JP4959434B2 - 粒子線照射システム - Google Patents
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Description
照射対象への照射に際しては、照射する粒子線のON/OFF制御により誤照射の防止を図っている。このON/OFF制御の手段としては、例えば照射装置へ輸送する輸送装置にキッカ電磁石を備え、照射装置への粒子線の輸送を停止/開始するという方法が一般的である。粒子線の輸送を停止するときには、上記キッカ電磁石を励磁する。粒子線は、キッカ電磁石の励磁により偏向され、照射装置とは異なる方向に向かい、そこに設置された粒子線遮断ブロックで受け止められ停止する。一方、照射装置へ粒子線の輸送を開始するときには、キッカ電磁石の励磁が停止される。これにより、粒子線の偏向が解除され、粒子線は照射装置へ輸送される(例えば、非特許文献1参照)。
図1は、この発明の実施の形態1による粒子線照射システムの一例である粒子線治療システムを示すブロック図である。図において、粒子線治療システムは、荷電粒子ビーム(荷電粒子線)を発生する粒子線発生装置1と、粒子線発生装置1からの荷電粒子ビームを加速する粒子線加速装置2と、粒子線加速装置2で加速された荷電粒子ビームを照射対象(例えば患者の患部等)に照射する粒子線照射装置3と、粒子線加速装置2から粒子線照射装置3へ荷電粒子ビームを輸送する粒子線輸送装置(粒子線輸送ライン)4と、粒子線発生装置1、粒子線加速装置2、粒子線照射装置3および粒子線輸送装置4のそれぞれを制御する制御装置6とを有している。
図3は、この発明の実施の形態2による軌道分岐部5を示す構成図である。粒子線遮断ブロック9は、分岐部真空窓13の上流側に、しかも真空状態とされた分岐ダクト11の内側に配置されている。分岐ダクト11に導かれた荷電粒子ビームは、粒子線停止ブロック9に当たって停止する。他の構成は実施の形態1と同様である。
図4は、この発明の実施の形態3による軌道分岐部5を示す構成図である。偏向装置8は、荷電粒子ビームを偏向させる磁場を常時発生する第1偏向永久磁石31及び第2偏向永久磁石32(一対の偏向永久磁石)と、給電を受けているときにのみ、荷電粒子ビームを偏向させる磁場を発生する偏向電磁石33とを有している。第1偏向永久磁石31、第2偏向永久磁石32及び偏向電磁石33は、荷電粒子ビームの進行方向について、第1偏向永久磁石(一方の偏向永久磁石)31、偏向電磁石33及び第2偏向永久磁石(他方の偏向永久磁石)32の順に配置されている。偏向電磁石33の構成は、実施の形態1の第1偏向電磁石15、第2偏向電磁石16の構成と同様である。
すなわち、実施の形態3では偏向永久磁石2台と偏向電磁石1台とを偏向永久磁石、偏向電磁石、偏向永久磁石の順に配置して偏向装置8を構成した例を示したが、偏向永久磁石、偏向永久磁石、偏向電磁石の順に配置しても良いし、偏向電磁石、偏向永久磁石、偏向永久磁石の順に配置しても良い。この場合は、偏向永久磁石は互いに偏向方向を逆にし、偏向電磁石の偏向方向は1番目または3番目の偏向永久磁石の偏向方向と同方向にし、偏向角を調整することにより、偏向電磁石を励磁した状態で粒子ビームの偏向装置8への入射方向と、偏向装置8からの出射方向とを同じにすることができ、偏向電磁石を励磁していない状態では同出射方向を変えることができる。これにより、実施の形態1、2で述べた効果と同等の効果を奏することができる。
更に、この実施の形態で説明した主ダクトを実施の形態1又は2で説明した分岐ダクトを有する分岐部真空ダクト7に置き換えても、また、逆に、実施の形態1又は2の分岐部真空ダクト7を本実施の形態で説明した主ダクトのみで構成される分岐部真空ダクト7に置き換えても、安全に粒子線ビームのON/OFF制御を実施できるというこれまで説明してきた本願発明の効果と同様の効果を奏することができる。
Claims (10)
- 荷電粒子線を発生する粒子線発生装置、
上記荷電粒子線を加速する粒子線加速装置、
上記加速された荷電粒子線がその中を走行するダクトを備え、上記加速された荷電粒子線を所定の位置へ輸送する輸送装置、および
輸送されてきた上記荷電粒子線の特性を調整し照射対象に照射する粒子線照射装置、
を備え、
上記輸送装置は、偏向永久磁石と偏向電磁石とで構成される偏向装置と、上記偏向電磁石の励磁用に上記偏向電磁石を構成する電磁コイルに給電する電源装置とを含む軌道分岐部を有し、
上記偏向電磁石が励磁されているときに、輸送中の荷電粒子の軌道を上記粒子線照射装置の設置された位置に荷電粒子が輸送される軌道に乗せ、
上記偏向電磁石が励磁されていないときに、輸送中の荷電粒子の軌道を上記粒子線照射装置の設置された位置に荷電粒子が輸送される軌道とは異なる軌道に分岐するものであることを特徴とする粒子線照射システム。 - 上記偏向電磁石が励磁されていないときに荷電粒子が分岐する軌道上に、荷電粒子を遮断する粒子線遮断ブロックを備えた請求項1に記載の粒子線照射システム。
- 上記偏向装置に含まれる偏向電磁石は、一対の偏向電磁石であり、
上記荷電粒子線が上記偏向永久磁石の磁場により偏向される方向と、上記偏向電磁石の磁場により偏向される方向とが互いに逆方向になっており、
上記偏向永久磁石及び上記偏向電磁石は、上記荷電粒子線の進行方向について、一方の上記偏向電磁石、上記偏向永久磁石及び他方の上記偏向電磁石の順に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。 - 上記電源装置は、上記一対の偏向電磁石に対する共通の電源装置であることを特徴とする請求項3に記載の粒子線照射システム。
- 上記偏向装置に含まれる偏向永久磁石は、一対の偏向永久磁石であり、
上記荷電粒子線が上記偏向永久磁石の磁場により偏向される方向と、上記偏向電磁石の磁場により偏向される方向とが互いに逆方向になっており、
各上記偏向永久磁石及び上記偏向電磁石は、上記荷電粒子線の進行方向について、一方の上記偏向永久磁石、上記偏向電磁石及び他方の上記偏向永久磁石の順に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粒子線照射システム。 - 上記電磁コイルは、空心コイルであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の粒子線照射システム。
- 上記偏向電磁石は、複数の薄板が積層された積層鉄心を有し、
上記積層鉄心には、上記電磁コイルが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の粒子線照射システム。 - 上記電磁コイルへの電流値及び上記偏向電磁石による磁場の大きさの少なくともいずれかを検出する電磁石検出手段と、
上記電磁石検出手段の出力と、あらかじめ設定された設定基準値とを比較することにより、上記電源装置から上記電磁コイルへの給電を制御する制御装置とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の粒子線照射システム。 - 上記分岐された上記荷電粒子線を検出することにより検出信号を出力する粒子線検出装置と、
上記電磁石への給電を停止させるための照射停止指令の出力時と上記検出信号の受信時との時間差が所定の閾値を超えたときに、システムの運転を停止する制御を行う制御装置とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の粒子線照射システム。 - 上記輸送装置のダクト中、上記偏向装置に配置されたダクトが、非導電性材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の粒子線照射システム。
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