JP4956470B2 - 半導体製造装置および半導体製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体ウェーハを加熱しながらプロセスガスを供給して成膜を行なう半導体製造装置および半導体製造方法に関する。
近年、半導体装置の低価格化、高性能化の要求に伴い、成膜工程における高い生産性とともに、膜厚均一性の向上など高品質化が要求されている。
このような要求を満たすために、枚葉式のエピタキシャル成膜装置を用い、例えば900rpm以上で高速回転しながら加熱する手法が用いられている(例えば特許文献1など参照)。そして、例えばφ300mmの大口径ウェーハを用いるとともに、安価なトリクロロシラン(以下TCSと記す)、ジクロロシランなどのCl系ソースガスを用いることにより、さらなる生産性、膜厚均一性の向上が期待されている。
しかしながら、例えばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などに用いられる150μmを超えるような厚いエピタキシャル膜を形成する際、十分な生産性を得ることが困難であるという問題がある。
さらに、ウェーハ上に上述したようなソースガスを供給することにより、エピタキシャル膜が形成されるとともに、外周方向へのガス流が発生する。このようなガス流は、例えば反応室壁面などの部材に到達し、パーティクルの発生要因となる堆積物を生成し易いとともに、上下方向のガス流を形成する。
そして、上方向のガス流は反応室の上壁との間で滞留し、ウェーハ周辺部の成膜性に影響を与える。さらに、下方向のガス流は、排気前に滞留を起こし、ヒータユニットや、これを回転させる回転駆動機構内に侵入し、生成される堆積物による詰まりなどにより生産性を低下させるなどの不具合を引き起こすという問題がある。
そのため、反応室の径を大きくすることが考えられるが、装置が大型化してしまうという問題がある。また、ヒータユニット、回転駆動機構内にパージガスを導入することが考えられるが、大量のパージガスが必要となり、ランニングコストが増大するという問題がある。
特開平11−67675号公報
上述したように、例えば半導体装置の厚膜形成工程において、高い生産性を得ることが困難であると共に、反応室内部のガス流による膜厚均一性の低下や堆積物の生成など問題が生じている。
そこで、本発明は、生産性高く、反応室内部のガス流を制御して滞留を抑制し、ウェーハに均一な成膜を行うことが可能な半導体製造装置および半導体製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の半導体製造装置は、ウェーハが導入される反応室と、この反応室の上部に配置され、成膜用のソースガスを含む第1のプロセスガスを反応室内に供給するガス供給機構と、第1のプロセスガスをウェーハの表面に整流状態で供給する第1の整流板と、この第1の整流板の外周に設けられ、その下端がウェーハの表面と所定距離離間するように配置された仕切り板と、この仕切り板の外周に設けられ、希釈ガス、成膜反応抑制ガスあるいはクリーニングガスのいずれかを含む第2のプロセスガスを、ウェーハの外周上に整流状態で供給する第2の整流板と、反応室の下部であって第2の整流板の外周に配置され、反応室内のガスを排出する第1のガス排出機構と、反応室の上部であって第2の整流板の外周に配置され、反応室内のガスを排出する第2のガス排出機構と、反応室内に配置され、ウェーハを保持するサセプタと、サセプタの下部に配置され、保持されたウェーハを加熱するヒータと、サセプタに接続され、サセプタと共にウェーハを回転させる回転駆動機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の半導体製造装置において、第2の整流板の外周に設けられ、その下端が前記サセプタの表面と所定距離離間するように配置された第2の仕切り板を更に備え、第1のガス排出機構および第2のガス排出機構は、第2の仕切り板の外周にそれぞれ配置されることが好ましい。
本発明の半導体製造方法は、反応室内にウェーハを搬入し、ウェーハを、サセプタ上に載置し、ウェーハの表面に、成膜用のソースガスを含む第1のプロセスガスを整流状態で供給し、ウェーハの外周上に、希釈ガス、成膜反応抑制ガスあるいはクリーニングガスのいずれかを含む第2のプロセスガスを第1のプロセスガスと仕切り板で仕切りながら整流状態で供給し、反応室の下部および上部よりガスを排出して、反応室内を所定の圧力となるように調整し、ウェーハを回転させながら加熱して、ウェーハの表面に成膜することを特徴とする。
また、本発明の半導体製造装置は、ウェーハが導入される反応室と、この反応室の上部に配置され、成膜用のソースガスを含むプロセスガスを反応室内に供給するガス供給機構と、第1のプロセスガスをウェーハの表面に整流状態で供給する整流板と、反応室の下部であって整流板の外周に配置され、反応室内のガスを排出する第1のガス排出機構と、反応室の上部であって整流板の外周に配置され、反応室内のガスを排出する第2のガス排出機構と、ウェーハを加熱するヒータとウェーハを保持するサセプタを備えるヒータユニットと、ヒータユニットに接続され、サセプタと共にウェーハを回転させる回転駆動機構と、ヒータユニットと反応室の底面との間に設置され、回転軸方向から外周方向にガス流を形成するフィンと、を備えることを特徴とする。
本発明の半導体製造装置において、ヒータユニットの外周で、フィンの水平位置より上方に、上部に第2のガス排出機構と接続される開口部を有するライナーが形成されていることが好ましい。
また、本発明の半導体製造装置において、ヒータユニットと反応室の底面との間の空隙は、回転軸方向から外周方向に狭くなる部分を有することが好ましい。
本発明の半導体製造方法は、反応室内でヒータユニット上にウェーハを保持し、ウェーハの表面に、成膜用のソースガスを含むプロセスガスを整流状態で供給し、ウェーハを回転駆動機構により回転させながら加熱し、反応室の底面上に、回転の回転軸方向から外周方向にガス流を形成し、反応室の下部および上部よりガスを排出して、反応室内を所定の圧力となるように調整することを特徴とするものである。
本発明の半導体製造方法において、ヒータユニット内部または回転駆動機構からガス流が形成されることが好ましい。
本発明によれば、半導体製造装置および半導体製造方法において、生産性高く、ウェーハに均一な成膜を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に本実施形態の半導体製造装置の断面図を示す。図に示すように、ウェーハwが成膜処理される反応室11には、反応室11上方より、TCS、ジクロロシランなどのソースガスを含むプロセスガスをウェーハw上に供給するためのガス供給口12a、ウェーハwの外周上に希釈ガス、成膜反応抑制ガスあるいはクリーニングガスなどを供給するためのガス供給口12bが設置されている。そして、反応室11下方および上方壁面には、それぞれ複数箇所、例えば2箇所にガスを排出し、反応室11内の圧力を一定(常圧)に制御するためのガス排出口13a、13bが設置されている。
反応室11上部には、ガス供給口12aから供給されたプロセスガスを、ウェーハw上に整流状態で供給するための整流板14aと、その外周にガス供給口12bから供給された希釈ガスなどを、ウェーハwの外周上に整流状態で供給するための整流板14bが、それぞれ設置されている。そして、整流板14a、14bの間、すなわち整流板14aの外周と、整流板14bの外周にそれぞれ配置され、上端が反応室11上部に接続され、下端がウェーハw表面から例えば20mmの高さとなるように配置された仕切り板15a、15bが設置されている。
反応室11の下方には、モータ(図示せず)、回転軸(図示せず)などから構成されるウェーハwを回転させるための回転駆動機構16と、回転駆動機構16と接続され、ウェーハwを保持するためのサセプタ17が設置されている。サセプタ17の下方には、ウェーハwを加熱するためのインヒータ18aが設置され、サセプタ17とインヒータ18aの間に、ウェーハwの周縁部を加熱するためのアウトヒータ18bが設置されている。インヒータ18aの下部には、ウェーハwを効率的に加熱するための円盤状のリフレクター19が設置されている。
図2に排気系の概念図を示す。それぞれ2箇所に形成されたガス排出口13a、13bは、それぞれ一元化されて反応室11外部の排気管20a、20bと接続されている。排気管20a、20bには、それぞれ圧力計21a、21b、圧力制御弁22a、22bが設けられている。そして排気管20a、20bはさらに一元化され、拡散ポンプ23と接続されている。
このような半導体製造装置を用いて、ウェーハw上に例えばSiエピタキシャル膜を形成する。先ず、例えばφ200mmのウェーハwを、反応室11に導入し、サセプタ17上に載置する。そして、ウェーハwの温度が1100℃となるように、インヒータ18a、アウトヒータ18bの温度を制御するとともに、ウェーハwを、回転駆動機構16により例えば900rpmで回転させる。
そして、ガス供給口12aより、例えばTCS濃度が2.5%となるように調製されたプロセスガスを、例えば50SLMで導入し、整流板14aを介して整流状態でウェーハw上供給し、ウェーハ上にSiエピタキシャル膜を成長させる。
このとき、同時にガス供給口12bより、例えば希釈ガスとしてHを50SLMで導入し、整流板14bを介して整流状態でウェーハw外周上に供給し、ウェーハw外周上のTCSを含むプロセスガスを希釈する。供給された希釈ガスは、その供給速度、濃度の制御、仕切り板15により、ウェーハw上への流入、プロセスガスとの混合が抑えられる。
このとき、ウェーハw上に供給され、余剰となったTCSを含むプロセスガス、希釈ガス、反応副生成物であるHClなどのガスは、図1における矢印に示すような経路で、反応室の壁面11aに到達した後、反応室の壁面11aに沿うように、上方あるいは下方に流れる。そして、滞留することなく、ガス排出口13a、13bに到達し、拡散ポンプ23により、ガス排出口13a、13bと、これらとそれぞれ接続された排気管20a、20bを介して排出される。
このとき、ガス排出口13a、13bにそれぞれ設けられた圧力計21a、21bにより圧力を検出し、検出された圧力に基づき、圧力制御弁22a、22bの開度を調整する。このようにして、反応室11内の圧力を一定(常圧)に制御する。
このように、ウェーハw上に、整流状態でTCSなどCl系ソースガスを含むプロセスガスを供給し、反応室11内で滞留することなく、直ちにガス排出口13a、13bより排出されることにより、装置を大型化することなく、エピタキシャル成長率を向上させることができる。
Cl系ソースガスを用いたエピタキシャル成長においては、時間が経つにつれて、エピタキシャル成長率が低下する。例えばTCSを用いた場合、TCSとHを供給すると、
SiHCl+H→Si+3HCl・・・(1)
の反応が右側に進行することにより、Siエピタキシャル膜が形成されるが、SiとともにHClが生成される。上方のガス排出口13bがない場合、上方に流れたHClは、対流を起こし、再びウェーハ表面へと流れる。(1)に示される反応は、複数の反応からなる平衡反応であるため、ウェーハw上のHClモル比が高くなると、平衡は左側にシフトする。従って、Siの生成反応の進行が抑えられ、エピタキシャル成長率が低下すると考えられる。
そこで、上方に流れたHClをそのまま排出させ、滞留を抑制した状態で、TCSを供給することにより、(1)式の平衡反応が右側に進行することになると考えられる。
さらに、ウェーハw上にソースガスを含むプロセスガスを供給するとともに、ウェーハw外周上に、希釈ガスであるHを供給することにより、成膜工程と並行して、ウェーハw外周へのポリシリコンなどの堆積を抑制することが可能となる。
このときウェーハw外周上に供給されるガスとして、Hを用いたが、希釈ガスとしては、Hに限定されるものではなく、成膜反応に影響しないHe、Arなどの不活性ガスを用いることも可能である。その場合、Arなどの重いガスを用いることにより、より効果的にウェーハw外周上のプロセスガスを希釈除去することが可能となる。さらに、このようなH、Arなどの希釈ガスに限定されるものではなく、成膜反応の平衡を成膜抑制側にシフトさせることが可能なHClなどの成膜反応抑制ガスを含むことも効果的である。また、適宜濃度の調整されたHClなどを含むクリーニングガスを供給することにより、ウェーハw外周に堆積したポリシリコンなどの堆積物を除去することも可能である。
このようにして、成膜工程と並行して、ウェーハw外周上の堆積物を抑制、除去することにより、パーティクルの発生、ウェーハwの貼り付きなどによるウェーハ品質への影響を抑えることができる。また、堆積物による部材の劣化が抑えられるため、クリーニング頻度が低減され、生産性の低下を抑えることが可能となる。
本実施形態において、それぞれ異なるガスを供給するために、整流板14a、14bを設けているが、整流板により、ガスを整流することにより、ウェーハw上に均一にガスを供給することができる。従って、ウェーハw上に形成されるエピタキシャル膜などの膜厚の均一性を図ることが可能となる。また、ウェーハw外周上に整流されたガスを供給することにより、ウェーハw外周上のソースガスを効果的に除去することができる。
そして、整流板14a、14bの下部に、整流板14aと整流板14bの間に下端がウェーハw表面から20mmの高さとなるように、仕切り板15aが設置されている。ウェーハw上に供給されるプロセスガスと、ウェーハw外周上に供給されるガスの混合状態は、主にウェーハw外周上に供給されるガスの速度、濃度に支配されるものの、このように、仕切り板15aを設けることにより、ガスの混合をより効果的に抑制することができる。
ガスの混合抑制の観点では、仕切り板15aはウェーハw近くまで設けられることが好ましいと考えられる。しかしながら、回転するウェーハw上に供給されるガスは、ウェーハw上に境界層を形成し、余剰のガスは外周方向に排出されるため、その排出経路において障害とならないように配置する必要がある。例えば、所望のプロセス条件において、仕切り板15の設置高さを変動させたときの、仕切り板15aへの堆積物量を測定し、堆積物の生成量が少なくなる高さとなるように配置すればよい。
さらに仕切り板15aと同じ高さとなるように、整流板14bの外周に仕切り板15bを設けているが、仕切り板15bにより、ウェーハw外周上に供給されるガスと排出されるガスの混合を抑えることが可能となる。
(実施形態2)
図3に本実施形態の半導体製造装置の断面図を示す。図に示すように、ウェーハwが成膜処理される反応室31には、反応室31上方より、TCS、ジクロロシランなどのソースガスを含むプロセスガスをウェーハw上に供給するためのガス供給口32が設置されている。そして、反応室31下方および上方壁面には、実施形態1と同様に、それぞれ複数箇所、例えば2箇所にガスを排出し、反応室31内の圧力を一定(常圧)に制御するためのガス排出口33a、33bが設置されている。
反応室31上部には、ガス供給口32aから供給されたプロセスガスを、ウェーハw上に整流状態で供給するための整流板34が設置されている。そして、整流板34の外周に配置され、上端が反応室31上部に接続され、下端がウェーハw表面から例えば20mmの高さとなるように配置された仕切り板35が設置されている。
反応室31の下方には、回転駆動機構36が設けられており、モータ(図示せず)、回転軸36aなどから構成され、その上部にウェーハwを回転させるための回転駆動機構36と接続されたヒータユニット37が設置されている。ヒータユニット37は、ウェーハwを保持するためのサセプタ37aと、これを支持するリング37bから構成されている。そして、その内部に、ウェーハwを加熱するためのインヒータ38aが設置され、サセプタ37とインヒータ38aの間に、ウェーハwの周縁部を加熱するためのアウトヒータ38bが設置されている。インヒータ38aの下部には、ウェーハwを効率的に加熱するための円盤状のリフレクター39が設置されている。ヒータユニット37の下部には、圧力差によるウェーハwの脱落を防止するために、ヒータユニット37内の圧力を反応室31内と等しくするための開口部37cが設けられている。
そして、ヒータユニット37と反応室31の底面との間には、回転軸36aに取付けられ、回転軸36aを回転させることにより、回転軸36a方向から外周方向にガス流を形成する回転板40が設置されている。
図4にこの回転板の上面図を示す。図に示すように、回転板40において、くの字状の複数(ここでは5本)のフィン40aが、その上面に設けられている。また、ヒータユニット37の下面、反応室31の底面には、回転軸方向から外周方向に狭くなるような、突出部41が設けられている。
さらに、反応室31の内側には、ウェーハw面からの下方へのガス流と、回転板40により形成された上方へのガス流を分離するためのライナー42が設けられている。ライナー42の上部には、ウェーハw面からの上方へのガス流を排出するために、ガス排出口33bと接続される開口部42aが形成されている。
なお、排気系は実施形態1と同様に構成される。
このような半導体製造装置を用いて、ウェーハw上に例えばSiエピタキシャル膜を形成する。先ず、実施形態1と同様に、例えばφ200mmのウェーハwを、反応室31に導入し、サセプタ37a上に載置する。そして、ウェーハwの温度が1100℃となるように、インヒータ38a、アウトヒータ38bの温度を制御するとともに、ウェーハwを、回転駆動機構36により例えば900rpmで回転させる。
そして、ガス供給口12aより、例えばTCS濃度が2.5%となるように調製されたプロセスガスを、例えば50SLMで導入し、整流板14aを介して整流状態でウェーハw上供給し、ウェーハ上にSiエピタキシャル膜を成長させる。
このとき、ウェーハw上に供給され、余剰となったTCSを含むプロセスガス、反応副生成物であるHClなどのガスは、図3における矢印に示すような経路で、ライナーの壁面42bに到達した後、ライナー42の壁面42aに沿うように、上方あるいは下方に流れる。
このとき、上方へのガス流は、ライナー42上部に形成された開口部42bを介して、実施形態1と同様に、ガス排出口33bより排出される。
一方、ウェーハwの回転とともに、回転板40が回転し、フィン40aにより回転軸36a方向から外周方向にガス流が形成される。この外周方向へのガス流は、ウェーハwからの下方ガス流とともに、ライナー42の下方の間隙を通って、反応室31の壁面31aに沿うように、上方あるいは下方に流れる。そして、滞留することなく、実施形態1と同様に、ガス排出口33a、33bより排出される。
このとき、実施形態1と同様に、ガス排出口33a、33bの排出圧力を検出し、検出された圧力に基づき、それぞれの圧力制御弁の開度を調整する。このようにして、反応室31内の圧力を一定(常圧)に制御する。
このように、ウェーハw上に、整流状態でTCSなどCl系ソースガスを含むプロセスガスを供給し、反応室31内で滞留することなく、直ちにガス排出口33a、33bより排出されることにより、装置を大型化することなくエピタキシャル成長率を向上させることができる。
そして、回転板40により回転軸36a方向から外周方向にガス流が形成され、反応室31内で滞留することなく、直ちにガス排出口33a、33bより排出されることにより、ヒータユニット37や、これを回転させる回転駆動機構36内へのプロセスガスを含むガス流の侵入を抑えることが可能となる。併せて突出部41により、より効果的にプロセスガスの侵入を抑制することが可能となる。従って、大量のパージガスを要することなく、生成される堆積物による詰まりなどを抑制し、生産性の低下を抑えることが可能となる。
なお、本実施形態において、実施形態1と同様に整流板を分割し、異なるガスを流す構成としてもよい。このような構成により、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態において、回転板40のフィン40aの形状を図4に示すような形状としたが、このような形状に限定されるものではなく、その他例えば、図5に示すようなフィン40bが回転軸36aと離間し、曲面を有している形状や、図6に示すようなフィン40cが板状(直線状)の形状でもよい。
これら実施形態によれば、半導体ウェーハwにエピタキシャル膜などの膜を高い生産性で形成することが可能となる。そして、ウェーハの歩留り向上と共に、素子形成工程及び素子分離工程を経て形成される半導体装置の歩留りの向上、素子特性の安定を図ることが可能となる。特にN型ベース領域、P型ベース領域や、絶縁分離領域などに100μm以上の厚膜成長が必要な、パワーMOSFETやIGBTなどのパワー半導体装置のエピタキシャル形成工程に適用されることにより、良好な素子特性を得ることが可能となる。
また、本実施形態においては、Si単結晶層(エピタキシャル膜)形成の場合を説明したが、本実施形態は、ポリSi層形成時にも適用することも可能である。また、例えばSiO膜やSi膜などSi膜以外の成膜や、例えばGaAs層、GaAlAsやInGaAsなど化合物半導体などにおいても適用することも可能である。その他要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一態様における半導体製造装置の断面を示す図。 本発明の一態様における排気系の概念図。 本発明の一態様における半導体製造装置の断面を示す図。 本発明の一態様における回転板の構造を示す上面図。 本発明の一態様における回転板の構造を示す上面図。 本発明の一態様における回転板の構造を示す上面図。
符号の説明
11、31…反応室
12a、12b、32…ガス供給口
13a、13b、33a、33b…ガス排出口
14a、14b、34…整流板
15a、15b、35…仕切り板
16、36…回転駆動機構
17、37a…サセプタ
18a、38a…インヒータ
18b、38b…アウトヒータ
19、39…リフレクター
20a、20b…排気管
21a、21b…圧力計
22a、22b…圧力制御弁
23…拡散ポンプ
36a…回転軸
37…ヒータユニット
37b…リング
40…回転板
40a、40b、40c…フィン
41…突出部
42…ライナー

Claims (8)

  1. ウェーハが導入される反応室と、
    この反応室の上部に配置され、成膜用のソースガスを含む第1のプロセスガスを前記反応室内に供給するガス供給機構と、
    前記第1のプロセスガスを前記ウェーハの表面に整流状態で供給する第1の整流板と、
    この第1の整流板の外周に設けられ、その下端が前記ウェーハの表面と所定距離離間するように配置された仕切り板と、
    この仕切り板の外周に設けられ、希釈ガス、成膜反応抑制ガスあるいはクリーニングガスのいずれかを含む第2のプロセスガスを、前記ウェーハの外周上に整流状態で供給する第2の整流板と、
    前記反応室の下部であって前記第2の整流板の外周に配置され、前記反応室内のガスを排出する第1のガス排出機構と、
    前記反応室の上部であって前記第2の整流板の外周に配置され、前記反応室内のガスを排出する第2のガス排出機構と、
    前記反応室内に配置され、前記ウェーハを保持するサセプタと、
    前記サセプタの下部に配置され、前記保持された前記ウェーハを加熱するヒータと、
    前記サセプタに接続され、前記サセプタと共に前記ウェーハを回転させる回転駆動機構と、
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  2. 前記第2の整流板の外周に設けられ、その下端が前記サセプタの表面と所定距離離間するように配置された第2の仕切り板を更に備え、
    前記第1のガス排出機構および前記第2のガス排出機構は、前記第2の仕切り板の外周にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 反応室内でウェーハを保持し、
    前記ウェーハの表面に、成膜用のソースガスを含む第1のプロセスガスを整流状態で供給し、
    前記ウェーハの外周上に、希釈ガス、成膜反応抑制ガスあるいはクリーニングガスのいずれかを含む第2のプロセスガスを前記第1のプロセスガスと仕切り板で仕切りながら整流状態で供給し、
    前記反応室の下部および上部よりガスを排出して、前記反応室内を所定の圧力となるように調整し、
    前記ウェーハを回転させながら加熱して、前記ウェーハの表面に成膜することを特徴とする半導体製造方法。
  4. ウェーハが導入される反応室と、
    この反応室の上部に配置され、成膜用のソースガスを含むプロセスガスを前記反応室内に供給するガス供給機構と、
    前記第1のプロセスガスを前記ウェーハの表面に整流状態で供給する整流板と、
    前記反応室の下部であって前記整流板の外周に配置され、前記反応室内のガスを排出する第1のガス排出機構と、
    前記反応室の上部であって前記整流板の外周に配置され、前記反応室内のガスを排出する第2のガス排出機構と、
    前記ウェーハを加熱するヒータと前記ウェーハを保持するサセプタを備えるヒータユニットと、
    前記ヒータユニットに接続され、前記サセプタと共に前記ウェーハを回転させる回転駆動機構と、
    前記ヒータユニットと前記反応室の底面との間に設置され、回転軸方向から外周方向にガス流を形成するフィンと、
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  5. 前記ヒータユニットの外周で、前記フィンの水平位置より上方に、上部に前記第2のガス排出機構と接続される開口部を有するライナーが形成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体製造装置。
  6. 前記ヒータユニットと前記反応室の底面との間の空隙は、回転軸方向から外周方向に狭くなる部分を有することを特徴とする請求項または請求項に記載の半導体製造装置。
  7. 反応室内でヒータユニット上にウェーハを保持し、
    前記ウェーハの表面に、成膜用のソースガスを含むプロセスガスを整流状態で供給し、
    前記ウェーハを回転駆動機構により回転させながら加熱し、
    前記反応室の底面上に、前記回転の回転軸方向から外周方向にガス流を形成し、
    前記反応室の下部および上部よりガスを排出して、前記反応室内を所定の圧力となるように調整することを特徴とする半導体製造方法。
  8. 前記ヒータユニット内部または前記回転駆動機構から前記ガス流が形成されることを特徴とする請求項に記載の半導体製造方法。
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