JP2003273792A - 無線通信システム及び無線基地局装置及び無線端末装置 - Google Patents

無線通信システム及び無線基地局装置及び無線端末装置

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JP2003273792A JP2002067500A JP2002067500A JP2003273792A JP 2003273792 A JP2003273792 A JP 2003273792A JP 2002067500 A JP2002067500 A JP 2002067500A JP 2002067500 A JP2002067500 A JP 2002067500A JP 2003273792 A JP2003273792 A JP 2003273792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基地局は、現在接続している複数の無線端末装
置との間の無線通信に対する他の基地局における他の無
線通信からの影響度の測定結果の収集を、接続している
無線端末の数が多くなっても効率よく行える無線通信シ
ステムを提供する。 【解決手段】複数の基地局のうちの1つである第1の基
地局は、現在接続している複数の第1の無線端末との間
の無線通信に対する他の基地局における他の無線通信か
らの影響度の測定を複数の第1の無線端末の全部または
いずれかに要求する要求フレームを送信し、第1の無線
端末から影響度の測定を行った結果を通知するための通
知フレームを受信し、受信した通知フレーム内の測定結
果の内容と、当該通知フレームを受信したときに測定さ
れた受信電力とのうちの少なくとも1つを基に、複数の
第1の無線端末の中から、要求フレームを送信する際の
送信先としての第2の無線端末を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線基地局
と複数の無線端末装置とから構成される無線通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】無線資源を使用するシステム内、あるい
は同一地域または近接するシステム間において、同一の
周波数を同時に使用する無線基地局や無線端末などの無
線装置は、互いに干渉により通信品質が劣化する。
【0003】従ってチャネル利用状況を知るためにチャ
ネル測定を行なうことは重要である。例えば、無線通信
システムを設計する際の最初のチャネル割り当てにおい
て、またその後のチャネル割り当ての見直し、例えば動
的周波数選択(DFS: Dynamic Frequ
ency Selection)を行なう場合にもチャ
ネル測定は基本の動作となる。DFSとは周囲のチャネ
ル利用状況に応じてチャネルを動的に選択、移行する方
法である。またこの他、チャネルでの干渉量を知ること
により、送信電力制御(TPC: Transmite
r PowerControl)などに反映させること
ができる。
【0004】ここで、チャネルと表現しているものは、
周波数に留めない。多元接続方式によってチャネルが指
すものは異なる。周波数分割多元接続方式(FDMA:
Frequency Division Multi
ple Access)の場合、チャネルとは周波数で
よい。また、IEEE 802.11に基づく無線LA
Nシステム(ISO/IEC 8802−11:199
9(E) ANSI/IEEE Std 802.1
1、1999 edition)などで使用されるキャ
リア検出多元接続方式(CSMA: Carrier
Sense Multiple Access)におい
ても、無線基地局を有するインフラストラクチャーモー
ドでは同一周波数チャネルを無線基地局が複数の無線端
末をカバーするセル(IEEE 802.11無線LA
Nシステムでは、これをBasicService S
et (BSS)という)で共有し、また無線基地局を
有さないアドホックモードの場合でも無線接続し合う無
線端末のグループ(IEEE 802.11無線LAN
システムでは、これをIndependent Bas
ic Service Set (IBSS)という)
で同一周波数チャネルを共有するため、チャネルとは周
波数でよい。時分割多元接続方式(TDMA: Tim
e Division Multiple Acces
s)を用いる場合には、チャネルとは時間(タイムスロ
ット)を表すことになり、符号分割多元接続方式(CD
MA: Code Division Multipl
e Access)ではチャネルとは符号を表すことに
なる。TDMA及びCDMAでは基本的には同一周波数
を使用するため、チャネル(タイムスロットまたは符
号)が重なると干渉となる。またCDMAの場合には符
号が異なってもある程度干渉は存在する特徴をもつ多元
接続方式である。
【0005】チャネル測定手順としては、無線基地局が
主導で行なう場合と無線端末が自主的に行なう場合があ
る。
【0006】無線基地局が主導で行なう場合は、無線基
地局がチャネル測定を行なわせる無線端末を決め、それ
ら無線端末に対し、チャネル測定を要求するためのチャ
ネル測定要求フレームを送信する。チャネル測定要求フ
レームの送信先アドレスはチャネル測定を行なわせる無
線端末が1つの場合はユニキャストアドレスであるし、
複数の場合にはマルチキャストアドレスとなる。特に送
信先を指定せず、無線基地局と無線接続する全ての無線
端末が対象となる場合は、ブロードキャストアドレスと
なる。
【0007】無線基地局は、無線端末がチャネル測定
し、その測定結果を無線基地局に宛てて送信する際の各
種要求項目(以下、チャネル測定条件と呼ぶ)をチャネ
ル測定要求フレームに書き込む。チャネル測定条件とし
ては、例えば、測定対象のチャネル、測定時間、測定結
果を送信する期間の始期・終期などがある。チャネル測
定要求フレームを受信した無線端末は、受信したチャネ
ル測定条件に基づいてチャネル測定を行なった後、測定
結果を送信する期間の終期が指定されているときには、
その終期に間に合うように、無線基地局宛てにチャネル
測定結果フレームを送信する。
【0008】無線端末が自主的にチャネル測定を行なっ
て無線基地局にその測定結果を送信する場合には、チャ
ネル測定条件を必要に応じて自主的に決め、測定後、無
線基地局宛てにチャネル測定結果フレームを送信する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、1つの基地
局装置に数多くの無線端末が接続して通信を行う場合、
その全ての無線端末に同じチャネル測定条件のチャネル
測定要求フレームを送信するのは、あまりにも非効率的
である。例えば、複数の無線端末の全てからほとんど同
時にチャネル測定結果通知フレームが送信され、しかも
各チャネル測定結果通知フレームにて通知されるチャネ
ル測定結果は、同じチャネルを測定対象とするものであ
ったりするわけで、送信されるチャネル測定結果通知フ
レームの衝突が発生するだけでなく、無線端末の存在位
置によっては、全く無意味な測定結果である可能性もあ
り、そのような測定結果を通知するチャネル測定結果通
知フレームであっても基地局側では受信処理を行わなけ
ればならなかった。特に、基地局に接続する無線端末の
数が多くなればなるほど、その全ての無線端末に同じチ
ャネル測定条件のチャネル測定要求フレームを送信する
ということは、基地局側の処理負荷を増大させるだけで
ある。
【0010】このように、基地局が、現在接続している
複数の無線端末装置との間の無線通信に対する他の基地
局における他の無線通信からの影響度の測定結果を接続
している複数の無線端末から収集する際には、1つの基
地局に接続する無線端末の数が多くなればなるほど、こ
れら複数の無線端末から有用な測定結果を得ることが困
難となるばかりか、処理負荷が多くなるという問題点が
あった。
【0011】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、基
地局は、現在接続している複数の無線端末装置との間の
無線通信に対する他の基地局における他の無線通信から
の影響度の測定結果の収集を、接続している無線端末の
数が多くなっても効率よく行える無線通信システムおよ
び無線基地局装置および無線端末装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の無線基
地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接
続して無線通信を行う複数の無線端末装置とから構成さ
れ、前記複数の無線基地局装置のそれぞれは、その無線
基地局装置に接続している無線端末装置と複数の通信チ
ャネルのうちのいずれか1つを用いて無線通信を行う無
線通信システムにおいて、前記複数の無線基地局装置の
うちの1つの無線基地局装置は、現在接続している複数
の第1の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複
数の無線基地局のうちの他の無線基地局における他の無
線通信からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末
装置の全部に要求する要求フレームを送信する送信手段
を具備し、前記要求フレームには、測定対象の通信チャ
ネルと、測定時間と、前記第1の無線端末装置が測定結
果を送信する期間の始期と、該期間の終期とのうちの少
なくとも1つが要求項目として含まれ、前記送信手段
は、前記要求フレームに含まれる要求項目のうちの少な
くとも1つを、前記第1の無線端末装置の数に応じて設
定することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、基地局は、例えば、当該
基地局のBSS内にチャネル測定要求フレームをブロー
ドキャストする際には、当該BSS内の(当該基地局に
接続している)無線端末の数に応じて、当該チャネル測
定要求フレームにて送信されるチャネル測定条件(要求
項目)を調節することにより、後に、当該BSS内の無
線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレームを
効率よく受信できる。
【0014】本発明は、複数の無線基地局装置と、前記
複数の無線基地局装置のいずれかに接続して無線通信を
行う複数の無線端末装置とから構成され、前記複数の無
線基地局装置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続
している無線端末装置と複数の通信チャネルのうちのい
ずれか1つを用いて無線通信を行う無線通信システムで
あって、前記複数の無線基地局装置のうちの1つである
第1の無線基地局装置は、現在接続している複数の第1
の無線端末装置との間の無線通信に対する前記複数の無
線基地局のうちの他の無線基地局における他の無線通信
からの影響度の測定を前記複数の第1の無線端末装置の
全部またはいずれかに要求する要求フレームを送信する
第1の送信手段と、前記第1の無線端末装置は、前記第
1の無線基地局装置から送信された要求フレームを受信
する第1の受信手段と、前記受信した要求フレーム中の
情報に基づき前記影響度の測定を行った結果を前記第1
の無線基地局装置に通知するための通知フレームを送信
する第2の送信手段と、前記第1の基地局装置は、前記
複数の第1の無線端末装置から送信された前記通知フレ
ームを受信する第2の受信手段と、前記受信した通知フ
レーム内の測定結果の内容と、当該通知フレームを受信
したときに測定された受信電力とのうちの少なくとも1
つを基に、前記複数の第1の無線端末装置の中から、前
記第1の送信手段で前記要求フレームを送信する際の送
信先としての第2の無線端末装置を選択する手段とを具
備したことを特徴とする。
【0015】本発明によれば、例えば、チャネル測定要
求フレームを予め選択された無線端末に対してのみ送信
することにより(チャネル測定要求フレームを送信する
先の無線端末の数を予め削減することにより)、当該チ
ャネル測定要求フレームを受けて無線端末装置から送信
されるチャネル測定結果通知フレームの受信処理の負荷
を低減でき、特に、基地局に数多くの無線端末が接続し
ているときには、そのときの基地局の目的や状態などに
応じた適当な数の適切な無線端末を選択することによ
り、無駄な受信処理を除去できるとともに、効率のよい
受信処理が行える。
【0016】好ましくは、前記第1の無線基地局装置
は、前記第2の無線端末装置から送信された前記通知フ
レーム内の測定結果の内容を基に、前記第2の無線端末
装置のそれぞれに、測定対象の通信チャネルを割り当て
る手段をさらに具備し、前記第1の送信手段で前記第2
の無線端末装置へ送信する前記要求フレームには、少な
くとも当該第2の無線端末装置に割り当てられた測定対
象のチャネルが要求項目として含まれている。
【0017】また、上記無線通信システムにおける複数
の無線端末装置のうちの1つである無線端末装置は、前
記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局に
接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、少
なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に対
する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地局
における他の無線通信からの影響度の測定を要求する要
求フレームを受信する受信手段と、前記受信した要求フ
レーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結果
を前記第1の無線基地局装置に通知するための通知フレ
ームを送信する送信手段とを具備し、前記受信した要求
フレーム中の情報に基づく前記影響度の測定は、前記複
数の無線端末装置のそれぞれで異なるよう所定時間遅ら
せて、前記影響度の測定を開始する。また、前記通知フ
レームの送信は、前記複数の無線端末装置のそれぞれで
異なるよう所定時間遅らせて、前記通知フレームを送信
する。
【0018】このように、基地局からのチャネル測定要
求フレームを受信した各無線端末では、チャネル測定の
開始時や、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時
を自らが個別に調節して、各無線端末がチャネル測定結
果通知フレームの送信時をずらすことにより、各無線端
末から送信されるチャネル測定結果通知フレーム同士が
衝突することを防ぐことができる。
【0019】さらに、前記送信手段で送信しようとして
いる前記通知フレーム内の前記影響度の測定結果が、前
記複数の無線端末装置のいずれかから送信された前記通
知フレーム内の影響度の測定結果と同一または類似して
いるとき、前記通知フレームの送信を中止する。このよ
うに、無線端末自身が、チャネル測定結果通知フレーム
を送信する以前に、他の無線端末でのチャネル測定結果
に応じて、自身からの送信を自粛することにより、送信
されるチャネル測定結果通知フレームの総数を削減する
ことができ、従って、チャネル測定結果通知フレーム同
士の衝突を削減できるとともに、基地局でのチャネル測
定結果通知フレームに対する処理量を削減することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】なお、以下の実施形態では、本発明をIE
EE 802.11無線LANシステムに適用した場合
について説明する。
【0022】また、一般的に、動的周波数選択(DF
S: Dynamic Frequency Sele
ction)では、通常無線資源として周波数に着目し
ているが、ここでは、この意味を拡張し、周波数の他、
時間、符号などの要素も取り入れた無線資源を動的に選
択する手法としてとらえることとする。そこで、以下の
説明において、チャネルと表現されるものは、無線資源
として使用される要素のうち、使い分けることによって
干渉を除去できる対象となるものを指すこととする。す
なわち、干渉を除去するために、例えば、周波数、時
間、符号などを変更することにより、チャネル切替を行
うということである。ここでは、干渉を除去するための
チャネル切替を、周波数を変更することで実現する場合
を例にとり説明するが、もちろん、周波数以外の時間、
符号などを変更してチャネル切替を行う場合も基本的に
は、同様である。
【0023】基地局でチャネル切替を行う際には、通
常、チャネル切替を行うか否かは、他の基地局や、その
基地局に接続する無線端末、あるいはレーダシステムな
どの他のシステムによって現在使われているチャネルか
らの影響度に基づき判断するが、そのような情報は、無
線端末に対し要求して、各無線端末における測定結果を
受信することで収集するようになっている。
【0024】このように、チャネル切替の際には、基地
局は無線資源の利用状況を把握するようになっている。
この無線資源の利用状況を把握するために、本実施形態
では、基地局が、その通信エリア内にいる無線端末に、
チャネル測定要求フレームを送信する。各基地局は、基
地局からのチャネル測定要求フレームを受信すると、当
該フレームに記述された、チャネル測定やその測定結果
の通知などに関しての各種条件に基づきチャネル測定を
行い、その測定結果をチャネル測定結果通知フレームと
して、当該基地局へ送信するようになっている。
【0025】以下の説明では、無線資源の利用状況を把
握するための過程である、基地局がチャネル測定要求フ
レームを送信する際の処理動作を例にとり、本発明の説
明を行うが、何もこのようなチャネル切替の場合のみに
限らず、送信電力制御(TPC: Transmite
r Power Control)の際などにも適用可
能である。
【0026】(基地局、無線端末の構成と、基地局のチ
ャネル切替処理動作)まず、本発明の説明を行う前に、
本実施形態に係る基地局、無線端末の構成と、基地局の
チャネル切替の基本的な処理動作について説明する。
【0027】図1に示す通信システムでは、複数の(例
えば、ここでは、4つの)無線端末STA101、ST
A102、STA103、STA104と無線接続する
基地局AP1が1つのBSS(第1のBSS)を構成
し、複数の(例えば、ここでは、4つの)無線端末ST
A201、STA202、STA203、STA204
と無線接続する基地局AP2が1つのBSS(第2のB
SS)を構成している。そして、第1のBSS(以下、
簡単にBSS1と呼ぶ)と第2のBSS(以下、簡単に
BSS2と呼ぶ)は隣接している。
【0028】図1に示す無線通信システムの各基地局A
P1、AP2は、複数(例えば4つ)の通信チャネル
(「ch.1」〜「ch.4」)のうちのいずれか1つ
を用いて、それぞれに接続している無線端末と無線通信
を行うようになっている。
【0029】このような構成の場合、BSS1内で通信
に用いているチャネルと、BSS2内で通信に用いてい
るチャネルとが同一であると、干渉が生ずる。同じチャ
ネルを用いているということは、同じ周波数帯を用いて
通信を行っているということである。そこで、基地局A
P1、AP2は、干渉除去のために、チャネル切替を行
なうものとする。
【0030】図2は、基地局AP1およびAP2の要部
の構成例を示したものである。なお、以下の説明におい
て、基地局AP1とAP2を区別する必要のないときは
(両方に共通する説明の場合には)、単に基地局APあ
るいは基地局と呼ぶ。
【0031】図2において、受信機11では、アンテナ
20で無線端末からの送信信号が受信され、復調及び復
号を含む処理によって受信信号が生成される。送信機1
2で、アンテナ20を介して端末へ送信すべき送信信号
が生成され、これらの送信信号はアンテナ20に供給さ
れる。
【0032】受信機11からの受信信号は、受信制御部
13に入力し、例えば、IEEE802.11(IEEE802.11a,IEE
E802.11bも含む)に準拠した所定の受信処理などを行
う。
【0033】送信制御部14は、無線端末へブロードキ
ャスト、マルチキャスト、ユニキャストで送信するため
のデータの生成等の、IEEE802.11 (IEEE802.11a,IEEE
802.11bも含む)に準拠した所定の送信処理などを行
う。ここで生成されたデータは、送信機12を通じて送
信信号として無線端末へ送信される。
【0034】図3は、無線端末STA101〜STA1
04、STA201〜STA204の要部の構成例を概
略的に示したものである。なお、以下の説明において、
無線端末STA101〜STA104、STA201〜
STA204を区別する必要のないときは(全ての無線
端末に共通する説明の場合には)、単に無線端末STA
あるいは、無線端末と呼ぶ。
【0035】無線端末STAは、少なくとも、アンテナ
100と受信部101と送信部107と情報処理部10
8から構成されている。
【0036】情報処理部108で、例えば、ユーザの操
作により送信データを作成したり、送信データの送信が
指示されると(送信要求が生ずると)、これを受けて送
信データを送信部107へ渡す。送信部107は、この
送信データ(例えば、IPパケットであってもよい)を
IEEE802.11で規定するMACフレームに変換
し、ディジタルデータとしてのMACフレームを所定周
波数の無線信号に変換した後、アンテナ100から電波
として発信される。
【0037】一方、アンテナ100で受信された信号
は、受信部101でディジタルデータとしてのMACフ
レームに変換され、このMACフレーム中のデータフィ
ールドから受信データを抽出して情報処理部108へ渡
す。この場合、情報処理部108は、受信データをディ
スプレイに表示する等の処理を行う。なお、情報処理部
108は、上記以外にも各種情報処理を行うようになっ
ていてもよい。
【0038】図1において、基地局AP1、AP2は、
同一チャネル(例えば、ch.1)を使用しているとす
る。
【0039】まず、図2に示した構成の基地局のチャネ
ル切替処理動作について、図4に示すフローチャートを
参照して説明する。ここでは、基地局AP1、AP2
が、同一チャネル(例えば、ch.1)を使用している
状態において、基地局AP1が基地局AP2より先に、
この状態を検知して、チャネル切替を行う場合について
説明する。
【0040】基地局AP1は、BSS1内の無線端末に
対し、チャネル測定の要求を行う(ステップS1)。
【0041】チャネル測定要求は、例えば、IEEE8
02.11で規定されているMACフレームを用いて行
い、このチャネル測定要求のためのMACフレーム(チ
ャネル測定要求フレーム)は、BSS1内の無線端末に
対しブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト
されるものである。
【0042】IEEE802.11で規定されているM
ACフレームは、図5に示すように、各種制御情報が納
められた最大30バイトのMACヘッダー、最大231
2バイトのデータが収まるデータフィールド(フレーム
・ボディ)、そしてデータが正しく送られたのかを調べ
るためのフレーム・チェック・シーケンス(FCS)で
構成されている。
【0043】MACフレームには、ビーコン(Beacon)
やオーセンティケーション(Authentication)のフレー
ムやアソシエーション(Association)のフレームなどの
管理用フレーム、RTS(Return To Send)やACK
(Acknowledgement)などのようにアクセス制御で使う
制御用フレーム、データ通信用のデータフレームという
3種類があり、どの種類のMACフレームであるかはM
ACヘッダーにあるフレームコントロール中のタイプに
示されている。さらに、同じくフレームコントロール中
のサブタイプで、上記のようなMACフレームの種類を
さらに細かく示している。
【0044】チャネル測定要求フレームは、例えば、管
理用フレームを用いて行うものとする。管理用フレーム
のフレーム・ボディ中には、図6(a)に示すように、
例えば、測定対象とするチャネル、その測定時間、測定
の開始時、測定結果の送信できる期間の始期、測定結果
の送信できる期間の終期などの、チャネル測定や、チャ
ネル測定結果の通知などに関しての各種要求項目(以
下、これらをチャネル測定条件と呼ぶ)などが書き込ま
れている。このチャネル測定要求フレームが基地局AP
1の送信制御部14で作成されて、送信器12,アンテ
ナ20を経て送信される。
【0045】なお、1つのチャネル測定要求フレームで
は、測定対象のチャネルを1つのみに限定して、チャネ
ル測定の要求を行うようにしてもよい。この場合のチャ
ネル測定要求フレームのフレーム・ボディは、図6
(a)に示したように、チャネル1件分のチャネル測定
条件を記述するような形式となる。しかし、この場合に
限らず、複数のチャネルを測定対象として指定するよう
にしてもよい。この場合のチャネル測定要求フレームの
フレーム・ボディには、図6(b)に示したように、複
数のチャネル測定条件を記述する形式となる。
【0046】また、チャネル測定要求フレームには、チ
ャネル測定条件として、上記に挙げた種類の全てが必ず
しも含まれている必要はなく、また上記以外の種類の条
件が含まれていてもよい。
【0047】また、1つのチャネルに対するチャネル測
定条件としての、測定対象のチャネルと測定時間と、測
定の開始時とを1組として、1件分のチャネル測定条件
とし、複数のチャネルを測定対象とするときは、図6
(c)に示すように、複数の上記1件分のチャネル測定
条件を記述し、最後に測定結果の送信できる期間の始期
と終期とを記述するような形式であってもよい。
【0048】また、測定対象となるチャネルに共通の要
求項目は、チャネル毎に分けず、まとめて書くようにし
てもよい。この場合、測定対象となるチャネルをまとめ
て1つのリストとして項目を設けるようにしてもよい。
【0049】このように、チャネル測定要求フレームの
フォーマットは、種々考えられるが、本発明の要旨は、
どのようなフォーマットにするかではなく、どのような
情報(チャネル測定条件)を基地局から受け渡すのかで
あり、従って、チャネル測定要求フレームのフォーマッ
トは、特に限定するものでもない。
【0050】無線端末では、受信部101でチャネル測
定要求フレームを受信すると、当該フレームにて指定さ
れたチャネルの受信電力、すなわち、RSSI(Receiv
ed Signal Strength Indicator)を受信部101で測定
する。測定結果の通知は、例えば、測定結果の通知用の
MACフレーム(チャネル測定結果通知フレーム)で基
地局AP1に送信される。
【0051】なお、このようなチャネル測定は、無線端
末だけでなく、基地局でも行うようにしてもよい。
【0052】チャネル測定結果通知フレームは、チャネ
ル測定要求フレームと同様に、管理用フレームであり、
測定結果は、そのフレーム・ボディ中に書き込まれて基
地局AP1に送信されるものとする。
【0053】基地局AP1では、例えば、無線端末ST
A201から上記チャネル測定結果通知フレームを受信
すると(ステップS2)、受信制御部13では、このチ
ャネル測定結果通知フレームから、例えば、基地局AP
1の近傍でどのチャネルを用いている通信が行われてい
るか、また、チャネル測定要求フレーム中の計測対象と
して指定したチャネルに対応するRSSIの測定結果か
ら、基地局AP1の近傍の無線通信エリアからのBSS
1への影響度がわかる。すなわち、チャネル測定要求フ
レーム中の計測対象として指定したチャネルが、現在B
SS1内の通信に用いられている通信チャネル(例え
ば、ch.1)と同じで、しかも、そのチャネルに対応
するRSSIの値が所定値以上であるとき(影響度が所
定値以上であるとき)には、BSS1内の通信に影響を
与える(干渉が生ずる)可能性があると判断できる。
【0054】この場合、チャネル切替を行うべく(ステ
ップS3)、基地局AP1の例えば、受信制御部13
は、いままで使用していた「ch.1」とは別のチャネ
ル、例えば、「ch.2」を選択する(ステップS
4)。この新たなチャネルの選択も上記チャネル測定結
果に基づいて行う。さらに、この新たなチャネル「c
h.2」に切り替えるタイミング(チャネル切替タイミ
ング)を決定する(ステップS5)。チャネルの切替タ
イミングは、例えば、「2つ目のビーコンを受信した直
後」などといったようにチャネルをBSS1内で一斉に
切り替えるタイミングを端末側に通知するための情報で
ある。
【0055】そして、基地局AP1の送信制御部14で
は、新たなチャネルと、チャネル切替タイミングなどを
BSS1内で基地局AP1に接続している無線端末ST
A101〜STA104に対して通知するとともに、チ
ャネルの切替を指示するためのチャネル切替指示フレー
ムを作成して、送信(ブロードキャスト)する(ステッ
プS6,ステップS7)。
【0056】チャネル切替指示フレームは、例えば、I
EEE802.11で規定されているMACフレームの
管理用フレームとして定義されているビーコン(Beaco
n)フレームを用いてもよい。すなわち、ビーコンフレ
ーム中のフレーム・ボディ内に新たな使用領域を設け、
上記のような新たなチャネルと、チャネル切替タイミン
グなどを書き込んで、BSS1内にブロードキャストす
る。
【0057】BSS1内の無線端末STA101〜ST
A104では、基地局AP1からの上記チャネル切替指
示フレームを受信すると、そのフレームにて指示された
チャネル切替タイミングに従って、受信部101と送信
部107において、基地局AP1との通信に用いるチャ
ネルを「ch.1」から「ch.2」へ切り替えるよう
になっている。基地局AP1自身もチャネル切替タイミ
ングになると、受信制御部13と送信制御部14におい
て、通信に用いるチャネルを「ch.1」へ切り替え
る。
【0058】なお、無線端末や基地局自身がチャネル切
替のために行う詳細な動作は、本発明の要旨ではないの
で、説明は省略する。
【0059】また、以下の説明では、図1の基地局AP
1がチャネル測定要求フレームを送信する場合を例にと
り説明するが、他の基地局がチャネル測定要求フレーム
を送信する場合も、全く同様である。
【0060】以下、本発明に係る実施形態について説明
する。
【0061】以下の実施形態では、図4に示した基地局
におけるチャネル切替時の処理動作のうち、ステップS
1におけるチャネル測定要求フレームを送信する際の処
理動作に、本発明が適用されている。
【0062】(チャネル測定要求フレームをBSS内に
ブロードキャストする場合の、チャネル測定、チャネル
測定結果の通知に関する条件の決定方法)まず、図1の
BSS1内において、基地局AP1が、図4のステップ
S1において、上記チャネル測定要求フレームをBSS
1内の無線端末にブロードキャストする場合において、
BSS1内の無線端末の数に応じて、当該フレーム中に
記述される、チャネル測定や、その測定結果の通知に関
する条件を決定する手法について説明する。
【0063】基地局AP1では、BSS1内の無線端末
であって、基地局AP1と接続している無線端末の数
が、例えば、所定数以上の場合(以下、「ケースA」と
呼ぶ)と所定数より小さい場合(以下、「ケースB」と
呼ぶ)とで場合分けして、上記チャネル測定条件のう
ち、測定対象のチャネルの数、チャネル毎の測定時間
と、測定結果(チャネル測定結果通知フレーム)の送信
できる期間の長さと、測定結果(チャネル測定結果通知
フレーム)の送信できる期間の始期と、測定結果(チャ
ネル測定結果通知フレーム)の送信できる期間の終期を
決定する。
【0064】(1)チャネル毎の測定時間 1つのチャネル当たりのチャネル測定時間は、ケースA
の場合にはケースBの場合より短くする。
【0065】(2)測定対象のチャネルの数 測定対象のチャネルの数は、ケースAの場合にはケース
Bの場合より多くする。そして、ケースAの場合は、全
ての計測対象のチャネルを測定するのに要する時間(各
チャネルを測定するに要する時間の合計)は、ケースB
の場合より長くなってもよい。
【0066】(3)測定結果の送信できる期間の始期 無線端末からチャネル測定結果フレームを送信できる期
間の始期は、ケースAの場合には、ケースBの場合より
遅くする。
【0067】(4)測定結果の送信できる期間の終期 無線端末からチャネル測定結果通知フレームを送信でき
る期間の終期、すなわち、無線端末が当該フレームを送
信できるタイムリミットは、ケースAの場合には、ケー
スBの場合より遅くする。
【0068】(5)測定結果の送信できる期間の長さ 無線端末からチャネル測定結果通知フレームを送信でき
る期間の長さは、ケースAの場合には、ケースBの場合
よりも長くする。なお、上記(3)に従って、上記期間
の始期をケースAの場合にはケースBの場合より遅く
し、さらに、この(5)に従って上記期限の長さを決定
すれば、上記(4)のように、上記期間の終期は、自ず
とケースAの方が遅くなる。
【0069】基地局AP1の送信制御部14は、以上の
(1)〜(5)のいずれか1つ、あるいは、全て、ある
いは全てでなくとも複数を用いて、無線端末の数に応じ
て、チャネル測定要求フレームに含まれるチャネル測定
条件のうちの少なくとも1つを設定(決定)する。例え
ば、測定対象のチャネルが1つのときは、例えば、図6
(a)に示したようなフォーマットの、測定対象のチャ
ネルが複数のときは、例えば、図6(b)(c)に示し
たようなフォーマットのチャネル測定要求フレームを作
成し、BSS1内の複数の無線端末へブロードキャスト
する。
【0070】なお、上記の説明では、BSS1内の無線
端末の数が予め定められた所定数(閾値)以上か否かで
ケースAとケースBとの2つの場合に分類して、チャネ
ル測定条件を決定する場合について説明したが、無線端
末の数に対し、複数個の閾値を用いて3つ以上のケース
に分類し、チャネル測定条件を決定するようにしてもよ
い。例えば、ケースA〜ケースDの4つの場合に分類す
る場合には、この4つのケースのうち、無線端末の数が
多い方を上記(1)〜(6)にけるケースAに対応さ
せ、無線端末の数が少ない方を上記(1)〜(6)にけ
るケースBに対応させれば、上記説明と同様にしてチャ
ネル測定条件を決定することができる。
【0071】また、無線端末の数に対し適用する上記閾
値をどのようにして設定するかは、特に限定するもので
はない。要は、無線端末の数が多い場合には、少ない場
合よりも、チャネル毎の測定時間は短くし、測定対象の
チャネル数は多くし、測定結果の送信できる期間の始
期、終期は遅くし、測定結果の送信できる期間の長さは
長くすればよいのである。
【0072】以上説明したように、基地局は、当該基地
局のBSS内にチャネル測定要求フレームをブロードキ
ャストする際には、当該BSS内の(当該基地局に接続
している)無線端末の数に応じて、当該チャネル測定要
求フレームにて送信されるチャネル測定条件を調節する
ことにより、後に、当該BSS内の無線端末から送信さ
れるチャネル測定結果通知フレームを効率よく受信でき
る。
【0073】(チャネル測定要求フレームの送信先の無
線端末の選択)基地局AP1は、チャネル測定要求フレ
ームをBSS1内の無線端末にブロードキャストする場
合は、上記の手法に基づき、チャネル測定要求フレーム
にて送信するチャネル測定条件を設定すればよい。
【0074】次に、基地局が、ユニキャスト、マルチキ
ャストにてチャネル測定要求フレームを送信する場合に
ついて説明する。この場合、どの無線端末にチャネル測
定要求フレームを送信するかを予め選択する。
【0075】そこで、基地局には、図2に示したよう
に、チャネル測定要求送信先端末テーブル(以下、簡単
にテーブルと呼ぶ)21を有している。このテーブル2
1は、例えば、RAMなどの書換可能な所定のメモリで
構成されている。
【0076】このテーブル21には、基地局がチャネル
測定要求フレームを送信する宛先とすべき無線端末が登
録されており、例えば、基地局AP1は、BSS1内の
無線端末からチャネル測定結果通知フレーム受信する度
に、例えば、受信制御部13により、当該テーブル21
を更新するようになっている。
【0077】なお、この場合、基地局AP1は、BSS
1内にチャネル測定要求フレームを初めて送信する場合
には(例えば、テーブル21には、宛先とすべき無線端
末が登録されていない状態では)、宛先とする無線端末
を指定せずに、ブロードキャストアドレスで送信するよ
うにしてもよい。その後に、BSS1内の無線端末から
のチャネル測定結果通知フレームを受信することによ
り、次回からチャネル測定要求フレームを送信する無線
端末を選択して、チャネルテーブル21に登録する。な
お、ここでは、ブロードキャストしたチャネル測定要求
フレームを受けて、無線端末から送信されたチャネル測
定結果通知フレームを受信したときに、テーブル21を
更新することをテーブル21の初期化と呼ぶ。
【0078】また、上記以外の場合にも、例えば、新た
な無線端末が基地局AP1に接続してきたとき、あるい
は、今まで接続していた無線端末との間のコネクション
が切断されたときなど、基地局AP1に接続している無
線端末との接続状態、通信状態の変化したときには、テ
ーブル21の登録内容を見直すべく、テーブル21の初
期化を行うようにしてもよい。
【0079】このように、チャネル測定要求フレームを
予め選択された無線端末に対してのみ送信することによ
り(チャネル測定要求フレームを送信する先の無線端末
の数を予め削減することにより)、当該チャネル測定要
求フレームを受けて無線端末装置から送信されるチャネ
ル測定結果通知フレームの受信処理の負荷を低減でき、
特に、基地局に数多くの無線端末が接続しているときに
は、そのときの基地局の目的や状態などに応じた適当な
数の適切な無線端末を選択することにより、無駄な受信
処理を除去できるとともに、効率のよい受信処理が行え
る。
【0080】以下、基地局における無線端末の選択方法
について説明する。なお、以下に示す選択方法は、上記
のように、テーブル21を初期化すべく、チャネル測定
要求フレームをブロードキャストした場合に無線端末を
選択するときだけでなく、テーブル21に登録された
(すなわち、選択された)無線端末にチャネル測定要求
フレームを送信して、チャネル測定結果通知フレームを
受信したときにも適宜適用される。
【0081】(1)前述したように、無線端末から送信
されるチャネル測定結果通知フレームには、チャネル測
定要求フレームにてチャネル測定条件として指定した測
定対象のチャネルに対する測定結果が記述されている。
複数のチャネルが測定対象として指定されているときに
は、当該複数のチャネルのそれぞれについてのチャネル
測定結果が記述されている。このチャネル毎のチャネル
測定結果には、具体的には、当該チャネル測定結果通知
フレームの送信元の無線端末にて当該チャネル(周波
数)の無線信号を受信したときに測定された受信電力な
どがある。例えば、チャネル測定要求フレームにて(チ
ャネル測定条件として)要求された測定時間測定したと
きの受信電力の平均値、あるいは、統計値である。ある
いは、平均値、統計値の値そのものを予め定められた基
準値に基づいてレベル分けしたレベル値(受信電力レベ
ル)である。ここでは、説明の簡単ため、チャネル測定
結果は受信電力レベルである場合を例にとり説明する。
【0082】基地局、すなわち、例えば、基地局AP1
は、例えばテーブル21を初期化すべく、BSS1内の
無線端末にチャネル測定要求フレームをブロードキャス
トした後に、例えば、受信制御部13では、BSS1内
の各無線端末から送信されてきたチャネル測定結果通知
フレーム内の上記各チャネル毎のチャネル測定結果を基
に、次回からのチャネル測定要求フレームの送信先とし
ての無線端末を選択する。
【0083】例えば、ある1つのチャネルに対する受信
電力レベルが、予め定められた第1の基準値よりも高い
場合には、当該チャネルが使用されていると判断し(信
頼性、重要性がある情報と判断し)、そのような情報を
含むチャネル測定結果通知フレームを送信してきた無線
端末は、テーブル21に登録する。
【0084】なお、ここで判断の基準とする第1の基準
値は、BSS1に隣接する他のBSSとの境界領域にい
ると推定できるような十分に大きい受信電力であり、し
かも、当該他のBSSからの無線通信のBSS1に対す
る影響度の度合いを判断するのに適した最低限の受信電
力の値(レベル値)である。また、第1の基準値は、受
信した全てのチャネル測定結果通知フレーム内の受信電
力レベル間で相対的に求めたものであってもよいし、予
め定めた絶対的な基準として定められたものでもよい。
また1つのチャネルについて比較するのではなく、複数
のチャネルにまたがった評価にしてもよい。
【0085】(2)無線端末で複数のチャネルに対し測
定を行った場合には、チャネル測定結果通知フレームに
は、複数のチャネル測定結果が含まれている。この無線
端末が使用されていると通知するチャネル数がより多い
(例えば所定数以上である)無線端末は、テーブル21
に登録するようにしてもよい。
【0086】(3)各無線端末から送信されたチャネル
測定結果通知フレームを基地局が受信したときに、基地
局の受信制御部13で測定された受信電力を基に、無線
端末を選択するようにしてもよい。
【0087】チャネル測定結果通知フレームを受信した
ときの受信電力(の値あるいはレベル値)が、例えば、
予め定められた第2の基準値より低い場合には、当該フ
レームの送信元のBSS1内の無線端末は、BSS1の
比較的端にあるかあるいは基地局AP1に対して遮蔽物
の陰にあると判断することができる。従って、チャネル
測定要求フレームの送信先として重要性が高いので、テ
ーブル21に登録するようにしてもよい。
【0088】(4)上記の3つの方法を適宜組み合わせ
て、チャネル測定要求フレームの送信先の無線端末を選
択するようにしてもよい。
【0089】(5)基地局AP1が、指向性アンテナを
用いて送受信を行なう場合のチャネル測定要求フレーム
の送信先の無線端末を選択方法について説明する。
【0090】指向性アンテナを用いて送受信を行なう基
地局AP(ここでは、例えば、基地局AP1)の構成例
を図7に示す。
【0091】基地局APは、指向性アンテナの1つであ
る、アダプティブアレイアンテナ25を備えている。ア
ダプティブアレイアンテナ25は複数の比較的狭い指向
性パターン(指向性ビームあるいはアンテナビームとい
う)を形成する。このようなアンテナビームによって、
基地局APは複数の無線端末STAや、他の基地局との
間で同一チャネルでの同時通信を行うことが可能であ
る。すなわち、基地局APは、空間分割多元接続方式
(SDMA)で通信を行うようになっている。なお、本実
施形態では基地局APが3個のアンテナビームを形成し
て、空間分割多重方式の通信を行う例について説明する
が、アンテナビームの数及び同時通信を行う端末数は、
2以上の任意の数であればよい。
【0092】図7に示すように、基地局APの受信機1
1−1〜11−3では、アダプティブアレイアンテナ2
5の各アンテナビームを介して無線端末や他の基地局か
らの送信信号を受信し、復調及び復号を含む処理によっ
て受信信号RS1〜RS3が生成される。
【0093】一方、送信機12−1〜12−3では、ア
ダプティブアレイアンテナ25の各アンテナビームを介
して無線端末や他の基地局へそれぞれ送信すべき送信信
号TS1〜TS3を生成し、これらの送信信号TS1〜
TS3はアダプティブアレイアンテナ25に供給され
る。
【0094】受信機11−1〜11−3からの受信信号
RS1〜RS3は、受信制御部13に入力され、所定の
受信処理が行われる。
【0095】送信制御部14は、無線端末、他の基地局
へブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストで
送信するためのデータの生成等の送信処理を行う。ここ
で生成されたデータは、送信機12−1〜12―3を通
じて送信信号TS1〜TS3として無線端末や基地局へ
送信される。
【0096】図7に示した構成の基地局AP1は、アダ
プティブアレイアンテナ25を有することにより、通信
相手としての他の基地局(例えば基地局AP2)や無線
端末STA101,STA102のそれぞれに対し、そ
れぞれに割り当てた(所定の方向に)指向性ビームを形
成して通信を行うことにより、無線端末側では、基地局
AP1から自分以外の無線端末に向けた信号を受信する
機会が減少し、したがって干渉が削減でき、基地局AP
1に無線接続できる端末数すなわち基地局AP1のBS
Sでの通信容量を増加させることができる。
【0097】さて、図7に示した構成の基地局AP1
は、第1の方向に形成された指向性ビームを介して、B
SS1内の第1の方向に存在する複数の無線端末からチ
ャネル測定結果通知フレームを受信すると、当該フレー
ムから、第1の方向に存在する、干渉の影響を受けるあ
るいは今後受ける恐れのある他のBSSについてのチャ
ネル測定結果を収集することができる。
【0098】また、第2の方向に形成された指向性ビー
ムを介して、BSS1内の第2の方向に存在する複数の
無線端末からチャネル測定結果通知フレームを受信した
ときも、当該フレームから、第2の方向に存在する、干
渉の影響を受けるあるいは今後受ける恐れのある他のB
SSについてのチャネル測定結果を収集することができ
る。
【0099】基地局AP1は、第1の方向に形成された
第1の指向性ビームを介して、複数の無線端末STAの
それぞれから送信されたチャネル測定結果通知フレーム
を受信した場合には、その受信したチャネル測定結果通
知フレーム内の情報(例えば、チャネル毎のチャネル測
定結果など)を比較し、統計的に処理することもでき
る。
【0100】例えば、第1の指向性ビームを介して受信
された複数のチャネル測定結果通知フレームの多くに
(例えば、所定数以上のチャネル測定結果通知フレーム
に)、同じチャネルについて(好ましくは、例えば第1
の基準値以上の)チャネル測定結果が含まれていると
き、当該チャネルで測定された受信電力レベルが最も高
いものの順に少なくとも1つ選択し、そのようなチャネ
ル測定結果を通知したチャネル測定結果通知フレームの
送信元の無線端末を、当該チャネルを測定する無線端末
として選択して、テーブル21に登録する。
【0101】このように、基地局AP1が指向性アンテ
ナを持ち、各方向に形成した指向性ビームを介して受信
した複数のチャネル測定結果通知フレームを基に、方向
毎に、その方向のチャネル測定に適した無線端末を選択
することができる。
【0102】(無線端末への測定対象のチャネルの割り
当て)前述したように、チャネル測定要求フレームに
は、チャネル測定条件が記述されていて、このチャネル
測定条件の1つとして、測定対象のチャネルがある。基
地局、例えば、基地局AP1がBSS1内の無線端末に
対しチャネル測定要求フレームを送信する際、全ての無
線端末に同じチャネルを測定するのではなく、これら複
数の無線端末に測定対象のチャネルを分担させるように
すれば、より効率よくチャネル測定結果を収集すること
ができる。
【0103】ここでは、前述したように、チャネル測定
要求フレームの送信先として選択された(テーブル21
に登録された)無線端末のそれぞれに対し、測定対象の
チャネルを割り当てる場合について説明する。
【0104】基地局、すなわち、ここでは、基地局AP
1は、前述したようにしてテーブル21に登録された無
線端末にチャネル測定要求フレームを送信して、テーブ
ル21に登録された無線端末から送信されたチャネル測
定結果通知フレーム受信する(なお、この段階では、ま
だ無線端末には測定対象のチャネルが割り当てられてい
ない)。その際、基地局AP1の受信制御部13では、
各チャネル毎に、そのチャネルに対するチャネル測定結
果を通知した無線端末を記録する。
【0105】そして、例えば所定時間経過するうちに、
何回か、これらテーブル21に登録された無線端末と基
地局との間でチャネル測定要求フレームとチャネル測定
結果通知フレームの送受信が行われて、例えば、チャネ
ル「ch.1」に対しての有効なチャネル測定結果の情
報は、無線端末STA101とSTA102から通知さ
れることが多く、チャネル「ch.2」に対しての有効
なチャネル測定結果の情報は、無線端末STA103と
STA104から通知されることが多い、という集計結
果が得られたとする。
【0106】この場合、無線端末STA101とSTA
102に対しては、測定対象としてチャネル「ch.
1」を割り当て、無線端末STA103とSTA104
に対しては、測定対象としてチャネル「ch.2」を割
り当てるようにする。
【0107】なお、1つの無線端末に対し、1つのチャ
ネルを割り当ててもよいし、複数のチャネルを割り当て
てもよい。
【0108】基地局が、図7に示したような構成の指向
性アンテナを用いて送受信を行なう場合には、前述した
ように、チャネル測定要求フレームの送信先として無線
端末を選択した時点で当然のように、その無線端末に測
定対象のチャネルを割り当てることができる。
【0109】また、テーブル21を初期化する際には、
前述したように、基地局AP1は、BSS1内の全ての
無線端末から送信されたチャネル測定結果通知フレーム
を受信して、この受信したチャネル測定結果通知フレー
ム内の情報を基に、テーブル21に登録する無線端末を
選択するが、この場合、無線端末を選択すると同時に、
その無線端末に測定を要求するチャネルを割り当てても
よい。例えば、無線端末から送信されるチャネル測定結
果通知フレームには、チャネル測定要求フレームにてチ
ャネル測定条件として指定した測定対象のチャネルに対
する測定結果が記述されている。このチャネル測定結果
としてのチャネル毎の受信電力レベルが上記第1の基準
値より高い場合には、当該チャネルがBSS1に隣接す
る他のBSSで使用されていると判断し(信頼性、重要
性がある情報と判断し)、そのような情報を含むチャネ
ル測定結果通知フレームを送信してきた無線端末は、テ
ーブル21に登録するとともに、当該無線端末には、当
該チャネルを測定対象として割り当てる。この選択され
た無線端末に割り当てた測定対象のチャネルも、当該無
線端末とともにテーブル21に登録しておいてもよい。
【0110】以上のようにして、基地局AP1の送信制
御部14は、各無線端末に(好ましくは、テーブル21
に登録されている無線端末に)、測定対象のチャネルを
割り当てるとともに、さらに、測定対象のチャネル以外
のチャネル測定条件についても、チャネル毎にあるいは
無線端末毎に異なるように設定するようにしてもよい。
例えば、測定結果が送信できる期間の始期・終期がチャ
ネル毎に異なるように設定する。そして、各チャネルに
対応するチャネル測定要求フレームを作成する。この場
合のチャネル測定要求フレームは、例えば、図6(b)
に示すようなフォーマットのものであってもよい。作成
された各チャネル測定要求フレームの宛先は、上記のよ
うにして当該チャネルが割り当てられた無線端末のアド
レスが書き込まれる。もちろん、1つのチャネルが複数
の無線端末に割り当てられる場合もあってもよく、この
場合には、当該チャネルに対応するチャネル測定要求フ
レームには、当該複数の無線端末のアドレスが送信先と
して書き込まれる。
【0111】テーブル21に登録された各無線端末に
は、その無線端末に割り当てられたチャネルに対応する
チャネル測定要求フレームが送信される。
【0112】例えば、チャネル毎に、そのチャネル測定
条件として、測定結果が送信できる期間の始期・終期が
チャネル毎に異なるように設定した場合、後に、基地局
では、チャネル毎に異なる時間帯で当該チャネルに対応
するチャネル測定結果通知フレームを受信することも可
能となるので、当該フレームの受信処理が効率よく行え
る。
【0113】以上説明したように、基地局、例えば、基
地局AP1では、チャネル測定要求フレームを送信する
際に、BSS1内の全ての無線端末に対しブロードキャ
ストする場合には、BSS1内の無線端末の数に応じ
て、当該チャネル測定要求フレームにて送信されるチャ
ネル測定条件(例えば、チャネル測定や、その測定結果
の通知に関する条件)を調節することにより、後に、当
該BSS内の無線端末から送信されるチャネル測定結果
通知フレームを効率よく受信できる。
【0114】また、基地局AP1は、BSS1内の全て
の無線端末に対し、チャネル測定要求フレームを送信す
るのではなく、予め選択した適当な無線端末に対してチ
ャネル測定要求フレームを送信することにより、BSS
1内の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フ
レームをより効率よく受信できるとともに、受信するチ
ャネル測定結果通知フレームの数自体が削減できるの
で、その受信処理量を削減することができる。
【0115】ここで、今まで説明したような基地局にお
けるチャネル測定要求フレームの送信処理動作の一例に
ついて、図10に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0116】ここでは、例えば、基地局AP1の処理動
作として説明するが、他の基地局についても全く同様で
ある。
【0117】基地局AP1(の送信制御部14)は、新
たな無線端末が基地局AP1に接続してきたとき、ある
いは、今まで接続していた無線端末との間のコネクショ
ンが切断されたときなど、基地局AP1に接続している
無線端末との接続状態、通信状態の変化したときには、
例えば、前述したように、BSS1内の無線端末の数に
応じて調節した、チャネル測定条件(例えば、チャネル
測定や、その測定結果の通知に関する条件)を含むチャ
ネル測定要求フレームをブロードキャストする(ステッ
プS1)。
【0118】BSS1内の各無線端末は、当該チャネル
測定要求フレーム内のチャネル測定条件に基づきチャネ
ル測定を行った結果をチャネル測定結果通知フレームと
して基地局AP1へ送信する。
【0119】基地局AP1(の受信制御部13)は、B
SS1内の各無線端末から送信されたチャネル測定結果
通知フレームを受信すると、そのときの受信電力や当該
受信したチャネル測定結果通知フレーム内の情報を基
に、次回からのチャネル測定要求フレームの送信先とし
ての無線端末を選択し、例えば、その選択した無線端末
のMACアドレスをテーブル21に登録する(ステップ
S52)。
【0120】ステップS52で無線端末を選択すると同
時に、受信制御部13は、選択した各無線端末に対し、
測定対象のチャネルを割り当てる(ステップS53)。
【0121】例えば、基地局AP1は、無線端末から送
信されるチャネル測定結果通知フレームに記述されてい
る、チャネル測定結果としてのチャネル毎の受信電力レ
ベルが上記第1の基準値より高い場合には、当該チャネ
ルがBSS1に隣接する他のBSSで使用されていると
判断し(信頼性、重要性がある情報と判断し)、そのよ
うな情報を含むチャネル測定結果通知フレームを送信し
てきた無線端末は、テーブル21に登録するとともに、
当該無線端末には、当該チャネルを測定対象として割り
当てる。この選択された無線端末に割り当てた測定対象
のチャネルも、当該無線端末とともにテーブル21に登
録しておく。
【0122】また、基地局AP1が図7に示したような
構成であって、指向性アンテナ用いて送受信を行なう場
合には、前述したように、各方向毎に各チャネルの測定
に適した無線端末を選択することができるので、テーブ
ル21には、各方向で各チャネル毎に、そのチャネルを
測定対象として割り当てた無線端末(の例えばMACア
ドレス)を登録してもよい。
【0123】次に、基地局AP1は、各チャネルに対応
するチャネルの測定時間、測定の開始時、測定結果の送
信できる期間の始期・終期などのチャネル測定条件を決
定する(ステップS54)。例えば、チャネル毎に、測
定結果が送信できる期間の始期・終期がチャネル毎に異
なるように設定する。なお、チャネル測定条件は、必ず
しも全てのチャネルで異なるように定める必要もなく、
また、全てのチャネルが同じチャネル測定条件であって
もよい。ここでは、基地局AP1側の処理能力やその他
の状態に応じて、適宜チャネル測定条件を定めるように
する。
【0124】ステップS55では、送信制御部14は、
ステップS54で決定した、例えば、チャネル毎のチャ
ネル測定条件を書き込んだチャネル毎のチャネル測定要
求フレームを作成する。この作成されたチャネル毎のチ
ャネル測定要求フレームの宛先アドレスの領域に、テー
ブル21に登録されている各チャネル毎の無線端末のア
ドレスを書き込み、テーブル21上の各無縁端末にチャ
ネル測定要求フレームを送信する(ステップS56)。
【0125】このように、基地局AP1では、チャネル
測定要求フレームの送信に際し、チャネル測定要求フレ
ームの送信先の無線端末を予め選択するとともに、その
選択した各無線端末に対し測定対象のチャネルを割り当
て、さらに、チャネル毎(あるいは無線端末毎であって
もよい)にチャネル測定条件を定めることにより、後に
無線端末がチャネル測定結果通知フレームを送信する際
には、当該フレームの衝突が避けられるとともに、基地
局AP1ではチャネル測定結果通知フレームを効率よく
受信、収集することができ、しかもそれらの受信処理に
係る負荷を低減することができる。
【0126】図10に示したような処理動作を行わない
と、基地局AP1に接続する無線端末の数が多くなれば
なるほど、基地局側の負荷が多くなってしまう。しか
し、基地局が、例えば、図10に示した処理動作を行う
ことにより、基地局AP1に接続する無線端末の数が増
大しても、それに伴う基地局側の負荷を大幅に削減する
ことができるのである。
【0127】(無線端末での調節)基地局からのチャネ
ル測定要求フレームを受信した無線端末では、チャネル
測定の開始時や、チャネル測定結果通知フレームの送信
開始時を自らが調節するようにしてもよい。
【0128】例えば、基地局AP1は、テーブル21に
登録された無線端末(例えば、無線端末STA101、
STA102、STA103)に対し、チャネル測定要
求フレームを一斉に送信すると、図8に示したように、
これら無線端末では、ほとんど同時に当該基地局AP1
からのチャネル測定要求フレームを受信する。ここで、
無線端末STA101とSTA102とSTA103が
ほとんど同時に基地局AP1からのチャネル測定要求フ
レームを受信すると書いたのは、基地局AP1から各無
線端末までの伝播路が異なり、多少の時間差が存在しう
ることを考慮したものである。
【0129】各無線端末の受信部101では、基地局か
らチャネル測定要求フレームを受信すると、例えば、そ
れぞれが調整時間として内部処理により定めたランダム
時間経過後に、当該受信したチャネル測定要求フレーム
にて指定された測定対象のチャネルの測定を開始する。
【0130】例えば、図8に示すように、無線端末ST
A101は、チャネル測定要求フレーム受信後ランダム
時間t(r1)おいてから、無線端末STA102はt
(r2)おいてから、無線端末STA103はt(r
3)おいてからチャネル測定を開始する。このt(r
1)、t(r2)、t(r3)は各無線端末が内部処理
にてランダムに定めた値であり、互いに同一になる確率
は低い。
【0131】チャネル測定要求フレームには、チャネル
測定条件として、チャネルの測定開始時が含まれている
場合もある。しかし、その値が、全てのチャネル測定要
求フレームで同じである場合もある。しかし、このよう
な場合であっても、チャネル測定要求フレームを受信し
た各無線端末が、チャネル測定条件として指定された測
定開始時経過後さらに、各無線端末にて定めたランダム
時間経過後にチャネル測定を開始することにより、この
各無線端末対応のランダム時間の時間差がチャネル測定
結果通知フレームの送信開始時まで保たれ、これら複数
の無線端末から送信されるチャネル測定結果通知フレー
ム間の衝突を防ぐことができるのである。
【0132】なお、IEEE 802.11無線LAN
においてフレームを送信する場合には、IFS(Int
er−Frame Space)時間取るように規定さ
れているので、図8にもその様子が描かれている。ま
た、チャネル測定結果通知フレームを送信する際、該フ
レームを送信するチャネルが使用中である場合には、使
用状態が終了するまで待ち、IFS時間後バックオフ処
理して送信する手順も同様となる。
【0133】また、図8では、各無線端末STA10
1、STA102,STA103では、チャネル測定要
求フレームを受信直後からそれぞれの定めたランダム時
間経過後にチャネル測定を行なう場合を示している。し
かし、例えば、チャネル測定要求フレームに、チャネル
測定条件としてチャネルの測定開始時が含まれていて、
例えば、当該測定開始時として、基地局AP1からの同
期信号であるビーコンフレームを2つ受信してからチャ
ネル測定を開始するように指示されているときには、各
無線端末では、ビーコンフレームを2つ受信直後からそ
れぞれの定めたランダム時間経過後にチャネル測定を行
なうようにしてもよい。また、予め必ず一定期間はチャ
ネル測定に移行しないように定められている場合も、そ
の一定期間経過後に各無線端末で定めたランダム時間お
いてからチャネル測定を行なうようにしてもよい。
【0134】また、図8では、チャネル測定要求フレー
ムを受信してからチャネル測定結果通知フレームを送信
するまでに受信する可能性のあるビーコンフレームやそ
の他のフレームを受信したときの影響は省略してある。
ビーコンフレームや他のフレームを受信することによっ
て、チャネル測定結果フレームの送信が、図8に示した
場合よりも遅れてしまうこともあり得る。
【0135】また、各無線端末が定めるランダム時間
(ランダム値)は、CSMA/CA(Carrier
Sense Multiple Access/Col
lision Avoidance)方式でフレームを
送信する際に、チャネル使用を検出した場合のバックオ
フ処理で用いるランダム値設定の処理によって決めても
よい。また、チャネル測定結果通知フレームを送信する
際のパケット長が長い場合には、ランダム値として選択
する数値領域の幅を広く取るようにするなどの調節を行
なってもよい。
【0136】図9は、チャネル測定要求フレームを受信
したときの無線端末の処理動作を説明するためのフロー
チャートである。
【0137】なお、ここでは、基地局AP1に無線接続
する無線端末STA101に着目し、この無線端末ST
A101の処理動作として説明するが、他の無線端末の
処理動作も同様である。
【0138】無線端末STA101の受信部101で
は、受信したMACフレームのMACヘッダーから、当
該フレームが基地局宛か、無線端末宛かをチェックする
(ステップS21〜ステップS22)。受信したフレー
ムが基地局宛であるときは、ステップS23へ進み、無
線端末STA101の送信部107では、BSS1内の
他の無線端末からの電波との衝突を避けるために、送信
待ち時間を設定する動作を行う(IEEE802.11 (IEEE80
2.11a,IEEE802.11bも含む)に規定されたNAV(Ne
twork Allocation Vector)を
設定する)。
【0139】一方、ステップS22において、受信した
MACフレームが無線端末宛であるときは、ステップS
24へ進む。さらに、当該受信したフレームの宛先アド
レスが、自装置宛であるときには(ステップS24)、
ステップS25へ進み、他の無線端末宛であるときに
は、ステップS31へ進み、NAVを設定する。
【0140】ステップS25では、当該受信した自装置
宛のフレームの送信元アドレスが、自身が属するBS
S、すなわち、BSS1の基地局AP1であるときに
は、ステップS26へ進み、そうでないときにはステッ
プS32へ進み、通常の受信処理を行う。また、ステッ
プS26において、当該受信フレームがチャネル測定要
求フレームでないときも、ステップS32へ進み、通常
の受信処理を行う。
【0141】ステップS26では、当該受信フレームが
チャネル測定要求フレームであるときには、ステップS
27へ進み、前述したように、無線端末STA101
は、例えば、受信部101が具備する乱数発生器などか
らを生成された乱数からランダム時間を定める。そし
て、チャネル測定要求フレームに、チャネル測定条件と
してチャネルの測定開始時が含まれているときには、そ
の測定開始時経過後(例えば、2つ目のビーコンフレー
ムを受信した後)、さらに、ステップS27で定めたラ
ンダム時間経過後に(ステップS28)、チャネル測定
を開始する(ステップS29)。そして、チャネルの測
定終了後、送信部107は、チャネル測定結果通知フレ
ームを作成して、基地局AP1へ送信する(ステップS
30)。
【0142】このように、基地局からのチャネル測定要
求フレームを受信した各無線端末では、各無線端末にお
けるチャネル測定の期間が異なるように、その結果、各
無線端末のチャネル測定結果通知フレームの送信時が異
なるように、各無線端末では、チャネル測定の開始時を
調節したり、あるいは後述のように、チャネル測定結果
通知フレームの送信開始時を調節することにより(例え
ば、チャネル測定を行った後、チャネル測定要求フレー
ムに含まれているチャネル測定条件にて指定された、チ
ャネル測定結果通知フレームの送信開始時よりさらに各
無線端末で定めた調整時間としてのランダム時間経過後
に、チャネル測定結果通知フレームを送信するなどの方
法によって)、各無線端末から送信されるチャネル測定
結果通知フレーム同士が衝突することを防ぐことができ
る。さらに、例えば、同じチャネルを複数の無線端末に
て測定する場合で、各無線端末におけるチャネル測定を
行う期間が異なるように、各無線端末で、チャネル測定
の開始時を調節する場合には、各無線端末におけるチャ
ネル測定の期間が分散することになるので、結果的に、
基地局AP1側で、チャネル測定条件として、チャネル
測定時間を長くした場合と同様な効果を得ることができ
る。
【0143】なお、各無線端末で定める上記調整時間
は、上記のような各無線端末が生成したランダム時間の
他に、各無線端末に対し、予め定められた(与えられ
た、記憶された、あるいは、指定された)、各無線端末
固有の固定値であってもよい。この固定値は、すべての
無線端末でそれぞれ異なる値であることが望ましい。
【0144】また、この固定値は、チャネル測定要求フ
レーム受信からチャネル測定を開始するまでの時間を規
定したものとしてのみ用いられるものであってもよい。
また、各無線端末の識別情報として用いられるもの、例
えば無線端末のMAC(Medium Access
Control)アドレスなどの一部または全てをある
関数に代入し、予め求めたものであってもよい。
【0145】また、この固定値は、基地局AP1がチャ
ネル測定条件のうちの1つして、チャネル測定要求フレ
ームの送信先の無線端末に与えた、チャネル測定の開始
時や、チャネル測定結果通知フレームの送信開始時であ
ってもよい。
【0146】このように、調整時間が、各無線端末に対
し予め定められたものであるならば、図9に示した無線
端末の動作のうち、ステップS27の処理動作は省略で
きる。
【0147】無線端末は、チャネル測定要求フレームを
受信した後、チャネル測定を開始するまでの時間を調節
する代わりに、チャネル測定後、チャネル測定結果通知
フレームを送信するまでの時間を上記のような調節時間
により調節してもよい。
【0148】この場合、無線端末の送信部107では、
フレームを送信する前にIFS時間など固定時間おく必
要がある場合は、その時間に加えて、さらに、上記のよ
うな調整時間(ランダム時間、固定時間)おいてから送
信するようにする。
【0149】このように、チャネル測定後、チャネル測
定結果通知フレームを送信するまでの時間を上記のよう
な調整時間で調整する手順は、無線端末が、チャネル測
定要求フレームを受信せず、無線端末自身が自主的にチ
ャネル測定を行ない、チャネル測定結果通知フレームを
基地局に送信する場合にも、適用することができる。
【0150】さらに、無線端末がチャネル測定後、チャ
ネル測定結果通知フレームを送信するまでの間、受信部
101が、同じBSS内の他の無線端末が、基地局に宛
てて送信するチャネル測定結果通知フレームを受信し、
しかも、当該受信した他の無線端末から送信されたフレ
ーム内のチャネル測定結果と、自装置におけるチャネル
測定結果とを比較して、同一のチャネルについての同一
あるいは類似のチャネル測定結果であるときは、受信部
101は、送信部107に対し、自装置からのチャネル
測定結果通知フレームの送信を中止するよう制御しても
よい。
【0151】チャネル測定結果が類似しているか否かの
判定基準は、基地局APにより予め定められたものであ
ってもよいし、あるいは無線通信システムとして予め定
められているものでもよい。無線端末自身が判定基準を
定めた場合には、当該無線端末が接続している基地局に
その判定基準を通知し、判定基準の認識を共通化するよ
うにしてもよい。
【0152】このような、無線端末が、チャネル測定
後、チャネル測定結果通知フレームを送信するまでの
間、同じBSS内の他の無線端末が基地局に宛てて送信
するチャネル測定結果通知フレームを受信し、当該フレ
ーム内のチャネル測定結果によっては、自装置における
チャネル測定結果通知フレームの送信を中止するという
制御は、前述したように、チャネル測定要求フレームを
受信した後、チャネル測定を開始するまでの時間を調節
したり、チャネル測定後、チャネル測定結果通知フレー
ムを送信するまでの時間を調節するといった制御と組み
合わせて用いてもよい。特に、チャネル測定結果フレー
ムを送信するまでの期間が十分長い場合に、例えばIF
S期間が十分長い場合やチャネルの使用を検出してバッ
クオフ処理を行い、送信を遅らしている場合に、上記の
ようなチャネル測定結果通知フレームの送信を中止する
という制御は有効である。
【0153】なお、上記のようにしてチャネル測定結果
通知フレームの送信を中止した場合であっても、その後
に、無線端末は、自装置宛の、あるいは自装置のアドレ
スを宛先アドレスに含むユニキャスト、マルチキャスト
のチャネル測定要求フレームを予め定められた回数受信
した場合には、当該中止したチャネル測定結果通知フレ
ームあるいは、新たに測定し直してチャネル測定結果を
書き込んだチャネル測定結果通知フレームを基地局へ送
信するようにしてもよい。
【0154】このように、無線端末自身が、チャネル測
定結果通知フレームを送信する以前に、他の無線端末で
のチャネル測定結果に応じて、自身からの送信を自粛す
ることにより、送信されるチャネル測定結果通知フレー
ムの総数を削減することができ、従って、チャネル測定
結果通知フレーム同士の衝突を削減できるとともに、基
地局でのチャネル測定結果通知フレームに対する処理量
を削減することができる。
【0155】なお、各無線端末におけるチャネル測定結
果通知フレームの送信を、無線端末のそれぞれで異なる
よう所定時間(ランダム時間、各無線端末に予め定めら
れた時間など)遅らせるといった上記のような手法は、
何も、チャネル測定結果通知フレームを送信するときに
限らず、基地局側からの要求に応じて、チャネル測定結
果通知フレーム以外の他のフレームを送信する際にも適
用可能である。また、無線端末が自主的に所定のフレー
ムを基地局側へ送信する際に、予め衝突を防止する手段
として適用可能である。
【0156】
【発明の効果】基地局は、現在接続している複数の無線
端末装置との間の無線通信に対する他の基地局における
他の無線通信からの影響度の測定結果の収集を、接続し
ている無線端末の数が多くなっても効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る無線LANシステムの
構成例を示した図。
【図2】基地局の構成例を概略的に示した図。
【図3】無線端末の構成例を概略的に示した図。
【図4】基地局のチャネル切替動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図5】IEEE802.11に規定されているMAC
フレームについて説明するための図。
【図6】チャネル測定要求フレームの構成例について説
明するための図。
【図7】基地局の他の構成例を示した図。
【図8】3つの無線端末が、チャネル測定の開始をそれ
ぞれ異なる所定時間ずつ遅らせたときに、ほとんど同時
にチャネル測定要求フレームを受信してもチャネル測定
結果通知フレームの送信時がずれることを説明するため
の図。
【図9】無線端末のチャネル測定要求フレームを受信し
たときの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図10】基地局のチャネル測定要求フレームの送信処
理動作の一例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
AP(AP1〜AP2)…基地局 11…受信機 12…送信機 13…受信制御部 14…送信制御部 20…アンテナ 21…チャネル測定要求送信先端末テーブル 25…アダプティブアレアンテナ STA(STA101〜STA104,STA201〜
STA204)…無線端末 100…アンテナ 101…受信部 107…送信部 108…情報処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 AA11 BB06 CC02 CC05 KK12 LL02 RR02 5K067 AA03 AA21 BB04 CC02 CC04 CC10 DD27 DD43 DD51 EE02 EE10 FF02 FF32 HH22 JJ11 JJ21 JJ31 JJ74

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装
    置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無
    線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つ
    を用いて無線通信を行う無線通信システムであって、 前記複数の無線基地局装置のうちの1つの無線基地局装
    置は、 現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無
    線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線
    基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記
    複数の第1の無線端末装置の全部に要求する要求フレー
    ムを送信する送信手段を具備し、 前記要求フレームには、測定対象の通信チャネルと、測
    定時間と、前記第1の無線端末装置が測定結果を送信す
    る期間の始期と、該期間の終期とのうちの少なくとも1
    つが要求項目として含まれ、 前記送信手段は、 前記要求フレームに含まれる要求項目のうちの少なくと
    も1つを、前記第1の無線端末装置の数に応じて設定す
    ることを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装
    置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無
    線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つ
    を用いて無線通信を行う無線通信システムであって、 前記複数の無線基地局装置のうちの1つである第1の無
    線基地局装置は、 現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無
    線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線
    基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記
    複数の第1の無線端末装置の全部またはいずれかに要求
    する要求フレームを送信する第1の送信手段と、 前記第1の無線端末装置は、 前記第1の無線基地局装置から送信された要求フレーム
    を受信する第1の受信手段と、 前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度
    の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知
    するための通知フレームを送信する第2の送信手段と、 前記第1の無線基地局装置は、 前記複数の第1の無線端末装置から送信された前記通知
    フレームを受信する第2の受信手段と、 前記受信した通知フレーム内の測定結果の内容と、当該
    通知フレームを受信したときに測定された受信電力との
    うちの少なくとも1つを基に、前記複数の第1の無線端
    末装置の中から、前記第1の送信手段で前記要求フレー
    ムを送信する際の送信先としての第2の無線端末装置を
    選択する手段と、を具備したことを特徴とする無線通信
    システム。
  3. 【請求項3】前記第1の無線基地局装置は、 前記第2の無線端末装置から送信された前記通知フレー
    ム内の測定結果の内容を基に、前記第2の無線端末装置
    のそれぞれに、測定対象の通信チャネルを割り当てる手
    段をさらに具備し、 前記第1の送信手段で前記第2の無線端末装置へ送信す
    る前記要求フレームには、少なくとも当該第2の無線端
    末装置に割り当てられた測定対象のチャネルが要求項目
    として含まれていることを特徴とする請求項2記載の無
    線通信システム。
  4. 【請求項4】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装
    置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無
    線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つ
    を用いて無線通信を行う無線通信システムにおける、前
    記複数の無線基地局装置のうちの1つである無線基地局
    装置であって、 現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無
    線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線
    基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記
    複数の第1の無線端末装置の全部に要求する要求フレー
    ムを送信する送信手段を具備し、 前記要求フレームには、測定対象の通信チャネルと、測
    定時間と、前記第1の無線端末装置が測定結果を送信す
    る期間の始期と、該期間の終期とのうちの少なくとも1
    つが要求項目として含まれ、 前記送信手段は、 前記要求フレームに含まれる要求項目のうちの少なくと
    も1つを、前記第1の無線端末装置の数に応じて設定す
    ることを特徴とする無線基地局装置。
  5. 【請求項5】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成され、前記複数の無線基地局装
    置のそれぞれは、その無線基地局装置に接続している無
    線端末装置と複数の通信チャネルのうちのいずれか1つ
    を用いて無線通信を行う無線通信システムにおける、前
    記複数の無線基地局装置のうちの1つである無線基地局
    装置であって、 現在接続している複数の第1の無線端末装置との間の無
    線通信に対する前記複数の無線基地局のうちの他の無線
    基地局における他の無線通信からの影響度の測定を前記
    複数の第1の無線端末装置の全部またはいずれかに要求
    する要求フレームを送信する第1の送信手段と、 この第1の送信手段で前記要求フレームの送信した送信
    先の前記第1の無線端末装置から送信された、前記要求
    フレーム中の情報に基づき前記影響度の測定を行った結
    果を通知するための通知フレームを受信する第1の受信
    手段と、 前記受信した通知フレーム内の測定結果の内容と、当該
    通知フレームを受信したときに測定された受信電力との
    うちの少なくとも1つを基に、前記複数の第1の無線端
    末装置の中から、前記第1の送信手段で前記要求フレー
    ムを送信する際の送信先としての第2の無線端末装置を
    選択する手段と、 を具備したことを特徴とする無線基地局装置。
  6. 【請求項6】前記第2の無線端末装置から送信された前
    記通知フレーム内の測定結果の内容を基に、前記第2の
    無線端末装置のそれぞれに、測定対象の通信チャネルを
    割り当てる手段をさらに具備し、 前記第1の送信手段で前記第2の無線端末装置へ送信す
    る前記要求フレームには、前記影響度の測定に関する要
    求項目として、少なくとも当該第2の無線端末装置に割
    り当てられた測定対象のチャネルが含まれていることを
    特徴とする請求項5記載の無線基地局装置。
  7. 【請求項7】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成される無線通信システムにおけ
    る前記複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末
    装置であって、 前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局
    に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、
    少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に
    対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地
    局における他の無線通信からの影響度の測定を要求する
    要求フレームを受信する受信手段と、 前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度
    の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知
    するための通知フレームを送信する送信手段と、 を具備し、 前記受信した要求フレーム中の情報に基づく前記影響度
    の測定は、前記複数の無線端末装置のそれぞれで異なる
    よう所定時間遅らせて、前記影響度の測定を開始するこ
    とを特徴とする無線端末装置。
  8. 【請求項8】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成される無線通信システムにおけ
    る前記複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末
    装置であって、 前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局
    に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、
    少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に
    対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地
    局における他の無線通信からの影響度の測定を要求する
    要求フレームを受信する受信手段と、 前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度
    の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知
    するための通知フレームを送信する送信手段と、 を具備し、 前記通知フレームの送信は、前記複数の無線端末装置の
    それぞれで異なるよう所定時間遅らせて、前記通知フレ
    ームを送信することを特徴とする無線端末装置。
  9. 【請求項9】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行う複数の
    無線端末装置とから構成される無線通信システムにおけ
    る前記複数の無線端末装置のうちの1つである無線端末
    装置であって、 前記複数の無線基地局のうちの1つの第1の無線基地局
    に接続しているとき、当該第1の無線基地局装置から、
    少なくとも、当該第1の無線基地局における無線通信に
    対する前記複数の無線基地局装置のうちの他の無線基地
    局における他の無線通信からの影響度の測定を要求する
    要求フレームを受信する受信手段と、 前記受信した要求フレーム中の情報に基づき前記影響度
    の測定を行った結果を前記第1の無線基地局装置に通知
    するための通知フレームを送信する送信手段と、 を具備し、 前記送信手段で送信しようとしている前記通知フレーム
    内の前記影響度の測定結果が、前記複数の無線端末装置
    のいずれかから送信された前記通知フレーム内の影響度
    の測定結果と同一または類似しているとき、前記通知フ
    レームの送信を中止することを特徴とする無線端末装
    置。
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