本発明の典型的な実施形態の種々の態様を説明するために図面を参照する。図面は、このような実施形態の図表の概略表現であり、したがって本発明の範囲を制限せず、必ずしも縮尺とおりに描画されていないことが理解し得る。
本発明の実施形態は、選択された通信ネットワークパラメータに関して監視及びデータ収集を実現するために分散された無線装置と他のネットワークノードを使用するためのシステム及び方法に関する。該収集されたデータは次に分析され、データ収集作業は収集されたデータとそれに関連付けられた傾向とにより示唆されるようにさらに的を絞り、精緻化することができる。データ分析は、とりわけネットワークの機能障害と機能停止を検出すること、是正処置の実現、ネットワーク動作の合理化、カスタマサービスの改善、及び販売戦略の開発に関連して使用される。
<I.典型的な無線通信網及び無線装置>
本発明の種々の方法を説明するために、図1は本発明の無線ネットワーク100の実施例を示している。言うまでもなく、この配置及び本明細書に説明されている配置とプロセスが例のためだけに述べられており、他の配置と要素(例えば、機械、インタフェース、機能、要素の順序等)を追加したり、代わりに使用することができ、いくつかの要素は完全に省略してよいことが理解される。さらに当業者は、本明細書で説明されている要素の多くが、別々の構成要素として、あるいは他の構成要素と連動して、任意の適切な組み合わせと場所で、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアによって実現し得る機能上のエンティティであることを理解し得る。
図1のネットワークは本発明を実現することができ、他のネットワークアーキテクチャが考えられる適切な環境の例を表現しているのにすぎない。特に無線ネットワーク100は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークとして説明され、図示されているのに対し、本発明は、将来開発されるものを含む、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、時分割多元接続(TDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ジェネラルパケットラジオサービス(GPRS)ネットワーク、802.11ネットワーク及び他のネットワークと実践できる。さらに具体的には、本発明の典型的な実施形態では、無線ネットワーク100は、無線接続性及びセッション管理を、回線交換型通信及びパケットデータ技術をベースにした通信に提供する無線周波数(RF)ネットワークを含む。したがって、無線ネットワーク100は、1つ又は複数の無線装置400、基地局120、基地局コントローラ(BSC)130、移動スイッチングセンタ(MSC)150、及びパケットデータ供給ノード(PDSN)140を含む、ネットワークを通して回線交換通話及び/又はパケットデータ通信を送るために必要な全ての要素を含むか、あるいはそれらの要素は相互に接続される。さらに詳細には、本発明の方法は、回線交換網、パケットデータネットワーク又は両方と連動して使用できる。本発明の典型的な実施形態はそのトランスポートプロトコルとしてインターネットプロトコル(IP)を使用しているが、本発明の方法はショートメッセージサービス(SMS)及び周知であるショートデータバースト(Short Data Burst)サービス等の他のトランスポートプロトコルを使用して実現してよい。無線ネットワーク100はホームロケーションレジスタ(HLR)、ヴィジティングロケーションレジスタ(VLR)、料金請求書作成及び発行システム、1つ又は複数のゲートウェイ、ショートメッセージ及びサービスメッセージを使用するために必要なサーバとインフラストラクチャを使用して実現されてよく、図1に描かれていない他の多くのネットワーク構成要素を含んでよい。アプリケーションサーバ又は(典型的な実施形態ではネットワークサーバ102として描かれている)サードパーティ報告システムは、ネットワーク100の外部に常駐してよく、本発明と連動して使用できる。本明細書に記載された用語「無線ネットワーク」又は「ネットワーク」に対する参照は、ネットワークインフラストラクチャ、サーバ、エンドユーザデバイス、アプリケーション及びサービスを含んで解釈される。
無線ネットワーク100は、さらに本発明と連動して使用するための、公知のサードパーティネットワークモニタ、プローブ、及びパケットスニファを含んでよい。データ収集管理システム200は、説明のためにパケットデータネットワークと連動して機能するとして描かれているが、回線交換網上のノードからデータを受信してよい、あるいはシステムの要素は回線交換網に位置し、パケットデータネットワークからデータを受信してよい。ゲートウェイ、ネットワークモニタ、及び他のネットワーク構成要素は、ネットワークとデータ収集管理システム200の間のデータの伝送を容易にするために利用されてよい。さらに、一実施形態では、データ収集管理システム200の構成要素は、ネットワーク事業者のネットワーク内に常駐する1つ又は複数のネットワークサーバ上で実現されてよい。代わりに、データ収集管理システム200はネットワーク事業者以外のサービスプロバイダによって主催されるサービスとして実現されてもよいため、システムの構成要素はネットワーク事業者のネットワークの外部に常駐し、ネットワーク事業者のネットワーク内の種々のノードと通信する形でもよい。
<II.典型的なデータ収集管理システムの構造>
図2は、無線ネットワーク100の関連構成要素の一部とともに、概して200で示されているデータ収集管理システムの実施例に関する詳細を示す。本明細書に記載されている機能性は、無線、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、ネットワークサーバ、デスクトップコンピュータ、及びネットワーク通信ト関連付けられた他のデバイスを含む、無線又は有線のどちらかの多岐に渡るネットワークデバイスと関連して利用されてよい。
典型的な実施形態では、図2のデータ収集管理システム200は、エンドユーザが電話サービスにアクセスできるようにし、対象無線装置(target wireless device)400がパケットデータネットワークに参加できるようにする任意の適切なプロトコルを通してインターネット又はマルチメディアデータにアクセスを提供する体勢にある1つ又は複数の対象無線装置400を利用する。対象無線装置400は、無線ネットワーク100の環境で通信し、無線電話受話器、ワイヤレスパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又は別の無線通信装置である実質的に任意の移動無線装置である場合がある。該無線装置は移動局、又はモバイル機器とも呼ばれることがあり、以後無線装置と呼ばれる。
対象無線装置400は無線ネットワーク100上で送信され、オペレーティングシステムとアプリケーションのようなソフトウェアの実行を可能にするデータを局所的に記憶するため、及びそれ以外の場合無線局の動作をサポートするために使用されるローカルメモリを有する。Symbian、REX、又は他の任意の適切なオペレーティングシステム等の公知の種々のオペレーティングシステムが無線装置に常駐してよい。さらに、対象無線装置400は、データ収集プロファイルを受信、実行し、それ以外の場合データ収集管理システム200のサービス品質プラットホーム(SQP)201と通信することにより、それがデータ収集活動に参加できるようにするサービス品質クライアントソフトウェア(SQC)402でイネーブルされる。SQC402は、製造時のインストール、ケーブルを介してコンピュータに接続されるクレードルの中にデバイスを設置する等の種々のダウンロード方法、あるいは任意の数の無線方法等を使用することを含む種々の方法によって無線装置上にインストールされてよい。
BREW及びJAVAのような開発環境も、無線装置の上に常駐し、SQCソフトウェア402のこのようなダウンロードをサポートするか、あるいはそれ以外の場合データ収集システムのサポート動作をサポートしてよい。さらに、典型的な対象無線装置400は、無線装置がネットワークサービスプロバイダによって提供されている1つ又は複数のサービスにアクセスできるようにする、あるいは計算機とゲーム等のユーザにユーティリティ又は娯楽を提供する種々のアプリケーションソフトウェアを含む。典型的な無線装置400は、無線送信機と受信機、音声符号化と復号のため、及び通話制御のための回路、ディスプレイ装置、キーボード、電源も含み、加入者アイデンティティモジュール(SIM)チップも含んでよい。他の実施形態では、SQCソフトウェア402は、前記に注記されたようなデータ収集プロファイルを受信し、実行するためにネットワーク内の他のノード上にもインストールされてよい。例えば、無線装置のデータ収集活動に加えて、SQCソフトウェアは、これらのネットワークノードがデータ収集活動に参加できるように、ネットワーク内のアプリケーションサーバ上に、あるいはPDSN上にインストールされてよい。
引き続き図2を参照すると、データ収集管理システム200はSQP201とSQC402を含む。SQP201の要素は、測定基準コレクタ202Aと測定基準アナライザ202Bとから構成される測定基準収集サブシステム(MCS)202と、タスクプロセッサ204Aと、タスクデータベース204Bと、対象デバイスデータベース204Cとから構成されるタスクサブシステム204と、プロファイルビルダ206Aと、プロファイルエディタ206Bと、プロファイルデータベース206Cとから構成されるプロファイルサブシステム206と、報告エンジン208Aと、規則エンジン308Bと、報告データベース210とから構成される報告サブシステム208と、ユーザインタフェース(UI)212AとAPI/サービスインタフェース212Bとから構成されるインタフェースサブシステム212とを含む。データ収集管理システム200は、さらに1つ又は複数の対象無線装置400、又はSQC402が常駐する他のネットワークノードとを包含する。さらに、データ収集管理システム200はサードパーティ報告システム等の1つ又は複数のネットワークサーバ102と通信してよい。
前記したように、図200のデータ収集管理システム200はネットワーク事業者以外のサービスプロバイダによって主催されるサービスとして実現されてよい、あるいは他の実施では、データ収集管理システム200の機能性のいくつか又はすべてがネットワークサーバ及び/又はネットワーク事業者の無線ネットワーク100の中の他のネットワークシステムの上のインストールに適したスタンドアロンソフトウェアパッケージの形式で提供されてよい。したがって本発明の範囲は、データ収集管理システム200の特定の形式の実施に限定されない。
データ収集管理システム200のSQP201は、概して種々のクエリーを作成、管理し、データの収集で利用されるようなデータ収集プロファイルを作成するのに役立つ。さらに、SQP201は収集されたデータを受信し、種々の分析と収集されたデータに関する他のプロセスを実行する。
引き続き図2のSQP201を参照すると、MCS202の測定基準コレクタ202Aは複数の無線装置400又は他のネットワークエンティティから収集されたデータを受信する。該収集されたデータは、測定基準コレクタ202Aに直接的に、あるいはPDSN140又はゲートウェイ160等の他のネットワークノードを介してのどちらかで提供されてよい。MCS202は、タスクサブシステム204と報告サブシステム208と通信してよい。測定基準アナライザ202Bは、それをSQP201の他のサブシステムに渡す前に、受信されたデータのインシデントマッチング等の妥当性検査機能、増加機能及び/又は分析機能を実行してよい。また、MCS202は、SQC402対応デバイスからの収集プロファイル要求を受信し、応答してよい。例えば、SQC402でイネーブルされたデバイスの初期起動時、SQCはその存在を、デバイスにダウンロードされ得る1つ又は複数のプロファイルに応答して、MCS202を介してSQP201に示す。
報告サブシステム208は、MCS202からの入力の結果として生成されるレポートと、サードパーティネットワークモニタ等の外部システムからのデータを、報告データベース208Cに記憶する。報告データベース208Cは、ネットワークサーバ102として典型的な実施形態に描かれている別の報告又はプレゼンテーションシステムにレポートデータをエクスポート又は発表してもよい。報告データベース208Cは、データ収集管理システム200又は別のネットワーク構成要素と統合されてよい、あるいはそれはスタンドアロンデータベースとして機能してよい。さらに、報告サブシステム208は後述されるように行われる収集で中心的な役割を果たす。
本発明の一実施形態では、本発明は以下の動作モードに限定されないが、複雑なネットワークステータス問題に関する情報は以下の手順を使用して取得できる。本実施形態に従って、新しいクエリーを処理するとき、報告サブシステム208は最初に、報告データベース208Cが、該クエリーに答えるために十分且つ必要であるデータをすでに有しているかどうかをチェックする。該クエリーを満たすために追加の収集が必要とされない場合には、データ及び/又はレポートがネットワーク管理者に返される。報告データベース208Cが該クエリーに応えるためのデータを含んでいない場合、CTRが作成され、そのライフサイクルを通して報告サブシステム208によって追跡調査され、タスクサブシステム204によって処理される。タスクサブシステム204は、既存のデータ収集プロファイルを選択するため、あるいは新しいデータ収集プロファイルを必要に応じて生成し、対象無線装置の適切なセットを特定し、データ収集プロファイルを該選択された対象無線装置に送信するためにプロファイルサブシステム206と通信する。クエリーが、非SQPデバイス、つまりそれがデータ収集管理システム200に参加できるようにするためにSQCでイネーブルされていないデバイスからの収集を必要とする場合、報告サブシステム208はインタフェースサブシステム212を通して外部システムのためにCRTを作成し、送信する。このようにして、必要とされるタスクは、データ収集管理システム200によって指示されていないが、システム内で、及びシステムにより実施されている他のデータ収集活動の中で文書化され、追跡調査され、表示することができる。なお、タスクサブシステム204及び/又は報告サブシステム208が、データ収集プロファイルを生成し、対象デバイスポピュレーションを特定するときに、クエリー及び/又はCTRの優先順位を考慮してもよい。前記タスク機能のどれかをオペレータが置換することもでき、本発明の別の実施形態では、オペレータはプロファイルをデバイスに直接的に割り当てる。
SQP201は、データ収集管理サービスを提供するために1つ又は複数のネットワークサーバ102と通信してよい。例えば、SQP201の報告サブシステム208は、ネットワークサーバ102にレポート、未処理データ及び他のデータ製品を与えることができる。ネットワーク管理者及び外部システムは、次にネットワークサーバ102を経由してデータにアクセスできる。データ収集管理システム200の構成要素は、1台又は複数台の対象無線装置400との通信を開始するため、あるいはネットワーク管理者に、要求されたデータが収集され、分析に使用可能であることを通知するために、ショートメッセージサービスセンタ(SMSC)180等の無線ネットワーク100内の種々のメッセージングサービスと通信してもよい。
SQP201は、種々のネットワーク動作及びパラメータに関するデータの収集を支配する種々のデータ収集プロファイルを生成又は修正するために、タスクサブシステム204、規則エンジン208B及び対象デバイスデータベース204Cと協力するプロファイルサブシステム206をさらに含む。この目的を達成するために、プロファイルサブシステム206はプロファイルビルダ206Aと、プロファイルエディタ206Bと、プロファイルデータベース206Cとを含む。なお、プロファイルサブシステム206は、種々の方法で構成され、実現される。ある実施では、プロファイルサブシステム206はSQP201の構成要素を備える。別の実施では、プロファイルサブシステム206はデータ収集管理システム200と通信するように構成されるスタンドアロンシステムである。したがって、本発明の範囲は、図2に示されているプロファイルサブシステム206の実施に制限されない。
次に、プロファイルサブシステム206に関連して生成されるデータ収集プロファイルが、対象無線装置400の指定されたセットにダウンロードされる。ツールは、プロファイルと適合し、クエリーに適している対象デバイスを特定するためにこのポイントでも使用できる。対象無線装置400に常駐するSQC402はデータ収集プロファイルを受け取り、データ収集プロファイルの他の規則と命令に応えてだけではなく、プロファイルの中に設定された、データ収集活動を開始、終了する「トリガ」に応えてデータ捕捉プロセスを実行する。データ収集プロファイルに含まれているデータ収集規則、トリガ、及び他の指示は、便宜上、本明細書では総称的に「データ収集指令」と呼ばれることもある。前記に示唆されたように、対象無線装置400は、携帯電話又は他の無線装置である場合がある。しかしながら、前述されたように、対象デバイスは、SQCソフトウェアを備え、それがSQP201へデータを収集及びアップロードできるようにする任意の他のネットワーク構成要素又はノードであってよい。
対象無線装置400によって収集されるデータはSQC402でバッファに入れられ、測定基準パッケージの作成を待機してよい。いったん作成されると、測定基準パッケージはSQC402の測定基準アーカイブ402に入れられる、削除される、あるいはMCS202の測定基準コレクタ202Aにアップロードされてよい。
インタフェースサブシステム212のUI212Aは、一人又は複数のネットワーク管理者が、データ収集管理システム200の動作と相互に作用し、動作を制御できるようにするグラフィックユーザインタフェースである場合がある。この点で、データ収集管理システム200の少なくともなんらかの実施、つまりUI212Aが、無線ネットワーク100の1つ又は複数の態様に関するデータの収集に関して、後述されるクエリーの、ネットワーク管理者による生成と操作を容易にする。このようなクエリーが報告サブシステム208によって生成され、出力されるレポートに基づいて、あるいは規則エンジン2080Bによる処理の結果として自動的に作成される、あるいは精緻化されてよいケースがある。加えて、UI212Aは、システムからデータとレポートを取り出すためにネットワーク管理者によって使用されてよく、API/サービスインタフェース212Bはシステムにコマンドと要求を提出するため、及びデータ収集管理システム200から生成されるレポートとデータを取り出すために、外部システムによって使用されてよい。
最後に、対象デバイスデータベース204Cは、携帯電話等の対象無線装置、及び無線ネットワーク100の構成要素を備える他のネットワークノードに関連した種々のタイプの情報を含む。対象デバイスデータベース204Cは多くの異なる方法で実現されてよい。それは、無線装置の特徴と動作についての情報が記憶され、データ収集管理システム200の構成要素によってアクセスされるホームロケーションレジスタ(HLR)等のサービスプロバイダのネットワーク内の既存のネットワーク構成要素であってよい。代わりに、対象デバイスデータベース204Cは、データ収集管理システム200内に常駐してもよく、この場合、対象デバイスデータベース204Cは、デバイスが無線ネットワーク100と登録するとデバイス使用情報とデバイス特徴を収集する。他のケースでは、対象デバイスデータベースを備えて情報を収集することを特に目的としたデータ収集プロファイルが、無線装置に常駐し、使用されるアプリケーション、遭遇する基地局等のデバイスについてのステータスと使用情報を収集してから、対象デバイスデータベース204Cに通話の情報を報告することができる。このようなデータと周期的な更新を対象デバイスデータベース204Cに提供することによって、SQP201はさらに効果的なデバイスターゲティングのためにそのデバイス選択基準を微調整できる。多くのケースでは、対象デバイスデータベースは、HLRデータ、プロファイルによって生成されるデータ、及びとりわけユーザアカウント、デバイス特性、又はネットワーク特性と関連付けられた他のデータベースからのデータを含む、複数のソースからのデータを利用する。結果的に、データ収集プロファイルは、設定された1つ又は複数のクエリーに応答するデータの収集に最も適している、それらの対象無線装置400にダウンロードされる。前述された複数のソースへのインタフェースは公知であるため、本明細書では説明を省略する。
したがって、対象デバイスデータベース204Cは、対象無線装置の型番と製造メーカ、対象無線装置と関連する1つ又は複数のアカウントタイプ、電池種別とメモリサイズ等の対象無線装置の特定のハードウェア特長に関する情報、対象無線装置と関連付けられた請求書作成発行アドレス、使用情報、インストールされているアプリケーション、しばしば出入りされる地理的地域、及び通信ネットワークに関する特定のクエリーと関連して1つ又は複数の対象無線装置400の選択を容易にする他の情報を含むことがある。データベースは、データ収集管理システムを介して、あるいは任意の他の適切な手段によってデバイス自体から収集される情報から作成できる。加えて、前記が例にすぎず、さらに一般的には、利用されることが所望されるか、あるいは関連性があると見なされる実質的に任意の他の対象無線装置の特徴が対象デバイスデータベース204Cに含まれてよい。
さらに、データ収集管理システム200は、複数のデータ収集プロファイルとデータ分析活動を同時に実行できるようにするため、ある特定のデバイスは複数のデータ収集プロファイルを実行するために対象とされてよい。したがって、対象デバイスデータベース204Cはデバイス上で発生するデータ収集活動を追跡調査し、デバイス上でアクティブである特定のデータ収集プロファイルについての詳細な情報を維持する。こうする際に、それは選択された対象デバイスのポピュレーション(population)を調整することによって競合又は優先順位を検出し、解決することができる。
対象デバイスデータベース204Cは、無線ネットワーク100内の非SQPデバイスの場所、サービスが提供される地理的領域、使用可能なデータ等非SQPエンティティについての情報をネットワークに記憶してもよい。通常、実質的には、関連性があると見なし得る非SOPエンティティの他の任意の特性又は属性が記憶されてよい。
なお、図2は、データ収集管理システム200と関連付けられた種々の機能性を割り当てる1つの方法を示す。したがって、データ収集管理システム200に関連して本明細書で説明する機能性は、種々のタイプの分散型システムと利用されているデバイス、収集が所望されるデータ、及び他のシステムの通信ネットワークの構造を含むが、これらに限定されない種々の他の方法で割り当てられてもよい。したがって、図2に示される機能性割り当ては一例にすぎず、本発明の範囲を制限しない。
<III.典型的なクエリー>
図3を参照すると、データ収集管理システム200と関連してクエリーを設定し、提示するための方法とシステムに関して詳細が示されている。このようなクエリーは、無線ネットワーク100と関連する対象無線装置400又は他のネットワークノードの動作又は機能性に関する種々の異なる考え方のうちのどれかを参照して設定されてよい。クエリーは、性能情報が、ユーザによるボタン押下等の単純な活動の影響について収集される、あるいは情報が、物理層、ネットワーク層、トランスポート層及びアプリケーション層等の複数のネットワーク層を含むより複雑なトランザクションについて収集されてよいように構造化されてよい。特に、対象無線装置は通信ネットワークの種々のネットワーク層と通信するソフトウェアスタックを有する。
いったん収集されると、次にデバイスのソフトウェアスタックに関連付けられた情報は相互に関連付けることができ、その結果、ソフトウェアスタック又はそれらが通信するネットワーク層に関する情報は相応のRFステータス情報とともに実装され、相応のRFステータス情報について表示されてよく、異なる層の間の相互依存性の完全な表示、及び情報のさらに正確な分析を提供する。しかしながら、これらは、典型的なクエリー主題だけであり、このようなクエリーは、さらに一般的には、無線ネットワーク100、関連する対象無線装置400及びネットワーク管理者又は他の人員にとって重要である可能性がある任意の他のネットワークノードの実質的にいずれかの態様に向けられてよい。
典型的なクエリー構造は、図3で概して500で示されている。クエリー構造500は、本明細書に記載されている任意の機能性を持つように構成される。図3に図示されるように、クエリー構造500を設定できる1つの方法は、インタフェースサブシステム212を経由したネットワーク管理者とSQP21の間の対話による。ネットワーク管理者によって設定される場合、クエリー構造500は、ネットワーク管理者が所望される1つ又は複数のクエリーの性質及び範囲に関して種々の選択を行うことができるようにするポップアップウィンドウ又は他のタイプのデバイスとして表示される。ネットワーク管理者はシステムに干渉し、要求に応じてクエリーを書き込む能力を有しているが、本発明の好適実施形態は報告サブシステム208において「事前設定される」多数のクエリー及びプロファイルデータベース206Cに記憶される添付プロファイルを提供する。データ収集に対する事業の及び技術的な必要性が生じると、これらの事前に設定されたクエリーが、1つ又は複数のデータ収集プロファイルと関連するレポートを含む、完全な分析パッケージを生成するために要求される。
任意の数及びタイプのクエリー構造500は、ネットワーク管理者が無線ネットワーク100、1台又は複数台の関連付けられた対象無線装置400、あるいは無線ネットワーク100と関連して提供されるサービス又はエンティティのどれかの性能と動作の実質的に任意の態様に関してクエリーを事前に設定する、あるいは作成し、提出できるようにするために構築できる。このようにして、図3に示されているクエリー構造500は例示的にすぎず、決して本発明の範囲を制限することを目的としていない。
さらに他の実施では、所定のメニュー選択肢を含まない1つ又は複数のクエリー構造500が設定される。むしろネットワーク管理者は所望される項目を基本クエリー構造テンプレートの中に単にドラッグアンドドロップすることによってきわめてカスタマイズされたクエリー構造を設定する。プロファイルシステム206は、クエリー、及び内部的に矛盾している、つまり一貫性がない関連データ収集プロファイルの設定を妨げるように構成できる。このようにして、ネットワーク管理者は、既定のクエリー又はデータ収集プロファイルに関連して「雑音」データが収集されない旨の保証のなんらかの目安を受け取る。
さらに、本明細書の他の個所に記載されているデータ収集プロファイルだけではなくクエリーも、1つ又は複数のシステムイベントの発生に応答して、あるいは以前に収集されたデータの分析の結果として手動又は自動的のどちらかで生成されてよい。データ収集プロファイルはデータ収集活動の開始及び終了を命令する「トリガ」を含む。以下に、トリガの設定及び使用の態様について、さらに詳しく説明する。
図3は、クエリーの種々の態様を概念的に示している。特に、クエリー構造500は、ネットワーク管理者が、対象デバイス(502)、ソフトウェアアプリケーション(504)、対象デバイスに関連付けられたサービス(506)、対象デバイスにより利用される無線周波数システム(508)に関する情報、及びデータ収集管理システム自体の種々の態様を含む、ネットワーク管理者又は他の人員にとって重要である可能性がある種々の他の考慮事項又はパラメータ(510)のどれかに関係するクエリーを設定できることを示している。重大なことに、これらのクエリーは、どのような組み合わせであっても、デバイスで又はネットワーク内で発生する活動の前述された態様の内の1つ又は複数に向けられ、活動との関連で生成されているデータの捕捉を可能としてよい。
対象デバイスの態様(502)に関連するクエリーを作成するとき、作成者はハードウェア、ソフトウェア、及び対象無線装置400等のデバイスの他の態様等の特徴502Aをより具体的にクエリーの目標とすることができる。同様に、対象デバイスで動作しているアプリケーション(504)に関するクエリーは、対象デバイスに存在するアプリケーションの性能、それぞれのこのようなアプリケーションの使用量、及び対象デバイス上に常駐する、あるいはそれ以外の場合無線ネットワーク100と関連付けられたアプリケーションの種々の他の態様等の特徴504Aを具体的に目標とすることができる。
引き続き図3を参照すると、対象デバイスが使用できるサービス(506)に関するクエリーが、IP、メッセージング、音声伝送、及び無線ネットワーク100に関連する種々の他のサービスを含む特定のサービス506Aについて設定される。同様に、クエリーは、RF性能パラメータ、問題及び他の考慮事項等、無線ネットワーク100及び/又は対象無線装置400のRFに関連した態様(508)に向けることができる。
データ収集管理システム200の実施形態は、一人又は複数のネットワーク管理者又は他の人員が、無線ネットワーク100及び/又は管理者(複数の場合がある)が関心を持つ可能性がある関連対象無線装置400の実質的に任意の態様に向けられる、1つ又は複数のクエリーを設定し、実現できるようにする。このような機能性の結果として、ネットワーク管理者はクエリー主題の所定の選択肢に制限されるのではなく、より一般的に、関心がある可能性がある任意の主題に向けられる1つ又は複数のクエリーを設定してよい。さらに、クエリー構造500とその関連システムは、特定の関心の集合に対応する特殊なタイプのクエリーを生成、使用できるようにする。
例えば、いくつかのクエリー構造500は、使用されているアプリケーションの普及等の営業部門にとって関心があると考え得る情報だけに関係している。別の例としては、経理部門が単独で、又は営業部門と関連してのどちらかで、種々のサービス計画をエンドユーザの特定のグループ及びそれらのエンドユーザの動作と相互に関連付けるクエリーを活用することを所望する場合がある。別の例としては、無線ネットワーク100及び関連対象無線装置400と関連付けられた技術員がネットワーク及び対象デバイスの種々の性能態様に関するクエリーを呼び出すことを所望する場合がある。技術員はさらにメディアサーバ又はパケットデータ供給ノード等の他のネットワークノードの性能に関心がある場合がある。その結果、このような人員は、彼らが迅速に且つ容易に、問題を特定し、サービスを改善するために使用し得る複数の有用なクエリーを設定できるようにするクエリー構造だけではなく、多数の事前に設定されたクエリーにアクセスし得る。
前記のクエリーセットは、すべて単一のクエリー構造500から流れ出る、あるいは前述されたように特定の人員だけがアクセスできる別個のクエリー構造をそれぞれ構成してよい。これらは例示的な実施にすぎないが、本発明の範囲はこれらの例に限定されない。
<IV.典型的なデータ収集プロファイル>
前記のように、無線ネットワーク100、関連付けられた対象無線装置400及び無線ネットワーク100を構成する他の構成要素の多数の態様に関する多種多様な事前に設定されたクエリーが、データ収集管理システムによって性能データを監視し、収集するために使用できる。前記したように、ネットワーク管理者は要求に応じてカスタムクエリーを作成することもできる。いったん1つ又は複数のクエリーが設定され、既存のデータが該クエリーを満たすには十分ではないと判断されると、CRTは、1つ又は複数のクエリーに応えるデータの収集で対象無線装置400又は他のネットワークノードを向けるために、1つ又は複数のデータ収集プロファイルを生成又は選択させる。
典型的な実施形態では、データ収集作業は、データ収集活動のために対象無線装置400のポピュレーションに押し出される。あらゆる既存のタスク要求を含む各デバイスでの要望はすでにデバイス選択基準の一部として見なされているので、対象無線装置400のそれぞれに課されるデータ収集オーバヘッドは最小である。さらに本明細書で説明するように、種々の対象無線装置400の収集機能及び作業がクエリーに応えるデータを容易に且つ効果的に収集するための強力な機構を提供する。
図4は、前記したようなデータ収集プロファイル600の態様を示す。図4に一般的に示されるように、データ収集プロファイル600は収集されなければならないデータのセットだけではなく、データ収集が行われる条件及びデータを収集、処理しなければならない方法も定める種々のパラメータ602を含む。この点では、データ収集プロファイル600は、データ収集プロファイル600が、収集され、処理されるときにクエリー構造500を介して設定されるクエリーに対応する特定のタイプと量のデータを対象とするという点で関連付けられるクエリーの改良点を構成する。
データ収集プロファイル600は、ある一定の時点で、又は特定の期間の後にアクティブになる(つまり収集プロセスを開始する)、及び/又は不活性になるように構成できる。データ収集プロファイル及び/又はその成分収集命令も、一定の期間後に期限切れとなってよい。データ収集プロファイル又はその成分データ収集命令が期限切れになると、デバイスはそのデフォルトプロファイルに戻ってよい、あるいはそれはMCS202を介してSQP201に期限切れを通知し、その結果それは別のプロファイルを受信するように指示される。どちらの場合でも、期限切れ機能によりデバイスは、もはやサポートされていないプロファイル又は個々の収集命令を効果的に「取り除く(purge)」ことができ、新しいプロファイル又は収集命令を受け取る準備が完了できる。データ収集プロファイルはある期間に渡って及び一定の発生に応えてデータサンプリングを開始し、終了する複数のトリガを含むように構成されてもよい。あるケースでは、データ収集は、イベントの発生として設定されるトリガに応えて発生してもよい。他のケースでは、データ収集はイベント発生の欠如として設定されるトリガに応えて開始又は終了されてよい。例えば、データ収集プロファイルは、一定の地理的領域での到着時に開始し、ユーザが指定された地理的領域に入ってから1時間以内に音声電話を受信できないとアボートすることを指定してよい。この場合、指定された地理的領域に入ることはデータ収集を開始させ、データがバッファに入れられる開始トリガであり、音声電話が1時間以内に発生できないときには、アボートトリガによってデータ収集をやめさせる。この場合、バッファに入れられたデータは測定基準パッケージに変換されず、それは削除されてもよいし、されなくてもよい。
いくつかのケースでは、データ収集は、万一指定されたネットワークイベントが発生した場合には終了してから、再開してよい。この第2のイベントが万一発生できない、つまりトリガがその後の期間内に活性化されない場合は、データ収集プロファイルは期限切れとなってよい。データ収集プロファイルは、収集されたデータが測定基準パッケージに変換される条件のための指示、及び測定基準パッケージが測定基準コレクタ202Aにアップロードされるかどうか、及びいつアップロードされるのかも含んでよい。他のケースでは、データ収集プロファイル600は、ある期間中にデータが収集されたかどうかだけではなく、規定どおりに、指定されたイベントの発生と非発生の両方についての情報が測定基準コレクタ202Aに報告されることを指示してよい。
例示的な実施形態では、プロファイルシステム206のプロファイルビルダ206Aがデータ収集プロファイル600の設定を容易にするため、及びデータ収集プロファイル600が送信される先の対象デバイスのセットを設定するために対象デバイスデータベース204Cに関連して動作する。図2に示されているように、プロファイルサブシステム206は、状況がそれらのデータ収集プロファイルに対する手動の変更を必要とする場合に、ネットワーク管理者が1つ又は複数の既存のデータ収集プロファイルを取り出し、編集できるようにするプロファイルエディタ206Bを含む。さらにいったん完了されると、データ収集プロファイル600は、再利用、バックアップのために、及び/又は追加の編集、コピー又は他のプロセスのためにプロファイルデータベース206Cに記憶されてよい。
いずれにせよ、図4に描かれているデータ収集プロファイル600は、とりわけ、データ収集プロファイル600に関連して収集されなければならないデータの1つ又は複数のタイプを指定する。前記に示唆されるように、データ収集プロファイル600と関連して収集されるデータは、無線ネットワーク100及び/又は対象無線装置400に関する、実質的に任意のタイプのデータを備えてよい。したがって、収集されることが所望されるデータは対象無線装置400のUI、対象無線装置400に常駐する1つ又は複数のアプリケーション、対象無線装置400によってアクセスされるネットワークサービス、アプリケーション及びネットワークサーバ等の他のネットワーク要素の性能、及びトランスポート層と物理層等の種々のネットワーク層に関する考慮事項に関連してよい。
種々のデータタイプを指定することに加えて、図示されるデータ収集プロファイル600は時間パラメータ、つまり指定されたデータのいくらか又はすべてがその間に収集されなければならない1つ又は複数のタイムフレームも指定できる。例えば、ある特定の領域で中断された通話のレポートの結果として、中断された通話の分析を目的とするデータ収集プロファイルが生成される。この場合、データ収集プロファイルは、データ収集が無線装置が一定の地理的領域に入るとすぐに開始しなければならないと指定してよい。収集されたデータは、測定基準パッケージを作成させるトリガが発生すると測定基準パッケージの一部としてそれを含むことができるように、デバイス上のバッファに入る。データ収集プロファイルは、データ収集規則の一部として、デバイスが指定された地理的領域にいる間に発生するあらゆる通話に先行する情報の5秒のバッファが保存されなければならない、及びデータが通話時間に収集されなければならないことをさらに指定してよい。通話が中断された場合には、通話が中断してからさらに5秒が捕捉され、データは通話が測定基準パッケージに入れられる前、間、及び後に捕捉される。
いくつかのケースでは、データ収集プロファイルは、あるデータが何らかのタイプの所定のスケジュールで収集されることを指定してよい。他のケースでは、データ収集プロファイル600は、他のデータが一度だけ、あるいは他の何らかの非周期的に、不規則に収集される一方、何らかのデータが規則正しく、つまり周期的に収集されることを指定してよい。さらに他のケースでは、データ収集プロファイルは、あらゆる他の条件にも関わらず、データ収集がある特定の日付に開始し、別の特定の日付に終了しなければならないことを指定する開始日及び/又は停止日を事前に指定した可能性がある。
引き続き図4に注意すると、データ収集プロファイル600は、データ収集プロファイルに指定されるデータ収集プロセスが開始し、アボートし、終了しなければならないかどうか、及びいつ開始し、アボートし、終了しなければならないのかを判断するために使用される種々のトリガを含む、参照する、又は関係させる。例えば、(プッシュ・ツー・トーク(商標)としても知られる)ネットワークをベースにした即時接続通信を開始するための公知の1つの技法は、発信側無線装置が、1つ又は複数の終了側の無線装置の通信セッションへの参加を要求するために、セッション開始プロトコル(SIP)INVITEを、ネットワークをベースにした即時接続サーバに送信することである。INVITEは即時接続サーバによって受信され、終了側無線装置に送信される。終了側無線装置が最近アクティブである場合、サーバは、それが終了側装置に接触を試行し続ける間に発信側デバイスに「100回試行」メッセージを送信してよい。
通常、100TRYINGメッセージが、質問を受ける旨の表示とともに発信側デバイスで受信されると、発信側デバイスは音声データの送信を開始する。発信側デバイスが音声データを送信するのに混んでいる間、即時接続サーバは試行し、終了側デバイスに実際に到達できなかった可能性があり、408TIMEOUTメッセージが発信側デバイスに送信される。この時点で、発信側デバイスのユーザはユーザ経験が極めて不足している。同時にサービスプロバイダは発信側無線装置、即時接続サーバ、パケットデータサービングノード(PDSN)のような他の参加ネットワーク構成要素、及び終了側受話器の間で発生した、ある発生できなかったトランザクションのすべてを捕捉する能力を有していない。そのため、問題を処理し、解決できるデータを有していない。
本明細書に記載の方法を使用した一実施形態は、開始トリガが活性化される(この例では、即時接続通信試行の発信である)とデータの収集を開始するために発信側デバイスに常駐するデータ収集プロファイルを提供する。発信側デバイスが前述された408エラーメッセージを受信することが、発信側無線装置に常駐するSQC402にデータ収集を停止させ、測定基準コレクタ202Aへのアップロードのために測定基準パッケージを作成される終了トリガ条件である。いくつかのケースでは、トリガによりデータ収集活動は測定基準パッケージを作成せずにアボートする。典型的な実施形態では、408エラーの受信が、測定基準パッケージが直ちに作成され、測定基準コレクタ202Aにアップロードされ、測定基準パッケージが相応してアップロードされる条件となることを指定するように、データ収集プロファイルがさらに構成されている。この例では、終了側無線装置は、通信試行がなされたことに気付いていないため、データ収集を開始するため、及び/又は測定基準パッケージの作成を生じさせるために終了側デバイスでトリガは活性化されていない。通信試行に関連する重要なデータが終了側デバイスから収集されることを確実にするために、発信側無線装置から測定基準パッケージが測定基準コレクタ202Aによって受信されると、SMSメッセージ等のコマンドが終了側デバイスに送信されることになる。このコマンドが、終了側無線装置での「オンデマンド」データ収集活動を引き起こし、必要とされる追加のデータ収集を推し進め、指定の時点で測定基準パッケージをアップロードするトリガを活性化する。なお、通常の動作の一部としてデバイスで既に発生している可能性のある関係のないデータ収集活動に加えて「オンデマンド」収集活動が発生する可能性もある。別のケースでは、終了側デバイスは、それに、特に調査中である問題に関連するデータを継続的に収集するように命令するプロファイルを有する。この場合、それはINVITE受信のタイミング及び頻度となる。オンデマンドアップロードの結果として、この特定の関心領域と関連付けられる履歴が終了側デバイスで発生するイベント及び調査中である408の問題周辺のデータの完全な可視性を提供するためにアップロードされる。加えて、いくつかの状況では、収集されたデータは、最小/最大/平均/カウントタイプ処理、又はデバイスからSQPに送信されなければならないデータ量を合計するか、又はそれ以外の場合削減する他の計算等のデバイスでの処理にさらされることがある。この場合、測定基準コレクタに送信されるデータはすでに何らかの処理を受け、単に未処理の収集データではない。
別の実施形態では、SQCは、即時接続アプリケーションサーバ等の別のネットワーク構成要素に常駐してよく、データ収集プロファイルは408エラーの発生時に測定基準パッケージを即時に作成し、アップロードするように構成されてよい。この場合、即時接続アプリケーションサーバによって408エラーが認識されると、SQCは測定基準パッケージを作成させ、測定基準コレクタ202Aにアップロードさせる。次に、SQP201は、SMSメッセージを終了側デバイスに送信させ、その結果、終了側デバイスでの「オンデマンド」データ収集活動が開始し、前記されたように進行する。トリガがデータ収集プロファイルと、データ収集管理システムの他の種々の態様に関連するときのトリガに関するさらに特定の情報は本明細書の他の個所に示される。
測定基準パッケージが対象無線装置400で作成されているのと同時に、SQP201は、発信側無線装置と終了側無線装置から、及び即時接続通信試行と関連付けられるデータ収集プロファイルを備えるあらゆる他のネットワーク構成要素から受信される測定基準パッケージを分析するために作成される報告サブシステム208の分析タスクを待ち行列に入れてよい。終了側無線装置で生成される測定基準パッケージには、それを発信側無線装置で生成される測定基準パッケージ及び/又は即時接続アプリケーションサーバ及びトランザクションと関連するあらゆる他のネットワーク構成要素で生成される測定基準パッケージと関連付ける識別子が割り当てられる。いつでも、他の測定基準パッケージと関連付けられている測定基準パッケージを特定するために、クエリーは報告サブシステム208に対して実行されてよいため、デバイス間のトランザクションに関与するネットワーク構成要素のすべての間で発生したイベントの完全なシーケンスを表示し、追跡調査し、分析することができる。報告サブシステム208から生成されるレポートは後で使用するために報告データベース208Cに記憶されてよい、あるいは根本的なデータはインタフェースサブシステム212を介してサードパーティ報告システムにエクスポートされてよい。さらに、いくつかの実施形態では、データの受信又は分析の結果に関する通知は、ネットワーク管理者と他の人員にだけではなく、他のシステムにも送信できる。
データ収集作業を指導するために使用されるパラメータの別の例として、データ収集プロファイル600は一定の地理的な制約及び制限を指定できる。さらに詳細には、このような地理的制約は、データが、指定された地理的な境界範囲内で電話をかける又は電話を受ける対象デバイスによってだけ、あるいはある特定の基地局に対する一定の近接範囲内の対象デバイスによって収集されなければならないことを指定してよい。データ収集プロファイルは、一定の地理的領域で特定の問題を経験しているそれらのデバイスだけがデータを収集しなければならないとさらに指定してよい。このような情報は、例えば、ネットワーク管理者及び他の人員が特定の領域で再発する問題を隔離し、問題を修正するためのステップを明確にすることを可能にしてよい。例えば、このような地理情報は、設定された地理的制限範囲内に相当数の中断された通話がある場合に、誤動作している基地局又は他の装置を特定するのに役立つために使用されてもよい。該情報は、さらに、信号強化装置等の装置がサービスを改善するためにネットワーク内でどこに設置されなければならないのかを特定するのに役立ってよい。さらに、地理情報は、マップ等の、種々の条件及び/又は無線ネットワーク100との問題の場所及び集中を示すグラフィック描写の作成を可能にする。
さらに図4に示されているように、データ収集プロファイル600は、どのデータが収集されなければならないのかに関する特定のサービスを指定する。データ収集プロファイル600のいくつかの実施は、伝送信号(「Tx」)強度データが即時接続通信セッションによって開始されるインターネットプロトコル(IP)データ通話について収集されることを指定してよい。他のケースでは、データ収集プロファイル600は、データが対象無線装置400によってアクセスされるメッセージングサービスに関して収集されることを指定してよい。無線装置はエンドユーザに配信される各サービスに関与し、該サービスを配信するために必要な各ネットワーク層と通信するソフトウェアスタックを活用するため、特定のサービスに関連して測定基準を収集し、該サービスをかつようしていないときにそれらの測定基準を無視できる能力は既存の解決策に優る重要な利点を提供する。例えば、前述された条件下で送信信号強度を監視するために、公知のネットワークプローブは、全トランスポート(例えば音声又はIP)全体ですべての無線端末について、すべてのサービス(例えば電話、メッセージング、ブラウジング、及び即時接続通信)について全送信電力を監視しなければならない。本発明に関して本明細書に記載されている方法以外の他の方法では、事実上このデータ収集プロセスの規模と範囲がこのデータを収集不可にする。
いくつかのケースでは、システムの他の態様が一定の構成であるときだけであるが、サービスの性能についての情報を収集するデータ収集プロファイルが設定できる。例えば、クエリーは、特定の位置からのサービスプロバイダのポータルでのワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)ブラウザページの低い性能を分析することを含むことがある。WAPブラジングセッションは、大きなIPネットワークに、次にWAPゲートウェイに、及び別のIPネットワークを通して問題のポータルに接続するためにRF層上で実行するIP層を活用する。これらのシステムのどれか1つが性能劣化を引き起こすことがあるが、RF劣化は頻繁に遭遇する問題である。したがって、低い性能の他の考えられる原因が発見できるようにRF関連データを除去できることが有用である。この場合、対象無線装置400は、WAPページのロードが一定の設定時間より長くかかる非常に特殊なネットワーク条件についてデータを収集することに調整されたデータ収集プロファイルを備えている。WAPページロードに対するデバイスによる要求はデータ収集を開始させる開始側トリガである。データ収集プロファイルは、フレーム損失等のRF性能を分析し、高損失状況で発生するイベントを自動的に無視する。RFは通常ネットワーク内で最も信頼できない要素であるため、この単純なフィルタは、最も頻繁な、このケースでは関連性のない、WAPページをロードする際の遅延の原因が無視され、データの焦点がさらに上位の層にあることを可能にすることを確実にすることによって報告される情報の価値を劇的に高める。同様に、データ収集プロファイルは、IPサービスが適切に実行していないシナリオで収集される結果を無視することもできる。さらに、無線装置はすべてのサービス層のソフトウェア実施を含むため、データ収集プロファイルは分析動作を適格化するために任意の層からの情報を比較するために設定できる。
他のケースでは、データ収集プロファイルはデータ収集をフィルタリングするために無線装置上の他のサービスのパラメータ及びステータスを活用するように設定できる。無線装置は、音声電話、メッセージング、ゲーム及びカメラ等の多くの異なるサービスをその上で実行させている。これらのサービスはデバイス上(プロセッサと電池等のリソースに対する競合)とネットワーク内(帯域幅に対する競合)の両方で相互作用する。これらのサービスの数は急激に増加し、BREW及びJAVA等のシステムにより、ユーザは無線装置がユーザに所有された後にサービスの独自の選択をダウンロードできる。したがって、これらのサービス間の潜在的な相互作用の増加する数、及びすべての考えられるシナリオを分析する上での問題により、実質的に、多数の障害がこれらのサービス相互作用のために発生することは間違いない。
例えば、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)システムは、メッセージが「即時アクセス」経験を提供するためにユーザの無線装置に「バックグラウンドで」ダウンロードされるモデルを使用する。プッシュ・ツー・トーク(商標)としても知られている即時接続通信のようなアプリケーションは、非常に要求の厳しい要件とデータチャネルに対する期待を有する。MMSダウンロードが即時接続通信セッションの間に発生する場合、ユーザの経験は大いに影響を受ける可能性があり、即時接続通信セッションは、それが機能すべきように機能しない可能性がある。この問題の原因はユーザには非可視であるため、カスタマケアとの相互作用の量では、なぜ即時接続通信セッションがときおり非常に低い性能を配信するのかを解決しない。これに取り組むために、データ収集プロファイルは、複数のアプリケーション又はサービスが同時にデータアクセスを要求しているときにデータ収集を開始させる開始側トリガをもって設定できる。このプロファイルに従って収集されるデータにより、サービスプロバイダはこのこと、及びサービス間の他の予測されていない競合を評価できる。
データ収集プロファイル600は、対象無線装置400によって収集されるデータの処理と管理に関する種々のパラメータも指定する。描かれている実施形態では、データ収集プロファイル600は、対象デバイスによって収集されるデータがSQP201にそれに従ってアップロードされなければならないスケジュールを指定する。1つの実施では、他のデータ収集プロファイル600は一度限りのアップロード、つまり収集されたデータのリアルタイムアップロードを指定してよいが、該データ収集プロファイル600は規則正しいアップロードスケジュールを指定する。該データ収集プロファイル600の他の態様と同様に、アップロードスケジュールは、必要に応じて特定のアプリケーション、オペレーティングシステム又は対象デバイスの要件に適するように設定されてよい。また、アップロードスケジュールはイベント駆動であってもよく、それはエンドユーザの活動、使用可能なデバイス電池寿命及びカバレージステータスを含む他の要因に依存する場合がある。例えば、アップロードは、限られている使用可能電力を減少させることによってユーザの経験に著しく影響を及ぼさないように、対象無線装置400の電池が低い場合には省略又は遅延されてよい。ユーザ経験をどのようにして保護するかの別の例は、SQC402がエンドユーザの活動パターンを構築し、収集プロファイルの中で通話び出されるアップロードスケジュールを実験的に導出される低使用時間に合わせて調整できることである。
前記の、アップロードスケジュールは対象デバイスのステータスに基づくことができる。このステータスは対象デバイス自体のイベント又は条件に関連できる。さらに、対象デバイスのステータスはネットワークの条件及びネットワーク内での対象デバイスの相互作用に関連することもある。例えば、アップロードスケジュールを決定できるネットワークの条件は、信号品質、高い競合又は低い競合、非ローミングサービス、高速データサービスの存在等を含む。
別の例では、RF環境が分析され、対象無線装置400は、デバイスとネットワークの両方が測定基準パッケージをアップロードすることが効率的であるかどうかを判断できる。例えば、無線装置がデータ伝送に消費する電力の量は、タワーとの適切な信号対雑音比を達成するために必要とされる電力レベルに依存する。タイムクリティカルではない測定基準パッケージアップロードは、電力設定値が事前設定最大値以下である場合だけ進行するように設定し得る。これは、動作に最小電力だけが消費されることを確実にする。このモデルの追加の精緻化は、アップロードが遅延した時間量に基づいて事前設定最大電力を変えることを含み得る。
データ収集プロファイル600の追加の態様は、収集プロファイルが互換性のあるデバイス構成を指定する能力を含む。無線装置に、ますます多くのユーザ定義可能及びダウンロード可能な特長を使用できるようになるに伴い、対象デバイスデータベース204Cが対象無線装置400のあらゆる態様についてのすべての情報を有することが不可能になる。例えば、ユーザは再生に複数の異なるモデルを利用するカスタマイズ化された着信音をダウンロードできる。疑わしい問題が、長さが30秒以上であるMIDIをベースにした着信音を再生しようと試みるデバイスだけで発生するように思われる場合、データ収集プロファイルを設定し、無線装置の対象ポピュレーションを選択できるが、データ収集プロファイルは、対象無線装置400がその特定の構成を有する場合にだけ活性化し得る。この場合、データ収集プロファイルは一定の公知の基準を満たすデバイスの大きなポピュレーションにダウンロードできる一方、それは長さが30秒を超えるMIDIをベースにした着信音を使用する特定のデバイスだけで活性化し得る。データ収集プロファイル600と互換性のない対象無線装置400は、データ収集プロファイル600を無視するか、あるいは対象デバイスのメモリからそれをパージするかのどちらかを行うことができる。とりわけ、この機能性は関連性のない、つまり外来のデータの集積を排除するのに役立つ。
データ収集プロファイル600は、いくつかのケースで種々の他の関連する機能性を組み込む。例えば、1つ又は複数のデータ収集プロファイル600は、対象無線装置400が、矛盾するデータプロファイルがその対象無線装置400について効力がある場合にどのような処置を講じなければならないのかを指定する指示を含む。別の例としては、いくつかのデータ収集プロファイル600が、対象無線装置400と関連付けられている1つ又は複数の他を基準にして、その中に指定されているデータ収集活動の優先順位を指定する指示を含む。複数のデータ収集プロファイルが同時に実行されてよい一方で、必要とされるデータと結び付けられたさらに高い緊急性があるときに、あるいはデバイスが複数のクエリーのデータ収集要件の一致であり、対象無線装置400の容量が、2つ又は3つ以上のデータ収集プロファイル600によって指定されるデータストリームの同時収集を達成できないほどである場合にデータ収集プロファイル実行に優先順位を付ける必要性が生じる可能性がある。この潜在的な不一致に取り組むために、データ収集プロファイルには優先順位レベルが割り当てられてよく、いったんデバイスにダウンロードされると、相対的な優先順位レベルがデバイスに常駐するSQC402によって評価され、プロファイルがそのそれぞれの優先順位に従って実行されてよい。いったんデータがデータ収集プロファイルに指定される優先順位に従って収集されると、測定基準パッケージが作成され、SCQ402の測定基準アーカイブに入れられてよい。このような機能性は例示的にすぎないが、データ収集プロファイル600に関する種々の他の規則も使用されてよい。
前述のように、データ収集プロファイル600は、このようなデータが収集される条件だけではなく、収集されなければならないデータに関する他の情報、指針又は規則を指定する、包含する、あるいはそれ以外の場合組み込むことができる。いくつかのデータ収集プロファイル600は、対象無線装置400がデータ収集プロセスの中からそれ自体を自主的に選択できるようにする失効を含む。データ収集プロファイル600は、1台又は複数台の対象無線装置400の中に、又は関連付けられたハードウェア及び/又はソフトウェアに関する種々のパラメータを含む又は指定してもよい。
前記のように、データ収集プロファイルは設定され、後に使用するために記憶されてよい、あるいはそれらは一定の事業の及び技術的な必要性に応えて「要求に応じて」作成されてよい。さらに、多くの場合、データ収集プロファイルは測定基準パッケージの分析後に観察される特定のデータから自動的に導出される。それらは、一定の閾値に達したとき、あるいは傾向が特定されるときに保証されてもよい。したがって、データ収集プロファイルは傾向情報、事前に設定されたデータポイント又は閾値等の収集されたデータの1つ又は複数の特徴から導出される。例として、データ収集プロファイルは無線データではないが、中断された通話等のRF性能情報を収集するように構成されてよい。特定の地理的領域に相当数の中断された通話があると、この例では既存のデータ収集プロファイル修正、又は相対的に多数の中断された通話に関して評価及び診断を可能とするためにさらに具体的に無線データ収集を目的とする新しいデータ収集プロファイルの生成の基盤として役立つ。したがって、たとえ無線データがデータ収集作業の初期の標的でないとしても、収集された測定基準パッケージの傾向又は閾値分析は追加の関連したデータ収集作業の基盤となる。
<V.典型的なクエリー設定プロセス>
ここで図5は、データ収集プロファイルの以後の作成で使用されるクエリーを設定するためのプロセス700に関する詳細を示す。前記のように、多数の事業及び技術的な問題を特定することができ、データ収集プロファイルとレポートを含む完全なデータ収集パッケージを作成し、後に使用するために記憶できる。しかしながら、いくつかのケースでは、以前には未知であった一連のイベントに即座に対応するために人間の介入が必要となる可能性があり、ネットワーク管理者が「オンデマンド」データ収集プロファイルの作成を希望することがある。要求に応じてデータ収集プロファイルを作成するための機構を図5に示す。プロセス700の段階702で、データ収集作業によって回答されることが意図される閾値質問(threshold question)が特定される。図5に示すように、クエリープロセスの閾値質問段階の特定は、従前のデータ収集作業に関して生成された種々の他のレポートの結果に基づいてよい。このようにして、ネットワーク管理者は以前に構築された知識を使用してクエリーを鮮明にできる可能性がある。これは同様に関連付けられたデータ収集知識の構築を強化する。この時点で、閾値質問は平易な言葉でのステートメント又は所望される特定のデータに関する質問、あるいは対処されるべき質問以上の何者でもない可能性がある。
いったん閾値質問が特定されると、プロセス700は、ネットワーク管理者がUIを経由してクエリー画面にアクセスする段階704に進む。プロセス700は、次に、ネットワーク管理者が閾値質問、つまり段階702で特定された質問を絞り込むためにクエリー画面を利用する段階706に進む。図3に関連して前述されたように、閾値質問のこのような精緻化は、ツリー、カスケードメニュー、及び/又はネットワーク管理者がデータ収集作業により取り組まれなければならない1つ又は複数の問題を絞り込むことができるようにする他の構造とデバイスを使用するクエリー構造を経由して実現できる。
ネットワーク管理者は、特定の対象デバイス又は対象デバイスのタイプに関連するクエリー、対象デバイスにインストールされるアプリケーション、対象デバイスに関連してアクセスされるサービスだけではなく、RF性能又は対象デバイスがそれに関連して利用される他のシステムの性能も指定してよい。プロセス700の段階708で示されるように、クエリー構造のこの構築は、所望される場合、以前に構築されたクエリーの態様及び/又はこのようなクエリーに関連して取得されるデータと結果を考慮し、それ以外の場合は組み込んでよい。
次に、プロセス700は段階710に進む。この段階で、ネットワーク管理者は、該当する場合、1つ又は複数の以前に構築されたクエリーの構造及び/又は結果だけではなく、指定される種々の情報カテゴリに基づいてクエリーを仕上げる。クエリーが仕上げられたような時点で、クエリーは次に報告サブシステム208に送信される。仕上げられたクエリーは、所望される場合にそれらを容易に取り出し、修正できるようにメモリに記憶できる。さらに、記憶されたクエリーは、追加の類似したクエリーの構築を合理化するために取り出され、コピーされてもよい。加えて、このようなクエリーは、ネットワーク管理者が、自分が関心のあるクエリーがすでに構築されているかどうかを迅速に判断できるように検索可能なデータベースの中に記憶できる。この配列は、同様に追加クエリーとデータ収集プロファイルの合理化された構築を可能にする。クエリーを満たすために必要なデータがすでに収集されている場合には、適切なデータ及び/又はレポートがネットワーク管理者に返される。収集されていない場合、CRTは報告サブシステム208によって生成され、タスクサブシステム204に通信される。
<VI.典型的なタスク、データ収集プロファイル構築及び対象デバイス選択プロセス>
図6は、CTRに基づいて1つ又は複数のデータ収集プロファイルを生成する、つまり構築し、プロファイルを受け取るために対象デバイスを選択し、対象デバイスにプロファイルをダウンロードするためのプロセス800に関する詳細を示す。プロセス800の段階802では、CTRがタスクサブシステム204で受け取られる。いくつかのケースでは、データ収集プロファイルの構築が、トリガ条件の発生、つまり一式のトリガ条件に関するトリガ情報の受信に応えて開始される段階804に入る。このようにしてデータ収集プロファイルのいくつか又はすべてが自動的に生成されてよい。
さらに他の実施では、データ収集プロファイルは、仕上げられたクエリー構造及び結果として生じるCTRの提出によってネットワーク管理者によって要求されるときに生成される。データ収集プロファイルの相対的に迅速な構築を助長するために、プロファイルシステムは、例えば一致する、あるいは実質的にCTRに対応するプロファイルデータベース内でデータ収集プロファイルを検索するように構成できる。このようにして、新しいデータ収集プロファイルの構築はかなり迅速に進行できる。さらに、いくつかのケースでは、ネットワーク管理者は、特定のデータ収集プロファイルが、修正されたデータ収集プロファイルが種々の対象デバイスに入力できるような特定の方法で修正されることを明確に命令してよい。この場合、以前に構築されたデータ収集プロファイルを使用する自由裁量権がプロファイルシステムから取り出され、代わりにネットワーク管理者に与えられる。
どちらの場合でもプロセス800は、CTRがプロファイルビルダ206Aに提供される段階806に進む。段階808で、プロファイルビルダ206Aは、CTRに対応する規則とトリガを含むデータ収集命令を生成する、及び/又は規定どおりに既存のデータ収集命令を取り出す。データ収集命令がこのようにして生成される及び/又は取り出されると、プロセス800は、プロファイルビルダ206Aがデータ収集プロファイルを作る、あるいは規定とおりに既存のデータ収集プロファイルを修正する段階810に進む。
データ収集プロファイルが規定どおりに選択され、作られ、あるいは修正された後、次に、データ収集プロファイルで特定されるデータを収集するために、どの1つ又は複数の対象デバイスが使用されるのかに関する決定が下されなければならない。したがって、プロセス800の段階812でプロファイルサブシステム206がタスクサブシステム204に、データ収集プロファイルでのデバイス要件を通知する。この情報に基づいて、タスクサブシステム204は、タスクデータベース204Bと対象デバイスデータベース204Cにアクセスし、段階814でデータ収集プロファイルと一致している、あるいはそれ以外の場合データ収集プロファイルに相当する1つ又は複数の対象デバイスを特定する。前述されたように、任意の数のデバイス特徴及び条件がデバイス品質認定選択プロセスで考慮される可能性がある。無線装置がデータ収集に使用される一実施形態では、品質認定プロセスは、どの無線装置がデータ収集プロファイルと互換性があるのか、及びどの無線装置がデータ収集活動から無資格とされなければならないのかを判断する方法を含む。さらに無線装置を品質認定する、又は無資格とするために、デバイスの構成、使用可能なメモリ、場所、使用可能な電池寿命のような物理特性、アカウントステータス、使用パターン、報告されているサービスの問題及び他の使用履歴等の使用特性、デバイスとの相互作用又はエンドユーザによるデバイスの物理的な操作、インストールされているアプリケーション及びエンドユーザのプロファイル等の種々の他の要因と特性が考慮されてよい。
段階814においてデバイス対象選択プロセスで使用されるデバイス情報及び特徴は、HLR又はVLR等のネットワーク事業者によって制御されているシステムを含む多くのソースから、あるいはデバイスがSQC402を最初に活性化するときに対象デバイスデータベース204Cに提供される情報によってもたらされることがある。さらに、デバイス情報は以前のデータ収集活動から抽出され、対象デバイスデータベース204Cに記憶できる、あるいは、そのデータ収集命令がこのデータ収集ゴールに集中するデータ収集プロファイルを使用することにより対象デバイスデータベースにデバイス「標的データ」を入力するために特に収集できる。この例はあらゆる公知のデバイスにダウンロードされ、7日という期間に各デバイスが遭遇する基地局のアイデンティティを記録することを目的とするデータ収集プロファイルである。該7日間の最後に、収集されたデータが測定基準コレクタ202Aにアップロードされ、対象デバイスデータベース204Cに通信される。標的データは次に後のデバイス標的目的のために記憶される。このようにして、デバイス標的選択プロセスは、デバイスが遭遇する基地局のアイデンティティ、及びそれらのデバイスがある特定の基地局に遭遇した頻度に関するデータにアクセスし得る。したがって、特定の問題の調査は一定の基地局を関与させることがあり、それらの基地局に関して最高性能のデータを提供できるデバイスをその調査のためのデータを収集する標的とすることができる。標的データを対象デバイスデータベース204Cの中に収集し、次にデバイス選択基準のために後にそのデータを使用した結果、SQC402に可視であるあらゆる測定基準に基づいて対象デバイスの集合を特定、選択することができる。これらはとりわけ、無線情報とネットワーク情報、ユーザによりダウンロードされたソフトウェアとコンテンツを含むリアルタイムデバイス構成、アクセスパターンとアプリケーション使用パターンを含むユーザ動作履歴、電池タイプ又は接続されている付属品デバイス等のデバイスの特徴と構成を含むことがある。
図6の段階814に描かれている標的プロセスは、特定の問題点又は問題に以前に遭遇したことがあるデバイスを自動的に選択することもできる。例えば、デバイスのポピュレーションがデータ収集管理システム200にとって公知である故障を経験した場合、報告サブシステム208は該故障をさらに探求するためにデータ収集プロファイルを自動的に生成させ、報告された故障を経験したデバイスは新しいデータ収集プロファイルを受け取り、データ収集活動に参加するために選択されてよい。
デバイス選択プロセスは、対象デバイス検索の初期の結果から生じる、例えば互換性のあるデバイスが多すぎる又は少なすぎるという点で反復的であってよい。この場合、選択基準は、適切な対象デバイスポピュレーションを生じさせるために増分的に修正できる。前述の遭遇された基地局の例では、初期選択基準が選択されたデバイスを前の週に特定の基地局に遭遇したデバイスに制限する可能性がある。しかしながら、これによりデータ収集に必要とされるより多くのデバイスが生じた場合、選択プロセスの別の反復が最後の2日間に基地局に遭遇したデバイスを選択することを指定し、データ収集活動にとってさらに望ましい数のデバイスを生じさせることができる。実際には、この反復は、通常、デバイスを選択するプロセスでタスクサブシステムによって自動的に行われる。
段階814のデバイス標的選択プロセスのためのデータの別のソースは、ネットワーク事業者の料金請求書作成発行プロビジョニングシステムの一部として通常記憶されるデバイスユーザのアカウント情報である場合がある。この情報は、エンドユーザの外部特性、及びエンドユーザのネットワーク事業者との金銭的な関係を特定する。この情報は、企業提携、料金請求書作成発行計画及びスタイル、カスタマケア履歴とイベント、及びユーザ人口統計情報を含むことがある。この情報の用法の一例は、一定の高価な企業カスタマと関連付けられたデバイスの性能を監視したクエリーである。中断された通話対成功した通話等の一定の性能パラメータを特定の企業提携のあるデバイスについて追跡調査することにより、ネットワーク事業者は、月額料金のあるパーセントの払い戻しに対して、一定レベルの性能の保証を提供し得る。知覚品質がネットワーク事業者のサービスの選択にとっての重要な要因である市場では、このようなプログラムは重要な競争上の優位性を提供し得る。
さらに、データ収集プロファイルが、サンフランシスコ湾岸地帯でかけられた無線通話に関してデータが収集されることを指定する場合、対象デバイスデータベース204Cが、デバイスがサンフランシスコ湾岸地帯でアクティブである、あるいは最近アクティブであったことを示さない限り、タスクサブシステム204はおそらく、そのアカウント情報が、デバイスがニューヨークに常駐することを示す対象デバイスを選択しない。その他のケースでは、タスクサブシステム204がプロファイルシステムによって構築されたプロファイルにアクセスし、タスクサブシステム204が、データ収集プロファイルが送信される先の対象デバイスに関して決定を下す。次に、この決定の結果は、データ収集プロファイルの中にデバイス互換性情報が含まれるようにプロファイルビルダ206Aに送信される。
対象デバイスが特定された後、プロセス800は、新しい又は更新されたプロファイルが、規定どおりに特定された対象デバイス(複数の場合がある)に送信される段階816に進む。プロファイル転送は、データ収集プロファイルを対象デバイスにむけて「転送(push)すること」、データ収集プロファイルを取り出すようにプロンプトを出す、対象デバイスにSMS等のメッセージを送信すること、及びそれが測定基準パッケージをアップロードするとき等、次に対象デバイスがSQP201に接触するとダウンロードのためにデータ収集プロファイルを作成することを含む、種々の方法で発生できる。対象デバイス(複数の場合がある)に常駐しているSQC402へのこのようなプロファイル伝送は、ショートメッセージサービス(「SMS」)、ハイパーテキストトランスポートプロトコル(「HTTP」)、ハイパーテキストトランスポートプロトコルセキュア(「HTTPS」)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(「WAP」)プッシュ、IPベース無線(IOTA)プロトコル、OMA/DM又は公知である、あるいは将来開発される可能性がある他のプロトコルを含む、種々のトランスポート機構と基準のどれかを使用して達成されてよい。
それからプロセス800は、データ収集プロファイルが対象デバイスに記憶される段階818に進む。対象デバイスによって受け取られると、収集プロファイルはSQC402によって処理される。いくつかのケースでは、データ収集プロファイルは受信済みとして記憶される、あるいは以前に受け取られたデータ収集プロファイル(複数の場合がある)と統合される、あるいは以前に受け取られたデータ収集プロファイル(複数の場合がある)の代わりとなってよい。データ収集プロファイルがSQC402によってどのように処理されるのかに影響を及ぼす要因は、データ収集プロファイルに定められるデータ収集要件に対するデバイスの適合性、データ収集プロファイルとあらゆる以前に受け取られたプロファイルの相対的な優先順位、及びデータ収集プロファイルに述べられている明示的な処理規則を含むが、これらに限定されない。SQC402が新しいプロファイルを処理した結果、データ収集プロファイルに指定されるものとは多少なりとも異なるデータ収集活動が生じると(例えば、デバイスがデータ収集活動の中から自主的に選択する場合)、SQC402は、データ収集活動がどのように、そしてなぜ異なったのかの詳細をSQP201に通信し直してよい。
データ収集プロファイルは、無線接続あるいは有線接続で対象デバイスに送信できる。データ収集プロファイルが相対的に小さいため、データ収集プロファイルの伝送は相対的に迅速に進み、対象デバイスに最小の処理オーバヘッドを課す。さらに、対象デバイスのポピュレーションは迅速に設定し直すことができ、データ収集プロファイルはデータ収集ゴールを達成するために迅速且つ容易にダウンロードできる。このような反復データ収集プロセスは、データ収集活動を精緻化できる速度のために、過渡的なエラー状態を理解する上で特に有効である。他のデータ収集活動はさらに長期の動向分析に貢献してよい。例えば、その値に達すると、無線デバイスのポピュレーションにデータ収集プロファイルの生成とダウンロードを引き起こすであろう閾値が性能低下に関して設定される可能性がある。このようにして、問題の追加の探求を可能にする追加のデータ収集が発生する。結果的に、データ収集管理システムはきわめて柔軟であり、データ収集作業は、急に出現するネットワーク状態又は過渡的なネットワーク状態に応えて迅速に精緻化し、再構成し、リダイレクトすることができる。いずれにせよ、収集されたデータと関連して実行される統計分析は、クエリーに関連して提起される問題に対する解答又は答えに急速に集中できる。
公知のシステムとは異なり、データ収集管理システムはデータ収集プロファイルをダウンロードするため、あるいはそれ以外の場合データ収集プロセスを可能にするための処置を講じるために対象デバイスのエンドユーザに依存していない。むしろ、前記に示されたように、対象デバイスのアップロードは、対象デバイスのエンドユーザの側での関与が最小である、又は関与がない状態で進行する。さらに、各対象デバイスはデータ収集活動への参加に注意深く品質認証されているため、任意の特定の対象デバイスが収集タスクのための有効な候補ではない尤度は最小限に抑えられる。したがって、データ収集管理システム200に関連して指定されるようなデータの収集は、対象デバイスによって迅速に且つ容易に実行される。さらに、データ収集プロファイルが一定のネットワーク状態の発生に応えて通常自動的に生成されるため、データ収集管理システム200が動作する柔軟性及び速度はさらに強化される。
<VII.データ収集及び処理>
データ収集管理システム200のデータ収集機能は、その動作中に無線装置400のソフトウェア又はハードウェアによって生成され、デバイスとネットワークの性能を示す1つ又は複数の測定基準に基づいている。あるケースでは、デバイス製造プロセスの間に、ソフトウェアコマンドは、オペレーティングシステム又は測定基準を作成させる他のデバイスソフトウェアの中に統合される。測定基準が作成されると、それらはSQC402を呼び出すために使用されるデータ構造に変換される。SQC402に生成された測定基準が提示されるので、それはその管理下のデータ収集プロファイル(複数の場合がある)に基づいて、既定の測定基準が、それが生成されたときに関心があるかどうかを判断し、関心がある場合には、それは測定基準を、それが後に測定基準パッケージに入れるために使用できるバッファの中に記憶してよい。測定基準をバッファの中に記憶するプロセスは収集測定基準と呼ばれる。しかしながら、いくつかのケースでは、生成される測定基準が最初にバッファに入れられずに測定基準パッケージの中に直接的に収集される。それ以外の場合、測定基準の生成及びバッファリングは、無線装置400の基本動作の一部として絶えず発生できる。このデータ収集論理の制御は図7でさらに後述される。
無線装置400で測定基準を生成するための別の機構は無線装置に埋め込まれている、あるいは無線装置にダウンロードされるアプリケーションソフトウェアと、測定基準を作成するためのソフトウェアを統合することを含む。これは、測定基準生成コマンドを、デバイス製造プロセスの間に、例えば無線装置のオペレーティングシステムソフトウェアと統合することと対照的である。アプリケーションソフトウェアの開発中、アプリケーション開発者がアプリケーションによって生成される測定基準でSQC402を呼び出すことができるようにする、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)が使用される。
本発明の一実施形態では、SQC402が生成された測定基準を提示されるとき、SQCは測定基準データ構造の一定のフィールド内の測定基準を解釈するにすぎず、残りの測定基準は本発明による追加の処理なしに、マークアップ言語又は可変長構造等の公知の技法によって処理される。APIは、外部手段を介してSQPオペレータとアプリケーション開発者の間で共用されるXML記述から生成されるメモリ内データ構造モデルを反映する。測定基準データ構造の共通フィールドは、(XML交換プロセスの間にSQPオペレータによって割り当てられる)一意の識別子フィールドとサイズフィールドを含み、SQCへの修正を行うことなく新しいアプリケーションによって新しい測定基準を作成できるようにする。データ収集プロファイルの中の規則はバッファへの測定基準の割り当てを命令し、測定基準データ構造の共通態様の中の識別子をマッチングすることにより生成された測定基準に対するトリガをリンクする。データ収集規則、SQCの生成と実現の後に発生する測定基準要件のためのトリガとバッファを定めるデータ収集プロファイルが実現できる。
拡張可能測定基準モデルは、(ブラウザ及び又はメッセージングアプリケーション等の)無線通信装置と統合されたサードパーティアプリケーションのために、及びBREW又はJava仮想機械等の仮想環境の中にダウンロードされるアプリケーションのために実現できる。仮想環境は、前述されたように、SQC対応プラットホームと機能に対して開発されたアプリケーションによる呼び出しのためのプログラミングインタフェースを実現する。インタフェースが呼び出されるたびに、測定基準データ構造が測定基準としてSQCに渡される。
前述されたような仮想機械は、測定基準の生成のための別の重要なポイントを提供する。したがって、測定基準を生成するように特に仮想機械に指示することにより、前述されたようにプログラミングインタフェースを活用するかどうかに関わりなく、仮想機械上で実行するすべてのアプリケーションはある程度の測定基準生成について指示される。例示的な実施形態では、以下の態様は測定基準を生成するように指示されるが、実質的には無線装置400の任意の態様が測定基準を生成できる。測定基準生成はすべてのエラーディスプレイルーチンを含み、ユーザに対して表示されるエラーが、後の分析のためにデータ収集管理システムによって捕捉できるようにする。例外(対象デバイス動作の根本的な原則に違反するソフトウェア)とタスクタイマ(ただ1つの機能もすべての処理リソースを取らないことを保証し、無限ループタイプのエラーを検出するタイマ)が、エラーが発生したときにアプリケーションの状態を示す測定基準を生成できる。捕捉され、アップロードされると、測定基準は、アプリケーション開発者が、ファイル内で発生し、問題診断を大幅に加速する、そのソフトウェア内のエラーを発見できるようにする。画面リフレッシュとユーザ入力(ボタン押した又は他の直接的な入力)を含むユーザインタフェースルーチンは、タイムスタンプを含むユーザ入力を用いて測定基準を生成できる。アップロードされると、ユーザインタフェース測定基準は、ユーザがアプリケーション又はデバイスとどのように相互作用するのかを理解し、アプリケーション設計を最適化するのに役立て、エラー又は混乱のポイントを検出するのかを理解するために使用できる。これらの技法は無線装置400全体にも適用でき、仮想機械の代わりに主要オペレーティングシステムが命令される。
図7は、1つ又は複数のデータ収集プロファイルと関連して1台又は複数台の対象デバイスにより実行されるプロセス900に関する詳細を示す。プロセス900は、対象デバイス動作の一部として測定基準の生成で開始する。プロセス900の段階902では、データ収集がデータ収集プロファイルに指定されるとおりに開始する。前記されたように、このようなデータ収集は、日付又は地理的位置に到着するほど単純となる開始側トリガに応えて開始するか、あるいはそれは日付、地理的位置、特定のエラーとの遭遇等の条件の複雑な組み合わせ、あるいは特定のサービス又はアプリケーションを使用すること又は使用しないことと結び付けられた前記条件のどれかの組み合わせである場合がある。いったんプロファイルが活性化されると、データ収集が開始し、連続して進むことができ、それはデータ収集プロファイルで設定されたデータ収集規則及びトリガに基づいてデータのサンプリングを開始、停止、及び再開することができる。前記されたように、データ収集プロセスの間、測定基準は測定基準バッファ又は一時メモリの中に記憶することができ、使われてもよければ、一度も使われなくてもよい。測定基準バッファは、必要な場合に測定基準パッケージを作成する上で使用するために入手できるN個のデータのサンプルを記憶する円形のバッファである。バッファに入れられるデータの使用は、例えば、特定のエラー状態が発生する前に生成される測定基準の表示を可能にする。この履歴表示は、エラー状態を取り囲む他の測定基準とともに、問題を分析する上できわめて重要であることがある。したがって、トリガに応えて、バッファに入れられたデータは、トリガ活性化された後に到着する任意の指定されたデータとともに測定基準パッケージ内で捕捉できる。他のケースでは、データを最初にバッファに入れずに収集し、測定基準パッケージに直接的に書き込むことができる。
いかなる場合でも、対象デバイスは、データ収集プロファイルに指定されるとおりにデータの収集を開始する。例えば、対象デバイスのそれぞれは最初に、データ収集プロファイルが、対象デバイスに含まれているハードウェアとソフトウェア、及び対象デバイスが使用するために許可されている種々のサービスの種々の特性と一致しているかどうかをチェック、検証するために、受け取ったデータ収集プロファイルを調べてよい。このようにして、データ収集プロファイルに指定されているデータを収集できない、あるいはそれ以外の場合クエリーに対する応答の決定を助長するのに適さない対象デバイスは、データ収集プロセスの中から自主的に選択してよい。代わりに、データ収集の中から自主的に選択するよりむしろ、データ収集プロファイルに含まれる互換性に関連する指示に応じて、デバイスは要求されているデータの部分集合だけを収集し、これを、部分集合収集の基礎とともに測定基準コレクタ202Aに報告を返してよい。このようにして、ネットワーク管理者は、最終的に収集され、測定基準コレクタ202aに送信されたデータが、初期に提案されたクエリーに一致し、対応しているデータだけを備えることを保証される。
いかなる場合でも、いったんデータが収集されると、プロセス900は、収集されたデータがSQC402によって測定基準パッケージに変換され、SQC402の測定基準アーカイブに格納される段階903に進む。デバイスリソースはもともと制約されているため、SQC402はデバイスに記憶されている測定基準パッケージの優先順位を管理するための方法を利用してよい。例えば、測定基準パッケージがSQC402の測定基準アーカイブに追加されるたびに、SQC402は使用される総不揮発性メモリを計算する。新しい測定基準パッケージを記憶するために必要とされる総不揮発性メモリが測定基準アーカイブに割り当てられるメモリの量を超える場合、SQC402はそれぞれの記憶されている測定基準パッケージ内のデータの性質を再評価する。あるケースでは、一定の条件下で、1つ又は複数の測定基準パッケージがデバイス上の新しい測定基準パッケージのためのスペースを作るために測定基準コレクタ202Aにアップロードされてよい。一定の条件下で、SQC402は記憶されている測定基準パッケージを見直し、削除するための測定基準パッケージを選択するためのアルゴリズムを利用してよい。該アルゴリズムはデータ収集プロファイルに指定されるデータ記憶割り当て、データの性質と優先順位、データの適時性、記憶される新しいパッケージのサイズ、及び削除されるパッケージのサイズを含む基準を検討してよい。それから新しい測定基準パッケージを記憶するための十分なメモリがあるようになると、選択された測定基準パッケージがデバイス上の測定基準アーカイブから削除される。
プロセス900の段階904では、測定基準パッケージは、1つ又は複数のアプリケーションデータ収集プロファイルに指定されるときに測定基準コレクタ202Aに送信される。前記されたように、測定基準パッケージの送信は1回限りのイベントであってよい、あるいは周期的に、又は再発するが不規則で実行されてよい。また、それはデバイスのネットワーク管理者によって、システムによりデバイスに送信される「オンデマンド」コマンドの結果として、あるいはSQCによるリソース管理の結果として送信されてもよい。
一実施形態では、データ収集プロファイルは、測定基準パッケージのアップロードが特定のイベント又は状態が発生したときだけ行われることを指定してよい。伝送のための条件が満たされると、収集されるデータは測定基準コレクタ202Aに送信される。いくつかのケースでは、測定基準パッケージが受信されると、eメール警戒又はシステム警報等の通知が生成されることがあり、それにより報告活動及び/又は追加の監視活動又はデータ収集活動を開始できる。他のケースでは、条件が満たされると、エンドユーザのデバイスの現在の状態が、デバイス又はネットワークの容量を圧倒する、あるいはそれ以外の場合エンドユーザの通常の活動を妨げるのを回避するためにアップロード活動が開始する前にさらに適格化されてよい。条件が満たされるが、エンドユーザが、測定基準パッケージの伝送によって妨害されるデバイス上での活動に従事する場合、伝送を後まで延期し、規則の二次セットに従ってアップロードできる。測定基準パッケージは、例えばデータが時間依存であり、デバイスが長期間ネットワークへの接続のために使用できない場合、あるいはSQCリソース管理慣行が優先順位測定基準パッケージのためにスペースを作るために削除を強制する場合、完全に廃棄することもできる。
最後に、図7に示されているように、プロセス900は、新しいデータ収集プロファイル又は修正されたデータ収集プロファイルが1台又は複数台の対象無線装置400によるダウンロードのために使用可能であるかどうかが判断される段階906に進む。プロセスのこの段階は連続動作の一部として図7に描かれているが、ダウンロードのために新しい又は修正されたプロファイルが使用できるのかどうかの決定はデータ収集プロセスの他の段階に付随せず、このような新しい又は修正されたデータ収集プロファイルは、変化するネットワーク状態、特定のネットワーク状態の突然の出現に応えて、新しいクエリーの生成又は種々の他の要因の発生に応えていつでも作成され、選択されたデバイスへのダウンロードに備えられてよい。新しい又は修正されたデータ収集プロファイルが使用できる場合、段階908で、使用可能な新しい又は修正されたデータ収集プロファイルは対象無線装置にダウンロードされる。それ以外の場合、段階910では、データ収集プロファイルに指定される規則に従って、既存のデータ収集プロファイルがアクティブのままであるかどうかが判断される。アクティブのままである場合、それは段階902でデータ収集活動を再開する。多くのケースでは、既存のデータ収集プロファイルは、変更があろうと、なかろうと任意の時間量、デバイスに留まり、データ収集及びアップロードの多数の例を実行してよい。しかしながら、既存のデータ収集プロファイルが段階910でもはやサポートされていないと判断されると、プロセスは既存のデータ収集プロファイルが不活性になる段階912に進み、いくつかのケースでは、それは自動的にデバイスから削除される。
図8は、測定基準パッケージの処理と管理のためのプロセス1000の態様に関する詳細を示す。プロセス1000の段階1002では、測定基準パッケージデータは報告サブシステム208からアクセスされる。測定基準パッケージは、適切なデータのすべてが報告システムからアクセスできるように、インデックスが付けられる、あるいはそれ以外の場合データ収集プロファイルに、及び他の測定基準パッケージに関連付けることができる。
次に、プロセス1000は、測定基準パッケージデータが処理される段階1004に進む。このような処理は、統計的な分析を含む測定基準パッケージデータの、実質的には任意のタイプの操作又は分析である場合がある。いくつかのケースでは、測定基準パッケージデータの分析の結果は既存の又は将来のクエリー、データ収集プロファイルを構築する又は精緻化するために、及び/又はタスクサブシステム204の標的精度を改善するために使用される。収集後、及び後述されるレポート生成動作の前又はレポート生成動作に平行してのどちらかで、データは自動計算と追加の情報源を使用して拡大されてよい。また、プラグインサーバアーキテクチャにより他のアプリケーションは測定基準パッケージに直接的なフィードを有することができる。
次に、プロセス1000は、種々のレポートが測定基準パッケージの処理に基づいて生成される段階1006に進む。本発明の好適な実施形態では、このようなレポートは本明細書に前述されたようにデータ収集分析パッケージと連動して事前に定義され、分析されたデータを入力できる。代わりに、ときどきカスタムレポートがネットワーク管理者によって要求に応じて作成されてよい。最後に、プロセス1000は、データとレポート情報が追加の使用と参照のために報告データベース208Cに記憶され、サードパーティ報告システムにエクスポートされる、あるいはそれ以外の場合クエリー、拡大及び/又はデータプロファイル修正及び定義に使用可能にされる段階1008に進む。
<VIII.トリガの設定及び使用>
前記されたように、ネットワーク及び関連付けられた対象デバイスに関連して実行されるデータ収集プロセスは、一定のイベントの使用、ネットワーク状況、傾向、データポイント及び閾値の使用を、データ収集プロファイルの生成、ダウンロード、又は精緻化等の他の動作の性能のための基本として必要とする。加えて、本発明の実施形態はデータ収集プロファイルに関連して種々のタイプのトリガの設定と使用に備える。
例示的な実施形態では、トリガは無線装置400との統合プロセスの間に設定される1つ又は複数の条件である。トリガは、追加の選択基準処理のためにSQC402を呼び出すことができるようにする。各トリガは特定の識別子と関連付けられ、無線デバイス400ソフトウェアに可視である特定の状態のセットを設定する。SQC機能性が呼び出されると、適切な一連の措置を決定するために、トリガ識別子がダウンロードプロファイルに含まれるトリガに比較される。このようにして、特定のデータ収集プロファイルの中にトリガを含めると、そのデータ収集プロファイルが指定された処置を講じることである条件が効果的に設定される。
典型的な実施形態では、トリガはデータ収集プロファイルのデータ収集命令に含まれてよく、それらが包含されると、関連付けられたトリガ条件が無線装置400によって呼び出されると、SQCがデータ収集活動を適宜に開始、アボート、及び終了する。トリガ及びデータ収集機能性の代替実施形態は、第IX項に後述される。開始側トリガに一致するトリガ呼び出しは、データ収集活動を開始させる。終了側トリガの一致は、データ収集活動を終了させ、次にアップロードのために測定基準パッケージが作成される。アボートトリガはデータ収集活動を中止させ、測定基準パケットは作成されない。前記に使用された例では、即時接続通信の開始により、SQCが、ダウンロードされるプロファイルでトリガに突き合せられ、データ収集活動を発信側デバイスで開始させる「即時接続通信開始」トリガイベントと呼び出される。発信側デバイスが408エラーを受信すると、別のトリガが活性化され、SQCは該イベントをプロファイルの中の終了側トリガに一致させ、データ収集を停止させ、測定基準パッケージを作成させ、アップロードさせる。分かるように、プロファイルにトリガを含めると、そのプロファイルと関連付けられた特定の処置が実行される条件が効果的に選択される。トリガは厳密にプロファイルの範囲内になく、むしろそれは特定のプロファイル動作(開始、停止、アボート)をデバイス上の特定のイベントに結び付ける。
別の例では、トリガイベントは音声電話の開始であってよい。この場合、音声電話の開始は、SQCに、該音声電話に関与するデバイスに常駐するデータ収集プロファイルに含まれるデータ収集規則を実行させる開始側トリガ呼び出しである。この例では、データ収集プロファイルは音声電話を終了するというアクションをデータ収集活動の終了と結び付け、測定基準コレクタへのアップロードのために測定基準パッケージの作成も引き起こしてよい。このデータ収集活動は、通話に指定される測定基準活動の記録、及びデバイスで発生する各通話と関連付けられた測定基準パッケージの生成を可能にする。
トリガを使用すると、微調整されたデータ収集活動が提供される。プロファイルアクションをデバイスで設定されるイベントにリンクすることにより、それまでの測定及び時間内でその後に続く実質的に任意のイベントを効果的に測定できる。その結果、収集されたデータで具現化された重要な動向情報及び他のインジケータは迅速に特定し、生かすことができ、それにより収集されたデータの品質と実用性を高める。種々のトリガのどれかが設定され、利用されてよい。したがって、本発明の範囲はトリガの特定のタイプ、数、組み合わせ、実施又は使用に制限されると解釈されてはならない。いくつかのトリガに関する詳細は以下に示される。
1つのこのようなトリガの基本的な形式は、SQCを通話び出させる一定の発生の設定又は指定を必要とする。ここに使用されるように、用語「発生」は、トリガの特定のアイデンティティを設定する指定された事柄の発生又は非発生にまで及ぶ。(例えば、トリガアイデンティティが指定された無線デバイスにより通話び出されることによって)設定された発生が起こった、あるいは設定されたタイムフレームの内に発生できなかったとSQCが決定を下すと、1つ又は複数のデータ収集活動がSQCによって実行されてよい。加えて、SQCは指定されたトリガアイデンティティの通話び出しを生じさせるために一定の状態で一定の測定基準を設定できる。同時に、任意の状態での任意の測定基準、あるいは測定基準の任意のシーケンスは、特定のトリガアイデンティティの呼び出しを引き起こすと設定できる。例えば、閾値トリガは、設定された期間特定の閾値を上回る又は下回る監視されているパラメータによって呼び出すことができ、ゼロから任意に大きい数に及ぶことがある。1つの特殊な例は、フレームエラー率測定基準が所定値を超えると発効する閾値トリガである。
トリガアイデンティティは、データ収集プファイルに含むことができ、関連付けられたアクションを発生させる。例えば、中断された音声電話についての情報を含む測定基準パッケージを生じさせるが、他のタイプの通話(成功又は阻止されたもの)について情報を収集しないデータ収集プロファイルを設定するためには、以下の関連トリガを使用し得る。
開始トリガ:音声電話開始
終了トリガ:音声電話終了阻止
アボートトリガ:音声電話終了
この例では、このトリガに関して収集されたデータが収集活動のゴールであるため、終了トリガは、データ捕捉を中止させ、測定基準パッケージを作成させる。アボートトリガはSQCに、データ収集が終了しなければならないが、この活動に関連するデータは収集ゴールの焦点ではないため、測定基準パッケージが作成されてはならないことを示す。
トリガの関連するタイプが、SQP202からネットワークノードに常駐するSQCにコマンドが送信されると活性化される「ドミノ(domino)」トリガである。408のエラーが監視されている前述された例では、例の終了側デバイスは発信側デバイスによる通信セッション試行を認識しておらず、したがってこの場合、データ収集活動はこの場合の終端装置ではトリガされない。通信試行中の終了側デバイスを取り囲む条件に関連する重要なデータが捕捉されることを確実にするために、「ドミノ」トリガが使用される。408TIMEOUTメッセージに関する例で前述されたように、ドミノトリガは、SQP201が、SMS又は他のメッセージタイプの形のコマンドを、開始側トリガを活性化させる終了側デバイスでのSQC402に送信させるときに発生し、「オンデマンド」データ収集活動が開始する、及び/又は測定基準パッケージがアップロードのために作成される。「オンデマンド」データ収集活動の一部として、測定基準が終了側デバイスのバッファ内に既存のものから選択されてよく、他の測定基準は測定基準パッケージを完成するために集められてよい。特に、この例では終了側デバイスで以前活性化されたデータ収集プロファイルが、間近の「オンデマンド」データ収集活動のために有効であるデータの収集を引き起こし、ドミノトリガが、ドミノトリガの到着前に、終了側デバイスですでに収集されていたデータを収集できるようにする。測定基準パッケージは作成時にただちに、あるいはデータ収集プロファイルに指定される何らかの他の時間にアップロードされてよい。
図9は、データ収集のための、1100で示されるプロセスの1つの例に関する詳細を示す。プロセス1100は、1台又は複数台の無線装置上のSQC402がトリガを指定するデータ収集プロファイルを受け取る、段階1102で開始する。データ収集プロファイルに指定されるトリガは、SCQ402に、指定されたトリガの呼び出し時にデータ収集活動を実行するように命令するように構成されてよい。描かれている例では、無線装置上のSQC402は、データ収集プロファイルに指定されるトリガの活性化を特定するために、段階1104で監視プロセスに関与する。開始側トリガが活性化されると、データ収集が開始する。いったんデータ収集が開始すると、監視されたデータのいくらか又はすべては、データ収集プロファイルに含まれる指示に応じて収集されるか、あるいはそれは無視されてよい。
説明されたプロセスでは、開始側トリガがデータ収集を開始させた後、データ収集はデータ収集プロファイルに含まれる指示に従って、アボートトリガつまり終了側トリガが決定ポイント1106で検出されるまで進行する。例えば、データ収集指示は、指定期間、周期的な間隔でデータのサンプリングを指定できる。データ収集は、アボート、つまり終了トリガが活性化されると中止する。
無線装置状態の任意の態様をその実施で活用するトリガが設定できる。この機構によって、一定のサービスが一定の状態にあるときにだけデータを収集する等の複雑な依存性を実現できる。前記例では、即時接続アプリケーションによってかけられるIPデータ通話のためだけにデータを収集することは、特定の制約された条件のセットの下だけで活性化する特定のトリガ定義として実現できる。
最後に図10は、ドミノタイプのトリガの設定と使用を必要とするプロセス1300に関して詳細を示す。図示のケースでは、プロセス1300は通信ネットワークの観点から実行される。この配置は、ネットワーク人員が、特定の無線装置と関連付けられるトランザクションの一部だけに集中するよりむしろ、通信ネットワークの無線装置間のトランザクション全体を見て、評価する能力を与える。
プロセス1300は1つ又は複数の測定基準パッケージが1台又は複数台の無線装置又は他のネットワークノードから受け取られる段階1302で開始する。このようなデータは、概して通信ネットワーク及び/又は関連付けられる無線装置の1つ又は複数のパラメータに関する。次にプロセス1300は、測定基準パッケージ(複数の場合がある)の中で受け取られたデータが、発信側デバイスがそれと通信しようとしたことを認識していない終了側デバイス等の別の「非報告」ネットワークノードを関係させるかどうかに関する決定が下される段階1304の決定ポイントに進む。他のネットワークノードが関係していない場合、プロセス1300は段階1306に進み、追加の分析が実行されてよい。
他方、受け取られたデータが「非報告」ネットワークノードが関係しており、トランザクションの分析にとって重要であるデータを寄与できる可能性がある場合、プロセス1300は代わりに段階1308に進む。この段階で、SQP201は、「非報告」関係ネットワークノードに対してコマンドを送信させる。この場合、SQP201から送信されるコマンドは、関係する非報告側ネットワークノードが、関連性のあるデータを収集し、該データを測定基準パッケージで送信できるようにするトリガとして解釈される。
したがって、無線装置「A」が無線装置「B」にページを送信するが、応答を受信しない場合、無線装置「A」は、測定基準パッケージを測定基準コレクタにアップロードさせるトリガを活性化するエラーを受信する。しかしながら、無線装置「B」はページが送信されたことを認識していない可能性があるため、無線装置「B」は発生した任意のエラー又は問題を認識せず、エラーと関連付けられる測定基準パッケージをアップロードするためにトリガされることはない。したがって、トランザクション全体、つまりデバイス「A」と「B」の間で試行されたトランザクションの検討が問題のより完全な理解と認識を達成するために必要である。
段階1308で、SQP201は、無線装置「B」にコマンドを送信させる。段階1310で、コマンドは同様に、デバイス「B」のバッファからの測定基準の選択、必要とされる追加の測定基準の収集、及び測定基準パッケージの作成とアップロード等のデータ収集活動を発生させる開始側トリガとして解釈される。次に、無線装置「B」からの測定基準パッケージは、段階1312で測定基準コレクタによって受信され、追加分析が実行されてよい。この段階で、データ収集プロファイルに関連してこのような他のネットワークデバイスによってアップロードされる測定基準パッケージが受信され、分析される。プロセス1300は、一度又は反復分析解決プロセスの一部として繰り返し実行されてよい。
<IX.スクリプト化されるデバイスプロファイル>
本発明の別の実施形態では、対象デバイスによって生成される測定基準の処理を命令するためには、データ収集プロファイルよりむしろスクリプト化されたデバイスプロファイルが使用される。本実施形態では、固定された関数の限られたセットの代わりに、SQCは完全に機能上のプログラミング言語で「スクリプト化」され、測定基準、トリガ、及び測定処理のための任意のアルゴリズムをスクリプト化されたデバイスプロファイルによって設定できるようにする。それは、SQCにコーディングされるよりむしろダウンロードされるスクリプト化されたデバイスプロファイルによって、測定基準収集、処理、及び管理の詳細のなおさらに多くを動的に設定できるようにするため、この追加の柔軟性が、本発明のデータ収集管理システムが取り組むことができるシナリオの数を大幅に伸ばす。
本実施形態では、及び前記実施形態とは対照的に、測定基準が前述されたように対象デバイスで実行される活動又はトランザクションの結果として生成されるとき、測定基準の処理は、測定基準を収集すること、測定基準を収集しないこと、あるいは指定されたトリガアイデンティティの呼び出しを引き起こすことに制限されるのではなく、測定基準処理ははるかに柔軟である。さらに詳細には、本発明のこの実施形態は測定基準収集に対する複雑な処理を、ダウンロードされたスクリプト化デバイスプロファイルによって完全に設定できるようにする。前記実施形態に説明されているデータ収集命令(規則とトリガ)に代わる測定基準パラメータとトリガされる機能性はスクリプト化されるデバイスプロファイルで設定され、測定基準の処理を支配する。前述されたように、サービス品質クライアント(SQC)はプロファイルを受け取り、それ以外の場合管理することに関与している。
図11を参照すると、測定基準が無線装置400で生成されると、測定基準処理要素404Aに、測定基準の適切な処理を決定するために、スクリプト化されたデバイスプロファイル404に指定される測定基準パラメータ404Bと相談させるSQC403が呼び出される。多くのケースでは、測定基準に関する測定基準パラメータ404Aでは情報を入手できないため、測定基準は無視され、デバイス動作は続行し、測定基準は無線装置400の通常の動作の一部として生成され続ける。
しかしながら、測定基準パラメータ404Aが測定基準の処理を指定する場合、次に追加の処理が実行される。追加の処理は以下の2つの形式の内の1つを取ることができる。フィルタリング404Cと呼ばれる第1の形式では、測定基準は測定基準パラメータ404Bに指定されるパラメータに比較される。該パラメータは比較のタイプと比較に必要な値の両方を指定する。この比較の結果、測定基準が1つ又は複数のバッファ406に格納されるべきか、あるいは無視されるべきかについてバイナリ決定が下される。使用できる特殊な比較はSQC実施の一部として定義され、実質的に任意の種類の比較が実行できる。測定基準パラメータ404Bに指定される比較は、「つねにこの測定基準を収集する」あるいは「この測定基準がこのバイナリ又は数値比較を満たす場合に収集する」等の単純なバイナリ決定を含んでよい。他の比較は別の測定基準との、あるいは無線装置400状態の別の態様との該測定基準の比較を含んでよい。特定の結果が達成されたかどうかを判断するための複数の基準及び「前処理」を必要とするなおさらに複雑な比較が測定基準パラメータに指定されてよい。一般的には、測定基準パラメータ404Bに指定される比較は、実質的に任意のソフトウェア機能性である場合があるが、SQCが実現されるときに設定される、相対的に少ない数の一般的に使用されるアクションに制限されてもよい。
スクリプト化されたデバイスプロファイル404に指定される基準を満たしたので、測定基準は1つ又は複数のバッファ406で収集される。前記実施形態においてのように、共通した機能は、バッファが一杯である場合に、新しい測定基準が最も古い記憶済み測定基準を上書きしてよい単純な回転式バッファモデルの特定数の測定基準のための固定されたサイズのバッファである。他の方針は、バッファが一杯である場合はトリガされた機能性404D(さらに後述される)を呼び出すことと、特定の条件下で収集される測定基準が異なる条件下で収集される測定基準を上書きする優先順位設定バッファを含む場合がある。実質的に任意のバッファ管理モデルが、本発明に関連して実現され、測定基準パラメータ404Bの一部として指定できる。実際には、限られたセットの固定された機能が実現されてよく、追加アルゴリズムはトリガされた機能性404Dとして実現されてよい。いくつかのケースでは、測定基準は最初にバッファに入れられずに測定基準パッケージに含められてよい。
第2の形式の測定基準処理は説明されている比較機能性も活用するが、フィルタリングのために設定されるように正の結果が出ると測定基準を収集する代わりに、本明細書ではトリガされた機能性404Dと呼ばれる、以前ダウンロードされたスクリプトが追加の測定基準処理を命令するために呼び出される。
トリガされた機能性404Dはトリガとデータ収集プロファイル機能性の前記実施形態から大きく逸脱している。トリガされた機能性404Dは、フル装備のコンピュータ言語である。つまり、それは無線装置400プロセッサのアクションを命令するソフトウェアであり、したがってソフトウェア機能性はデータの収集、管理及び分析に関連して無線装置400で実現できる。測定基準比較によって呼び出された結果、トリガされた機能性404Dは測定基準処理の制御を引き継ぐ。前記されたように、トリガされた機能性は無線装置400上で実質的に任意のソフトウェア機能を実行することができ、それは呼び出し側測定基準、測定基準が記憶されているバッファのすべて、デバイスに関する追加状態情報、測定基準パッケージ及びアップロード機能性にアクセスできる。データ収集プロファイルとトリガを活用した前記実施形態では、トリガ呼び出しに応えて実行できる、限られたアクションのセットがあり、トリガはそれぞれその活性化に応えて実行された設定された機能を有していた。この実施形態では、スクリプト化されたデバイスプロファイルとトリガされた機能性を使用することにより、前記に設定されたような測定基準比較の結果が、トリガの機能を果たすことができ、トリガが活性化された後に実行される以後のアクションに関して完全な柔軟性(「トリガされた機能性」)を可能にする。さらに詳細には、トリガされた機能性404Dは新しい測定基準の生成を引き起こすことがあり、それはスクリプト化されたデバイスプロファイル404に含まれる基準と処理命令を変更するために測定基準パラメータ404Bを修正できる。トリガされた機能性404Dは、さらに、プロセスバッファ406コンテンツをコピーし、修正し、それ以外の場合処理することができ、後のアップロードのために測定基準パッケージ408に、結果として生じるデータを変換してよい。該トリガされた機能性はアップロードを実行でき、新しいスクリプト化されたデバイスプロファイル又は他のソフトウェアコードを無線装置400にダウンロードさせ、そこで実行させる。
トリガされた機能性404Dは、本実施形態のスクリプト化デバイスプロファイル404内に含まれる。無線装置400上でソフトウェアダウンロード可能なモデルを可能にするための公知の多くのモデルのどれかがトリガされた機能性404Dに対する管理モデルとして効果的であることが判明する。これらのモデルは(例えばJavaによって実現されるような)仮想機械と、所定の環境で実行している(例えばBREW環境によって実現されるような)実際の機械言語を含む。加えて、今日では、「無線」ファームウェア更新を実行するために多数の商業的なパッケージが入手可能であり、事実上、任意のソフトウェアをダウンロードし、無線装置400上の既存のソフトウェアに追加し、以後トリガされた機能として呼び出すことを可能にする。
完全なコンピュータ言語として、トリガされた機能性404Dはデバイスで可能な実質的に任意のソフトウェア機能性を実現できる。この実施形態では、トリガされた機能性404Dはネイティブデバイスコードで実現されるため、それは無線装置400のすべての状態及び機能性にアクセスできる。しかしながら、特定の実施は、デバイス状態と機能性により限られたアクセスを有し、依然として実質的に同じ役割を実行してよい。
測定基準比較によって呼び出されるトリガされた機能性に加えて、無線装置400上の特殊イベントのセットが特殊トリガ412として定義され、トリガされた機能性404Dを同様に呼び出すことができる。とりわけ、スクリプト化されたデバイスプロファイル404が最初に無線装置400にダウンロードされると、特殊なトリガ412が、プロファイル起動を実行するために(場合によっては、トリガと測定基準パラメータを設定するために)トリガされた機能性404Dを活性化する。無線装置400がオン又はオフに切り替えられ、リセットされるとき、あるいはプロセッサ例外が発生するとき、特殊トリガ412が活性化される。これらの特殊トリガは、アプリケーション呼び出し、ユーザアクション、又はそれ以外の場合自然に測定基準の生成を引き起こさない他の活動等のアクションにトリガされた機能性を呼び出させるために実現されてよい。特殊トリガ412は、後の分析のために関心があることが判明することがあるデバイスでの実質的に任意の他のイベントによって呼び出されてよい。
トリガされた機能性404Dの能力の一般的な性質のため、(アボートトリガ、又は終了トリガ等の)データ収集機能性の他の多くの態様が特殊機能よりむしろ別のトリガされた機能になる。前記されたように、本項で説明されるSQCのスクリプト化実施形態は、これらのイベントの内の1つが発生すると、たとえあったとしてもどのアクションを講じるのかの完全な柔軟性を可能にし、本発明のデータ収集監視システムによって効果的に実行できる関心のある測定の数を大幅に増加する。
<X.電気通信装置及びコンピュータ環境>
ここに示されているように、本発明の実施形態は、無線電話と有線電話、他の無線通信装置、又は同程度の電気通信機能を有するように適応される特殊目的又は汎用コンピュータを含む、特殊目的又は汎用の電気通信装置に関連して実現されてよい。また本発明の範囲内の実施形態は、コンピュータ実行可能命令又はそこに記憶されている電子コンテンツ構造を搬送する、又は有するためのコンピュータ読取可能媒体も含み、これらの用語は電気通信装置とともに使用されるあらゆるこのような媒体又は指示に及ぶと定義されている。
一例として、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ実行可能命令又は電子コンテンツ構造という形で所望されるプログラムコードを搬送又は記憶するために使用でき、汎用又は特殊目的のコンピュータ又は他のコンピューティング装置によってアクセスできる他の媒体を備えることがある。
情報がネットワーク又は別の通信接続(組み込まれている、無線、又は組み込まれていると無線の組み合わせのどちらか)上でコンピュータ又はコンピューティング装置に転送される又は提供されるとき、該コンピュータ又はコンピューティング装置はコンピュータ読取可能媒体として適切に接続を表示する。したがって、このような接続はコンピュータ読み取り可能媒体と適切に命名される。前記の組み合わせもコンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれなければならない。コンピュータ実行可能命令は、例えば、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、特殊目的処理装置、又はコンピューティング装置に、特定の機能又は機能のグループを実行させる命令及びコンテンツを備える。
本発明の態様は、ネットワーク環境におけるコンピュータによって実行されるプログラムモジュール等のコンピュータ実行可能命令の一般的な形態で説明されている。一般的には、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、及び特定のタスクを実行する、あるいは特定の抽象コンテンツタイプを実現するコンテンツ構造を含む。コンピュータ実行可能命令、関連付けられたコンテキスト構造、及びプログラムモジュールは、本明細書に記載されている方法の態様を実行するためのプログラムコードの例を表現する。
上記実施形態は、制限的ではなく例示的としてのみすべての点で検討されなければならない。したがって、本発明の範囲は上記の説明よりむしろ、添付の特許請求の範囲により示される。請求項の意味及び均等物の範囲内に入るすべての変更がその範囲内に包含される。