JP2003011343A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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JP2003011343A
JP2003011343A JP2001199986A JP2001199986A JP2003011343A JP 2003011343 A JP2003011343 A JP 2003011343A JP 2001199986 A JP2001199986 A JP 2001199986A JP 2001199986 A JP2001199986 A JP 2001199986A JP 2003011343 A JP2003011343 A JP 2003011343A
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ink
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recording head
recording medium
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Hiroaki Shirakawa
宏昭 白川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリードと記録ムラを抑制しつつ、紫外線硬
化剤を含有したインクの速乾性を効果的に向上させるこ
とことができるインクジェット記録装置およびインクジ
ェット記録方法を提供すること。 【解決手段】 矢印A1,A2方向に移動する記録ヘッ
ド10から、紫外線硬化剤を含有するインクを吐出さ
せ、その記録ヘッドの移動方向に応じて、記録ヘッド1
0の両側に備わる紫外線照射部20−1,20−2のい
ずれから紫外線を照射して、記録紙P上のインクを定着
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出可能
な記録ヘッドを用いて、被記録媒体に記録を行うインク
ジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上に、ドットパタ−ンからなる画像を記録
するように構成されている。このような記録装置は、記
録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サ
−マル式、レ−ザ−ビ−ム式等に分けることができる。
これらの内、インクジェット方式に代表されるシリアル
プリンタは、記録ヘッドを主走査方向に移動させながら
記録をする動作と、被記録材をローラーなどの搬送部に
よって副走査方向に搬送する動作と、を繰り返すことに
よって記録を行う構成となっている。インクジェット方
式は、記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐
出飛翔させ、これを被記録材に付着させて記録する。
【0003】このような構成のシリアルプリンタにおい
ては、画像の記録直後に被記録材の表面を擦った場合
に、記録画像が崩れたり、被記録材の表面が汚れたりす
るという問題があった。また、複数色のインクを用いて
記録をする場合には、異なる色の記録部同士が境界部分
で浸透し合い(ブリード)、画質が低下するなどの問題
があった。これらの問題に対し、インクジェット記録装
置においては、インクに紫外線硬化剤を含有させて、記
録直後の記録面に紫外線を照射することにより、記録面
の速乾性を向上させるという方法が提案されている(U
SP6092890、EP0842051B1)。
【0004】前者のUSP6092890(以下、「第
1の先行技術」という)は、画像支持体上にブリードの
無い堅牢な画像を形成し得る画像形成装置を提供しよう
とするものである。具体的には、紫外線照射により硬化
するインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドに
連結された1つの紫外線照射部とを持ち、画像支持体と
記録ヘッドと紫外線照射部が相対的に移動できる画像形
成装置において、入力されたデジタル画像を画像支持体
上に複数の記録ヘッドのスキャンによって形成し、各ス
キャンごとに紫外線照射によって画像支持体上のインク
を硬化させる構成となっている。
【0005】後者のEP0842051B1(以下、
「第2の先行技術」という)は、紫外線硬化型インクを用
いて画像支持体上に堅牢な画像を形成し得る画像形成装
置を提供しようとするものであり、同一スキャン内にお
いて記録してから紫外線照射を行うまでの時間差によっ
て生じる記録ムラを抑制する。具体的には、紫外線照射
により硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、その記
録ヘッドのスキャン領域の外側に設置された紫外線照射
部とを有する画像形成装置において、紫外線照射部から
発せられた紫外光は、鏡の反射または光ファイバー等を
利用して記録ヘッドまで伝えられ、記録ヘッドの位置で
紫外光が画像支持体上に照射される構成とすることによ
り、記録ヘッドによる記録から紫外線照射までの時間を
同一スキャン内で等しくして、記録ムラを抑制する構成
となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の先行技術は、各スキャンにおいて、複数のインク色
全ての記録をしてから紫外線照射により硬化させる構成
となっているため、紫外線照射を受けるまでに生じるブ
リードを抑制することができなかった。また、紫外線照
射部が1つしかないために、記録ヘッドの往方向スキャ
ンと復方向スキャンの両方において記録を行ういわゆる
双方向記録を行ったときに、記録してから紫外線照射を
受けるまでに時間が掛かってしまい、ブリードを十分に
抑制することができなかった。
【0007】また、上記第2の先行技術においては、上
記第1の先行技術と同様の課題を解決できておらず、ま
た第3、4の実施例に関しては各色の記録部毎に紫外線
照射を行うために、ブリードの問題は解決されるもの
の、構造が複雑となり、また画像支持体を送る方向に各
色の記録ヘッドを並べることが必要となって、記録領域
が広範囲に渡るという問題があった。
【0008】本発明の目的は、ブリードと記録ムラを抑
制しつつ、紫外線硬化剤を含有したインクの速乾性を効
果的に向上させることことができるインクジェット記録
装置およびインクジェット記録方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インクを吐出可能な記録ヘッドを用い、被
記録媒体上の所定の記録範囲に対してインクを複数回に
分けて付着させることにより、前記被記録媒体に記録を
行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッド
は、紫外線硬化剤を含有するインクの吐出が可能であ
り、前記被記録媒体上の所定範囲に対して、インクが少
なくとも1回付着されてから次のインクが付着されるま
での間に、前記被記録媒体に付着されたインクに紫外線
を照射して定着させる紫外線照射部を備えたことを特徴
とする。
【0010】本発明のインクジェット記録方法は、イン
クを吐出可能な記録ヘッドを用い、被記録媒体上の所定
の記録範囲に対してインクを複数回に分けて付着させる
ことにより、前記被記録媒体に記録を行うインクジェッ
ト記録方法において、前記記録ヘッドから、紫外線硬化
剤を含有するインクを吐出し、前記被記録媒体上の所定
範囲に対して、インクが少なくとも1回付着されてから
次のインクが付着されるまでの間に、前記被記録媒体に
付着されたインクに紫外線を照射して定着させることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態を説明する。
【0012】(記録装置の基本構成)図6は、インクジ
ェット記録装置の概念的構成を示す斜視図である。本例
のインクジェット記録装置において、キャリッジ200
は、無端ベルト201に連結され、かつガイドシャフト
202に沿って移動可能となっている。無端ベルト20
1は、プーリ203および204の間に架け渡されてい
る。プーリ203には、キャリッジ駆動モータ205の
駆動軸が連結されている。したがって、キャリッジ20
0は、モータ205の回転駆動により、ガイドシャフト
202に沿って矢印Aの主走査方向に往復移動される。
キャリッジ200上には、複数のインク吐出ノズルが並
設された記録ヘッド(図6にては不図示)10と、イン
クを収納する容器としてのインクタンクITが搭載され
ている。
【0013】記録ヘッド10には、被記録媒体としての
用紙Pと対向する吐出口面に、用紙Pの搬送方向(矢印
Bの副走査方向)に並ぶ複数のインク吐出口が形成され
ている。記録ヘッド10には、この複数の吐出口のそれ
ぞれに連通するインク路が設けられており、それぞれの
インク路に対応して、インクを吐出するための熱エネル
ギーを発生する電気熱変換体が設けられている。電気熱
変換体は、駆動データに応じて電気パルスが印可される
ことによって熱を発生し、その熱によってインクに膜沸
騰を生じさせ、そのインク中の気泡の生成に伴って吐出
口からインクを吐出させる。各インク路には、それらに
共通に共通液室が連通されており、この共通液室はイン
クタンクITに接続されている。
【0014】また、本例の記録装置には、キャリッジ2
00の移動位置を検出するなどのためのリニアエンコー
ダ206が設けられている。すなわち、キャリッジ20
0の移動方向に沿って備えられたリニアスケール207
には、1インチ間に1200個などの等間隔でスリット
が形成され、一方、キャリッジ200側には、例えば、
発光部と受光センサを有するスリット検出系208およ
び信号処理回路が設けられている。したがって、エンコ
ーダー206からは、キャリッジ200の移動に応じ
て、インク吐出タイミングを示す吐出タイミング信号、
及びキャリッジ200の移動位置の情報が出力される。
リニアスケール207のスリットの検出毎にインクを吐
出することにより、主走査方向に1200dpiの解像
度の記録を実行することが可能となる。
【0015】被記録媒体としての記録紙Pは、キャリッ
ジ200の操作方向と直交する矢印Bの副走査方向に間
欠的に搬送される。記録紙Pは、搬送方向上流側の一対
のローラユニット209、210と、搬送方向下流側の
一対のローラユニット211、212とにより支持さ
れ、そして一定の張力が印加されて、記録ヘッド10に
対する平面性が確保された状態で搬送される。本例の場
合、各ローラユニットに対する駆動力は、図示しない用
紙搬送モータから供給される。
【0016】このような構成の記録装置は、キャリッジ
200を移動させつつ記録ヘッド10の吐出口の配列幅
に対応した幅の記録と、用紙Pの送りと、を交互に繰り
返すことより、用紙P全体に記録をすることができる。
【0017】キャリッジ200は、記録開始時または記
録中に、必要に応じてホームポジションに停止する。こ
のホームポジションには、各記録ヘッドの吐出面側をキ
ャッピングするキャップ部材213が設けられている。
このキャップ部材213には、吐出口から強制的にイン
クを吸収して、吐出口の目詰まりを防止するための吸引
回復手段(不図示)が接続されている。
【0018】図7は、インクジェット記録装置の制御系
の構成を示すブロック図である。
【0019】CPU100は、ホスト装置から記録情報
を受け取ることにより、記録装置各部の制御やデータ処
理などを実行する。ROM101には、各処理手順に関
する処理プログラムが記憶され、RAM102は、その
処理手順実行の際のワークエリアなどとして用いられ
る。すなわち、CPU100は、ROM101に記憶さ
れている制御プログラムに基づき、ホスト装置から受信
した記録情報をRAM102などの周辺ユニットを用い
て処理し、記録データに変換するなどの処理を実行す
る。また、CPU100は、記録ヘッド10の電気熱変
換体の駆動データ、すなわち記録データ及び駆動制御信
号をヘッドドライバ103に出力する。ヘッドドライバ
103は、入力された駆動データに基づいて記録ヘッド
10の電気熱変換体を駆動する。
【0020】また、CPU100は、モータドライバ1
05、106を介して、キャリッジ200を往復移動さ
せるためのキャリッジ駆動モータ(キャリッジモータ)
205、及び記録用紙Pを搬送するための用紙搬送(P
F)モータ104のそれぞれを制御する。ヘッドドライ
バ103には、エンコーダ206から吐出タイミング信
号及びキャリッジの位置情報が入力される。
【0021】図8は、図6のインクジェット記録装置の
キャリッジ200に、紫外線照射部20を備えた形式の
ものの斜視図である。本例においては、キャリッジ20
0における主走査方向Aの両端に紫外線照射部(片側は
図示せず)20を備え、紫外線硬化剤を含んだインクを
用いて記録をした後に、これらの紫外線照射部20から
記録面に紫外線を照射して、その記録面の速乾性を向上
させる。
【0022】インクの材料構成は、第1の構成例とし
て、色材としての顔料、水、液状の水溶性重合性化合物
及び水溶性光重合開始剤から構成される組成物が挙げら
れる。この例では、液状の水溶性重合性化合物が遅乾性
をも発揮するため、一般の水系インクジェットインクで
使用されるような不揮発性親水性溶剤は使用しない。第
2の構成例としては、色材としての顔料、水、水溶性有
機溶媒、液状の水溶性紫外線硬化樹脂、水溶性光開始材
から構成される組成物が挙げられる。これらの例の内、
本発明の根幹をなす紫外線によって硬化する水溶性重合
性物質と水溶性光重合開始材の成分について説明する。
【0023】紫外線によって硬化する水溶性重合性物質
としては、単官能あるいは多官能の重合性化合物が使用
できる。その中でも、1分子中に2以上のアクリロイル
基を有し、水に対する溶解度が10重量%以上である化
合物が望まれる。これまでは、水に溶解し、粘度が低
く、光重合性があり、硬化膜の物性にも優れた物質は、
極めて僅かしか知られていなかった。水に溶解する多官
能の物質の内、ポリエチレングリコール構造を有する化
合物は、代表的な物質である。しかし、これらは水溶性
ではあっても、塗膜の耐水性が悪く、よく密着する基材
にも制限がある。多価アルコールのエピクロルヒドリン
付加化合物から誘導されるアクリル酸エステル、一般的
にはエポキシアクリレートと呼ばれる化合物群は、水溶
性が高く、紫外線硬化速度も速く、塗膜物性にも優れる
ものの、多数の水酸基を有するが故に、粘度がやや高い
という特徴がある。そのため、それはインク中での使用
が制限される場合がある。液状を呈し、親水性で吸湿性
が高く、不揮発性の紫外線重合性化合物を用いることに
より、不揮発性有機溶媒を含有しない第1の構成例の水
性インクジェットインクを構成することが可能となる。
多官能性の重合性化合物の一つは、多価アルコールの
(メタ)アクリルエステルである。このグループにおけ
る水溶性の化合物としては、ポリエチレングリコールの
アクリル酸エステルであるポリエチレングリコール#20
0ジアクリレートなどが挙げられる。ノニオン性の水溶
性を有する重合性化合物を利用することもでき、このよ
うな重合性化合物として、単糖類、2糖類など2以上の
水酸基を有するポリオールの(メタ)アクリル酸エステ
ル;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
スヒドロキシアミノメタン、トリスヒドロキシアミノエ
タンなどの(メタ)アクリル酸エステルを挙げることが
できる。これらは、水溶性、重合性という本発明の基本
的な要素の一部を持ち、好ましい化合物である。これら
の重合性化合物のインク中での含有量は、1〜40重量
%、好ましくは色材の含有量と同量ないし色材の含有量
の5倍量である。すなわち、色材が3重量%であれば3
〜15重量%とするのが好ましい。
【0024】水溶性光重合開始剤としては、4-benzoyl-
N,N,N-trimethyl benzene methaneannmonium chlorid
e、2-hydroxy 3-(4-benzoyl-phenoxy)-N,N,N- trimethy
l 1-propane annmonium chloride、4-benzoyl-N,N-dime
thyl N-[2- (1-oxo-2-propenyloxy) ethyl] benzene me
thammonium bromide等、第4級アンモニウム塩型の水溶
性有機物を用いることができる。
【0025】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の
実施形態の特徴を最もよく表す図である。
【0026】本例の場合は、記録ヘッド10の両端に紫
外線照射部20を有する図8のインクジェット記録装置
において、例えば、図1(a)のように、記録ヘッド1
0を矢印A1の往方向に走査(往走査)させる時にカラ
ーインクを吐出し、また図1(b)のように、記録ヘッ
ド10を矢印A2の復方向に走査(副走査)させる時に
ブラックインク(Bk)を吐出することによって、記録紙
P上に画像を記録する。また、このような記録ヘッドの
走査毎(往走査および副走査毎)に、紫外線照射部20
から紫外線を記録紙Pの記録面に照射することにより、
その記録面にカラーインクおよびブラックインクを定着
させる。すなわち、図1(a)のような往走査時は、記
録ヘッド10から吐出されたカラーインクが付着する記
録紙Pの記録面に対して、同図中右側の紫外線照射部2
0−1から紫外線を照射することにより、そのカラーイ
ンクを定着させる。また、図1(b)のような復走査時
は、記録ヘッド10から吐出されたブラックインクが付
着する記録紙Pの記録面に対して、同図中左側の紫外線
照射部20−2から紫外線を照射することにより、その
ブラックインクを定着させる。
【0027】これらの結果、カラーインクによる記録部
とブラックインクによる記録部との間におけるブリード
の発生が防止できると共に、同一スキャン内において記
録から紫外線照射までの時間を等しくしてムラの発生を
防止することができる。なお、往走査時および副走査時
に用いるインクの組み合わせは、カラーインクとブラッ
クインクに限定されず任意である。また、本例の場合
は、図1のように、紫外線照射部20−1,20−2と
して大きさの異なるものを用いたが、同一の大きさのも
のを用いてもよい。
【0028】(第2の実施形態)図2及び図3は、本発明
の第2の実施形態の特徴を最もよく表す図である。
【0029】本例の場合は、図2のように、記録ヘッド
10の一端に紫外線照射部20を有するインクジェット
記録装置において、または図3のように、記録ヘッド1
0の両端に紫外線照射部20を有するインクジェット記
録装置において、図2(b),図3(b)のように、記
録ヘッド10のカラーインク(シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y))吐出用のインク吐出部11と
ブラックインク(Bk)吐出用のインク吐出部12が配置
されている。すなわち、インク吐出部11,12を記録
ヘッド10の走査方向(矢印A方向)と直交する矢印B
の副走査方向にずらして、カラーインク吐出用のインク
吐出部11がブラックインク吐出用のインク吐出部12
よりも副走査方向(矢印B方向)の上流側に位置するよ
うに配置する。
【0030】そして、記録ヘッド10の各スキャン毎
に、吐出インクによる記録と紫外線照射によるインクの
定着とを行う。すなわち、図2(a),(b)の場合に
は、記録ヘッド10を矢印A1の往方向に走査(往走
査)させる時に、吐出インクによる記録と、紫外線照射
部20からの紫外線照射によるインクの定着を行う。ま
た、図3(a),(b)の場合には、記録ヘッド10を
矢印A1の往方向に走査(往走査)させる時に、吐出イ
ンクによる記録と、紫外線照射部20−1からの紫外線
照射によるインクの定着を行い、記録ヘッド10を矢印
A2の復方向に走査(復走査)させる時に、吐出インク
による記録と、紫外線照射部20−2からの紫外線照射
によるインクの定着を行う。
【0031】したがって、記録紙P上の記録面に対して
は、副走査方向の上流側に位置するインク吐出部11か
らカラーインクが吐出されて、そのカラーインクが定着
されてから、副走査方向の下流側に位置するインク吐出
部12からブラックインクが吐出されて、そのブラック
インクが定着されることになる。
【0032】これらの結果、カラーインクによる記録部
とブラックインクによる記録部との間におけるブリード
の発生が防止できると共に、同一スキャン内において記
録から紫外線照射までの時間を等しくしてムラの発生を
防止することができる。なお、副走査方向にずらすイン
ク吐出部の組み合わせは、カラーインク吐出用のインク
吐出部11とブラックインク吐出用のインク吐出部12
に限定されず任意である。また、図3(a),(b)の
例においては、紫外線照射部20−1,20−2として
大きさの異なるものを用いたが、同一の大きさのものを
用いてもよい。
【0033】(第3の実施形態)図4及び図5は、本発明
の第3の実施形態の特徴を最もよく表す図である。
【0034】本例の場合は、図4のように、記録ヘッド
10の一端に紫外線照射部20を有するインクジェット
記録装置において、または図5のように、記録ヘッド1
0の両端に紫外線照射部20を有するインクジェット記
録装置において、図4(b),図5(b)のように、記
録ヘッド10のカラーインク(シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y))吐出用のインク吐出部11と
ブラックインク(Bk)吐出用のインク吐出部12が配置
されている。各インク色毎のインク吐出部11は、記録
ヘッド10の走査方向(矢印A方向)と直交する矢印B
の副走査方向にずらされ、またインク吐出部11,12
は、記録ヘッド10の走査方向にずらされている。
【0035】そして、記録ヘッド10の各スキャン毎
に、吐出インクによる記録と紫外線照射によるインクの
定着とを行う。すなわち、図4(a),(b)の場合に
は、記録ヘッド10を矢印A1の往方向に走査(往走
査)させる時に、吐出インクによる記録と、紫外線照射
部20からの紫外線照射によるインクの定着を行う。ま
た、図5(a),(b)の場合には、記録ヘッド10を
矢印A1の往方向に走査(往走査)させる時に、吐出イ
ンクによる記録と、紫外線照射部20−1からの紫外線
照射によるインクの定着を行い、記録ヘッド10を矢印
A2の復方向に走査(復走査)させる時に、吐出インク
による記録と、紫外線照射部20−2からの紫外線照射
によるインクの定着を行う。
【0036】したがって、C,M,Yのカラーインクの
それぞれは、記録紙P上に付着後に直ちに定着されるこ
とになり、記録紙Pの記録面には、1つのカラーインク
が付着して定着されてから、次のカラーインクが付着し
て定着され、さらに次のカラーインクが付着して定着さ
れる。
【0037】これらの結果、カラーインクのそれぞれに
よる記録部の相互間におけるブリードの発生が防止でき
ると共に、同一スキャン内において記録から紫外線照射
までの時間を等しくしてムラの発生を防止することがで
きる。なお、カラーインクの組み合わせは、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に限定されず
任意である。また、図5(a),(b)の例において
は、紫外線照射部20−1,20−2として大きさの異
なるものを用いたが、同一の大きさのものを用いてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紫外線
硬化剤を含有するインクを記録ヘッドから吐出し、被記
録媒体上の所定範囲に対して、インクが少なくとも1回
付着されてから次のインクが付着されるまでの間に、被
記録媒体に付着されたインクに紫外線を照射して定着さ
せることにより、ブリードや記録ムラの発生を防止する
ことができる。
【0039】また、被記録媒体上の所定範囲に複数回に
分けてインクが付着される毎に、被記録媒体に付着され
たインクに紫外線を照射して定着させることにより、よ
り確実に、ブリードや記録ムラの発生を防止することが
できる。
【0040】また、被記録媒体上の所定範囲に複数回に
分けて付着させるインクとして、異なる色のインク、あ
るいは記録ヘッドにおける異なるインク吐出部から吐出
されるインクを含むことにより、異なる色のインク等、
種々のインク間において、ブリードや記録ムラの発生を
防止することができる。
【0041】また、記録ヘッドを主走査方向に往復移動
させるシリアルスキャン方式を採用することにより、そ
の記録ヘッドの少なくとも一側に紫外線照射部を簡易に
備えて、ブリードや同一の記録走査内における記録ムラ
の発生を防止することができる。記録ヘッドの両側に紫
外線照射部を備えた場合には、それらの紫外線照射部を
記録ヘッドの走査方向に応じて選択的に機能させること
ができる。また、記録ヘッドとしては、少なくとも主走
査方向または副走査方向のいずれか一方にずらして備え
た複数のインク吐出口から、複数回の主走査に分けてイ
ンクを吐出可能なものを用いることができる。
【0042】また、記録ヘッドは、インクの吐出に利用
される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えるも
の、あるいはインクの吐出エネルギーを発生する圧電素
子を備えるものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、本発明の第1の実施形態に
おける往走査、および副走査時の記録動作の説明図であ
る。
【図2】(a)は、本発明の第2の実施形態における記
録ヘッドと紫外線照射部との構成例の正面図、(b)
は、その構成例の底面視図である。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施形態における記
録ヘッドと紫外線照射部との他の構成例の正面図、
(b)は、その構成例の底面視図である。
【図4】(a)は、本発明の第3の実施形態における記
録ヘッドと紫外線照射部との構成例の正面図、(b)
は、その構成例の底面視図である。
【図5】(a)は、本発明の第3の実施形態における記
録ヘッドと紫外線照射部との他の構成例の正面図、
(b)は、その構成例の底面視図である。
【図6】本発明のインクジェット記録装置の基本的な構
成例を説明するための斜視図である。
【図7】図6のインクジュット記録装置の制御系のブロ
ック構成図である。
【図8】図6のインクジェット記録装置に紫外線照射部
を備えた構成例を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
10 記録ヘッド 11 カラーインク吐出用のインク吐出部 12 ブラックインク吐出用のインク吐出部 20,20−1,20−2 紫外線照射部 200 キャリッジ P 記録用紙(被記録媒体)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出可能な記録ヘッドを用い、
    被記録媒体上の所定の記録範囲に対してインクを複数回
    に分けて付着させることにより、前記被記録媒体に記録
    を行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドは、紫外線硬化剤を含有するインクの吐
    出が可能であり、 前記被記録媒体上の所定範囲に対して、インクが少なく
    とも1回付着されてから次のインクが付着されるまでの
    間に、前記被記録媒体に付着されたインクに紫外線を照
    射して定着させる紫外線照射部を備えたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記紫外線照射部は、前記被記録媒体上
    の所定範囲に複数回に分けてインクが付着される毎に、
    前記被記録媒体に付着されたインクに紫外線を照射して
    定着させることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記被記録媒体上の所定範囲に複数回に
    分けて付着されるインクは、異なる色のインクであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 前記被記録媒体上の所定範囲に複数回に
    分けて付着されるインクは、前記記録ヘッドにおける異
    なるインク吐出部から吐出されるインクであることを特
    徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドを主走査方向に往復移動
    させる移動手段と、 前記被記録媒体を前記主走査方向と交差する副走査方向
    に搬送する搬送手段と、 を備え、 前記紫外線照射部は、前記記録ヘッドと共に往復移動す
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記紫外線照射部は、前記主走査方向に
    おける前記記録ヘッドの少なくとも一側に備えられるこ
    とを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記紫外線照射部は、前記主走査方向に
    おける前記記録ヘッドの両側に備えられて、前記記録ヘ
    ッドの走査方向に応じて選択的に機能することを特徴と
    する請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、少なくとも前記主走
    査方向または前記副走査方向のいずれか一方にずらして
    備えた複数のインク吐出口から、複数回の主走査に分け
    てインクを吐出可能であることを特徴とする請求項5か
    ら7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクの吐出に利用
    される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えるこ
    とを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクの吐出エネ
    ルギーを発生する圧電素子を備えることを特徴とする請
    求項1から8のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】 インクを吐出可能な記録ヘッドを用
    い、被記録媒体上の所定の記録範囲に対してインクを複
    数回に分けて付着させることにより、前記被記録媒体に
    記録を行うインクジェット記録方法において、 前記記録ヘッドから、紫外線硬化剤を含有するインクを
    吐出し、 前記被記録媒体上の所定範囲に対して、インクが少なく
    とも1回付着されてから次のインクが付着されるまでの
    間に、前記被記録媒体に付着されたインクに紫外線を照
    射して定着させることを特徴とするインクジェット記録
    方法。
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