JP4960010B2 - コンクリートブロック、コンクリートブロックの製造装置、コンクリートブロックの製造方法、コンクリートブロックを用いた擁壁及びコンクリートブロックを用いた擁壁の施工方法 - Google Patents

コンクリートブロック、コンクリートブロックの製造装置、コンクリートブロックの製造方法、コンクリートブロックを用いた擁壁及びコンクリートブロックを用いた擁壁の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、底面に対して傾斜した壁部を有するコンクリートブロック、かかるコンクリートブロックの製造装置、かかるコンクリートブロックの製造方法、かかるコンクリートブロックを用いた擁壁及びかかるコンクリートブロックを用いた擁壁の施工方法に関する。
従来から、例えば擁壁の施工等、種々の用途に応じて、用途に適したコンクリートブロックが用いられているが、一般に、軽量化、低廉化、施工性の確保を目的として、コンクリートブロックには中空孔が形成されている。
中空孔を形成する方法としては、中子を用いる技術が一般的である。中子を用いる技術は、大きく分類して、〔特許文献1〕に記載されているように、中子を絞って小径とすることで脱型されるように構成したもの、〔特許文献2〕に記載されているように、中子を先細りの楔形状とすることで脱型されるように構成したものがある。
なお、擁壁の施工に用いられるコンクリートブロックとして、〔特許文献3〕に記載されているように、底面に対して傾斜した壁部を備えているものが知られている。かかる形状のコンクリートブロックは、他の分野にも用いられることがあるものである。
特開平9−52214号公報 特開平10−119022号公報 特開2003−96797号公報
上述した中子を用いる技術には、次のような問題がある。中子を絞って脱型する構成は中子を絞るための機構が複雑であって高価となるという問題がある。また先細りの中子を用いる従来の構成は、前者の構成よりも廉価であるものの、コンクリートブロックの肉厚が厚くなり、重量が大きくなるとともに、使用するコンクリートの容積が大きくなって高コスト化するという問題、及び、脱型時のストロークが長く脱型作業のために要する時間、空間が大きいという問題がある。
一方、底面に対して傾斜した壁部を備えたコンクリートブロックは、擁壁の施工が容易であるなどの点で優れているが、かかるコンクリートブロックは、一般に大型であるため、中子を絞って脱型する構成を採用すると、この構成が大掛かりとなり、極めて高価となる。
また、先細りの中子を用いる構成でも、中子の長さが長くなる分、肉厚も非常に厚くなり、重量が非常に大きくなるとともに、使用するコンクリートの容積が非常に大きくなってコストが極めて大きくなる。さらに、脱型時のストロークが長くなり、脱型作業のために要する時間、空間が極めて大きくなってしまう。またさらには、重量が大きくなると、コンクリートブロックの運搬費用が高くなり、施工コストも上昇してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、コストの低減及び薄肉化を実現したコンクリートブロック、かかるコンクリートブロックの製造装置、かかるコンクリートブロックの製造方法、かかるコンクリートブロックを用いた擁壁及びかかるコンクリートブロックを用いた擁壁の施工方法を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するため、請求項1記載の発明は、中子と、前記中子を囲むとともに同中子との間にコンクリートを流し込むことが可能な型枠とを有し、前記型枠は、前記中子を支持する底板と、前記中子との間に間隔を開けて同中子を囲み、前記底板とともに型枠を形成する外枠とを有し、前記中子は、前記底板上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子と、下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子とを有し、前記外枠は、前記底板に対して同方向に傾斜した一対の傾斜枠を有し、前記第2の中子は、上下方向に変位可能であり、前記傾斜枠のうち、前記底板に対して狭角をなす側の傾斜枠は、拡開可能であるコンクリートブロックの製造装置にある。
請求項2記載の発明は、中子と、前記中子を囲む型枠とを用い、前記中子と前記型枠との間にコンクリートを流し込んでコンクリートブロックを製造するコンクリートブロックの製造方法において、前記型枠は、前記中子を支持する底板と、前記中子との間に間隔を開けて同中子を囲み、前記底板とともに型枠を形成する外枠とを有し、前記中子は、前記底板上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子と、下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子とを有し、前記外枠は、前記底板に対して同方向に傾斜した一対の傾斜枠を有し、前記第2の中子は、上下方向に変位可能であり、前記傾斜枠のうち、前記底板に対して狭角をなす側の傾斜枠は、拡開可能であって、前記中子と前記型枠との間に流し込んだコンクリートが固化した状態で、前記第2の中子を上方に抜き出し、前記第2の中子を上方に抜き出し、拡開可能な前記傾斜枠を拡開した状態で、固化したコンクリートを取り出してコンクリートブロックを製造するコンクリートブロックの製造方法にある。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のコンクリートブロックの製造装置又は請求項2記載のコンクリートブロックの製造方法を用いて製造したコンクリートブロックであって、上面と底面とを連通させた中空孔と、互いに対向し、上面および底面に対して同方向に傾斜した一対の壁部とを有し、前記壁部はそれぞれ、上面側および底面側に厚肉部を備え、前記厚肉部はそれぞれ、前記中空孔に面し当該壁部の外面に対して傾斜した傾斜面を備え、前記傾斜面のうち、当該壁部が上面又は底面に対して狭角をなす側の傾斜面は、当該上面又は底面に対して狭角をなし、前記壁部が上面又は底面に対して広角をなす側の傾斜面は、当該上面又は底面に対して広角をなすコンクリートブロックにある。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のコンクリートブロックにおいて、前記中空孔は、上面から底面にかけて延在するとともに、底面側から上面側に向けて先細りとなった楔状の第1の中子と、上面から底面にかけて延在するとともに、上面側から底面側に向けて先細りとなった楔状の第2の中子とで形成されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のコンクリートブロックにおいて、前記第2の中子は、底面側が尖った形状となっていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載のコンクリートブロックを積み重ねて形成した擁壁にある。
請求項7記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載のコンクリートブロックを積み重ねて擁壁を形成する擁壁の施工方法にある。
本発明は、中子と、前記中子を囲むとともに同中子との間にコンクリートを流し込むことが可能な型枠とを有し、前記型枠は、前記中子を支持する底板と、前記中子との間に間隔を開けて同中子を囲み、前記底板とともに型枠を形成する外枠とを有し、前記中子は、前記底板上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子と、下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子とを有し、前記外枠は、前記底板に対して同方向に傾斜した一対の傾斜枠を有し、前記第2の中子は、上下方向に変位可能であり、前記傾斜枠のうち、前記底板に対して狭角をなす側の傾斜枠は、拡開可能であるコンクリートブロックの製造装置にあるので、中子を絞って脱型する必要がなく、型枠の形状を単純化でき、製造時における型枠の組み立てと脱型作業が容易且つ安全であり、またコンクリートブロックの製造が比較的容易であるとともにコンクリートブロックの、必要な部分には肉厚の部分を形成しつつも強度に影響の少ない部分の薄肉化が可能であり、コンクリートブロックの製造上及び装置製造上のコストの低減を行うことができるとともに、コンクリートブロックの軽量化によりその運送費用、施工費用も削減することができるコンクリートブロックの製造装置を提供することができる。
本発明は、中子と、前記中子を囲む型枠とを用い、前記中子と前記型枠との間にコンクリートを流し込んでコンクリートブロックを製造するコンクリートブロックの製造方法において、前記型枠は、前記中子を支持する底板と、前記中子との間に間隔を開けて同中子を囲み、前記底板とともに型枠を形成する外枠とを有し、前記中子は、前記底板上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子と、下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子とを有し、前記外枠は、前記底板に対して同方向に傾斜した一対の傾斜枠を有し、前記第2の中子は、上下方向に変位可能であり、前記傾斜枠のうち、前記底板に対して狭角をなす側の傾斜枠は、拡開可能であって、前記中子と前記型枠との間に流し込んだコンクリートが固化した状態で、前記第2の中子を上方に抜き出し、拡開可能な前記傾斜枠を拡開した状態で、固化したコンクリートを取り出してコンクリートブロックを製造するコンクリートブロックの製造方法にあるので、中子を絞って脱型する必要がなく、型枠の形状を単純化でき、製造時における型枠の組み立てと脱型作業が容易且つ安全であり、またコンクリートブロックの製造が比較的容易であるとともにコンクリートブロックの、必要な部分には肉厚の部分を形成しつつも強度に影響の少ない部分の薄肉化が可能であり、コンクリートブロックの製造上及び装置製造上のコストの低減を行うことができるとともに、コンクリートブロックの軽量化によりその運送費用、施工費用も削減することができるコンクリートブロックの製造方法を提供することができる。
本発明は、請求項1記載のコンクリートブロックの製造装置又は請求項2記載のコンクリートブロックの製造方法を用いて製造したコンクリートブロックにあるので、中子を絞って脱型することなく、比較的容易に製造されるとともに、必要な部分には肉厚の部分を形成しつつも強度に影響の少ない部分の薄肉化が可能であり、製造上のコストの低減及び軽量化を行うことができるとともに、軽量化によりその運送費用、施工費用も削減することができるコンクリートブロックを提供することができる。
この際、本発明は、上面と底面とを連通させた中空孔と、互いに対向し、上面および底面に対して同方向に傾斜した一対の壁部とを有し、前記壁部はそれぞれ、上面側および底面側に厚肉部を備え、前記厚肉部はそれぞれ、前記中空孔に面し当該壁部の外面に対して傾斜した傾斜面を備え、前記傾斜面のうち、当該壁部が上面又は底面に対して狭角をなす側の傾斜面は、当該上面又は底面に対して狭角をなし、前記壁部が上面又は底面に対して広角をなす側の傾斜面は、当該上面又は底面に対して広角をなすコンクリートブロックにあるので、製造が比較的容易である。
前記中空孔は、上面から底面にかけて延在するとともに、底面側から上面側に向けて先細りとなった楔状の第1の中子と、上面から底面にかけて延在するとともに、上面側から底面側に向けて先細りとなった楔状の第2の中子とで形成されるようにすることで、製造が比較的容易であるとともに、必要な部分には肉厚の部分を形成しつつも強度に影響の少ない部分の薄肉化が可能であり、コストの低減及び軽量化を行うことができるとともに、軽量化により運送費用、施工費用も削減することができるコンクリートブロックを提供することができる。
前記第2の中子は、底面側が尖った形状となっていることとすれば、中空孔の形状の相当する中子、特に、底面側が尖った形状の第2の中子を用いることで、製造がより容易となり、コストの低減及び軽量化を行うことができるとともに、軽量化により運送費用、施工費用も削減することができるコンクリートブロックを提供することができる。
本発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載のコンクリートブロックを積み重ねて形成した擁壁にあるので、軽量のコンクリートブロックを用いるため運搬費を削減できるほか、施工の際にコンクリートブロックを揚送するために用いる機材を小型化することが可能であり、大型重機の使用を要しないのでこのことそのものにより費用を削減でき、また大型重機が進入できない場所での施工も行うことができるとともに、揚送のためのエネルギーが少なくて済み、施工性及び経済性に優れ、施工期間も短く、またコンクリートブロック自体が低廉であることからも経済性に優れた擁壁を提供することができる。
本発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載のコンクリートブロックを積み重ねて擁壁を形成する擁壁の施工方法にあるので、軽量のコンクリートブロックを用いるため運搬費を削減できるほか、施工の際にコンクリートブロックを揚送するために用いる機材を小型化することが可能であり、大型重機の使用を要しないのでこのことそのものにより費用を削減でき、また大型重機が進入できない場所での施工も行うことができるとともに、揚送のためのエネルギーが少なくて済み、施工性及び経済性に優れ、施工期間も短く、またコンクリートブロック自体が低廉であることからも経済性に優れた擁壁の施工方法を提供することができる。
以下、本発明に係るコンクリートブロック、コンクリートブロックの製造装置、コンクリートブロックの製造方法、コンクリートブロックを用いた擁壁及びコンクリートブロックを用いた擁壁の施工方法の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本発明に係るコンクリートブロックの構成について図1ないし図8を用いて説明する。図1は、同コンクリートブロックの斜視図であり、図2は、同コンクリートブロックの概略の斜視図であり、図3は、同コンクリートブロックの側面図であり、図4は、同コンクリートブロックの側断面図であり、図5は、同コンクリートブロックの平面図であり、図6は、同コンクリートブロックの底面図であり、図7は、同コンクリートブロックの正面図であり、図8は、同コンクリートブロックの背面図である。なお、図3、4は、僅かに傾斜した方向から見た図となっている。
コンクリートブロック1は、上面2と、底面3と、上面2及び底面3に対して同方向に傾斜した一対の壁部としての傾斜壁4、5と、上面2及び底面に対して略垂直な方向に配設された一対の壁部としての直壁6、7と、上面2と底面3とを連通させた中空孔8とを有している。
傾斜壁4、5は中空孔8を挟んで互いに対向しており、また、直壁6、7は中空孔8を挟んで互いに対向している。本形態において、傾斜壁4、5は互いに略平行な方向に配設されているが、上面2及び底面3に対して同方向に傾斜している、とは、これらが互いに平行であるに限らず、上面2又は底面3に対して一方が狭角をなし、他方が広角をなすというように、同じ向きを向くことを意味する。なお、狭角とは、2辺がなす角が90度未満である場合をいい、広角とは、2辺がなす角が90度を超える場合をいうものとする。
傾斜壁4は、上面2に対して広角をなし、底面3に対して狭角をなしている。傾斜壁5は、上面2に対して狭角をなし、底面3に対して広角をなしている。
傾斜壁4、5の外面9、10は、平面状をなしている。特に外面9は、図14に示して後述する擁壁60において露出する面であるため、後述する製造工程において、岩肌模様等の任意の模様をなす化粧面をなすように成形される。なお、化粧面は均一に滑らかな面とすることも可能である。
傾斜壁4、5はそれぞれ、上面2側及び底面3側に厚肉部11、12、厚肉部13、14を備えている。厚肉部11、13は、上面2側に向けて肉厚が大きくなる楔状をなしており、厚肉部12、14は、底面3側に向けて肉厚が大きくなる楔状をなしている。
厚肉部11と厚肉部12との間、および、厚肉部13と厚肉部14との間は、それぞれ、厚さが略均一の薄肉部15、16となっている。厚肉部11、12、厚肉部13、14はそれぞれ、コンクリートブロック1における梁を構成している。
厚肉部11ないし14はそれぞれ、中空孔8に面し、外面9、10に対して傾斜した傾斜面21ないし24を有している。薄肉部15、16はそれぞれ、中空孔8に面し、外面9、10に平行な面25、26を有している。
傾斜面21、22のうち、傾斜壁4が上面2に対して広角をなす側の傾斜面21は、上面2に対して広角をなし、傾斜壁4が底面3に対して狭角をなす側の傾斜面22は、底面3に対して狭角をなしている。
傾斜面23、24のうち、傾斜壁5が上面2に対して狭角をなす側の傾斜面23は、上面2に対して狭角をなし、傾斜壁5が底面3に対して広角をなす側の傾斜面24は、底面3に対して広角をなしている。
中空孔8は、上面2から底面3にかけて延在するとともに、上面2側から底面3側に向けて先細りとなった楔状の第1の空間部27と、上面2から底面3にかけて延在するとともに、底面3側から上面2側に向けて先細りとなった楔状の第2の空間部28とを有している。
空間部27は傾斜壁5側に位置し、空間部28は傾斜壁4側に位置している。空間部28は、上面2側が尖った形状となっている。空間部27、28はそれぞれ、図11等に示して後述する中子50の形状に対応した形状となっている。
空間部27、28が互いに逆向きの楔状をなしているため、直壁6、7の内面には、それぞれ段差29、30が形成されており、これら段差29、30は、上面2側と底面3側とでは凹凸関係が逆転している。例えば、図4に示すように、段差29は、底面3側においては、空間部27側の方が空間部28側の方よりも紙面手前側に位置する形状となっているが、上面2側においては、空間部27側の方が空間部28側の方よりも紙面奥側に位置する形状となっている。
上面2の傾斜壁4近傍位置には、一対の凸部31が上方に向けて突設されている。底面3の傾斜壁4近傍位置には、一対の凹部32が凹設されている。凸部31と凹部32とは、略同形状となっており、互いに嵌合することが可能となっている。よって、コンクリートブロック1を上下に積み重ねると互いに位置決めされ、ズレ止めが行われる。
直壁6、7の外面は、傾斜壁4、5の端部位置よりも凹んだ位置を占めている。よって、コンクリートブロック1を横に並べて傾斜壁4、5をそれぞれとなりのコンクリートブロックの傾斜壁4、5に当接させた状態とすると、隣り合うコンクリートブロック1の直壁6と直壁7との間には、間隙が形成されるようになっている。
直壁6、7はそれぞれ、傾斜壁4側、傾斜壁5側に、横穴33、34を有している。横穴33、34により、コンクリートブロック1成形時に要するコンクリート材の量が減じられているとともに、コンクリートブロック1が軽量化されている。また、擁壁60の施工時に、中空孔8内、及び隣り合うコンクリートブロック1の直壁6と直壁7との間隙に、コンクリート材を流し込むと、流し込まれたコンクリート材が一体となった状態で充填されるとともに固化し、各コンクリートブロック1同士が強固に位置決めされ、擁壁60が強固に形成される。
直壁6、7はそれぞれ、外面側において、横穴33、34よりも上面2側の位置及び底面3側の位置にそれぞれ、外側に張り出した厚肉部38、39を有している。この厚肉部38、39はそれぞれ、コンクリートブロック1の梁を形成している。
符号35、36はそれぞれ、傾斜壁4、5の各側端部に形成された水抜き穴を示している。水抜き穴35、36はそれぞれ、上下方向に一対形成されている。水抜き穴35、36は、降雨等で擁壁60の背面の地山が水を含んだときに擁壁60が崩壊することを防止するために、かかる水を適宜排出するために形成されているものであり、擁壁60の施工の際に、必要に応じ、その薄肉部分を除去して、かかる水を排出する状態とする。
図1に示すように、上面2には、その四隅に、アンカによってコンクリートブロック1を吊り下げるための孔37が形成されている。底面3にも、その四隅にアンカによってコンクリートブロック1を吊り下げるための図示しない孔が形成されている。
コンクリートブロック1の大きさは、底面3から上面2までの高さが1000mm、外面9から外面10までの長さが1677mm、全長が2177mm、外面9の幅が2000mm、外面10の幅が1950mmとされている。外面10の幅が外面9の幅よりも小さいのは、擁壁60を曲面状に形成する場合を考慮したものである。
コンクリートブロック1の製造装置及び製造方法について図9ないし図13を用いて説明する。図9は、同製造装置の側面図であり、図10は、同製造装置の正面図であり、図11は、同製造装置に備えられた中子の斜視図であり、図12は、同中子の正面図であり、図13は、同製造方法の工程に沿った同製造装置の使用形態を示す側断面図である。
コンクリートブロック1の製造装置40は、中子50と、中子50を囲むとともに中子50との間にコンクリート材を流し込むことが可能な型枠41とを有している。製造装置40は、コンクリートブロック1の上面2、底面3をそれぞれ下方、上方に向けて、すなわち上下反転した状態で製造するものである。
型枠41は、中子50を支持する底板42と、中子50との間に間隔を開けて中子50を囲み、底板42とともに型枠41を形成する外枠43とを有している。製造装置40はコンクリートブロック1を上下反転させた状態で形成するため、底板42は、上面2を整形するようになっている。
外枠43は、傾斜壁4、5に対応した一対の傾斜枠44、45と、直壁6、7に対応した一対の直枠46、47とを有している。傾斜枠44、45は、底板42に対して同方向に傾斜している。
本形態において、傾斜壁4、5は、コンクリート材を流し込む状態において、互いに略平行な方向をなすように構成されているが、底板42に対して同方向に傾斜している、とは、これらが互いに平行であるに限らず、底板42に対して一方が狭角をなし、他方が広角をなすというように、同じ向きを向くことを意味する。
中子50は、底板42上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子51と、コンクリート材を流し込む状態において第1の中子51及び傾斜枠44に固定されることで位置決めされ下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子52とを有している。
第1の中子51は少なくともコンクリート材を流し込む際に底板42に固定されていれば良い。第2の中子52はアンカで吊り下げること等によって上下方向に変位可能となっている。第2の中子52は先細りの先端側が尖った形状となっている。
傾斜枠44、45、直枠46、47は何れも、底板42に対して変位可能となっている。直枠46は、横穴33、34、水抜き穴35、36に対応した図示しない凸部をその内面側に突設されている。横穴33、34に対応した凸部は、コンクリート材を流し込む状態において、その先端が中子50に密着するようになっている。
底板42は、凸部31に対応した図示しない凹部と、孔37に対応した図示しない凸部とを有している。第2の中子52は、その上面側に図示しない幅広のフランジ部を、その側面に凹部32に対応した図示しない凸部を有しており、フランジ部を第1の中子51に上方から固定し、凸部を直枠46、47に当接することにより、第1の中子51及び直枠46、47に対し上方から位置決めして固定することができるようになっている。
製造装置40は、傾斜枠44を傾斜枠44の傾斜方向に対して垂直な方向にスライド変位させる駆動機構としてのスライド駆動機構53と、傾斜枠45を底板42に対して回動自在に連結した軸54を備え傾斜枠45を底板42に対して回動させ拡開させる図示しない駆動機構としての拡開駆動機構と、直枠46、47をそれぞれ水平方向にスライドさせる図示しない駆動機構としての水平駆動機構とを有している。
これら駆動機構により、傾斜枠44、45、直枠46、47は、閉じた状態と開いた状態との何れかをとることができるようになっている。閉じた状態とは、傾斜枠44、45および直枠46、47が、図9、10に示すように、互いに最も接近した位置を占める状態をいい、開いた状態とは、傾斜枠45についていえば、底板42に対して拡開した状態をいい、傾斜枠44についていえば、傾斜枠45から離間する方向に移動した状態をいい、直枠46、47についていえば一方が他方から離間する方向に移動した状態をいう。
このような製造装置40を用いてコンクリートブロック1を製造する際には、傾斜枠44、45、直枠46、47を閉じた状態とし、第2の中子52を図11、12に示すように第1の中子51に一体化した状態となるように位置決め固定する。
この状態で、図13(a)に示すように、適量のコンクリート材を、型枠41と中子50との間に流し込み、脱気したうえで固化させる。コンクリート材が固化した状態で、図13(b)に示すように、第2の中子52を、アンカによって鉛直上方に抜き出す。第2の中子52は、先端が尖った形状となっているため、体積が小さく、軽量であるから、比較的小型のクレーンで容易に抜き出しを行うことが可能となっている。
第2の中子52を抜き出してから、図13(c)に示すように、傾斜枠44、45を開いた状態とし、図13(d)に示すように、アンカによって、コンクリートブロック1を鉛直上方に取り出す。傾斜枠45は、底板42に対して広角をなすように拡開される。傾斜枠44は傾斜枠45を開いた後に開くが、この順は逆であっても良い。
なお、傾斜枠45を開いた状態とするのは、第2の中子52を抜き出す前であっても良い。上面2及び底面3に対して傾斜した傾斜壁4、5を側壁として有しているため、底板42に対して狭角をなす側の傾斜枠45は、底板42に対して広角をなすことができるように拡開可能となっているものである。スライド駆動機構53は、水平方向に傾斜枠44をスライド変位させるものであっても良い。
上述の拡開駆動機構は、傾斜枠45を、底板42に対して回動させる態様で拡開させるのでなく、水平方向又は傾斜枠45の傾斜方向に対して垂直な方向にスライド変位させる態様で拡開させるものとすれば、回動では、傾斜枠45は重量が大きいために、駆動機構の磨耗等に起因する経時劣化が進行し易いのに対し、スライド変位では、傾斜枠45は重量が大きくとも、かかる経時劣化が抑制されるという利点があり、また、施工時の安全性が高いという点においても優れる。このことは、スライド駆動機構53、水平駆動機構についても同様である。
取り出されたコンクリートブロック1は上下反転した状態で使用される。コンクリートブロック1は、上下反転した状態で製造され、製造時には、化粧面となる外面9が下方を向くこととなる。この製造時においては、充填されたコンクリート材が、重力の作用により、外面9を整形する、上方を向いた傾斜枠44の内面に高密度で凝集するため、外面9が、気泡を備えることなく滑らかに形成され、化粧面として適した面となる。このことは他の部分についても同様であり、全体として使用時に打ち込み面が見えることがなく、見栄えが良いという点で優れている。打ち込み面は、底面3となるため外観上問題となることはない。
上述のような第2の中子52の抜き出しが可能であるのは、第2の中子52が下方に向けて先細りの楔状となっているからであり、また、第2の中子52を用いてかかる抜き出しを行っても、厚肉部11ないし14を形成してコンクリートブロック1の強度を確保しているのは、上面2及び底面3に対して傾斜した傾斜壁4、5を側壁として有しているとともに、上述のような形状の第1の中子51及び第2の中子52を用いているからである。
さらに、薄肉部15、16が厚肉部11ないし14より肉薄化されているのも、かかる形状の中子50、傾斜壁4、5を備えているからである。このように、コンクリートブロック1、製造装置40及びその製造方法は、コンクリートブロック1を、傾斜壁4、5を有する形状とし、かかる形状の中子50を用いて製造することにより、製造上、強度上、経済性等の多岐にわたる極めて大きな相乗効果を持つものとなっている。
この効果の顕著性は、次に述べる比較例と対比することで理解が容易となる。
図15に示す比較例は、直方体状のコンクリートブロックの側断面図であって、上面及び底面に相当する部分に厚肉部を備えたものである。この形状では、中子をそのままの形状で上方又は下方に脱型することが不可能であるため、中子を絞って脱型するように構成する必要があり、製造装置が極めて高価となってしまう。中子をそのままの形状で脱型するためには、厚肉部を省かなければならず、コンクリートブロックの強度を確保することができないか、または、コンクリートブロックの強度を確保するためには全体の肉厚を均一且つ大きくする必要があり、重量が大きくなる等の問題がある。
そこで、傾斜壁を持つコンクリートブロックについて考察すると、図16に示す形状のように、強度上、経済性の観点からは、上面、底面に対応する部分に厚肉部を有することが望ましい。しかしながら、この形状では、傾斜壁が上面又は底面に対して狭角をなしている位置の厚肉部の内面の傾斜が、広角をなす部分を有しており、中空孔が楔状にならないため、やはり中子をそのままの形状で脱型することができない。よって、図15に示した例と同じ問題がある。
そのため、図17に示すように、傾斜壁の厚肉が均一な形状とすることも考えられるが、この場合は中子をそのままの形状でかろうじて脱型することができるものの、強度を確保するためには全体を厚肉にする必要があり、経済性において問題がある。かといって、全体を薄肉にすると、強度上の問題がある。
また、図17に示した例では、中子をそのままの形状で脱型し難いため、図18に示すように、中空孔を上面と底面との間で2つに分割された楔状にすると、中子をそのままの形状で脱型しやすく製造上の利点があり、また肉厚を適宜調整することで強度上の問題も回避可能であるとも考えられるが、上面と底面との中間部分における肉厚が過大になり、経済性で劣るものとなってしまう。
しかも、通常、中子はアンカで吊り上げるため斜め上方に抜くことが難しく、図18の、特に(b)、(c)に示す工程は現実的ではないため、図19に示す形状のコンクリートブロックを製造することとなる。そうすると、図から明らかなように、肉厚が極めて過大となり、経済上の問題が極めて大きい。なお、図18、19に示した例は、直方体状のコンクリートブロックにも適用できるが、同様の問題がある。
これに対し、コンクリートブロック1、製造装置40及びその製造方法は、上述の構造によりこれらの問題を全て解決し、上述のように、製造上、強度上、経済性等の多岐にわたる効果を同時に奏するものである。
コンクリートブロック1の軽量化の程度を試験したところ、例えば、コンクリートブロック1の1個あたりの重量を、従来のものと比較すると、形状の変化に伴う強度の変化等に起因して単純な比較は難しいものの、化粧面の面積あたり、従来の重量のおよそ50%以下の重量とすることが可能であること、及び、この軽量化の程度は、コンクリートブロック1が大型であるほど、向上することが分かった。また、重量に関しては、いわゆるT型、π型のブロックよりも軽く、化粧面の面積あたりおよそ30%軽量化されたというデータが得られた。
さらに、コンクリートブロック1は、これを積み重ねて擁壁を形成することにも好適である。擁壁は、道路沿い等の、山ののり面に形成されるものであり、土砂崩れ等を防止するなど、安全上重要なものである。
図20に示すように、直方体状のコンクリートブロックを用いて擁壁を形成する場合には、最下段のコンクリートブロックの下面が傾斜するため、この傾斜量に応じて、基礎ブロックを深く埋設しなければならず、また、埋設されるコンクリートブロックの体積が大きくなるため、施工の負担が大きく、経済的にも問題があった。
しかしながら、図14に示すように、傾斜壁5側が背面となり地山に面するようにコンクリートブロック1を積み重ねて擁壁60の施工を行えば、最下段のコンクリートブロック1の下面は略水平であるため、基礎ブロック61の埋設は浅くてよく、また、埋設されるコンクリートブロック1の体積が比較的少なくて済み、施工の負担が小さく、施工性、経済性にも優れている。
擁壁60の施工を行う際には、中空孔8内及びコンクリートブロック1相互間にコンクリート材を流し込む。そうすると、流し込まれたコンクリート材が一体となった状態で充填されるとともに固化し、各コンクリートブロック1同士が強固に位置決めされ、擁壁が強固に形成される。
このとき、コンクリートブロック1の体積を減じたため、擁壁60の施工の際に流し込むコンクリート材の体積は増加するが、このコンクリート材は、コンクリートブロック1を形成するのに用いるコンクリート材よりも安価であるため、経済性が大きく低下することはなく、それどころか、全体としてコストを極めて安価に抑えることができるとともに、コンクリートブロック1同士をつないで擁壁60を形成するコンクリート材の体積が増加することにより、より強固な擁壁60が形成され、安全性も向上する。
また、コンクリートブロック1が軽量であるため、運搬費を削減できるほか、施工の際にコンクリートブロック1を揚送するために用いる重機等の機材を小型化することが可能であるとともに、揚送のためのエネルギーが少なくて済み、この点においても施工性、経済性に優れている。
なお、図14(b)に示すように、コンクリートブロック1は、直壁6、7の長さを変えることで、種々の大きさのものを製造することが可能であり、下方から上方に向けてコンクリートブロック1の大きさを小さくすれば、構造上より安定した擁壁60を形成することが可能となる。コンクリートブロック1の大きさは、上下方向に変更することもできる。コンクリートブロック1の大きさを変える場合には、横穴33、34の大きさや、その数を変えることが適宜可能である。
また、コンクリート材を流し込む前に、必要に応じて、水抜き穴35、36の薄肉部分をハンマー等によって除去し、除去した部分に水抜き用のパイプを配設する等により、降雨等で擁壁60の背面の地山が水を含んだときに擁壁60が崩壊することを防止することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、本発明にかかるコンクリートブロックは、擁壁の施工以外に用いることも可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態におけるコンクリートブロックの斜視図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの概略の斜視図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの側面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの側断面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの平面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの底面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの正面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの背面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの製造装置の側面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの製造装置の正面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの製造装置に備えられた中子の斜視図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの製造装置に備えられた中子の正面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックの製造方法の工程に沿った同製造装置の使用形態を示す側断面図である。 本実施形態におけるコンクリートブロックを用いた擁壁の概略側視図である。 第1の比較例のコンクリートブロックの断面図である。 第2の比較例のコンクリートブロックの断面図である。 (a)は第3の比較例のコンクリートブロックの斜視図であり、(b)はその断面図である。 第4の比較例のコンクリートブロックの製造工程を示す断面図である。 第5の比較例のコンクリートブロックの製造工程を示す断面図である。 比較例としての、コンクリートブロックを用いた擁壁の概略側視図である。
符号の説明
1 コンクリートブロック
2 上面
3 底面
4、5 一対の壁部
8 中空孔
11〜14 厚肉部
21〜24 傾斜面
21、24 上面、下面に対して狭角をなす傾斜面
22、23 上面、下面に対して広角をなす傾斜面
27 第1の空間部
28 第2の空間部
40 コンクリートブロックの製造装置
41 型枠
42 底板
43 外枠
44、45 傾斜枠
45 底板に対して狭角をなす側の傾斜枠
50 中子
51 第1の中子
52 第2の中子
60 擁壁

Claims (7)

  1. 中子と、
    前記中子を囲むとともに同中子との間にコンクリートを流し込むことが可能な型枠とを有し、
    前記型枠は、前記中子を支持する底板と、前記中子との間に間隔を開けて同中子を囲み、前記底板とともに型枠を形成する外枠とを有し、
    前記中子は、前記底板上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子と、下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子とを有し、
    前記外枠は、前記底板に対して同方向に傾斜した一対の傾斜枠を有し、
    前記第2の中子は、上下方向に変位可能であり、
    前記傾斜枠のうち、前記底板に対して狭角をなす側の傾斜枠は、拡開可能であるコンクリートブロックの製造装置。
  2. 中子と、前記中子を囲む型枠とを用い、前記中子と前記型枠との間にコンクリートを流し込んでコンクリートブロックを製造するコンクリートブロックの製造方法において、
    前記型枠は、前記中子を支持する底板と、前記中子との間に間隔を開けて同中子を囲み、前記底板とともに型枠を形成する外枠とを有し、
    前記中子は、前記底板上に固定され上方に向けて先細りの楔状をなす第1の中子と、下方に向けて先細りの楔状をなす第2の中子とを有し、
    前記外枠は、前記底板に対して同方向に傾斜した一対の傾斜枠を有し、
    前記第2の中子は、上下方向に変位可能であり、
    前記傾斜枠のうち、前記底板に対して狭角をなす側の傾斜枠は、拡開可能であって、
    前記中子と前記型枠との間に流し込んだコンクリートが固化した状態で、前記第2の中子を上方に抜き出し、
    前記第2の中子を上方に抜き出し、拡開可能な前記傾斜枠を拡開した状態で、固化したコンクリートを取り出してコンクリートブロックを製造するコンクリートブロックの製造方法。
  3. 請求項記載のコンクリートブロックの製造装置又は請求項記載のコンクリートブロックの製造方法を用いて製造したコンクリートブロックであって、
    上面と底面とを連通させた中空孔と、
    互いに対向し、上面および底面に対して同方向に傾斜した一対の壁部とを有し、
    前記壁部はそれぞれ、上面側および底面側に厚肉部を備え、
    前記厚肉部はそれぞれ、前記中空孔に面し当該壁部の外面に対して傾斜した傾斜面を備え、
    前記傾斜面のうち、当該壁部が上面又は底面に対して狭角をなす側の傾斜面は、当該上面又は底面に対して狭角をなし、前記壁部が上面又は底面に対して広角をなす側の傾斜面は、当該上面又は底面に対して広角をなすコンクリートブロック
  4. 請求項記載のコンクリートブロックにおいて、
    前記中空孔は、上面から底面にかけて延在するとともに、底面側から上面側に向けて先細りとなった楔状の第1の中子と、上面から底面にかけて延在するとともに、上面側から底面側に向けて先細りとなった楔状の第2の中子とで形成されることを特徴とするコンクリートブロック。
  5. 請求項記載のコンクリートブロックにおいて、
    前記第2の中子は、面側が尖った形状となっていることを特徴とするコンクリートブロック。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項記載のコンクリートブロックを積み重ねて形成した擁壁。
  7. 請求項3〜5のいずれか1項記載のコンクリートブロックを積み重ねて擁壁を形成する擁壁の施工方法。
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