、選択可能チャネル数を変更することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記通信端末装置から受信した受信品質情報に基づいて、変調方式と符号化率との少なくとも一方を特定する変調パラメータを、複数の周波数チャネルそれぞれへ選択する変調パラメータ選択部を、更に備えることを特徴とする。
このように、前記変調パラメータ選択部は、各通信端末装置が通知した受信品質情報に基づいて、変調パラメータを選択することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記受信部は、各通信端末装置の複数の受信品質測定結果を平均した平均測定結果をさらに含む受信品質情報を受信し、前記スケジューラ部は、前記平均測定結果に基づいて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ各通信端末装置を割り当て、前記変調パラメータ選択部は、前記平均測定結果に基づいて、各通信端末装置が選択チャネルに選択しなかったチャネルへ変調パラメータを選択することを特徴とする。
このように、前記変調パラメータ選択部は、各通信端末装置が選択チャネルとして選択しなかったチャネルについて、平均測定結果に基づいて変調パラメータを選択することができる。
本発明に係る通信制御装置の一態様において、前記スケジューラ部は、通信端末装置から選択チャネルとして選択されなかったチャネルを複数のサブチャネルに分割し、分割した複数のサブチャネルへ複数の通信端末装置を割り当てることを特徴とする。
このように、前記スケジューラ部は、各通信端末装置が選択チャネルとして選択しなかったチャネルについて、複数のサブチャネルへ分割して複数の通信端末装置を割り当てることができる。これにより、周波数ダイバーシチ効果を得られることができる。
本発明に係る通信システムの一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信端末装置との間で通信を行なう通信システムであって、前記通信端末装置は、制御信号を通信制御装置から受信する端末側受信部と、受信した制御信号に基づいて、各チャネルの受信品質を測定する受信品質測定部と、測定した受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果を通信先装置へ通知する受信品質情報を生成する受信品質情報生成部と、生成した受信品質情報を前記通信先装置へ送信する端末側送信部と、を備え、前記通信制御装置は、前記選択チャネルにおける受信品質情報を前記通信端末装置から受信する制御側受信部と、前記受信品質情報に基づいて、前記選択チャネルから少なくとも一つのチャネルを選択するスケジューラ部と、前記選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てて送信する制御側送信部と、を備えることを特徴とする。
このように、本発明に係る通信システムの一態様によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信端末装置において受信品質の良好な受信品質情報を通信制御装置へ通知することになるため、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
本発明に係る通信方法の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信を行なう通信端末装置の通信方法であって、制御信号を通信制御装置から受信し、受信した制御信号に基づいて、各チャネルの受信品質を測定し、測定した受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果を通信先装置へ通知する受信品質情報を生成し、生成した受信品質情報を前記通信先装置へ送信することを特徴とする。
このように、本発明に係る通信方法の一態様によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。
本発明に係る通信方法の一態様は、複数のチャネルを用いて通信端末装置と通信を行なう通信制御装置の通信方法であって、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択した選択チャネルの受信品質を通知する受信品質情報を前記通信端末装置から受信し、前記受信品質情報に基づいて、前記選択チャネルから少なくとも一つのチャネルを選択し、選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てて送信することと特徴とする。
このように、本発明に係る通信方法の一態様によれば、通信端末装置が、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を取得することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
本発明に係る通信方法の一態様は、複数のチャネルを用いて通信制御装置と通信端末装置との間で通信を行なう通信方法であって、前記通信端末装置は、制御信号を通信制御装置から受信し、受信した制御信号に基づいて、各チャネルの受信品質を測定し、測定した受信品質測定結果に基づいて、前記複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルにおける受信品質測定結果を通信先装置へ通知する受信品質情報を生成し、生成した受信品質情報を前記通信先装置へ送信し、前記通信制御装置は、前記選択チャネルにおける受信品質情報を前記通信端末装置から受信し、前記受信品質情報に基づいて、前記選択チャネルから少なくとも一つのチャネルを選択し、選択したチャネルへ前記通信端末装置を送信先とする送信データを割り当てて送信することを特徴とする。
このように、本発明に係る通信方法の一態様によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信端末装置において受信品質の良好な受信品質情報を通信制御装置へ通知することになるため、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。
本発明によれば、通信端末装置から通信制御装置へ通知する制御情報量を抑えつつ、スループットが向上するスケジューリングを行なうことが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。以下の各実施形態の説明では、受信品質としてCINR(Carrier−to−Interference plus Noise power Ratio:搬送波対干渉波+雑音電力比)を用いた場合について説明するが、受信品質としてはその他ものを適用することも可能である。例えば、RSSI(Receive Signal Strength Indication)、SNR(Signal to Noise power Ratio:信号対雑音電力比)、SIR(Signal to Interference power Ratio:信号対干渉電力比)、SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio:信号対干渉+雑音電力比)、CNR(Carrier to Noise power Ratio:搬送波対雑音電力比)、CIR(Carrier to Interference power Ratio:搬送波対干渉波電力比)など受信信号電力や搬送波電力に関連して受信品質を示す指標、あるいはBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)、PER(Packet Error Rate:パケット誤り率)、BLER(Block Error Rate:ブロック誤り率)など受信の成否に関連して受信品質を示す指標などを用いても良い。また、本実施形態では、周波数チャネルは一つあるいは複数のサブキャリアを意味しており、複数の周波数チャネルにおけるスケジューリングに関して説明するが、本発明が適用できるチャネルは周波数チャネルに限らず、例えばSDMA(Space Division Multiple Access)において固有モードが示す複数のチャネル、あるいはこれらの組み合わせとしてのチャネルなど、複数のチャネルを用いて通信を行なうシステムであって、チャネル毎に受信品質が異なる可能性があるシステムにおいて、同様のスケジューリングが可能である。また、フレームは、送信単位を意味する。
図1に示す無線通信システムは、OFDMAシステムを想定し、通信制御装置100は基地局、通信端末装置200は移動局を想定しているが、これに限られるものではない。二つの通信装置間で、受信品質情報を通知する側(受信品質通知機能を行う側)を通信端末装置、通知された受信品質情報に基づいて送信データを各チャネルに割り当てる側(割り当て機能を行う側)を通信制御装置とする。一つの通信装置が両方の機能を有する場合もあり得る。本明細書では、通信装置は、無線通信を行なう装置であり、基地局、移動局、無線機、携帯端末、携帯電話等を含む。本発明は、複数の通信装置のいずれかが割り当て機能を実施し、他の通信装置が受信品質通知機能を実施することができる関係にある通信装置同士へ適用することができる。
通信制御装置100は、送信フレーム生成部110、マッピング部120、IFFT(Inverse Fast Fourier Transport:逆高速フーリエ変換)部130、送信部(制御側送信部)140、アンテナ150、受信部(制御側受信部)160、判定部170、スケジューラ部180を備える。通信端末装置200は、アンテナ210、受信部(端末側受信部)220、FFT(Fast Fourier Transport:高速フーリエ変換)部230、判定部240、受信品質測定部250、受信品質情報生成部260、送信フレーム生成部270、マッピング部280、送信部(端末側送信部)290を備える。
無線通信システムを構成する各構成要素について、データの流れに沿って説明する。まず、通信制御装置100において、通信端末装置200へ送信データ(下り送信データ)を送信する流れを説明する。
送信フレーム生成部110は、スケジューラ部180から通知されたスケジューリング制御情報に従い、送信データ(下り送信データ)から送信フレームを生成する。このとき、スケジューラ部180から通知されたMCS(Modulation and Coding Scheme、変調パラメータ)情報に従いチャネル符号化を行なう。また、MCS情報を通信端末装置に通知するための制御データを生成し、送信フレームに多重する。このとき、異なるチャネルで通信端末装置に通知してもよい。また、制御シンボルをマッピング後に多重してもよい。変調パラメータ(MCS)は、変調方式と符号化率との少なくとも一方を特定する情報である。
マッピング部120は、スケジューラ部180から通知されたMCS制御情報に従い、送信フレームのマッピングを行なう。
IFFT部130は、マッピング部120で生成された変調シンボル列を逆高速フーリエ変換することによりOFDM信号を生成する。送信部140は、アンテナ150を介してOFDM信号を送信する。
次に、通信端末装置200において、通信制御装置100が送信した送信データ(下り送信データ)を受信し、通信端末装置200が送信する送信データ(上り送信データ)を送信する流れを説明する。
受信部220は、アンテナ210を介して通信制御装置200から送信されたOFDM信号を受信する。FFT部230は、各サブキャリアの変調シンボルに変換する。
判定部240は、FFT部230が変換した変調シンボルを復調および復号化する。このとき、判定部240は、まずMCS情報およびスケジューリング制御情報を判定し、これらの制御情報に従ってデータ部分を判定する。判定された受信信号(SNRなど干渉成分を推定する必要が無い場合は、判定前の信号、または予め通信制御装置において多重された既知信号の受信信号でもよい。)は、受信品質測定部250に送られる。
受信品質測定部250は、判定部240が判定した受信信号の受信品質を測定する。本実施形態では、受信品質としてCINRを測定する。測定した受信品質測定結果は、受信品質情報生成部260へ通知される。受信品質測定結果の具体例については、図7から図9に示す具体例を用いて後述する。
受信品質情報生成部260は、受信品質測定部250が測定した受信品質測定結果に基づいて、受信品質情報を生成する。受信品質情報は、複数のチャネルから一部分のチャネル(以下、「選択チャネル」と記す)の受信品質を通信先装置へ通知する情報である。選択チャネルは、複数のチャネルから一部分のチャネルを選択したものであるが、特に、本実施形態では、選択チャネルは、通信端末装置200が割り当てを希望する周波数チャネルを選択し、通信制御装置100に通知する役割を果たすことができる。従って、選択チャネルは、選択可能チャネル、要求チャネル、割り当て希望チャネル、ともいう。
図2は、受信品質情報生成部260の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、受信品質情報生成部260は、選択チャネル選択部261および制御情報生成部262を有する。選択チャネル選択部261は、受信品質測定部250から通知された受信品質に基づいて、選択チャネルを選択し、制御情報生成部262に通知する。図3は、複数のチャネルから選択チャネルを選択する手順(選択チャネル選択手順)の一例を示す図である。選択チャネルの選択手順は、受信品質測定部250で測定されたCINRが大きい周波数チャネルから順次選択するという方法を取る。具体的には図3を用いて説明する。
図3中、Nは、選択チャネル数、Aは、全チャネルの集合、Rは、選択チャネルの集合、tは、選択されたチャネル、maxCINR(X)は、チャネルの集合Xの中でCINRが最大となる要素を示し、nは、カウンタである。選択チャネル数Nは、通信制御装置100から選択可能チャネル数として予め通知され、選択チャネル選択部261へ通知されている。図3では、選択チャネルを決定する方法として、受信品質測定部250で測定されたCINRが大きい周波数チャネルから順次選択するという方法を取る。
まず、選択チャネル選択部261は、Rを初期化し、nに初期値を設定する(ステップS11)。選択チャネル選択部261は、チャネルの集合Xの中でCINRが最大となる要素をtとして選択し(ステップS12)、ステップS12の結果をRへ設定し、nをカウントアップする(ステップS13)。選択チャネル選択部261は、nがNと一致するまでステップS12からステップS13を繰り返し、(ステップS14でNO)、nがNと一致したら処理を終了する(ステップS14でYES)。
あるいは、まず前回割り当てられたチャネルのすべて、あるいは一部のチャネルを選択チャネルとして選択し、その後、選択可能チャネル数の範囲内で上記の選択方法を用いて選択チャネルを選択してもよい。
制御情報生成部262は、選択チャネル選択部261が選択した選択チャネル並びに受信品質に基づいて、通信制御装置100に通知するため、選択チャネルを識別する選択チャネル番号(選択チャネルを識別する周波数チャネル番号、選択チャネル情報)、選択チャネルにおける受信品質(CINR)を示す選択測定結果(選択CINRレベル、選択受信品質情報)、および選択チャネル以外の全ての周波数チャネルにおける受信品質を平均した平均測定結果(平均CINRレベル、平均受信品質情報)を含む受信品質情報を生成し、生成した受信品質情報を送信フレーム生成部270に送る。選択チャネル番号は、選択チャネルを識別するチャネル識別子、または、周波数チャネル番号など、選択チャネルを通信制御装置100へ通知する情報であればよい。選択チャネル番号と、選択測定結果とは対応づけて通知される。以上が、図3に示す受信品質情報部260の動作である。
送信フレーム生成部270は、送信データ(上り送信データ)から送信フレームを生成する。また、受信品質情報生成部260で生成された受信品質情報を通信制御装置100に通知するための制御情報を生成し、送信フレームに多重する。
送信フレーム生成部270で生成された送信フレームは、マッピング部280でマッピングされ、送信部290、アンテナ210を経て通信制御装置100に送信される。
次に、通信制御装置100において、通信端末装置200が送信した送信データ(上り送信データ)を受信する流れを説明する。
受信部160は、アンテナ150を介して通信端末装置200から送信データを受信する。
判定部170は、受信部160が受信した送信データを復調および復号処理する。また、判定部170は、受信品質情報通知のための制御情報をデータ部分と分離し、受信品質情報(選択チャネル番号、選択測定結果、平均測定結果)をスケジューラ部180に送る。
スケジューラ部180は、各通信端末装置200から通知された受信品質情報に基づいて、すべてのチャネルにおいて、割り当てられる通信端末装置200を選択し、各チャネルに割り当てられる通信端末装置200とMCS情報を送信フレーム生成部110へ通知する。図4は、スケジューラ部180の構成の一例を示すブロック図である。スケジューラ部180は、割り当て決定部181とMCS選択部(変調パラメータ選択部)182を具備している。
割り当て決定部181は、選択測定結果に基づいて、すべてのチャネルにおいて、割り当てられる通信端末装置200を決定する。図5は、割り当て決定部181の動作の一例を示すフローチャートである。割り当て決定部181は、各通信端末装置200からの選択チャネルにおける選択測定結果を比較し、少なくとも一つの通信端末装置200が選択チャネルとして選択した帯域(周波数チャネルの帯域)において、最も受信品質が高い通信端末装置200を送信先とするデータを割り当てる(ステップS21)。なお、選択チャネルに関するスケジューリングは、従来のスケジューリングと同様の手法を用いるため、様々な手法が可能である。ここでは、一例として最大CIR法を採用したが、この他にもプロポーショナルフェアネス法などを用いることもできる。選択チャネルとして通知された帯域で割り当ててない帯域が残っている場合(ステップS22でNO)、ステップS21を繰り返す。選択チャネルとして通知された帯域の割り当てが終了した場合(ステップS22でYES)、ステップS23へ移る。
次に、どの通信端末装置200からも選択チャネルとして通知されなかった周波数チャネルについては、各通信端末装置200から通知された平均測定結果に基づいて割り当てる。割り当て手順としては、前回割り当てられた通信端末装置200を優先的に割り当ててもよいし、RR(Round Robin)のように所定の通信端末装置順で任意の周波数チャネルを割り当てていってもよい(ステップS23)。全帯域の割り当てが終了するまで、あるいは、すべてのデータの割り当てが終了するまで、ステップS23を繰り返す(ステップS24でNO)。割り当て決定部181は、各周波数チャネルあるいは各送信データの割り当てが完了したら(ステップS24でYES)、各帯域(各周波数チャネル)への割り当てを示すスケジューリング制御情報をMCS選択部182並びに送信フレーム生成部110へ通知する(ステップS25)。
MCS選択部182は、割り当て決定部181から通知されたスケジューリング制御情報に従い、割り当てた各チャネルにおける割り当てた通信端末装置200の受信品質情報に基づいて、割り当てた各通信端末装置200に送信するデータのMCSを選択し、MCS制御情報を送信フレーム生成部110およびマッピング部120に送る。
ここで、具体的なデータの送受信の様子を通信制御装置100の一例である基地局と、通信端末装置200の一例である移動局とを用いて説明する。図6は、第1の実施形態において基地局と移動局との間のデータ送受信の一例を示すシーケンス図である。移動局は、選択チャネル数を含む制御情報などのデータを要求する(ステップS101)。基地局は、QoS(Quality of Service)調査を行ない(ステップS102)、スケジューラ部180が要求された送信データに基づいて(量、優先度等QoSに基づいて)選択チャネル数を決定し(ステップS103)、選択可能チャネル数を通知する(ステップS104)。移動局は、選択チャネル選択部261へ選択可能チャネル数を通知(設定)し(ステップS105)、受信品質測定部250が受信品質を測定し(ステップS106)、受信品質情報生成部260が選択チャネルを選択し、受信品質情報を生成する(ステップS107)。移動局は、生成した受信品質情報(選択チャネルと選択チャネルの受信品質)を基地局へ通知する(ステップS108)。
基地局は、スケジューラ部180がスケジューリングを行ない(ステップS109)、送信フレーム生成部110等が送信パケットを生成し(ステップS110)、生成した送信パケットを移動局へ送付する(ステップS111)。移動局は、前回通知された選択可能チャネル数(ステップS105)に基づいて、受信品質測定(ステップS112)、選択チャネルの選択(ステップS113)を行ない、受信品質情報を通知する(ステップS114)。以降の動作は上記の繰り返しとなるため説明を省略する。
以上、各構成要素の機能・動作について説明した。通信端末装置200は、選択チャネルにおける受信品質情報を通信制御装置100に通知すればよいため、全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、上りリンクにおいて制御情報通知によるオーバヘッドが減少する。
次に、移動局(通信端末装置200の一例)における選択チャネルの選択方法、および基地局(通信制御装置100の一例)におけるスケジューリング方法について具体例を用いて詳説する。
まず、基地局におけるスケジューリング方法について説明する。図7は、移動局Aが基地局に通知する受信品質情報の一例を示す図である。図7では、移動局Aが2つの周波数チャネルを選択チャネルとして通知する場合における上りの受信品質情報の例を示している。選択チャネルとして選択した周波数チャネルを識別する周波数チャネル番号(チャネル識別子)であるCh2とCh5(選択チャネル番号)、およびそれぞれ周波数チャネルにおけるCINRレベル(選択CINRレベル)である2と8、さらに平均CINRレベルである2という情報を通知する。ここで、CINRレベルは、受信品質を測定したCINR測定値を量子化した値である。同様にして、基地局には各移動局から受信品質情報が通知される。その様子を図8に示す。
図8は、基地局におけるスケジューリングの過程の一例を示す図である。図8では、基地局が、三つの移動局A、移動局B、移動局Cから受信品質情報を通知された場合を示している。図8において、縦軸はCINR値(CINRレベルの値)を示し、横軸は周波数(周波数チャネル番号)を示す。また、図8では、異なる線種によって移動局を区別してデータを示し、実線は移動局A、破線は移動局B、点線は移動局Cに関するデータを示す。
図8(a)は各移動局から通知された選択チャネルにおけるCINRレベル分布の一例を示している。移動局Aは、Ch2、Ch5を選択チャネルとし、移動局Bは、Ch3、Ch5を選択チャネルとし、移動局Cは、Ch6、Ch7を選択チャネルとして通知している。Ch5は、二つの移動局A、Bが選択している。基地局は、まず、要求された各選択チャネルにおいて、移動局への割り当てを行なう(図5のステップS21、ステップS22)。このとき、一つの移動局のみが要求してきた周波数チャネルはその移動局を送信先とするデータに割り当てる。また、複数の移動局が同じ周波数チャネルを要求してきた場合、基地局は、最も受信品質が良好な移動局、すなわちCINRレベルが高い移動局を送信先とするデータにその周波数チャネルを割り当てる。あるいは、受信品質が良好な移動局に割り当てるが、その周波数チャネルに前回割り当てていた移動局を送信先とするデータを優先的に割り当てる。このような方法で周波数チャネルの割り当てを行なう。ここでは、基地局は、Ch5を移動局Aへ割り当てている。
図8(b)は、複数の移動局が選択チャネルとして選択した周波数チャネルの割り当てを実施した結果の一例を図8(a)へ追加した図である。Ch2、3、5、6、7は、割り当てが決定した周波数チャネルであり、Ch1、4、8は、割り当てが決定していない周波数チャネルである。
次に、どの移動局からも選択されない周波数チャネルについて割り当てを実施する(図5のステップS23、ステップS24)。選択されない周波数チャネルは、例えば、平均CINRが高い移動局を送信先とするデータを優先的に割り当てる。図8(c)は、平均CINRが高い移動局を送信先とするデータから順次割り当てた例を図8(b)へ追加した図である。図8(c)は、すべての周波数チャネルの割り当てが決定した様子を示している。右側の実線、破線、点線の各矢印は、各移動局の平均CINRレベルの値を示している。受信品質を平均値が高い移動局は、その周波数チャネルにおける受信品質も比較的良好である可能性が高いことを考慮したものである。あるいは、選択されない周波数チャネルには、その周波数チャネルに前回割り当てていた移動局を送信先とするデータを優先的に割り当てる。前回割り当てられていた移動局は、その周波数チャネルにおける受信品質が比較的高い可能性が高いことが考えられるからである。その他、その周波数チャネルは使用しない、電力を効率的に利用できる、また、与干渉を抑制することができる、などと要素に基づいて、周波数チャネルを割り付けることができる。また、移動局へ割り当てる周波数チャネルの数は、データ量等により決定される。
次に、移動局における選択チャネルの選択方法について説明する。図9は、移動局Dが選択チャネルを選択する過程の一例を示す図である。移動局Dの受信品質測定部250は、受信品質(CINR)を測定し、測定したCINR測定値を量子化してCINRレベルを算出する。図9(a)は、CINR測定値と、CINRレベルとを示す図である。破線は、受信品質測定部250がCINR(受信品質)を測定したCINR測定値を示し、実線は、CINR測定値を周波数チャネル毎に量子化したCINRレベルの値を示している。移動局Dにおいて受信品質情報生成部260の選択チャネル選択部261は、図9(a)に示すように、測定した各周波数チャネルにおけるCINRレベルを比較することにより、選択チャネルとして選択する周波数チャネルを選択する。選択チャネル選択部261は、予め基地局から通知された選択可能な周波数チャネル数の範囲内で、CINRが良好な周波数チャネルから順次選択する。制御情報生成部262は、選択チャネル選択部261が選択した結果を用いて、選択チャネルの選択CINRレベル(選択測定結果)、平均CINRレベル(平均測定結果)を生成する。図9(b)は、選択した選択チャネルのCINRレベル(選択CINRレベル)と、平均CINRレベルの値を示す図である。実線は、選択した選択チャネルにおけるCINRレベルの値を示し、破線は、平均CINRレベルの値を示している。また、制御情報生成部262は、受信品質情報を生成し、生成した受信品質情報は、基地局に通知される。図9(c)は、上り受信品質情報の一例を示す図である。図9(c)の構成要素は、図7と同様である。
このように、本実施形態によれば、通信端末装置は、全周波数チャネルから一部分の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルの受信品質情報を通信制御装置へ通知することができる。全周波数チャネルの受信品質情報を通知する場合に比べ、制御情報量を抑制することが可能となり、制御情報通知によるオーバヘッドを減少させることができる。また、通信端末装置において受信品質の良好な受信品質情報を通信制御装置へ通知することになるため、受信品質の良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知することが可能になる。通信制御装置において通信端末装置が選択した周波数チャネルへ割り当てを行なうことにより、受信品質の良好な周波数チャネルへの割り当てを可能とする。また、通信制御装置が選択可能チャネル数を通信端末装置へ通知することにより、通信制御装置側が通信状況にあわせて、通信端末装置から通知される受信品質情報量を調整することができる。
なお、本実施形態では、受信品質情報は、選択チャネル番号(周波数チャネル番号)、選択測定結果、および平均測定結果を含む場合を説明したが、受信品質情報は、少なくとも選択測定結果を含む情報であればよい。また、平均測定結果は、選択チャネル以外の全ての周波数チャネルにおける受信品質を平均して算出したが、選択チャネルを含むすべての周波数チャネルの受信品質を平均した値を用いてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、通信制御装置から通信端末装置へ、前回の受信品質情報を通知する一態様について説明する。本実施形態のOFDMAシステムは、図1と同様の構成を用いる。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。図1と同じ符号、名称を付した構成要素は、同様の機能を有する。
通信制御装置100において、送信フレーム生成部110は、スケジューラ部180から通知されたスケジューリング制御情報に従い送信データから送信フレームを生成する。このとき、スケジューラ部から通知されたMCS情報に従いチャネル符号化を行なう。また、MCS制御情報を通信端末装置200に通知するための制御データに加え、スケジューリング制御情報を通信端末装置200に通知するための制御データ、および、各通信端末装置200へ割り当てた周波数チャネルにおける受信品質情報(割り当て測定結果、割り当てCINRレベル)を各通信端末装置200に通知する制御データを生成し、送信フレームに多重する。割り当て測定結果は、複数のチャネルそれぞれについて、各チャネルへ割り当てた通信端末装置が測定した受信品質測定結果である。
マッピング部120は、スケジューラ部180から通知されたMCS制御情報に従い、送信フレームのマッピングを行なう。
IFFT部130は、マッピング部120で生成された変調シンボル列を逆高速フーリエ変換することによりOFDM信号を生成し、OFDM信号が送信部140を経て送信される。
通信端末装置200は、通信制御装置100から送信されたOFDM信号を受信部220において受信し、FFT部230において各サブキャリアの変調シンボルに変換された後、判定部240において復調および復号化される。このとき、判定部240は、まずMCS情報およびスケジューリング制御情報を判定し、これら制御情報に従ってデータ部分を判定する。判定された受信信号(SNRなど干渉成分を推定する必要が無い場合は、判定前の信号でもよい)は、受信品質測定部250に送られる。受信品質測定部250は、受信信号に基づいて受信品質(CINR)を測定し、測定した受信品質測定結果を受信品質情報生成部260へ通知する。また、判定部240は、基地局から通知された各通信端末装置へ割り当てた周波数チャネルにおける受信品質情報を通知する制御データ(割り当て測定結果)を分離し、受信品質情報生成部260に送る。
次に、受信品質情報生成部260について説明する。図10は、本実施形態の受信品質情報生成部260の構成の一例を示すブロック図である。受信品質情報生成部は、図10に示すように、図2で示した選択チャネル選択部261および制御情報生成部262に加え、受信品質差算出部263を更に有する。
受信品質差算出部263は、情報制御装置100から通知された割り当て測定結果と、受信品質測定部250が測定した受信品質測定結果(CINRレベル)とを比較して、各チャネルにおける受信品質差(CINR差)を算出し、選択チャネル選択部261に通知する。例えば、受信品質差算出部263は、測定した受信品質測定結果と割り当て測定結果との差分、または、測定した受信品質測定結果と割り当て測定結果との比率のいずれか一方を受信品質差として算出する。具体的には、自己が測定した受信品質測定結果から割り当て測定結果を減算した差分を受信品質差としてもよい。また、自己が測定した受信品質測定結果を割り当て測定結果で除算した比率を受信品質差としてもよい。受信品質差算出部263は、割り当て測定結果に比べ、自己が測定した受信品質測定結果が示す受信品質がどのくらい良いか、あるいは、悪いかの相対値を受信品質差として算出する方法であれば他の算出方法であってもかまわない。
選択チャネル選択部261は、受信品質差算出部263から通知された受信品質差に基づいて、選択チャネルを選択し、制御情報生成部262に通知する。例えば、選択チャネル選択部261は、受信品質差が大きい(自己の受信品質測定結果が良好なもの)から選択可能チャネル数のチャネルを選択チャネルとして選択する。あるいは、選択チャネル選択部261は、算出した受信品質差が所定の閾値より大きいチャネルを選択チャネルとして選択する。また、受信品質差が所定の閾値より大きいチャネルのうち、前回自己へ割り当てられたチャネルを優先して選択チャネルとして選択する。選択チャネル選択部261は、選択チャネルと、選択チャネルにおける受信品質を示す選択測定結果(選択CINRレベル)、および、受信品質を平均した平均測定結果(平均CINRレベル)を制御情報生成部262に送る。
制御情報生成部262は、通信制御装置100に通知する選択した選択チャネル番号、選択チャネルにおける選択測定結果、および平均測定結果を含む受信品質情報を生成し、送信フレーム生成部270に送る。
送信フレーム生成部270は、送信データから送信フレームを生成する。また、受信品質情報生成部260で生成された受信品質情報を通信制御装置100に通知するための制御情報を生成し、送信フレームに多重する(異なるチャネルで基地局に通知してもよい。また、通知用シンボルをマッピング後に多重してもよい)。
送信フレーム生成部270で生成された送信フレームは、マッピング部280でマッピングされ、送信部290を経て通信制御装置100に送信される。
通信制御装置100は、通信端末装置200から送信された送信データ(信号)を受信部160において受信し、判定部170において復調および復号化する。
判定部170では、受信品質情報を通知するための制御情報をデータ部分と分離し、受信品質情報(選択チャネル番号、選択測定結果、平均測定結果)をスケジューラ部180に送る。
次に、スケジューラ部180について説明する。図11は、本実施形態のスケジューラ部180の構成の一例を示すブロック図である。図4のブロック部に比べデータの流れが異なっている。スケジューラ部180は、割り当て決定部181とMCS選択部182を具備している。
割り当て決定部181は、第1の実施形態と同様に、図5のステップS21からステップS24の各ステップを実施する。割り当て決定部181は、すべての周波数チャネルを割り当てが完了したら(ステップS24でYES)、スケジューリング制御情報をMCS選択部182および送信フレーム生成部110に通知する(ステップS25)。さらに、割り当て決定部181は、すべての周波数チャネルについて、各周波数チャネルに割り当てられた通信端末装置が通信制御装置へ通知した受信品質情報を割り当て測定結果として送信フレーム生成部110へ通知する。割り当て測定結果は、各チャネルに割り当てられた通信端末装置が通信制御装置へ通知した受信品質測定結果(CINRレベル)である。
MCS選択部182は、割り当て決定部181から通知されたスケジューリング制御情報に従い、割り当てた各周波数チャネルにおける割り当てた通信端末装置200の受信品質情報に基づいて、割り当てた各通信端末装置200に送信するデータのMCSを選択し、MCS制御情報を送信フレーム生成部110およびマッピング部120に送る。
次に、移動局(通信端末装置200の一例)における選択チャネル選択方法について具体例を用いて詳説する。なお、基地局(通信制御装置100の一例)におけるスケジューリング方法については、第1の実施形態に挙げた方法と同様の手法を用いることができる。
基地局において割り当てが決定すると、スケジューラ部180の割り当て決定部181は、割り当てられた周波数チャネルにおけるCINR情報(割り当てCINR情報)を作成する。割り当てCINR情報は、割り当て測定結果の一例である。基地局から移動局へ通知する、割り当てられた周波数チャネルにおけるCINR情報の内容の一例を図12に示す。各周波数チャネルにおけるCINRレベルの情報が基地局から各移動局に通知される。移動局Eが割り当てCINR情報を用いて選択チャネルを選択する過程の一例を図13に示す。
図13(a)は、CINR測定値と、CINRレベルとを示す図である。破線は、受信品質測定部250がCINR(受信品質)を測定したCINR測定値を示し、実線は、CINR測定値を周波数チャネル毎に量子化したCINRレベルの値を示している。13(b)は、複数の移動局に割り当てられた周波数チャネルにおけるCINR情報の一例を示す図である。実線は、移動局Eに割り当てられた周波数チャネルのCINRレベルの値を示し、点線は、移動局E以外の移動局に割り当てられた周波数チャネルのCINRレベルの値を示している。移動局Eは、Ch2、Ch5、Ch8の周波数チャネルが移動局Eに割り当てられ、他の周波数チャネルは、他の移動局に割り当てられている。
移動局Eでは、受信品質情報生成部260において、図13(b)に示す基地局から通知された各周波数チャネルにおけるCINRレベルの情報と、図13(a)に示す測定した各周波数チャネルにおけるCINRレベルとを比較し、選択チャネルを選択する。図14は、本実施の形態の選択チャネルを選択する動作の一例を示すフローチャートである。図14の動作では、選択チャネルの数(選択可能チャネル数)Nは、予め決められていることを前提とする。
受信品質差算出部263は、各周波数チャネルそれぞれについて、移動局EのCINRレベルの値から割り当てCINRレベルの値を差し引いたCINR差を算出する(ステップS31)。選択チャネル選択部261は、受信品質差算出部263がCINR差に基づいて、前回自己に割り当てられたチャネルでステップS33以降のステップの判断をしていない周波数チャネルを抽出し(ステップS32でYES)、抽出した周波数チャネルにおけるCINR差が最も高い(すなわち、CINRレベルが前回に比べ最も上昇している)周波数チャネルを選択する(ステップS33)。選択した周波数チャネルにおけるCINR差の値が一定レベルより大きい場合(ステップS34でYES)、選択する周波数チャネルを追加する(ステップS35)。選択した周波数チャネルにおけるCINR差が一定レベル以下の場合(ステップS34でNO)、ステップS37へ進む。選択した周波数チャネル数が制限値NになるまでステップS32からステップS36を繰り返し、ステップS32で前回割り当てられた周波数チャネルでステップS33以降のステップの判断をしていない周波数チャネルがなくなった場合(ステップS32でNO)は、ステップS37へ移行する。
次に、選択チャネル選択部261は、前回割り当てられていない周波数チャネルの内、CINR差が最も高い(すなわち、他の移動局のCINRレベルから自己のCINRレベルを差し引いた値が最も大きい)周波数チャネルを選択し(ステップS37)、選択する周波数チャネルに追加する(ステップS38)。周波数チャネル数が制限値Nになるまで、ステップS37からステップS39を繰り返す。ステップS36あるいは、ステップS39で選択した周波数チャネル数が制限値Nに到達した場合(ステップS36でYES、ステップS39でYES)は、処理を終了する。
図14では、ステップS32からステップS36は、前回割り当てられた周波数チャネルに関する処理であり、ステップS37からステップS39は、前回割り当てられなかった周波数チャネルに関する処理である。このように、前回割り当てられた(あるいは選択した)周波数チャネルを優先的に選択する。
図13(c)は、前回割り当てられた周波数チャネルのCINR差の値を示す図であり、図13(d)は、前回割り当てられなかった周波数チャネルのCINR差の値を示す図である。図13(c)において、破線は、所定(一定)レベルの値を示している。
図13(c)に示すように、前回割り当てられた(あるいは選択した)周波数チャネルにおいて、CINR差の値がある所定(一定)のレベルより大きい場合、その周波数チャネルを再び選択する(図14のステップS34)。このとき、図14のステップS33でCINR差が大きいものから選択することなり、図13(c)では、Ch5がまず選択される。また、Ch2、Ch8は、CINR差の値が所定のレベル以下であるため、選択されない。
図13(d)に示すように、前回割り当てられていない周波数チャネルにおいて、CINR測定値に基づくCINRレベルと、基地局から割り当てCINR情報として通知されたCINRレベルとの差を各周波数チャネルにおいてCINR差として算出し、CINR差の大きい周波数チャネルから順番に選択する。図13(d)では、Ch6、Ch1の順に選択される。周波数チャネルの制限値Nを2とすると、Ch5、Ch6の順に選択されることになる。
以上のように、前回割り当てられた周波数チャネルを考慮することにより、選択チャネルが、通信制御装置100への通知のタイミング毎に切り替わる事を抑制することができるため、通信制御装置100の負荷を軽減することができる。一方、前回割り当てられたかどうかを考慮せずに、CINR差が最も高い周波数チャネルから順番に選択チャネルに追加するという方法を用いることもできる。このとき、通信制御装置の負荷は増大するが、前回割り当てられた周波数チャネルを考慮する方法に比べて、伝送レートは向上する。
このように、本実施形態では、通信端末装置は、選択する周波数チャネルにおける受信品質情報のみを通信制御装置に通知すればよいため、上りリンクにおいて制御情報通知によるオーバヘッドが減少する。また、通信制御装置100は通信端末装置200に割り当てられた周波数チャネルにおける受信品質情報を通知し、通信端末装置200は通知された受信品質情報と測定した受信品質情報とを比較して、割り当てられる可能性が高い周波数チャネルを通信制御装置に対して要求するため、制御情報を効率的に削減することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、通信制御装置において割り当て変更候補チャネルを選定し、割り当て変更候補チャネルにおける受信品質情報を通信端末装置に通知する一態様について説明する。
図15は、第3の実施形態のOFDMAシステムの構成例を示すブロック図である。図15に示すOFMDAシステムは、通信制御装置300と通信端末装置200から構成され、図1の構成要素に加え、通信制御装置300へ割り当て変更候補チャネル選定部310が追加されている。以下に、図1と異なる部分を中心に説明し、図1と同じ符号、名称を付した構成要素は、同様の機能を有するため、説明を省略する。
スケジューラ部180は、図11に示すデータの流れの動作を行ない、割り当て測定結果を送信フレーム生成部110に通知するとともに、割り当て変更候補チャネル選択部310へも通知する。
割り当て変更候補チャネル選定部310は、スケジューラ部180から通知された割り当て測定結果に基づいて、割り当てを変更することが好ましい(望まれる)チャネル(割り当て変更候補チャネル)を選定する。割り当て測定結果は、各チャネルに割り付けられた通信端末装置200が通信制御装置300へ通知した受信品質測定結果(CINRレベル)である。具体的には次のようにして、CINRレベルに基づいて判断し、変更候補チャネルを選定する。
割り当て変更候補チャネル選定部310は、予め設定されたCINRレベルの閾値、または、予め設定された割り当て変更候補チャネルのチャネル数制限値、あるいはその両方を用いて、次に挙げるいずれかの方法により割り当て変更候補チャネルを選定する。閾値、チャネル数制限値は、割り当て変更候補チャネル選定部310が内部の記憶領域に保持しているものとする。(1)CINRレベルが閾値よりも低い周波数チャネルを選定、(2)CINRレベルが低い周波数チャネルを、チャネル数制限値だけ順次選定、(3)CINRレベルが閾値よりも低いチャネルを割り当て変更候補チャネルに選定し、CINRレベルが閾値よりも低いチャネル数がチャネル数制限値より少ない場合は、CINRレベルが低いチャネルからチャネル数制限値だけ順次選定。割り当て変更候補チャネル選定部310は、選定した割り当て変更候補チャネルを識別する割り当て変更候補チャネル番号(周波数チャネル番号、割り当て変更候補チャネル情報)と、選定した割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果(CINRレベル)を送信フレーム生成部110に送る。
送信フレーム生成部110では、割り当て変更候補チャネル選定部310から送られた情報に基づいて、割り当て変更候補チャネル番号と割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果を通信端末装置200に通知するための制御情報を生成し、送信フレームに多重する。
受信品質情報生成部260は、通信制御装置300から通知された割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果(前回自己を含むいずれかの通信端末装置が測定したCINRレベル)と、自己が測定した割り当て変更候補チャネルにおける受信品質測定結果(今回自己が測定したCINRレベル)を比較することにより、割り当て変更候補チャネルの割り当てを選択(要求、希望)するか否かを判定する。このとき、選択チャネルの選択方法は、割り当て変更候補チャネルの中から選択するという点を除いて、第2の実施形態で図14に挙げた選択方法を用いることができる。図14のステップS31において、全周波数チャネルにおけるCINR差の算出の工程を、通信制御装置300から通知された割り当て変更候補チャネルにおけるCINR差の算出へ変更することにより、図14と同様の選択方法を適用することが可能となる。受信品質情報生成部260は、上記判定を行ない、上記判定結果を含む受信品質情報を生成する。
受信品質情報生成部260は、生成した受信品質情報を送信フレーム生成部270へ通知し、送信フレーム生成部270は、通信制御装置300へ受信品質情報を通知するための制御情報を生成する。
このとき、受信品質情報生成部260(制御情報生成部262)は、割り当て変更候補チャネルから選択した選択チャネルを示す情報(選択チャネル番号)、および選択チャネルにおける受信品質測定結果(選択測定結果、選択CINRレベル)に加えて、通信端末装置200に前回割り当てられた周波数チャネルにおける受信品質測定結果(前回選択測定結果、前回選択CINRレベル)を含む受信品質情報を生成してもよい。
このように、本実施形態では、通信制御装置から割り当て変更候補チャネルに関する情報を通信端末装置に通知することができる。また、通信端末装置は、通知された割り当て変更候補チャネルの中から割り当てを希望する周波数チャネルを選択し、選択チャネルとして通信制御装置へ通知することができる。変更候補チャネルから選択チャネルを選択することにより、システム全体で受信品質に応じた割り当てが可能になる。また、これにより、下りの制御情報量並びに上りの制御情報量を抑制することができる。従って、下りリンクおよび上りリンクにおける制御情報量を抑えつつ、効率的なスケジューリングを行なうことができる。
(第4の実施形態)
上記各実施形態では、通信端末装置は、選択チャネルとして受信品質が良好な周波数チャネルを通信制御装置へ通知した。第4の実施形態では、受信品質が悪い周波数チャネル(割り当て拒否チャネル)を通知する一態様について説明する。割り当て拒否チャネルは、通信端末装置が割り当てを拒否する周波数チャネルである。図16は、移動局Fが選択チャネルと割り当て拒否チャネルを選択する過程の一例を図である。図16(a)は、CINR測定値とCINRレベルとを示す図である。破線は、CINR測定値を示し、実線は、CINRレベルの値を示している。図16(b)は、選択チャネルと割り当て拒否チャネルとを示す図である。実線は、選択チャネルを示し、点線は、割り当て拒否チャネルを示している。図16(c)は、受信品質情報の一例を示す図である。図16(c)に示すように、選択する周波数チャネル番号(選択チャネル番号)と、選択する周波数チャネルにおける選択受信品質情報に加えて、割り当てを拒否するチャネルを識別する割り当て拒否チャネル番号(割り当て拒否チャネル情報)、すなわち受信品質が劣悪な周波数チャネルに関する情報も通知する。また、図16(c)には、平均測定結果が記載されていないが、平均測定結果を加えてもよい。
割り当て拒否チャネルは、選択チャネル選択部261が選択チャネルを選択するときに行なうことができる。割り当て拒否するチャネルの選択方法としては、予め、割り当て拒否チャネルとして選択できる周波数チャネル数(拒否数M)を取り決めておき、拒否数Mの範囲内で受信品質測定結果(CINRレベル)が低い周波数チャネルから順に選択する方法がある。拒否数Mは、通信制御装置から通知される場合、通信端末装置が設定する場合、予め決められた数値を保持している場合等がある。また、受信品質測定結果(CINRレベル)が予め設定された一定レベル未満となる周波数チャネルを選択する方法であってもよい。このとき、一定レベルは予め設定した値に固定してもよいし、パケット誤りなどの通信品質に応じて変更するようにしてもよい。さらに、受信品質測定結果を用いて判断する方法であればその他の方法であってもよい。
通信制御装置の割り当て決定部181は、通信端末装置が割り当てを拒否した周波数チャネルを、その通信端末装置を送信先とするデータに割り当てないようにスケジューリングを行なう。
このように、本実施形態では、通信端末装置が割り当てを拒否する周波数チャネルを通信制御装置へ通知するため、通信端末装置において、受信品質が極端に悪い周波数チャネルへ割り当てられることを回避することができる。上記各実施形態では、通信制御装置は、選択チャネルを割り当てられない場合、平均受信品質情報(平均CINRレベル)を指標として割り当てが行われるため、平均CINRレベルと比べてCINRレベルが極端に落ち込んでいる周波数チャネルを割り当てられる可能性がある。本実施形態では、割り当てを希望する周波数チャネル(選択チャネル)と共に、割り当て拒否チャネル(割り当てを拒否するチャネル)を通知することにより、CINRレベルが極端に劣悪な周波数チャネルを割り当てられることを避けるため、より効率的なスケジューリングが可能となる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、受信品質情報に加え、QoS(Quality of Service)を考慮したスケジューリングの一態様について説明する。本実施形態では、QoSの例として、実時間(RT:Real Time)と非実時間(NRT:Non Real Time)の2つのクラスを用いて説明するが、これは一例であり、QoSの意味を限定するものではない。また、本実施形態では、図1と同様のOFDMAシステムを用いて説明するが、上記各実施形態に適用することができる。
図17に本実施形態のスケジューリングの一例を示すフローチャートを示す。スケジューラ部180は、図4と同様の内部ブロックを有する。スケジューラ部180は、各周波数チャネルに割り当てるデータのQoSを監視し、割り当てるデータがRTであるかNRTであるかを判断する。図17に示すように、スケジューラ部180は、RTクラスのデータから優先的にチャネルを割り当てて(ステップS41)、すべてのRTクラスのデータに対してチャネルの割り当てが終わったのち(ステップS42でYES)、残りのチャネルに対してNRTクラスのデータを割り当てていく(ステップS43)。このとき、RTクラスの複数のデータあるいはNRTクラスの複数のデータにおけるスケジューリングの方法は、第1の実施形態で説明した方法と同様の手法を用いることができる。すなわち、通信端末装置200から選択された周波数チャネルにおいては、通信端末装置200から通知された選択チャネルにおける選択測定結果(選択CINRレベル)に基づいて割り当て、どの通信端末装置からも選択されなかった周波数チャネルにおいては、通信端末装置200から通知された平均測定結果(平均CINRレベル)に基づいて割り当てる。
このように、本実施形態では、RTクラスのデータに優先的にチャネルを割り当てるため、遅延時間要求を満たすことができる。これにより、送信データに要求されるQoSに応じて、スケジューリングを実施することが可能になる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、QoSを考慮した選択チャネルの選択方法の一態様について説明する。本実施形態では、QoSの例として、高優先度と低優先度の2つのクラスを設定し、二つのクラスを用いて説明するが、これは一例であり、QoSの意味を限定するものではない。例えば、2以上のクラスを設定してもよし、優先度以外の要素を用いてもよい。本実施形態では、図1と同様のOFDMAシステムを用いて説明するが、上記各実施形態に適用することができる。
通信制御装置100のスケジューラ部180は、通信端末装置200に送信するデータのQoSから、各データに対する選択チャネルとして選択可能な周波数チャネル数を決定し、通信端末装置200に通知する。例えば、高優先度のデータに対しては選択可能な周波数チャネル数は3であり、低優先度のデータに対する要求可能な周波数チャネル数は1であるというように設定する。
通信端末装置200は、通信制御装置100に対して周波数チャネルを要求する際に、通信制御装置100から通知された周波数チャネル数の範囲内で、周波数チャネルを選択する。その際、第1の実施形態で説明したように、受信品質測定結果が良好なチャネルを選択可能な周波数チャネル数の範囲内で選択してもよい。
このように、本実施形態では、優先度の高いデータに割り当てられるチャネル数が、優先度の低いデータに割り当てられるチャネル数に比べて相対的に多くなるため、QoSを満足させることができる。
なお、本実施形態では、優先度を二つのクラスに設定した例を説明したが、QoS(例えば優先度)に応じて、選択可能チャネル数を設定する場合であれば本実施形態を適用することができる。例えば、QoSの他の要素、あるいは、QoSを多段階に分けて、段階別(レベル別)に選択可能チャネル数を設定するなどの場合が考えられる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態では、通信端末装置が選択チャネルとして通知する周波数チャネル数を、通信制御装置において制御して通信端末装置へ通知する一態様について説明する。
上記各実施形態では、図6に示すように通信端末装置からデータの要求を行ない(ステップS101)、通信制御装置は、選択可能チャネル数を通知し(ステップS104)、通信端末装置は、通知された選択可能チャネル数の周波数チャネルを選択して選択チャネルとして選択測定結果とともに通信制御装置へ通知していた(ステップS105からステップS108)。本実施形態では、通信制御装置は、通信状況に基づいて統計処理を行ない、選択可能チャネル数を制御する。
図18は、第7の実施形態のOFDMAシステムの構成例を示すブロック図である。図18に示すOFDMAシステムは、通信制御装置400と通信端末装置200とから構成され、図1の構成に加え、通信制御装置400へ統計処理部410が追加されている。以下に、図1と異なる部分を中心に説明し、図1と同じ符号、名称を付した構成要素は、同様の機能を有するため、説明を省略する。
統計処理部410は、通信端末装置200が選択した選択チャネルの数と、スケジューラ部180がスケジューリングにより割り当てたチャネルとに基づいて統計処理を行なう。前記スケジューラ部180によって各通信端末装置200へ割り当てられたチャネルの数と、各通信端末装置から通知された選択チャネルの数と基づいて、具体的には、統計処理部410は、複数の通信端末装置200それぞれについて、選択チャネルの数に対する割り当てられたチャネルの数の割合が大きい通信端末装置200について選択可能チャネル数を増加させるように変更し、選択チャネルの数に対する割り当てられたチャネルの数の割合が小さい通信端末装置200について選択可能チャネル数を減少させるように変更する。
図19は、統計処理部410の構成の一例を示すブロック図である。図19に示すように、統計処理部410は、割合演算部411、選択可能チャネル数制御部412、および、閾値記憶部413を有する。
割合演算部411は、通信端末装置200が選択した選択チャネルのうち、割り当てられたチャネル数と、通信端末装置200へ割り当てられたチャネル数との割合を演算する。
選択可能チャネル数制御部412は、割合演算部411が演算した演算結果に基づいて、選択可能チャネル数を制御(調整)する。
閾値記憶部413は、選択可能チャネル数制御部412が用いる閾値を記憶する記憶領域である。閾値は、閾値記憶部413へ予め記憶されている。また、閾値は、統計処理部410(割合演算部411あるいは選択可能チャネル数制御部412)が演算結果に基づいて変更してもよい。
また、通信制御装置400において、スケジューラ部180(割り当て決定部181)は、スケジューリング制御情報を割合演算部411へ通知する。また、判断部170は、受信品質情報のうち、選択チャネル番号(選択チャネルの周波数チャネル番号)を割合演算部411へ通知する。
図20は、統計処理部410の動作の一例を示すフローチャートである。図20を用いて割合演算部411と選択可能チャネル数制御部412の動作を説明する。図20では、選択可能チャネル数N、割り当てられたチャネル数Nalloc、割り当てられたチャネルの集合Xalloc、選択チャネル数Nreq、選択チャネルの集合のn番目の要素rn、第1の閾値D1、第2の閾値D2、演算結果d、カウンタn、kを用いる。nは、選択チャネルの集合rnの番号を示す変数、kは、選択チャネルのうち、通信端末装置200へ割り当てられたチャネル数をカウントする変数である。第1の閾値D1、第2の閾値D2は、演算結果を判断する閾値(演算結果閾値)である。
割合演算部411は、カウンタn、kを初期化し、スケジューリング制御情報に基づいて、各通信端末装置200を送信先とする送信データに割り当てられたチャネル数Nalloc、割り当てられたチャネルの集合Xallocを抽出する(ステップS51)。割り当てられたチャネルの集合Xallocと選択チャネルの集合のn番目の要素rnとを順番に比較して、選択チャネルの集合のうち、通信端末装置200へ割り当てられたチャネル数kをカウントする(ステップS52からステップS55)。これにより、各通信端末装置200が選択した周波数チャネル(選択チャネル)のうち、割り当てられたチャネル数kを抽出することになる。
次に、割合演算部411は、割り当てられたチャネル数kを、割り当てられたチャネル数Nallocで割った割合を演算結果dとして算出し、割合演算部411は、演算結果dを選択可能チャネル数制御部412に通知する(ステップS56)。
選択可能チャネル数制御部412は、閾値記憶部413から閾値D1、D2を読み出し、演算結果dが第1の閾値D1より大きく(ステップS57でYES)、演算結果dが第2の閾値D2より小さい(ステップS58でYES)場合は選択可能チャネル数Nの値を維持する。演算結果dが第1の閾値D1以下(ステップS57でNO)の場合、選択可能チャネル数Nを1加算する(ステップS59)。演算結果dが第2の閾値D2以上(ステップS58でNO)場合、選択可能チャネル数Nを1減算する(ステップS60)。決定した選択可能チャネル数Nを選択可能チャネル数制御情報として送信フレーム生成部110に送る。加算あるいは減算する数値1は一例であり、その他の数値であってもよく、閾値との差分により、加算あるいは減算する数値を変更してもよい。
送信フレーム生成部110は、統計処理部から通知された選択可能チャネル数制御情報に基づいて、選択可能チャネル数を変更する場合は、通信端末装置200に選択可能チャネル数を変更することを通知するための制御情報を生成し、送信フレームに多重する。
通信端末装置200は、選択可能チャネル数を変更することを通知するための制御情報を受信すると、選択可能チャネル数を変更することを通知するための制御情報に基づいて、選択可能チャネル数を再設定する。
図21は、基地局(通信制御装置400の一例)と移動局(通信端末装置200の一例)との間のデータ送受信の一例を示すシーケンス図である。
移動局は、選択チャネル数を含む制御情報などのデータを要求する(ステップS701)。基地局は、QoS調査を行ない(ステップS702)、統計処理部410において選択可能チャネル数を決定し(ステップS703)、選択可能チャネル数を通知する(ステップS704)。移動局は、選択チャネル選択部261へ選択可能チャネル数を通知(設定)し(705)、受信品質測定部250が受信品質を測定し(ステップS706)、受信品質情報生成部260が選択チャネルを選択し、受信品質情報を生成する(ステップS707)。移動局は、生成した受信品質情報(選択チャネルと選択チャネルの受信品質)を基地局へ通知する(ステップS708)。
基地局は、スケジューラ部180がスケジューリングを行ない(ステップS709)、統計処理部410が統計処理を行ない(ステップS710)、送信フレーム生成部110等が送信パケットを生成し(ステップS711)、生成した送信パケットを移動局へ送付する(ステップS712)。移動局は、前回通知された選択可能チャネル数(ステップS705)に基づいて、受信品質測定(ステップS713)、選択チャネルの選択(714)を行ない、受信品質情報を通知する(ステップS715)。
基地局は、スケジューリング(ステップS716)、統計処理(ステップS717)を実施し、統計処理(ステップS717)において選択可能チャネル数に変更が生じると(ステップS718)、選択可能チャネル変更情報を含む送信パケットを生成し(ステップS719)、パケットを移動局へ送付する(ステップS720)。移動局は、更新された選択可能チャネル数を選択チャネル選択部261へ通知し(ステップS721)、受信品質測定を行ない(ステップS722)、更新された選択可能チャネル数を用いて、選択チャネルを選択し(ステップS723)、受信品質情報を送付する(ステップS724)。以降の動作は上記の繰り返しとなるため説明を省略する。
このように、本実施形態では、スケジューリングに用いる通信端末装置からの受信品質情報量を適応的に制御することができるため、スケジューリングに用いられる可能性が少ない受信品質情報量を抑制することが可能になる。これにより、スケジューリングの効率を保持しつつ、上りリンクの制御情報によるオーバヘッドを軽減することができる。
なお、図21で示した割合演算部411の演算方法は一例であり、他の演算方法であってもよい。例えば、演算結果dは、選択チャネル数Nreqを割り当てられたチャネル数Nalloc、で割った値でもよい。また、割合演算部411は、過去複数回分のスケジューリング制御情報、選択チャネル番号、あるいは、演算結果の少なくともいずれか一つ、または、いずれかの組み合わせの情報を保持し、過去複数回分の情報も考慮して演算結果を算出してもよい。
また、本実施形態の統計処理部410を図15に示す通信制御装置300へ適用することも可能である。さらに、第4の実施形態で説明した割り当て拒否チャネルの数を変更する場合に、本実施形態の統計処理部を流用して、数を変更することも可能である。
(第8の実施形態)
第8の実施形態では、通信端末装置が受信品質としてMCS情報などの伝送レートに関連する情報を通信制御装置へ通知する一態様について説明する。
図22は、第8の実施形態のOFDMAシステムの構成例を示すブロック図である。図22に示すOFDMAシステムは、通信制御装置100と通信端末装置500とから構成され、図1の構成に加え、通信端末装置500において、受信品質情報生成部260に替えてMCS情報生成部510が追加されている。以下に、図1と異なる部分を中心に説明し、図1と同じ符号、名称を付した構成要素は、同様の機能を有するため、説明を省略する。
上記各実施形態では、通信制御装置のスケジューラ部180がMCS選択部182を備え、通信端末装置から通知された受信品質情報に基づいてMCSを選択していた。本実施形態では、通信端末装置側にMCS選択機能を備える。
図23は、MCS情報生成部510の構成の一例を示すブロック図であり、図24は、図23とは異なるMCS情報生成部510の構成の一例を示すブロック図である。MCS情報生成部510は、MCS選択部511、選択チャネル選択部512、および、制御情報生成部513を備える。図23と図24では、データの流れが異なっている。
図23のMCS情報生成部510では、MCS選択部511は、受信品質測定部250が測定した各周波数チャネルにおける受信品質測定結果に基づいてMCSを選択し、選択したMCSを選択チャネル選択部512、制御情報生成部513へ通知する。MCS選択部511は、すべての周波数チャネルのMCSを選択することになる。選択チャネル選択部512は、MCSレベルが上位の周波数チャネル、すなわち高い伝送レートを期待できる周波数チャネルを選択チャネルとして選択し、選択した選択チャネルの周波数チャネル番号と受信品質測定部250が測定した受信品質測定結果とを制御情報生成部513へ通知する。制御情報生成部513は、選択チャネル選択部512が選択した選択チャネルの周波数チャネル番号と、選択チャネル選択部512が選択した選択チャネルのMCSの情報を含む制御情報を生成する。
図24のMCS情報生成部510では、選択チャネル選択部512は、受信品質測定部250が測定した各周波数チャネルにおける受信品質測定結果が良好なチャネルから順に選択チャネルを選択し、選択した選択チャネルの周波数チャネル番号をMCS選択部511へ通知するとともに、選択した選択チャネルの周波数チャネル番号と受信品質測定部250が測定した受信品質測定結果とを制御情報生成部513へ通知する。MCS選択部511は、選択チャネル選択部512が選択チャネルとして選択した周波数チャネルのMCSを選択し、選択したMCSの情報を周波数チャネル番号とともに制御情報生成部513へ通知する。制御情報生成部51は、選択チャネルの周波数チャネル番号と、選択チャネルのMCSを含む制御情報を生成する。
図25は、本実施形態のスケジューラ180の構成の一例を示す図である。スケジューラ180は、割り当て決定部181を備え、割り当て決定部181は、受信品質情報と選択チャネルのMCS情報とを入力し、受信品質情報に基づいてスケジューリングを行ない、スケジューリング結果に基づいて、通信端末装置500から通知されたMCS情報を割り当てた周波数チャネルに対応づけて送信フレーム生成部110およびマッピング部120へ通知する。
このように、本実施形態によれば、通信端末装置は、MCSを選択するとともに、MCS情報に基づいて選択チャネルを選択することができる。これにより、通信端末装置側でMCSを指定することができる。
(第9の実施形態)
本実施形態では、通信制御装置が各通信端末装置に対して通知するMCS情報を、各通信端末装置が割り当て測定結果として用いて、選択チャネルを選択する一態様を説明する。一般的に、適応変調方式を導入したOFDMAの場合、通信制御装置は各周波数チャネルにおける割り当て情報と、各周波数チャネルの各通信端末装置に対するMCSを通信端末装置に通知し、通信端末装置はFFT処理の後に、スケジューリング情報に基づいて自己宛のデータシンボルを取り出し、通知されたMCS情報に基づいて復調および復号処理を行なう。このようなシステムの場合、各周波数チャネルの各通信端末装置へのMCS情報をすべての通信端末装置が復号できるようにすることにより、第2の実施形態で説明したような、通信制御装置から通信端末装置へ全周波数チャネルの受信品質情報(割り当て測定結果)の通知に近い効果を得ることができる。本実施形態では、図22と図23に示す構成を用いて実現することができる。
各通信端末装置500において、受信品質測定部250は、各周波数チャネルにおける受信品質を測定する。MCS選択部511は、各周波数チャネルの受信品質測定結果から、所要品質を満たすMCSレベルを選択(算出)する。選択チャネル選択部512は、MCS選択部511が選択したMCSレベルと通信制御装置100から通知された全チャネルのMCSレベルを比較し、測定値(自己の受信品質測定結果)から得たMCSレベルが、通信制御装置100から通知されたMCSレベルよりも良好であるチャネルを選択する。このとき、測定値から得たMCSレベルと通信制御装置100から通知された全チャネルのMCSレベルを比較する方法としては、第2の実施形態の図14で説明した相対受信品質の演算と同様に行なう。例えば、MCSの品質の精度によりMCSレベルを設定し、各MCSレベルに対応した数値を予め設定しておき、測定値から得たMCSレベルに対応する数値から、通信制御装置から通知された全チャネルのMCSレベルに対応する値を引いた値が、大きいチャネルから順次選択する。あるいは、測定値から得たMCSレベルに対応する数値を、通信制御装置から通知された全チャネルのMCSレベルに対応する値で割った値が、大きいチャネルから順次選択する。
選択チャネルを選択した後、通信端末装置は通信制御装置に選択チャネルを示す情報、および選択チャネルにおけるMCSレベルを示す情報を含む制御情報を送る。
このように、本実施形態では、MCS情報を用いて選択チャネルを選択することが可能になる。通信端末装置は、通信制御装置から通知されるMCS情報を用いて選択チャネルを選択することができる。これにより、下りの制御情報を抑制することができる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態では、一送信フレーム内に複数のユーザが時間多重されるシステムにおけるスケジューリングの一態様を説明する。図26は、本実施形態の一送信フレームの一例を示す図である。本実施形態では、便宜上、図26に示すように、第1の実施形態における一送信フレーム内の1チャネルを時間方向に分割したものをサブチャネルと呼び、各サブチャネルに異なる送信データを割り当てることとする。
一送信フレーム内に多重されるユーザ数が制限されているシステムにおいて、第1の実施形態の通信制御装置におけるチャネルの割り当てと同様に、チャネル毎に受信品質が良好な通信端末装置を送信先とする送信データを選択する。その際、選択したチャネルを複数のサブチャネルに分割するチャネルの場合、分割するチャネルにおける受信品質が良好な通信端末装置から多重可能な通信端末装置数分を選択し、それぞれの通信端末装置を送信先とする送信データにサブチャネルを割り当てる。
あるいは、一送信フレーム内に複数の通信端末装置を多重することが許されているシステムにおいて、まず、通信端末装置から通知された選択チャネルを第1の実施形態と同様の方法で割り当てた後、どの通信端末装置からも選択チャネルとして通知されなかったチャネルを複数のサブチャネルに分割して送信データを割り当てる。その際、受信品質の平均値が通知されていれば、受信品質の平均値が良好な通信端末装置を送信先とする送信データから順にサブチャネルに割り当てる。
または、どの通信端末装置からも選択チャネルとして通知されなかったチャネルを複数まとめたものを複数のサブチャネルに分割して、受信品質の劣悪な通信端末装置を送信先とする送信データに割り当ててもよい。これにより、受信品質が劣悪であっても周波数ダイバーシチ効果により伝送品質を改善することができる。
チャネルの分割の方法としては、サブチャネルが均一のシンボル数となるように分割してもよいし、受信品質の平均値が良好な通信端末装置により多くのシンボルを含むサブチャネルを割り当てるように、サブチャネルの容量を可変としてもよい。
このように、本実施形態では、一つのチャネルを複数の通信端末装置で利用することにより周波数ダイバーシチ効果を得られることができる。これにより、伝送品質を改善することができる。
(第11の実施形態)
第11の実施形態では、通信制御装置が通信端末装置へ選択可能チャネル数を通知するのではなく、予め取り決めた数を用いる場合、あるいは、通信端末装置側が選択可能チャネル数を決定する一態様について説明する。
上記各実施形態では、選択可能チャネル数を通信制御装置が決定し、予め(あるいは周期的に、あるいは選択可能チャネル数を変更する際に)通信端末装置に通知する場合について説明した。しかし、必ずしも通信制御装置が選択可能チャネル数を通知する必要はない。通信端末装置は、予め設定された値を選択可能チャネル数として用いることもできる。通信端末装置は、一例として、次のような方法で選択可能チャネル数を決定することができる。
例えば、選択可能チャネル数は、システムあるいは通信端末装置性能により、予め取り決められている固定数としてもよい。または、システムにおいて、データのQoS(Qosの各レベル)、に対して選択可能チャネル数が予め対応付けられたテーブルが設定され、通信端末装置が要求するデータのQoSに基づいて選択可能チャネル数を決定することもできる。データのQoSとしては、例えば、要求する送信データの優先度が含まれる。
あるいは、通信端末装置は、予め受信品質測定結果の基準となる閾値(測定結果閾値)を保持し、受信品質測定部250が測定した受信品質測定結果のうち、測定結果閾値を超えるチャネルを選択チャネルとして選択してもよい。
さらに、予め設定された選択可能チャネル数と、測定結果閾値とを用いることもできる。例えば、通信端末装置は、選択可能チャネル数に達しなくとも測定結果閾値を超える周波数チャネルのみを選択する、あるいは、測定結果閾値に達する周波数チャネル数が選択可能チャネル数に達しなくとも、選択可能チャネル数分の周波数チャネルを選択するという手法を用いてもよい。また、通信端末装置は、測定結果閾値を超える周波数チャネルを、選択可能チャネル数以下選択するという手法を用いてもよい。
このように、本実施形態では、受信品質が良好な周波数チャネルのみを選択チャネルとして選択することができる。また、過剰な数の周波数チャネルを選択チャネルとして選択することが防止できる。これにより、より効率的な受信品質情報の通知が可能となる。
なお、上記各実施形態において、通信制御装置が選択可能チャネル数を決定して通知する場合についても、本実施形態と同様に閾値を用いて、選択可能チャネル数を決定することが可能である。
(第12の実施形態)
第12の実施形態では、通信端末装置が選択可能チャネル数を変更する一態様について説明する。
第11の実施形態では、選択可能チャネル数が既知である、あるいは、固定数である場合について説明した。通信開始時、通信端末装置は第11の実施形態で説明したような選択可能チャネル数の範囲内でチャネルを要求する。
図27は、第12の実施形態のOFDMAシステムの構成例を示すブロック図である。図27に示すOFDMAシステムは、通信制御装置100と通信端末装置600とから構成され、図1の構成に加え、通信端末装置600へ統計処理部610が追加されている。以下に、図1と異なる部分を中心に説明し、図1と同じ符号、名称を付した構成要素は、同様の機能を有するため、説明を省略する。
統計処理部610は、図19に示す通信制御装置400が備える統計処理部410と同様の構成を備え、同様の処理を行なうため、具体的な説明を省略する。本実施形態では、統計処理部610は、次の構成要素から各情報を受け取る。判定部240は、判定したスケジューリング制御情報を統計処理部610(割合演算部)へ通知する。受信品質情報生成部260は、選択チャネル番号(選択チャネル選択部261が選択した選択チャネルを識別する周波数チャネル番号)を統計処理部610(割合演算部)へ通知する。統計処理部610は、通知された情報に基づいて、図20と同様の処理を行なって選択可能チャネル数を決定し、決定した選択可能チャネル数を受信品質情報生成部260の選択チャネル選択部261へ通知する。
このように、本実施形態では、スケジューリングに用いる通信端末装置から通信制御装置へ通知する受信品質情報量を適応的に制御することができる。受信品質情報が不足している場合は増加させ、過剰である場合は減少するように変更することができる。通信制御装置でのスケジューリングに適切な受信品質情報量に近づけることができる。
また、第11の実施形態で言及した測定結果閾値を変更することにより要求するチャネル数を変更してもよい。統計処理部610は、算出した演算結果と第1の閾値D1(図20で用いた演算結果閾値)とを比較し、演算結果が第1の閾値D1より小さければ測定結果閾値を下げるように変更する。また、統計処理部610は、算出した演算結果と第2の閾値D2(図20で用いた演算結果閾値)とを比較し、演算結果が第2の閾値D2より大きければ測定結果閾値を上げるように変更する。選択チャネル選択部261は、統計処理部610が変更した測定結果閾値に基づいて選択チャネルを選択する。測定結果閾値を下げることにより受信品質が閾値を超える周波数チャネル数が増加し、測定結果閾値を上げることにより受信品質が閾値を超える周波数チャネル数が減少するため、通信端末装置並びに通信制御装置は、選択可能チャネル数を変更する場合と同様の効果を得ることができる。
さらに、予め設定された選択可能チャネル数と、測定結果閾値とを用いることもできる。例えば、通信端末装置は、選択可能チャネル数に達しなくとも測定結果閾値を超える周波数チャネルのみを選択する、あるいは、測定結果閾値に達する周波数チャネル数が選択可能チャネル数に達しなくとも、選択可能チャネル数分の周波数チャネルを選択するという手法を用いてもよい。また、通信端末装置は、測定結果閾値を超える周波数チャネルを、選択可能チャネル数以下選択するという手法を用いてもよい。通信制御装置は、送信要求するデータの優先度に基づいて選択可能チャネル数を決定しても良い。なお、通信制御装置における選択可能チャネル数の制御については、上記第6の実施形態で説明した。
このように、本実施形態では、受信品質が良好な周波数チャネルのみを選択チャネルとして選択することができる。また、過剰な数の周波数チャネルを選択チャネルとして選択することが防止できる。これにより、より効率的な受信品質情報の通知が可能となる。
(第13の実施形態)
上記各実施形態では、通信端末装置が選択チャネルを選択し、選択チャネルを識別する選択チャネル情報と選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す情報とを含む受信品質情報を通信制御装置に報告する際、受信品質測定結果を示す情報として受信品質測定結果そのものを示す情報を報告する場合について説明した。本実施形態では、選択チャネル測定結果を示す情報として、少なくとも一つの選択チャネルの受信品質測定結果(差分基準値)そのものを示す情報と複数のチャネルの受信品質測定結果と差分基準値との差分情報を示す情報とを含む受信品質情報を報告する場合について説明する。本実施形態の通信制御装置と通信端末装置は、上記各実施形態で説明した各構成用いることができる。
例えば、第1の実施形態と同様に図7に示す周波数チャネルを選択チャネルとして選択する場合、通信端末装置(受信品質情報生成部の制御情報生成部、MCS情報生成部の制御情報生成部)は、周波数チャネル番号であるCh2とCh5を識別する選択チャネル情報と、Ch2の受信品質測定結果そのものであるCINRレベル2と示す情報と、Ch2とCh5の受信品質測定結果の差分である6(=8−2)を示す情報とを通信制御装置に報告する。通信制御装置(スケジューラ部の割り当て決定部)は、周波数チャネル番号であるCh2とCh5を識別する選択チャネル情報と、Ch2の受信品質測定結果そのものであるCINRレベル2と示す情報と、Ch2とCh5の受信品質測定結果の差分である6(=8−2)を示す情報とを受信した後、Ch2とCh5の受信品質測定結果の差分である6と、Ch2の選択チャネル測定結果そのものである2とから、Ch5の受信品質測定結果そのものである8を復元する。
これにより、通信端末装置と通信制御装置とが、同じ情報を共有することができる。また、全帯域の中から一部の周波数チャネルを選択する場合、選択された周波数チャネル同士の受信品質測定結果の差分の分布、すなわち選択された周波数チャネル同士の選択チャネル測定結果のばらつきは、全帯域におけるチャネル測定結果のばらつきに比べて小さくなる。そのため、複数の受信品質測定結果の差分情報を少ないビット数(情報量)で表現することができる。
なお、本実施形態では、Ch2の受信品質測定結果そのものと、Ch2とCh5の受信品質測定結果の差分とを用いて受信品質情報を生成する場合について説明したが、受信品質測定結果そのものを報告する選択チャネルと、差分を報告する選択チャネルの組合せはこれに限るものではない。例えば、Ch5の受信品質測定結果そのものと、Ch5とCh2の選択チャネル測定結果の差分とを用いて受信品質情報を生成するなど、通信端末装置が少なくとも一つの選択チャネル測定結果そのものを示す情報と複数の受信品質測定結果の差分情報を示す情報とを含む受信品質情報を報告し、通信制御装置が各選択チャネルにおける受信品質測定結果を復元することができればよい。
また、上記では、受信品質測定結果そのものを通知する選択チャネルを基準とするチャネル(基準チャネル)として選択し、選択した基準とするチャネルの受信品質測定結果(基準測定結果、差分基準値)と他の選択チャネルの受信品質測定結果との差分(差分値)を他の選択チャネルの受信品質結果を通知する情報として通知したが、受信品質測定結果を平均した平均測定結果(平均CINR)を算出している場合には、基準とするチャネルの受信品質測定結果の替わりに平均測定結果を差分基準値とすることもできる。この場合、各選択チャネルについて受信品質測定結果と平均測定結果との差分を算出して受信品質情報を作成する。なお、差分を算出するときに基準とする差分基準値(基準測定結果)は、必ずしも通信端末装置から通信制御装置へ通知する必要はない。予めシステム内で所定の値を決めておいてもよいし、最初に差分基準値を通信制御装置と通信端末装置とのいずれかから通信相手先へ通知し、その後は通知した差分基準値を用いて差分を算出してもよい。例えば、任意のチャネルの受信品質測定結果を差分基準値として一度通知した後、前記任意のチャネルについても、次に受信品質測定結果を通知する場合には、通知した差分基準値との差分を通知してもよい。
以上のように、本実施形態では、通信端末装置において、受信品質情報生成部は、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果と受信品質測定結果の基準となる差分基準値との差分値を算出し、前記選択チャネル情報と、前記差分値とを含む受信品質情報を生成すること、一方、通信制御装置において、受信部は、前記選択チャネルにおける受信品質測定結果と受信品質測定結果の基準となる差分基準値との差分値を算出し、前記選択チャネル情報と、前記差分値とを含む受信品質情報を受信し、スケジューラ部は、前記差分値とに基づいて、前記選択チャネルの受信品質測定結果を算出し、算出した受信品質測定結果に基づいて、前記送信データを割り当てるチャネルを決定することを説明した。
このように、通信端末装置は選択チャネルを選択し、選択チャネルにおける受信品質測定結果を示す情報として、少なくとも一つの基準とする受信品質測定結果(受信品質測定結果そのもの)を示す情報と各選択チャネルの受信品質測定結果の差分情報を示す情報とを含む受信品質情報を報告し、通信制御装置は通知された受信品質情報に基づいて、各選択チャネルにおける受信品質測定結果を復元する構成をとることにより、より効率的な受信品質情報の通知が可能となる。
なお、上記各実施形態では、通信端末装置が選択チャネルを所定の条件に基づいて選択する例を説明したが、複数のチャネルのうち、予め決められた範囲のチャネルを選択チャネルとする場合も、複数のチャネルから一部分の周波数チャネルを選択チャネルとして選択するという概念に含まれる。例えば、通信制御装置から各通信端末装置へ予め受信品質情報を報告するチャネルが特定されている場合であってもよい。この場合、通信端末装置は、チャネル番号を判断することによって選択チャネルを選択することができる。選択チャネルの選択、選択可能チャネル数の設定においては、前記所定の条件が異なる場合であっても、各実施形態が適用できる場合があり得る。このように、複数のチャネルから一部分のチャネルを選択チャネルとして選択し、選択した受信品質情報を通知する場合であれば、上記各実施形態を適用することが可能である。