JP6364141B1 - 収束電磁石及び荷電粒子ビーム照射装置 - Google Patents

収束電磁石及び荷電粒子ビーム照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】広い角度範囲から入射する荷電粒子ビームを偏向し、アイソセンターに収束させる収束電磁石を提供する。【解決手段】本発明は、荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されたコイル対を備えた収束電磁石であって、コイル対は、荷電粒子ビームの進行方向(X軸)に直交する方向(Z軸)に磁場が向いた有効磁場領域を生成し、XY面において、偏向起点QにてX軸に対する偏向角φで偏向し、入射した荷電粒子ビームは、有効磁場領域により偏向され、X軸に対する照射角θでアイソセンターに照射され、有効磁場領域の出射側の境界上の任意の点P2は、アイソセンターから等距離r1の位置にあり、有効磁場領域の入射側の境界上の点P1と点P2は、半径r2及び中心角θ+φの円弧上にあり、偏向起点Qと点P1との間の距離Rは、偏向起点Qとアイソセンターとの間の距離をLとすると、関係式(4)を満たす、収束電磁石を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、収束電磁石及び収束電磁石を用いた荷電粒子ビーム照射装置に関する。
従来より、高エネルギーに加速された荷電粒子ビームを癌などの悪性腫瘍に照射し、悪性腫瘍を治療する粒子線治療が行われている。
荷電粒子ビームを物体に照射すると、物体内の荷電粒子ビームの経路に沿って物体にエネルギー(線量)が付与される。物体内部の限られた領域(標的)に集中して線量を付与する場合、荷電粒子ビームが標的に重なるように、荷電粒子ビームを様々な方向から照射することで線量の集中性を高めることが行われる。
粒子線治療の分野において、正常な組織の被ばくを抑えつつ、体内の標的に多くの線量を付与するために、複数の方向から荷電粒子ビームを照射する方法が一般的である。複数の方向から標的に荷電粒子ビームを照射する装置として、治療室に複数の固定照射ポートを設け、荷電粒子ビームの特性を変化させる機器を複数の固定照射ポートで共用する装置が知られている(特許文献1)。また、標的自体を回転させることで、1つの固定照射ポートから出射された荷電粒子ビームを複数の方向から標的に照射する装置(特許文献2)や、荷電粒子ビームの輸送装置全体を回転させる回転照射装置(特許文献3)も知られている。
特開2002−113118号公報 特開昭60−20439号公報 特許第2836446号
特許文献1に記載の方法は、標的に荷電粒子ビームを照射する方向の数が、固定照射ポートの数と同じであり、荷電粒子ビームを標的に照射する方向(照射角)は、連続的ではない。また、照射方向の数だけ荷電粒子ビームの輸送ラインも必要となり、製造コストや設置スペースの面でも問題がある。特許文献2に記載の方法では、患者を回転させることで標的に様々な方向から荷電粒子ビームを照射するものであるため、回転する患者への負荷が大きく、回転に起因する腫瘍(標的)の変形が起こりやすい問題がある。特許文献3に記載の方法では、標的に対して荷電粒子ビームを連続的に照射できる一方で、荷電粒子ビームの輸送ライン及び照射ポートを一体的に回転させるための巨大な機構が必要となり、そのような機構を製造するコストや設置するスペースの面でも問題がある。
このような事情に鑑み、本発明は、広い角度範囲から入射する荷電粒子ビームを偏向しアイソセンターに収束させる収束電磁石、及びそれを用いた荷電粒子ビーム照射装置を提供することを目的とする。
本発明には以下の態様〔1〕〜〔11〕が含まれる。
〔1〕
荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されたコイル対を備えた収束電磁石であって、
前記コイル対は、電流を入力すると、荷電粒子ビームの進行方向(X軸)に直交する方向(Z軸)に磁場が向いた有効磁場領域を生成するよう構成されており、ここで、X軸とZ軸の両方に直交する軸をY軸とし、
XY面において、
偏向起点QにてX軸に対する偏向角φで偏向し、前記有効磁場領域に入射した荷電粒子ビームは、前記有効磁場領域により偏向され、X軸に対する照射角θでアイソセンターに照射され、
前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの出射側の境界上の任意の点P2は、前記アイソセンターから等距離rの位置にあり、
前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの入射側の境界上の点P1と前記点P2は、半径r及び中心角(θ+φ)の円弧上にあり、
前記偏向起点Qと前記点P1との間の距離Rは、前記偏向起点Qと前記アイソセンターとの間の距離をLとすると、関係式(4):
を満たす、前記収束電磁石。
〔2〕
前記収束電磁石は、前記コイル対を二組以上備え、
前記二組以上のコイル対は、荷電粒子ビームの経路を挟み且つY軸方向に並ぶように配置され、
前記二組以上のコイル対のうち第1のコイル対及び第2のコイル対に電流切替器が接続されており、
前記電流切替器は、電流を前記第1のコイル対及び前記第2のコイル対のいずれか1つに供給するよう構成され、
前記第1のコイル対及び前記第2のコイル対は、生成する有効磁場領域の磁場の向きが互いに反対となるよう構成されている、〔1〕に記載の収束電磁石。
〔3〕
前記偏向起点Qと前記アイソセンターはX軸上にある、〔1〕又は〔2〕に記載の収束電磁石。
〔4〕
荷電粒子ビームを生成する加速器と、
前記加速器からの荷電粒子ビームを、前記偏向起点Qにて10度以上の偏向角φで偏向する振分電磁石装置と
〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の収束電磁石と、
前記収束電磁石に電流を供給し励磁するための電源装置と、
を有する荷電粒子ビーム照射装置。
〔5〕
前記振分電磁石装置と前記収束電磁石とを接続する真空ダクト
をさらに有し、
前記真空ダクトは、XY面において扇型形状をしており、前記10度以上の偏向角φで偏向された荷電粒子ビームであっても前記真空ダクト内を通過できるよう構成されている、〔4〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔6〕
X軸のまわりに回転角ωで前記収束電磁石を回転させる駆動装置、
をさらに有し、
前記回転角ωと前記照射角θの任意の組み合わせの範囲から、荷電粒子ビームをアイソセンターに照射するよう構成されている〔4〕又は〔5〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔7〕
前記収束電磁石は、前記荷電粒子ビーム照射装置が設置される照射室の床面に対して前記収束電磁石の長手方向を傾斜して配置できるように構成されている、〔4〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔8〕
前記振分電磁石装置の上流側に設けられ、荷電粒子ビームのビーム形状を調整するための四極電磁石をさらに有する〔4〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔9〕
荷電粒子ビームのビーム形状を照射角θごとに調整するために、前記四極電磁石の励磁電流は、照射角θごとに制御される、〔8〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔10〕
前記振分電磁石装置の上流側に設けられたステアリング電磁石装置と、
前記収束電磁石の前記出射側に設けられたビームモニタ装置と
をさらに有し、
前記ビームモニタ装置からの荷電粒子ビームのビーム位置の情報から、前記振分電磁石装置、前記収束電磁石、及び前記ステアリング電磁石のうちの少なくとも1つの励磁電流をフィードバック制御する、〔4〕〜〔9〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔11〕
前記アイソセンターにある標的を挟むように設けられた画像撮影装置をさらに有し、
前記画像撮影装置は、前記標的に荷電粒子ビームを照射する前又は照射中に、前記標的の画像情報を生成するよう構成されている、〔4〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
本発明の一実施形態に係る収束電磁石は、荷電粒子ビームを標的に照射する方向(照射角θ)を連続的にできる。収束電磁石は、広い角度範囲(例えば±10度〜±90度未満)から荷電粒子ビームが入射されてきたとしても、荷電粒子ビームを標的に収束できる。収束電磁石10を用いることで、標的(患者)を動かす必要もなく、患者への負荷及び移動にともなう標的の変形を防止又は低減できる。また、収束電磁石10では、荷電粒子ビームが偏向角φに応じて、標的に収束するような照射角θが決まるように有効磁場領域15が形成されるため、該収束電磁石を物理的に動かすための巨大な機構を必要とせず、その分だけ製造コストや設置スペースの問題を低減できる。
一実施形態に係る収束電磁石の概略構成図である。 一実施形態に係る有効磁場領域の形成を説明するための図である。 一実施形態に係る電源装置の概略構成図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態は、広い角度範囲から入射する荷電粒子ビームを偏向し、アイソセンターに収束させる収束電磁石10に関する。
図1(a)は、本実施形態に係る収束電磁石10の概略構成図である。荷電粒子ビームの進行方向をX軸、収束電磁石10が生成する磁場の方向をZ軸、X軸及びZ軸に直交する方向をY軸とする。収束電磁石10は、XY面において、X軸に対する偏向角φの広い範囲から入射する荷電粒子ビームを、アイソセンターOに収束させるよう構成されている。
ここで、本実施形態では図2に示すようにアイソセンターOをXYZ空間の原点とし、上流側(加速器側)をX軸の正の方向としているが、これに限定されない。偏向角φの範囲は、−90度超〜+90度未満の範囲にあり、プラス(+Y軸方向)の偏向角範囲とマイナス(−Y軸方向)の偏向角範囲は異なっていてもよい(非対称)。例えば、プラス側の最大偏向角(φ=φmax)を45度とし、マイナス側の最大偏向角(φ=−φmax)を−30度とするなどしてもよい。
収束電磁石10は、1組以上のコイル対を備え、該コイル対は、荷電粒子ビームの進行方向と荷電粒子ビームの偏向角φの広がり方向に直交する方向(図中Z軸方向)を向いた一様な磁場を生成し(有効磁場領域15a、15b)、荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されている。収束電磁石10の1組のコイル対が生成する有効磁場領域は、図1(a)に示すようにXY平面において三日月様の形状を有し、その詳細については後述する。なお、荷電粒子ビームが通過する、対向するコイル対間の隙間は(Z軸方向の距離)、XY面における荷電粒子ビームが広がる範囲に比べて十分に小さいため、ここでは荷電粒子ビームのZ軸方向の広がりについては考慮しない。
図1(b)は、収束電磁石10のA−A線断面図である。本実施形態では、収束電磁石10は、好ましくは少なくとも二組のコイル対11a、11bを備える。コイル11a、11bの内部にはそれぞれ磁極12a、12bが組み込まれ、磁極12a、12bにはヨーク13が接続されている。収束電磁石10には後述する電源装置(図3)が接続されている。電源装置からコイル対11a、11bに電流(励磁電流ともいう。)が供給されることで、収束電磁石10が励磁し、有効磁場領域15a、15bが形成される。なお、有効磁場領域15aの範囲と有効磁場領域15bの範囲は、異なっていてもよい(非対称)。例えば、プラス(+Y軸方向)の偏向角範囲とマイナス(−Y軸方向)の偏向角範囲が非対称であれば、それに応じて有効磁場領域15a、15bも非対称に形成することで、使用されない有効磁場領域を低減できる。
振分電磁石装置20により偏向され、収束電磁石10に入射する荷電粒子ビームの偏向角φの範囲は、プラスの最大偏向角(φ=φmax)からマイナスの最大偏向角(φ=−φmax)の範囲であり、プラスの最大偏向角φmaxは、10度以上90度未満の角度であり、マイナスの最大偏向角−φmaxは、−90度超−10度以下の角度である。偏向角φ及び後述する照射角θは、XY面において、X軸に対する荷電粒子ビームの経路の角度である。
プラスの偏向角範囲(φ=0超〜φmax)で入射した荷電粒子ビームは、第1のコイル対11aの有効磁場領域15aにより偏向され、アイソセンターOに照射される。マイナスの偏向角範囲(φ=0未満〜−φmax)で入射した荷電粒子ビームは、第2のコイル対11bの有効磁場領域15bにより偏向され、アイソセンターOに照射される。有効磁場領域15aと有効磁場領域15bの磁場の向きは互いに反対方向である。なお、振分電磁石装置20から偏向角φ=0で収束電磁石10に入射する荷電粒子ビームは、有効磁場領域15a、15bのいずれか又は両領域15a、15bの間を通過し、アイソセンターOに収束する。
収束電磁石10に入射する荷電粒子ビームの偏向角φは、振分電磁石装置20により制御される。振分電磁石装置20は、加速器(不図示)から供給される荷電粒子ビームの進行方向(図中X軸)に直交する方向(図中Z軸)を向いた磁場を生成し、通過する荷電粒子ビームを偏向する電磁石と、該磁場の強度及び向きを制御する制御部とを備える(不図示)。振分電磁石装置20は、磁場の強度及び向き(Z軸方向)を制御することで、XY面において荷電粒子ビームを偏向し、偏向起点Qにて偏向角φで偏向した荷電粒子ビームを収束電磁石10に出射する。ここで、偏向起点QとアイソセンターOはX軸上にある。
加速器と振分電磁石装置20との間及び振分電磁石装置20と収束電磁石10との間には真空ダクト(不図示)が設けられ、荷電粒子ビームは、その中を輸送されることで、途中で大きく減衰しない。
図2を参照して、収束電磁石10の有効磁場領域15aを形成するための計算式について説明する。なお、Z軸方向への荷電粒子ビームの偏向は考慮しないので、XY面における有効磁場領域の形成について説明する。収束電磁石10の有効磁場領域15aについて説明するが、有効磁場領域15bについても同じであるため、説明は省略する。
まず、収束電磁石10の荷電粒子ビームの出射側17の有効磁場領域15aの境界は、アイソセンターOから等距離rの位置にある範囲となるように決める。次に、収束電磁石10の荷電粒子ビームの入射側16の有効磁場領域15aの境界は、後述する関係式(1)〜(5)に基づき、アイソセンターOから所定の距離Lの位置にある仮想上の偏向起点Qにて偏向角φで偏向し、入射する荷電粒子ビームが、アイソセンターOに収束するように決められる。ここで、仮想上の偏向起点Qは、振分電磁石装置20の中心で荷電粒子ビームが偏向角φのキックを極短距離の間に受けると仮定した点である。
偏向角φで輸送されてきた荷電粒子ビームは、入射側16の有効磁場領域15aの境界上の任意の点P1から入り、有効磁場領域15a内で曲率半径rの円運動を行い(このときの中心角は(φ+θ)となる。)、出射側17の有効磁場領域15aの境界上の点P2から出て、アイソセンターOに照射される。つまり、点P1と点P2とは半径r及び中心角(φ+θ)の円弧上にある。
XY面内でアイソセンターOを原点とするXY座標系を想定する。出射側17の点P2とアイソセンターOとを結ぶ直線とX軸とがなす角度を照射角θとすると、入射側16の点P1の座標(x,y)、偏向角φ、及び点Qと点P1との間の距離Rは、以下の関係式(1)〜(4)から求まる。
ここで、有効磁場領域15aには一様な磁束密度Bの磁場が生じており、荷電粒子ビームの運動量をp(およそ加速器に依存する)、電荷をqとすると、磁場中で偏向される荷電粒子ビームの曲率半径rは、式(5)で表される。
上記関係式(1)〜(5)に基づき、収束電磁石10のコイル対11a及び磁極12aの形状及び配置を調整し、コイル対11aに流す電流を調整することで、有効磁場領域15aの境界の形状を調整できる。すなわち、出射側17の有効磁場領域15aの境界上の任意の点P2とアイソセンターOとの間の距離が等距離rとなるように境界を定め、有効磁場領域15aの磁束密度Bを調整して式(5)からrを決め、入射側16の有効磁場領域15aの境界上の点P1と偏向起点Qとの間の距離Rが式(4)の関係を有するように、入射側16の有効磁場領域15aの境界を定める。式(3)のφの極大値が、最大偏向角φmaxとなる。なお、限定されるものではないが、偏向起点Qを通過する荷電粒子ビームが収束電磁石10による偏向を受けなくともアイソセンターOに収束するように、偏向起点Q、収束電磁石10、及びアイソセンターOの配置を調整しておくと、装置構成をよりシンプルにできるため好ましい。
上記のようにして求まる収束電磁石10の有効磁場領域15a、15bの境界は、荷電粒子ビームをアイソセンターOに収束させるための理想的な形状である。なお実際には、この理想的な形状からのずれや磁場分布の不均一性があったとしても、収束電磁石10の励磁量(磁束密度B)を偏向角φごとに予め微調整し、その情報を電源装置(不図示)に記憶させておき、偏向角φと収束電磁石10の電流量とが連動するようにそれらを制御することで、荷電粒子ビームをアイソセンターOに合わせて偏向させることができる。また、事前に磁場分布の不均一性を予測できる場合には、収束電磁石10のコイル対11a及び磁極12aの形状及び配置を補正することで、荷電粒子ビームの軌道を微調整することも可能である。
図3は、収束電磁石10に電流を供給する電源装置30の概略構成図である。電源装置30は、収束電磁石10のコイル対11a、11bの電流供給端であるブスバー18a、18bに接続された電流切替器31と、電源切替器31を通じてコイル11a、11bに電流を流す電源32と、電流切替器31及び電源32を制御する照射角制御部33とを備える。
荷電粒子ビームは基本的にコイル対11a、11bのいずれか一方を通過するものであるため、電源装置30は、電源32からコイル対11a、11bに供給する電流(励磁電流)を電流切替器31により切り替え、荷電粒子ビームが通過するコイル対11a、11bのいずれかに電流を流すように構成されている。
電流切替器31及び電源32は、照射角制御部33により制御される。荷電粒子ビームのエネルギー及び/又は振分電磁石装置20による荷電粒子ビームの偏向角φに応じて、照射角制御部33は、電源32を制御することでコイル対11a、11bに流す電流を制御し、電流切替器31を制御することで電流を供給すべきコイル対11a、11bを切り替える。照射角制御部33が電流切替器31によりコイル対11a、11bに流す電流を切り替えることで、電源32に同時に接続されるコイル対の数が減り、減った分のコイル対の分だけインダクタンスと抵抗を低減できることから、電源32の電源容量を小さくできる。
照射角制御部33は、振分電磁石装置20による荷電粒子ビームの偏向方向(偏向角φ)と同期制御するようにしてもよい。また、照射角制御部33は、振分電磁石装置20から周期的に荷電粒子ビームの偏向角φについての情報を入力し、それに基づき電流切替器31及び電源32を制御するようにしてもよい。なお、偏向角φに応じた荷電粒子ビームのエネルギー及び励磁量(コイル対11a、11bごとの電流値)を予め求め、照射角制御部33に偏向角φに関連付けて記憶させておき、照射角制御部33は、それを参照することで、偏向角φに応じて励磁量を制御するようにしてもよい。
なお、コイル11a、11bに流す電流量がコイル対11a、11bの両方で等しくてよい場合、すなわち偏向角φごとに励磁量を変えない場合には、コイル対11aとコイル対11bとを互いに直列に接続し、一つの電源32により両方のコイル対11a、11bに電流を流すようにしてもよい。この場合、電源装置30は、電流切替器31を備えていなくてもよい。
本実施形態に係る収束電磁石10は、荷電粒子ビームを標的(アイソセンターO)に照射する方向(照射角θ)を連続的にできる。収束電磁石10は、広い角度範囲(例えば±10度〜90度未満)から荷電粒子ビームが入射されてきたとしても、荷電粒子ビームを標的に収束できる。収束電磁石10を用いることで、標的(患者)を動かす必要もなく、患者を動かす従来技術に比べて、患者への負荷及び移動にともなう標的の変形を防止又は低減できる。また、収束電磁石10では、荷電粒子ビームが偏向角φに応じて、標的に収束するような照射角θが決まるように有効磁場領域が形成されるため、該収束電磁石を物理的に動かすための巨大な機構を必要とせず、その分だけ製造コストや設置スペースの問題を低減できる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態は、第1実施形態に係る収束電磁石10を用いた荷電粒子ビーム照射装置100に関する。
図4(a)は、本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置100の概略構成図であり、図4(b)は荷電粒子ビーム照射装置100の上流側の加速器40から下流側の収束電磁石10までの概略斜視図である。荷電粒子ビーム照射装置100は、収束電磁石10、振分電磁石装置20、電源装置30、及び加速器40を有する。また、荷電粒子ビーム照射装置100は、ビームスリット装置50、四極電磁石装置52、ステアリング電磁石装置54、及びビームモニタ装置60のうちの少なくとも1つ以上をさらに有するようにしてもよい。
加速器40は、荷電粒子ビームを生成する装置であり、例えばシンクロトロン、サイクロトロン、又は線形加速器である。加速器40で生成された荷電粒子ビームは、内部が真空に保たれた真空ダクト70中を通じて振分電磁石装置20に導かれる。荷電粒子ビーム照射装置100がビームスリット装置50、四極電磁石装置52、及びステアリング電磁石装置54を有する場合は、加速器40、ビームスリット装置50、四極電磁石装置52、ステアリング電磁石装置54、及び振分電磁石装置20それぞれの間は真空ダクト70で接続される。
ビームスリット装置50は、荷電粒子ビームのビーム形状及び/又は線量を調整するスリットと、スリット幅を制御する制御部を備える。該制御部は、後述するように、ビームモニタ装置60からの情報を基にスリット幅を制御し、ビーム形状及び/又は線量を調整するようにしてもよい。
四極電磁石装置52は、荷電粒子ビームのビーム形状を調整するための1つ以上の四極電磁石と、四極電磁石に流す電流を制御し、ビーム形状の調整量を制御する制御部とを備える。該制御部は、後述するように、ビームモニタ装置60からの情報を基に四極電磁石に流す電流量を制御し、ビーム形状を調整するようにしてもよい。例えば、四極電磁石装置52は、Y軸方向のビーム形状を調整するための四極電磁石と、Z軸方向のビーム形状を調整するための四極電磁石との2つの四極電磁石を少なくとも備える。
ステアリング電磁石装置54は、荷電粒子ビームのビーム位置を微調整するための1つ以上の電磁石と、該電磁石に流す電流を制御し、荷電粒子ビームのビーム位置を制御する制御部を備える。該制御部は、ビームモニタ装置60からの情報を基に、電磁石に流す電流を制御し、ビーム位置を調整するようにしてもよい。
荷電粒子ビームの振分電磁石20からアイソセンターOまでの経路は、照射角θに応じて異なることから、荷電粒子ビームが受ける光学的要素も照射角θに応じて変わり、アイソセンターOでの荷電粒子ビームのビーム形状が照射角θに応じて変わることがある。これに対しては、例えば、収束電磁石10よりも上流側に設けられた四極電磁石装置52は、四極電磁石を励磁する電流を照射角θごとに制御し、アイソセンターOにおける荷電粒子ビームのビーム形状が適切になるように調整するようにしてもよい。また、荷電粒子ビームのビーム形状の調整は、ビームスリット装置50により行うようにしてもよい。この場合も同様に、ビームスリット装置50のスリット幅を照射角θごとに制御するようにするとよい。
高い照射精度を維持するためには、アイソセンターOに照射される荷電粒子ビームの照射角θを正確に制御することが好ましい。しかし、荷電粒子ビーム照射装置100の各種機器のアライメントエラーや、各種電磁石の磁場の誤差により、照射角θの精度が低下する可能性がある。そこで、収束電磁石10の出射側17に、荷電粒子ビームの位置を監視するビームモニタ装置60を設け、ビームモニタ装置60から荷電粒子ビームのビーム位置及びビーム形状(ビーム幅など)の情報を、ビームスリット装置50、四極電磁石装置52、ステアリング電磁石装置54、振分電磁石装置20、及び収束電磁石10の電源装置30の照射角制御部33のうちの1つ以上に出力し、それぞれがフィードバック制御を行うようにするとよい。
例えば、ビームモニタ装置60からの情報を入力すると、ビームスリット装置50はスリット幅を制御して荷電粒子ビームのビーム形状を調整し、四極電磁石装置52は四極電磁石に流す励磁電流を制御して荷電粒子ビームのビーム形状を調整し、ステアリング電磁石装置54は電磁石に流す励磁電流を制御して荷電粒子ビームのビーム位置を調整し、振分電磁石装置20は電磁石に流す励磁電流を制御して出射する荷電粒子ビームの偏向角φを調整し、又は照射角制御部33はアイソセンターOに照射する荷電粒子ビームの照射角θを調整する。
ビームモニタ装置60を用いたフィードバック制御により、アイソセンターOに対する照射精度をより向上できる。なお、フィードバックする情報(ビーム位置及びビーム形状)と、ビームスリット装置50、四極電磁石装置52、ステアリング電磁石装置54、振分電磁石装置20、及び照射角制御部33それぞれの調整量との間の関係を予め調べておき、各装置に予め記憶させておくとよい。
荷電粒子ビーム照射装置100において、振分電磁石装置20と収束電磁石10との間には、荷電粒子ビームを輸送するための真空ダクト72が設けられる。真空ダクト72は、振分電磁石装置20の最大偏向角φの範囲をカバーする扇型状(XY面)の真空ダクトである。XY面における真空ダクト72の形状を扇型状とすることで、矩形状のものと比べて小型化でき、設置スペースを低減できる。
真空ダクト72は、図5に示すように振分電磁石装置20の出射口に接続された筒状の真空ダクトであってもよい。この構造により、真空ダクトのさらなる小型化及び設置スペースの低減が可能となる。この場合、駆動機構(不図示)が、振分電磁石装置20の偏向角φに連動して、XY面においてプラスの最大偏向角(φmax)からマイナスの最大偏向角(−φmax)の範囲で真空ダクト72を移動させるようにしてもよい。
図6は、荷電粒子ビーム照射装置100を患者に対する粒子線治療に用いた使用概略図である。荷電粒子ビーム照射装置100が設置される粒子線治療を行う照射室において、収束電磁石10を、収束電磁石10の長手方向を照射室の床面に対して傾斜させて配置することにより、装置の設置に必要な天井高さを低く抑えることができる。この場合、加速器40からの荷電粒子ビームの進行方向とアイソセンターOとは一直線上にはないので、振分電磁石装置20における荷電粒子ビームの偏向起点QとアイソセンターOとを結ぶ線をX軸とすると、図2で説明したように関係式(1)〜(5)を基に有効磁場領域15a、15bを形成できる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態は、1組のコイル対11aを備えた収束電磁石200を用いた荷電粒子ビーム照射装置300に関する。
図7(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る収束電磁石200は、第1実施形態の収束電磁石10のうちコイル対11a、磁極12a、及びヨーク13を備えたものである。収束電磁石200は、第1実施形態の収束電磁石10に比べて、コイル対11b及び磁極12bの分だけ電磁石を構成するヨーク13の体積を低減でき、収束電磁石200の重量も軽くできる。
図示していないが、荷電粒子ビーム照射装置300は、第2実施形態と同様に、振分電磁石装置20、電源装置30、及び加速器40を有し、さらに、収束電磁石200をアイソセンターOを通るX軸のまわりに回転させる駆動装置220を有する。収束電磁石200と振分電磁石20は真空ダクト240を通じて接続されている。また、荷電粒子ビーム照射装置300は、図示していないが、ビームスリット装置50、四極電磁石装置52、ステアリング電磁石装置54、及びビームモニタ装置60のうちの少なくとも1つ以上をさらに有するようにしてもよい。
図8に示すように、荷電粒子ビーム照射装置300では、駆動装置220が収束電磁石200をX軸のまわりで回転させることで、任意の立体角(X軸周りの回転角ωとXY平面の照射角θとの組み合わせ)の範囲からアイソセンターOに荷電粒子ビームを照射できる。このように、荷電粒子ビーム照射装置300は、患者を動かすことなく、あたかもガンマナイフ機構のような立体的な多方向照射による粒子線治療を可能にする。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態は、第2実施形態の荷電粒子ビーム照射装置100(又は第3実施形態の荷電粒子ビーム照射装置300)にさらに、体内の標的を見るための画像撮影装置420を設けた荷電粒子ビーム照射装置400に関する。
図9に示すように、X線又は磁気共鳴技術を用いた画像撮影装置420を患者の近くに配置することで、荷電粒子ビームの照射前または照射中に、患者内部の標的(悪性腫瘍)の形状を確認できる。荷電粒子ビームの照射前に、画像撮影装置420を用いて体内の標的の形状を確認できれば、照射する荷電粒子ビームを標的の位置により精度良くアライメントすることも可能となる。また、画像撮影装置420で撮影した画像情報を基に、時間とともに変化する標的の形状に合わせて、事前に計画された照射領域の形状(荷電粒子ビームの形状)を微調整することも可能となる。また、標的は荷電粒子ビームの照射中にも移動したり変形したりする場合があるが、そのような場合でも荷電粒子ビームの照射中に画像撮影装置420を用いて標的の画像情報を取得し、該情報を基に、手動で又は第2実施形態で述べたフィードバック制御により荷電粒子ビームの形状を調整することで、照射精度をより向上できる。
上記実施形態で説明される寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は、本発明が適用される装置の構造又は様々な条件に応じて変更される。説明に用いた特定の用語及び実施形態に限定されることは意図しておらず、当業者であれば、他の同等の構成要素を使用することができ、上記実施形態は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱しない限り、他の変形及び変更も可能である。また、本発明の一つの実施形態に関連して説明した特徴を、たとえ明確に前述していなくても、他の実施形態とともに用いることも可能である。
10、200 収束電磁石
11a、11b コイル対
12a、12b 磁極
13 ヨーク
15a、15b 有効磁場領域
16 荷電粒子ビームの入射側
17 荷電粒子ビームの出射側
18 ブスバー
20 振分電磁石装置
30 電源装置
31 電流切替器
32 電源
33 照射角制御部
40 加速器
50 ビームスリット装置
52 四極電磁石装置
54 ステアリング電磁石装置
60 ビームモニタ装置
70、72 真空ダクト
100、300、400 荷電粒子ビーム照射装置
220 駆動装置
420 画像撮影装置

Claims (11)

  1. 荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されたコイル対を備えた収束電磁石であって、
    前記コイル対は、電流を入力すると、荷電粒子ビームの進行方向(X軸)に直交する方向(Z軸)に磁場が向いた有効磁場領域を生成するよう構成されており、ここで、X軸とZ軸の両方に直交する軸をY軸とし、
    XY面において、
    偏向起点QにてX軸に対する偏向角φで偏向し、前記有効磁場領域に入射した荷電粒子ビームは、前記有効磁場領域により偏向され、X軸に対する照射角θでアイソセンターに照射され、
    前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの出射側の境界上の任意の点P2は、前記アイソセンターから等距離rの位置にあり、
    前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの入射側の境界上の点P1と前記点P2は、半径r及び中心角(θ+φ)の円弧上にあり、
    前記偏向起点Qと前記点P1との間の距離Rは、前記偏向起点Qと前記アイソセンターとの間の距離をLとすると、関係式(4):
    を満たす、前記収束電磁石。
  2. 前記収束電磁石は、前記コイル対を二組以上備え、
    前記二組以上のコイル対は、荷電粒子ビームの経路を挟み且つY軸方向に並ぶように配置され、
    前記二組以上のコイル対のうち第1のコイル対及び第2のコイル対に電流切替器が接続されており、
    前記電流切替器は、電流を前記第1のコイル対及び前記第2のコイル対のいずれか1つに供給するよう構成され、
    前記第1のコイル対及び前記第2のコイル対は、生成する有効磁場領域の磁場の向きが互いに反対となるよう構成されている、請求項1に記載の収束電磁石。
  3. 前記偏向起点Qと前記アイソセンターはX軸上にある、請求項1又は2に記載の収束電磁石。
  4. 荷電粒子ビームを生成する加速器と、
    前記加速器からの荷電粒子ビームを、前記偏向起点Qにて10度以上の偏向角φで偏向する振分電磁石装置と
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の収束電磁石と、
    前記収束電磁石に電流を供給し励磁するための電源装置と、
    を有する荷電粒子ビーム照射装置。
  5. 前記振分電磁石装置と前記収束電磁石とを接続する真空ダクト
    をさらに有し、
    前記真空ダクトは、XY面において扇型形状をしており、前記10度以上の偏向角φで偏向された荷電粒子ビームであっても前記真空ダクト内を通過できるよう構成されている、請求項4に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  6. X軸のまわりに回転角ωで前記収束電磁石を回転させる駆動装置、
    をさらに有し、
    前記回転角ωと前記照射角θの任意の組み合わせの範囲から、荷電粒子ビームをアイソセンターに照射するよう構成されている請求項4又は5に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  7. 前記収束電磁石は、前記荷電粒子ビーム照射装置が設置される照射室の床面に対して前記収束電磁石の長手方向を傾斜して配置できるように構成されている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  8. 前記振分電磁石装置の上流側に設けられ、荷電粒子ビームのビーム形状を調整するための四極電磁石をさらに有する請求項4〜7のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  9. 荷電粒子ビームのビーム形状を照射角θごとに調整するために、前記四極電磁石の励磁電流は、照射角θごとに制御される、請求項8に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  10. 前記振分電磁石装置の上流側に設けられたステアリング電磁石装置と、
    前記収束電磁石の前記出射側に設けられたビームモニタ装置と
    をさらに有し、
    前記ビームモニタ装置からの荷電粒子ビームのビーム位置の情報から、前記振分電磁石装置、前記収束電磁石、及び前記ステアリング電磁石装置のうちの少なくとも1つの励磁電流をフィードバック制御する、請求項4〜9のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  11. 前記アイソセンターにある標的を挟むように設けられた画像撮影装置をさらに有し、
    前記画像撮影装置は、前記標的に荷電粒子ビームを照射する前又は照射中に、前記標的の画像情報を生成するよう構成されている、請求項4〜10のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
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