JP2020000779A - 荷電粒子ビーム照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の荷電粒子ビーム照射装置では、複数の固定照射ポートを設けた構成ではアイソセンターに照射できる方向は不連続であり、照射方向の数だけビーム輸送ラインが必要となる問題があり、連続的に照射できる構成であってもアイソセンターへ異なる方向から荷電粒子ビームを照射するには巨大なビーム輸送装置そのものを回転させる必要があるという問題がある。【解決手段】本発明は、荷電粒子ビームを偏向することで、アイソセンターへの荷電粒子ビームの照射角を連続的に変える偏向電磁石と、前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動する照射ノズルとを備え、前記偏向電磁石から出射した荷電粒子ビームは前記照射ノズルを通り前記アイソセンターに照射される、荷電粒子ビーム照射装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム照射装置に関する。
従来より、高エネルギーに加速された荷電粒子ビームを癌などの悪性腫瘍に照射し、悪性腫瘍を治療する粒子線治療が行われている。
荷電粒子ビームを物体に照射すると、物体内の荷電粒子ビームの経路に沿って物体にエネルギー(線量)が付与される。物体内部の限られた領域(標的)に集中して線量を付与する場合、荷電粒子ビームが標的に重なるように、荷電粒子ビームを様々な方向から照射することで線量の集中性を高めることが行われる。
粒子線治療の分野において、正常な組織の被ばくを抑えつつ、体内の標的に多くの線量を付与するために、複数の方向から荷電粒子ビームを照射する方法が一般的である。このような照射装置として、患者を全方向から照射するためにビーム輸送系の一部と照射部とが回転する回転照射装置が知られている(特許文献1及び2)。また、治療室に複数の固定照射ポートを設け、照射ポート末端の照射ノズルのみを照射方向に移動させる粒子線治療システムも知られている(特許文献3)。
図8(a)は、特許文献3に記載のような従来の荷電粒子ビーム照射装置を説明するための図であり、図8(b)は、ビーム輸送系の下流側と、照射ノズルを側面から見た概略構成図である。加速器から取り出された荷電粒子ビームは、複数の電磁石等からなるビーム輸送系を通り、その後、ビーム輸送系末端にある照射ノズルを通過し、対象(患者等)に照射される。図8の例では1つの治療室にビーム輸送系が3つ設けられている。照射ノズルは治療室内で共通に利用されるものとなっており、ビーム輸送系末端の照射ノズルを各ビーム輸送系に駆動することで、対象に対して三方向からビームを照射する構成である。2箇所の振分電磁石以降(下流側)から照射ノズルまでを照射ポートとすると、患者に荷電粒子ビームの照射を行うときに、照射ノズルを駆動し、治療室内に3つの照射ポート(水平、45°、垂直)を構成する。このように、従来の装置では不連続な特定の角度(図8の例では、水平に対して0°、45°、90°の角度)からのみ荷電粒子ビームの照射が可能な構成である。
特表2013−505757号公報 特許第2836446号 特開2017−153910号公報
特許文献1及び2に記載の回転照射装置では、患部(アイソセンター)への照射角度を連続的に変えることができる一方で、アイソセンターへ異なる方向から荷電粒子ビームを照射するには巨大なビーム輸送装置そのものを回転させる必要がある。このことは、ひいてはその製作に係る困難性やコスト、設置スペースの面などの問題を生じる。
特許文献3に記載の複数の固定照射ポートを設けた粒子線治療システムでは、アイソセンターに照射できる方向は不連続であり、また照射方向の数だけビーム輸送ラインも必要となる。このことは、ひいてはその製作に係る困難性やコスト、設置スペースの面などの問題を生じる。
上記に鑑み、本発明は、荷電粒子ビームを偏向することで、アイソセンターへの荷電粒子ビームの照射角を連続的に変えることができる偏向電磁石と、該偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動する照射ノズルとを備え、該偏向電磁石から出射した荷電粒子ビームは該照射ノズルを通り前記アイソセンターに照射される、荷電粒子ビーム照射装置を提供することを目的とする。
本発明には以下の態様〔1〕〜〔11〕が含まれる。
〔1〕
荷電粒子ビームを偏向することで、アイソセンターへの荷電粒子ビームの照射角を連続的に変える偏向電磁石と、
前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動する照射ノズルとを備え、
前記偏向電磁石から出射した荷電粒子ビームは前記照射ノズルを通り前記アイソセンターに照射される、荷電粒子ビーム照射装置。
〔2〕
前記偏向電磁石は、荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されたコイル対を備え、
前記コイル対は、電流を入力すると、荷電粒子ビームの進行方向(X軸)に直交する方向(Z軸)に磁場が向いた有効磁場領域を生成するよう構成されており、ここで、X軸とZ軸の両方に直交する軸をY軸とし、
XY面において、
偏向起点QにてX軸に対する偏向角φで偏向し、前記有効磁場領域に入射した荷電粒子ビームは、前記有効磁場領域により偏向され、X軸に対する照射角θで前記照射ノズルを通り前記アイソセンターに照射され、
前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの出射側の境界上の任意の点P2は、前記アイソセンターから等距離rの位置にあり、
前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの入射側の境界上の点P1と前記点P2は、半径r及び中心角(θ+φ)の円弧上にあり、
前記偏向起点Qと前記点P1との間の距離Rは、前記偏向起点Qと前記アイソセンターとの間の距離をLとすると、関係式(4):
を満たす、上記〔1〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔3〕
前記照射ノズルは、荷電粒子ビームを所定の範囲内で走査可能にする走査電磁石と、荷電粒子ビームを監視するビームモニタとを備える、上記〔2〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔4〕
前記ビームモニタからの情報を基に、前記走査電磁石を制御して、荷電粒子ビームを走査するスキャニング制御部をさらに備える上記〔3〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔5〕
前記照射ノズルは、前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って設けられたガイドレールに沿って移動する、上記〔2〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔6〕
前記照射ノズルは、治療室内側の壁面の一部を構成するカバーに設置され、
前記カバーが前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動することで、前記照射ノズルが前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動する、上記〔2〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔7〕
前記偏向電磁石は、前記コイル対を二組以上備え、
前記二組以上のコイル対は、荷電粒子ビームの経路を挟み且つY軸方向に並ぶように配置され、
前記第1のコイル対及び前記第2のコイル対は、生成する有効磁場領域の磁場の向きが互いに反対となるよう構成されている、上記〔2〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔8〕
荷電粒子ビームを生成する加速器と、
前記加速器からの荷電粒子ビームを、前記偏向起点Qにて10度以上の偏向角φで偏向する振分電磁石と
をさらに有する上記〔2〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
〔9〕
前記振分電磁石装置と前記偏向電磁石とを接続する真空ダクト
をさらに有し、
前記真空ダクトは、XY面において扇型形状をしており、前記10度以上の偏向角φで偏向された荷電粒子ビームであっても前記真空ダクト内を通過できるよう構成されている、上記〔8〕に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
本発明の一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置により、巨大なビーム輸送装置そのものを回転させたり、照射方向の数だけビーム輸送ラインを設けなくても、アイソセンターへの照射角を連続的に変えることができる(連続的に異なる方向からアイソセンターに照射できる)。ひいては、本発明の一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置は、従来の装置における製作に係る困難性やコスト、設置スペースの面などの問題の解決を可能にする。
一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る偏向電磁石の概略構成図である。 一実施形態に係る有効磁場領域の形成を説明するための図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 一実施形態に係る制御システムのブロック図である。 一実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 他の形態の荷電粒子ビーム照射装置の概略構成図である。 従来の荷電粒子ビーム照射装置を説明するための図である。
本発明の一実施形態は、患部(アイソセンター)に荷電粒子ビームを照射する照射ノズル100に関する。
図1は、本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置10の概略構成図である。荷電粒子ビーム照射装置10は、加速器20、荷電粒子ビーム輸送系30、偏向電磁石40、及び照射ノズル100を備える。照射ノズル100は、患者を載せる治療台が備わった治療室50内に配置されている。
加速器20は、荷電粒子ビームを生成する装置であり、例えばシンクロトロン、サイクロトロン、又は線形加速器である。加速器20で生成された荷電粒子ビームは、荷電粒子ビーム輸送系30を通じて偏向電磁石40に導かれる。
荷電粒子ビーム輸送系30には、1つ又は複数の荷電粒子ビーム調整手段31、真空ダクト32、振分電磁石33、及び扇型真空ダクト34などが含まれる。加速器20、荷電粒子ビーム調整手段31、及び振分電磁石33は、真空ダクト32で接続され、振分電磁石33及び偏向電磁石40は扇型真空ダクト34で接続されている。XY面における扇型真空ダクト34の形状を扇型状とすることで、10度以上の偏向角φで偏向された荷電粒子ビームであっても前記真空ダクト内を通過でき、矩形状のものと比べて小型化でき、設置スペースを低減できる。
荷電粒子ビームは、上流側の加速器20で生成され、減衰を避ける(又は低減する)ために真空ダクト32、34内を進み、荷電粒子ビーム調整手段31による調整を受けながら下流側の偏向電磁石40に導かれる。
荷電粒子ビーム調整手段31は、荷電粒子ビームのビーム形状及び/又は線量を調整するためのビームスリット、荷電粒子ビームの進行方向を調整するための電磁石、荷電粒子ビームのビーム形状を調整するための四極電磁石、並びに、荷電粒子ビームのビーム位置を微調整するためのステアリング電磁石などを、仕様に応じて適宜用いる。
荷電粒子ビームの振分電磁石33から患部(アイソセンターO)までの経路は、後述する照射角θに応じて異なる。このことから、荷電粒子ビームが受ける光学的要素も照射角θに応じて変わり、アイソセンターOでの荷電粒子ビームのビーム形状が照射角θに応じて変わることがある。これに対しては、例えば、偏向電磁石40よりも上流側に設けられた荷電粒子ビーム調整手段31を照射角θごとに制御し、アイソセンターOにおける荷電粒子ビームのビーム形状が適切になるように調整するようにしてもよい。
振分電磁石33は、荷電粒子ビームを後述する偏向角φで連続的に偏向し、偏向電磁石40へ荷電粒子ビームを出射するよう構成されている。また、偏向電磁石40は、患部(アイソセンターO)へ向かう荷電粒子ビームの照射角θを連続的に変えるよう構成されている。ここで、本願と同じ出願人による先行特許出願(特願2018−073303号)の全ての内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとするが、振分電磁石33及び偏向電磁石40(収束電磁石ともいう。)の例について以下に説明する。
図2(a)は、偏向電磁石40の概略構成図である。図2において荷電粒子ビームの進行方向をX軸、偏向電磁石40が生成する磁場の方向をZ軸、X軸及びZ軸に直交する方向をY軸とする。偏向電磁石40は、XY面において、X軸に対する偏向角φの広い範囲から入射する荷電粒子ビームを、アイソセンターOに収束させるよう構成されている。なお、図2〜3においては、照射ノズル100は省略し、説明を簡単にするために、アイソセンターOをXYZ空間の原点とし、上流側(加速器側)をX軸の正の方向としている。
偏向角φの範囲は、−90度超〜+90度未満の範囲にあり、プラス(+Y軸方向)の偏向角範囲とマイナス(−Y軸方向)の偏向角範囲は異なっていてもよい(非対称)。例えば、プラス側の最大偏向角(φ=φmax)を45度とし、マイナス側の最大偏向角(φ=−φmax)を−30度とするなどしてもよい。
偏向電磁石40は、1組以上のコイル対を備え、該コイル対は、荷電粒子ビームの進行方向と荷電粒子ビームの偏向角φの広がり方向に直交する方向(図中Z軸方向)を向いた一様な磁場を生成し(有効磁場領域41a、41b)、荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されている。偏向電磁石40の1組のコイル対が生成する有効磁場領域は、図2(a)に示すようにXY平面において三日月様の形状を有し、その詳細については後述する。なお、荷電粒子ビームが通過する、対向するコイル対間の隙間は(Z軸方向の距離)、XY面における荷電粒子ビームが広がる範囲に比べて十分に小さいため、ここでは荷電粒子ビームのZ軸方向の広がりについては考慮しない。
図2(b)は、偏向電磁石40のA−A線断面図である。偏向電磁石40は、好ましくは少なくとも二組のコイル対44a、44bを備える。コイル44a、44bの内部にはそれぞれ磁極45a、45bが組み込まれ、磁極45a、45bにはヨーク46が接続されている。偏向電磁石40には電源装置(後述する電磁石制御部122)が接続されており、電源装置からコイル対44a、44bに電流(励磁電流)が供給されることで、偏向電磁石40が励磁し、有効磁場領域41a、41b(総称して有効磁場領域41ともいう。)が形成される。
なお、有効磁場領域41aの範囲と有効磁場領域41bの範囲は、異なっていてもよい(非対称)。例えば、プラス(+Y軸方向)の偏向角φの範囲とマイナス(−Y軸方向)の偏向角φの範囲が非対称であれば、それに応じて有効磁場領域41a、41bも非対称に形成することで、使用されない有効磁場領域を削減できる。
振分電磁石33により偏向され、偏向電磁石40に入射する荷電粒子ビームの偏向角φの範囲は、プラスの最大偏向角(φ=φmax)からマイナスの最大偏向角(φ=−φmax)の範囲であり、プラスの最大偏向角φmaxは、10度以上90度未満の角度であり、マイナスの最大偏向角−φmaxは、−90度超−10度以下の角度である。偏向角φ及び後述する照射角θは、XY面において、X軸に対する荷電粒子ビームの経路の角度である。
プラスの偏向角範囲(φ=0超〜φmax)で入射した荷電粒子ビームは、第1のコイル対44aの有効磁場領域41aにより偏向され、照射ノズル100を通りアイソセンターOに照射される。マイナスの偏向角範囲(φ=0未満〜−φmax)で入射した荷電粒子ビームは、第2のコイル対44bの有効磁場領域41bにより偏向され、照射ノズル100を通りアイソセンターOに照射される。有効磁場領域41aと有効磁場領域41bの磁場の向きは互いに反対の方向である。なお、振分電磁石33から偏向角φ=0で偏向電磁石40に入射する荷電粒子ビームは、有効磁場領域41a、41bのいずれか又は両領域41a、41bの間を通過し、照射ノズル100を通じてアイソセンターOに収束する。
偏向電磁石40に入射する荷電粒子ビームの偏向角φは、振分電磁石33により制御される。振分電磁石33は、加速器(不図示)から供給される荷電粒子ビームの進行方向(図中X軸)に直交する方向(図中Z軸)を向いた磁場を生成し、通過する荷電粒子ビームを偏向する電磁石と、該磁場の強度及び向きを制御する制御部とを備える(不図示)。振分電磁石33は、後述する電磁石制御部122が振分電磁石33の磁場の強度及び向き(Z軸方向)を制御することにより、XY面において荷電粒子ビームを偏向し、偏向起点Qにて偏向角φで偏向した荷電粒子ビームを偏向電磁石40に出射する。ここで、偏向起点QとアイソセンターOはX軸上にある。
図3を参照して、偏向電磁石40の有効磁場領域41aを形成するための計算式について説明する。なお、本実施形態では、Z軸方向への荷電粒子ビームの偏向は考慮しないので、XY面における有効磁場領域の形成について説明する。偏向電磁石40の有効磁場領域41aについて説明するが、有効磁場領域41bについても同じであるため、説明は省略する。
まず、偏向電磁石40の荷電粒子ビームの出射側43の有効磁場領域41aの境界は、アイソセンターOから等距離rの位置にある範囲となるように決める。次に、偏向電磁石40の荷電粒子ビームの入射側42の有効磁場領域41aの境界は、後述する関係式(1)〜(5)に基づき、アイソセンターOから所定の距離Lの位置にある仮想上の偏向起点Qにて偏向角φで偏向し、入射する荷電粒子ビームが、アイソセンターOに収束するように決められる。ここで、仮想上の偏向起点Qは、振分電磁石33の中心で荷電粒子ビームが偏向角φのキックを極短距離の間に受けると仮定した点である。
偏向角φで輸送されてきた荷電粒子ビームは、入射側42の有効磁場領域41aの境界上の任意の点P1から入り、有効磁場領域41a内で曲率半径rの円運動を行い(このときの中心角は(φ+θ)となる。)、出射側43の有効磁場領域41aの境界上の点P2から出て、アイソセンターOに向けて照射される。つまり、点P1と点P2とは半径r及び中心角(φ+θ)の円弧上にある。
XY面においてアイソセンターOを原点とするXY座標系を想定する。出射側43の点P2とアイソセンターOとを結ぶ直線とX軸とがなす角度を照射角θとすると、入射側42の点P1の座標(x,y)、偏向角φ、及び点Qと点P1との間の距離Rは、以下の関係式(1)〜(4)から求まる。
ここで、有効磁場領域41aには一様な磁束密度Bの磁場が生じており、荷電粒子ビームの運動量をp(およそ加速器に依存する)、電荷をqとすると、磁場中で偏向される荷電粒子ビームの曲率半径rは、式(5)で表される。
上記関係式(1)〜(5)に基づき、偏向電磁石40のコイル対44a及び磁極45aの形状及び配置を調整し、コイル対44aに流す電流を調整することで、有効磁場領域41aの境界の形状を調整できる。すなわち、出射側43の有効磁場領域41aの境界上の任意の点P2とアイソセンターOとの間の距離が等距離rとなるように境界を定め、有効磁場領域41aの磁束密度Bを調整して式(5)からrを決め、入射側42の有効磁場領域41aの境界上の点P1と偏向起点Qとの間の距離Rが式(4)の関係を有するように、入射側42の有効磁場領域41aの境界を定める。式(3)のφの極大値が、最大偏向角φmaxとなる。なお、限定されるものではないが、偏向起点Qを通過する荷電粒子ビームが偏向電磁石40による偏向を受けなくともアイソセンターOに収束するように、偏向起点Q、偏向電磁石40、及びアイソセンターOの配置を調整しておくと、装置構成をよりシンプルにできるため好ましい。
上記のようにして求まる偏向電磁石40の有効磁場領域41a、41bの境界は、荷電粒子ビームをアイソセンターOに収束させるための理想的な形状である。なお実際には、この理想的な形状からのずれや磁場分布の不均一性があったとしても、偏向電磁石40の励磁量(磁束密度B)を偏向角φごとに予め微調整し、その情報を電源装置(例えば照射制御部121)に記憶させておき、偏向角φと偏向電磁石40の電流量とが連動するようにそれらを制御することで、荷電粒子ビームをアイソセンターOに合わせて偏向させることができる。また、事前に磁場分布の不均一性を予測できる場合には、偏向電磁石40のコイル対44a、44b及び磁極45a、45bの形状及び配置を補正することで、荷電粒子ビームの軌道を微調整することも可能である。
次に、本実施形態に係る照射ノズル100について説明する。図4(a)は、荷電粒子ビーム照射装置10の下流側、即ち、振分電磁石33、偏向電磁石40、及び照射ノズル100を拡大した模式図であり、図4(b)は、XY面において有効磁場領域41の出射側43の形状(境界形状)に沿うように、照射ノズル100が連続的に移動することを表した模式図である。
照射ノズル100は、荷電粒子ビームを用いた治療等が行われる治療室50内にあり、治療室50内の壁面51に設けられたガイドレール52に沿って移動する駆動部110に移動可能に支持されている。言い換えると、照射ノズル100は、ガイドレール52に沿って連続的に移動できるように治療室50内に設置される。
ガイドレール52(及びガイドレール52が設置される壁面51)は、XY面において、偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿うように設けておくとよい。言い換えると、駆動部110により駆動される照射ノズル100が、XY面において、偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿うように連続的に移動することができるように、ガイドレール52は設けられる。
また、ガイドレール52は、治療室50内側の壁面51の一部を構成するカバーであってもよく、該カバーに照射ノズル100が設置され、該カバーが偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿って連続的に移動することで、照射ノズル100が偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿って連続的に移動するようにしてもよい。このとき、照射ノズル100は、該カバーに対して固定されたものであってもよいし、該カバーに対して相対移動できるように構成されていてもよい。
駆動部110は、例えば、駆動モータと該駆動モータにより駆動する機構を備え、該機構がガイドレール52にガイドされ移動することで、照射ノズル100が偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿うように連続的に移動する。
偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43から出た荷電粒子ビームは、直線的に進行する。偏向電磁石40から出た荷電粒子ビームが照射ノズル100の入射端(中心位置)に入射されることで、荷電粒子ビームの減衰が最も抑えられ、照射ノズル100内における荷電粒子ビームの調整が容易となるように、照射ノズル100を構成しておくとよい。そして、XY面において照射ノズル100を有効磁場領域41の出射側43の形状に沿うように移動させることで、有効磁場領域41から出た荷電粒子ビームは照射ノズル100の入射端に入射するのが容易となり、荷電粒子ビームの減衰も避ける(又は低減する)ことができる。
ここで、荷電粒子ビーム照射装置10のうち偏向電磁石40から上流側の部分は、治療室50の外側に配置されるようにしてもよい。また、XY面において偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿うように偏向電磁石40にガイドレール52を設け、偏向電磁石40を治療室50内に設置するようにしてもよい。
照射ノズル100は、走査電磁石101、ビームモニタ102、及びエネルギー変換手段103を備える。
走査電磁石101は、流れる電流量や電流の向きを調整することで、照射ノズル100から出射する荷電粒子ビームの進行方向を微調整し、所定の範囲内でスキャン(走査)可能にするための電磁石である。ビームモニタ102は、荷電粒子ビームを監視し、線量モニタやビームの位置や平坦度を計測するモニタである。エネルギー変換手段103は、荷電粒子ビームのエネルギーを調整して荷電粒子ビームの患者内の到達する深さを調整するものであり、例えば、レンジモジュレータ、散乱体、リッジフィルタ、患者コリメータ、患者ボーラス、又はアプリケータなどである。
図5は、照射ノズル100、振分電磁石33、及び偏向電磁石40の制御システム120に関するブロック図である。制御システム120は、荷電粒子ビームを照射する標的ごとに予め定められた処方線量を監視するための照射制御部121、振分電磁石33及び偏向電磁石40を制御して荷電粒子ビームの偏向角φ(及び照射角θ)を調整する電磁石制御部122、照射ノズル100の走査電磁石101を制御するスキャニング制御部123、及び、駆動部110を制御して照射ノズル100の移動を制御する照射ノズル制御部124を有する。
照射制御部121は、予め設定された、患部(アイソセンター)に照射すべき荷電粒子ビームの方向(照射角θ)に応じて、電磁石制御部122及び照射ノズル制御部124に指令を送る。該指令を受けた電磁石制御部122は、振分電磁石33(及び/又は偏向電磁石40)に流す電流を調整し、偏向電磁石40から出射される荷電粒子ビームの照射角θが予め設定された照射角となるように調整する。また、該指令を受けた照射ノズル制御部124は、荷電粒子ビームの照射開始前に、駆動部110を駆動し、偏向電磁石40から出射される荷電粒子ビームが照射ノズル100の入射端(中心)を通過するように、照射ノズル100を移動させる(図6)。
患部に対し荷電粒子ビームを照射している間、照射制御部121は、照射ノズル100のビームモニタ102からの情報(ビームの位置や幅、線量等の情報)を受けて、患部への荷電粒子ビームの照射が適切かどうかを判断し、フィードバック制御を行うようにしてもよい。例えば、ビームモニタ102からの情報に基づき荷電粒子ビームの方向(照射角θ)が患部に対して予め設定された方向に対して適切ではない場合は、電磁石制御部122(及び/又はスキャニング制御部123)を制御して、照射角θを微調整(及び/又は所定範囲内での荷電粒子ビームのスキャンによる調整)する。また、荷電粒子ビームの照射量が患部に対して予め設定された値に対して適切ではない場合は、照射ノズル100のエネルギー変換手段103及び/又は荷電粒子ビーム調整手段31等により、患部にあたる荷電粒子ビームの照射量が調整されるようにしてもよい。
上記のとおり、本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置10は、患部に対する照射角θを連続的に変えることができる偏向電磁石40と、XY面における偏向電磁石40の有効磁場領域41の出射側43の形状に沿って、連続的に移動できる照射ノズル100とを少なくとも備え、患部に対して連続的に任意の方向から荷電粒子ビームを照射できる。また、従来の回転式の照射装置を用いる場合には装置や設置する施設を大型化する必要があり、それによるコストやメンテナンス、設置スペースの問題が生じるおそれがあるが、本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置10はその問題を解決できる。また、従来の照射装置では、照射ノズルを一旦設置するとそれを動かすのは困難であり、ノズル位置の微調整を行うためには調整のための試験期間がかかるといった問題が生じるおそれがあるが、本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置10はその問題を解決できる。
また、高い照射精度を維持するためには、患部(アイソセンター)に照射される荷電粒子ビームの照射角θを正確に制御することが好ましい。しかし、荷電粒子ビーム照射装置10の各種機器のアライメント誤差や、各種電磁石の磁場の誤差により、荷電粒子ビームの軌道のずれや荷電粒子ビームの形状の変動など(荷電粒子ビームの状態)が許容値に収まらないと、照射角θの精度が低下することにつながる。また、図8に記載の従来の装置では、照射方向(水平、45°、垂直)に応じて照射ノズルが対応する輸送ラインに移動する構成であるが、この構成では照射方向に応じて偏向電磁石の下流側端部から照射点までの距離も変化することになるため、偏向電磁石の下流側に、照射ノズルとは別に該距離の変化を補正する電磁石を設ける必要があるが、本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置10はその問題を解決できる。また、荷電粒子ビーム照射装置10の荷電粒子ビーム輸送系30における各種電磁石のアライメントのエラーを照射ノズル100の位置で吸収(調整)することも可能となり、ひいては調整に係る試験期間を短縮できることにつながる。
(他の形態)
他の形態では、XY面に垂直なXZ面において、荷電粒子ビームを連続的に偏向できる偏向電磁石140と、偏向電磁石の有効磁場領域141の出射側の形状に沿って連続的に移動できる照射ノズル100を備えた荷電粒子ビーム照射装置150に関する(図7)。
本実施形態に係る荷電粒子ビーム照射装置150は、照射ノズル100を水平面内(XZ面)で連続的に駆動できるように構成されている。本実施形態では、照射点(アイソセンターO)は複数存在することになるが、照射ノズル100が偏向電磁石140の有効磁場領域141の出射側の(XZ面における)形状に沿って連続的に移動することができるため、偏向電磁石140と照射ノズル100との間に補正用の追加の電磁石を設ける必要がない。さらに、照射ノズル100が偏向電磁石140の有効磁場領域141の出射側の(XZ面における)形状に沿って連続的に移動できるため、各種電磁石のアライメントのエラーを照射ノズル100位置で吸収(調整)することができ、ひいては試験期間を短縮化できる。
上記で説明される寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は、本発明が適用される装置の構造又は様々な条件に応じて変更される。説明に用いた特定の用語及び実施形態に限定されることは意図しておらず、当業者であれば、他の同等の構成要素を使用することができ、上記実施形態は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱しない限り、他の変形及び変更も可能である。また、本発明の一つの実施形態に関連して説明した特徴を、たとえ明確に前述していなくても、他の形態とともに用いることも可能である。
10、150 荷電粒子ビーム照射装置
20 加速器
30 荷電粒子ビーム輸送系
31 荷電粒子ビーム調整手段
32 真空ダクト
33 振分電磁石
34 扇型真空ダクト
40 偏向電磁石
41(41a、41b)、141 有効磁場領域
42 入射側
43 出射側
44(44a、44b)コイル
45 磁極
46 ヨーク
50 治療室
51 壁面
52 ガイドレール
100 照射ノズル
101 走査電磁石
102 ビームモニタ
103 エネルギー変換手段
110 駆動部
120 制御システム
121 照射制御部
122 電磁石制御部
123 スキャニング制御部
124 照射ノズル制御部

Claims (9)

  1. 荷電粒子ビームを偏向することで、アイソセンターへの荷電粒子ビームの照射角を連続的に変える偏向電磁石と、
    前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動する照射ノズルとを備え、
    前記偏向電磁石から出射した荷電粒子ビームは前記照射ノズルを通り前記アイソセンターに照射される、荷電粒子ビーム照射装置。
  2. 前記偏向電磁石は、荷電粒子ビームの経路を挟むように配置されたコイル対を備え、
    前記コイル対は、電流を入力すると、荷電粒子ビームの進行方向(X軸)に直交する方向(Z軸)に磁場が向いた有効磁場領域を生成するよう構成されており、ここで、X軸とZ軸の両方に直交する軸をY軸とし、
    XY面において、
    偏向起点QにてX軸に対する偏向角φで偏向し、前記有効磁場領域に入射した荷電粒子ビームは、前記有効磁場領域により偏向され、X軸に対する照射角θで前記照射ノズルを通り前記アイソセンターに照射され、
    前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの出射側の境界上の任意の点P2は、前記アイソセンターから等距離rの位置にあり、
    前記有効磁場領域の荷電粒子ビームの入射側の境界上の点P1と前記点P2は、半径r及び中心角(θ+φ)の円弧上にあり、
    前記偏向起点Qと前記点P1との間の距離Rは、前記偏向起点Qと前記アイソセンターとの間の距離をLとすると、関係式(4):
    を満たす、請求項1に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  3. 前記照射ノズルは、荷電粒子ビームを所定の範囲内で走査可能にする走査電磁石と、荷電粒子ビームを監視するビームモニタとを備える、請求項2に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  4. 前記ビームモニタからの情報を基に、前記走査電磁石を制御して、荷電粒子ビームを走査するスキャニング制御部をさらに備える請求項3に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  5. 前記照射ノズルは、前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って設けられたガイドレールに沿って移動する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  6. 前記照射ノズルは、治療室内側の壁面の一部を構成するカバーに設置され、
    前記カバーが前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動することで、前記照射ノズルが前記偏向電磁石の有効磁場領域の出射側の形状に沿って連続的に移動する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  7. 前記偏向電磁石は、前記コイル対を二組以上備え、
    前記二組以上のコイル対は、荷電粒子ビームの経路を挟み且つY軸方向に並ぶように配置され、
    前記第1のコイル対及び前記第2のコイル対は、生成する有効磁場領域の磁場の向きが互いに反対となるよう構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  8. 荷電粒子ビームを生成する加速器と、
    前記加速器からの荷電粒子ビームを、前記偏向起点Qにて10度以上の偏向角φで偏向する振分電磁石と
    をさらに有する請求項2〜7のいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
  9. 前記振分電磁石装置と前記偏向電磁石とを接続する真空ダクト
    をさらに有し、
    前記真空ダクトは、XY面において扇型形状をしており、前記10度以上の偏向角φで偏向された荷電粒子ビームであっても前記真空ダクト内を通過できるよう構成されている、請求項8に記載の荷電粒子ビーム照射装置。
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