JP2003259429A - 無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置 - Google Patents

無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置

Info

Publication number
JP2003259429A
JP2003259429A JP2002054915A JP2002054915A JP2003259429A JP 2003259429 A JP2003259429 A JP 2003259429A JP 2002054915 A JP2002054915 A JP 2002054915A JP 2002054915 A JP2002054915 A JP 2002054915A JP 2003259429 A JP2003259429 A JP 2003259429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
channel
wireless
channel switching
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002054915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3648486B2 (ja
Inventor
Tomoko Adachi
朋子 足立
Kiyoshi Toshimitsu
清 利光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002054915A priority Critical patent/JP3648486B2/ja
Publication of JP2003259429A publication Critical patent/JP2003259429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3648486B2 publication Critical patent/JP3648486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接する複数の無線通信エリアで、それぞれの
基地局が、他の無線通信エリア(の基地局)でのチャネ
ル切替動作に関する情報を基に、効率よくチャネル切替
が行なえる無線通信システムを提供する。 【解決手段】無線端末は、自装置が接続している基地局
とは異なる他の基地局における通信チャネルの切替動作
を検知して、この通信チャネルの切替を検知したことを
通知するための通知フレームを自装置が接続している基
地局に送信する。基地局は、他の基地局にて現在使われ
ている通信チャネルからの影響度に応じて、現在使用し
ている通信チャネルを、他の通信チャネルに切り替える
チャネル切替手段と、現在接続している無線端末から送
信された通知フレームを受信したとき、上記チャネル切
替手段でのチャネル切替動作を中止あるいは延期する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線基地局
と複数の無線端末装置とから構成される無線通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】同一あるいは隣接する地域で、同一の無
線周波数資源を使用して、無線基地局や無線端末間で通
信を行なう場合、干渉により通信品質が劣化する。
【0003】1つの無線基地局が作るエリア(セル)が
複数集まって構成された無線通信システムを例に取り説
明する。このような無線通信システム、例えば、セルラ
ーシステムでは、通常、無線基地局から無線端末へ向け
ての通信リンクと無線端末から無線基地局へ向けての通
信リンクは分けられており、前者を下りリンク、後者を
上りリンクという。これらのリンクは周波数や時間によ
って分けられ、それぞれ周波数分割複信(FDD: F
requency Division Duplex)
と時分割複信(TDD: Time Division
Duplex)という。2つのセルが比較的近傍に位
置し、同一の周波数が用いられる場合、無線基地局から
それと無線接続する無線端末へ向けて下りリンクの通信
を行なう際に、もう一方の無線基地局と無線接続する無
線端末も下りリンクにより受信状態にあってその信号が
届く場合にその信号はその無線端末においては無線接続
する無線基地局からの信号に対する干渉となる。これは
セルでFDDを用いる場合でもTDDを用いる場合でも
同様である。この例はセル間でリンクが同期が取れてい
る場合であるが、TDDの場合にこの同期が取れていな
いと、セルの境界付近の無線端末での干渉の影響はさら
に重篤となる。これはセルの境界付近にある無線端末が
それと無線接続する無線基地局から下りリンクで信号を
受信している場合に、その無線端末の近傍にある他のセ
ルに属する無線端末が上りリンクの信号を送信した場合
には、前述の例の無線基地局よりも該無線端末での受信
強度が高く、干渉量が多くなると予想されるからであ
る。このような問題を解決するために、セルラーシステ
ムでは、同一周波数を使用してもそれによる干渉量が所
望信号の受信に影響を与えない程度にするため、同一周
波数を利用するセルとセルを離して利用する。このセル
配置はシステム設計の段階で定めることができるが、周
囲の無線環境の変化やシステム自体の再編によって、設
計当初の予想よりも干渉量が多くなってしまうことがあ
る。このような場合にも対応できるように、無線基地局
が干渉量の少ない周波数へ移行して問題を解決する方法
がある。
【0004】無線基地局が周囲の周波数利用状況に応じ
て周波数を移行する方法のことを動的周波数選択(DF
S: Dynamic Frequency Sele
ction)という。
【0005】DFSはセルラーシステム以外にも無線L
ANなど無線通信システムで干渉対策用に広く利用され
る手法であり、またこれまでの例ではシステム内での干
渉に対してのものを紹介したが、異なるシステム間での
干渉に対する対処方としても使用される。
【0006】ここで,周波数の変更と表現している部分
については、周波数に留めず、無線資源に拡張できるも
のとし、チャネルとして認識するものとする。多元接続
方式によってチャネルが指すものは異なる。周波数分割
多元接続方式(FDMA:Frequency Div
ision Multiple Access)の場
合、チャネルとは周波数でよい。また、IEEE 80
2.11無線LANシステム (ISO/IEC 88
02−11:1999(E) ANSI/IEEE S
td 802.11、1999 edition)など
で使用されるキャリア検出多元接続方式(CSMA:
Carrier Sense Multiple Ac
cess)においても、同一周波数チャネルを無線基地
局が複数の端末をカバーするセル(無線LANではこれ
をBSS: Basic Service Setとい
う)で共有するため、チャネルとは周波数でよい。時分
割多元接続方式(TDMA: Time Divisi
on MultipleAccess)を用いる場合に
は、チャネルとは時間(タイムスロット)を表すことに
なり、符号分割多元接続方式(CDMA: Code
DivisionMultiple Access)で
はチャネルとは符号を表すことになる。TDMA及びC
DMAでは基本的には同一周波数帯域を使用するため、
チャネルが重なると干渉となる。またCDMAの場合に
は符号が異なってもある程度干渉は存在する特徴をもつ
多元接続方式である。
【0007】無線LANでのDFSの使用に関していえ
ば、その一種であるETSI/BRANのHiperL
AN/2では無線基地局間及び同一周波数帯を用いるレ
ーダーシステムとの間の干渉対策として、DFSを使用
しており、またERC (European Radi
ocommunications Committe
e)における規定(ERC/DEC/(99)2)によ
って欧州で米国の無線LANシステムの仕様であるIE
EE 802.11無線LANを使用する場合にもDF
Sを入れなくてはならない。
【0008】複数の無線基地局が独立にDFSを行な
い、それぞれが干渉を検知して周波数(あるいはチャネ
ル)を変更したものの、その変更した先の周波数(ある
いはチャネル)がまた重なり、干渉となる場合が考えら
れる。このようになると、再びDFSを行って周波数
(あるいはチャネル)を変更しなくてはならない。無線
通信システムとして使用できる周波数(チャネル)が少
ない場合にはこのようにDFSを行って変更した先の周
波数(チャネル)が再び重なる確率は高くなり、いつま
でも最適な周波数(チャネル)選択が行なえず、周波数
(チャネル)切替を繰り返してしまう。
【0009】一方で、DFSを使用する無線通信システ
ムにおいて、無線基地局が干渉を検知し、使用する周波
数(あるいはチャネル)を変更する際、無線接続する無
線端末と周波数(あるいはチャネル)変更後にも無線接
続できるように該無線基地局は無線接続する無線端末に
変更先の周波数(チャネル)を通知する動作がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
隣接する複数の無線通信エリアで同一周波数の通信チャ
ネルを用いることにより生ずる干渉除去のためのチャネ
ル切替を行なう際に、それぞれが別個独立にチャネル切
替を行っていたため、それぞれがチャネル切替を行なう
ことにより、再び同じ周波数のチャネルに移行してしま
う可能性があった。また、選択できるチャネル候補が少
ない場合には、その可能性が増え、無線通信システムと
してチャネル割り当てが安定するのに時間を要すること
になる。
【0011】このように、従来は、隣接する複数の無線
通信エリアで同一周波数の通信チャネルを用いることに
より生ずる干渉除去のためのチャネル切替を効率よく行
なえないという問題点があった。
【0012】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、隣
接する複数の無線通信エリアで、それぞれの基地局が、
他の無線通信エリア(の基地局)でのチャネル切替動作
に関する情報を基に、効率よくチャネル切替が行なえる
無線通信システム、無線基地局装置、無線端末装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の無線基
地局装置と、前記複数の無線基地局装置のいずれかに接
続して無線通信を行なう複数の無線端末装置とから構成
される無線通信システムにおいて、前記複数の無線端末
装置のうちの1つである第1の無線端末装置は、前記複
数の無線基地局のうちの1つである第1の無線基地局に
接続しているとき、少なくとも、この第1の無線基地局
とは異なる他の無線基地局としての第2の無線基地局に
おける通信チャネルの切替動作を検知する検知手段と、
少なくとも、前記検知手段で前記通信チャネルの切替を
検知したことを通知するための通知フレームを前記第1
の無線基地局に送信する送信手段とを具備し、前記第1
の無線基地局は、前記複数の無線基地局装置のうちの他
の無線基地局装置にて現在使われている通信チャネルか
らの影響度に応じて、現在接続している無線端末装置と
の間の無線通信に用いている通信チャネルを、他の通信
チャネルに切り替えるチャネル切替手段と、前記第1の
無線端末装置から、前記通知フレームを受信したとき、
前記チャネル切替手段でのチャネル切替動作を延期また
は中断する手段と、を具備したことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、隣接する複数の無線通信
エリアで、それぞれの基地局が、他の無線通信エリアで
のチャネル切替動作に関する情報を基に、干渉除去のた
めのチャネル切替が効率よく行なえる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0016】なお、以下の実施形態では、本発明をIE
EE 802.11無線LANシステムに適用した場合
について説明する。
【0017】また、一般的に、動的周波数選択(DF
S: Dynamic Frequency Sele
ction)では、通常無線資源として周波数に着目し
ているが、ここでは、この意味を拡張し、周波数の他、
時間、符号などの要素も取り入れた無線資源を動的に選
択する手法としてとらえることとする。そこで、以下の
説明において、チャネルと表現されるものは、無線資源
として使用される要素のうち、使い分けることによって
干渉を除去できる対象となるものを指すこととする。す
なわち、干渉を除去するために、例えば、周波数、時
間、符号などを変更することにより、チャネル切替を行
なうということである。ここでは、干渉を除去するため
のチャネル切替を、周波数を変更することで実現する場
合を例にとり説明するが、もちろん、周波数以外の時
間、符号などを変更してチャネル切替を行なう場合も基
本的には、同様である。
【0018】さらに、以下の実施形態では、IEEE
802.11無線LANの同一システム内に存在する無
線基地局(アクセスポイント)及び無線端末(ステーシ
ョン)に関して示してあるが、必ずしも同一システム内
の無線基地局あるいは無線端末である必要はなく、ある
システムに属する無線基地局が、それとは異なるシステ
ムに属する無線端末や基地局から、チャネル切替を検知
した旨のフレーム(チャネル切替通知フレーム)やチャ
ネル切替を指示するフレーム(チャネル切替指示フレー
ム)を受信する場合にも適用可能である。
【0019】(1)基地局、無線端末の構成と処理動作 図1に示す通信システムでは、複数の(例えば、ここで
は、2つの)無線端末STA101、STA102と無
線接続する基地局AP1が1つのBSS(第1のBS
S)を構成し、複数の(例えば、ここでは、2つの)無
線端末STA201、STA202と無線接続する基地
局AP2が1つのBSS(第2のBSS)を構成してい
る。そして、第1のBSS(以下、簡単にBSS1と呼
ぶ)と第2のBSS(以下、簡単にBSS2と呼ぶ)は
隣接している。
【0020】このような構成の場合、BSS1内で通信
に用いているチャネルと、BSS2内で通信に用いてい
るチャネルとが同一であると、干渉が生ずる。同じチャ
ネルを用いているということは、同じ周波数帯を用いて
通信を行っているということである。そこで、基地局A
P1、AP2は、干渉除去のために、チャネル切替を行
なうものとする。
【0021】図2は、基地局AP1およびAP2の要部
の構成例を示したものである。なお、以下の説明におい
て、基地局AP1とAP2を区別する必要のないときは
(両方に共通する説明の場合には)、単に基地局APあ
るいは基地局と呼ぶ。
【0022】図2において、受信機11では、アンテナ
20で無線端末からの送信信号が受信され、復調及び復
号を含む処理によって受信信号が生成される。送信機1
2で、アンテナ20を介して端末へ送信すべき送信信号
が生成され、これらの送信信号はアンテナ20に供給さ
れる。
【0023】受信機11からの受信信号は、受信制御部
13に入力され、例えば、IEEE802.11 (IEEE802.11a,
IEEE802.11bも含む)に準拠した所定の受信処理などが
行なわれる。
【0024】送信制御部14は、無線端末へブロードキ
ャスト、マルチキャスト、ユニキャストで送信するため
のデータの生成等の、IEEE802.11 (IEEE802.11a,IEEE
802.11bも含む)に準拠した所定の送信処理などを行な
う。ここで生成されたデータは、送信機12を通じて送
信信号として無線端末へ送信される。
【0025】図3は、無線端末STA101、STA1
02、STA201,STA202の要部の構成例を概
略的に示したものである。なお、以下の説明において、
無線端末STA101、STA102、STA201,
STA202を区別する必要のないときは(全ての無線
端末に共通する説明の場合には)、単に無線端末STA
あるいは、無線端末と呼ぶ。
【0026】無線端末STAは、少なくとも、アンテナ
100と受信部101と送信部107と情報処理部10
8から構成されている。
【0027】情報処理部108で、例えば、ユーザの操
作により送信データを作成したり、送信データの送信が
指示されると(送信要求が生ずると)、これを受けて送
信データを送信部107へ渡す。送信部107は、この
送信データ(例えば、IPパケットであってもよい)を
IEEE802.11で規定するMACフレームに変換
し、ディジタルデータとしてのMACフレームを所定周
波数の無線信号に変換した後、アンテナ100から電波
として発信される。
【0028】一方、アンテナ100で受信された信号
は、受信部101でディジタルデータとしてのMACフ
レームに変換され、このMACフレーム中のデータフィ
ールドから受信データを抽出して情報処理部108へ渡
す。この場合、情報処理部108は、受信データをディ
スプレイに表示する等の処理を行なう。なお、情報処理
部108は、上記以外にも各種情報処理を行なうように
なっていてもよい。
【0029】図1において、基地局AP1、AP2は、
同一チャネル(例えば、ch.1)を使用しているとす
る。
【0030】まず、図2に示した構成の基地局のチャネ
ル切替処理動作について、図4に示すフローチャートを
参照して説明する。ここでは、基地局AP1、AP2
が、同一チャネル(例えば、ch.1)を使用している
状態において、基地局AP2が基地局AP1より先に、
この状態を検知して、チャネル切替を行なう場合につい
て説明する。
【0031】基地局AP2は、BSS2内の無線端末に
対し、チャネル測定の要求を行なう(ステップS1)。
【0032】チャネル測定要求は、例えば、IEEE8
02.11で規定されているMACフレームを用いて行
ない、このチャネル測定要求のためのMACフレーム
(チャネル測定要求フレーム)は、BSS2内の無線端
末に対しブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャ
ストされるものとする。
【0033】IEEE802.11で規定されているM
ACフレームは、図5に示すように、各種制御情報が納
められた最大30バイトのMACヘッダー、最大231
2バイトのデータが収まるデータフィールド(フレーム
・ボディ)、そしてデータが正しく送られたのかを調べ
るためのフレーム・チェック・シーケンス(FCS)で
構成されている。
【0034】MACフレームには、ビーコン(Beacon)
やオーセンティケーション(Authentication)のフレー
ム、アソシエーション(Association)のフレームなどの
管理用フレーム、RTS(Return To Send)やCTS
(Clear To Send)、ACK(Acknowledgement)のよう
にアクセス制御で使う制御用フレーム、データ通信用の
データフレームという3種類があり、どの種類のMAC
フレームであるかはMACヘッダーにあるフレームコン
トロール中のタイプに示されている。さらに、同じくフ
レームコントロール中のサブタイプで、上記のようなM
ACフレームの種類をさらに細かく示している。
【0035】チャネル測定要求フレームは、例えば、管
理用フレームを用いて行なうものとする。管理用フレー
ムのフレーム・ボディ中に、例えば、「測定対象とする
チャネル」、「測定時間」、「測定開始のタイミン
グ」、「測定結果の送信期限」などが書き込まれたもの
が、チャネル測定要求フレームである。このチャネル測
定要求フレームが基地局AP2の送信制御部14で作成
されて、送信器12,アンテナ20を経て送信される。
【0036】無線端末では、受信部101でチャネル測
定要求フレームを受信すると、当該フレームにて指定さ
れたチャネルの受信電力、すなわち、RSSI(Receiv
ed Signal Strength Indicator)を受信部101で測定
する。測定結果の通知は、例えば、測定結果の通知用の
MACフレーム(チャネル測定結果通知フレーム)で基
地局AP1に送信される。
【0037】なお、このようなチャネル測定は、無線端
末だけでなく、基地局でも行なうようにしてもよい。
【0038】チャネル測定結果通知フレームは、チャネ
ル測定要求フレームと同様に、管理用フレームであり、
測定結果は、そのフレーム・ボディ中に書き込まれて基
地局AP2に送信されるものとする。
【0039】基地局AP2では、例えば、無線端末ST
A201から上記チャネル測定結果通知フレームを受信
すると(ステップS2)、受信制御部13では、このチ
ャネル測定結果通知フレームから、例えば、基地局AP
2の近傍でどのチャネルを用いている通信が行なわれて
いるか、また、チャネル測定要求フレーム中の計測対象
として指定したチャネルに対応するRSSIの測定結果
から、基地局AP2の近傍の無線通信エリアからのBS
S2への影響度がわかる。すなわち、チャネル測定要求
フレーム中の計測対象として指定したチャネルが、現在
BSS2内の通信に用いられている通信チャネル(例え
ば、ch.1)と同じで、しかも、そのチャネルに対応
するRSSIの値が所定値以上であるとき(影響度が所
定値以上であるとき)には、BSS2内の通信に影響を
与える(干渉が生ずる)可能性があると判断できる。
【0040】この場合、チャネル切替を行なうべく(ス
テップS3)、基地局AP2の例えば、受信制御部13
は、いままで使用していた「ch.1」とは別のチャネ
ル、例えば、「ch.2」を選択する(ステップS
4)。さらに、この新たなチャネル「ch.2」に切り
替えるタイミング(チャネル切替タイミング)を決定す
る(ステップS5)。チャネルの切替タイミングは、例
えば、「2つ目のビーコンを受信した直後」などといっ
たようにチャネルをBSS2内で一斉に切り替えるタイ
ミングを端末側に通知するための情報である。
【0041】そして、基地局AP2の送信制御部14で
は、新たなチャネルと、チャネル切替タイミングなどを
BSS2内で基地局AP2に接続している無線端末ST
A201、STA202に対して通知するとともに、チ
ャネルの切替を指示するためのチャネル切替指示フレー
ムを作成して、送信(ブロードキャスト)する(ステッ
プS6,ステップS7)。
【0042】チャネル切替指示フレームは、例えば、I
EEE802.11で規定されているMACフレームの
管理用フレームとして定義されているビーコン(Beaco
n)フレームを用いてもよい。すなわち、ビーコンフレ
ーム中のフレーム・ボディ内に新たな使用領域を設け、
上記のような新たなチャネルと、チャネル切替タイミン
グなどを書き込んで、BSS2内にブロードキャストさ
れる。
【0043】BSS2内の無線端末STA201,ST
A202では、基地局AP2からの上記チャネル切替指
示フレームを受信すると、そのフレームにて指示された
チャネル切替タイミングに従って、受信部101と送信
部107において、基地局AP2との通信に用いるチャ
ネルを「ch.1」から「ch.2」へ切り替えるよう
になっている。基地局AP2自身もチャネル切替タイミ
ングになると、受信制御部13と送信制御部14におい
て、通信に用いるチャネルを「ch.1」から「ch.
2」へ切り替える。
【0044】なお、無線端末や基地局自身がチャネル切
替のために行なう詳細な動作は、本発明の要旨ではない
ので、説明は省略する。
【0045】次に、図3に示した構成の無線端末STA
の処理動作について、図6に示すフローチャートを参照
して説明する。ここでは、基地局AP1に無線接続する
無線端末STA101に着目し、この無線端末STA1
01の処理動作として説明するが、他の無線端末の処理
動作も同様である。
【0046】無線端末STA101は、図1からも明ら
かなように、基地局AP1に無線接続して、BSS1内
の無線端末や基地局からの無線信号を受信することがで
きるとともに、このBSS1に隣接するBSS2内の無
線信号をも受信できる位置にある。
【0047】無線端末STA101の属するBSS1内
での通信チャネルは、「ch.1」であるので、無線端
末STA101の受信部101では、「ch.1」で受
信モードとなっている。このような状態において、無線
端末STA101の受信部101でMACフレームを受
信した場合の処理動作の概略について、図6に示したフ
ローチャートを参照して説明する。
【0048】無線端末STA101の受信部101で
は、受信したMACフレームのMACヘッダーから、当
該フレームが基地局宛か、無線端末宛かをチェックする
(ステップS21)。受信したフレームが基地局宛であ
るときは、ステップS22へ進み、無線端末STA10
1の送信部107では、BSS1内の他の無線端末から
の電波との衝突を避けるために、送信待ち時間を設定す
る動作を行なう(IEEE802.11 (IEEE802.11a,IEEE802.
11bも含む)に規定されたNAV(Network A
llocation Vector)を設定する)。
【0049】一方、ステップS21において、受信した
MACフレームが無線端末宛であるときは、ステップS
23へ進む。当該受信したフレームが、ビーコンフレー
ムであるときはステップS24へ進み、ビーコンフレー
ムでないときは、ステップS31へ進み、受信部101
は、当該受信したフレームの種類に応じた通常の受信処
理を行なうか、あるいは、送信部107は、自装置から
のフレームの送信を抑制するための動作を行なう(NA
Vを設定する)。
【0050】さて、ステップS24では、受信したビー
コンフレームが無線端末STA101の属するBSS1
の基地局AP1からのものであるときは、ステップS3
3へ進む。なお、ステップS24において、受信したビ
ーコンフレームが、無線端末STA101の属するBS
S1の基地局AP1からのものであるか否かは、当該ビ
ーコンフレームのフレームコントロール内のアドレスフ
ィールド(例えば、「アドレス2」など)に記述されて
いるBSSID(Basic Service Set ID:BSSの識別
子であって、通常は、基地局のMACアドレス)あるい
は、ユーザにより設定され、通信を開始する際のやりと
りして、お互いを認証するために用いたSSID(Serv
ice Set ID)などを基に判断するようにしてもよい。
【0051】ステップS33において、当該ビーコンフ
レームが、上記のようなチャネル切替指示フレームであ
るときには、ステップS34へ進み、そのフレームにて
指示されたチャネル切替タイミングに従って、受信部1
01と送信部107において、基地局AP1との通信に
用いるチャネルを、上記チャネル切替指示フレームにて
指示された新たなチャネルへ切り替えるようになってい
る。一方、ステップS33において、受信したビーコン
フレームが、チャネル切替指示フレームではないとき
は、ステップS35へ進み、受信部101は、ビーコン
フレームとしての通常の受信処理を行なう。
【0052】一方、ステップS24において、受信した
ビーコンフレームが無線端末STA101の属するBS
S1(の基地局AP1)以外の他のBSSからのもので
あるときは、ステップS25へ進む。そして、当該ビー
コンフレームが、上記のようなチャネル切替指示フレー
ムであるときには、ステップS26へ進む。
【0053】本実施形態では、無線端末(例えば、無線
端末STA101)で受信したビーコンフレームが当該
無線端末の属するBSS(BSS1)とは異なる他のB
SS(の基地局)からのものである場合に、そのビーコ
ンフレームがチャネル切替指示フレームであるときに
は、当該無線端末(無線端末STA101)の受信部1
01は、当該受信したビーコンフレームの内容全て、あ
るいは、当該受信したビーコンフレーム中の予め定めら
れた箇所に書き込まれているデータの内容を、自装置の
属するBSS(BSS1)の基地局(基地局AP1)宛
てに通知するようになっている。この無線端末が受信し
た、当該無線端末の属するBSSとは異なる他のBSS
のチャネル切替指示フレームの内容を、自装置の属する
BSSの基地局へ通知する際には、例えば、IEEE8
02.11で規定されているMACフレームのうちの例
えば管理用フレームを用いて行なうものとする。この他
のBSSにおけるチャネル切替を通知するための管理用
フレームのMACフレームを、ここでは、チャネル切替
通知フレームと呼ぶ。
【0054】ステップS26では、例えば、無線端末S
TA101の受信部101は、基地局AP2から送信さ
れてきたビーコンフレームを受信した場合に、それが、
チャネル切替指示フレームであるときには、送信部10
7は、当該チャネル切替指示フレームの内容全て、ある
いは、当該チャネル切替指示フレーム中の予め定められ
た箇所に書き込まれているデータの内容を基地局AP1
に通知するために、チャネル切替通知フレームを作成す
る。このチャネル切替通知フレームは、例えば、受信し
たチャネル切替指示フレームのアドレスフィールドのい
くつかあるいは全てを書き直したものであってもよい。
例えば、受信したチャネル切替指示フレーム中の例え
ば、図5の「アドレス1」に書き込まれている宛先アド
レスを基地局AP1のアドレスに書き直したものであっ
てもよい。さらに、管理用フレームでは図5の「アドレ
ス2」には、送信元の基地局AP2のアドレスが書き込
まれているが、これを無線端末STA101のアドレス
に書き直してもよい。また、「アドレス3」に書かれて
いるBSSIDを、無線端末STA101の属するBS
S(BSS1)のBSSIDに書き直してもよい。ステ
ップS27では、例えば、受信したチャネル切替指示フ
レームの宛先アドレスを基地局AP1のアドレスに書き
直すことにより生成されたチャネル切替通知フレーム
を、基地局AP1に送信する。
【0055】例えば、チャネル切替通知フレームを作成
する場合には、上記のように、単に受信したチャネル切
替指示フレームの宛先アドレスを書き直すことにより生
成するのではなく、チャネル切替指示フレームのフレー
ム・ボディに書き込まれている「新たなチャネル」、
「チャネル切替タイミング」などを取り出して、それら
が所定のフォーマットでフレームボディに書き込まれ
た、チャネル切替通知フレームを新たに作成するように
してもよい。また、チャネル切替通知フレームを新たに
作成することなく、他の用途に用いられるMACフレー
ム(の例えば、フレーム・ボディ中)に、チャネル切替
指示フレームのフレーム・ボディに書き込まれている
「新たなチャネル」、「チャネル切替タイミング」など
を書き込んで、当該無線端末の属する基地局へ送信する
ようにしてもよい。
【0056】ところで、ステップS25において、無線
端末STA101が受信した、無線端末STA101の
属するBSSとは異なるBSSのビーコンフレームがチ
ャネル切替指示フレームでないときには、ステップS3
2へ進み、受信部101は、無線端末STA101の属
するBSSとは異なるBSSからビーコンフレームを受
信したときの所定の受信処理を行なう。この受信処理に
基づき、必要に応じて、送信部107は、自装置からの
フレームの送信を抑制するための動作を行なう(NAV
を設定する)。
【0057】なお、無線端末STA101の受信部10
1では、予め基地局AP1から指示のあったチャネル
「ch.1」でのみ受信待機するようにしてもよいが、
他のチャネルに自ら移行して受信待機するようにしても
よい。後者の場合、例えば、チャネル測定要求フレーム
にて基地局から指定されたチャネルへ以降して、チャネ
ル測定を行なう場合とともに、そのまま、その受信モー
ドで、図6に示したような処理動作を行なえばよい。
【0058】さて、図4に示したフローチャートに従っ
て、基地局AP2がチャネル切替指示フレームを送信し
たとき、無線端末STA101の受信部101が、図6
のステップS26〜ステップS27において、基地局A
P2から送信されたチャネル切替指示フレームを受信す
ると、送信部107は、当該チャネル切替指示フレーム
の内容を基地局AP1に通知するために、チャネル切替
通知フレームを作成して、基地局AP1に送信すること
となる。
【0059】基地局AP1は、無線端末STA101か
らのチャネル切替通知フレームを受信すると、このチャ
ネル切替通知フレームを受信したということによって、
少なくとも「BSS1内の通信に対して影響を与え得る
他のBSS(図1に示した通信形態では、BSS2だけ
であるので、BSS2)がチャネル切替を開始した」こ
とを知ることができる。
【0060】さらに、基地局AP1が受信した、当該チ
ャネル切替通知フレームが、無線端末STA101が
「ch.1」でのみ受信待機していたときに送信したも
のであると、基地局AP1が把握できる場合には、「B
SS1に対して影響を与え得る他のBSS(ここでは、
BSS2)がチャネル切替を開始した」という情報以外
に、「当該他のBSSが同一のチャネル「ch.1」を
使用して、BSS1に干渉を及ぼしていたが、チャネル
切替完了後には干渉を及ぼさなくなる」という情報も得
られる。
【0061】基地局AP1では、BSS1内の無線端末
からのチャネル切替通知フレームを受信したときには、
受信制御部13は、受信制御部13および送信制御部1
4における図4に示したようなチャネル切替動作を中断
(中止)あるいは、延期するよう制御する。
【0062】基地局AP1がチャネル切替動作を中断し
たり、延期したりすることにより、BSS1に隣接する
BSS2内がチャネル切替という不安定な状況にある期
間を避けて、(好ましくは、BSS1が新たなチャネル
に以降して安定した状態になったころを見計らって)図
4に示したようなチャネル切替を行なうか否かの判定
と、その判定に基づくチャネル切替動作(以下の説明に
おいて、判定を含む図4で示すような一連の動作をチャ
ネル切替動作と呼ぶこととする)を行なうことができる
ので、BSS1におけるチャネル切替が、効率よく行な
える。すなわち、隣接するBSS同士で別個独立に例え
ば、同じ時期にチャネル切替を行なうことによって、同
じチャネルに切り替えてしまうといった不具合がなくな
り、各BSS(の基地局)が効率よくチャネル切替が行
なえるのである。
【0063】例えば、基地局AP2のBSS2では、チ
ャネル「ch.1」ではなく別のチャネル、例えば「c
h.2」を使用していて、基地局AP1のBSS1で
は、「ch.1」を使用しているとする。この場合、無
線端末STA101が、「ch.2」に移行して受信待
機しているときに、基地局AP2からのチャネル切替指
示フレームを受信したとする。すると、無線端末STA
101からは、基地局AP2からのチャネル切替指示フ
レームに対応するチャネル切替情報通知フレームが基地
局AP1宛に送信される。基地局AP1は、このチャネ
ル切替情報通知フレームを受信すると、そのとき、図4
に示したチャネル切替動作を行っているときには、その
チャネル切替動作を止める。図4に示したチャネル切替
動作を行っていなければ、当該チャネル切替動作を延期
する。このように制御することで、BSS1では、BS
S2におけるチャネル切替動作が終了するまでの不安定
な状況の間に、チャネル切替を行なうことがなくなる。
BSS2におけるチャネル切替動作が終了するまでの不
安定な状況の間に、チャネル測定を行っても、その測定
結果は信頼性が低いのである。
【0064】なお、基地局AP1では、チャネル切替通
知フレームはいつでも受信し得る。例えば、基地局AP
1が図4に示したチャネル切替動作を行なう以前にBS
S1内の無線端末からチャネル切替通知フレームを受信
した際には、図4に示したチャネル切替動作を所定時間
延長するようにしてもよい。
【0065】また、チャネル切替通知フレームは、基地
局AP1が図4に示したチャネル切替動作を行っている
最中であっても受信することができる。すなわち、基地
局AP1が図4に示したどのステップにある状態であっ
てもチャネル切替通知フレームを受信すれば、その処理
動作を中断する。
【0066】また、基地局AP1は、前述したように、
図4のチャネル切替動作の過程において、ステップS1
〜ステップS2に示したように、BSS1内の無線端末
に対しチャネル測定を要求し、当該無線端末にチャネル
測定を行わせることにより(あるいは、基地局AP1自
身がチャネル測定を行なうようにしてもよい)、基地局
AP1は、その近傍で行われている他の無線通信にて
(例えば、この場合、基地局AP2のBSS2内の無線
通信にて)、同一チャネルを使用していると把握するこ
とができた。この場合、図7に示すように、ステップS
3において、チャネル切替を行なうと判断するが、さら
に、ステップS10へ進み、上記のように、例えば、無
線端末STA101からのチャネル切替通知フレームを
受信していたときには、チャネル切替動作を中断するよ
うにしてもよい。なお、図7に示したフローチャートで
は、図4と同一部分には同一符号を付しており、図7で
は、ステップS3とステップS4の間にステップS10
が追加されている点が図4と異なる。
【0067】また、基地局AP1が現在のチャネル「c
h.1」から他のチャネルに切り替えるためにチャネル
切替指示フレームを送信した後(図4のステップS7)
であっても、無線端末STA101からのチャネル切替
通知フレームを受信すると、チャネル切替動作を中断す
るようにしてもよい。
【0068】例えば、パワーセーブモードの無線端末で
周期的にしかウェイクしない場合もあり、そのようなパ
ワーセーブモードの無線端末にも着実に情報が伝達する
ように、チャネル切替指示フレームは、図4のステップ
S7において、複数回、繰り返して送信する必要があ
る。パワーセーブモードの無線端末が一旦このチャネル
切替指示フレームを受信したら、その後はスリープモー
ドに移行せず、アクティブにしているようにする。そし
て、チャネル切替タイミングもチャネル切替通知フレー
ムを所定回数受信したときと指示されているものとす
る。無線端末では、一旦チャネル切替指示フレームを受
信したら、その後はアクティブになっているので、受信
したチャネル切替指示フレームをカウントすることがで
きる。従って、基地局から、チャネル切替通知フレーム
の送信が止まれば、無線端末側での受信したチャネル切
替通知フレームのカウントも所定時間以上停止するの
で、この場合には、無線端末は、基地局でチャネル切替
動作が中止(中断)されたと判断するようにしてもよ
い。
【0069】あるいは、基地局AP1では、図4のステ
ップS7で、チャネル切替指示フレームを送信した後で
あっても、例えば、無線端末STA101からのチャネ
ル切替通知フレームを受信すると、チャネル切替動作を
中断する旨を無線端末に通知するための所定のMACフ
レーム(例えば、チャネル切替動作を中断する旨の情報
をビーコンフレームに書き込んだものであってもよい)
をBSS1内にブロードキャストして、チャネル切替動
作を中断するようにしてもよい。チャネル切替動作を中
断する旨のフレームを受信した無線端末では、図6のス
テップS34での処理は実行しない。すなわち、先にチ
ャネル切替指示フレームにで指示されたチャネル切替タ
イミングになってもチャネルの切替は行わない。
【0070】以上説明したように、上記実施形態に係る
無線端末は、その無線端末が無線接続している基地局と
は異なる基地局から送信されたチャネル切替指示フレー
ムを受信したとき、それを棄却せず、当該受信したチャ
ネル切替指示フレームの内容を自装置が無線接続してい
る基地局に対し、チャネル切替通知フレームとして通知
する。
【0071】すなわち、無線端末の受信部101では、
少なくとも、自装置が接続している基地局とは異なる他
の基地局における通信チャネルの切替動作を検知する検
知手段を有し、送信部107は、少なくとも、上記検知
手段で通信チャネルの切替を検知したことを通知するた
めの通知フレームを自装置が接続している基地局に送信
する送信手段とを有している。
【0072】一方、基地局側の受信制御部13と送信制
御部14では、図4に示したような、他の基地局にて現
在使われている通信チャネルからの影響度に応じて、現
在接続している無線端末との間の無線通信に用いている
通信チャネルを、他の通信チャネルに切り替える(チャ
ネル切替動作)チャネル切替手段を有するとともに、受
信制御部13は、自装置に現在接続している無線端末か
ら、通知フレームを受信したとき、受信制御部13およ
び送信制御部14における上記チャネル切替手段でのチ
ャネル切替動作を延期または中断する手段を有してい
る。
【0073】チャネル切替通知フレームの宛先である基
地局が当該チャネル切替通知フレームを受信することに
よって、当該基地局は、少なくとも、当該基地局とそれ
に無線接続する複数の無線端末との間の無線通信に影響
を与えるような他の無線通信エリアが存在し、その他の
無線通信エリアではチャネル切替を行なおうとしている
ということが検知できる。従って、当該チャネル切替通
知フレームを受信した基地局では、この検知された他の
無線通信エリアにおけるチャネル切替が終了するまでは
(無線の伝搬環境が不安定である状況下で)、干渉除去
のために敢えてチャネル切替を行なう必要もないので、
チャネル切替の動作を中断あるいは延期することができ
るのである。
【0074】このように、無駄なチャネル切替動作をす
ることがなくなるので、BSSのような互いに隣接し合
った複数の無線通信エリアで、それぞれの基地局が、他
の無線通信エリアでのチャネル切替動作に関する情報
(チャネル切替指示フレーム内の情報)を基に、効率よ
くチャネル切替が行なえる。
【0075】以上は、本発明の基本的な構成および処理
動作について説明した。以下、上記の無線端末、無線基
地局の構成や処理動作などの各種バリエーション、追加
的な機能について説明する。
【0076】(2)基地局における、受信したチャネル
切替通知フレームに書き込まれている情報に基づく、チ
ャネル切替動作の開始タイミングの決定手法 前述したように、図1における基地局AP1が、無線端
末STA101から送信された基地局AP2に対応する
チャネル切替通知フレームを受信したときには、基地局
AP1は、図4に示したようなチャネル切替動作を中断
したり、延期したりする。
【0077】この基地局AP1は、チャネル切替動作を
中断したり、延期したりする際には、受信したチャネル
切替通知フレームに書き込まれている情報に基づいて、
基地局AP2がチャネル切替を終了する時刻を判断(推
定)して、図4に示したようなチャネル切替動作を開始
するタイミングを決定するようにしてもよい。
【0078】この場合、基地局APと無線端末STAの
構成は、図2,図3と同様であるが、それらの処理動作
と、MACフレームとして基地局と無線端末間でやりと
りされる情報が多少異なる。
【0079】チャネル切替指示フレームは、ここでは、
前述したように、本来は、ビーコンフレームである。す
なわち、チャネル切替指示フレームは、このビーコンフ
レーム中に新たな使用領域を設け、新たなチャネルとチ
ャネル切替タイミングなどのチャネル切替の際に必要な
指示データなどを書き込んだものである。
【0080】チャネル切替指示フレーム中の「チャネル
の切替タイミング」は、このチャネル切替指示フレーム
を受信した無線端末が、例えば、「当該フレームを受信
後、n個目(nは正の整数)のビーコンフレームを受信
したときにチャネルを切り替えるようにする」というよ
うな情報を表したものである。
【0081】基本的には、基地局AP2が送信した、上
記のようなチャネル切替指示フレームをBSS1内の無
線端末STA101が受信し、この受信したチャネル切
替指示フレームを基に、BSS1内の基地局AP1宛に
チャネル切替通知フレームを作成して送信するようにな
っている。そこで、チャネル切替通知フレームに、受信
したチャネル切替指示フレーム中の「チャネルの切替タ
イミング」が含まれていれば、当該チャネル切替通知フ
レームを受信した基地局AP1では、いつ頃基地局AP
2がチャネル切替を終了するか、を判断することができ
る。
【0082】すなわち、ここでは、チャネル切替通知フ
レームには、必ず、チャネルの切替タイミングが含まれ
ているものとする。すなわち、無線端末は、自身が属す
るBSSとは異なるBSSの基地局が送信したチャネル
切替指示フレームを受信した際には、図6のステップS
26において、チャネル切替通知フレームを作成する
が、このとき、作成されるチャネル切替通知フレームに
は、受信したチャネル切替指示フレーム中の少なくとも
チャネルの切替タイミングが含まれている。さらに、チ
ャネル切替指示フレーム中にビーコン周期がある場合に
は、これもチャネル切替通知フレームに含めることが好
ましい。このビーコン周期の情報をチャネル切替通知フ
レームに含めることによって、チャネル切替指示フレー
ムを送信している基地局AP2の(BSS2での)ビー
コン周期が分かり、基地局AP1で、BSS2がチャネ
ル切替を行なうタイミングをより正確に判断(推定)す
ることができる。なお、前述したように、無線端末ST
A101で作成するチャネル切替通知フレームが、受信
したチャネル切替指示フレームをそのまま、その宛先ア
ドレスを基地局AP1のアドレスに書き直したものであ
れば、当該チャネル切替通知フレームには「チャネルの
切替タイミング」は必ず含まれている。またこの場合、
BSS2でのビーコン周期も必ず含まれている。
【0083】また、前述したように、基地局AP1で
は、チャネル切替通知フレームはいつでも受信し得る。
【0084】このようなチャネル切替通知フレームを受
信したときに着目した基地局の処理動作について、図8
に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここ
では、一例として、無線端末STA101が、基地局A
P2が送信したチャネル切替指示フレームを受信し、こ
の受信したチャネル切替指示フレーム中のチャネル切替
タイミングを含むようなチャネル切替通知フレームを作
成して、BSS1内の基地局AP1宛に送信した場合
の、基地局AP1の動作として説明する。
【0085】基地局AP1(の受信制御部13)は、B
SS1内の無線端末STA101からのチャネル切替通
知フレームを受信したとき(ステップS51)、図4に
示したチャネル切替動作を行っている最中であるときに
は、チャネル切替動作を一旦中断し(ステップS52、
ステップS53)、ステップS54へ進む。チャネル切
替通知フレームを受信したときにチャネル切替動作を行
っていなければ、そのままステップS54へ進む。
【0086】ステップS54では、基地局AP1では、
受信したチャネル切替通知フレームに含まれている「チ
ャネルの切替タイミング」を基に、基地局AP2がチャ
ネル切替を終了する時刻(終了時刻)を予測する。そし
て、この終了時刻の後には、基地局AP2のBSS2で
のチャネルの使用状態が安定していると判断できるの
で、そのときには(ステップS55)、ステップS56
へ進み、BSS1内の無線端末に対し、チャネル測定要
求フレームの送信を開始して、図4に示したチャネル切
替動作を開始する。
【0087】なお、無線端末STA101からのチャネ
ル切替通知フレームがACKフレームを要求する種類の
フレーム、例えばユニキャストで送信された管理用フレ
ームやデータフレームである場合には、ステップS52
からの処理動作と平行して、受信したチャネル切替通知
フレームに対するACKフレームの送信処理を行なう。
【0088】ところで、ステップS55で、先に推定さ
れた終了時刻経過後に送信するチャネル測定要求フレー
ムの送信先アドレスとしては、BSS1内の全ての無線
端末に対するブロードキャストアドレスであってもよい
し、BSS1内の一部の無線端末、例えば、無線端末S
TA101とSTA102のみを指定するマルチキャス
トアドレスにしてもよい。
【0089】また、以前にチャネル切替通知フレームを
送信したことのある無線端末STA101は、基地局A
P1により構成される無線通信エリアの境界位置にいる
か、あるいは干渉を測定するのに適切な位置にいると判
断できる。そこで、基地局AP1は、BSS1内の無線
端末のうち、チャネル切替通知フレームを以前に(好ま
しくは直前に)送信したことのある無線端末STA10
1のような無線端末をチャネル測定要求フレームの送信
先として、優先的に選択するようにしてもよい。そし
て、この場合には、チャネル測定要求フレームを例えば
無線端末STA101宛にユニキャストするようにして
もよい。なお、基地局がチャネル測定要求フレームの送
信先としての無線端末を選択する方法としては、上記の
他に、後述するチャネル切替通知フレームを送信する無
線端末を選択する手法を適用することもできる。
【0090】以上説明したように、基地局の受信制御部
13は、自装置宛てのチャネル切替通知フレームを受信
したとき、その中に含まれるチャネルの切替タイミング
を基に、当該チャネル切替通知フレームにて通知された
チャネル切替の終了時刻を推定し、この終了時刻経過後
に、自装置におけるチャネル切替動作を開始するよう制
御することにより、当該基地局とそれに無線接続する複
数の無線端末との間の無線通信に影響を与えるような他
の無線通信エリアでのチャネル切替時の不安定な時期を
避けて、チャネル切替後の安定した通信状態のときに、
チャネル測定などのチャネル切替をするか否かを判断す
るための情報を収集することができる。従って、当該基
地局とそれに無線接続する複数の無線端末との間の無線
通信に影響を与えるような他の無線通信エリアでのチャ
ネル切替中の通信状態が不安定な状態に、チャネル測定
などを行って、無駄なチャネル切替動作を行わなくても
すむので、BSSのような互いに隣接し合った複数の無
線通信エリアで、それぞれの基地局が、他の無線通信エ
リアでのチャネル切替動作に関する情報を基に、干渉除
去のためのチャネル切替が効率よく行なえる。
【0091】(3)チャネル切替時のチャネル選択手法 基地局APは、受信したチャネル切替通知フレームに書
き込まれている情報を基に、当該基地局でチャネル切替
を行なう際に、切り替える先のチャネルを選択するよう
にしてもよい。この場合の基地局APの構成例を図9に
示す。
【0092】図9に示すように、基地局APは、チャネ
ルを選択する際に用いるチャネルテーブル21を有して
いる点が図2に示した構成と異なる。また、無線端末S
TAの構成は、図3と同様であるが、基地局APと無線
端末STAの処理動作と、MACフレームとして基地局
と無線端末間でやりとりされる情報が多少異なる。
【0093】チャネルテーブル21には、基地局APが
選択することのできる少なくとも1つのチャネルが記録
されている。このテーブル21は、例えば、RAMなど
の書換可能な所定のメモリで構成されている。
【0094】前述したように、基地局AP2が送信し
た、上記のようなチャネル切替指示フレームを、BSS
1内の無線端末STA101が受信したときには、無線
端末STA101は、この受信したチャネル切替指示フ
レームを基に、BSS1内の基地局AP1宛にチャネル
切替通知フレームを作成して送信するようになってい
る。そこで、チャネル切替通知フレームに、受信したチ
ャネル切替指示フレーム中のチャネル切替後の「新たな
チャネル」が含まれていれば、当該チャネル切替通知フ
レームを受信した基地局AP1では、この「新たなチャ
ネル」に対応するチャネルテーブル中のチャネルを選択
しないようにすることができる。
【0095】すなわち、ここでのチャネル切替通知フレ
ームには、必ず、チャネル切替指示フレームに書き込ま
れていた、チャネル切替後の「新たなチャネル」が含ま
れているものとする。すなわち、無線端末は、自身が属
するBSSとは異なるBSSの基地局が送信したチャネ
ル切替指示フレームを受信した際には、図6のステップ
S26において、チャネル切替通知フレームを作成する
が、このとき、作成されるチャネル切替通知フレームに
は、受信したチャネル切替指示フレーム中の少なくとも
「新たなチャネル」が含まれている。なお、前述したよ
うに、無線端末STA101で作成するチャネル切替通
知フレームが、受信したチャネル切替指示フレームの宛
先アドレスを基地局AP1のアドレスに書き直したもの
であれば、当該チャネル切替通知フレームには「新たな
チャネル」というデータは必ず含まれている。
【0096】また、前述したように、基地局AP1で
は、チャネル切替通知フレームはいつでも受信し得る。
【0097】このようなチャネル切替通知フレームを受
信したときに着目した基地局の処理動作について、図1
0に示すフローチャートを参照して説明する。なお、こ
こでは、一例として、無線端末STA101が、基地局
AP2が送信したチャネル切替指示フレームを受信し、
この受信したチャネル切替指示フレーム中の少なくとも
「新たなチャネル」を含むようなチャネル切替通知フレ
ームを作成して、BSS1内の基地局AP1宛に送信し
た場合の、基地局AP1の動作として説明する。
【0098】なお、図10において、図8と同一部分に
ついて同一符号を付している。
【0099】基地局AP1(の受信制御部13)は、B
SS1内の無線端末STA101からのチャネル切替通
知フレームを受信したとき(ステップS51)、図4に
示したチャネル切替動作を行っている最中であるときに
は、チャネル切替動作を一旦中断し(ステップS52、
ステップS53)、ステップS61へ進む。チャネル切
替通知フレームを受信したときにチャネル切替動作を行
っていなければ、そのままステップS61へ進む。
【0100】ステップS61では、受信したチャネル切
替通知フレームから、その中に書き込まれている、チャ
ネル切替後の新たなチャネル(例えば、ここでは、チャ
ネル「ch.2」)を取り出す。そして、チャネルテー
ブル21中に、この取り出された「新たなチャネル」に
対応するチャネル(すなわち、この場合「ch.2」)
があるときには、当該「新たなチャネル」に対応するチ
ャネルが選択されないように、チャネルテーブル21を
更新する(ステップS62)。チャネルテーブル21を
更新するには、例えば、チャネルテーブル21上の当該
「新たなチャネル」に対応するチャネル「ch.2」の
優先順位(選択順位)を下げるようにしてもよいし、優
先順位を下げる代わりにチャネルテーブル21から「c
h.2」を削除するという手法をとることとしてもよ
い。ここでは、まず、後者の場合について説明する。
【0101】このように、基地局では、受信した切替通
知フレームの中に書き込まれている、チャネル切替後の
新たなチャネルに対応するチャネルは、チャネルテーブ
ル21から削除することにより、図4に示したようなチ
ャネル切替動作時にチャネルを選択する際の選択対象か
ら予め除外しておく。こうすることで、後に基地局AP
1がチャネル切替を行った場合に、基地局AP2のBS
S2内の通信チャネルと再び同一のチャネルになって干
渉を及ぼし合うのを防ぐことができる。
【0102】なお、無線端末STA101からのチャネ
ル切替通知フレームがACKフレームを要求する種類の
フレーム、例えばユニキャストで送信された管理用フレ
ームやデータフレームである場合には、ステップS52
からの処理動作と平行して、受信したチャネル切替通知
フレームに対するACKフレームの送信処理を行なうこ
とは云うまでもない。
【0103】ところで、ここでは、チャネル切替通知フ
レームにて通知されたチャネル(「新たなチャネル」)
は、チャネルテーブル21から削除するようになってい
るため、このチャネルテーブル21には、1つのチャネ
ルしか残っていない場合もある。この場合、このチャネ
ルテーブル21にただ1つ残っているチャネルが、チャ
ネル切替通知フレームにて「新たなチャネル」として通
知されてきたときでも、チャネルテーブル21からは削
除しないようにしてもよい。また、このチャネルテーブ
ル21にただ1つ残っているチャネルが、チャネル切替
通知フレームにて「新たなチャネル」として通知されて
きたときには、そのチャネルを削除するとともに、もと
もとチャネルテーブル21には登録されているチャネル
であって、図10に示した処理動作により削除されたチ
ャネルを復帰させるようにしてもよい。
【0104】さらに、図10のステップS62の次に、
図8のステップS54〜ステップS56を追加して、基
地局は、受信した自装置宛のチャネル切替通知フレーム
の中に含まれるチャネルの切替タイミングを基に、当該
チャネル切替通知フレームにて通知されたチャネル切替
の終了時刻を推定し、この終了時刻経過後に、自装置に
おけるチャネル切替動作を開始するようにしてもよい。
【0105】以上説明したように、基地局は、現在接続
している無線端末との間の無線通信に用いることのでき
る通信チャネルが記録されているテーブルを記憶する記
憶手段(チャネルテーブル21)を有し、例えば、受信
制御部13には、このテーブルを基に、チャネル切替の
際に切り替え後の新たな通信チャネルを選択する選択手
段と、チャネル切替通知フレームを受信したとき、上記
選択手段で、当該フレームにて通知された通信チャネル
が選択されないように、上記テーブルを更新する更新手
段とを有している。
【0106】基地局では、受信した切替通知フレームの
中に書き込まれていた、チャネル切替後の新たなチャネ
ルに対応するチャネルは、チャネルテーブル21から削
除することにより、図4に示したようなチャネル切替動
作時にチャネルを選択する際の選択対象から予め除外し
ておく。こうすることで、後に当該基地局がチャネル切
替を行った場合に、他の基地局のBSS内の通信チャネ
ルと再び同一のチャネルになって干渉を及ぼし合うのを
防ぐことができるので、BSSのような互いに隣接し合
った複数の無線通信エリアで、それぞれの基地局が、他
の無線通信エリアでのチャネル切替動作に関する情報
(チャネル切替指示フレーム内の情報)を基に、効率よ
くチャネル切替が行なえる。
【0107】なお、上記説明では、基地局は、受信した
チャネル切替通知フレームの中に書き込まれている、チ
ャネル切替後の新たなチャネルに対応するチャネルをチ
ャネルテーブル21から削除するようになっているが、
この場合に限らない。例えば、チャネルテーブル21に
は、基地局が選択可能な複数のチャネルが登録されてい
るとともに、それらのうちから1つを選択する際の優先
順位(選択順位)が書き込まれていて、チャネル切替通
知フレームを受信するたびに、この優先順位を更新する
ようにしてもよい。
【0108】例えば、チャネルテーブル21には、4つ
のチャネル(例えば、ch.1〜ch.4)が登録され
ているとする。これら4つのチャネルch.1〜ch.
4には、優先順位として1位〜4位がそれぞれ設定され
ている。
【0109】このような状態において、例えば、基地局
AP1が、図10のステップS61において、受信した
チャネル切替通知フレームの中から、チャネル切替後の
新たなチャネルとして「ch.1」が取り出せたとす
る。このとき、ステップS62では、チャネルテーブル
21に登録されている「ch.1」の優先順位を1位か
ら4位に下げ、ch.2からch.4の優先順位をそれ
ぞれ1位〜3位に上げる。
【0110】そして、基地局AP1では、図4のチャネ
ル切替動作を行なう際には、ステップS4において、優
先順位の1位のものから順に選択するようにすればよ
い。
【0111】このように、基地局では、チャネルテーブ
ル21に登録されているチャネルの優先順位を、チャネ
ル切替通知フレームを受信するたびに更新することで、
後に当該基地局がチャネル切替を行った場合に、他の基
地局のBSS内の通信チャネルと再び同一のチャネルに
なることを避けるように柔軟に対応することができる。
【0112】(4) 他の基地局から送信されたチャネ
ル切替指示フレームを受信する基地局の処理動作前述し
たように、無線端末は、自身が属するBSSとは異なる
他のBSSでのチャネル切替指示フレームを受信したと
きには、それを自身が属するBSSの基地局に通知する
ようになっていた。しかし、基地局自身が他の基地局か
ら送信されたチャネル切替指示フレームを受信するよう
にしてもよい。
【0113】この場合の基地局APの構成は、図9と同
様である。しかし、基地局APが他の基地局から送信さ
れたチャネル切替指示フレームを受信するので、無線端
末からチャネル切替通知フレームを受信しなくとも、他
の基地局からのチャネル切替指示フレームを受信したと
きには、その受信したチャネル切替指示フレームに基づ
いて、チャネル切替動作を中断したり、延期したりとい
った処理動作を行なう点が異なる。
【0114】すなわち、基地局の受信制御部13は、前
述した機能の他に、さらに、以下に説明するような、基
地局APが他の基地局から送信されたチャネル切替指示
フレームを受信して、それに基づいて、チャネル切替動
作を中断したり、延期したりといった制御機能を有して
いる。
【0115】以下、基地局の処理動作の一例として、図
11に示したフローチャートを参照して説明する。
【0116】ここでは、例えば、基地局AP1が基地局
AP2から送信されたチャネル切替指示フレームを受信
する場合の基地局AP1の動作として説明するが、基地
局AP1と基地局AP2とを入れ替えても、全く同様で
ある。
【0117】基地局AP1は、基地局AP1により構成
されるBSS1とは異なる他のBSS内のチャネル切替
通知フレーム(ここでは、BSS2の基地局AP2から
送信されるチャネル切替通知フレーム)を受信したとき
(ステップS101)、図4に示したチャネル切替動作
を行っている最中であるときには、チャネル切替動作を
一旦中断し(ステップS102、ステップS103)、
ステップS104へ進む。チャネル切替通知フレームを
受信したときにチャネル切替動作を行っていなければ、
そのままステップS104へ進む。
【0118】なお、ステップS103において、チャネ
ル切替動作を中断する場合の基地局の動作は第1の実施
形態と同様に、図4に示したどのステップにおいても中
断可能である。
【0119】チャネル切替指示フレームには、チャネル
の切替タイミングや、切替後の新たなチャネルなどが含
まれている。
【0120】ステップS104では、まず、この受信し
たチャネル切替指示フレームから切替後の「新たなチャ
ネル」を取出し、前述したように、チャネルテーブル2
1中の当該「新たなチャネル」に対応するチャンネルの
優先順位を下げる、あるいはチャネルテーブル21から
削除する(ステップS105)。
【0121】次に、受信したチャネル切替指示フレーム
に含まれている、「チャネルの切替タイミング」を基
に、基地局AP2がチャネル切替を終了する時刻(終了
時刻)を予測する(ステップS106)。そして、この
終了時刻の後に(ステップS107)、BSS1内の無
線端末に対し、チャネル測定要求フレームの送信を開始
して、図4に示したチャネル切替動作を開始する(ステ
ップS108)。
【0122】このように、基地局において、他の基地局
から送信されたチャネル切替指示フレームを受信して、
チャネル切替の動作を中断あるいは延期したり、また、
当該基地局がチャネルを選択する際には、当該他の基地
局と同じチャネルを選択することが避けられるので、互
いに隣接し合った複数のBSSのような無線通信エリア
で、それぞれの基地局が、他の無線通信エリアでのチャ
ネル切替動作に関する情報(チャネル切替指示フレーム
内の情報)を基に、効率よくチャネル切替が行なえる。
【0123】(5)指向性ビーム制御を有する基地局の
処理動作 基地局は、指向性アンテナを用いて送受信を行なう場合
も本発明は適用可能である。
【0124】ここでは、図1に示した基地局APのう
ち、少なくとも基地局AP1が指向性アンテナを用いて
送受信を行なう場合について説明するが、もちろん基地
局AP2も基地局AP1と同様、指向性アンテナを用い
て送受信を行なう場合も全く同様である。
【0125】指向性アンテナを用いて送受信を行なう基
地局AP(ここでは、例えば、基地局AP1)の構成例
を図12に示す。
【0126】基地局APは、指向性アンテナの1つであ
る、アダプティブアレイアンテナ25を備えている。ア
ダプティブアレイ25は複数の比較的狭い指向性パター
ン(指向性ビームあるいはアンテナビームという)を形成
する。このようなアンテナビームによって、基地局AP
は複数の無線端末STAや、他の基地局との間で同一チ
ャネルでの同時通信を行なうことが可能である。すなわ
ち、基地局APは、空間分割多元接続方式(SDMA)で
通信を行なうようになっている。なお、本実施形態では
基地局APが3個のアンテナビームを形成して、空間分
割多元方式の通信を行なう例について説明するが、アン
テナビームの数及び同時通信を行なう端末数は、2以上
の任意の数であればよい。
【0127】図12に示すように、基地局APの受信機
11−1〜11−3では、アダプティブアレイアンテナ
25の各アンテナビームを介して無線端末や他の基地局
からの送信信号を受信し、復調及び復号を含む処理によ
って受信信号RS1〜RS3が生成される。
【0128】一方、送信機12−1〜12−3では、ア
ダプティブアレイアンテナ25の各アンテナビームを介
して無線端末や他の基地局へそれぞれ送信すべき送信信
号TS1〜TS3を生成し、これらの送信信号TS1〜
TS3はアダプティブアレイアンテナ25に供給され
る。
【0129】受信機11−1〜11−3からの受信信号
RS1〜RS3は、受信制御部13に入力され、所定の
受信処理が行われる。
【0130】送信制御部14は、無線端末、他の基地局
へブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャストで
送信するためのデータの生成等の送信処理を行なう。こ
こで生成されたデータは、送信機12−1〜12―3を
通じて送信信号TS1〜TS3として無線端末や基地局
へ送信される。
【0131】図12に示した構成の基地局AP1は、ア
ダプティブアレイアンテナ25を有することにより、通
信相手としての他の基地局(例えば基地局AP2)や無
線端末STA101,STA102のそれぞれに対し、
それぞれに割り当てた(所定の方向に)指向性ビームを
形成して通信を行なうことにより、無線端末側では、基
地局AP1から自分以外の無線端末に向けた信号を受信
する機会が減少し、したがって干渉が削減でき、基地局
AP1に無線接続できる端末数すなわち基地局AP1の
BSSでの通信容量を増加させることができる。
【0132】さて、図12に示した構成の基地局AP1
は、無線端末STA101から送信された基地局AP1
宛のチャネル切替通知フレームを、第1の方向に形成さ
れた指向性ビームを介して受信すると、第1の方向に干
渉の影響を受けるあるいは今後受ける恐れのあるBSS
でのチャネル切替が行なわれることを検知することがで
きる。また、第2の方向に形成された指向性ビームを介
して、無線端末STA102から送信された基地局AP
1宛のチャネル切替通知フレームを受信した場合も、第
2の方向に干渉の影響を受けるあるいは今後受ける恐れ
のあるBSSでのチャネル切替が行なわれることを検知
することができる。
【0133】また、基地局AP1が送信においても指向
性アンテナを用いる場合には、上記のような受信によっ
て、指向性ビームの形成されている方向にあるBSSで
の動作を検知することができ、その上で方向に応じて効
率的にチャネル選択をすることができる。
【0134】さらに、基地局AP1は、第1の方向に形
成された第1の指向性ビームを介して、複数の無線端末
STAのそれぞれから送信されたチャネル切替通知フレ
ームを受信した場合には、その受信したチャネル切替通
知フレーム内の情報(例えば、チャネルの切替タイミン
グや、切替後の「新たなチャネル」)を比較し、統計的
に処理することもできる。
【0135】例えば、第1の指向性ビームを介して受信
された複数のチャネル切替通知フレームの多くに(例え
ば、所定数以上のチャネル切替通知フレームに)、チャ
ネル切替後の新たなチャネルとして、「ch.2」が記
述されている場合には、「ch.2」へのチャネル切替
という情報は、信頼性のあるものとする。
【0136】また、各無線端末STA101が、図6の
ステップS25において、自装置の属するBSSとは異
なるBSSからのチャネル切替指示フレームを受信した
とき、図6のステップS26において、そのときに測定
された受信電力(の値、あるいは、レベル)も、チャネ
ル切替通知フレームに書き込み、当該基地局の属するB
SSの基地局へ送信するようにしてもよい。この場合、
そのようなチャネル切替通知フレームを受信した基地局
AP1では、その受信したチャネル切替通知フレーム内
の受信電力の値(あるいはレベル)が大きいほど、BS
S1内の通信に与える干渉量が多いと判断することがで
きるので、この受信したチャネル切替通知フレーム内の
受信電力の値(あるいはレベル)が所定値以上(所定レ
ベル以上)である、チャネル切替通知フレーム内の情報
は信頼性があり、かつ重要性のあるものと判定するよう
にしてもよい。
【0137】また、受信した複数のチャネル切替通知フ
レームのそれぞれに含まれているチャネル切替後の新た
なチャネルを、チャネル別に、それぞれのチャネル切替
通知フレームに含まれている受信電力値(あるいはレベ
ル)の平均値を求めて、この平均値が所定値以上である
情報は信頼性があると判定するようにしてもよい。
【0138】例えば、「ch.2」へのチャネル切替が
検知されたことに対し、上記のようにして信頼性がある
と判定された場合に限り、基地局AP1のもつチャネル
テーブル21上の「ch.2」の優先度を下げる(ある
いは、チャネルテーブル21から削除する)ようにして
もよい。また、上記のようにして、信頼性があると判定
された情報(例えば、「ch.2」へのチャネル切替な
ど)のうち、その情報を通知したチャネル切替通知フレ
ームの数や、その情報を通知したチャネル切替通知フレ
ームに含まれている受信電力値(あるいはレベル)など
に基づき、第4の実施形態で説明したように、基地局A
P1のもつチャネルテーブル21上の「ch.2」の優
先度を下げる(あるいは、チャネルテーブル21から削
除する)ようにしてもよい。例えば、信頼性があると判
定された情報のうち、例えば、「ch.2」へのチャネ
ル切替を通知したチャネル切替通知フレームの数が最も
多いときには、基地局AP1のもつチャネルテーブル2
1上の「ch.2」の優先度を下げる(あるいは、チャ
ネルテーブル21から削除する)ようにする。また、信
頼性があると判定された情報のうち、例えば、「ch.
2」へのチャネル切替を通知したチャネル切替通知フレ
ームに含まれる受信電力の平均値が最も大きいときに
は、基地局AP1のもつチャネルテーブル21上の「c
h.2」の優先度を下げる(あるいは、チャネルテーブ
ル21から削除する)ようにする。
【0139】このようにすれば、基地局AP1における
処理量が低減でき、より効率のよいチャネル切替動作を
実現することができる。
【0140】また、受信した複数のチャネル切替通知フ
レームのそれぞれに含まれているチャネル切替後の新た
なチャネルを、チャネル別に、受信電力値(あるいはレ
ベル)の平均値を求めて、この平均値が最も高いチャネ
ルへの切替が検知されたと判定するようにしてもよい。
また、上記のようにして、信頼性があると判定されたチ
ャネル切替通知フレームのみに対し、そのそれぞれに含
まれているチャネル切替後の新たなチャネルを、チャネ
ル別に、受信電力値(あるいはレベル)の平均値を求め
て、この平均値が最も高いチャネルへの切替が検知され
たと判定するようにしてもよい。
【0141】そして、チャネルテーブル21上の、この
検知されたチャネルの優先度を下げる(あるいは、チャ
ネルテーブル21から削除する)ようにすれば、上記同
様、基地局AP1における処理量が低減でき、より効率
のよいチャネル切替動作を実現することができる。
【0142】さらに、上記のようにして信頼性があると
判定されたチャネル切替通知フレームに対してのみ、そ
のチャネル切替通知フレーム中のチャネルの切替タイミ
ングを基に、当該チャネル切替の終了時刻の推定を行な
うようにしてもよい。このようにすれば、基地局AP1
における処理量が低減できるとともに、より効率のよい
チャネル切替動作を実現することができる。
【0143】基地局AP1は、無線端末から送信された
チャネル切替通知フレームを受信したときの受信電力が
所定値より低い場合には、そのフレームを送信した無線
端末はBSS1の比較的端にあるか、あるいは基地局A
P1に対して遮蔽物の陰にあると判断することができ
る。
【0144】そこで、無線端末が、チャネル切替指示フ
レームを受信した際に、そのときの受信電力をチャネル
切替通知フレームに書き込んで、基地局AP1に通知す
る場合、基地局AP1は、チャネル切替通知フレームを
受信したときの受信電力の値と、その受信したチャネル
切替通知フレームに書き込まれている(無線端末側でチ
ャネル切替指示フレームを受信したときの)受信電力の
値との関係を基に、例えば、図13に示すように、その
受信したチャネル切替通知フレームの重要度(信頼度)
を判定することができる。
【0145】図13は、基地局AP1で受信したチャネ
ル切替通知フレームの重要度を判定するための判定基準
の一例をテーブル形式で表したものである。
【0146】図13に示すように、基地局AP1で受信
したチャネル切替通知フレームに書き込まれている(無
線端末側でチャネル切替指示フレームを受信したとき
の)受信電力の値が予め定められた第1の基準値より低
く、基地局AP1で当該チャネル切替通知フレームを受
信したときの受信電力も予め定められた第2の基準値よ
り低いときには、当該チャネル切替通知フレームの重要
度は最も低く、「D」と判定する。また、基地局AP1
で受信したチャネル切替通知フレームに書き込まれてい
る受信電力の値が第1の基準値よりも高く、基地局AP
1で当該チャネル切替通知フレームを受信したときの受
信電力も第2の基準値より高いときには、当該チャネル
切替通知フレームの重要度は最も高く、「A」と判定す
る。
【0147】このようにして、基地局AP1は、受信し
たチャネル切替通知フレームの重要度を「A」〜「D」
のいずれかにランク付けし、重要度の高いチャネル切替
通知フレームにて通知された、チャネル切替後の新たな
チャネルについては、チャネルテーブル21上の優先度
を低く設定するようにしてもよい。
【0148】なお、図13に示したような判定基準に基
づき、基地局AP1が受信したチャネル切替通知フレー
ムの重要度(信頼度)を判定して、チャネルテーブル2
1の優先度を更新する場合、基地局AP1は、図12に
示したような構成でなくてもよく、図9に示した構成の
基地局であっても適用可能である。
【0149】以上説明したように、基地局が指向性アン
テナを用いて送受信を行なう場合には、基地局は、指向
性ビームを形成する方向に対応して、自装置宛のチャネ
ル切替通知フレームを受信することができる。従って、
その方向にある他の基地局から送信されるチャネル切替
指示フレームを(当該基地局自身あるいは、当該基地局
に無線接続する端末を介して)高精度に検知することが
できる。さらに、基地局は、指向性ビームを形成した方
向から、当該基地局宛に複数の無線端末から複数のチャ
ネル切替通知フレームを受信した場合に、その複数のチ
ャネル切替通知フレームにて通知された情報(例えば、
他の基地局にてチャネル切替を行なうこと、チャネルの
切替タイミングや、切替後の新たなチャネルなど))の
信頼性(重要性)を統計的に求めて、その結果を、当該
基地局のチャネル切替動作における、チャネル選択の際
(図4のステップS4)に反映させることで、より効率
のよいチャネル切替動作を実現することができるととも
に、指向性ビームを用いることにより増大する受信チャ
ネル切替通知フレームに対する処理負荷を軽減すること
もできる。
【0150】(6)チャネル切替通知フレームのフォー
マット 無線端末から基地局へ送信するチャネル切替通知フレー
ムは、チャネル測定結果通知フレームと同じフォーマッ
トであってもよい。すなわち、例えば、図5に示すMA
Cフレームにおいて、フレームコントロール中のタイプ
は、管理用フレームに対応し、サブタイプの値としては
同じ値が入り、管理用フレームとしては、全く同じ種類
のフレームである。しかも、図5に示すMACフレーム
のフレームボディ中のデータフォーマットが全く同じも
のであるとする。
【0151】チャネル切替通知フレームとチャネル測定
結果通知フレームとを同じフォーマットにすることによ
って、無線端末でのフレーム生成・送信処理及び基地局
でのフレーム受信処理の一部をチャネル測定結果通知フ
レームと共通化し、処理効率を上げることができるので
ある。
【0152】同じフォーマットにすることにより、これ
を受信した基地局AP1では、受信したフレームがチャ
ネル測定結果通知フレームであるのかチャネル切替通知
フレームであるのかを判別する必要がある。以下にその
判別方法の一例を示す。但し、以下に示す基地局側での
判別方法は必ずしも同一のフォーマットでなくても適用
できるものである。
【0153】なお、以下の説明において、チャネル測定
結果通知フレームとチャネル切替通知フレームは同じ種
類の同じフォーマットであるため、説明の簡単のため、
これらを区別しないときは、通知フレームと呼ぶ。
【0154】(第1の判別方法) 第1の実施形態で説
明したように、例えば、基地局AP1は、チャネル切替
を行なうか否かの判断材料を集めるために、BSS1内
の無線端末に対し、チャネル測定要求フレームを送信
し、それに対する無線端末からの応答として、チャネル
測定結果通知フレームを受信する。
【0155】そこで、基地局では、チャネル測定要求フ
レームを送信した後、予め定められた時間内に受信した
通知フレームは、チャネル測定結果通知フレームと判定
し、予め定められた時間経過後に、あるいは、その期間
外に受信した通知フレームはチャネル切替通知フレーム
と判定する。
【0156】(第2の判別方法) 通知フレームは、各
チャネル毎に、そのチャネルの測定結果や、そのチャネ
ルへのチャネル切替の検知の有無などのデータを書き込
むように、各チャネルに対応して少なくとも1つのデー
タフィールドをもち、各チャネル対応に割り当てられた
データフィールドの数は同数であるとする。
【0157】基地局は、受信した通知フレームの内容
(フレーム・ボディ内の情報)をチェックし、1つのチ
ャネルについてのみの情報である場合(他のチャネルに
ついてのデータフィールドには、例えば、ヌル(nul
l)コードが書き込まれている場合)には、その通知フ
レームは、チャネル切替通知フレームであると判定す
る。
【0158】なお、この場合、チャネル測定結果通知フ
レームでは、複数のチャネルのそれぞれに対応するデー
タフィールドには、各チャネルについての測定値が書き
込まれているが、測定できなかったときなどの場合に
は、例えば「FF」などのように、到底あり得ないよう
な数値を書き込めば、チャネル切替通知フレーム中のヌ
ル(null)コードと区別することができる。
【0159】(第3の判別方法) 基地局では、複数の
通知フレームを受信した場合、それぞれの内容(フレー
ム・ボディ内の情報)をチェックし、その通知フレーム
中の各チャネルに対応するデータの並び方が示す傾向が
類似するものが多くあれば、そのような通知フレーム
は、チャネル測定結果通知フレームであると判定する。
各チャネルに対応するデータの並び方が示す傾向が類似
し合う通知フレームが少ない場合には、そのような通知
フレームは、チャネル切替通知フレームと判定する。
【0160】(第4の判別方法) 通知フレームは、各
チャネル毎に、そのチャネルの測定結果や、そのチャネ
ルへのチャネル切替の検知の有無などのデータを書き込
むように、各チャネルに対応して少なくとも1つのデー
タフィールドをもち、各チャネル対応に割り当てられた
データフィールドの数は同数であるとする。
【0161】無線端末では、通知フレームをチャネル切
替通知フレームとして送信する際には、チャネル測定結
果通知フレームとして送信する場合にチャネル測定結果
などの通知すべき意味のあるデータを書き込むデータフ
ィールドであっても、チャネル切替通知フレームとして
送信する際には意味のあるデータを書き込むことのない
ような少なくとも1つのデータフィールドに、チャネル
切替情報通知フレームの識別情報として、例えば、チャ
ネル測定結果の値としては到底あり得ない極端な値を書
き込み、送信する。
【0162】基地局は、受信した通知フレーム内の少な
くとも1つのデータフィールド内に、上記のようなチャ
ネル切替情報通知フレームの識別情報が記述されている
場合には、その受信した通知フレームをチャネル切替通
知フレームであると判定する。
【0163】この場合、チャネル切替情報通知フレーム
の識別情報とは、例えば、データフィールドに記述する
ことのできる最大値、例えば8ビット領域のデータフィ
ールドに全て「1」を立てるようにするとか、逆に最小
値、全て「0」を立てるようにするとかなどである。ど
のような値をどこのデータフィールドに書き込むかは、
チャネル切替通知フレームを送信する機能を有する無線
端末の仕様として予め定められていてもよいし、ユーザ
入力などによって自由に設定可能であってもよい。ま
た、チャネル切替通知フレームを送信する機能を有する
無線端末がチャネル切替通知フレームを受信する機能を
有する基地局とフレーム交換する過程でデータフィール
ドに記述する値を決めるようにしてもよい。
【0164】(第5の判別方法) 基地局と無線端末が
所定のフレーム(例えば、ここでは、MACフレーム)
を交換することによって、無線端末側がチャネル切替通
知フレームを送信することを基地局側に把握(通知)さ
せるようにしてもよい。またはこのフレーム交換を介し
て、基地局が無線端末にチャネル切替通知フレームを送
信させるように指示してもよい。
【0165】チャネル切替通知フレームを送信する機能
を持つ無線端末は、この機能識別用の所定の判別コード
を、現在無線接続している、あるいはこれから無線接続
しようとしている基地局に対し、無線接続開始の認証過
程からチャネル切替通知フレームを実際に送信するまで
のいずれかの間に少なくとも1回、何らかの送信フレー
ム内に書き込むことによって、接続先の基地局が当該無
線端末にチャネル切替通知フレームの送信機能があるこ
とを把握させるようにすることもできる。
【0166】このようにして、基地局は、自身に無線接
続している当該無線端末がチャネル切替通知フレームを
送信する機能を有すると把握したり、あるいは、基地局
が、自身に無線接続している当該無線端末に、チャネル
切替通知フレームを送信させるように指示したときに
は、その後に受信した通知フレームをチャネル切替通知
フレームであると判定する。
【0167】なお、上記のようにして、基地局と無線端
末との間のフレーム交換により、基地局が、これからチ
ャネル切替通知フレームを送信する無線端末を把握して
いる場合には、その無線端末から送信された通知フレー
ムに対してのみ、上記第1〜第4の判別方法のいずれか
を、あるいはいくつかを組み合わせて適用するようにし
てもよい。このようにすれば、基地局での通知フレーム
の判別に係る処理負荷を軽減できる。
【0168】(第6の判別方法)以上の第1〜第5の判
別方法をいくつか組み合わせて用いて、基地局は、受信
した通知フレームをチャネル切替通知フレームであると
判定するようにしてもよい。
【0169】(7) 基地局による、チャネル切替通知
フレームを送信する無線端末の選別基地局は、その基地
局に接続する複数の無線端末のうち、チャネル切替通知
フレームを送信する無線端末を予め選別するようにして
もよい。
【0170】基地局と無線端末が所定のフレーム(例え
ば、ここでは、MACフレーム)を交換することによっ
て、無線端末側がチャネル切替通知フレームを送信する
ことを基地局側に把握(通知)させるようにしてもよ
い。またはこのフレーム交換を介して、基地局が無線端
末にチャネル切替通知フレームを送信させるように指示
してもよい。
【0171】一般的に、図1に示したような通信システ
ムにおいて、例えば、基地局AP1は、BSS1内の無
線端末との間では、チャネル切替通知フレームを受信す
るまでに、数多くのフレーム(例えば、この場合、MA
Cフレーム)の送受信(フレーム交換)を行なう。
【0172】このような無線端末とのフレーム交換の際
に、基地局AP1は、BSS1内の無線端末から送信さ
れたフレームを受信したときの受信電力レベルを計測
し、この計測された受信電力レベルを基に、複数の無線
端末の中から、チャネル切替通知フレームを送信する無
線端末を選択するようにしてもよい。そして、その選択
された無線端末に対し、所定のフレームを送信すること
により、チャネル切替通知フレームの送信を指示するよ
うにしてもよい。
【0173】この場合の基地局は、図2や図9に示した
ような指向性アンテナを持たない構成のものであっても
よいし、図12に示したような、指向性アンテナをもつ
構成のものであってもよい。
【0174】例えば、基地局AP1は、各無線端末につ
いて、その無線端末から送信されたフレームを受信した
際の受信電力レベルの平均値を求め、その値が予め定め
られた値α以上の無線端末は、基地局AP1の近傍にい
て、チャネルの測定結果が基地局AP1で測定されたも
のと類似しているので、チャネル切替通知フレームを送
信する無線端末の候補から除く。また、受信電力レベル
の平均値が予め定められた値β以下の無線端末は、基地
局AP1から遠くにいるか、あるいは遮蔽物の陰にある
などにより、基地局AP1とはチャネルの観測状況が異
なると予想できる。従って、そのような無線端末は有用
であるので、チャネル切替通知フレームを送信する無線
端末の候補としてもよい。さらに、受信電力レベルの平
均値が上記αよりも小さく上記βよりも大きい、例え
ば、αとβの中間付近の値である場合、そのような無線
端末は、BSS1に対する平均的な干渉の影響を観測で
きるとして、チャネル切替情報通知フレームを送信する
無線端末の候補としてもよい。
【0175】このようにして、選択された候補の中か
ら、例えば、受信電力レベルの平均値が値β以下のもの
の中から少なくとも1つ、受信電力レベルの平均値がα
とβの中間付近であるものの中から少なくとも1つとい
ったようにして、チャネル切替通知フレームを送信する
無線端末を選択するようにしてもよい。
【0176】以上のようにして、チャネル切替通知フレ
ームを送信する無線端末として選択された無線端末も、
移動することによって、あるいは移動しなくても周囲の
環境が変わると、基地局AP1との間の伝搬環境が変わ
る。そこで、基地局AP1は、BSS1内の無線端末か
らの送信フレームを受信した際の受信電力レベルを周期
的に観測する。そして、一旦チャネル切替通知フレーム
を送信する無線端末を選択した後も、その無線端末から
の送信フレームを受信した際の受信電力レベルに対する
上記のような基準が満足しなくなったと判断した場合に
は、上述のように再び複数の無線端末、あるいは無線端
末の候補の中から選定し直すようにしてもよい。
【0177】このように、基地局(の例えば、受信制御
部13)は、チャンネル切替を行なう他の無線基地局を
検知するために、最も適した無線端末を予め選択するこ
とにより、チャネル切替通知フレームの受信処理負荷を
最低限に抑えることができるとともに、チャネル切替通
知フレームの受信処理を効率よく行なえる。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
隣接する複数の無線通信エリアで、それぞれの基地局
が、他の無線通信エリア(の基地局)でのチャネル切替
動作に関する情報を基に、効率よくチャネル切替が行な
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る無線LANシステムの
構成例を示した図。
【図2】基地局の構成例を概略的に示した図。
【図3】無線端末の構成例を概略的に示した図。
【図4】基地局のチャネル切替動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図5】IEEE802.11に規定されているMAC
フレームについて説明するための図。
【図6】無線端末の受信動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図7】基地局のチャネル切替動作の他の例を説明する
ためのフローチャート。
【図8】基地局が、チャネル切替通知フレームを受信し
たときの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図9】基地局の他の構成例を示した図。
【図10】基地局が、チャネル切替通知フレームを受信
したときの処理動作の他の例について説明するためのフ
ローチャート。
【図11】基地局が、チャネル切替指示フレームを受信
したときの処理動作の他の例について説明するためのフ
ローチャート。
【図12】基地局の他の構成例を示した図。
【図13】基地局が受信したチャネル切替通知フレーム
の重要度(信頼度)の判定基準について説明するための
図。
【符号の説明】
AP(AP1〜AP2)…基地局 11…受信機 12…送信機 13…受信制御部 14…送信制御部 20…アンテナ 21…チャネルテーブル 25…アダプティブアレイアンテナ STA(STA101〜102,STA201〜STA
202)…無線端末 100…アンテナ 101…受信部 107…送信部 108…情報処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA03 BB04 BB21 CC02 CC04 CC10 DD11 DD43 EE02 EE10 EE56 EE61 EE71 FF16 FF32 JJ11 JJ21 JJ31 JJ71 JJ76

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行なう複数
    の無線端末装置とから構成される無線通信システムにお
    いて、 前記複数の無線端末装置のうちの1つである第1の無線
    端末装置は、 前記複数の無線基地局のうちの1つである第1の無線基
    地局に接続しているとき、少なくとも、この第1の無線
    基地局とは異なる他の無線基地局としての第2の無線基
    地局における無線通信に用いられている通信チャネルの
    切替動作を検知する検知手段と、 少なくとも、前記検知手段で前記通信チャネルの切替を
    検知したことを通知するための第1の通知フレームを前
    記第1の無線基地局に送信する送信手段と、 を具備し、 前記第1の無線基地局は、 他の無線基地局装置にて現在使われている通信チャネル
    からの影響度に応じて、現在接続している無線端末装置
    との間の無線通信に用いている通信チャネルを、他の通
    信チャネルに切り替えるチャネル切替手段と、 前記第1の無線端末装置から、前記第1の通知フレーム
    を受信したとき、前記チャネル切替手段でのチャネル切
    替動作を延期または中断する手段と、 を具備したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】前記第1の無線基地局装置に現在接続して
    いる無線端末装置から当該第1の無線基地局装置に対
    し、前記第2の無線基地局装置にて現在使われている通
    信チャネルからの影響度の測定結果を通知するために送
    信される第2の通知フレームと、前記第1の通知フレー
    ムとのフレームフォーマットは同一であることを特徴と
    する請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】複数の無線基地局装置のいずれかに接続し
    て無線通信を行なう無線端末装置において、 前記複数の無線基地局のうちの1つの無線基地局である
    第1の無線基地局に接続しているとき、この第1の無線
    基地局とは異なる他の無線基地局としての第2の無線基
    地局における無線通信に用いられている通信チャネルの
    切替動作を検知する検知手段と、 少なくとも、前記検知手段で前記通信チャネルの切替を
    検知したことを通知するための通知フレームを前記第1
    の無線基地局に送信する送信手段と、 を具備したことを特徴とする無線端末装置。
  4. 【請求項4】複数の無線基地局装置と、前記複数の無線
    基地局装置のいずれかに接続して無線通信を行なう複数
    の無線端末装置とから構成される無線通信システムにお
    ける前記複数の無線基地局装置のうちの1つとしての無
    線基地局装置であって、 他の無線基地局装置にて現在使われている通信チャネル
    からの影響度に応じて、現在接続している無線端末装置
    との間の無線通信に用いている通信チャネルを、他の通
    信チャネルに切り替えるチャネル切替手段と、 現在接続している前記無線端末装置から送信された、少
    なくとも、前記他の無線基地局装置における前記通信チ
    ャネルの切替動作を検知した旨の通知フレームを受信す
    る受信手段と、 前記通知フレームを受信したとき、前記チャネル切替手
    段でのチャネル切替動作を中止あるいは延期する手段
    と、 を具備したことを特徴とする無線基地局装置。
  5. 【請求項5】前記通知フレームには、前記他の無線基地
    局装置において前記通信チャネルを切り替えるタイミン
    グを示した第1の情報が含まれており、 この第1の情報を基に、前記他の無線基地局装置におけ
    る前記通信チャネルの切替動作の終了時を推定して、こ
    の終了時経過後に、前記他の無線基地局装置にて現在使
    われている通信チャネルからの影響度の計測を開始する
    ことを特徴とする請求項4記載の無線基地局装置。
  6. 【請求項6】現在接続している無線端末装置との間の無
    線通信に用いることのできる通信チャネルが記録されて
    いるテーブルを記憶する記憶手段と、 前記チャネル切替手段でのチャネル切替動作の際に、前
    記テーブルを基に、前記他の通信チャネルを選択する選
    択手段と、 前記通知フレームには、前記他の無線基地局装置におけ
    る前記通信チャネルの切り替え後の新たな通信チャネル
    を示した第2の情報が含まれており、 前記通知フレームを受信したとき、前記選択手段で、前
    記第2の情報により示された通信チャネルが選択されな
    いように、前記テーブルを更新する更新手段と、 をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載の無線
    基地局装置。
  7. 【請求項7】前記更新手段は、前記テーブルから、前記
    第2の情報により示された通信チャネルを削除すること
    を特徴とする請求項6記載の無線基地局装置。
  8. 【請求項8】前記テーブル上の通信チャネルには、前記
    選択手段で選択するときの選択順位が設定され、 前記更新手段は、前記テーブル上の通信チャネルの選択
    順位を更新して、前記テーブル上の前記第2の情報によ
    り示された前記通信チャネルに対応する選択順位を下げ
    ることを特徴とする請求項6記載の無線基地局装置。
  9. 【請求項9】前記複数の無線基地局装置のうちの他の無
    線基地局装置における少なくとも前記通信チャネルの切
    替動作を検知する検知手段を、 をさらに具備し、 この検知手段で前記通信チャネルの切替動作を検知した
    とき、前記チャネル切替手段でのチャネル切替動作を中
    止あるいは延期することを特徴とする請求項4記載の無
    線基地局装置。
  10. 【請求項10】前記複数の無線基地局装置のうちの他の
    無線基地局装置における前記通信チャネルの切替動作を
    検知するとともに、少なくとも前記他の無線基地局装置
    において前記通信チャネルを切り替えるタイミングを検
    知する検知手段を、 さらに具備し、 この検知手段で検知された前記通信チャネルを切り替え
    るタイミングを基に、前記他の無線基地局装置における
    前記通信チャネルの切替動作の前記終了時を推定するこ
    とを特徴とする請求項4記載の無線基地局装置。
  11. 【請求項11】前記複数の無線基地局装置のうちの他の
    無線基地局装置における前記通信チャネルの切替動作を
    検知するとともに、少なくとも当該他の無線基地局装置
    において前記通信チャネルの切り替え後の新たな通信チ
    ャネルを検知する検知手段と、 をさらに具備し、 前記更新手段は、前記検知手段で検知された通信チャネ
    ルが前記選択手段で選択されないように、前記テーブル
    を更新することを特徴とする請求項6記載の無線基地局
    装置。
  12. 【請求項12】前記更新手段は、前記テーブルから、前
    記検知手段で検知された通信チャネルを削除することを
    特徴とする請求項11記載の無線基地局装置。
  13. 【請求項13】前記テーブル上の通信チャネルには、前
    記選択手段で選択するときの選択順位が設定され、 前記更新手段は、前記テーブル上の通信チャネルの選択
    順位を更新して、前記テーブル上の前記検知手段で検知
    された通信チャネルに対応する選択順位を低くすること
    を特徴とする請求項11記載の無線基地局装置。
  14. 【請求項14】前記受信手段は、指向性ビームを形成し
    て前記通知フレームを受信することを特徴とする請求項
    4記載の無線基地局装置。
  15. 【請求項15】前記受信手段は、指向性ビームを形成し
    て前記通知フレームを受信し、 この受信手段で、前記指向性ビームの形成されている方
    向に存在する複数の無線端末装置から複数の前記通知フ
    レームを受信したとき、この複数の通知フレームから、
    該複数の通知フレームのそれぞれに含まれている前記第
    2の情報についての統計量を求めて、その結果を基に、
    前記テーブルを更新することを特徴とする請求項6記載
    の無線基地局装置。
  16. 【請求項16】現在接続している複数の無線端末装置と
    の間で所定のフレームを交換することにより、前記通知
    フレームを送信させる無線端末装置を選択し、前記受信
    手段は、当該選択された無線端末装置から送信された前
    記通知フレームを受信することを特徴とする請求項4記
    載の無線基地局装置。
  17. 【請求項17】現在接続している複数の無線端末装置の
    それぞれから送信された所定のフレームを受信したとき
    に測定される受信電力値を基に、前記通知フレームを送
    信させる無線端末装置を選択し、前記受信手段は、当該
    選択された無線端末装置から送信された前記通知フレー
    ムを受信することを特徴とする請求項4記載の無線基地
    局装置。
JP2002054915A 2002-02-28 2002-02-28 無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置 Expired - Fee Related JP3648486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054915A JP3648486B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054915A JP3648486B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003259429A true JP2003259429A (ja) 2003-09-12
JP3648486B2 JP3648486B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=28665920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002054915A Expired - Fee Related JP3648486B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3648486B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007052551A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Nec Corp 運行体管制通信システムおよび運行体管制通信における周波数変換指示方法
JP2007096749A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Nakayo Telecommun Inc アクセスポイントおよび無線lanシステム
JP2007181200A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Thomson Licensing 無線ローカル・エリア・ネットワーク内でチャネルを動的に選択する方法
JP2008289026A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Kyocera Corp サーチ間隔制御サーバ及び無線端末
JP2009509384A (ja) * 2005-09-16 2009-03-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線通信ネットワークの自己共存を改善するための方法
JP2009521829A (ja) * 2005-12-22 2009-06-04 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 動的セル間チャネル共有
JP2011503942A (ja) * 2007-11-02 2011-01-27 アルカテル−ルーセント 隣接bs間でmsを介して双方向通信データを送信するためのシステム及びその方法
WO2012067006A1 (ja) * 2010-11-15 2012-05-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法
WO2012164853A1 (ja) * 2011-05-31 2012-12-06 パナソニック株式会社 無線通信端末、無線通信装置及びセル測定方法
JP2014127069A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Pacific Ind Co Ltd 交差点事故防止システム及び携帯発信器
JP2014534730A (ja) * 2011-11-01 2014-12-18 トムソン ライセンシングThomson Licensing チャネルを選択するための方法及び装置
JP2015534404A (ja) * 2013-09-30 2015-11-26 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 チャネル切換方法、装置、およびデバイス
JP2016213890A (ja) * 2016-08-10 2016-12-15 京セラ株式会社 無線基地局および無線通信方法
JP2018093289A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 無線通信システム

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4506610B2 (ja) * 2005-08-16 2010-07-21 日本電気株式会社 運行体管制通信システムおよび運行体管制通信における周波数変換指示方法
JP2007052551A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Nec Corp 運行体管制通信システムおよび運行体管制通信における周波数変換指示方法
US9801073B2 (en) 2005-09-16 2017-10-24 Koninklijke Philips N.V. Method for improving self-coexistence of wireless communication networks
JP2009509384A (ja) * 2005-09-16 2009-03-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線通信ネットワークの自己共存を改善するための方法
JP2007096749A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Nakayo Telecommun Inc アクセスポイントおよび無線lanシステム
JP4727367B2 (ja) * 2005-09-29 2011-07-20 株式会社ナカヨ通信機 アクセスポイントおよび無線lanシステム
JP2009521829A (ja) * 2005-12-22 2009-06-04 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 動的セル間チャネル共有
US8184578B2 (en) 2005-12-22 2012-05-22 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Dynamic inter-cell channel sharing
JP2007181200A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Thomson Licensing 無線ローカル・エリア・ネットワーク内でチャネルを動的に選択する方法
JP2008289026A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Kyocera Corp サーチ間隔制御サーバ及び無線端末
JP2011503942A (ja) * 2007-11-02 2011-01-27 アルカテル−ルーセント 隣接bs間でmsを介して双方向通信データを送信するためのシステム及びその方法
WO2012067006A1 (ja) * 2010-11-15 2012-05-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法
JP2012109689A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Ntt Docomo Inc 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法
WO2012164853A1 (ja) * 2011-05-31 2012-12-06 パナソニック株式会社 無線通信端末、無線通信装置及びセル測定方法
JP2014534730A (ja) * 2011-11-01 2014-12-18 トムソン ライセンシングThomson Licensing チャネルを選択するための方法及び装置
JP2014127069A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Pacific Ind Co Ltd 交差点事故防止システム及び携帯発信器
JP2015534404A (ja) * 2013-09-30 2015-11-26 ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 チャネル切換方法、装置、およびデバイス
US9769721B2 (en) 2013-09-30 2017-09-19 Huawei Device Co., Ltd. Channel switching method, apparatus, and device
JP2016213890A (ja) * 2016-08-10 2016-12-15 京セラ株式会社 無線基地局および無線通信方法
JP2018093289A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3648486B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10278105B2 (en) Seamless mobility in wireless networks
EP2859759B1 (en) Method and station for active scanning in multi-channel wi-fi system
US8787309B1 (en) Seamless mobility in wireless networks
EP1937018B1 (en) Handover control method and corresponding mobile communication system and computer program product
EP3512263A1 (en) Method and apparatus for controlling communication of a portable terminal in a wireless communication system
KR20200086679A (ko) 플로팅 주 링크와의 링크 어그리게이션
JP5715637B2 (ja) 無線通信装置、無線通信方法、及び処理回路
US9497691B2 (en) Communication method in wireless LAN system
JP3648486B2 (ja) 無線通信システム及び無線端末装置及び無線基地局装置
US20080008229A1 (en) Cellular system, method of allocating frequency carriers in the system, base station controller and base station used in the system
US10715993B2 (en) Electronic apparatus, information processing device and information processing method
WO2015051837A1 (en) Sounding reference signal based small cell activity control
US10178652B2 (en) Method for operating a network element of a wireless communication network and network element
CN109075905A (zh) 一种非授权频谱下ack/nack反馈方法及相关设备
US9301336B2 (en) Communication method in WLAN system
JP3732792B2 (ja) 無線通信システム及び無線基地局装置及び無線端末装置
US20230345362A1 (en) Method and device for low-power operation-based communication in communication system supporting multi-link
JP5045523B2 (ja) 基地局管理装置、及び、基地局管理システム
US20160165533A1 (en) Communication method, station and system
KR100945536B1 (ko) 무선 통신 기술들의 공존을 지원하는 방법
JP2005006285A (ja) 通信システム及び通信方法、並びに通信装置及び通信制御方法、並びにコンピュータ・プログラム
EP4138475A1 (en) Method, apparatus and system for determining resource
JP4656310B2 (ja) スケジューリング方法及び移動通信システム
JP2004328638A (ja) 基地局装置の送信方法およびそれを利用した基地局装置
JP6432103B2 (ja) 通信システム、集中制御装置、干渉制御方法、及び干渉制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3648486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110218

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120218

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130218

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees