JP4958633B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、表示装置に係り、特に、指標が形成された透明表示板と、前記透明表示板の背面側に配置された前記指標を指示する指針と、を有する表示装置に関するものである。

上述した表示装置として例えば図４に示すものが提案されている（特許文献１）。同図に示すように、表示装置１００は、透明表示板３と、指針８と、プリント基板５と、ムーブメント７と、光源としての透明表示板用ＬＥＤ６とを備えている。

透明表示板３は、透光性のある樹脂製の導光部材で構成されていて、背面側に文字・目盛３１などの指標が白色印刷された表示板本体３２と、表示板本体３２の下方に設けられて背面側に向かって突出するガイド部３３とを有している。

指針８は、表示板本体３２の背面側に配置されていて、指標を指示する。プリント基板５は、指針８の背面側に配置されている。このプリント基板５の背面には指針８を回転させるムーブメント７が搭載されていて、正面には透明表示板３を照明するための透明表示板用ＬＥＤ６が搭載されている。上記透明表示板用ＬＥＤ６は、ガイド部３３に対向するようにプリント基板５上に設けられている。

しかしながら、上述したような構造では透明表示板３を照明させるために、透明表示板３にガイド部３３を設ける必要がある。このため、Ａのようなスペースが必要となるため大型化してしまう、という問題点があった。また、ガイド部３３を介して表示板本体３２に光が導かれるため、照明効率が低下する、という問題があった。
特開２００４−６９５１４号公報

そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、小型化及び照明効率の向上を図った表示装置を提供することを課題とする。

上記課題を解決するためになされた請求項１記載の発明は、指標が形成された透明表示板と、前記透明表示板の背面側に配置されていて前記指標を指示する指針と、前記指針を回転させるムーブメントと、前記透明表示板を照明するための光源と、前記ムーブメント及び前記光源が搭載された基板と、を備えた表示装置において、前記ムーブメントが、前記基板の正面側に搭載され、前記指針が、前記基板の背面側に搭載され、前記光源が、前記透明表示板の外縁面に対向するように前記基板の正面に搭載されていることを特徴とする表示装置に存する。

請求項１記載の発明によれば、ムーブメントが基板の正面側に搭載され、指針が基板の背面側に搭載されている。このため、透明表示板と基板とを接近して設けることができ、光源を透明表示板の外縁面に対向するように基板の正面に搭載することができる。これにより、透明表示板に背面側に向かって突出するガイド部を設けることなく、光源からの光を透明表示板の外縁面から入射して透明表示板に導くことができる。

請求項２記載の発明は、前記光源が、その光軸が前記透明表示板と平行になるように、前記基板上に搭載されていることを特徴とする請求項１に記載の表示装置に存する。

請求項２記載の発明によれば、光源が、その光軸が透明表示板と平行になるように、基板上に搭載されているので、より一層照明効率の向上を図ることができる。

請求項３記載の発明は、前記光源が、前記透明表示板の前記ムーブメント側の外縁面に対向するように、前記基板上に配置されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の表示装置に存する。

請求項３記載の発明によれば、光源が、透明表示板のムーブメント側の外縁面に対向するように基板上に配置されているので、より一層小型化を図ることができる。

請求項４記載の発明は、前記指針が、前記ムーブメントの回転軸が取り付けられる後端部と、前記後端部より正面側に設けられた前記指標を指示する先端部と、前記後端部及び前記先端部を連結する連結部と、を有することを特徴とする請求項１〜３何れか１項に記載の表示装置に存する。

請求項４記載の発明によれば、指針においてその先端部が後端部より正面側に設けられているので、指針の先端部を透明表示板に近づけて配置することができる。

以上説明したように請求項１記載の発明によれば、透明表示板に背面側に向かって突出するガイド部を設けることなく、光源からの光を透明表示板の外縁面から入射して透明表示板に導くことができるので、小型化及び照明効率の向上を図ることができる。

請求項２記載の発明によれば、より一層照明効率の向上を図ることができる。

請求項３記載の発明によれば、より一層小型化を図ることができる。

請求項４記載の発明によれば、指針の先端部を透明表示板に近づけて配置することができるので、指針の視認度を高めることができる。

以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の一実施形態に係る表示装置は、図１に示すスピードメータに用いられる。

表示装置１は、自動車等の移動体に搭載されていて、この移動体の乗員に対して移動体の状況を表示する装置である。同図に示すように、表示装置１は、裏カバー２と、透明表示板３と、ケース４と、基板としてのプリント基板５と、光源としての透明表示板用ＬＥＤ６と、ムーブメント７と、指針８と、表示板９と、を備えている。

裏カバー２は、ケース４側に開口した受け皿状に形成されている。この裏カバー２には、後述する透明表示板３、ケース４、プリント基板５をビス１０によってネジ止めするためのボス２１等が設けられている。透明表示板３は、図２に示すように、上記裏カバー２の上方に配置されている。透明表示板３は、略矩形状でアクリル樹脂等の透光性を有する導光材料等で構成されていて、車両速度に対応した文字・目盛３１が設けられている。この文字・目盛３１は、例えば透明表示板３の背面に白色系で印刷されて設けられている。

また、裏カバー２の正面側に下方には、ケース４が配置されている。ケース４には、後述するムーブメント７や、ウォーニング意匠９１を照明するウォーニング表示用ＬＥＤ１１や、液晶ディスプレイ１２や、トリップノブ１３等が収容されていて、ムーブメント７が配されるムーブメント用開口部４１と、ウォーニング表示用ＬＥＤ１１が配される照明用開口部４２と、液晶ディスプレイ１２が配される液晶用開口部４３と、トリップノブ１３が配されるノブ用開口部４４とがそれぞれ形成されている。

上記ケース４内には、さらに上記ムーブメント７、ウォーニング表示用ＬＥＤ１１、液晶ディスプレイ１２、トリップノブ１３や、透明表示板３を照明する光源としての透明表示板用ＬＥＤ６等と電気的に接続する基板としての略矩形状のプリント基板５が収容される。プリント基板５は、ケース４と裏カバー２との間に設けられ、ムーブメント７等の動作を制御するためのマイコン等の電子部品等が実装されている。

プリント基板５は、図２に示すように、透明表示板３より背面側に配置され、その上端が透明表示板３の下端と僅かに重なるように配置されている。プリント基板５は、正面に上記ムーブメント７、ウォーニング表示用ＬＥＤ１１、透明表示板用ＬＥＤ６等を搭載すると共に背面側に指針８を搭載している。

上記ムーブメント７は、透明表示板３と重ならないようにプリント基板５の透明表示板３に覆われていない部分に搭載されている。ムーブメント７は、車両に搭載された図示しない車速計測手段と接続されている。ムーブメント７は、それぞれ、これら車速計測手段が計測した計測量に応じて回転する回転軸を備えている。ムーブメント７は、上記回転軸がプリント基板５の背面側から突出するように設けられている。

透明表示板用ＬＥＤ６は、プリント基板５の上端部に長手方向に沿って３つ並んで配置されていて、透明表示板３のムーブメント７側の外縁面に対向して設けられている。透明表示板用ＬＥＤ６は、図２に示すように、その光軸ＬＬが上方、即ち透明表示板３と平行になるように、プリント基板５上に設けられている。この３つの透明表示板用ＬＥＤ６のうちの真ん中の直下にムーブメント７が配置されている。

上記指針８は、アクリル樹脂等の透光性を有する導光材料等から形成されている。指針８は、中心軸となる後端部８１と、後端部８１より正面側に設けられた文字・目盛３１を指示する先端部８２と、後端部８１及び先端部８２を連結する連結部８３と、を有している。指針８は、後端部８１がムーブメント７の回転軸に取り付けられている。指針８は、ムーブメント７の回転軸と一体になって回転する。指針８は、車速計測手段が計測した計測量に応じて、ムーブメント７によって回転されて、文字・目盛３１と協働して計測量を指示する。

上記表示板９は、ケース４の正面側に設けられていて、ムーブメント７などが正面に露出しないようにしている。表示板９には、複数のウォーニング意匠９１や、液晶ディスプレイ１２が配される液晶用開口部９２、トリップノブ１３が配されるノブ用開口部９３が設けられている。ウォーニング意匠９１は、ウォーニング表示用ＬＥＤ１１の正面に設けられ、ウォーニング表示用ＬＥＤ１１が発光すると点灯する。

上述した表示装置１によれば、透明表示板用ＬＥＤ６が発光すると、透明表示板用ＬＥＤ６からの光が透明表示板３の外縁面から入射されて、透明表示板用ＬＥＤ６が照明される。

上述した表示装置１によれば、ムーブメント７がプリント基板５の正面側に搭載され、指針８がプリント基板５の背面側に搭載されている。このため、透明表示板３とプリント基板５とを接近して設けることができ、透明表示板用ＬＥＤ６を透明表示板３の外縁面に対向するようにプリント基板５上に配置することができるので、透明表示板３に背面側に向かって突出するガイド部を設けることなく、透明表示板用ＬＥＤ６からの光を透明表示板３の外縁面から入射して透明表示板３に導くことができるため、小型化を図ることができる。また、ガイド部を介さずに透明表示板３を照明することができるため、照明効率の向上を図ることができる。

また、上述した表示装置１によれば、透明表示板用ＬＥＤ６が、その光軸ＬＬが透明表示板３と平行になるように、プリント基板５上に搭載されているので、より一層照明効率の向上を図ることができる。

また、上述した表示装置１によれば、透明表示板用ＬＥＤ６が、透明表示板３のムーブメント７側の外縁面に対向するように基板上に配置されているので、より一層小型化を図ることができる。

また、上述した表示装置１によれば、指針８が、ムーブメント７の回転軸が取り付けられる後端部８１と、後端部８１より正面側に設けられた指標を指示する先端部８２と、後端部８１及び先端部８２を連結する連結部８３と、を有するので、指針８においてその先端部８２が後端部８１より正面側に設けられているので、指針８の先端部８２を透明表示板３に近づけて配置することができ、指針８の視認度を高めることができる。

なお、上述した実施形態によれば、透明表示板用ＬＥＤ６の光軸ＬＬが透明表示板３と平行になるように、透明表示板用ＬＥＤ６がプリント基板５上に搭載されていたが、本発明はこれに限ったものではない。上述した実施形態が最適であるが、光軸ＬＬが透明表示板３と平行でなくてもよい。

また、上述した実施形態によれば、透明表示板用ＬＥＤ６は、透明表示板３のムーブメント７側の外縁面に対向するように設けられていたが、本発明はこれに限ったものではない。上述した実施形態が小型化には最適であるが、透明表示板用ＬＥＤ６は透明表示板３の外縁面に対向して設けていればよく、ムーブメント７側でなくても前後方向の小型化を図ることはできる。

また、上述した実施形態によれば、指針８が、後端部８１と、先端部８２と、連結部８３とから構成されていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、後端部８１と先端部８２との間に段差を設けない構成であってもよい。

また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

本発明の表示装置の一実施の形態を示す正面図である。 図１のＡ−Ａ線断面図である。 図１に示す表示装置の分解斜視図である。 従来の表示装置の一例を示す断面図である。

符号の説明

３ 透明表示板
５ プリント基板（基板）
６ 透明表示板用ＬＥＤ（光源）
７ ムーブメント
８ 指針
３１ 文字・目盛（指標）
８１ 後端部
８２ 先端部
８３ 連結部
ＬＬ 光軸

Claims (4)

1. 指標が形成された透明表示板と、前記透明表示板の背面側に配置されていて前記指標を指示する指針と、前記指針を回転させるムーブメントと、前記透明表示板を照明するための光源と、前記ムーブメント及び前記光源が搭載された基板と、を備えた表示装置において、
   前記ムーブメントが、前記基板の正面側に搭載され、
   前記指針が、前記基板の背面側に搭載され、
   前記光源が、前記透明表示板の外縁面に対向するように前記基板の正面に搭載されていることを特徴とする表示装置。
2. 前記光源が、その光軸が前記透明表示板と平行になるように、前記基板上に搭載されていることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記光源が、前記透明表示板の前記ムーブメント側の外縁面に対向するように、前記基板上に配置されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の表示装置。
4. 前記指針が、前記ムーブメントの回転軸が取り付けられる後端部と、前記後端部より正面側に設けられた前記指標を指示する先端部と、前記後端部及び前記先端部を連結する連結部と、を有することを特徴とする請求項１〜３何れか１項に記載の表示装置。

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