JP4957691B2 - 電気自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車が備える装置である、例えば電動パワーステアリング装置を駆動する技術に関する。
従来、例えばガソリンエンジンなどのエンジンが発生する駆動力によって走行可能となる自動車には、運転者によるステアリング・ハンドルの操舵をアシストするための電動パワーステアリング装置が備えられている。
電動パワーステアリング装置は、一般に、操舵をアシストする電動モータと、当該電動モータを制御する電動パワーステアリング装置用ECU(Electronic Control Unit)となどを備えている。電動パワーステアリング装置用ECUは、エンジンが所定回転以上で回転している状態であると、電動モータを制御可能な状態となる。
この点を具体的に説明する。自動車は、当該自動車が備える各装置を制御するおおもとのエンジンECUを備えている。このエンジンECUは、上記各装置と例えばCAN(Control Area Network)を介して接続されている。電動パワーステアリング装置用ECUも例えばCANを介してエンジンECUと接続されている。
上記構造を有する自動車では、イグニッションキーがスタート位置まで回された後イグニッションオンの位置にある状態(つまり、エンジンが回転している状態)になると、エンジンECUは、各装置を駆動可能な状態する信号とエンジンの回転数を示す信号となどを、出力する。これら信号は、CANに流れる。
電動パワーステアリング装置用ECUは、例えばCANを介してエンジンの回転数信号を受信する。エンジン回転数信号が規定回転より大きい場合は、電動パワーステアリング装置用ECUは、電動モータを制御可能な状態となる。
ここでいう規定回転数とは、エンジンがアイドル状態(アクセルが踏み込まれておらずエンジンが空転している状態)つまり走行しておらず停車している状態の回転数よりも小さい値に設定されており、それゆえ、自動車が停車している状態であっても電動パワーステアリング装置が操舵をアシスト可能となっている。
一方、エンジンではなくモータが発生する駆動力によって走行する電気自動車が開発されている。電気自動車においても電動パワーステアリング装置を備えることが望まれている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3941272号
電気自動車は、当該電気自動車が備える各種装置(走行用モータを含む)を動作可能とするレディオン信号をCANに流す電気自動車用ECUを備えている。電気自動車用ECUは、電気自動車が備える各装置のおおもととなるECUである。
例えば運転者のキー操作によって自動車が走行可能な状態(例えばイグニッションキーがオンの位置にある状態)となると、電気自動車用ECUは、レディオン信号を出力する。この信号は、CANに流れる。
電気自動車に電動パワーステアリング装置を設置する場合、当該電動パワーステアリング装置が備える電動パワーステアリング装置用ECUは、上記電気自動車用ECUが出力するレディオン信号を受信すると電動モータを制御可能となるように設定される必要がある。
つまり、電気自動車用の電動パワーステアリング装置では、従来ある電動パワーステアリング装置用ECU(エンジン駆動により走行する自動車に設置されるもの)に代えて、レディオン信号により駆動する電動パワーステアリング装置用ECUを用いなければならない。このため、専用で設定変更が必要となり、電気自動車のコストが高騰することが考えられる。
したがって、本発明の目的は、エンジン駆動により走行可能な車両に搭載されていた電動パワーステアリング装置をそのまま用いることができ、コストの高騰を抑制できる電気自動車を提供することである。
本発明の電気自動車は、レディオン信号を受信している間駆動可能な状態となる走行用モータと、前記走行用モータを駆動可能な状態とする前記レディオン信号を出力可能であるとともに、前記レディオン信号を出力している間同時に所定の回転数を示す擬似エンジン回転数信号を出力し続ける主制御部と、前記主制御部が出力する前記擬似エンジン回転数信号を受信するとともに、前記擬似エンジン回転数信号を受信している間動作可能な状態となる、操舵をアシストするパワーステアリング装置とを備える。
本発明の他の態様に係る電気自動車は、レディオン信号を受信している間駆動可能な状態となる走行用モータと、前記走行用モータを駆動可能な状態とするレディオン信号を出力可能である主制御部と、前記主制御部が出力する前記レディオン信号を受信するとともに、前記レディオン信号を受信している間所定の回転数を示す擬似エンジン回転数信号を出力し続けるサブ制御部と、前記サブ制御部が出力する前記擬似エンジン回転数信号を受信するとともに、前記擬似エンジン回転数信号を受信している間動作可能な状態となる、操舵をアシストするパワーステアリング装置とを備える。
本発明は、従来の電動パワーステアリング装置を流用でき、コストの高騰を抑制できる電気自動車を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る電気自動車を、図1〜3を用いて説明する。図1は、本発明で言う電気自動車の一例を示す概略図である。図1に示すように、電気自動車10は、車体11の前側部分に車幅方向に互いに離間して配置される一対の前輪12と、車体11の後側部分に車幅方向に互いに離間して配置される一対の後輪13とを備えている。
また、電気自動車10は、当該電気自動車10を走行可能とする駆動力を発生する走行用モータ装置20と、バッテリ装置30と、メインスイッチとしてのキーシリンダ装置40と、電動パワーステアリング装置50と、電気自動車用ECU60となどを備えている。
走行用モータ装置20は、本実施形態では、一例として、車体11の後部に配置されており、トランスミッション21とデファレンシャルギヤ22となどを介して、各後輪13と連結されており、各後輪13を駆動可能である。
走行用モータ装置20は、例えば図示しないステータやロータを備えるモータ本体23と、モータ本体23の回転を制御するモータ制御部24となどを備えている。モータ制御部24は、制御の一例として例えば、求められる要求出力に応じてモータ本体23が出力できるように、モータ本体23に必要とされる電流値を算出するなどする。モータ装置20は、本発明で言う、走行用モータの一例である。
バッテリ装置30は、走行用モータ装置20を含む車体11に搭載される各装置(図示せず)に電力を供給する。上記各装置の例としては、図示しないエアコン装置の電動コンプレッサと電気温水ヒータなどがある。なお、電気自動車10は、DC/DCコンバータ100を備えている。
DC/DCコンバータ100は、バッテリ装置30の高圧電源を12Vに変換する。オーディオ装置などのアクセサリと電動パワーステアリング装置50(後で説明される)とは、DC/DCコンバータ100から電力(電流)が供給される。
なお、図示しないが、通常の12Vバッテリも備えており、システム起動時やDC/DCコンバータ100の非作動時には、この12Vバッテリから電力が供給される。ここで言うシステム起動時とは、例えば後述されるイグニッションキーシリンダ装置40の操作直後で電気自動車10が駆動可能な状態(モータ装置20が駆動可能であって電気自動車10が走行可能状態や備えるアクセサリなどの各装置が動作可能な状態のうち少なくともいずれか1つの状態)において、DC/DCコンバータ100が起動する前の状態である。
バッテリ装置30は、例えば複数のセル31と、当該セル31を収容するハウジング32と、バッテリ管理装置33となどを備えている。各セル31には、セル監視装置34が例えば1つずつ設けられている。セル監視装置34は、当該セル監視装置34が設けられるセル31の温度や電圧などセル31の状態を監視している。
バッテリ管理装置33は、各セル監視装置34と接続されている。各セル監視装置34は、当該セル監視装置34の監視結果(各セル31の温度や電圧など、各セル31の状態を示す情報)をバッテリ管理装置33に送信する。バッテリ管理装置33は、上記情報(各セル31の状態)に基づいて、外部(モータ装置20や、図示しない各装置など)に供給する電力を制御する。
このため、本実施形態の電気自動車10では、一例として、モータ制御部24が要求する電力の要求信号をバッテリ管理装置33が受信し、バッテリ管理装置33が各セル31の状態に基づいて出力電流値を制御する。
電動パワーステアリング装置50は、本発明で言うパワーステアリング装置の一例である。電動パワーステアリング装置50は、運転者によって操作されるステアリング・ハンドル51と、ステアリング・ハンドル51と連結されるとともにステアリング・ハンドル51に入力される操作を前輪12に伝達するギヤアッシイ52と、ステアリング・ハンドル51の操作をアシストする電動パワーステアリング装置用モータ53と、電動パワーステアリング装置用ECU54(室内に搭載)となどを備えている。
ギヤアッシイ52は、例えばタイロッド55を介して各前輪12に連結されており、ステアリング・ハンドル51に入力される操作を各前輪12に伝達する。電動パワーステアリング装置用モータ53は、ギヤアッシイ52に組み込まれており、ステアリング・ハンドル51の操作をアシストする。電動パワーステアリング装置用モータ53が駆動することによって、運手者によるステアリング・ハンドル51の操作が容易になる(操作しやすくなる)。
電動パワーステアリング装置用ECU54は、電動パワーステアリング装置用モータ53の駆動を制御する。電動パワーステアリング装置用モータ53へ供給される電流を、ステアリング・ハンドル51の操作量に応じて制御している。
具体的には、電動パワーステアリング装置50は、ステアリング・ハンドル51が操作される際に当該ステアリング・ハンドル51に入力される操舵トルクを検出する手段の一例である図示しない操舵トルク検出センサと、電気自動車の車速を検出する手段の一例である図示しない車速センサとなどを備えている。
これら各センサが検出する検出結果は、電動パワーステアリング装置用ECU54に送信される。電動パワーステアリング装置用ECU54は、上記各検出結果に基づいて、電動パワーステアリング装置用モータ53に供給すべき電流値を算出し、電動パワーステアリング装置用モータ53に電流が供給される。なお、電動パワーステアリング装置用ECU54へは、常にDC/DCコンバータ100から電源(電流)が供給されている。電動パワーステアリング装置用ECU54は、得られた上記算出結果の電流を電動パワーステアリング装置用モータ53に供給する。
そして、電動パワーステアリング装置用モータ53は、供給された電流によって駆動し、運転者によるステアリング・ハンドル51の操作をアシストする。電動パワーステアリング装置用ECU54の動作については、後で詳細に説明する。
イグニッションキーシリンダ装置40は、電気自動車10を走行可能な状態とするために、運転者などによって操作されるスイッチの一例である。本実施形態では、このスイッチの一例としてイグニッションキーシリンダ装置40が用いられている。
イグニッションキーシリンダ装置40は、図1中2点鎖線で囲まれる範囲に拡大して示されている。イグニッションキーシリンダ装置40は、運転者が備えるイグニッションキーが挿入されるキー挿入孔42が形成されるシリンダ41を備える。運転者は、キー挿入孔42にイグニッションキーを挿入することによってシリンダ41を図中矢印で示す方向に回転することができる。
シリンダ41の位置は、本実施形態では、一例として、オフ位置43と、ACC・ON位置44と、IG・ON位置45と、スタート位置46とがある。オフ位置43とACC・ON位置44とIG・ON位置45とスタート位置46とは、オフ位置43を一端に配置しスタート位置46を他端に配置し、かつ、間にACC・ON位置44とIG・O位置45とが配置される。シリンダ41がオフ位置43にある状態では、電気自動車10が備えるアクセサリが動作できず、また、走行用モータ装置20も駆動できない状態である。なお、車内を照らすライトなどは動作可能であってもよい。
シリンダ41がACC・ON位置44にある状態では、電気自動車10に搭載されるアクセサリ(例えば図示しないエアコン装置やオーディオ装置など)が動作可能であるが、走行用モータ装置20は回転できない状態である。
シリンダ41は、スタート位置46まで回されると、IG・ON位置45にシリンダ41が戻るように付勢されている。シリンダ41がスタート位置46まで回された後IG・ON位置45にある状態では、電気自動車10の全システムが動作可能な状態である。言い換えると、アクセサリが動作可能であり、走行用モータ装置が動作可能な状態(モータ本体23が回転可能な状態)である。この状態であると、運転者がアクセルペダル14を踏むと、モータ本体23が回転できる。なお、シリンダ41が、スタート位置46まで回らずにIG・ON位置45にある状態では、アクセサリが動作可能な状態であって、走行用モータ装置は動作可能ではない。
これら、シリンダ41の位置に対して各アクセサリが動作可能となったり、モータ制御装置が動作可能となることは、電気自動車用ECU60の動作による。
電気自動車用ECU60は、電気自動車10が備える各装置と接続されており、当該各装置が動作可能な状態となる信号を出力可能である。本実施形態では、電気自動車用ECU60は、一例として、電気自動車10が備える各装置とCAN(Control Area Network)70を介して接続されている。
図2は、CAN70を示す概略図である。図2に示すように、電気自動車10に搭載される各装置の一例である、電気自動車用ECU60と、走行用モータ装置20(モータ制御部24)と、バッテリ装置30(バッテリ管理装置33と、セル監視装置34)と、電動パワーステアリング装置50(電動パワーステアリング装置用ECU54)となどは、CAN70を介して互いに信号の送受信が可能である。
電気自動車用ECU60は、イグニッションキーシリンダ装置40と接続されている。イグニッションキーシリンダ装置40は、シリンダ41の位置を電気自動車用ECU60に送信する。
電気自動車用ECU60は、シリンダ41の位置がACC・ON位置44にあると、電気自動車10が搭載するアクセサリが動作可能となるように、CAN70に信号を出力する。上記のように、アクセサリは、CAN70に接続されているので、CAN70を介して上記信号を受信し、それゆえ、動作可能な状態となる。また、電力を供給するバッテリ装置30も、同様に動作可能となる。
電気自動車用ECU60は、シリンダ41の位置がスタート位置46まで回された後IG・ON位置45にあると、CAN70にレディオン信号を出力し続ける。シリンダ41がIG・ON位置45から外れると(ACC位置44またはオフ位置43になると)、レディオン信号の出力が停止される。なお、スタート位置46まで回らずにIG ON位置45まで回った場合では、レディオン信号は出力されない。
モータ装置20(モータ制御部24)は、CAN70を介してレディオン信号を受信している間、システムがオンされて動作可能な状態となり、それゆえ、モータ本体23も回転可能な状態となる。つまり、モータ装置20は、レディオン信号を受信している間、駆動可能(モータ制御部24およびモータ本体23が動作、回転可能)となる。ここでいう回転可能な状態とは、例えば運転者がアクセルペダル14を踏めばモータ本体23が回転できる状態であって、本発明で言う、レディオン信号を受信している間駆動可能な状態、の一例である。なお、IG・ON位置45では、電気自動車用ECU60は、アクセサリを動作可能とする信号も出力しており、それゆえ、アクセサリもバッテリ装置30も動作可能となっている。
また、電気自動車用ECU60は、シリンダ41がスタート位置46まで回された後IG・ON位置45になると、上記レディオン信号を出力している間、同時に、所定の回転数を示す擬似エンジン回転数信号を出力し続ける。擬似エンジン回転数信号もCAN70に流れる。レディオン信号が出力されないときは、擬似エンジン回転数信号も出力されない。電気自動車用ECU60は、本発明で言う主制御部の一例である。擬似エンジン回転数信号について、具体的に説明する。
まず、電動パワーステアリング装置50について、具体的に説明する。電動パワーステアリング装置用ECU54は、シリンダ41がIG・ON位置44にあってかつエンジン(電気自動車10は備えておらず、それゆえ図示せず)が規定回転数より大きい値で回転しているという信号を受信している間、動作可能となっている。つまり、電動パワーステアリング装置50は、走行用モータ装置20ではなくエンジン(図示せず)によって走行する自動車に用いられる構造を有している。
このため、電気自動車用ECU60が出力する回転数信号は、実際には電気自動車10に搭載されていない仮想エンジンの回転数を示す信号である。また、規定回転数とは、エンジンを搭載して走行可能となる車両がアイドリング状態(エンジンを無負荷で空転させている状態)のエンジンの回転数より小さい値である。擬似エンジン回転数信号は、この規定回転数よりも大きい値で回転していることを示しており、一例として一定の値が用いられている。この値が、本発明で言う所定値の一例である。
上記構造によって、キーシリンダ装置40のシリンダ41がスタート位置46まで回された後IG・ON位置45にある状態になると、電気自動車用ECU60が出力する仮想エンジンの所定回転数を示す擬似エンジン回転数信号を、CAN70を介して電動パワーステアリング装置用ECU54が受信するようになる。そして、シリンダ41がIG・ON位置45にあってかつ電動パワーステアリング装置用ECU54が擬似エンジン回転数信号を受信している間は、電動パワーステアリング装置50は、動作(アシスト)可能となる。
この結果、電気自動車10が走行可能な状態(レディオン信号と擬似エンジン回転信号が出力されており、アクセルを踏むとモータ本体23が回転可能な状態)では、電動パワーステアリング装置50は、擬似エンジン回転数信号を受信し続けるので、運転者によるステアリング・ハンドル51の操舵をアシスト可能となる。なお、走行用モータ51が回転していない状態であっても、擬似エンジン回転数信号を受信している間は、操舵をアシスト可能である。この状態は、本発明で言う、擬似エンジン回転数信号を受信している間駆動可能な状態となる、の一例である。
次に、本実施形態の電気自動車10において電動パワーステアリング装置50が動作可能となるまでの各装置の動作の一例を、図3を用いて説明する。図3は、電動パワーステアリング装置50が動作可能となるまでの一例を概略的に示す図である。
図3に示すように、運転者がイグニッションキーをイグニッションキーシリンダ装置40のキー挿入孔41内に挿入し、シリンダ41をスタート位置46まで回した後IG・ON位置まで回転する。イグニッションキーシリンダ装置40は、シリンダ41がスタート位置46まで回された後IG・ON位置45まで回転されると、電気自動車用ECU60に、シリンダ41がIG・ON位置45にある状態を示す信号(図中、EV READY信号)を送信する。
電気自動車用ECUは、シリンダ41がIG・ON位置にある間、レディオン信号と仮想エンジンの所定の回転数を示す擬似エンジン回転数信号とを出力し続ける。これら2つの信号は、CAN70上に流れる。
電動パワーステアリング装置用ECU54は、CAN70を介して擬似エンジン回転数信号を受信すると、当該擬似エンジン回転数信号と規定回転数とを比較する。受信する擬似エンジン回転数信号が、規定回転数より大きい場合は、電動パワーステアリング装置用ECU54は、電動パワーステアリグ装置用モータ53を駆動可能な状態と認識する。
電動パワーステアリング装置用ECU54が受信する擬似エンジン回転数信号は、上記規定回転数よりも大きくなるように設定されている。このため、電動パワーステアリング装置用ECU54は、擬似エンジン回転数信号を受信すると、電気自動車10が電動パワーステアリング装置によってアシストを必要とする状態(電気自動車10が停車中であってもアクセルを踏むことによってモータ本体23が回転可能であって、それゆえ電気自動車10が走行可能となる状態など)であると判定し、それゆえ、電動パワーステアリング装置50は、擬似エンジン回転数信号を受信している間は、ステアリング・ハンドル51の操舵をアシスト可能な状態となる。
この結果、運転者がステアリング・ハンドル51を操作すると、電動パワーステアリング装置用ECU54は、操舵トルク検出センサ(図示せず)と車速センサ(図示せず)となどの検出結果に基づいてアシストすべく電動パワーステアリング装置用モータ53へ供給する電流値を算出するなどし、電動パワーステアリング装置用モータ53の動作を制御する。
このように構成される電気自動車10では、従来のエンジン駆動により走行する自動車に用いられていた電動パワーステアリング装置を用いることができる。このため、電気自動車10のコストが高騰することを抑制することができる。
この点について、具体的に説明する。従来、エンジン駆動によって走行可能としていた車両では、電動パワーステアリング装置は、当該車両がアイドリング時(エンジンを無負荷で回転させている状態)であっても操舵をアシストできるようにするために、エンジンが規定の回転数より大きい回転数で回転している状態では操舵をアシストできるように設定されている。上記規定回転数としては、車両のアイドリング時のエンジンの回転数より小さい値が設定されている。
そして、電動パワーステアリング装置用ECU54は、エンジン駆動により走行可能となる車両が備えるECU(電気自動車10で言う電気自動車用ECU60に対応するECU)が出力するエンジン回転数信号を受信すると、当該回転数信号と規定回転数との比較に基づいて電動パワーステアリング装置用ECU54が電動パワーステアリング装置用モータ53を駆動可能な状態となる。
一方、電気自動車10は、エンジンに代えて走行用モータ装置20によって走行可能となるので、電気自動車用ECU60は、エンジンの回転数信号を出力することはない。このため、電気自動車10に搭載される電動パワーステアリング装置用ECUは、エンジンの回転数信号以外の信号、例えばレディオン信号を受信している間駆動可能な状態となる必要がある。しかしながら、エンジン駆動により走行可能となる車両に搭載されていた電動パワーステアリング装置を電気自動車10に合わせて設定変更することは、コストがかかる。
しかしながら、本願発明では、電気自動車用ECU60は、走行用モータ装置20を駆動可能な状態とするレディオン信号を出力する際に、同時にかつレディオン信号が出力されている間、仮想エンジンが所定回転数で回転していることを示す擬似回転数信号を出力し続ける。
このため、従来エンジン駆動により走行可能な車両に搭載されていた電動パワーステアリング装置を、そのまま電気自動車10用に変更することなく電気自動車10に搭載して用いることができるようになるので、電気自動車10のコストが高騰することを抑制することができる。
つぎに、本発明の第2の実施形態にかかる電気自動車を、図4を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、電気自動車用ECU60に代えて他の部位(装置)が擬似エンジン回転数信号を出力する点が、第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について、具体的に説明する。
図4は、電動パワーステアリング装置50が動作可能となるまでの一例を概略的に示す図である。図4を用いて、本実施形態における電動パワーステアリング装置50が動作可能となる状態までの一例を説明する。
図4に示すように、運転者がイグニッションキーをイグニッションキーシリンダ装置40のキー挿入孔42内に挿入し、シリンダ41をスタート位置46まで回した後IG・ON位置45まで回転する。イグニッションキーシリンダ装置40は、シリンダ41がスタート位置46まで回された後IG・ON位置45まで回転されると、電気自動車用ECU60に、シリンダ41がIG・ON位置45にある状態を示す信号(図中、EV READY信号)を送信する。
電気自動車用ECU60は、シリンダ41がIG・ON位置45にある間は、レディオン信号を出力し続ける。このレディオン信号は、CAN70上に流れる。走行用モータ装置20(モータ制御部24)は、レディオン信号を受信すると、受信している間動作可能となる。動作可能とは、モータ本体23が回転可能ということである。
本実施形態では、バッテリ管理装置33は、CAN70を介してレディオン信号を受信している間、擬似エンジン回転数信号を出力し続けるように設定されている。この擬似エンジン回転数信号は、第1の実施形態で説明された擬似エンジン回転数信号と同じものである。この擬似エンジン回転数信号は、CAN70上に流れる。バッテリ管理装置33は、本発明で言うサブ制御部の一例である。バッテリ管理装置33は、レディオン信号を受信していないときは、擬似エンジン信号を出力しない。
電動パワーステアリング装置用ECU54は、CAN70を介して擬似エンジン回転数信号を受信する。電動パワーステアリング装置用ECU54は、擬似エンジン回転数信号を受信すると、当該擬似エンジン回転数信号と規定回転数とを比較する。
規定回転数信号とは、電動パワーステアリング装置用モータ23を駆動可能する際の閾値である。受信する擬似エンジン回転数信号が、規定回転数より大きい場合は、電動パワーステアリング装置用ECU54は、電動パワーステアリグ装置用モータ23を駆動可能な状態と認識する。
擬似エンジン回転数信号は、規定回転数よりも大きい値に設定されているので、電動パワーステアリング装置50は、擬似エンジン回転数信号を受信している間、第1の実施形態で説明されたように操舵をアシストできるようになる。
本実施形態では、第1の実施形態と同様の作用と効果とを得ることができる。なお、本実施形態では、一例としてレディオン信号を受信したバッテリ管理装置33が擬似エンジン回転数信号を出力したが、これに限定されない。他の例としては、レディオン信号を受信したセル監視装置34など、レディオン信号を受信した他の装置が、レディオン信号を受信している間擬似エンジン回転数信号を出力し続けるように設定されてもよい。この場合であっても、第1,2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
このように、電動自動車用ECU60(本発明で言う主制御部)以外の部位(装置)(本発明で言うサブ制御部)が擬似エンジン回転数信号を出力する場合であっても、当該擬似エンジン回転数信号を電動パワーステアリング装置用ECU54が受信することによって、第1,2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、電気自動車用ECU60が出力する擬似エンジン回転数信号は、用いられる電動パワーステアリング装置に設定される規定エンジン回転数に合わせて設定が変更可能である。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の第1の実施形態に係る電気自動車の一例を示す概略図。 図1に示された電気自動車が備えるCAN70を示す概略図。 図1に示された電動パワーステアリング装置が動作可能となるまでの一例を概略的に示す図。 本発明の第2の実施形態に係る電気自動車が備える電動パワーステアリング装置が動作可能となるまでの一例を概略的に示す図。
符号の説明
10…電気自動車、20…走行用モータ装置(走行用モータ)、33…バッテリ管理装置(サブ制御部)、34…セル監視装置(サブ制御部)、50…電動パワーステアリング装置、60…電気自動車用ECU(主制御部)。

Claims (2)

  1. レディオン信号を受信している間駆動可能な状態となる走行用モータと、
    前記走行用モータを駆動可能な状態とする前記レディオン信号を出力可能であるとともに、前記レディオン信号を出力している間同時に所定の回転数を示す擬似エンジン回転数信号を出力し続ける主制御部と、
    前記主制御部が出力する前記擬似エンジン回転数信号を受信するとともに、前記擬似エンジン回転数信号を受信している間動作可能な状態となる、操舵をアシストするパワーステアリング装置と
    を具備することを特徴とする電気自動車。
  2. レディオン信号を受信している間駆動可能な状態となる走行用モータと、
    前記走行用モータを駆動可能な状態とするレディオン信号を出力可能である主制御部と、
    前記主制御部が出力する前記レディオン信号を受信するとともに、前記レディオン信号を受信している間所定の回転数を示す擬似エンジン回転数信号を出力し続けるサブ制御部と、
    前記サブ制御部が出力する前記擬似エンジン回転数信号を受信するとともに、前記擬似エンジン回転数信号を受信している間動作可能な状態となる、操舵をアシストするパワーステアリング装置と
    を具備することを特徴とする電気自動車。
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