JP4958008B2 - 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁 - Google Patents

電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4958008B2
JP4958008B2 JP2007307270A JP2007307270A JP4958008B2 JP 4958008 B2 JP4958008 B2 JP 4958008B2 JP 2007307270 A JP2007307270 A JP 2007307270A JP 2007307270 A JP2007307270 A JP 2007307270A JP 4958008 B2 JP4958008 B2 JP 4958008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
hole
hole row
drive device
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007307270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009130335A (ja
Inventor
雄一郎 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007307270A priority Critical patent/JP4958008B2/ja
Publication of JP2009130335A publication Critical patent/JP2009130335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4958008B2 publication Critical patent/JP4958008B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Description

本発明は、電磁駆動装置およびこれを用いた流体制御弁に関する。
従来より、可動子を収容する収容部と可動子を吸引する吸引部との軸心ずれをなくし、可動子の往復運動を滑らかにし、またソレノイドの組み付けを容易にするため、収容部と吸引部とを例えば切削等により一体に形成する固定子を備えた電磁駆動装置が知られている。このような電磁駆動装置では、コイルへの通電をオンすることにより発生する磁束のうち、吸引部と可動子との間を流れず、収容部と吸引部との間を流れる磁束が多くなることで磁気吸引力が低下する。
このため、収容部と吸引部の間の磁気絞り部に1つまたは複数の通孔を設けて磁気絞り部の磁気抵抗を大きくする電磁駆動装置が知られている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1では、磁気絞り部に通孔を軸方向に並べて設けているので、軸方向の強度低下を招くこととなる。磁気絞り部の強度が低下すると、固定子の組み付け時に磁気絞り部が変形し、可動子の往復運動を妨げる恐れがある。磁気絞り部の強度低下を抑制するために通孔の径を小さくすると所望の磁気抵抗が得られずに電磁駆動装置の大型化を招くこととなる。
特開2001−263521号公報
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、磁気吸引力の大きい電磁駆動装置およびこれを用いた流体制御弁を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、固定子の強度低下を抑制した流体制御弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、電磁駆動装置は、通電することにより磁力を発生するコイルと、外周面によって軸方向へ摺動自在に支持される磁性体製の可動子と、コイルの径内側に設けられ、可動子とともに軸方向に磁束の流れる磁気回路を形成し、可動子を軸方向へ摺動自在に収容する円筒状の収容部、軸方向の一方向に可動子を磁力にて吸引する吸引部、及び収容部と吸引部との間で収容部よりも肉厚が薄く円筒状に形成された磁気絞り部を一体に形成した磁性体製の固定子とを備える。この磁気絞り部には、周方向所定間隔に磁気絞り部の内周面から外周面まで通じる複数の通孔を設けた第一通孔列と、同じく周方向所定間隔に磁気絞り部の内周面から外周面まで通じる複数の通孔を設けた第二通孔列とを有し、第一通孔列と第二通孔列とは互いに所定距離を置くとともに、第一通孔列と第二通孔列との通孔の周方向位置が各通孔列同士で軸方向に一致しないように配置されていることで、前記磁気絞り部の磁気抵抗を増加し前記可動子と前記吸引部との間に流れる磁束を増加する
コイルに通電すると、第一通孔列の各通孔の間を流れる磁束は第二通孔列の各通孔が磁束の流れる障害となり、第二通孔列の各通孔の両側に磁束線が誘導される。これにより、磁気抵抗が大きくなり、固定子の磁気絞り部を軸方向に流れる磁束が可動子と吸引部との間を流れる傾向が作り出されるので、固定子の磁気吸引力が大きくなる。
請求項2に記載の発明によると、第一通孔列の通孔および第二通孔列の通孔の間を流れる磁束の磁気抵抗は、第一通孔列と第二通孔列との関係が固定子の軸方向に2列または3列あることでさらに大きくなる。これにより、磁気抵抗が大きくなり、固定子の磁気吸引力を大きくすることができる。また、この固定子によると、第一通孔列と第二通孔列との関係が軸方向に2列または3列あるので、各通孔の間はトラス構造を構成し、通孔を設けることによる固定子の強度低下を抑制することができる。また、固定子の強度低下を抑制することにより第一通孔と第二通孔との距離を短くすることができるため、固定子の磁気抵抗を大きくすることができ、磁気吸引力が大きくなる。
請求項3に記載の発明によると、第一通孔列のうちの隣り合う通孔の周方向の間隔より、第一通孔列の通孔とこれに隣接する第二通孔列の通孔との間隔が小さい。
隣り合う第一通孔列の通孔の間を流れる磁束は、第一通孔列の通孔と第二通孔列の通孔の間を流れるとき、圧縮される。これにより、電磁駆動装置は、固定子の磁気抵抗を大きくすることができ、磁気吸引力が大きくなる。
請求項4に記載の発明によると、流量制御弁は、吸入口および排出口と、請求項1〜3のいずれか一項記載の電磁駆動装置と、電磁駆動装置の可動子に連結される弁体と、この弁体が着座または離座する弁座とを備える。
流量制御弁は、磁気吸引力が大きく、強度低下を抑制した固定子を備える電磁駆動装置を備えることにより、小型にでき、高い流量応答性能とすることができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電磁駆動装置としての電磁アクチュエータを流体制御弁としてのパージバルブに適用したものを、図1から図5を参照して説明する。図2に示すように、自動車には、燃料タンク3で気化した燃料を吸着して保持するキャニスタ4が設けられている。このキャニスタ4は、大気導入通路5を介して大気を導入可能に設けられている。また、キャニスタ4は、パージ通路6を介して吸気管7の負圧発生部分となるスロットルバルブ8の下流に接続されている。そして、エンジンの運転中に、大気導入通路5に設けられた弁9を開いて、外部からフィルタ11を通してキャニスタ4内に空気を導入するとともに、パージ通路6に設けられたパージバルブ1を開いて、キャニスタ4内に保持された気化燃料をフィルタ10を通して吸気管7へ導く。
次に、図3を参照してパージバルブ1の説明をする。パージバルブ1は通電されるとパージ通路6の上流と下流を連通させる常閉型の電磁弁である。以下、パージバルブ1の説明では便宜上、図3の上側を上、図3の下側を下として説明する。
パージバルブ1は、パージ通路6の吸気管側に接続される出力ポート13が形成された出口通路キャップ12と、出力ポート13に通じる弁口14を開閉する弁体15と、パージ通路6のキャニスタ4側に接続される入力ポート17が形成されるハウジング16に覆われて弁体15を駆動して弁口14を開閉させる電磁アクチュエータ2等からなる。
出口通路キャップ12とハウジング16との間には、入力ポート17と連通し、容積室を成す空間としてのチャンバ18が形成されている。チャンバ18内まで延びて形成された出力ポート13の端部となる弁口14は、電磁アクチュエータ2の可動子としてのムービングコア22に取り付けられたゴム製の弁体15によって開閉される。即ち、出力ポート13の下部が弁口14を成し、弁体15が弁口14に着座することでパージ通路6の連通が遮断され、弁体15が弁口14から離座することでパージ通路6が連通される。
チャンバ18の内部には、フィルタ19が取り付けられており、入力ポート17からチャンバ18内に流入した気体燃料は、フィルタ19を通過して弁口14へ導かれるようになっている。
電磁アクチュエータ2は、弁体15が取り付けられたムービングコア22の他に、このムービングコア22を弁体15が弁口14に着座する方向に付勢するリターンスプリング23と、このリターンスプリング23の付勢力に抗してムービングコア22を開弁方向へ磁気吸引するソレノイド24とを備える。
ムービングコア22は、上端に弁体15が取り付けられたカップ形状の可動子であり、例えば鉄などの磁性体金属よりなる。
リターンスプリング23は、ムービングコア22を閉弁方向へ付勢する圧縮コイルスプリングであり、一端がムービングコア22に当接し、他端がムービングコア22内に設けられたスプリング保持部27に当接する。
スプリング保持部27は、弁体15のリフト量が所定量に達すると、スプリング保持部27の上端がムービングコア22内に挿入された弁体15に当接し、弁体15の最大リフト量を決定する。
ソレノイド24は、コイル25、ヨーク29、固定子としてのステータ30を備え、コネクタ20によって通電制御されるものであり、これらはソレノイド24のハウジング16を成す二次成形によって樹脂モールドされている。
ステータ30は、略円筒形状で例えば鉄などの磁性体金属からなり、ステータ30の下部がヨーク29の下部と嵌合し、磁性リング31がヨーク29の上部と嵌合している。吸引部34とムービングコア22との軸方向間には磁気吸引ギャップ28が形成されている。
ヨーク29は、例えば鉄などの磁性体金属からなり、コイル25の外周を覆い、ステータ30の上部と下部とをコイル25の外周側において接続している。
コイル25は、両端部にフランジが形成された筒形状を呈する一次形成樹脂のボビンの周囲に、絶縁被覆が施されたエナメル線等からなる導線を多数巻回したもので、通電されると磁力を発生して、ムービングコア22、ヨーク29、ステータ30を通る磁束ループを形成させる。
コネクタ20は、パージバルブ1を開閉制御する図示しない電子制御装置と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段であり、その内部には、コイル25の両端にそれぞれ接続されるコネクタ端子21が配置されている。このコネクタ端子21は、ハウジング16を成す二次成形により樹脂モールドされ、一端がボビンに差し込まれ、他端がコネクタ20内で露出する。
なお、電子制御装置は、キャニスタ4内に保持された気化燃料の濃度を算出するとともに、エンジンの運転状態からパージバルブ1を開弁した際にパージ通路6を流れる流量を算出して、パージバルブ1を開弁した際に吸気管7に導かれるパージ燃料を算出するパージ燃料算出手段を備え、パージバルブ1を開弁した際に、インジェクタから噴射される燃料の噴射量を補正し、空燃比をエンジンの運転状態に適した目標空燃比に保つように設けられている。
図1に示すように、ステータ30は、ムービングコア22の外周面を覆い軸方向へ摺動自在に支持する収容部32、収容部の上部に設けられる鍔状の磁性リング31、ムービングコア22を軸方向の一方向に吸引する吸引部34、及び収容部32と吸引部34との間で収容部よりも肉厚が薄く円筒状に形成された磁気絞り部33からなり一体に形成されている。
ステータ30の磁気絞り部33には、磁気絞り部33の内周面から外周面まで通じる複数の通孔41、42、43等が磁気絞り部33を周回して所定の間隔で設けられている。複数の通孔41、42、43等により第一通孔列40が構成されている。また、第一通孔列40と同様、磁気絞り部33の内周面から外周面まで通じる複数の通孔51、52、53等が磁気絞り部33を周回して所定の間隔で設けられている。複数の通孔51、52、53等により第二通孔列50が構成されている。
第一通孔列40と第二通孔列50とは、互いに軸方向に所定の距離を置いて設けられている。第一通孔列40を構成する通孔41、42、43等の周方向位置と、第二通孔列50を構成する通孔51、52、53等の周方向位置とは、軸方向に一致しないように配置されている。各通孔41、42、43、51、52、53等はレーザ照射等により形成されている。
図4の一点鎖線に示すように、磁気絞り部33は、互い違いの千鳥状に第一通孔列40を構成する各通孔41、42、43等と第二通孔列50を構成する各通孔51、52、53等とを設けることにより、ワーレントラス構造を形成している。このため、ヨーク29とコイル25を巻回した樹脂製のボビンとを樹脂モールドした部材の中にステータ30を挿入し、ヨーク29の下部とステータ30の下部とを嵌合させ、ヨーク29の上部とステータ30の上部とを嵌合させてソレノイド24を組み付けるとき、ステータ30が組み付けによる軸方向の力を受けても磁気絞り部33は曲げモーメントを受けにくい。これにより、ソレノイド24を組み付け時に磁気絞り部33が変形することを抑制できる。そのため、ムービングコア22はステータ30内を滑らかに往復移動することができる。
次に、上記構成よりなるパージバルブの基本動作を図1および図3に基づいて説明する。
電子制御装置により、電磁アクチュエータ2のコイル25に通電され、パージバルブがオンされると、コイル25に磁束が発生する。この磁束は、磁性リング31、収容部32、磁気絞り部33、ムービングコア22、吸引部34、ヨーク29によって構成された磁気回路に流れ、磁束ループを形成する。収容部32の磁性リング31側から吸引部34側へ流れる磁束は、磁気絞り部33の肉厚が薄く磁路面積が小さいことより圧縮され、並びに磁気絞り部33に第一通孔列40および第二通孔列50が設けられ、磁束が各通孔の両側に誘引されることにより抵抗が大きくなる。
磁気絞り部33の磁束が飽和すると、ムービングコア22と吸引部34との間に磁束は放出される。ムービングコア22と吸引部34との間を磁束が流れ、磁気吸引ギャップ28に強い磁場が発生し、ムービングコア22は、リターンスプリング23の付勢力に抗して吸引部34に磁気吸引され図3の下方の開弁方向に移動する。その結果、ムービングコア22に取り付けられた弁体15も開弁方向へ移動し、弁体15が弁口14を開く。これにより、入力ポート17と出力ポート13が弁口14を経由して連通し、パージ通路6が連通する。このため、キャニスタ4に保持されていた気化燃料が吸気負圧により吸気管7内に吸引される。
電子制御装置により、パージバルブ1がオフされると、コイル25の発生していた磁束が喪失するため、リターンスプリング23の付勢力によってムービングコア22が閉弁方向へ移動する。その結果、ムービングコア22に取り付けられた弁体15も閉弁方向へ移動し、弁体15が弁口14を閉塞する。これによって、入力ポート17と出力ポート13が遮断され、パージ通路6が遮断される。これにより、キャニスタ4に保持されていた気化燃料は吸気管7内に吸引されなくなる。
次に、ステータ30の磁気絞り部33に流れる磁束の流れを図5を参照して説明する。
収容部32側から流れる磁束の多くは第一通孔列40を構成する各通孔41、42、43等が磁気抵抗となり、第一通孔列の各通孔の両側に誘導される。つまり、磁束71、72は通孔41の両側に誘導される。また、収容部32側から通孔42に流れる磁束73、74は通孔42の両側に誘導される。次に、第一通孔列40の各通孔41、42、43等の間を通った磁束は第二通孔列50を構成する各通孔51、52、53等が磁気抵抗となり、各通孔の両側に誘導される。つまり、通孔41の周壁と通孔42の周壁との間を通る磁束72、73は通孔51の両側に誘導される。通孔41の周壁と通孔51の周壁との間を磁束77が流れ、通孔42の周壁と通孔51の周壁との間を磁束78が流れる。
磁気絞り部33に第一通孔列40および第二通孔列50が設けられていることで、磁気絞り部の磁路面積が狭くなり、磁束が圧縮される。また、第一通孔列40および第二通孔列50を構成する各通孔が磁束の流れの障害となり、磁束が第一通孔列40を構成する各通孔41、42、43等および第二通孔列50を構成する各通孔51、52、53等の両側に誘導されることで、磁気絞り部33の磁気抵抗が大きくなる。これにより、磁束は磁気絞り部を流れず、ムービングコア22と吸引部34との間を流れる傾向が作り出されるので、ステータ30の磁気吸引力を大きくすることができる。
第一実施形態によるステータの磁気吸引力を示す作用を図6に示す
ステータ30の磁気絞り部33には、磁気障害となる第一通孔列40および第二通孔列50が設けられ、磁気絞り部33の磁気抵抗を大きくしている。ステータ30の収容部32側から磁気絞り部33を経由して吸引部34に流れる磁束Aは、磁気絞り部33の第一通孔列40および第二通孔列50で磁気飽和し、ムービングコア22に流れる傾向が作り出される。収容部32および磁気絞り部33からムービングコア22を経由し吸引部34の肩部に流れる磁束Bは、ムービングコア22と吸引部34との間に強い磁場を発生させる。これにより、ムービングコア22は吸引部34の方向に移動する。
ムービングコア22が二点鎖線Rに示す位置にある場合、ムービングコア22と吸引部34とのストロークが短く、磁場が安定し、図6のグラフに示すように磁気吸引力は小さくなる。また、ムービングコア22が二点鎖線Qに示す位置に移動した場合、ムービングコア22と吸引部34とのストロークが長くなり、磁場が弱くなり、磁気吸引力は小さくなる。
したがって、ムービングコア22は、吸引部34の磁気吸引力が最大となる位置Pに設けられている。このムービングコア22を設置する位置に第一通孔列40および第通孔二列50を構成する各通孔を互い違いの千鳥状に設けることで、所望の位置で磁気抵抗を大きくすることができる。このため、ステータ30の磁気吸引力を大きくすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による電磁駆動装置のステータを図7に示す。第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、第二通孔列50の吸引部34側で軸方向に所定の距離を置き、第二通孔列50を構成する各通孔51、52、53等の間に通孔61、62、63等が設けられている。通孔61、62、63等により第三通孔列60が構成されている。第三通孔列60は第一通孔列40および第二通孔列50と同様に、磁気絞り部33を周回して所定の間隔で設けられている。
第一通孔列40および第二通孔列50の各通孔の間を通った磁束は、第三通孔列60を構成する各通孔61、62、63等の両側に誘導される。
磁気絞り部33に第三通孔列60が設けられていることで、磁気絞り部33を設ける部分が長くなり、また、磁束が各通孔の両側に誘導される回数が多くなることで、磁気絞り部33の磁気抵抗は大きくなる。
磁気絞り部33は、第三通孔列60の各通孔を第一通孔列40の各通孔と第二通孔列50との各通孔と互い違いの千鳥状に設けることにより、ワーレントラス構造を構成している。このため、ステータ30が軸方向の外力を受けても磁気絞り部33は曲げモーメントを受けにくいため、磁気絞り部に通孔を設けることによる強度低下を最小限に抑えることができ、ソレノイド24を組み付け時に磁気絞り部33が変形することが抑制される。そのため、ムービングコア22がステータ30内を滑らかに往復移動することができる。
また、第一通孔列40と第二通孔列50と第三通孔列60との距離を小さくすることができ、磁束の飽和する部分を短かくすることができる。これにより、ステータ30の磁気吸引力の最も大きくなる位置にムービンゴコア22を設置し、第一通孔列40、第二通孔列50および第三通孔列60を設けることができる。このため、ステータ30とムービウングコア22とを所望の相対位置にあるときに磁気抵抗を大きくすることができるので、電磁アクチュエータ2の磁気吸引力を大きくすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による電磁駆動装置のステータを図8に示す。第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。第3実施形態では、隣り合う第一通孔列40の各通孔間の磁路面積より、第一通孔列40と第二通孔列50との各通孔間の磁路面積が小さい。
第一通孔列40を構成する通孔41の周壁と通孔41に隣り合う通孔42の周壁との最短距離を距離aとし、通孔41の周壁と通孔41および通孔42の間に設けられ第二通孔列50を構成する通孔51の周壁との最短距離を距離bとすると、距離bは距離aより小さい。通孔42の周壁と通孔51の周壁との最短距離を距離cとすると、距離cは距離aより小さい。また、距離bと距離cを合計した距離は、距離aよりも小さい。通孔51の周壁と通孔51に隣り合い第二通孔列50を構成する通孔52の周壁との最短距離を距離dとすると、距離aと距離dは略同じ大きさである。このため、第一通孔列40の各通孔の間を通った磁束は、第一通孔列40と第二通孔列50との間でさらに圧縮され、磁気絞り部の磁気抵抗が大きくなる。
また、第3実施形態においても、磁気絞り部33はワーレントラス構造を構成するので、磁気絞り部に通孔を設けることによる強度低下を最小限にできる。このため、第一通孔列40の各通孔とこれに隣接する第二通孔列50の各通孔との距離を小さくすることができる。これにより、ムービングコア22とステータ30とを所望の相対位置にあるときに磁気抵抗を大きくすることができるので、電磁アクチュエータ2の磁気吸引力を大きくすることができる。
(他の実施形態)
上記複数の実施形態では、電磁駆動装置としての電磁アクチュエータを流体制御弁としてのパージバルブに適用したものについて説明をした。本発明の電磁駆動装置は、スプール型油圧制御弁の電磁駆動部に適用することもできる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の流体制御弁に適用することができる。
本発明の第1実施形態による電磁駆動装置の固定コアの模式図。 本発明の第1実施形態による電磁駆動装置を流体制御弁に適用した内燃機関の吸気系統の構成図。 本発明の第1実施形態による電磁駆動装置を流体制御弁に適用した構成図。 本発明の第1実施形態による電磁駆動装置の固定コアの模式図。 本発明の第1実施形態による電磁駆動装置の固定コアの磁束の流れを示す模式図。 本発明の第1実施形態による電磁駆動装置の作用図。 本発明の第2実施形態による電磁駆動装置の固定コアの模式図。 本発明の第3実施形態による電磁駆動装置の固定コアの模式図。
符号の説明
1:パージバルブ(流体制御弁)、2:電磁アクチュエータ(電磁駆動装置)、22:ムービングコア(可動子)、24:ソレノイド、23:リターンスプリング、25:コイル、28:磁気吸引ギャップ、29:ヨーク、30:ステータ(固定子)、31:磁性リング、32:収容部、33:磁気絞り部、34:吸引部、40:第一通孔列、41、42、43:通孔、50:第二通孔列、51、52、53:通孔

Claims (4)

  1. 通電することにより磁力を発生するコイルと、
    外周面によって軸方向へ摺動自在に支持される磁性体製の可動子と、
    コイルの径内側に設けられ、可動子とともに軸方向に磁束の流れる磁気回路を形成し、前記可動子を軸方向へ摺動自在に収容する円筒状の収容部、軸方向の一方向に前記可動子を前記磁力にて吸引する吸引部、及び前記収容部と前記吸引部との間で前記収容部よりも肉厚が薄く円筒状に形成された磁気絞り部を一体に形成した磁性体製の固定子とを備え、
    前記磁気絞り部は、周方向所定間隔に前記磁気絞り部の内周面から外周面まで通じる複数の通孔を設けた第一通孔列と、同じく周方向所定間隔に前記磁気絞り部の内周面から外周面まで通じる複数の通孔を設けた第二通孔列とを有し、前記第一通孔列と前記第二通孔列とは互いに軸方向に所定距離を置くとともに、前記第一通孔列と前記第二通孔列との通孔の周方向位置が各通孔列同士で軸方向に一致しないように配置したことで、前記磁気絞り部の磁気抵抗を増加し前記可動子と前記吸引部との間に流れる磁束を増加することを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 請求項1記載の前記磁気絞り部は、前記第一通孔列と前記第二通孔列との関係が固定子の軸方向に2列または3列あることを特徴とする請求項1記載の電磁駆動装置。
  3. 前記第一通孔列のうちの隣り合う通孔の周方向の間隔より、第一通孔列の通孔とこれに隣接する第二通孔列の通孔との間隔が小さいことを特徴とする電磁駆動装置。
  4. 吸入口および排出口と、
    請求項1から3のいずれか一項記載の電磁駆動装置と、
    前記電磁駆動装置の前記可動子に連結される弁体と、
    前記吸入口と前記排出口との間に設けられ、前記弁体が着座または離座する弁座と、
    を備えたことを特徴とする流量制御弁。
JP2007307270A 2007-11-28 2007-11-28 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁 Active JP4958008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307270A JP4958008B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307270A JP4958008B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009130335A JP2009130335A (ja) 2009-06-11
JP4958008B2 true JP4958008B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=40820904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007307270A Active JP4958008B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4958008B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5375847B2 (ja) 2011-02-04 2013-12-25 株式会社デンソー 電磁弁
JP5682551B2 (ja) * 2011-12-27 2015-03-11 株式会社デンソー 孔加工物品の検査装置及び検査方法
DE102017220798A1 (de) * 2017-11-21 2019-05-23 Robert Bosch Gmbh Dosierventil und Strahlpumpeneinheit zum Steuern eines gasförmigen Mediums

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6057115A (ja) * 1983-09-09 1985-04-02 Masashi Saegusa バ−ナ−
JPS6446027A (en) * 1987-08-11 1989-02-20 Omron Tateisi Electronics Co Spring for restraining over-current
JPH0325206A (ja) * 1989-06-22 1991-02-04 Sanki Kogyo Kk 溶接用安全器
JP2001263521A (ja) * 2000-03-17 2001-09-26 Denso Corp 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁と電磁駆動装置の製造方法
JP4058604B2 (ja) * 2000-12-11 2008-03-12 株式会社デンソー 電磁弁装置
JP4618133B2 (ja) * 2006-01-06 2011-01-26 株式会社デンソー 電磁弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009130335A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4375436B2 (ja) バルブ装置
JP5585569B2 (ja) 電磁弁
US7591281B2 (en) Electromagnetic valve
US8006719B2 (en) Electrohydraulic valve having a solenoid actuator plunger with an armature and a bearing
US6546945B2 (en) Electromagnetic valve
US7661654B2 (en) Valve unit
JP6115434B2 (ja) 電磁弁
JP4168448B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2005515347A (ja) 強磁性コイルボビンを有する燃料噴射器
JP2015102150A (ja) スプール制御弁
JP4958008B2 (ja) 電磁駆動装置およびそれを用いた流体制御弁
US9309851B2 (en) Fuel injection valve
JP3882892B2 (ja) 燃料噴射装置
US9334842B2 (en) Fuel injection valve for internal combustion engine
JP2006307831A (ja) 燃料噴射弁
US7061144B2 (en) Fuel injection valve having internal pipe
JP4127703B2 (ja) 燃料噴射装置
JP3945357B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2009091934A (ja) 負圧応動弁
CN112424890A (zh) 包括布置在中间壳体中的蒸气出口导管的电磁装置
JP2002206658A (ja) 電磁弁装置
JP5077215B2 (ja) 電磁駆動装置およびその製造方法
JP2007040423A (ja) バルブ装置
JP6061074B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4123180B2 (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4958008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250