JP4956294B2 - 閉鎖配電盤 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の閉鎖配電盤は、屋内に設置されることが基本となっているので、単位扉と配電盤本体との間には、コーキング剤によるコーキングや、ゴムパッキンによるシール等の防水機能は設けられていない。
そして、パッキン配置部に配置されるパッキンを、一の単位扉のパッキン配置部前面と、この上方に位置する他の単位扉の扉本体部背面とで挟持する構成にしたので、上方から水が降りかかっても、簡単な構成で単位扉と配電盤本体との間の防水ができる。
図2,3には、本実施形態に係る閉鎖配電盤1の外観が示されている。閉鎖配電盤1は、前面に開口部2aが形成された箱状の配電盤本体2を有している。配電盤本体2の内部には、図1,3に示すように、複数枚、例えば4枚の棚板2b,2c,2d,2eによって、上下方向に並ぶ複数、例えば4つのユニット室3(上段からユニット室3a,3b,3c,3d)を有している。棚板2b,2c,2d,2eは、図示はしないが、上下方向に移動調整可能であり、ユニット室3a,3b,3c,3dの高さ寸法を任意に変更することができる。
まず、配電盤本体2の棚板2b,2b,2d,2eを上下方向に移動させ、制御ユニット4,5,6,7の大きさに対応したユニット室3a,3b,3c,3dに調整する。
そして、単位扉14の垂下部14dが一枚扉11の開放口部11aよりも前面に位置するように配置して固定する。これにより、一枚扉11の開放口部11aの下部からの防水が可能となる。
本実施形態の閉鎖配電盤1は、一枚扉11の開放口部11aにユニット室3(ユニット室3a,3b,3c,3d)にそれぞれ対応して配置された単位扉12を備えているので、ユニット室3a,3b,3c,3dの大きさの変更によって単位扉12の交換が必要になった場合には、高さ寸法の異なる単位扉12の変更で対応することができる。
尚、本実施形態においては、基本的に、表示窓部18を有する単位扉12でユニット室3の前面の一枚扉11の開口部11aを塞ぐのであるが、制御ユニット4,5,6,7の大きさによって単位扉12のみで塞ぐことができない余り空間は、表示窓部18を有していない単位扉13で塞ぐことができ、一枚扉11の開放口部11aの最下部の余り空間は、単位扉14で塞ぐことができる。
図9に示す第2の実施形態の閉鎖配電盤1は、固定部材が第1の実施形態と異なる。即ち、第2の実施形態の固定部材は、ねじ31及びナット22から構成されている。
又、ねじ棒21の溶接作業を要しないので、容易に閉鎖配電盤1を組み立てる事ができる。
図10乃至図13に示す第3の実施形態の閉鎖配電盤1は、固定部材が第1の実施形態と異なる。即ち、第3の実施形態の固定部材は、一対のガイドレール41,41及びねじ42で構成されている。尚、本実施形態では、単位扉12,13,14の挿通孔12c,13c,14c、枠状パッキン16の挿通孔16b、アクリル板17の挿通孔17bは、形成されていない。
一対のガイドレール41,41は、図11,12に示すように、一枚扉11の背面に重ねられる平板状の併設部41a,41aと、併設部41a,41aの端部のうちの互いが接近する側(開放口部11a側)に位置する端部から後方に延びる立設部41b,41bと、立設部41b,41bの端部のうちの後方側の端部から互いが接近する方向へ延びる背面部41c,41cから構成されている。
立設部41b,41b間は、単位扉12,13,14の幅方向と同じ寸法だけ離されており、又、立設部41b,41bの後方への立設の長さ寸法は、単位扉12,13,14の厚さ寸法よりも大きくなっている。背面部41c,41cの端部のうちの互いが接近する端部41d,41d間は、一枚扉11の開放口部11aの横幅に対応している。そして、単位扉12,13,14は、立設部41b,41b間で、一枚扉11とガイドレール41,41の背面部41c,41cとの間に収納されて、嵌込まれた状態になる。
第3の実施形態の閉鎖配電盤1も、第1の実施形態の閉鎖配電盤1と同様の作用効果を奏することができる。
図14,15に示す第4の実施形態の閉鎖配電盤1の単位扉12は、扉本体部12aが一枚扉11の開放口部11aに嵌込まれ、一枚扉11の前面と単位扉12の前面が面一になる構成である。単位扉12の扉本体部12aの左右両端部には、パッキン配置部12e,12eが夫々形成されている。パッキン配置部12e,12eは、扉本体部12aと一体に形成されている。一のパッキン配置部12eは、後方に指向し左方に延びるように段差状をなし、他方のパッキン配置部12eは、後方に指向し右方に延びるように段差状をなしている。この単位扉12のパッキン配置部12e,12eには、挿通孔12c,12cが2箇所ずつ形成されている。パッキン配置部12e,12eの前面には、パッキン51,51が配置され接着剤で固定されている。
尚、図示はしないが、単位扉13及び単位扉14(図1,8参照)も、本実施形態の単位扉12と同様に、扉本体部13a,14aの左右両側にパッキン配置部及びこのパッキン配置部に配置されるパッキンを有している。
単位扉12の各挿通孔12cに一枚扉11の対応するねじ棒21を挿入する。そして、単位扉12の背面から飛出したねじ棒21部分にナット22を螺合して締付ける。この場合、一枚扉11の前面と単位扉12の前面が面一なるまで締付けて固定する。
又、一枚扉11の前面と単位扉12(単位扉13,14)の前面が面一になるので、見栄えが良い。
第1乃至第4の実施形態の単位扉は、ユニット室に対応して設けられているので、ユニット室を任意に増減した場合、その増減に対応して単位扉の長さ寸法を増減させても良く、又は、複数の単位扉を合わせた一体形状の単位扉として構成させても良い。
第4の実施形態のねじ棒の代わりに、第2の実施形態のねじを用いた構成にしても良い。
第1乃至第4の実施形態の固定部材に、座金を設けても良い。
第1乃至第4の実施形態では、一枚扉の開放口部に単位扉を、下方側順に嵌込んで説明したが、上方側から順に単位扉を嵌込んでも良い。
上記した構成部品の材料、数等についても、適宜変更することができる。
Claims (5)
- 前面に開口部が形成された箱状をなし、内部に上下方向に並ぶ複数のユニット室を有する配電盤本体と、
この配電盤本体の開口部にこれを開閉すべく回動可能に設けられ、前記複数のユニット室に臨むように上下方向に延びる開放口部を有する一枚扉と、
この一枚扉の開放口部に前記複数のユニット室にそれぞれ対応して配置され、固定部材を介して取付けられた複数の単位扉とを備え、
前記単位扉は、矩形状の扉本体部と、この扉本体部に設けられた表示窓部と、前記扉本体部の上端部に一体に形成され、後方に指向し上方に延びるように段差状をなすパッキン配置部と、このパッキン配置部に配置されたパッキンとを有し、
前記パッキンは、前記一の単位扉のパッキン配置部前面と、この上方に位置する他の単位扉の扉本体部背面とで挟持されていることを特徴とする閉鎖配電盤。 - 固定部材は、
一端部が一枚扉の背面側に取付けられ、他端部が後方に延びるねじ棒と、
このねじ棒に螺合されたナットとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖配電盤。 - 固定部材は、
一枚扉にその前面側から挿通されたねじと、
このねじに前記一枚扉の背面側から螺合されたナットとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖配電盤。 - 固定部材は、
一枚扉の背面に開放口部に沿うように設けられ、複数の単位扉が嵌込まれる一対のガイドレールと、
これらのガイドレールにその後方側から螺挿され、前記単位扉を前記一枚扉の背面に押圧するねじとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖配電盤。 - 表示窓部は、
単位扉に形成された孔部と、
前記単位扉の背面側に位置し前記孔部を囲う枠状パッキンと、
この枠状パッキンの背面側に配置された透明板とから構成され、
前記表示窓部の前記枠状パッキン及び前記透明板は、前記単位扉を固定する固定部材で固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の閉鎖配電盤。
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