JP4958458B2 - ベルト駆動装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成に使用される中間転写ベルトを駆動するベルト駆動装置、このベルト駆動装置を備えたプロセスカートリッジ、及び前記ベルト駆動装置又は前記プロセスカートリッジを備えた画像形成装置に関し、特に、タンデム方式で画像形成を行う画像形成装置に好適な技術に関する。
ベルト駆動装置において定着装置からの排熱によって、カラー画像に色ずれが発生することが知られている。これについていくつか対策が施されおり、代表的なものとして、特許文献1記載の画像形成装置が挙げられる。この画像形成装置においては、定着装置と中間転写ベルトの間にヒートパイプを設けて定着装置からの排熱の影響が中間転写ベルトに及ばないようにしている。一方、熱を遮断して影響を排除しようとしたものとし特許文献2記載の発明が知られている。この発明は、冷却ファンを用いて定着装置の熱の影響を排除するようにしたものである。また、温度センサを用い、中間転写ベルトの温度不均衡を防止するために中間転写ベルトを画像形成時以外に回転させるようにした特許文献3記載の発明も知られている。この発明は温度センサにより中間転写ベルト付近の温度を検知し、温度が閾値を超えたときに中間転写ベルトを回転して温度分布の均一化を図るようにしたものである。さらに、特許文献4記載の発明のように、中間転写ベルトにマークを付帯して中間転写ベルトの熱による膨張を含む速度変動を補正する技術も知られている。
特開2005−308844号公報 特開2001−027833号公報 特開平09−022201号公報 特開2005−031126号公報
ところで、前記公知例のようなヒートパイプや冷却ファンといった中間転写ベルトへの熱の影響の対策を行った場合、多少の効果があっても定着装置からの排熱による中間転写ベルトの膨張を完全に阻止することは不可能である。また、定着装置からの大きな排熱に対応する性能を持ったヒートパイプや冷却ファンを備えることはコストアップ、画像形成装置の大型化、消費電力の増大につながる。さらに、温度センサを設けて、画像形成動作時以外に中間転写ベルトを回転させる対策についても、コストアップ、消費電力の増大につながる。現在の市場環境を考えるとこれらの要素は避けるべきものである。
しかし、ユーザーのアプライアンスの観点から画像の高品質化が要求されており中間転写ベルトの温度分布の不均衡による画像品質の劣化は問題である。また、中間転写ベルトにマークを付帯し中間転写ベルトの回転速度変動を検知し補正する技術については、中間転写ベルトの膨張率がベルトの端部と中央で異なるなどした場合に補正しきれないという問題がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、解決すべき課題は、中間転写ベルトの温度分布を均一化することにある。
前記課題を達成するため、第1の手段は、中間転写ベルトを使用して画像形成を行うためのベルト駆動装置において、前記中間転写ベルトの温度分布を検知する温度分布検知手段を備え、当該中間転写ベルトの温度が高い部位を周囲温度が低い位置で停止させることを特徴とする。
第2の手段は、中間転写ベルトを使用して画像形成を行うためのベルト駆動装置において、前記中間転写ベルトの温度分布を検知する温度分布検知手段を備え、当該中間転写ベルトの温度が低い部位を周囲温度が高い位置で停止させることを特徴とする。
なお、プロセスカートリッジが第1及び第2の手段に係るベルト駆動装置を備えた構成とすることも、画像形成装置が第1及び第2の手段に係るベルト駆動装置を備えた構成とすることもできる。
また、第1及び第2の手段に係るベルト駆動装置を備えたプロセスカートリッジを画像形成装置が備えるような構成も可能である。
本発明によれば、中間転写ベルトの温度分布を均一化することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の概略構成を示す図である。同図において、画像形成装置は給紙部PS、画像形成装置本体(PR)、スキャナ(原稿読み取り部)SC及び自動原稿送り装置ADFから基本的に構成されている。画像形成装置本体PR内には、図2に示すタンデム方式の作像部6とこの作像部6に給紙部PSから搬送路1を介してシート状記録媒体(以下、単に「記録紙」と称す)を供給するレジストローラ2と、前記光書き込み装置7と、定着、搬送部8と、両面トレイ9とを備えている。作像部6には、YMCK4色に対応して4本の感光体ドラム4が並設され、各感光体ドラム4の回りは帯電器、現像器5、転写器、クリーナ、及び除電器を含む作像要素が配置されている。また、転写器と感光体ドラム4との間には両者のニップに挟持された状態で駆動ローラ3aと従動ローラ3bとの間に張架された中間転写ベルト3が配置されている。
図2はタンデム方式の作像部6の拡大図で、中間転写ベルト3の左下付近に位置するのが定着装置8であり、前記各感光体ドラム4に対向して設けられた転写器(1次転写器)によってYMCKの各色の画像が重畳してフルカラーの画像として中間転写ベルト3上に形成されたトナー画像が2次転写器10によってレジストローラ2によってタイミングを取られて搬送される記録紙上に転写され、前記定着装置8によって記録紙上に定着された後、排紙される。
図3は中間転写ベルト3の詳細を示す斜視図である。図3において、制御器10からモータ11へスタートストップ、速度指令値CLK信号、ステップパルスが送られ、モータ11を駆動する。モータ11の回転力が中間転写ベルト3及び従動ローラ3bを回転させる。中間ベルト3には内側の面にマーク14が付設され、現状の画像形成装置では中間転写ベルト3の回転速度の変動を検知するために用いられている。具体的な検知方法は2つのマークセンサ12A,12Bがマーク14のピッチの整数倍で配置できていると考えたときに、各マークセンサ12A,12Bを通過するマーク14の位相差から速度変動を検知している。
図4は中間転写ベルト3と中間転写ベルト3を駆動するモータ11及び従動ローラ3bを横、上下の視点で示す。この図において、t1、t2・・tnはベルト3のつなぎ目3cを基準とした任意分割区間として反時計回りに順に定義でき、マーク14の個数を基準にして分割する。tnは任意分割区間をモータで駆動するのに要する時間である。任意分割区間数nは
2≦n≦(マークの数−1)
と定義できるが、分割区間内に含むマーク14の個数の整数倍が中間転写ベルト3全体のマーク14の個数となることが望ましい。また、つなぎ目3cをマークセンサ12A,12Bで検知してから任意の分割区間tnがマークセンサ12A,12Bに到達するまでに要する時間をΣtnとする。マークセンサ12A,12Bに到達した中間転写ベルト3の任意個所が、高い周囲温度を持つ定着装置8付近に到達するのにかかる時間をThot、逆に温度が低い個所に到達するのにかかる時間をTcoolと定義する。
図5は中間転写ベルト3を制御する制御回路の制御構成を示すブロック図である。同図において、制御器10のCPU10aにはマークセンサ12A,12Bと、モータドライバ13が接続され、センサ14A,14Bからセンサ出力が入力され、モータドライバ13へは中間転写ベルト3を駆動するモータ11への制御信号が出力される。モータドライバ13はこの制御信号によりモータ11を駆動する。
以下、前記制御回路による制御の具体例について実施例として説明する。
図5に示すように構成された制御回路の制御タイミングを図6のタイミングチャートに、制御手順を図7のフローチャートに示す。なお、以下の制御は制御器10のCPU10aが図示しないRAMに格納されたプログラムにしたがって図示しないRAMをワークエリアとして使用して実行される。
この制御では、画像形成装置本体PRのメインスイッチがONになり(ステップS101)、画像形成の準備のため定着装置8の温度が上昇し(ステップS102,S103)、一定期間中間転写ベルト3は駆動した後に停止(ステップS104)した位置を基準として検知する(ステップS105)。画像形成準備が終了し、定着装置8の温度が画像形成するために十分な温度に到達すると画像形成装置本体PRは待機状態に入り、画像形成する指示が入力されればいつでも動作できる状態になる。動作指示が入力されると(ステップS107)制御器10内のCPU10aからモータ11へローアクティブのスタート信号が出力される。このときモータ11を駆動した時間tをCPU11aが有するタイマ10bで測定する。また使用するDCブラシレスモータで中間転写ベルト3を駆動したとき中間転写ベルト3を1回転するのに要する時間をTとする。画像形成動作が終了した後(ステップS108)、駆動時間tをTで割った余り、つまり動作前の停止位置とのズレを検知し(ステップS109)、そのズレがT/2、つまり中間転写ベルト半周分ずれるまで画像形成動作終了後も中間転写ベルト3を駆動した後に停止する(ステップS110,S111,S112→S104・・・S109→S104)。以降も動作後停止するたびに同様にして半周ずつ停止位置がずれていく。
なお、ステップS109では、
(t/Tのあまり)=T/2
を判定し、ステップS110では、
{T/2−(t/Tのあまり)}>0
を判定する。このステップS110の判定がYESであれば、ステップS111で、
T/2−(t/Tのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動し、NOであれば、ステップS112で、
T/2+(T−t/Tのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動する。
図6及び図7に示した例では、半周ずつしかずらせないので、さらに多角化した停止位置を選択できるようにすることもできる。図8はこの実施例2に係る動作手順を示すフローチャートで、この実施例2では、停止パターンを8通りにしている。この実施例では、中間転写ベルト3が停止する度にその停止位置を基準として、次回停止位置を前回停止位置から3/8周ずつ停止位置をずらす設定とした(ステップS121,S122,S123,S124)。こうすることによって図7に示した例に比べ、より中間転写ベルト3の温度分布の均一化を図ることができる。
なお、ステップS121では、
(t/Tのあまり)=3T/8
を判定し、ステップS122では、
{3T/8−(t/Tのあまり)}>0
を判定する。このステップS122の判定がYESであれば、ステップS123で、
3T/8−(t/Tのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動し、NOであれば、ステップS124で、
3T/8+(T−t/Tのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動する。
ステップS101からステップS108までの処理手順は図7の場合と同様である。
また、中間転写ベルト3の駆動にステッピングモータを用いる場合には、中間転写ベルト3の回転情報をモータ11を駆動するステップパルスから得ることができる。中間転写ベルト3を1周させるためのステップパルス数をNとして、画像形成動作で駆動したパルス数nを制御器10内のタイマ10bでカウントして中間転写ベルト3を半周またはその他任意の回転角度で停止させる。このときの制御タイミングを図9のタイミングチャートに、制御手順を図10及び図11のフローチャートに示す。
この実施例3では、ステップS101からステップS108まで実施例1と同一の処理を実行し、ステップS131で、
(n/Nのあまり)=N/2
を判定し、ステップS132では、
{N/2−(n/Nのあまり)}>0
を判定する。このステップS132の判定がYESであれば、ステップS133で、
N/2−(n/Nのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動し、NOであれば、ステップS134で、
N/2+(N−n/Nのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動する。
あるいは実施例2の図8の処理手順におけるステップS121−S124に代えて、ステップS141で、
(n/Nのあまり)=3N/8
を判定し、ステップS142では、
{3N/8−(n/Nのあまり)}>0
を判定する。このステップS142の判定がYESであれば、ステップS143で、
3N/8−(n/Nのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動し、NOであれば、ステップS144で、
3N/8+(N−n/Nのあまり)
の時間中間転写ベルト3を駆動する。
なお、中間転写ベルト3が多数の微細且つ精密な目盛りからなるマーク14を有するときには、マーク14を利用して中間転写ベルト3の停止位置を制御することができる。すなわち、中間転写ベルト1周で検知されるマーク信号のパルス数Nと実際に駆動したときに検出されるパルス数nを用い、実施例3として説明した方法で中間転写ベルト3を制御することができる。
中間転写ベルト3のマーク信号で中間転写ベルト3のつなぎ目3cをベルトの部位の基準として検知することができるので、つなぎ目3cを基準とした中間転写ベルト3の停止位置の制御を行うことが可能である。つなぎ目3cは図12のタイミングチャートに示すように、マーク信号のパルスの間隔が突出して広い部分として検知できる。中間転写ベルト3の停止時につなぎ目3cをマークセンサ12A,12Bで検知してから停止するまでの駆動時間を任意の時間に設定することによって、毎停止時の停止位置を制御できる。毎停止時に中間転写ベルト半周ずらす設定にしたタイミングチャートを図12、フローチャートを図13に示す。
図13のフローチャートに示した処理手順では、メインスイッチをオンし(ステップS201)、立ち上げ動作を行い(ステップS202)、中間転写ベルト3のつなぎ目3cを検知すると(ステップS203)立ち上げ動作を終了し(ステップS204)、つなぎ目3cの位置で停止し(ステップS205)待機状態となる。画像形成装置本体PRの動作が開始され(ステップS206)、動作が終了すると(ステップS207)、中間転写ベルト3のつなぎ目3cを検知し(ステップS208)、中間転写ベルト3をつなぎ目3cからT/2駆動し(ステップS209)、中間転写ベルト3を停止し(ステップS210)、画像形成装置本体PRを動作させ(ステップS211)、動作を終了し(ステップS212)、中間転写ベルト3のつなぎ目3cを検知し(ステップS213)、つなぎ目3cで停止し(ステップS214)、ステップS207に戻って以降の処理を繰り返す。これによって毎停止時に中間転写ベルトが半周ずつずれることになる。
この実施例は中間転写ベルト3の温度分布を検知し、該中間転写ベルト3の温度が高い部位を周囲温度が低い位置で停止させるようにしたものである。すなわち、マーク信号のパルス間隔から中間転写ベルト3の温度分布を検知することができる。ベルトの温度分布検知方法を図14に示す。センサA、センサBの距離をベルトが膨張していない状態のマーク間隔の整数倍としたときに、マーク間隔の伸び量を両センサA,Bで検知するマーク信号の位相差Δtとして検知できる。任意分割区間の位相差の積分値をΔtnとする。検知した膨張個所が、つなぎ目3cを検知してからセンサ部12A,12Bまで到達するのに要する時間はΣtnである。検知した膨張部位を中間転写ベルト3の周囲で比較的温度が低い位置に停止するように、つなぎ目3cをマークセンサ12A,12Bで検知したあとΣtn+Tcoolの時間中間転写ベルトを駆動して停止する。この処理におけるタイミングチャートを図15、フローチャートを図16に示す。
すなわち、メインスイッチをオンし、画像形成装置の立ち上げ、立ち上げ完了、中間転写ベルト3の停止(ステップS301−S304)まで行った後、画像形成装置本体PRを動作させ、つなぎ目3cから見て最初の分割区間の位相差の積分値Δt1と2番目の分割区間の位相差の積分値Δt2の大小関係、及び前記最初の分割区間の位相差の積分値Δt1とつなぎ目3cからみて最後の分割区間の位相差の積分値Δtnとの大小関係から(位相差Δt1・・・Δtnについては、図17参照)、中間転写ベルト3をつなぎ目3cからΣt1+Tcoolの時間、Σtn+Tcoolの時間、Σt2+Tcoolの時間、Σtn+Tcoolの時間、中間転写ベルトを駆動して停止する(ステップS306−S320)。これにより温度分布の均一化を図ることができる。
これとは逆に、中間転写ベルト3の温度分布を検知し、該中間転写ベルトの温度が低い部位を周囲温度が高い位置で停止させることもできる。前述の例では、もっとも膨張している個所が定着装置8の排熱の影響を受ける場所に停止することはないが、比較的膨張している個所が停止する可能性がある。それに対し中間転写ベルトの温度が低い部位を周囲温度が高い位置で停止させれば、最も膨張していない個所を、最も定着装置8の排熱の影響を受ける個所へ停止させることができ、このようにしても温度分布の均一化を図ることができる。
マーク信号から中間転写ベルト3の周囲温度を検知することができる。前回動作時の中間転写ベルト3の各分割区間の位相差の積分値をΔt’nとすると、Δt’nと今回動作時の中間転写ベルト3の各分割区間のΔtnを比較することによって、前回に比べて各分割区間が膨張しているのか収縮しているのかを検知できる。この比較イメージを図17に示す。膨張している場合には、前回停止していた個所をt’nと表現すると、図17においてはt’1が比較的周囲温度が高温であると判断でき、その逆に収縮しているt’n−3は比較的周囲温度が低温であると判断できる。また、変化の割合の大きさから周囲温度の順位をつけることができる。
さらに、中間転写ベルト3の温度については各分割区間のΔtnの絶対値を比較することによって順位をつけることが可能である。この周囲温度の順位と中間転写ベルト3の温度の順位を用いて、中間転写ベルト3の相対的に熱い部位が周囲温度の相対的に低い個所に停止し、中間転写ベルト3の相対的に冷たい部位が周囲温度の相対的に熱い個所に停止するように、最も中間転写ベルト3の温度分布の均一化に寄与する停止位置を検出することができる。このときの処理手順を図18のフローチャートに示す。
図18の処理手順では、メインスイッチをオンし、画像形成装置の立ち上げを行い、立ち上げが終了すると(ステップS401−S430)、画像形成動作を実行し(ステップS404)、前回停止位置の周囲温度の順位付け(ステップS405)、ベルトの膨張箇所の順位付け(ステップS406)、ベルトの最適停止位置検知(ステップS407)の各処理を実行し、画像形成動作を終了すると(ステップS408)、最適位置に中間転写ベルト3を停止させる(ステップS409)。そして、画像形成動作が開始されるとステップS404からステップS409間での処理を繰り返す。
図19はステップS405の前回停止位置の周囲温度の順位付け処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチャートである。この処理手順では、図17に示す前回の各分割区間の位相差の積分値の比を比較し(ステップS501,S502,S503,S507,S508)、その比較結果に基づいて順位付けを行う(ステップS504,S505,S506,S509,S510,S511)。
図20はステップS406のベルトの膨張箇所の順位付け処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチャートである。この処理手順では、図17に示す前回の各分割区間の位相差の積分値を比較し(ステップS601,S602,S603,S607,S608)、この比較結果に基づいて順位付けを行う(ステップS604,S605,S606,S609,S610,S611)。
図21はステップS407のベルトの最適停止位置検知処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチャートである。この処理手順では、ステップS405とS406で得られた順位付けの結果から(ステップS601−S620)、最適停止位置が「t’にt1」(ステップS621)、「t’nにt1」(ステップS622)、「t’2にt1」(ステップS623)のいずれかであることを検知する。
ただし、前記周囲温度の検出方法を用いると、もともと中間転写ベルト3が膨張している個所では比較的周囲温度が高くても中間転写ベルト3が収縮し、その逆に中間転写ベルト3が膨張していない個所では比較的周囲温度が低くても中間転写ベルト3が膨張する。そこで、より周囲温度の検出精度を高めるために、周囲温度検出の情報を中間転写ベルト3の膨張度合いが大きい個所と小さい個所の情報を切り捨て、膨張程度が平均的な個所の情報から周囲温度を検出する。
前述のようにマークセンサ12A,12Bの情報から中間転写ベルト3の温度分布についての情報を得ることができるが、マークセンサ12A,12Bの情報を用いた場合には温度分布が不均衡になった後にフィードバック制御を行うことしかできない。そこで、前記実施例1から4までに説明したフィードフォワード制御を併用することによって中間転写ベルト3の温度分布の不均衡を予防することができ、より効果的である。
また、動作後の停止時にこの制御を行うのみであると、待機状態が長期になった場合に中間転写ベルト3の温度分布の不均衡が生じてしまう。そこで任意の時間が待機状態で経過したときに、前記実施例1ないし5のいずれかの制御を行うことでより中間転写ベルト3の温度分布の不均衡を防止することができる。
また上記発明をプロセスカートリッジや複写機のベルト駆動部に適用する事により、複写機の画像品質維持の要求に応えることが可能となる。
以上のように本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1)互いに異なる色のトナー像がそれぞれ形成される複数の像担持体と、各像担持体に形成されたトナー像が転写されるDCブラシレスモータあるいはステッピングモータによって回転する中間転写ベルトの画像形成動作後の停止位置を停止する毎に半周分ずらして停止させるので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
2)互いに異なる色のトナー像がそれぞれ形成される複数の像担持体と、各像担持体に形成されたトナー像が転写される任意モータによって回転する、多数の目盛りからなる微細且つ精密なマークを有する中間転写ベルトの画像形成動作後の停止位置を停止する毎に半周分ずらして停止させるので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
3)画像形成動作後の中間転写ベルト停止位置のパターンを複数としたので、温度分布に応じて適宜選択することが可能となり、これにより、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
4)マーク信号の基準信号を元に中間転写ベルトの停止位置を停止毎に任意量変化させるので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
5)マーク信号から中間転写ベルトの温度が比較的高い部位を検知し、その部位を周囲温度が高い個所で停止させる制御を行うので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
6)マーク信号から中間転写ベルトの温度が比較的低い部位を検知し、その部位を周囲温度が高い個所で停止させる制御を行うので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
7)マーク信号のから中間転写ベルトの任意分割区間の温度の順位付けを行い、マーク信号のパルス幅の変化量から中間転写ベルトの任意分割区間の周囲温度の順位付けを行い、それらの順位をもとに最適な位置で中間転写ベルトを停止させる制御を行うので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
8)周囲温度の順位付けを行う際に、中間転写ベルトの温度が比較的高い部位と低い部位の情報を排し、平均的な温度の部位の情報をもとに周囲温度の順位付けを行うので、より精度の高い周囲温度の順位付けを行うことが可能となり、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一をより軽減することができる。
9)中間転写ベルトの温度の不均一を検知する以前に前記実施例1ないし3のいずれかの制御を併用して中間転写ベルトの温度の不均一を予防することにより、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
10)中間転写ベルトの停止状態が任意の時間以上になるときに、作像のためにベルトが駆動する場合でなくても中間転写ベルトの停止位置を変化させるので、従来に比べて中間転写ベルトの温度分布の不均一を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るタンデム方式の作像部の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態における中間転写ベルトの詳細を示す斜視図である。 図3における中間転写ベルトと中間転写ベルトを駆動するモータ及び駆動及び従動ローラを横、上下の視点で示す図である。 中間転写ベルトを制御する制御回路の制御構成を示すブロック図である。 実施例1における図5の制御回路の制御タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例1における図5の制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 実施例2における図5の制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3における画像形成装置の動作状態とモータ駆動信号の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例3における制御手順を示すフローチャートである。 実施例3における他の制御手順を示すフローチャートである。 実施例4における画像形成装置の動作状態とセンサ信号とモータ駆動信号の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例4における制御手順を示すフローチャートである。 実施例5におけるベルトの温度分布検知方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施例5における画像形成装置の動作状態とセンサ信号とモータ駆動信号の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例5における制御手順を示すフローチャートである。 実施例6におけるベルトの膨張、収縮の状態を説明するための図である。 実施例6における制御手順を示すフローチャートである。 図18のステップS405の詳細を示すフローチャートである。 図18のステップS406の詳細を示すフローチャートである。 図18のステップS407の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
3 中間転写ベルト
3a 駆動ローラ
3c つなぎ目
6 作像部
8 定着装置
10 制御器
10a CPU
11 モータ
12A,12B マークセンサ
14 マーク
PR 画像形成装置本体

Claims (8)

  1. 中間転写ベルトを使用して画像形成を行うためのベルト駆動装置において、
    前記中間転写ベルトの温度分布を検知する温度分布検知手段を備え、
    当該中間転写ベルトの温度が高い部位を周囲温度が低い位置で停止させること
    を特徴とするベルト駆動装置。
  2. 中間転写ベルトを使用して画像形成を行うためのベルト駆動装置において、
    前記中間転写ベルトの温度分布を検知する温度分布検知手段を備え、
    当該中間転写ベルトの温度が低い部位を周囲温度が高い位置で停止させること
    を特徴とするベルト駆動装置。
  3. 前記中間転写ベルトの回転方向に沿って形成された複数のマークを検出する検出手段を備え、
    前記温度分布検知手段は、
    前記マークの間隔の膨張、収縮の割合から前記中間転写ベルトの温度分布を検知すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のベルト駆動装置。
  4. 前記中間転写ベルトの回転方向における複数の区間のうち、所定の区間の前記マークの間隔が膨張したか否かの情報と、当該区間の前回の停止位置の情報とに基づいて、前記周囲温度を検知する周囲温度検知手段を備えること
    を特徴とする請求項3に記載のベルト駆動装置。
  5. 前記周囲温度検知手段は、前記中間転写ベルトの回転方向における複数の区間のうち、膨張度合いの大きい区間と、膨張度合いの小さい区間の情報を切り捨てた残りの情報を用いて前記周囲温度を検知すること
    を特徴とする請求項4に記載のベルト駆動装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のベルト駆動装置を備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ
  7. 請求項6に記載のプロセスカートリッジを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のベルト駆動装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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