JP4958399B2 - ラジカル架橋による吸水性樹脂及びその製造方法 - Google Patents
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用いられる用途に応じて、吸水性樹脂に要求される性能は異なるが、衛生材料向けの吸水性樹脂に望まれる特性としては、水性液体に接した際の、無加圧における高い吸水性能、高い加圧下吸収倍率、速い吸収速度、大きな通液速度等が挙げられる。その中でも最も訴求性の高い性能は高い保水力である。
放射線などを用いたラジカル種による架橋反応は高分子鎖の崩壊と架橋の競争反応が起こる。高分子鎖の構造により架橋が優先的に進行するか崩壊が優先的に進行するか決定される。高い吸水倍率を持つ吸水性樹脂を製造するために、分子量の高い高分子化合物で効率的に架橋反応を起こす事のできる安価な高分子構造及び、架橋方法の登場が望まれていた。
その背景として近年、紙おむつ等の吸収性物品はその使用感、及び機能性の問題からパルプの削減により薄型化が進み、吸収層に使用する吸水性樹脂の使用量が増大する傾向にあることがある(例えば特開平2000−463参照)。しかしながら他方では、軽量化やコストダウンなどを考えると吸水性樹脂の使用量の増大は好ましいことではない。つまりその解決の手段として吸水性樹脂の吸水性能の向上が求められている。
(1)水溶性高分子化合物溶液に対しラジカルを発生させ、架橋反応をする工程を含み、該ラジカルを発生させ、架橋反応する工程が放射線を照射する工程であり、かつ照射量がγ線換算で1.0〜30kGy(ただし30kGyである場合は除く)であり、かつ、下記の(a)及び(b)を満たすことを特徴とする、吸水性樹脂の製造方法。
(a)水溶性高分子化合物溶液において、水溶性高分子化合物の固形分濃度が1〜70重量%でありかつ、溶媒のうち50重量%以上が水である。
(b)水溶性高分子化合物の繰り返し単位の90mol%以上が、カルボン酸アンモニウム塩を有する繰り返し単位であること。
(2)水溶性高分子化合物の繰り返し単位の90mol%以上がアクリル酸アンモニウム塩であることを特徴とする前記(1)の吸水性樹脂の製造方法。
(3)水溶性高分子化合物溶液において、水溶性高分子化合物の固形分濃度が5〜50重量%であることを特徴とする前記(1)の吸水性樹脂の製造方法。
(4)水溶性高分子化合物の平均分子量が10万を越えることを特徴とする前記(1)の吸水性樹脂の製造方法。
(5)照射する放射線がγ線であることを特徴とする前記(1)の吸水性樹脂の製造方法。
(6)γ線の照射量が1.0〜30kGy(ただし30kGyである場合は除く)であり、かつ線量率が0.1〜10kGy/hrであることを特徴とする前記(5)の吸水性樹脂の製造方法。
本発明の吸水性樹脂体の製造方法は、ポリマー分子鎖中における繰り返し単位の50mol%以上がカンルボン酸アンモニウム塩含有繰り返し単位からなる水溶性高分子量化合物を用い、その水溶性高分子量化合物の1〜70重量%溶液にラジカルを発生させ、架橋反応を起こさせること(以下、ラジカル架橋とする)によりゲル化させることを特徴とする。
ポリマー分子鎖中における繰り返し単位のうちのカルボン酸アンモニウム塩含有繰り返し単位は、50mol%以上であることが必要であり、吸水性能の点から好ましくは80mol%以上、さらに好ましくは90mol%以上である。
本発明の吸水性樹脂体を構成するカルボン酸アンモニウム塩含有繰り返し単位を形成するカルボン酸アンモニウム塩含有単量体としては、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、ソルビン酸、けい皮酸、それらの無水物、不飽和カルボン酸単量体のアンモニア中和塩等が挙げられ、特に好ましくはアクリル酸アンモニウムである。
本発明の吸水性樹脂体は、吸水倍率を高めるために、ポリマー分子鎖中におけるカルボキシル基中和塩のうち50mol%以上がアンモニウム塩であることが好ましい。より好ましくは70mol%以上がアンモニウム塩であり、最も好ましくは90mol%以上がアンモニウム塩である。
不飽和カルボン酸アルカリ金属塩(B)としては、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、ソルビン酸、けい皮酸のアルカリ金属塩が好ましく、特に、アクリル酸のアルカリ金属塩が好ましい。不飽和カルボン酸アルカリ金属塩(B)におけるアルカリ金属の種類としてはリチウム、ナトリウム、カリウムなどがある。
重合溶媒としては水を使用することが好ましい。またその際、必要に応じて溶媒として親水性有機溶媒を使用してもよい。この様な有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール等の低級アルコール類、アセトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等が挙げられる。
重合反応後、高粘度の高分子化合物溶液が生成する。樹脂を粒子状にするには、この高粘度の高分子化合物溶液にラジカル架橋し、ゲル状物質を生成した後に水溶液重合の場合には解砕してから乾燥させ、乾燥後に数百μm程度にまで粉砕し造粒する。もしくは上記含水ゲルを解砕しながら同時に、乾燥後の粒径が最適な大きさになるまで粉砕した後、乾燥させる方法があげられる。粉砕方法としては特に制限されるものではなく、従来公知の方法を適宣用いることができる。逆相懸濁重合の場合は乾燥後に適度な大きさに篩い分けする。
本発明の吸水性樹脂体の形状は、本発明の趣旨に変更を加える物で無ければ特に限定される物ではなく、吸水性樹脂組成物に広く用いられている球形粒子状粉末、不定形粒子状粉末、短繊維状、長繊維状、シート状などがあげられる。衛生材料分野における使用形態においてパルプとの混合のしやすさなどの取り扱い状の簡便性から、球形粒子状粉末もしくは不定形粒子状粉末は好ましく、その粒度分布は40μm〜1000μmであることが好ましい。さらに好ましくは100〜850μmであり、最も好ましくは500〜710μmである。粒径が著しく小さい場合は微紛となり、飛散しやすくなるなど使用の際に問題となる。また、大きい場合は吸水速度の低下、吸収体物品中の吸水性樹脂体の偏りなどが問題となる。
本発明の吸水性樹脂体にさらに消臭剤、抗菌剤、香料、各種の無機粉末、発泡剤、顔料、染料、親水性短繊維、肥料、酸化剤、還元剤、水、塩類等を添加し、これにより、吸水剤に種々の機能を付与させ、吸水性樹脂組成物とすることもできる。
(1)吸水性能測定方法;加圧下吸水法
底面に250メッシュのナイロン網を貼ったアクリル製の円筒形器具(外径35.0mm、内径24.5mm、高さ30mm、重さ D(g))に、吸水性樹脂 E(g)(約0.02g)を均一になるように入れ、重りとして0.0psiでは何ものせないが、0.3psiでは99.3g、0.8psiでは278.3gの分銅(外径24.5mm)をのせる。SUS製シャーレ(内径120mm)に生理食塩水を60cc入れ、円筒形器具を中に1時間置く。所定時間経過後、紙製タオルにて水切りを行い、天秤で器具全体の重量F(g)測定を行う。吸水倍率は次式にて求める。
吸水倍率(g/g)=(F(g)−D(g)−分銅の重さ(g))/E(g)
不織布製のティーバック式袋(7×9cm)に吸水性樹脂A(g)(約0.05g)を均一に入れ、液温25℃の生理食塩水500ccに1時間浸漬する。所定時間後にティーバック式袋を引き上げ、10分間自然に水切りを行った後にティーバック式袋の重量B(g)を測定する。ブランクとして同様の操作を、吸水性樹脂を加えずにティーバック式袋のみで行い、重量C(g)を計測する。吸水倍率を次式より求める。
吸水倍率(g/g)=(B(g)−C(g))/A(g)
(アクリルニトリルの加水分解によるアクリル酸アンモニウムの調製)
(1)生体触媒の調製
ニトリラーゼ活性を有するアシネトバクター エスピー AK226(FERM BP−08590)を塩化ナトリウム0.1%、リン酸2水素カリウム0.1%、硫酸マグネシウム7水和物0.05%、硫酸鉄7水和物0.005%、硫酸マンガン5水和物0.005%、硫酸アンモニウム0.1%、硝酸カリウム0.1%(いずれも重量%)を含む水溶液をpH=7に調製した培地で、栄養源としてアセトニトリル0.5重量%を添加し、30℃で好気的に培養した。これを30mMリン酸バッファー(pH=7.0)にて洗浄し菌体懸濁液(乾燥菌体15重量%)を得た。続いてアクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、5%N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン水溶液、菌体懸濁液、30mMリン酸緩衝液の混合液に、2.5%過硫酸カリウム水溶液を混合して重量物を得た。最終的な組成は、乾燥菌体濃度3%、30mMリン酸バッファー(pH=7)52%、アクリルアミド18%、メチレンビスアクリルアミド1%、5%N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン水溶液12%、2.5%過硫酸カリウム水溶液14%(何れも重量%)とした。該重合物を約1×3×3mm角の粒子に裁断し固定化菌体を得た。この固定化菌体を30mMリン酸バッファー(pH=7)で洗浄し固定化菌体触媒(以下生体触媒)を調製した。
内容積500mlの三角フラスコに蒸留水400gを入れ、これに前述の生体触媒1g(乾燥菌体0.03gに相当)を金網かごに入れたものを液中にセットし、ゴム栓で封をした後、恒温水槽に浸けて内温を20℃に保ち、スターラーで攪拌した。
アクリロニトリルを間欠的に2重量%分フィード(アクリロニトリル濃度は0.5重量%以上で管理)し、アクリル酸アンモニウムの蓄積反応を行ったところ30重量%まで蓄積できた。
得られたアクリル酸アンモニウム水溶液は無色透明であった。また、同一条件で反応液を5L作製し、UF膜(旭化成ペンシル型モジュールSIP−0013)による精製操作を行ったところ、目詰まり等の現象は見られず、全液を処理することができ、高純度30重量%アクリル酸アンモニウム水溶液を得た。この水溶液にメトキシキノン200ppm加え、遮光減圧下にて40重量%まで濃縮し重合に使用した。
(アクリル酸の中和によるアクリル酸アンモニウムの調製)
アクリル酸は和光純薬製、試薬特級品を使用した。試薬アクリル酸100gを水91.02gに溶解した。この水溶液を氷浴にて冷却し、液温30℃以下に保ちながら、25重量%のアンモニア水溶液117.94gを攪拌しながら徐々に加え40重量%のアクリル酸アンモニウム水溶液を得た。
(アクリル酸の中和によるアクリル酸ナトリウムの調製)
アクリル酸は和光純薬製、試薬特級品を使用した。試薬アクリル酸100gを水81.6gに溶解した。この水溶液を氷浴にて冷却し、液温30℃以下に保ちながら、40.5重量%NaOH水溶液137.1gを攪拌しながら徐々に加え40重量%のアクリル酸ナトリウム水溶液を得た。
300mlセパラブルフラスコに製造例1の40重量%アクリル酸アンモニウム水溶液を90g添加する。フラスコは30℃に液温が保たれるようにウォーターバスに浴す。水溶液を窒素ガスでバブリングすることにより脱気し、反応系中を窒素置換した。次にそれぞれ1gの水に溶かした30重量%過酸化水素水溶液0.0917gとロンガリット0.0415gを添加し重合を開始する。内部温度は30℃から開始して反応開始10分で100℃まで上昇する。その後、内部温度が70℃に保たれるように水浴にて3時間加熱する。その後、セパラブルフラスコより高分子水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を吸水性樹脂体(1)とする。
吸水性樹脂体(1)の吸水測定の結果を表1に示す。
和光純薬製ポリアクリル酸 平均分子量1000,000を10g、水42.36gに溶解させた。続いて25重量%のアンモニア水溶液を9.44g添加し20重量%のポリアクリル酸アンモニウム水溶液を合成した。その後、ポリアクリル酸アンモニウム水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を吸水性樹脂体(2)とする。
吸水性樹脂体(2)の吸水測定の結果を表1に示す。
300mlセパラブルフラスコに製造例2の40重量%アクリル酸アンモニウム水溶液を90gに水30gを添加する。フラスコは30℃に液温が保たれるようにウォーターバスに浴す。水溶液を窒素ガスでバブリングすることにより脱気し、反応系中を窒素置換した。次にそれぞれ1gの水に溶かした30重量%過酸化水素水溶液0.0917gとロンガリット0.0415gを添加し重合を開始する。内部温度は30℃から開始して反応開始10分で80℃まで上昇する。その後、内部温度が70℃に保たれるように水浴にて3時間加熱する。その後、セパラブルフラスコよりポリアクリル酸アンモニウム水溶液を回収し、窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を吸水性樹脂体(3)とする。
吸水性樹脂体(3)の吸水測定の結果を表1に示す。
和光純薬製ポリアクリル酸 平均分子量250,000を10g、水42.36gに溶解させた。続いて25重量%のアンモニア水溶液を9.44g添加し20重量%のポリアクリル酸アンモニウム水溶液を合成した。その後、ポリアクリル酸アンモニウム水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を吸水性樹脂体(4)とする。
吸水性樹脂体(4)の吸水測定の結果を表1に示す。
実施例2と同様の20重量%のポリアクリル酸アンモニウム水溶液を合成した。その後、ポリアクリル酸アンモニウム水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率10kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を吸水性樹脂体(5)とする。
吸水性樹脂体(5)の吸水測定の結果を表1に示す。
300mlセパラブルフラスコに製造例3の40重量%アクリル酸ナトリウム水溶液を90g添加する。フラスコは30℃に液温が保たれるようにウォーターバスに浴す。水溶液を窒素ガスでバブリングすることにより脱気し、反応系中を窒素置換した。次にそれぞれ1gの水に溶かした30重量%過酸化水素水溶液0.0917gとロンガリット0.0415gを添加し重合を開始する。内部温度は30℃から開始して反応開始10分で100℃まで上昇する。その後、内部温度が70℃に保たれるように水浴にて3時間加熱する。その後、セパラフラスコより高分子水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を比較吸水性樹脂体(1)とする。
比較吸水性樹脂体(1)の吸水測定の結果を表1に示す。
和光純薬製ポリアクリル酸 平均分子量1000,000を10g、水30.41gに溶解させた。続いて水20gに溶解させた水酸化ナトリウム5.56gを添加し20重量%のポリアクリル酸ナトリウム水溶液を合成した。その後、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を比較吸水性樹脂体(2)とする。
比較吸水性樹脂体(2)の吸水測定の結果を表1に示す。
300mlセパラブルフラスコに製造例3の40重量%アクリル酸ナトリウム水溶液を90gと水30gを添加する。フラスコは30℃に液温が保たれるようにウォーターバスに浴す。水溶液を窒素ガスでバブリングすることにより脱気し、反応系中を窒素置換した。次にそれぞれ1gの水に溶かした30重量%過酸化水素水溶液0.0917gとロンガリット0.0415gを添加し重合を開始する。内部温度は30℃から開始して反応開始10分で80℃まで上昇する。その後、内部温度が70℃に保たれるように水浴にて3時間加熱する。その後、セパラフラスコよりポリアクリル酸ナトリウム水溶液を回収し窒素雰囲気下でコバルト60を線源とするγ線を線量率1.2kGy/hrにて、20kGy照射した。ゲル化したサンプルを回収し、粗解砕を行ってから100℃にて真空乾燥機を用いて乾燥させる。乾燥終了後、ホモジナイザーにて粉砕し、篩い分けにて500〜710μmを回収する。以上の様にして得られた吸水性樹脂体を比較吸水性樹脂体(3)とする。
比較吸水性樹脂体(3)の吸水測定の結果を表1に示す。
Claims (6)
- 水溶性高分子化合物溶液に対しラジカルを発生させ、架橋反応をする工程を含み、該ラジカルを発生させ、架橋反応する工程が放射線を照射する工程であり、かつ照射量がγ線換算で1.0〜30kGy(ただし30kGyである場合は除く)であり、かつ、下記の(a)及び(b)を満たすことを特徴とする、吸水性樹脂の製造方法。
(a)水溶性高分子化合物溶液において、水溶性高分子化合物の固形分濃度が1〜70重量%でありかつ、溶媒のうち50重量%以上が水である。
(b)水溶性高分子化合物の繰り返し単位の90mol%以上が、カルボン酸アンモニウム塩を有する繰り返し単位であること。 - 水溶性高分子化合物の繰り返し単位の90mol%以上がアクリル酸アンモニウム塩であることを特徴とする請求項1の吸水性樹脂の製造方法。
- 水溶性高分子化合物溶液において、水溶性高分子化合物の固形分濃度が5〜50重量%であることを特徴とする請求項1の吸水性樹脂の製造方法。
- 水溶性高分子化合物の平均分子量が10万を越えることを特徴とする請求項1の吸水性樹脂の製造方法。
- 照射する放射線がγ線であることを特徴とする請求項1の吸水性樹脂の製造方法。
- γ線の照射量が0.1〜30kGy(ただし30kGyである場合は除く)であり、かつ線量率が0.1〜10kGy/hrであることを特徴とする請求項5の吸水性樹脂の製造方法。
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