JP3732792B2 - 無線通信システム及び無線基地局装置及び無線端末装置 - Google Patents

無線通信システム及び無線基地局装置及び無線端末装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の無線基地局と複数の無線端末装置とから構成される無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
無線資源を使用するシステム内、あるいは同一地域または近接するシステム間において、同一の周波数を同時に使用する無線基地局や無線端末などの無線装置は、互いに干渉により通信品質が劣化する。
【0003】
従ってチャネル利用状況を知るためにチャネル測定を行なうことは重要である。例えば、無線通信システムを設計する際の最初のチャネル割り当てにおいて、またその後のチャネル割り当ての見直し、例えば動的周波数選択(DFS: Dynamic Frequency Selection)を行なう場合にもチャネル測定は基本の動作となる。DFSとは周囲のチャネル利用状況に応じてチャネルを動的に選択、移行する方法である。またこの他、チャネルでの干渉量を知ることにより、送信電力制御(TPC: Transmiter PowerControl)などに反映させることができる。
【0004】
ここで、チャネルと表現しているものは、周波数に留めない。多元接続方式によってチャネルが指すものは異なる。周波数分割多元接続方式(FDMA: Frequency Division Multiple Access)の場合、チャネルとは周波数でよい。また、IEEE 802.11に基づく無線LANシステム(ISO/IEC 8802−11:1999(E) ANSI/IEEE Std 802.11、1999 edition)などで使用されるキャリア検出多元接続方式(CSMA: Carrier Sense Multiple Access)においても、無線基地局を有するインフラストラクチャーモードでは同一周波数チャネルを無線基地局が複数の無線端末をカバーするセル(IEEE 802.11無線LANシステムでは、これをBasicService Set (BSS)という)で共有し、また無線基地局を有さないアドホックモードの場合でも無線接続し合う無線端末のグループ(IEEE 802.11無線LANシステムでは、これをIndependent Basic Service Set (IBSS)という)で同一周波数チャネルを共有するため、チャネルとは周波数でよい。時分割多元接続方式(TDMA: Time Division Multiple Access)を用いる場合には、チャネルとは時間(タイムスロット)を表すことになり、符号分割多元接続方式(CDMA: Code Division Multiple Access)ではチャネルとは符号を表すことになる。TDMA及びCDMAでは基本的には同一周波数を使用するため、チャネル(タイムスロットまたは符号)が重なると干渉となる。またCDMAの場合には符号が異なってもある程度干渉は存在する特徴をもつ多元接続方式である。
【0005】
チャネル測定手順としては、無線基地局が主導で行なう場合と無線端末が自主的に行なう場合がある。
【0006】
無線基地局が主導で行なう場合は、無線基地局がチャネル測定を行なわせる無線端末を決め、それら無線端末に対し、チャネル測定を要求するためのチャネル測定要求フレームを送信する。チャネル測定要求フレームの送信先アドレスはチャネル測定を行なわせる無線端末が1つの場合はユニキャストアドレスであるし、複数の場合にはマルチキャストアドレスとなる。特に送信先を指定せず、無線基地局と無線接続する全ての無線端末が対象となる場合は、ブロードキャストアドレスとなる。
【0007】
無線基地局は、無線端末がチャネル測定し、その測定結果を無線基地局に宛てて送信する際の各種要求項目(以下、チャネル測定条件と呼ぶ)をチャネル測定要求フレームに書き込む。チャネル測定条件としては、例えば、測定対象のチャネル、測定時間、測定結果を送信する期間の始期・終期などがある。チャネル測定要求フレームを受信した無線端末は、受信したチャネル測定条件に基づいてチャネル測定を行なった後、測定結果を送信する期間の終期が指定されているときには、その終期に間に合うように、無線基地局宛てにチャネル測定結果フレームを送信する。
【0008】
無線端末が自主的にチャネル測定を行なって無線基地局にその測定結果を送信する場合には、チャネル測定条件を必要に応じて自主的に決め、測定後、無線基地局宛てにチャネル測定結果フレームを送信する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、1つの基地局装置に数多くの無線端末が接続して通信を行う場合、その全ての無線端末に同じチャネル測定条件のチャネル測定要求フレームを送信するのは、あまりにも非効率的である。例えば、複数の無線端末の全てからほとんど同時にチャネル測定結果通知フレームが送信され、しかも各チャネル測定結果通知フレームにて通知されるチャネル測定結果は、同じチャネルを測定対象とするものであったりするわけで、送信されるチャネル測定結果通知フレームの衝突が発生するだけでなく、無線端末の存在位置によっては、全く無意味な測定結果である可能性もあり、そのような測定結果を通知するチャネル測定結果通知フレームであっても基地局側では受信処理を行わなければならなかった。特に、基地局に接続する無線端末の数が多くなればなるほど、その全ての無線端末に同じチャネル測定条件のチャネル測定要求フレームを送信するということは、基地局側の処理負荷を増大させるだけである。
【0010】
このように、基地局が、現在接続している複数の無線端末装置との間の無線通信に対する他の基地局における他の無線通信からの影響度の測定結果を接続している複数の無線端末から収集する際には、1つの基地局に接続する無線端末の数が多くなればなるほど、これら複数の無線端末から有用な測定結果を得ることが困難となるばかりか、処理負荷が多くなるという問題点があった。
【0011】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、基地局は、現在接続している複数の無線端末装置との間の無線通信に対する他の基地局における他の無線通信からの影響度の測定結果の収集を、接続している無線端末の数が多くなっても効率よく行える無線通信システムおよび無線基地局装置および無線端末装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムにおいて、前記複数の無線基地局装置のうちの1つの無線基地局装置は、現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の全部に要求する要求フレームを送信する送信手段を具備し、前記要求フレームには、測定対象の通信チャネルと、測定時間と、前記第1の無線端末装置が測定結果を送信する期間の始期と、該期間の終期とのうちの少なくとも1つが要求項目として含まれ、前記送信手段は、前記要求フレームに含まれる要求項目のうちの少なくとも1つを、前記第1の無線端末装置の数に応じて設定することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、基地局は、例えば、当該基地局のBSS内にチャネル測定要求フレームをブロードキャストする際には、当該BSS内の(当該基地局に接続している)無線端末の数に応じて、当該チャネル測定要求フレームにて送信されるチャネル測定条件(要求項目)を調節することにより、後に、当該BSS内の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームを効率よく受信できる。
【0014】
本発明は、複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムであって、前記複数の無線基地局装置のうちの1つである第1の無線基地局装置は、現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の全部またはいずれかに要求する要求フレームを送信する第1の送信手段と、前記第1の無線端末装置は、前記第1の無線基地局装置から送信された要求フレームを受信する第1の受信手段と、前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信する第2の送信手段と、前記第1の基地局装置は、前記複数の第1の無線端末装置から送信された前記通知フレームを受信する第2の受信手段と、前記受信した通知フレーム内の測定結果の内容と、当該通知フレームを受信したときに測定された受信電力とのうちの少なくとも1つを基に、前記複数の第1の無線端末装置の中から、前記第1の送信手段で前記要求フレームを送信する際の送信先としての第2の無線端末装置を選択する手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、例えば、チャネル測定要求フレームを予め選択された無線端末に対してのみ送信することにより(チャネル測定要求フレームを送信する先の無線端末の数を予め削減することにより)、当該チャネル測定要求フレームを受けて無線端末装置から送信されるチャネル測定結果通知フレームの受信処理の負荷を低減でき、特に、基地局に数多くの無線端末が接続しているときには、そのときの基地局の目的や状態などに応じた適当な数の適切な無線端末を選択することにより、無駄な受信処理を除去できるとともに、効率のよい受信処理が行える。
【0016】
好ましくは、前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線端末装置から送信された前記通知フレーム内の測定結果の内容を基に、前記第2の無線端末装置のそれぞれに、測定対象の通信チャネルを割り当てる手段をさらに具備し、前記第1の送信手段で前記第2の無線端末装置へ送信する前記要求フレームには、少なくとも当該第2の無線端末装置に割り当てられた測定対象のチャネルが要求項目として含まれている。
【0017】
また、上記無線通信システムにおける複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末装置は、前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定を要求する要求フレームを受信する受信手段と、前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信する送信手段とを具備し、前記受信した要求フレーム中の情報に基づく前記影響度の測定は、前記複数の無線端末装置のそれぞれで異なるよう所定時間遅らせて、前記影響度の測定を開始する。また、前記通知フレームの送信は、前記複数の無線端末装置のそれぞれで異なるよう所定時間遅らせて、前記通知フレームを送信する。
【0018】
このように、基地局からのチャネル測定要求フレームを受信した各無線端末では、チャネル測定の開始時や、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時を自らが個別に調節して、各無線端末がチャネル測定結果通知フレームの送信時をずらすことにより、各無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレーム同士が衝突することを防ぐことができる。
【0019】
さらに、前記送信手段で送信しようとしている前記通知フレーム内の前記影響度の測定結果が、前記複数の無線端末装置のいずれかから送信された前記通知フレーム内の影響度の測定結果と同一または類似しているとき、前記通知フレームの送信を中止する。このように、無線端末自身が、チャネル測定結果通知フレームを送信する以前に、他の無線端末でのチャネル測定結果に応じて、自身からの送信を自粛することにより、送信されるチャネル測定結果通知フレームの総数を削減することができ、従って、チャネル測定結果通知フレーム同士の衝突を削減できるとともに、基地局でのチャネル測定結果通知フレームに対する処理量を削減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
なお、以下の実施形態では、本発明をIEEE 802.11無線LANシステムに適用した場合について説明する。
【0022】
また、一般的に、動的周波数選択(DFS: Dynamic Frequency Selection)では、通常無線資源として周波数に着目しているが、ここでは、この意味を拡張し、周波数の他、時間、符号などの要素も取り入れた無線資源を動的に選択する手法としてとらえることとする。そこで、以下の説明において、チャネルと表現されるものは、無線資源として使用される要素のうち、使い分けることによって干渉を除去できる対象となるものを指すこととする。すなわち、干渉を除去するために、例えば、周波数、時間、符号などを変更することにより、チャネル切替を行うということである。ここでは、干渉を除去するためのチャネル切替を、周波数を変更することで実現する場合を例にとり説明するが、もちろん、周波数以外の時間、符号などを変更してチャネル切替を行う場合も基本的には、同様である。
【0023】
基地局でチャネル切替を行う際には、通常、チャネル切替を行うか否かは、他の基地局や、その基地局に接続する無線端末、あるいはレーダシステムなどの他のシステムによって現在使われているチャネルからの影響度に基づき判断するが、そのような情報は、無線端末に対し要求して、各無線端末における測定結果を受信することで収集するようになっている。
【0024】
このように、チャネル切替の際には、基地局は無線資源の利用状況を把握するようになっている。この無線資源の利用状況を把握するために、本実施形態では、基地局が、その通信エリア内にいる無線端末に、チャネル測定要求フレームを送信する。各基地局は、基地局からのチャネル測定要求フレームを受信すると、当該フレームに記述された、チャネル測定やその測定結果の通知などに関しての各種条件に基づきチャネル測定を行い、その測定結果をチャネル測定結果通知フレームとして、当該基地局へ送信するようになっている。
【0025】
以下の説明では、無線資源の利用状況を把握するための過程である、基地局がチャネル測定要求フレームを送信する際の処理動作を例にとり、本発明の説明を行うが、何もこのようなチャネル切替の場合のみに限らず、送信電力制御(TPC: Transmiter Power Control)の際などにも適用可能である。
【0026】
(基地局、無線端末の構成と、基地局のチャネル切替処理動作)
まず、本発明の説明を行う前に、本実施形態に係る基地局、無線端末の構成と、基地局のチャネル切替の基本的な処理動作について説明する。
【0027】
図1に示す通信システムでは、複数の(例えば、ここでは、4つの)無線端末STA101、STA102、STA103、STA104と無線接続する基地局AP1が1つのBSS(第1のBSS)を構成し、複数の(例えば、ここでは、4つの)無線端末STA201、STA202、STA203、STA204と無線接続する基地局AP2が1つのBSS(第2のBSS)を構成している。そして、第1のBSS(以下、簡単にBSS1と呼ぶ)と第2のBSS(以下、簡単にBSS2と呼ぶ)は隣接している。
【0028】
図1に示す無線通信システムの各基地局AP1、AP2は、複数(例えば4つ)の通信チャネル(「ch.1」〜「ch.4」)のうちのいずれか1つを用いて、それぞれに接続している無線端末と無線通信を行うようになっている。
【0029】
このような構成の場合、BSS1内で通信に用いているチャネルと、BSS2内で通信に用いているチャネルとが同一であると、干渉が生ずる。同じチャネルを用いているということは、同じ周波数帯を用いて通信を行っているということである。そこで、基地局AP1、AP2は、干渉除去のために、チャネル切替を行なうものとする。
【0030】
図2は、基地局AP1およびAP2の要部の構成例を示したものである。なお、以下の説明において、基地局AP1とAP2を区別する必要のないときは(両方に共通する説明の場合には)、単に基地局APあるいは基地局と呼ぶ。
【0031】
図2において、受信機11では、アンテナ20で無線端末からの送信信号が受信され、復調及び復号を含む処理によって受信信号が生成される。送信機12で、アンテナ20を介して端末へ送信すべき送信信号が生成され、これらの送信信号はアンテナ20に供給される。
【0032】
受信機11からの受信信号は、受信制御部13に入力し、例えば、IEEE802.11(IEEE802.11a,IEEE802.11bも含む)に準拠した所定の受信処理などを行う。
【0033】
送信制御部14は、無線端末へブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストで送信するためのデータの生成等の、IEEE802.11 (IEEE802.11a,IEEE802.11bも含む)に準拠した所定の送信処理などを行う。ここで生成されたデータは、送信機12を通じて送信信号として無線端末へ送信される。
【0034】
図3は、無線端末STA101〜STA104、STA201〜STA204の要部の構成例を概略的に示したものである。なお、以下の説明において、無線端末STA101〜STA104、STA201〜STA204を区別する必要のないときは(全ての無線端末に共通する説明の場合には)、単に無線端末STAあるいは、無線端末と呼ぶ。
【0035】
無線端末STAは、少なくとも、アンテナ100と受信部101と送信部107と情報処理部108から構成されている。
【0036】
情報処理部108で、例えば、ユーザの操作により送信データを作成したり、送信データの送信が指示されると(送信要求が生ずると)、これを受けて送信データを送信部107へ渡す。送信部107は、この送信データ(例えば、IPパケットであってもよい)をIEEE802.11で規定するMACフレームに変換し、ディジタルデータとしてのMACフレームを所定周波数の無線信号に変換した後、アンテナ100から電波として発信される。
【0037】
一方、アンテナ100で受信された信号は、受信部101でディジタルデータとしてのMACフレームに変換され、このMACフレーム中のデータフィールドから受信データを抽出して情報処理部108へ渡す。この場合、情報処理部108は、受信データをディスプレイに表示する等の処理を行う。なお、情報処理部108は、上記以外にも各種情報処理を行うようになっていてもよい。
【0038】
図1において、基地局AP1、AP2は、同一チャネル(例えば、ch.1)を使用しているとする。
【0039】
まず、図2に示した構成の基地局のチャネル切替処理動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、基地局AP1、AP2が、同一チャネル(例えば、ch.1)を使用している状態において、基地局AP1が基地局AP2より先に、この状態を検知して、チャネル切替を行う場合について説明する。
【0040】
基地局AP1は、BSS1内の無線端末に対し、チャネル測定の要求を行う(ステップS1)。
【0041】
チャネル測定要求は、例えば、IEEE802.11で規定されているMACフレームを用いて行い、このチャネル測定要求のためのMACフレーム(チャネル測定要求フレーム)は、BSS1内の無線端末に対しブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストされるものである。
【0042】
IEEE802.11で規定されているMACフレームは、図5に示すように、各種制御情報が納められた最大30バイトのMACヘッダー、最大2312バイトのデータが収まるデータフィールド(フレーム・ボディ)、そしてデータが正しく送られたのかを調べるためのフレーム・チェック・シーケンス(FCS)で構成されている。
【0043】
MACフレームには、ビーコン(Beacon)やオーセンティケーション(Authentication)のフレームやアソシエーション(Association)のフレームなどの管理用フレーム、RTS(Return To Send)やACK(Acknowledgement)などのようにアクセス制御で使う制御用フレーム、データ通信用のデータフレームという3種類があり、どの種類のMACフレームであるかはMACヘッダーにあるフレームコントロール中のタイプに示されている。さらに、同じくフレームコントロール中のサブタイプで、上記のようなMACフレームの種類をさらに細かく示している。
【0044】
チャネル測定要求フレームは、例えば、管理用フレームを用いて行うものとする。管理用フレームのフレーム・ボディ中には、図6(a)に示すように、例えば、測定対象とするチャネル、その測定時間、測定の開始時、測定結果の送信できる期間の始期、測定結果の送信できる期間の終期などの、チャネル測定や、チャネル測定結果の通知などに関しての各種要求項目(以下、これらをチャネル測定条件と呼ぶ)などが書き込まれている。このチャネル測定要求フレームが基地局AP1の送信制御部14で作成されて、送信器12,アンテナ20を経て送信される。
【0045】
なお、1つのチャネル測定要求フレームでは、測定対象のチャネルを1つのみに限定して、チャネル測定の要求を行うようにしてもよい。この場合のチャネル測定要求フレームのフレーム・ボディは、図6(a)に示したように、チャネル1件分のチャネル測定条件を記述するような形式となる。しかし、この場合に限らず、複数のチャネルを測定対象として指定するようにしてもよい。この場合のチャネル測定要求フレームのフレーム・ボディには、図6(b)に示したように、複数のチャネル測定条件を記述する形式となる。
【0046】
また、チャネル測定要求フレームには、チャネル測定条件として、上記に挙げた種類の全てが必ずしも含まれている必要はなく、また上記以外の種類の条件が含まれていてもよい。
【0047】
また、1つのチャネルに対するチャネル測定条件としての、測定対象のチャネルと測定時間と、測定の開始時とを1組として、1件分のチャネル測定条件とし、複数のチャネルを測定対象とするときは、図6(c)に示すように、複数の上記1件分のチャネル測定条件を記述し、最後に測定結果の送信できる期間の始期と終期とを記述するような形式であってもよい。
【0048】
また、測定対象となるチャネルに共通の要求項目は、チャネル毎に分けず、まとめて書くようにしてもよい。この場合、測定対象となるチャネルをまとめて1つのリストとして項目を設けるようにしてもよい。
【0049】
このように、チャネル測定要求フレームのフォーマットは、種々考えられるが、本発明の要旨は、どのようなフォーマットにするかではなく、どのような情報(チャネル測定条件)を基地局から受け渡すのかであり、従って、チャネル測定要求フレームのフォーマットは、特に限定するものでもない。
【0050】
無線端末では、受信部101でチャネル測定要求フレームを受信すると、当該フレームにて指定されたチャネルの受信電力、すなわち、RSSI(Received Signal Strength Indicator)を受信部101で測定する。測定結果の通知は、例えば、測定結果の通知用のMACフレーム(チャネル測定結果通知フレーム)で基地局AP1に送信される。
【0051】
なお、このようなチャネル測定は、無線端末だけでなく、基地局でも行うようにしてもよい。
【0052】
チャネル測定結果通知フレームは、チャネル測定要求フレームと同様に、管理用フレームであり、測定結果は、そのフレーム・ボディ中に書き込まれて基地局AP1に送信されるものとする。
【0053】
基地局AP1では、例えば、無線端末STA201から上記チャネル測定結果通知フレームを受信すると(ステップS2)、受信制御部13では、このチャネル測定結果通知フレームから、例えば、基地局AP1の近傍でどのチャネルを用いている通信が行われているか、また、チャネル測定要求フレーム中の計測対象として指定したチャネルに対応するRSSIの測定結果から、基地局AP1の近傍の無線通信エリアからのBSS1への影響度がわかる。すなわち、チャネル測定要求フレーム中の計測対象として指定したチャネルが、現在BSS1内の通信に用いられている通信チャネル(例えば、ch.1)と同じで、しかも、そのチャネルに対応するRSSIの値が所定値以上であるとき(影響度が所定値以上であるとき)には、BSS1内の通信に影響を与える(干渉が生ずる)可能性があると判断できる。
【0054】
この場合、チャネル切替を行うべく(ステップS3)、基地局AP1の例えば、受信制御部13は、いままで使用していた「ch.1」とは別のチャネル、例えば、「ch.2」を選択する(ステップS4)。この新たなチャネルの選択も上記チャネル測定結果に基づいて行う。さらに、この新たなチャネル「ch.2」に切り替えるタイミング(チャネル切替タイミング)を決定する(ステップS5)。チャネルの切替タイミングは、例えば、「2つ目のビーコンを受信した直後」などといったようにチャネルをBSS1内で一斉に切り替えるタイミングを端末側に通知するための情報である。
【0055】
そして、基地局AP1の送信制御部14では、新たなチャネルと、チャネル切替タイミングなどをBSS1内で基地局AP1に接続している無線端末STA101〜STA104に対して通知するとともに、チャネルの切替を指示するためのチャネル切替指示フレームを作成して、送信(ブロードキャスト)する(ステップS6,ステップS7)。
【0056】
チャネル切替指示フレームは、例えば、IEEE802.11で規定されているMACフレームの管理用フレームとして定義されているビーコン(Beacon)フレームを用いてもよい。すなわち、ビーコンフレーム中のフレーム・ボディ内に新たな使用領域を設け、上記のような新たなチャネルと、チャネル切替タイミングなどを書き込んで、BSS1内にブロードキャストする。
【0057】
BSS1内の無線端末STA101〜STA104では、基地局AP1からの上記チャネル切替指示フレームを受信すると、そのフレームにて指示されたチャネル切替タイミングに従って、受信部101と送信部107において、基地局AP1との通信に用いるチャネルを「ch.1」から「ch.2」へ切り替えるようになっている。基地局AP1自身もチャネル切替タイミングになると、受信制御部13と送信制御部14において、通信に用いるチャネルを「ch.1」へ切り替える。
【0058】
なお、無線端末や基地局自身がチャネル切替のために行う詳細な動作は、本発明の要旨ではないので、説明は省略する。
【0059】
また、以下の説明では、図1の基地局AP1がチャネル測定要求フレームを送信する場合を例にとり説明するが、他の基地局がチャネル測定要求フレームを送信する場合も、全く同様である。
【0060】
以下、本発明に係る実施形態について説明する。
【0061】
以下の実施形態では、図4に示した基地局におけるチャネル切替時の処理動作のうち、ステップS1におけるチャネル測定要求フレームを送信する際の処理動作に、本発明が適用されている。
【0062】
(チャネル測定要求フレームをBSS内にブロードキャストする場合の、チャネル測定、チャネル測定結果の通知に関する条件の決定方法)
まず、図1のBSS1内において、基地局AP1が、図4のステップS1において、上記チャネル測定要求フレームをBSS1内の無線端末にブロードキャストする場合において、BSS1内の無線端末の数に応じて、当該フレーム中に記述される、チャネル測定や、その測定結果の通知に関する条件を決定する手法について説明する。
【0063】
基地局AP1では、BSS1内の無線端末であって、基地局AP1と接続している無線端末の数が、例えば、所定数以上の場合(以下、「ケースA」と呼ぶ)と所定数より小さい場合(以下、「ケースB」と呼ぶ)とで場合分けして、上記チャネル測定条件のうち、測定対象のチャネルの数、チャネル毎の測定時間と、測定結果(チャネル測定結果通知フレーム)の送信できる期間の長さと、測定結果(チャネル測定結果通知フレーム)の送信できる期間の始期と、測定結果(チャネル測定結果通知フレーム)の送信できる期間の終期を決定する。
【0064】
(1)チャネル毎の測定時間
1つのチャネル当たりのチャネル測定時間は、ケースAの場合にはケースBの場合より短くする。
【0065】
(2)測定対象のチャネルの数
測定対象のチャネルの数は、ケースAの場合にはケースBの場合より多くする。そして、ケースAの場合は、全ての計測対象のチャネルを測定するのに要する時間(各チャネルを測定するに要する時間の合計)は、ケースBの場合より長くなってもよい。
【0066】
(3)測定結果の送信できる期間の始期
無線端末からチャネル測定結果フレームを送信できる期間の始期は、ケースAの場合には、ケースBの場合より遅くする。
【0067】
(4)測定結果の送信できる期間の終期
無線端末からチャネル測定結果通知フレームを送信できる期間の終期、すなわち、無線端末が当該フレームを送信できるタイムリミットは、ケースAの場合には、ケースBの場合より遅くする。
【0068】
(5)測定結果の送信できる期間の長さ
無線端末からチャネル測定結果通知フレームを送信できる期間の長さは、ケースAの場合には、ケースBの場合よりも長くする。なお、上記(3)に従って、上記期間の始期をケースAの場合にはケースBの場合より遅くし、さらに、この(5)に従って上記期限の長さを決定すれば、上記(4)のように、上記期間の終期は、自ずとケースAの方が遅くなる。
【0069】
基地局AP1の送信制御部14は、以上の(1)〜(5)のいずれか1つ、あるいは、全て、あるいは全てでなくとも複数を用いて、無線端末の数に応じて、チャネル測定要求フレームに含まれるチャネル測定条件のうちの少なくとも1つを設定(決定)する。例えば、測定対象のチャネルが1つのときは、例えば、図6(a)に示したようなフォーマットの、測定対象のチャネルが複数のときは、例えば、図6(b)(c)に示したようなフォーマットのチャネル測定要求フレームを作成し、BSS1内の複数の無線端末へブロードキャストする。
【0070】
なお、上記の説明では、BSS1内の無線端末の数が予め定められた所定数(閾値)以上か否かでケースAとケースBとの2つの場合に分類して、チャネル測定条件を決定する場合について説明したが、無線端末の数に対し、複数個の閾値を用いて3つ以上のケースに分類し、チャネル測定条件を決定するようにしてもよい。例えば、ケースA〜ケースDの4つの場合に分類する場合には、この4つのケースのうち、無線端末の数が多い方を上記(1)〜(6)にけるケースAに対応させ、無線端末の数が少ない方を上記(1)〜(6)にけるケースBに対応させれば、上記説明と同様にしてチャネル測定条件を決定することができる。
【0071】
また、無線端末の数に対し適用する上記閾値をどのようにして設定するかは、特に限定するものではない。要は、無線端末の数が多い場合には、少ない場合よりも、チャネル毎の測定時間は短くし、測定対象のチャネル数は多くし、測定結果の送信できる期間の始期、終期は遅くし、測定結果の送信できる期間の長さは長くすればよいのである。
【0072】
以上説明したように、基地局は、当該基地局のBSS内にチャネル測定要求フレームをブロードキャストする際には、当該BSS内の(当該基地局に接続している)無線端末の数に応じて、当該チャネル測定要求フレームにて送信されるチャネル測定条件を調節することにより、後に、当該BSS内の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームを効率よく受信できる。
【0073】
(チャネル測定要求フレームの送信先の無線端末の選択)
基地局AP1は、チャネル測定要求フレームをBSS1内の無線端末にブロードキャストする場合は、上記の手法に基づき、チャネル測定要求フレームにて送信するチャネル測定条件を設定すればよい。
【0074】
次に、基地局が、ユニキャスト、マルチキャストにてチャネル測定要求フレームを送信する場合について説明する。この場合、どの無線端末にチャネル測定要求フレームを送信するかを予め選択する。
【0075】
そこで、基地局には、図2に示したように、チャネル測定要求送信先端末テーブル(以下、簡単にテーブルと呼ぶ)21を有している。このテーブル21は、例えば、RAMなどの書換可能な所定のメモリで構成されている。
【0076】
このテーブル21には、基地局がチャネル測定要求フレームを送信する宛先とすべき無線端末が登録されており、例えば、基地局AP1は、BSS1内の無線端末からチャネル測定結果通知フレーム受信する度に、例えば、受信制御部13により、当該テーブル21を更新するようになっている。
【0077】
なお、この場合、基地局AP1は、BSS1内にチャネル測定要求フレームを初めて送信する場合には(例えば、テーブル21には、宛先とすべき無線端末が登録されていない状態では)、宛先とする無線端末を指定せずに、ブロードキャストアドレスで送信するようにしてもよい。その後に、BSS1内の無線端末からのチャネル測定結果通知フレームを受信することにより、次回からチャネル測定要求フレームを送信する無線端末を選択して、チャネルテーブル21に登録する。なお、ここでは、ブロードキャストしたチャネル測定要求フレームを受けて、無線端末から送信されたチャネル測定結果通知フレームを受信したときに、テーブル21を更新することをテーブル21の初期化と呼ぶ。
【0078】
また、上記以外の場合にも、例えば、新たな無線端末が基地局AP1に接続してきたとき、あるいは、今まで接続していた無線端末との間のコネクションが切断されたときなど、基地局AP1に接続している無線端末との接続状態、通信状態の変化したときには、テーブル21の登録内容を見直すべく、テーブル21の初期化を行うようにしてもよい。
【0079】
このように、チャネル測定要求フレームを予め選択された無線端末に対してのみ送信することにより(チャネル測定要求フレームを送信する先の無線端末の数を予め削減することにより)、当該チャネル測定要求フレームを受けて無線端末装置から送信されるチャネル測定結果通知フレームの受信処理の負荷を低減でき、特に、基地局に数多くの無線端末が接続しているときには、そのときの基地局の目的や状態などに応じた適当な数の適切な無線端末を選択することにより、無駄な受信処理を除去できるとともに、効率のよい受信処理が行える。
【0080】
以下、基地局における無線端末の選択方法について説明する。なお、以下に示す選択方法は、上記のように、テーブル21を初期化すべく、チャネル測定要求フレームをブロードキャストした場合に無線端末を選択するときだけでなく、テーブル21に登録された(すなわち、選択された)無線端末にチャネル測定要求フレームを送信して、チャネル測定結果通知フレームを受信したときにも適宜適用される。
【0081】
(1)前述したように、無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームには、チャネル測定要求フレームにてチャネル測定条件として指定した測定対象のチャネルに対する測定結果が記述されている。複数のチャネルが測定対象として指定されているときには、当該複数のチャネルのそれぞれについてのチャネル測定結果が記述されている。このチャネル毎のチャネル測定結果には、具体的には、当該チャネル測定結果通知フレームの送信元の無線端末にて当該チャネル(周波数)の無線信号を受信したときに測定された受信電力などがある。例えば、チャネル測定要求フレームにて(チャネル測定条件として)要求された測定時間測定したときの受信電力の平均値、あるいは、統計値である。あるいは、平均値、統計値の値そのものを予め定められた基準値に基づいてレベル分けしたレベル値(受信電力レベル)である。ここでは、説明の簡単ため、チャネル測定結果は受信電力レベルである場合を例にとり説明する。
【0082】
基地局、すなわち、例えば、基地局AP1は、例えばテーブル21を初期化すべく、BSS1内の無線端末にチャネル測定要求フレームをブロードキャストした後に、例えば、受信制御部13では、BSS1内の各無線端末から送信されてきたチャネル測定結果通知フレーム内の上記各チャネル毎のチャネル測定結果を基に、次回からのチャネル測定要求フレームの送信先としての無線端末を選択する。
【0083】
例えば、ある1つのチャネルに対する受信電力レベルが、予め定められた第1の基準値よりも高い場合には、当該チャネルが使用されていると判断し(信頼性、重要性がある情報と判断し)、そのような情報を含むチャネル測定結果通知フレームを送信してきた無線端末は、テーブル21に登録する。
【0084】
なお、ここで判断の基準とする第1の基準値は、BSS1に隣接する他のBSSとの境界領域にいると推定できるような十分に大きい受信電力であり、しかも、当該他のBSSからの無線通信のBSS1に対する影響度の度合いを判断するのに適した最低限の受信電力の値(レベル値)である。また、第1の基準値は、受信した全てのチャネル測定結果通知フレーム内の受信電力レベル間で相対的に求めたものであってもよいし、予め定めた絶対的な基準として定められたものでもよい。また1つのチャネルについて比較するのではなく、複数のチャネルにまたがった評価にしてもよい。
【0085】
(2)無線端末で複数のチャネルに対し測定を行った場合には、チャネル測定結果通知フレームには、複数のチャネル測定結果が含まれている。この無線端末が使用されていると通知するチャネル数がより多い(例えば所定数以上である)無線端末は、テーブル21に登録するようにしてもよい。
【0086】
(3)各無線端末から送信されたチャネル測定結果通知フレームを基地局が受信したときに、基地局の受信制御部13で測定された受信電力を基に、無線端末を選択するようにしてもよい。
【0087】
チャネル測定結果通知フレームを受信したときの受信電力(の値あるいはレベル値)が、例えば、予め定められた第2の基準値より低い場合には、当該フレームの送信元のBSS1内の無線端末は、BSS1の比較的端にあるかあるいは基地局AP1に対して遮蔽物の陰にあると判断することができる。従って、チャネル測定要求フレームの送信先として重要性が高いので、テーブル21に登録するようにしてもよい。
【0088】
(4)上記の3つの方法を適宜組み合わせて、チャネル測定要求フレームの送信先の無線端末を選択するようにしてもよい。
【0089】
(5)基地局AP1が、指向性アンテナを用いて送受信を行なう場合のチャネル測定要求フレームの送信先の無線端末を選択方法について説明する。
【0090】
指向性アンテナを用いて送受信を行なう基地局AP(ここでは、例えば、基地局AP1)の構成例を図7に示す。
【0091】
基地局APは、指向性アンテナの1つである、アダプティブアレイアンテナ25を備えている。アダプティブアレイアンテナ25は複数の比較的狭い指向性パターン(指向性ビームあるいはアンテナビームという)を形成する。このようなアンテナビームによって、基地局APは複数の無線端末STAや、他の基地局との間で同一チャネルでの同時通信を行うことが可能である。すなわち、基地局APは、空間分割多元接続方式(SDMA)で通信を行うようになっている。なお、本実施形態では基地局APが3個のアンテナビームを形成して、空間分割多重方式の通信を行う例について説明するが、アンテナビームの数及び同時通信を行う端末数は、2以上の任意の数であればよい。
【0092】
図7に示すように、基地局APの受信機11−1〜11−3では、アダプティブアレイアンテナ25の各アンテナビームを介して無線端末や他の基地局からの送信信号を受信し、復調及び復号を含む処理によって受信信号RS1〜RS3が生成される。
【0093】
一方、送信機12−1〜12−3では、アダプティブアレイアンテナ25の各アンテナビームを介して無線端末や他の基地局へそれぞれ送信すべき送信信号TS1〜TS3を生成し、これらの送信信号TS1〜TS3はアダプティブアレイアンテナ25に供給される。
【0094】
受信機11−1〜11−3からの受信信号RS1〜RS3は、受信制御部13に入力され、所定の受信処理が行われる。
【0095】
送信制御部14は、無線端末、他の基地局へブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストで送信するためのデータの生成等の送信処理を行う。ここで生成されたデータは、送信機12−1〜12―3を通じて送信信号TS1〜TS3として無線端末や基地局へ送信される。
【0096】
図7に示した構成の基地局AP1は、アダプティブアレイアンテナ25を有することにより、通信相手としての他の基地局(例えば基地局AP2)や無線端末STA101,STA102のそれぞれに対し、それぞれに割り当てた(所定の方向に)指向性ビームを形成して通信を行うことにより、無線端末側では、基地局AP1から自分以外の無線端末に向けた信号を受信する機会が減少し、したがって干渉が削減でき、基地局AP1に無線接続できる端末数すなわち基地局AP1のBSSでの通信容量を増加させることができる。
【0097】
さて、図7に示した構成の基地局AP1は、第1の方向に形成された指向性ビームを介して、BSS1内の第1の方向に存在する複数の無線端末からチャネル測定結果通知フレームを受信すると、当該フレームから、第1の方向に存在する、干渉の影響を受けるあるいは今後受ける恐れのある他のBSSについてのチャネル測定結果を収集することができる。
【0098】
また、第2の方向に形成された指向性ビームを介して、BSS1内の第2の方向に存在する複数の無線端末からチャネル測定結果通知フレームを受信したときも、当該フレームから、第2の方向に存在する、干渉の影響を受けるあるいは今後受ける恐れのある他のBSSについてのチャネル測定結果を収集することができる。
【0099】
基地局AP1は、第1の方向に形成された第1の指向性ビームを介して、複数の無線端末STAのそれぞれから送信されたチャネル測定結果通知フレームを受信した場合には、その受信したチャネル測定結果通知フレーム内の情報(例えば、チャネル毎のチャネル測定結果など)を比較し、統計的に処理することもできる。
【0100】
例えば、第1の指向性ビームを介して受信された複数のチャネル測定結果通知フレームの多くに(例えば、所定数以上のチャネル測定結果通知フレームに)、同じチャネルについて(好ましくは、例えば第1の基準値以上の)チャネル測定結果が含まれているとき、当該チャネルで測定された受信電力レベルが最も高いものの順に少なくとも1つ選択し、そのようなチャネル測定結果を通知したチャネル測定結果通知フレームの送信元の無線端末を、当該チャネルを測定する無線端末として選択して、テーブル21に登録する。
【0101】
このように、基地局AP1が指向性アンテナを持ち、各方向に形成した指向性ビームを介して受信した複数のチャネル測定結果通知フレームを基に、方向毎に、その方向のチャネル測定に適した無線端末を選択することができる。
【0102】
(無線端末への測定対象のチャネルの割り当て)
前述したように、チャネル測定要求フレームには、チャネル測定条件が記述されていて、このチャネル測定条件の1つとして、測定対象のチャネルがある。基地局、例えば、基地局AP1がBSS1内の無線端末に対しチャネル測定要求フレームを送信する際、全ての無線端末に同じチャネルを測定するのではなく、これら複数の無線端末に測定対象のチャネルを分担させるようにすれば、より効率よくチャネル測定結果を収集することができる。
【0103】
ここでは、前述したように、チャネル測定要求フレームの送信先として選択された(テーブル21に登録された)無線端末のそれぞれに対し、測定対象のチャネルを割り当てる場合について説明する。
【0104】
基地局、すなわち、ここでは、基地局AP1は、前述したようにしてテーブル21に登録された無線端末にチャネル測定要求フレームを送信して、テーブル21に登録された無線端末から送信されたチャネル測定結果通知フレーム受信する(なお、この段階では、まだ無線端末には測定対象のチャネルが割り当てられていない)。その際、基地局AP1の受信制御部13では、各チャネル毎に、そのチャネルに対するチャネル測定結果を通知した無線端末を記録する。
【0105】
そして、例えば所定時間経過するうちに、何回か、これらテーブル21に登録された無線端末と基地局との間でチャネル測定要求フレームとチャネル測定結果通知フレームの送受信が行われて、例えば、チャネル「ch.1」に対しての有効なチャネル測定結果の情報は、無線端末STA101とSTA102から通知されることが多く、チャネル「ch.2」に対しての有効なチャネル測定結果の情報は、無線端末STA103とSTA104から通知されることが多い、という集計結果が得られたとする。
【0106】
この場合、無線端末STA101とSTA102に対しては、測定対象としてチャネル「ch.1」を割り当て、無線端末STA103とSTA104に対しては、測定対象としてチャネル「ch.2」を割り当てるようにする。
【0107】
なお、1つの無線端末に対し、1つのチャネルを割り当ててもよいし、複数のチャネルを割り当ててもよい。
【0108】
基地局が、図7に示したような構成の指向性アンテナを用いて送受信を行なう場合には、前述したように、チャネル測定要求フレームの送信先として無線端末を選択した時点で当然のように、その無線端末に測定対象のチャネルを割り当てることができる。
【0109】
また、テーブル21を初期化する際には、前述したように、基地局AP1は、BSS1内の全ての無線端末から送信されたチャネル測定結果通知フレームを受信して、この受信したチャネル測定結果通知フレーム内の情報を基に、テーブル21に登録する無線端末を選択するが、この場合、無線端末を選択すると同時に、その無線端末に測定を要求するチャネルを割り当ててもよい。例えば、無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームには、チャネル測定要求フレームにてチャネル測定条件として指定した測定対象のチャネルに対する測定結果が記述されている。このチャネル測定結果としてのチャネル毎の受信電力レベルが上記第1の基準値より高い場合には、当該チャネルがBSS1に隣接する他のBSSで使用されていると判断し(信頼性、重要性がある情報と判断し)、そのような情報を含むチャネル測定結果通知フレームを送信してきた無線端末は、テーブル21に登録するとともに、当該無線端末には、当該チャネルを測定対象として割り当てる。この選択された無線端末に割り当てた測定対象のチャネルも、当該無線端末とともにテーブル21に登録しておいてもよい。
【0110】
以上のようにして、基地局AP1の送信制御部14は、各無線端末に(好ましくは、テーブル21に登録されている無線端末に)、測定対象のチャネルを割り当てるとともに、さらに、測定対象のチャネル以外のチャネル測定条件についても、チャネル毎にあるいは無線端末毎に異なるように設定するようにしてもよい。例えば、測定結果が送信できる期間の始期・終期がチャネル毎に異なるように設定する。そして、各チャネルに対応するチャネル測定要求フレームを作成する。この場合のチャネル測定要求フレームは、例えば、図6(b)に示すようなフォーマットのものであってもよい。作成された各チャネル測定要求フレームの宛先は、上記のようにして当該チャネルが割り当てられた無線端末のアドレスが書き込まれる。もちろん、1つのチャネルが複数の無線端末に割り当てられる場合もあってもよく、この場合には、当該チャネルに対応するチャネル測定要求フレームには、当該複数の無線端末のアドレスが送信先として書き込まれる。
【0111】
テーブル21に登録された各無線端末には、その無線端末に割り当てられたチャネルに対応するチャネル測定要求フレームが送信される。
【0112】
例えば、チャネル毎に、そのチャネル測定条件として、測定結果が送信できる期間の始期・終期がチャネル毎に異なるように設定した場合、後に、基地局では、チャネル毎に異なる時間帯で当該チャネルに対応するチャネル測定結果通知フレームを受信することも可能となるので、当該フレームの受信処理が効率よく行える。
【0113】
以上説明したように、基地局、例えば、基地局AP1では、チャネル測定要求フレームを送信する際に、BSS1内の全ての無線端末に対しブロードキャストする場合には、BSS1内の無線端末の数に応じて、当該チャネル測定要求フレームにて送信されるチャネル測定条件(例えば、チャネル測定や、その測定結果の通知に関する条件)を調節することにより、後に、当該BSS内の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームを効率よく受信できる。
【0114】
また、基地局AP1は、BSS1内の全ての無線端末に対し、チャネル測定要求フレームを送信するのではなく、予め選択した適当な無線端末に対してチャネル測定要求フレームを送信することにより、BSS1内の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームをより効率よく受信できるとともに、受信するチャネル測定結果通知フレームの数自体が削減できるので、その受信処理量を削減することができる。
【0115】
ここで、今まで説明したような基地局におけるチャネル測定要求フレームの送信処理動作の一例について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
【0116】
ここでは、例えば、基地局AP1の処理動作として説明するが、他の基地局についても全く同様である。
【0117】
基地局AP1(の送信制御部14)は、新たな無線端末が基地局AP1に接続してきたとき、あるいは、今まで接続していた無線端末との間のコネクションが切断されたときなど、基地局AP1に接続している無線端末との接続状態、通信状態の変化したときには、例えば、前述したように、BSS1内の無線端末の数に応じて調節した、チャネル測定条件(例えば、チャネル測定や、その測定結果の通知に関する条件)を含むチャネル測定要求フレームをブロードキャストする(ステップS1)。
【0118】
BSS1内の各無線端末は、当該チャネル測定要求フレーム内のチャネル測定条件に基づきチャネル測定を行った結果をチャネル測定結果通知フレームとして基地局AP1へ送信する。
【0119】
基地局AP1(の受信制御部13)は、BSS1内の各無線端末から送信されたチャネル測定結果通知フレームを受信すると、そのときの受信電力や当該受信したチャネル測定結果通知フレーム内の情報を基に、次回からのチャネル測定要求フレームの送信先としての無線端末を選択し、例えば、その選択した無線端末のMACアドレスをテーブル21に登録する(ステップS52)。
【0120】
ステップS52で無線端末を選択すると同時に、受信制御部13は、選択した各無線端末に対し、測定対象のチャネルを割り当てる(ステップS53)。
【0121】
例えば、基地局AP1は、無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームに記述されている、チャネル測定結果としてのチャネル毎の受信電力レベルが上記第1の基準値より高い場合には、当該チャネルがBSS1に隣接する他のBSSで使用されていると判断し(信頼性、重要性がある情報と判断し)、そのような情報を含むチャネル測定結果通知フレームを送信してきた無線端末は、テーブル21に登録するとともに、当該無線端末には、当該チャネルを測定対象として割り当てる。この選択された無線端末に割り当てた測定対象のチャネルも、当該無線端末とともにテーブル21に登録しておく。
【0122】
また、基地局AP1が図7に示したような構成であって、指向性アンテナ用いて送受信を行なう場合には、前述したように、各方向毎に各チャネルの測定に適した無線端末を選択することができるので、テーブル21には、各方向で各チャネル毎に、そのチャネルを測定対象として割り当てた無線端末(の例えばMACアドレス)を登録してもよい。
【0123】
次に、基地局AP1は、各チャネルに対応するチャネルの測定時間、測定の開始時、測定結果の送信できる期間の始期・終期などのチャネル測定条件を決定する(ステップS54)。例えば、チャネル毎に、測定結果が送信できる期間の始期・終期がチャネル毎に異なるように設定する。なお、チャネル測定条件は、必ずしも全てのチャネルで異なるように定める必要もなく、また、全てのチャネルが同じチャネル測定条件であってもよい。ここでは、基地局AP1側の処理能力やその他の状態に応じて、適宜チャネル測定条件を定めるようにする。
【0124】
ステップS55では、送信制御部14は、ステップS54で決定した、例えば、チャネル毎のチャネル測定条件を書き込んだチャネル毎のチャネル測定要求フレームを作成する。この作成されたチャネル毎のチャネル測定要求フレームの宛先アドレスの領域に、テーブル21に登録されている各チャネル毎の無線端末のアドレスを書き込み、テーブル21上の各無縁端末にチャネル測定要求フレームを送信する(ステップS56)。
【0125】
このように、基地局AP1では、チャネル測定要求フレームの送信に際し、チャネル測定要求フレームの送信先の無線端末を予め選択するとともに、その選択した各無線端末に対し測定対象のチャネルを割り当て、さらに、チャネル毎(あるいは無線端末毎であってもよい)にチャネル測定条件を定めることにより、後に無線端末がチャネル測定結果通知フレームを送信する際には、当該フレームの衝突が避けられるとともに、基地局AP1ではチャネル測定結果通知フレームを効率よく受信、収集することができ、しかもそれらの受信処理に係る負荷を低減することができる。
【0126】
図10に示したような処理動作を行わないと、基地局AP1に接続する無線端末の数が多くなればなるほど、基地局側の負荷が多くなってしまう。しかし、基地局が、例えば、図10に示した処理動作を行うことにより、基地局AP1に接続する無線端末の数が増大しても、それに伴う基地局側の負荷を大幅に削減することができるのである。
【0127】
(無線端末での調節)
基地局からのチャネル測定要求フレームを受信した無線端末では、チャネル測定の開始時や、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時を自らが調節するようにしてもよい。
【0128】
例えば、基地局AP1は、テーブル21に登録された無線端末(例えば、無線端末STA101、STA102、STA103)に対し、チャネル測定要求フレームを一斉に送信すると、図8に示したように、これら無線端末では、ほとんど同時に当該基地局AP1からのチャネル測定要求フレームを受信する。ここで、無線端末STA101とSTA102とSTA103がほとんど同時に基地局AP1からのチャネル測定要求フレームを受信すると書いたのは、基地局AP1から各無線端末までの伝播路が異なり、多少の時間差が存在しうることを考慮したものである。
【0129】
各無線端末の受信部101では、基地局からチャネル測定要求フレームを受信すると、例えば、それぞれが調整時間として内部処理により定めたランダム時間経過後に、当該受信したチャネル測定要求フレームにて指定された測定対象のチャネルの測定を開始する。
【0130】
例えば、図8に示すように、無線端末STA101は、チャネル測定要求フレーム受信後ランダム時間t(r1)おいてから、無線端末STA102はt(r2)おいてから、無線端末STA103はt(r3)おいてからチャネル測定を開始する。このt(r1)、t(r2)、t(r3)は各無線端末が内部処理にてランダムに定めた値であり、互いに同一になる確率は低い。
【0131】
チャネル測定要求フレームには、チャネル測定条件として、チャネルの測定開始時が含まれている場合もある。しかし、その値が、全てのチャネル測定要求フレームで同じである場合もある。しかし、このような場合であっても、チャネル測定要求フレームを受信した各無線端末が、チャネル測定条件として指定された測定開始時経過後さらに、各無線端末にて定めたランダム時間経過後にチャネル測定を開始することにより、この各無線端末対応のランダム時間の時間差がチャネル測定結果通知フレームの送信開始時まで保たれ、これら複数の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレーム間の衝突を防ぐことができるのである。
【0132】
なお、IEEE 802.11無線LANにおいてフレームを送信する場合には、IFS(Inter−Frame Space)時間取るように規定されているので、図8にもその様子が描かれている。また、チャネル測定結果通知フレームを送信する際、該フレームを送信するチャネルが使用中である場合には、使用状態が終了するまで待ち、IFS時間後バックオフ処理して送信する手順も同様となる。
【0133】
また、図8では、各無線端末STA101、STA102,STA103では、チャネル測定要求フレームを受信直後からそれぞれの定めたランダム時間経過後にチャネル測定を行なう場合を示している。しかし、例えば、チャネル測定要求フレームに、チャネル測定条件としてチャネルの測定開始時が含まれていて、例えば、当該測定開始時として、基地局AP1からの同期信号であるビーコンフレームを2つ受信してからチャネル測定を開始するように指示されているときには、各無線端末では、ビーコンフレームを2つ受信直後からそれぞれの定めたランダム時間経過後にチャネル測定を行なうようにしてもよい。また、予め必ず一定期間はチャネル測定に移行しないように定められている場合も、その一定期間経過後に各無線端末で定めたランダム時間おいてからチャネル測定を行なうようにしてもよい。
【0134】
また、図8では、チャネル測定要求フレームを受信してからチャネル測定結果通知フレームを送信するまでに受信する可能性のあるビーコンフレームやその他のフレームを受信したときの影響は省略してある。ビーコンフレームや他のフレームを受信することによって、チャネル測定結果フレームの送信が、図8に示した場合よりも遅れてしまうこともあり得る。
【0135】
また、各無線端末が定めるランダム時間(ランダム値)は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式でフレームを送信する際に、チャネル使用を検出した場合のバックオフ処理で用いるランダム値設定の処理によって決めてもよい。また、チャネル測定結果通知フレームを送信する際のパケット長が長い場合には、ランダム値として選択する数値領域の幅を広く取るようにするなどの調節を行なってもよい。
【0136】
図9は、チャネル測定要求フレームを受信したときの無線端末の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0137】
なお、ここでは、基地局AP1に無線接続する無線端末STA101に着目し、この無線端末STA101の処理動作として説明するが、他の無線端末の処理動作も同様である。
【0138】
無線端末STA101の受信部101では、受信したMACフレームのMACヘッダーから、当該フレームが基地局宛か、無線端末宛かをチェックする(ステップS21〜ステップS22)。受信したフレームが基地局宛であるときは、ステップS23へ進み、無線端末STA101の送信部107では、BSS1内の他の無線端末からの電波との衝突を避けるために、送信待ち時間を設定する動作を行う(IEEE802.11 (IEEE802.11a,IEEE802.11bも含む)に規定されたNAV(Network Allocation Vector)を設定する)。
【0139】
一方、ステップS22において、受信したMACフレームが無線端末宛であるときは、ステップS24へ進む。さらに、当該受信したフレームの宛先アドレスが、自装置宛であるときには(ステップS24)、ステップS25へ進み、他の無線端末宛であるときには、ステップS31へ進み、NAVを設定する。
【0140】
ステップS25では、当該受信した自装置宛のフレームの送信元アドレスが、自身が属するBSS、すなわち、BSS1の基地局AP1であるときには、ステップS26へ進み、そうでないときにはステップS32へ進み、通常の受信処理を行う。また、ステップS26において、当該受信フレームがチャネル測定要求フレームでないときも、ステップS32へ進み、通常の受信処理を行う。
【0141】
ステップS26では、当該受信フレームがチャネル測定要求フレームであるときには、ステップS27へ進み、前述したように、無線端末STA101は、例えば、受信部101が具備する乱数発生器などからを生成された乱数からランダム時間を定める。そして、チャネル測定要求フレームに、チャネル測定条件としてチャネルの測定開始時が含まれているときには、その測定開始時経過後(例えば、2つ目のビーコンフレームを受信した後)、さらに、ステップS27で定めたランダム時間経過後に(ステップS28)、チャネル測定を開始する(ステップS29)。そして、チャネルの測定終了後、送信部107は、チャネル測定結果通知フレームを作成して、基地局AP1へ送信する(ステップS30)。
【0142】
このように、基地局からのチャネル測定要求フレームを受信した各無線端末では、各無線端末におけるチャネル測定の期間が異なるように、その結果、各無線端末のチャネル測定結果通知フレームの送信時が異なるように、各無線端末では、チャネル測定の開始時を調節したり、あるいは後述のように、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時を調節することにより(例えば、チャネル測定を行った後、チャネル測定要求フレームに含まれているチャネル測定条件にて指定された、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時よりさらに各無線端末で定めた調整時間としてのランダム時間経過後に、チャネル測定結果通知フレームを送信するなどの方法によって)、各無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレーム同士が衝突することを防ぐことができる。さらに、例えば、同じチャネルを複数の無線端末にて測定する場合で、各無線端末におけるチャネル測定を行う期間が異なるように、各無線端末で、チャネル測定の開始時を調節する場合には、各無線端末におけるチャネル測定の期間が分散することになるので、結果的に、基地局AP1側で、チャネル測定条件として、チャネル測定時間を長くした場合と同様な効果を得ることができる。
【0143】
なお、各無線端末で定める上記調整時間は、上記のような各無線端末が生成したランダム時間の他に、各無線端末に対し、予め定められた(与えられた、記憶された、あるいは、指定された)、各無線端末固有の固定値であってもよい。この固定値は、すべての無線端末でそれぞれ異なる値であることが望ましい。
【0144】
また、この固定値は、チャネル測定要求フレーム受信からチャネル測定を開始するまでの時間を規定したものとしてのみ用いられるものであってもよい。また、各無線端末の識別情報として用いられるもの、例えば無線端末のMAC(Medium Access Control)アドレスなどの一部または全てをある関数に代入し、予め求めたものであってもよい。
【0145】
また、この固定値は、基地局AP1がチャネル測定条件のうちの1つして、チャネル測定要求フレームの送信先の無線端末に与えた、チャネル測定の開始時や、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時であってもよい。
【0146】
このように、調整時間が、各無線端末に対し予め定められたものであるならば、図9に示した無線端末の動作のうち、ステップS27の処理動作は省略できる。
【0147】
無線端末は、チャネル測定要求フレームを受信した後、チャネル測定を開始するまでの時間を調節する代わりに、チャネル測定後、チャネル測定結果通知フレームを送信するまでの時間を上記のような調節時間により調節してもよい。
【0148】
この場合、無線端末の送信部107では、フレームを送信する前にIFS時間など固定時間おく必要がある場合は、その時間に加えて、さらに、上記のような調整時間(ランダム時間、固定時間)おいてから送信するようにする。
【0149】
このように、チャネル測定後、チャネル測定結果通知フレームを送信するまでの時間を上記のような調整時間で調整する手順は、無線端末が、チャネル測定要求フレームを受信せず、無線端末自身が自主的にチャネル測定を行ない、チャネル測定結果通知フレームを基地局に送信する場合にも、適用することができる。
【0150】
さらに、無線端末がチャネル測定後、チャネル測定結果通知フレームを送信するまでの間、受信部101が、同じBSS内の他の無線端末が、基地局に宛てて送信するチャネル測定結果通知フレームを受信し、しかも、当該受信した他の無線端末から送信されたフレーム内のチャネル測定結果と、自装置におけるチャネル測定結果とを比較して、同一のチャネルについての同一あるいは類似のチャネル測定結果であるときは、受信部101は、送信部107に対し、自装置からのチャネル測定結果通知フレームの送信を中止するよう制御してもよい。
【0151】
チャネル測定結果が類似しているか否かの判定基準は、基地局APにより予め定められたものであってもよいし、あるいは無線通信システムとして予め定められているものでもよい。無線端末自身が判定基準を定めた場合には、当該無線端末が接続している基地局にその判定基準を通知し、判定基準の認識を共通化するようにしてもよい。
【0152】
このような、無線端末が、チャネル測定後、チャネル測定結果通知フレームを送信するまでの間、同じBSS内の他の無線端末が基地局に宛てて送信するチャネル測定結果通知フレームを受信し、当該フレーム内のチャネル測定結果によっては、自装置におけるチャネル測定結果通知フレームの送信を中止するという制御は、前述したように、チャネル測定要求フレームを受信した後、チャネル測定を開始するまでの時間を調節したり、チャネル測定後、チャネル測定結果通知フレームを送信するまでの時間を調節するといった制御と組み合わせて用いてもよい。特に、チャネル測定結果フレームを送信するまでの期間が十分長い場合に、例えばIFS期間が十分長い場合やチャネルの使用を検出してバックオフ処理を行い、送信を遅らしている場合に、上記のようなチャネル測定結果通知フレームの送信を中止するという制御は有効である。
【0153】
なお、上記のようにしてチャネル測定結果通知フレームの送信を中止した場合であっても、その後に、無線端末は、自装置宛の、あるいは自装置のアドレスを宛先アドレスに含むユニキャスト、マルチキャストのチャネル測定要求フレームを予め定められた回数受信した場合には、当該中止したチャネル測定結果通知フレームあるいは、新たに測定し直してチャネル測定結果を書き込んだチャネル測定結果通知フレームを基地局へ送信するようにしてもよい。
【0154】
このように、無線端末自身が、チャネル測定結果通知フレームを送信する以前に、他の無線端末でのチャネル測定結果に応じて、自身からの送信を自粛することにより、送信されるチャネル測定結果通知フレームの総数を削減することができ、従って、チャネル測定結果通知フレーム同士の衝突を削減できるとともに、基地局でのチャネル測定結果通知フレームに対する処理量を削減することができる。
【0155】
なお、各無線端末におけるチャネル測定結果通知フレームの送信を、無線端末のそれぞれで異なるよう所定時間(ランダム時間、各無線端末に予め定められた時間など)遅らせるといった上記のような手法は、何も、チャネル測定結果通知フレームを送信するときに限らず、基地局側からの要求に応じて、チャネル測定結果通知フレーム以外の他のフレームを送信する際にも適用可能である。また、無線端末が自主的に所定のフレームを基地局側へ送信する際に、予め衝突を防止する手段として適用可能である。
【0156】
【発明の効果】
基地局は、現在接続している複数の無線端末装置との間の無線通信に対する他の基地局における他の無線通信からの影響度の測定結果の収集を、接続している無線端末の数が多くなっても効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る無線LANシステムの構成例を示した図。
【図2】基地局の構成例を概略的に示した図。
【図3】無線端末の構成例を概略的に示した図。
【図4】基地局のチャネル切替動作を説明するためのフローチャート。
【図5】IEEE802.11に規定されているMACフレームについて説明するための図。
【図6】チャネル測定要求フレームの構成例について説明するための図。
【図7】基地局の他の構成例を示した図。
【図8】3つの無線端末が、チャネル測定の開始をそれぞれ異なる所定時間ずつ遅らせたときに、ほとんど同時にチャネル測定要求フレームを受信してもチャネル測定結果通知フレームの送信時がずれることを説明するための図。
【図9】無線端末のチャネル測定要求フレームを受信したときの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図10】基地局のチャネル測定要求フレームの送信処理動作の一例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
AP(AP1〜AP2)…基地局
11…受信機
12…送信機
13…受信制御部
14…送信制御部
20…アンテナ
21…チャネル測定要求送信先端末テーブル
25…アダプティブアレアンテナ
STA(STA101〜STA104,STA201〜STA204)…無線端末
100…アンテナ
101…受信部
107…送信部
108…情報処理部

Claims (11)

  1. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記複数の無線基地局装置のうちの1つの無線基地局装置は、
    現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局における無線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の全部に要求するための、測定対象の通信チャネル、測定時間、前記第1の無線端末装置が測定結果を送信する期間の始期、及び該期間の終期のうちの少なくとも1つを要求項目として含む要求フレームを送信する送信手段を具備し、
    前記送信手段は、
    前記要求項目として前記測定対象の通信チャネルを含むとき、前記第1の無線端末装置の数が予め定められた閾値以上の第1のケースにおける前記測定対象の通信チャネルの数は、前記閾値未満の第2のケースにおける前記測定対象のチャネル数よりも多く設定し、
    前記要求項目として前記測定時間を含むとき、前記第1のケースにおける前記測定時間は、前記第2のケースにおける前記測定時間よりも短く設定し、
    前記要求項目として前記測定結果を送信する期間の始期を含むとき、前記第1のケースにおける前記始期は、前記第2のケースにおける前記始期よりも遅く設定し、
    前記要求項目として前記測定結果を送信する期間の終期を含むとき、前記第1のケースにおける前記終期は、前記第2のケースにおける前記終期よりも遅く設定することを特徴とする無線通信システム。
  2. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記複数の無線基地局装置のうちの1つである第1の無線基地局装置は、
    現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の全部またはいずれかに要求する要求フレームを送信する第1の送信手段と、
    前記第1の無線端末装置は、
    前記第1の無線基地局装置から送信された要求フレームを受信する第1の受信手段と、
    前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信する第2の送信手段と、
    前記第1の無線基地局装置は、
    前記複数の第1の無線端末装置から送信された前記通知フレームを受信する第2の受信手段と、
    前記受信した通知フレーム内の測定結果の内容と、当該通知フレームを受信したときに測定された受信電力とのうちの少なくとも1つを基に、前記複数の第1の無線端末装置の中から、前記第1の送信手段で前記要求フレームを送信する際の送信先としての第2の無線端末装置を選択する手段と、
    を具備したことを特徴とする無線通信システム。
  3. 前記第1の無線基地局装置は、
    前記第2の無線端末装置から送信された前記通知フレーム内の測定結果の内容を基に、前記第2の無線端末装置のそれぞれに、測定対象の通信チャネルを割り当てる手段をさらに具備し、
    前記第1の送信手段で前記第2の無線端末装置へ送信する前記要求フレームには、少なくとも当該第2の無線端末装置に割り当てられた測定対象のチャネルが要求項目として含まれていることを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  4. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムにおける、前記複数の無線基地局装置のうちの1つである無線基地局装置であって、
    現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局における無線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の全部に要求するための、測定対象の通信チャネル、測定時間、前記第1の無線端末装置が測定結果を送信する期間の始期、及び該期間の終期のうちの少なくとも1つを要求項目として含む要求フレームを送信する送信手段を具備し、
    前記送信手段は、
    前記要求項目として前記測定対象の通信チャネルを含むとき、前記第1の無線端末装置の数が予め定められた閾値以上の第1のケースにおける前記測定対象の通信チャネルの数は、前記閾値未満の第2のケースにおける前記測定対象のチャネル数よりも多く設定し、
    前記要求項目として前記測定時間を含むとき、前記第1のケースにおける前記測定時間は、前記第2のケースにおける前記測定時間よりも短く設定し、
    前記要求項目として前記測定結果を送信する期間の始期を含むとき、前記第1のケースにおける前記始期は、前記第2のケースにおける前記始期よりも遅く設定し、
    前記要求項目として前記測定結果を送信する期間の終期を含むとき、前記第1のケースにおける前記終期は、前記第2のケースにおける前記終期よりも遅く設定することを特徴とする無線基地局装置。
  5. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムにおける、前記複数の無線基地局装置のうちの1つである無線基地局装置であって、
    現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の全部またはいずれかに要求する要求フレームを送信する第1の送信手段と、
    この第1の送信手段で前記要求フレームの送信した送信先の前記第1の無線端末装置から送信された、前記要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を通知するための通知フレームを受信する第1の受信手段と、
    前記受信した通知フレーム内の測定結果の内容と、当該通知フレームを受信したときに測定された受信電力とのうちの少なくとも1つを基に、前記複数の第1の無線端末装置の中から、前記第1の送信手段で前記要求フレームを送信する際の送信先としての第2の無線端末装置を選択する手段と、
    を具備したことを特徴とする無線基地局装置。
  6. 前記第2の無線端末装置から送信された前記通知フレーム内の測定結果の内容を基に、前記第2の無線端末装置のそれぞれに、測定対象の通信チャネルを割り当てる手段をさらに具備し、
    前記第1の送信手段で前記第2の無線端末装置へ送信する前記要求フレームには、前記影響度の測定に関する要求項目として、少なくとも当該第2の無線端末装置に割り当てられた測定対象のチャネルが含まれていることを特徴とする請求項5記載の無線基地局装置。
  7. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成される無線通信システムにおける前記複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末装置であって、
    前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定開始時を含み、前記影響度の測定を要求する要求フレームを受信する受信手段と、
    前記測定開始時経過後、さらに前記複数の無線端末装置のそれぞれで異なる調整時間経過後に、当該要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を開始する手段と、
    前記影響度の測定結果を前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信する送信手段と、
    を具備したことを特徴とする無線端末装置。
  8. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成される無線通信システムにおける前記複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末装置であって、
    前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定結果の送信開始時を含み、前記影響度の測定を要求する要求フレームを受信する受信手段と、
    前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を、前記送信開始時経過後、さらに前記複数の無線端末装置のそれぞれで異なる調整時間経過後に、前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信する送信手段と、
    を具備したことを特徴とする無線端末装置。
  9. 複数の無線基地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成される無線通信システムにおける前記複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末装置であって、
    前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地局における他の無線通信からの影響度の測定を要求する要求フレームを受信する受信手段と、
    前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信する送信手段と、
    を具備し、
    前記送信手段で送信しようとしている前記通知フレーム内の前記影響度の測定結果が、前記複数の無線端末装置のいずれかから送信された前記通知フレーム内の影響度の測定結果と同一または類似しているとき、前記通知フレームの送信を中止することを特徴とする無線端末装置。
  10. 前記調整時間は、前記無線端末装置に予め定められた固定値であることを特徴とする請求項7または8記載の無線端末装置。
  11. 前記調整時間は、前記無線端末装置のMAC( Medium Access Control )アドレスから算出されることを特徴とする請求項7または8記載の無線端末装置。
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