JP4959166B2 - 建物の基礎構造およびその施工方法 - Google Patents

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本発明は、建物の基礎構造およびその施工方法に関する。さらに詳しくは、鋼製基礎の下部基礎体への固定を容易にし、かつ下部基礎体の再利用を可能にする建物の基礎構造およびその施工方法に関する。
従来より、下部基礎体を鉄筋コンクリート造とし、基礎梁を鋼製とした建物基礎において、基礎梁の下部基礎体への固定にはアンカーボルトが使用されている。
アンカーボルトは下部基礎体に埋設して使用されるものであり、その設置方法には、下部基礎体の形成時に予め埋設する方法(以下、前施工という)と、下部基礎体を形成した後に埋設する方法(以下、後施工という)の2通りがあるが、後施工では構造耐力が不足する場合もあり、十分な構造耐力を得るためには前施工によるのが好ましい。
前施工では、通常、下部基礎体を形成するための型枠を捨てコンクリートの上に建込むときに、同時に、アンカーボルトを設置するものとされる。
図15および図16に、そのような設置方法の例を示す。図15の設置例では、所定本数のアンカーボルト101の下端を溶接によりプレート102に接合し、そのプレート102をコンクリート釘等を用いて捨てコンクリート103に固定している。図16の設置例では、アンカーボルトが螺合される所定個数のナット104を溶接によりプレート105に接合し、そのプレート105をコンクリート釘等を用いて捨てコンクリート106に固定している。
このように、従来、アンカーボルトが螺合するためのナット、もしくはアンカーボルト自体を溶接によりプレートに接合した部材を製作し、製作された部材を捨てコンクリートに設置し、その後に下部基礎体を形成するようにして、アンカーボルトを予め下部基礎体に埋設するのが一般的である。
ところが、そのような部材の製作は主に現場における手作業で行われるものであり、溶接により各部材を接合する際の位置精度の確保が困難であるといった問題がある。
このため、図17に示すように、プレート121にアンカーボルト122を通すための透孔123を空け、アンカーボルト122を前記孔123に通した状態で、2つのナット124、125によりプレート121を表裏の両側から挟むようにして、アンカーボルト122をプレート121に固定する方法も考えられる。この方法は、透孔123の孔空け作業の段階でアンカーボルトの位置決めを行えるために、位置精度の確保が比較的容易である。
しかしながら、この方法では、製作された部材を予め捨てコンクリート上に設置することが困難であり、結果として、アンカーボルトの位置精度が確保できなくなるといった別の問題を生ずる。
また、前記各方法においては、建物基礎の解体の際に、アンカーボルトと結合されたプレート102、105、121を下部基礎体から取り外すことが困難であり、下部基礎体の再利用に支障をきたすといった問題がある。すなわち、図15および図16の方法では、プレートとアンカーボルトとを容易に分離することができず、図17の方法では、プレート自体が下部基礎体に埋没するからである。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、基礎梁を下部基礎体に固定するためのアンカーボルトの位置精度の確保を容易にするとともに、好ましくは下部基礎体の再利用を可能とする建物の基礎構造およびその施工方法を提供することを目的としている。
本発明の建物の基礎構造の第1形態は、基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造であって、アンカー部材を固定する植設部材を備え、前記下部基礎体は、再利用可能に構成されて施工現場にて形成され、前記植設部材が、板状植設部材に形成された所定条数の矩形突条部からなる植設部を有し、前記アンカーボルトが、前記植設部に植設されて基礎下地に固定され、前記植設部材は、前記下部基礎体が再利用時に吊り上げられた際にその一部が同下部基礎体から離れるようにされてなることを特徴とする。
本発明の建物の基礎構造の第2形態は、基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造であって、アンカー部材を固定する植設部材を備え、 前記下部基礎体は再利用可能に構成されて施工現場にて形成され、前記植設部材が、板状植設部材に配設された管状部材からなる植設部を有し、前記アンカーボルトが、前記植設部に植設されて基礎下地に固定され、前記植設部材は、前記下部基礎体が再利用時に吊り上げられた際にその一部が同下部基礎体から離れるようにされてなることを特徴とする。
本発明の建物の基礎構造の第3形態は、基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造であって、アンカー部材を固定する植設部材を備え、 前記下部基礎体は再利用可能に構成されて施工現場にて形成され、前記植設部材が、板状植設部材に配設されたナットからなる植設部を有し、前記アンカーボルトが、前記植設部に植設されて基礎下地に固定され、前記植設部材は、前記下部基礎体が再利用時に吊り上げられた際にその一部が同下部基礎体から離れるようにされてなることを特徴とする。
本発明の建物の基礎構造においては、下部基礎体が分割体からなり、前記下部基礎体の分割部側面に、同下部基礎体の再利用の際における分割体の位置調整を容易にする位置調整容易部が設けられてなるのが好ましい。その場合、位置調整容易部が、隣接する分割体の一方の分割部側端部に形成された台形状の欠損部と、他方の分割部側端部に形成された角棒状の欠損部とを含んでいたり、角棒状の欠損部が形成された分割体側面にナット部材が埋設されていたりするのがさらに好ましい。
また、本発明の建物の基礎構造においては、下部基礎体が絶縁材を介して基礎下地に配設されてなるのが好ましい。
さらに、本発明の建物の基礎構造においては、植設部材が下部基礎体から分離可能とされてなるのが好ましい。
本発明の建物の基礎構造の施工方法は、基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造の施工方法であって、アンカーボルトが植設部に植設された植設部材を下部基礎体に固定する手順と、基礎下地表面に絶縁材を配設する手順と、下部基礎体を形成する型枠を前記絶縁材の上に建て込む手順と、前記型枠内に下部基礎体形成材を打設する手順と、打設された下部基礎体形成材表面所定位置に、基礎天端調整材の位置決めをなす止め型枠を建て込む手順とを含むことを特徴とする。
また、本発明の建物の基礎構造の施工方法においては、型枠内に下部基礎体を分割する分割材を配設する手順が付加されているのが好ましい、その場合、型枠内に位置調整容易部形成体およびナット部材を配設する手順が付加されているのがさらに好ましい。
本発明によれば、アンカーボルトの位置決めが簡易に、しかも精度よくなし得るという優れた効果が得られる。
また、本発明の好ましい形態によれば、基礎解体後における下部基礎体の再利用が容易になし得るという優れた効果も得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
実施形態1
本発明の実施形態1に係る建物の基礎構造(以下、単に基礎構造という)を図1〜図3に示す。
基礎構造Kは、図1に示すように、砕石地業1と、砕石地業1の上に設けられる捨てコンクリート(基礎下地)2と、捨てコンクリート2の上に絶縁材(例えばポリフィルム)2aを介して形成される鉄筋コンクリート造の下部基礎体3と、下部基礎体3の上に天端レベラー(基礎天端調整材)4を介して据え付けられた、H型鋼からなる鋼製基礎梁(以下、単に基礎梁という)5とを備えてなるものとされる。なお、基礎梁5の上には、絶縁材(例えばポリフィルム)6を介して床コンクリート7が設けられるものとされる。また、下部基礎体3は、目地材(分割材)8により適宜長さに区切られるものとされる。つまり、下部基礎体3は分割体により構成されている。
ここで、下部基礎体3は、捨てコンクリート2に建て込まれる型枠3aを用いてコンクリート(下部基礎体形成材)を打設して形成され、下部基礎体3の形成後、型枠3aは撤去される。
図2および図3に、型枠3a撤去前の基礎構造K要部の詳細を示す。図2は、基礎構造Kを基礎梁5の端面方向から見た一部断面図であり、図3は、基礎構造Kを基礎梁5の側面方向から見た一部断面図である。なお、図2中、符号3bは天端レベラー4の位置決めをなす止め型枠を示す。
図2および図3に示すように、基礎構造Kにおいて、基礎梁5は、下部基礎体3に埋設されたアンカーボルト11により下部基礎体3に固定されるものとされる。
ここで、アンカーボルト11は、捨てコンクリート2の上に下部基礎体3の型枠3aを建て込む作業と前後して、植設部材12(図4参照)により捨てコンクリート2上に植設される。
図4に、植設部材12の詳細を示す。図4(a)は、その平面図であり、図4(b)は、同正面図であり、図4(c)は、同側面図である。
植設部材12は、図4に示すように、薄鋼板を折板加工して、アンカーボルト11を植設するための所定条数(図示例では2条)の矩形突条部(植設部)12a、12aを並行に形成した板部材である。
矩形突条部12aは、アンカーボルト11を植設するための所定数の透孔12bを有している。アンカーボルト11の植設部材12への植設は、前記透孔12bにアンカーボルト11の下端部を挿通した状態で、植設部材12の表裏の両側でアンカーボルト11に螺合させたナット13、14により植設部材12を挟み込むようにしてなされる。
そのとき、アンカーボルト11の下端部および植設部材12裏側(図4(c)の下側)のナット14が、矩形山形部12a内部に収まるように、アンカーボルト11の植設部材12への植設がなされる。これにより、コンクリート釘挿通孔12cを介してコンクリート釘12d(図2、図3参照)を捨てコンクリート2に打ち込むようにして、アンカーボルト11を捨てコンクリート2に設置することが可能となる。
次に、下部基礎体3を再利用するように、基礎構造Kを解体する手順を説明する。
手順1:図2および図3に示す、基礎梁5をアンカーボルト11により下部基礎体3に固定するためのナット21を取り外す。
手順2:基礎梁5をクレーン等の楊重機械により楊重し、例えばクレーンで吊り上げて基礎梁5を下部基礎体3の上から除去する。
手順3:図5に示すように、下部基礎体分割体を楊重する。これにより、ナット13、14によりアンカーボルト11と結合されている植設部材12が捨てコンクリート2から引き剥がされる。このとき、図5に示すように、コンクリート釘12dの引抜力により、植設部材12の一部分が下部基礎体分割体裏面から離れるように曲がる。
そのため、図6に示すように、ナット14を外すことにより、極めて簡単に植設部材12を下部基礎体分割体から取り外すことができる。したがって、アンカーボルト11が埋設されたままの状態で、下部基礎体分割体、つまり下部基礎体3を再利用することが可能となる。
このように、実施形態1の基礎構造Kにおいては、アンカーボルト11を捨てコンクリート2に設置する植設部材12に矩形突条部12aを設けるとともに、その矩形突条部12aにアンカーボルト11を挿通するための透孔12bを設け、透孔12bにアンカーボルト11の下端部を挿通した状態でナット13、14により植設部材12にアンカーボルト11を植設するものとしている。
したがって、アンカーボルト11が植設された植設部材12を捨てコンクリート2上の所定位置に設置するという簡単な作業により、アンカーボルト11を所定位置にセットでき、それにより施工期間の短縮も図られる。
また、下部基礎体3は施工現場にて製作されるので、下部基礎体3を予め工場にて製作する場合に比して、初期の施工における輸送コストの低減が図られるとともに、重量物の設置作業が伴わないため設置作業が容易となる。
実施形態2
実施形態2は、実施形態1を改変したものであり、植設部材12を改変したものである。実施形態2において、その余の構成は実施形態1と同一であるため、その詳細説明は省略する。
すなわち、植設部材12Aは、図7(a)に示すように、プレート30と、アンカーボルト11が嵌挿される所定長さのパイプ(植設部)31と、プレート30に穿設された、パイプ31を圧入するための所定数の透孔32とを有しており、図7(b)に示すように、パイプ31の下端部を前記透孔32のそれぞれに圧入して形成されている。
ここで、パイプ31は、アンカーボルト11を支承するためのサヤ管として機能するものとされる。
図8に、アンカーボルト11の植設部材12Aへの植設例を示す。図示例では、アンカーボルト11が挿通される図示しない透孔が穿設された、薄鋼板からなる天端プレート36に、ナット33、34を用いてアンカーボルト11を固定するようにして、アンカーボルト11を植設部材12Aに植設している。
このように実施形態2においては、植設部材12Aに単なる薄板からなるプレート30を用い、そのプレート30に、アンカーボルト11を支承するためのパイプ31が圧入される透孔32を穿設するものとしている。このため、透孔32の孔空けの際にアンカーボルト11の位置決めがなされるので、位置精度の確保が容易になる。また、パイプ31は、透孔32への圧入によりプレート30に取り付けられるので、例えば溶接による場合と比較して植設部材12Aの製作が簡易になるとともに、そのコスト低減も図られる。
実施形態3
実施形態3は、実施形態1を改変したものであり、植設部材12を改変したものである。実施形態3において、その余の構成は実施形態1と同一であるため、その詳細説明は省略する。
すなわち、植設部材12Bは、図9(a)に示すように、プレート40と、アンカーボルト11が螺合されるかしめナット(植設部)41aと、プレート40に穿設された、かしめナット41aを圧入するための所定数の透孔42とを有しており、図9(b)に示すように、かしめナット41aを前記透孔42のそれぞれに圧入して形成されている。
図10に、アンカーボルト11の植設部材12Bへの植設例を示す。図示例では、アンカーボルト11を前記透孔42のそれぞれに圧入されたかしめナット41aにねじ込むようにして、アンカーボルト11を植設部材12Bに取り付けた後、ロックナット41bによりアンカーボルト11のロックがなされる。
このように実施形態3においては、植設部材12Bに単なる薄板からなるプレート40を用い、そのプレート40に、アンカーボルト11をねじ込むためのかしめナット41aが圧入される透孔42を穿設するものとしている。このため、透孔42の孔空けの際にアンカーボルト11の位置決めがなされるので、位置精度の確保が容易になる。また、かしめナット41aは、透孔42への圧入によりプレート40に取り付けられるので、例えば溶接による場合と比較して植設部材12Bの製作が容易となる。
なお、実施形態3では、基礎解体の際にアンカーボルト11からプレート40を取り外すことが困難となるおそれがある。しかしながら、圧入によるかしめナット41aとプレート40との結合強度を可能な限り小さくすることにより、アンカーボルト11からのプレート40の取外しを可能とすることもできる。
実施形態4
実施形態4は、実施形態1を改変したものであり、下部基礎体3を改変するとともに、植設部材12を実施形態2の植設部材12Aとしたものである。以下、実施形態4の実施形態1と異なる点を中心に説明する。
基礎構造K1は、図11に示すように、下部基礎体60の目地材8による分割部両側面に再利用の際における位置調整作業を容易とする位置調整容易部70を設けてなるものとされる。なお、図11中、図1と同一の符号が付されたものは同一または類似の構成要素を示す。
位置調整容易部70は、具体的には、アンカーボルト11を有する分割体61の分割部側端部に形成された台形状の欠損部71と、分割体61に隣接する分割体62の分割部側端部に形成された角棒状の欠損部72と、分割体62側面に前記欠損部72から所定距離を設けて埋設されたインサート(ナット部材)73とを含むものとされる。ここで、欠損部71と欠損部72との深さ(側面からの窪み量)は同一とされている。
図12に、かかる構成とされた下部基礎体60を形成するための型枠80の要部を示す。
型枠80は、図12に示すように、目地材8の側枠81との接合部に位置調整容易部形成体82を備えてなるものとされる。位置調整容易部形成体82は、具体的には、台形状の欠損部71を形成する台形状部材83と、角棒状の欠損部72を形成する角棒状部材84とを含むものとされる。なお、位置調整容易部形成体82は、目地材8と一体化させて形成されていてもよい。
また、側枠81の所定位置にはインサート73が分離可能に装着されている。
なお、図中の符号Uは、植設部材12Aにアンカーボルト11を植設してなるアンカーボルトユニットを示す。
しかして、基礎構造K1において、下部基礎体60を再利用する際には、基礎梁5のアンカーボルト11による固定を解除して基礎梁5を撤去し、ついで分割体61および分割体62をそれぞれ楊重すれば、目地部分で分割され、分割体61および分割体62の解体、つまり下部基礎体60の解体が完了する。
次に、図13および図14を参照しながら、解体された下部基礎体60の再利用の際における施工について説明する。この施工は、位置調整容易部70に嵌め込み可能とされた位置調整治具75と、位置調整治具75を分割体62に固定する固定部材76とを用いてなされる。
位置調整治具75は、図13に示すように、台形状平板とされ、斜辺が欠損部71の斜辺と当接するようにされ、垂直辺が欠損部72の垂直辺と当接するようにされ、高さが分割体61および分割体62の厚みと同一とされ、厚みが欠損部71および欠損部72の深さと同一とされている。また、位置調整治具75表面にはスタッドボルト75aが垂設されている。このスタッドボルト75aのレベルは、インサート73のレベルと同一とされているのが好ましい。
固定部材76は、図13に示すように、L字型金物とされ分割体62側面および位置調整治具75表面と当接する垂直辺77には、スタッドボルト75aおよびインサート73に装着されるボルト73aが挿通される透孔77aが形成されている。
手順11:分割体62を所定位置に据付け、分割体62の分割体61との接続端に位置調整治具75をセットする。すなわち、図13に示すように、位置調整治具75の垂直辺を欠損部72の垂直辺に当接させた状態で、固定部材76をスタッドボルト75aおよびボルト73aによりボルト・ナット留めして分割体62に位置調整治具75を固定する。
手順12:欠損部71の斜辺を位置調整治具75の斜辺に当接させながら、分割体61を降下させて据付ける。これにより、分割体61は、据付と同時にその位置調整も完了する。
手順13:必要に応じて分割体61および分割体62の天端レベル調整をした後、基礎梁5を据付ける。これにより、基礎の移設が完了する(図14参照)。
このように、この実施形態4によれば、移設する下部基礎体60の分割体61および分割体62の位置調整、とりわけ分割体61の位置調整が位置調整治具75を用いて移設完了と同時になされるので作業効率がよく、比較的短期間で移設工事が完了する。そのため、下部基礎体60の再利用が促進される。
本発明は、建物、とりわけ予め解体が予定されている建物の基礎に適用できる。
本発明の実施形態1に係る建物基礎構造の概略を示す一部断面斜視図である。 同基礎構造の詳細を示す一部断面図であり、基礎梁の端面方向から見た図である。 同基礎構造の詳細を示す一部断面図であり、基礎梁の側面方向から見た図である。 アンカーボルトの植設部材の詳細を示す3面図である。 基礎解体時の手順を示す図3と同様の図である。 植設部材を取り外した場合の一部断面図である。 本発明の実施形態2の植設部材の詳細を示す斜視図である。 同植設部材へのアンカーボルトの植設例を示す正面図である。 本発明の実施形態3の植設部材の詳細を示す斜視図である。 同植設部材へのアンカーボルトの植設例を示す正面図である。 本発明の実施形態4に係る建物基礎構造の部分斜視図である。 同基礎構造に用いられる型枠の部分斜視図である。 同基礎構造の下部基礎体の再利用の手順を示す説明図であって、一方の分割体を据付けた状態を示す。 同基礎構造の下部基礎体の再利用の手順を示す説明図であって、下部基礎体の移設が完了した状態を示す。 従来の建物基礎構造におけるアンカーボルトの設置例を示す斜視図である。 従来の建物基礎構造におけるアンカーボルトの他の設置例を示す斜視図である。 従来の建物基礎構造におけるアンカーボルトのさらに他の設置例を示す斜視図である。
符号の説明
K 基礎構造
U アンカーボルトユニット
2 捨てコンクリート(基礎下地)
3 下部基礎体
5 基礎梁
11 アンカーボルト
12 植設部材
12a 矩形突条部(植設部)
70 位置調整容易部
71 台形状の欠損部
72 角状の欠損部
73 インサート(ナット部材)
75 位置調整治具

Claims (11)

  1. 基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造であって、
    アンカー部材を固定する植設部材を備え、
    前記下部基礎体は、再利用可能に構成されて施工現場にて形成され、
    前記植設部材が、板状植設部材に形成された所定条数の矩形突条部からなる植設部を有し、
    前記アンカーボルトが、前記植設部に植設されて基礎下地に固定され
    前記植設部材は、前記下部基礎体が再利用時に吊り上げられた際にその一部が同下部基礎体から離れるようにされてなる
    ことを特徴とする建物の基礎構造。
  2. 基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造であって、
    アンカー部材を固定する植設部材を備え、
    前記下部基礎体は再利用可能に構成されて施工現場にて形成され、
    前記植設部材が、板状植設部材に配設された管状部材からなる植設部を有し、
    前記アンカーボルトが、前記植設部に植設されて基礎下地に固定され
    前記植設部材は、前記下部基礎体が再利用時に吊り上げられた際にその一部が同下部基礎体から離れるようにされてなる
    ことを特徴とする建物の基礎構造。
  3. 基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造であって、
    アンカー部材を固定する植設部材を備え、
    前記下部基礎体は再利用可能に構成されて施工現場にて形成され、
    前記植設部材が、板状植設部材に配設されたナットからなる植設部を有し、
    前記アンカーボルトが、前記植設部に植設されて基礎下地に固定され
    前記植設部材は、前記下部基礎体が再利用時に吊り上げられた際にその一部が同下部基礎体から離れるようにされてなる
    なることを特徴とする建物の基礎構造。
  4. 下部基礎体が分割体からなり、前記下部基礎体の分割部側面に、同下部基礎体の再利用の際における分割体の位置調整を容易にする位置調整容易部が設けられてなることを特徴とする請求項1,2または3記載の建物の基礎構造。
  5. 位置調整容易部が、隣接する分割体の一方の分割部側端部に形成された台形状の欠損部と、他方の分割部側端部に形成された角棒状の欠損部とを含んでなることを特徴とする請求項4記載の建物の基礎構造。
  6. 角棒状の欠損部が形成された分割体側面にナット部材が埋設されてなることを特徴とする請求項5記載の建物の基礎構造。
  7. 下部基礎体が絶縁材を介して基礎下地に配設されてなることを特徴する請求項1,2または3記載の建物の基礎構造。
  8. 植設部材が下部基礎体から分離可能とされてなることを特徴する請求項1,2または3記載の建物の基礎構造。
  9. 基礎梁をアンカーボルトにより下部基礎体に固定してなる建物の基礎構造の施工方法であって、
    アンカーボルトが植設部に植設された植設部材を下部基礎体に固定する手順と、
    基礎下地表面に絶縁材を配設する手順と
    下部基礎体を形成する型枠を前記絶縁材の上に建て込む手順と、
    前記型枠内に下部基礎体形成材を打設する手順と、
    打設された下部基礎体形成材表面所定位置に、基礎天端調整材の位置決めをなす止め型枠を建て込む手順
    とを含むことを特徴とする建物の基礎構造の施工方法。
  10. 型枠内に下部基礎体を分割する分割材を配設する手順が付加されていることを特徴とする請求項9記載の建物の基礎構造の施工方法。
  11. 型枠内に位置調整容易部形成体およびナット部材を配設する手順が付加されていることを特徴とする請求項10記載の建物の基礎構造の施工方法。
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