JP4957485B2 - 印刷装置、プログラム、記憶媒体及び方法 - Google Patents

印刷装置、プログラム、記憶媒体及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有するインク(UV硬化消色インク)、このUV硬化消色インクを用いて印刷処理及び消色処理を行う印刷装置、それに用いるプログラム、記憶媒体及び方法に関するものである。
近年、オフィスのオートメーション化が進められている中で、ハードコピーなどのためにコンピュータのデータを紙に印刷する機会が増大している。そうすると、紙の消費量が増加するため、紙の原料となる木材を確保すべく次々と森林伐採が行われて森林破壊という大きな環境問題を引き起こしている。そこで、その対策として、紙に印刷された画像を消去して、印刷済みの紙を廃棄せずに再利用することが提案されている。
例えば、特許文献1(特開平5−185588号公報)に開示されたインクジェットプリンタは、紫外線が照射されると変質して色が消える色素を含有した水性インクを用いており、該インクを吐出するインクジェットヘッドの上流に紫外線照射ランプを備えている。このインクジェットプリンタによれば、通常の印字を行う場合には、紫外線照射ランプを消灯した状態で紙を搬送し、インクジェットヘッドを駆動して、紙に向けてインクを吐出して印字が行われる。一方、印字された画像を消去する場合には、インクジェットヘッドの駆動を停止した状態で紙を搬送し、紫外線照射ランプを点灯する。紫外線照射ランプからの紫外線によりインクの色素が消色し、紙が白紙状態に戻って排紙される。
特開平5−185588号公報
しかしながら、特許文献1のインクジェットプリンタは水性インクを用いているため、該インクがインクジェットヘッドから吐出されて紙に付着すると、溶媒である水等は蒸発し、紫外線により消色する色素は紙の繊維に深く浸透してしまう。そうすると、紫外線照射ランプにより照射された紫外線が色素に十分に吸収されにくくなり、印字された画像を完全に消去するのに時間が掛かることとなる。また、水性インクを用いた場合には、水分の浸透率が低い媒体には印刷しづらいという問題もある。
そこで、本発明は、一度印刷されたものを迅速かつ確実に再利用できるようにすると共に多様な媒体への印刷を可能とすることを目的としている。
本発明の第1の態様に従えば、媒体に印刷を行う印刷装置であって、紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、消色に要する紫外線光量よりも硬化に要する紫外線光量の方が小であるインクを、前記媒体に向けて吐出するインクジェットヘッドと、前記媒体に向けて紫外線を照射するUV光源と、前記インクジェットヘッド及び前記UV光源に相対して前記媒体を所定の方向に変位させて、前記インクジェットヘッドが前記インクを吐出する領域及び前記UV光源が前記紫外線を照射する照射領域を移動させる移動機構と、印刷モードと消去モードとを含む複数の動作モードのうちからいずれかの指示を受け、指示されたモードに応じて前記インクジェットヘッド及び前記UV光源を制御する制御部であって、印刷モードの際に、前記媒体に向けて前記インクジェットヘッドに前記インクを吐出させ、この吐出により前記媒体に付着した前記インクに向けて、前記UV光源に前記着色成分が消色しない光量の紫外線を照射させて前記硬化成分を硬化させる印刷処理を行い、消去モードの際に、前記媒体に向けて前記UV光源に前記印刷処理の際に照射した光量よりも多い紫外線を照射させて前記着色成分を消色させる消去処理を行う制御部とを備える印刷装置が提供される。
本発明の第1の態様によれば、インクジェットヘッドから吐出されて媒体に付着したインク(UV硬化消色インク)は、UV光源から照射された紫外線により媒体上で硬化するので、水性インク等に比べて着色成分は媒体の内部に深く浸透しないまま固着される。これにより、消去処理の際には、UV光源からの紫外線が着色成分に十分に吸収されやすくなり、着色成分を効率よく消色することが可能となる。したがって、一度印刷された媒体を迅速かつ確実に再利用することができる。また、UV硬化消色インクは媒体の表面で硬化して固着されるので、紙のような水分の浸透率の高い材料のみならず、水分の浸透率の低い材料、例えば、金属や樹脂等にも印刷処理及び消去処理を行うことが可能となる。
さらに、本発明の印刷装置では同じUV光源を印刷処理と消去処理の両方に兼用することも可能であるので、そのような場合には、UV硬化消色インクの硬化用及び消色用に独立してUV光源を設ける必要がなく、印刷装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。また、媒体上のUV硬化消色インクに照射される紫外線の光量は、印刷処理の場合よりも消去処理の場合方が多くなるように制御されるので、印刷処理ではUV硬化消色インクを消色しないように硬化させることができる一方、消色処理では確実にUV硬化消色インクを消色させることができる。
本発明の印刷装置において、前記制御部は、前記UV光源を制御して、前記消去モードにおいて、前記印刷モードよりも、前記媒体に付着した前記インクに紫外線を長く照射させてもよい。
この場合には、印刷処理と消去処理との間でUV光源からの紫外線の照射時間を変更することにより、印刷処理の際には、着色成分が消色しない程度の少ない光量で硬化成分を硬化させることができる一方、消去処理の際には、多い光量で紫外線を照射して着色成分を簡単かつ確実に消色させることができる。
本発明の印刷装置において、前記制御部は、前記UV光源を制御して、前記消去モードにおいて、前記印刷モードよりも、前記媒体に付着した前記インクに照射される紫外線の照射強度を大きくしてもよい。
この場合には、印刷処理と消去処理との間でUV光源からの紫外線の照射強度を変更することにより、印刷処理の際には、着色成分が消色しない少ない光量で硬化成分を硬化させることができる一方、消去処理の際には、多い光量での紫外線照射により着色成分を簡単かつ確実に消色させることできる。
本発明の印刷装置において、前記制御部は、前記移動機構を制御して、前記消去モードにおいて、前記印刷モードよりも、前記媒体が前記UV光源の前記照射領域を通過する速度を小さくしてもよい。
この場合には、印刷処理と消去処理との間で、媒体の、UV光源に対する通過速度を変更することにより、印刷処理の際には、着色成分が消色しない少ない光量で硬化成分を硬化させることができる一方、消去処理の際には、多い光量での紫外線照射により着色成分を簡単かつ確実に消色させることできる。
本発明の印刷装置は、前記媒体に相対して前記インクジェットヘッドを走査させる走査機構をさらに備えてもよく、前記UV光源は、前記インクジェットヘッドと一体的に設けられていてもよい。
この場合には、走査機構によりインクジェットヘッドが駆動走査されるのに伴ってUV光源も走査されるので、UV光源用の走査機構を別途設ける必要がなく、小型化及び低コスト化を図ることができる。また、UV光源がインクジェットヘッドと一体的に動作するため、UV光源への配線部材をインクジェットヘッドへの配線部材と一部兼用することも可能であるので、部品点数をさらに削減することができる。
本発明の印刷装置において、前記媒体は、前記消去処理の対象となる第1の媒体と、前記印刷処理の対象となる第2の媒体とを含んでもよく、前記印刷装置は、第1の媒体を収容する消去用トレイと、第2の媒体を収容する印刷用トレイと、前記動作モードの指示を受信する受信部と、をさらに備えてもよく、前記移動機構は、前記消去用トレイ及び前記印刷用トレイにそれぞれ収容された第1、第2の媒体を、選択的に搬送して、前記インクジェットヘッドの前記吐出領域及び前記UV光源の前記照射領域を通過させてもよく、前記制御部は、前記消去処理中に前記受信部が印刷モードの指令を受信した場合には、前記UV光源及び前記搬送機構を制御して、前記消去処理を中断させ、消去途中の第1の媒体を前記消去用トレイへ戻してから、前記インクジェットヘッド、前記UV光源及び前記搬送機構を制御して、前記印刷用トレイに収容された第1の媒体に対して前記印刷処理を行わせてもよい。
このようにすると、消去処理中に印刷処理を割り込ませることができるので、ユーザがすぐに印刷を行いたい場合に、進行中の消去処理の終了を待たずに印刷を開始することができ、利便性が向上する。
本発明の印刷装置において、前記制御部は、前記印刷処理の終了後、さらに、前記UV光源及び前記搬送機構を制御して、前記消去途中の第2の媒体に対する前記消去処理を再開させてもよい。
この場合には、割り込み印刷の後に、消去途中であった被記録体に対する消去処理の開始をユーザが入力しなくても、制御部が自動的に消去処理を再開させるので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
本発明の印刷装置は、前記搬送機構により搬送される前記媒体の搬送位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された前記媒体の搬送位置を記憶する記憶部とをさらに備えてもよく、前記制御部は、前記消去処理中に前記受信部が印刷モードの指令を受信した場合に、前記位置検出部により検出された前記消去中の第2の媒体の搬送位置を前記記憶部に保存してもよく、前記消去処理の再開時には、前記記憶部に保存された前記搬送位置から前記消去処理を再開させてもよい。
この場合には、消去途中であった媒体に対する消去処理は、先の消去処理の中断時における搬送位置から再開するようにしているので、消去処理済みの領域を無駄に重ねて消去処理することがなく、処理効率が向上する。
本発明の印刷装置において、前記UV光源は、前記媒体の、前記所定の方向に直交する方向の長さよりも長く、前記インクジェットヘッドとは独立に設けられ、前記直交する方向に沿って固定されていてもよい。
この場合には、UV光源の照射領域は、媒体を幅方向(前記所定方向に直交する方向)に覆っているので、媒体の幅方向全体にわたって紫外線を照射できる。そのため、媒体を所定方向に移動させることにより、媒体全体に紫外線を照射できる。また、UV光源はインクジェットヘッドとは独立に設けられ、媒体が搬送される方向に直交する方向に沿って固定されているので、消去処理の際にインクジェットヘッドを駆動する必要がなく、ヘッドの駆動に伴う騒音、振動などを低減できる。
本発明の印刷装置は、さらに、前記動作モードを前記制御部に指示する指示部を有してもよい。
この場合には、制御部に動作モードを指示するためのパソコンなどの外部機器を用意する必要がなく、印刷装置に設けられたボタンなどの指示部によって、所望の動作モードを指示することができる。
本発明の第2の態様に従えば、媒体に印刷を行う印刷装置を制御するプログラムであって、紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、且つ、消色に要する紫外線の光量よりも硬化に要する紫外線の光量の方が少ないインクを用いて印刷及び消色を行う前記印刷装置を制御して、印刷モードと消去モードとを含む複数の動作モードのうちから前記印刷モードが選択されたときに前記インクを用いて印刷を行うことと、前記複数の動作モードのうちから前記消去モードが選択されたときに前記インクを消色することと、を前記印刷装置に実行させることと、前記印刷を行わせる際に、前記媒体に向けてインクジェットヘッドに前記インクを吐出させると共に、この吐出により前記媒体に付着した前記インクに向けて前記着色成分が消色しない光量の紫外線をUV光源に照射させて前記硬化成分を硬化させることと、前記消色を行わせる際に、前記媒体に向けて、前記印刷を行わせる際よりも多い光量の紫外線を前記UV光源に照射させて、前記着色成分を消色させることとを備えるプログラムが提供される。
本発明の第3の態様に従えば、本発明のプログラムを保存した記憶媒体が提供される。
本発明の第2の態様によれば、例えば、同じUV光源を、印刷処理と消去処理の両方に兼用するように制御することができるので、その場合には、インク(UV硬化消色インク)の硬化用及び消色用にそれぞれ別個のUV光源を設ける必要がなく、小型化及び低コスト化を図ることができる。また、媒体上のUV硬化消色インクに照射される紫外線の光量は、印刷処理よりも消去処理の方が多くなるように制御されるので、印刷処理ではUV硬化消色インクを消色しないように硬化させることができる一方、消色処理でUV硬化消色インクを消色させることができる。
本発明の第4の態様に従えば、媒体に対して印刷及び消色を行う方法であって、紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、消色に要する紫外線光量よりも硬化に要する紫外線光量の方が小であるインクを用意することと、印刷モードと消去モードとを含む複数の動作モードのうちから前記印刷モードが選択されたときに、前記媒体に向けて前記インクを吐出すると共に、この吐出により前記媒体に付着した前記インクに向けて前記着色成分が消色しない光量の紫外線を照射して前記硬化成分を硬化させることと、前記複数の動作モードのうちから前記消去モードが選択されたときに、前記媒体に向けて前記印刷工程よりも多い光量の紫外線を照射して前記着色成分を消色させることとを備える方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、媒体に付着したインク(UV硬化消色インク)は、紫外線により媒体の上で硬化するので、水性インク等に比べて着色成分は媒体の内部に深く浸透しないまま固着される。これにより、消去処理の際には、紫外線が着色成分に十分に吸収されやすくなり、着色成分を効率よく消色することが可能となる。したがって、一度印刷された媒体を迅速かつ確実に再利用することができる。また、UV硬化消色インクは媒体の表面で硬化して固着されるので、紙のような水分の浸透率の高い材料に限らず、水分の浸透率の低い材料、例えば、金属や樹脂等にも印刷及び消色を行うことが可能となる。さらに、媒体上のUV硬化消色インクに照射される紫外線の光量は、印刷処理の場合よりも消去処理の場合の方が多くなるので、印刷処理ではUV硬化消色インクを消色しないように硬化させることできる一方、消色処理でUV硬化消色インクを消色させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る印刷装置1を示す概略図である。図1に示すように、印刷装置1は複合機であり、ユーザが印刷モードを選択して入力するための印刷ボタン(第1の指示部)2と、消去モードを選択して入力するための消去ボタン(第2の指示部)3と、印刷ボタン2及び消去ボタン3に接続され、各ボタン2,3からのモード指示を受信する受信部4と、受信部4に接続され、後述する各部の制御を行うCPU及び記録媒体である紙23(図2参照)の搬送位置を検出する位置検出部20を含む制御部5と、受信部4からのモード指示に基づいて制御部5により制御される機器群(後述するUV光源9、インクジェットヘッド11、キャリッジ走査モータ13及び搬送モータ15)と、照射ドライバ8と、記録媒体を搬送する搬送ローラ16と、制御部5に接続され、前記機器群の制御を行うためのプログラム19を読み出し可能に保存したROM6と、制御部5に接続され、位置検出部20により検出された紙23(図2参照)の搬送位置を記憶するRAM(記憶部)7とを主に備える。
制御部5には、紙23(図2参照)に向けて紫外線を照射するUV光源9が照射ドライバ8を介して接続されている。照射ドライバ8は制御部5からの制御信号をUV光源9が駆動可能な信号に変換する機能を有している。また、制御部5には、インクタンク(図示せず)から供給されるUV硬化消色インクを、紙23(図2参照)に向けて吐出するインクジェットヘッド11が吐出ドライバ10を介して接続されている。吐出ドライバ10は制御部5からの制御信号をインクジェットヘッド11が駆動可能な信号に変換する機能を有している。
インクジェットヘッド11が吐出するUV硬化消色インクは、紫外線により消色する着色成分と、紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、消色に要する紫外線光量よりも硬化に要する紫外線光量の方が小さい。具体的には、紫外線により消色する着色成分には、例えば塩基性染料のBasicBlue5 、BasicBlue7、BasicViolet1 、BasicViolet10 、BasicOrange22、 BasicRed1:1 、BasicYellow1、 BasicYellow2、BasicYellow3などを用いてもよいし、呈色性化合物、顕色剤及びビヒクルを含有し、前記呈色性化合物及び顕色剤がマイクロカプセルに封入されたものなどを用いてもよい。また、紫外線により硬化する硬化成分は、例えばラジカル重合型のアクリレート系モノマー又はカチオン重合型のオキシラン系モノマーなどのモノマー(樹脂の希釈剤)と、例えばビニル系オリゴマーなどのオリゴマー(樹脂の主成分)と、例えばα hydroxyketonesやbensil dimethyl-ketalなどの光重合開始剤とで構成されているとよい。
制御部5には、インクジェットヘッド11を担持したキャリッジ26(図2参照)を、紙23(図2参照)の搬送方向に直交する方向(走査方向)に走査するためのキャリッジ走査モータ13が走査ドライバ12を介して接続されている。走査ドライバ12は制御部5からの制御信号をキャリッジ走査モータ13が駆動可能な信号に変換する機能を有している。また、制御部5には、紙送りを行う搬送ローラ16を回転駆動するための搬送モータ15が搬送ドライバ14を介して接続されている。搬送ドライバ14は制御部5からの制御信号を搬送モータ15が駆動可能な信号に変換する機能を有している。
また、印刷装置1は、印刷処理の対象となる紙を収容する印刷用トレイ17と、消去処理の対象となる紙を収容する消去用トレイ18とをさらに備えており、搬送ローラ16にいずれか一方のトレイ17,18から紙が選択的に給紙される。即ち、搬送モータ15及び搬送ローラ16等により、紙をインクジェットヘッド11の吐出領域及びUV光源9の照射領域に通過させる搬送機構(移動機構)が構成されている。また、制御部5には、この搬送機構によって搬送される紙23の搬送位置を検出する位置検出センサ23が接続されており、位置検出センサ27が発する位置信号は制御部5の位置検出部20に送られる。そして、制御部5の位置検出部20は、位置検出センサ23から送られる位置信号と搬送モータ15の回転量から判断して紙23(図2参照)の搬送位置を検出する。さらに、印刷装置1は、インクジェットヘッド11及びUV光源9による印刷又は消去が行われた紙23が排出される排紙トレイ28を備えている。
図2は図1に示す印刷装置1の要部斜視図である。図2に示すように、印刷装置1は、筐体21に架設されたガイドロッド22を有し、インクジェットヘッド11が固定されたキャリッジ26がそのガイドロッド22にスライド可能に支持されている。インクジェットヘッド11の下面にはノズル孔(図示せず)を有するヘッド面が設けられており、その下方で搬送ローラ16により搬送される紙23に向けてUV硬化消色インクが吐出される。また、キャリッジ25の走査方向の一側面にはUV光源9が固定されており、インクジェットヘッド11とUV光源9が走査方向に一体的に移動可能となっている。UV光源9の下面には光出射面(図示せず)が設けられており、その下方で搬送ローラ16により搬送される紙23に向けて紫外線が照射される。なお、上述のUV硬化消色インクの硬化のために必要な紫外線の波長帯は250〜420nm程度であり、消色のために必要な紫外線の波長帯域は300〜400nm程度である。UV光源9として、波長310nm、380nmなどにピークを持つブロードな波長域の紫外線を放出するメタルハライドランプ、波長365nmなどに高いピークを持つ波長域の紫外線を放出する高圧水銀紫外線ランプ、及び/又は、波長365nmなどに高いピークを持つ波長域の紫外線を放出する紫外線LEDなどを使用できる。
インクジェットヘッド11は、一対のプーリー24に巻かれたタイミングベルト25に接合されており、タイミングベルト25はガイドロッド22の軸線方向と平行に配設されている。一方のプーリー24には、CW及びCCW方向に回転駆動するキャリッジ走査モータ13が設けられており、そのプーリー24がCW又はCCW方向に回転駆動されることでタイミングベルト25が往復移動する。タイミングベルトの移動に伴って、インクジェットヘッド11がUV光源9と共にガイドロッド22に沿って走査される。即ち、インクジェットヘッド11の走査機構は、キャリッジ走査モータ13、ガイドロッド22、プーリー24及びタイミングベルト25を含んでいる。
次に、印刷装置1の動作について説明する。図3は図1に示す印刷装置1の印刷モードの処理を説明するフローチャートである。図1及び図3に示すように、ユーザが印刷ボタン2を押下すると、印刷モードの指令が受信部4を介して制御部5に伝達され、制御部5は印刷用トレイ17から新しい紙23を給紙するように搬送モータ15等を駆動制御する(ステップS1)。次いで、制御部5は、UV光源9を点灯させる(ステップS2)。そして、制御部5は、UV光源9を点灯させて紫外線を照射した状態のまま、インクジェットヘッド11を走査させながらインクジェットヘッド11にUV硬化消色インクを紙23に向けて吐出させる(ステップS3)。この際、UV光源9はインクジェットヘッド11と一体的に設けられているので、UV光源9からの紫外線も紙23に対して走査するように照射される。つまり、前記のステップS2とステップS3とにより印刷処理が実施されることとなる。そして、このとき、紙23に着弾したUV硬化消色インクには、UV光源9によって、前記硬化成分が硬化する程度の光量であって、且つ、前記着色成分が消色しない程度の光量のUV光が照射される。印刷が終了すると、制御部5は、UV光源9を消灯し(ステップS4)、印刷済みの紙23を搬送ローラ16により送り出して排紙する(ステップS5)。
図4は図1に示す印刷装置1の消去モードの処理を説明するフローチャートである。図1及び図4に示すように、ユーザが消去ボタン3を押下すると、消去モードの指令が受信部4を介して制御部5に伝達され、制御部5は消去用トレイ18から印刷済みの紙23が給紙されるように搬送モータ15等を駆動制御する(ステップS11)。次いで、制御部5は、UV光源9を点灯させる(ステップS12)。そして、制御部5は、UV光源9を点灯させて紫外線を照射した状態のまま、インクジェットヘッド1を吐出動作を行わさずに走査させる(ステップS13)。こうすることで、インクジェットヘッド11と共に走査されるUV光源9が、紙23に向けて紫外線を照射し、消去処理が行われる。この際、制御部5は、紙23上のUV硬化消色インクに前記着色成分が消色する程度の光量のUV光が照射されるように、UV光源9、キャリッジ走査モータ13及び搬送モータ15を制御する。すなわち、消去処理においては、消色させる領域について、単位面積あたりの紫外線光量が印刷処理の場合に照射した単位面積あたりの紫外線光量よりも多くなるように、UV光源9から紫外線を照射して前記着色成分を消色させる。
詳しくは、制御部5は、印刷モードよりも消去モードの方が、紙23に付着したUV硬化消色インクに照射するUV光源9からの紫外線の総光量が大となるように制御している。例えば、制御部5は、印刷モードよりも消去モードの方が、UV光源9に対する紙23の搬送速度が遅くなるように搬送モータ15を制御している。あるいは、制御部5は、印刷モードよりも消去モードの方が、UV光源9の走査速度が遅くなるようにキャリッジ走査モータ13を制御してもよい。または、制御部5は、印刷モードよりも消去モードの方が、紫外線の照射強度が大となるようにUV光源9の出力を制御してもよい。さらに、これらの制御を同時に行うようにしてもよい。なお、印刷モードにおける紙23上のUV硬化消色インクに照射される光量の調整も、UV光源9の出力、キャリッジ走査モータ13による走査速度、及び、搬送モータ15による紙23の搬送速度の少なくとも1つを制御することで行われる。
そして最後に、制御部5は、UV光源9を消灯し(ステップS14)、消去済みの紙23を排紙させる(ステップS15)。
次に、消去処理中に印刷処理要求が割り込んだ際における印刷装置1の動作について説明する。図5は図1に示す印刷装置1の割り込み処理を説明するフローチャートである。図1及び図5に示すように、前述した消去処理中にユーザが印刷ボタン2を押下すると、印刷モードの割り込み指令が受信部4を介して制御部5に伝達される。そうすると、制御部5は、UV光源9の紫外線照射を停止させ、インクジェットヘッド11の走査を停止させ、かつ搬送モータ15による紙送りを停止させて、消去処理を中断させる(ステップS21)。そして、制御部5は、位置検出部20により検出された消去処理中断時における紙23の搬送位置をRAM7に保存して記憶させる(ステップS22)。
次いで、制御部5は、搬送モータ15を逆回転させる等して消去途中の紙23を消去用トレイ18へ戻させる(ステップS23)。次いで、制御部5は、搬送モータ15を駆動制御して印刷用トレイ17から新しい紙23を給紙する(ステップS24)。次いで、制御部5は、UV光源9をONさせる(ステップS25)。そして、制御部5は、UV光源9が紫外線を照射した状態のまま、インクジェットヘッド11を走査させながらインクジェットヘッド11にUV硬化消色インクを紙23に向けて吐出させる(ステップS26)。このとき、紙23に付着したUV硬化消色インクには、前記硬化成分が硬化するのに十分であって且つ前記消色成分が消色しない程度の光量の紫外線が照射されるように、UV光源9、キャリッジ走査モータ13及び搬送モータ15が制御される。こうすることで、インクジェットヘッド11と共に走査されるUV光源9が、紙23に付着したUV硬化消色インクに向けて前記着色成分が消色しない程度の光量の紫外線を照射して前記硬化成分を硬化させる。
そして、印刷が終了すると、制御部5は、UV光源9をOFFし(ステップS27)、印刷済みの紙23を搬送ローラ16により送り出して排紙する(ステップS28)。次いで、制御部5は、搬送モータ15等を駆動制御して消去用トレイ18から消去途中の紙23を再び給紙させる(ステップS28)。次いで、制御部5は、RAM7に記憶されていた中断時の搬送位置から消去処理を再開させる(ステップS29)。そして、制御部5は、消去済みの紙23を排紙させる(ステップS30)。
以上の構成とすると、インクジェットヘッド11から吐出されて紙23に付着したUV硬化消色インクは、UV光源9から照射された紫外線により紙23上で硬化するので、水性インクを用いた場合に比べて着色成分は紙23に深く浸透しにくい。これにより、消去処理の際には、UV光源9からの紫外線が着色成分に十分に吸収されやすくなり、着色成分を効率よく消色することが可能となる。したがって、一度印刷された記録媒体を迅速かつ確実に再利用することができる。また、UV硬化消色インクは記録媒体の表面で硬化して固着されるので、紙のような浸透性の高い媒体のみならず、浸透性の低い媒体、例えば、金属や樹脂や木材等でも印刷処理及び消去処理を行うことが可能となる。
さらに、同じUV光源9が印刷処理と消去処理の両方に兼用されているので、UV硬化消色インクの硬化用と消色用に独立してUV光源を設ける必要がなく、印刷装置1の小型化及び低コスト化を図ることができる。また、印刷処理において紙23上のUV硬化消色インクに照射される紫外線の光量は、消去処理の場合の光量よりも少なくなるように制御しているので、印刷処理ではUV硬化消色インクが消色しないように硬化させることができる一方、消色処理でUV硬化消色インクを消色させることができる。
また、UV光源9は、インクジェットヘッド11に一体的に取り付けられているので、UV光源9用の走査機構を別途設ける必要がなく、部品点数を削減でき、印刷装置の小型化を図ることができる。また、UV光源9がインクジェットヘッド11と一体的に動作するため、フレキシブルフラットケーブル等のような配線部材(図示せず)をUV光源9とインクジェットヘッド11とで一部共用することができ、部品点数をさらに削減することも可能となる。
また、印刷装置1は消去処理中に印刷処理を割り込ませることができるので、ユーザがすぐに印刷を行いたい場合にも、進行中の消去処理の終了を待たずに印刷を開始することができる。そして、割り込み印刷の後には、消去途中であった紙に対する消去処理の開始をユーザが入力しなくても、制御部5が自動的に消去処理を再開させることもできるので、ユーザの操作負担が軽減される。さらに、消去途中であった紙に対する消去処理は、先の消去処理の中断時における搬送位置から再開するように制御可能であるので、消去処理済みの領域を無駄に重ねて消去処理することがなく、処理効率が向上する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図6は本発明の第2実施形態の印刷装置30を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の印刷装置30はパソコン40に接続して使用されており、そのパソコン40には印刷装置30を制御するプログラム41がCD−ROM等の記憶媒体(図示せず)からインストールされている。即ち、ユーザがパソコン40で起動されたプログラム41を用いて印刷モード又は消去モードの入力を行うことで、そのモード指令が印刷装置30に送信される。印刷装置30は、パソコン40からの信号を受信するインターフェースとなる受信部31を備えている。受信部31には、パソコン40からの指示に基づいてインクジェットヘッド11、UV光源9、キャリッジ走査モータ13及び搬送モータ15の制御を行うCPU等からなる制御部32が接続されている。
このような場合には、印刷装置制御用のプログラムがパソコン40にインストールされており、パソコン40からの指令により印刷装置30の制御部5がインクジェットヘッド11やUV光源9などの制御を行うため、印刷装置30を簡素化することができる。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付して説明を省略する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図7は本発明の第3実施形態の印刷装置50を示す要部斜視図である。図7に示すように、本実施形態の印刷装置50には、インクジェットヘッド11の搬送方向の下流側には、一方向に長いライン状のUV光源51が配置されている。UV光源51の長手方向が、ガイドロッド22の軸線方向(走査方向でもある)と略平行になるように、UV光源51が筐体2に固定されている。UV光源51は、紙23の幅全体にわたって紫外線を一度に照射できる長さを有している。
前記構成とすると、UV光源51からの紫外線が紙の幅全体にわたって同時に照射されるので、UV硬化消色インクに効率良く紫外線を吸収させることができ、消去モードにおける処理時間を短縮化することが可能となる。
なお、前述した各実施形態ではインクジェットヘッド11及びUV光源9に対して紙23を移動させることで走査方向と直交する方向に紙23を搬送しているが、逆に、紙23を静止させてインクジェットヘッド11及びUV光源9を走査方向と直交する方向に移動させてもよい。また、UV光源とインクジェットヘッドを独立に設けてもよく、その際、これらを独立に走査する走査機構を設けてもよい。さらに、UV硬化消色インクを硬化させるためのUV光源と、消色させるためのUV光源とを独立に設けてもよい。例えば、硬化用のUV光源をインクジェットヘッドと一体に設け、消色用のUV光源として走査方向に長く、筐体に固定されたUV光源を設けてもよい。この場合には、消去処理中にはインクジェットヘッドを駆動する必要がなく、騒音等を軽減できる。また、UV光源の数、配置は任意にすることができ、UV光源の種類も、前述の例に限られず、使用するUV硬化消色インクの特性に合わせて任意にしうる。
上記実施形態においては、UV硬化消色インクの硬化に必要な紫外線の波長域と、消色に必要な紫外線の波長域は、互いに重なり合っており、この重なり合った波長域の紫外線を放出するUV光源を用いることで、一つのUV光源を硬化用と消色用に使用することができた。しかし、UV硬化消色インクの、硬化に必要な紫外線の波長域と、消色に必要な紫外線の波長域とが重なり合っていない場合には、それぞれの波長域に対応するUV光源を設けてもよい。なお、UV硬化消色インクの、硬化及び/又は消色に必要な紫外線が、近紫外線(波長域200〜380nm)又は、遠紫外線(10〜200nm)であってもよい。
以上のように、本発明に係る印刷装置、プログラム、記憶媒体及び方法は、記録媒体を迅速かつ確実に再利用できると共に、多様な材料に印刷及び消去を行うことができ、かつ、小型化及び低コスト化を図ることができる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できるインクジェットプリンタ等の印刷装置に広く適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置を示すブロック図である。 図1に示す印刷装置の要部斜視図である。 図1に示す印刷装置の印刷モードの処理を説明するフローチャートである。 図1に示す印刷装置の消去モードの処理を説明するフローチャートである。 図1に示す印刷装置の割り込み処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態の印刷装置を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の印刷装置を示す要部斜視図である。
符号の説明
1,30,50 印刷装置
4 受信部
5,32 制御部
7 RAM(記憶部)
9,51 UV光源
11 インクジェットヘッド
17 印刷用トレイ
18 消去用トレイ
19,41 プログラム
20 位置検出部
23 紙(被記録体)

Claims (13)

  1. 媒体に印刷を行う印刷装置であって、
    紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、消色に要する紫外線光量よりも硬化に要する紫外線光量の方が小であるインクを、前記媒体に向けて吐出するインクジェットヘッドと、
    前記媒体に向けて紫外線を照射するUV光源と、
    前記インクジェットヘッド及び前記UV光源に相対して前記媒体を所定の方向に変位させて、前記インクジェットヘッドが前記インクを吐出する領域及び前記UV光源が前記紫外線を照射する照射領域を移動させる移動機構と、
    印刷モードと消去モードとを含む複数の動作モードのうちからいずれかの指示を受け、指示されたモードに応じて前記インクジェットヘッド及び前記UV光源を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、印刷モードの際に、前記媒体に向けて前記インクジェットヘッドに前記インクを吐出させ、この吐出により前記媒体に付着した前記インクに向けて、前記UV光源に前記着色成分が消色しない光量の紫外線を照射させて前記硬化成分を硬化させる印刷処理を行い、
    消去モードの際に、前記媒体に向けて前記UV光源に前記印刷処理の際に照射した光量よりも多い紫外線を照射させて前記着色成分を消色させる消去処理を行うことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記UV光源を制御して、
    前記消去モードにおいて、前記印刷モードよりも、前記媒体に付着した前記インクに紫外線を長く照射させることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記UV光源を制御して、
    前記消去モードにおいて、前記印刷モードよりも、前記媒体に付着した前記インクに照射される紫外線の照射強度を大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記移動機構を制御して、
    前記消去モードにおいて、前記印刷モードよりも、前記媒体が前記UV光源の前記照射領域を通過する速度を小さくすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記媒体に相対して前記インクジェットヘッドを走査させる走査機構をさらに備え、
    前記UV光源は、前記インクジェットヘッドと一体的に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記媒体は、前記消去処理の対象となる第1の媒体と、前記印刷処理の対象となる第2の媒体とを含み、
    前記印刷装置は、第1の媒体を収容する消去用トレイと、第2の媒体を収容する印刷用トレイと、前記動作モードの指示を受信する受信部と、をさらに備え、
    前記移動機構は、前記消去用トレイ及び前記印刷用トレイにそれぞれ収容された第1、第2の媒体を、選択的に搬送して、前記インクジェットヘッドの前記吐出領域及び前記UV光源の前記照射領域を通過させ、
    前記制御部は、
    前記消去処理中に前記受信部が印刷モードの指令を受信した場合には、前記UV光源及び前記搬送機構を制御して、前記消去処理を中断させ、消去途中の第1の媒体を前記消去用トレイへ戻してから、前記インクジェットヘッド、前記UV光源及び前記搬送機構を制御して、前記印刷用トレイに収容された第1の媒体に対して前記印刷処理を行わせることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記印刷処理の終了後、さらに、前記UV光源及び前記搬送機構を制御して、前記消去途中の第2の媒体に対する前記消去処理を再開させることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記搬送機構により搬送される前記媒体の搬送位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された前記媒体の搬送位置を記憶する記憶部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記消去処理中に前記受信部が印刷モードの指令を受信した場合に、前記位置検出部により検出された前記消去中の第2の媒体の搬送位置を前記記憶部に保存し、
    前記消去処理の再開時には、前記記憶部に保存された前記搬送位置から前記消去処理を再開させることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置
  9. 前記UV光源は、前記媒体の、前記所定の方向に直交する方向の長さよりも長く、前記インクジェットヘッドとは独立に設けられ、前記直交する方向に沿って固定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の印刷装置。
  10. さらに、前記動作モードを前記制御部に指示する指示部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の印刷装置。
  11. 媒体に印刷を行う印刷装置を制御するプログラムであって、
    紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、且つ、消色に要する紫外線の光量よりも硬化に要する紫外線の光量の方が少ないインクを用いて印刷及び消色を行う前記印刷装置を制御して、
    印刷モードと消去モードとを含む複数の動作モードのうちから前記印刷モードが選択されたときに前記インクを用いて印刷を行うことと、前記複数の動作モードのうちから前記消去モードが選択されたときに前記インクを消色することと、を前記印刷装置に実行させることと、
    前記印刷を行わせる際に、前記媒体に向けてインクジェットヘッドに前記インクを吐出させると共に、この吐出により前記媒体に付着した前記インクに向けて前記着色成分が消色しない光量の紫外線をUV光源に照射させて前記硬化成分を硬化させることと、
    前記消色を行わせる際に、前記媒体に向けて、前記印刷を行わせる際よりも多い光量の紫外線を前記UV光源に照射させて、前記着色成分を消色させることとを備えることを特徴とするプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを保存したことを特徴とする記憶媒体。
  13. 媒体に対して印刷及び消色を行う方法であって、
    紫外線により消色する着色成分と紫外線により硬化する硬化成分とを含有し、消色に要する紫外線光量よりも硬化に要する紫外線光量の方が小であるインクを設けることと、
    印刷モードと消去モードとを含む複数の動作モードのうちから前記印刷モードが選択されたときに、前記媒体に向けて前記インクを吐出すると共に、この吐出により前記媒体に付着した前記インクに向けて前記着色成分が消色しない光量の紫外線を照射して前記硬化成分を硬化させることと、
    前記複数の動作モードのうちから前記消去モードが選択されたときに、前記媒体に向けて前記印刷工程よりも多い光量の紫外線を照射して前記着色成分を消色させることとを備えることを特徴とする方法。
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