JP4960207B2 - メータボックス内蔵型メータユニットの取付方法とそのメータユニットの構造 - Google Patents

メータボックス内蔵型メータユニットの取付方法とそのメータユニットの構造 Download PDF

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Description

本発明は、水道使用量を計量するための水道用メータとこの水道用メータの前後に配置される止水栓や接続器具類などをユニットとしてメータボックス内に内蔵可能なメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法に関し、特に、戸建て住宅用として埋設されるメータユニットを取付ける場合に好適なメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法とそのメータユニットの構造に関する。
従来より、水道使用量を計量するために給水配管の途中に水道用メータが設けられ、この水道用メータは、所定期間経過毎に交換する必要があることが計量法で定められている。このため、水道用メータは、給水配管から着脱可能に取付けられている。
例えば、戸建て住宅においては、給水配管は、通常、庭などの土中に埋設された状態で配管され、水道用メータは、容積が制限されたメータボックス内に収納された状態でこの給水配管の途中に設けられている。この場合、水道用メータは、給水配管に対して螺着構造などにより直接取付けることも可能ではあるが、作業が複雑で手間を要するため、一般的にはメータユニットを介して取付けられる。メータユニットは、メータボックス内に収容可能な形態になっており、例えば、枠体や板材、或は棒材の組合わせなどによって全体が構成されている。水道用メータは、このメータユニットに対して着脱自在にすることで交換できるようになっている。
このような水道用メータを着脱可能に設けたメータユニットとしては、例えば、特許文献1に示した水道機器ユニットフレームがある。同文献1は、水道用メータの1次側を受ける嵌着部と、この水道用メータの二次側に配設される逆止弁の二次側を受ける嵌着部を1対のアダプターベースで構成し、このアダプターベースを連結固定するフレーム内に水道用メータの二次側を受ける嵌着部と、逆止弁の1次側を受ける嵌着部を有するスライド継手を移動可能に設けたものである。
このユニットフレームは、スライド継手の移動によりメータの両端部に流路を圧着させてメータを給水配管に取付け、このような圧着式のメータユニットは、水道用メータの1・二次側に対してメータ装着部の長さを合わせつつ調芯機能を図れるため、メータの着脱作業が容易で利便性が高く、一般的によく用いられている。
また、特許文献2の水道用メータユニットは、圧着式によるメータユニットの他の構造を示したものである。このメータユニットは、ベースに止水栓と逆止弁を取付け、止水栓に取付けた着脱装置で水道用メータを逆止弁側に押付けてこのメータを着脱自在に取り付けたものである。このメータユニットは、一体のベースにメータを取付けて流路を規制することで、メータ取付け時の調芯作業を不要としている。
一方、特許文献3は、メータボックス内に水道用メータを着脱可能なメータユニットを設け、このユニット化したメータボックス全体を給水配管に接続するようにした水道用メータボックスユニットである。
ところで、上述したように、水道用メータは、定期的な交換が義務付けられているが、メータユニットの交換は特に義務付けられていない。しかし、メータユニットもメータと同様に、長期の使用によって経年劣化したり、又は、地震などの外的要因によって破損したりするおそれがある。このため、メータユニットを交換する必要が生じることがある。
また、水道用メータと給水配管の接続構造が旧来の螺着による接続構造や複雑な接続構造である場合、所定期間毎に行われる水道用メータの交換に備えて、水道用メータを簡単に着脱できる接続構造を有する新しいメータユニットへの交換が要望されている。
特開2003−221847号公報 特開平11−93226号公報 特開2006−98341号公報
しかしながら、特許文献1や2のメータユニットは、メータ装着部の長さの調整や調芯を図りながら水道用メータを簡単に着脱できるとはしているが、メータユニット自体を既設の給水配管に接続する場合には、給水配管を延長・切断したり、給水配管の1次側と2次側の調芯作業が必要になることがあった。また、メータユニットと給水配管の接続部分を掘り起こす必要が生じることもあり、却って複雑な作業工程が増えていた。
また、このとき、メータユニットに接続される1・2次側の配管が、例えば、金属管であると、メータユニットは、配管からの応力が加わった状態で接続されるため、この外部応力(配管応力)に耐えきれずに破損したりする可能性がある。
更に、これらメータユニットをメータボックス内に配設する場合には、メータユニットが大型化し、メータボックスの容積内に収納できなくなるおそれもある。また、メータボックスの1・2次側の給水配管は、多くの場合土中に埋設されているため、この土による負荷がメータユニットの配管接続部に大きな応力として伝達して、配管接続部が破損するおそれもある。
このため、これらのメータユニットは、既設の給水配管に適用するのが難しくなっており、基本的には、給水本管と同時に新設することが前提になっている。
仮に、これらのメータユニットを既設の給水配管に取付けようとすると、上記の問題に加えて、このメータユニットの交換に伴ってメータボックスの交換が必要になることもある。この場合、土工作業がメータユニット本体やメータボックスの周囲だけでなく、メータボックスの1・2次側の配管側にまで及んで余計に作業性が悪くなる。また、費用もより増大するという問題もあった。
一方、特許文献3のメータボックスユニットは、メータボックスごとメータユニットを交換しているため交換する部分が多くなっていた。また、このメータボックスユニットを既設の配管に対して接続しようとすると、依然としてメータ装着部の長さの調整や調芯作業が必要になっていた。更に、交換時においては、先ず、既設のメータボックスの周囲の土を掘り起こしてメータボックスを取外した後に、新たなメータボックスユニットをメータ装着部の長さの調整と調芯を図りながら給水配管に接続し、次いで、ユニットの周囲を土で埋設する作業が必要になる。このため、このメータボックスユニットは、特許文献1や2のメータユニットに比較してより大規模な土工作業が必要になり、作業が面倒になっていた。
本発明は、上記の実情に鑑みて鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、既設の配管とメータボックスを利用して、破損を防ぎつつ簡単且つ正確にメータユニットを取付けでき、しかも、交換する部品を少なくして省資源化を図り、省力化によって優れた作業性を確保できるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法とそのメータユニットの構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、メータボックスに内蔵している状態の既設のメータ取付機器を取外してメータユニットを取付ける方法であって、まず、既設配管からメータ取付機器を一次側の止水部を残して取り外し、次いで、止水部の二次側から閉栓プラグを挿入して一次側既設配管を閉栓し、更に、二次側既設配管と継手部とを切断した状態で、閉栓している一次側既設配管と止水部を切り離した後に、一次側既設配管に新設の止水栓を接続すると共に、閉栓プラグを取外して止水栓を閉止させ、次いで、メータユニット用の調整保持体の長さ方向と高さ方向を調整しながらこの調整保持体に設けた一次側支受機構を止水栓に接続し、かつ、調整保持体に設けた二次側支受機構を二次側既設配管に接続して既設のメータボックス内にメータユニットを取付けるようにしたメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項2に係る発明は、調整保持体は、一次側支受機構と二次側支受機構の一方、又は双方を長さ方向に調整すると共に、高さ方向も調整するようにしたメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項3に係る発明は、一次側既設配管に継手を介して止水栓を接続したメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項4に係る発明は、二次側既設配管に継手を介して新設逆止弁部を接続したメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項5に係る発明は、一次側支受機構に伸縮継手を接続し、この伸縮継手を止水栓と接続するようにしたメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項6に係る発明は、新設の止水栓は、ボールバルブであるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項7に係る発明は、メータボックス内にメータユニットを取付ける構造において、一次側既設配管に接続した止水栓と、二次側既設配管との間に調整保持体を配置し、この調整保持体は、一次側支受機構と二次側支受機構を一対のロッドに沿って一次側支受機構と二次側支受機構の一方、又は、双方を長さ方向に移動可能に設け、一次側支受機構と二次側支受機構の両端にボルト等の高さ方向調整部材を設けて高さを調整可能に設け、一次側支受機構を止水栓に接続し、二次側支受機構を二次側既設配管にそれぞれ接続したメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
請求項8に係る発明は、一次側支受機構と二次側支受機構を構成する基材の一方、又は、双方を前記ロッドに沿ってスライドさせて長さ方向を調整可能に設けると共に、この基材の両端にそれぞれロッドの交差方向に高さ調整可能なボルトを取付けたメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
請求項9に係る発明は、一次側支受機構に回転操作可能な回転部材を設け、この回転部材の回動により一次側支受機構に設けた支受部材を水道用メータの圧着方向に進退自在に設けたメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
請求項10に係る発明は、一次側支受部材の円周方向にこの一次側支受部材が移動方向に対して回転するのを防止する回転防止機構を設けたメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
請求項1に係る発明によると、既設の配管とメータボックスを利用して、破損を防ぎつつ簡単且つ正確に作業を行ってメータユニットを取付けでき、しかも、交換する部品を少なくして省資源化を図り、省力化によって優れた作業性を確保できるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。また、誤差を吸収することができ、取付精度を一定に確保できるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項2に係る発明によると、支受機構の間隔と高さを調整しながら取付けできることにより、既設のメータボックスを交換することなくそのまま使用でき、しかも、メータボックスの周囲の土を掘り起こすことなく容易にメータユニットを交換することができる。このため、大規模な工事を必要とすることなく、作業性に優れたメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項3又は4に係る発明によると、切断した既設配管に対して簡単に止水栓と逆止弁部を接続でき、止水栓により一次側からの水の供給をオンオフでき、また、逆止弁部により二次側からの逆流を防ぐことができるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項5に係る発明によると、メータユニットをメータボックス内に挿入する際に、メータユニット全体の長さを短くして容易にかつ確実に挿入することができ、また、切断した配管に対して長さ方向のずれを吸収しながら正確な装着状態で取付けできるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項6に係る発明によると、少ないハンドル操作によって簡単に流路を開閉でき、また、全体を小型化できることで狭いスペースにも配設できるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法である。
請求項7又は8に係る発明によると、一、二次側既設配管の間にメータユニットを確実に取付けでき、このメータユニットに取付ける水道用メータに対応してメータユニットの面間寸法を調整できるメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。また、ボルトを進退させることでメータユニットを高さ方向を調整して既設配管との調芯を図ることができ、このボルトによる高さ方向調整部材によって全体のコンパクト性を維持してメータボックス内に内蔵可能な大きさに抑えることができるメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
請求項9に係る発明によると、水道用メータを圧着式の接続によって着脱でき、しかも、圧着作業を簡素化できるメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。また、水道用メータを圧着する力を適切に調整しながらこの水道用メータを接続でき、接続後には、強固に端面シールでき、また、継手部分を省略できるため耐食性にも優れている。更に、この圧着式構造により、接続部分の省スペース化を図ることができるメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
請求項10に係る発明によると、一次側支受部材が回転するのを防ぐことができ、この一次側支受部材と、二次側支受部材の上に水道用メータを載置して圧着する際に、水道用メータの回転を防いでその向きを維持した状態で接続できるメータボックス内蔵型メータユニットの構造である。
以下に、本発明におけるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法とそのメータユニットの構造の一実施形態並びに作用を図面に基づいて詳細に説明する。本発明は、メータボックスに内蔵している状態の既設のメータ取付機器を取外してメータユニットを取付ける方法である。図1において、本発明のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法の手順をフローチャートで示している。本発明におけるメータボックス内蔵型メータユニットの取付は、このフローチャートに沿った手順でおこなっているが、その取付手順はこの限りではない。
まず、図1、3において、例えば、埋設によって土中に設置されているメータボックス1内から既設のメータ取付機器10を取外す。このとき、一次側のゲートバルブからなる止水部11を閉状態にし、この状態でこの止水部11のナット部材16と二次側の継手部14のナット部材17を緩め、図4のように既設の水道メータ5を取外した後に、図5に示すように、止水部11を残してこの止水部11、継手部14からメータ取付機器10を構成するナット部材16、17を取外す。なお、図において、左方側を一次側、右方側を二次側とする。
次いで、図5、図6のように、止水部11に治具18を螺着によって装着する。治具18の先端には閉栓プラグ19を着脱自在に取付けており、この閉栓プラグ19は、ハンドル18aを操作することによって進退自在に設けている。
図6において、この状態で止水部11を開状態にし、そして、ハンドル18aを操作して止水部11の二次側から閉栓プラグ19を挿入する。ハンドル18aは、閉栓プラグ19が止水部11よりも一次側に挿入されるまで回転するようにし、続いて、この状態からハンドル18aを挿入時と逆回転することで閉栓プラグ19から治具18の先端部位を分離させる。これにより、閉栓プラグ19は、止水部11よりも一次側の一次側既設配管2の内部に残り、一次側既設配管2を閉栓した状態となる。この状態から図7のように止水部11から治具18を取外しても、閉栓プラグ19は一次側既設配管2内に残り、このとき、閉栓プラグ19の外径が、一次側既設配管2の内径よりもやや大径になっているため、この閉栓プラグ19により一次側既設配管2内を確実に閉栓し、水道水の漏れを防いでいる。
なお、一次側既設配管2と、二次側既設配管3は、例えば、一般的に用いられている塩ビ(塩化ビニル)管からなっている。
更に、図8に示すように、二次側既設配管3と継手部14とを切断し、二次側既設配管3の端部側を露出させた状態にする。
また、この状態で、一次側既設配管2の閉栓している部分と止水部11の間を切り離して一次側既設配管2の端部も露出させる。
これにより、既設のメータ取付機器10である止水部11、継手部14、ナット部材16、17を取外すことができる。このとき、図8において、一、二次側既設配管2、3は、既設のメータ取付機器10の取り外しにより、支える部位がなくなることから、土中への埋設に伴う土からの圧力により、図17の軸心O、Oの高さがずれた状態になっている。
なお、二次側既設配管3と継手部14との切断は、図4における既設水道メータ5の取外し以降であって、メータユニット20の取付前(継手56の取付前)であれば、この段階に限ることなく、任意のタイミングで行うことができる。
次に、既設のメータボックス1内にメータユニット20を取付けるが、その前に、本実施形態におけるメータユニット20を説明する。メータユニット20は、新設用の水道用メータ7と、この水道用メータ7取付用の調整保持体21と、この調整保持体21よりも一次側に取付けられる止水栓50と、二次側に取付けられる逆止弁部43を有している。
水道用メータ7は、一、二次側の端部側にフラット状の一、二次側端面部7a、7cを有しており、また、その側方には、円筒状の側部7b、7dを有している。水道用メータ7は、このように両側に端面部7a、7cと側部7b、7dを有していれば、中央の計量部位やその近接部位は任意の形状に設けることができ、これにより、例えば、両側に雄ねじを有する水道メータ5のような既存の製品をそのまま利用したり、又は、新たな形状の製品を利用することができ、各種の態様のメータを利用することができる。
調整保持体21は、一次側支受機構22と二次側支受機構23と、水道用メータ7を挟持するときの後述する挟持寸法Cよりも長尺の一対のロッド24、24を有し、一次側支受機構22、二次側支受機構23は、それぞれ基材25、26を有している。ロッド24は、円柱状のロッド本体24aの端部に、座金24bを介してボルト24cを螺合している。
本実施形態では、支持機構のうち、一次側の基材25をロッド24に沿ってスライド可能に設け、一次側支受機構22をロッド24に沿って長さ方向に移動させて調整保持体21の長さ方向を調整可能に設けている。このとき、一次側支持機構22の移動は、座金24bの位置にて規制される。このように、一次側の基材25をスライド可能に設けた場合、基材25からメータボックス1の内壁までの作業をスペースを大きく確保することができるため、作業を向上させることができる。また、図示しないが、調整保持体21は、一次側支受機構22と二次側支受機構23の両方の基材25、26をロッド24に沿ってスライドさせ、一次側支受機構22と二次側支受機構23の双方を長さ方向に移動させて間隔を調整することもできる。
ロッド本体24aは、本実施形態のような円柱状以外にも、例えば、角柱や長ねじ状であってもよい。また、本実施形態のメータユニット20は、上記のように、基材25、26をロッド24で連結して支持機構をスライドさせる構造に設けているが、このように支持機構をスライドできる構造であれば、ロッド24を板状とする等、上記以外の構造であってもよい。
一次側支受機構と二次側支受機構の基材25、26の両端には、ロッド24の交差方向に基材25、26を高さ調整可能なボルト35を取付けており、このボルト35により調整保持体21の高さも調整できるようにしている。本実施形態では、高さ調整部材としてボルト35を取付けているが、高さ調整部材は、調整保持体をロッドと交差方向に高さを調整できるものであればボルト以外であってもよく、また、その配設位置も、基材の両端以外の箇所に設けるようにしてもよい。
図19、図20に示すように、支受機構22、23の基材25、26は、中央部位に取付穴25a、26aを有している。一次側の支受機構22の基材25において、取付穴25aには、略円筒状の円筒部材27を嵌挿し、この円筒部材27に形成した拡径部27aを基材25の外側面25bに当接させることにより基材25に対して円筒部材27の圧着方向側への進入を防いだ状態にしている。この状態で、円筒部材27の雄ネジ部27eに係止ナット57を螺合して基材25に円筒部材27を固定する。また、基材25の求心方向に締付け可能に設けたねじ51を締め付けることで、基材25に対して円筒部材27が回転するのを防いでいる。
支受部材28は、筒状部28aを有し、この筒状部28aにOリング36を装着している。筒状部28aは、円筒部材27の挿入穴27dに挿入され、これにより、支受部材28は、円筒部材27に対して軸方向にスライド可能になっている。また、支受部材28は、水道用メータ7の圧着側に筒状部28aから拡径して設けたフランジ部28bを有し、このフランジ部28bの圧着側に水道用メータ7の一次側端面部7aを圧着する挟持面28cを設けている。この挟持面28cには、水道用メータ7をシール可能にOリング37を設けている。なお、Oリング37は、環状であれば、他のシール部材形状であってもよい。
また、支受け面38は、挟持面28cから軸方向に円弧状に突設形成しており、この支受け面38に水道用メータ7の一次側側部7bを支受けできるようにしている。
回転部材29は、内周側に雌ネジ部29aを有し、この雌ネジ部29aを雄ネジ部27eに螺合させて円筒部材27に取付けている。なお、円筒部材27の雄ネジ部27eは、円筒部材27に対してこのように回転部材29を回転して進退自在にできる機能と、前述した係止ナット30を螺着することで円筒部材27を基材25に固定する機能を兼ね備えている。このため、円筒部材27のコンパクト化・軽量化に寄与しており、延いては、メータユニット20全体の小型化を図ることが可能になっている。
また、回転部材29は、水道用メータ7の圧着側に、雄ネジ部27eから拡径して拡径段部29bを設けており、この拡径段部29bに支受部材28のフランジ部28bを装着可能に設けている。フランジ部28bの装着時には、このフランジ部28bの端面側がフランジ部28bの奥側の段部面29cに当接し、回転部材29を圧着方向に移動する向きに回転させると、段部面29cがフランジ部28bの端面側を押して支受部材28が圧着方向に摺動するようになっている。
また、拡径段部29bの圧着側には環状溝部29dを形成し、回転部材29に支受部材28を装着した状態でこの環状溝部29dに止め輪39を嵌め込んでいる。これにより、支受部材28は、止め輪39によって回転部材29に抜け止めされた状態になり、回転部材29を圧着方向と反対側に移動する向き(後退方向)に回転させると、この回転部材29の離脱方向への移動に伴って後退する。
このように、一次側支受機構22は、回転操作可能な回転部材29を設け、この回転部材29の回動により、支受部材28を水道用メータ7を圧着する方向に進退自在に設けている。
操作ハンドル29eは、回転部材29と一体に放射状のフィン状により形成し、この操作ハンドル29eにより回転部材29を手動で回転できるようにしている。
また、一次側支受部材28の円周方向には、この支受部材28が移動方向に対する回転を防止する回転防止機構52を設けている。
本実施形態における回転防止機構52は、図20(a)、図20(c)に示すように、支受部材28の後端部位に軸方向(接続方向)に所定長さにおいて形成した切欠部53と、円筒部材27におけるこの切欠部53の対応位置に所定長さで略山形状に形成した突起部54からなっている。この場合、図20(b)に示すように、切欠部53の幅W>突起部54の幅Wの関係になるように形成し、支受部材28は、この突起部54と切欠部53が係止しながら軸方向に進退自在になっている。なお、突起部と切欠部の形成位置は逆であってもよく、また、複数箇所に形成してもよい。
回転防止機構52は、回転部材29を回転させたときに突起部54が切欠部53に係止した状態を維持するため、この突起部54と切欠部53によるガイド機能が働き、支受部材28の回転部材29との共回りを防ぎつつ進退させることができる。また、突起部54は、円筒部材27に一体に形成し、切欠部53は、支受部材28を切欠いて形成しているため、共回り防止用として専用部品を別途設ける必要がない。これにより、部品点数の増加や構造の複雑化を抑え、製造容易であり、優れた回転防止機能を得ることができる。
さらに、この回転防止機能は、円筒部材27の内部側に設けているため、この円筒部材27の周囲の空間を狭くすることが無く、この空間に保温材を設ける際に、効率的に保温材を装着して保温効果を向上することができる。
また、円筒部材27の一次側には、おねじ部27bが形成され、このおねじ部27bに伸縮継手30を接続している。伸縮継手30は、おねじ部27bに螺着可能なめねじ部31aを有する固定ナット31と、止水栓50のオネジ部50bに螺着可能なメネジ部32bを有する調節ナット32と、この固定ナット31と調節ナット32に挿着する略円筒状の伸縮部材33とからなっており、この伸縮継手30を止水栓50と接続するようにしている。
伸縮継手30を円筒部材27に接続する際には、この伸縮部材33は、円筒部材27の挿入部27cに対して進退自在になっているため、長さを縮めてメータユニット20全体の長さを短くした状態でこのメータユニット20をメータボックス1内に挿入できる。また、一次側支受機構22への接続後に、この伸縮継手30の長さを調整することにより、配管の長さ方向のずれを吸収しながら止水栓50に接続可能になっている。伸縮部材33の外周にはOリング34が装着され、このOリング34により伸縮部材33と挿入部27cの間をシールして漏れを防いでいる。
一方、伸縮部材33の他端側には、環状鍔部33aを形成しており、この環状鍔部33aに調節ナット32の内周方向に突設形成した係止部32aを係止させている。
また、本実施形態における止水栓50は、ボールバルブからなり、これにより、ゲートバルブよりなる既設の止水部11に比較して少ないハンドル操作により簡単に流路を開閉でき、また、ハンドルが上昇することもないため狭いメータボックス1内に収納できる。止水栓50の一次側には一次側継手55を接続し、この継手55を介して一次側既設配管2に止水栓50を接続している。本実施形態においては、止水栓をボールバルブとしているが、既設のメータ用止水栓のようにゲートバルブを止水栓としたり、或は、その他の開閉弁を用いるようにしてもよい。
逆止弁部43は、メータユニット20の水道用メータ7との二次側接続部位に一体に内蔵されている。
図18のメータユニット20の二次側接続部位において、二次側の支持部材26には、略円筒状の筒状部材40が装着され、この筒状部材40の外周側には、水道用メータ7の二次側側部7dを載置する支受け部42を有するナット部材41が螺合されている。この、筒状部材40の内側の一次側に逆止弁部43が内蔵されており、二次側には継手56を接続可能な取付部材44が装着されている。この取付部材44は、Oリング46および係止リング58を介して筒状部材40に対して回転可能、かつ、シール状態で装着されている。これにより、メータユニット20を直接、二次側既設配管3に接続する作業を容易にしている。取付部材44の内側には、二次側既設配管3が接続可能な管用雌ネジ44aを形成している。
基材26の取付穴26aは、基材25の取付穴25aと同軸に設けており、これにより、水道用メータ7を確実に芯出しした状態で取付け可能に設けている。
拡径部40aは、筒状部材40から拡径して形成し、筒状部材40を一次側から挿入したときにこの拡径部40aが取付穴26aに係止でき、この状態で筒状部材40に保持ナット45を螺合して筒状部材40を位置保持した状態で固定している。
逆止弁部43は、筒状部材40の水道用メータ7の接続側に延設して形成した円筒部40b内に収容され、この円筒部40bの外周には、ナット部材41を螺合するためのおねじ40cを形成している。更に、おねじ40cよりも水道用メータ7側には、ナット部材41と円筒部40bをシールするためのOリング47を配設している。
逆止弁部43は、水道用メータ7側に設けた段状の取付部43aに装着したOリング48の弾発力を利用してナット部材41の段状部41aに液密に装着しているため、常に逆止性能を維持することが可能であり、また、筒状部材40からナット部材41を取外す際には、ナット部材41と一体にこの逆止弁部43を取外すことができ、メンテナンス性に優れている。
ナット部材41の内周側には、筒状部材40のおねじ40cと螺合するめねじ41bと、逆止弁部43の端部を嵌合可能な段部41cを形成している。また、このナット部材41の外周側には、筒状部材40に対して手動で着脱可能なフィン状の把持部41dを放射状に一体形成している。この把持部41dは、軸線方向において、ナット部材41のめねじ41bを形成した領域にかかるように形成することにより、ナット部材41の軸線方向の長さLを最小にしながら形成するようにしている。このように、把持部41dとめねじ41bの軸線方向の形成領域を重ねることによって、ナット部材41の長さLを大きくする必要がなく、延いては、メータユニット20の長さを短くすることが可能となる。なお、把持部は突状以外の形状に形成してもよく、例えば、凹状であってもよい。
ナット部材41の水道用メータ7との挟持面41eは、一次側の円筒部材27と同様に、水道用メータ7の二次側端面部7dが当接可能な外径になるように一段低いインロー構造に形成していると共に、この挟持面41eには水道用メータ7の二次側端面部7dとの間をシールするOリング49を設けている。このように挟持面41eと前記の支受部材28の挟持面28bをインロー構造に設けているので、筒状部材40、円筒部材27間に水道用メータ7が挟持されたときには、この水道用メータ7の端面部7a、7cがインロー部分に係止されてこの水道用メータ7が外れるのが補助的に防がれる。なお、Oリング49は環状であれば他のシール部材形状であってもよい。
支受け部42は、ナット部材41の水道用メータ7の接続側下部付近より延設して設け、この支受け部42に水道用メータ7の二次側の側部7cを載置可能に設けている。ナット部材41の把持部41dは、支受け部42が最下部となる状態で、上下左右に円周方向90°毎に放射状になるように設けているが、この把持部41dの個数と形状は任意であり、少なくとも支受け部42が最下部となる状態で水平方向に2ヶ所設けることにより、筒状部材40を取付ける際にこの把持部41dの水平状態を確認しながら行なうことができる。
また、支受け部42は、水道用メータ7の二次側底部に形成されたリブ8を係止可能な溝部42aを設けており、また、水道用メータ7の二次側底面の一部を包囲するように形成して、リブ8を係止することにより回転防止機能を果たしている。リブ8は、一次側から二次側に向かって上向きに傾斜した状態で形成されているため、このリブ8の上方側は端面部7cと近接した状態になっており、これにより、支受け部42の水道用メータ7側への長さを抑制しつつ、この支受け部42により水道用メータ7の回転を防止できるようになっている。
また、支受け部42は、水道用メータ7がメータユニット20に載置され、支受部材28の挟持面28bに当接した状態であっても、先端側に形成した溝部42aによってリブ8を係止できる長さとしているため、支受部材28を引っ込めた状態で水道用メータ7を載置する際に、筒状部材40、円筒部材27と水道用メータ7との間に生じる隙間によって筒状部材40、円筒部材27のシール面間において水道用メータ7が移動可能となっても、水道用メータ7のリブ8を溝部42aに確実に係合させるようにして回転防止を図っている。
上述したように、ナット部材41は、円筒部材27とともになされる水道用メータ7を挟持する支持機能、水道用メータ7の回転を防止する回転防止機能、水道用メータ7の一次側・二次側を正しい方向で接続する誤接続防止機能を有しており、これらの機能を発揮する支受け部42をナット部材41に一体に設けているので、部品点数が増えることなく、コンパクトな構造に設けることができる。
以上、本実施形態におけるメータユニット20について説明した。次に、このメータユニット20のメータボックス1内への取付けについて説明する。
まず、メータボックス1内にメータユニット20を取付ける前に、一次側既設配管2に新設の止水栓50を継手55を介して接続する。この継手55と、二次側の継手56は、ともに市販のバルブ用ソケットを用いればよく、図16に示すように、それぞれ、金属部55a、樹脂部56bと、金属部56a、樹脂部56bで構成されている。
図9、10において、継手55は、一次側既設配管2にねじ込み接合し、また、一次側既設配管2にTS接合(接着接合)することで接続する。
次に、図11において、止水栓50に治具18を螺着により装着し、止水栓50を開状態にした後に、ハンドル18aを治具18の先端側が閉栓プラグ19に結合するまで正回転する。続いて、図12のように、結合後に、治具18を止水栓50から取外し、閉栓プラグ19を一次側既設配管2から取外すようにする。このとき、止水栓50の止水ハンドル50aを手動回転してバルブを閉止させ、水道水の漏れを防ぐようにする。
次に、図13、15において、メータユニット20を、メータボックス1内に装入する。本実施例におけるメータユニット20は、一次側支受機構22(または二次側支受機構23)をロッド24に沿って長さ方向にスライドさせることにより(第1のスライド作用)、メータユニット20の調整保持体21の長さを縮めてメータユニットの面間寸法Aを短くし、メータボックス1内に確実に挿入できるようにしている。この場合、一次側支受機構22に接続された伸縮継手30は、伸縮部材33をスライドさせて挿入部27cに収納した短い状態とする(第2のスライド作用)。ここで、メータユニットの面間寸法Aとは、図16に示すように、一次側支受機構22の外端から二次側支受機構23の外端までの長さ、より具体的な例として、メータユニット20における一次側接続端部(伸縮継手30の端部)から、二次側接続端部(二次側継手56の端部)までの長さをいう。
図16において、一次側スライド機構22をスライドする前の状態におけるメータユニットの面間寸法、すなわち、基材25が座金24bに当接した状態におけるメータユニットの面間寸法Aが、メータユニットの取付寸法B(止水部の二次側端面50cから二次側既設配管の端面3aまでの距離)よりも長い「A>B」の状態では、各支受機構22、23が一次側の止水栓50や二次側既設配管3に干渉してしまい、メータユニット20の取付けができない。
しかし、図13、図15に示すように、一次側支受機構22を二次側にスライドし、かつ、伸縮継手を収納して、メータユニットの面間寸法Aをメータユニットの取付寸法よりも短い「A<B」の状態にすることにより、メータユニット20をメータユニットの取付寸法B内に装入することができる。なお、この状態において、支受部材28の挟持面28cからナット部材41の挟持面41eまでの挟持寸法Cは、水道用メータ7を圧着するときの挟持寸法C(図17参照)よりも短い状態となっている。
メータボックス1内に装入したメータユニット20は、二次側接続部位において、取付部材44を介して接続された二次側継手56を、TS接合(接着接合)やねじ込み接合により、二次側既設配管3に接続する。この接続により、メータユニット20は、二次側継手56が二次側既設配管に装入される分、図16に示すように、やや二次側に移動した状態に配置される。
続いて、メータユニット20の一次側を止水栓に接続する場合には、一次側支受機構22を一次側にスライドさせて長さ方向を調整し、基材25が座金24bに当接する元の状態に戻す。この状態において、支受部材28の挟持面28cからナット部材41の挟持面41eまでの挟持寸法は、水道用メータ7を圧着するときの挟持寸法Cを確保できる寸法に復帰している。次いで、一次側支受機構22に接続された伸縮継手30における伸縮部材33をスライドさせて伸ばし、調節ナット32のメネジ部32bを止水栓50のオネジ部50bに螺着して、図2、図17のように、止水栓と一次側支受機構22を接続する。
ここで、既設配管の切断位置は、メータボックス1の施工現場毎に異なるので、メータユニットの取付寸法Bも、施工現場毎に異なるものとなる。しかし、本実施例におけるメータユニット20によれば、調整ナット32の止水栓50方向への動きに伴って、伸縮継手30の伸縮部材33が装入部27c内をスライドして、確実に流路を確保しながら長さ方向を調整の上、接続することができる。
以上のように、本実施例におけるメータボックス20によれば、調整保持体21の長さを調整しながら、具体的には、メータボックス1内への装入時には支受部材を移動し、かつ、伸縮継手を収納してメータユニットの面間寸法を短くし、装入後においては、支受部材を元の位置に戻して伸縮継手の長さを調整しながら、調整保持体に設けた一次側支受機構を止水栓に接続し、かつ、前記調整保持体に設けた二次側支受機構を二次側配管に接続して、既設のメータボックス内にメータユニットを取付けることができる。
なお、上記の実施例においては、調整保持体21における座金24bやボルト24cの位置を固定しているが、ボルトの長さの調整により、各支受機構の位置を調整するようにしても良い。
また、メータユニット20の取付け時には、軸心の高さ方向の調整をおこなうようにしており、この高さ方向の調整は、高さ調整部材35によってメータユニット20を接続方向と略垂直方向に移動させて調節する。
図15に示すように、高さ調整は、4本のボルト35によっておこない、このボルト35は、各支持部材25、26に形成しためねじ25c、26bに螺合させてその先端がメータボックス1の底面1aに当接するまで進出させ、この状態で各ボルト35を進退してボルト長さを調整することによりメータユニット20の一次側、二次側の高さを調整する。これにより、メータユニット20のメータボックス底面1aから軸心O、Oまでの高さH、Hを調節した状態で既設配管2、3に接続でき、この既設配管2、3の切断後の高低差に対応してメータユニット20を接続することができる。
以上のように、本発明におけるメータユニット20の取付方法は、メータユニット20の一次側に止水栓50を装着した状態で、その二次側を二次側既設配管3に接続した後に、一次側を伸縮継手30により配管の長さ方向のずれを吸収し、かつ、ボルト35により配管の高さ方向のずれを吸収しながら止水栓50に接続している。
メータユニット20の接続後には、耐圧検査管(図示せず)を介在の上、止水栓50を全開にして通水し、各接続部位や水道用メータ7の圧着部位からの漏れの無いことを確認する。
また、メータボックス1の接続用貫通穴1bを塞ぐように図示しない板状部材をメータボックス1の内側から装着すれば、メータボックス1内に土などが浸入するのを防ぐことが可能になる。
本発明のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法は、まず、既設配管2、3からメータ取付機器10を一次側の止水部11を残して取り外し、次いで、止水部11の二次側から閉栓プラグ19を挿入して一次側既設配管2を閉栓し、更に、二次側既設配管3と継手部14とを切断した状態で、閉栓している一次側既設配管2と止水部11を切り離した後に、一次側既設配管2に新設の止水栓50を接続すると共に、閉栓プラグ19を取外して止水栓50を閉止させ、次いで、メータユニット20用の調整保持体21の長さ方向と高さ方向を調整しながらこの調整保持体21に設けた一次側支受機構22を止水栓50に接続し、かつ、調整保持体21に設けた二次側支受機構23を二次側既設配管3に接続しながら、メータボックス1内にメータユニット20を取付けるようにしているので、切断により既設配管2、3のメータユニット20との面間寸法や高さが変わってもこれらを吸収して、長さと高さを合わせた状態で正確に接続できる。
このため、メータユニット20に加わろうとする既設配管2、3からの外部応力を抑えて破損を防ぐことができ、このメータユニット20に圧着式によって水道用メータ7を取付けた場合でも、この水道用メータ7の破損を防ぐこともできる。また、一、二次側既設配管が塩ビ管以外の樹脂によって形成されていたり、又は金属管などのより硬質の材料により形成されている場合でも、この既設配管2、3からの配管応力を抑えながら接続して確実に破損を防ぐことができる。
更に、埋設された既存のメータボックス1をそのまま利用してメータユニット20を配設でき、既設配管2、3との接続部分の土を掘り起こす必要がないため作業性が飛躍的に向上し、また、土の重さによる負荷が接続部分に加わるのを防いで応力による破損も防ぐことができる。しかも、このメータユニット20は、面間寸法の調整を基材25の長さ方向の調整によっておこない、また、高さ方向の調整をボルト35によっておこなっているため全体をコンパクト化することができ、既設のメータボックス1に確実に収納できる。
基材25は、水道用メータ7接続用の軸心よりも外方に設けたロッド24に取付けているので、このロッド24を水道用メータ7の面間寸法よりも長めに設けておくことでメータユニット20を接続するための面間寸法を予め確保でき、また、水道用メータ7の交換時にロッド24が邪魔になることがない。
このように、本発明におけるメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法は、既設配管2、3やメータボックス1を交換することなくメータユニット20のみを交換でき、このメータユニット20に対して新設の水道用メータ7を取付けることができるため、土工作業を削減でき、工費を抑えることもできる。
なお、メータユニット20に対して、逆止弁部43を交換して新設することもでき、この場合には、水道用メータ7を取外した後に、既設の逆止弁部を取外し、この状態で、二次側既設配管3に継手56を介して新設の逆止弁部43を接続する。このとき、先ず、逆止弁部43の二次側に対して継手56をねじ込み接合した後に、この継手56を二次側既設配管3にTS接合することで二次側既設配管3と逆止弁部43を有する二次側支受機構23を接続するようにすればよい。
また、上記の実施例においては、伸縮継手30を予めメータユニット20に装着しているが、伸縮継手30を止水栓50の二次側に接続の上、伸縮部材33を伸ばしてメータユニットの一次側支受機構に接続するようにしても良い。
更に、上記の実施例においては、一次側既設配管に新設の止水栓を接続しているが、既設配管の止水栓をそのまま用いる場合には、まず、既設配管からメータ取付機器を一次側の止水部を残して取り外し、次に、二次側既設配管と継手部とを切断した後に、メータユニットの調整保持体の長さ方向と高さ方向を調整しながら、この調整保持体に設けた一次側支受機構を前記止水部に接続し、かつ、前記調整保持体に設けた二次側支受機構を二次側既設配管に接続して、既設のメータボックス内にメータユニットを取り付ける。この場合、一次側の止水部とメータユニットとを伸縮継手を介して接続するのが、上記の実施例同様、好ましい。
本発明のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法の手順を示したフローチャートである。 本発明のメータユニットを接続した状態を示した斜視図である。 本発明のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法における水道用メータの取外し手順を示した斜視図である。 水道メータを取外した状態を示した斜視図である。 治具の接続手順を示した斜視図である。 閉栓プラグを挿入した状態を示した斜視図である。 治具を取外した状態を示した斜視図である。 既設配管を切断した状態を示した斜視図である。 止水栓の接続手順を示した斜視図である。 止水栓を接続した状態を示した斜視図である。 治具の接続過程を示した斜視図である。 閉栓プラグを取外した状態を示した斜視図である。 メータユニットの装着過程を示した斜視図である。 ボルトによる軸心高さの調節過程を示した斜視図である。 メータユニットの装入工程を示した要部拡大斜視図である。 メータユニットの取付過程の状態を示した断面図である。 水道用メータの装着後の状態を示した断面図である。 メータユニットの二次支受機構付近を示した要部拡大断面図である。 メータユニット本体の一次側支受機構付近を示した要部拡大断面図である。 メータユニットの一次側の要部拡大説明図である。(a)は、一次側の要部拡大説明図である。(b)は、(a)のA−A端面図である。(c)は、(a)のB−B断面図である。
符号の説明
1 メータボックス
2 一次側既設配管
3 二次側既設配管
7 水道用メータ
10 メータ取付機器
11 止水部
14 継手部
19 閉栓プラグ
20 メータユニット
21 調整保持体
22 一次側支受機構
23 二次側支受機構
24 ロッド
25、26 基材
29 回転部材
30 伸縮継手
35 ボルト(高さ方向調整部材)
43 逆止弁部
50 ボールバルブ(止水栓)
52 回転防止機構
55、56 継手

Claims (10)

  1. メータボックスに内蔵している状態の既設のメータ取付機器を取外してメータユニットを取付ける方法であって、まず、既設配管から前記メータ取付機器を一次側の止水部を残して取り外し、次いで、前記止水部の二次側から閉栓プラグを挿入して一次側既設配管を閉栓し、更に、二次側既設配管と継手部とを切断した状態で、閉栓している前記一次側既設配管と前記止水部を切り離した後に、前記一次側既設配管に新設の止水栓を接続すると共に、前記閉栓プラグを取外して前記止水栓を閉止させ、次いで、メータユニット用の調整保持体の長さ方向と高さ方向を調整しながらこの調整保持体に設けた一次側支受機構を前記止水栓に接続し、かつ、前記調整保持体に設けた二次側支受機構を前記二次側既設配管に接続して既設のメータボックス内にメータユニットを取付けるようにしたことを特徴とするメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法。
  2. 前記調整保持体は、前記一次側支受機構と二次側支受機構の一方、又は双方を長さ方向に調整すると共に、高さ方向も調整するようにした請求項1に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法。
  3. 前記一次側既設配管に継手を介して前記止水栓を接続した請求項1又は2に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法。
  4. 前記二次側既設配管に継手を介して新設逆止弁部を接続した請求項1乃至3の何れか1項に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法。
  5. 前記一次側支受機構に伸縮継手を接続し、この伸縮継手を前記止水栓と接続するようにした請求項1乃至4の何れか1項に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法。
  6. 前記新設の止水栓は、ボールバルブである請求項1乃至5の何れか1項に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの取付方法。
  7. メータボックス内にメータユニットを取付ける構造において、一次側既設配管に接続した止水栓と、二次側既設配管との間に調整保持体を配置し、この調整保持体は、一次側支受機構と二次側支受機構を一対のロッドに沿って一次側支受機構と二次側支受機構の一方、又は、双方を長さ方向に移動可能に設け、一次側支受機構と二次側支受機構の両端にボルト等の高さ方向調整部材を設けて高さを調整可能に設け、前記一次側支受機構を前記止水栓に接続し、前記二次側支受機構を前記二次側既設配管にそれぞれ接続したことを特徴とするメータボックス内蔵型メータユニットの構造。
  8. 前記一次側支受機構と二次側支受機構を構成する基材の一方、又は、双方を前記ロッドに沿ってスライドさせて長さ方向を調整可能に設けると共に、この基材の両端にそれぞれ前記ロッドの交差方向に高さ調整可能なボルトを取付けた請求項7に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの構造。
  9. 前記一次側支受機構に回転操作可能な回転部材を設け、この回転部材の回動により前記一次側支受機構に設けた支受部材を水道用メータの圧着方向に進退自在に設けた請求項7又は8に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの構造。
  10. 前記一次側支受部材の円周方向にこの一次側支受部材が移動方向に対して回転するのを防止する回転防止機構を設けた請求項9に記載のメータボックス内蔵型メータユニットの構造。
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JP5917198B2 (ja) 伸縮可撓式継手とこれを用いたサドル付分水栓

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